JP4629355B2 - プラスチック製ミラーコートレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック製ミラーコートレンズに関し、特に、レンズ表面(凸面)が反射増加効果を有し、レンズ裏面(凹面)が反射防止効果を有し、さらに光吸収特性を有するプラスチック製ミラーコートレンズに関する。
レジャー用としての種々のサングラスが市販されているが、最近特に海外ではガラス表面にミラーコートして金属光沢を出したサングラスが増加している。このサングラスは、レンズ表面の凸面は反射増加効果を有し、レンズ裏面の凹面は反射防止効果を有し、さらに表面に設けられた金属層による光吸収特性を有する。このため、このレンズは、眼鏡レンズとして装用したときに、他人からは、装用者の人眼が見えず、鏡的な機能をする一方、装用者からは、景色を見る機能を有する。これらの例として、例えば特許文献1には、前記機能を有するレンズをミラーコートレンズと称し、特定の膜構成からなるレンズが開示されている。特許文献1の実施例に記載されている裏面の視感反射率は、1.3〜2.0%であり、レンズの裏面反射を低減することを可能としているが、使用用途を拡大するためには、視感透過率をより向上させる必要があった。
特開2001‐290112号公報
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、プラスチック製ミラーコートレンズにおいて、レンズ凸面の反射増加効果を損なわず、レンズ凹面の反射防止効果を高め、さらには、視感透過率を向上させたプラスチック製ミラーコートレンズを提供することにある。
本発明者らは、前記の好ましい性質を有するプラスチック製ミラーコートレンズを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、レンズ凸面に複数層からなる機能膜を設け、各層を特定の材質、膜厚、透過率(単に「透過率」という場合は「視感透過率」を示す、以下同じ)とすることにより、レンズ凹面の反射防止効果が高められ、さらに、視感透過率を向上させられることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の第一の発明は、レンズ用プラスチック基板の凸面に機能膜が設けられ、凸面が反射増加効果を有し、凹面が反射防止効果を有するレンズであって、該機能膜が該プラスチック基板の表面から順に第1層〜第7層が積層された膜を有し、第1層が、SiO2からなり、膜厚が0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第2層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第3層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第4層が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなり、透過率(λ=450〜550nm)が65〜95%の層、第5層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.55λ(λ=450〜550nm)の層、第6層が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなり、透過率(λ=450〜550nm)が60〜90%の層、第7層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.50λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズを提供するものである。
また、本発明の第二の発明は、第7層の上に、さらに第8層及び第9層がこの順に積層された膜であり、第8層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.35λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第9層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜1.0λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズを提供するものである。
本発明の第三の発明は、レンズ用プラスチック基板の凸面に機能膜が設けられ、凸面が反射増加効果を有し、凹面が反射防止効果を有するレンズであって、該機能膜が該プラスチック基板の表面から順に第1層〜第7層が積層された膜を有するものであり、第1層が、SiO2からなり、膜厚が0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第2層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第3層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第4層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.20〜0.55λ(λ=450〜550nm)の層、第5層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.50λ(λ=450〜550nm)の層、第6層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.35λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第7層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜1.0λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズを提供するものである。
本発明のプラスチック製ミラーコートレンズは、表面(凸面)のミラー面の反射率が高く、裏面(凹面)の反射率は極めて低く抑えられ反射防止効果が高い。また、本発明のレンズは耐熱性、耐擦傷性、耐アルカリ性、視感透過率も高いため、実用に十分な性能を有しており、ミラー効果のファッション性と、裏面反射を抑えた光学特性を併せ持つものである。
(1)本発明の第一の発明または第二の発明であるプラスチック製ミラーコートレンズにおける機能膜は、7層又は9層構成である。各層の機能は以下の通りである。
第1層は下地層として機能し、第2層及び第3層は二層等価膜の中屈折率層として機能し、第4層〜第6層は三層等価膜の高屈折率層として機能し、第7層は低屈折率層として機能し、第8層及び第9層は、増反射を与える層として機能する。
レンズの凹面を基準とした場合、第2層〜第7層は、基本的にはλ/4−λ/2−λ/4の反射防止膜として機能している。第8層及び第9層は、レンズの凹面からでは、何ら反射増加、反射防止には寄与しない。
本発明の第一の発明における第1層は、SiO2からなり、膜厚は0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm、以下同じ)であり、好ましくは0.04〜0.60λである。0.02λ未満では、下地層としての膜強度が得られず、1.05λを越えると、熱クラックの視認性が増加する。
第2層及び第3層は、二層等価膜を構成させることにより、屈折率1.75〜1.85程度の中屈折率層を形成し、膜厚λ/4と同等の反射率が得られる。第2層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.01〜0.25λであり、0.02〜0.16λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.25λを越えると、所望の屈折率が得られない。第3層は、SiO2 からなり、膜厚は0.01〜0.25λであり、0.03〜0.15λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、膜厚制御も困難であり、0.25λを越えると、コンポジット層として機能しない。
第4層、第5層及び第6層は、三層等価膜を構成させることにより、屈折率1.90〜2.20程度の高屈折率層を形成し、膜厚λ/2と同等の反射率が得られ、また金属の光吸収特性を利用して、レンズの色調を出すこと、さらにはレンズの透過率をも考慮して作製されている。第4層及び第6層を金属膜にしているのは、金属の特性である特定波長の光の吸収及び金属の屈折率を利用して、レンズに色調を持たせると同時に、高屈折率層を形成するためである。
第4層は、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなる金属膜の層で、透過率は65〜95%、望ましくは透過率70〜90%である。透過率が65%未満では、反射防止膜としての効果が低下し95%を越えると、凹面側の反射率が増加し、また第8、9層の増反射層がある場合にはそれらの影響を受けやすい。第4層は、蒸着法やスパッタリング法で形成することができ、金属がCr、Ti を使用するときは蒸着法が適しており、Zr、Ta、Nbを使用するときはスパッタリング法が適している。
第5層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.01〜0.55λであり、0.20〜0.40λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.55λを越えると、反射防止膜としての効果が低下する。
第6層は、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなる金属膜の層で、透過率は60〜90%、望ましくは透過率65〜80%である。透過率が60%未満では、反射防止膜としての効果が低下し、90%を越えると、凹面側の反射率が増加し、また第8、9層の増反射層がある場合にはそれらの影響を受けやすい。第6層も、第4層と同様に蒸着法やスパッタリング法で形成することができ、金属がCr、Ti を使用するときは蒸着法が適しており、Zr、Ta、Nbを使用するときはスパッタリング法が適している。
第7層は、屈折率1.44〜1.47程度の低屈折率層とするためSiO2 からなり、膜厚は0.01〜0.50λであり、0.10〜0.35λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.50λを越えると、反射防止膜としての効果が低下する。
第8層及び第9層は、凹面の反射には影響を及ぼさないが凸面にさらなる増反射を与える。これらの反射を種々変化させることにより、青色、銀色、金色、緑色等の色調を与え、かつ装用者の眼を見えなくする。第8層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.01〜0.35λであり、0.02〜0.30λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.35λを越えると、凸面ミラー反射光の彩度が低下する。第9層は、SiO2 からなり、膜厚は0.01〜1.0λであり、0.1〜0.80λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、所望するミラー反射光が得られず、耐摩耗性が劣り、1.0λを越えると、所望するミラー反射光が得られず、耐熱性が低下する。本発明における機能膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法などが用いられる。
(2)本発明の第三の発明であるプラスチック製ミラーコートレンズにおける機能膜は、7層構成である。各層の機能は以下の通りである。
第1層は下地層として機能し、第2層及び第3層は二層等価膜の中屈折率層として機能し、第4層は高屈折率層として機能し、第5層は低屈折率層として機能し、第6層及び第7層は、増反射を与える層として機能する。
レンズの凹面を基準とした場合、第2層〜第5層は、基本的にはλ/4−λ/2−λ/4の反射防止膜として機能している。また、第6層及び第7層は増反射層として機能する。
本発明の第三の発明における第1層は、SiO2からなり、膜厚は0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm、以下同じ)であり、好ましくは0.04〜0.60λである。0.02λ未満では、下地層としての膜強度が得られず、1.05λを越えると、熱クラックの視認性が増加する。
第2層及び第3層は、二層等価膜を構成させることにより、屈折率1.75〜1.85程度の中屈折率層を形成し、膜厚λ/4と同等の反射率が得られる。第2層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.01〜0.25λであり、0.02〜0.16λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.25λを越えると、所望の屈折率が得られない。第3層は、SiO2 からなり、膜厚は0.01〜0.25λであり、0.03〜0.15λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、膜厚制御も困難であり、0.25λを越えると、コンポジット層として機能しない。
第4層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.20〜0.55λであり、0.25〜0.50λであると好ましい。膜厚が0.20λ未満であっても又、0.55λを越える場合であっても、反射防止膜としての効果が低下する。
第5層は、屈折率1.44〜1.47程度の低屈折率層とするためSiO2 からなり、膜厚は0.01〜0.50λであり、0.10〜0.35λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.50λを越えると、反射防止膜としての効果が低下する。
第6層及び第7層は、凸面に増反射を与える。これらの反射を種々変化させることにより、青色、銀色、金色、緑色等の色調を与え、かつ装用者の眼を見えなくする。第6層は、Ta2 5 、ZrO2 、Y2 3 、TiO2 、Nb2 5 及びAl2 3 の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、Ta2 5 であると好ましい。また膜厚は、0.01〜0.35λであり、0.02〜0.30λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、膜厚が薄過ぎて均一な膜質が得られず、0.35λを越えると、凸面ミラー反射光の彩度が低下する。第7層は、SiO2 からなり、膜厚は0.01〜1.0λであり、0.1〜0.80λであると好ましい。膜厚が0.01λ未満では、所望するミラー反射光が得られず、耐摩耗性が劣り、1.0λを越えると、所望するミラー反射光が得られず、耐熱性が低下する。本発明における機能膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法などが用いられる。
本発明で用いるプラスチック基板は特に限定されず、例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、イオウ含有共重合体、ハロゲン共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリチオウレタンなどが挙げられる。
本発明においては、前記プラスチック基板と前記機能膜との間に、プラスチックレンズの耐擦傷性を向上させる有機ハードコート層を設けても良い。有機ハードコート層の材質としては、有機ケイ素化合物、アクリル系、エポキシ系等が挙げられ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化錫等の微粒子状無機酸化物を含有していても良い。さらに機能膜と有機ハードコート層との密着性等の物性を向上させるために、有機ハードコート層に、公知のプラズマ処理、イオン銃処理、電子処理を行っても良い。イオン銃処理の場合には、酸素ガスまたはアルゴンが用いられ、イオンの加速電圧は200〜500Vが好ましい。
また、本発明においては、前記プラスチック基板と前記ハードコート層との間に耐衝撃性及び密着性を向上させるプライマー層を設けても良い。プライマー層の材質としては、特開2000−2801号公報に記載のジチアン環骨格を有する特定の硫黄化合物及び/又はベンゼン環を有する特定の硫黄化合物と多官能性チオールからなる組成物、特開平11−228802号公報に記載の(A)一般式(I)R−O−CO−〔−O−R1 −O−CO−〕n −O−R・・・(I)〔式中、Rは不飽和基を表し、R1 は2価の脂肪族又は芳香族基を表し、nは1〜9の数を表す〕で示されるポリ炭酸エステル、(B)一般式(II)R2 −(−SH)m ・・・(II)〔式中、R2 は多価の有機基を表し、mは2以上の整数を表す〕で示されるポリチオール及び(C)光重合開始剤を含有する重合性組成物60〜95重量%と高屈折率の金属化合物ゾル5〜40重量%からなる組成物、特公平6−79084号公報に記載のアルキレングリコール類、ポリアルキレングリコール類、ポリ(アルキレンアジペート)類、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリブタジエングリコール類、ポリ(アルキレンカーボネート)類又はシリコーンポリオールから選ばれる活性水素含有化合物とポリイソシアネートとから得られるポリウレタン樹脂等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例において得られたプラスチックレンズの物性評価は以下のようにして行った。
(1)視感反射率
プラスチックレンズの表面側視感反射率Y1は、日立分光光度計U−3410を用い、内面側を黒色マジックで塗り、反射を除去して視感反射率を測定した。プラスチックレンズの裏面側視感反射率Y2は、日立分光光度計U−3410を用い、まず凹面側に反射防止膜を設けたレンズの視感反射率を測定し、同様の反射防止膜を設け凸面を黒色マジックで塗り、反射を除去したレンズの凹面視感反射率(裏面側視感反射率を含む)を測定し、比較品の凹面視感反射率から先に測定した視感反射率を引き、裏面側視感反射率Y2とした。
(2)視感透過率
プラスチックレンズの視感透過率Y3は、日立分光光度計U−3410を用いて測定した。
(3)鏡面効果
得られたミラーコートレンズに関し、ミラーコートとしての鏡面効果を有しているか肉眼で観察した。ミラーコートとしての鏡面効果を有しているものは「○」、鏡面効果を有していないものは「×」とした。
(4)密着性
プラスチックレンズの表面に剃刀にて1mm×1mmの升目を100個作成し、升目上にセロハンテープを貼り、一気にテープをはがし、残った升目の数で評価した。表中、残った升目の数/100で記載した。
(5)耐摩耗性
プラスチックレンズの表面にスチールウール(日本スチールウール(株)製 規格
#0000)にて98kPa(1kgf/cm2 の荷重をかけ、20ストローク擦り、表面状態により以下の基準で評価した。
UA:殆ど傷なし
A:細い傷数本あり
B:細い傷多数、太い傷数本あり
C:細い傷多数、太い傷多数あり
D:殆ど膜はげ状態
(6)耐熱性
プラスチックレンズをドライオーブンで1時間加熱し、クラックの発生温度を測定した。
(7)耐アルカリ性
プラスチックレンズを10%NaOH水溶液に1時間浸漬し、表面状態により以下の基準で評価した。
UA:殆ど変化なし
A:点状の膜はげ数個あり
B:点状の膜はげが全面にあり
C:点状のはげが全面、面状のはげ数個あり
D:殆ど全面膜はげ
実施例1〜4、9及び10
ガラス製容器に、コロイダルシリカ(スノーテックス−40、日産化学工業(株))90重量部、有機ケイ素化合物のメチルトリメトキシシラン81.6重量部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン176重量部、0.5N塩酸2.0重量部、酢酸20重量部、水90重量を加えた液を、室温にて8時間攪拌後、室温にて16時間放置して加水分解溶液を得た。この溶液に、イソプロピルアルコール120重量部、n−ブチルアルコール120重量部、アルミニウムアセチルアセトン16重量部、シリコーン系界面活性剤0.2重量部、紫外線吸収剤0.1重量部を加え、室温にて8時間攪拌後、室温にて24時間熟成させコーティング液を得た。アルカリ水溶液で前処理したプラスチックレンズ基板(HOYA(株)製、眼鏡用プラスチックレンズ(素材:ジエチレングリコールビスアリルカーボネート)、屈折率1.50)を、前記コーティング液の中に浸漬させ、浸漬終了後、引き上げ速度20cm/分で引き上げたプラスチックレンズを120℃で2時間加熱して硬化膜を形成した。その後、表1及び表3に記載したイオン加速電圧、照射時間の条件で酸素(O2 )ガスを用いて、イオン銃処理を行い、ハードコート層(A層とする)を形成した。次に、ハードコートA層の上に、真空蒸着法にて、表1及び表3に記載した第1層〜第7層からなる機能膜又は第1層〜第9層からなる機能膜を形成し、プラスチックレンズを得た。得られたプラスチックレンズについて上記(1)〜(7)を評価し、それらの結果を表1及び表3に示す。尚、表中、λは照射光の波長で、λ=500nm、Tは視感透過率での透過率を示す。
実施例5〜8、11及び12
ガラス製容器に、有機ケイ素化合物のγ−グリシドキシプロピルメトキシシラン142重量部を加え、撹拌しながら、0.01N塩酸1.4重量部、水32重量部を滴下した。滴下終了後、24時間撹拌を行いγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの加水分解溶液を得た。この溶液に、酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル(メタノール分散、全金属酸化物31.5重量%、平均粒子径10〜15ミリミクロン)460重量部、エチルセロソルブ300重量部、さらに滑剤としてシリコーン系界面活性剤0.7重量部、硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトネート8重量部を加え、充分に撹拌した後、濾過を行ってコーティング液を得た。アルカリ水溶液で前処理したプラスチックレンズ基板(HOYA(株)製、眼鏡用プラスチックレンズ(商品名:EYAS)、屈折率1.60)を、前記コーティング液の中に浸漬させ、浸漬終了後、引き上げ速度20cm/分で引き上げたプラスチックレンズを120℃で2時間加熱して硬化膜を形成した。その後、表2及び表3に記載したイオン加速電圧、照射時間の条件で酸素(O2 )ガスを用いて、イオン銃処理を行い、ハードコート層(B層とする)を形成した。次に、ハードコートB層の上に、真空蒸着法にて、表2及び表3に記載した第1層〜第7層または第1層〜第9層からなる機能膜を形成し、プラスチックレンズを得た。得られたプラスチックレンズについて上記(1)〜(7)を評価し、それらの結果を表2及び表3に示す。尚、表中、λは照射光の波長で、λ=500nm、Tは視感透過率での透過率を示す。
比較例1〜8
実施例1と同様のプラスチックレンズ基材に、同様に硬化膜を形成し、
その後、表4及び表5に記載したイオン加速電圧、照射時間の条件で酸素(O2)ガスを用いて、イオン銃処理を行い、ハードコート層(A層)を形成した。次に、ハードコートA層の上に、真空蒸着法にて、表4及び表5に記載した第1層〜第6層からなる機能膜又は第1層〜第8層からなる機能膜を形成し、プラスチックレンズを得た。得られたプラスチックレンズについて上記(1)〜(7)を評価し、それらの結果を表4及び表5に示す。尚、表中、λは照射光の波長で、λ=500nm、Tは視感透過率での透過率を示す。
表1〜3に示したように、実施例1〜12のプラスチックレンズは耐熱性、耐擦傷性、耐アルカリ性も良好で、視感透過率は、40〜75%であった。さらに実施例1〜8については裏面視感反射率も1.5%以下ときわめて低かった。これに対し、表4及び表5に示したように、比較例1〜8のプラスチックレンズは、視感透過率が10〜23%と非常に低かった。
Figure 0004629355
Figure 0004629355
Figure 0004629355
Figure 0004629355
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以上詳細に説明したように、本発明のプラスチック製ミラーコートレンズは、表面(凸面)のミラー面の反射率が高く、裏面(凹面)の反射率は極めて低く抑えられ反射防止効果が高い。また、本発明のレンズは耐熱性、耐擦傷性、耐アルカリ性、視感透過率も高いため、実用に十分な性能を有しており、ミラー効果のファッション性と、裏面反射を抑えた光学特性を併せ持つことから、眼鏡用レンズに適している。


Claims (8)

  1. レンズ用プラスチック基板の凸面に機能膜が設けられ、凸面が反射増加効果を有し、凹面が反射防止効果を有するレンズであって、該機能膜が該プラスチック基板の表面から順に第1層〜第7層が積層された膜を有するものであり、第1層が、SiO2からなり、膜厚が0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第2層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第3層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第4層が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなり、透過率(λ=450〜550nm)が65〜95%の層、第5層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.55λ(λ=450〜550nm)の層、第6層が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種類の金属からなり、透過率(λ=450〜550nm)が60〜90%の層、第7層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.50λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズ。
  2. 請求項1に記載のプラスチック製ミラーコートレンズにおいて、前記機能膜が、第7層の上に、さらに第8層及び第9層がこの順に積層された膜であり、第8層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.35λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第9層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜1.0λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズ。
  3. 第2層及び第5層の金属酸化物がTa25である請求項1に記載のプラスチック製ミラーコートレンズ。
  4. 第2層、第5層及び第8層の金属酸化物がTa25である請求項2に記載のプラスチック製ミラーコートレンズ。
  5. レンズ用プラスチック基板の凸面に機能膜が設けられ、凸面が反射増加効果を有し、凹面が反射防止効果を有するレンズであって、該機能膜が該プラスチック基板の表面から順に第1層〜第7層が積層された膜を有するものであり、第1層が、SiO2からなり、膜厚が0.02〜1.05λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第2層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第3層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.25λ(λ=450〜550nm)の層、第4層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.20〜0.55λ(λ=450〜550nm)の層、第5層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜0.50λ(λ=450〜550nm)の層、第6層が、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、Nb25及びAl23の中から選ばれる少なくとも一種類の金属酸化物からなり、膜厚が0.01〜0.35λ(λは照射光の波長で、λ=450〜550nm)の層、第7層が、SiO2からなり、膜厚が0.01〜1.0λ(λ=450〜550nm)の層であるプラスチック製ミラーコートレンズ。
  6. 前記プラスチック基板と前記機能膜との間に、プラスチックレンズの耐擦傷性を向上させるハードコート層を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラスチック製ミラーコートレンズ。
  7. 前記プラスチック基板と前記ハードコート層との間に耐衝撃性及び密着性を向上させるプライマー層を設けたことを特徴とする請求項6に記載のプラスチック製ミラーコートレンズ。
  8. 視感透過率が40〜75%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラスチック製ミラーコートレンズ。
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