JPWO2015063843A1

JPWO2015063843A1 - 工作機械設備

Info

Publication number: JPWO2015063843A1
Application number: JP2015544645A
Authority: JP
Inventors: 正明宮崎
Original assignee: Makino Milling Machine Co Ltd
Current assignee: Makino Milling Machine Co Ltd
Priority date: 2013-10-28
Filing date: 2013-10-28
Publication date: 2017-03-09
Anticipated expiration: 2033-10-28
Also published as: EP3064314A4; CN105592976A; CN105592976B; US20160263718A1; US9981353B2; JP6080973B2; EP3064314B1; EP3064314A1; WO2015063843A1

Abstract

工作機械設備（１０）が、工作機械（１００Ａ、１００Ｂ）と、複数のパレット（Ｐ）を所定の間隔を開けて並べた第１のパレットストッカ（３００Ａ）と、複数のパレットを平行に所定の間隔を開けて並べ、第１のパレットストッカに並列に配置した第２のパレットストッカ（３００Ｂ）と、第１のパレットストッカ（３００Ａ）のパレット（Ｐ）の列に平行な方向にパレット（Ｐ）を搬送する搬送車（２００）と、第１のパレットストッカ（３００Ａ）と搬送車（２００）との間でパレットを受け渡す第１の移載装置（２１０）と、第１のパレットストッカ（３００Ａ）と第２のパレットストッカ（３００Ｂ）との間でパレット（Ｐ）を水平移動させて受け渡す第２の移載装置（４００）とを有している。

Description

本発明は、１または複数の工作機械と、複数のパレットを保管するパレットストッカと、前記工作機械とパレットストッカとの間で、パレットを搬送する搬送装置とを備えた工作機械設備に関する。

従来から、ワークを取り付けた多数のパレットを保管するパレットストッカと、該パレットストッカと工作機械との間でパレットを移載、交換するパレット交換装置とを備えた工作機械設備は公知となっている。

例えば、特許文献１には、ワークを固定したパレットを鉛直に支持した状態で加工する工作機械と、該工作機械に隣接して設けられ鉛直に配向された多数のパレットを保管するパレットストッカと、パレットを鉛直方向に配向した状態で前記工作機械とパレットストッカとの間で交換するパレット交換装置とを備えた工作機械設備が記載されている。

また、特許文献２に記載の工作機械設備は、工作機械の近傍に配置されたストッカーと、ストッカーに付設されたバッファーと、ストッカーに付設された段取り台と、ストッカーの延在方向に往復動可能にストッカー上方に設けられたキャリアー機構と、キャリアー機構に上下方向に往復動可能に付設されパレットを保持するリフター機構と、パレットの位置に対応するアドレスに基づいてキャリアー機構を制御する動作制御装置とを含んでいる。

更に、特許文献３に記載の工作機械設備は、１または複数の工作機械と、多段に積み重ねた複数のパレットストッカと、ワークを搬送するための搬送手段とを具備している。

特許第４７９９４２３号公報特許第２９７４８０３号公報特開昭６１−２９７０６６号公報

特許文献１の工作機械設備のパレットストッカは、複数のパレット取付面がパレット交換装置のレールの鉛直方向に配列されている。そのため、一層多くのパレットを保管するためには、パレットストッカをパレット交換装置のレールの延設方向に延長して、パレット取付面を増やさなければならない。従って、特許文献１の工作機械設備の構成では、工場において工作機械設備のために割り当てられた区画において、一層多くのパレットを保管できるパレットストッカを設置することができない。

特許文献２の工作機械設備のパレットストッカは、パレットを２列に配列して保管しているが、パレットストッカ内で一方の列から他方の列へパレットを移動するために、リフター機構によってパレットを昇降させなければならない。そのために、特許文献２のパレットストッカは複雑かつ大型化し、また、大型のワークを取り付けるための大型のパレットを保管することが非常に困難である。

特許文献３の工作機械設備のパレットストッカは、パレットを鉛直面内でマトリックス状に配列して保管している。従って、特許文献３の工作機械設備では、パレットストッカ内でパレットを移動するために複雑な機構が必要となる。また、特許文献３のパレットストッカでは、大型のワークを取り付けるための大型のパレットを保管することが非常に困難である。

本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、パレットを狭いスペースに高効率に多数保管できるようにし、かつ、パレットの移載装置を大型化しなくても済む工作機械設備を提供することを目的としている。

上述の目的を達成するために、本発明によれば、工作機械とパレットストッカとの間でパレットの搬送、移載を行う工作機械設備において、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べた第１のパレットストッカと、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べ、前記第１のパレットストッカに並列に配置した第２のパレットストッカと、前記第１のパレットストッカのパレットの列に平行な方向にパレットを搬送する搬送車と、前記第１のパレットストッカと前記搬送車との間でパレットを受け渡す第１の移載装置と、前記第１のパレットストッカと前記第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡す第２の移載装置とを具備した工作機械設備が提供される。

本発明の工作機械設備によれば、第１のパレットストッカに対して並列に第２のパレットストッカを配置し、該第１のパレットストッカと第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡す第２の移載装置を配置したので、パレットストッカの列の長さを短くすることができ、該工作機械設備は、工場内においてパレットストッカのために長い距離を取ることができない狭い空きスペースに可及的に多くのパレットを保管可能となる。

第１のパレットストッカと第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡すため、第２の移載装置はパレットを保持する機能を必要とせず、大型パレットを保管する場合であっても小型の装置で済む。

本発明の好ましい実施形態による工作機械設備の平面図である。図１の工作機械設備の工作機械の平面図である。図１の工作機械設備の搬送車および第１の移載装置の側面図である。図１の工作機械設備の第２の移載装置の側面図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第１のパレットストッカから搬送車へパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。図１の工作機械設備の第１と第２のパレットストッカおよび搬送車の側面図であり、第２のパレットストッカから第１のパレットストッカへパレットを移載する工程を説明するための図である。

以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図１において、本実施形態による工作機械設備１０は、少なくとも１つの、本実施形態では２つの工作機械１００Ａ、１００Ｂと、該工作機械１００Ａ、１００Ｂのうち一方の工作機械１００Ａに隣接させて配置された第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂと、工作機械１００Ａ、１００Ｂと第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂとの間に配置された搬送車２００とを具備している。

本実施形態では工作機械１００Ａ、１００Ｂは同一の構成を有しているので、以下、図２を参照して、一方の工作機械１００Ａについてのみ説明する。
工作機械１００Ａは、基台となるベッド１０２、該ベッド１０２上で水平なＸ軸方向（図１、２では上下方向）に移動可能に設けられたコラム１０４、コラム１０４の前面において鉛直なＹ軸方向（図１、２では紙面に垂直な方向）に移動可能に設けられたＹ軸スライダ１０６、該Ｙ軸スライダ１０６にＸ軸に垂直に交差するＺ軸方向（図１、２では左右方向）に移動可能に設けられた主軸頭１０８、Ｚ軸に平行な軸線Ｏを中心として回転可能に主軸頭１０８に支持された主軸１１０、Ｚ軸方向に主軸１１０と対面しパレットＰを取り付けるためのパレット取付面を有したテーブル１１２またはパレット取付台１１２を具備している。

次に、図３を参照して、搬送車２００を説明する。
搬送車２００は、ベース２０２、ベース２０２上に鉛直に取り付けられた第１と第２のパレット支持台２０４、２０６、第１と第２のパレット支持台２０４、２０６と第１のパレットストッカ３００Ａとの間でパレットＰの受け渡しを行う移載装置２１０とを具備している。ベース２０２の下面には、Ｚ軸方向に延設された一対のレール２２０上を転動する複数のローラ２０２ａが取り付けられている。ベース２０２には、駆動ピニオン２２６と、該駆動ピニオン２２６を回転駆動する駆動モータ２２４が取り付けられている。駆動モータ２２４は、鉛直に配向されベース２０２の底面から下方に突出する出力軸２２４ａを有しており、駆動ピニオン２２６は該出力軸２２４ａに取り付けられている。駆動ピニオン２２６は、また、一対のレール２２０の間においてＺ軸方向に延設されたラック２２２の歯部に係合する。

第１と第２のパレット支持台２０４、２０６は、工作機械１００Ａ、１００ＢのＺ軸に対して垂直となるように、ベース２０２の上面に固定されている。こうして、パレット支持台２０４、２０６の各々のパレット取付面に取り付けられたパレットＰのワーク取付面は垂直となる。また、第１と第２のパレット支持台２０４、２０６には、そのパレット取付面に取り付けられるパレットＰの下縁部と係合し、該パレットＰを支持する複数の支持ローラ２０８が配設されている。

第１と第２のパレット支持台２０４、２０６の各々には、移載装置２１０が設けられている。図３には、第１のパレット支持台２０４に取り付けられている移載装置２１０のみが図示されているが、第２のパレット支持台２０６にも移載装置２１０と同一の構成を有した移載装置（図示せず）が取り付けられている。

移載装置２１０は、工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に往復可能に第１のパレット支持台２０４に取り付けられた移動ブラケット２１２を有している。パレット支持台２０４、２０６の各々のパレット取付面には、工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に延設された案内レール２１４が取り付けられており、移動ブラケット２１２は、該案内レール２１４に係合するシュー（図示せず）を有している。また、移動ブラケット２１２の一方の端部には、空圧シリンダや油圧シリンダのような第１のアクチュエータ２１８ａのピストン棒が連結されている。こうして、移動ブラケット２１２は、第１のアクチュエータ２１８ａによって、矢印Ｈで示すように、案内レール２１４に沿って水平方向、つまり工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に伸長位置と後退位置との間で往復可能となっている。

移動ブラケット２１２には、また、ピニオン２１６が設けられている。ピニオン２１６は、該ピニオン２１６を回転駆動するモータ（図示せず）の出力軸２１６ａに取り付けられており、該モータは、矢印Ｖで示すように、鉛直方向、つまり工作機械１００Ａ、１００ＢのＹ軸方向に上位置と下位置の間で移動可能に移動ブラケット２１２に取り付けられている。また、移動ブラケット２１２には、前記モータおよびピニオン２１６を昇降させるための空圧シリンダや油圧シリンダのような第２のアクチュエータ２１８ｂが取り付けられている。

再び図１を参照すると、第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂは同一の構成を有している。また、第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂは、パレットホルダ３０２Ａ、３０２Ｂを具備している。第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂのパレットホルダ３０２Ａ、３０２Ｂは、第１と第２の工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向と平行に一直線上に配置されている、或いは、第１と第２の工作機械１００Ａ、１００ＢのＸＹ平面と平行なＸＹ平面内に配置されている。こうして、第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂは、第１と第２の工作機械１００Ａ、１００ＢのＸＹ平面と平行に配向された複数のパレットＰを第１と第２の工作機械１００Ａ、１００ＢのＺ軸方向に配列して保管するようになっている。

第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂの間には、該第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂの間でパレットＰを受け渡しする第２の移載装置４００が配設されている。図４を参照すると、第２の移載装置４００は、ベース４０２、ベース４０２上に第１と第２の工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に往復可能に取り付けられた移動ブラケット４０４を有している。

ベース４０２の下面には、Ｚ軸方向に延設された一対のレール４２０上を転動する複数のローラ４０２ｂが取り付けられている。ベース４０２には、駆動ピニオン４２６と、該駆動ピニオン４２６を回転駆動する駆動モータ４２４が取り付けられている。駆動モータ４２４は、鉛直に配向されベース４０２の底面から下方に突出する出力軸４２４ａを有しており、駆動ピニオン４２６は該出力軸４２４ａに取り付けられている。駆動ピニオン４２６は、また、一対のレール４２０の間においてＺ軸方向に延設されたラック４２２の歯部に係合する。こうして、第２の移載装置は、第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂの間で、該第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂに保管されているパレットＰの列に平行な方向に往復可能となっている。

ベース４０２の上面には、工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に延設された案内レール４０２ａが取り付けられており、移動ブラケット４０４は、該案内レール４０２ａに係合するシュー４０４ａを有している。また、移動ブラケット４０４の下端部４０４ｂは、空圧シリンダや油圧シリンダのような第１のアクチュエータ４１４のピストン４１４ａが連結されている。こうして、移動ブラケット４０４は、第１のアクチュエータ４１４によって、矢印Ｈで示すように、案内レール４０２ａに沿って水平方向、つまり工作機械１００Ａ、１００ＢのＸ軸方向に第１と第２の位置の間で往復可能となっている。

移動ブラケット４０４には、また、第１と第２のピニオン４０６、４１０が取り付けられている。第１と第２のピニオン４０６、４１０は、該第１と第２のピニオン４０６、４１０を回転駆動するモータ（図示せず）の出力軸４０６ａ、４１０ａに取り付けられており、該モータは、矢印Ｖで示すように、鉛直方向、つまり工作機械１００Ａ、１００ＢのＹ軸方向に移動可能に上位置と下位置との間で移動ブラケット４０４に取り付けられている。また、移動ブラケット４０４には、前記モータおよび第１と第２のピニオン４０６、４１０を昇降させるための空圧シリンダや油圧シリンダのような第２と第３のアクチュエータ４０８、４１２が取り付けられている。

以下、図５Ａ〜図５Ｆおよび図６Ａ〜図６Ｆを参照して、本実施形態の作用を説明する。
先ず、図５Ａ〜図６Ｆを参照して、第１のパレットストッカ３００Ａから搬送車２００へのパレットＰの移載を説明する。

搬送車２００は、工作機械設備１０の統括システムからの指令に従い、レール２２０沿いに走行して、第１のパレットストッカ３００Ａにおいて搬送車２００上に載置すべきパレットＰを保持するパレットホルダ３０２Ａに対して、パレット支持台２０４、２０６の一方を位置決めする。このとき、第１のパレットストッカ３００ＡからパレットＰを受け取るパレット支持台２０４または２０６にはパレットＰが置かれていない。

パレット支持台２０４または２０６がパレットホルダ３０２Ａに対して位置決めされると（図５Ａ）、移載装置２１０が起動し、第１のアクチュエータ２１８ａが伸長する。これによって、移動ブラケット２１２が伸長位置へ向けて水平方向に移動する（図５Ｂ）。伸長位置では、ピニオン２１６は、第１のパレットストッカ３００Ａに保持されているパレットＰのラックＲの下側に配置される。次いで、第２のアクチュエータ２１８ｂが伸長する。これによって、ピニオン２１６が、上位置へ向けて鉛直方向に上動する。上動位置では、ピニオン２１６がラックＲの歯と係合する（図５Ｃ）。

ピニオン２１６がラックＲに係合すると、ピニオン２１６が回転駆動され、パレットＰが引き込まれ、第１のパレットストッカ３００Ａの支持ローラ３１０から搬送車２００の支持ローラ２０８上へ移動する（図５Ｄ）。図５Ｅに示すように、ピニオン２１６がラックＲの端部に係合する位置までパレットＰが引き込まれると、第１のアクチュエータ２１８ａが収縮し、移動ブラケット２１２が後退位置へ向けて水平方向に移動する（図５Ｆ）。こうして、パレットＰは、ピニオン２１６とラックＲとの係合を通じて、移載装置２１０によって、第１のパレットストッカ３００Ａから搬送車２００上へ完全に移載される。

搬送車２００から第１のパレットストッカ３００ＡへパレットＰを移載する場合には、搬送車２００のパレット支持台２０４、２０６のうち移載すべきパレットＰを支持しているパレット支持台を、第１のパレットストッカ３００Ａにおいて、該パレットＰを受け入れるパレットホルダ３０２Ａに対して位置決めするように搬送車２００を移動させた後に、上述した工程が逆に実行される。

また、図５Ａ〜図５Ｆに示した工程は、第１の工作機械１００Ａまたは第２の工作機械１００ＢからパレットＰを搬送車２００へ移載する場合にも同様に実行される。更に、搬送車２００から第１の工作機械１００Ａまたは第２の工作機械１００ＢへパレットＰを移載する場合には、図５Ａ〜図５Ｆの工程が逆に実行されることは理解されよう。

次に、図６Ａ〜図６Ｆを参照して、第２のパレットストッカ３００Ｂから第１のパレットストッカ３００ＡへパレットＰを移載する工程を説明する。
先ず、工作機械設備１０の統括システムは、第２のパレットストッカ３００Ｂにおいて移載すべきパレットＰを保持するパレットホルダ３０２Ｂに対応する第１のパレットストッカ３００Ａのパレットホルダ３０２ＡがパレットＰを保持していないことを確認する。次いで、第２の移載装置４００が移載すべきパレットＰを保持するパレットホルダ３０２Ｂおよび該パレットＰを受け入れるパレットホルダ３０２Ａに対して位置決めされる（図６Ａ）。つまり、第２の移載装置４００は、その第１と第２のパレットストッカ３００Ａ、３００Ｂの間で、第１と第２のピニオン４０６、４１０が、パレットホルダ３０２Ｂに保持されているパレットＰの背面のラックＲと係合可能な位置に配置される。

次いで、第２の移載装置４００の第１のアクチュエータ４１４が起動し、移動ブラケット４０４が第２の位置へ向けて水平方向に移動する（図６Ｂ）。第２の位置では、第２のピニオン４１０が、第２のパレットストッカ３００Ｂに保持されているパレットＰのラックＲの下側に配置される。次いで、第３のアクチュエータ４１２が伸長する。これによって、第２のピニオン４１０が、上位置へ向けて鉛直方向に上動する。上動位置では、第２のピニオン４１０がラックＲの歯と係合する（図６Ｃ）。

第２のピニオン４１０がラックＲに係合すると、第２のピニオン４１０が回転駆動され、これによって、パレットＰが第２のパレットストッカ３００Ｂから第１のパレットストッカ３００Ａへ向けて移動する。このとき、第２のアクチュエータ４０８が伸長する。これによって、第１のピニオン４０６が、上位置へ向けて鉛直方向に上動する。この状態で、第２のピニオン４１０が更に回転すると、ラックＲは第１と第２のピニオン４０６、４１０の双方に係合する。そして、パレットＰは第１と第２のピニオン４０６、４１０の双方によって更に引き込まれる（図６Ｄ）。これによって、パレットＰは、第２のパレットストッカ３００Ｂの支持ローラ３１２から第１のパレットストッカ３００Ａの支持ローラ３１０上へ移動する。

図６Ｅに示すように、第２のピニオン４１０がラックＲの端部に係合する位置までパレットＰが移動すると、第１のアクチュエータ４１４が反対方向へ伸長し、移動ブラケット４０４が第１の位置へ向けて水平方向に移動する（図６Ｆ）。次いで、第１のピニオン４０６が更に回転して、パレットＰは第１のパレットストッカ３００Ａに載置される。こうして、パレットＰは、第１と第２のピニオン４０６、４１０とラックＲとの係合を通じて、第２の移載装置４００によって、第２のパレットストッカ３００Ｂから第１のパレットストッカ３００Ａ上へ完全に移載される。

上述した工程を逆に実行することによって、第１のパレットストッカ３００Ａから第２のパレットストッカ３００ＢへパレットＰを移載することができることは理解されよう。
発明を実施する形態として、ラックとピニオンを用いた形態で説明したが、チェーンとスプロケットを用いてもよい。

本発明によれば、狭い空きスペースに多くのパレットを保管可能となるが、特に発明を実施するための形態のように、工作機械とパレットストッカを平行に隣接させて配置したときに効果が大きい。パレットストッカが１列である場合、工作機械とパレットストッカとの幅の違いからデッドスペースができる。工作機械は、パレットの長さと同等のストロークを持つ送り軸を有するので、パレットストッカの２倍前後の幅になりやすい。このため、パレットストッカを第１と第２の２列とし、工作機械と平行に隣接させて配置すると、略長方形の配置スペースとなり、デッドスペースを少なくできる。

１００Ａ工作機械
１００Ｂ工作機械
２００搬送車
２０４第１のパレット支持台
２０６第２のパレット支持台
２０８支持ローラ
２１０移載装置
２１２移動ブラケット
２１６ピニオン
２１８ａ第１のアクチュエータ
２１８ｂ第２のアクチュエータ
３００Ａ第１のパレットストッカ
３００Ｂ第２のパレットストッカ
３０２Ａパレットホルダ
３０２Ｂパレットホルダ
３１０支持ローラ
３１２支持ローラ
４００第２の移載装置
４０４移動ブラケット
４０６第１のピニオン
４１０第２のピニオン

上述の目的を達成するために、本発明によれば、工作機械とパレットストッカとの間でパレットの搬送、移載を行う工作機械設備において、前記パレットの背面に取り付けられ、水平方向に延設されたラックと、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べた第１のパレットストッカと、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べ、前記第１のパレットストッカに並列に配置した第２のパレットストッカと、前記工作機械と前記第１のパレットストッカとの間に延設されたレールに沿って、前記第１のパレットストッカのパレットの列に平行な方向にパレットを搬送する搬送車と、前記レールの延設方向に対して垂直な水平方向に往復可能に前記搬送車に取り付けられた移動ブラケットと、該移動ブラケットに鉛直方向に移動可能に取り付けられ前記パレットのラックの歯部に係合可能な歯部を有したピニオンとを有し、前記第１のパレットストッカと前記搬送車との間でパレットを受け渡す第１の移載装置と、前記第１のパレットストッカと前記第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡す第２の移載装置とを具備した工作機械設備が提供される。
更に、本願発明は、工作機械とパレットストッカとの間でパレットの搬送、移載を行う工作機械設備において、前記パレットの背面に取り付けられ、水平方向に延設されたラックと、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べた第１のパレットストッカと、複数のパレットを所定の間隔を開けて並べ、前記第１のパレットストッカに並列に配置した第２のパレットストッカと、前記工作機械と前記第１のパレットストッカとの間に延設されたレールに沿って、前記第１のパレットストッカのパレットの列に平行な方向にパレットを搬送する搬送車と、前記第１のパレットストッカと前記搬送車との間でパレットを受け渡す第１の移載装置と、前記搬送車のためのレールに平行に延設されたレールに沿って移動可能に設けられたベースと、前記レールの延設方向に対して垂直な水平方向に往復可能に該ベースに取り付けられた移動ブラケットと、該移動ブラケットに鉛直方向に移動可能に取り付けられ前記パレットのラックの歯部に係合可能な歯部を有した第１と第２のピニオンとを有し、前記第１のパレットストッカと前記第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡す第２の移載装置とを具備する工作機械設備を要旨とする。

Claims

工作機械とパレットストッカとの間でパレットの搬送、移載を行う工作機械設備において、
複数のパレットを所定の間隔を開けて並べた第１のパレットストッカと、
複数のパレットを所定の間隔を開けて並べ、前記第１のパレットストッカに並列に配置した第２のパレットストッカと、
前記第１のパレットストッカのパレットの列に平行な方向にパレットを搬送する搬送車と、
前記第１のパレットストッカと前記搬送車との間でパレットを受け渡す第１の移載装置と、
前記第１のパレットストッカと前記第２のパレットストッカとの間でパレットを水平移動させて受け渡す第２の移載装置と、
を具備することを特徴とした工作機械設備。
前記搬送車は、前記工作機械と前記第１のパレットストッカとの間に直線状に延設されたレールに沿って前記工作機械と前記第１のパレットストッカとの間で移動可能に設けられている請求項１に記載の工作機械設備。
前記搬送車は、前記レールに沿って移動可能に設けられたベースと、該ベースの上面に設けられた第１と第２のパレット支持台とを有しており、
前記第１と第２の支持台は、前記第１のパレットストッカが保持するパレットと平行にパレットを支持するようになっている請求項１または２に記載の工作機械設備。
前記第１の移載装置は、前記搬送車に搭載されている請求項１〜３の何れか１項に記載の工作機械設備。
前記パレットの背面には水平方向に延設されたラックが取り付けられており、
前記第１の移載装置は、前記レールの延設方向に対して垂直な水平方向に往復可能に前記搬送車に取り付けられた移動ブラケットと、該移動ブラケットに鉛直方向に移動可能に取り付けられ前記パレットのラックの歯部に係合可能な歯部を有したピニオンとを具備する請求項１〜４の何れか１項に記載の工作機械設備。
前記パレットの背面には水平方向に延設されたラックが取り付けられており、
前記第２の移載装置は、前記搬送車のためのレールに平行に延設されたレールに沿って移動可能に設けられたベースと、前記レールの延設方向に対して垂直な水平方向に往復可能に該ベースに取り付けられた移動ブラケットと、該移動ブラケットに鉛直方向に移動可能に取り付けられ前記パレットのラックの歯部に係合可能な歯部を有した第１と第２のピニオンとを具備する請求項１〜４の何れか１項に記載の工作機械設備。