JPWO2015053110A1 - 受信装置、受信方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

本技術は、ダイバーシティにおける性能を向上させることができるようにする受信装置、受信方法、並びにプログラム関する。供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部とを備え、前記合成部は、最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する。本技術は、ダイバーシティ方式でテレビジョン放送などを受信する携帯端末装置に適用できる。

Description

本技術は、受信装置、受信方法、並びにプログラムに関する。詳しくは、ダイバーシティを用いた受信における性能を向上させるのに適した受信装置、受信方法、並びにプログラムに関する。
テレビジョンや携帯端末装置等のディスプレイを有する画像表示機器には、複数のアンテナを有する受信装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
複数のアンテナで受信した同一の信号について、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりすることによって、通信の質や信頼性の向上を図る技術がある。このような技術は、ダイバーシティと称される。
特開2013−135270号公報
ダイバーシティは、主に移動体で信号を受信する際に用いられる。例えば、携帯端末装置が携帯され、移動しているような状況の場合、信号の受信位置が刻々と変化するため、受信感度も変化しやすい。例えば、複数のアンテナのうちの1本をメインとし、他のアンテナをサブとし、メインのアンテナで取得される信号を基に、サブのアンテナの信号を処理するように構成した場合を考える。このような構成の場合、メインのアンテナの受信感度が低下し、信号が取得できなかった場合、サブのアンテナの信号が処理できない可能性がある。
このように、複数のアンテナで信号を受信し、処理する場合、受信感度の低下などにより、信号を取得できないアンテナがあるときなどに、正常に処理できない可能性があった。このような正常に処理できない可能性をなくし、性能を向上させることが望まれている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数のアンテナで信号を受信し、処理する際の性能を向上させることができるようにするものである。
本技術の一側面の受信装置は、供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部とを備え、前記合成部は、最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する。
前記合成部は、前記最初に到達した前記シンボルを記憶する記憶部と、前記合成を行う合成処理部と、前記シンボルの到達を監視し、前記シンボルの同期を制御する同期部とをさらに備え、前記同期部は、前記最初に到達した前記シンボルを前記記憶部に記憶させ、前記探索範囲内にシンボルが到達した場合、そのシンボルと、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期した状態で、前記合成処理部に供給するようにすることができる。
前記記憶部は、前記探索範囲内に到達したシンボルも記憶し、前記同期部は、前記複数の復調部の全ての復調部からのシンボルが到達した時点で、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期して読み出し、前記合成処理部に出力するようにすることができる。
前記同期部は、前記探索範囲内にシンボルが到達しなかった場合、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを読み出し、前記合成部による処理を行わずに後段に出力するようにすることができる。
前記復調部は、OFDM(直行周波数分割多重変調)を用いる復調を行うようにすることができる。
本技術の一側面の受信方法は、供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部とを備える受信装置の受信方法において、前記合成部は、最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成するステップを含む。
本技術の一側面のプログラムは、供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部とを備える受信装置を制御するコンピュータに、前記合成部が、最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成するステップを含む処理を実行させる。
本技術の一側面の受信装置、受信方法、およびプログラムにおいては、供給されるブランチが復調され、シンボルを生成する複数の復調部が備えられ、複数の復調部で復調されたシンボルが合成される。また、最初に到達したシンボルの到達時刻からの所定の時間が探索範囲とされ、その探索範囲内に到達したシンボルと最初に到達したシンボルが合成される。
本技術の一側面によれば、複数のアンテナで信号を受信し、処理する際の性能を向上させることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用した受信装置の一実施の形態の構成を示す図である。 受信シンボルの到達のタイミングについて説明するための図である。 受信シンボルの到達のタイミングについて説明するための図である。 合成部の内部構成例を示す図である。 受信シンボルの到達のタイミングについて説明するための図である。 合成部の処理について説明するためのフローチャートである。 記録媒体について説明するための図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.ダイバーシティについて
2.合成部の構成について
3.合成部の受信シンボルの受信に関する動作について
4.合成部の処理について
5.記録媒体について
<ダイバーシティについて>
以下に説明する本技術は、ダイバーシティと称される技術に適用できるため、ダイバーシティを例にあげて説明を行う。ダイバーシティは、複数のアンテナで受信した同一の信号について、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いたり、受信した信号を合成してノイズを除去したりすることによって、通信の質や信頼性の向上を図る技術である。以下の説明では、複数のアンテナで受信した同一の信号を合成する場合を例に挙げて説明する。
図1は、ダイバーシティの技術を適用した受信装置10の構成を示す図である。受信装置10は、アンテナ11−1、アンテナ11−2、復調部12−1、復調部12−2、合成部13、および誤り訂正部14から構成されている。ここでは、2つのアンテナ11−1、アンテナ11−2を備える受信装置10を例にあげて説明を続けるが、本技術は、2以上の複数のアンテナを備える受信装置に対しても適用できる。
アンテナ11−1、アンテナ11−2を、個々に区別する必要が無い場合、単にアンテナ11と記述する。また他の部分に関しても同様に記載する。
アンテナ11−1により受信された信号は、復調部12−1に供給され、アンテナ11−2により受信された信号は、復調部12−2に供給される。アンテナ11により受信された信号を、以下、適宜、ブランチと記述する。
復調部12−1と復調部12−2は、それぞれ供給されたブランチを復調する。復調部12は、例えば、OFDM(直交周波数分割多重変調)に基づく復調を行う。また復調部12は、OFDMを用いる放送規格の復調を行う構成とされていても良い。
所定のタイミングにおける復調結果を受信シンボルと記述する。復調部12−1からの受信シンボルと、復調部12−2からの受信シンボルは、それぞれ合成部13に供給される。
合成部13は、供給された2つの受信シンボルを合成し、その合成結果を誤り訂正部14に供給する。合成部13からの出力を合成シンボルと記述する。誤り訂正部14は、供給された合成シンボルに対して所定のアルゴリズムに基づき、誤り訂正を行い、図示していない後段の処理部に出力する。
図2を参照し、合成部13における合成動作について説明する。ここでは、アンテナ11−1により受信された信号を、ブランチ1とし、アンテナ11−2により受信された信号をブランチ2と記述する。ブランチ1をメインブランチとし、ブランチ2をサブブランチとする。
まずこのように、メインブランチとサブブランチが、予め設定されている場合について説明し、予め設定されている場合には、受信シンボルが取得できないなどの状況が発生し、受信装置としての性能が低下してしまう可能性があることを説明する。その後、そのようなことが発生する可能性を低下させ、受信装置としての性能を向上させる構成、動作について説明を加える。
図2の上段は、ブランチ1の受信シンボルの到達推定時刻を表し、中段は、ブランチ2の受信シンボルの到達時刻を表し、下段は、合成シンボルの出力時刻を示す。図中、横軸は、時刻を表し、上向きの矢印が位置している時刻は、シンボルが到達した時刻を表す。ブランチ1の受信シンボルの到達推定時刻とは、合成部13が推定したブランチ1の受信シンボルが、到達する時刻のことであり、一致周期となっている。
ブランチ1(メインブランチ)の到達推定時刻を中心とした前後の所定の時間が、ブランチ2の探索範囲とされる。図2上段において、横方向の太い矢印は、探索範囲を示す。例えば、時刻t1が、ブランチ1の受信シンボル到達推定時刻である場合、時刻t1より前の所定の時間と、後の所定の時間が探索範囲とされる。ここでは、探索範囲の時間を時間T1とする。
この探索範囲内に取得される受信シンボルが、ブランチ2の受信シンボルとされ、合成部13における合成の対象とされる。例えば、時刻t1において、ブランチ1の受信シンボルが取得され、時刻t1を中心とする探索範囲内の時刻t1’にブランチ2の受信シンボルが取得された場合、この2つの受信シンボルが合成され、合成シンボルが生成される。
このように、メインブランチの推定到達時刻を中心に、他方(サブブランチ)からの受信シンボルが観測され、合成が行われる。図2に示したように、ブランチ1の受信シンボルと、ブランチ2の受信シンボルが正常に受信された場合、合成シンボルが生成され、出力されるが、メインブランチまたはサブブランチのどちらか一方の受信シンボルが取得できないことも考えられる。
ダイバーシティは、主に移動体で信号を受信する際に用いられる。例えば、受信装置が携帯され、移動しているような場合、信号の受信位置が刻々と変化するため、受信感度も変化しやすく、ブランチ1の受信シンボルまたはブランチ2の受信シンボルが取得できない場合があることが考えられる。
このことについて、図3を参照して説明する。図3において上段は、ブランチ1の受信シンボルの到達推定時刻と探索範囲を表し、中段は、実際に受信されたブランチ1の受信シンボルの到達時刻を表し、下段は、実際に受信されたブランチ2の受信シンボルの到達時刻を表す。
図3のAは、ブランチ1の受信シンボルの到達時刻が時刻Ta1であり、その時刻Ta1は、到達推定時刻である時刻t1と略同じであり、ブランチ2の受信シンボルが、探索範囲内で取得された場合を示している。このような場合、ブランチ1とブランチ2のそれぞれの受信シンボルが取得できるため、合成部13において、それらの受信シンボルを合成し、合成シンボルを生成することが可能である。
図3のBを参照する。ブランチ1の受信シンボルが到達した時刻が、時刻Tb1であり、その時刻Tb1は、到達推定時刻である時刻t1よりも少し前の時刻であり、到達推定時刻を中心とした探索範囲内の時刻である。このような場合、ブランチ1の受信シンボルは、探索範囲内に取得される。ブランチ2の受信シンボルは、探索範囲外の時刻Tb2に到達しているため、取得することができない。
このように、ブランチ1の受信シンボルが探索範囲内に取得できた場合であっても、ブランチ2の受信シンボルが探索範囲外であった場合、ブランチ2の受信シンボルは取得できないため、合成部13における合成を行うことができない。このような場合、ダイバーシティ利得を得ることができないことになる。
図3のCを参照する。図3のCに示した状態は、図3のBに示した状態と同じく、ブランチ1の受信シンボルは、探索範囲内の時刻Tc1に取得されているが、ブランチ2の受信シンボルは探索範囲外の時刻Tc2に到達しているため取得できない状態である。すなわち、ブランチ1の受信シンボルは、到達した時刻が時刻Tc1であり、その時刻Tc1は、到達推定時刻である時刻t1よりも少し後の時刻であるが、到達推定時刻を中心とした探索範囲内の時刻であるため、取得される。
しかしながら、ブランチ2の受信シンボルは、探索範囲外であるため取得されず、合成部13により2つの受信シンボルを取得し、合成することができない。このように、ブランチ2の受信シンボルが探索範囲外にあり取得できない可能性がある。
図3のBや図3のCに示した状態は、メインブランチの受信シンボルは取得できた状態であるが、サブブランチの受信シンボルは取得できない状態である。図3のDに示すように、メインブランチ自体が取得できない可能性もある。
図3のDを参照するに、ブランチ1の受信シンボルが到達した時刻が、時刻Td1であり、その時刻Td1が、到達推定時刻を中心とする探索範囲外である場合、メインブランチの受信シンボルが取得できないことになる。仮に、ブランチ2の受信シンボルの到達時刻が、時刻Td2であり、探索範囲内の時刻であっても、ブランチ1の受信シンボルが取得できなかったため、合成部13においては受信シンボルの合成を行うことができず、ダイバーシティ利得を得ることができない。
またメインブランチが取得できない場合、メインブランチが消失したことになり、これ以降のブランチの探索などに影響を与えたり、後段の処理部(不図示)に何も出力されずに、後段の処理部で処理ができなくなったりする可能性がある。
このように、複数のブランチを取得して、合成する構成とした場合であっても、複数のブランチの全てが取得できるとは限らず、取得できなかった場合には、ダイバーシティによる利得の効果を十分に得られなかったり、その後の処理が正常に行えなくなったりする可能性がある。
このような受信シンボルを取得できないことを防ぐ手段として、到達推定時刻からの探索範囲を広げることが考えられる。しかしながら、探索範囲を広げると、探索範囲内で取得される可能性のある受信シンボルを蓄積するだけの大きな容量のバッファが、合成部13内に必要となり、コストが高くなるなどの可能性がある。
また、OFDM(直交周波数分割多重変調)においては、複数の送信局から同一エリアおいて同一周波数を用いて放送を行うSFN(Single Frequency Network)が実施されることがある。この場合、複数の送信局からの信号間に大きな遅延がついていることがあり、放送エリアをまたぐ移動をした場合などに、受信シンボルの到達タイミングが大きく変化する可能性がある。このような到達タイミングが大きく変化すると、上記したように、受信シンボルが取得できない可能性がある。
図3を参照して説明したような、受信シンボルが取得できないような状態が発生することを、できる限り抑えるのが好ましい。そこで、図4に示すような合成部13の構成とし、受信シンボルが取得できないような状況が発生することを、できる限り抑えることができるようにする。
<合成部の構成について>
図4は、本技術を適用した合成部13の一実施の形態の構成を示す図である。図4に示した合成部13は、セレクタ51、セレクタ52、バッファ部53、復調処理結果同期部54、合成信号計算部55、およびセレクタ56を含む構成とされている。
セレクタ51は、復調処理結果同期部54の指示に基づき、復調部12−1または復調部12−2からの受信シンボルをバッファ部53に出力する。同様に、セレクタ52は、復調処理結果同期部54の指示に基づき、復調部12−1または復調部12−2からの受信シンボルを合成信号計算部に出力する。
復調処理結果同期部54は、先に到達したブランチをメインブランチとし、そのメインブランチの受信シンボルをバッファ部53に出力するように、セレクタ51に制御信号を出す。また復調処理結果同期部54は、メインブランチを設定した後、所定の時間を探索範囲とし、その探索範囲内に受信された受信シンボルのブランチをサブブランチと設定する。そして、復調処理結果同期部54は、そのサブブランチの受信シンボルが、合成信号計算部55に出力されるように、セレクタ52に制御信号を出す。
合成信号計算部55には、このようにして、メインブランチの受信シンボルと、サブブランチの受信シンボルとが供給される。合成信号計算部55には、サブブランチの受信シンボルが到達した時点で、メインブランチの受信シンボルと、サブブランチの受信シンボルとが供給される。合成信号計算部55は、同期して送られてくるメインブランチの受信シンボルと、サブブランチからの受信シンボルのそれぞれに対してダイバーシティ合成を行い、セレクタ56に出力する。
セレクタ56は、復調処理結果同期部54からの指示により、バッファ部53または合成信号計算部55から出力されるシンボルを、誤り訂正部14(図1)に出力する。詳細は後述するが、セレクタ56からは、合成信号計算部55により受信シンボルの合成が行われた場合、合成信号計算部55からのシンボルが出力され、合成信号計算部55により受信シンボルの合成が行われなかった場合、バッファ部53からのシンボルが出力される。
このように、本技術を適用した合成部13は、先に到達した受信シンボルのブランチをメインブランチに設定し、処理を行う。すなわち、本技術を適用した合成部13は、メインブランチを動的に変化させて処理を行う。
このように、メインブランチを動的に処理することで、メインブランチとサブブランチの受信シンボルを取得できるようになり、ダイバーシティの利得を得ることができる。このことについて、図5を参照して説明する。
<合成部の受信シンボルの受信に関する動作について>
図5の1段目は、例えば受信装置10が所定の位置にあり、その位置から移動せず、受信状態が良好である場合に、受信シンボルが到達するタイミングを表す。1段目に示したように、受信状態が変化しない場合には、所定の時間間隔で受信シンボルは取得される。
図5の2段目は、ブランチ1の受信シンボルが受信されたタイミングを表し、3段目は、ブランチ2の受信シンボルが受信されたタイミングを表す。図5の4段目は、合成部13からの合成シンボルが出力されるタイミングを表す。
図5中、横方向は、時刻を表す。また図5中、受信シンボルが受信された時刻のところに、上方向の矢印を表している。また図5中の横方向の太い矢印は、探索範囲を示す。
図5のAに示した状態は、2段目に示したように、ブランチ1の受信シンボルが、時刻Ta1に到達すると、この時刻Ta1を基準時刻(開始時刻)とした時間T2が、探索範囲に設定される。探索範囲の時間は、ここでは、時間T2と一定値に設定されており、その開始時刻は、最初に受信シンボルが到達した時刻とされる。
復調処理結果同期部54(図4)は、時刻Ta1においてブランチ1、この場合、復調部12−1からの受信シンボルを取得すると、復調部12−1からの受信シンボルをメインブランチからの受信シンボルと設定する。そして復調処理結果同期部54は、セレクタ51に対して、復調部12−1からの受信シンボルを、バッファ部53に出力するように指示する制御信号を出力する。この結果、復調部12−1からの受信シンボルは、バッファ部53に記憶される。
この後、図5のAの3段目に示すように、探索範囲内(時間T2内)の時刻Ta2に、ブランチ2の受信シンボルが到達すると、復調処理結果同期部54は、ブランチ2からの受信シンボルをサブブランチからの受信シンボルと設定する。そして復調処理結果同期部54は、セレクタ52に対して、復調部12−2からの受信シンボルを、合成信号計算部55に出力するように指示する制御信号を出す。
セレクタ52を介して、復調部12−2からの受信シンボルが合成信号計算部55に出力されるのに同期して、バッファ部53に記憶されている復調部12−1からの受信シンボルも、合成信号計算部55に出力される。このように、メインブランチからの受信シンボルとサブブランチからの受信シンボルは、同期された状態で、合成信号計算部55に供給され、合成される。
図5のBを参照する。図5のBに示した状態は、ブランチ1(復調部12−1)からの受信シンボルは取得できず、消失してしまった状態である。時刻Tb2において、ブランチ2(復調部12−2)からの受信シンボルが取得される。このような場合、時刻Tb2からの時間T2が、探索範囲に設定される。
復調処理結果同期部54は、時刻Tb2の時点で、復調部12−2からの受信シンボルを受信すると、復調部12−2からの受信シンボルを、メインブランチからの受信シンボルと設定する。そして、復調処理結果同期部54は、セレクタ51に対して、復調部12−2からの受信シンボルを、バッファ部53に出力するように指示する制御信号を出力する。この結果、復調部12−2からの受信シンボルは、バッファ部53に記憶される。
時間T2が経過した時点で、ブランチ1(復調部12−1)からの受信シンボルが取得されなかった場合、図5のBに示したように、時刻Tb3において、取得されていた受信シンボルが、バッファ部53から読み出され、誤り訂正部14に出力される。
復調処理結果同期部54は、時刻Tb2において、メインブランチを設定した後、時間T2が経過するまで、他のブランチからの受信シンボルが到達したか否かを監視する。監視している間に、他のブランチからの受信シンボルが取得できた場合には、図5のAを参照して説明したように、その受信された受信シンボルをサブブランチの受信シンボルとして設定するが、他のブランチからの受信シンボルが取得できずに、時間T2が経過した場合、そのことを、セレクタ56に対して通知する。
すなわち、探索範囲内に他のブランチからの受信シンボルが探索できなかった場合、例えば、図5のBに示したように、消失してしまったような場合、復調処理結果同期部54は、セレクタ56に対して、バッファ部53に記憶されている受信シンボルを後段の誤り訂正部14に出力するように指示する制御信号を出す。
このような処理が行われることで、メインブランチの受信シンボルが、誤り訂正部14に出力される。この場合、合成信号計算部55による合成が行われないため、ダイバーシティ利得を得ることができないが、2つのブランチから得られる2つの受信シンボルのうちの一方が消失してしまっているような状況であっても、他方の受信シンボルを確実に後段の誤り訂正部14に出力することができる。
図3を参照して説明したように、仮に、ブランチ1(復調部12−1)をメインブランチであると設定して処理したような場合、図5のBに示したような状態は、メインブランチの受信シンボルが消失してしまっている状態となる。メインブランチの受信シンボルが消失してしまっている場合、合成が行われないだけでなく、受信シンボル自体が後段の処理部(不図示)に出力されない可能性がある。
しかしながら、本技術によれば、図5のBを参照して説明したように、仮に受信シンボルが消失してしまうようなことが起こっても、メインブランチを動的に変化させ、探索範囲の開始時点を変化させるため、少なくとも1つの受信シンボルを取得し、出力することが可能となる。
図5のCを参照する。図5のCに示した状態は、ブランチ1(復調部12−2)からの受信シンボルは取得できず、消失してしまった状態である。時刻Tc1において、ブランチ1(復調部12−1)からの受信シンボルが取得される。このような場合、時刻Tc1からの時間T2が、探索範囲に設定される。
復調処理結果同期部54は、時刻Tc1の時点で、復調部12−1からの受信シンボルを受信すると、復調部12−1からの受信シンボルを、メインブランチからの受信シンボルと設定する。そして、復調処理結果同期部54は、セレクタ51に対して、復調部12−1からの受信シンボルを、バッファ部53に出力するように指示する制御信号を出力する。この結果、復調部12−1からの受信シンボルは、バッファ部53に記憶される。
時間T2が経過した時点で、ブランチ2(復調部12−2)からの受信シンボルが取得されなかった場合、図5のCに示したように、時刻Tc3において、取得されていた受信シンボルが誤り訂正部14に出力される。
復調処理結果同期部54は、時刻Tc1において、メインブランチを設定した後、時間T2が経過するまで、他のブランチからの受信シンボルを監視する。監視している間に、他のブランチからの受信シンボルが取得できた場合には、図5のAを参照して説明したように、その受信された受信シンボルをサブブランチの受信シンボルとして設定するが、他のブランチからの受信シンボルが取得できずに、時間T2が経過した場合、そのことを、セレクタ56に対して通知する。
すなわち、探索範囲内に他のブランチからの受信シンボルが探索できなかった場合、例えば、図5のCに示したように、消失してしまったような場合、復調処理結果同期部54は、セレクタ56に対して、バッファ部53に記憶されている受信シンボルを後段の誤り訂正部14に出力するように指示する制御信号を出す。
このような処理が行われることで、メインブランチの受信シンボルが、誤り訂正部14に出力される。この場合、合成信号計算部55による合成が行われないため、ダイバーシティ利得を得ることができないが、2つのブランチから得られる2つの受信シンボルのうちの一方が消失してしまっているような状況であっても、他方の受信シンボルを確実に後段の誤り訂正部14に出力することができる。
このように本技術によれば、図5のCを参照して説明したように、仮に受信シンボルが消失してしまうようなことが起こっても、メインブランチを動的に変化させ、探索範囲の開始時点を変化させるため、少なくとも1つの受信シンボルを取得し、出力することが可能となる。
さらに、図5のDを参照して説明を続ける。図5のDに示した状態は、ブランチ2からの受信シンボルが、ブランチ1の受信シンボルよりも先に到達した状態である。時刻Td2において、ブランチ2の受信シンボルが到達する。時刻Td2において、復調処理結果同期部54は、復調部12−2からの受信シンボルを、メインブランチの受信シンボルと設定し、復調部12−2からの受信シンボルが、バッファ部53に記憶されるようにセレクタ51を制御する。
復調処理結果同期部54は、時刻Td2から時間T2の計時を開始し、他のブランチからの受信シンボル、この場合、復調部12−1からの受信シンボルが到達したか否かの観測を開始する。
時刻Td1において、ブランチ1(復調部12−1)からの受信シンボルが到達すると、復調処理結果同期部54は、セレクタ52に、復調部12−1からの受信シンボルを合成信号計算部55に出力するように指示出す。この結果、合成信号計算部55には、復調部12−1と復調部12−2からの受信シンボルが同期された状態で供給される。時刻Td3において、合成信号計算部55は、2つの受信シンボルを合成し、合成した合成シンボルをセレクタ56に出力する。
復調処理結果同期部54は、セレクタ56に対して、合成信号計算部55からの受信シンボルを出力するように指示を出す。このような処理が行われることで、時刻Td3において、誤り訂正部14に合成信号計算部55により合成された受信シンボルが出力される。
このように、ブランチ1とブランチ2のどちらがメインブランチであるかを動的に変化させることで、先に受信シンボルが到達した方のブランチをメインブランチとして処理することが可能となる。
またメインブランチとして設定した方の受信シンボルが到達した時刻から探索範囲を開始すれば良く、上記したように、到達推定時刻を中心とした前後の時間を探索時間としなくても良い。例えば、図2を参照して説明したように、探索範囲の時間を時間T1とした場合であり、到達推定時刻を中心にした探索範囲である場合、その到達推定時刻の前の1/2の時間T1と、その到達推定時刻の後の1/2の時間T1が探索範囲とされる。
これに対して、図5を参照して説明しているような場合、メインブランチとして設定されたブランチからの受信シンボルが到達した時刻から後の時間T2だけを探索範囲として設定すれば良い。この時間T2は、例えば、時間T1の1/2の時間とすることができる。仮に、時間T2=1/2時間T1とした場合、探索範囲としては短い時間になるが、メインブランチの後の1/2時間T1を探索していることになるため、精度が落ちることはない。
また、時間T2=時間T1とすることも可能である。この場合、メインブランチに設定されたブランチからの受信シンボルが到達した時刻から、後の時間が探索範囲となるため、この後の時間の探索範囲は、図2を参照して説明した場合に比べて倍の時間となる。よって、より探索能力を向上させることができ、仮に、サブブランチの到達時刻が、メインブランチの到達よりも大きく遅延したような場合でも、サブブランチの受信シンボルを取得できる可能性を高くすることが可能となる。
また図5のEに示すように、メインブランチとサブブランチの両方の受信シンボルがともに大幅に遅延して到達したような場合でも、本技術は対応できる。すなわち、復調処理結果同期部54は、時刻Te1においてブランチ1、この場合、復調部12−1からの受信シンボルを取得すると、復調部12−1からの受信シンボルをメインブランチからの受信シンボルと設定する。
メインブランチの受信シンボルが到達した時刻Te1は、本来到達する予定の時刻TEよりも大幅に遅延している。しかしながら、先に到達したブランチをメインブランチとして設定し、メインブランチが設定された後から、探索範囲が設定されるため、仮にメインブランチとなるブランチからの受信シンボルが大幅に遅延して到達しても、メインブランチの受信シンボルを取得することができる。
仮に、時刻TEを到達推定時刻とし、その前後が探索範囲として設定されている場合、受信シンボルの到達が大幅に遅延してしまった場合、その探索範囲を超えてしまい、受信シンボルは取得できないことになる。しかしながら、図5のEを参照して説明したように、本技術によれば、受信シンボルの到達が大幅に遅延してしまった場合でも、受信シンボルを取得することができる。
時刻Te1でブランチ1からの受信シンボルを受信した後、探索範囲内(時間T2内)の時刻Te2に、ブランチ2の受信シンボルが到達すると、復調処理結果同期部54は、ブランチ2からの受信シンボルをサブブランチからの受信シンボルと設定する。そして復調処理結果同期部54は、セレクタ52に対して、復調部12−2からの受信シンボルを、合成信号計算部55に出力するように指示する制御信号を出す。
セレクタ52を介して、復調部12−2からの受信シンボルが合成信号計算部55に出力されるタイミングで、バッファ部53に記憶されている復調部12−1からの受信シンボルも、合成信号計算部55に出力される。このように、メインブランチからの受信シンボルとサブブランチからの受信シンボルは、同期された状態で、合成信号計算部55に供給され、合成される。
このように、大幅に遅延した受信シンボルも、本技術によれば、取得することが可能となる。
<合成部の処理について>
図5を参照して説明した合成部の受信シンボルの受信に関する動作について、図6のフローチャートを参照し、再度説明する。
ステップS11において、復調処理結果同期部54は、復調部12−1または復調部12−2から受信シンボルが出力されたか否かを監視し、受信シンボルが到達したか否かの判断をする。
ステップS11において、受信シンボルが到達したと判断されるまで、監視は継続される。そして、ステップS12において、受信シンボルが到達したと判断された場合、ステップS12に処理が進められる。
ステップS12において、受信シンボルが到達した側のブランチ(復調部12)をメインブランチに設定する。そして、ステップS13において、メインブランチに設定された側の受信シンボルが、バッファ部53に供給され、記憶されるように、セレクタ51に制御信号が出される。
ステップS14において、復調処理結果同期部54は、探索範囲(時間T2)の計時を開始する。
ステップS15において、受信シンボルが到達したか否かが判断される。このステップS15における判断は、サブブランチからの受信シンボルが到達したか否かの判断である。ステップS15において、受信シンボルが到達したと判断された場合、ステップS16に処理が進められる。
ステップS16において、受信シンボルが到達した側のブランチをサブブランチに設定する。そして、ステップS17において、サブブランチに設定された側の受信シンボルを、合成信号計算部55に出力するように、セレクタ52に制御信号が出される。
ステップS18において、バッファ部53に記憶されている受信シンボルも、合成信号計算部55に出力されるように指示が出される。このようにして、合成信号計算部55に2つの受信シンボルが供給された場合、ステップS19において、合成信号計算部55は、2つの受信シンボルを合成する。
そして、ステップS20において、合成信号計算部55により合成された合成シンボルが、後段の誤り訂正部14に出力されるように、セレクタ56に対して、指示が出される。
一方で、ステップS15において、受信シンボルは到達していないと判断された場合、ステップS21に処理が進められる。ステップS21において、復調処理結果同期部54は、時間T2だけ経過したか否か、換言すれば、探索範囲内の探索を行ったか否かを判断する。
ステップS21において、時間T2は経過していない、換言すれば探索範囲内であると判断された場合、ステップS15に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。一方、ステップS21において、時間T2は経過した、換言すれば、探索範囲外になったと判断された場合、ステップS22に処理が進められる。
ステップS22において、バッファ部53に記憶されている受信シンボルが、後段の誤り訂正部14に出力されるように、セレクタ56に指示が出される。このようにして、メインブランチからの受信シンボルしか取得できなかったような場合でも、その受信シンボルが確実に後段の処理に供給されるように制御が行われる。
このように本技術によれば、受信シンボルごとにメインブランチが設定され、ブランチの探索範囲が動的に変化するので、複数のブランチ間の遅延が探索範囲以内に存在する限り、ダイバーシティ利得を得ることができる。
また、あるブランチのタイミングが探索範囲以上ずれたとしても、そのブランチを中心に探索を開始するので、ブランチが消失してしまうことはない。探索範囲を複数のブランチ間の相対遅延差に限定することができるので、必要なバッファの容量を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、2つのブランチがある受信装置10を例にあげて説明したが、2以上のブランチがある受信装置10に対しても、本技術を適用することはできる。
2以上のブランチを有する受信装置の場合、例えば、図6に示したフローチャートの処理において、ステップS15乃至S17の処理、すなわち、サブブランチに受信シンボルを受信する処理が、複数回繰り返される構成とすることで、複数のブランチに対応する処理を実行できる。
複数のブランチがある場合、そのブランチの数より1少ないバッファ部数を合成部13に備える構成とすることで、複数のブランチに対応する処理を実行できる。そして、サブブランチからの受信シンボルは、到達した順に、順次バッファ部に蓄積され、最後のブランチからの受信シンボルが到達した時点で、その受信シンボルと全てのバッファ部からの受信シンボルが、合成信号計算部55に供給され、合成される。
また、探索範囲を超えた場合には、その時点で、バッファ部に蓄積されている受信シンボルが合成される。仮に、1つのバッファ部にのみ受信シンボルが蓄積されているような状況であった場合、合成する処理が省略され、バッファ部からの受信シンボルが、後段の誤り訂正部14に出力されるようにする。
このような構成を有し、処理が実行されるようにすることで、複数のブランチが備えられた受信装置においても、本技術を適用することができる。
<記録媒体について>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図7は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部108は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア111に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
を備え、
前記合成部は、
最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
受信装置。
(2)
前記合成部は、
前記最初に到達した前記シンボルを記憶する記憶部と、
前記合成を行う合成処理部と、
前記シンボルの到達を監視し、前記シンボルの同期を制御する同期部と
をさらに備え、
前記同期部は、
前記最初に到達した前記シンボルを前記記憶部に記憶させ、
前記探索範囲内にシンボルが到達した場合、そのシンボルと、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期した状態で、前記合成処理部に供給する
前記(1)に記載の受信装置。
(3)
前記記憶部は、前記探索範囲内に到達したシンボルも記憶し、
前記同期部は、前記複数の復調部の全ての復調部からのシンボルが到達した時点で、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期して読み出し、前記合成処理部に出力する
前記(2)に記載の受信装置。
(4)
前記同期部は、前記探索範囲内にシンボルが到達しなかった場合、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを読み出し、前記合成部による処理を行わずに後段に出力する
前記(2)または前記(3)のいずれかに記載の受信装置。
(5)
前記復調部は、OFDM(直行周波数分割多重変調)を用いる復調を行う
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の受信装置。
(6)
供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
を備える受信装置の受信方法において、
前記合成部は、
最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
ステップを含む受信方法。
(7)
供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
を備える受信装置を制御するコンピュータに、
前記合成部が、
最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
ステップを含む処理を実行させるためのプログラム。
10 受信装置, 11 アンテナ, 12 復調部, 13 合成部, 14 誤り訂正部, 51,52 セレクタ, 53 バッファ部, 54 復調処理結果同期部, 55 合成信号計算部, 56 セレクタ

Claims (7)

  1. 供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
    前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
    を備え、
    前記合成部は、
    最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
    前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
    受信装置。
  2. 前記合成部は、
    前記最初に到達した前記シンボルを記憶する記憶部と、
    前記合成を行う合成処理部と、
    前記シンボルの到達を監視し、前記シンボルの同期を制御する同期部と
    をさらに備え、
    前記同期部は、
    前記最初に到達した前記シンボルを前記記憶部に記憶させ、
    前記探索範囲内にシンボルが到達した場合、そのシンボルと、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期した状態で、前記合成処理部に供給する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記記憶部は、前記探索範囲内に到達したシンボルも記憶し、
    前記同期部は、前記複数の復調部の全ての復調部からのシンボルが到達した時点で、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを同期して読み出し、前記合成処理部に出力する
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記同期部は、前記探索範囲内にシンボルが到達しなかった場合、前記記憶部に記憶されている前記シンボルを読み出し、前記合成部による処理を行わずに後段に出力する
    請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記復調部は、OFDM(直行周波数分割多重変調)を用いる復調を行う
    請求項1に記載の受信装置。
  6. 供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
    前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
    を備える受信装置の受信方法において、
    前記合成部は、
    最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
    前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
    ステップを含む受信方法。
  7. 供給されるブランチを復調し、シンボルを生成する複数の復調部と、
    前記複数の復調部で復調された前記シンボルを合成する合成部と
    を備える受信装置を制御するコンピュータに、
    前記合成部が、
    最初に到達した前記シンボルの到達時刻からの所定の時間を探索範囲として設定し、
    前記探索範囲内に到達したシンボルと前記最初に到達した前記シンボルを合成する
    ステップを含む処理を実行させるためのプログラム。
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