JPWO2015041315A1 - 熱電対及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、高温環境下(1500℃以上2300℃以下)で、安定的に直接測温を行うことができる熱電対及びその製造方法を提供することである。第一実施形態に係る熱電対(10)は、少なくとも保護管(16)と素線(12,13)とを有する熱電対であって、保護管(16)と素線(12,13)とが絶縁物(15)によって絶縁されており、絶縁物(15)が、粉末若しくは成形体のいずれか一方又は両方であり、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物の少なくとも一種からなる。

Description

本発明は、熱電対及びその製造方法に関する。
近年、パワー半導体、ガラス、その他レーザー素子、電圧素子又はシンチレーター素子などの酸化物単結晶は、それぞれ性能向上が求められ、その製造温度が高くなる傾向にある。また、航空宇宙分野でのエンジン燃焼温度についても、性能向上が求められ、その温度がますます高くなってきている。1500℃以上の高温分野では、温度測定には一般に放射温度計が用いられる。放射温度計による温度測定は、物体の温度に応じた赤外線及び可視光線のエネルギーを測定して温度に換算している。このため、放射温度計では、周囲の環境(特に水蒸気、粉塵若しくはガスなどがある場合)、又は空間そのものは、原理的に温度を測定することができない。したがって、詳細な温度測定ができない問題があった。
熱電対は、ゼーベック効果を用いた高精度で安定した温度センサーである。しかし、1500℃以上の高温分野では、酸化雰囲気又はカーボン還元雰囲気などの過酷な環境では安定的に使用することができず、燃焼ガス分析による計算値又は加熱出力からの温度シミュレーションに頼っている。
熱電対が酸化雰囲気又はカーボン還元雰囲気で安定的に使用できない原因は、素線と、保護管と、両者の間にある絶縁物との関係にある。高温で使用される熱電対は、例えば、素線としてPt,Rhを用いた熱電対、素線としてIr,Rhを用いた熱電対、又は素線としてW,Reを用いた熱電対である。素線としてPt,Rhを用いた熱電対は、カーボン還元雰囲気に弱い。素線としてW,Reを用いた熱電対は、酸化雰囲気では酸化損傷して使用できない。また、素線としてIr,Rhを用いた熱電対は、両環境において他の熱電対よりも耐久性があるが、耐久性が十分であるとはいえない。そこで、保護管が用いられる。例えば、一端が接合されて測温接点を構成するPt−Rh合金線とPt−Rh合金線の対と、Pt線とPt−Rh合金線の対と、Ir線とIr−Rh合金線の対との内の1つの対からなる金属素線を絶縁管に挿通し、絶縁管を保護管に挿入し、保護管と素線との隙間に充填剤を充填した熱電対が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、コロイダルシリカでコーティングした素線を、アルミナ製保護管又は石英製保護管に挿入した熱電対が開示されている(例えば、特許文献2を参照。)。
熱電対の技術ではないが、高温装置を構成する白金族貴金属の揮発損失を抑制する方法として、高温装置の外表面に安定化ジルコニアからなる厚さ50〜500μmのコーティング層を溶射により形成する方法が開示されている(例えば、特許文献3を参照。)。
シース熱電対の製造方法が開示されている(例えば、特許文献4を参照。)。
特開2002−350240号公報 特開平10−19688号公報 特開2012−132071号公報 特開2010−060445号公報
特許文献1では絶縁管としてアルミナを用いること、特許文献2では保護管としてアルミナを用いることが記載されている。しかし、アルミナは1900℃以上では強度が劣化するため、これらの熱電対は1900℃以上で使用できない。また、特許文献2では素線をコロイダルシリカでコーティングすること、保護管として石英を用いることが記載されている。しかし、酸化ケイ素は1700℃以上で軟化し、更に高温では一部が熱分解して揮発する。分解揮発した成分が素線に付着すると、素線が低融点化し、溶融又は脆化して破断する問題がある。
また、高温で使用される熱電対に用いられる絶縁体としては、酸化アルミニウムのほかに、例えば、酸化トリウム又は酸化ベリリウムが用いられる。しかし、酸化トリウムは放射性物質であり、酸化ベリリウムは毒性があるため、用途が限定される。
本発明の目的は、高温環境下(1500℃以上2300℃以下)で、安定的に直接測温を行うことができる熱電対及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る熱電対は、少なくとも保護管と素線とを有する熱電対であって、前記保護管と前記素線とが絶縁物によって絶縁されており、前記絶縁物が、粉末若しくは成形体のいずれか一方又は両方であり、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物の少なくとも一種からなることを特徴とする。
本発明に係る熱電対では、前記絶縁物は、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下であり、かつ、Cの含有量が10質量ppm以下であることが好ましい。1900℃以上の高温で使用した場合に、耐久性をより高めることができる。
本発明に係る熱電対では、前記素線の表面が、酸素バリア膜で被覆されており、該酸素バリア膜の厚さが20nm以上800nm以下であることが好ましい。素線の酸化揮発又は酸化劣化を抑制することができる。また、絶縁物から分解揮発した不純物の付着によって素線が低融点化することを防止することができる。
本発明に係る熱電対では、前記素線が、Ir、Pt、Rh、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種からなることが好ましい。測定する温度に応じて、材質を選定できる。
本発明に係る熱電対では、前記素線の表面を被覆する酸素バリア膜は主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることが好ましい。酸化物の低融点化を防止することができる。
本発明に係る熱電対では、前記保護管の外表面の全体若しくはその一部分、又は、前記保護管の内表面の全体若しくはその一部分、の少なくともいずれか一方が、酸素バリア膜で被覆されており、該酸素バリア膜の厚さが20nm以上800nm以下であることが好ましい。保護管の酸化揮発又は酸化劣化を抑制することができる。また、絶縁物から分解揮発した不純物の付着によって保護管が低融点化することを防止することができる。
本発明に係る熱電対では、前記保護管が、Ir、Pt、Rh、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種を用いて形成されていることが好ましい。温度測定する雰囲気に応じて、材質を選定できる。
本発明に係る熱電対では、前記保護管の外表面又は内表面を被覆する酸素バリア膜は主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることが好ましい。酸化物の低融点化を防止することができる。
本発明に係る熱電対の製造方法は、前記素線と絶縁物とを、前記保護管内に挿入した後、伸線加工を行わないことを特徴とする。
本発明は、高温環境下(1500℃以上2300℃以下)で、安定的に直接測温を行うことができる熱電対及びその製造方法を提供することができる。
第一実施形態に係る熱電対の一部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は、素線の部分拡大断面図の一例であり、(b)は、保護管の部分拡大断面図の一例である。 第二実施形態に係る熱電対の一部を拡大して示す側面断面図である。 実施例1に係る経過時間と温度との関係を示す図である。 比較例1に係る断線部付近のSEM画像である。 比較例1に係る断線部付近をエネルギー分散型特性X線分光分析(EDX)で分析した図である。 比較例2に係る断線部付近のSEM画像である。 比較例2に係る断線部付近をエネルギー分散型特性X線分光分析で分析した図である。 比較例3に係る断線部付近のSEM画像である。 比較例3に係る断線部付近をエネルギー分散型特性X線分光分析で分析した図である。
次に本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、第一実施形態に係る熱電対の一部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は、素線の部分拡大断面図の一例であり、(b)は、保護管の部分拡大断面図の一例である。第一実施形態に係る熱電対10は、少なくとも保護管16と素線12,13とを有する熱電対であって、保護管16と素線12,13とが絶縁物15によって絶縁されており、絶縁物15が粉末であり、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物の少なくとも一種からなる。
素線12,13は、Ir、Pt、Rh、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種からなることが好ましい。測定する温度に応じて、材質を選定できる。Ir、Pt、Rh、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種を用いて形成される形態は、純金属の他、分散強化型合金であってもよい。分散強化型合金は、例えば、酸化物分散強化型(ODS、Oxide Dispersion Strengthened)合金(例えば、ODS白金)である。Ir、Pt、Rh、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の二種以上からなる合金の好ましい具体例としては、Pt−Rh、Ir−Rh、Mo−Re、Mo−Nb、Mo−Ta、W−Re、W−Mo又はNb−Taである。また、各合金に、酸化物などを分散させた分散強化型合金であってもよい。
素線12,13は、例えば、成分の異なるPt−RhとPt−Rhとの組合せ、Pt−RhとPtとの組合せ、Pt−IrとPtとの組合せ、RhとPtとの組合せ、RhとPt−Rhとの組合せ、Pt−MoとPtとの組合せ、Ir−RhとIrとの組合せ、成分の異なるIr−RhとIr−Rhとの組合せ、IrとPt−Rhとの組合せ、成分の異なるW−ReとW−Reとの組合せ、WとW−Reとの組合せ、MoとReとの組合せ、MoとNbとの組合せ、MoとIrとの組合せ、MoとWとの組合せ、WとIrとの組合せ又はWとTaとの組合せである。これらの組合せはあくまでも例示であって、本発明では、素線12,13の組合せは特に限定されない。
素線12,13の表面は、図1(a)に示すように、酸素バリア膜17aで被覆されていることが好ましい。また、酸素バリア膜17aの厚さが20nm以上800nm以下であることが好ましい。酸素バリア膜17aの厚さは、40nm以上600nm以下であることがより好ましく、50nm以上80nm以下であることが特に好ましい。酸素バリア膜17aの厚さが20nm未満では、素線12,13の酸化揮発又は酸化劣化の抑制、及び絶縁物15から分解揮発した不純物の付着による素線12,13の低融点化の抑制ができない場合がある。酸素バリア膜17aの厚さが800nmを超えると、素線12,13の材料との熱膨張率の違いによって酸素バリア膜17aが剥離するか、又は亀裂が生じる場合がある。その結果、素線12,13の酸化揮発又は酸化劣化の抑制、及び絶縁物15から分解揮発した不純物の付着による素線12,13の低融点化の抑制ができない場合がある。酸素バリア膜17aは、素線12,13の表面の全体を被覆するか、又は一部分を被覆してもよい。酸化バリア膜が素線12,13の一部分を被覆する形態は、例えば、酸化劣化又は酸化揮発が懸念される部分だけを覆う形態である。
素線12,13の表面を被覆する酸素バリア膜17aは主成分として酸化物を含み、酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることが好ましい。素線12,13の表面を被覆する酸素バリア膜17aの材質は、絶縁物15の材質と同じ材質とすることがより好ましい。酸化物の低融点化を防止することができる。酸化物の酸素と結合する元素がHf又はZrのいずれか一方である場合は、酸素バリア膜17aは、酸化ハフニウムを含む膜又は酸化ジルコニウムを含む膜である。酸化物の酸素と結合する元素がHf及びZrの両方である場合は、酸素バリア膜17aは、酸化ハフニウム及び酸化ジルコニウムを含む膜、又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物を含む膜である。本発明では、ハフニウムとジルコニウムとの割合は特に限定されない。
本実施形態に係る熱電対10では、素線12,13の測温接点14とは反対側の端部は、それぞれ補償導線(不図示)に接続していてもよい。補償導線(不図示)の端部のうち、素線12,13との接続部(補償接点)とは反対側の端部は、熱起電力測定装置の端子(不図示)に接続する。そして、測温接点14と端子(不図示)とが、補償導線(不図示)を介して電気的に導通する。補償導線(不図示)の材質は、特に限定されない。また、補償導線は、表面を、ガラス繊維、ポリテトラフルオロエチレン、塩化ビニル又はシリコンなどを含む絶縁層(不図示)で被覆されていてもよい。
保護管16は、Ir、Pt、Rh、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種を用いて形成されていることが好ましい。温度測定する雰囲気に応じて、材質を選定できる。Ir、Pt、Rh、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種を用いて形成される形態は、純金属の他、分散強化型合金であってもよい。分散強化型合金は、例えば、酸化物分散強化型(ODS、Oxide Dispersion Strengthened)合金(例えば、ODS白金)である。Ir、Pt、Rh、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の二種以上からなる合金の好ましい具体例としては、Pt−Rh、Pt−Ir、Ir−Rh、Ir−Ru、Ir−Re、Ir−W、Mo−Re、Mo−Nb、Mo−Ta、Mo−W、Nb−Ta、Nb−W又はTa−Wである。また、各合金に、酸化物などを分散させた分散強化型合金であってもよい。
保護管16は、一端が開口した中空部材であり、開口した一端は、素線12,13及び絶縁物15を保護管16内に収容後、封止部16aで密封する。または、開口した一端は、素線12,13及び絶縁物15を保護管16内に収容後、ガス置換又は減圧を行ってから封止部16aで密封してもよい。保護管16の肉厚は、0.1〜5.0mmであることが好ましく、0.5〜2.0mmであることがより好ましい。保護管の肉厚を薄くすることで熱が伝わりやすくなり、速度応答性を向上させることができる。本発明では、保護管16の形状は特に限定されない。
保護管16の外表面の全体若しくはその一部分、又は、保護管16の内表面の全体若しくはその一部分、の少なくともいずれか一方が、図1(b)に示すように、酸素バリア膜17bで被覆されていることが好ましい。また、酸素バリア膜17bの厚さが20nm以上800nm以下であることが好ましい。酸素バリア膜17bの厚さは、40nm以上600nm以下であることがより好ましく、50nm以上80nm以下であることが特に好ましい。酸素バリア膜17bの厚さが20nm未満では、保護管16の酸化揮発又は酸化劣化の抑制、及び絶縁物15から分解揮発した不純物の付着による保護管16の低融点化の抑制ができない場合がある。酸素バリア膜17bの厚さが800nmを超えると、保護管16の材料との熱膨張率の違いによって酸素バリア膜17bが剥離するか、又は亀裂が生じる場合がある。その結果、保護管16の酸化揮発又は酸化劣化の抑制、及び絶縁物15から分解揮発した不純物の付着による保護管16の低融点化の抑制ができない場合がある。
酸素バリア膜17bが保護管16を被覆する形態は、例えば、保護管16の外表面の全体を被覆する形態、保護管16の外表面の一部分を被覆する形態、保護管16の内表面の全体を被覆する形態、保護管16の内表面の一部分を被覆する形態、保護管16の外表面の全体及び内表面の全体を被覆する形態、保護管16の外表面の全体及び内表面の一部分を被覆する形態、保護管16の外表面の一部分及び内表面の全体を被覆する形態、又は保護管16の外表面の一部分及び内表面の一部分を被覆する形態である。酸化バリア膜が保護管16の外表面及び/又は内表面の一部分を被覆する形態は、例えば、酸化劣化及び酸化揮発が懸念される部分だけを覆う形態である。
保護管16の外表面又は内表面を被覆する酸素バリア膜17bは主成分として酸化物を含み、酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることが好ましい。保護管16の表面を被覆する酸素バリア膜17bの材質は、絶縁物15の材質と同じ材質とすることがより好ましい。酸化物の低融点化を防止することができる。酸化物の酸素と結合する元素がHf又はZrのいずれか一方である場合は、酸素バリア膜17bは、酸化ハフニウムを含む膜又は酸化ジルコニウムを含む膜である。酸化物の酸素と結合する元素がHf及びZrの両方である場合は、酸素バリア膜17bは、酸化ハフニウム及び酸化ジルコニウムを含む膜、又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物を含む膜である。本発明では、ハフニウムとジルコニウムとの割合は特に限定されない。
保護管16と素線12,13とは絶縁物15によって、絶縁されている。本明細書において、「絶縁されている」とは、例えば、Ar雰囲気中で2000℃における抵抗値が10Ω・cm以上であることをいう。
絶縁物15は、酸化ジルコニウム粉末、酸化ハフニウム粉末、又は酸化ジルコニウム粉末と酸化ハフニウム粉末との混合粉末のいずれかであり、保護管16と素線12,13との間に充填されている。酸化ジルコニウム粉末と酸化ハフニウム粉末との混合粉末の混合比は、特に限定されない。本発明では、粉末の形状及び平均粒子径は特に限定されない。
本実施形態では、酸化ジルコニウムは、安定化ジルコニアである形態を含む。また、酸化ハフニウムは、安定化ハフニアである形態を含む。ただし、好適に使用可能な安定化ジルコニア又は安定化ハフニアは下記に示す特定の種類に限定される。酸化ハフニウムは融点が2758℃であるが、1700℃で相変態する。また、酸化ジルコニウムは融点が2715℃であるが、1170℃で相変態する。いずれも、相変態すると、4〜5%の体積変化がある。このため、酸化ハフニウム又は酸化ジルコニウムで成形物を形成すると、相変態によって破損するおそれがある。そこで、一般的には、酸化アルミニウム、酸化チタニウム又は酸化ケイ素などの酸化物を添加し、相変態の発生を抑制させると共に成形性を向上させることが行われている。しかし、1900℃を超える高温では、これらの酸化物が一部熱分解して素線又は保護管に付着して低融点化させるおそれがある。このため、本実施形態では、酸化ジルコニウムとして安定化ジルコニアを用いる場合は、アルミナ安定化ジルコニア、チタニア安定化ジルコニア及びシリカ安定化ジルコニアは用いないことが好ましい。本実施形態で好適に使用可能な安定化ジルコニアは、例えば、イットリア安定化ジルコニア、カルシア安定化ジルコニア又はマグネシア安定化ジルコニアである。また、酸化ハフニウムとして安定化ハフニアを用いる場合は、アルミナ安定化ハフニア、チタニア安定化ハフニア及びシリカ安定化ハフニアは用いないことが好ましい。本実施形態で好適に使用可能な安定化ハフニアは、例えば、イットリア安定化ハフニア、カルシア安定化ハフニア又はマグネシア安定化ハフニアである。また、発明の効果を損なわない限りにおいて、酸化ジルコニウム及び/又は酸化ハフニウム以外に、その他の絶縁物の粉末を充填してもよい。その他の絶縁物は、例えば、酸化イットリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化トリウム又は酸化ベリリウムである。第一実施形態に係る熱電対では、絶縁物15が粉末であるため、安定化剤を含まない酸化ジルコニウム又は酸化ハフニウムからなる場合であっても、絶縁物15が酸化ジルコニウム又は酸化ハフニウムの相変態による体積変化によって破損する心配がない。
絶縁物15は、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下であり、かつ、Cの含有量が10質量ppm以下であることが好ましい。Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量は80質量ppm以下であることがより好ましく、40質量ppm以下であることが特に好ましい。本実施形態では、Al、Fe、Si、Ti及びCの各元素の含有量を、それぞれ所定の範囲とすることで、素線12,13及び保護管16の低融点化による損傷を防止することができる。絶縁物15は、Al、Fe、Si、Ti及びCの合計含有量が200質量ppm以下であることが好ましく、140ppm以下であることがより好ましい。
図2は、第二実施形態に係る熱電対の一部を拡大して示す側面断面図である。第二実施形態に係る熱電対1は、絶縁物5が成形体である以外は、第一実施形態に係る熱電対10と基本的な構成を同じくする。ここでは、共通する点については説明を省略し、相違する点について説明する。
絶縁物5が成形体である場合、成形体は、例えば、両端が開口した中空部材である。図2では、一つの管に2つの細長孔5a,5bを設け、各細長孔5a,5bにそれぞれ素線12,13を通す形態を示したが、素線12用の絶縁管と素線13用の絶縁管とをそれぞれ絶縁管を一つの管に一つの細長孔を設けた中空部材としてもよい。また、測温接点14は、保護管16の内壁面に接触させるか、又は非接触としてもよい。図2では、補償接点(不図示)が保護管16の外側に配置される形態を示したが、補償接点(不図示)を保護管16の内部に配置してもよい。
絶縁物5が成形体であって、安定化剤を含まない酸化ジルコニウム又は酸化ハフニウムからなる場合は、成形体を緻密に作らないことによって、絶縁物5が酸化ジルコニウム又は酸化ハフニウムの相変態による体積変化によって破損することを防止することができる。成形体を緻密に作らないことで、成形体の構成粒子間に空孔等の隙間が生じ、この隙間が体積変化による歪みを吸収するため、破損を防止することができる。成形体を緻密に作らない成形方法は、例えば、原料の粉末にバインダーを多く配合し、仮焼時に発生するバインダー由来ガスの抜け穴を多く存在させたまま仮焼体を形成し、その後、仮焼体の焼結を進める方法、原料粉末を仮焼に付すための成形体にするときのプレス圧を、仮焼するまでに形状維持できる必要最低限とする方法、バインダーと共に発泡剤を混入する方法である。絶縁物5としての成形体(焼結後の成形体)の相対嵩密度は、95%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましい。相対嵩密度は、理論密度に対する嵩密度の割合(百分率)である。
絶縁物として粉末及び成形体の両方を配置してもよい(第三実施形態)。第三実施形態に係る熱電対(不図示)は、絶縁物が粉末及び成形体の両方である以外は、第一実施形態に係る熱電対10、第二実施形態に係る熱電対1と基本的な構成を同じくする。
次に、本実施形態に係る熱電対1,10の製造方法を説明する。
素線12,13及び保護管16を用意する。素線12,13及び保護管16の表面には、必要に応じて酸素バリア膜17a,17bを形成する。酸素バリア膜17a,17bの形成方法は、特に限定されず、例えば、溶射法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physical Vapor Deposition)法、塗布熱分解法、スプレー熱分解法又は噴霧熱分解法である。
第一実施形態に係る熱電対10の製造方法は、例えば、素線12,13の一方の端部を溶接して測温接点14を形成する工程と、素線12,13を保護管16に挿入する工程と、保護管16と素線12,13との間に、絶縁物15を充填する工程と、保護管16を封止部16aで密封する工程とを有する。また、保護管16を密封する工程の前に、保護管16内をガス置換又は減圧する工程を有していてもよい。本発明は、この手順に限定されない。
第二実施形態に係る熱電対1の製造方法は、例えば、素線12,13を絶縁物5の細長孔5a,5bに通す工程と、素線12,13の一方の端部を溶接して測温接点14を形成する工程と、素線12,13及び絶縁物5を保護管16に挿入する工程と、絶縁物5及び保護管16を封止部16aで密封する工程とを有する。また、保護管16を密封する工程の前に、保護管16内をガス置換又は減圧する工程を有していてもよい。本発明は、この手順に限定されない。
本実施形態に係る熱電対1,10の製造方法は、素線12,13と絶縁物5,15とを、保護管16内に挿入した後、伸線加工を行わない。所謂シース熱電対は、一般的に、例えば特許文献4の段落0022に記載されているように、金属管内に、素線と絶縁物とを挿入した状態で、所定の外径になるまで伸線加工(縮径)を行って製造される。伸線加工(縮径)は、例えば、ロータリースエージング、穴ダイスによる冷間引き抜きである。このとき、絶縁物が成形体である場合は、成形体が破砕されて粉末となる。その後、素線の一端を取り出し、溶接して測温接点を形成し、金属管の測温接点側の端部を覆う。伸線加工を行うと、粉末が緻密になり素線が拘束されるため、加工中に断線しやすくなるだけでなく、昇降温によって起こる素線の膨張収縮を阻害することになるので断線しやすくなるという問題があるところ、本願の製造方法では、伸線加工を行わないので断線しにくい。
以降、実施例を示しながら本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定して解釈されない。
次に、本発明の熱電対を用いて測温した実験結果を示した実施例を用いて、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。なお、1500℃以上の高温雰囲気では、保護管、絶縁物及び素線といった構成部材の反応又は不純物の影響が顕著に現れる。その結果、予期せぬ反応による合金化及び低融点化が起こり、熱電対の起電力異常又は寿命低下が発生する。このため、熱電対を用いて測温する上では非常に過酷な雰囲気である。白金を用いた熱電対の場合、大気雰囲気でさえ、上限温度付近(例えば1500℃以上)の過酷な環境で使用されると、50時間程度まで寿命が短くなることから、使用可能時間の判断の目安を50時間とした。
(実施例1)
窒素雰囲気に保たれた電気炉内に酸化アルミニウム融液を入れた容器を設置し、素線としてのIr線及びIr−40質量%Rh線を、絶縁物としての酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物からなる絶縁管の穴に通し、Ir線及びIr−40質量%Rh線の端部同士を溶接して測温接点を形成し、素線及び絶縁管をIrからなる保護管に挿入した構造(以降、「Ir(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)」のように表記する。)を有する熱電対を縦向きに挿入し、2000℃に昇温して酸化アルミニウム融液直上付近の温度測定を行った。保護管は外径8mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。経過時間と温度との関係を図3に示した。前記の条件で測温を実施し、2000℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例2)
窒素雰囲気に保たれた電気炉内に、Mo(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を横向きに挿入し、2000℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6.4mm、肉厚が0.9mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、2000℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例3)
真空に保たれた電気炉内に、W(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6.2mm、肉厚が0.8mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例4)
真空に保たれた電気炉内に、Ta(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1950℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1950℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例5)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、Ir(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/W−5質量%Re及びW−26質量%Re(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例6)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、Mo(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/W−5質量%Re及びW−26質量%Re(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6.4mm、肉厚が0.9mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例7)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、W(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/W−5質量%Re及びW−26質量%Re(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6.2mm、肉厚が0.8mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例8)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内において、Ta(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/W−5質量%Re及びW−26質量%Re(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例9)
大気雰囲気の電気炉内に、Pt−10質量%Rh(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Pt−13質量%Rh及びPt(素線)の構造を有するR熱電対を縦向きに挿入し、1500℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管の外径は6mmであり、保護管の肉厚は1mmである。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1500℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例10)
大気雰囲気の電気炉内に、Pt−10質量%Rh(金属保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Pt−13質量%Rh及び酸化物分散強化白金(素線)の構造を有するR熱電対を縦向きに挿入し、1500℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管の外径は6mmであり、保護管の肉厚は1mmである。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1500℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例11)
大気雰囲気の電気炉内に、Pt−10質量%Rh(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Pt−30質量%Rh及びPt−6質量%Rh(素線)の構造を有するB熱電対を縦向きに挿入し、1700℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管の外径は6mmであり、保護管の肉厚は1mmである。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1700℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例12)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、Ir(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁管)/Pt−20質量%Rh及びPt−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1800℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.2mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.9mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.16質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1800℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(実施例13)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、素線としてIr線及びIr−40質量%Rh線を用い、Ir線及びIr−40質量%Rh線の端部同士を溶接して測温接点を形成し、Irからなる保護管に挿入し、素線と保護管との間に絶縁物として酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物の粉末を充填した構造(以降、「Ir(保護管)/酸化ハフニウムを主成分とする金属酸化物(絶縁物)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)」のように表記する。)を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を行った。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁物はレーザー回折・散乱法による平均粒径が100μm以下の粉末を使用した。絶縁物の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.30質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下、Cの含有量が10質量ppm以下である。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁物を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了したが、測温中に熱電対の熱起電力異常は発生しなかった。
(比較例1)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、Ir(保護管)/酸化アルミニウム(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.0mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.8mmの2穴管を設けた。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工を実施しなかった。前記の条件で測温を実施したところ、1900℃に到達してから9.1時間経過したところで熱起電力異常が発生したため、測温を中断した。熱電対内部をSEMで確認したところ、図4に示すようにIr−40質量%Rh(素線)において断線を確認した。また、測温接点付近の酸化アルミニウム(絶縁管)において、変形、変色を確認した。断線部(図4のA部)をエネルギー分散型特性X線分光分析(EDX)で分析したところ、図5に示すようにAlを含む不純物を検出した。
(比較例2)
真空に保たれた電気炉内に、Ir(保護管)/酸化ハフニウム(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1950℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.0mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.8mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにジルコニウムの量で換算して0.30質量%の酸化ジルコニウムを含有し、Cを33質量ppm含有する。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工は実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1950℃に到達してから50時間経過したところで測温を終了し、降温を実施した。その際、降温中に熱電対において熱起電力異常が発生した。熱電対内部を確認したところ、Ir−40質量%Rh(素線)において断線を確認した。断線部付近を走査電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、図6に示すように、前記素線表面において反応した形跡を確認した。この部分(図6のA部)をエネルギー分散型特性X線分光分析(EDX)で分析したところ、図7に示すようにIr及びRhの他に、C及びHfを検出した。
(比較例3)
Ar雰囲気に保たれた電気炉内に、Ir(保護管)/酸化ハフニウム(絶縁管)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を縦向きに挿入し、1900℃に昇温して炉内の温度測定を実施した。保護管は外径6mm、肉厚が1mmで、内部はArを充填して密閉した。絶縁管は外径3.0mmで、絶縁管内部に素線を挿通するため内径0.8mmの2穴管を設けた。絶縁管の材質は、酸化ハフニウムにAlが1800質量ppm、Siが300ppm含有する。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、伸線加工は実施しなかった。前記の条件で測温を実施し、1900℃に到達してから50時間経過したところで測温を中断し、降温を実施した。その際、降温中に熱電対において熱起電力異常が発生した。熱電対内部を確認したところ、Ir−40質量%Rh(素線)において断線を確認した。断線部付近を走査電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、図8に示すように、前記素線表面において反応した形跡を確認した。断線部周辺(図8のA部)をエネルギー分散型特性X線分光分析(EDX)で分析したところ、図9に示すようにIr及びRhの他に、Al及びSiを検出した。
(比較例4)
Mo(保護管)/酸化ハフニウム(絶縁物)/Ir及びIr−40質量%Rh(素線)の構造を有する熱電対を形成後、伸線加工による熱電対の作製を実施した。保護管の外径は4.8mmであり、保護管の肉厚は0.5mmである。絶縁物は粒径が0.1mm以下の粉末を使用した。素線の線径はいずれも0.5mmである。また、素線及び絶縁管を保護管内に挿入後、種々の条件で伸線加工を実施したが、そのほとんどが加工中に断線した。断線は、素線同士の導通確認を実施し、導通がとれない場合を断線と判断した。素線同士の導通確認を実施し、導通が確認された熱電対に関して、Ar雰囲気に保たれた電気炉に熱電対を縦向きに挿入して炉内の温度測定を実施しようとしたが、昇温中において熱起電力異常が発生し、昇温及び測定を中断した。素線同士の導通確認を実施したところ、導通がとれなくなっていたため、断線していると判断した。
1,10 熱電対
12 Ir線
13 Ir・Rh線
14 測温接点
5,15 絶縁物
5a,5b 細長孔
16 保護管
16a 封止部
17a,17b 酸素バリア膜

Claims (9)

  1. 少なくとも保護管と素線とを有する熱電対であって、
    前記保護管と前記素線とが絶縁物によって絶縁されており、
    前記絶縁物が、粉末若しくは成形体のいずれか一方又は両方であり、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム又はジルコニウムとハフニウムとの複合酸化物の少なくとも一種からなることを特徴とする熱電対。
  2. 前記絶縁物は、Al、Fe、Si及びTiの各元素の含有量が100質量ppm以下であり、かつ、Cの含有量が10質量ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱電対。
  3. 前記素線の表面が、酸素バリア膜で被覆されており、該酸素バリア膜の厚さが20nm以上800nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電対。
  4. 前記素線が、Ir、Pt、Rh、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の熱電対。
  5. 前記素線の表面を被覆する酸素バリア膜は主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることを特徴とする請求項3又は4に記載の熱電対。
  6. 前記保護管の外表面の全体若しくはその一部分、又は、前記保護管の内表面の全体若しくはその一部分、の少なくともいずれか一方が、酸素バリア膜で被覆されており、該酸素バリア膜の厚さが20nm以上800nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の熱電対。
  7. 前記保護管が、Ir、Pt、Rh、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種又は二種を用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の熱電対。
  8. 前記保護管の外表面又は内表面を被覆する酸素バリア膜は主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Hf若しくはZrのいずれか一方又はその両方であることを特徴とする請求項6又は7に記載の熱電対。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の熱電対の製造方法であって、
    前記素線と絶縁物とを、前記保護管内に挿入した後、伸線加工を行わないことを特徴とする熱電対の製造方法。
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