JPWO2015033400A1 - コリモナス属細菌の培養方法及び保存方法 - Google Patents

コリモナス属細菌の培養方法及び保存方法 Download PDF

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Abstract

コリモナス(Collimonas)属細菌を長期に保存するのに適した新規な培養方法及び保存方法を提供すること米ぬか培地及び/又はおから培地を含む培地にてコリモナス属細菌を密封状態で培養することを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法。当該培養したコリモナス属細菌を常温下で保存することを特徴とするコリモナス属細菌の保存方法。

Description

この発明は、微生物の培養方法に関し、特に、コリモナス属細菌の長期保存に適した培養方法に関する。
コリモナス(Collimonas)属細菌は、植物性病原菌の増殖を抑制する微生物として知られており、様々な研究が行われている。コリモナス(Collimonas)属細菌による植物性病原菌の増殖を抑制する作用が明らかになれば、当該細菌の微生物農薬への実用が期待できる。
微生物農薬に含有される微生物には、各微生物が備える作用を発揮させるため、高い保存性が望まれている。
微生物の保存には凍結保存乾燥方法や、特許文献1に提案されている凍結保存乾燥方法を利用した保存方法等が知られている。
特開平10−243781号公報
発明者らは、上述した従来知られている微生物の保存方法以外にも長期に保存可能な微生物の保存方法を得るため鋭意研究を重ねた。
その結果、ある培地条件下で、又は前培養後、添加剤として緑色凝灰岩である十和田石を添加することで、コリモナス(Collimonas)属細菌を1年近くにわたり保存させることに成功した。
そこで、この発明は、コリモナス(Collimonas)属細菌を長期に保存するのに適した新規な培養方法及び保存方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、以下の発明を提案する。
請求項1の発明は、
米ぬか培地及び/又はおから培地を含む培地にてコリモナス属細菌を密封状態で培養することを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法である。
請求項2の発明は、
前記米ぬか培地及び/又はおから培地を含む培地に、添加剤として緑色凝灰岩を添加することを特徴とする請求項1記載のコリモナス属細菌の培養方法である。
請求項3の発明は、
緑色凝灰岩を含む培地にてコリモナス属細菌を培養することを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法である。
請求項4の発明は、
請求項3において、前記緑色凝灰岩の重量と培養液の水分量との比率を7:3に調整してコリモナス属細菌を培養することを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法である。
請求項5の発明は、
請求項1乃至4何れか一項において、培養後のコリモナス属細菌を常温下で保存することを特徴とするコリモナス属細菌の保存方法である。
この発明によれば、コリモナス(Collimonas)属細菌を長期に保存するのに適した新規な培養方法及び保存方法を提供することができる。
(a)米ぬか・おから培地におけるD−25株の生菌数算定結果を表す図、(b)おから培地におけるD−25株の生菌数算定結果を表す図、(c)米ぬか培地におけるD−25株の生菌数算定結果を表す図である。 十和田石粉末にD−25株を植菌した状態を表すであって、左から、0.9gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌したもの、0.7gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、200μLの減菌水を加えたもの、0.5gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、400μLの減菌水を加えたものである。 図2図示の状態から4日間培養後のD−25株の生育状態を表す図であって、(a)0.9gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌したもの、(b)0.7gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、200μLの減菌水を加えたもの、(c)0.5gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、400μLの減菌水を加えたものである。 十和田石を含む培地にD−25株を植菌して培養後、真空乾燥処理後のD−25株の生育状態を表す図であって、(a)0.9gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌したもの、(b)0.7gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、200μLの減菌水を加えたもの、(c)0.5gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、400μLの減菌水を加えたものである。 十和田石の重量とD−25株の前培養液及び減菌水を含む水分の水分量との比を7:3、5:5と調製したサンプルを作製し、それぞれのD−25株の生菌数を算定したグラフである。 十和田石粉末にD−25株を植菌した状態を表すであって、左から、0.7gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を200μL添加したもの、0.6gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を300μL添加したもの、0.5gの十和田石粉末にD−25株の菌液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を400μL添加したものである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
この実施形態で使用する微生物は、コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)に属する微生物とした。コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)に属する微生物としては、D−25株、Cal2株、Cal31株が挙げられる。これらのうち、D−25株の菌学的性質は表1〜表3の通りである。
Figure 2015033400

Figure 2015033400

Figure 2015033400

表1〜表3に記載の菌額的性質を有するD−25株をコリモナス(Collimonas)属分類群に帰属するものと推定した。この菌株は、平成23年6月9日付けで独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)に受託番号NITE P−1104として寄託されている。
この実施形態で使用される添加剤としての十和田石は、秋田県大館市比内町で採掘される緑色凝灰岩で、正式名称は「石英安山岩質浮石質凝灰岩」といい、「グリーンタフ」という名称で知られている。
十和田石は、鉱物組成として、石英や曹長石や緑泥石などを含む複合鉱石でありミネラルを多く含む特徴を持つ。また、十和田石は多孔質であることから物質の吸着・放出などの働きをもち、農業肥料としても利用されている。十和田石の主な組成を表4に示す。
Figure 2015033400
コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)D−25株(以下「D−25株」という)の米ぬか・おから培地およびR2A培地におけるグリセリン、十和田石添加によるD−25株の保存を試みた。
前培養における培地をR2A培地とし、本培養における培地を米ぬか・おから培地、R2A培地とし、本培養における培地への添加材として、グリセリン、十和田石とした。R2A培地の組成は以下の通りである。
(R2A培地組成(1L当たりの含有量))
ペプトン:0.5g
酵母エキス:0.5g
カザミノ酸:0.5g
グルコース:0.5g
可溶性デンプン:0.5g
ピルビン酸Na :0.5g
2HPO4:0.3g
MgSO4:0.05g
(実験方法)
R2A培地2mLにD−25株を爪楊枝で植菌し、2日間、24℃、200 rpmで前培養をし、生菌数算定を行った。
前培養後、R2A培地10mL、米ぬか・おから培地10mL(米ぬか、おから各1%(w/v))それぞれにD−25株を2%植菌し、6日間、24℃、200 rpmで本培養を行った。
培養6日目のR2A培地、米ぬか・おから培地各菌液1000μLを1.5 mLサンプルチューブに分注し、5000 rpm、3分間遠心分離を行い、上清を捨て、菌体を得た。
各菌体のみのサンプルチューブを4本準備し、当該4本のサンプルチューブそれぞれに、グリセリン濃度0%(滅菌蒸留水のみ)、10%(W/W)、30%(W/W)、50%(W/W) 水溶液を1mL加え、パラフィルムで密閉後、24℃で静置した。
また、前記培養6日目のR2A培地、米ぬか・おから培地各菌液からの菌体を得て、別に各菌体のみのサンプルチューブを2本準備し、当該2本のサンプルチューブそれぞれに、滅菌水200μLを加え、さらに滅菌処理した十和田石を0.5g、1.0gを加え、よくボルテックスにかけパラフィルムで開封口をしっかり巻き24℃で静置した。
前記R2A培地、米ぬか・おから培地で本培養をしたサンプルは、0日目、2日目、4日目、6日目の生菌数算定を行った。前記グリセリンを加えたサンプルは、3日目、6日目の生菌数算定を行った。前記十和田石を加えたサンプルは6日目の生菌数算定を行った。
(結果)
R2A培地で前培養を行ったD−25株について、培養2日目の生菌数は、5.67×10cfu/mlであった。表5〜表7それぞれに、前記R2A培地、米ぬか・おから培地で本培養をしたサンプル、前記グリセリンを加えたサンプル、前記十和田石を加えたサンプルにおけるD−25株の生菌数算定結果を示す。
Figure 2015033400

Figure 2015033400

Figure 2015033400

(考察)
米ぬか・おから培地とR2A培地でD−25株を培養したものを比較すると、全体的に米ぬか・おから培地における増殖が良く、生菌数も長期間維持できている(表5)。更に、常温下で、8ヶ月経過後も10cfu/mlを維持している。これは、米ぬか・おから培地において、遠心分離をした際に培地成分の持込(沈殿として米ぬか・おからの一部が沈殿する)が多いため、生菌数を長く維持できたと考えられる。
コリモナス(Collimonas)属細菌は、貧栄養環境で増殖をする微生物、例えば、R2A培地において増殖し、栄養分が多い培地では増殖し難い微生物として知られている。また、その保存に関しては、4℃以下の低温での保管が公知となっている。
上述のD−25株の生菌数算定結果より、上述したR2A培地に比べ栄養分が多い米ぬか、おから培地でも増殖することが確認され、尚且つ、密封条件であれば、常温下で8ヶ月間に渡って、その菌数を維持することが確認できた。
更に、密閉できる容器に、滅菌処理した十和田石を入れ、D−25株を添加し、少量の水を加えれば、見た目としては粉末状で保存することができると考えられる(表7)。この方法であれば、真空乾燥や凍結乾燥による菌体の死滅を防ぐことができる。
D−25株の米ぬか培地もしくはおから培地、又は米ぬか・おから培地におけるD−25株の保存を試みた。前培養における培地は実施例1に記載のR2A培地と同様である。
(実験方法)
R2A培地2mLにD−25株を爪楊枝で植菌し、2日間、24℃、200 rpmで前培養を行った。前培養後、培養液を6000 rpmで3分間遠心分離し、上清を取り除き、等量の生理食塩水を加え、これを植菌用の菌液とした。
フラスコに100mLのおから・米ぬか培地(各1%(w/v))、おから培地(1%(w/v))、米ぬか培地(1%(w/v))を作製し、先ほど作製した菌液100μLを加え植菌した。植菌後6日間、24℃、200 rpmで振とう培養し、生菌数算定を行った。
その後、フラスコからボトルに培養液を移し変え、静地培養を行った。生菌数算定は、最初の4週間は1週間ごとに、その後は1ヶ月ごとに生菌数算定を行った。前記3種の培養液におけるD−25株の生菌数算定結果を図1に示す。
(結果及び考察)
おから・米ぬか培地では6日目に1010cfu/mlまで増殖し(図1(a))、おから培地、米ぬか培地ではそれぞれ10cfu/mlまで増殖した(図1(b)、(c))。
ボトルに移して1週間後、それぞれの培地で10cfu/ml減少した(図1)。空気が遮断されたことと静地培養が影響したと考えられる。
ボトルに移した後、おから・米ぬか培地では2週間で生菌数が10倍になり、その後2ヵ月後まで10cfu/mlを保持した(図1(a))。
おから培地では2週間後生菌数が1/10になり、3週間後に再び10倍に増えた。その後は10cfu/mlを保持した(図1(b))。
米ぬか培地では3週間後に1/10になり、その後10cfu/mlを保持した。
この実施例でも米ぬか、おから培地でD−25株が増殖することが確認され、生菌数も一定数を保持することが確認された。
D−25株、コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)Cal2株(以下「Cal2株」という)、コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)Cal31株(以下「Cal31株」という)それぞれの米ぬか・おから培地における菌株の保存を試みた。前培養における培地は実施例1に記載のR2A培地と同様である。
(実験方法)
R2A培地、4℃で保存していたD−25株、Cal2株、Cal31株それぞれを新しいR2A液体培地に植菌し、24℃で2日間前培養を行った。
前培養後、米ぬか及びおからを各1%添加した培地を20mL作製し、前培養液を200μL植菌した(1%植菌)。植菌後、24℃、3日間、120rpmで振とう培養を行った。
培養後、生菌数算定を行いCal2株、Cal31株についてD−25株と同様の生育を示すかを確認した。
(結果)
R2A培地で前培養を行ったCal2株、Cal31株、D−25株について、前培養後の生菌数はそれぞれ以下の通りであった。
D−25株 : 4.3×10 cfu/mL
Cal2株:1.8×10 cfu/mL
Cal31株 : 5.3×10 cfu/mL
表8に、Cal2株、Cal31株、D−25株の生菌数算定結果を示す。
Figure 2015033400

Cal2株、Cal31株について、どちらも米ぬか・おから培地で3日間培養すると10cfu/mlまで生育することが分かった。D−25株についてもCal2株、Cal31株に比べてやや高い生菌数を示した。
本実施例により、コリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)に属する菌株が米ぬか、おから培地で増殖すること及び生菌数も一定数を保持することが可能であると示唆された。
[参考例1]
<D−25株を使用した微生物製剤の作製>
実施例3において米ぬか・おから培地で培養したD−25株の培養液を用いて、微生物製剤作製のための実験を行った。
D−25株を固定するための担体として、十和田石を粉末状に処理したものを使用した。
(実験方法)
実施例3で作製した米ぬか・おから培地によるD−25株の培養液を2mL 遠心チューブ(15mL容)に分注した。生菌数は1.5×1010 cfu/2mLであった。
乾熱滅菌処理を行った十和田石粉末を用意し、その5g をD−25株の培養液が入った前記遠心チューブに添加し、マザーズ小型リアクターで攪拌した。攪拌は上下の取り付け位置を換え、1分間を計3回行った。攪拌中、十和田石の粒径の大きな塊がいくつかできたが、白金耳でつぶすことにより処理を行った。
作製した製剤を0.2g 秤量し、滅菌水を1mL加え、これを用いてD−25株の生菌数算定を行った。
(結果)
十和田石を添加したD−25株の生菌数は5.5×10cfu/gとなり、10cfu/g程の微生物製剤を作製することができた。生菌数が低下してしまった要因としては、攪拌が激しすぎたことが挙げられる。しかしコリモナス スピーシーズ(Collimonas sp.)は菌量を短時間で多量に確保できるので、初期の投入量を増やすことでカバーできると考えられる。
実施例1において、D−25株の培養液に十和田石を添加すると、D−25株を粉状で保存することが可能であると考えられたため、本実施例でコリモナス(Collimonas)属細菌の生育に適した十和田石粉末と水分含量の検討を行った。
本実施例で使用するコリモナス(Collimonas)属細菌をD−25株とし、D−25株を固定するための担体として、十和田石を1μm〜80μmの粉末状に処理したものを使用した。
(実験方法)
十和田石の粉末を0.9g、 0.7g、 0.5g 秤量し、試験管に分注後、乾熱滅菌器にて滅菌処理を行った。
あらかじめ、R2A培地から1/10TSB培地に植菌し、前培養を行っていたコリモナスD−25の前培養液を作製し、0.9gの十和田石粉末に前記前培養液を100μL植菌したもの(サンプル1)、0.7gの十和田石粉末に前記前培養液を100μL植菌し、減菌水200μL加えたもの(サンプル2)、0.5gの十和田石粉末に前記前培養液を100μL植菌し、減菌水400μL加えたもの(サンプル3)を準備した。植菌後、室温で培養した。その状態を表したものを図2に示す。前培養したD−25株の生菌数は7.0×10 cfu/mL であった。
4日間の培養後、生菌数を測定するため、各サンプルに滅菌水を3mL加え、ボルテックスで30秒間攪拌した。攪拌後、10分間静置し、十和田石粉末を沈殿させた後上清を用いてD−25株の生菌数の算定を行った。
(結果)
表9にD−25株の生菌数算定結果を表す。なお、生菌数は、3mLの滅菌水を加えた時の値を示す。また、算定時のD−25株の状態を図3に表す。
Figure 2015033400

サンプル1については、D−25株の生育が見られなかった。図3(a)中白く見えるものは、十和田石の粉末だと思われる。
サンプル2及びサンプル3については、D−25株の生育が確認された。特に、サンプル3では、10cfu/mLまで生菌が確認された。
実施例4において、十和田石粉末にD−25株を植菌し、減菌水を加えるとD−25株の生育が確認できたので、本実施例では、D−25株の生育に適した十和田石と水分含有量の重量比を確認する実験を行った。
(実験方法1)
十和田石を含む培地でD−25株を一週間培養後、真空乾燥を3日間行い(減圧処理は1回、30秒程度)水分を除去した。乾燥後、滅菌水を3mL加え懸濁し、懸濁液中の生菌数を算定した。
<作製したサンプル>
0.9gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌したもの
0.7gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水200μL加えたもの
0.5gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水400μL加えたもの
(結果)
生菌数算定の結果、どのサンプルでも、図4図示のようにD−25株の生育を確認することはできなかったので、死滅したと考えられる。
(実験方法2)
十和田石の重量とD−25株の前培養液及び減菌水を含む水分の水分量との比を7:3、5:5に調整したサンプルを作製し、それぞれのD−25株の生菌数を算定した。
(結果)
図5図示のように、一週間以上の生存が認められ、10cfu/mL程度の生菌数が保持されていることが確認された。
(実験方法3)
上述した実験方法1において、D−25株の培養後、真空乾燥処理を行うとコリモナスが死滅するため、滅菌水の代わりにTSB及びグリセリン3%を添加し培養を試みた。なお、D−25株の前培養液の生菌数は2.6×10cfu/mLであった。
作製したサンプルにて4日間培養後、滅菌水を3mL加え懸濁液とし、生菌数算定を行った。
<作製したサンプル>
サンプル1:0.7gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を200μL添加したもの
(十和田石の重量とD−25株の前培養液を含む水分の水分量との比が7:3)
サンプル2:0.6gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を300μL添加したもの
(十和田石の重量とD−25株の前培養液を含む水分の水分量との比が6:4)
サンプル3:0.5gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、TSB及びグリセリン3%を400μL添加したもの
(十和田石の重量とD−25株の前培養液を含む水分の水分量との比が5:5)
(結果)
生菌数算定の結果を表10に表す。
Figure 2015033400

図5図示されているように、0.5gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水400μL加えたものでは、10cfu/mL程の生菌数が得られているため、本実施例におけるサンプル1ではこれと同等の結果が得られている。
本実施例により、十和田石だけでなく、TSB培地(菌液分若干希釈されている)と十和田石でもD−25株の培養ができることが確認された。
また、十和田石の重量とD−25株の前培養液を含む水分の水分量との比が7:3の場合、D−25株の培養を促進させることができ、長期の保存が可能であることが示唆された。
[参考例]
実施例4及び5において、十和田石粉末にD−25株を植菌し、減菌水を加えるとD−25株の生育が確認できたので、参考例として、十和田石粉末、D−25株の条件を変えてD−25株の生育状態を確認すると共に、コリモナス(Collimonas)属細菌の植物病原菌に対する抑制効果を観察する実験を行った。
<作製したサンプル>
サンプル1:0.7gの十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水を200μL添加したもの
サンプル2:D−25株の前培養液100μLに、減菌水を900μL添加したもの
サンプル3:0.7gの減菌処理していない十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水を300μL添加したもの
サンプル4:0.7gの減菌処理した十和田石粉末にD−25株の前培養液を100μL植菌し、減菌水を300μL添加したもの
(実験方法)
コリモナスD−25株を1/10TSB培地で4日間、24℃で振とう前培養を行った。前培養後の生菌数は2.6×10cfu/mLであった。
各サンプルを作製後、室温で2日間静置培養し、各サンプルに滅菌水を3mL添加してボルテックスを用いて攪拌した。攪拌した培養液のD−25について、1/10TSA培地を用いて生菌数算定を行った。
また、各サンプルに係る培養液を10μLTSAおよび1/10 TSA培地に植菌し、同時にリゾクトニアの寒天切片を植菌した。培養は、室温で行いD−25株のリゾクトニアに対して抑制するか観察を行った。
(結果)
(1)生菌数算定結果
生菌数算定の結果を表11に表す。
Figure 2015033400

サンプル2でも増殖が認められることから、十和田石からの栄養分の溶出よりも、前培養の1/10TSBの持ちこみの栄養分による増殖と考える方が適当であると思われる。
(2)植物病原菌に対する抑制効果
十和田石でD−25を培養し植物病原菌に対する抑制効果を確認すると、D−25のみに比べ阻止円の形成がよりはっきりとしていた。
また、十和田石を滅菌処理せず抑制効果の実験を行なうと、かなり大きな阻止円を形成した。
前者については、十和田石を添加すると十和田石のミネラルなどの影響によって微生物の増殖およびキチナーゼなどの食菌作用を強化するような遺伝子の発現が行われていると推測される。
後者については、目視で確認しても数種類のバクテリアとカビが十和田石には常在しており、阻止円の境界は菌糸生長の阻害のようなものが確認されているため、抗菌活性が強い微生物の存在が示唆された。
この発明によれば、コリモナス(Collimonas)属細菌を長期にわたり保存することが可能なので、当該細菌を微生物農薬として利用することができる。
また、緑色凝灰岩を担体とすることも可能なので、植物種子のコーティング材として利用することもできる。

Claims (5)

  1. 米ぬか培地及び/又はおから培地を含む培地にてコリモナス属細菌を密封状態で培養する
    ことを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法。
  2. 前記米ぬか培地及び/又はおから培地を含む培地に、添加剤として緑色凝灰岩を添加する
    ことを特徴とする請求項1記載のコリモナス属細菌の培養方法。
  3. 緑色凝灰岩を含む培地にてコリモナス属細菌を培養する
    ことを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法。
  4. 請求項3において、前記緑色凝灰岩の重量と培養液の水分量との比率を7:3に調整してコリモナス属細菌を培養する
    ことを特徴とするコリモナス属細菌の培養方法。
  5. 請求項1乃至4何れか一項において、培養後のコリモナス属細菌を常温下で保存する
    ことを特徴とするコリモナス属細菌の保存方法。
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