JPWO2015025402A1 - リチウムイオン電池の充放電制御方法および充放電制御装置 - Google Patents

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Abstract

負極活物質を有しており充放電制御装置に接続されているリチウムイオン電池の充放電制御方法は、充放電制御装置により、リチウムイオン電池の充放電状態に関する電池情報を取得し、その電池情報に基づいて、リチウムイオン電池の劣化状態を判定し、その劣化状態の判定結果に基づいて、リチウムイオン電池の充放電に対する電圧範囲を変更する。

Description

本発明は、リチウムイオン電池の充放電制御方法および充放電制御装置に関する。
近年、環境保護や省エネルギーの観点から、エンジンとモータを動カ源として併用するハイブリッド自動車や、エンジンを持たずにモータのみを動力源として使用する電気自動車が開発され、製品化されている。電気を繰り返し充放電可能な二次電池は、このようなハイブリッド自動車や電気自動車の電源(エネルギー源)として、必須の構成要素となっている。なかでも、リチウムイオン電池は、その動作電圧が高く、高い出力を得やすい高エネルギー密度の二次電池である。そのため、ハイブリッド自動車や電気自動車の電源として、近年益々重要性が増している。
従来、リチウムイオン電池において高出力化および高エネルギー密度化を実現するために、大容量な活物質を用いることが知られている。しかしながら、大容量な活物質として一般的に知られるシリコンやSiO等の活物質は、充放電時の膨張・収縮が大きい。そのため、こうした活物質を用いた電池において充放電を繰り返すと、活物質の崩壊や孤立化による劣化が起こりやすく、サイクル特性が悪いという課題があった。
上記のような課題を解決するための技術として、下記の特許文献1には、電極材料への被覆性が高く、密着性が高いバインダを用いることにより、活物質の劣化を抑えることが開示されている。
日本国特開2013−33692号公報
特許文献1では、バインダの材料を工夫して活物質の劣化を抑えることにより、リチウムイオン電池のサイクル特性の悪化を防止している。しかし、このようなバインダを用いたとしても、活物質の劣化を完全に抑えるのは困難であるため、サイクル特性を効果的に改善することはできない。
本発明によるリチウムイオン電池の充放電制御方法は、負極活物質を有しており充放電制御装置に接続されているリチウムイオン電池の充放電制御方法であって、充放電制御装置により、リチウムイオン電池の充放電状態に関する電池情報を取得し、その電池情報に基づいて、リチウムイオン電池の劣化状態を判定し、その劣化状態の判定結果に基づいて、リチウムイオン電池の充放電に対する電圧範囲を変更するものである。
本発明による充放電制御装置は、負極活物質を有するリチウムイオン電池の充放電を制御するものであって、リチウムイオン電池の充放電状態に関する電池情報を取得する電池情報取得部と、電池情報取得部により取得された電池情報に基づいて、リチウムイオン電池の劣化状態を判定する劣化状態判定部と、劣化状態判定部による劣化状態の判定結果に基づいて、リチウムイオン電池の充放電に対する電圧範囲を変更する電圧範囲変更部と、を備える。
本発明によれば、リチウムイオン電池のサイクル特性を効果的に改善することができる。
本発明の一実施形態による充放電制御装置の構成を示すブロック図である。 放電容量Qと、これに対応する電池電圧Vの測定結果との関係を示した放電曲線の一例を示す図である。 Q−dV/dQ曲線の例を示す図である。 電池の劣化前に算出されたQ−dV/dQ曲線とサイクル試験範囲の例を示す図である。 電池が劣化した状態で算出されたQ−dV/dQ曲線とサイクル試験範囲の変更例を示す図である。 充放電制御装置により実行される充放電制御処理のフローチャートである。 初期状態の電池に対応する充放電カーブおよび劣化状態の電池に対応する充放電カーブの一例を示す図である。 電池を構成する電極体の構成例を示す図である。 電極体をシートの間に挟み込む様子を示す図である。 シートを熱溶着した様子を示す図である。 サイクル試験結果を示した表である。 実施例1のサイクル試験結果の詳細を示した表である。 実施例2のサイクル試験結果の詳細を示した表である。 比較例1のサイクル試験結果の詳細を示した表である。
(充放電制御装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態による充放電制御装置100の構成を示すブロック図である。図1に示した充放電制御装置100は、二次電池であるリチウムイオン電池10(以下、単に電池10と称する)の充放電を制御するための装置であり、電池情報取得部12と、劣化状態判定部13と、電圧範囲変更部14と、制御信号送信部15とを機能的に有する。充放電制御装置100は、電池10およびコントローラ11に接続されている。
電池情報取得部12は、電池10の充放電状態に関する電池情報として、充放電中の電池10の端子間電圧(閉回路電圧)、電池10に流れる電流、電池10の充放電時間等の情報を取得する。電池情報取得部12は、たとえば電圧計、電流計、タイマ等を用いてこれらの電池情報を取得することができる。電池情報取得部12は、取得した各電池情報を劣化状態判定部13に出力する。
劣化状態判定部13は、電池情報取得部12により取得された各電池情報に基づいて、電池10の劣化状態、すなわち劣化の度合いを判定する。この劣化状態判定部13による電池10の劣化状態の判定方法については、後で詳細に説明する。劣化状態判定部13は、電池10の劣化状態を判定したら、その判定結果を電圧範囲変更部14に出力する。
電圧範囲変更部14は、劣化状態判定部13による電池10の劣化状態の判定結果に基づいて、電池10の充放電に対する電圧範囲を変更する。すなわち、コントローラ11において予め設定されている充電時の電池10の上限電圧(充電上限電圧)および放電時の電池10の下限電圧(放電下限電圧)に対して、これらを電池10の劣化状態に応じて再設定するための値をそれぞれ算出する。この電圧範囲変更部14による電圧範囲の変更方法についても、後で詳細に説明する。電圧範囲変更部14は、充電上限電圧の再設定値および放電下限電圧の再設定値を算出したら、これらを変更後の電圧範囲を示す情報として制御信号送信部15に出力する。
制御信号送信部15は、電圧範囲変更部14により電池10の充放電に対する電圧範囲が変更されると、その変更後の電圧範囲を指示するための制御信号をコントローラ11に送信する。すなわち、充電上限電圧の再設定値および放電下限電圧の再設定値を示す制御信号を生成し、コントローラ11に出力する。
充放電制御装置100は、以上説明したような各構成により、コントローラ11を用いて電池10の充放電制御を行うことができる。
コントローラ11は、予め設定された電圧および電流の範囲内で電池10の充放電が行われるように、充放電中の電池10の通電状態を制御する。充放電制御装置100の制御信号送信部15から上記のようにして制御信号が送信されると、コントローラ11は、その制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて、電池10の充放電に対する電圧範囲を変更する。そして、変更後の電圧範囲に従って電池10への通電を行う。
なお、充放電制御装置100は、図1に示したような各構成部分を、たとえばCPU、ROM、RAM、HDD等を用いて実現することができる。すなわち、ROMやHDDに記録されている所定のプログラムに応じた処理を、RAMを利用してCPUで実行することにより、上記の電池情報取得部12、劣化状態判定部13、電圧範囲変更部14および制御信号送信部15の各機能を充放電制御装置100において具現化することができる。
(劣化状態の判定方法および電圧範囲の変更方法)
次に、劣化状態判定部13による電池10の劣化状態の判定方法および電圧範囲変更部14による電池10の充放電に対する電圧範囲の変更方法について説明する。
劣化状態判定部13は、電池10の劣化状態を判定するため、最初に、電池情報取得部12からの電池情報が表す電池10の電圧、電流および充放電時間に基づいて、電池10の放電容量Q、すなわち放電時に電池10から放出された電気量の合計値を所定時間ごとに算出する。具体的には、電池10が放電中のときに得られた電流の測定値を所定時間ごとに積算することで、放電容量Qを算出することができる。
こうして放電容量Qを算出したら、劣化状態判定部13は、次に、放電容量Qの変化量dQと電池電圧Vの変化量dVとの割合を示すdV/dQを所定時間ごとに算出する。具体的には、所定時間ごとに得られた放電容量Qの算出結果と、このときの電圧および電流の各測定値から、所定時間ごとの放電容量Qの変化量dQと電池電圧Vの変化量dVを算出し、これらの算出結果に基づいてdV/dQを算出することができる。
上記のようにして電池10の放電容量QおよびdV/dQを所定時間ごとに算出したら、劣化状態判定部13は、これらの算出結果を基に、放電容量QとdV/dQの関係を示すQ−dV/dQ曲線を算出する。具体的には、横軸を放電容量Qの値とし、縦軸をdV/dQの値として、所定時間ごとに算出されたこれらの値をグラフ化することで、Q−dV/dQ曲線を算出することができる。
図2は、劣化状態判定部13により算出された放電容量Qと、これに対応する電池電圧Vの測定結果との関係を示した放電曲線の一例を示す図である。この放電曲線は、電池10を満充電状態(放電容量0)から、それ以上の放電が不可能である完全放電状態(最大放電容量Qmax)まで放電させたときの電池電圧Vの変化の様子を示している。図2から、電池10の放電が進んで放電容量Qが大きくなるにつれて、電池電圧Vが低下していくことが分かる。
図3は、劣化状態判定部13により算出されたQ−dV/dQ曲線の例を示す図である。このQ−dV/dQ曲線は、電池10を満充電状態(放電容量0)から完全放電状態(最大放電容量Qmax)まで放電させたときの放電容量QとdV/dQの関係の一例を示している。
図3のQ−dV/dQ曲線では、放電容量Q、Q、QおよびQの各位置において、A、B、CおよびDに示す4つの特徴的な特異点(ピーク点)が現れている。これらの特異点の位置や数は、電池10の電極材料や活物質の種類に応じて決定される。たとえば、SiO(酸化シリコン)を負極活物質として、これと黒鉛を混合した材料を電池10の負極に用いた場合は、図2のようなQ−dV/dQ曲線を得ることができる。この場合、特異点B、CおよびDは、負極材料である黒鉛が負極での放電反応に寄与していることを示しており、特異点Aは、負極活物質であるSiOが負極での放電反応に寄与していることを示している。すなわち、放電容量QがQ以下の範囲では、黒鉛からリチウムイオンが放出されており、放電容量QがQよりも大きい範囲では、SiOからリチウムイオンが放出されている。
劣化状態判定部13は、図3のようなQ−dV/dQ曲線を算出したら、これに基づいて、電池10の劣化状態を次のようにして判定する。
図4は、電池10の劣化前に算出されたQ−dV/dQ曲線とサイクル試験範囲の例を示す図である。この図4では、電池10の充電状態(SOC)が25%から75%の範囲をサイクル試験範囲として、この範囲内で電池10の充放電を連続的に繰り返した場合に電池10が劣化する前の状態で算出されたQ−dV/dQ曲線の例を示している。図4のQ−dV/dQ曲線において、放電容量QA1、QB1、QC1およびQD1の各位置に現れている劣化前の特異点A、B、CおよびDは、図3の特異点A、B、CおよびDにそれぞれ対応している。また、SOCが0%のときの最大放電容量Qmax1は、図3の完全放電状態における最大放電容量Qmaxに対応している。なお、電池10の充放電中には、劣化状態判定部13において、図中のサイクル試験範囲に対応する部分のQ−dV/dQ曲線のみが算出される。
図5は、電池10が劣化した状態で算出されたQ−dV/dQ曲線とサイクル試験範囲の変更例を示す図である。充放電が繰り返されて電池10の劣化が進むと、それに応じて算出されるQ−dV/dQ曲線が変化していき、各特異点の位置が図の左側方向に徐々に移動する。その結果、図5に示すように、劣化後の特異点Bが変更前のサイクル試験範囲内に入ってしまうことがある。なお、図5において、放電容量QA2、QB2、QC2およびQD2の各位置に現れている劣化後の特異点A、B、CおよびDは、図4に示した劣化前の特異点A、B、CおよびDにそれぞれ対応している。また、劣化後の最大放電容量Qmax2は、図4に示した劣化前の最大放電容量Qmax1に対応しており、これらは同じdV/dQの値を示している。
上記のような状態において、サイクル試験範囲をそのまま変更せずに電池10の充放電を繰り返すと、負極活物質であるSiOが負極での充放電反応に寄与することでSiOの劣化が進んでしまい、電池10の劣化が加速されてしまうことになる。
そこで、図5のようなQ−dV/dQ曲線が算出された場合、劣化状態判定部13は、電池10において負極活物質であるSiOが負極での充放電反応に寄与していると判断して、電池10が劣化状態にあるものと判定する。この判定結果は、劣化状態判定部13から電圧範囲変更部14に出力される。これにより、電池10が劣化状態にあり、電池10の充放電に対する電圧範囲を変更する必要があるとの警告が、劣化状態判定部13から電圧範囲変更部14に対して行われる。
劣化状態判定部13では、以上説明したような方法により、電池10の劣化状態を判定することができる。
電圧範囲変更部14は、電池10が劣化状態にあるとの判定結果を劣化状態判定部13から受けると、図5のQ−dV/dQ曲線に基づいて、SOCの再計算を行う。具体的には、図5に示すように、劣化後の最大放電容量Qmax2においてSOCが0%となるように、放電容量QとSOCとの関係を再計算する。このSOC再計算の結果に基づいて、変更後のSOCにおいて25%から75%の範囲を特定することで、サイクル試験範囲を変更することができる。
上記のようにしてSOCの再計算を行い、その結果に基づいてサイクル試験範囲を変更したら、電圧範囲変更部14は、変更後のサイクル試験範囲に応じて、電池10に対する充電上限電圧および放電下限電圧の再設定値をそれぞれ算出する。具体的には、図5のQ−dV/dQ曲線を算出する際に電池情報取得部12により取得された電池情報に基づいて、劣化後の電池10におけるSOCと電池電圧Vとの関係を求める。この関係を基に、SOCが75%および25%のときの電池電圧Vをそれぞれ求めることで、充電上限電圧および放電下限電圧の再設定値をそれぞれ算出することができる。
電圧範囲変更部14では、以上説明したような方法により、電池10の充放電に対する電圧範囲を変更することができる。また、たとえば日本国特開2009−80093号公報に開示されたような方法で、正極と負極のそれぞれの放電容量と電圧との関係およびQ−dV/dQ曲線を求め、この正極、負極のQ−dV/dQ曲線を用いて、電池10の劣化状態を判定してもよい。
(充放電制御処理)
次に、電池10の充放電制御を行う際に充放電制御装置100により実行される充放電制御処理について説明する。図6は、充放電制御装置100により実行される充放電制御処理のフローチャートである。
ステップS101において、充放電制御装置100は、電池情報取得部12により、電池10の充放電状態に関する電池情報を取得する。ここでは、前述のように、電池10の端子間電圧、電流、充放電時間等を電池情報として取得する。電池情報取得部12は、取得した電池情報を劣化状態判定部13に送信する。
ステップS102において、充放電制御装置100は、ステップS101で取得した電池情報に基づいて、劣化状態判定部13により、電池10の劣化状態を計算する。ここでは、前述のような方法で電池情報からQ−dV/dQ曲線を算出することにより、電池10の劣化状態を計算する。
ステップS103において、充放電制御装置100は、ステップS102の劣化状態の計算で求められたQ−dV/dQ曲線に基づいて、劣化状態判定部13により、電池10が劣化状態にあるか否かを判定する。ここでは、図5で説明したように、Q−dV/dQ曲線において電池10の充放電範囲内に、負極活物質であるSiOが負極での充放電反応に寄与していることを示す特定の特異点(図5の特異点B)が検出されたか否かを判断することで、電池10が劣化状態にあるか否かを判定する。その結果、劣化状態にあると判定した場合は、その判定結果を劣化状態判定部13から電圧範囲変更部14に送信することにより、電圧範囲の変更に対する警告を行ってステップS104に進む。一方、劣化状態にないと判定した場合は、ステップS101に戻る。この場合、所定時間待機した後に、ステップS101〜S103の処理が再度実行される。
なお、ステップS103において電池10が劣化状態にあると判定するための条件を、上記以外の条件としてもよい。たとえば、図5に示したQ−dV/dQ曲線において、特異点A、Bにそれぞれ対応する放電容量QA2、QB2の中間点をとり、この中間点が電池10の充放電範囲内に達したときに、電池10が劣化状態にあると判定する。このようにしても、負極活物質であるSiOの劣化はそれほど進まず、電池10の劣化を抑えられること判明した。これ以外にも、ステップS102で算出されたQ−dV/dQ曲線を基に、様々な条件を用いて、電池10が劣化状態にあるか否かを判定することができる。
ステップS104において、充放電制御装置100は、ステップS103の劣化状態の判定結果に基づいて、電圧範囲変更部14により、SOCの再計算を行う。ここでは、図5で説明したように、ステップS102で求められたQ−dV/dQ曲線を用いて、電池10の劣化状態に合わせて放電容量QとSOCとの関係を再計算する。
ステップS105において、充放電制御装置100は、ステップS104のSOC再計算の結果に基づいて、電圧範囲変更部14により、電池10に対する充電上限電圧および放電下限電圧を変更する。ここでは、ステップS104で再計算された放電容量QとSOCの関係に従って電池10の充放電電圧の範囲を再設定し、その範囲に合わせて、充電上限電圧および放電下限電圧の再設定値をそれぞれ算出する。なお、このとき、充電上限電圧と放電下限電圧のいずれか一方のみを変更してもよい。電圧範囲変更部14は、算出したこれらの再設定値を制御信号送信部15に送信する。これにより、制御信号送信部15からコントローラ11に対して、変更後の充電上限電圧および放電下限電圧に応じた制御信号が送信され、電池10の充放電電圧の範囲が変更される。
ステップS105を実行したら、充放電制御装置100は、図6の充放電制御処理を終了する。そして、所定時間待機した後に、再び図6の充放電制御処理をステップS101から実行する。
なお、電圧範囲変更部14は、ステップS103で劣化状態判定部13から出力された警告を受けたときに、電池10の充放電電圧の範囲を変更するか否かをユーザに選択させるようにしてもよい。この場合、ユーザが充放電電圧の範囲の変更を選択したときには、電圧範囲変更部14において上記のステップS104およびS105の処理を実行する。一方、ユーザが充放電電圧の範囲の変更を選択しなかったときには、電圧範囲変更部14においてステップS104およびS105の処理を実行せずに、そのまま図6の充放電制御処理を終了する。
ここで、充電上限電圧の変更について説明する。リチウムイオン電池は、通常、SOCが25%〜75%程度の範囲で使用される。ただし、SOCはユーザによって定義される値であり、実測できるものではない。そのため、コントローラ11による電池10の通電制御では、予め設定された充放電カーブを基に、充放電中の電池電圧Vの上限値および下限値が電池10の使用されるSOC範囲、たとえば25%〜75%のSOC範囲に対応する値となるように、電池10の充放電が制御される。具体的には、25%〜75%のSOC範囲内で電池10が使用される場合、放電下限電圧はSOC=25%に対応する電圧であり、充電上限電圧はSOC=75%に対応する電圧である。
前述のように電池10の劣化が進行すると、SOCの値が同じであっても、それに対応する電圧が変化(増加)する。そのため、電池10が劣化しているにも関らず、劣化前と同じ充電上限電圧および放電下限電圧で電池10の充放電が行われると、実際の電池10の劣化状態が全く考慮されていないため、電池10の寿命が短くなる可能性がある。また、電池10の有する充放電能力を十分に活用できない場合がある。
そこで、本実施形態では、充放電制御装置100により、電池10の劣化状態に応じて充電上限電圧および放電下限電圧の変更が行われる。この点について、図7を参照しながら、以下において具体的に説明する。
図7は、初期状態の電池10に対応する充放電カーブおよび劣化状態の電池10に対応する充放電カーブの一例を示す図である。なお、図7では、SOC=50%〜100%の部分をそれぞれ拡大して各充放電カーブを示している。
電池10が劣化していない初期状態では、図7に示すように、SOC=70%に対応する電池電圧Vの値はV1である。したがって、充電上限電圧をV1とすることで、SOCが70%となるまで充電を行うことができる。一方、電池10の劣化が進行して劣化状態になったとき、図7に示すように、SOC=70%に対応する電池電圧Vの値は、V1からV2に増加する。そのため、電池10の劣化状態を考慮せずに、初期状態の充放電カーブに従って充電上限電圧をV1として充電を行うと、SOCは70%ではなく、55%までしか上昇しないことになる。すなわち、電池10の容量にまだ余裕があるにも関らず、充電が終了してしまうことになる。
そこで、このような事態を避けるべく、充放電制御装置100により、電池10の劣化状態に応じて、充電上限電圧を変更する。すなわち、電池10が劣化した場合は、これに伴って、充電上限電圧をV1からV2に変化させる。このとき、充電上限電圧を必ずしもV2にする必要は無く、V2に近づけるように充電上限電圧を変更してもよい。このようにすることで、電池10が劣化しても、SOCが55%のときに充電が終了することなく、初期状態と同様に、SOCが70%程度となるまで充電することができる。したがって、電池10が劣化しても、使用可能な電池10の容量の減少を避けることができる。
なお、上記の説明では、充電上限電圧の変更について説明したが、放電下限電圧の変更についても同様のことが言える。すなわち、電池10の劣化状態に応じて放電下限電圧を変更することで、電池10が劣化しても、使用可能な電池10の容量の減少を避けることができる。
(電池の構成)
次に、電池10の構成について、図8〜10を参照して説明する。以下では、ロッキングチェア型のリチウムイオン二次電池を用いた電池10の構成例について説明する。図8は、電池10を構成する電極体4の構成例を示す図である。図9は、電極体4をシート7の間に挟み込む様子を示す図である。図10は、シート7を熱溶着した様子を示す図である。
図8に示すように、電極体4は、正極1、負極2および袋状のセパレータ3を有している。正極1は正極端子5に接続されており、負極2は負極端子6に接続されている。
正極1については、正極活物質としての層状LiMO2(Mは、Ni0.5Co0.2Mn0.3を表す)と、導電材としてのアセチレンブラックと、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とが重量比で93:4:3となるように、N−メチルピロリドン(NMP)を溶媒として混合したものを正極合剤スラリーとして用いた。この正極合剤スラリーを厚さ15μmのアルミニウム箔に塗布して大気中で乾燥させた後に、ロールプレスにより45mm×70mmの大きさに成型して、集電箔露出部を加えた形状に切断した。このようにして、正極1を作製した。
負極2については、黒鉛と、SiOと、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)と、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)とが重量比で93:5:1:1となるように、水を溶媒として混合したものを負極合剤スラリーとして用いた。この負極合剤スラリーを厚さ10μmの銅箔に塗布して大気中で乾燥させた後に、ロールプレスにより45mm×70mmの大きさに成型して、集電箔露出部を加えた形状に切断した。このようにして、負極2を作製した。
セパレータ3としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレンが3層に積層された、総厚み0.03mmのフィルム材を用いた。このフィルム材を2枚用いて正極1を挟み込み、周囲の3辺を熱溶着させて袋状にすることで、セパレータ3を作製した。
袋状のセパレータ3に正極1および負極2を挿入し、これらの集電箔露出部をセパレータ3の外部に露出させた状態で、正極端子5および負極端子6を超音波溶接にてそれぞれ接続することで、図8に示すような電極体4を作製した。
次に、図9に示すように、2枚の熱溶着可能なシート7の間に電極体4を配置して、電極体4をシート7の間に挟み込んだ。この状態で、図10に示すように、電解液を注入するための注入口(不図示)を除いて、熱溶着部8において2枚のシート7を熱溶着させた。そして、注入口から電解液を注入した後に、注入口を熱溶着して封止した。
電池10の電解液としては、エチレンカーボネート(EC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とを、体積比で1:2:2となるように混合した有機溶媒を用いた。この有機溶媒に、1.0mol/Lになるようにリチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF6)を溶解させたものを、電池10の電解液として用いた。
電解液を注入して注入口を封止した後は、8時間の電解液含浸時間を設けた。その後、4.2V〜2.5Vの電圧範囲内で、0.2CAの電流値により3サイクル充放電させることで、電池10を完成させた。
(サイクル試験)
次に、以上説明したようにして作製された電池10を用いて、図1に示したような構成により、電池10のサイクル試験を行った結果について説明する。なお、サイクル試験の実施に当たっては、劣化前の電池10の特性データとして、初期状態での電池容量および内部抵抗の値を事前に測定すると共に、0.02CAで電池10を充放電させたときの充放電カーブを取得した。
電池10の使用SOC範囲を25%〜75%として、電池10の容量維持率が約80%に低下するまで充放電を繰り返すことにより、サイクル試験を実施した。図11は、このサイクル試験結果を示した表である。図11では、サイクル試験中に電池10の劣化状態に応じて充放電の電圧範囲を2回行った場合のサイクル試験結果を実施例1として示し、1回行った場合のサイクル試験結果を実施例2として示している。また、充放電の電圧範囲を一度も行わなかった場合のサイクル試験結果を比較例1として示している。
図11に示すように、充放電の電圧範囲を変更しなかった比較例1では、サイクル試験の終了までに4000回の充放電サイクルが実施されたのに対して、実施例1、2では、5000回、4500回の充放電サイクルがそれぞれ実施された。また、比較例1における積算容量、すなわちサイクル試験中の放電容量の積算値を1とすると、実施例1、2では、いずれも1.1倍の積算容量が得られた。すなわち、これらのサイクル試験結果から、本発明に係る充放電制御方法を用いて、電池10の充放電に対する電圧範囲をその劣化状態に応じて変更することにより、電池10のサイクル特性を効果的に改善できることが分かる。
図12は、実施例1のサイクル試験結果の詳細を示した表である。図12に示すように、実施例1では、充放電サイクル数が2000回、4000回のときに、電池10が劣化状態にあると判定されたことにより、SOCが再計算されて充放電の電圧範囲が変更された。その結果、負極活物質であるSiOが負極での充放電反応に寄与することで電池10の劣化が進行するのを抑えて、電池10の容量維持率が約80%に低下するまでに、5000回の充放電サイクルを行うことができた。
図13は、実施例2のサイクル試験結果の詳細を示した表である。図13に示すように、実施例2では、充放電サイクル数が3000回のときに、電池10が劣化状態にあると判定されたことにより、SOCが再計算されて充放電の電圧範囲が変更された。その結果、負極活物質であるSiOが負極での充放電反応に寄与することで電池10の劣化が進行するのを抑えて、電池10の容量維持率が約80%に低下するまでに、4500回の充放電サイクルを行うことができた。
図14は、比較例1のサイクル試験結果の詳細を示した表である。図14に示すように、比較例1では、充放電の電圧範囲を変更せずに電池10の充放電を継続した。その結果、電池10の容量維持率が約80%に低下するまでの充放電サイクル数は、上記の実施例1および2よりも少ない4000回であった。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)充放電制御装置100は、負極活物質であるSiOを有する電池10の充放電を制御する。この充放電制御装置100は、電池10の充放電状態に関する電池情報を取得する電池情報取得部12と、電池情報取得部12により取得された電池情報に基づいて、電池10の劣化状態を判定する劣化状態判定部13と、劣化状態判定部13による劣化状態の判定結果に基づいて、電池10の充放電に対する電圧範囲を変更する電圧範囲変更部14とを備える。このようにしたので、電池10のサイクル特性を効果的に改善することができる。
(2)劣化状態判定部13は、電池情報取得部12により取得された電池情報に基づいて、電池10の放電容量Qと放電容量Qの変化量dQに対する電池電圧Vの変化量dVの割合を示すdV/dQとの関係を示すQ−dV/dQ曲線を算出し(ステップS102)、このQ−dV/dQ曲線に基づいて電池10の劣化状態を判定する(ステップS103)。このようにしたので、電池10の劣化状態を正確に判定することができる。
(3)電圧範囲変更部14は、劣化状態判定部13による劣化状態の判定結果に基づいて、電池10の放電容量Qと電池10の充電状態SOCとの関係を再計算するためのSOC再計算を行い(ステップS104)、このSOC再計算の結果に基づいて電池10の充放電に対する電圧範囲を変更する(ステップS105)。このようにしたので、電池10の劣化状態に応じて、電池10の充放電に対する電圧範囲を適切に変更することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、取得した電池情報に基づいてQ−dV/dQ曲線を算出し、このQ−dV/dQ曲線において特定の特異点が電池10の充放電範囲内にあるか否かを判断することで、電池10の劣化状態を判定するようにしたが、他の方法で電池10の劣化状態を判定してもよい。たとえば、Q−dV/dQ曲線における各特異点の位置関係を求め、この位置関係から電池10の劣化状態を判定することができる。電池10において使用される活物質の種類や電極材料などに応じて、様々な方法で電池10の劣化状態を判定することができる。
また、本発明の充放電制御方法および充放電制御装置において制御対象とされるリチウムイオン電池の構成は、上記の実施形態で説明したものに限らない。リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極と、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極と、リチウム塩とを含むものであれば、その具体的な構成については特に限定されない。たとえば、非水電解液を用いた電池であってもよいし、リチウムイオンポリマーを含む電池あってもよい。また、固体電解質を含む電池であってもよいし、イオン液体を含む電池であってもよい。セパレータについても必須の構成ではなく、必要に応じて用いればよい。
以上説明した実施形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
1 正極
2 負極
3 セパレータ
4 電極体
5 正極端子
6 負極端子
7 シート
8 熱溶着部
10 リチウムイオン電池
11 コントローラ
12 電池情報取得部
13 劣化状態判定部
14 電圧範囲変更部
15 制御信号送信部
100 充放電制御装置

Claims (6)

  1. 負極活物質を有するリチウムイオン電池の充放電制御方法であって、
    前記リチウムイオン電池は、充放電制御装置に接続されており、
    前記充放電制御装置により、前記リチウムイオン電池の充放電状態に関する電池情報を取得し、
    前記充放電制御装置により、前記電池情報に基づいて、前記リチウムイオン電池の劣化状態を判定し、
    前記充放電制御装置により、前記劣化状態の判定結果に基づいて、前記リチウムイオン電池の充放電に対する電圧範囲を変更する、リチウムイオン電池の充放電制御方法。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン電池の充放電制御方法において、
    前記充放電制御装置により、前記電池情報に基づいて、前記リチウムイオン電池の放電容量Qと前記放電容量Qの変化量dQに対する電池電圧Vの変化量dVの割合を示すdV/dQとの関係を示すQ−dV/dQ曲線を算出し、前記Q−dV/dQ曲線に基づいて前記リチウムイオン電池の劣化状態を判定する、リチウムイオン電池の充放電制御方法。
  3. 請求項1または2に記載のリチウムイオン電池の充放電制御方法において、
    前記充放電制御装置により、前記劣化状態の判定結果に基づいて、前記リチウムイオン電池の放電容量Qと前記リチウムイオン電池の充電状態SOCとの関係を再計算するためのSOC再計算を行い、前記SOC再計算の結果に基づいて前記電圧範囲を変更する、リチウムイオン電池の充放電制御方法。
  4. 負極活物質を有するリチウムイオン電池の充放電を制御する充放電制御装置であって、
    前記リチウムイオン電池の充放電状態に関する電池情報を取得する電池情報取得部と、
    前記電池情報取得部により取得された前記電池情報に基づいて、前記リチウムイオン電池の劣化状態を判定する劣化状態判定部と、
    前記劣化状態判定部による前記劣化状態の判定結果に基づいて、前記リチウムイオン電池の充放電に対する電圧範囲を変更する電圧範囲変更部と、を備える充放電制御装置。
  5. 請求項4に記載の充放電制御装置において、
    前記劣化状態判定部は、前記電池情報に基づいて、前記リチウムイオン電池の放電容量Qと前記放電容量Qの変化量dQに対する電池電圧Vの変化量dVの割合を示すdV/dQとの関係を示すQ−dV/dQ曲線を算出し、前記Q−dV/dQ曲線に基づいて前記リチウムイオン電池の劣化状態を判定する、充放電制御装置。
  6. 請求項4または5に記載の充放電制御装置において、
    前記電圧範囲変更部は、前記劣化状態の判定結果に基づいて、前記リチウムイオン電池の放電容量Qと前記リチウムイオン電池の充電状態SOCとの関係を再計算するためのSOC再計算を行い、前記SOC再計算の結果に基づいて前記電圧範囲を変更する、充放電制御装置。
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