JPWO2015008331A1 - 半導体素子の駆動回路および半導体装置 - Google Patents

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Abstract

1次側回路は、入力信号の立ち上がりエッジに同期した第1オンパルスと入力信号の立下りエッジに同期した第1オフパルスとを、基準電位GNDを基準にして生成する。レベルシフト回路は、第1オンパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オンパルスと第1オフパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オフパルスとを、基準電位VSを基準に生成する。2次側回路は、第2オンパルスに同期して立ち上がりかつ第2オフパルスに同期して立下る出力パルスを半導体素子の駆動信号として出力し、第2オンパルスと第2オフパルスの両方がハイのときは出力を保持する。基準電位VSの上昇時に、第1オンパルスと第1オフパルスのうち第2基準電位の上昇時の入力信号の状態に対応するパルスを再度発生させて、第2基準電位の上昇の終了後に第2オンパルス又は第2オフパルスのいずれかがハイとなることにより入力信号の状態を再度伝達する。

Description

本発明は、半導体素子の駆動回路および半導体装置に関する。
従来、例えば、日本特開2012−75267号公報に開示されているように、スイッチング素子を駆動する駆動回路において、誤動作を防止するための各種技術が知られている。上記公報にかかる駆動回路は、スイッチング素子としての絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)に対してゲート駆動信号を供給する高耐圧ICとして提供されている。また、この公報には、高電位側のスイッチング素子を駆動する回路としてレベルシフト回路が使用されることも記載されている。
日本特開2012−75267号公報 日本特開2011−193419号公報 日本特開2006−319884号公報 日本特開2012−130209号公報
パワー半導体素子と呼ばれる電力用スイッチング素子として、IGBTやパワーMOSFET等の各種トランジスタが用いられている。このような電力制御を用途とするスイッチング素子を駆動するためには、入力信号を高圧レベルシフト回路に入力して、スイッチング素子の駆動信号を生成することが行われている。
駆動回路の例として、入力信号を受ける1次側回路、高圧レベルシフト回路、および駆動信号を出力する2次側回路が直列に接続したものがある。入力信号であるパルスの立ち上がりエッジに同期した1次側ワンショットパルスを、以下、「オンワンショットパルス」とも称す。入力信号であるパルスの立下りエッジに同期した1次側ワンショットパルスを、以下、「オフワンショットパルス」とも称す。1次側回路は、これらのオンワンショットパルスとオフワンショットパルスとを生成する回路である。
オンワンショットパルスとオフワンショットパルスからなる1組の1次側ワンショットパルスは、高圧レベルシフト回路でレベルシフトされる。高圧レベルシフト回路は、1組の1次側ワンショットパルスをレベルシフトすることにより、1組の2次側ワンショットパルスを生成する。この1組の2次側ワンショットパルスが高圧レベルシフト回路から2次側回路に入力される。2次側回路で1組の2次側ワンショットパルスが合成され、最終的に、入力信号と同形のパルスがレベルシフトされた駆動信号が出力されるようになっている。
1次側回路における1組の1次側ワンショットパルスは、入力信号のパルスの立ち上がりエッジと立下りエッジにそれぞれ同期して生成される。よって、これらの1組の1次側ワンショットパルスは、通常、両方が同時にハイになることはない。同様に、1組の2次側ワンショットパルスも、通常、両方が同時にハイになることはない。
2次側回路は、電源電位VBと基準電位VSに接続している。この基準電位VSの変動による誤動作防止のため、2次側回路にインターロック回路が設けられることがある。このインターロック回路に入力される上記1組の2次側ワンショットパルスが両方同時にハイとなったときは、その信号は2次側回路以降の後段の回路に伝達されないようになっている。以下、2つのパルスの両方が同時にハイになることを、便宜上「同相」とも称する。
上記構成において、高圧レベルシフト回路が電源電位VBおよび基準電位VSと接続していることに起因して次のような問題が生ずることを、本願発明者は見出した。
高圧レベルシフト回路は、本来、1次側回路からの1組の1次側ワンショットパルスに同期して、1組の2次側ワンショットパルスを出力する。一方、高圧レベルシフト回路が電源電位VBおよび基準電位VSと接続していると、基準電位VSが上昇したときに誤動作が生ずる。すなわち、基準電位VSが上昇すると、高圧レベルシフト回路が、その上昇期間だけ立ち上がる1組の不要なパルスを出力してしまう。この1組の不要なパルスを「同相信号」とも称す。
基準電位VSの上昇は、高圧レベルシフト回路の出力全体に影響する。この同相信号は、高圧レベルシフト回路から2次側回路に伝達される1組のワンショットパルス両方を同時に同じ期間だけハイしてしまう。もし基準電位VSの上昇期間が2次側ワンショットパルス幅よりも長い期間生じた場合、その基準電位VSの上昇で生ずる同相信号が、正常信号である短い幅の2次側ワンショットパルスを覆い隠してしまう。
上述したように、基準電位VSの上昇に起因して高圧レベルシフト回路が出力する同相信号は、両方同時に同じ期間だけハイになる。その結果、2次側回路に、本来入力されるべきではない同相かつ同幅の信号が入力されてしまう。そのような同相信号が入力されると、インターロック回路を含む2次側回路が誤動作を生ずるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、駆動回路の誤動作が抑制された半導体素子の駆動回路および半導体装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体素子の駆動回路は、
入力信号を受け、前記入力信号の立ち上がりエッジに同期した第1オンパルスと前記入力信号の立下りエッジに同期した第1オフパルスとを、第1基準電位を基準にして生成する1次側回路と、
前記第1オンパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オンパルスと前記第1オフパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オフパルスとを、前記第1基準電位とは異なる第2基準電位を基準にして生成するレベルシフト回路と、
前記第2オンパルスに同期して立ち上がりかつ前記第2オフパルスに同期して立下る出力パルスを半導体素子の駆動信号として出力し、前記第2オンパルスと前記第2オフパルスの両方がハイであるときは出力を保持する2次側回路と、
を備え、
前記第2基準電位が上昇したときに、前記第1オンパルスと前記第1オフパルスのうち前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に対応するパルスを再度発生させて、前記第2基準電位の前記上昇の終了後に前記第2オンパルス又は前記第2オフパルスのいずれかがハイとなることにより前記入力信号の状態を再度伝達することを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置は、
第1端子、第2端子、および前記第1端子と前記第2端子の導通および遮断を切り替える制御端子を備えた半導体スイッチング素子と、
入力信号を受ける入力端子と、
前記入力信号を受けて、前記制御端子に駆動信号を供給する駆動回路と、
を備え、
前記駆動回路は、
前記入力信号を受け、前記入力信号の立ち上がりエッジに同期した第1オンパルスと前記入力信号の立下りエッジに同期した第1オフパルスとを、第1基準電位を基準にして生成する1次側回路と、
前記第1オンパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オンパルスと前記第1オフパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オフパルスとを、前記第1基準電位とは異なる第2基準電位を基準にして生成するレベルシフト回路と、
前記第2オンパルスに同期して立ち上がりかつ前記第2オフパルスに同期して立下る出力パルスを前記駆動信号として出力し、前記第2オンパルスと前記第2オフパルスの両方がハイであるときは出力を保持する2次側回路と、
を備え、
前記第2基準電位が上昇したときに、前記第1オンパルスと前記第1オフパルスのうち前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に対応するパルスを再度発生させて、前記第2基準電位の前記上昇の終了後に前記第2オンパルス又は前記第2オフパルスのいずれかがハイとなることにより前記入力信号の状態を再度伝達することを特徴とする。
本発明によれば、入力信号の状態を再度伝達することができるので、2次側回路の誤動作を抑制でき、駆動回路の誤動作を抑制することができる。
本発明の実施の形態との関連技術にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態との関連技術にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態8にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態8にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態10にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態10にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態10にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態10にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態11にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態11にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態11にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態12にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態12にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態12にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態13にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態13にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態14にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態14にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態15にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態15にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態16にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態16にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態18にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態18にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態18にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態19にかかる半導体装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態20にかかる半導体装置の構成を示す回路図である。
実施の形態1.
[実施の形態1の装置の構成]
図3は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1の構成を示す回路図である。駆動回路HVIC1は、1次側回路11と、高圧レベルシフト回路3と、2次側回路7と、dV/dt検出回路12を備えている。駆動回路HVIC1は、いわゆる高耐圧集積回路(High Voltage Integrated Circuit)として提供される。
また、駆動回路HVIC1は、入力信号INを受ける入力端子、駆動信号OUTを出力する出力端子、1次側の電源VCCを受ける第1電源端子、1次側の基準電位であるグランド電位GNDと接続するグランド端子、2次側の電源VBと接続する第2電源端子、および2次側の基準電位VSと接続する基準電圧端子を備えている。
以下の説明において回路ブロックがVCC、GND,VB、およびVSをそれぞれ付した端子を備えている場合には、その回路の駆動電源として電源VCCまたは電源VBを用いており、GNDまたはVSを基準電位としているものとする。
1次側回路11は、電源VCCから電源供給を受けるとともに、グランド電位GNDに接続する。1次側回路11は、入力信号INを受け、入力信号INの立ち上がりエッジに同期したパルス信号ONHVINと、入力信号INの立下りエッジに同期したパルス信号OFFHVINとを、第1基準電位GNDを基準にして生成する。
高圧レベルシフト回路3は、電源VBから電源供給を受けるとともに、基準電位VSに接続する。高圧レベルシフト回路3は、パルス信号ONHVINの電圧レベルをシフトさせたパルス信号ONHVと、パルス信号OFFHVINの電圧レベルをシフトさせたパルス信号OFFHVとを、第2基準電位VSを基準にして生成する。
2次側回路7は、電源VBから電源供給を受けるとともに、基準電位VSに接続する。2次側回路7は、パルス信号ONHVに同期して立ち上がりかつパルス信号OFFHVに同期して立下る駆動信号OUTを出力する。2次側回路7は、パルス信号ONHVとパルス信号OFFHVの両方がハイであるときは出力を保持する。
dV/dt検出回路12は、マスク信号MASKdを生成する。マスク信号MASKdは、基準電位VSの上昇期間と同じ幅を有するパルス信号である。具体的には、基準電位VSの電圧変化(dV/dt)を検出し、電圧上昇開始に同期して立ち上がり、電圧上昇終了に応じて立ち下がるパルス信号をマスク信号MASKdとして発生させる。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1の構成を示す回路図である。図4(a)は、1次側回路11の内部を示す回路図であり、図4(b)は、2次側回路7の内部を示す回路図である。
図4(a)に示すように、1次側回路11は、入力信号INを受ける入力回路1と、ワンショットパルス回路2と、論理回路21と、論理回路22とを備えている。入力回路1はワンショットパルス回路2と2本の配線で接続しており、一方の配線で入力信号INと同じパルス波形を伝達し、他方の配線で入力信号INを反転させたパルス波形を伝達する。ワンショットパルス回路2は論理回路22と2本の配線で接続しており、一方の配線でワンショットパルスONONESHOTを伝達し、他方の配線でワンショットパルスOFFONESHOTを伝達する。
論理回路21は、図示するように2つのAND回路21a、21bを備える。論理回路21の入力側は、マスク信号MASKdが入力されるとともに、入力回路1とワンショットパルス回路2との間の2本の配線に接続している。論理回路21は、「入力信号INと同じパルス波形」と「マスク信号MASKd」との論理積(AND)をAND回路21aで演算した結果を、再動作信号MASKONとして出力する。また、論理回路21は、「入力信号INを反転させたパルス波形」と「マスク信号MASKd」との論理積(AND)をAND回路21bで演算した結果を、再動作信号MASKOFFとして出力する。
ここで、再動作信号MASKON、MASKOFFは、論理回路21での演算等による遅延時間を含んでいる。その結果、再動作信号MASKON、MASKOFFは、マスク信号MASKdよりも、その遅延時間分だけ遅延し、遅れて立ち下がる。
論理回路22の入力側には、4つの信号が入力される。具体的には、ワンショットパルス回路2からのワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTおよび論理回路21からの再動作信号MASKON,MASKOFFが、論理回路22に入力される。
論理回路22は、図示するように2つのOR回路22a、22bを備えている。論理回路22は、ワンショットパルスONONESHOTと再動作信号MASKONの論理和(OR)をOR回路22aで演算した結果を、パルス信号ONHVINとして出力する。また、論理回路22は、ワンショットパルスOFFONESHOTと再動作信号MASKOFFの論理和(OR)をOR回路22bで演算した結果を、パルス信号OFFHVINとして出力する。
なお、以降の図では、便宜上、論理回路21、22をそれぞれ単にブロック図で示すことがあるが、その内部構成は図4(a)に示すものと同様である。
図4(b)に示すように、2次側回路7は、インターロック回路4および駆動回路5を備えている。2次側回路7は、パルス信号ONHVがハイでありかつパルス信号OFFHVがローのときに、駆動信号OUTを立ち上がらせる。2次側回路7は、パルス信号OFFHVがハイでありかつパルス信号ONHVがローのときに、駆動信号OUTを立ち下がらせる。これにより、パルス信号ONHVに同期して立ち上がりかつパルス信号OFFHVに同期して立下る駆動信号OUTを出力する。
2次側回路7は、電源電位VBと基準電位VSに接続している。この基準電位VSの変動による誤動作防止のため、2次側回路7にインターロック回路4が設けられている。インターロック回路4および駆動回路5の直列回路は、高圧レベルシフト回路3からのパルス信号ONHV、OFFHVが両方同時にハイとなったときは、その信号は2次側回路7以降の後段の回路に伝達されない。
図6は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1の構成を示す回路図である。図6は、高圧レベルシフト回路3およびdV/dt検出回路12の具体的実施例を示す回路図である。高圧レベルシフト回路3は、nチャネル型の高耐圧NMOSFET33,34を備えている。
高耐圧NMOSFET33のゲートには、バッファBF1を介してパルス信号ONHVINが入力される。高耐圧NMOSFET34のゲートには、バッファBF2を介してパルス信号OFFHVINが入力される。バッファBF1、BF2は、それぞれ電源VCCおよびグランド電位GNDに接続している。電源VBは、抵抗31を介して高耐圧NMOSFET33のドレインに接続するとともに、抵抗32を介して高耐圧NMOSFET34のドレインに接続している。
抵抗31と高耐圧NMOSFET33のドレインとの中間点から、パルス信号ONHVが出力される。抵抗32と高耐圧NMOSFET34のドレインとの中間点から、パルス信号OFFHVが出力される。抵抗31と高耐圧NMOSFET33のドレインとの中間点は、ダイオードDS1のカソードに接続している。抵抗32と高耐圧NMOSFET34のドレインとの中間点は、ダイオードDS2のカソードに接続している。ダイオードDS1およびダイオードDS2のアノードは、基準電位VSに接続している。
dV/dt検出回路12は、内部に、抵抗35、36、コンパレータ37、およびAND回路38を備えている。高耐圧NMOSFET33,34のソースがそれぞれコンパレータ37に接続し、コンパレータ37はさらに2本の配線でAND回路38に接続する。AND回路38の出力が、マスク信号MASKdとなる。
高耐圧NMOSFET33,34のソースとGNDの間に挿入された抵抗35,36により、高耐圧NMOSFET33,34のそれぞれのソース電位をモニタする。モニタしたソース電位を、コンパレータ37にて参照電圧Vrefとそれぞれ比較する。
具体的には、コンパレータ37は、高耐圧NMOSFET33のソース電位を参照電圧Vrefと比較した結果である第1出力を、AND回路38に対して出力する。コンパレータ37は、高耐圧NMOSFET34のソース電位を参照電圧Vrefと比較した結果である第2出力を、AND回路38に対して出力する。AND回路38は、この第1出力と第2出力の論理積を演算する。
AND回路38で論理積をとることにより、高耐圧NMOSFET33,34のソース電位がともにハイであればマスク信号MASKdがハイとなる。また、高耐圧NMOSFET33,34のソース電位の少なくとも一方がローであればマスク信号MASKdがローとされる。このようにして、高圧レベルシフト回路3に同相信号が発生した際にマスク信号MASKdを発生させることができる。
[ラッチ誤動作の問題]
以下、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1が解決しようとする課題であるラッチ誤動作の問題について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態との関連技術(Related Art)にかかる半導体素子の駆動回路である駆動回路HVIC0の構成を示す回路図である。
関連技術にかかる駆動回路HVIC0は、1次側回路11に代えて1次側回路6を備える点、およびdV/dt検出回路12を備えない点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ構成を備えている。1次側回路6は、論理回路21、22を備えない点を除いては、1次側回路11と同じ構成を備えている。
図2は、本発明の実施の形態との関連技術(Related Art)にかかる半導体素子の駆動回路HVIC0の動作を示すタイムチャートである。ワンショットパルス回路2は、入力信号INを伝達する1組のワンショットパルスを生成する。その1組のワンショットパルスが、パルス信号ONHVIN,OFFHVINとして、1次側回路6から出力される。
図2に示す正常シーケンス区間SQNORMALでは、VS電位が上昇し終わった後の定常状態であり、入力信号INが正常にレベルシフトされて、駆動信号OUTの立ち上がりエッジおよび立下りエッジが適正に生成されている。
一方、パルス信号ONHVIN,OFFHVINのパルス幅よりも基準電位VSの上昇期間が長い場合、図2に示す異常シーケンス区間SQERRORの誤動作が生じてしまう。この誤動作を説明すると、先ず、基準電位VSの上昇が起きる。基準電位VSの変動は、駆動回路HVIC0が駆動するスイッチング素子のオンに伴う電位変動のほか、ノイズによって生ずる場合もある。
一般に、基準電位VSと電源VBはセットで生成されるものである。これらの電位差は一定に保たれ、基準電位VSが上昇すると電源VBも上昇する。基準電位VSと電源VBのこのような関係に起因して、基準電位VSおよび電源VBと接続する高圧レベルシフト回路3において、不要なパルス信号が立ち上がってしまう。その不要なパルス信号が図2に示す同相信号SPHASEであり、これがインターロック回路4に入力されてしまう。同相信号SPHASEは、基準電位VSの上昇開始から立ち上がり、基準電位VSの上昇終了で立ち下がる。
本来は、1次側回路6からのパルス信号ONHVIN、OFFHVINがレベルシフトされることで、パルス信号ONHV,OFFHVのみがインターロック回路4に入力されるはずである。しかし、同相信号SPHASEは、このパルス信号ONHV、OFFHVを覆い隠してしまう。その様子を示すのが、図2の遮断信号SLOSEである。遮断信号SLOSEは、パルス信号OFFHVINがレベルシフトされたパルス信号OFFHVと同相信号SPHASEとが重複して、消失してしまった信号である。
同相信号SPHASEは、高圧レベルシフト回路3と2次側回路7とを結ぶ2本の配線上で、同時に立ち上がり、同時に立下がる。インターロック回路4は、このような同相信号を受けたときには後段に信号を通過させないという機能を持っている。
このため、図2の異常シーケンス区間SQERRORにおいて、インターロック回路4は入力信号INを駆動回路5に伝えないように動作してしまう。具体的には、ハイに立ち上がった駆動信号OUTが、本来立ち下がるべきタイミング(図2のHLCH)で立ち下がらずにハイに保持されてしまう。これが、本実施の形態で問題視している「ラッチ誤動作」である。
[実施の形態1の装置の動作]
実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1は、上記の「ラッチ誤動作」の問題を解決することができる。図5は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1の動作を示すタイムチャートである。
駆動回路HVIC1では、基準電位VSの上昇に応じてマスク信号MASKdが生成され、このマスク信号MASKdが1次側回路11へ入力される。論理回路21は、前述したように、入力信号INとマスク信号MASKdの論理積(AND)を演算し、再動作信号MASKON,MASKOFFを生成する。
論理回路22は、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTと再動作信号MASKON,MASKOFFの論理和(OR)を演算し、これらの信号を合成する。合成した信号であるパルス信号ONHVIN、OFFHVINは、高圧レベルシフト回路3に入力され、高圧レベルシフト回路3はこれらの信号をレベルシフトさせる。
図1および図2を用いて説明したように、関連技術にかかる駆動回路HVIC0では、基準電位VSの上昇が起きると、その上昇期間だけ立ち上がるパルス(同相信号SPHASE)が、高圧レベルシフト回路3の出力に発生してしまう。実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1においてもこれは同様である。
しかしながら、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1では、入力信号INと基準電位VSの上昇時期との関係に応じて、再動作信号MASKON,MASKOFFのいずれかが、論理回路22によってワンショットパルス回路2の出力に合成される。
図5における論理回路21の出力動作を説明すると、先ず、図5の場合、入力信号INがローである期間にマスク信号MASKdがハイである。この場合、「入力信号INと同じパルス波形」と「マスク信号MASKd」との論理積はローとなる。よって、再動作信号MASKONは立ち上がらない。
一方、図5の場合、入力信号INがローである期間すなわち入力信号INの反転信号がハイである期間に、マスク信号MASKdがハイとなっている。よって、「入力信号INを反転させたパルス波形」と「マスク信号MASKd」との論理積はハイとなり、再動作信号MASKOFFが一定の遅延を伴って立ち上っている。したがって、図5のように入力信号INと基準電位VSの上昇波形とが存在している場合には、再動作信号MASKOFFのみが生成される。
再動作信号MASKOFFが合成されたパルス信号OFFHVINは、高圧レベルシフト回路3においてレベルシフトされ、パルス信号OFFHVとなる。このパルス信号OFFHVの立下りエッジは、基準電位VSの上昇に伴う同相信号SPHASEの立下がりエッジよりも、遅い。
この「立下りエッジの遅れ」をより詳細に説明すると、基準電位VSの上昇に伴う同相信号SPHASEは、マスク信号MASKdと同じ幅を有するとみなせる。そもそも再動作信号MASKOFFはマスク信号MASKdが遅延した信号なので、必然的に、再動作信号MASKOFFの立ち下がりエッジはマスク信号MASKdの立ち下がりエッジより遅れる。よって、再動作信号MASKOFFが含まれたパルス信号OFFHVの立下りエッジは、マスク信号MASKdの立下りエッジ(すなわち同相信号SPHASEの立下りエッジ)よりも、遅れる。
このように、本実施の形態にかかる駆動回路HVIC1によれば、基準電位VSが上昇したときに、パルス信号ONHVIN、OFFHVINのうち基準電位VSの上昇時における入力信号の状態に対応するパルスを、基準電位VSの上昇終了後にハイとすることができる。具体的には、パルス信号ONHVIN、OFFHVINのうち基準電位VSの上昇時における入力信号の状態に対応するパルスを、再動作信号MASKON,MASKOFFの立下りエッジに同期させて、立ち下がらせることができる。
このような動作によれば、同相信号SPAHSEが生じた場合に、2次側回路7に入力されるパルス信号ONHV、OFFHVのどちらか一方を基準電位VSの上昇終了後にハイとすることができる。図5の場合には、パルス信号OFFHVの立下りエッジを遅らせることにより、基準電位VSの上昇終了後にパルス信号OFFHVをハイとすることができる。
そうすることで、図5のP5に示すように、パルス信号ONHVがローでありかつパルス信号OFFHVがハイである状態を作り出すことができる。これは、図2においては同相信号SPHASEの立ち下がりエッジが同時であったのと対照的である。
パルス信号ONHVがローでありかつパルス信号OFFHVがハイである期間を作り出すことができれば、インターロック回路4が作動せず、2次側回路7において駆動信号OUTを立ち下がらせる動作が正常に行われる。これにより、駆動信号OUTがハイで固定されたままになる動作を解除でき、すなわちラッチ誤動作を解除することができる。
図5のタイムチャートでは、入力信号INがローである期間に、基準電位VSの上昇期間が生じている場合を説明した。しかしながら、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1によれば、入力信号INがハイである期間に基準電位VSの上昇期間が生じた場合においても、ラッチ誤動作を解除することができる。
入力信号INがハイである期間に基準電位VSの上昇期間が生じた場合には、再動作信号MASKONのみが生成され、再動作信号MASKOFFが生成されない。この場合、再動作信号MASKONが、図5の場合の再動作信号MASKOFFと同じ役割を果たし、パルス信号ONHVの立下りエッジを遅らせることができる。これにより、基準電位VSの上昇があったときに、パルス信号ONHVがハイでありかつパルス信号OFFHVがローである期間を作り出すことができる。
なお、本実施の形態では、再動作信号MASKOFFを発生させる場合を一例としてタイムチャートに図示し、再動作信号MASKONを発生させる場合は省略している。しかしながら、実施の形態1で述べたように、再動作信号MASKONを発生させる場合についても同様の動作が可能である。下記に述べる実施の形態2乃至18以降でもタイムチャートを用いるが、この点は同様である。
また、以下の実施の形態で用いるタイムチャートではパルス信号ONHV、OFFHVの波形を適宜に省略し、必要に応じてタイムチャート上にパルス信号ONHV、OFFHVの波形を記載する。前述したとおり、パルス信号ONHVINの電圧レベルをシフトさせたものがパルス信号ONHVであり、パルス信号OFFHVINの電圧レベルをシフトさせたものがパルス信号OFFHVである。そして、基準電位VSの上昇があったときには、その上昇期間だけパルス信号ONHV、OFFHVの両方が同時に同期間立ち上がる。すなわち同相信号が発生する。これは後述する実施の形態2以降でも同様であるため、タイムチャート上でパルス信号ONHV、OFFHVの波形の図示を適宜に省略する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、基準電位VSの上昇終了後に入力信号の状態を再度伝達することができるので、2次側回路7のラッチ誤動作を解除でき、駆動回路HVIC1の誤動作を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11aに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態2にかかる半導体素子の駆動回路は、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTのいずれか一方がマスク信号MASKdと重なったときに限り、再動作信号MASKON,MASKOFFを生成する。マスク信号MASKdとワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTとの重なりは、両者の少なくとも一部が重なっている場合をいうものとする。これにより、内部の回路の不要動作を抑制し、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
図7は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図7(a)は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11aのみを図示している。1次側回路11aは、論理回路21、42を備えている。論理回路21、42は、マスク信号MASKdとワンショットパルス信号ONONESHOT、OFFONESHOTを比較し、両者が共にH状態の時のみ再動作信号MASKON、MASKOFFを発生させる。
論理回路21は、マスク信号MASKdと、入力回路1の出力信号との論理積(AND)を演算し、論理回路42に出力する。論理回路42は、マスク信号MASKdとワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTが重なったときのみ、高圧レベルシフト回路3への再動作信号MASKON,MASKOFFを発生させる。
図7(a)に示すように、論理回路42は、SR−FF(SRフリップフロップ)回路42aおよびSR−FF回路42bを備えている。SR−FF回路42a、42bは、それぞれ前段のNOTゲートおよび後段のAND回路を備えている。なお、図7では、説明の便宜上、ワンショットパルス回路2の内部の回路構成を詳しく記載し「ONワンショットパルス回路」および「OFFワンショットパルス回路」を別のブロックとして記載している。しかし、添付図においてワンショットパルス回路2を示すブロックはその内部に図7と同様の「ONワンショットパルス回路」および「OFFワンショットパルス回路」が含まれているものとする。
SR−FF回路42a側の回路構成について説明すると、先ず、セット端子SにはワンショットパルスONONESHOTが入力され、リセット端子RにはAND回路21aの出力をNOT回路で反転させた信号が入力される。また、SR−FF回路42aの出力端子QおよびAND回路21aの出力が、AND回路42cに入力され、それらの論理積が再動作信号MASKONとして出力される。
また、SR−FF回路42b側の回路構成について説明すると、先ず、セット端子SにはワンショットパルスOFFONESHOTが入力され、リセット端子RにはAND回路21bの出力をNOT回路で反転させた信号が入力される。また、SR−FF回路42bの出力端子QおよびAND回路21bの出力が、AND回路42dに入力され、それらの論理積が再動作信号MASKOFFとして出力される。
図7(b)に、SR−FF回路の一例を示す。尚、論理回路21,42の順番は逆でもかまわない。
図8は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKdとワンショットパルスOFFONESHOTとが両方ともハイになっている場合には、再動作信号MASKOFFが生成されている。一方、マスク信号MASKdはハイであってもワンショットパルスOFFONESHOTがローで保持されている場合には、破線で示したパルスP81が生成されない。ワンショットパルスONONESHOTについても、ワンショットパルスOFFONESHOTと同様の回路動作が行われることになる。
以上説明した実施の形態2によれば、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTとマスク信号MASKdとが重複しないときには、再動作信号MASKON,MASKOFFを生成しない。これにより、再動作信号MASKON,MASKOFFで高圧レベルシフト回路3が不要に動作することを防止でき、不要な回路動作に伴う発熱を抑えることができる。
また、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、基準電位VSが上昇したときに、パルス信号ONHVIN、OFFHVINのうち基準電位VSの上昇時の入力信号の状態に対応するパルスを、基準電位VSの上昇終了後にハイとすることができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11bに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
マスク信号MASKdがワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTと完全に重なると、駆動回路5へ入力信号が全く伝達されない。そこで実施の形態3では、このような場合に限り、再動作信号MASKON、MASKOFFを発生させることにする。これにより、内部の回路の不要動作を抑制し、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
図9は、本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図9は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11bのみを図示している。1次側回路11bは、1次側回路11aにおいて論理回路42の代わりに論理回路51を設けたものである。
1次側回路11bは、マスク信号MASKdとワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTをそれぞれ比較する。比較した結果、dV/dt検出回路12で検出したマスク信号MASKdがワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTそれぞれと完全に重なっていた場合のみ、高圧レベルシフト回路3への再動作信号MASKON、MASKOFFを発生させる。
論理回路51には、論理回路21の2つの出力、入力回路1の2つの出力、およびワンショットパルス回路2の2つの出力が入力される。具体的には、図9に示すように、論理回路51も、論理回路42と同様に、2つのSR−FF回路51d、51jを備えている。論理回路42との相違点は、入力回路1からも信号が入力されている点である。
SR−FF回路51d側の回路について説明すると、先ず、セット端子Sには、AND回路51bの出力が入力されている。AND回路51bには、ワンショットパルスONONESHOTとNAND回路51aの出力が入力されている。NAND回路51aには、ワンショットパルスONONESHOTとAND回路21aの出力が入力されている。SR−FF回路51dのリセット端子Rには、入力回路1の一方の出力をNOT回路51cで反転させた信号が入力される。ここでいう一方の出力とは、入力信号INと同じパルス信号である。SR−FF回路51dの出力端子Qは、NOT回路51eを介してAND回路51fに入力される。AND回路51fには、さらに、AND回路21aの出力も入力されている。このAND回路51fの出力が、再動作信号MASKONである。
SR−FF回路51j側の回路について説明すると、先ず、セット端子Sには、AND回路51hの出力が入力されている。AND回路51hには、ワンショットパルスOFFONESHOTとNAND回路51gの出力が入力されている。NAND回路51gには、ワンショットパルスOFFONESHOTとAND回路21bの出力が入力されている。SR−FF回路51jのリセット端子Rには、入力回路1の他方の出力をNOT回路51iで反転させた信号が入力される。ここでいう他方の出力とは、入力信号INを反転させたパルス信号である。SR−FF回路51jの出力端子Qは、NOT回路51kを介してAND回路51mに入力される。AND回路51mには、さらに、AND回路21bの出力も入力されている。このAND回路51mの出力が、再動作信号MASKOFFである。
図10は、本発明の実施の形態3にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。図10のパルスP102、P103は、それぞれ、基準電位VSの上昇により消失した遮断信号である。
説明の便宜上、図10において入力信号INのうち、1つ目のパルスをパルスIN1と称し、2つ目のパルスをパルスIN2と称す。図10のパルスIN1とパルスIN2に応じた回路動作を比較すると、マスク信号MASKdがワンショットパルスOFFONESHOTと完全に重なり、駆動回路5へ入力信号が全く伝達されなかった場合のみ、高圧レベルシフト回路3への再動作信号MASKOFFが発生している。
一方、パルスIN2に応じた回路動作では、マスク信号MASKdがワンショットパルスOFFONESHOTと完全には重なっていないので、図10に破線で示すパルスP101は発生しない。この場合でも、パルス信号ONHVINがローでありパルス信号OFFHVINがハイとなるタイミングで、パルスP106のように駆動信号OUTは正常に立ち下がる。
実施の形態3によれば、高圧レベルシフト回路3の不要動作を抑制し、高圧レベルシフト回路3の発熱を抑えることができる。実施の形態1と同様の回路動作により、基準電位VSが上昇したときに、パルス信号ONHVIN、OFFHVINのうち基準電位VSの上昇時の入力信号の状態に対応するパルスを、基準電位VSの上昇終了後にハイとすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11cに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態4にかかる半導体素子の駆動回路は、dV/dt検出回路12と接続しマスク信号MASKdを遅延させて再動作信号MASKON、MASKOFFを生成するディレイ回路61を備える。これにより、安定してラッチ誤動作を解除することができる。
図11は、本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図11は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11cのみを図示している。1次側回路11cは、論理回路21の前段にディレイ(DELAY)回路61を備えている。ディレイ回路61は、マスク信号MASKdの入力を受けて、これを所定の遅延時間だけ遅延させたパルスを、論理回路21に出力する。論理回路21は、ディレイ回路61からのパルスを受けて、実施の形態1のときと同様に論理演算を行う。
実施の形態1の場合には論理回路21での論理演算等による信号遅延を利用して、再動作信号MASKON、MASKOFFの遅延を行った。これに対し、実施の形態4によれば、再動作信号MASKON、MASKOFFをそれぞれ大きく積極的に遅延させることができる。
図12は、本発明の実施の形態4にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。再動作信号MASKOFFが、マスク信号MASKdから大きく遅延していることがわかる。この点を除いては、図5に示す実施の形態1のタイムチャートと同様の回路動作が行われている。その結果、パルス信号OFFHVINの立下りエッジを、マスク信号MASKdの立下がりエッジ(つまり、基準電位VSの上昇終了タイミング)よりも十分に遅らせることができる。
以上説明した実施の形態4によれば、基準電位VSの上昇時(電圧変化dV/dtの発生時)に、安定してラッチ誤動作を解除することができる。なお、ディレイ回路61は、論理回路21の後段に挿入してもよい。
なお、実施の形態4は、実施の形態1のみならず、実施の形態2、3に対して組み合わせても良い。
実施の形態5.
実施の形態5にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11dに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
マスク信号MASKdのパルス幅がワンショットパルス回路2からのワンショットパルス幅よりも狭い場合は、入力信号INが駆動回路5へ正常に伝達される。この場合、高圧レベルシフト回路3を再動作信号MASKON,MASKOFFで動作させる必要はない。
そこで、実施の形態5では、マスク信号MASKdの幅が一定幅以上であったときに限り、高圧レベルシフト回路3への再動作信号MASKON,MASKOFFを発生させる。これにより、実施の形態5にかかる半導体素子の駆動回路は、マスク信号MASKdのパルス幅が所定幅以上のときに限り、基準電位VSの上昇終了後にパルス信号ONHVIN、OFFHVINのいずれかをハイとすることができる。
図13は、本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図13は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11dのみを図示している。1次側回路11dでは、論理回路21の前段にフィルタ(FILTER)回路71が設けられている。
フィルタ回路71は、所定パルス幅以上のパルスを後段に伝えるとともに、所定パルス幅未満のパルスを後段に伝えない回路である。実施の形態5では、この所定パルス幅を、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTのパルス幅Wとする。このフィルタ回路71によりマスク信号MASKdをフィルタリングし、高圧レベルシフト回路3が不要動作するのを防ぐ。
図14は、本発明の実施の形態5にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。基準電位VSの上昇が2回ほど生じている。1回目の基準電位VSの上昇を見ると、その上昇期間は相対的に長く、マスク信号MASKdはパルス幅Wよりも長い幅のパルスとなっている。一方、2回目の基準電位VSの上昇を見ると、その上昇期間は1回目よりも短く、マスク信号MASKdはパルス幅Wよりも短い幅のパルスとなっている。
1回目の基準電位VS上昇時にはマスク信号MASKdがマスク幅Wよりも長いので、再動作信号MASKOFFが生成されている。2回目の基準電位VS上昇時にはマスク信号MASKdがマスク幅Wよりも短いので、再動作信号MASKOFFは生成されていない。なお、破線で示したパルスP121は、フィルタ回路71の機能により発生しなかったパルスである。
実施の形態5によれば、高圧レベルシフト回路3の不要動作を抑制し、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。尚、フィルタ回路71は論理回路21の後段に挿入してもよい。
実施の形態6.
実施の形態6にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11eに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態1〜5において、dV/dt検出回路12で検出したマスク信号MASKdにより、高圧レベルシフト回路3を再動作させるためのワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを発生させてもよい。これを実現するため、実施の形態6にかかる半導体素子の駆動回路は、ワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを生成するための「ワンショットパルス信号生成回路」を備えている。「ワンショットパルス信号生成回路」は、マスク信号MASKdに応じて、マスク信号MASKdの立ち下がりエッジより後に立ち下がるリワンショットパルス(ONRESHOT、OFFRESHOT)を生成する。
図15は、本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図15は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11eのみを図示している。1次側回路11eは、論理回路21と、リワンショットパルス(re-oneshotpulse)回路82と、ディレイ回路83とを備えており、各回路がそれぞれ2本の配線で直列に接続されている。これら論理回路21と、リワンショットパルス回路82と、ディレイ回路83が、実施の形態6にかかる「ワンショットパルス信号生成回路」である。
マスク信号MASKdにより、リワンショットパルス回路82は、ワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを発生させる。DELAY回路83は、このワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを遅延させる。遅延時間は、基準電位VSの上昇(dV/dt変動)が落ち着いた後に、ワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTが高圧レベルシフト回路3に入力される程度の時間に定める。
図16は、本発明の実施の形態6にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。図16に示すように、マスク信号MASKdの立ち上がりエッジをトリガとして、ワンショット再動作信号OFFRESHOTのパルスP161が生成されている。パルスP161は、マスク信号MASKdの立下りエッジよりも遅れて立ち下がるほどに遅延されている。
実施の形態6では、ワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTにより高圧レベルシフト回路3を動作させることで、高圧レベルシフト回路3の動作時間を短縮し、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
実施の形態7.
実施の形態7にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11fに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態6において発生させるワンショット再動作信号ONRESHOT,OFFRESHOTを、幅の長いパルスとして発生させてもよい。実施の形態7にかかる半導体素子の駆動回路は、このような回路動作を実現するものである。
図17は、本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図17は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11fのみを図示している。1次側回路11fは、論理回路21およびリワンショットパルス回路91を備えている。リワンショットパルス回路91により、マスク信号MASKdよりも幅の長いワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを発生させ、高圧レベルシフト回路3を再動作させる。
図18は、本発明の実施の形態7にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKdの立ち上がりエッジに同期して、若干の遅延時間の後、ワンショット再動作信号OFFRESHOTが立ち上がっている。この若干の遅延時間は、論理回路21およびリワンショットパルス回路91を通ることで生ずるものである。実施の形態7にかかるワンショット再動作信号OFFRESHOTはパルス幅PWを備えており、このパルス幅PWはマスク信号MASKdよりも大きい。
実施の形態7では、ディレイ回路83を用いることなく安定的なラッチ誤動作解除を達成できるので、実施の形態6に比べ設計の簡略化・省スペース化を実現できる。
実施の形態8.
実施の形態8にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11gに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態6、7において、dV/dt検出回路12で検出したマスク信号MASKdの立下りエッジに同期させて、高圧レベルシフト回路3へのワンショット再動作信号ONRESHOT,OFFRESHOTを発生させてもよい。実施の形態8にかかる半導体素子の駆動回路は、このような回路動作を実現する。
図19は、本発明の実施の形態8にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図19は、実施の形態1の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11gのみを図示している。1次側回路11gは、論理回路21およびリワンショットパルス回路102を備えている。リワンショットパルス回路102は、ネガティブエッジ型のものである。
1次側回路11gは、マスク信号MASKdの立下りエッジに同期させて、ワンショット再動作信号ONRESHOT、OFFRESHOTを発生させる。高圧レベルシフト回路3へ、このワンショット再動作信号ONRESHOT,OFFRESHOTを入力する。
図20は、本発明の実施の形態8にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。破線で示すパルスP200のようにマスク信号MASKdの立ち上がりエッジをトリガとするのではなく、パルスP201のようにマスク信号MASKdの立下りエッジをトリガとしてワンショット再動作信号OFFRESHOTを生成する。
実施の形態8によれば、安定して高圧レベルシフト回路3を動作させることができる。また、ディレイ回路83が不要であるので、実施の形態6に比べ設計の簡略化・省スペース化を実現できる。また、実施の形態7に比べ、ワンショット再動作信号幅を狭くできるため、高圧レベルシフト回路3の動作時間を短縮でき、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
実施の形態9.
実施の形態9にかかる半導体装置の駆動回路は、1次側回路11を1次側回路11hに置換した点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態1〜5において、マスク信号MASKdと入力信号INを比較し、ワンショットパルス回路2を再動作させ、高圧レベルシフト回路3への再動作信号ONHVIN,OFFHVINを再度発生させてもよい。実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路は、このような回路動作を実現する
図21は、本発明の実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路の構成を示す回路図である。図21は、実施の形態9の駆動回路HVIC1と異なる構成である1次側回路11hのみを図示している。1次側回路11hは、入力回路1とワンショットパルス回路2aとの間に、論理回路111を介在させている。論理回路111は、入力信号INとマスク信号MASKdを比較し、ワンショットパルス回路2aへの信号ONONEIN,OFFONEINをハイとすることで、ワンショットパルス回路2aをリセットする。ワンショットパルス回路2aは、信号ONONEIN,OFFONEINの立ち下がりエッジに同期して、ワンショットパルスを出力するものとする。
論理回路111は、より具体的には、AND回路111a、111d、NOT回路111b、111e、およびOR回路111c、111fを内部に備えている。AND回路111aは入力信号INと同じパルスとマスク信号MASKdとの論理積を演算し、OR回路111cに入力する。NOT回路111bは入力信号INを反転させ、OR回路111cに入力する。OR回路111cはAND回路111aの出力とNOT回路111bの出力との論理和を演算し、その結果を、信号ONONEINとして出力する。
AND回路111dは入力信号INを反転させたパルスとマスク信号MASKdとの論理積を演算し、OR回路111fに入力する。NOT回路111eは入力信号INを反転させたパルスを再度反転させ、OR回路111fに入力する。OR回路111fはAND回路111dの出力とNOT回路111eの出力との論理和を演算し、その結果を、信号OFFONEINとして出力する。
図22は、本発明の実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。パルスP221に示すように、ワンショットパルス回路2aへの信号ONONEIN,OFFONEINをハイとすることで、ワンショットパルス回路2をリセットする。矢印P222に示すように、信号OFFONEINの立下りエッジに応じてワンショットパルス回路2aが動作し、矢印P222のように、高圧レベルシフト回路3へのパルス信号OFFHVINが再度発生する。
実施の形態9では、高圧レベルシフト回路3の動作時間を短縮でき、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。また、実施の形態6〜8のように、ワンショットパルス回路を別途用意する必要がないので、設計の簡略化・省スペース化を実現できる。
実施の形態10.
実施の形態10にかかる半導体装置の駆動回路HVIC2は、2次側回路7を2次側回路122に置換した点、dV/dt検出回路12の代わりに信号伝達回路121を備えた点を除き、実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態10にかかる駆動回路HVIC2では、インターロック回路4aが、実施の形態1にかかるインターロック回路4の2つの出力に加えて、マスク信号MASKiも出力する。マスク信号MASKiは、パルス信号ONHVおよびパルス信号OFFHVの両方がハイの期間、つまり同相信号SPHASEの発生期間に、ハイとなるパルスである。実施の形態1〜9にかかる駆動回路ではマスク信号MASKdを用いている。実施の形態10にかかる駆動回路では、マスク信号MASKdの代わりに、信号伝達回路121を経由してマスク信号MASKiを1次側回路11へ伝達することにより高圧レベルシフト回路3を再動作させるものである。
図23は、本発明の実施の形態10にかかる半導体素子の駆動回路HVIC2の構成を示す回路図である。図24は、本発明の実施の形態10にかかる2次側回路122の内部を示す図である。図23および図24に示すように、実施の形態10にかかる駆動回路HVIC2では、2次側回路122の内部におけるインターロック回路4aの出力するマスク信号MASKiが信号伝達回路121に入力される。信号伝達回路121は、マスク信号MASKiを若干遅延させたマスク信号MASKLを1次側回路11に出力する。
図26は、信号伝達回路121の一実施例である逆レベルシフト回路121aを示す図である。逆レベルシフト回路121aは、インバータINV、高耐圧PMOS125、バッファBF、ダイオードD1を備えている。マスク信号MASKiがインバータINVを介して高耐圧PMOS125のゲートに入力される。高耐圧PMOS125のソースは電源VBに接続している。
高耐圧PMOS125のドレインが抵抗126の一端と接続し、抵抗126の他端はグランド電位GNDに接続する。高耐圧PMOS125のドレインと抵抗126との接続点は、バッファBFの入力側に接続する。バッファBFの出力が、マスク信号MASKLである。高耐圧PMOS125のドレインと抵抗126との接続点はダイオードD1のアノードに接続し、ダイオードD1のカソードは電源VCCに接続している。
図25は、本発明の実施の形態9にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKiが遅延してマスク信号MASKLが生成され、このマスク信号MASKLが実施の形態1〜9のマスク信号MASKdの代わりに1次側回路11内で処理される。
1次側回路11内部では、実施の形態1と同様に再動作信号MASKON,MASKOFFが生成され、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTと論理演算される。
その結果、1次側回路11は図25に示すパルス信号ONHVIN、OFFHVINを出力し、駆動信号OUTを立ち下がらせ、ラッチ誤動作を解除する。図25では、1次側回路11内で再動作信号MASKOFFの生成、論理演算が行われることで、パルス信号OFFHVINの立下りエッジが遅らされている。
実施の形態10では、入力信号INを遮断する信号と高圧レベルシフト回路3を再動作させる信号の同期がとれ、安定して高圧レベルシフト回路3を再動作させることができる。なお、2次側回路122から1次側回路11へ伝達する信号を複数の信号に分割してもよく、その具体的実施形態は後述する実施の形態17で説明する。
実施の形態11.
実施の形態11にかかる半導体装置の駆動回路HVIC3は、1次側回路11を1次側回路127に置換した点およびdV/dt検出回路12を備える点を除き、実施の形態10にかかる駆動回路HVIC2と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態10と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態10との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態10において、マスク信号MASKiを信号伝達回路121で1次側回路127へ伝達し、1次側回路127へ入力したMASKL信号の中からマスク信号MASKdと重なった部分を除去してもよい。実施の形態11にかかる駆動回路HVIC3は、このような回路動作を実現するものである。
図27は、本発明の実施の形態11にかかる半導体素子の駆動回路HVIC3の構成を示す回路図である。図28は、実施の形態11の1次側回路127の内部を図示している。図28に示すように、1次側回路127は、その内部にインターロック回路128を備えている。
インターロック回路128は、マスク信号MASKd、MASKLを受けて、マスク信号MASKaを生成する。マスク信号MASKaは、論理回路21に入力され、実施の形態1におけるマスク信号MASKdと同じ役割を果たす。図27では、1次側回路11内で再動作信号MASKOFFの生成、論理演算が行われることで、パルス信号OFFHVINの立下りエッジが遅らされている。
図29は、本発明の実施の形態11にかかる半導体素子の駆動回路HVIC3の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKdが検出されている間は、同相信号SPHASEが発生するので、高圧レベルシフト回路3が誤動作する。このため、高圧レベルシフト回路3に再動作信号MASKON,MASKOFFを生成および入力する必要はない。
そこで、不要な再動作信号MASKON,MASKOFFの発生を抑制するため、1次側回路127の論理回路21の前段に挿入されるインターロック回路128により、MASKL信号のパルス波形のなかからマスク信号MASKdを除去する。その結果、パルスP291が生成される。このパルスP291がマスク信号MASKaであり、これを用いて再動作信号MASKON、MASKOFFが生成されることになる。
実施の形態11によれば、回路の不要動作を抑制し、高圧レベルシフト回路3の発熱を抑えることができる。
実施の形態12.
実施の形態12にかかる半導体装置の駆動回路HVIC4は、2次側回路7を2次側回路124に置換した点を除き、実施の形態10にかかる駆動回路HVIC2と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態10と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態10との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態10、11において、2次側回路124のインターロック回路4で検出したマスク信号MASKiを、ディレイ回路を用いて積極的に遅延させて1次側回路11へ伝達してもよい。実施の形態12にかかる駆動回路HVIC4は、このような回路動作を実現するものである。
図30は、本発明の実施の形態12にかかる半導体素子の駆動回路HVIC4の構成を示す回路図である。図31は、本発明の実施の形態12にかかる2次側回路124の内部を図示している。図31に示すように、2次側回路124は、ディレイ回路131を備えている。
ディレイ回路131は、インターロック回路4aからのマスク信号MASKiを受け、これを遅延させたマスク信号MASKHを出力する。このように、インターロック回路4aの後段にディレイ回路131を挿入することで、マスク信号MASKiを遅延させる。
図32は、本発明の実施の形態12にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。矢印P321に示すようにマスク信号MASKiが遅延させられて、マスク信号MASKHが生成されている。
このマスク信号MASKHが信号伝達回路121に入力され、これをさらに遅延されたマスク信号MASKLを信号伝達回路121が1次側回路11に出力する。マスク信号MASKLは実施の形態1におけるマスク信号MASKdと同様の役割を果たす。図32では、1次側回路11内で再動作信号MASKOFFの生成、論理演算が行われることで、パルス信号OFFHVINの立下りエッジが遅らされている。
実施の形態12では、基準電位VSの上昇(dV/dt変動)が落ち着いた後にマスク信号を2次側回路124から1次側回路11へ伝達することで、安定して信号を伝達することができる。
実施の形態13.
実施の形態13にかかる半導体装置の駆動回路は、2次側回路124を2次側回路124aに置換した点を除き、実施の形態12にかかる駆動回路HVIC4と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態12と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態12との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
ワンショットパルス幅よりも狭い幅のマスク信号MASKiが検出された場合は、入力信号が駆動回路5へ伝達されるので高圧レベルシフト回路3を再度動作させる必要はない。そこで、実施の形態13では、実施の形態10〜12において、2次側回路124のインターロック回路4aで検出したマスク信号MASKiの幅が一定幅以上であったときのみ、マスク信号MASKiを1次側回路11へ伝達する。
図33は、実施の形態13の2次側回路124aの内部を図示している。図33に示すように、2次側回路124aは、インターロック回路4aの後段にフィルタ回路141を備えている。フィルタ回路141は、所定パルス幅以上のパルスを後段に伝えるとともに、所定パルス幅未満のパルスを後段に伝えない回路である。実施の形態13では、この所定パルス幅を、ワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTのパルス幅Wとする。
図34は、本発明の実施の形態13にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKiにおけるパルスP341の幅が、パルス幅Wよりも狭いので、フィルタ回路141が信号をせき止めて後段に信号を伝えない。よって、破線で示したパルスP342は発生しない。図34では、同相信号SPHASEの立ち上がりエッジよりも前にOFFHVINの立ち上がりエッジが現れるので、駆動信号OUTは正常に立ち下がっている。
フィルタ回路141によりマスク信号MASKiをフィルタリングすることで、信号伝達回路121の不要動作を抑制し、高圧レベルシフト回路3の不要動作を抑制できる。これにより、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
実施の形態14.
実施の形態14にかかる半導体装置の駆動回路は、2次側回路124を2次側回路124bに置換した点を除き、実施の形態12にかかる駆動回路HVIC4と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態12と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態12との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態10〜13において、マスク信号MASKiをトリガとしてワンショットパルス信号MASKHを発生させてもよい。実施の形態14にかかる駆動回路は、このような回路動作を実現するものである。
図35は、本発明の実施の形態14にかかる2次側回路124bの内部を図示している。図35に示すように、2次側回路124bは、インターロック回路4aの後段にワンショットパルス回路151およびディレイ回路152が直列接続されている。ワンショットパルス回路151によりワンショットパルス信号を発生させる。
ディレイ回路152はこのワンショットパルス信号を遅延させる。これにより、基準電位VSの上昇(dV/dt変動)が落ち着いた後にワンショットパルス信号MASKHが1次側回路11へ伝達されるようにする。
図36は、本発明の実施の形態13にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。ワンショットパルス回路151がワンショットパルス信号を発生させ、これがディレイ回路152で遅延させられることで、図36のパルスP361が発生している。パルスP361からマスク信号MASKLが生成され、さらにこれが再動作信号として用いられることで最終的にOFFHVINが生成されている。
実施の形態14によれば、信号伝達回路121の動作時間を短縮でき、回路動作に伴う発熱を抑えることができる。
実施の形態15.
実施の形態15にかかる半導体装置の駆動回路は、2次側回路124を2次側回路124cに置換した点を除き、実施の形態12にかかる駆動回路HVIC4と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態12と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態12との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態14において、マスク信号MASKiにより1次側回路11へ伝達するマスク信号MASKHを発生させる際に、このマスク信号MASKHを、マスク信号MASKiよりも長い幅を有するワンショットパルスとして生成してもよい。実施の形態15にかかる駆動回路は、このような回路動作を実現するものである。
図37は、本発明の実施の形態15にかかる2次側回路124cの内部を図示している。図37に示すように、2次側回路124cは、インターロック回路4aの後段に、ワンショットパルス回路161が設けられている。
ワンショットパルス回路161は、マスク信号MASKiを受けて、このマスク信号MASKiよりも幅の長いワンショットパルス信号を発生させる。このワンショットパルス信号が、マスク信号MASKHとして用いられ、1次側回路11へ伝達される。
図38は、本発明の実施の形態15にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。マスク信号MASKHのパルス幅PWが、マスク信号MASKiのパルス幅よりも長くなっていることがわかる。このマスク信号MASKHが信号伝達回路121に入力され、信号伝達回路121がマスク信号MASKLを出力する。このマスク信号MASKLを受けた1次側回路11が、最終的に、実施の形態12と同様に、パルス信号ONHVIN、OFFHVINを適正に生成している。
実施の形態15によれば、マスク信号MASKHの幅を長く拡大することで、ディレイ回路152で信号を遅延させなくても高圧レベルシフト回路3を安定的に再動作させることが可能である。
また、実施の形態15によれば、ディレイ回路152が不要であるので、実施の形態13に比べ設計の簡略化・省スペース化を実現できる。
実施の形態16.
実施の形態16にかかる半導体装置の駆動回路は、2次側回路124を2次側回路124dに置換した点を除き、実施の形態12にかかる駆動回路HVIC4と同じ回路構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態12と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態12との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態14、15において、2次側回路124のインターロック回路4で検出したマスク信号MASKiの立ち下がり時に1次側回路11へ伝達するマスク信号MASKHを発生させてもよい。実施の形態16にかかる駆動回路は、このような回路動作を実現するものである。
図39は、本発明の実施の形態16にかかる2次側回路124dの内部を図示している。図39に示すように、2次側回路124dは、インターロック回路4aの後段に、ネガティブエッジ型のワンショットパルス回路171が設けられている。ワンショットパルス回路171は、マスク信号MASKiの立下りエッジをトリガとしてワンショットパルス信号MASKHを発生させる。
図40は、本発明の実施の形態16にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。破線で示すパルスP400のようにマスク信号MASKiの立ち上がりエッジをトリガとするのではなく、パルスP401のようにマスク信号MASKiの立下りエッジをトリガとしてマスク信号MASKHを生成する。
実施の形態16によれば、基準電位VSの上昇(dV/dt変動)が落ち着いた後にワンショットパルス信号を発生させることができる。これにより、安定して信号伝達回路121を動作させることができる。
また、ディレイ回路152が不要であるので、実施の形態14に比べ設計の簡略化・省スペース化を実現できる。また、実施の形態15に比べ、ワンショットパルス信号幅を狭くできるため、信号伝達回路121の動作時間を短縮でき、回路動作に伴う発熱を抑制できるという効果がある。
実施の形態17.
図41は、本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路HVIC5の構成を示す回路図である。実施の形態17にかかる半導体装置の駆動回路HVIC5は、実施の形態10にかかる駆動回路HVIC2において1次側回路11を1次側回路201に置換し、2次側回路122を2次側回路202に置換し、信号伝達回路121を信号伝達回路203に置換したものである。
各回路の内部構成において、実施の形態10と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行う。また、実施の形態10との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態10〜16において、マスク信号MASKiと出力信号OUTとを比較した比較信号MASKHL、MASKHHを生成し、比較信号MASKHL、MASKHHと入力信号INの状態が異なっているときに限り、再動作信号MASKON、MASKOFFを発生させてもよい。実施の形態17にかかる駆動回路HVIC5は、このような回路動作を実現するものである。
図42は、本発明の実施の形態17にかかる2次側回路202の内部を示す図である。2次側回路202は、インターロック回路4a、駆動回路5に加え、出力信号OUTの判別用に比較論理回路211を備えている。比較論理回路211は論理積(AND)を演算するものであり、マスク信号MASKiと出力信号OUTとを比較して、比較信号MASKHH、MASKHLをそれぞれ出力する。
比較論理回路211は、AND回路211a、211bおよびNOT回路211cを備えている。AND回路211aは、駆動回路5の出力OUTとマスク信号MASKiの入力を受けて、論理積を演算し、出力として比較信号MASKHHを出力する。AND回路211bは、駆動回路5の出力OUTをNOT回路211cを介して反転させた信号と、マスク信号MASKiの入力を受ける。AND回路211はそれらの論理積を演算し、出力として比較信号MASKHLを出力する。
比較信号MASKHHは、「出力信号OUTのハイ」と「マスク信号MASKiのハイ」とが重複している期間だけ立ち上がる。比較信号MASKHLは、「出力信号OUTを反転させた反転信号のハイ」と「マスク信号MASKiのハイ」とが重複している期間だけ立ち上がる。
図41に示すように、比較信号MASKHH、MASKHLを受けた信号伝達回路203は、比較信号MASKLH、MASKLLを1次側回路201へと出力する。信号伝達回路203は、信号伝達回路121と同様、2次側回路202から1次側回路201への信号を逆レベルシフトするための逆レベルシフト回路である。
図43は、1次側回路201の内部を示す図である。1次側回路201は、比較信号MASKLH、MASKLLを受けるマスク論理回路221を備えている。マスク論理回路221は、図43に示すように2つのAND回路を備えている。マスク論理回路221は論理回路21と類似しているが、2つのAND回路に入力する信号が独立している点が異なる。第1のAND回路は、入力回路1の一方の出力と比較信号MASKLHの論理積を出力する。第2のAND回路は、入力回路1の他方の出力と比較信号MASKLLの論理積を出力する。これにより、1次側回路201は、マスク論理回路221により入力信号INと比較信号MASKLH、MASKLLとを比較する。マスク論理回路221と入力信号INと信号MASKLH、MASKLLが異なる状態のときのみ、再動作信号MASKON、MASKOFFを発生させる。
図44は、本発明の実施の形態17にかかる半導体素子の駆動回路の動作を示すタイムチャートである。入力信号INがパルスP441の発生によりハイに変わったので、パルスP442は出力信号OUTもハイに保持する。
パルスP443は、出力信号OUTとマスク信号MASKiとで重複している期間だけ立ち上がっている。つまり、パルスP443は、出力信号OUTとマスク信号MASKiの両方がハイである期間だけハイとなる。
これにより、出力信号OUTから基準電位VSの上昇期間と重複する部分だけを抜き出したものを、比較信号MASKHHとして出力している。この比較信号MASKHHが信号伝達回路203を経て若干の遅延時間とともに逆レベルシフトされ、比較信号MASKLHが生成されている。
つまり、先ず、基準電位VSの上昇に応じてマスク信号MASKiが生成される。マスク信号MASKiと出力信号OUTの論理演算により、比較信号MASKHL,MASKHHが生成される。この比較信号MASKHL,MASKHHから比較信号MASKLL,MASKLHが生成される。マスク信号MASKiが立ち上がっている2つの期間P445と期間P446とを比較すると、比較信号MASKLL,MASKLHの生成までは同様である。
期間P445では、入力信号INと比較信号MASKLL,MASKLHとの比較をすると、先ず、入力信号INと比較信号MASKLLが共にローである。しかし、入力信号INがローなのに対し比較信号MASKLHがハイとなっており、両信号は状態が異なる。この結果、比較信号MASKLHの立ち上がりエッジおよび立下りエッジに同期して同パルス形状の再動作信号MASKOFFが生成されている。
一方、期間P446では、途中までは入力信号INとマスク信号MASKiのハイとローの状態が期間P445と同じである。しかし、期間P446の途中から、パルスP441が立ち上がっている。このパルスP441が立ち上がったとき、入力信号INと比較信号MASKLL,MASKLHとの比較をすると、入力信号INと比較信号MASKLHは両方ともハイである。
この結果、期間P446で生成された再動作信号MASKOFFは、比較信号MASKLHの立ち上がりエッジに同期して立ち上がるけれども、パルスP441の立上がりエッジに同期して立ち下がることとなる。
このような再動作信号MASKON,MASKOFFが論理回路22でワンショットパルスONONESHOT、OFFONESHOTとそれぞれ合成され、パルス信号ONHVIN、OFFHVINが生成されている。
なお、破線で示すパルスP444は、入力信号INがパルスP441でハイに変わったので論理合成が中断された結果消失したものである。
実施の形態17では、高圧レベルシフト回路3の不要動作を防止でき、高圧レベルシフト回路3の発熱を抑えることができる。
実施の形態18.
図45は、本発明の実施の形態18にかかる半導体素子の駆動回路HVIC6の構成を示す回路図である。実施の形態18にかかる半導体装置の駆動回路HVIC6は、実施の形態17にかかる駆動回路HVIC5において1次側回路201を1次側回路231に置換したものである。
各回路の内部構成において、実施の形態18と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行う。また、実施の形態18との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
実施の形態17において、信号MASKLL、MASKLHのうち同相の部分を除去してもよい。実施の形態18にかかる駆動回路HVIC6は、このような回路動作を実現するものである。
図46は、本発明の実施の形態18にかかる1次側回路232の内部を示す図である。図46に示すように、1次側回路231は、論理回路21の前段にインターロック回路241を備えている。
この回路構成は、実施の形態11にかかる1次側回路127と同様である。実施の形態11ではインターロック回路128がマスク信号MASKd、MASKLを受けてマスク信号MASKaを出力したが、実施の形態18ではインターロック回路241が比較信号MASKLH、MASKLLを受けてマスク信号MASKaを出力する。
図47は、本発明の実施の形態18にかかる半導体素子の駆動回路HVIC6の動作を示すタイムチャートである。比較信号MASKHHにおけるパルスP472は、実施の形態17と同様に、出力信号OUTのうちマスク信号MASKiのハイ部分を抜き出したものである。
比較信号MASKLL、MASKLHは、矢印P473の期間は両方ともハイで同相となる。インターロック回路241は、この同相の部分を除去したうえで、マスク信号MASKaを出力する。破線P474は、インターロック回路241が除去した同相部分を示している。マスク信号MASKaは、その後論理回路21に入力され、実施の形態11にかかる1次側回路127と同様の動作が実現される。
なお、図47では、説明の簡略化のため、比較信号MASKHL、MASKHLと比較信号MASKLL、MASKLHとの間に生ずる遅延を省略するなどしている。
インターロック回路241が比較信号MASKLL、MASKLHの同相部分を除去することにより、高圧レベルシフト回路3の不要動作を抑制することができる。これにより、高圧レベルシフト回路3の発熱を抑えることができる。
実施の形態19.
図48は、本発明の実施の形態19にかかる半導体装置PM1の構成を示す回路図である。半導体装置PM1は、いわゆるパワー半導体モジュールに、実施の形態にかかる駆動回路HVIC1を搭載したものである。
図48に示すように、半導体装置PM1は、内部に、半導体デバイス駆動回路251、半導体スイッチング素子252、253を備えている。半導体スイッチング素子252、253は、それぞれIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、これらはいわゆるアーム回路を構成している。
アーム回路の一端は電源HVCCに接続し、アーム回路の他端はグランド電位HGNDに接続し、アーム回路の中間点が出力電力HOUTとして負荷に接続される。なお、図48には示していないが、半導体スイッチング素子252、253にそれぞれフリーホイールダイオードを取り付けても良い。
半導体デバイス駆動回路251は、半導体スイッチング素子252、253それぞれのゲートに対して駆動信号を供給する高耐圧ICである。半導体デバイス駆動回路251の内部には実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1が内蔵されている。駆動回路HVIC1は、ハイ側入力信号HINを受けて出力信号HOを出力し、このハイ側出力信号HOが、半導体スイッチング素子252のゲートに与えられる。
一方、半導体デバイス駆動回路251は、いわゆる低耐圧駆動回路LVICも備えている。低耐圧駆動回路LVICは、ロー側入力信号LINを受けて出力信号LOを出力し、このロー側出力信号LOが、半導体スイッチング素子253のゲートに与えられる。
半導体デバイス駆動回路251の電源VCCおよび電源VBは、半導体装置PM1の外部から供給される。第1基準電位GNDは半導体装置PM1の外部と接続する。第2基準電位VSは半導体スイッチング素子252のエミッタと半導体スイッチング素子253のコレクタの接続点、つまりアーム回路の中間点に接続する。
なお、半導体装置PM1では電源VBを半導体装置PM1の外部から供給しているが、半導体装置PM1の内部で生成してもよい。このような電源生成にかかる技術は、例えばブートストラップダイオードを含むブートストラップ回路を用いるなどの各種技術が公知であり、新規な事項ではない。そのような公知技術を用いればよいため、ここでは詳細な説明は省略する。
このような回路において、半導体スイッチング素子253がターンオンし、基準電位VSがHGND側に接続された後に半導体スイッチング素子252がターンオンされると、基準電位VSが上昇する。この点、実施の形態19にかかる半導体装置PM1は実施の形態1にかかる駆動回路HVIC1を備えているので、基準電位VSの上昇(dV/dt変動)による誤動作を防止でき信頼性の高いパワー半導体モジュールが提供される。
なお、実施の形態19にかかる半導体装置PM1は駆動回路HVIC1を内蔵したが、本発明はこれに限られるものではない。半導体装置PM1において、駆動回路HVIC1を、実施の形態2乃至18にかかる半導体素子の駆動回路のいずれか1つと置換しても良い。
実施の形態20.
図49は、本発明の実施の形態20にかかる半導体装置PM2の構成を示す回路図である。半導体装置PM2は、上述した実施の形態1にかかる半導体素子の駆動回路HVIC1を備えている。半導体装置PM2は、半導体スイッチング素子252、253に代えて半導体スイッチング素子261、262を備える点を除き、実施の形態19の半導体装置PM1と同じ構成を備えている。
半導体スイッチング素子261、262は、SiCを半導体材料として用いているパワーMOSFETである。SiCデバイスを用いることで、半導体装置PM2の小型化が可能となる。
すなわち、半導体スイッチング素子は、Siパワー半導体素子、SiCパワー半導体素子、または、珪素(Si)以外の各種の化合物半導体材料を用いたパワー半導体素子を用いることができる。珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。
このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、スイッチング素子やダイオード素子の小型化が可能である。これら小型化されたスイッチング素子やダイオード素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだ半導体モジュールの小型化が可能となる。
また耐熱性も高いため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、それらの構成を含む半導体モジュールについて一層の小型化が可能になる。更に電力損失が低いため、スイッチング素子やダイオード素子の高効率化が可能であり、ひいては半導体モジュールの高効率化が可能になる。SiCデバイスを用いることで、これらの利点を得ることができる。
なお、実施の形態20にかかる半導体装置PM2は駆動回路HVIC1を内蔵したが、本発明はこれに限られるものではない。半導体装置PM2において、駆動回路HVIC1を、実施の形態2乃至18にかかる半導体素子の駆動回路のいずれか1つと置換しても良い。
以上説明した各実施形態における具体的回路、特に論理回路については論理ゲート等を具体的に開示した。しかしながら、本発明が上記実施の形態の回路に限定されるものではない。論理回路については、同様の論理演算が可能であればよく、実施の形態と異なる回路を用いて良い。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、各種の変形や異なる回路を適用してもよい。
1 入力回路、2 ワンショットパルス回路、3 高圧レベルシフト回路、4、4a インターロック回路、5 駆動回路、6、11 1次側回路、7 2次側回路、12 dV/dt検出回路、21、22 論理回路、252、253 半導体スイッチング素子、HVIC0、HVIC1、HVIC2、HVIC3、HVIC4、HVIC5、HVIC6 駆動回路、PM1、PM2 半導体装置
1回目の基準電位VS上昇時にはマスク信号MASKdがマスク幅Wよりも長いので、再動作信号MASKOFFが生成されている。2回目の基準電位VS上昇時にはマスク信号MASKdがマスク幅Wよりも短いので、再動作信号MASKOFFは生成されていない。なお、破線で示したパルスP141は、フィルタ回路71の機能により発生しなかったパルスである。
各回路の内部構成において、実施の形態17と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行う。また、実施の形態17との相違点を中心に説明し、回路構成、回路動作等の共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
図46は、本発明の実施の形態18にかかる1次側回路231の内部を示す図である。図46に示すように、1次側回路231は、論理回路21の前段にインターロック回路241を備えている。

Claims (20)

  1. 入力信号を受け、前記入力信号の立ち上がりエッジに同期した第1オンパルスと前記入力信号の立下りエッジに同期した第1オフパルスとを、第1基準電位を基準にして生成する1次側回路と、
    前記第1オンパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オンパルスと前記第1オフパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オフパルスとを、前記第1基準電位とは異なる第2基準電位を基準にして生成するレベルシフト回路と、
    前記第2オンパルスに同期して立ち上がりかつ前記第2オフパルスに同期して立下る出力パルスを半導体素子の駆動信号として出力し、前記第2オンパルスと前記第2オフパルスの両方がハイであるときは出力を保持する2次側回路と、
    を備え、
    前記第2基準電位が上昇したときに、前記第1オンパルスと前記第1オフパルスのうち前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に対応するパルスを再度発生させて、前記第2基準電位の前記上昇の終了後に前記第2オンパルス又は前記第2オフパルスのいずれかがハイとなることにより前記入力信号の状態を再度伝達することを特徴とする半導体素子の駆動回路。
  2. 前記第2基準電位の前記上昇の開始および終了と同期してハイとローが切り替わるパルス信号であるマスク信号を生成するマスク信号生成回路を備え、
    前記マスク信号により前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に応じた再動作信号を発生させ、前記マスク信号に対して立ち下がりエッジを遅らせた前記第1オンパルス又は前記第1オフパルスを発生させることで、前記第2基準電位の前記上昇の終了後に前記第2オンパルス又は前記第2オフパルスのいずれかをハイとすることにより前記入力信号の状態を再度伝達することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の駆動回路。
  3. 前記マスク信号生成回路は、前記レベルシフト回路内の電位上昇中にハイとなるパルスを出力する電圧検出回路を含み、
    前記電圧検出回路が出力する前記パルスを、前記マスク信号とすることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の駆動回路。
  4. 前記1次側回路は、
    前記入力信号を受け、前記入力信号の立ち上がりエッジに同期したオンワンショットパルスと前記入力信号の立下りエッジに同期したオフワンショットパルスを生成するワンショットパルス回路と、
    前記オンワンショットパルス又は前記オフワンショットパルスに対して、前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に対応する前記再動作信号を、選択的に論理和する論理回路と、
    を備え、
    前記論理回路を介して選択的な論理和を行った後の前記オンワンショットパルスと前記オフワンショットパルスを前記第1オンパルスおよび前記第1オフパルスとしてそれぞれ出力することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体素子の駆動回路。
  5. 前記オンワンショットパルスと前記オフワンショットパルスのいずれかが前記マスク信号と重なったときに限り、
    前記再動作信号を生成することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  6. 前記マスク信号が前記オンワンショットパルス又は前記オフワンショットパルスと完全に重なったときに限り前記再動作信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の半導体素子の駆動回路。
  7. 前記マスク信号生成回路と接続し前記マスク信号を遅延させた信号を出力するディレイ回路を備え、
    前記ディレイ回路の出力を用いて前記再動作信号を生成することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  8. 前記マスク信号のパルス幅が所定幅以上のときに限り、前記再動作信号を生成することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  9. 前記マスク信号の入力を受けて、前記マスク信号の立ち下がりエッジより後に立ち下がるワンショット再動作信号を生成するワンショットパルス信号生成回路を含み、前記ワンショット再動作信号を前記再動作信号とすることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  10. 前記ワンショット再動作信号は、前記マスク信号の幅に比べて長い幅を有するパルスであることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の駆動回路。
  11. 前記マスク信号の立下りエッジに同期して前記ワンショット再動作信号を生成することを特徴とする請求項9または10に記載の半導体素子の駆動回路。
  12. 前記1次側回路は、前記入力信号と前記マスク信号との論理合成からなる入力パルスを受け前記入力パルスの立下りエッジに同期したワンショットパルスを生成するワンショットパルス回路を、備えることを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  13. 前記マスク信号生成回路は、前記2次側回路に設けられ前記第2オンパルスおよび前記第2オフパルスの両方がハイの期間にハイとなるパルスを出力するインターロック回路を含み、
    前記インターロック回路の出力する前記パルスを前記マスク信号とすることを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  14. 前記第2基準電位の前記上昇の期間と同じ幅を有するパルス信号である第1マスク信号を生成する電圧検出回路と、
    前記2次側回路に設けられ、前記第2オンパルスおよび前記第2オフパルスの両方がハイの期間にハイとなるパルスを生成し、前記パルスを遅延させた第2マスク信号を出力するインターロック回路と、
    を備え、
    前記第1マスク信号と前記第2マスク信号の重複しない部分を、前記再動作信号とすることを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  15. 前記マスク信号のパルス波形の途中で前記入力信号が変化したときには前記再動作信号の生成を中断することを特徴とする請求項2乃至14のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  16. 前記マスク信号および前記2次側回路の出力信号のパルス波形の重複部分からなる第1重複マスク信号を生成する比較論理回路と、
    前記比較論理回路から前記第1重複マスク信号を受け、後段に伝える信号伝達回路と、
    前記信号伝達回路から前記第1重複マスク信号に応じた第2重複マスク信号を受け、前記第2重複マスク信号と前記入力信号との間におけるハイとローの重複に応じて選択的に前記再動作信号を生成し、前記マスク信号のパルス波形の途中で前記入力信号が変化したときには前記再動作信号の生成を中断するマスク論理回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2乃至15のいずれか1項に記載の半導体素子の駆動回路。
  17. 前記第1重複マスク信号以外の原因で前記信号伝達回路により前記第2重複マスク信号の両方が同時に生成され前記第2重複マスク信号が重複部分を有する場合に、前記第2重複マスク信号からその重複部分を除去することを特徴とする請求項16に記載の半導体素子の駆動回路。
  18. 第1端子、第2端子、および前記第1端子と前記第2端子の導通および遮断を切り替える制御端子を備えた半導体スイッチング素子と、
    入力信号を受ける入力端子と、
    前記入力信号を受けて、前記制御端子に駆動信号を供給する駆動回路と、
    を備え、
    前記駆動回路は、
    前記入力信号を受け、前記入力信号の立ち上がりエッジに同期した第1オンパルスと前記入力信号の立下りエッジに同期した第1オフパルスとを、第1基準電位を基準にして生成する1次側回路と、
    前記第1オンパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オンパルスと前記第1オフパルスの電圧レベルをシフトさせた第2オフパルスとを、前記第1基準電位とは異なる第2基準電位を基準にして生成するレベルシフト回路と、
    前記第2オンパルスに同期して立ち上がりかつ前記第2オフパルスに同期して立下る出力パルスを前記駆動信号として出力し、前記第2オンパルスと前記第2オフパルスの両方がハイであるときは出力を保持する2次側回路と、
    を備え、
    前記第2基準電位が上昇したときに、前記第1オンパルスと前記第1オフパルスのうち前記第2基準電位の前記上昇時の前記入力信号の状態に対応するパルスを再度発生させて、前記第2基準電位の前記上昇の終了後に前記第2オンパルス又は前記第2オフパルスのいずれかがハイとなることにより前記入力信号の状態を再度伝達することを特徴とする半導体装置。
  19. 前記半導体スイッチング素子が、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記半導体スイッチング素子が、炭化ケイ素を半導体材料とすることを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
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