JPWO2015002148A1 - 容器及び金属元素の回収方法 - Google Patents

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智明 宮澤
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匠司 斉藤
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武 石丸
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Abstract

本発明の目的は、高温域で酸素が存在する雰囲気下で使用しても、強度を保ちながら、目的とする製造物への不純物の混入を防止することができる容器を提供することである。本発明に係る容器は、外側層3と、内側層1と、外側層と内側層との間に拡散防止層2aと、を有する多重構造であり、内側層は外側層よりも薄く、拡散防止層は、主成分として酸化物を含み、シート状などの成形体であり、外側層と内側層とは、離れており、外側層は、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の少なくとも一種を用いて形成されており、内側層は、Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種の金属若しくは二種の合金を用いて形成されているか、又は、Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されており、外側層と拡散防止層との境界及び内側層と拡散防止層との境界が両方とも固着していない。

Description

本発明は、容器及び金属元素の回収方法に関する。
従来、液晶ディスプレイ用ガラス若しくは光学ガラスなどの高品質ガラス又は酸化物単結晶若しくはハロゲン化物単結晶などの各種単結晶の製造は、1200℃以上の高温域で行われている。特に、単結晶の用途は、シンチレータ、圧電素子、レーザ発信、半導体基板など多岐にわたる。単結晶の製造方法は、例えば、ブリッジマン法(BS法)、チョクラルスキー法(CZ法)、フロートゾーン法(FZ法)、キロポーラス法(KY法)、熱交換法(HEM法)、水熱合成法(HTM法)がある。
高品質ガラス又は単結晶の製造では、品質面から、白金、イリジウムなどの白金族金属又は白金族金属を含む合金を用いることが好ましい。しかし、白金族金属は非常に高価であるため、一部の高品質ガラス又は単結晶の製造では、タンタル、タングステン若しくはモリブデンなどの高融点金属又はカーボンなどの非金属耐熱材料が代替材料として用いられる場合がある。ところが、高品質ガラス又は単結晶の溶融段階では、雰囲気中に酸素が存在するところ、前記した代替材料は、いずれも高温で酸素と接触すると酸化物となり、酸化揮発及び酸化劣化の問題があった。また、揮発した酸化物又は揮発後に堆積した金属が、高品質ガラス又は単結晶に混入する問題があった。
また、特に単結晶の育成では、温度の均一性及び温度勾配などの高いレベルの温度管理及び温度制御が必要である。このため、単結晶の育成に使用する容器には、容器全体の熱伝導を良好に保つことが求められる。これらの背景から、高品質ガラス及び単結晶の製造で用いる容器には、高価な白金族金属を使用しながら、その使用量を減らすことが求められている。
溶融させて所望の形状にするためにシリカを溶解する炉であって、耐火物質で構成される第一層を有し、さらに、レニウム、オスミウム、イリジウム及びこれらの混合物から選択される保護材料で構成され前記第一層の内表面に設けられたバリア層を含む本体を含む炉が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。モリブデン、タンタル、タングステンの何れか一種からなるルツボ状成形基体の内側表面に酸化ハフニウム、窒化ジルコニウム、イリジウムの順にそれぞれをコーティングした酸化物結晶製造用ルツボが開示されている(例えば、特許文献2を参照。)。Wより成る容器の内面又は内外両面に、酸化物、窒化物、ほう化物、炭化物のいずれか又はこれらの混合物が中間層として被覆され、その上にPt、Rh、Irのいずれか又はこれらの合金を主成分として酸化物、窒化物、ほう化物、炭化物のいずれかが分散された材料が表面層として被覆されているクラッド容器が開示されている(例えば、特許文献3を参照。)。Moより成る容器の内面又は内外両面に、酸化物、窒化物、ほう化物、炭化物のいずれか又はこれらの混合物が中間層として被覆され、その上にPt、Rh、Irのいずれか又はこれらの合金を主成分として酸化物、窒化物、ほう化物、炭化物のいずれかが分散された材料が表面層として被覆されているクラッド容器が開示されている(例えば、特許文献4を参照。)。
特開2002−68753号公報 特開平6−92800号公報 特開平1−279779号公報 特開平1−219178号公報
特許文献1では、第一層の材質とバリア層の材質との相互拡散による劣化の問題がある。ところで、白金族金属などの希少な金属は、分離回収して再利用することが求められている。しかし、特許文献1〜4では、いずれも白金族金属の層を含む各層が相互に固着しているため、それぞれの金属元素を分離・精製することが難しい。
本発明の目的は、高温域で酸素が存在する雰囲気下で使用しても、強度を保ちながら、目的とする製造物への不純物の混入を防止することができ、ランニングコストを削減することができる容器を提供することである。また、本発明の目的は、白金族金属などの希少な金属を容易に回収することができる金属元素の回収方法を提供することである。
本発明に係る容器は、外側層と、内側層と、該外側層と該内側層との間に拡散防止層と、を有する多重構造の容器において、前記内側層は前記外側層よりも薄く、前記拡散防止層は、主成分として酸化物を含み、厚さが0.035〜2.5mmの(1)シート状、リボン状、紐状又は織物状の成形体、又は、(2)前記外側層の内表面若しくは前記内側層の外表面若しくはそれら両方に固着させたコーティング膜であり、前記外側層と前記内側層とは、前記拡散防止層の厚さ以上(前記拡散防止層の厚さ+1.5mm)以下離れており、前記外側層は、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の少なくとも一種を用いて形成されており、前記内側層は、(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されているか、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されているか、又は、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されており、前記外側層と前記拡散防止層との境界、前記内側層と前記拡散防止層との境界、前記外側層の内表面に固着させたコーティング膜と前記内側層の外表面に固着させたコーティング膜との境界の少なくとも一つの境界が固着していないことを特徴とする。
本発明に係る容器では、前記拡散防止層は、前記酸化物の酸素と結合する元素が、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。容器の材質と外側層の材質とが拡散することをより効率的に抑制することができる。
本発明に係る容器では、前記外側層の外表面の一部又は全部に、酸化防止層を固着せずに配置し又は固着し、かつ、該酸化防止層は、主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。酸化雰囲気で長時間の使用に耐えることができる。
本発明に係る容器では、(1)前記酸化防止層が、主成分として前記酸化物を含むシート状、リボン状、紐状又は織物状の成形体であり、該成形体を前記外側層の外表面の一部又は全部に固着しない状態で配置した形態、又は、(2)前記酸化防止層が、主成分として前記酸化物を含む膜であり、該膜を前記外側層の外表面の一部又は全部に溶射法、CVD法、PVD法、塗布熱分解法、スプレー熱分解法又は噴霧熱分解法によって固着した形態、のいずれかを有することが好ましい。(1)の形態とすることで、酸化防止層と容器との熱膨張差によって、酸化防止層が剥離しないため、外側層を形成する金属の酸化揮発及び酸化劣化をより確実に抑制することができる。また、(2)の形態とすることで、取扱性をより良好とすることができる。
本発明に係る容器では、前記酸化防止層は、更に、前記内側層の内表面であって外気が触れる部分に固着しない状態で固定されていることが好ましい。内側層を形成する金属の酸化劣化及び酸化揮発をより抑制することができる。
本発明に係る金属元素の回収方法は、本発明に係る容器で使用した拡散防止層である成形体又は請求項4に記載の容器で使用した酸化防止層である成形体のいずれか一つ又は両方を容器から取り出す工程と、該容器から取り出した成形体に付着、又は、付着及び内部へ拡散した金属元素を回収する工程と、を有することを特徴とする。
本発明は、高温域で酸素が存在する雰囲気下で使用しても、容器の強度を保ちながら、目的とする製造物への不純物の混入を防止することができ、長時間の使用に耐え、白金族金属の使用量を少なくしてランニングコストを削減することができる容器を提供することができる。また、本発明は、白金族金属などの希少な金属を容易に回収することができる金属元素の回収方法を提供することができる。
本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がシート状の成形体である形態の部分拡大断面図の一例である。 本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がコーティング膜である形態の部分拡大断面図の第一例である。 本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がコーティング膜である形態の部分拡大断面図であり、(a)は第二例、(b)は第三例、(c)は第四例である。 本実施形態に係る容器であって、酸化防止層を備える形態の部分拡大断面図の一例である。 本実施形態に係る容器の一例を示す写真である。 本実施形態に係る容器の別の例を示す写真である。 内側層及び拡散防止層の組合せの第一例を示す写真である。 内側層及び拡散防止層の組合せの第二例を示す写真である。 内側層及び拡散防止層の組合せの第三例を示す写真である。 内側層及び拡散防止層の組合せの第四例を示す写真である。 Irについて熱重量分析の結果を示す。 比較例1のSEMによる組成像である。 比較例1のEDX分析スペクトルである。 実施例2のSEMによる組成像である。 実施例2のEDX分析スペクトルである。 実施例3のSEMによる組成像である。 実施例3のEDX分析スペクトルである。 実施例4のSEMによる組成像である。 実施例4のEDX分析スペクトルである。 実施例5のSEMによる組成像である。 実施例5のEDX分析スペクトルである。
以降本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がシート状の成形体である形態の部分拡大断面図の一例である。本実施形態に係る容器は、外側層3と、内側層1と、外側層3と内側層1との間に拡散防止層2aと、を有する多重構造の容器において、内側層1は外側層3よりも薄く、拡散防止層2aは、主成分として酸化物を含み、厚さが0.035〜2.5mmのシート状の成形体であり、外側層3と内側層1とは、拡散防止層2aの厚さ以上(前記拡散防止層の厚さ+1.5mm)以下離れており、外側層3は、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の少なくとも一種を用いて形成されており、内側層1は、(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されているか、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されているか、又は、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されており、外側層3と拡散防止層2aとの境界及び内側層1と拡散防止層2aとの境界が両方とも固着していない。
本実施形態に係る容器は、例えば、液晶ディスプレイ用ガラス若しくは光学ガラスなどの高品質ガラス又は酸化物単結晶若しくはハロゲン化物単結晶などの各種単結晶の製造に用いられる容器である。容器の具体例としては、一般ルツボ、シリンダー型ルツボ、二重ルツボ、先尖型ルツボ、単結晶育成用容器である。本実施形態は、容器の形状及び用途に限定されない。
内側層1は、(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されているか、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されているか、又は、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されている。内側層1の内表面10は容器の内表面であり、融液に接する部分であるが、内側層1の内表面10を、(1)〜(3)に示す金属又は合金の状態とすることで、酸化物等の混入がなく、目的とする製造物を高い純度で製造することができる。
内側層1が、(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されている形態は、純金属の他、各金属元素に酸化物又は窒化物を分散させた分散強化型合金であってもよい。酸化物は、例えば、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化マグネシウム、酸化チタン又は酸化アルミニウムである。窒化物は、例えば、窒化ボロン、窒化シリコン、窒化ジルコニウム、窒化タンタル、窒化ニオブ、窒化ハフニウム又は窒化イットリウムである。セラミックスは、一種だけ使用するか又は二種以上を併用してもよい。
内側層1が、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されている形態は、Ptを主成分とする二元合金、Irを主成分とする二元合金、Rhを主成分とする二元合金である。Ptを主成分とするとは、合金を構成する金属成分のうちPtの含有量が最も多いことをいい、より好ましくは合金中のPtの含有量が50質量%以上である。本明細書では、Ptを主成分とする合金を「Pt−M(「M」は先頭に記載の元素(この場合はPt)以外の金属を示す。)」と表記することもある。また、他の金属を主成分とする場合についても同様である。合金の好ましい具体例としては、Pt−Ir、Pt−Rh、Ir−Pt、Ir−Rh、Rh−Pt、Rh−Irである。また、各合金に酸化物又は窒化物を分散させた分散強化型合金であってもよい。
内側層1が、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種(以降、金属種A群ということもある。)と、Auとの合金を用いて形成されている形態は、融点が例えば1400℃以上であれば、金属種A群を主成分とする合金であるか、又はAuを主成分とする合金であってもよい。このうち、金属種A群を主成分とする合金であることがより好ましい。合金の好ましい具体例としては、Pt−Au、Ir−Au、Rh−Auである。また、各合金に酸化物又は窒化物を分散させた分散強化型合金であってもよい。
内側層1の厚さは、外側層3の厚さよりも薄ければよく、特に限定されないが、0.1〜10mmであることが好ましく、0.3〜5mmであることがより好ましい。
本実施形態に係る容器は、多重構造とすることで内側層1が酸素と接触する機会を減らして、酸化劣化及び酸化揮発を抑制する効果を奏する。Pt、Ir及びRh中でもIrは、他の元素と比較して高温域で酸素が存在する雰囲気下での酸化劣化及び酸化揮発しやすい。本発明者らがIrの熱重量分析を行ったところ、Irの酸化揮発は1000℃を境に顕著となることが確認された。このため、内側層1がIrを用いて形成されている場合に、酸化劣化及び酸化揮発を抑制する効果が特に大きいといえる。Pt及びRhはIrほどではないが酸化劣化及び酸化揮発するため、内側層1がPt又はRhである場合も、容器を多重構造とすることで酸化劣化及び酸化揮発を抑制する効果が得られることはいうまでもない。このことは、内側層1が(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されている場合、内側層1が(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されている場合も、同様である。
拡散防止層2aは、主成分として酸化物を含む。酸化物の酸素と結合する元素は、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。拡散防止層2aの酸化物は、酸素と結合する元素が一種である単一酸化物であるか、又は酸素と結合する元素が二種以上である複合酸化物であってもよい。複合酸化物は、固溶体を形成していてもよい。拡散防止層2aは、内側層1の材質と外側層3の材質とが拡散を起こして接着することを防止する役割及び拡散によって発生するボイドによる材料の劣化を抑制する役割をもつ。拡散防止層2aは両者の拡散接合を防止できればよく、内側層1と外側層3との境界部分の全体に配置するか、又はスペーサーとして部分的に配置してもよい。
拡散防止層2aが内側層1と外側層3との境界部分の全体に配置される場合は、拡散防止層2aが物理的な壁となって内側層1と外側層3との間での元素の移動を妨げることで、拡散防止効果が得られる。また、拡散防止層2aが内側層1と外側層3との境界部分に部分的に配置される場合は、拡散防止層2aが介在する部分では拡散防止層2aが物理的な壁となって内側層1と外側層3との間での元素の移動を妨げ、拡散防止層2aが介在しない部分では内側層1と外側層3との間に空間があることで、内側層1と外側層3とが拡散接合することを防止する。このように、拡散防止層2aによる拡散防止は、物理的な壁又は空間によるものであり、内側層1及び外側層3の元素の種類に依存する現象ではない。
拡散防止層2aは容器が使用される温度での耐熱性があればよく、拡散防止層2aに用いる酸化物は容器の使用温度に応じて選択される。例えば内側層1がPtからなるとき、Ptの融点は1768℃であるから、容器の使用温度は1768℃よりも十分に低い温度(例えば1500℃以下)となるところ、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種を含有する酸化物の融点はいずれも1800℃以上であり、十分な耐熱性を有する。また、内側層1がIrからなるとき、Irの融点は2447℃であるから、内側層1がPtからなる容器よりも高い使用温度(例えば1500〜2000℃)で使用される場合がある。このように容器が1500〜2000℃などの超高温域で使用される場合は、拡散防止層2aに用いる酸化物として、Zr、Hf、Mg又はThを含有する酸化物を用いることが好ましい。これらの酸化物の融点は2500℃以上であるから、使用温度が1500〜2000℃などの超高温域であっても十分な耐熱性を有する。
図1では、拡散防止層2aはシート状の成形体である。拡散防止層2aは、リボン状、紐状又は織物状の成形体であってもシート状と同様の作用効果を奏する。以降、代表してシート状について説明する。シート状の拡散防止層2aは、内側層1及び外側層3のいずれにも固着しない状態で配置されている。このため、拡散防止層2aだけを容器から容易に取り出すことができる。ここで、固着しない状態は、図1に示すように拡散防止層2が内側層1及び/又は外側層3に一部接している形態の他、拡散防止層2が内側層1及び/又は外側層3に接していない状態で固定されている形態(不図示)、内側層1及び/又は外側層3と拡散防止層2aとの熱膨張率の違いによって拡散防止層2aが破損しない限りにおいて、拡散防止層2aの一部が固定を目的として内側層1及び/又は外側層3に固着されている形態(不図示)を含む。
本実施形態では、少なくとも容器の作製完了時、かつ、容器を高温域で使用する前に、拡散防止層2aが、内側層1及び/又は外側層3に固着していないことが好ましい。容器を高温域で使用した後では、拡散防止層2aは内側層1及び/又は外側層3に固着していないか、又は固着した部分があってもよい。より好ましくは、容器を高温域で使用した後であっても、拡散防止層2aが、内側層1及び/又は外側層3に固着していないことである。
次に、拡散防止層2aを内側層1の外表面に固着せず、外側層3の内表面にも固着しない状態で固定する方法の一例を示す。まず、主成分として酸化物の粉末を含む拡散防止層2aの原料と、バインダーと、溶剤と、必要に応じて添加される可塑剤、分散剤、界面活性剤又は消泡剤などの各種添加剤とを含むスラリーを、ドクターブレードなどの塗布機で薄いシート状に延ばして乾燥させ、可塑性を有するグリーンシートを作製する。グリーンシートは、キャリアテープとしてプラスチックフィルム上に形成してもよい。また、グリーンシートは、市販のグリーンシートを用いてもよい。
次いで、グリーンシートで内側層1の外表面に配置するか、又は外側層3の内表面に配置する。グリーンシートを内側層1の外表面に配置する方法は、特に限定されないが、例えばグリーンシートで内側層1の外表面を包んで覆う方法、グリーンシートをリボン状として内側層1の外表面に螺旋状に巻きつける方法、グリーンシートを紐状として内側層1の外表面に巻きつける方法、グリーンシートを織物状として内側層1の外表面を包んで覆う方法である。グリーンシートを外側層3の内表面に配置する方法は、特に限定されないが、例えばグリーンシートを外側層3の内表面に沿わせる方法である。グリーンシートは、Pt線、Pt−Rh線、Ir線又はIr−Rh線などの金属線を巻き、金属線の終端部を内側層1に括り付けるか又は溶接することで、内側層1の外表面に固定することが好ましい。金属線は、網状に編んで被せてもよい。
最後に、拡散防止層2aを焼結する。焼結温度は、拡散防止層2aの材質によって適宜選択する事項であり、特に限定されない。例えば、拡散防止層2aがジルコニア系であるとき、1200〜1500℃であることが好ましく、1300〜1450℃であることがより好ましい。本実施形態では、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態とした後、拡散防止層2aの焼結を行うか、又は拡散防止層2aを焼結後、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態としてもよい。より好ましくは、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態とした後、拡散防止層2aの焼結を行う。また、拡散防止層2aのための焼結工程を別途行ってもよいが、酸化防止層(不図示)を形成する場合には、拡散防止層2aの焼結と酸化防止層(不図示)の焼結とを一つの工程でまとめて行ってもよい。また、容器が例えば単結晶育成用の容器であるときは、単結晶育成用装置の運転時の加熱で焼結してもよい。グリーンシートは、焼結によって可塑性を失い固化するため、拡散防止層2aが内側層1と外側層3との間に引っ掛かりなどによって固定される場合がある。
図2は、本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がコーティング膜である形態の部分拡大断面図の第一例である。拡散防止層2bは、図2に示すように外側層3の内表面に固着させたコーティング膜であってもよい。図2では、内側層1と拡散防止層2bとの境界は接触しているが、固着していない。また、図2で示した形態について、拡散防止層2bが内側層1の外表面に固着させたコーティング膜であって、外側層3と拡散防止層2bとの境界は接触しているが固着していない状態である形態に変形してもよい。
図3は、本実施形態に係る容器であって、拡散防止層がコーティング膜である形態の部分拡大断面図であり、(a)は第二例、(b)は第三例、(c)は第四例である。拡散防止層2bは、図3(a)に示すように外側層3の内表面に固着させたコーティング膜であり、内側層1と拡散防止層2bとの境界が固着していない形態であるか、又は図3(b)に示すように内側層1の外表面に固着させたコーティング膜であり、外側層3と拡散防止層2bとの境界が固着していない形態であってもよい。また、拡散防止層2b1,2b2は、図3(c)に示すように内側層1の外表面に固着させたコーティング膜及び外側層3の内表面に固着させたコーティング膜であり、拡散防止層2b1と拡散防止層2b2との境界が固着していない形態であってもよい。
拡散防止層2b,2b1,2b2がコーティング膜であるとき、その形成方法は、溶射法、CVD法、PVD法、塗布熱分解法、スプレー熱分解法又は噴霧熱分解法であることが好ましい。塗布する部分の形状又は用途に応じて適切な膜を選択することができる。
拡散防止層2a,2bの厚さは、0.035〜2.5mmである。より好ましくは、0.1〜2.0mmである。0.035mm未満では、拡散防止効果が低い。2.5mmを超えると、弾性変形能が低下し、脆くなる傾向がある。図3(c)に示すように、拡散防止層として内側層1の外表面に固着した拡散防止層2b1及び外側層3の内表面に固着した拡散防止層2b2を有するときは、拡散防止層2b1,2b2の厚さは、拡散防止層2b1の厚さと拡散防止層2b2の厚さとの合計である。
拡散防止層2aが成形体であるとき、その厚さは、例えば0.07〜2.5mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがより好ましい。また、拡散防止層2b,2b1,2b2がコーティング膜であるとき、その厚さは、例えば0.035〜0.1mmであることが好ましく、0.05〜0.07mmであることがより好ましい。
本明細書において「拡散防止層が主成分として酸化物を含む」とは、拡散防止層が、酸化物に加えて、拡散防止層を作製する工程で混入し得る成分を含有することを許容する意味である。拡散防止層を作製する工程で混入し得る成分は、例えばグリーンシート由来のバインダー、溶剤又は各種添加物である。
外側層3は、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の少なくとも一種を用いて形成されている。Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の一種を用いて形成されている形態は、純金属の他、分散強化型合金であってもよい。Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の二種以上を含む合金の好ましい具体例としては、Ru−Mo、Mo−Ru、Mo−Re、Mo−Ta、Mo−Nb、Mo−W、W−Ru、W−Re、W−Ta又はW−Nbである。外側層3は内側層11の補強層としての役割をもち、内側層11を薄肉化することができ、コストをより抑えることができる。合金は、二元合金であるか、又は三元合金若しくは四元合金などの多元合金であってもよい。
外側層3の厚さは、3〜15mmであることが好ましく、5〜8mmであることがより好ましい。
外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離Wは、拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の厚さ以上(拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の厚さ+1.5mm)以下である。外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離Wが(前記拡散防止層の厚さ+1.5mm)を超えると、容器の均熱性が保ちにくくなる。外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離Wは、(拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の厚さ+0.1mm)以上(拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の厚さ+1.0mm)以下であることがより好ましい。内側層1と拡散防止層2bとの境界及び拡散防止層2bと外側層3との境界に隙間(空間)を設けることで、より拡散を防止できる。
本明細書では、外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離Wは、容器を、底面部を除いて高さ方向に略三等分した各横断面において、内側層1の内周を略三等分した3箇所で外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離を測定し、合計9箇所の距離の平均値である。本実施形態では、外側層3の内表面と内側層1の外表面との距離Wは、図2に示すように拡散防止層2bの厚さと同じであるか、又は図1、図3(a)〜図3(c)に示すように拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の厚さよりも大きくてもよい。
図4は、本実施形態に係る容器であって、酸化防止層を備える形態の部分拡大断面図の一例である。本実施形態に係る容器では、外側層3の外表面の一部又は全部に、酸化防止層4を固着せずに配置し、かつ、酸化防止層4は、主成分として酸化物を含み、酸化物の酸素と結合する元素が、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。酸化防止層4の酸化物は、酸素と結合する元素が一種である単一酸化物であるか、又は酸素と結合する元素が二種以上である複合酸化物であってもよい。複合酸化物は、固溶体を形成していてもよい。これらの酸化物は、耐熱性が高い。外側層3の外表面と外気との接触を効率的に抑制して、外側層3を形成する金属又は合金の酸化劣化及び酸化揮発をより抑制することができる。酸化防止層4のより好ましい形態としては、酸化物がジルコニアである形態、酸化物がジルコニアと酸化スカンジウム、酸化イットリウム及び酸化イッテルビウムからなる群から選択される少なくとも一種の酸化物を安定化剤としてジルコニアに対して3〜12モル%含有する安定化ジルコニアである形態、酸化物が安定化ジルコニアにSiの酸化物、Alの酸化物、Geの酸化物、Snの酸化物,Tiの酸化物、Sbの酸化物、Taの酸化物、Nbの酸化物及びBiの酸化物からなる群から選択される少なくとも一種の酸化物を更に添加した形態である。なお、図4では一例として拡散防止層2aがシート状である形態を示したが、図2又は図3に示すように拡散防止層がコーティング膜であってもよい。
酸化防止層4は容器が使用される温度での耐熱性があればよく、酸化防止層4に用いる酸化物は容器の使用温度に応じて選択される。例えば内側層1がPtからなるとき、Ptの融点は1768℃であるから、容器の使用温度は1768℃よりも十分に低い温度(例えば1500℃以下)となるところ、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種を含有する酸化物の融点はいずれも1800℃以上であり、十分な耐熱性を有する。また、内側層1がIrからなるとき、Irの融点は2447℃であるから、内側層1がPtからなる容器よりも高い使用温度(例えば1500〜2000℃)で使用される場合がある。このように容器が1500〜2000℃などの超高温域で使用される場合は、酸化防止層4に用いる酸化物として、Zr、Hf、Mg又はThを含有する酸化物を用いることが好ましい。これらの酸化物の融点は2500℃以上であるから、使用温度が1500〜2000℃などの超高温域であっても十分な耐熱性を有する。
酸化防止層4は、外側層3の外表面の一部又は全部を覆う。酸化防止層4が外側層3の外表面の一部を覆う形態は、例えば、高温となりやすく酸化劣化及び酸化揮発が懸念される部分だけを覆う形態である。
Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWの中でもMoは、他の元素と比較して高温域で酸素が存在する雰囲気下での酸化劣化及び酸化揮発しやすい。このため、本実施形態に係る容器では、外側層3がMoを用いて形成されている場合に、酸化防止層4による酸化劣化及び酸化揮発を抑制する効果が特に大きいといえる。Ru、Re、Nb、Ta及びWはMoほどではないが酸化劣化及び酸化揮発するため、外側層3がRu、Re、Nb、Ta又はWである場合も、外側層3を酸化防止層4で覆うことで、酸素との接触機会を減らして、酸化劣化及び酸化揮発を抑制する効果が得られることはいうまでもない。このことは、外側層3が合金で形成されている場合も同様である。
本実施形態に係る容器では、酸化防止層4が、主成分として酸化物を含むリボン状の成形体であり、成形体を外側層3の外表面の一部又は全部に固着しない状態で配置した形態とすることが好ましい。酸化防止層4を外側層3の外表面に固着しない状態で配置することで、酸化防止層4と容器との熱膨張差によって、酸化防止層4が剥離しないため、外側層3を形成する金属の酸化揮発及び酸化劣化をより確実に抑制することができる。ここで、固着しない状態は、外側層3と酸化防止層4とが接着していない形態の他、外側層3と酸化防止層4との熱膨張率の違いによって酸化防止層4が破損しない限りにおいて、酸化防止層4の一部が固定を目的として外側層3に接着されている形態を含む。
本実施形態では、少なくとも容器の作製完了時、かつ、容器を高温域で使用する前に、酸化防止層4が外側層3の外表面に固着していない状態であればよい。容器を昇温後、容器が熱膨張した後では、酸化防止層4は外側層3の外表面に固着していないか、又は固着した部分があってもよい。より好ましくは、容器を昇温後であっても、酸化防止層4が外側層3の外表面に固着していないことである。
次に、酸化防止層4を外側層3の外表面に固着しない状態で固定する方法の一例を示す。まず、主成分として酸化物の粉末を含む酸化防止層4の原料と、バインダーと、溶剤と、必要に応じて添加される可塑剤、分散剤、界面活性剤又は消泡剤などの各種添加剤とを含むスラリーを、ドクターブレードなどの塗布機で薄いリボン状に延ばして乾燥させ、可塑性を有するグリーンシートを作製する。グリーンシートは、キャリアテープとしてプラスチックフィルム上に形成してもよい。また、グリーンシートは、市販のグリーンシートを用いてもよい。
次いで、グリーンシートで外側層3の外表面に、例えば螺旋状に巻きつけて外側層3の外表面を覆って酸化防止層4を形成する。グリーンシートの巻き方は、外側層3の外表面を酸化防止層4で覆うことができればよく、これに限定されない。酸化防止層4はグリーンシートが重なるように螺旋状に巻くことにより、外側層3が熱膨張しても螺旋の重なり部分がずれるように酸化防止層4が変形し、外気との接触の抑制が保たれる。酸化防止層4が、Pt線、Pt−Rh線、Ir線又はIr−Rh線などの金属線で巻かれており、金属線の終端部が外側層3に括り付けられているか又は溶接されていることが好ましい。金属線で巻くことで、酸化防止層4を外側層3の外表面の所定の位置により確実に固定することができる。金属線の巻き方は、酸化防止層4を外側層3の外表面に固定できればよく特に限定されない。また、金属線は、網状に編んで被せてもよい。
最後に、酸化防止層4を焼結する。焼結温度は、酸化防止層4の材質によって適宜選択する事項であり、特に限定されない。例えば、酸化防止層4がジルコニア系であるとき、1200〜1500℃であることが好ましく、1300〜1450℃であることがより好ましい。本実施形態では、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態とした後、酸化防止層4の焼結を行うか、又は酸化防止層4を焼結後、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態としてもよい。より好ましくは、内側層1、拡散防止層2a及び外側層3を順に重ねた状態とした後、酸化防止層4の焼結を行う。また、焼結は、酸化防止層4のための焼結工程を別途行ってもよいが、拡散防止層2aの焼結と酸化防止層4の焼結とを一つの工程でまとめて行ってもよい。また、容器が例えば単結晶育成用の容器であるときは、単結晶育成用装置の運転時の加熱で焼結してもよい。グリーンシートは、焼結によって可塑性を失い固化するため、酸化防止層4が外側層3の外表面に自力で固定される場合がある。図4に示すように、酸化防止層4と外側層3の外表面との間に隙間を設けることが好ましい。外側層3の熱膨張によって酸化防止層4が変形することを防止することができる。
酸化防止層は、主成分として酸化物を含む膜であり、膜を外側層3(例えば図1、図2、図3(a)、図3(b)又は図3(c)に図示。)の外表面の一部又は全部に溶射法、CVD法、PVD法、塗布熱分解法、スプレー熱分解法又は噴霧熱分解法によって固着した形態としてもよい。酸化防止層を外側層3(例えば図1、図2、図3(a)、図3(b)又は図3(c)に図示。)の外表面に固着することで、取扱性をより良好とすることができる。酸化防止層は、拡散防止層と同じ材質であるか、又は異なる材質であってもよい。より好ましくは、酸化防止層と拡散防止層とを同じ材質とする形態である。酸化防止層と拡散防止層とを同じ材質とする形態では、容器の製造方法は、酸化防止層及び拡散防止層を形成するための共通塗布液を、外側層の内表面及び外表面に同時に若しくは順に塗布するか、又は外側層を前記共通塗布液にディッピングして、該共通塗布液を外側層の内表面及び外表面に付着させ、乾燥後、内側層に重ね合わせて焼結する方法であることが好ましい。その結果、拡散防止層2b(例えば図3(a)に図示。)として外側層3(例えば図3(a)に図示。)の内表面に固着させたコーティング膜と酸化防止層(不図示)として外側層3(例えば図3(a)に図示。)の外表面に固着させたコーティング膜とを、効率的に形成することができる。また、容器の製造方法では、更に内側層の外表面にも前記共通塗布液を付着・乾燥させることで、拡散防止層として外側層3(例えば図3(c)に図示。)の内表面に固着させたコーティング膜(例えば図3(c)の符号2b2)に加えて、内側層1(例えば図3(c)に図示。)の外表面に固着させたコーティング膜(例えば図3(c)の符号2b1)を形成することができる。
酸化防止層4の厚さは、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。酸化防止層4の厚さの下限値は、特に限定されないが、50nmであることが好ましく、100μmであることがより好ましい。
ここまで、酸化防止層4がリボン状の成形体である形態を例にとって説明してきたが、本実施形態では、酸化防止層4は、シート状、紐状又は織物状であってもよい。酸化防止層4がシート状であるとき、例えば、シート状の成形体で外側層3の外表面を包んで覆う。酸化防止層4が紐状であるとき、例えば、紐状の成形体を外側層3の外表面に巻きつけて覆う。酸化防止層4が織物状であるとき、例えば、織物状の成形体で外側層3の外表面を包んで覆う。
酸化防止層4は、更に、内側層1の内表面10であって外気が触れる部分に固着しない状態で固定されていることが好ましい。内側層1を形成する金属の酸化劣化及び酸化揮発をより抑制することができる。内側層1の内表面10であって外気が触れる部分は、例えば、内側層1の内表面10のうち目的とする製造物又はその原料に接しない部分、内側層1の内表面10のうち開口部の近傍である。酸化防止層4を内側層1の内表面10であって外気が触れる部分に固着しない状態で固定する方法は、特に限定されないが、酸化防止層4を外側層3の外表面から容器の開口縁辺を通って内側層1の内表面10に沿って折り込む方法がある。
本明細書において「酸化防止層が主成分として酸化物を含む」とは、酸化防止層が、酸化物に加えて、酸化防止層を作製する工程で混入し得る成分を含有することを許容する意味である。酸化防止層を作製する工程で混入し得る成分は、例えばグリーンシート由来のバインダー、溶剤又は各種添加物である。
本実施形態に係る容器は、容器の製造工程で各層を形成するか、又は既存の(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されているか、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されているか、又は、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されている容器を内側層1として、拡散防止層2a,2b,2b1,2b2、外側層3、及び必要に応じて酸化防止層4を後付けして形成してもよい。
本実施形態に係る容器では、内側層1及び外側層3として相互に入れ子状に配置することができる大きさを有する2個の容器を用いてもよい。具体的形態の一例としては、図5に示すように、内側層1としてIr製ルツボ(外径φ(直径)79mm×h(高さ)55mm×t(厚さ)0.5mm)と外側層3としてMo製ルツボ(外径φ85mm×h57mm×t2.5mm)とを入れ子にし、内側層1と外側層3との間に拡散防止層(不図示)として酸化ジルコニウムシート(t0.1mm)を配置した容器である。この容器では、外側層の内表面と内側層の外表面との距離は0.5mmである。また、具体的形態の別の例としては、図6に示すように、内側層1としてPt製ルツボ(外径φ(直径)145mm×h(高さ)149mm×t(厚さ)0.5mm)と外側層3としてMo製ルツボ(外径φ150mm×h150mm×t1.0mm)とを入れ子にし、内側層1と外側層3との間に拡散防止層(不図示)として酸化ジルコニウムシート(t0.1mm)を配置した容器である。この容器では、外側層の内表面と内側層の外表面との距離は1.5mmである。
図7〜図10に、内側層1及び拡散防止層2a,2b,2b1,2b2の組合せ例を示す。なお、これらはあくまでも具体例であって本発明はこれらに限定されない。図7では、内側層がIr製ルツボ(φ78mm×h55mm)であり、拡散防止層が酸化ジルコニウムシート(t0.5mm)である。図8では、内側層がIr製ルツボ(φ72mm×h55mm)であり、拡散防止層が酸化ジルコニウム織物(フェルト)(t2.5mm)である。図9では、内側層がPt製ルツボ(φ145mm×h149mm)であり、拡散防止層が酸化ジルコニウムリボン(t0.1mm)である。図7〜図9では、拡散防止層を内側層となるルツボの胴部だけに配置し、底部には配置していない形態を示したが、本発明はこれに限定されない。拡散防止層は内側層となるルツボの胴部から底部に至る、内側層の外表面の全体に配置してもよい。拡散防止層を内側層の全体に配置する場合は、胴部に配置する拡散防止層と底部に配置する拡散防止層とを一体とするか、又は別体としてもよい。胴部に配置する拡散防止層と底部に配置する拡散防止層とを別体とする形態は、例えば、拡散防止層として胴部の形状に合わせたシートと底部の形状に合わせたシートとを組合せる形態である。図10では、内側層がIr製ルツボ(φ42.6mm×h49.5mm)であり、拡散防止層として酸化ジルコニウム織物(クロス)(t0.38mm)を用い、ルツボの胴部に酸化ジルコニウム織物(クロス)を二重に巻きつけ、更にルツボの底部の形状に合わせた酸化ジルコニウム織物(クロス)を二枚重ねにしてルツボの底部に配置した形態を示した。拡散防止層の厚さは、0.76mm(t0.38mm×2=0.76mm)であった。
本実施形態に係る金属元素の回収方法は、本実施形態に係る容器で使用した拡散防止層2a,2b,2b1,2b2である成形体又は本実施形態に係る容器で使用した酸化防止層4である成形体のいずれか一つ又は両方を容器から取り出す工程と、容器から取り出した成形体に付着、又は、付着及び内部へ拡散した金属元素を回収する工程と、を有する。本実施形態に係る容器では、拡散防止層2a,2b,2b1,2b2又は酸化防止層4を容器から容易に取り外すことができる。特に、拡散防止層2aが図1に示すようにシート状であるときは、外側層3と拡散防止層2aとの境界及び内側層1と拡散防止層2aとの境界の両方が固着していないため、拡散防止層2aだけを容易に取り出すことができる。拡散防止層2a,2b,2b1,2b2及び/又は酸化防止層4に僅かながらも付着、又は、付着及び内部へ拡散した金属元素を回収することができる。なお、「内部へ拡散する」の概念には、成形体2に孔が存在する場合には、その孔へ入り込むことを含む。拡散防止層2a,2b,2b1,2b2及び/又は酸化防止層4から金属元素を回収する方法は、乾式法又は湿式法である。
乾式法としては、例えば、特表2012−509987号公報に記載された技術が利用できる。また、湿式法としては、例えば、従来からよく知られる、王水などの強酸を用いた技術が利用できる。
以降、実施例を示しながら本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定して解釈されない。
試験に先立って、試験条件の選定を次の通り行った。Irについて熱重量分析を行った。熱重量分析の試料は、縦3mm×横5.9mm×厚さ0.2mmの板状のIrを79.63mg用いた。結果を図11に示す。図11に示すように、Irの酸化揮発はおおよそ1000℃から顕著になることが確認できた。このため、加速試験として大気中1500℃における試験を行うこととした。なお、1500℃よりも低温(例えば1000℃以上1500℃未満)もしくは高温においても、成形体によって酸素との接触機会を減らすことでPtやIrの揮発減耗を抑制可能である。
次に、縦10mm×横10mm×厚さ2mmのIr製の板(以降、Ir板という。)を内側層、縦10mm×横10mm×厚さ10mmのMo製の板(以降、Mo板という。)を外側層とそれぞれ見立てて、拡散防止層による拡散防止効果を確認する試験を行った。
(実施例1)
Ir板とMo板との間に、拡散防止層として縦15mm×横15mm×厚さ0.07mmの酸化ジルコニウムシートを配置し、1500℃の管状炉内で24時間放置後、Ir板のMo板側の表面に対してEDXによる表面分析を行った。Moは1500℃の大気雰囲気中では試験が不可能なほど酸化消耗が激しいため、炉内には、窒素流量1L/minを供給した。
(実施例2)
拡散防止層を、縦15mm×横15mm×厚さ0.1mmの酸化ジルコニウムシートに変更した以外は、実施例1と同様にして表面分析を行った。
(実施例3)
拡散防止層を、縦15mm×横15mm×厚さ0.5mmの酸化ジルコニウムシートに変更した以外は、実施例1と同様にして表面分析を行った。
(実施例4)
拡散防止層を、縦15mm×横15mm×厚さ0.38mmの酸化ジルコニウム製織物(クロス)に変更した以外は、実施例1と同様にして表面分析を行った。
(実施例5)
拡散防止層を、縦15mm×横15mm×厚さ2.5mmの酸化ジルコニウム製織物(フェルト)に変更した以外は、実施例1と同様にして表面分析を行った。
(比較例1)
拡散防止層を配置しない以外は、実施例1と同様にして表面分析を行った。
比較例1のSEMによる組成像、EDX分析スペクトルをそれぞれ図12、図13に示す。比較例1は、拡散防止層を配置しなかったため、図12に示すように組成像には明瞭なコントラストが確認された。さらに、図13に示すようにEDX分析において多量のMoが検出された。
これに対して、実施例1は、EDX分析においてMoがほとんど検出されず、拡散防止層としての機能が確認された。実施例2のSEMによる組成像、EDX分析スペクトルをそれぞれ図14、図15に示す。実施例3のSEMによる組成像、EDX分析スペクトルをそれぞれ図16、図17に示す。図15、図17に示すように、実施例2、実施例3についても、実施例1と同様に、EDX分析においてMoがほとんど検出されなかった。図14、図16に示す実施例2、3の組成像におけるコントラストは、結晶粒の面方位由来のチャネリングコントラストと考えられる。
実施例4のSEMによる組成像、EDX分析スペクトルをそれぞれ図18、図19に示す。実施例5のSEMによる組成像、EDX分析スペクトルをそれぞれ図20、図21に示す。図18、図20に示す実施例4,5の組成像には、繊維状のコントラストが見られるが、これらは酸化ジルコニウム製織物(クロス又はフェルト)が付着したことによる。図19、図21は、繊維が付着していない部分について分析を行ったEDX分析スペクトルである。図19、図21に示すように、実施例4、5は、EDX分析においてわずかにMoが検出されたが、その程度は比較例1よりも少なく、拡散防止層としての機能が確認された。
次に、縦10mm×横10mm×厚さ0.2mmのPt製の板又は同様の寸法を有するIr製の板をそれぞれ内側層と見立てて、拡散防止層による揮発防止効果を確認する試験を行った。Pt製の板又はIr製の板の全体をそれぞれ、拡散防止層として厚さ0.1mmの酸化ジルコニウムシートで包み、大気中1500℃で24時間後の質量変化を測定し、単位面積あたりの質量減を求めた。ここで、単位面積あたりの質量減とは、質量の減少量(単位:g)をPt製の板又はIr製の板の表面積(表面、裏面及び側面の合計面積)(単位:cm)で除した値である。試験は酸化ジルコニウムシートで包まない試料も一緒に供した。結果を表1に示す。シートで包むことによって、PtやIrの貴金属が窒素ガス中の酸素又は管状炉内に残存する酸素と接触しにくくなり、Ptでは約3分の1、Irでは約6分の1まで揮発減耗量を減少させることができた。
次に、縦10mm×横10mm×厚さ0.2mmのMo製の板を外側層と見立てて、酸化防止層による揮発防止効果を確認する試験を行った。Mo製の板の全体を、酸化防止層として厚さ0.1mmの酸化ジルコニウムシートで包み、1500℃で24時間後の質量変化を測定し、単位面積当たりの質量減を求めた。ここで、単位面積あたりの質量減とは、質量の減少量(単位:g)をMo製の板の表面積(表面、裏面及び側面の合計面積)(単位:cm)で除した値である。MoはIrやPtなどの貴金属と同様の大気雰囲気では試験が不可能なほど酸化減耗が激しいため、管状炉内に窒素流量1L/minを供給して試験を行った。試験は酸化ジルコニウムシートで包まない試料も一緒に供した。結果を表2に示す。シートで包むことによって、Moが窒素ガス中の酸素又は管状炉内に残存する酸素と接触しにくくなり、約5分の1まで揮発減耗量を減少させることができた。
金属元素の回収について次の通り試験を行った。Ir製の内側層とMo製の外側層との間に、拡散防止層として酸化ジルコニウムシートを配置した容器を作製した。この容器を、酸化アルミニウム単結晶育成装置用の容器として約1年間用いた。返却された容器は、IrとMoとが接合することはなく拡散が抑制されていることが分かった。また、取り出した酸化ジルコニウムシートを粉砕・分析したところ、1.3%のIrが検出され、貴金属の回収が可能であることを確認した。
1 内側層
2a,2b,2b1,2b2 拡散防止層
3 外側層
4 酸化防止層
10 内側層の内表面

Claims (6)

  1. 外側層と、内側層と、該外側層と該内側層との間に拡散防止層と、を有する多重構造の容器において、
    前記内側層は前記外側層よりも薄く、
    前記拡散防止層は、主成分として酸化物を含み、厚さが0.035〜2.5mmの(1)シート状、リボン状、紐状又は織物状の成形体、又は、(2)前記外側層の内表面若しくは前記内側層の外表面若しくはそれら両方に固着させたコーティング膜であり、
    前記外側層と前記内側層とは、前記拡散防止層の厚さ以上(前記拡散防止層の厚さ+1.5mm)以下離れており、
    前記外側層は、Ru、Mo、Re、Nb、Ta及びWから選ばれる元素の少なくとも一種を用いて形成されており、
    前記内側層は、(1)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の一種を用いて形成されているか、(2)Pt、Ir及びRhから選ばれる元素の二種の合金を用いて形成されているか、又は、(3)Pt、Ir又はRhから選ばれる元素の少なくとも一種と、Auとの合金を用いて形成されており、
    前記外側層と前記拡散防止層との境界、前記内側層と前記拡散防止層との境界、前記外側層の内表面に固着させたコーティング膜と前記内側層の外表面に固着させたコーティング膜との境界の少なくとも一つの境界が固着していないことを特徴とする容器。
  2. 前記拡散防止層は、前記酸化物の酸素と結合する元素が、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記外側層の外表面の一部又は全部に、酸化防止層を固着せずに配置し又は固着し、かつ、該酸化防止層は、主成分として酸化物を含み、該酸化物の酸素と結合する元素が、Zr、Y、Hf、Mg、Ca、Al、Si、Ti及びThから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
  4. (1)前記酸化防止層が、主成分として前記酸化物を含むシート状、リボン状、紐状又は織物状の成形体であり、該成形体を前記外側層の外表面の一部又は全部に固着しない状態で配置した形態、又は、
    (2)前記酸化防止層が、主成分として前記酸化物を含む膜であり、該膜を前記外側層の外表面の一部又は全部に溶射法、CVD法、PVD法、塗布熱分解法、スプレー熱分解法又は噴霧熱分解法によって固着した形態、のいずれかを有することを特徴とする請求項3に記載の容器。
  5. 前記酸化防止層は、更に、前記内側層の内表面であって外気が触れる部分に固着しない状態で固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の容器で使用した拡散防止層である成形体又は請求項4に記載の容器で使用した酸化防止層である成形体のいずれか一つ又は両方を容器から取り出す工程と、
    該容器から取り出した成形体に付着、又は、付着及び内部へ拡散した金属元素を回収する工程と、を有することを特徴とする金属元素の回収方法。
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