JPWO2014192214A1 - 端末の画面を見ながら家電機器を使うユーザのためのアドバイス提供方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上述したアドバイス提供方法の基礎として、発明者等は、家庭内のあらゆる機器から情報を取得し、取得した情報を分析してユーザにフィードバックするコンピュータシステムの実現を検討した。
上記実施上の問題は、家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、ユーザに参照させるべき複数アドバイスを各アドバイスの優先度に従って表示し、前記アドバイスの表示では、家電機器の使用状況又はユーザの状況を示す情報に基づいて各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させるものであれば解決される。本態様では、使用実績が殆ど無い家電機器のアドバイスであっても、システムにおける優先度付与の参照情報において、 “ユーザの状況を示す情報を参照すべき”と管理されていれば、当該アドバイスには、より高い優先度が与えられることになる。使用実績があまりない家電機器のアドバイスに、表示の機会が与えられるので、これまで、注目されていなかった家電機器の用法の周知撤退を図ることができる。
家電機器の状況、ユーザの状況は、より具体的なものに展開することができる。つまり、「確定後のクレーム2の写しを挿入します」であってもよい。第1家電機器についてアドバイスを表示する必要があるかどうかを、第2家電機器を通じて間接的に判断するので、アドバイスに対応する第1家電機器の使用実績が少ない場合でも、第1家電機器についての有益な情報を、ユーザに提示することができる。
また第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報から優先度付与の際に参照すべき情報をサーチすることで、優先度を高くすべきかどうかの判断が可能になる。よって、検索エンジンで導入されている検索技術の延長線上で、アドバイス提供方法を実施することができるから、高速で緻密なアドバイス提供が可能になる。
家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報のうち、どれを、優先度付与の際に参照すべき情報として管理するかについては、以下の内容に展開することができる。それは、システムで管理される優先度付与の際に参照すべき情報とは、アドバイスを参照すべき人物像に応じて、家電機器の使用状況を示す情報、及び、ユーザの状況を示す情報を分類したものである。
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報の関係については、より具体的なものに展開することができる。その具体的なものとは、前記アドバイスの提供方法は更に、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、情報の新しさを比較して、比較結果に応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行うというものである。ログ情報やユーザ情報の新旧を考慮することで数年前のユーザ登録時の情報よりも、つい最近の情報をアドバイスの表示状態に反映することができるから、ユーザの近況に沿ったアドバイス提供が可能になる。ここで新しさは、年月日や時分秒を示す何等かの情報で表現されていればよい。例えば、ログ情報、ユーザ情報そのものの作成日付、更新日付でもよい。
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のそれぞれをどのように考慮するかについては以下のような考え方で展開することができる。それは、前記アドバイスの提供方法は更に、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうちどの情報に基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させたかに応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行うというものである。第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報の存在を吟味しつつも、参照させたい人物像に関する記載が第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、何処に含まれるかで優先度の変化量は変わるから、ユーザの状況把握が一層進んだものになる。
アドバイスやユーザ情報については、より具体的なものに展開することができる。つまり、前記ユーザ情報は、情報提供システム内部で管理されているユーザの登録情報と、情報提供システムを通じて外部ネットワークから取得することができるユーザの外部情報とから構成され、前記アドバイスには、家電機器のマニュアル情報のアドバイスと、情報提供システムを通じて外部ネットワークから取得することができる情報であって、家電機器の操作にあたって連携して用いられるべき機器連携外部情報のアドバイスとがあってもよい。マニュアル情報のアドバイス、機器連携外部情報のアドバイスという種別が異なるアドバイスのそれぞれを、優先度という画一の尺度で評価して各アドバイスの表示態様を変えるから、あるときは、マニュアル情報のアドバイスが高優先度の態様で表示され、別のときは機器連携外部情報のアドバイスが高優先度の態様で表示されることになる。画面を見る機会において、表示に供されるアドバイスを高い頻度で更新することができるから、家電機器の利用支援の充実化を図ることができる。また、優先度変化は、システム内部で管理されているユーザの登録情報だけではなく、ユーザの外部情報も優先度変化に考慮されるから、アドバイス変化のための優先度変化が高精度になされることになる。
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のそれぞれをどのように考慮するかについては、以下のような別の考え方で展開することができる。それは、前記アドバイスの優先度の重み付けの高さは、ユーザ情報>第1家電機器のログ情報>第2家電機器のログ情報の順に高いというものである。ユーザ情報は、ユーザ自身が登録した正確な情報であるから、ユーザ情報を評価の中心に据え、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報を補助的にすることで、ユーザの目線に沿ったアドバイス提供が可能になる。
優先度の高低変化については、他人による参照に応じた処理を追加することができる。追加される処理とは、前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスの他のユーザによる参照回数を取得し、前記優先度の高低変化は、前記取得した他のユーザによる参照回数に基づいて、前記他のユーザにより参照された家電機器に関するアドバイスの優先度を重み付けることでなされるというものである。他人により活用されたアドバイスの地位を相対的に高くするので、他の人の使い方が気になるユーザにとって有益な情報になる。また家電機器の用法がユーザ毎に異なるというバラツキをなくし、家電機器の適正利用を推進することができる。
優先度の高低変化については、本人による参照に応じた処理を追加することができる。それは、アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスのユーザによる参照状況を取得し、前記優先度の高低変化は、前記取得したユーザによる参照状況に基づいて、ユーザが参照した前記ユーザの家電機器に関するアドバイスの優先度を低下させることでなされるというものである。ユーザにより参照されたアドバイスの地位を相対的に低くすることで、未だ閲覧されていない他のアドバイスを閲覧するよう仕向けることが可能になる。
第1家電機器と、これ対応するアドバイスについては、洗濯機の静音モードに関する内容に展開することができる。それは、前記第1家電機器は洗濯機であり、前記アドバイスは、静音モード選択のおすすめであり、夜間における洗濯機の使用歴、第2家電機器である映像音響機器の消音モードの使用歴、第2家電機器である携帯電話のマナーモードの設定歴、ユーザ情報に示される所在地が、消音が求められる環境であるとの情報の何れかに基づいて、静音モード選択のおすすめに対応する優先度の高低を変化させるというものである。音に敏感なユーザに静音モードの使用をすすめることができるから、ユーザの状況にあった洗濯機の利用の仕方の推薦が可能になる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、省エネルギーに関する内容に展開することができる。つまりアドバイスは、洗濯機における洗濯・乾燥の自動化のお勧めであり、当該洗濯・乾燥の自動化のお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、第1家電機器における家庭クリーニングモードの使用歴、同じ条件の他のユーザよりも低いことが明らかな第1家電機器又は第2家電機器の電力使用量、花粉が多い時期における使用歴、洗濯時と、乾燥時との重量変化の何れかであってもよい。かかるモードの利用を促すことで、近年の省エネルギーの要請に応じることができる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、未使用機能に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、所定の重量以下の衣類を対象としたジェット乾燥機能のお勧めであり、ジェット乾燥機能とは、洗濯槽を回転かつ反転させながら、ヒートポンプによる送風で乾燥を行うモードであり、当該ジェット乾燥機能お勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、第1家電機器のログ情報に示される一回の洗濯量と、乾燥量との変化量であって、所定の値を上回るもの、ユーザの勤務先の記載、第2家電機器であるアイロンの使用歴、日中を示す洗濯の時間帯であってもよい。洗濯機の高機能化が更に進んだとしても、本機能の埋没を避けることができる。かかる機能の使用を促すことで、日々の家事の労力軽減を図ることができる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、家電機器のメンテナンスに関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、洗濯機におけるフィルター洗浄のお勧めであり、前記洗濯機におけるフィルター洗浄のお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、所定回数以上のフィルターの目詰まり発生、又は、所定時間以上の洗濯の累計時間であってもよい。フィルター目詰まりが発生したまま、洗濯機を使用しつづけるという危うい状況の早期改善をユーザに求めることができる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、洗剤使用量に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、洗剤入れ過ぎの改善を求めるアドバイスであり、前記洗剤入れ過ぎの改善アドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、所定数以上である消泡の実行回数、所定量以上である洗剤量の投入量、洗剤の品種登録の変化の何れかであってもよい。家庭での洗剤使用量の削減を呼び掛けることで、環境保護に貢献することができる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、使用洗剤に関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは使用洗剤お勧めであり、使用洗剤お勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、使用洗剤の品種登録であってもよい。該当する家電機器で利用が望ましい洗剤を好適に提示することで、適正な洗剤の選択を呼び掛けることができる。これにより、洗濯効率をアップすることができる。
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、家電機器の洗濯槽のメンテナンスに関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、洗濯槽の洗浄を推薦するアドバイスであり、洗濯槽洗浄の推薦のアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、槽洗浄が未実施との記載、所定時間を上回る洗濯の累計時間であってもよい。日々日常の家事で見落としがちな槽汚れの蓄積に注意をむけさせることができ、故障等を未然防止することができる。
第1家電機器を対象にしたアドバイスについては、調理器のメンテナンスに関する内容に展開することができる。それは、前記第1家電機器は、調理器であり、前記アドバイスは、調理器お手入れのお勧めであり、焼き料理の使用歴、空気清浄機又は掃除器の使用歴の何れかに基づいて、調理器お手入れのお勧めに対応する優先度の高低を変化させるというものである。これにより日々の調理で蓄積した汚れの清掃の必要性をユーザに気付かせることができる。
調理器を対象にしたアドバイスについては、調理器と調理行程に関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、自動調理メニューのお勧めであり、前記自動調理メニューのお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、所定の閾値を上回る調理時間の履歴であってもよい。これにより何かの調理をしようとして悪戦苦闘しているユーザに好適な支援を行うことができる。
調理器を対象にしたアドバイスについては、調理器の用法に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、調理器使用に適した行程又は手続きのお勧めであり、調理器使用に適した行程又は手続きのお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、第2家電機器である録画機器におけるグルメ番組カテゴリーの録画歴、子供番組カテゴリーの録画歴でもよい。日々の献立に苦労している主婦に、レンジを用いた調理法を提示することができるので、特に子育て中の主婦の仕事を大きく効率化することができる。
優先度に従った状態は、人間の視覚に訴える態様に限らず、聴覚、嗅覚等の五感のうち何れかに訴えるものであれば足りる。人間の視覚に訴える態様を採用する場合、「優先度に従った状態」をより具体的なものに展開することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの一覧表示を行い、前記優先度に従った表示とは、前記一覧表示において、複数アドバイスのそれぞれを、優先度の高低に従った順位で表示させるというものである。画面において、上のものから順にアドバイスを参照していくことで、家電機器利用にあたって何をすべきかを効率的に判断することができる。
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの重ね合わせ表示を行い、前記優先度に従った表示とは、前記重ね合わせ表示において、優先度が高いアドバイスを前面側に表示させるというものである。重ね合わせ表示の採用により、優先度が高いアドバイスについてはその内容全文がユーザの視界に入ることになる。
上記「優先度に従った状態」については、時間的な変化を導入することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの周期的な表示を行い、前記優先度に従った周期的な表示とは、前記周期的なアドバイス表示において、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものから、前記ユーザ端末に表示するアドバイスを選択してユーザ端末に表示させ、一定期間後、前記複数のアドバイスのうち、優先度が高いアドバイスから、前記ユーザ端末に表示すべきアドバイスを再度選択し、前記選択したアドバイスを前記ユーザ端末に表示させるというものである。ユーザが何の操作を行わずとも、自動的にアドバイスが切り替ってゆくから、ユーザによる周知徹底を確実なものにすることができる。また端末の画面面積が限られていたとしても、多くの情報内容をユーザに伝えることができる。
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、前記優先度に従った表示とは、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものの表示色を、それ以外のアドバイスの表示色と異なるものにするというものである。優先度が高いアドバイスは特に目立つことになるから、ユーザの注意を向けさせることができる。
上記「優先度に従った状態」については、人間の聴覚に訴えるものを含む。
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものを、前記アドバイスの優先度が高いと判定する際に用いた前記優先度が高くなる条件と共に前記ユーザ端末に表示するというものである。何故、このアドバイスが提供されるのかという理由付けをユーザに提示することで、ユーザの行為の改善を間接的に求めることができる。
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、前記ユーザの家電機器のログ情報を取得し、前記取得した前記ユーザの家電機器のログ情報に基づいて、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、ユーザに使用されたアドバイスを判定し、前記ユーザに使用されたと判定されたアドバイスの表示を消去するというものである。古いアドバイスを削除して、新たなアドバイスをより多くユーザに提供することが可能になる。
上記「優先度に従った状態」については、アドバイスの対象となる家電機器に応じたものに展開することができる。それは、前記ユーザの家電機器は複数のカテゴリーに分類されており、同一のカテゴリーに分類されている前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを同時に前記ユーザ端末に表示するというものである。関連する複数の家電機器に関してアドバイスをまとめてユーザに見せることが可能になるから、複数の家電機器に対する同時設定、操作が必要な場合に、何をやるべきかという行動指針の決定が迅速になる。
上記「優先度に従った状態」については、家電機器の種別に応じた制限を施すことができる。それは、前記ユーザの家電機器を示すアイコンを前記ユーザ端末に表示し、前記アイコンはユーザが選択可能であり、ユーザにより選択されたアイコンが示す前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを前記ユーザ端末に表示するというものである。提示されるアドバイスがユーザにより選択された家電機器に限られるから、アドバイスの内容整理が容易になる。愛着がある家電機器や買ったばかりの家電機器のアドバイスを優先的にユーザに閲覧させるので、よりユーザの立場に立ったアドバイス提供が可能になる。
アドバイスの表示期間については、以下のような態様での実現も考えられる。それは、家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、前記ユーザ端末の表示領域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスと、前記第2領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスとで、表示時間が異なるというものである。
家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法については、以下のような態様も考えられる。それは、ユーザの家電機器に関するアドバイスは、前記ユーザの家電機器を正常に動作させるためのサポートアドバイスと、前記ユーザの家電機器の正常な動作の範囲内でさらに快適に使用するためのレコメンドアドバイスとに分類され、前記サポートアドバイスと、前記レコメンドアドバイスを異なる形態でユーザ端末に表示させるというものである。アドバイスの種別によって表示形態が変わるので、緊急度が高いサポートアドバイスについてはユーザの注意を強く引き付けることができる。
アドバイスの表示態様については、アドバイスの種別に応じた改良を施すことができる。それは前記サポートアドバイスの表示時間は、前記レコメンドアドバイスの表示時間よりも長いというものである。サポート、レコメンドの違いにより表示時間を変えるから何を先にすべきという行動指針が立て易くなる。サポートアドバイスに割り当てるべき時間を長くすることで、サポートを理解するための充分な時間的余裕をユーザに与えることができる。
アドバイスの表示タイミングについて、追加的な改良を施すことができる。それは、前記サポートアドバイスと前記レコメンドアドバイスとで前記ユーザ端末への表示タイミングが異なるというものである。表示タイミングを変えることで、このアドバイスはしっかりとユーザに見せ、このアドバイスは受け流してもよいとの情報選択が可能になる。
端末の画面領域の配分においても、追加的な改良を施すことができる。それは、前記サポートアドバイスは全文を前記ユーザ端末に表示し、前記レコメンドアドバイスは省略して前記ユーザ端末に表示するというものである。画面領域の有効な配分が可能になり、ユーザによる把握が迅速になる。
端末の画面領域の配分においても、追加的な改良を施すことができる。それは、前記省略したレコメンドアドバイスとは、アドバイスがあることを示す内容であるというものである。限られた面積の画面の中に、多くアドバイスの存在をユーザに知らせることができる。
コンピュータシステム上で、上記アドバイス提供方法を実施するための実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、アドバイス提供方法を実現するためのコンピュータシステム(情報提供システム)を示す。かかるコンピュータシステムは、家電機器のリモートサポートサービスを実現する。ここでのリモートサポートサービスとは、ネットワークを通じて家電機器が正常に動作しているか否かの監視を行い、必要に応じてトラブル対処やソフトウェアのバージョンアップを行うサービスであり、このリモートサポートサービスの一環として、様々な情報提供を行う。かかる情報提供システムは、機器グループ100(複数の家電機器101、ホームゲートウェイ102を含む)と、端末103と、データ運営センター110(クラウドサーバ111を含む)と、サービス提供センター120(サーバ121を含む)とから構成される。
上記情報提供システムのハードウェア資源は、図2(a)に示すものとなる。図2(a)は、ユーザの部屋に設けられたホームゲートウェイである無線LAN親機102と、端末103と、サーバ装置とを示す。図2(b)は、サーバ装置111及び端末103のハードウェア構成を示す。図2(b)の左側においてサーバ装置111のハードウェア構成は、マイクロプロセッサユニット(MPU)4、ランダムアクセスメモリ(RAM)5、リードオンリーメモリ(ROM)6、グラフィクスプロセッサユニット(GPU)7、I/O回路8、ストレージドライブ9、通信ハードウェア10から構成される。
ここでシステムによるアドバイス提供は、複数の家電機器(以下、機器グループという)が設置された一般家庭のユーザに対してなされることを想定している。かかる世帯において、複数のアドバイスオブジェクトを含むブラウザ画像を端末103に表示させることで、家電機器の適切な利用をユーザに促す。本願における家電機器とは、一般人の日常生活に特化された機能を具備した機器のことであり、ユーザの衣食住等に関して用いられるものをいう。衣服を洗濯したり、食べ物を調理したりすることは一般人の日常生活の一部であるといえるから、洗濯機や調理器は家電機器に含まれる。またTVを見ることは、一般人の日常生活の一部であるといえるから、TVや録画機器は家電機器に含まれる。これらの家電機器と、サーバ装置111との通信は、有線アクセス方式だけでなく、無線アクセス方式、又は、タッチアクセス方式でなされてもよい。
洗濯機31は、モード設定や制御プログラムに従い、制御部がモータ、給水系、排水系、乾燥系などを自動制御して、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程を行うドラム式洗濯乾燥器である。洗濯機本体の内部の水槽内には、回転ドラムが回転自在に配設され、回転ドラムは、水槽の背面に外側より取り付けられたモータにより回転駆動される。回転ドラムは、水槽の外底部に固着したモータに直結され、回転駆動されることにより、開閉扉部より回転ドラムに投入された衣類の撹拌たたき洗いを行う。
調理器32は、被加熱物を収容する加熱室にマイクロ波を供給して被加熱物を誘電加熱する加熱調理器である。電子レンジは高周波を発生する高周波発生部としてのマグネトロンと、加熱室内の空気を撹拌・循環させる循環ファンと、加熱室内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンベクションヒータと、加熱室内の温度を検出する温度センサと、制御部と、入力部とを主要な構成要素として備えている。入力部には、加熱の開始を指示するスタートスイッチ、制御内容や加熱温度、加熱経過時間等を示す液晶表示部、高周波加熱や他の加熱方法を切り替える切替スイッチ、予め用意されている加熱プログラムをスタートさせる自動調理スイッチ等の種々の操作スイッチが搭載され、これらのスイッチの入力を通じて制御部が処理を行う。
(端末103の構成)
図4は、端末103の外観の一例を示す図である。図4に示すように端末103の表面には、タッチパネル37が存在していて、ブラウザ画面はこのタッチパネルに表示される。ブラウザ画面を構成するためのGUI部品は、テキストボックス、ボタン、リンク、展開縮小ボックス、リストボックス、スクロールバー、チェックボックス、一覧表示メニュー、ウィンドゥ、アイコンがある。
優先度付与にあたっての参照先には、ログインユーザが使用している複数の家電機器のログ情報(自機ログ、他機ログ)と、ユーザ全般情報とがある。本実施形態にかかる情報提供システムでは、これらの参照先を網羅するため、提供可能な複数のアドバイスのそれぞれについて、優先度付与の参照情報を有している。優先度付与の参照情報は、参照先の分類と、その参照先に含まれるべきアドバイスを参照すべき人物像に関する記載とで構成される。
図15の1行目は、ナイトコースお勧めアドバイスの詳細を示す。アドバイス分類の欄を参照すると、本アドバイスは、未使用機能を推薦するものなので、カテゴリーとしてはレコメンドに分類される。アドバイス省略表示の内容の欄を参照すると、省略表示の内容形態では、ナイトコースお勧めというテキストが表示されることになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては優先度を高くすべきユーザの人物像として、夜洗濯をしている人、普段から音が気になる人、マンションの人、周りへの音の影響が気になる人を挙げている。優先度を低くすべきユーザの人物像として、ちゃんと汚れを落としたい人、すぐに洗濯を終えたい人を挙げている。図中のa1〜a5は、ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分を示す。
図15の2行目は、洗濯・乾燥自動化アドバイスの詳細を示す。かかるアドバイスは、洗濯機31の使いこなしを意図したもので、アドバイスの分類欄は、レコメンド(使いこなし)に分類される。省略表示の内容としては、洗濯・乾燥を自動にすれば、時短でき電気代が安価になり、お得であることをユーザに伝えるものとなる。
図15の第3行目は、ジェット乾燥機能の使用を推薦するジェット乾燥アドバイスの詳細を示す。ジェット乾燥機能とは、洗濯機31のドラム槽を左右に回転し、かつ、反転させながらヒートポンプエンジンによるジェット風をドラムに吹き付ける機能である。アドバイスの分類欄を参照すると、本アドバイスはレコメンド(未使用機能のお勧め)に分類される。かかるアドバイスの省略表示の内容とは、「3kg以下なら、ジェット乾燥でしわを抑えることができます」というものであり、ジェット乾燥機能の重量制限を表示すると共に、「しわを抑える」というジェット乾燥機能の利点をログインユーザにアピールするものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、かかるアドバイスで、優先度を高くすべきユーザの人物像は、働いている人、アイロンを持っていないかアイロンをかけない人、寮にいる人、一人暮らしの人、単身赴任の人となる。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のc1〜c5となる。優先度を低くすべき人物像とは、音が気になる人、大家族の人、電気代が気になる人、エコの意識が高い人となる。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のc6〜c9となる。
図16Aの1行目は、天気予報・花粉情報お知らせアドバイス(天気予報や花粉情報のお知らせ)の詳細を示す。本アドバイスは、厳密には家電機器の使用に関するものではないが、家電機器の使用にあたって連携すべき情報となる。よってアドバイス分類において、レコメンド(機器連携外部情報)と記載されている。本アドバイスの省略表示の内容は、天気予報や花粉情報のお知らせというものになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスにおいて優先度を高く設定すべき人物像は外干しをしている人、花粉症の人である。優先度を低く設定すべき人物像は、家の中で干す人、洗濯乾燥自動モードを使っている人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のd1〜d4になる。
図16Aの2行目は、フィルターお掃除アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスはサポートアドバイスに分類されていることがわかる。 省略表示の内容としては、ログインユーザに向けてフィルター掃除の実施を呼び掛ける内容、つまり「フィルター掃除をすれば、乾燥時間は時短できます」という内容のものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスにおいて優先度を高く設定すべき人物像は、フィルター掃除していない人、乾燥機能を使用する人、掃除しないといけないのを知らない人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のe1〜e3となる。本アドバイスはサポートアドバイスに分類されているので、かかる増分は、他のアドバイスと比較して飛びぬけた値になっている。優先度を低くすべきユーザの人物像は、フィルター掃除する人、乾燥機能を使用しない人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のe4、e5となる。
図16Aの3行目は、洗剤入過ぎアドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスは使いこなしを促すものでレコメンドに分類される。本アドバイスの省略表示の内容としては、図中の文例「洗剤の入れ過ぎです。前回の運転×kgであると洗剤××杯が適切です」であり、前回の運転時の重量、及び、その重量に合致した適切な洗剤量をユーザに提示するものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分欄を参照すると、洗剤入過ぎアドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、黒ずみが気になる人、洗剤を入れすぎる人、使う洗剤が変わった人、洗濯機をはじめて使う人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のf1〜f4となる。
図16Bの1行目は、乾燥時間長期化アドバイスの詳細を示す。乾燥時間長期化アドバイスとは、乾燥時間が長期化していることの理由を示すと共に、その対処方法をガイドするものとなる。アドバイスの分類欄を参照すると、本アドバイスはレコメンド(使いこなし)に分類される。省略表示の内容としては、図中の文例「×××のため乾燥時間が長くなっております。対処方法をガイドします」というものであり、洗剤の入れ過ぎであることと、前回の運転量に応じた適切な洗剤の投入量とをユーザに呼び掛けるものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、乾燥する人、乾燥時間が長い人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中の増分g1,g2である。
図16Bの2行目は、同じ属性のユーザがよく使うコースの推薦アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスは、使いこなしのレコメンドに分類されている。省略表示の内容としては、家族構成が同じであるとか、同じ地域に居住しているという人を"同じ属性の人"として捉え、かかる同じ属性の人がよく使うコースを勧めるものである。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、同じ属性のユーザがよく使うコースの推薦アドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、他人が気になる人、自分の洗濯に不安を感じている人、SNS等で他人とゆるくつながっていたい人、洗濯を効率的にやりたい人、向上心がある人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のh1〜h4となる。
図16Bの3行目は、洗剤ランキングアドバイスの詳細を示す。このアドバイスは、人気のある洗剤ランキングを端末103に表示させるものである。本アドバイスは、使いこなしのレコメンドに分類される。省略表示の内容としては、市販されている洗剤のうち、人気があるものをランキング形式で表示するものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、優先度を高く設定すべき人物像としては、他人が気になる人、今の洗剤に不満がある人、洗剤をいろいろと変えている人、洗剤メーカーの人を挙げている。ユーザがこれらの人物像に合致した際、図中の増分i1〜i4が、当該アドバイスの優先度に加算される。
図16Bの4行目は、槽洗浄アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、サポートアドバイスであり、メンテナンスに分類される。省略表示の内容としては、槽洗浄アドバイスは、キャンペーンに併せて、槽洗浄を薦めるものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、槽洗浄アドバイスについては、優先度を高くすべきユーザの人物像として、槽洗浄を使ったことが無い人、洗濯の累計回数が閾値以上の人を挙げている。優先度を低く設定すべき人物像として、洗濯の累計回数が閾値を下回る人を挙げている。
図17Aの2行目は、レンジのお手入れアドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンド(未使用機能のお勧め)に分類されている。省略表示の内容は、その名の通り、「お手入れ機能のお勧め」となる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては、優先度を高くすべきユーザの人物像として、においがきつい料理をした人、においが気になる人、油が出る料理をした人、お手入れするのに手間をかけたくない人、大掃除の時期を迎える人、掃除のタイミングが到来した人、直前にレンジを使った人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分として、図中のl1〜l7を挙げている。対照的に、優先度を低くすべきユーザの人物像として、エコな人、毎日レンジを掃除している人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に合致した場合の優先度の増分としてl8〜l9を挙げている。
図17B上段の表の1行目は、1ヶ月間最も使用した調理メニューに関係する人気メニュー、料理教室を紹介アドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンド(機器連携外部情報)に分類されている。当該アドバイスの省略表示の内容は、クックパッド(登録商標)からの引用で人気メニューを表示し、ABCクッキング(登録商標)等、具体的な料理教室の紹介を行うものになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、当該アドバイスについて優先度を高くすべき人物像としては、日ごろの献立を考えるのに困っている人が挙げられている。優先度を低くすべき人物像として、あたためだけにレンジを使っている人、レンジを調理につかっていない人を挙げている。これらの人物像のユーザに合致した際、本アドバイスの優先度に加算される増分は、図中のm1、m2となる。
図17B下段の表における炊飯器のアドバイスについて説明する。「おいしさを保つための保温時間のお勧め」について、優先度を高く設定すべき人物像は、保温時間が長い人であり、優先度を低く設定すべき人物像は、保温時間が短い人である。
アドバイス提供方法の処理内容は、以上に説明した自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の内容や、各アドバイスに固有な基準に応じた処理手続きとして一般化することができる。そのような一般化された処理手続きを示すのが、図19〜図33のフローチャートである。以下、これらのフローチャートについて説明する。
。ステップS113は、水流し期間が一時間位であるかの判定である。Yesであれば、ステップS114において、洗剤ランキングの優先度に、今の洗剤に不安がある人の増分を加算する。Noであれば、ステップS114をスキップする。ステップS115は、ユーザ登録情報又は外部情報に、他人が気になる人、メーカー勤務の人との記載が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS116において洗剤ランキングの優先度に、他人が気になる人、メーカー勤務の人の増分を加算する。Noであれば、ステップS116をスキップする。
(実施の形態2)
本実施形態は、実施の形態1に示した機器グループ、サービス提供センター、サービス運営センターのネットワーク構成を明らかにするものである。
図39は、サービスの類型1(自社データセンター型)を示す。本類型は、サービス提供センター120が機器グループ100から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービス提供センター120が、データセンター運営会社の機能を有している。即ち、サービスプロバイダが、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ111を保有している。従って、データセンター運営会社は存在しない。
図40は、サービスの類型2(IaaS利用型)を示す。ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。本類型では、データセンター運営会社がデータセンター203(これはクラウドサーバ111にあたる)を運営、管理している。また、サービス提供センター120は、ゲストOS202及びアプリケーション201を管理する。サービス提供センター120は、サービス提供センター120が管理するゲストOS202及びアプリケーション201を用いてサービス提供204を行う。
図41は、サービスの類型3(PaaS利用型)を示す。ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
図42は、サービスの類型4(SaaS利用型)を示す。ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンター(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンター(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
本実施形態は、複数アドバイスオブジェクトを、複数の家電機器のそれぞれに対応付けて表示する改良を提案する。具体的にいうと、複数の家電機器がおかれた部屋の画像を表示して、この部屋画像に現れた複数の家電機器のそれぞれに、高い優先度をもつアドバイスオブジェクトを合成して表示するというものである。部屋画像は、部屋の斜視図又は俯瞰図に、家電機器イメージを合成したものである。この家電機器イメージは、TIFF、JPEG、PNG等の形式のイメージデータである。
本実施形態は、図7に示したログ情報格納のためのリモートサポートストレージ42をビッグデータ格納システムとして実現する場合の改良に関する。不特定多数のユーザによる家電機器使用により発生する自機ログ、他機ログの規模は、毎秒メガバイトレベル、ギガバイトレベルの膨大な容量に達する可能性がある。かかるデータをリアルタイムで格納するには、データ提供センターにビッグデータ格納システムを設けることが望ましい。ビッグデータ格納システムは、複数のノード装置と、ネームサーバとによって構成されるネットワークシステムであり、分散ファイルシステム、キー・バリュー・ストア、ワークロードグリッドを含む。
尚、実施の形態1、2、3は、以下のような変更実施が可能となる。
優先度の高い人、優先度の低い人のそれぞれにどのような増分を割り当てるかは、アドバイス提供者の判断による。優先度の高い人に割り当てるべき増分は、優先度の低い人に割り当てるべき増分に、所定の値を加算したもの、所定の係数を乗じたものとしてもよい。優先度の高い人に割り当てるべき増分は正の値、優先度の低い人に割り当てるべき増分は負の値というように、増分の高低差を設けてもよい。
図15〜図17においては、優先度が高い人物像に割り当てられる増分を一律に「+1」とし、優先度が低い人物像に割り当てられる増分を一律に「−1」として、優先度を高くすべき人物像に関する記載、優先度を低くすべき人物像に関する記載が、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報において何個ヒットしたかというヒット数を優先度としてもよい。また人物像を特徴つける記載は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報のどれかに存在すれば足りるとし、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報についての重みのみで、優先度の高低を定めてもよい。
優先度の初期値として大きな数値(例えば1000等)を設定しておいて、アドバイスを見ることがないという禁止事項に、家電機器の使用状況又はユーザの状況が該当したとき、かかる優先度を減少させることで、優先度の高低を変化させてもよい。
実施の形態2に述べたプライベート企業ネットワーク、サービスプロバイダネットワーク、およびクラウドネットワークは、それぞれがパケット交換ネットワークによって構成されることが望ましい。クラウドネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)などのレイヤ3プロトコルを使用して構築される仮想プライベートネットワーク(VPN)において、共通のVLANタグにより識別される仮想スタブにより構成されることが望ましい。カスタマーズプライベートネットワークにおいて、ルータまたはスイッチとして機能するネットワークノードは、MPLS(L3MPLS)を使用するレイヤ3通信と、イーサネット(登録商標)および仮想プライベートLANサービス(VPLS)を使用するレイヤ2通信となどのOSI参照モデルの複数レイヤを使用するプライベート企業ネットワーク101の内側および外側の両方の他のデバイスとの通信の能力をもつことが望ましい。
実施の形態2に示すクラウドサーバはオートスケーラを実装していることが望ましい。オートスケーラは、パフォーマンス監視、スケーリング管理、およびインスタンス管理を行う。パフォーマンス監視では、一連のゲストOSインスタンスのパフォーマンスデータを収集し、収集されたパフォーマンスデータに基づいて計算されたパフォーマンスメトリックに基づいてシステムパフォーマンスを計算して、1秒毎の完了した要求の平均数、応答時間などを示すメトリックを生成する。更に、実施の形態2のクラウドネットワークは、負荷分散装置を実装しているのが望ましい。負荷分散装置は、データリンク層のセキュアなプレーン接続を介して一連のゲストOSインスタンスと接続し、内部サーバおよび/または一連のゲストOSインスタンスの間で作業を分配する。この分配には、例えば、加重ラウンドロビン、最小接続、または最速処理などがある。実施の形態2では、多数の店舗で商品棚毎に日々蓄積される自機ログ、他機ログを管理するから、そのデータ量は膨大なものになる。しかし、上記オートスケーラや負荷分散装置は、画面構成部46から要求に応じて、ゲストOSインスタンスの生成数を変化させるので、たとえ、日々に多くの店舗から蓄積される家電機器の使用履歴の量が膨大なものになったとしても、画面構成部46からの情報提供要求に迅速に対応することができる。
図5〜図6、図10〜図14の画面イメージは、様々なウィジェット(Widget)を組み合わせて構築されたGUIの一例に過ぎない。各実施形態の画面イメージは、店舗による商品販売を促進するという目的のためのものならば、どのようなものでもよい。具体的にいうと、画面構成部46により作成される画面は、以下のような方針で作成されたGUIを広く包含する。
110 データセンター運営会社
111 クラウドサーバ
Claims (24)
- 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
ユーザに参照させるべき複数アドバイスを各アドバイスの優先度に従って表示し、
前記システムは、複数のアドバイスそれぞれに対応付けて、優先度付与の際に参照すべき情報を管理しており、
前記アドバイスの表示では、
家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報のうち、優先度付与の際に参照すべき情報としてシステムにより管理されているものに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる
ことを特徴とするアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスは、複数の家電機器のうち第1家電機器の使用に関するアドバイスであり、
家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報は、
第1家電機器の使用状況を示す第1家電機器のログ情報(1)、
複数の家電機器のうち第1家電機器とは異なる第2家電機器の使用状況を示す第2家電機器のログ情報(2)、
前記ユーザの状況を示すユーザ情報(3)を含む
ことを特徴とする請求項1記載のアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスの提供方法は更に、
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、情報の新しさを比較して、比較結果に応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行う
ことを特徴とする請求項2記載のアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスの提供方法は更に、
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうちどの情報に基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させたかに応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行う
ことを特徴とする請求項2から3の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスの優先度の重み付けの高さは、ユーザ情報、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報の順に高い
ことを特徴とする請求項4記載のアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスの他のユーザによる参照回数を取得し、
前記優先度の高低変化は、前記取得した他のユーザによる参照回数に基づいて、前記他のユーザにより参照された家電機器に関するアドバイスの優先度を重み付けることでなされる
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスのユーザによる参照状況を取得し、
前記優先度の高低変化は、前記取得したユーザによる参照状況に基づいて、ユーザが参照した前記ユーザの家電機器に関するアドバイスの優先度を低下させることでなされる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記第1家電機器は洗濯機であり、
前記アドバイスは、静音モード選択のおすすめであり、
夜間における洗濯機の使用歴、
第2家電機器である映像音響機器の消音モードの使用歴、
第2家電機器である携帯電話のマナーモードの設定歴、
ユーザ情報に示される所在地が、消音が求められる環境であるとの情報
の何れかに基づいて、静音モード選択のおすすめに対応する優先度の高低を変化させる
ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記第1家電機器は、調理器であり、
前記アドバイスは、調理器お手入れのお勧めであり、
焼き料理の使用歴、空気清浄機又は掃除器の使用歴の何れかに基づいて、調理器お手入れのお勧めに対応する優先度の高低を変化させる
ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - ユーザ端末は、複数のアドバイスの一覧表示を行い、
前記優先度に従った表示とは、
前記一覧表示において、複数アドバイスのそれぞれを、優先度の高低に従った順位で表示させることである
請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - ユーザ端末は、複数のアドバイスの重ね合わせ表示を行い、
前記優先度に従った表示とは、
前記重ね合わせ表示において、優先度が高いアドバイスを前面側に表示させることである
請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - ユーザ端末は、複数のアドバイスの周期的な表示を行い、
前記優先度に従った周期的な表示とは、
前記周期的なアドバイス表示において、
前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものから、前記ユーザ端末に表示するアドバイスを選択してユーザ端末に表示させ、
一定期間後、前記複数のアドバイスのうち、優先度が高いアドバイスから、前記ユーザ端末に表示すべきアドバイスを再度選択し、前記選択したアドバイスを前記ユーザ端末に表示させることである
請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記優先度に従った表示とは、
前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものの表示色を、それ以外のアドバイスの表示色と異なるものにすることである
請求項1から12の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いと判定されたアドバイスのみ、ユーザに対して音声で通知する
ことを特徴とする請求項1から13の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものを、前記アドバイスの優先度が高いと判定する際に用いた前記優先度が高くなる条件と共に前記ユーザ端末に表示する
ことを特徴とする請求項1から14の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記ユーザの家電機器のログ情報を取得し、
前記取得した前記ユーザの家電機器のログ情報に基づいて、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、ユーザに使用されたアドバイスを判定し、
前記ユーザに使用されたと判定されたアドバイスの表示を消去する
ことを特徴とする請求項1から15の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記ユーザの家電機器は複数のカテゴリーに分類されており、
同一のカテゴリーに分類されている前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを同時に前記ユーザ端末に表示する
ことを特徴とする請求項1から16の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記ユーザの家電機器を示すアイコンを前記ユーザ端末に表示し、
前記アイコンはユーザが選択可能であり、
ユーザにより選択されたアイコンが示す前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを前記ユーザ端末に表示する
ことを特徴とする請求項1から17の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
前記ユーザ端末の表示領域は、第1領域と第2領域を含み、
前記第1領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスと、前記第2領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスとで、表示時間が異なる
ことを特徴とするアドバイスの提供方法。 - 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
前記ユーザの家電機器に関するアドバイスは、前記ユーザの家電機器を正常に動作させるためのサポートアドバイスと、前記ユーザの家電機器の正常な動作の範囲内でさらに快適に使用するためのレコメンドアドバイスとに分類され、
前記サポートアドバイスと、前記レコメンドアドバイスを異なる形態でユーザ端末に表示させる
ことを特徴とするアドバイスの提供方法。 - 前記サポートアドバイスの表示時間は、前記レコメンドアドバイスの表示時間よりも長い
ことを特徴とする請求項20に記載のアドバイスの提供方法。 - 前記サポートアドバイスと前記レコメンドアドバイスとで前記ユーザ端末への表示タイミングが異なる
ことを特徴とする請求項20から21の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記サポートアドバイスは全文を前記ユーザ端末に表示し、前記レコメンドアドバイスは省略して前記ユーザ端末に表示する
ことを特徴とする請求項20から22の何れかに記載のアドバイスの提供方法。 - 前記省略したレコメンドアドバイスとは、アドバイスがあることを示す内容である
ことを特徴とする請求項23に記載のアドバイスの提供方法。
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