JPWO2014192214A1 - 端末の画面を見ながら家電機器を使うユーザのためのアドバイス提供方法 - Google Patents

端末の画面を見ながら家電機器を使うユーザのためのアドバイス提供方法 Download PDF

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Abstract

ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスを、端末103に提供するアドバイスの提供方法である。一のアドバイスをユーザに参照させるための当該アドバイス固有の基準が満たされているか否かを自機や他機のログ情報やユーザ全般情報に従って判定し、各アドバイスの優先度の高低を変化させる。判定結果に応じた態様で、各アドバイスを表示に供する。判定結果に応じた態様には、優先度の高低に応じたアドバイスの一覧表示がある。

Description

本発明は、家電機器の利用支援技術に関する。
家電機器の利用支援技術とは、製品を購入して利用しているユーザに対し、よりよい使い方を提示する技術のことである。家電機器の利用支援には、様々な形態によるものがあるが、一般的なのは、製品を購入して会員登録を行ったユーザに対して、家電機器のよりよい使い方を示すアドバイスコンテンツを提示するという形態である。
特開2002−315079号公報 特開2005−228355号公報
ところで、多機能化、多用途化が進んだ今日の家電機器では、マニュアル本のボリュームも増える一方であり、家電機器のマニュアル本の記載内容があまりユーザに伝わっていないという状況がある。1つの家電機器の用法アドバイスが膨大になることは、かえってユーザの混乱を招き、家電機器の誤った利用につながる恐れがある。マニュアル本の記載内容をアドバイスという形で、ユーザが常時所持しているスマートフォン等の端末に表示させることも考えられるが、上記のようなボリュームのマニュアル本の複数の記載項目を一通り網羅するとなると、スマートフォンにおける記載項目の提示を一巡するだけでも多大な時間がかかる。これでは、スマートフォンを片手に、家電機器を使って短い期間に家事をしようとするユーザの役にはたたない。また、そのアドバイス提示の方法が単調なもの(例えば、記載項目の順に提示するとか、良く見られているものを提示する等)では、端末の画面でアドバイスを見て家電機器を操作してみようとするユーザの意欲を削いでしまう。
本発明の目的は、豊富な種別のアドバイスをユーザに提示しつつも、ユーザの混乱を避けることである。
上記課題を解決することができるアドバイスの提供方法は、家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、ユーザに参照させるべき複数アドバイスを各アドバイスの優先度に従って表示し、前記アドバイスの表示では、家電機器の使用状況又はユーザの状況を示す情報に基づいて各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させるものである。
本発明では、ユーザの状況、又は、家電機器の使用状況によってアドバイスの優先度を変化させ、かかる優先度に従い、アドバイスをユーザに提示するから、家電機器の使用について、ユーザが遭遇している事象に応じた内容のアドバイスがユーザに提示されることになる。ユーザにとって必要な情報がアドバイスという形で提示されるから、本発明にかかるアドバイスの提供により、家電機器を用いた日常の家事が多いに効率化される。
また、本発明で提供されるアドバイスは、優先度に応じた状態で表示されるから、家電機器の使用に関して、絞りこまれたアドバイスをユーザに提供することができる。これにより、家電機器が具備している様々な機能が最大限に発揮されることになる。
(a)は、アドバイス提供方法を実現するためのコンピュータシステム(情報提供システム)を示す。図1(b)は、機器メーカーが、併せてデータ管理やクラウドサーバ111の管理等を行っていて、機器メーカーのコンピュータがデータ運営センター110に該当するケースを示す。図1(c)は、機器メーカー及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ111の運営を行っていて、両者もしくはいずれか一方のコンピュータがデータ運営センター110に該当するケースを示す。 (a)は、サーバ装置111と、無線LAN親機102と、端末103とを示す。図2(b)は、サーバ装置111及び端末103のハードウェア構成を示す。図2(c)は、サーバ装置111のレイヤ構成を示す。 機器グループの一例を示す図である。 端末103の外観の一例を示す図である。 端末103の画面遷移を示す。 (a)は省略表示形態の一例である。図6(b)は、アドバイスの全文表示形態の一例である。図6(c)は、全文表示形態に、アドバイスの優先度付けの理由を付したものである。図6(d)は、アドバイス構造体ファイルのインスタンスを示す。 サーバ装置111の機能的構成を示すブロック図である。 優先度付与部45による各種情報の参照と、当該参照に基づく優先度付与を示す。 (a)は、アドバイスオブジェクトの優先度算出ルールの一例を数式化して示す。図9(b)は、自機ログ、他機ログの新旧による重み付けの指針を模式的に示す。図9(c)は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の種別による優先度の重み付けの指針を模式的に示す。 (a)は、他人による参照回数を加算することによる優先度付与を示す。図10(b)は、ユーザの参照済みかどうかで優先度を変化させる優先度付与を示す。 (a)は、最も基本的な表示態様であり、複数アドバイスオブジェクトを一覧表示する例を示す。図11(b)は重ね合わせ表示である。図11(c)は、表示色強調型である。図11(d)は、一覧表示に音声による読上げを組合せたものである。図11(e)は、一定期間における複数のアドバイスオブジェクトの巡回表示である。 (a)は、サポートアドバイスの全体表示と、レコメンドアドバイスの省略表示とを組み合わせた表示態様である。図12(b)は、複数のアドバイスオブジェクトのうち優先度上位のものに、優先度が高く付与されたことの理由を付して表示するという表示態様である。図12(c)は、複数のアドバイスオブジェクトのうち一度ユーザにより選択されたものの優先度を落とすという表示態様である。 (a)は、表示対象となるアドバイスオブジェクトを、上位のアドバイスオブジェクトのカテゴリーに統一する表示例である。図13(b)は機器固有のアドバイスオブジェクトを表示するという表示例である。図13(c)は、新着情報領域を、第1領域、第2領域という2つの領域に分けて、各領域にアドバイスオブジェクトを表示する表示例である。図13(d)は、この第1領域、第2領域に対する時間配分を示す。 (a)は、アドバイスオブジェクトをサポートアドバイスと、レコメンドアドバイスとに分けて表示する表示例である。図14(b)は、1つの表示領域内でサポートアドバイス、レコメンドアドバイスを時分割で表示する表示例である。 アドバイスの優先度の高低を変化させるべき人物像と、優先度付与の参照先とを対応付けて表形式で示す。 アドバイスの優先度の高低を変化させるべき人物像と、優先度付与の参照先とを対応付けて表形式で示す。 アドバイスの優先度の高低を変化させるべき人物像と、優先度付与の参照先とを対応付けて表形式で示す。 アドバイスの優先度の高低を変化させるべき人物像と、優先度付与の参照先とを対応付けて表形式で示す。 アドバイスの優先度の高低を変化させるべき人物像と、優先度付与の参照先とを対応付けて表形式で示す。 (a)は、ユーザ(ユーザAAA)のプロフィールを示す。図18(b)は、ユーザAAAに提供すべき5つのアドバイス(ナイトコースお勧めアドバイス、洗濯・乾燥自動化アドバイス、ジェット乾燥アドバイス、天気予報・花粉情報お知らせアドバイス、フィルターお掃除アドバイス)を示す。図18(c)は、各アドバイス優先度の積算値を示す。図18(d)は、積算で得られた優先度の高低に従った、アドバイスのソート結果を示す。 アドバイス提供方法の処理手順におけるメインフローチャートである。 各アドバイスの優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。 ナイトコースお勧めアドバイスの処理手順を示すサブルーチンのフローチャートである。 洗濯・乾燥の自動化アドバイスに対する優先度付与の詳細サブルーチンのフローチャートである。 ジェット乾燥アドバイスについての優先度付与の詳細サブルーチンのフローチャートである。 天気予報・花粉情報お知らせアドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。 フィルターお掃除アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。 洗剤投入量アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。 乾燥時間長期化アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。 コースお勧めアドバイスについての優先度付与の詳細を示すフローチャートである。 洗剤ランキングアドバイスについての優先度付与の詳細を示すフローチャートである。 槽洗浄お勧めアドバイスの詳細を示すフローチャートである。 自動調理メニューアドバイスの優先度付与の詳細を示すフローチャートである。 お手入れアドバイスの優先度付与の詳細を示すフローチャートである。 メニュー紹介、料理教室紹介アドバイスの処理手順を示すフローチャートである。 電子レンジおすすめ行程、手作業お勧め行程のアドバイスの詳細を示すフローチャートである。 保温時間アドバイスの詳細を示すフローチャートである。 情報提供システムのネットワーク構成を示す図である。 クラウドサーバ111上で起動されるゲストOSインスタンスと、かかるゲストOSインスタンスにロードされるアプリケーションとについての内部構成を示す。 (a)家電機器101がネットワーク接続を行い(S501)、ログ情報をクラウドサーバ111に送信して処理1〜3をクラウドサーバ111で一括して行うというシーケンスを示す。(b)クラウドサーバ111で行っていた処理1〜3のうち処理3を、端末103側で実行させるシーケンスである。(c)クラウドサーバ111で行っていた処理1〜3のうち処理2、3を、端末103側で実行させるシーケンスである。 サービスの類型1(自社データセンター型)を示す。 サービスの類型2(IaaS利用型)を示す。 サービスの類型3(PaaS利用型)を示す。 サービスの類型4(SaaS利用型)を示す。 ユーザの部屋画像を背景画として、複数のアドバイスオブジェクトを表示する場合の端末103における画面の構成例を示す。
(実施形態の序章)
上述したアドバイス提供方法の基礎として、発明者等は、家庭内のあらゆる機器から情報を取得し、取得した情報を分析してユーザにフィードバックするコンピュータシステムの実現を検討した。
上記の特許文献1、2には、家庭内の機器から取得した情報を分析してユーザにフィードバックするコンピュータシステムが記載されている。ここで特許文献1のコンピュータシステムにおけるサーバは、家電機器から受信した使用状況情報に基づき、ユーザ情報データベースを更新する。そして、随時、設計情報データベースやユーザ情報データベースを参照して、家電機器の使用方法を示すコンサルティング情報を求め、家電機器に送信することでユーザへのフィードバックを行う。しかしながら、特許文献1に記載されたコンピュータシステムは、使用状況情報に基づいたアドバイスを全てユーザに提示するものなので、使い方についてのアドバイスが複数同時に表示されることがあり得る。このように、複数のアドバイスが同時にユーザに提示されると、ユーザにとって必要な情報が埋もれてしまう。
一方、特許文献2のコンピュータシステムは、操作履歴データから所定の条件を満たす履歴の頻出操作パターンを抽出して、頻出操作パターンの操作者を特定し、提供すべきサービスを決定する。提供されるサービスの全てを同時に提供することが不可能な場合、提示すべきそれぞれのサービスについての優先度を比較し、複数のサービスのうち、優先度が上位のものを選択する。しかしながら、特許文献2のコンピュータシステムにおいて、選択の基準となる優先度は、あらかじめ定義されている優先順位に基づいている。このように特許文献2のコンピュータシステムでは、サービスの優先順位をあらかじめ設定している為、状況の変化に応じることができない。よって家電機器の使用状況やユーザの状況に応じた柔軟なサービス提供を実現することは不可能である。
以上のように「発明が解決しようとする課題」で提示した課題、つまり、「1つの家電機器の用法アドバイスが膨大になることは、かえってユーザの混乱を招き、家電機器の誤った利用につながるという課題」を上記特許文献1、2に記載されたコンピュータシステムで解決しようとすると、特許文献1、2に記載されたコンピュータシステムでは、必要な情報が多くなり過ぎた場合に情報の埋没が発生するという実施上の問題、また、家電機器の使用状況やユーザの状況に応じた柔軟なサービス提供を実現できないという実施上の問題がもたらされることになる。
これらの問題の解消のための本発明の態様には、以下の1.に示す「基本的な態様」のものと、2.、3.、4.・・・に示す派生とがある。
(1.基本的な態様)
上記実施上の問題は、家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、ユーザに参照させるべき複数アドバイスを各アドバイスの優先度に従って表示し、前記アドバイスの表示では、家電機器の使用状況又はユーザの状況を示す情報に基づいて各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させるものであれば解決される。本態様では、使用実績が殆ど無い家電機器のアドバイスであっても、システムにおける優先度付与の参照情報において、 “ユーザの状況を示す情報を参照すべき”と管理されていれば、当該アドバイスには、より高い優先度が与えられることになる。使用実績があまりない家電機器のアドバイスに、表示の機会が与えられるので、これまで、注目されていなかった家電機器の用法の周知撤退を図ることができる。
日々の家電機器の使用状況やユーザの状況に変化があると、その変化は、アドバイスの表示形態に影響を及ぼすから、柔軟性に満ちたアドバイス提供が可能になる。多くのアドバイスを偏りなくユーザに見せることが可能になるから、家電機器に対するユーザの理解を深めることができる。
上記の『アドバイス』は、家電機器を利用する際、又は、家電機器の利用に先立ちユーザに再生させるべきデータであって、家電機器の利用に役立つ全てのものをいう。家電機器の利用に役立つ全てのものを包含しているから、アドバイスは、家電機器の作り手側、家電機器の売り手側から与えられるデータ(マニュアル、ヘルプ、チュートリアル、サポート、レコメンデント)だけではなく、気象情報、交通情報、行政情報、ニュースといった外的情報をも包含している。
ここで上記の情報提供システムは、コンピュータシステムを指し、1つ以上のコンピュータから構成されれば足りる。例えば、クラウドサーバが端末に対してゲストOSを起動し、かかるゲストOS上で起動したアプリケーションにより情報提供を行うクラウドコンピュータシステムのほか、クライアントからの要求に応じて、サーバが情報提供を行うクライアント−サーバシステム、コンピュータ同士がピアツーピア接続を行うコンピュータシステム、コンピュータがグリッドとして機能し、分散処理を行うグリッドコンピュータシステムを広く含む。『端末装置』は、マウス、キーパッド等のポインティングデバイスで操作するラップトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末、レジ機端末を広く含む。これらの全ての下位概念について実施の形態を述べると説明が煩雑になり望ましくない。そこで、以降の第1実施形態では、スマートフォンが端末装置であるとした。
アドバイス表示にあたって、家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報のうち、何れを参照すべきかという優先度付与参照情報の管理は、情報提供システムを構成する1つ以上のコンピュータのうち、何れかでなされればよい。つまり、上記サーバ、クラウドサーバ、端末、クライアントの何れで行われてもよい。
(2.家電機器の状況、ユーザの状況の具体化)
家電機器の状況、ユーザの状況は、より具体的なものに展開することができる。つまり、「確定後のクレーム2の写しを挿入します」であってもよい。第1家電機器についてアドバイスを表示する必要があるかどうかを、第2家電機器を通じて間接的に判断するので、アドバイスに対応する第1家電機器の使用実績が少ない場合でも、第1家電機器についての有益な情報を、ユーザに提示することができる。

また第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報から優先度付与の際に参照すべき情報をサーチすることで、優先度を高くすべきかどうかの判断が可能になる。よって、検索エンジンで導入されている検索技術の延長線上で、アドバイス提供方法を実施することができるから、高速で緻密なアドバイス提供が可能になる。
(2ー1.家電機器の状況、ユーザの状況の関連付け)
家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報のうち、どれを、優先度付与の際に参照すべき情報として管理するかについては、以下の内容に展開することができる。それは、システムで管理される優先度付与の際に参照すべき情報とは、アドバイスを参照すべき人物像に応じて、家電機器の使用状況を示す情報、及び、ユーザの状況を示す情報を分類したものである。
本態様で提供されるアドバイスは、ユーザの今現在のライフスタイルや嗜好、考え方に沿ったものに絞られることになり、より的確なアドバイス提供が可能になる。家電機器の使用に関して、絞りこまれたアドバイスをユーザに提供することにより、家電機器が具備している様々な機能が最大限に発揮されることになり、家電機器を製造するメーカーは、自社のブランド価値を高めることができる。 ここでの人物像は、様々な観点により分類される人物像であればよい。具体的にいうと、社会人、主婦、学生、子供という一般的な分類によるもののほか、職業によるもの、社会的地位によるもの、経歴の違いによるもの、個人の生き方・考え方の分類によるもの(例えば、エコな人、他人とゆるくつながっていたい人、流行に敏感な人)等を含む。
(3.ログ情報、ユーザ情報の関係)
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報の関係については、より具体的なものに展開することができる。その具体的なものとは、前記アドバイスの提供方法は更に、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、情報の新しさを比較して、比較結果に応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行うというものである。ログ情報やユーザ情報の新旧を考慮することで数年前のユーザ登録時の情報よりも、つい最近の情報をアドバイスの表示状態に反映することができるから、ユーザの近況に沿ったアドバイス提供が可能になる。ここで新しさは、年月日や時分秒を示す何等かの情報で表現されていればよい。例えば、ログ情報、ユーザ情報そのものの作成日付、更新日付でもよい。
(4.ログ情報、ユーザ情報の考慮の仕方その1)
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のそれぞれをどのように考慮するかについては以下のような考え方で展開することができる。それは、前記アドバイスの提供方法は更に、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうちどの情報に基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させたかに応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行うというものである。第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報の存在を吟味しつつも、参照させたい人物像に関する記載が第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、何処に含まれるかで優先度の変化量は変わるから、ユーザの状況把握が一層進んだものになる。
(4ー1.アドバイスやユーザ情報の具体化)
アドバイスやユーザ情報については、より具体的なものに展開することができる。つまり、前記ユーザ情報は、情報提供システム内部で管理されているユーザの登録情報と、情報提供システムを通じて外部ネットワークから取得することができるユーザの外部情報とから構成され、前記アドバイスには、家電機器のマニュアル情報のアドバイスと、情報提供システムを通じて外部ネットワークから取得することができる情報であって、家電機器の操作にあたって連携して用いられるべき機器連携外部情報のアドバイスとがあってもよい。マニュアル情報のアドバイス、機器連携外部情報のアドバイスという種別が異なるアドバイスのそれぞれを、優先度という画一の尺度で評価して各アドバイスの表示態様を変えるから、あるときは、マニュアル情報のアドバイスが高優先度の態様で表示され、別のときは機器連携外部情報のアドバイスが高優先度の態様で表示されることになる。画面を見る機会において、表示に供されるアドバイスを高い頻度で更新することができるから、家電機器の利用支援の充実化を図ることができる。また、優先度変化は、システム内部で管理されているユーザの登録情報だけではなく、ユーザの外部情報も優先度変化に考慮されるから、アドバイス変化のための優先度変化が高精度になされることになる。
そしてユーザの登録情報に従ってマニュアル情報の優先度を高くするケース、ユーザの外部情報に従ってマニュアル情報の優先度を高くするケース、ユーザの登録情報に従い、機器連携外部情報の優先度を高くするケース、ユーザの外部情報に従い、機器連携外部情報の優先度を高くするケースという4つの組合せを包含するので、新鮮な印象をユーザに与え続けることができる。
(5.ログ情報、ユーザ情報の考慮の仕方その2)
第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のそれぞれをどのように考慮するかについては、以下のような別の考え方で展開することができる。それは、前記アドバイスの優先度の重み付けの高さは、ユーザ情報>第1家電機器のログ情報>第2家電機器のログ情報の順に高いというものである。ユーザ情報は、ユーザ自身が登録した正確な情報であるから、ユーザ情報を評価の中心に据え、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報を補助的にすることで、ユーザの目線に沿ったアドバイス提供が可能になる。
(6.他人による参照に応じた内容展開)
優先度の高低変化については、他人による参照に応じた処理を追加することができる。追加される処理とは、前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスの他のユーザによる参照回数を取得し、前記優先度の高低変化は、前記取得した他のユーザによる参照回数に基づいて、前記他のユーザにより参照された家電機器に関するアドバイスの優先度を重み付けることでなされるというものである。他人により活用されたアドバイスの地位を相対的に高くするので、他の人の使い方が気になるユーザにとって有益な情報になる。また家電機器の用法がユーザ毎に異なるというバラツキをなくし、家電機器の適正利用を推進することができる。
優先度の高低変化は、アドバイスの順位を表現できるものなら、どのようなものも採用することができる。1、2、3という整数表現やAAA、AA、A、A-、A-というランク表現、メモリやレジスタといったハードウェア資源の格納順位でも足りる。タグやリンクの付与数であってもよい。優先度をどのように変化せるかという変化のさせ方については、アドバイス固有の基準を満たすかどうかの判定に応じて優先度を高くするだけでも、低くするだけでもよい。判定結果に応じて所定の増分を加算又は減算してゆくというものでもよいし、何等かの関数や相関性を用いて判定結果から優先度を導くというものでもよい。
(7.本人による参照に応じた内容展開)
優先度の高低変化については、本人による参照に応じた処理を追加することができる。それは、アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスのユーザによる参照状況を取得し、前記優先度の高低変化は、前記取得したユーザによる参照状況に基づいて、ユーザが参照した前記ユーザの家電機器に関するアドバイスの優先度を低下させることでなされるというものである。ユーザにより参照されたアドバイスの地位を相対的に低くすることで、未だ閲覧されていない他のアドバイスを閲覧するよう仕向けることが可能になる。
(8.静音モードに関する内容展開)
第1家電機器と、これ対応するアドバイスについては、洗濯機の静音モードに関する内容に展開することができる。それは、前記第1家電機器は洗濯機であり、前記アドバイスは、静音モード選択のおすすめであり、夜間における洗濯機の使用歴、第2家電機器である映像音響機器の消音モードの使用歴、第2家電機器である携帯電話のマナーモードの設定歴、ユーザ情報に示される所在地が、消音が求められる環境であるとの情報の何れかに基づいて、静音モード選択のおすすめに対応する優先度の高低を変化させるというものである。音に敏感なユーザに静音モードの使用をすすめることができるから、ユーザの状況にあった洗濯機の利用の仕方の推薦が可能になる。
(8ー1.省エネルギーに関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、省エネルギーに関する内容に展開することができる。つまりアドバイスは、洗濯機における洗濯・乾燥の自動化のお勧めであり、当該洗濯・乾燥の自動化のお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、第1家電機器における家庭クリーニングモードの使用歴、同じ条件の他のユーザよりも低いことが明らかな第1家電機器又は第2家電機器の電力使用量、花粉が多い時期における使用歴、洗濯時と、乾燥時との重量変化の何れかであってもよい。かかるモードの利用を促すことで、近年の省エネルギーの要請に応じることができる。
(8−2.未使用機能に関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、未使用機能に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、所定の重量以下の衣類を対象としたジェット乾燥機能のお勧めであり、ジェット乾燥機能とは、洗濯槽を回転かつ反転させながら、ヒートポンプによる送風で乾燥を行うモードであり、当該ジェット乾燥機能お勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、第1家電機器のログ情報に示される一回の洗濯量と、乾燥量との変化量であって、所定の値を上回るもの、ユーザの勤務先の記載、第2家電機器であるアイロンの使用歴、日中を示す洗濯の時間帯であってもよい。洗濯機の高機能化が更に進んだとしても、本機能の埋没を避けることができる。かかる機能の使用を促すことで、日々の家事の労力軽減を図ることができる。
(8−3.メンテナンスに関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、家電機器のメンテナンスに関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、洗濯機におけるフィルター洗浄のお勧めであり、前記洗濯機におけるフィルター洗浄のお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、所定回数以上のフィルターの目詰まり発生、又は、所定時間以上の洗濯の累計時間であってもよい。フィルター目詰まりが発生したまま、洗濯機を使用しつづけるという危うい状況の早期改善をユーザに求めることができる。
(8−4.洗剤使用量に関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、洗剤使用量に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、洗剤入れ過ぎの改善を求めるアドバイスであり、前記洗剤入れ過ぎの改善アドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、所定数以上である消泡の実行回数、所定量以上である洗剤量の投入量、洗剤の品種登録の変化の何れかであってもよい。家庭での洗剤使用量の削減を呼び掛けることで、環境保護に貢献することができる。
(8−5.使用洗剤に関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、使用洗剤に関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは使用洗剤お勧めであり、使用洗剤お勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、使用洗剤の品種登録であってもよい。該当する家電機器で利用が望ましい洗剤を好適に提示することで、適正な洗剤の選択を呼び掛けることができる。これにより、洗濯効率をアップすることができる。
(8−6.家電機器の洗濯槽のメンテナンスに関する内容展開)
洗濯機を対象にしたアドバイスについては、家電機器の洗濯槽のメンテナンスに関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、洗濯槽の洗浄を推薦するアドバイスであり、洗濯槽洗浄の推薦のアドバイスを参照させたい人物像に関する記載とは、槽洗浄が未実施との記載、所定時間を上回る洗濯の累計時間であってもよい。日々日常の家事で見落としがちな槽汚れの蓄積に注意をむけさせることができ、故障等を未然防止することができる。
(9.調理器のメンテナンスに関する内容展開)
第1家電機器を対象にしたアドバイスについては、調理器のメンテナンスに関する内容に展開することができる。それは、前記第1家電機器は、調理器であり、前記アドバイスは、調理器お手入れのお勧めであり、焼き料理の使用歴、空気清浄機又は掃除器の使用歴の何れかに基づいて、調理器お手入れのお勧めに対応する優先度の高低を変化させるというものである。これにより日々の調理で蓄積した汚れの清掃の必要性をユーザに気付かせることができる。
(9−1.調理器と調理行程に関する内容展開)
調理器を対象にしたアドバイスについては、調理器と調理行程に関する内容に展開することができる。つまり、前記アドバイスは、自動調理メニューのお勧めであり、前記自動調理メニューのお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、所定の閾値を上回る調理時間の履歴であってもよい。これにより何かの調理をしようとして悪戦苦闘しているユーザに好適な支援を行うことができる。
(9−2.調理器の用法に関する内容展開)
調理器を対象にしたアドバイスについては、調理器の用法に関する内容に展開することができる。つまり前記アドバイスは、調理器使用に適した行程又は手続きのお勧めであり、調理器使用に適した行程又は手続きのお勧めアドバイスを参照させたい人物像に関する記載は、第2家電機器である録画機器におけるグルメ番組カテゴリーの録画歴、子供番組カテゴリーの録画歴でもよい。日々の献立に苦労している主婦に、レンジを用いた調理法を提示することができるので、特に子育て中の主婦の仕事を大きく効率化することができる。
(10.優先度に従った状態の具体化)

優先度に従った状態は、人間の視覚に訴える態様に限らず、聴覚、嗅覚等の五感のうち何れかに訴えるものであれば足りる。人間の視覚に訴える態様を採用する場合、「優先度に従った状態」をより具体的なものに展開することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの一覧表示を行い、前記優先度に従った表示とは、前記一覧表示において、複数アドバイスのそれぞれを、優先度の高低に従った順位で表示させるというものである。画面において、上のものから順にアドバイスを参照していくことで、家電機器利用にあたって何をすべきかを効率的に判断することができる。
(11.重ね合わせ表示の採用による内容展開)
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの重ね合わせ表示を行い、前記優先度に従った表示とは、前記重ね合わせ表示において、優先度が高いアドバイスを前面側に表示させるというものである。重ね合わせ表示の採用により、優先度が高いアドバイスについてはその内容全文がユーザの視界に入ることになる。
(12.表示内容の時間的変化による内容展開)
上記「優先度に従った状態」については、時間的な変化を導入することができる。それは、ユーザ端末は、複数のアドバイスの周期的な表示を行い、前記優先度に従った周期的な表示とは、前記周期的なアドバイス表示において、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものから、前記ユーザ端末に表示するアドバイスを選択してユーザ端末に表示させ、一定期間後、前記複数のアドバイスのうち、優先度が高いアドバイスから、前記ユーザ端末に表示すべきアドバイスを再度選択し、前記選択したアドバイスを前記ユーザ端末に表示させるというものである。ユーザが何の操作を行わずとも、自動的にアドバイスが切り替ってゆくから、ユーザによる周知徹底を確実なものにすることができる。また端末の画面面積が限られていたとしても、多くの情報内容をユーザに伝えることができる。
(13.表示色変化による内容展開)
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、前記優先度に従った表示とは、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものの表示色を、それ以外のアドバイスの表示色と異なるものにするというものである。優先度が高いアドバイスは特に目立つことになるから、ユーザの注意を向けさせることができる。
(14.発声の導入による内容展開)
上記「優先度に従った状態」については、人間の聴覚に訴えるものを含む。
それは前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いと判定されたアドバイスのみ、ユーザに対して音声で通知するというものである。端末からの発声でユーザの注意を端末に向けさせることができるから、アドバイスの内容を正しくユーザに伝達することができる。
(15.理由付けの付与)
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものを、前記アドバイスの優先度が高いと判定する際に用いた前記優先度が高くなる条件と共に前記ユーザ端末に表示するというものである。何故、このアドバイスが提供されるのかという理由付けをユーザに提示することで、ユーザの行為の改善を間接的に求めることができる。
(16.アドバイス新旧の参照)
上記「優先度に従った状態」については、より具体的なものに展開することができる。それは、前記ユーザの家電機器のログ情報を取得し、前記取得した前記ユーザの家電機器のログ情報に基づいて、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、ユーザに使用されたアドバイスを判定し、前記ユーザに使用されたと判定されたアドバイスの表示を消去するというものである。古いアドバイスを削除して、新たなアドバイスをより多くユーザに提供することが可能になる。
(17.複数家電機器に対する適応化)
上記「優先度に従った状態」については、アドバイスの対象となる家電機器に応じたものに展開することができる。それは、前記ユーザの家電機器は複数のカテゴリーに分類されており、同一のカテゴリーに分類されている前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを同時に前記ユーザ端末に表示するというものである。関連する複数の家電機器に関してアドバイスをまとめてユーザに見せることが可能になるから、複数の家電機器に対する同時設定、操作が必要な場合に、何をやるべきかという行動指針の決定が迅速になる。
(18.家電機器の種別に応じた制限)
上記「優先度に従った状態」については、家電機器の種別に応じた制限を施すことができる。それは、前記ユーザの家電機器を示すアイコンを前記ユーザ端末に表示し、前記アイコンはユーザが選択可能であり、ユーザにより選択されたアイコンが示す前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを前記ユーザ端末に表示するというものである。提示されるアドバイスがユーザにより選択された家電機器に限られるから、アドバイスの内容整理が容易になる。愛着がある家電機器や買ったばかりの家電機器のアドバイスを優先的にユーザに閲覧させるので、よりユーザの立場に立ったアドバイス提供が可能になる。
(19.アドバイス表示期間に対する制限)
アドバイスの表示期間については、以下のような態様での実現も考えられる。それは、家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、前記ユーザ端末の表示領域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスと、前記第2領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスとで、表示時間が異なるというものである。
更新間隔が長い領域、短い領域を設けることで、優先度が高いアドバイスを第1領域に配置してユーザに長く見てもらうという選択が可能になる。一方優先度が低いアドバイスは、更新頻度が高いから、限られた時間内に様々なアドバイスをユーザに見せることができる。
(20.アドバイス提供の別態様)
家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法については、以下のような態様も考えられる。それは、ユーザの家電機器に関するアドバイスは、前記ユーザの家電機器を正常に動作させるためのサポートアドバイスと、前記ユーザの家電機器の正常な動作の範囲内でさらに快適に使用するためのレコメンドアドバイスとに分類され、前記サポートアドバイスと、前記レコメンドアドバイスを異なる形態でユーザ端末に表示させるというものである。アドバイスの種別によって表示形態が変わるので、緊急度が高いサポートアドバイスについてはユーザの注意を強く引き付けることができる。
(21.アドバイス種別に応じた制限)
アドバイスの表示態様については、アドバイスの種別に応じた改良を施すことができる。それは前記サポートアドバイスの表示時間は、前記レコメンドアドバイスの表示時間よりも長いというものである。サポート、レコメンドの違いにより表示時間を変えるから何を先にすべきという行動指針が立て易くなる。サポートアドバイスに割り当てるべき時間を長くすることで、サポートを理解するための充分な時間的余裕をユーザに与えることができる。
(22.アドバイスの表示タイミングについての内容展開)
アドバイスの表示タイミングについて、追加的な改良を施すことができる。それは、前記サポートアドバイスと前記レコメンドアドバイスとで前記ユーザ端末への表示タイミングが異なるというものである。表示タイミングを変えることで、このアドバイスはしっかりとユーザに見せ、このアドバイスは受け流してもよいとの情報選択が可能になる。
(23.端末の画面領域の配分についての内容展開その1)
端末の画面領域の配分においても、追加的な改良を施すことができる。それは、前記サポートアドバイスは全文を前記ユーザ端末に表示し、前記レコメンドアドバイスは省略して前記ユーザ端末に表示するというものである。画面領域の有効な配分が可能になり、ユーザによる把握が迅速になる。
(24.端末の画面領域の配分についての内容展開その2)
端末の画面領域の配分においても、追加的な改良を施すことができる。それは、前記省略したレコメンドアドバイスとは、アドバイスがあることを示す内容であるというものである。限られた面積の画面の中に、多くアドバイスの存在をユーザに知らせることができる。
なお、以下で説明する実施の態様は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の態様で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の態様における構成要素のうち、最上位概念の態様に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の態様において、各々の内容を組み合わせることも出来る。
(実施の形態1)
コンピュータシステム上で、上記アドバイス提供方法を実施するための実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(提供するサービスの全体像)
図1(a)は、アドバイス提供方法を実現するためのコンピュータシステム(情報提供システム)を示す。かかるコンピュータシステムは、家電機器のリモートサポートサービスを実現する。ここでのリモートサポートサービスとは、ネットワークを通じて家電機器が正常に動作しているか否かの監視を行い、必要に応じてトラブル対処やソフトウェアのバージョンアップを行うサービスであり、このリモートサポートサービスの一環として、様々な情報提供を行う。かかる情報提供システムは、機器グループ100(複数の家電機器101、ホームゲートウェイ102を含む)と、端末103と、データ運営センター110(クラウドサーバ111を含む)と、サービス提供センター120(サーバ121を含む)とから構成される。
機器グループ100は、例えば企業、団体、家庭等に設置された機器の集合体であり、機器A,Bを含む複数の家電機器101、ホームゲートウェイ102が存在する。複数の家電機器101は、情報提供システムにおけるリモートサポートの対象になっている家電機器の集りである。ここでのリモートサポートとは、リモートサポートの対象として予め登録されている家電機器の状況をクラウドサーバ111で管理することである。リモートサポートの対象になっている家電機器には、インターネットと接続可能な機器(例えば、TV、録画機器等)もあれば、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器(例えば、照明、洗濯機、冷蔵庫等)も存在する。この後者の機器は、それ自身ではインターネットと接続不可能であるが、ホームゲートウェイ102を介してインターネットと接続可能となる機器を含む。これらの複数の家電機器101を使用するユーザを"ユーザAAA"と呼ぶ。
端末103は、クラウドサーバ111と通信を行うことができる携帯端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末が該当する。情報提供システムの外部で、情報を参照するユーザ(図1ではユーザZZZと表記している)は、この端末103を通じて情報提供を受ける。
データ運営センター110は、データセンター運営会社に設置された社内のイントラネットワークから構成され、リモートサポートサービスを実現するためのデータ管理やデータセンターの運営等を行う。当該データ管理としては、家電機器の購入時にユーザからユーザ登録を受け付け、そうしてユーザ登録を行ったユーザを、リモートサポートサービスの会員として管理するというものがある。このユーザ登録は、リモートサポートの対象となる家電機器の登録と、当該ユーザがリモートサポートサービスの会員になるための会員登録とを含む。データ運営センター110は、こうして登録された家電機器の情報、会員登録で入力されたユーザの登録情報の管理を行う。データ運営センター110では、会員登録にあたって、ユーザの識別子、氏名、住所、勤務先等をユーザの登録情報として管理する。
またユーザ登録時に、ユーザに関するSNS情報、ブログ、ホームページの所在を示すURL入力を行う。これらの入力を受け付けるのは、外部ネットワークから、ユーザに関する情報を取得するためである。またデータ運営センター110は、登録された家電機器の情報として、家電機器の製品コードを用いることでリモートサポートサービスの対象となる家電機器を特定する。データ運営センター110は、データ管理やクラウドサーバ111の運営等のみを行っている会社に限らない。例えば複数の家電機器101のうちの一つの機器を開発・製造している機器メーカーが、併せてデータ管理やクラウドサーバ111の管理等を行っている場合は、機器メーカーのコンピュータがデータ運営センター110に該当する(図1(b)を参照)。更にデータ運営センター110は一つの会社に限らない。例えば機器メーカー及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ111の運営を行っている場合は、両者もしくはいずれか一方のコンピュータがデータ運営センター110に該当する(図1(c)を参照)。他の管理会社としては、警備会社や電力事業者がある。 クラウドサーバ111は、データ運営センター110の内部に存在していて、データセンター運営会社に設置された社内のイントラネットワークと、社外のインターネットとを分け隔てることなくアクセスし得る仮想化サーバであり、インターネットを介して様々な機器と連携することで、ビッグデータを管理する。
サービス提供センター120は、サービスプロバイダのコンピュータにより構成される。このサービス提供センター120を構成するコンピュータには、サーバ121がある。サーバ121を破線で描いているのは、サービス提供センター120がサーバ121を保有していない場合もあるからである。例えば、クラウドサーバ111が全てのデータ管理を行っている場合等は、サーバ121は不要となる。
次に、上記サービスにおける情報の流れを説明する。まず、機器グループ100の機器A又は機器Bはユーザにより使用がなされる度にログ情報を生成し、データ運営センター110のクラウドサーバ111に送信する。クラウドサーバ111は自身のストレージに機器A又は機器Bのログ情報を集積する(矢印a1参照)。ここでログ情報とは複数の家電機器101の、例えば運転状況や動作日時等を示す情報である。例えば、テレビの視聴履歴やレコーダーの録画予約情報、洗濯機の運転日時・洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時・開閉回数などである。ログ情報は、インターネットを介して複数の家電機器101自体から直接クラウドサーバ111に提供される場合もある。また矢印d1に示すようにログ情報がホームゲートウェイ102に集積され、ホームゲートウェイ102からクラウドサーバ111に提供されることもある。
次に、データ運営センター110のクラウドサーバ111は、集積したログ情報を一定の単位でサービス提供センター120に提供する。この提供の単位には、データセンター運営会社が集積した情報を整理してサービス提供センター120に提供することができる単位、又は、サービス提供センター120が要求した単位が考えられる。一定の単位と記載したが一定でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化する場合もある。
ログ情報は、クラウドサーバ111のストレージを通じて、必要に応じてサービス提供センター120が保有するサーバ121にも保存される(矢印b1参照)。そして、サービス提供センター120は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、ユーザに提供する。整理された情報の受け手であるユーザには、複数の家電機器101を使用するユーザAAA、外部のユーザZZZの双方が想定される。ユーザへのサービス提供方法には、矢印f1、e1に示すような提供経路、つまりサービスプロバイダを通じてユーザへ提供されるという提供経路も存在する。ユーザAAAとユーザZZZとは、別人である場合、同一である場合の双方が想定される。以下の実施の形態1ではユーザAAA、ユーザZZZが同一人であり、尚且つ、機器グループ100に存在するという前提で説明を行う。
またユーザへのサービス提供方法には、矢印c1,d1に示すような提供経路、つまりデータ運営センター110のクラウドサーバ111を再度経由して、ユーザに提供するというものもある。データ運営センター110のクラウドサーバ111は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合するように整理する機能をもつ。サービス提供センター120には、かかる整理機能で得られた情報が提供されることもある。以降の説明では、このクラウドサーバ111の機能と、サービス提供センター120のサーバ121の機能とを有したサーバ(サーバ装置111)が、上記情報提供システムにおいて情報提供を行うものとする。
次に、クラウドサーバ111で管理されるビッグデータについて説明する。本願で前提にしているビッグデータは、データ運営センターのイントラネットワークでのみ取得可能であり、システム内部で管理されている内部情報と、システムを通じて外部ネットワークから取得することができる外部情報とから構成される。ユーザについての内部情報、外部情報について説明する。ユーザについての内部情報は、リモートサポートサービスの会員登録時にユーザが入力したユーザの登録情報である。ユーザについての外部情報は、このシステムを通じて外部ネットワークから取得することができる情報(例えばソーシャルネットワークサービス(SNS)情報、ブログ情報、ホームページ情報)である。
家電機器についての内部情報、外部情報について説明する。家電機器についての内部情報は、機器グループから送信されるログ情報、家電機器についてメーカーにより作成されたオンラインマニュアル情報(例えば、未使用機能のお勧め情報、使いこなし情報、メンテナンス情報)である。家電機器についての外部情報は、機器連携外部情報であり、このシステムを通じて外部ネットワークから取得することができる情報であって、家電機器の利用時に連携して端末103に表示すべきもの(天気予報・花粉情報、洗剤ランキング、メニュー紹介、料理教室紹介)をいう。
本システムの情報提供とは、会員であるユーザのログインがあった際、ログ情報、ユーザの登録情報、ユーザの外部情報を用いて、家電機器のオンラインマニュアル情報や家電機器の機器連携外部情報の中からアドバイスとして適切なものを選び、端末103において表示させるというものである。家電機器のオンラインマニュアル情報や家電機器の機器連携外部情報であって、端末103において、一人のログインユーザのためにアドバイスとして表示されるものを"アドバイスオブジェクト"という。
(情報提供システムのハードウェア資源)
上記情報提供システムのハードウェア資源は、図2(a)に示すものとなる。図2(a)は、ユーザの部屋に設けられたホームゲートウェイである無線LAN親機102と、端末103と、サーバ装置とを示す。図2(b)は、サーバ装置111及び端末103のハードウェア構成を示す。図2(b)の左側においてサーバ装置111のハードウェア構成は、マイクロプロセッサユニット(MPU)4、ランダムアクセスメモリ(RAM)5、リードオンリーメモリ(ROM)6、グラフィクスプロセッサユニット(GPU)7、I/O回路8、ストレージドライブ9、通信ハードウェア10から構成される。
本図の右側において端末103のハードウェア構成は、マイクロプロセッサユニット(MPU)11、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、リードオンリーメモリ(ROM)13、グラフィクスプロセッサユニット(GPU)14、通信ハードウェア(HW)15、ディスプレイパネル16、タッチセンサ回路17、加速度センサ回路18、磁気センサ回路19、I/O回路20、ストレージドライブ21から構成される。
タッチセンサ回路17は、端末103の画面を触る操作(タップ操作)、端末103の画面をなぞる操作(フリック操作)を光学的又は電気的に検出する。かかる検出の1つとして表面型静電容量方式のものがある。表面型静電容量方式では、その内部に、ガラス基板の上に透明電極膜(導電層)を敷き、表面に保護カバーを重ねた構造を有している。ガラス基板の4隅にある電極に電圧をかけてパネル全体に均一な低圧の電界を発生させ、指が表面に触れた際の静電容量の変化をパネル4隅で測定し、指の座標を特定する。これによりタップ操作やフリック操作の座標を検出することができる。
図2(c)は、サーバ装置111のレイヤ構成を示す。サーバ装置111のレイヤ構成は、アプリケーション201、オペレーティングシステム202、ハードウェアといった3つの階層から構成される。オペレーティングシステム(OS)202は、ミドルウェア、ファイルシステムで構成され、仮想マシンを具備したプラットフォームである。仮想マシンは、オブジェクト指向言語で作成されたアプリケーションをネィティブコードに変換してMPUに実行させる。このオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションは、上記サーバ装置111のMPUに、アドバイス提供方法を実行させるための実行コードを含む。
システムにおけるサーバ装置111のハードウェア資源、及び、端末103におけるハードウェア資源は何れも、MPU-ROM-RAMといったハードウェア資源の存在を中核にしている。しかしソフトウェア階層においては、サーバの構成にはハードウェア上にアプリケーション201、オペレーティングシステム(OS)202が存在するものの、端末103には、オペレーティングシステム(OS)が存在せす、アプリケーションの実行画面を表示するためのブラウザ203が、ハードウェア資源上に直接存在する形になっている。
上記システムにおけるユーザは、ブラウザ画面でアドバイスオブジェクトを表示したり、アドバイスオブジェクトに含まれる文書の読上げ音声を再生したり、アドバイスオブジェクトに含まれるチュートリアル動画像を再生すること等で、ユーザがアドバイスの存在や内容を知覚する。アドバイスオブジェクトの表示にあたってメニューやアイコンを用いてブラウザ画面を構成する処理は端末103、サーバ装置111の何れかでなされることになる。以上がシステムについての説明である。
(アドバイス提供の対象となる家電機器)
ここでシステムによるアドバイス提供は、複数の家電機器(以下、機器グループという)が設置された一般家庭のユーザに対してなされることを想定している。かかる世帯において、複数のアドバイスオブジェクトを含むブラウザ画像を端末103に表示させることで、家電機器の適切な利用をユーザに促す。本願における家電機器とは、一般人の日常生活に特化された機能を具備した機器のことであり、ユーザの衣食住等に関して用いられるものをいう。衣服を洗濯したり、食べ物を調理したりすることは一般人の日常生活の一部であるといえるから、洗濯機や調理器は家電機器に含まれる。またTVを見ることは、一般人の日常生活の一部であるといえるから、TVや録画機器は家電機器に含まれる。これらの家電機器と、サーバ装置111との通信は、有線アクセス方式だけでなく、無線アクセス方式、又は、タッチアクセス方式でなされてもよい。
無線アクセス方式は、ホームゲートウェイ、無線アダプタ等を通じて、サーバ装置111と、家電機器とが常時接続を行うことでなされる。 タッチアクセス方式は、これらホームゲートウェイ、無線アダプタ等の代わりに、端末103を使用するものであり、端末103と家電機器との接触を機会に無線タグを通じた蓄積通信を行うことでなされる。この蓄積送信において、家電機器は家電機器の使用を示すログ情報を常時蓄積していて、端末103との接続があると、それまで蓄積していたログ情報を一括して端末103に引渡し、端末103を通じてサーバ装置111に送信する。
以下、ログ情報について説明する。本実施形態で想定するログ情報は、主として家電機器の使用状況を示す。ログ情報は、使用開始時刻と、使用の継続時間又は使用終了時刻との組みに、使用内容、トラブルコード/エラーコードを対応付けて家電機器の使用状況を示す。ここで使用内容とは、家電機器の使用にあたってのモード設定、コース選択、パラメータ設定を示すものであり、家電機器毎に異なるものとなる。ログ情報には、様々な形態のものが存在するが、本実施形態では、一個の使用状況を示す情報単位をログ情報とする。ログ情報をネットワークで転送し、記録媒体に記録するため、ログ情報の生成にあたっては、1つ又は複数のログ情報を一個のファイル(ログ情報ファイル)に格納する。ログ情報ファイルへの格納形態には、1つのログ情報を、1つのログ情報ファイルに格納するという形態と、複数のログ情報を1つのログ情報ファイルに格納するという形態とがある。前者の格納形態では、ログ情報ファイルの作成日付で家電機器の最後の使用が終了した日時を知ることができる。後者の格納形態では、ログ情報ファイルの更新日付で家電機器の最後の使用が終了した日時を知ることができる。
1つのログ情報を、1つのログ情報ファイルに格納するという形態において、家電機器の制御部は、以下のようにしてログ情報ファイルの生成を行う。ユーザによる使用開始が検出された場合、ログ情報ファイルのフォーマットを定める雛形をメモリ上に構築して使用の開始時刻と、その際のユーザによるモード設定、コース選択、パラメータ設定とをログ情報ファイルに記載する。家電機器の動作中、制御部は、家電機器の動作終了待ち状態となり、動作が終了すれば、ログ情報ファイルをクローズして、一個のログ情報ファイルを得る。その後、有線アクセス方式、無線アクセス方式、タッチアクセス方式の何れかの方式により、生成したログ情報ファイルをサーバ装置111に送信する。
図3は、機器グループを構成する複数の家電機器の一例を示す図である。図3では、情報提供サービスの会員であるユーザAAAが、スマートフォンを片手に、洗濯や炊事といった日常の家事を行っている状況を想定している。本図に示すように機器グループは、一世帯に設置された洗濯機31、調理器32、冷蔵庫33、ジャー炊飯器34、エアコン35、空気清浄器36を含み、上記の有線アクセス方式、無線アクセス方式、タッチアクセス方式の何れかを通じて通信を行う。本情報提供システムは、端末103を通じてアドバイスオブジェクトをユーザに提供することでこれらの家電機器の使用を支援する。また図示はしていないが、サーバ装置111によるリモートサポートの対象となる家電機器には、掃除機、TV、録画機器、携帯電話があり、これらの家電機器もログ情報をサーバ装置111に送信しているものとする。この機器グループに属する家電機器のそれぞれが、アドバイス提供方法の対象になる。複数の家電機器が存在する場所で、ユーザが所持する端末103に、アドバイスオブジェクトの表示を行わせ、家電機器の適切な利用を促すのが、アドバイス提供方法の役割である。しかしこれらの家電機器の全てについて説明するのは煩雑になるから、説明の対象を洗濯機31、調理器32のみに絞り、その他の家電機器については説明を省略するか、或は、簡略なものに留める。
(洗濯機31)
洗濯機31は、モード設定や制御プログラムに従い、制御部がモータ、給水系、排水系、乾燥系などを自動制御して、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程を行うドラム式洗濯乾燥器である。洗濯機本体の内部の水槽内には、回転ドラムが回転自在に配設され、回転ドラムは、水槽の背面に外側より取り付けられたモータにより回転駆動される。回転ドラムは、水槽の外底部に固着したモータに直結され、回転駆動されることにより、開閉扉部より回転ドラムに投入された衣類の撹拌たたき洗いを行う。
乾燥系は、水槽および回転ドラム内の空気を、送風用ファンモータによって循環させる。乾燥系は、糸屑類を捕集し除塵するフィルターや、除塵後の導入空気を除湿する除湿部、除湿後の空気を加熱して渇いた高温空気とする加熱部等で構成されるヒートポンプ装置等を有する。運転コース等のモードや各種機能の選択は、本体の操作パネルと、表示パネルとを通じてなされる。操作パネルでの入力設定により運転開始が設定されると、水槽内の水位検知に応じて、モータ、排水弁、給水弁などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥行程などの運転を行う。
(調理器32)
調理器32は、被加熱物を収容する加熱室にマイクロ波を供給して被加熱物を誘電加熱する加熱調理器である。電子レンジは高周波を発生する高周波発生部としてのマグネトロンと、加熱室内の空気を撹拌・循環させる循環ファンと、加熱室内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンベクションヒータと、加熱室内の温度を検出する温度センサと、制御部と、入力部とを主要な構成要素として備えている。入力部には、加熱の開始を指示するスタートスイッチ、制御内容や加熱温度、加熱経過時間等を示す液晶表示部、高周波加熱や他の加熱方法を切り替える切替スイッチ、予め用意されている加熱プログラムをスタートさせる自動調理スイッチ等の種々の操作スイッチが搭載され、これらのスイッチの入力を通じて制御部が処理を行う。
以上で、家電機器についての説明を終える。家電機器について説明を終えたところで端末103の概要について説明する。
(端末103の構成)
図4は、端末103の外観の一例を示す図である。図4に示すように端末103の表面には、タッチパネル37が存在していて、ブラウザ画面はこのタッチパネルに表示される。ブラウザ画面を構成するためのGUI部品は、テキストボックス、ボタン、リンク、展開縮小ボックス、リストボックス、スクロールバー、チェックボックス、一覧表示メニュー、ウィンドゥ、アイコンがある。
本図のタッチパネルに表示された画面の内容について説明する。この画面の内容は、端末103のブラウザにより表示されるものであり、ブラウザ画面とよぶ。このブラウザ画面は、優先度付けがなされたn個のアドバイスオブジェクトの一覧表示メニューを含むお勧め画面領域area1と、リモートサポートサービスの対象として登録されている機器のアイコンが配置されるアイコン領域area2とを含む。
かかる表示において何れかのアドバイスオブジェクトの表示領域をタップすると、そのアドバイスオブジェクトの全体表示がなされる。またかかる画面をフリックすると、n個のアドバイスオブジェクトのスクロールを行う。このスクロールは、領域に存在するn個のアドバイスオブジェクトのうち、最上位ものを消去し、2番以降のアドバイスオブジェクトの順位を繰り上げ、領域の最下段に、n+1番目のアドバイスオブジェクトを配置することでなされる。フリック操作に応じて、かかるアドバイスオブジェクトのスクロールを行うことで、下位のアドバイスオブジェクトも表示に供されることになる。
アドバイスオブジェクトの表示にあたってメニューやアイコンを用いてブラウザ画面を構成する処理は端末103でなされず、サーバ装置111側でなされる。よって端末103側のアプリケーションで行うべき処理は、タッチパネルに対するユーザ操作があった場合、タップ、フリック、ドラッグが発生したとのイベントや、ソフトウェアキーボードのキータッチがあったとのイベントをサーバ装置111に送信するという送信処理、サーバ装置111で作成・送信されたブラウザ画面の画面データを受信して表示する受信処理に限られることになる。
かかるサーバ装置111との送信処理、受信処理により図4のブラウザ画面は、図5の画面遷移をなす。
図5は、端末103の画面遷移の一例を示す。この画面遷移は、左側のログイン画面scn1を初期状態としていて、かかる初期状態においてユーザ認証がなされれば、お勧め画面領域area1と、複数機器のアイコン領域area2とからなる画面scn2に遷移する。図中の矢印aw1はこの遷移を示す。この画面において、切替えボタンのタップがなされれば、矢印aw2に示す画面遷移が生じる。この結果、アドバイスオブジェクトの全文表示画面scn3が現れる。一方、何れかの機器アイコンがタップされれば、矢印aw3に示す画面遷移が生じる。機器固有の画面scn4となる。以上が端末103についての説明である。続いて、アドバイスオブジェクトの詳細について説明する。
図6は、アドバイスオブジェクトの様々な表示形態と、そのデータ構造の一例を示す。アドバイスオブジェクトには、図6(a)〜図6(c)の表示形態があり、図6(d)のデータ構造で定義される。図6(a)は省略表示形態の一例であり、かかる形態では、対象となる機器をシンボライズしたビットマップが左端に配置されていて、真ん中にアドバイスの省略表示テキストが存在する。この省略表示テキストは、アドバイスを簡略化したものである。具体的にいうと、省略表示テキストでは、家電機器に対して何をすべきかが一目で理解できる程度に、アドバイスの内容が簡略化されている。右端には、切り替えボタンが配置される。
図6(b)は、アドバイスの全文表示形態の一例である。この図6(b)では、左上に対象製品をシンボライズしたビットマップが存在していて、これ以外の画面領域全体にアドバイス全文が配置される。 図6(c)は、全文表示形態に、アドバイスの優先度付けの理由を付したものである。優先度付けの理由としては、例えば優先度付与の対象となるアドバイスがナイトコースお勧めアドバイスである場合、ログ情報に示された使用期間がPM11:00〜AM4:00であったから、優先度を高く付与した等の理由が挙げられる。これにより家電機器に対する理解が深められる。
ユーザ毎に、上記の表示形態でアドバイスの表示を行うためのデータ構造を説明する。図6(a)〜(c)の表示形態をなすアドバイスオブジェクトは、図6(d)のようなデータ構造のアドバイス構造体ファイルのインスタンスであり、ログインユーザ毎に生成される。以下、当該アドバイス構造体ファイルのデータ構造について説明する。当該アドバイス構造体ファイルは、アドバイス構造体ファイルの識別子である「アドバイスID」、対象となる家電機器の製品コードである「対象製品コード」、省略表示の対象となるテキスト文字列である「省略表示テキスト」、全文表示の対象となる文書データ、アドバイスとして表示されるべきオンラインマニュアル情報や機器連携外部情報である「本体データ」、「他人の参照回数」、「本人の参照回数」、サポート/レコメンドというアドバイス構造体ファイルの分類を示す「カテゴリー」、アドバイス構造体ファイルのプログラム部分であり、優先度の高低を変化させるための制御手順や家電機器に実際の動作を行わせるためのコマンドやスクリプトを含む「メソッド」、ログインにあたって計算された「優先度」から構成される。
図7は、サーバ装置111の機能的構成を示すブロック図である。本図のサーバ装置111は、製品データストレージ41、リモートサポートストレージ42、ユーザ管理ストレージ43、アドバイスオブジェクトマネージャ44、優先度付与部45、画面構成部46、端末インターフェイス部47から構成される。 製品データストレージ41は、メーカーにより製品化された家電製品のそれぞれに対応する製品情報を有していて、各製品情報に、対応する家電製品のオンラインマニュアル情報を対応付けて格納している。図中の複数のアドバイス構造体ファイルは、オンラインマニュアル情報のデータ構造を規定するものである。
リモートサポートストレージ42は、オンラインサポートの対象となる家電機器についてのログ情報ファイルを蓄積している。リモートサポートストレージには、ユーザに対応するディレクトリ(ユーザディレクトリ)が存在していて、このリモートサポートストレージのユーザディレクトリの配下に、そのユーザが所有するそれぞれの家電機器に固有のディレクトリ(ユーザ/家電機器ディレクトリ)が存在する。ユーザによる家電機器の使用で生成されたログ情報ファイルは、サーバ装置111のローカルストレージにおいて、該当する家電機器のユーザ/家電機器ディレクトリに蓄積される。
ユーザ管理ストレージ43は、複数のユーザドメイン領域(図中のユーザAAA領域、ユーザBBB領域)を含み、会員である複数ユーザのそれぞれについてのデータが格納される。 アドバイスオブジェクトマネージャ44は、会員であるユーザによりシステムに対するログインがなされれば、そのユーザの登録情報に登録されている全ての製品コードで製品情報ストレージに格納されている製品情報を検索して、検索でヒットした製品情報に対応付けられているアドバイス構造体ファイルを製品データストレージ41からロードする。そしてログインユーザについてのアドバイス構造体ファイルのインスタンス(ユーザ.アドバイスオブジェクトという)をユーザ管理ストレージ43の該当するユーザのユーザドメイン領域に生成する。アドバイスオブジェクトマネージャ44は、ログインを行ったログインユーザの全てについて、同様の処理を行い、そのログインユーザ毎の複数のユーザ.アドバイスオブジェクトを生成する。図中の矢印Srcは、アドバイスオブジェクトマネージャ44による製品コードを用いたアドバイス構造体ファイルの検索を模式的に示し、矢印gn1,gn2,gn3は、検索で得られたアドバイス構造体ファイルを元にしたインスタンス生成を示す。
優先度付与部45は、アドバイスオブジェクトマネージャ44によって生成された複数ユーザ.アドバイスオブジェクトのそれぞれに対して優先度を算出し、算出された優先度をユーザ.アドバイスオブジェクトの「優先度」のフィールドに書き込む。優先度付与にあたって優先度付与部45は、そのアドバイスオブジェクトの対象となる家電機器のログ情報(これを自機ログという)だけではなく、そのアドバイスオブジェクトの対象となる家電機器以外の家電機器のログ情報(これを他機ログという)をも参照する。
優先度付与にあたって優先度付与部45は、更にユーザ全般情報を参照する。ユーザ全般情報とは、システムを通じて入手することができるユーザの全般的な情報であり、ログインユーザについてのシステムの内部情報と、ログインユーザについてのシステムの外部情報とからなる。矢印rf11,rf12,rf13は、優先度付与部45による自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の参照を模式的に示し、矢印st1,st2,st3は、各ユーザ.アドバイスオブジェクトに対する優先度付与部45による優先度設定を象徴的に示す。かかる優先度算出の詳細については後述する。優先度付与部45による優先度付けは、ユーザのログイン時だけではなく、ユーザ本人又は他人によりユーザ.アドバイスオブジェクトの参照があった場合、機器グループから新たな自機ログ、他機ログが送付されてきた場合になされる。これらの参照や新たな自機ログ、他機ログにより、優先度の変動が発生し得るからである。かかる優先度付けは自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報を活用して多面的になされる。
画面構成部46は、ユーザ.アドバイスオブジェクトのうち、優先度が上位のものの省略表示用のテキスト、全文表示用の文書データを用いてブラウザ画面を構成する。ログインユーザによる操作がなされた旨を示すイベントが端末103からサーバ装置111に送信されれば、画面構成部46はブラウザ画面の更新を行い、更新後のブラウザ画面を端末103に送信する。矢印gt1,gt2は、画面構成部46によるユーザ.アドバイスオブジェクトの取得を模式的に示し、矢印gn4,gn5は画面構成部46によるユーザ毎のブラウザ画面生成を模式的に示す。端末103から送信されるイベントには、ユーザ.アドバイスオブジェクトの参照を示すものがある。そしてユーザ.アドバイスオブジェクトの参照を示すイベントには、ログインユーザ本人による参照を示すもの(本人の参照という)、ログインユーザ本人以外の他のログインユーザによる参照を示すもの(他人の参照という)がある。
送信されたイベントが、ログインユーザ本人によりユーザ.アドバイスオブジェクトの参照がなされた旨を示すものなら、ログインユーザについてのユーザ.アドバイスオブジェクトにおける「自己の参照回数」のフィールドをインクリメントする。一方、他のログインユーザが操作する端末103から、他のログインユーザによりユーザ.アドバイスオブジェクトの参照がなされた旨を示すイベントが送信された場合、ログインユーザについてのユーザ.アドバイスオブジェクトにおける「他人の参照回数」のフィールドをインクリメントする。このようにインクリメントされた参照回数は、優先度付与部45による優先度算出に反映される。
端末インターフェイス47は、ログインユーザとの通信を行う。かかる通信には、ログインユーザが所持したそれぞれの端末103に対するブラウザ画面の送信と、そのブラウザ画面に対してなされた操作を示すイベントの受信とを含む。サーバ装置111は、ハードウェア−OS−アプリケーションという階層をなしており、端末103及びサーバ装置111のそれぞれについてのハードウェア資源は、MPU、ROM、RAMを基本とした構成になっている。よって、上記、アドバイスオブジェクトマネージャ44〜端末インターフェイス47にあたるアプリケーションは、端末103のMPU、サーバ装置111のMPUのうち何れかのものに実行される。以上がアドバイス提供方法を実現するためのアプリケーションについての説明である。アドバイス提供方法の実現で、特に重要なのは、優先度付与部45、画面構成部46である。以下、優先度付与部45による処理の詳細と、画面構成部46による処理の詳細とを示す。
図8は、優先度付与部45による各種情報の参照と、当該参照に基づく優先度付与を示す。図8において、優先度付与部45の右側の複数のアドバイスオブジェクトは、製品コードによる検索でヒットした5つのアドバイスオブジェクトを示す。矢印ass1〜ass5は、各アドバイスオブジェクトに対する優先度の割り当てを模式的に示す。この矢印に示すように、ナイトコースお勧めアドバイスから洗濯・乾燥自動化アドバイス、ジェット乾燥アドバイス、天気予報・花粉情報お知らせアドバイス、フィルターお掃除アドバイスという5つのアドバイスオブジェクトのそれぞれには15,15,9,4,100という優先度が付与されている(尚、この優先度付与がどのようになされたかについては、後段で図18を交えてより詳しく説明する。)。矢印sort1は、かかる優先度に従ったソートを示す。左側のアドバイスオブジェクトのリストはソート結果であり、フィルターお掃除アドバイス→ナイトコースお勧めアドバイス→洗濯・乾燥自動化アドバイス→ジェット乾燥アドバイス→天気予報・花粉情報お知らせアドバイスの順でアドバイスオブジェクトが配置されていることがわかる。
優先度付与部45による優先度付けは、あるユーザに対するサービスの開始時に、そのユーザについてのアドバイスオブジェクトの優先度の初期値を設定するという「初期化」と、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報に応じて優先度の高低を動的に変化させる「更新」とからなる。優先度付けに含まれる、初期化及び更新のそれぞれを「優先度設定」と称する。
以下、優先度付与部45による優先度付けの詳細を、図を交えて説明する。図9(a)は、アドバイスオブジェクトの優先度算出ルールの一例を数式化して示す。数式において、等号の右辺は、優先度算出根拠を数式化して示している。第1項は、アドバイスオブジェクトの優先度の初期値である。第2項は、総和演算である。この総和演算は、所定の増分に重付け係数を乗じて足し合わせたものである。この所定の増分は、優先度の変化量であり、アドバイスオブジェクトを参照させるべき人物像に関する情報が、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報に存在することに応じて上記優先度の初期値に加算される値である。第3項は、他人による参照回数、第4項は自己の参照回数に応じた増減値である。
上記数式の第2項における重み付けについて説明する。上記の重み付け係数による重み付けの基準は、アドバイスオブジェクトを参照すべき人物像に関する情報が自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報のうち何処に存在するかという情報の所在、又は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報のうち、アドバイスオブジェクトを参照すべき人物像に関する情報が存在していたものの作成日時又は更新日時の相対的な新しさである。重み付けにあたって何れの基準を採用するかはシステム運営者の判断によって決められる。上記の重み付けが何時なされるかというと、端末103上でアドバイスオブジェクトを表示させようとする際になされる。上記の所在や作成日時、更新日時は、時々刻々と変化するからである。
ユーザ全般情報を構成するSNS情報、ブログ情報、ホームページ情報といった外部情報は、これらの情報を格納したファイルの作成日時又は更新日時を参照することで、これらのSNS情報、ブログ情報、ホームページ情報の作成日時、更新日時を把握することができる。 一方、ログ情報についてもログ情報を格納したログ情報ファイルの作成日時又は更新日時を参照することで、最後の使用が終了した日時を把握することができる。1つのファイルに1つのログ情報を格納するという格納形態では、1つログ情報ファイルの作成日時が一回の使用の終了日時を意味し、1つのファイルに複数のログ情報を格納するという格納形態では、1つのログ情報ファイルの更新日時が、複数の使用のうち、最後の使用が終了した日時を意味するからである。よって本実施形態では、外部情報を格納したファイルの作成日時又は更新日時と、ログ情報を格納したファイルの作成日時又は更新日時とを比較することで自機ログ、ユーザ全般情報の相対的な新しさを判断して、この判断結果に応じた重み付けを行う。所在/新しさのうち、どちらで重み付けを行うかは、何等かのアルゴリズムで動的に変化させることができる。
図9(b)は、自機ログ、他機ログの新旧による重み付けの指針を模式的に示す。優先度付与部45の下における他機ログ、自機ログ、ユーザ全般情報の並びは、自機ログの更新日時、他機ログの更新日時、ユーザ全般情報の更新日時に沿って自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の順序を並べ替えたものである。図中のref1は、これらの情報の参照を模式的に示す。これらの情報の中で、他機ログの日時は2013年06月01日であるから日付が一番新しく重みが一番大きい。これは、新しいログ情報にはユーザの近況がより顕著に反映されていると考えられるからである。
図9(c)は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の種別による優先度の重み付けの指針を模式的に示す。優先度付与部45の真下のユーザ全般情報、自機ログ、他機ログの並びは、ユーザ全般情報の記載を重く評価していることの表れである。つまりSNS情報やブログはユーザの真意を大きく表しているという評価方針がこの重み付けである。このような、情報の新旧や情報の種別に応じた重み付けを行うことで、優先度付与部45はユーザの状況や家電機器の使用状況の把握に努める。
次に、優先度付与部45によるユーザ.アドバイスオブジェクト参照に応じた優先度の高低変化について説明する。「参照」には、そのアドバイスオブジェクトに興味をもち、かかるアドバイスオブジェクトの詳細表示をおこなったという「閲覧」レベルのもの、そのアドバイスオブジェクトに基づき実際に家電機器を操作したという「活用」のレベルのものとがある。この活用は、そのアドバイスオブジェクトに組み込まれたリンクに従い、関連するサイトにアクセスしたり、またそのアドバイスオブジェクトに組込まれた制御コマンドを用いて家電機器の設定を行ったというものがある。ユーザ個人がアドバイスオブジェクトを活用したということはそれだけ、アドバイスオブジェクトの価値は下がったということであり、逆に他人によりアドバイスオブジェクトが活用されたということは、それだけアドバイスオブジェクトの価値は相対的に上がったということである。ユーザ又は他人による参照に応じた、高低変化を模式的に示したのが、図10である。
図10(a)は、他人による参照回数を加算することによる優先度付与を示す。左側は3人のユーザBBB、CCC、DDDが参照したという状況を仮定している。ここで操作op1は、アドバイスCのタップを意味する。中段は、アドバイスCの参照により生じる優先度の変動を示す。アドバイスA、アドバイスB、アドバイスC、アドバイスDの優先度は、元々、11、10、9であったが、アドバイスCが3人のユーザBBB、CCC、DDDにより参照されたため、その優先度が12(=9+3)になっている。矢印sort2は、変動後の優先度によるアドバイスオブジェクトのソートを示す。右側のブラウザ画面scn11は、変動後の優先度に従って並びかえられたアドバイスオブジェクトの一覧を含む。
図10(b)は、ユーザの参照済みかどうかで優先度を変化させる優先度付与を示す。左側は、ユーザAAAによるアドバイスCの2回の参照を示す。ここで操作op2は、アドバイスCに対するタップ操作を示す。中段は、そのタップによる優先度の変動を示す。アドバイスA、アドバイスB、アドバイスC、アドバイスDの優先度は本来、11、10、11、10であったが、アドバイスCが2回タップされたため、アドバイスCについての優先度は、自己の参照による参照回数が減じられ、9(=11-2)になっている。図中のsort3は、その増減後の優先度に従ったソート結果を示す。このソートによりアドバイスCは、4番目の順位になっている。右側のブラウザ画面scn12は、変動後の優先度に従って並びかえられたアドバイスオブジェクトの一覧を含む。
以上が優先度付与部45による優先度付与の詳細である。続いて、優先度付与部45におけるアドバイスオブジェクトの表示処理の詳細について説明する。画面構成部46は、ブラウザ画面を構成するにあたって、各アドバイスオブジェクトを、その優先度に従った態様で表示する。ここで優先度に応じた表示態様とは、複数のアドバイスオブジェクトのうち、見て欲しいのはどれかという提供者の要望がユーザに伝わるような態様のことである。
ブラウザ画面のうちお勧め画面領域にはプロパティが存在していて、優先度付与部45は、各アドバイスオブジェクトの優先度に応じた表示態様を、このプロパティの設定に応じて変化させることができる。プロパティ設定に応じた表示態様のバリエーションを示したのが、図11(a)〜(e)、図12(a)〜(c)である。 図11(a)〜(e)は、画面構成部46による画面構成の態様を示す。図11(a)は、最も基本的な表示態様であり、複数アドバイスオブジェクトを一覧表示するというものである。この例において優先度付与部45は、検索でヒットしたアドバイスオブジェクトのうち、優先度が上位の所定数のもの(4つ)を一覧表示に供している。図11(b)は重ね合わせ表示である。かかる重ね合わせ表示では、アドバイスオブジェクトのうち、上位4つのものの全文表示を互いに重ね合わせていて、優先度が下位のものがタップされれば下位のアドバイスオブジェクトの詳細表示を前面側にする。図11(c)は、表示色強調型である。この態様は、画面構成部46が複数のアドバイスオブジェクトのうち、優先度が上位のものに明るい色を割り当て、下位のものをグレーアウトして表示するという態様である。図11(d)は、一覧表示に音声による読上げを組合せたものである。かかる態様では、アドバイスオブジェクトの省略表示と共に、アドバイスオブジェクトの本体データ全文を読上げる音声をスピーカから再生させている。図11(e)は、一定期間における複数のアドバイスオブジェクトの巡回表示である。図11(e)の横軸は、時間軸であり、時間軸上の一定期間においてアドバイスA〜Dを繰り返し表示する。一定の表示期間だけ、アドバイスオブジェクトを表示させるため、画面構成部46は詳細表示のためのウィンドゥをクリエイトする際、タイマを起動する。このタイマがカウントを継続している限り、最高順位のアドバイスオブジェクトの全体表示を継続する。タイマがタイムアウトすれば、当該アドバイスオブジェクトの全体表示をウィンドゥから消去し、次順位のアドバイスオブジェクトをウィンドゥでの表示対象にする。
続いて、図12(a)〜(c)にカテゴリーに応じた表示態様の変化を示す。カテゴリーは、アドバイスオブジェクトがサポートアドバイスであるか、レコメンドアドバイスであるかの分類を示す。サポートアドバイスは、機器を正常に動作させるためのアドバイスオブジェクトであり、洗濯機であれば、フィルター洗浄、槽洗浄を含む。レコメンドアドバイスは、家電機器を正常な範囲内で最適に動作させるためのものである。このカテゴリーの違いは、表示態様に大きく変化する。
図12(a)は、サポートアドバイスの全体表示と、レコメンドアドバイスの省略表示とを組み合わせた表示態様である。図12(a)の画面scn21は、サポートアドバイスの全文表示と、レコメンドアドバイスの省略表示とを含む。この画面において、レコメンドアドバイスに対するタップ操作(図中のop11)がなされると、ブラウザ画面は画面scn22となり、サポートアドバイスの省略表示と、レコメンドアドバイスの全文表示とが表示されることになる。つまり、かかる組合せにおいて省略表示がタップされれば、画面構成部46はそれまで全体表示がなされていたサポートアドバイスを省略表示に切り替え、代りにレコメンドアドバイスを全体表示にする。
図12(b)は、複数のアドバイスオブジェクトのうち優先度上位のものに、優先度が高く付与されたことの理由を付して表示するという表示態様である。 図12(c)は、複数のアドバイスオブジェクトのうち一度ユーザにより選択されたものの優先度を落とすという表示態様である。左側の画面scn24において、アドバイスA〜アドバイスEが一覧表示に供されている。中段は、アドバイスCに対するタップ操作OP12を示す。右側の画面scn25は、アドバイスCの順位を落とした一覧表示である。
図13(a)は、表示対象となるアドバイスオブジェクトを、上位のアドバイスオブジェクトのカテゴリーに統一するというものである。最上位のアドバイスオブジェクトはアドバイスAであり、アドバイスAがサポートアドバイスの場合、アドバイスAが属するカテゴリーと同じサポートアドバイスのカテゴリーにアドバイスP,Q,Rが存在していたため、アドバイスAに次ぐ順位に位置していたアドバイスB、アドバイスC、アドバイスD、アドバイスEに代えて、アドバイスP,Q,Rが表示されている。
図13(b)は機器固有のアドバイスオブジェクトを表示するというものである。(b)の左側において、機器アイコンの一覧のうち左上のものが矢印OP21に示すようにタップされている。この場合、右側の画面scn41に示すように、このタップされた機器のアドバイスオブジェクトであるアドバイスU,V,W,Xが表示に供される。図13(c)は、新着情報領域を、第1領域、第2領域という2つの領域に分けて、各領域にアドバイスオブジェクトを表示するというものである。図13(d)は、この第1領域、第2領域に対する時間配分を示す。(d)の横軸は時間軸であり、かかる時間軸において第1領域、第2領域の表示期間が割り当てられている。ここで第2領域の表示期間の経過後に第2領域のアドバイスオブジェクトであるアドバイスBはアドバイスCに変化している。第1領域に割り当てられているアドバイスAは、第1領域の表示期間の経過後のアドバイスDに切り替えられている。第2領域の表示期間の時間長(3コマ)は、第1領域の時間長(5コマ)よりも短いので、第2領域の表示頻度は第1領域のそれと比べて高くなっている。
図14(a)は、アドバイスオブジェクトをサポートアドバイスと、レコメンドアドバイスとに分けて表示するというものである。図14の(a)の右側は、サポートアドバイスの表示、及び、レコメンドアドバイス表示の時間経過を示す。図14(a)の時間軸においてサポートの表示期間はレコメンドの表示期間よりも長く設定されている。この図14(a)の時間軸においてサポートアドバイス、レコメンドアドバイスのそれぞれが、優先度の高低に従い順次表示されてゆく。
図14(b)は、1つの表示領域内でサポートアドバイス、レコメンドアドバイスを時分割で表示するというものである。図14(b)の横軸は時間軸であり、かかる時間軸において、サポートアドバイスの表示期間、レコメンドアドバイスの表示期間は、交互に割り当てられている。かかる割り当てにより、サポートアドバイス、レコメンドアドバイスは、高優先度のものから順に、個々の表示期間で表示されてゆく。以上で画面構成部46による表示態様についての説明を終える。表示態様の説明が終わったところで、各アドバイスに優先度を付与するにあたっての情報参照について説明する。
尚、これら図11〜図14の表示形態の全てについて説明すると説明が煩雑になるから、以下では、表示形態が図11(a)に示す一覧表示であるとして説明を行う。
(優先度付与にあたっての参照先)
優先度付与にあたっての参照先には、ログインユーザが使用している複数の家電機器のログ情報(自機ログ、他機ログ)と、ユーザ全般情報とがある。本実施形態にかかる情報提供システムでは、これらの参照先を網羅するため、提供可能な複数のアドバイスのそれぞれについて、優先度付与の参照情報を有している。優先度付与の参照情報は、参照先の分類と、その参照先に含まれるべきアドバイスを参照すべき人物像に関する記載とで構成される。
優先度付与にあたっての参照先に、アドバイスを参照すべき人物像に関する記載が存在する場合、つまり自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報のうち何れかに、アドバイスを参照すべき人物像に関する情報が存在する場合、アドバイス固有の基準を満たすとして、各アドバイスオブジェクトの優先度に、所定の増分を加算する。こうすることで、各アドバイスオブジェクトの優先度を変化させる。これによりアドバイスの本質面に応じた優先度の高低変化が可能となる。アドバイスオブジェクトを参照させたい人物像は、1つのアドバイスオブジェクトにつき1つであるとは限らない。1つのアドバイスオブジェクトに、複数の人物像が対応するという一対多の関係が認められる。
アドバイスオブジェクトを参照すべき1つ以上の人物像と、優先度付与の参照先とに、アドバイス本文と、カテゴリー分類とを対応付けて記載したのが、図15〜図17である。図15〜図17は、以下のような共通の書式で記述されている。つまり表の横方向の項目の並びは、「アドバイス分類」と、「アドバイスの省略表示」と、「優先度の高い人/低い人:優先度の増分」と、「優先度付与の参照先」とを示す。縦方向の項目の並びは複数アドバイスのそれぞれを示す。これらの図における『優先度付与の参照先』は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報(内部情報、外部情報)の何れかを参照先として指定するに留まらず、その参照先において、どのような情報がキーとして存在せねばならないかを規定する。このように、参照先、キーとなる情報を規定するのは、ログインユーザが、アドバイスを参照すべき人物像に合致しているかを見極めたいからである。本図における優先度付与の参照先の記載が、どのような人物像の見極めを意図しているかについて説明する。
(ナイトコースお勧めアドバイス)
図15の1行目は、ナイトコースお勧めアドバイスの詳細を示す。アドバイス分類の欄を参照すると、本アドバイスは、未使用機能を推薦するものなので、カテゴリーとしてはレコメンドに分類される。アドバイス省略表示の内容の欄を参照すると、省略表示の内容形態では、ナイトコースお勧めというテキストが表示されることになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては優先度を高くすべきユーザの人物像として、夜洗濯をしている人、普段から音が気になる人、マンションの人、周りへの音の影響が気になる人を挙げている。優先度を低くすべきユーザの人物像として、ちゃんと汚れを落としたい人、すぐに洗濯を終えたい人を挙げている。図中のa1〜a5は、ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分を示す。
優先度付与の参照先の欄には、優先度付与の参照先と、これらの人物像に該当するかどうかの見極めを示す。本アドバイスについての優先度付与の参照先は自機ログである。夜洗濯をしている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分a1:を付して示すように、自機ログである洗濯機のログ情報に示されている洗濯時間がPM23:00からAM4:00までの深夜の時間帯かどうかでなされる。深夜の時間帯での洗濯は、音に対する細心の注意が必要になるから、ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、a1という増分を加算することにしている。
普段から音が気になる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分a2:を付して示すように、携帯電話機のログ情報において、マナーモードの設定歴が常に存在すること、外部情報(ログインユーザのSNS情報やブログ情報)に「音が気になる」旨の記載があるか否かの判断によりなされる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、a2という増分を加算することにしている。
マンションの人、周りへの音の影響が気になる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分a3を付して示すように、TVやオーディオ機器のログ情報(他機ログ)において、音量を夜小さく設定しているとの使用歴が存在するかどうか、ヘッドホンを使ってTV、音楽を聴いているとの使用歴が存在するかどうか、ユーザの登録情報における住所がマンションであるかどうかの判断によりなされる。かかる場合、ログインユーザは、マンションの人、周りへの音の影響が気になる人であると判断することができる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、a3という増分を加算することになる。
ログインユーザがちゃんと汚れを落としたい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分a4:を付して示すように、洗濯機のログ情報にパワフルコースの使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。パワフルコースとは、高濃度の洗浄水で衣類表面の汚れを落とす予洗い、衣類を高濃度の泡でつつむ包み置き洗い、循環ジェットシャワーを繰り返すことで洗剤を浸透させる漬置き洗い、溶出した汚れを通常濃度の洗剤で洗い落とす仕上げ洗いを組合せて行う洗濯機能である。このようなパワフルコースを使用しているということは、清潔感に対する強いこだわりがログインユーザに存在すると考えられる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、アドバイスを推薦する必要性が低くなるので、本アドバイスの優先度に、a4という低い値の増分を加算することになる。
ログインユーザがすぐに洗濯を終えたい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分a5:を付して示すように、洗濯機のログ情報に、掃除の頻度が毎日又は週2〜3回である旨を示す情報が存在するか否かの判断によりなされる。洗濯の頻度が高いということは、本アドバイスを参照する必要性が低くなると考えられるからである。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、a5という低い増分を、本アドバイスの優先度に加算する。
(洗濯・乾燥自動化アドバイス)
図15の2行目は、洗濯・乾燥自動化アドバイスの詳細を示す。かかるアドバイスは、洗濯機31の使いこなしを意図したもので、アドバイスの分類欄は、レコメンド(使いこなし)に分類される。省略表示の内容としては、洗濯・乾燥を自動にすれば、時短でき電気代が安価になり、お得であることをユーザに伝えるものとなる。
洗濯・乾燥自動化アドバイスについて、優先度の高い人/低い人:優先度の増分を参照すると、優先度を高くすべきユーザの人物像として、外に干したくない人、電気代を気にする人、エコの意識が高い人、早く済ませたい人、その機能を知らない人、次の日の天気が悪い地方に居住している人、働いている人(夜活動している人)、夜洗濯する人、ずぼらな人が挙げられている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、b1〜b9という増分が加算される。
一方、優先度を低くすべきユーザの人物像としては、衣服が縮むので洗濯、乾燥を別々にしたい人、次の日の天気が良い地方に居住している人が挙げられている。ログインユーザがこれらの人物像に合致する場合、本アドバイスの優先度に加算される増分は、b10〜b11となる。 外に干したい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b1:を付して示すように、現在の花粉の多い時期であり、外部情報にログインユーザが花粉症であることを示唆する記載が存在するか否かの判断によりなされる。
電気代を気にする人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b2:を付して示すように他機ログに示される電力消費量が同じ条件の人の平均より低いこととなる。 エコの意識が高い人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b3:を付して示すように、自機ログである洗濯機31のログ情報に、乾燥の使用歴が存在しないか否かの判断によりなされる。つまり乾燥機能を使ったことのない人は、電気代を気にしている人が多いと考えられるからである。
洗濯・乾燥自動化機能を知らない人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b5:を付して示すように、「おうちクリーニング機能」の使用歴が自機ログに存在するか否かの判断によりなされる。おうちクリーニングとは、洗濯槽の回転による遠心力で槽内の水を循環させることによる循環水洗浄と、パルセルモータ(槽の底に設けられた水車のことである)の回転によるモミ洗いとを組合せた洗濯機能である。かかる「おうちクリーニング機能」は、洗濯・乾燥自動化機能と類似したものなので、かかる機能の使用歴が自機ログに存在するということは、「おうちクリーニング機能」を洗濯・乾燥自動化機能と混同して使用しているとも考えられる。よって、かかる「おうちクリーニング機能」の使用歴が自機ログに存在すれば、本アドバイスの優先度に、b5を加算することにしている。
次の日の天気がよい地方、悪い地方に住むユーザかどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b6,b11:を付して示すように、ログインユーザの住所の次の日の天気予報に、晴れ、雨等の記載が存在するか否かの判断によりなされる。働いている人(夜活動する人)かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b7:を付して示すように、ユーザの登録情報に職業の記載が存在すること、外部情報に、その旨の記載が存在するか否かの判断によりなされる。
夜洗濯する人かどうかの見極めは、自機ログに、夜間の洗濯歴が存在するか否かを判断することによりなされる。ずぼらな人かどうかの見極めは、その旨の記載が外部情報に存在するか否かを判断することでなされる。衣服が縮むので洗濯、乾燥を別々にしたい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分b10:を付して示すように自機ログにおいて洗濯時の重量と乾燥時の重量に変化があるかどうかを判定することでなされる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(ジェット乾燥機能の使用)
図15の第3行目は、ジェット乾燥機能の使用を推薦するジェット乾燥アドバイスの詳細を示す。ジェット乾燥機能とは、洗濯機31のドラム槽を左右に回転し、かつ、反転させながらヒートポンプエンジンによるジェット風をドラムに吹き付ける機能である。アドバイスの分類欄を参照すると、本アドバイスはレコメンド(未使用機能のお勧め)に分類される。かかるアドバイスの省略表示の内容とは、「3kg以下なら、ジェット乾燥でしわを抑えることができます」というものであり、ジェット乾燥機能の重量制限を表示すると共に、「しわを抑える」というジェット乾燥機能の利点をログインユーザにアピールするものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、かかるアドバイスで、優先度を高くすべきユーザの人物像は、働いている人、アイロンを持っていないかアイロンをかけない人、寮にいる人、一人暮らしの人、単身赴任の人となる。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のc1〜c5となる。優先度を低くすべき人物像とは、音が気になる人、大家族の人、電気代が気になる人、エコの意識が高い人となる。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のc6〜c9となる。
働いている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分c1を付して示すように、夜間の洗濯機の使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。 アイロンを持っていないかアイロンをかけない人かどうかの見極め、寮にいる人かどうかの見極め、一人暮らしの人かどうかの見極め、単身赴任をしている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分c2〜c6:を付して示すように、ユーザの登録情報に基づく。
アイロンを持っていないかアイロンをかけない人かどうかの見極めは、ユーザの登録情報において、ログインユーザの職業の記載が存在しないか否かの判断によりなされる。寮にいる人かどうかの見極めは、ユーザの登録情報において、職業の記載があるが、扶養家族の記載が存在しないか否かの判断によりなされる。 一人暮らしの人かどうかの見極めは、ユーザの登録情報において、扶養家族の記載が存在しないか否かの判断によりなされる。
単身赴任をしている人かどうかの見極めはユーザの登録情報において、職業の記載、及び、扶養家族の記載が存在するが、単身赴任との記載が存在するか否かの判断によりなされる。大家族かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分c7を付して示すように、洗濯の一回の量と頻度とが大家族のものかどうかの判断によりなされる。電器代が気になる人、エコ意識が高い人の見極めは、増分c8,c9を付して示すように、他機ログに省電力設定に関する記載が存在するかどうかを見極めることでなされる。
ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(天気予報・花粉情報お知らせアドバイス)
図16Aの1行目は、天気予報・花粉情報お知らせアドバイス(天気予報や花粉情報のお知らせ)の詳細を示す。本アドバイスは、厳密には家電機器の使用に関するものではないが、家電機器の使用にあたって連携すべき情報となる。よってアドバイス分類において、レコメンド(機器連携外部情報)と記載されている。本アドバイスの省略表示の内容は、天気予報や花粉情報のお知らせというものになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスにおいて優先度を高く設定すべき人物像は外干しをしている人、花粉症の人である。優先度を低く設定すべき人物像は、家の中で干す人、洗濯乾燥自動モードを使っている人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のd1〜d4になる。
優先度付与の参照先の欄を参照すると、外に干す人の見極めは、増分d1:を付して示すように自機ログに示される洗濯時期が午前又は12時〜17時であり、尚且つ自機ログの使用歴が洗濯のみであること、ユーザの登録情報で登録されている洗剤品種が外干しのものであるか否かの判断によりなされる。 洗濯乾燥自動化モードを使用しているかどうかの見極めは、自機ログに衣類乾燥自動化モードの使用歴、除湿モードの使用歴が存在することである。
花粉症の人かどうかの見極めは、増分d1を付して示すように他機ログとして空気清浄機の使用歴があるか否かの判断によりなされる。 家の中に干す人かどうかの見極めは、増分d3を付して示すように、ユーザの登録情報で登録されている洗剤品種が部屋干しのものであること、他機ログとしてエアコンの衣類乾燥モード、除湿モードの使用歴があるか否かの判断によりなされる。
ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(フィルターお掃除アドバイス)
図16Aの2行目は、フィルターお掃除アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスはサポートアドバイスに分類されていることがわかる。 省略表示の内容としては、ログインユーザに向けてフィルター掃除の実施を呼び掛ける内容、つまり「フィルター掃除をすれば、乾燥時間は時短できます」という内容のものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスにおいて優先度を高く設定すべき人物像は、フィルター掃除していない人、乾燥機能を使用する人、掃除しないといけないのを知らない人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のe1〜e3となる。本アドバイスはサポートアドバイスに分類されているので、かかる増分は、他のアドバイスと比較して飛びぬけた値になっている。優先度を低くすべきユーザの人物像は、フィルター掃除する人、乾燥機能を使用しない人である。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のe4、e5となる。
フィルター掃除をしていない人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において増分e1を付して示すように、3回以上の連続した目詰まり発生が自機ログに記載されているか否かの判断によりなされる。 乾燥機能を使う人かどうかの見極めは、増分e2を付して示すように、自動乾燥、乾燥のみの使用履歴が自機ログに存在するか否かの判断によりなされる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
掃除しないといけないのを知らない人かどうかの見極めは、増分e3を付して示すように、それを伺わせる記載が外部情報に存在するか否かの判断によりなされる。 フィルター掃除する人かどうかの見極めは、増分e4を付して示すように、フィルター掃除の履歴がユーザ登録情報に存在するか否かの判断によりなされる。乾燥機能を使用しない人かどうかの見極めは、増分e5を付して示すように、乾燥機能の履歴が自機ログに存在しないか否かの判断によりなされる。
ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(洗剤入れ過ぎアドバイス)
図16Aの3行目は、洗剤入過ぎアドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスは使いこなしを促すものでレコメンドに分類される。本アドバイスの省略表示の内容としては、図中の文例「洗剤の入れ過ぎです。前回の運転×kgであると洗剤××杯が適切です」であり、前回の運転時の重量、及び、その重量に合致した適切な洗剤量をユーザに提示するものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分欄を参照すると、洗剤入過ぎアドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、黒ずみが気になる人、洗剤を入れすぎる人、使う洗剤が変わった人、洗濯機をはじめて使う人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のf1〜f4となる。
優先度付与の参照先の欄に目を向けると、黒ずみが気になる人かどうかの見極めは、増分f1を付して示すように洗濯機のログにおしゃれ着洗いコースの使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。 洗剤を入れすぎる人かどうかの見極めは、増分f2を付して示すように消泡が連続して3回以上発生したこと、投入洗剤の重量が閾値以上であるか否かの判断によりなされる。
使う洗剤が変わった人かどうかの見極めは、増分f3を付して示すようにユーザの登録情報に示される洗剤登録に変化があったかどうかの判断によりなされる。洗濯機をはじめて使う人かどうかの見極めは、増分f4を付して示すように自機ログに示される洗濯機31の使用期間が一週間以内かどうかの判断によりなされる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(乾燥時間長期化アドバイス)
図16Bの1行目は、乾燥時間長期化アドバイスの詳細を示す。乾燥時間長期化アドバイスとは、乾燥時間が長期化していることの理由を示すと共に、その対処方法をガイドするものとなる。アドバイスの分類欄を参照すると、本アドバイスはレコメンド(使いこなし)に分類される。省略表示の内容としては、図中の文例「×××のため乾燥時間が長くなっております。対処方法をガイドします」というものであり、洗剤の入れ過ぎであることと、前回の運転量に応じた適切な洗剤の投入量とをユーザに呼び掛けるものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、乾燥する人、乾燥時間が長い人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中の増分g1,g2である。
ユーザが、乾燥する人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分g1を付して示すように、洗濯又は乾燥のみが連続して3回以上発生したとの発生歴が自機ログに存在するか否かの判断によりなされる。 乾燥時間が長い人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分g2を付して示すように、乾燥時間が所定の閾値を上回るか否かの判断によりなされる。
これらの人物像に合致すれば、乾燥時間長期化アドバイスの優先度にg1,g2を加算する。
(同じ属性のユーザがよく使うコースの推薦アドバイス)
図16Bの2行目は、同じ属性のユーザがよく使うコースの推薦アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、本アドバイスは、使いこなしのレコメンドに分類されている。省略表示の内容としては、家族構成が同じであるとか、同じ地域に居住しているという人を"同じ属性の人"として捉え、かかる同じ属性の人がよく使うコースを勧めるものである。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、同じ属性のユーザがよく使うコースの推薦アドバイスについては、優先度を高くすべき人物像として、他人が気になる人、自分の洗濯に不安を感じている人、SNS等で他人とゆるくつながっていたい人、洗濯を効率的にやりたい人、向上心がある人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分は、図中のh1〜h4となる。
他人が気になる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分h1を付して示すように、ユーザの登録情報に示されるユーザの年齢が、新入生、新社会人等、新生活が始まる年齢であるか否かの判断によりなされる。ユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてh1を加算する。 自分の洗濯に不安を感じている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分h2を付して示すように、ユーザの登録情報において、メルマガ登録をしているか否かの判断によりなされる。ユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてh2を加算する。
SNS等で他人とゆるくつながっていたい人かどうかの見極めは、増分h3を付して示すように、SNSの使用歴が外部情報に存在するか否かの判断によりなされる。つまり友達の数 、書き込みの数、閲覧数、「いいね!!」のコメント数が所定数かどうかを判定することでかかる見極めは可能になる。ユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてh3を加算する。
洗濯を効率的にやりたい人、向上心がある人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分h4を付して示すように、洗濯機にかぎらず、いろんなメニューの使用歴が他機ログに存在するか否かの判断によりなされる。ユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてh4を加算する。
(洗剤ランキングアドバイス)
図16Bの3行目は、洗剤ランキングアドバイスの詳細を示す。このアドバイスは、人気のある洗剤ランキングを端末103に表示させるものである。本アドバイスは、使いこなしのレコメンドに分類される。省略表示の内容としては、市販されている洗剤のうち、人気があるものをランキング形式で表示するものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、優先度を高く設定すべき人物像としては、他人が気になる人、今の洗剤に不満がある人、洗剤をいろいろと変えている人、洗剤メーカーの人を挙げている。ユーザがこれらの人物像に合致した際、図中の増分i1〜i4が、当該アドバイスの優先度に加算される。
他人が気になる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分i1を付して示すように、外部情報においてその旨の記載が存在するか否かの判断によりなされる。
今の洗剤に不満がある人かどうかの見極めは増分i2を付して示すように、自機ログに示される水洗いの時間が1時間位であるか否かの判断によりなされる。槽洗浄を続けて行っていて使用洗剤が市販のもので塩素系でない場合、泡が多量に発生するため、水洗いの時間が長くなる。自機ログに示される洗濯時間が1時間位になっていれば、かかるアドバイスで、塩素系の洗剤の使用を推薦する必要がある。かかる推薦のため、ユーザが「今の洗剤に不満がある人」に合致する場合、本アドバイスの優先度に、i2を加算する。
洗剤をいろいろと変えている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分i3を付して示すように、ユーザの登録情報に、洗剤登録の変化が発生したか否かで行う。かかる変化があれば、当該アドバイスの優先度に増分i3が加算される。 洗剤メーカーの人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において増分i4を付して示すように、ユーザの登録情報の職業欄に、洗剤メーカー勤務との記載が存在することでなされる。かかる記載があれば、当該アドバイスの優先度に増分i4が加算される。
(槽洗浄アドバイス)
図16Bの4行目は、槽洗浄アドバイスの詳細を示す。アドバイス分類欄を参照すると、サポートアドバイスであり、メンテナンスに分類される。省略表示の内容としては、槽洗浄アドバイスは、キャンペーンに併せて、槽洗浄を薦めるものとなる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、槽洗浄アドバイスについては、優先度を高くすべきユーザの人物像として、槽洗浄を使ったことが無い人、洗濯の累計回数が閾値以上の人を挙げている。優先度を低く設定すべき人物像として、洗濯の累計回数が閾値を下回る人を挙げている。
以上が洗濯機31を対象としたアドバイスオブジェクトについての説明である。続いて、調理器32を対象としたアアドバイスオブジェクトの詳細について説明する。図17Aの1行目は、最近の使用傾向に即した自動調理メニューのお勧めアドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンド(未使用機能のお勧め)に分類されている。省略表示の内容としては、調理器32が利用可能な自動調理メニューのタイトルを選んで、最近の使用傾向に即した自動調理メニューとしてその利用を呼び掛けるというものになる。本アドバイスの優先度を高く設定すべき人物像としては、レンジの機能を知らないが知りたい人、自動調理機能を使わずに、同じような調理をしている人を挙げている。優先度を低く設定すべき人物像としては普段使う機能が決まっている人を挙げている。図中のk1〜k3は、これらの人物像に合致する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分を示す。
レンジの機能を知らないが知りたい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分k1を付して示すように、外部情報にその旨が存在するか否かの判断によりなされる。この人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてk1を加算する。 自動調理機能を使わずに、同じような調理をしている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分k2を付して示すように、自機ログにおけるレンジの設定時間が閾値を上回るか否かの判断によりなされる。レンジの設定時間が長くなっていることは、何等かの調理をしようとして試行錯誤を繰り返していると考えられるからである。この人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてk2を加算する。
普段使う機能が決まっている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分k3を付して示すように、自機ログに示される機能の使用歴にその旨が存在するか否かの判断によりなされる。この人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に、増分としてk3を加算する。
(レンジのお手入れアドバイス)
図17Aの2行目は、レンジのお手入れアドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンド(未使用機能のお勧め)に分類されている。省略表示の内容は、その名の通り、「お手入れ機能のお勧め」となる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、本アドバイスについては、優先度を高くすべきユーザの人物像として、においがきつい料理をした人、においが気になる人、油が出る料理をした人、お手入れするのに手間をかけたくない人、大掃除の時期を迎える人、掃除のタイミングが到来した人、直前にレンジを使った人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度に加算されるべき増分として、図中のl1〜l7を挙げている。対照的に、優先度を低くすべきユーザの人物像として、エコな人、毎日レンジを掃除している人を挙げている。ログインユーザがこれらの人物像に合致した場合の優先度の増分としてl8〜l9を挙げている。
においがきつい料理をした人、油が出る料理をした人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l1,l3:を付して示すように、自機ログであるレンジのログ情報に焼き魚モードの使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。においが気になる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l2を付して示すように、レンジ使用の直後の空気清浄機の使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。
お手入れするのに手間をかけたくない人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l4を付して示すように、ユーザの登録情報においてその旨の記載が存在するか否かの判断によりなされる。大掃除の時期を迎える人、掃除のタイミングが到来した人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l5,l6を付して示すように、外部情報においてその旨の記載が存在するか否かの判断によりなされる。
直前にレンジを使った人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l7を付して示すように、直前のレンジの使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。
エコな人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分l8を付して示すように、外部情報にその旨が存在するか否かの判断によりなされる。
毎日レンジを掃除している人かどうかの見極めは、掃除機器のログ情報(他機ログ)において、掃除機器の毎日の使用歴が存在するか否かの判断によりなされる。
ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。
(1ヶ月間最も使用した調理メニュー)
図17B上段の表の1行目は、1ヶ月間最も使用した調理メニューに関係する人気メニュー、料理教室を紹介アドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンド(機器連携外部情報)に分類されている。当該アドバイスの省略表示の内容は、クックパッド(登録商標)からの引用で人気メニューを表示し、ABCクッキング(登録商標)等、具体的な料理教室の紹介を行うものになる。優先度の高い人/低い人:優先度の増分の欄を参照すると、当該アドバイスについて優先度を高くすべき人物像としては、日ごろの献立を考えるのに困っている人が挙げられている。優先度を低くすべき人物像として、あたためだけにレンジを使っている人、レンジを調理につかっていない人を挙げている。これらの人物像のユーザに合致した際、本アドバイスの優先度に加算される増分は、図中のm1、m2となる。
日ごろの献立を考えるのに困っている人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分m1を付して示すように、ユーザの登録情報にその旨が存在すること、自機ログ、他機ログに示される昼間の家電動作状況が専業主婦特有のものであること、他機ログである録画機器のログ情報において、料理番組の録画歴が存在するか否かの判断によりなされる。
あたためだけにレンジを使っている人、レンジを調理につかっていない人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分m2を付して示すように、レンジのログ情報に自動あたためモードの使用歴しか存在しないか否かの判断によりなされる。図17B上段の表の2行目は電子レンジがおすすめ工程と手作業おすすめの工程を紹介する紹介アドバイスの詳細を示す。本アドバイスは、レコメンドに分類されている。省略表示の内容としては、電子レンジがおすすめ工程と手作業おすすめの工程の名称を羅列し、その使用を呼びかけるものとなる。本アドバイスについて優先度を高く設定すべき人物像としては、グルメな人、味の違いがわかる人を挙げている。優先度を低く設定すべき人物像としては、味の違いがわからない人、簡単に調理をしたい人を挙げている。
グルメな人、味の違いがわかる人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分n1:を付して示すようにグルメ番組の録画履歴が、他機ログである録画機器のログ情報に存在することを挙げている。グルメ番組を録画しているということは、味覚に対するこだわりが強い人物であると推測できるからである。この人物像に合致する場合、本アドバイスの優先度に、増分n1を加算する。
味の違いがわからない人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分n2:を付して示すように、外部情報にその旨が存在するか否かの判断によりなされる。この人物像に合致する場合、本アドバイスの優先度に、増分n2を加算する。 簡単に調理をしたい人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分n3:を付して示すように子供向けキャラクタの設定が、ユーザの登録情報に存在するかどうかでなされる。かかる人物像のユーザは子育て中であり、調理に時間をかけることができないと考えられるからである。この人物像に合致する場合、本アドバイスの優先度に、増分n3を加算する。
以上で調理器32を対象としたアドバイスオブジェクトについての説明を終える。参考のため、炊飯器34を対象にしたアドバイスオブジェクトについての説明を行う。
(炊飯器のアドバイス)
図17B下段の表における炊飯器のアドバイスについて説明する。「おいしさを保つための保温時間のお勧め」について、優先度を高く設定すべき人物像は、保温時間が長い人であり、優先度を低く設定すべき人物像は、保温時間が短い人である。
保温時間が長い人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分01を付して示すように、自機ログに示される炊飯器の保温時間が閾値以上であるかの判断によりなされる。保温時間が短い人かどうかの見極めは、優先度付与の参照先の欄において、増分02を付して示すように、自機ログに示される炊飯器の保温時間が閾値未満であるかの判断によりなされる。
ログインユーザがかかる人物像に該当する場合、本アドバイスの優先度には、これらの増分が加算される。図15〜図17の表で中心となるのは、アドバイスを参照させるべき人物像の規定であり、この人物像を特徴つけるものであれば、どのような記載を採用してもよい。またアドバイス提供方法の提供者側の判断から、事後的に修正を施してもよい。
以上が、優先度の高低を変化させるためのアドバイスに対する優先度付与の参照先についての説明である。以下、具体例を交えて、各アドバイスの優先度高低変化について説明を行い、技術的理解を深める。ここで想定する具体例とは、図18(a)の左側のプロフィールをもつユーザ(ユーザAAA)にとって、最適なアドバイスの順序を決めるというものである。図18(a)の右側には、ユーザAAAについての自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報が記述されている。この自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報を図15〜図17におけるアドバイス固有の基準に適用するものとする。図18(b)の左側は、このユーザに提供すべき5つのアドバイス(ナイトコースお勧めアドバイス、洗濯・乾燥自動化アドバイス、ジェット乾燥アドバイス、天気予報・花粉情報お知らせアドバイス、フィルターお掃除アドバイス)を示す。
ナイトコースお勧めアドバイスについての優先度は以下のようになる。ユーザAAAの自機ログは、2013年06月01日の23:00から23:30という時間帯における洗濯機の使用歴と、2013年06月02日の23:45から翌日0:15までという時間帯における洗濯機の使用歴と、2013年06月03日の23:15から23:45までという時間帯における洗濯機の使用歴とを含んでいるので、ナイトコースお勧めアドバイスの優先度には、増分としてa1が加算される。他機ログであるテレビのログ情報には、ヘッドホンによるTVの視聴歴が存在するから、ナイトコースお勧めアドバイスの優先度には、増分としてa2が加算される。更にユーザAAAのユーザ全般情報には、住所としてマンションが記載されているから、ナイトコースお勧めアドバイスの優先度には、増分としてa3が加算される。以上の増分の積算により、ナイトコースお勧めアドバイスの優先度は、a1+a2+a3になる。
洗濯・乾燥自動化アドバイスについての優先度は以下のようになる。ユーザAAAのユーザ全般情報には、会社勤務との記載があるので、洗濯・乾燥自動化アドバイスの優先度には、増分としてb7が加算される.また夜間の洗濯歴があるので、増分としてb8が加算される。以上の積算により洗濯・乾燥自動化アドバイスの増分の積算値は、b7+b8となる。 ジェット乾燥アドバイスについての優先度は以下のようになる。ユーザAAAのユーザ全般情報には、会社勤務でマンションに一人暮らしとの記載が存在するから、ジェット乾燥アドバイスの優先度には、増分としてc1+c4が加算される。ユーザ全般情報には他にも、「音が気になる」との記載が存在するから、増分としてc6が加算される。以上よりジェット乾燥アドバイスの優先度は、c1+c4+c6になる。
天気予報・花粉情報お知らせアドバイスについての優先度は以下のようになる。ユーザAAAのユーザ全般情報には、花粉症との記載があるから、天気予報・花粉情報お知らせアドバイスの優先度には、増分としてd1が加算される 。以上により天気予報・花粉情報お知らせアドバイスの優先度は、d1になる。フィルターお掃除アドバイスについての優先度は以下のようになる。ユーザAAAの自機ログには、2013年6月1日〜2013年6月3日の連続する三日間におけるフィルターの目詰まり発生が自機ログに示されたので、フィルターお掃除アドバイスの優先度には、増分としてe1が加算される。
以上の結果、図18(c)に示すように、各アドバイス優先度の積算値は、ナイトコースお勧めアドバイスについてはa1+a2+a3、洗濯・乾燥自動化アドバイスについてはb7+b8、ジェット乾燥アドバイスについてはc1+c4+c6、天気予報・花粉情報お知らせアドバイスについてはd1、フィルターお掃除アドバイスについてはe1になる。ここで、これらの増分には、a1〜a3が5、b7、b8が7、8、c1,c4,c6が3、d1が4、e1が100に割り当てられているものとする。e1が3桁の数値であり、優先度の増分が特段に高いのは、フィルターお掃除アドバイスの分類がサポートアドバイスだからである。そうすると、アドバイスの増分の積算は、図18(b)に示すように、e1>a1+a2+a3>c1+c6+c7>b7+b8>d1となる。こうした積算で得られた優先度の高低に従い、アドバイスをソートすると、アドバイスの順位は、図18(d)に示すものとなる。つまりフィルターお掃除アドバイス→ナイトコースお勧めアドバイス→ジェット乾燥アドバイス→洗濯・乾燥自動化アドバイス→天気予報・花粉情報お知らせアドバイスの順となる。このようなユーザ特有の事情にあわせてアドバイスをソートし、一覧表示に供するので、より理解しやすい表示でユーザによる家電機器利用を支援することができる。
(アドバイス提供方法の具体的手順)
アドバイス提供方法の処理内容は、以上に説明した自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の内容や、各アドバイスに固有な基準に応じた処理手続きとして一般化することができる。そのような一般化された処理手続きを示すのが、図19〜図33のフローチャートである。以下、これらのフローチャートについて説明する。
図19はメインフローチャートである。ステップS1においてログイン画面を表示し(ステップS1)、ステップS2においてユーザの正当性を認証し得たかを判定する。正当性を認証し得た場合、ステップS3においてログインユーザについて登録されている機器の製品コードを取得し、製品コードによるアドバイス構造体の検索を行って検索でヒットしたアドバイス構造体のインスタンスであるアドバイスオブジェクトを生成する(ステップS4)。ステップS5の判定ステップは、検索によりアドバイスが得られたかどうかの判定であり、ステップS6では、ログインユーザに参照させるべきかどうかという優先度付与の参照先の記載に従い、各アドバイスオブジェクトに優先度を付す。ステップS7では、複数のアドバイスオブジェクトについての優先度に従った状態で表示する。ステップS8では、複数のアドバイスの一覧表示の下に、ログインユーザの登録情報に登録されている登録機器アイコンの一覧表示を行い、ステップS9からステップS10までのループに移行する。このループは、何れかのアドバイスオブジェクトがタップされたか(ステップS9)、何れかの機器アイコンがタップされたか(ステップS10)の判定を行うものである。ステップS9がYesと判定されれば、ステップS11においてアドバイスオブジェクトについての全体表示を行い、ステップS9からステップS10までのループに戻る。ステップS10がYesになれば、ステップS12においてタップされた機器についてのアドバイスオブジェクトのみを一覧表示する。
ステップS6は、各アドバイス固有の基準を満たすかどうかを判定するものである。図20〜図33のフローチャートは、このステップS6の詳細を規定するサブルーチンである。図20は、各アドバイスの優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、ステップS13で各アドバイスオブジェクトの優先度を初期化した後、ステップS14によるループに移行する。このループは、アドバイスオブジェクトのそれぞれについてステップS15〜ステップS20の処理を適用するものである。ステップS15では、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報からアドバイスを参照すべき人物像に関する記載をサーチし、ヒット数に応じた増分を求める。ステップS16では、それらの増分に、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報の新旧/種別に応じた重み付けを行い、積算する。ステップS17は、アドバイスに他人による参照があったかどうかの判定であり、参照があれば、ステップS18においてアドバイスの優先度に参照回数を加算する。ステップS19は、アドバイスオブジェクトにユーザ本人による参照があったかどうかの判定であり、参照があれば、ステップS20においてアドバイスオブジェクトの優先度にその参照回数を加算する。製品コードの検索でヒットしたため生成された複数のアドバイスオブジェクトのそれぞれに対して、これらの処理手順による優先度付けがなされる。
図21は、ナイトコースお勧めアドバイスの処理手順を示すフローチャートである。ステップS21は、自機ログに示される使用期間がPM23:00〜AM4:00であり、ステップS21がYesであれば、ステップS22においてナイトコースお勧めアドバイスの優先度に夜洗濯をしている人の増分を加算する。ステップS21がNoであればステップS22をスキップする。
ステップS23は、携帯電話機のログ情報に示されるモード設定は、マナーモードであるか、又は、音が気になる旨の記載が外部情報に存在するか否かの判定である。Yesであれば、ステップS24においてナイトコースお勧めアドバイスに周りの音が気になる人の増分を加算する。ステップS25は夜間のTVの音声が小であるか、ヘッドホンの使用歴があるかの判定である。もしそうであれば、ステップS26においてナイトコースお勧めアドバイスに、マンション住人の増分を加算する。
ステップS27は、自機ログにパワフルコースの使用歴が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS29においてちゃんと汚れを落とす人の増分を加算する。Noであれば、ステップS28においてすぐに汚れを落としたい人の増分を加算する。 ステップS30は、ユーザの登録情報における住所がマンションであるか否かの判定である。Yesであれば、ステップS31において、ナイトコースお勧めアドバイスにマンション住人の増分を加算する。
ステップS32は、外部情報又は自機ログに示される頻度が毎日又は週2〜3回であるかの判定である。ステップS32がYesであれば、ステップS33においてナイトコースお勧めアドバイスに、洗濯をすぐに終えたい人の増分を加算する。Noであれば本ステップをスキップする。 図22は、洗濯・乾燥の自動化アドバイスに対する優先度付与を示すフローチャートである。ステップS34は、花粉が多い時期であり、花粉症との記載が外部情報に存在するかどうかの判定である。本ステップがYesである場合、ステップS35において、洗濯・乾燥の自動化アドバイスの優先度に外に干したくない人の増分を加算する。
ステップS36は、電力使用量が同条件の人の平均よりも低いかどうかの判定であり、もしYesであれば、ステップS37において洗濯・乾燥自動化アドバイスの優先度に、電気代を気にするユーザの増分を加算する。 ステップS38は、乾燥機能の使用歴がないかどうかの判定であり、もしYesであれば、ステップS39において、エコな人の増分を加算する。
ステップS40は、外部情報に洗濯を早く済ませたいとの記載が存在するかどうかの判定であり、Yesであれば、ステップS41において洗濯・乾燥の自動化アドバイスの優先度に、洗濯を早く済ませたいユーザの増分を加算する。 ステップS42は、自機ログにおうちクリーニングの使用歴が存在するかどうかの判定であり、Yesであれば、ステップS43において洗濯・乾燥の自動化アドバイスの優先度に、その機能を知らないユーザの増分を加算する。
ステップS44は、ユーザが居住する地域における明日の天気が晴れかどうかの判定である。Noであれば、ステップS45において洗濯・乾燥の自動化アドバイスの優先度に、天気が悪いときの増分を加算する。Yesであれば、ステップS46において洗濯・乾燥の自動化アドバイスの優先度に、天気がよいときの増分を加算する。 ステップS47は、外部情報に、働いている(夜間活動する)との記載が存在するかどうかの判定であり、Yesであれば、ステップS48において、働いている(夜間活動する)ユーザの増分を加算する。NoであればステップS49をスキップする。
ステップS49は、洗濯機31のログ情報に夜間の使用歴が存在するかどうかの判定であり、Yesであれば、ステップS50において、夜洗濯するユーザの増分を加算する。NoであればステップS50をスキップする。 ステップS51は、外部情報にずぼらな人であるとの記載が存在するかどうかの判定である。もし、かかる手掛かりがあれば、ステップS52において洗濯・乾燥自動化アドバイスに該当するユーザの増分を加算する。ステップS51がNoであればステップS52をスキップする。ステップS53は、自機ログにおいて洗濯時と、乾燥時とで重量変化が存在するか否かの判定である。存在する場合、ステップS54において、洗濯・乾燥自動化アドバイスに洗濯・乾燥を別々にやっているユーザの増分を加算する。ステップS53がNoであればステップS54をスキップする。
図23は、ジェット乾燥アドバイスについての優先度付与を示すフローチャートである。ステップS56は、自機ログに夜間の使用歴が存在するか否かの判定である。存在する場合、ステップS57においてジェット乾燥アドバイスの優先度に、働いているユーザの増分を加算する。存在しない場合、ステップS57をスキップする。
ステップS61は、アイロンを持っていないかアイロンをかけない人、一人暮らしの人、寮にいる人、単身赴任の人であることの手掛かりがユーザ全般情報にするか否かの判定である。もし存在すれば、ステップS62においてジェット乾燥アドバイスの優先度に、該当するユーザの増分を加算する。存在しない場合、ステップS62をスキップする。ステップS63は、洗濯の一回の量と頻度とが所定の閾値以上であるか否かの判定である。Yesであれば、ステップS64においてジェット乾燥アドバイスに大家族ユーザの増分を優先度に加算する。本ステップがNoであれば、ステップS65において一人暮らしの人、寮にいる人、単身赴任の人の増分を加算する。
ステップS68は、他機ログに省電モードの設定があるかどうかの判定である。ある場合、ステップS69において、ジェット乾燥アドバイスに電気代が気になる人、エコ意識が高い人の増分を加算する。他機ログに省電モードの設定がない場合、ステップS69をスキップする。図24は、天気予報・花粉情報お知らせアドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。ステップS81は、自機ログにおいて洗濯のみで乾燥は未使用であるとの記載が存在するか否か、洗剤の使用量が、外干しの使用量であるか否かの判定である。そうであれば、ステップS82において天気予報・花粉情報お知らせアドバイスの優先度に、外に干す人の増分を加算する。そうでなければ、ステップS82をスキップする。ステップS83は、空気清浄機の使用歴が他機ログに存在するか否かの判定である。そうであれば、ステップS84において、天気予報・花粉情報お知らせアドバイスに、花粉症の増分を加算する。そうでなければステップS84をスキップする。ステップS85は、洗剤の使用量が、部屋干しの使用量であるか否かの判定である。そうであれば、ステップS86において天気予報・花粉情報お知らせアドバイスに、部屋干しのユーザの増分を加算する。そうでなければステップS86をスキップする。ステップS87は、衣類乾燥モード、除湿モードの使用歴が他機ログであるエアコンのログ情報に存在するか否かの判定である。そうでなければステップS88において天気予報・花粉情報お知らせアドバイスに、洗濯・乾燥自動モードを使っている人の増分を加算する。
図25は、フィルターお掃除アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。ステップS71は、連続して3回以上のフィルターの目詰まり発生の履歴が存在するかどうかの判定である。ステップS71がYesであれば、ステップS72においてフィルターお掃除アドバイスの優先度に、フィルター掃除を知らない人、掃除しなければいけないことを知らない人の増分を加算する。
ステップS73は、自機ログのコース選択が、自動乾燥又は乾燥のみであるかの判定である。ステップS73がYesであれば、ステップS74において、フィルターお掃除アドバイスの優先度に、乾燥機能を使う人の増分を加算する。ステップS73がNoであれば、ステップS75において、フィルターお掃除アドバイスの優先度に乾燥しない人の増分を加算する。
ステップS76は、ユーザの登録情報に、フィルター掃除をするとの記載が存在するか否かの判定である。ステップS76がYesであれば、ステップS77において、フィルターお掃除アドバイスの優先度に、フィルター掃除をする人の増分を加算する。ステップS76がNoであれば、ステップS77をスキップする。ステップS78は、自機ログに、乾燥機能の使用歴が存在しないか否かの判定である。ステップS78がYesであれば、ステップS79において、フィルターお掃除アドバイスの優先度に、乾燥機能を使用しない人の増分を加算する。ステップS78がNoであれば、ステップS79をスキップする。
図26は、洗剤投入量アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。ステップS91は、自機ログにおいて連続して3回以上消泡がなされたかどうかの判定である。ステップS92は、投入洗剤の重量が閾値以上かどうかの判定である。ステップS91、ステップS92の何れかがYesであれば、ステップS93において洗剤投入量アドバイスの優先度に洗剤を入れ過ぎる人の増分を加算する。ステップS91、ステップS92の何れもがNoであれば、ステップS93をスキップする。ステップS94は、自機ログに、おしゃれ着洗いの使用歴が存在するかどうかの判定である。そうであれば、ステップS95において、洗剤投入量アドバイスに黒ずみが気になる人の増分を加算する。そうでなければ、ステップS95をスキップする。ステップS96は、ユーザの登録情報における洗剤登録に変化があったかどうかの判定である。そうであれば、ステップS97において、洗剤投入量アドバイスの優先度に、使う洗剤が変わった人の増分を加算する。そうでなければステップS97、ステップS98をスキップする。ステップS98は、自機ログに示される使用期間が一週間以内かどうかの判定である。そうであれば、ステップS99において洗剤投入量アドバイスの優先度に、洗濯機を初めて使う人の増分を加算する。そうでなければ、ステップS99をスキップする。
図27は、乾燥時間長期化アドバイスについての優先度付与の処理手順を示すフローチャートである。ステップS171は、連続して3回以上乾燥機能が使用されたとの履歴が自機ログに存在するか否かの判定である。そうであれば、ステップS172において乾燥時間長期化アドバイスの優先度に、乾燥するユーザの増分を加算する。ステップS173は、自機ログに記載された乾燥時間が閾値を上回るか否かの判定である。そうであれば、ステップS174において乾燥時間長期化アドバイスの優先度に、乾燥が長い人の増分を加算する。
図28は、よく使うコースのお勧めアドバイスについての優先度付与の詳細を示すフローチャートである。ステップS101は、ユーザの登録情報の年齢が新社会人、新入生であるか否かを判定する。そうであれば、ステップS102においてよく使うコースのお勧めアドバイスの優先度に、他人が気になる人の増分を加算する。そうでなければ、ステップS102をスキップする。
ステップS103は、メルマガ登録が存在するか否かの判定である。YesであればステップS104において、よく使うコースのお勧めアドバイスの優先度に、自分の洗濯に不安を感じている人の増分を加算する。そうでなければステップS104をスキップする。ステップS105は、SNS情報の友達数、書き込数、閲覧数、コメント数が所定数以上かどうかの判定である。Yesであれば、ステップS106においてよく使うコースのお勧めアドバイスの優先度に、他人とゆるくつながっていたい人の増分を加算する。ステップS107は、他機ログにおいていろんなメニューの使用歴があるかどうかの判定である。そうであれば、ステップS108においてよく使うコースのお勧めアドバイスに、洗濯を効率的にやりたい人、向上心がある人の増分を加算する。そうでなければステップS108をスキップする。
図29は、洗剤ランキングお勧めアドバイスについての優先度付与の詳細を示すフローチャートである。ステップS111は、ユーザの登録情報における登録洗剤が一ヶ月以内に変更されているか否かの判定である。Yesである場合、ステップS112において洗剤ランキングお勧めアドバイスの優先度に、洗剤をいろいろ変えている人の増分を加算する
。ステップS113は、水流し期間が一時間位であるかの判定である。Yesであれば、ステップS114において、洗剤ランキングの優先度に、今の洗剤に不安がある人の増分を加算する。Noであれば、ステップS114をスキップする。ステップS115は、ユーザ登録情報又は外部情報に、他人が気になる人、メーカー勤務の人との記載が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS116において洗剤ランキングの優先度に、他人が気になる人、メーカー勤務の人の増分を加算する。Noであれば、ステップS116をスキップする。
図30は、槽洗浄お勧めアドバイスの詳細を示すフローチャートである。ステップS121は、自機ログに槽洗浄の使用歴が存在するか否かの判定である。Yesである場合、ステップS122において槽洗浄お勧めアドバイスに槽洗浄を使っていない人の増分を加算する。NoであればステップS122をスキップする。ステップS123は、一定期間内の自機ログの洗濯回数が5回以上かどうかの判定である。Yesである場合、ステップS124において、槽洗浄お勧めアドバイスの優先度に、洗濯回数が多い人の増分を加算する。Noである場合、ステップS125において槽洗浄お勧めアドバイスに、洗濯回数が少ない人の増分を加算する。
図31は、自動調理メニューアドバイスの優先度付与の詳細を示すフローチャートである。ステップS129は、外部情報に機能を知りたいが知らないとの記載があるかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS130において、機能を知りたいが知らない人の増分を加算する。NoであればステップS130をスキップする。ステップS131は、自機ログにおけるレンジ設定時間が閾値を上回るかどうかの判定であり、Yesである場合、ステップS132において自動調理メニューアドバイスの優先度に、同じような調理をしている人の増分を加算する。Noである場合、ステップS132をスキップする。ステップS133は、自機ログの機能使用が3種類以上か否かの判定である。Yesであれば、ステップS134において、自動調理メニューアドバイスに、機能をしらないが知りたい人、同じような調理をしている人の増分を加算する。Noであれば、ステップS134をスキップする。
図32は、お手入れアドバイスの優先度付与の詳細を示すフローチャートである。ステップS141は、自機ログにおいて焼き魚モードの使用歴が存在するかどうかの判定である。Yesである場合、ステップS142において、お手入れアドバイスの優先度に、においがきつい料理をした人、油がでる料理をした人の増分を加算する。ステップS143は、他機ログにおいて空気清浄機の使用歴が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS144においてお手入れアドバイスの優先度に、においが気になる人、油がでる料理をした人の増分を加算する。Noであれば、ステップS144をスキップする。
ステップS145は、お手入れに手間をかけたくないとの記載が外部情報に存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS146においてお手入れに手間をかけたくない人の増分を加算する。Noであれば、ステップS146をスキップする。ステップS147は、現在の日付が外部情報に示される大掃除の時期、又は、掃除のタイミングであるか否かの判定である。Yesであれば、ステップS148において、お手入れアドバイスに、大掃除の時期、又は、掃除のタイミングが到来した人の増分を加算する。そうでなければステップS148をスキップする。ステップS149は、直前にレンジ使用歴が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS150においてお手入れアドバイスの優先度に、直前にレンジを使った人の増分を加算する。Noであれば、ステップS150をスキップする。ステップS151は、外部情報に「エコが気になる」旨の記載が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS152においてお手入れアドバイスの優先度に、エコが気になる人の増分を加算する。Noであれば、ステップS152をスキップする。
ステップS153は、毎日の掃除器の使用歴が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS154において、毎日掃除をしている人の増分を加算する。Noであれば、ステップS154をスキップする。図33は、メニュー紹介・料理番組紹介のアドバイスの処理手順を示すフローチャートである。ステップS181は、ユーザの登録情報に、専業主婦である旨の記載が存在するかどうか、他機ログにおいて昼間の家電動作歴、又は、料理番組の録画履歴が存在するかどうかの判定である。Yesである場合、ステップS182においてメニュー紹介・料理番組紹介のアドバイスの優先度に、専業主婦の増分を加算する。NoであればステップS182をスキップする。ステップS183は、自機ログにあたためモードの使用歴が存在するかどうかの判定である。Noである場合、ステップS184において、メニュー紹介・料理番組紹介のアドバイスに、献立を考えるのに困っているユーザの増分を加算する。ステップS183がYesである場合、ステップS185に移行し、メニュー紹介・料理番組紹介のアドバイスに、暖めるだけで調理につかっていない人の増分を加算する。
図34は、電子レンジおすすめ行程、手作業お勧め行程のアドバイスの詳細を示すフローチャートである。ステップS186において、他機ログにグルメカテゴリーの番組の録画歴が存在するかどうかの判定である。Yesである場合、ステップS187に移行して、電子レンジおすすめ行程、手作業お勧め行程のアドバイスの優先度に、グルメな人、味の違いがわかる人の増分を加算する。存在しない場合、ステップS187をスキップする。
ステップS188は、外部情報に味の違いが判らないとの記載が存在するかどうかの判定である。Yesであれば、ステップS189において、電子レンジおすすめ行程、手作業お勧め行程のアドバイスの優先度に、味の違いが判らない人の増分を加算する。 ステップS190は、ユーザの登録情報に、子供番組の録画歴が存在するかどうかの判定である。そうであれば、ステップS191において電子レンジおすすめ行程、手作業お勧め行程のアドバイスの優先度に、簡単に調理したい人の増分を加算する。そうでなければ、ステップS159をスキップする。
図35は、保温時間アドバイスの詳細を示すフローチャートである。ステップS201は、自機ログにおける保温期間が10分以上かどうかの判定である。そうであれば、ステップS202において、保温時間アドバイスの優先度に、保温時間が長いユーザの増分を加算する。そうでなければ、ステップS203において、保温時間アドバイスに、保温時間が短いユーザの増分を加算する。
以上のように本実施形態によれば、洗濯機31、調理器32を含む様々な家電機器が集合している環境において、どれをどのように扱うべきかを端末103を通じてユーザにアドバイスを行うので、それぞれの家電機器の能力を余す事無く発揮することができる。
(実施の形態2)
本実施形態は、実施の形態1に示した機器グループ、サービス提供センター、サービス運営センターのネットワーク構成を明らかにするものである。
図36は、情報提供システムのネットワーク構を示す図である。本図に示すように、情報提供システムのネットワーク構成は、カスタマープライベートネットワーク100aと、サービスプロバイダネットワーク110aと、サービスプロバイダ120aとから構成される。
カスタマープライベートネットワーク100aは、ログ情報の対象となる家電機器と、アドバイス閲覧のための端末とで構成される構内ネットワークであり、この中に図1に示した洗濯機31、調理器32、端末103が存在する。
クラウドネットワーク110aは、実施の形態1で説明したデータ運営センター内のネットワークであり、integrated Elastic Cloud Computing(iEC2)アーキテクチャ等の採用によりデータ提供センターにおけるサービスプロバイダネットワークと一体的に扱われる仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)である。1つ以上のクラウドサーバ111と、クラウドサーバ間の相互接続のためのスイッチ群112と、クラウドサーバにおけるインスタンスの所在、及び、クラウドサーバと接続するスイッチの所在を、要求元ノード−要求先ノードのIPアドレス及びMACアドレスの組みに対応付けて管理するディレクトリサーバ113と、クラウドネットワークにおいて要求元ノード(カスタマープライベートネットワークにおける要求元)として機能する論理カスタマエッジ114とから構成される。
サービスプロバイダネットワーク120aは、ユーザの窓口となるサービス提供センターのネットワークである。具体的には、サービス運営者である家電機器メーカー、又はその関連事業者のイントラネットワークであり、家電機器製品の製品情報を格納して、端末からの要求に応じて製品情報を提供する製品情報サーバ121a、カスタマープライベートネットワークから収集されたログ情報を蓄積し、端末からの要求に応じてログ情報を提供するログ情報サーバ121b、リモートサービスを受けようとするユーザについてのユーザ登録を行い、また、ユーザ登録により得たユーザ登録情報の提供を行うユーザ登録サーバ121c、クラウドネットワークに対してアプリケーションを提供するアプリケーション提供サーバ(APS)121dを含む。製品情報サーバ121aは、図7に示した製品情報ストレージ41に対応し、ログ情報サーバ121bは、図7に示したリモートストレージサーバ42に対応する。ユーザ登録サーバ121cは、ユーザ全般情報のうち、ユーザ登録情報を構内ネットワークで管理するものである。
クラウドサーバ111は、サービスプロバイダネットワークのログ情報サーバや製品マニュアルサーバからログ情報、製品情報の提供を受けると共に、外部ネットワーク130aにおけるwebサーバからホームページ情報、ブログ情報、SNS情報、機器連携外部情報の提供を受けて、製品情報や機器連携外部情報を1つ以上のアドバイスとして端末に提供する。
クラウドサーバにおけるハイパーバイザは、あるユーザによるログインがあった場合、そのログインユーザ本人に対してゲストオペレーティングシステム(ゲストOS)のインスタンスを生成するので、一人のログインユーザのためのアドバイスオブジェクトの生成や、一人のログインユーザによる家電機器の使用状況等に応じた優先度付与、ログインユーザに対しての画面構成は、このゲストOSインスタンスの機能を用いてなされることになる。この場合、アドバイスオブジェクトマネージャ44、優先度付与部45、画面構成部46はゲストOSインスタンス上で動作するアプリケーションとして構成することができる。
図37は、クラウドサーバ111上で起動されるゲストOSインスタンスと、かかるゲストOSインスタンスにロードされるアプリケーションとについての内部構成を示す。
ゲストOSインスタンス202は、アプリケーションからのAPIコールに応じてウィンドゥやメニュー等のGUIを描画するグラフィクスレンダリングエンジン211のインスタンス、GUIに対する操作を監視して、当該操作があれば、その操作内容を示すイベントを出力するイベントマネージャ212のインスタンス、ネットワークドライブやローカルドライブから各種ファイル取得するためのファイルシステム213のインスタンス、アプリケーションを起動し、アプリケーションの状態管理を行うカーネル214のインスタンス、サーバ接続のための様々なプロトコルを実行するプロトコルスタック215のインスタンス、デバイスドライバ216のインスタンスがある。以上のようにクラウドネットワークでは、ミドルウェアの処理を担うライブラリプログラムの機能が、端末103ではなくクラウドサーバから提供されることがわかる。
アプリケーション201は、第1実施形態に示したアドバイスオブジェクトマネージャ44、優先度付与部45、画面構成部46を含み、ゲストOSインスタンスを通じた以下の動作を行う。ゲストOSインスタンスを通じた動作とは、アドバイスオブジェクトマネージャ44がアドバイスオブジェクトの生成を行い、優先度付与部45が第1実施形態に示したようなルールで優先度の高低を変化させて各アドバイスオブジェクトに優先度を付与する。画面構成部46は、かかる優先度に従ってソートされたアドバイスオブジェクトを用いて画面構成を行い、対話画面を得て、ゲストOSインスタンスのグラフィックレンダリングエンジン211、イベントマネージャ215を通じて、対話画面を端末103に提供する。
クラウドサーバ111と、端末103との通信シーケンスの基本的なものは、図36である。図38(a)は、家電機器101 がネットワーク接続を行い(S501)、ログ情報をクラウドサーバ111に送信してこの処理1〜3をクラウドサーバ111で一括して行うというものである。この処理1(ステップS503)、処理2(ステップ504)、処理3(ステップS505)は、図19〜図35に示したフローチャートの複数の手順を抽出的に、3つの処理として示したものである。具体的なにいうと図19のメインフローのうち、ステップS3〜ステップS4の製品コードによるアドバイスの検索を処理1、ステップS6における各アドバイスに対する優先度付与(図20〜図35のサブルーチンを含む)を処理2、ステップS7〜S12におけるアドバイス表示を処理3とする。
コマンドの送信(S506)は、この処理1〜3の処理結果を示す。端末103では、送信されたコマンドに応じて表示を行う(S507)。図38(b)のシーケンスは、図36のバリエーションであり、クラウドサーバ111で行っていた処理1〜3のうち処理3を、端末103側で実行させる点が異なる。図38(c)のシーケンスは、図36の更なるバリエーションであり、クラウドサーバ111で行っていた処理1〜3のうち処理2、3を、端末103側で実行させる点が異なる。
図39〜図42は、クラウドサーバにより提供されるクラウドサービスの4つの類型を示す。
図39〜図42において共通するのは以下の3つの点である。第1に、アプリケーション201、ゲストOS202が、データセンター203の上に存在すること、第2に、矢印204に示すように、機器グループ100からデータセンター203(クラウドサーバ111を含む)にログ情報を送信すること、第3に、矢印205に示すように、データセンター203が端末103にアドバイス提供を行うことである。
(サービスの類型1:自社データセンター型)
図39は、サービスの類型1(自社データセンター型)を示す。本類型は、サービス提供センター120が機器グループ100から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービス提供センター120が、データセンター運営会社の機能を有している。即ち、サービスプロバイダが、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ111を保有している。従って、データセンター運営会社は存在しない。
本類型では、サービス提供センター120のデータセンター203は、データセンター(クラウドサーバ111)を運営、管理している。また、サービス提供センター120は、ゲストOS202及びアプリケーション201を管理する。サービス提供センター120は、サービス提供センター120が管理するゲストOS202及びアプリケーション201を用いてサービス提供204を行う)。
(サービスの類型2:IA as利用型)
図40は、サービスの類型2(IaaS利用型)を示す。ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。本類型では、データセンター運営会社がデータセンター203(これはクラウドサーバ111にあたる)を運営、管理している。また、サービス提供センター120は、ゲストOS202及びアプリケーション201を管理する。サービス提供センター120は、サービス提供センター120が管理するゲストOS202及びアプリケーション201を用いてサービス提供204を行う。
(サービスの類型3:PaaS利用型)
図41は、サービスの類型3(PaaS利用型)を示す。ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンター運営センター110は、ゲストOS202を管理し、データセンター203(クラウドサーバ111にあたる)を運営、管理している。また、サービス提供センター120は、アプリケーション201を管理する。サービス提供センター120は、データセンター運営会社が管理するゲストOS202及びサービス提供センター120が管理するアプリケーション201を用いてサービス提供204を行う。
(サービスの類型4:SaaS利用型)
図42は、サービスの類型4(SaaS利用型)を示す。ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンター(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンター(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンター運営センター110は、アプリケーション201を管理し、ゲストOS202を管理し、データセンター203(クラウドサーバ111にあたる)を運営、管理している。また、サービス提供センター120は、データセンター運営センター110が管理するゲストOS202及びアプリケーション201を用いてサービス提供204を行う。 以上いずれの類型においても、サービス提供行為の主体は、サービス提供センター120となる。また例えば、サービスプロバイダ若しくはデータセンター運営会社は、OS、アプリケーション若しくはビックデータのデータベース等を自ら開発することができるし、また、第三者に外注することもできる。
(実施の形態3)
本実施形態は、複数アドバイスオブジェクトを、複数の家電機器のそれぞれに対応付けて表示する改良を提案する。具体的にいうと、複数の家電機器がおかれた部屋の画像を表示して、この部屋画像に現れた複数の家電機器のそれぞれに、高い優先度をもつアドバイスオブジェクトを合成して表示するというものである。部屋画像は、部屋の斜視図又は俯瞰図に、家電機器イメージを合成したものである。この家電機器イメージは、TIFF、JPEG、PNG等の形式のイメージデータである。
画面構成部46は、ユーザ登録時に、選択画面を表示して、ユーザが所有する家電機器が配置されている部屋タイプ(台所、居間、洗面場、風呂場、寝室、応接間)を問合わせる。部屋タイプが決まれば、かかるタイプの部屋の部屋画像を背景画として表示し、この背景画に、ユーザが所有する家電機器に対応する家電機器イメージを合成する。こうして、家電機器イメージが合成された状態の部屋レイアウトを完成させる。その後、複数のアドバイスオブジェクトのうち、優先度が高いものを家電機器イメージに合成する。
ログインユーザが視聴すべきアドバイスオブジェクトは、対話画面における屋内に配置された家電機器に対応付けて表示されるので、ユーザは、かかるアドバイスオブジェクトを見て何をすればよいのか、すぐ判るようになり、アドバイスオブジェクトに直結する行動を採り易くなる。
図43は、ユーザの部屋画像を背景画として、複数のアドバイスオブジェクトを表示する場合の端末103における画面の構成例を示す。本図における部屋画像には、所定の位置に、家電機器イメージが合成され、その家電機器イメージの周辺には、アドバイスが配置されている。図中の省略表示om1,2,3は、図15に示した洗濯機31についての3つのアドバイスの省略表示であり、om4,5は、図17Bの2つのアドバイスの省略表示、om6は、図17Bの1つのアドバイスの省略表示である。
部屋画像に描かれるべき個々の建具、家具、家電機器は、立体形状モデルデータにより作成することができる。画面構成部45は、建具、家具、家電機器の三次元形状を規定する立体形状モデルデータに対して座標変換、照度計算、テクスチャマッピング、ビューポート変換といった一連の描画処理を行い、立体形状モデルを可視化する。このようにして立体形状が可視化された建具、家具、家電機器のうち、家電機器の周辺にアドバイスオブジェクトを表示する。これにより、ゲーム画面のような態様で、ユーザに参照させるべきアドバイスを表示させることができる。
以上のように本実施形態によれば、アドバイスオブジェクトは、部屋画像に現れた複数の家電機器イメージに対応付けられる形式で表示されるので、直感的な見易さ、判りやすさが担保されることになる。
(実施の形態4)
本実施形態は、図7に示したログ情報格納のためのリモートサポートストレージ42をビッグデータ格納システムとして実現する場合の改良に関する。不特定多数のユーザによる家電機器使用により発生する自機ログ、他機ログの規模は、毎秒メガバイトレベル、ギガバイトレベルの膨大な容量に達する可能性がある。かかるデータをリアルタイムで格納するには、データ提供センターにビッグデータ格納システムを設けることが望ましい。ビッグデータ格納システムは、複数のノード装置と、ネームサーバとによって構成されるネットワークシステムであり、分散ファイルシステム、キー・バリュー・ストア、ワークロードグリッドを含む。
分散ファイルシステムは、ビッグデータの構成単位である機器から入力されるログ情報(自機ログ、他機ログ)をN個に分割し、尚且つ、変換を施すことでN個の変換結果を得て、N個の変換結果のそれぞれをN個のノード装置のストレージにパラレルに格納する。この格納にあたって、変換結果の格納先となったそれぞれのノード装置のアドレスを、ネームサーバに登録する。
キー・バリュー・ストアは、メタデータを用いて、分割及び変換を施すことで得られた変換結果を管理するデータベースシステムである。ログ情報を分割することにより得られた分割部分(ログ情報1/Nという)に対する変換は、Map、Shuffle/Sort、Reduceからなる。Mapは、ログ情報1/Nのそれぞれを更に細かい符号語に分割する。Shuffle/Sortは、符号語の中身であるビット値を“バリュー”として扱い、符号語を特徴付けるためメタデータである“キー”をバリューに付与する。そして、バリューをキーに従い並べ替える処理(Sort)やバリューを任意のノード装置に統合する処理(Shuffle)を実行する。Reduceは、ログ情報1/Nから生成された複数のバリューのうち、“キー”に示される特徴が類似するもの同士を1つに集約することで、N個のログ情報1/Nのそれぞれに対応した、N個の集約化バリューをえる。キーであるメタデータとしては、第1実施形態に示した、使用開始時刻、使用の継続時間又は使用終了時刻、使用内容、トラブルコード/エラーコードといった見出し語を採用する。かかるメタデータに基づき、Sort,Shuffle,Reduceを行うことで、様々なデータ構造のログ情報が、第1実施形態に示したログ情報の形態で、キー・バリュー・システムに分散して格納されることになる。
ワークロードグリッドは、ログ情報1/Nのそれぞれに対して、ノード装置上のタスクを割り当てて、各タスクに、Map、Shuffle/Sort、Reduceを実行させて集約化バリューを得る。ビッグデータ格納システムでは、ログ情報をキー・バリュー・ストア型のデータベースで管理するので、格納できるビッグデータの規模をスケーラブルに拡張することができる。また、N個のログ情報1/NをN個の集約化バリューに変換することで一定時間の探索時間での応答を保証することできる。
分散ファイルシステム、キー・バリュー・ストア、ワークロードグリッドを一体化したフレームワークとしては、Google社のHadoopを用いてもよい。Map、Shuffle、Reduceの組みは、MapReduceと呼ばれる。MapReduceを再帰的に行うことができる解析フレームワークとしてJubatus(登録商標)が存在する。Jubatus (TM)では、Mapを行うノードをクライアントノードとし、かかるクライアントノードに対して、JubaKeeperというサーバノードがMapとShuffleを提供している。クライアントノードが、形態素解析などのジョブをJubaKeeperに送ると、JubaKeeperはMapとShuffleを行い、Reduceを担当するJubaKeeperに対して、処理結果となるバリューの集りを転送する。Jubatus(TM)では、Reduceの結果である集約化バリューをミックスすることで、形態素解析を再帰的に行うことができる。
ビッグデータの格納方式については、キー・バリュー・ストアに限らず、NoSQLによるものであれば、連想配列による格納、構造的データによる格納、インメモリデータベース(データをメモリに格納することでデータベースを形成すること)、ストリームデータ処理の何れのものを採用してもよい。ストリームデータ処理とは、複合イベント処理により発生したデータを保存せずにそのまま処理することをいう。
以上のように本実施形態によれば、膨大な規模のログ情報を、アドバイスの優先度付与の基礎にすることができるので、ログインユーザに提示されるアドバイスが、ユーザにとってより身近で有益なものになる。
(変更例)
尚、実施の形態1、2、3は、以下のような変更実施が可能となる。
(優先度の高い人、優先度の低い人に割り当てるべき増分)
優先度の高い人、優先度の低い人のそれぞれにどのような増分を割り当てるかは、アドバイス提供者の判断による。優先度の高い人に割り当てるべき増分は、優先度の低い人に割り当てるべき増分に、所定の値を加算したもの、所定の係数を乗じたものとしてもよい。優先度の高い人に割り当てるべき増分は正の値、優先度の低い人に割り当てるべき増分は負の値というように、増分の高低差を設けてもよい。
(優先度付けの単純化)
図15〜図17においては、優先度が高い人物像に割り当てられる増分を一律に「+1」とし、優先度が低い人物像に割り当てられる増分を一律に「−1」として、優先度を高くすべき人物像に関する記載、優先度を低くすべき人物像に関する記載が、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報において何個ヒットしたかというヒット数を優先度としてもよい。また人物像を特徴つける記載は、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報のどれかに存在すれば足りるとし、自機ログ、他機ログ、ユーザ全般情報についての重みのみで、優先度の高低を定めてもよい。
(禁止事項の適用)
優先度の初期値として大きな数値(例えば1000等)を設定しておいて、アドバイスを見ることがないという禁止事項に、家電機器の使用状況又はユーザの状況が該当したとき、かかる優先度を減少させることで、優先度の高低を変化させてもよい。
(ネットワーク構成)
実施の形態2に述べたプライベート企業ネットワーク、サービスプロバイダネットワーク、およびクラウドネットワークは、それぞれがパケット交換ネットワークによって構成されることが望ましい。クラウドネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)などのレイヤ3プロトコルを使用して構築される仮想プライベートネットワーク(VPN)において、共通のVLANタグにより識別される仮想スタブにより構成されることが望ましい。カスタマーズプライベートネットワークにおいて、ルータまたはスイッチとして機能するネットワークノードは、MPLS(L3MPLS)を使用するレイヤ3通信と、イーサネット(登録商標)および仮想プライベートLANサービス(VPLS)を使用するレイヤ2通信となどのOSI参照モデルの複数レイヤを使用するプライベート企業ネットワーク101の内側および外側の両方の他のデバイスとの通信の能力をもつことが望ましい。
(オートスケーラ、負荷分散装置の追加)
実施の形態2に示すクラウドサーバはオートスケーラを実装していることが望ましい。オートスケーラは、パフォーマンス監視、スケーリング管理、およびインスタンス管理を行う。パフォーマンス監視では、一連のゲストOSインスタンスのパフォーマンスデータを収集し、収集されたパフォーマンスデータに基づいて計算されたパフォーマンスメトリックに基づいてシステムパフォーマンスを計算して、1秒毎の完了した要求の平均数、応答時間などを示すメトリックを生成する。更に、実施の形態2のクラウドネットワークは、負荷分散装置を実装しているのが望ましい。負荷分散装置は、データリンク層のセキュアなプレーン接続を介して一連のゲストOSインスタンスと接続し、内部サーバおよび/または一連のゲストOSインスタンスの間で作業を分配する。この分配には、例えば、加重ラウンドロビン、最小接続、または最速処理などがある。実施の形態2では、多数の店舗で商品棚毎に日々蓄積される自機ログ、他機ログを管理するから、そのデータ量は膨大なものになる。しかし、上記オートスケーラや負荷分散装置は、画面構成部46から要求に応じて、ゲストOSインスタンスの生成数を変化させるので、たとえ、日々に多くの店舗から蓄積される家電機器の使用履歴の量が膨大なものになったとしても、画面構成部46からの情報提供要求に迅速に対応することができる。
(画面イメージのバリエーション)
図5〜図6、図10〜図14の画面イメージは、様々なウィジェット(Widget)を組み合わせて構築されたGUIの一例に過ぎない。各実施形態の画面イメージは、店舗による商品販売を促進するという目的のためのものならば、どのようなものでもよい。具体的にいうと、画面構成部46により作成される画面は、以下のような方針で作成されたGUIを広く包含する。
アドバイスオブジェクトに関する何等かの選択を受け付けたい場合、画面構成部46は、「トグルボタン」、「ラジオボタン」、「リストボックス」、「スライダー」、「チェックボックス」、「スピンボタン(ドロップダウンリスト)」、「ツールバー」、「コンボボックス」、「アイコン」、「ツリービュー」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
アドバイスオブジェクトの表示にあたって、ユーザの操作を誘導したい場合、「タブ」、「スクロールバー」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
アドバイスオブジェクト表示に対するテキスト入力をユーザから受け付けたい場合、「テキストボックス」、「コンボボックス」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
アドバイスオブジェクトの表示にあたって、ユーザ操作に対する応答をユーザにフィードバックする場合、「ラベル」、「ツールチップ」、「バルーンヘルプ」、「プログレスバー」、「インフォバー」等のウィジェットを対話画面の構成に用いる。
アドバイスオブジェクトの本体データであるHTML、XML形式の文書データを表示しようとする際、「モーダルウィンドウ」、「パレットウィンドウ」等のウィジェットを対話画面の構成に用いる。
本発明は、家電機器の利用促進を図るものなので、家電機器の製造産業において利用される可能性がある。
101 機器グループ
110 データセンター運営会社
111 クラウドサーバ

Claims (24)

  1. 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
    ユーザに参照させるべき複数アドバイスを各アドバイスの優先度に従って表示し、
    前記システムは、複数のアドバイスそれぞれに対応付けて、優先度付与の際に参照すべき情報を管理しており、
    前記アドバイスの表示では、
    家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報のうち、優先度付与の際に参照すべき情報としてシステムにより管理されているものに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる
    ことを特徴とするアドバイスの提供方法。
  2. 前記アドバイスは、複数の家電機器のうち第1家電機器の使用に関するアドバイスであり、
    家電機器の使用状況及びユーザの状況を示す複数の情報は、
    第1家電機器の使用状況を示す第1家電機器のログ情報(1)、
    複数の家電機器のうち第1家電機器とは異なる第2家電機器の使用状況を示す第2家電機器のログ情報(2)、
    前記ユーザの状況を示すユーザ情報(3)を含む
    ことを特徴とする請求項1記載のアドバイスの提供方法。
  3. 前記アドバイスの提供方法は更に、
    第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、情報の新しさを比較して、比較結果に応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行う
    ことを特徴とする請求項2記載のアドバイスの提供方法。
  4. 前記アドバイスの提供方法は更に、
    第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうち、少なくとも2つに基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させる場合、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報、ユーザ情報のうちどの情報に基づいて、各アドバイスに対応する優先度の高低を変化させたかに応じて、アドバイスの優先度の重み付けを行う
    ことを特徴とする請求項2から3の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  5. 前記アドバイスの優先度の重み付けの高さは、ユーザ情報、第1家電機器のログ情報、第2家電機器のログ情報の順に高い
    ことを特徴とする請求項4記載のアドバイスの提供方法。
  6. 前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスの他のユーザによる参照回数を取得し、
    前記優先度の高低変化は、前記取得した他のユーザによる参照回数に基づいて、前記他のユーザにより参照された家電機器に関するアドバイスの優先度を重み付けることでなされる
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  7. 前記アドバイスの表示にあたって、家電機器に関するアドバイスのユーザによる参照状況を取得し、
    前記優先度の高低変化は、前記取得したユーザによる参照状況に基づいて、ユーザが参照した前記ユーザの家電機器に関するアドバイスの優先度を低下させることでなされる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のアドバイスの提供方法。
  8. 前記第1家電機器は洗濯機であり、
    前記アドバイスは、静音モード選択のおすすめであり、
    夜間における洗濯機の使用歴、
    第2家電機器である映像音響機器の消音モードの使用歴、
    第2家電機器である携帯電話のマナーモードの設定歴、
    ユーザ情報に示される所在地が、消音が求められる環境であるとの情報
    の何れかに基づいて、静音モード選択のおすすめに対応する優先度の高低を変化させる
    ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  9. 前記第1家電機器は、調理器であり、
    前記アドバイスは、調理器お手入れのお勧めであり、
    焼き料理の使用歴、空気清浄機又は掃除器の使用歴の何れかに基づいて、調理器お手入れのお勧めに対応する優先度の高低を変化させる
    ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  10. ユーザ端末は、複数のアドバイスの一覧表示を行い、
    前記優先度に従った表示とは、
    前記一覧表示において、複数アドバイスのそれぞれを、優先度の高低に従った順位で表示させることである
    請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  11. ユーザ端末は、複数のアドバイスの重ね合わせ表示を行い、
    前記優先度に従った表示とは、
    前記重ね合わせ表示において、優先度が高いアドバイスを前面側に表示させることである
    請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  12. ユーザ端末は、複数のアドバイスの周期的な表示を行い、
    前記優先度に従った周期的な表示とは、
    前記周期的なアドバイス表示において、
    前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものから、前記ユーザ端末に表示するアドバイスを選択してユーザ端末に表示させ、
    一定期間後、前記複数のアドバイスのうち、優先度が高いアドバイスから、前記ユーザ端末に表示すべきアドバイスを再度選択し、前記選択したアドバイスを前記ユーザ端末に表示させることである
    請求項1から9の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  13. 前記優先度に従った表示とは、
    前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものの表示色を、それ以外のアドバイスの表示色と異なるものにすることである
    請求項1から12の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  14. 前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いと判定されたアドバイスのみ、ユーザに対して音声で通知する
    ことを特徴とする請求項1から13の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  15. 前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、優先度が高いものを、前記アドバイスの優先度が高いと判定する際に用いた前記優先度が高くなる条件と共に前記ユーザ端末に表示する
    ことを特徴とする請求項1から14の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  16. 前記ユーザの家電機器のログ情報を取得し、
    前記取得した前記ユーザの家電機器のログ情報に基づいて、前記ユーザの家電機器に関する複数のアドバイスのうち、ユーザに使用されたアドバイスを判定し、
    前記ユーザに使用されたと判定されたアドバイスの表示を消去する
    ことを特徴とする請求項1から15の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  17. 前記ユーザの家電機器は複数のカテゴリーに分類されており、
    同一のカテゴリーに分類されている前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを同時に前記ユーザ端末に表示する
    ことを特徴とする請求項1から16の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  18. 前記ユーザの家電機器を示すアイコンを前記ユーザ端末に表示し、
    前記アイコンはユーザが選択可能であり、
    ユーザにより選択されたアイコンが示す前記ユーザの家電機器に関するアドバイスを前記ユーザ端末に表示する
    ことを特徴とする請求項1から17の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  19. 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
    前記ユーザ端末の表示領域は、第1領域と第2領域を含み、
    前記第1領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスと、前記第2領域に表示される前記ユーザの家電機器に関するアドバイスとで、表示時間が異なる
    ことを特徴とするアドバイスの提供方法。
  20. 家電機器に関する複数のアドバイスを、ユーザ端末に提供するシステムにおける、アドバイスの提供方法であって、
    前記ユーザの家電機器に関するアドバイスは、前記ユーザの家電機器を正常に動作させるためのサポートアドバイスと、前記ユーザの家電機器の正常な動作の範囲内でさらに快適に使用するためのレコメンドアドバイスとに分類され、
    前記サポートアドバイスと、前記レコメンドアドバイスを異なる形態でユーザ端末に表示させる
    ことを特徴とするアドバイスの提供方法。
  21. 前記サポートアドバイスの表示時間は、前記レコメンドアドバイスの表示時間よりも長い
    ことを特徴とする請求項20に記載のアドバイスの提供方法。
  22. 前記サポートアドバイスと前記レコメンドアドバイスとで前記ユーザ端末への表示タイミングが異なる
    ことを特徴とする請求項20から21の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  23. 前記サポートアドバイスは全文を前記ユーザ端末に表示し、前記レコメンドアドバイスは省略して前記ユーザ端末に表示する
    ことを特徴とする請求項20から22の何れかに記載のアドバイスの提供方法。
  24. 前記省略したレコメンドアドバイスとは、アドバイスがあることを示す内容である
    ことを特徴とする請求項23に記載のアドバイスの提供方法。
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