JPWO2014188627A1 - レバー式管継手のロック装置 - Google Patents

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Abstract

簡単な構造でカプラーの軸受部に突起物が生じることなくロック位置にカムアームを確実にロックする。ロック部材4の板状体4aにおいて薄肉な内端面のストッパー部4bがカプラー1の外側表面1eに当接することにより、カプラー1に対して板状体4aが移動不能に固定される。カムアーム3のロック状態において作業者が、ロック部材4のロック用係止部4dで回動不能に保持されたカムアーム3を、無理にロック位置P2からロック解除位置P1に向け回動させることに伴って、ロック部材4に同方向への強い力が作用しても、板状体4aの長手方向一端側で且つ薄肉な内端面に配置されるストッパー部4bを、カプラー1の外側表面1eに当接させるため、板状体4aの厚肉方向へ圧縮荷重を受けることになる。それにより、ストッパー部4bの形状が変形することなく、ロック部材4の全体を回動不能に固定するストッパーとして機能し続ける。

Description

本発明は、雌形のカプラーと雄形のアダプターを着脱自在に結合するレバー式管継手(カップリング)において、カムアームを所定位置に保持するためのロック装置と、それに用いられるロック部材に関する。
従来、この種のレバー式管継手として、カプラーの外側表面において対称となる位置に、カプラーの表面から円弧状に突出する一対の軸受部がそれぞれ形成され、これら軸受部の間にカムアームとロック部材を配置してピンが挿通されることにより、カムアーム及びロック部材が共に軸着されて、カムアームをロック位置とロック解除位置に亘って回動自在に支持するものがある(例えば、特許文献1参照)。
作業者がカムアームを握り、軸受部の表面に沿ってロック解除位置からロック位置に回動操作することにより、カプラーにアダプターが結合され、これと逆にロック位置からロック解除位置に回動操作することで、カプラーからアダプターが分離可能になっている。
ロック部材は、板状のベース部の一端をカプラーの軸受部の表面に沿うように折り曲げてストッパー面部が形成され、このストッパー面部をカプラーの軸受部に対し、該ストッパー面部の折り曲げ方向へ突き当てることで、ロック部材が回転不能に固定されている。ベース部の他端には、カムアームの凹部と係合する凸部を一体形成するとともに、カムアームの反対側から間隔を空けて圧力面部が一体形成される。そして、カムアームをロック位置に回動させた時には、その凹部がロック部材の凸部と係合することで、カムアームが回動不能に保持され、ロック位置にカムアームがロックされる。また、このロック状態において、圧力面部をカムアームに向け押圧してロック部材のベース部を弾性変形させることにより、ベース部が弾性変形して凸部がカムアームの凹部から外れ、カムアームをロック位置からロック解除位置に向け回動可能にしている。
米国特許第5791694号明細書
しかし乍ら、このような従来のレバー式管継手では、ロック部材のストッパー面部がカプラーの軸受部の円弧状表面から部分的に常時突出する突起物となるため、作業者がカムアームを握り軸受部の表面に沿ってロック解除位置とロック位置に亘り回動操作する度に、指や手の一部などが突起物(ストッパー面部)に接触して引っ掛かることがある。詳しく説明すると、板状のベース部の一端を直線状に折り曲げたストッパー面部の薄板端縁は、軸受部の円弧状表面との間に隙間ができるため、軸受部の表面から尖って突出し、非常に危険であった。特に、カプラーとアダプターの結合のためにカムアームをロック解除位置からロック位置に回動操作する際には、カムアームの回動操作が重くて大きな力を要するため、指や手の一部などが突起物(ストッパー面部)に強く突き当たってケガするという問題があった。
そこで、この問題点を解決するため、ロック部材のストッパー面部を軸受部の円弧状表面に沿って円弧状に折り曲げたり、軸受部の円弧状表面にロック部材のストッパー面部が入り込む凹部を形成したり改良することが考えられる。しかし、これらの改良には、ストッパー面部の特殊な折り曲げ加工や、軸受部を含むカプラー全体の作り直しなどが必要になって、コストアップになるという問題がある。
ところで、不慣れな作業者や慌てて操作した時には、圧力面部を押圧せずにロック部材とのロック解除が行われないまま、カムアームを回動させることが考えられる。この場合には、ストッパー面部に強い負荷がかかるため、ストッパー面部が折り曲げ加工した方向と逆向きに変形してしまう。これを防止するためには、ロック部材を変形し難い材料で形成することが好ましい。しかし、カムアームとのロック解除をスムーズに行うためには、ロック部材を弾力性に優れた変形可能な材料で形成する必要がある。つまり、ロック部材においてベース部の一端に折り曲げ形成されるストッパー面部と、このストッパー面を除いたベース部とでは相反する性能を持つ必要があり、これら両方の機能を持ち合わせたロック部材を製造することは極めて困難である。
そこで、現実的なロック部材の製造方法としては、カムアームとのロック解除をスムーズに行えるように、ロック部材の全体を弾性変形可能な材料で薄板状に形成する方法しかなかった。そのため、ロック部材とのロック解除が行われずにカムアームを回動させる行為によってストッパー面部に強い力を受けると、ストッパー面部がその折り曲げ方向と逆向きへ徐々に変形し、カプラーの軸受部の表面から徐々に離れてロック部材の回動領域が徐々に増え、最終的には折り曲げ前の状態に近い形状まで戻ってしまった。
それにより、ストッパーとしての機能が著しく低下するため、ロック部材を頻繁に交換する必要があり、その分だけ稼働率が低下するという問題があった。さらに、ロック部材の全体が弾性変形し易いため、比較的に小さな衝撃が発生しても、偶発的にカムアームとロック解除されてしまうおそれがあるという問題があった。ピンによって、レバー形状のカムアームと薄板状のロック部材が僅かな隙間を挟んで平行に並んで配置されるため、作業者が手でカムアームをロック位置に向けて回動すると、勢い余って作業者の掌が変形した薄板状のロック部材の端縁に突き当たって、痛みを感じるという問題もあった。
また、ロック解除位置には、カムアームを仮止めする機能がなく、カプラーにアダプターを結合するために、カムアームをロック解除位置に回動しても、ロック解除位置でカムアームが保持されず、ロック位置へ向けて逆向きに回動する可能性があった。特に、ロック解除位置が上向きとなるようにカプラーを持った場合には、カムアームが自重でロック位置へ向けて下向きに回動してしまい、手や指などによって一対のカムアームをロック解除位置に押さえないと、カプラーに対するアダプターの着脱操作がスムーズに行えず、作業性に劣るという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、簡単な構造でカプラーの軸受部に突起物が生じることなくロック位置にカムアームを確実にロックすること、簡単な構造でカムアームをロック解除位置に仮止め保持して偶然的なカムアームの回動によるアダプターの挿入不良を防止すること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明によるレバー式管継手のロック装置は、第一筒状部を有するカプラーと、前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、前記カプラーの前記軸受部に対し前記カムアームと共に軸着されて、前記カムアームが前記ロック位置に回動した時に前記カムアームを前記ロック解除位置へ向け回動不能にロックするロック部材と、を備え、前記ロック部材は、前記軸受部に軸着される板状体と、前記カプラーの前記外側表面と対向する前記板状体の薄肉な内端面において前記軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成されるストッパー部と、前記板状体の長手方向他端側に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、を有し、前記ストッパー部を前記カプラーの外側表面に当接させることで、前記板状体及び前記ロック用係止部が前記軸着箇所を中心として回動不能に固定されるようにしたことを特徴とする。
さらに、前記ロック部材が、前記板状体に前記カムアームと前記ロック解除位置で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部を有することが好ましい。
また本発明によるロック部材は、第一筒状部を有するカプラーと、前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、備えたレバー式管継手に対し、前記カムアームと共に前記カプラーの前記軸受部に着脱自在に軸着されるロック部材であって、前記軸受部に軸着される板状体と、前記カプラーの前記外側表面と対向する前記板状体の薄肉な内端面において前記軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成されるストッパー部と、前記板状体の長手方向他端側に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、を有し、前記ストッパー部を前記カプラーの前記外側表面に当接させることで、前記板状体及び前記ロック用係止部が前記軸着箇所を中心として回動不能に固定されるようにしたことを特徴とする。
さらに、前記板状体に前記カムアームと前記ロック解除位置で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部を有することが好ましい。
前述した特徴を有する本発明によるレバー式管継手のロック装置及びロック部材は、ロック部材の板状体において薄肉な内端面のストッパー部がカプラーの外側表面に当接することにより、カプラー1に対して板状体が移動不能に固定される。カムアームのロック状態において作業者が、ロック部材のロック用係止部で回動不能に保持されたカムアームを、無理にロック位置からロック解除位置に向け回動させることに伴って、ロック部材に同方向への強い力が作用しても、板状体の長手方向一端側で且つ薄肉な内端面に配置されるストッパー部を、カプラーの外側表面に当接させるため、板状体の厚肉方向へ圧縮荷重を受けることになる。それにより、ストッパー部の形状が変形することなく、ロック部材の全体を回動不能に固定するストッパーとして機能し続ける。
したがって、簡単な構造でカプラーの軸受部に突起物が生じることなくロック位置にカムアームを確実にロックすることができる。
その結果、ロック部材のストッパー面部がカプラーの軸受部の表面から部分的に常時突出する突起物となる従来のものに比べ、ストッパー部が軸受部の表面から部分的に突出しないため、作業者がカムアームを握り軸受部の表面に沿ってロック解除位置とロック位置に亘り回動操作しても、指や手などがストッパー部に接触することがなく、ケガの発生を防止できて安全性に優れる。さらに、ストッパー部の折り曲げ加工や軸受部を含むカプラー全体の作り直しなどが必要ないため、コストの低減化が図れる。
また、ロック部材とのロック解除が行われずにカムアームを回動させる行為でストッパー面に強い力を受けることにより、ストッパー面がその折り曲げ方向と逆向きに変形してしまう従来のものに比べ、ロック部材の交換時期が延長されて寿命が延び、稼働率の向上が図れるとともに経済的である。
それにより、ロック部材の部品交換無しで、偶然的なカムアームの回動による不用意なカプラー及びアダプターの分離を長期間に亘り防止することができて、安全性と経済性に優れる。
さらに、ロック部材が、板状体にカムアームとロック解除位置で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部を有する場合には、カムアームをロック解除位置に向けて回動させることにより、ロック解除位置においてカムアームがロック部材の仮止め用係合部と係合し、カムアームがカプラーにロック部材を介してロック位置へ向け回動不能に仮止め保持される。
したがって、簡単な構造でカムアームをロック解除位置に仮止め保持して偶然的なカムアームの回動によるアダプターの挿入不良を防止することができる。
その結果、ロック解除位置が上向きとなるようにカプラーを持っても、カムアームが自重でロック位置へ向けて下向きに回動しないから、カプラーに対するアダプターの着脱操作がスムーズに行えて、作業性に優れる。
さらにまた、カプラーに対してロック部材を部品追加するだけで、仮止め機構を持たない従来のカプラーに追加加工しなくても改造可能であるため、従来から使用されているカプラーだけでなく、それに組み付けられているカムアームなどをそのまま有効利用することができて、経済的であるとともに自然環境の保護が図れる。
本発明の実施形態に係るレバー式管継手のロック装置及びロック部材の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。 図1(b)におけるカプラーの一部切欠左側面図である。 カプラーの斜視図であり、(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。 カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。 カプラーの変形例を示す説明図であり(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。 本発明の他の実施例に係るレバー式管継手のロック装置及びロック部材の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。 カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るレバー式管継手Aのロック装置は、図1〜図7に示すように、第一の管体Bが接続されて第一筒状部1aを有するカプラー1と、第二の管体Cが接続されて第二筒状部2aを有するアダプター2と、カプラー1に回動自在に設けられるカムアーム3と、カプラー1に対しカムアーム3と共に設けられるロック部材4と、を主要な構成要素として備えている。
さらに、カムアーム3及びロック部材4は、レバー式管継手Aのカプラー1に対して着脱自在に取り付けられ、それぞれ交換可能になっている。
カプラー1は、金属や硬質合成樹脂などの硬質材料で円筒状に形成され、その一端開口には、例えば金属製やその他の材料からなる第一の管体Bを着脱自在に接続して可撓性ホースなどが取り付け可能となり、それと反対側でアダプター2と対向する他端には、雌形の第一筒状部1aを形成している。
カプラー1において第一筒状部1aの外側表面1eには、後述するカムアーム3が回動自在に設けられている。カプラー1の外側表面1eにおいてその径方向へ対称となる位置に一対のカムアーム3を配置することが好ましい。
アダプター2は、金属や硬質合成樹脂などの硬質材料で円筒状に形成され、その一端開口には、例えば金属製やその他の材料からなる第二の管体Cを着脱自在に接続して可撓性ホースなどが取り付け可能となり、それと反対側でカプラー1と対向する他端には、第一筒状部1aよりも小径でそれに対して軸方向へ着脱自在に挿入(嵌入)される雄形の第二筒状部2aを形成している。
アダプター2において第二筒状部2aの外周面には、後述するカムアーム3のカム面3aと係合する周溝2bが形成されている。
カプラー1及びアダプター2の具体例としては、特開2007−32791号公報などに記載されている。
カプラー1の具体例としては、図1〜図7に示されるように、カプラー1の外側表面1eにおいてその周方向へ180度反対側の対称となる位置に、カプラー1の外側表面1eから円弧状に突出する一対の軸受部1bがそれぞれ形成されるとともに、軸受部1bで挟まれた位置には開口部1cがそれぞれ開設されている。
軸受部1bの間には、後述するカムアーム3がカプラー1の軸方向と略平行に配置され、軸受部1bとカムアーム3の基端部に亘ってピン1dを挿通することにより、カプラー1に対してカムアーム3が回動自在に軸着され、カムアーム3の回動操作に伴い、カム面3aが開口部1cを貫通して第一筒状部1aの内周面に向け突出するように配置している。
さらに、軸受部1bの間には、カムアーム3と並んで後述するロック部材4がカプラー1の軸方向と略平行に配置され、軸受部1bとロック部材4の一端部に亘ってピン1dを挿通することにより、カムアーム3と一緒にロック部材4も軸着されている。
カムアーム3は、カプラー1の第一筒状部1aに対してアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ挿入又は取り外しを可能にするロック解除位置P1と、カプラー1の第一筒状部1aに対してアダプター2の第二筒状部2aが挿入されて両者が結合されたロック位置P2と、に亘って手動操作するためのレバーである。
カムアーム3の基端には、カム面3aが形成され、その近傍にピン1dが貫通する枢支孔3bを開穿している。カムアーム3の先端には、リング3rを取り付けることが好ましい。
さらに、カムアーム3のカム面3aは、その回動操作によって、ピン1dからカム面3aまでの半径方向長さが変化するように設計されている。
図1(a)の実線及び図3(a)に示される例では、カムアーム3がロック解除位置P1に回動した状態を表しており、カムアーム3の一部がカプラー1の開口部1cの口縁に突き当たることで、それ以上の回動を規制している。
ロック解除位置P1では、カムアーム3がカプラー1の径方向外側へ向けて延びるように回動しており、この状態でカム面3aの径方向内側へ突出量が最小となり、カプラー1の開口部1c内に配置されて第一筒状部1aの内周面に突出せず、第一筒状部1aの内周面に沿ってアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ往復動可能にしている。
また、図1(b)の実線及び図3(b)に示される例では、カムアーム3がロック位置P2に回動した状態を表しており、カムアーム3の一部がカプラー1の外周面に後述するロック部材4を介して間接的に突き当たるか、又はカプラー1の外周面に直接突き当たることで、それ以上の回動を規制している。
ロック位置P2では、カムアーム3がカプラー1の径方向外側へ向けてカプラー1の一端と軸方向へ略平行に延びるように回動しており、この状態でカム面3aの径方向内側へ突出量が最大となり、カプラー1の開口部1cから第一筒状部1aの内周面に向け突出して第二筒状部2aの外周面の周溝2bと係合し、第一筒状部1aの内周面に対してアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ移動不能にしている。
さらに、カプラー1において第一筒状部1aの内部には、アダプター2において第二筒状部2aの先端2cと対向する環状シール材1fが設けられ、図1(b)に実線で示されるカプラー1とアダプター2の結合時には、第二筒状部2aの先端2cが環状シール材1fに圧接して環状シール材1fを部分的に圧縮変形させることにより、両者間が密閉されている。
ところで、図1(a)の実線及び図3(a)に示されるロック解除位置P1からのカムアーム3の偶然的な回動は、カプラー1の第一筒状部1aにアダプター2の第二筒状部2aを挿入する時において、アダプター2の第二筒状部2aがカムアーム3のカム面3aに干渉して、アダプター2をスムーズに挿入できず、カプラー1との接続作業が困難となる。
これを防止するため、後述するロック部材4によってカムアーム3がロック解除位置P1からロック位置P2へ向けて偶然的に回動しないように仮止めしている。
さらに、図1(b)の実線及び図3(b)に示されるロック位置P2からのカムアーム3の偶然的な回動は、カプラー1の第一筒状部1aとアダプター2の第二筒状部2aとの結合を解いて、第一の管体B及び第二の管体Cを通る流体が流出する危険性がある。
これを防止するため、後述するロック部材4によってカムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ向けて偶然的に回動しないようにロックしている。
つまり、カムアーム3には、ロック解除位置P1にカムアーム3を仮止め保持するための仮止め用被係合部3cと、ロック位置P2にカムアーム3をロック保持するためのロック用被係止部3dが設けられる。
ロック部材4は、板材からなりピン1dで軸受部1bに軸着される板状体4aと、板状体4aにカプラーの外側表面1eと対向するように形成されるロック用のストッパー部4bと、板状体4aにカムアーム3の仮止め用被係合部3cとロック解除位置P1で対向するように形成される仮止め用係合部4cと、板状体4aにカムアーム3のロック用被係止部3dとロック位置P2で対向するように形成されるロック用係止部4dと、を主要な構成要素として有している。
板状体4aは、例えばステンレスなどの錆難く且つ剛性がある金属などの硬質材料で帯板状に形成され、その長手方向やそれと交差する幅方向に荷重を受けても圧縮変形しないが、板厚寸法を肉薄にすることで、板厚方向へは僅かに弾性変形可能となるように構成することが好ましい。
つまり、板状体4aは、ロック用のストッパー部4bとカプラー1の外側表面1eとの当接方向、すなわち板状体4aの幅方向へは変形不能に形成されているが、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの係合方向やロック用被係止部3dとロック用係止部4dの係合方向、すなわち板状体4aの板厚方向へは弾性変形可能に構成することが好ましい。
板状体4aのセット例としては、図1〜図7に示される場合、板状体4aにおいて後述するロック用のストッパー部4bの近傍に貫通孔4eを開穿し、貫通孔4eにピン1dを遊嵌状に挿通させることにより、一方の軸受部1bの内側面とカムアーム3の一側面3eの間に互いに接近して軸着されるとともに、ピン1dの挿通方向へ所定角度だけ傾動自在に支持している。
また、その他の例として図示しないが、貫通孔4eに代えてピン1dと嵌合する略C形の凹部を形成し、この凹部をピン1dに対して脱落不能に嵌合させることにより、ピン1dの挿通方向へ所定角度だけ傾動自在にロック部材4が支持され、ロック部材4の交換時には軸受部1bからピン1dを抜き取ることなく、工具などでロック部材4のみを取り外せるように変更することも可能である。
ロック用のストッパー部4bは、カプラーの外側表面1eと対向する板状体4aの薄肉な内端面(板厚寸法が薄い内端面)において、ピン1dなどによる軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成され、軸着状態でカプラー1の外側表面1eに当接させることにより、板状体4a及びロック用係止部4dが、軸着箇所を中心として回動不能に保持され固定されている。
ロック用のストッパー部4bの具体例としては、図1〜図7に示される場合、板状体4aの薄肉な内端面において長手方向一端側を、カプラー1の外側表面1eとして開口部1cの開口縁と対向するように傾斜させ、この傾斜面を開口部1cの開口縁に当接させている。さらに、板状体4aを第一筒状部1aの外周面に接触させて、ロック部材4の回動を阻止することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、ロック用のストッパー部4bとして傾斜面に代え、開口部1cの開口縁と嵌合する凹凸状に形成することも可能である。
仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側にカムアーム3の仮止め用被係合部3cと対向するように形成され、ロック解除位置P1に回動したカムアーム3の仮止め用被係合部3cと係合させることにより、カムアーム3をロック解除位置P1で回動不能に仮止め保持するように構成されている。
また、仮止め用被係合部3cは、カムアーム3において板状体4aとの対向面か又は端縁に、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向するように形成され、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cを互いに凹凸嵌合させることが好ましい。
ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側においてカムアーム3のロック用被係止部3dと対向するように形成され、ロック位置P2に回動したカムアーム3のロック用被係止部3dと係止させることにより、カムアーム3をロック位置P2で回動不能にロック保持するように構成されている。
また、ロック用被係止部3dは、カムアーム3において板状体4aとの対向面に、ロック部材4のロック用係止部4dと対向するように形成され、ロック用被係止部3dとロック用係止部4dを互いに凹凸嵌合させることが好ましい。ロック用被係止部3dとロック用係止部4dの凹凸嵌合力は、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの凹凸嵌合力よりも強くなるように設定されている。
さらに、ロック部材4は、板状体4aの長手方向他端側に、ロック用係止部4dと対向してカムアーム3の一側面3eから離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させる圧力部4fを形成することが好ましい。
圧力部4fは、板状体4aの長手方向他端側をカムアーム3の底面3f及び他側面3gに沿って断面コの字形に折り曲げ加工し、カムアーム3の他側面3gと所定の隙間を空けて対向するように配置される突片である。指などで圧力部4fをカムアーム3の他側面3gに向け押圧して、カムアーム3の一側面3eと離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させることにより、少なくとも板状体4aの長手方向他端側が傾動して、ロック用係止部4dがカムアーム3の一側面3eから外れるようにしている。圧力部4fの押圧操作に伴い弾性手段5となるバネ材が弾性変形して板状体4aの全体を傾動可能に支持している。
図1〜図7に示される例では、圧力部4fを断面逆Uの字形などの二重形状に折り曲げ加工している。
また、その他の例として図示しないが、圧力部4fを断面二重形状ではなく一枚ものに変更したり、圧力部4fを設けずに作業者が直接的にカムアーム3を持って回動させることによりロック用係止部4dから外れるように構成したり変更することも可能である。
ロック部材4の近傍には、板状体4aをカムアーム3側に押圧する弾性変形可能な弾性手段5を設けることが好ましい。
弾性手段5の具体例としては、図1〜図7に示される場合、弾性手段5として、例えばコイルバネや波形座金やバネ座金などからなるバネ材を板状体4aと別個に用意し、弾性手段5となるバネ材を、板状体4aの長手方向一端側と、それに隣り合うカプラー1の軸受部1bの間に挟み込むとともに、ピン1dを挿通させるなどして脱落不能に取り付けている。
それにより、ロック解除位置P1では、板状体4aの仮止め用係合部4cをカムアーム3の仮止め用被係合部3cへ向け押圧してより確実に凹凸嵌合させ、偶然的に係合解除されてカムアーム3がロック解除位置P1からロック位置P2へ向けて回動することを防止している。
ロック位置P2では、板状体4aのロック用係止部4dをカムアーム3のロック用被係止部3dへ向け押圧してより確実に凹凸嵌合させ、偶然的に係止解除されてカムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ向けて回動することを防止している。
また、その他の例として図示しないが、弾性手段5となるバネ材を板状体4aの長手方向一端側に固着することで一体化したり、板状体4aの長手方向一端側を加工することで弾性手段5が一体形成されるように構成したり、弾性手段5を設けずにロック部材4の板状体4aを弾性変形させることで、板状体4aの長手方向他端側をカムアーム3から離隔する方向へ傾動させることも可能である。
このような本発明の実施形態に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、例えば図1(a)(b)及び図3(a)(b)に示されるように、ロック部材4の板状体4aにおいて薄肉な内端面のストッパー部4bが、カプラー1の外側表面1eとして開口部1cの口縁などに当接することにより、カプラー1に対して板状体4aが移動不能に固定される。この状態で、図1(b)の実線及び図3(b)に示されるように、カムアーム3をロック解除位置P1からロック位置P2に回動させることにより、カムアーム3のロック用被係止部3dがロック部材4のロック用係止部4dと係止して、カムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ偶然的に回動しないようにロック保持している。
さらに、このカムアーム3のロック状態において、特に不慣れな作業者や慌てて操作した時には、ロック部材4に対しロック用係止部4dでカムアーム3が回動不能に保持されているにも拘わらず、無理にカムアーム3をロック位置P2からロック解除位置P1に向け回動することがある。このような誤操作によりロック部材4には、ロック用係止部4dが配置される板状体4aの長手方向他端側を、カプラー1の外側表面1eから引き離すように同方向への強い力が作用しても、ピン1dなどによる軸着箇所を中心として板状体4aが回動し、その長手方向一端側で且つ薄肉な内端面(板厚寸法が薄い内端面)に配置されるストッパー部4bを、カプラー1の外側表面1eに当接させるため、板状体4aの厚肉方向(板厚寸法が大きい方向)へ圧縮荷重を受けることになる。それにより、ストッパー部4bの形状が変形することなく、ロック部材4の全体を回動不能に固定するストッパーとして機能し続ける。
したがって、簡単な構造でカプラー1の軸受部1bに突起物が生じることなくロック位置P2にカムアーム3を確実にロックすることができる。
その結果、ストッパー部4bが軸受部1bの表面から部分的に突出しないため、作業者がカムアーム3を握り軸受部1bの表面に沿ってロック解除位置P1とロック位置P2に亘り回動操作しても、指や手などがストッパー部4bに接触することがなく、ケガの発生を防止できて安全性に優れる。さらに、ストッパー部4bの折り曲げ加工や軸受部1bを含むカプラー1全体の作り直しなどが必要ないため、コストの低減化が図れる。
そして、ロック部材4の交換時期が延長されて寿命が延び、稼働率の向上が図れるとともに経済的である。
それにより、ロック部材4の部品交換無しで、偶然的なカムアーム3の回動による不用意なカプラー1及びアダプター2の分離を長期間に亘り防止することができて、安全性と経済性に優れる。
特に、ロック部材4が、板状体4aの長手方向他端側にロック用係止部4dと対向してカムアーム3と離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させる圧力部4fを有し、板状体4aをカムアーム3側に押圧する弾性手段5がロック部材4に沿って設けられる場合には、弾性手段5で板状体4aがカムアーム3へ向けて弾性的に押圧されるため、ロック位置P2で係合するロック部材4のロック用係止部4dがカムアーム3から外れない。
したがって、偶発的なロック解除を防止することができる。
その結果、比較的に小さな衝撃が発生しても、ロック部材の全体が弾性変形して偶発的にカムアームとロック解除されるおそれがある従来のものに比べ、安全性を向上させることができる。
さらに、圧力部4fを押圧してカムアーム3と離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させることにより、弾性手段5が弾性変形するように構成した場合には、弾性手段5の弾性変形に伴って、板状体4aの長手方向他端側がカムアーム3から離隔させる方向へ傾動するため、ロック用係止部4dがカムアーム3から外れる。
したがって、ロック部材4を弾性変形させることなくカムアーム3とロック解除することもできる。
その結果、ロック部材4の全体を変形し難い材料で形成でき、更にロック部材4の寿命を延ばすことができる。
さらに、ロック部材4が、板状体4aにカムアーム3とロック解除位置P1で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部4cを有する場合には、図1(a)の実線及び図3(a)に示されるように、カムアーム3をロック位置P2からロック解除位置P1に向けて回動させることにより、ロック解除位置P1へ到達した時に、カムアーム3の仮止め用被係合部3cがロック部材4の仮止め用係合部4cと係合する。この係合に伴ってカムアーム3は、カプラー1にロック部材4を介してロック位置P2へ向け回動不能に仮止め保持される。
したがって、簡単な構造でカムアーム3をロック解除位置P1に仮止め保持して偶然的なカムアーム3の回動によるアダプター2の挿入不良を防止することができる。
その結果、ロック解除位置P1が上向きとなるようにカプラー1を持っても、カムアーム3が自重でロック位置P2へ向けて下向きに回動しないから、カプラー1に対するアダプター2の着脱操作がスムーズに行えて、作業性に優れる。
さらにまた、カプラー1に対してロック部材4を部品追加するだけで、仮止め機構を持たない従来のカプラーに追加加工しなくても改造可能であるため、従来から使用されているカプラーだけでなく、それに組み付けられているカムアームなどをそのまま有効利用することができて、経済的であるとともに自然環境の保護が図れる。
また、ロック部材4の板状体4aが、仮止め用係合部4cとカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)との係合方向へ弾性変形可能に構成される場合には、板状体4aの仮止め用係合部4cをカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)に向けて弾性変形させることにより、仮止め用係合部4cとカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)の係合力が強くなって、振動や軽い衝撃などでカムアーム3の仮止め保持が解除されない。
したがって、ロック解除位置P1に対するカムアーム3の仮止め保持力を更に向上させることができる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)(b)〜図4に示すように、カムアーム3において板状体4aとの対向面に仮止め用被係合部3cを、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向して互いに凹凸嵌合するように形成したものである。
図1(a)(b)〜図4に示される例では、カムアーム3の一側面3eに、仮止め用被係合部3cとロック用被係止部3dをそれぞれ凹状に一体形成している。詳しく説明すると、カムアーム3の一側面3eにおいて仮止め用被係合部3c及びロック用被係止部3dとなる箇所を、半球形やその他の形状に切削加工又はプレス加工などにより凹ませている。
ロック部材4の板状体4aの側面には、仮止め用係合部4cとロック用係止部4dをそれぞれ凸状に一体形成している。仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側に配置され、ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側に配置されている。詳しく説明すると、板状体4aの側面において仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dとなる箇所を、その裏面側からのプレス加工などにより突出させている。
また、その他の例として図示しないが、カムアーム3の一側面3eに仮止め用被係合部3c及びロック用被係止部3dのいずれか一方又は両方を凸状に形成し、ロック部材4の板状体4aの対向面に仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dのいずれか一方又は両方を凹状に形成することも可能である。
このような本発明の実施例1に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの凹凸嵌合面積を比較的広く確保することが可能となるため、ロック解除位置P1にカムアーム3をより確実に仮止め保持される。
したがって、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの係合及び解除の繰り返しによってそれらのいずれか一方又は両方が摩耗しても確実に仮止め保持することができる。
その結果、長期間に亘ってカムアーム3をロック解除位置P1に仮止め保持できるという利点がある。
さらに、実施例1では、カムアーム3は、ロック位置P2においてロック部材4を覆うように突出形成される平滑面部3hを有し、それによって作業者の掌と接触するカムアーム3の操作面を広くしている。
図1(a)(b)〜図4に示される例では、ロック位置P2へ回動操作する際に接触するカムアーム3の平面において、平滑面部3hをロック部材4と対向する一側面3eの端縁だけでなく、反対側の他側面3gの端縁にもそれぞれ突出形成させて断面略T字形に成形している。
さらに、板状体4aの長手方向他端側には、ロック部材4の切断面を覆う被覆部4gを形成している。被覆部4gは、ロック用係止部4dが一体形成される板状体4aの切断縁をカムアーム3と反対側へ断面逆L字形に折り曲げ加工して、板状体4aの切断縁が露出しないようにしている。
また、その他の例として図示しないが、カムアーム3の平面において、ロック部材4と対向する一側面3eの端縁だけがロック部材4を覆うように平滑面部3hを突出形成させて断面略L字形に成形したり、被覆部4gを他の形状に変更したりすることも可能である。
このような本発明の実施例1に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、作業者の掌と接触する操作面の面積が広がるため、カムアーム3の回動操作時において、カムアーム3の操作面が掌に食い込み難くなる。
したがって、カムアーム3の回動操作を軽くしてレバー操作し易くすることができるという利点がある。
さらに、カムアーム3をロック位置P2まで回動することにより、カムアーム3の平滑面部3hでロック部材4が覆われるため、作業者の掌が勢い余ってロック部材4の端縁に突き当たることがない。
したがって、カムアーム3をロック位置P2まで回動した時に、掌に痛みを感じることがなく、安全に操作することができるという利点がある。
また、ロック部材4の切断面を覆う被覆部4gを形成した場合には、カムアーム3の平滑面部3hとロック部材4との間に指などを挟み込んだとしても、怪我を防止できるという利点がある。
特に、図1(a)(b)〜図4に示されるように、カムアーム3の平面においてロック部材4と対向する一側端だけでなく、反対側の他側端もそれぞれ平滑面部3hを突出形成させて断面略T字形に成形した場合には、カムアーム3をロック位置P2まで回動する際に、掌との接触面積が大きくなるため、カムアーム3の回動操作時において、カムアーム3の平面が掌に食い込むことなく、カムアーム3の回動操作が更に軽くなって、よりスムーズに回動操作できるという利点がある。
そして、図1(a)(b)〜図4に示される例では、カプラー1の一端開口に、第一の管体Bを接続するための接続手段1gとして内ネジが設けられ、この内ネジに螺合する外ネジ管(図示しない)を第一の管体Bに挿着することにより、カプラー1の一端開口に対して第一の管体Bが着脱自在に接続されている。アダプター2の一端開口には、第二の管体Cを接続するための接続手段2dとして内ネジが設けられ、この内ネジに螺合する外ネジ管(図示しない)を第二の管体Cに挿着することにより、アダプター2の一端開口に対して第二の管体Cが着脱自在に接続されている。
また、その他の例として図示しないが、カプラー1の一端開口に設けられる接続手段1gとして内ネジに代え、外ネジを突設してそれに螺合する内ネジ管が挿着された第一の管体Bを着脱自在に接続したり、接続手段1gとして竹の子ニップルを一体に突設することで、可撓性ホースなどを着脱自在に接続したり、アダプター2の一端開口に設けられる接続手段2dとして内ネジに代え、外ネジを突設してそれに螺合する内ネジ管が挿着された第二の管体Cを着脱自在に接続したり、接続手段2dとして竹の子ニップルを一体に突設することで、ホースなどの可撓性がある管体を着脱自在に接続したり、第一の管体B及び第二の管体Cとして竹の子ニップルを接続することで、可撓性ホースなどをそれぞれ取り付けるなど、変更することも可能である。
さらに、図1(a)(b)〜図4に示される例では、カプラー1がアルミニウム合金やステンレスや青銅などの金属で成形されている。
また、その他の例として図5(a)(b)に示される変形例のように、カプラー1をポリプロピレンなどの硬質合成樹脂で成形することも可能である。
この変形例において、カムアーム3、ロック部材4及びそれ以外の構成要素は、図1(a)(b)〜図4に示された例と同様に構成されている。
この実施例2は、図6(a)(b)〜図7に示すように、カムアーム3の端縁(角部分)に仮止め用被係合部3cを、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向して互いに凹凸嵌合するように形成した構成が、図1(a)(b)〜図4に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は実施例1と同じものである。
図6(a)(b)〜図7に示される例では、カムアーム3の一側面3eと底面3fに沿って形成される凹状の端縁(角部分)に仮止め用被係合部3cを一体成形し、カムアーム3の一側面3eにロック用被係止部3dを凹状に一体形成している。カムアーム3の一側面3eにおいてロック用被係止部3dとなる箇所を、半球形やその他の形状に切削加工又はプレス加工などにより凹ませている。
ロック部材4の板状体4aの側面には、仮止め用係合部4cとロック用係止部4dをそれぞれ凸状に一体形成している。仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側に配置され、ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側に配置されている。詳しく説明すると、板状体4aの側面において仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dとなる箇所を、その裏面側からのプレス加工などにより突出させている。
また、その他の例として図示しないが、仮止め用被係合部3cと同様にロック用被係止部3dカムアーム3の端縁(角部分)に一体形成することも可能である。
このような本発明の実施例2に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、カムアーム3の端縁(角部分)が仮止め用被係合部3cとなるため、仮止め用被係合部3cとしてカムアーム3に新たな切削加工やプレス加工などの追加加工する必要がない。
したがって、仮止め機構を持たない従来から使用されているカムアーム3をそのまま有効利用することができる。
それによって、図1(a)(b)〜図4に示した実施例1に比べ、よりコストの軽減化が図れて経済的であるとともに自然環境の保護が図れる。
特に図示しないが、仮止め用被係合部3cと同様にロック用被係止部3dもカムアーム3の端縁(角部分)に一体形成した場合には、ロック用被係止部3dとしてカムアーム3に新たな切削加工やプレス加工などの追加加工する必要がないため、仮止め機構やロック機構を持たない従来から使用されているカムアーム3をそのまま有効利用することができて、更なるコストの軽減化が図れるという利点がある。
なお、ロック部材4の仮止め用係合部4cは、前示した実施例及び図示例に限定されず、それ以外の形状に形成しても良い。
A レバー式管継手 1 カプラー
1a 第一筒状部 1b 軸受部
1e 外側表面 2 アダプター
2a 第二筒状部 3 カムアーム
3c 仮止め用被係合部 3h 平滑面部
4 ロック部材 4a 板状体
4b ストッパー部 4c 仮止め用係合部
4d ロック用係止部 4f 圧力部
5 弾性手段 P1 ロック解除位置
P2 ロック位置
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、雌形のカプラーと雄形のアダプターを着脱自在に結合するレバー式管継手(カップリング)において、カムアームを所定位置に保持するためのロック装置に関する。
[0002]
従来、この種のレバー式管継手として、カプラーの外側表面において対称となる位置に、カプラーの表面から円弧状に突出する一対の軸受部がそれぞれ形成され、これら軸受部の間にカムアームとロック部材を配置してピンが挿通されることにより、カムアーム及びロック部材が共に軸着されて、カムアームをロック位置とロック解除位置に亘って回動自在に支持するものがある(例えば、特許文献1参照)。
作業者がカムアームを握り、軸受部の表面に沿ってロック解除位置からロック位置に回動操作することにより、カプラーにアダプターが結合され、これと逆にロック位置からロック解除位置に回動操作することで、カプラーからアダプターが分離可能になっている。
ロック部材は、板状のベース部の一端をカプラーの軸受部の表面に沿うように折り曲げてストッパー面部が形成され、このストッパー面部をカプラーの軸受部に対し、該ストッパー面部の折り曲げ方向へ突き当てることで、ロック部材が回転不能に固定されている。ベース部の他端には、カムアームの凹部と係合する凸部を一体形成するとともに、カムアームの反対側から間隔を空けて圧力面部が一体形成される。そして、カムアームをロック位置に回動させた時には、その凹部がロック部材の凸部と係合することで、カムアームが回動不能に保持され、ロック位置にカムアームがロックされる。また、このロック状態において、圧力面部をカムアームに向け押圧してロック部材のベース部を弾性変形させることにより、ベース部が弾性変形して凸部がカ
【0004】
プラーを持った場合には、カムアームが自重でロック位置へ向けて下向きに回動してしまい、手や指などによって一対のカムアームをロック解除位置に押さえないと、カプラーに対するアダプターの着脱操作がスムーズに行えず、作業性に劣るという問題があった。
[0005]
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、偶発的なロック解除を防止すること、などを目的とするものである。
課題を解決するための手段
[0006]
このような目的を達成するために本発明によるレバー式管継手のロック装置は、第一筒状部を有するカプラーと、前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、前記カプラーの前記軸受部に対し前記カムアームと共に軸着されて、前記カムアームが前記ロック位置に回動した時に前記カムアームを前記ロック解除位置へ向け回動不能にロックするロック部材と、を備え、前記ロック部材は、前記軸受部に軸着される板状体と、前記板状体に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、前記板状体に前記ロック用係止部と対向して前記カムアームと離隔させる方向へ前記ロック用係止部を移動させる圧力部と、を有し、前記板状体を前記カムアーム側に押圧する弾性手段が前記ロック部材に沿って設けられることを特徴とする。
[0007]
発明の効果
[0008]
前述した特徴を有する本発明によるレバー式管継手のロック装置は、ロック部材が、板状体にロック用係止部と対向してカムアームと離隔させる方向へロック用係止部を移動させる圧力部を有し、板状体をカムアーム側に押圧
【0005】
する弾性手段がロック部材に沿って設けられる。それにより、弾性手段で板状体がカムアームへ向けて弾性的に押圧されるため、ロック位置で係合するロック部材のロック用係止部がカムアーム3から外れない。
したがって、偶発的なロック解除を防止することができる。
その結果、比較的に小さな衝撃が発生しても、ロック部材の全体が弾性変形して偶発的にカムアームとロック解除されるおそれがある従来のものに比べ、安全性を向上させることができる。
さらに、圧力部を押圧してカムアームと離隔させる方向へロック用係止部を移動させることにより、弾性手段が弾性変形するように構成した場合には、弾性手段の弾性変形に伴って、板状体の長手方向他端側がカムアームから離隔させる方向へ傾動するため、ロック用係止部がカムアームから外れる。
したがって、ロック部材4を弾性変形させることなくカムアーム3とロック解除することもできる。
その結果、ロック部材の全体を変形し難い材料で形成でき、更にロック部材の寿命を延ばすことができる。
[0009]
図面の簡単な説明
[00010]
[図1]本発明の実施形態に係るレバー式管継手のロック装置の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。
[図2]図1(b)におけるカプラーの一部切欠左側面図である。
[図3]カプラーの斜視図であり、(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。
[図4]カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。
[図5]カプラーの変形例を示す説明図であり(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。
【0006】
[図6]本発明の他の実施例に係るレバー式管継手のロック装置の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。
[図7]カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。
発明を実施するための形態
[00011]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るレバー式管継手Aのロック装置は、図1〜図7に示すように、第一の管体Bが接続されて第一筒状部1aを有するカプラー1と、第二の管体Cが接続されて第二筒状部2aを有するアダプター2と、カ
本発明は、雌形のカプラーと雄形のアダプターを着脱自在に結合するレバー式管継手(カップリング)において、カムアームを所定位置に保持するためのロック装置に関する。
従来、この種のレバー式管継手として、カプラーの外側表面において対称となる位置に、カプラーの表面から円弧状に突出する一対の軸受部がそれぞれ形成され、これら軸受部の間にカムアームとロック部材を配置してピンが挿通されることにより、カムアーム及びロック部材が共に軸着されて、カムアームをロック位置とロック解除位置に亘って回動自在に支持するものがある(例えば、特許文献1参照)。
作業者がカムアームを握り、軸受部の表面に沿ってロック解除位置からロック位置に回動操作することにより、カプラーにアダプターが結合され、これと逆にロック位置からロック解除位置に回動操作することで、カプラーからアダプターが分離可能になっている。
ロック部材は、板状のベース部の一端をカプラーの軸受部の表面に沿うように折り曲げてストッパー面部が形成され、このストッパー面部をカプラーの軸受部に対し、該ストッパー面部の折り曲げ方向へ突き当てることで、ロック部材が回転不能に固定されている。ベース部の他端には、カムアームの凹部と係合する凸部を一体形成するとともに、カムアームの反対側から間隔を空けて圧力面部が一体形成される。そして、カムアームをロック位置に回動させた時には、その凹部がロック部材の凸部と係合することで、カムアームが回動不能に保持され、ロック位置にカムアームがロックされる。また、このロック状態において、圧力面部をカムアームに向け押圧してロック部材のベース部を弾性変形させることにより、ベース部が弾性変形して凸部がカムアームの凹部から外れ、カムアームをロック位置からロック解除位置に向け回動可能にしている。
米国特許第5791694号明細書
しかし乍ら、このような従来のレバー式管継手では、ロック部材のストッパー面部がカプラーの軸受部の円弧状表面から部分的に常時突出する突起物となるため、作業者がカムアームを握り軸受部の表面に沿ってロック解除位置とロック位置に亘り回動操作する度に、指や手の一部などが突起物(ストッパー面部)に接触して引っ掛かることがある。詳しく説明すると、板状のベース部の一端を直線状に折り曲げたストッパー面部の薄板端縁は、軸受部の円弧状表面との間に隙間ができるため、軸受部の表面から尖って突出し、非常に危険であった。特に、カプラーとアダプターの結合のためにカムアームをロック解除位置からロック位置に回動操作する際には、カムアームの回動操作が重くて大きな力を要するため、指や手の一部などが突起物(ストッパー面部)に強く突き当たってケガするという問題があった。
そこで、この問題点を解決するため、ロック部材のストッパー面部を軸受部の円弧状表面に沿って円弧状に折り曲げたり、軸受部の円弧状表面にロック部材のストッパー面部が入り込む凹部を形成したり改良することが考えられる。しかし、これらの改良には、ストッパー面部の特殊な折り曲げ加工や、軸受部を含むカプラー全体の作り直しなどが必要になって、コストアップになるという問題がある。
ところで、不慣れな作業者や慌てて操作した時には、圧力面部を押圧せずにロック部材とのロック解除が行われないまま、カムアームを回動させることが考えられる。この場合には、ストッパー面部に強い負荷がかかるため、ストッパー面部が折り曲げ加工した方向と逆向きに変形してしまう。これを防止するためには、ロック部材を変形し難い材料で形成することが好ましい。しかし、カムアームとのロック解除をスムーズに行うためには、ロック部材を弾力性に優れた変形可能な材料で形成する必要がある。つまり、ロック部材においてベース部の一端に折り曲げ形成されるストッパー面部と、このストッパー面を除いたベース部とでは相反する性能を持つ必要があり、これら両方の機能を持ち合わせたロック部材を製造することは極めて困難である。
そこで、現実的なロック部材の製造方法としては、カムアームとのロック解除をスムーズに行えるように、ロック部材の全体を弾性変形可能な材料で薄板状に形成する方法しかなかった。そのため、ロック部材とのロック解除が行われずにカムアームを回動させる行為によってストッパー面部に強い力を受けると、ストッパー面部がその折り曲げ方向と逆向きへ徐々に変形し、カプラーの軸受部の表面から徐々に離れてロック部材の回動領域が徐々に増え、最終的には折り曲げ前の状態に近い形状まで戻ってしまった。
それにより、ストッパーとしての機能が著しく低下するため、ロック部材を頻繁に交換する必要があり、その分だけ稼働率が低下するという問題があった。さらに、ロック部材の全体が弾性変形し易いため、比較的に小さな衝撃が発生しても、偶発的にカムアームとロック解除されてしまうおそれがあるという問題があった。ピンによって、レバー形状のカムアームと薄板状のロック部材が僅かな隙間を挟んで平行に並んで配置されるため、作業者が手でカムアームをロック位置に向けて回動すると、勢い余って作業者の掌が変形した薄板状のロック部材の端縁に突き当たって、痛みを感じるという問題もあった。
また、ロック解除位置には、カムアームを仮止めする機能がなく、カプラーにアダプターを結合するために、カムアームをロック解除位置に回動しても、ロック解除位置でカムアームが保持されず、ロック位置へ向けて逆向きに回動する可能性があった。特に、ロック解除位置が上向きとなるようにカプラーを持った場合には、カムアームが自重でロック位置へ向けて下向きに回動してしまい、手や指などによって一対のカムアームをロック解除位置に押さえないと、カプラーに対するアダプターの着脱操作がスムーズに行えず、作業性に劣るという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、偶発的なロック解除を防止すること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明によるレバー式管継手のロック装置は、第一筒状部を有するカプラーと、前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、前記カプラーの前記軸受部に対し前記カムアームと共に軸着されて、前記カムアームが前記ロック位置に回動した時に前記カムアームを前記ロック解除位置へ向け回動不能にロックするロック部材と、を備え、前記ロック部材は、前記軸受部に軸着される板状体と、前記板状体に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、前記板状体に前記ロック用係止部と対向して前記カムアームと離隔させる方向へ前記ロック用係止部を移動させる圧力部と、を有し、前記板状体を前記カムアーム側に押圧する弾性手段が前記ロック部材に沿って設けられることを特徴とする
前述した特徴を有する本発明によるレバー式管継手のロック装置はロック部材が、板状体にロック用係止部と対向してカムアームと離隔させる方向へロック用係止部を移動させる圧力部を有し、板状体をカムアーム側に押圧する弾性手段がロック部材に沿って設けられる。それにより、弾性手段で板状体がカムアームへ向けて弾性的に押圧されるため、ロック位置で係合するロック部材のロック用係止部がカムアーム3から外れない。
したがって、偶発的なロック解除を防止することができる。
その結果、比較的に小さな衝撃が発生しても、ロック部材の全体が弾性変形して偶発的にカムアームとロック解除されるおそれがある従来のものに比べ、安全性を向上させることができる。
さらに、圧力部を押圧してカムアームと離隔させる方向へロック用係止部を移動させることにより、弾性手段が弾性変形するように構成した場合には、弾性手段の弾性変形に伴って、板状体の長手方向他端側がカムアームから離隔させる方向へ傾動するため、ロック用係止部がカムアームから外れる。
したがって、ロック部材4を弾性変形させることなくカムアーム3とロック解除することもできる。
その結果、ロック部材の全体を変形し難い材料で形成でき、更にロック部材の寿命を延ばすことができる。
本発明の実施形態に係るレバー式管継手のロック装置の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。 図1(b)におけるカプラーの一部切欠左側面図である。 カプラーの斜視図であり、(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。 カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。 カプラーの変形例を示す説明図であり(a)がカムアームをロック解除位置に仮止めした時の斜視図、(b)がカムアームをロック位置にロックした時の斜視図である。 本発明の他の実施例に係るレバー式管継手のロック装置の全体構成を示す説明図であり、(a)がカプラー及びアダプターの結合前の一部切欠正面図、(b)が結合後の一部切欠正面図である。 カプラー、カムアーム及びロック部材の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るレバー式管継手Aのロック装置は、図1〜図7に示すように、第一の管体Bが接続されて第一筒状部1aを有するカプラー1と、第二の管体Cが接続されて第二筒状部2aを有するアダプター2と、カプラー1に回動自在に設けられるカムアーム3と、カプラー1に対しカムアーム3と共に設けられるロック部材4と、を主要な構成要素として備えている。
さらに、カムアーム3及びロック部材4は、レバー式管継手Aのカプラー1に対して着脱自在に取り付けられ、それぞれ交換可能になっている。
カプラー1は、金属や硬質合成樹脂などの硬質材料で円筒状に形成され、その一端開口には、例えば金属製やその他の材料からなる第一の管体Bを着脱自在に接続して可撓性ホースなどが取り付け可能となり、それと反対側でアダプター2と対向する他端には、雌形の第一筒状部1aを形成している。
カプラー1において第一筒状部1aの外側表面1eには、後述するカムアーム3が回動自在に設けられている。カプラー1の外側表面1eにおいてその径方向へ対称となる位置に一対のカムアーム3を配置することが好ましい。
アダプター2は、金属や硬質合成樹脂などの硬質材料で円筒状に形成され、その一端開口には、例えば金属製やその他の材料からなる第二の管体Cを着脱自在に接続して可撓性ホースなどが取り付け可能となり、それと反対側でカプラー1と対向する他端には、第一筒状部1aよりも小径でそれに対して軸方向へ着脱自在に挿入(嵌入)される雄形の第二筒状部2aを形成している。
アダプター2において第二筒状部2aの外周面には、後述するカムアーム3のカム面3aと係合する周溝2bが形成されている。
カプラー1及びアダプター2の具体例としては、特開2007−32791号公報などに記載されている。
カプラー1の具体例としては、図1〜図7に示されるように、カプラー1の外側表面1eにおいてその周方向へ180度反対側の対称となる位置に、カプラー1の外側表面1eから円弧状に突出する一対の軸受部1bがそれぞれ形成されるとともに、軸受部1bで挟まれた位置には開口部1cがそれぞれ開設されている。
軸受部1bの間には、後述するカムアーム3がカプラー1の軸方向と略平行に配置され、軸受部1bとカムアーム3の基端部に亘ってピン1dを挿通することにより、カプラー1に対してカムアーム3が回動自在に軸着され、カムアーム3の回動操作に伴い、カム面3aが開口部1cを貫通して第一筒状部1aの内周面に向け突出するように配置している。
さらに、軸受部1bの間には、カムアーム3と並んで後述するロック部材4がカプラー1の軸方向と略平行に配置され、軸受部1bとロック部材4の一端部に亘ってピン1dを挿通することにより、カムアーム3と一緒にロック部材4も軸着されている。
カムアーム3は、カプラー1の第一筒状部1aに対してアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ挿入又は取り外しを可能にするロック解除位置P1と、カプラー1の第一筒状部1aに対してアダプター2の第二筒状部2aが挿入されて両者が結合されたロック位置P2と、に亘って手動操作するためのレバーである。
カムアーム3の基端には、カム面3aが形成され、その近傍にピン1dが貫通する枢支孔3bを開穿している。カムアーム3の先端には、リング3rを取り付けることが好ましい。
さらに、カムアーム3のカム面3aは、その回動操作によって、ピン1dからカム面3aまでの半径方向長さが変化するように設計されている。
図1(a)の実線及び図3(a)に示される例では、カムアーム3がロック解除位置P1に回動した状態を表しており、カムアーム3の一部がカプラー1の開口部1cの口縁に突き当たることで、それ以上の回動を規制している。
ロック解除位置P1では、カムアーム3がカプラー1の径方向外側へ向けて延びるように回動しており、この状態でカム面3aの径方向内側へ突出量が最小となり、カプラー1の開口部1c内に配置されて第一筒状部1aの内周面に突出せず、第一筒状部1aの内周面に沿ってアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ往復動可能にしている。
また、図1(b)の実線及び図3(b)に示される例では、カムアーム3がロック位置P2に回動した状態を表しており、カムアーム3の一部がカプラー1の外周面に後述するロック部材4を介して間接的に突き当たるか、又はカプラー1の外周面に直接突き当たることで、それ以上の回動を規制している。
ロック位置P2では、カムアーム3がカプラー1の径方向外側へ向けてカプラー1の一端と軸方向へ略平行に延びるように回動しており、この状態でカム面3aの径方向内側へ突出量が最大となり、カプラー1の開口部1cから第一筒状部1aの内周面に向け突出して第二筒状部2aの外周面の周溝2bと係合し、第一筒状部1aの内周面に対してアダプター2の第二筒状部2aを軸方向へ移動不能にしている。
さらに、カプラー1において第一筒状部1aの内部には、アダプター2において第二筒状部2aの先端2cと対向する環状シール材1fが設けられ、図1(b)に実線で示されるカプラー1とアダプター2の結合時には、第二筒状部2aの先端2cが環状シール材1fに圧接して環状シール材1fを部分的に圧縮変形させることにより、両者間が密閉されている。
ところで、図1(a)の実線及び図3(a)に示されるロック解除位置P1からのカムアーム3の偶然的な回動は、カプラー1の第一筒状部1aにアダプター2の第二筒状部2aを挿入する時において、アダプター2の第二筒状部2aがカムアーム3のカム面3aに干渉して、アダプター2をスムーズに挿入できず、カプラー1との接続作業が困難となる。
これを防止するため、後述するロック部材4によってカムアーム3がロック解除位置P1からロック位置P2へ向けて偶然的に回動しないように仮止めしている。
さらに、図1(b)の実線及び図3(b)に示されるロック位置P2からのカムアーム3の偶然的な回動は、カプラー1の第一筒状部1aとアダプター2の第二筒状部2aとの結合を解いて、第一の管体B及び第二の管体Cを通る流体が流出する危険性がある。
これを防止するため、後述するロック部材4によってカムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ向けて偶然的に回動しないようにロックしている。
つまり、カムアーム3には、ロック解除位置P1にカムアーム3を仮止め保持するための仮止め用被係合部3cと、ロック位置P2にカムアーム3をロック保持するためのロック用被係止部3dが設けられる。
ロック部材4は、板材からなりピン1dで軸受部1bに軸着される板状体4aと、板状体4aにカプラーの外側表面1eと対向するように形成されるロック用のストッパー部4bと、板状体4aにカムアーム3の仮止め用被係合部3cとロック解除位置P1で対向するように形成される仮止め用係合部4cと、板状体4aにカムアーム3のロック用被係止部3dとロック位置P2で対向するように形成されるロック用係止部4dと、を主要な構成要素として有している。
板状体4aは、例えばステンレスなどの錆難く且つ剛性がある金属などの硬質材料で帯板状に形成され、その長手方向やそれと交差する幅方向に荷重を受けても圧縮変形しないが、板厚寸法を肉薄にすることで、板厚方向へは僅かに弾性変形可能となるように構成することが好ましい。
つまり、板状体4aは、ロック用のストッパー部4bとカプラー1の外側表面1eとの当接方向、すなわち板状体4aの幅方向へは変形不能に形成されているが、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの係合方向やロック用被係止部3dとロック用係止部4dの係合方向、すなわち板状体4aの板厚方向へは弾性変形可能に構成することが好ましい。
板状体4aのセット例としては、図1〜図7に示される場合、板状体4aにおいて後述するロック用のストッパー部4bの近傍に貫通孔4eを開穿し、貫通孔4eにピン1dを遊嵌状に挿通させることにより、一方の軸受部1bの内側面とカムアーム3の一側面3eの間に互いに接近して軸着されるとともに、ピン1dの挿通方向へ所定角度だけ傾動自在に支持している。
また、その他の例として図示しないが、貫通孔4eに代えてピン1dと嵌合する略C形の凹部を形成し、この凹部をピン1dに対して脱落不能に嵌合させることにより、ピン1dの挿通方向へ所定角度だけ傾動自在にロック部材4が支持され、ロック部材4の交換時には軸受部1bからピン1dを抜き取ることなく、工具などでロック部材4のみを取り外せるように変更することも可能である。
ロック用のストッパー部4bは、カプラーの外側表面1eと対向する板状体4aの薄肉な内端面(板厚寸法が薄い内端面)において、ピン1dなどによる軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成され、軸着状態でカプラー1の外側表面1eに当接させることにより、板状体4a及びロック用係止部4dが、軸着箇所を中心として回動不能に保持され固定されている。
ロック用のストッパー部4bの具体例としては、図1〜図7に示される場合、板状体4aの薄肉な内端面において長手方向一端側を、カプラー1の外側表面1eとして開口部1cの開口縁と対向するように傾斜させ、この傾斜面を開口部1cの開口縁に当接させている。さらに、板状体4aを第一筒状部1aの外周面に接触させて、ロック部材4の回動を阻止することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、ロック用のストッパー部4bとして傾斜面に代え、開口部1cの開口縁と嵌合する凹凸状に形成することも可能である。
仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側にカムアーム3の仮止め用被係合部3cと対向するように形成され、ロック解除位置P1に回動したカムアーム3の仮止め用被係合部3cと係合させることにより、カムアーム3をロック解除位置P1で回動不能に仮止め保持するように構成されている。
また、仮止め用被係合部3cは、カムアーム3において板状体4aとの対向面か又は端縁に、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向するように形成され、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cを互いに凹凸嵌合させることが好ましい。
ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側においてカムアーム3のロック用被係止部3dと対向するように形成され、ロック位置P2に回動したカムアーム3のロック用被係止部3dと係止させることにより、カムアーム3をロック位置P2で回動不能にロック保持するように構成されている。
また、ロック用被係止部3dは、カムアーム3において板状体4aとの対向面に、ロック部材4のロック用係止部4dと対向するように形成され、ロック用被係止部3dとロック用係止部4dを互いに凹凸嵌合させることが好ましい。ロック用被係止部3dとロック用係止部4dの凹凸嵌合力は、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの凹凸嵌合力よりも強くなるように設定されている。
さらに、ロック部材4は、板状体4aの長手方向他端側に、ロック用係止部4dと対向してカムアーム3の一側面3eから離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させる圧力部4fを形成することが好ましい。
圧力部4fは、板状体4aの長手方向他端側をカムアーム3の底面3f及び他側面3gに沿って断面コの字形に折り曲げ加工し、カムアーム3の他側面3gと所定の隙間を空けて対向するように配置される突片である。指などで圧力部4fをカムアーム3の他側面3gに向け押圧して、カムアーム3の一側面3eと離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させることにより、少なくとも板状体4aの長手方向他端側が傾動して、ロック用係止部4dがカムアーム3の一側面3eから外れるようにしている。圧力部4fの押圧操作に伴い弾性手段5となるバネ材が弾性変形して板状体4aの全体を傾動可能に支持している。
図1〜図7に示される例では、圧力部4fを断面逆Uの字形などの二重形状に折り曲げ加工している。
また、その他の例として図示しないが、圧力部4fを断面二重形状ではなく一枚ものに変更したり、圧力部4fを設けずに作業者が直接的にカムアーム3を持って回動させることによりロック用係止部4dから外れるように構成したり変更することも可能である。
ロック部材4の近傍には、板状体4aをカムアーム3側に押圧する弾性変形可能な弾性手段5を設けることが好ましい。
弾性手段5の具体例としては、図1〜図7に示される場合、弾性手段5として、例えばコイルバネや波形座金やバネ座金などからなるバネ材を板状体4aと別個に用意し、弾性手段5となるバネ材を、板状体4aの長手方向一端側と、それに隣り合うカプラー1の軸受部1bの間に挟み込むとともに、ピン1dを挿通させるなどして脱落不能に取り付けている。
それにより、ロック解除位置P1では、板状体4aの仮止め用係合部4cをカムアーム3の仮止め用被係合部3cへ向け押圧してより確実に凹凸嵌合させ、偶然的に係合解除されてカムアーム3がロック解除位置P1からロック位置P2へ向けて回動することを防止している。
ロック位置P2では、板状体4aのロック用係止部4dをカムアーム3のロック用被係止部3dへ向け押圧してより確実に凹凸嵌合させ、偶然的に係止解除されてカムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ向けて回動することを防止している。
また、その他の例として図示しないが、弾性手段5となるバネ材を板状体4aの長手方向一端側に固着することで一体化したり、板状体4aの長手方向一端側を加工することで弾性手段5が一体形成されるように構成したり、弾性手段5を設けずにロック部材4の板状体4aを弾性変形させることで、板状体4aの長手方向他端側をカムアーム3から離隔する方向へ傾動させることも可能である。
このような本発明の実施形態に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、例えば図1(a)(b)及び図3(a)(b)に示されるように、ロック部材4の板状体4aにおいて薄肉な内端面のストッパー部4bが、カプラー1の外側表面1eとして開口部1cの口縁などに当接することにより、カプラー1に対して板状体4aが移動不能に固定される。この状態で、図1(b)の実線及び図3(b)に示されるように、カムアーム3をロック解除位置P1からロック位置P2に回動させることにより、カムアーム3のロック用被係止部3dがロック部材4のロック用係止部4dと係止して、カムアーム3がロック位置P2からロック解除位置P1へ偶然的に回動しないようにロック保持している。
さらに、このカムアーム3のロック状態において、特に不慣れな作業者や慌てて操作した時には、ロック部材4に対しロック用係止部4dでカムアーム3が回動不能に保持されているにも拘わらず、無理にカムアーム3をロック位置P2からロック解除位置P1に向け回動することがある。このような誤操作によりロック部材4には、ロック用係止部4dが配置される板状体4aの長手方向他端側を、カプラー1の外側表面1eから引き離すように同方向への強い力が作用しても、ピン1dなどによる軸着箇所を中心として板状体4aが回動し、その長手方向一端側で且つ薄肉な内端面(板厚寸法が薄い内端面)に配置されるストッパー部4bを、カプラー1の外側表面1eに当接させるため、板状体4aの厚肉方向(板厚寸法が大きい方向)へ圧縮荷重を受けることになる。それにより、ストッパー部4bの形状が変形することなく、ロック部材4の全体を回動不能に固定するストッパーとして機能し続ける。
したがって、簡単な構造でカプラー1の軸受部1bに突起物が生じることなくロック位置P2にカムアーム3を確実にロックすることができる。
その結果、ストッパー部4bが軸受部1bの表面から部分的に突出しないため、作業者がカムアーム3を握り軸受部1bの表面に沿ってロック解除位置P1とロック位置P2に亘り回動操作しても、指や手などがストッパー部4bに接触することがなく、ケガの発生を防止できて安全性に優れる。さらに、ストッパー部4bの折り曲げ加工や軸受部1bを含むカプラー1全体の作り直しなどが必要ないため、コストの低減化が図れる。
そして、ロック部材4の交換時期が延長されて寿命が延び、稼働率の向上が図れるとともに経済的である。
それにより、ロック部材4の部品交換無しで、偶然的なカムアーム3の回動による不用意なカプラー1及びアダプター2の分離を長期間に亘り防止することができて、安全性と経済性に優れる。
特に、ロック部材4が、板状体4aの長手方向他端側にロック用係止部4dと対向してカムアーム3と離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させる圧力部4fを有し、板状体4aをカムアーム3側に押圧する弾性手段5がロック部材4に沿って設けられる場合には、弾性手段5で板状体4aがカムアーム3へ向けて弾性的に押圧されるため、ロック位置P2で係合するロック部材4のロック用係止部4dがカムアーム3から外れない。
したがって、偶発的なロック解除を防止することができる。
その結果、比較的に小さな衝撃が発生しても、ロック部材の全体が弾性変形して偶発的にカムアームとロック解除されるおそれがある従来のものに比べ、安全性を向上させることができる。
さらに、圧力部4fを押圧してカムアーム3と離隔させる方向へロック用係止部4dを移動させることにより、弾性手段5が弾性変形するように構成した場合には、弾性手段5の弾性変形に伴って、板状体4aの長手方向他端側がカムアーム3から離隔させる方向へ傾動するため、ロック用係止部4dがカムアーム3から外れる。
したがって、ロック部材4を弾性変形させることなくカムアーム3とロック解除することもできる。
その結果、ロック部材4の全体を変形し難い材料で形成でき、更にロック部材4の寿命を延ばすことができる。
さらに、ロック部材4が、板状体4aにカムアーム3とロック解除位置P1で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部4cを有する場合には、図1(a)の実線及び図3(a)に示されるように、カムアーム3をロック位置P2からロック解除位置P1に向けて回動させることにより、ロック解除位置P1へ到達した時に、カムアーム3の仮止め用被係合部3cがロック部材4の仮止め用係合部4cと係合する。この係合に伴ってカムアーム3は、カプラー1にロック部材4を介してロック位置P2へ向け回動不能に仮止め保持される。
したがって、簡単な構造でカムアーム3をロック解除位置P1に仮止め保持して偶然的なカムアーム3の回動によるアダプター2の挿入不良を防止することができる。
その結果、ロック解除位置P1が上向きとなるようにカプラー1を持っても、カムアーム3が自重でロック位置P2へ向けて下向きに回動しないから、カプラー1に対するアダプター2の着脱操作がスムーズに行えて、作業性に優れる。
さらにまた、カプラー1に対してロック部材4を部品追加するだけで、仮止め機構を持たない従来のカプラーに追加加工しなくても改造可能であるため、従来から使用されているカプラーだけでなく、それに組み付けられているカムアームなどをそのまま有効利用することができて、経済的であるとともに自然環境の保護が図れる。
また、ロック部材4の板状体4aが、仮止め用係合部4cとカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)との係合方向へ弾性変形可能に構成される場合には、板状体4aの仮止め用係合部4cをカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)に向けて弾性変形させることにより、仮止め用係合部4cとカムアーム3(の仮止め用被係合部3c)の係合力が強くなって、振動や軽い衝撃などでカムアーム3の仮止め保持が解除されない。
したがって、ロック解除位置P1に対するカムアーム3の仮止め保持力を更に向上させることができる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)(b)〜図4に示すように、カムアーム3において板状体4aとの対向面に仮止め用被係合部3cを、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向して互いに凹凸嵌合するように形成したものである。
図1(a)(b)〜図4に示される例では、カムアーム3の一側面3eに、仮止め用被係合部3cとロック用被係止部3dをそれぞれ凹状に一体形成している。詳しく説明すると、カムアーム3の一側面3eにおいて仮止め用被係合部3c及びロック用被係止部3dとなる箇所を、半球形やその他の形状に切削加工又はプレス加工などにより凹ませている。
ロック部材4の板状体4aの側面には、仮止め用係合部4cとロック用係止部4dをそれぞれ凸状に一体形成している。仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側に配置され、ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側に配置されている。詳しく説明すると、板状体4aの側面において仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dとなる箇所を、その裏面側からのプレス加工などにより突出させている。
また、その他の例として図示しないが、カムアーム3の一側面3eに仮止め用被係合部3c及びロック用被係止部3dのいずれか一方又は両方を凸状に形成し、ロック部材4の板状体4aの対向面に仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dのいずれか一方又は両方を凹状に形成することも可能である。
このような本発明の実施例1に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの凹凸嵌合面積を比較的広く確保することが可能となるため、ロック解除位置P1にカムアーム3をより確実に仮止め保持される。
したがって、仮止め用被係合部3cと仮止め用係合部4cの係合及び解除の繰り返しによってそれらのいずれか一方又は両方が摩耗しても確実に仮止め保持することができる。
その結果、長期間に亘ってカムアーム3をロック解除位置P1に仮止め保持できるという利点がある。
さらに、実施例1では、カムアーム3は、ロック位置P2においてロック部材4を覆うように突出形成される平滑面部3hを有し、それによって作業者の掌と接触するカムアーム3の操作面を広くしている。
図1(a)(b)〜図4に示される例では、ロック位置P2へ回動操作する際に接触するカムアーム3の平面において、平滑面部3hをロック部材4と対向する一側面3eの端縁だけでなく、反対側の他側面3gの端縁にもそれぞれ突出形成させて断面略T字形に成形している。
さらに、板状体4aの長手方向他端側には、ロック部材4の切断面を覆う被覆部4gを形成している。被覆部4gは、ロック用係止部4dが一体形成される板状体4aの切断縁をカムアーム3と反対側へ断面逆L字形に折り曲げ加工して、板状体4aの切断縁が露出しないようにしている。
また、その他の例として図示しないが、カムアーム3の平面において、ロック部材4と対向する一側面3eの端縁だけがロック部材4を覆うように平滑面部3hを突出形成させて断面略L字形に成形したり、被覆部4gを他の形状に変更したりすることも可能である。
このような本発明の実施例1に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、作業者の掌と接触する操作面の面積が広がるため、カムアーム3の回動操作時において、カムアーム3の操作面が掌に食い込み難くなる。
したがって、カムアーム3の回動操作を軽くしてレバー操作し易くすることができるという利点がある。
さらに、カムアーム3をロック位置P2まで回動することにより、カムアーム3の平滑面部3hでロック部材4が覆われるため、作業者の掌が勢い余ってロック部材4の端縁に突き当たることがない。
したがって、カムアーム3をロック位置P2まで回動した時に、掌に痛みを感じることがなく、安全に操作することができるという利点がある。
また、ロック部材4の切断面を覆う被覆部4gを形成した場合には、カムアーム3の平滑面部3hとロック部材4との間に指などを挟み込んだとしても、怪我を防止できるという利点がある。
特に、図1(a)(b)〜図4に示されるように、カムアーム3の平面においてロック部材4と対向する一側端だけでなく、反対側の他側端もそれぞれ平滑面部3hを突出形成させて断面略T字形に成形した場合には、カムアーム3をロック位置P2まで回動する際に、掌との接触面積が大きくなるため、カムアーム3の回動操作時において、カムアーム3の平面が掌に食い込むことなく、カムアーム3の回動操作が更に軽くなって、よりスムーズに回動操作できるという利点がある。
そして、図1(a)(b)〜図4に示される例では、カプラー1の一端開口に、第一の管体Bを接続するための接続手段1gとして内ネジが設けられ、この内ネジに螺合する外ネジ管(図示しない)を第一の管体Bに挿着することにより、カプラー1の一端開口に対して第一の管体Bが着脱自在に接続されている。アダプター2の一端開口には、第二の管体Cを接続するための接続手段2dとして内ネジが設けられ、この内ネジに螺合する外ネジ管(図示しない)を第二の管体Cに挿着することにより、アダプター2の一端開口に対して第二の管体Cが着脱自在に接続されている。
また、その他の例として図示しないが、カプラー1の一端開口に設けられる接続手段1gとして内ネジに代え、外ネジを突設してそれに螺合する内ネジ管が挿着された第一の管体Bを着脱自在に接続したり、接続手段1gとして竹の子ニップルを一体に突設することで、可撓性ホースなどを着脱自在に接続したり、アダプター2の一端開口に設けられる接続手段2dとして内ネジに代え、外ネジを突設してそれに螺合する内ネジ管が挿着された第二の管体Cを着脱自在に接続したり、接続手段2dとして竹の子ニップルを一体に突設することで、ホースなどの可撓性がある管体を着脱自在に接続したり、第一の管体B及び第二の管体Cとして竹の子ニップルを接続することで、可撓性ホースなどをそれぞれ取り付けるなど、変更することも可能である。
さらに、図1(a)(b)〜図4に示される例では、カプラー1がアルミニウム合金やステンレスや青銅などの金属で成形されている。
また、その他の例として図5(a)(b)に示される変形例のように、カプラー1をポリプロピレンなどの硬質合成樹脂で成形することも可能である。
この変形例において、カムアーム3、ロック部材4及びそれ以外の構成要素は、図1(a)(b)〜図4に示された例と同様に構成されている。
この実施例2は、図6(a)(b)〜図7に示すように、カムアーム3の端縁(角部分)に仮止め用被係合部3cを、ロック部材4の仮止め用係合部4cと対向して互いに凹凸嵌合するように形成した構成が、図1(a)(b)〜図4に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は実施例1と同じものである。
図6(a)(b)〜図7に示される例では、カムアーム3の一側面3eと底面3fに沿って形成される凹状の端縁(角部分)に仮止め用被係合部3cを一体成形し、カムアーム3の一側面3eにロック用被係止部3dを凹状に一体形成している。カムアーム3の一側面3eにおいてロック用被係止部3dとなる箇所を、半球形やその他の形状に切削加工又はプレス加工などにより凹ませている。
ロック部材4の板状体4aの側面には、仮止め用係合部4cとロック用係止部4dをそれぞれ凸状に一体形成している。仮止め用係合部4cは、板状体4aの長手方向一端側に配置され、ロック用係止部4dは、板状体4aの長手方向他端側に配置されている。詳しく説明すると、板状体4aの側面において仮止め用係合部4c及びロック用係止部4dとなる箇所を、その裏面側からのプレス加工などにより突出させている。
また、その他の例として図示しないが、仮止め用被係合部3cと同様にロック用被係止部3dカムアーム3の端縁(角部分)に一体形成することも可能である。
このような本発明の実施例2に係るレバー式管継手Aのロック装置によると、カムアーム3の端縁(角部分)が仮止め用被係合部3cとなるため、仮止め用被係合部3cとしてカムアーム3に新たな切削加工やプレス加工などの追加加工する必要がない。
したがって、仮止め機構を持たない従来から使用されているカムアーム3をそのまま有効利用することができる。
それによって、図1(a)(b)〜図4に示した実施例1に比べ、よりコストの軽減化が図れて経済的であるとともに自然環境の保護が図れる。
特に図示しないが、仮止め用被係合部3cと同様にロック用被係止部3dもカムアーム3の端縁(角部分)に一体形成した場合には、ロック用被係止部3dとしてカムアーム3に新たな切削加工やプレス加工などの追加加工する必要がないため、仮止め機構やロック機構を持たない従来から使用されているカムアーム3をそのまま有効利用することができて、更なるコストの軽減化が図れるという利点がある。
なお、ロック部材4の仮止め用係合部4cは、前示した実施例及び図示例に限定されず、それ以外の形状に形成しても良い。
A レバー式管継手 1 カプラー
1a 第一筒状部 1b 軸受部
1e 外側表面 2 アダプター
2a 第二筒状部 3 カムアーム
3c 仮止め用被係合部 3h 平滑面部
4 ロック部材 4a 板状体
4b ストッパー部 4c 仮止め用係合部
4d ロック用係止部 4f 圧力部
5 弾性手段 P1 ロック解除位置
P2 ロック位置

Claims (8)

  1. 第一筒状部を有するカプラーと、
    前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、
    前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、
    前記カプラーの前記軸受部に対し前記カムアームと共に軸着されて、前記カムアームが前記ロック位置に回動した時に前記カムアームを前記ロック解除位置へ向け回動不能にロックするロック部材と、を備え、
    前記ロック部材は、前記軸受部に軸着される板状体と、前記カプラーの前記外側表面と対向する前記板状体の薄肉な内端面において前記軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成されるストッパー部と、前記板状体の長手方向他端側に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、を有し、前記ストッパー部を前記カプラーの外側表面に当接させることで、前記板状体及び前記ロック用係止部が前記軸着箇所を中心として回動不能に固定されるようにしたことを特徴とするレバー式管継手のロック装置。
  2. 前記ロック部材が、前記板状体の長手方向他端側に前記ロック用係止部と対向して前記カムアームと離隔させる方向へ前記ロック用係止部を移動させる圧力部を有し、前記板状体を前記カムアーム側に押圧する弾性手段が前記ロック部材に沿って設けられることを特徴とする請求項1記載のレバー式管継手のロック装置。
  3. 前記カムアームが、前記ロック位置において前記ロック部材を覆うように突出形成される平滑面部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のレバー式管継手のロック装置。
  4. 前記ロック部材が、前記板状体に前記カムアームと前記ロック解除位置で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部を有することを特徴とする請求項1記載のレバー式管継手のロック装置。
  5. 前記ロック部材の前記板状体が、前記仮止め用係合部と前記カムアームとの係合方向へ弾性変形可能に構成されることを特徴とする請求項4記載のレバー式管継手のロック装置。
  6. 前記カムアームが、前記板状体との対向面か又は前記カムアームの端縁に、前記ロック部材の前記仮止め用係合部と対向して互いに凹凸嵌合するように形成される仮止め用被係合部を有することを特徴とする請求項4又は5記載のレバー式管継手のロック装置。
  7. 第一筒状部を有するカプラーと、
    前記第一筒状部に対して軸方向へ着脱自在に挿入される第二筒状部を有するアダプターと、
    前記カプラーの外側表面から突出して形成される軸受部に対し、ロック解除位置及びロック位置に亘って回動自在に軸着され、前記ロック解除位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動可能にし、前記ロック位置にある時には前記第一筒状部に対し前記第二筒状部を軸方向へ移動不能に結合するカムアームと、備えたレバー式管継手に対し、前記カムアームと共に前記カプラーの前記軸受部に着脱自在に軸着されるロック部材であって、
    前記軸受部に軸着される板状体と、前記カプラーの前記外側表面と対向する前記板状体の薄肉な内端面において前記軸着箇所を挟んで長手方向一端側に形成されるストッパー部と、前記板状体の長手方向他端側に前記カムアームと前記ロック位置で回動不能に係合するように形成されるロック用係止部と、を有し、前記ストッパー部を前記カプラーの前記外側表面に当接させることで、前記板状体及び前記ロック用係止部が前記軸着箇所を中心として回動不能に固定されるようにしたことを特徴とするロック部材。
  8. 前記板状体に前記カムアームと前記ロック解除位置で回動不能に係合するように形成される仮止め用係合部を有することを特徴とする請求項7記載のロック部材。
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