JPWO2014181769A1 - プラセンタ抽出物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物;遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物;並びにプラセンタ原料と抽出剤とにより亜臨界処理することによって、このようなプラセンタ抽出物を製造する方法を提供する。本発明のプラセンタ抽出物、好ましくはプラセンタ原料の亜臨界処理を経て抽出されたプラセンタ抽出物は、低分子ペプチドを高含有、遊離アミノ酸を低含有とするものなので、従来品よりも、SOD様活性による抗酸化能、コラーゲン産生促進能、コラゲナーゼ阻害能、エラスターゼ阻害能、ACE阻害能が著しく向上している。

Description

本発明は、原料としてのプラセンタを亜臨界処理して得られるプラセンタ抽出物に関するものであり、さらにはプラセンタ抽出物に低分子ペプチドを高含有させることができるプラセンタ抽出物の製造方法に関するものである。
プラセンタとは哺乳類の胎盤のことであり、その優れた機能性から近年健康食品や化粧品素材、医薬品として使用されている。優れた機能性を発揮させるには通常、プラセンタ中の蛋白質を、吸収性、機能性に優れたペプチドまで低分子化・抽出することが必要とされていた。従来、プラセンタを可溶化、低分子化する技術は酵素処理が専ら用いられていた。
その具体的な事例としては、特許文献1では、人胎盤組織から水溶性プロテインなどの高分子蛋白質を抽出する際に除去される残渣物を蛋白分解酵素で加水分解させた上清に酵母抽出物を加えることにより、メラニン生成抑制剤を得ているという例が開示されていた。
特許文献2では、ブタ及び/又はウマの胎盤を酵素処理により加水分解して得られる水溶性成分、及びポリフェノール誘導体を含有する化粧料組成物を得ているという例が開示されていた。
特開昭53−142515 特開2002−212046
本発明は、プラセンタの亜臨界処理、好ましくは亜臨界水処理によるプラセンタ抽出物及びその抽出物を含む水溶液に関し、特に低分子ペプチドを高含有するものに関する。
しかしながら、前述した従来技術では、抽出を行うにあたり、酵素の添加は当然のことであるがその他の加工助剤を用いることが必要となる。具体的には、酵素処理による抽出では、加工助剤として、蛋白分解酵素や酵素の種類によってはpH調整剤が用いられる。これらの加工助剤を用いて、プラセンタ等の蛋白質成分の抽出を行うと、加工助剤により有効成分の濃度が薄まってしまい、抽出物あたりの有効成分濃度が少なくなってしまう。
さらに、従来技術でのプラセンタからの蛋白質成分の抽出処理は、加工助剤によるpHを調整するためさらに加工助剤を添加するという後工程が必要となる。これら酵素処理から加工助剤添加などの一連工程は機能性を発揮する有効成分であるペプチドを分解させるため、ペプチドの分解による遊離アミノ酸が増加してしまう。その遊離アミノ酸の増加に伴い、抽出物における有効成分であるペプチドが失われることになり、その結果として、得られた抽出物における抗酸化などの機能性が十分に発揮されないことがあった。
本発明者らは、プラセンタ抽出物について鋭意研究した結果、プラセンタを亜臨界で処理することで得られる抽出物、その抽出物を含む水溶液に特徴を見出し、前述のプラセンタ抽出物、その抽出物を含む水溶液が、分子量3000以下である低分子ペプチドを高い割合で含むことを見出した。
即ち、本発明の要旨は、
[1]遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物;
[2]遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物;
[3]プラセンタ原料と抽出剤とにより亜臨界処理することによって、
遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物を製造する方法;
[4]プラセンタ原料と抽出剤とにより亜臨界処理することによって、
遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物を製造する方法;に関する。
本発明のプラセンタ抽出物、好ましくはプラセンタ原料の亜臨界処理を経て抽出されたプラセンタ抽出物は、低分子ペプチドを高含有、遊離アミノ酸を低含有とするものであり、このような特徴的な組成物を有することによって、従来のものよりも、SOD(super oxide dismutase)様活性による抗酸化能、コラーゲン産生促進能(美肌)、コラゲナーゼ阻害能(美肌)、エラスターゼ阻害活性能、ACE(Angiotensin−Converting Enzyme)阻害能(血圧上昇抑制作用)等が著しく向上する。
図1は、実施例5で得られた試料を高速液体クロマトグラフィーで分析して得られた分子量分布のチャートである。このチャートの下側の横軸は溶出時間(min)を示し、上側の横軸は対応する分子量を示し、縦軸は相対的な吸光度を示す。 図2は、比較例1で得られた試料を高速液体クロマトグラフィーで分析して得られた分子量分布のチャートである。このチャートの下側の横軸は溶出時間(min)を示し、上側の横軸は対応する分子量を示し、縦軸は相対的な吸光度を示す。 図3は、比較例2で得られた試料を高速液体クロマトグラフィーで分析して得られた分子量分布のチャートである。このチャートの下側の横軸は溶出時間(min)を示し、上側の横軸は対応する分子量を示し、縦軸は相対的な吸光度を示す。
本願における重量比率は、プラセンタ抽出物の全固形分の全重量に対する各成分の重量比率(wt%)を指している。プラセンタ抽出物が水分などの液体成分を含む場合、プラセンタ抽出物を乾燥もしくは凍結乾燥させて液体成分を除去した状態のものを、プラセンタ抽出物の全固形分とする。
本明細書において、全固形分中の遊離アミノ酸の含有量、全固形分中のペプチドの含有量及び全固形分中の分子量3000以下の低分子ペプチドの含有量は、後述の実施例で説明されているように、プラセンタ抽出物の乾燥物もしくは凍結乾燥物の高速液体クロマトグラフィーによる分子量分布の取得や、アミノ酸分析法等による構成アミノ酸量等の算出結果を組み合わせることによって、求められる値である。
また、このプラセンタ抽出物は、ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下であり、かつ、遊離アミノ酸の生成量を遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下にまで抑えることができた抽出物である。本発明の製造方法によって、このような抽出物を得ることができるのである。そのため、従来品よりもペプチドの含有率が高く、遊離アミノ酸の含有量の低いプラセンタ抽出物が得られる。そのことにより、抗酸化やコラーゲン産生促進能等の機能性の高いプラセンタ抽出物を提供できるのである。ここで、全固形分中のペプチドの含有量としては、75wt%以上がより好ましい。
プラセンタを亜臨界状態に晒すことで、従来の酵素処理のように加工助剤を使用することなく、プラセンタ抽出物を得ることができる。
また、このプラセンタ抽出物は、分子量3000以下の低分子ペプチドを全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下含み、かつ、遊離アミノ酸の生成量を遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下にまで抑えることができた抽出物である。本発明の製造方法によって、このような抽出物を得ることができるのである。そのため、従来品よりも低分子ペプチドの含有率が高く、遊離アミノ酸の含有量の低いプラセンタ抽出物が得られる。そのことにより、抗酸化やコラーゲン産生促進能等の機能性の高いプラセンタ抽出物を提供できるのである。ここで、全固形分中の前記低分子ペプチドの含有量としては、55wt%以上がより好ましい。
下記の実施例において、亜臨界にて処理させたプラセンタ抽出物と、従来の酵素にて処理させたプラセンタ抽出物を、後述する高速液体クロマトグラフィーにてその分子量分布測定を行っている。その分析結果であるチャートの比較から、亜臨界にて処理させたプラセンタ抽出物では、分子量3000以下の領域において、後述する高速液体クロマトグラフィーにてチャート中の最大のピークの高さを1以上、例えば約2とした場合、相対的な吸光度(本明細書での「相対的な吸光度」とは、このように規定される「相対的な吸光度」を意味する。)が0.5以上の3つ以上の複数のピークが確認された。
ここでのピークとは、高速液体クロマトグラフィーの吸光度で極大値を有する結果を示すものであり、吸光度の上昇もしくは下降時における吸光度の若干の変化を示すショルダーピークではない。
具体的には、亜臨界にて処理させたプラセンタ抽出物では、分子量3000以下の領域において、後述する高速液体クロマトグラフィー法にて相対的な吸光度が0.5以上の3つの複数のピークが存在し、それぞれ分子量500前後の分子量領域、分子量250前後の分子量領域、分子量250未満の分子量領域であることが確認されている。
従来の酵素法では、分子量3000以下の領域において、後述する高速液体クロマトグラフィー法にて相対的な吸光度が0.5以上のピークとして一つのピークが確認されている。そのピークは、分子量250前後であることが確認されている。
この結果より、原料のプラセンタを亜臨界にて処理を行うことで、得られたプラセンタ抽出物において、分子量3000以下で、分子量領域の異なる複数のペプチドの同量程度を同時に生成することができる。
よって、亜臨界にて処理させたプラセンタ抽出物の高速クロマトグラフィーの相対的な吸光度が0.5以上において、分子量領域の異なる3つ以上の複数のピークとなるペプチドにより、抗酸化やコラーゲン産生促進等の機能性に作用するペプチド量が増加するだけでなく、異なる作用(例えば、即効性と遅効性、機能性作用と機能性補助作用)での複合的な機能性に対応することができるようになると推定した。この推定により、酵素にて処理させたプラセンタ抽出物よりも機能性が高い抽出物を得ることができるとも推定した。
また、亜臨界にて処理させたプラセンタ抽出物が、その高速クロマトグラフィーの相対的な吸光度が0.5以上において、分子量領域の異なる複数のピークとなるペプチドを含有していても、上記と同等の作用を有すると推定した。言い換えると、高速クロマトグラフィーの相対的な吸光度が0.5以上において、分子量領域の異なる複数のピークとなるペプチドを有するプラセンタ抽出物が、酵素にて処理させたプラセンタ抽出物よりも機能性が高い抽出物であるとも推定した。
この遊離アミノ酸の割合が抽出物中で増えると、抽出物中のペプチドの割合が減少してしまうので、抗酸化性やコラーゲン産生促進能、コラゲナーゼ阻害活性、血圧上昇抑制作用に代表されるプラセンタ抽出物の機能性が発揮されにくくなる。この遊離アミノ酸は、抽出物を得るために通常使用される酵素や加工助剤によるペプチドの分解で生成し、結果的に、酵素や加工助剤の添加は、ペプチドを生成させる役割として使用されるものの、遊離アミノ酸の生成を増加させてしまうのである。
全固形分中の遊離アミノ酸の含有量が10wt%以下であるプラセンタ抽出物にすることにより、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性の発揮が阻害されにくくなる。亜臨界にて処理されたプラセンタ抽出物は、抽出過程で酵素や加工助剤を使用しないことで遊離アミノ酸が生成されにくくなり、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%以下であるプラセンタ抽出物を得やすくなる。
逆に、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%を越えるプラセンタ抽出物では、遊離アミノ酸の生体内への吸収がペプチドの吸収を阻害してしまう。よって遊離アミノ酸が多いと、ペプチドが本来持っている吸収性や機能性が抑えられてしまい、機能性が発現しにくいと推定されている。
遊離アミノ酸の含有量が低いと相対的に抽出物中のペプチド量が多くなり、これらのペプチド量が多くなるとより機能性を発揮しやすい。
また、抗酸化性に代表される機能性の発現にとっても、遊離アミノ酸よりもペプチドの方が、その構造から機能性の高いペプチド結合を保有しているので、遊離アミノ酸単体よりも高い機能性を発現させることができる。したがって遊離アミノ酸が一定量以上存在すると折角機能性ペプチドが存在しても、機能性の低いアミノ酸が存在することによってペプチドの機能性が阻害されてしまうのである。
ペプチドの機能性を阻害する遊離アミノ酸の濃度はおおむね抽出物中の全固形分の10wt%を越える濃度であることが推測されている。
このように、プラセンタ抽出物の機能を発揮させる観点からは、全固形分中の遊離アミノ酸の含有量は、全く含まれないか又は、少なければ少ない方が好ましく、具体的には、固形分中の遊離アミノ酸の含有量が好ましくは5wt%以下であることにより、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性の発揮が阻害されにくくなり、ペプチドが有する機能性を発現させやすくなる。特に亜臨界にて処理されたプラセンタ抽出物においては、酵素や加工助剤を使用しないことで遊離アミノ酸が生成されにくくなり、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であるプラセンタ抽出物を得やすくなるのである。さらに、亜臨界条件おける温度、時間などの諸条件を調整することにより、遊離アミノ酸の生成を抑制することができ、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であるプラセンタ抽出物をより得やすくなるのである。また、遊離アミノ酸の含有量が0wt%であっても、プラセンタ抽出物としてはなんら問題はない。
固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%以下であり、固形分中のペプチド含有量が70wt%以上であるプラセンタ抽出物であることにより、固形分中の遊離アミノ酸が機能性の発現に影響を与えず、かつ、ペプチドがその機能性を発現しやすくなる。その結果、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性が発揮される。
特に亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、遊離アミノ酸の生成が抑制され、分子量に関らずペプチドを生成しやすくなり、その結果として、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%以下であり、固形分中の全ペプチド量が70wt%以上であるプラセンタ抽出物を得ることができる。
さらに、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、固形分中のペプチド量を70wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物であることにより、固形分中での遊離アミノ酸がプラセンタ抽出物由来のペプチドの機能性の発現に影響を与えず、かつ、ペプチドが機能性を発現しやすくなる。その結果として、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性を充分に発揮することができる。
特に亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、遊離アミノ酸の生成が抑制され、分子量に関らずペプチドを生成しやすくなり、その結果として、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、固形分中のペプチドの含有量が70wt%以上であるプラセンタ抽出物である。本発明の製造方法によって、このような抽出物を得ることができる。さらに、亜臨界条件における温度、時間などの諸条件を調整することにより、遊離アミノ酸の生成を抑制することができ、ペプチドを生成しやすくなるので、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、固形分中のペプチド含有量が70wt%以上のプラセンタ抽出物をより確実に得ることができる。
また、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%以下であり、固形分中の分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が40wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物は、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性をより強く発揮することができる。
特に亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、遊離アミノ酸の生成が抑制され、分子量3000以下である低分子ペプチド生成しやすくなり、その結果として、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10wt%以下であり、固形分中の分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が40wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物とすることができる。本発明の製造方法によって、このような抽出物を得ることができるのである。さらに、亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、分子量3000以下の領域において、後述する高速液体クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上の分子量領域に、異なる3つ以上の複数のピークをもつ分子量3000以下の低分子ペプチドを含有する抽出物であり、この抽出物は、従来品よりも機能性に作用するペプチド量が増加しているだけでなく、異なる作用(例えば、即効性と遅効性、機能性作用と機能性補助作用)が複合的な機能性に作用することができるようになり、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10%以下となるので機能性が阻害されないと推定した。この推定により、従来品の酵素にて処理させたプラセンタ抽出物よりも機能性が高い抽出物を得ることできるとも推定した。
また、亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物が、分子量3000以下の領域において、その高速液体クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上の分子量領域に、異なる複数のピークをもつ分子量3000以下の低分子ペプチドを含有する抽出物であっても、上記と同様な作用を有するとも推定した。
さらに、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、固形分中の分子量が3000以下である低分子化されたペプチドを55wt%以上、99.5wt%以下含むプラセンタ抽出物であることにより、抽出物中の遊離アミノ酸含有量が低いので機能性の発揮が阻害されること無く、抗酸化やコラーゲン産生促進能などの機能性を充分に発揮することができる。
特に亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、遊離アミノ酸の生成が抑制され、分子量3000以下である低分子ペプチドを生成しやすいものなので、その結果として、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、固形分中の分子量が3000以下である低分子化されたペプチドを55wt%以上、99.5wt%以下含むプラセンタ抽出物を得ることができる。さらに、亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物は、分子量3000以下の領域において、後述する高速クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上に、3つ以上の複数のピークが存在する抽出物であり、この抽出物の機能性に作用するペプチド量が増加するだけでなく、異なる作用(例えば、即効性と遅効性、機能性作用と機能性補助作用)での複合的な機能性に対応することができるようになり、固形分中の遊離アミノ酸含有量が10%以下となるので機能性の阻害されなくなると推定した。この推定により、酵素にて処理させたプラセンタ抽出物よりも機能性が高い抽出物を得ることできるとも推定した。
また、亜臨界により処理されたプラセンタ抽出物が、分子量3000以下の領域において、その高速クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上に、異なる複数の複数のピークが存在する抽出物であっても、上記と同様の作用を有することを推定した。
また、亜臨界条件おける温度、時間などの諸条件を調整することにより、遊離アミノ酸の生成を抑制することができ、分子量3000以下のペプチドが生成しやくなるので、固形分中の遊離アミノ酸含有量が5wt%以下であり、分子量が3000以下である低分子化されたペプチドを固形分中の55wt%以上、99.5wt%以下含むプラセンタ抽出物をより確実に得ることができるのである。
ここでプラセンタ抽出物における抽出成分は、遊離アミノ酸、分子量3000以下の低分子ペプチド、分子量3000より大きいペプチド、その他成分の4つに大別されるのである。
遊離アミノ酸とは、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸(グルタミン含む)、セリン、スレオニン、アスパラギン酸(アスパラギン含む)、シスチン、トリプトファンの18種類からなるアミノ酸が単独で存在しているアミノ酸を指す。
分子量3000以下の低分子ペプチドとは、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸(グルタミン含む)、セリン、スレオニン、アスパラギン酸(アスパラギン含む)、シスチン、トリプトファンの18種類からなるアミノ酸が2分子以上結合したペプチドの内、分子量3000以下のすべてのペプチドを指している。これらの分子量3000以下の低分子ペプチドは、人体への吸収性がよく、吸収された成分が抗酸化性やコラーゲン産生促進能、コラゲナーゼ阻害活性、血圧上昇抑制作用に代表されるプラセンタ由来の蛋白質の抽出物の機能性を発揮しやすいのである。
分子量3000より大きいペプチドとは、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸(グルタミン含む)、セリン、スレオニン、アスパラギン酸(アスパラギン含む)、シスチン、トリプトファンの18種類からなるアミノ酸が2分子以上結合したペプチドの内、分子量3000より大きいすべてのペプチドを指している。
その他成分とは、ミネラルに代表される無機成分や脂質、炭水化物などでペプチド、アミノ酸以外のすべての成分を指している。これらのその他の成分は、分離、抽出で全てを取り除くことが困難であり、プラセンタ抽出物中で、全固形分量の0.5wt%以上は含まれるのである。
なお、本明細書における構成アミノ酸とは、プラセンタおよびプラセンタ抽出物を構成するすべてのタンパク質、遊離アミノ酸、ペプチド中に含まれるアミノ酸の総量を指している。つまり、分子量、単体/複合体に関係なくすべての蛋白質、ペプチドを構成するアミノ酸と単独に存在する遊離アミノ酸を指している。
本願における構成アミノ酸の具体的な説明をすると、遊離アミノ酸、分子量3000以下の低分子ペプチド、分子量3000より大きいペプチドであり、これら全てのアミノ酸を指しているのである。また、本願における構成アミノ酸量とは、遊離アミノ酸量と分子量3000以下の低分子ペプチド量と分子量3000より大きいペプチド量の合計量である。
さらに、全ペプチドとは、分子量3000以下の低分子ペプチド、分子量3000より大きいペプチドのすべてペプチドであり、言い換えると、分子量に関らず、全てのペプチドを指しているのである。本願における全ペプチド量とは、分子量3000以下の低分子ペプチド量と分子量3000より大きいペプチド量の合計量である。
さらに、分子量3000以下の低分子ペプチドは、抽出物の全固形分中の重量比率で55wt%以上であることが望ましい。よりペプチド含有量が高まり、抗酸化やコラーゲン産生促進能等の機能性を充分に発揮できるからである。
プラセンタは、哺乳類のプラセンタ(胎盤)であれば、その動物の種類は限定されない。入手容易性の観点から、ヒト、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、イノシシ等の哺乳類が挙げられる。
なお、プラセンタの原料にはタンパク、ペプチド、遊離アミノ酸以外にミネラルに代表される無機成分や脂質、炭水化物などのその他の成分も0.5wt%以上は含まれる。したがって亜臨界処理によってすべてのペプチドを分子量3000以下にすることができても、低分子化されたペプチド含量の上限は99.5wt%であると推測される。これは実験の積み重ねによる経験則に基づいて、得られた数値である。また、ペプチド含有量の上限も99.5wt%であると推測される。
本発明における亜臨界処理に用いる抽出剤として水を用いる場合、高温の水処理であれば液体状態でも気体状態でも利用することができる。即ち、亜臨界処理の処理槽へは、水蒸気を供給してもよく、水を供給してもよく、あるいはその両者を供給してもよい。水又は水蒸気の温度は望ましくは100℃以上であり、望まれる反応場としては気体よりも液体状態の方が反応は進みやすいので、密閉に近い容器で強制的に液体の状態にしたいわゆる亜臨界の状態の水の使用が好ましい。
亜臨界処理とは、所定温度及び圧力の条件下で亜臨界状態にした抽出剤としての亜臨界流体と抽出対象の原料(本発明ではプラセンタ)とを接触させることにより、抽出原料から所定の成分を抽出するものである。例えば、水は、圧力22.12MPa、温度374.15℃まで上げると液体でも気体でもない状態を示す。この点を水の臨界点といい、臨界点より低い温度・圧力の熱水を亜臨界水という。亜臨界水は、誘電率低下とイオン積の向上により、優れた成分抽出作用と加水分解作用を有する。
より具体的には、金属やセラミックスなどの耐圧容器にプラセンタと抽出剤である水を入れて、密閉状態に近い状態にし、水の亜臨界状態(温度:100℃以上、圧力:飽和蒸気圧以上)で、両者の接触を一定時間以上行うことで得られる抽出物を亜臨界処理抽出物としている。
亜臨界処理に用いる抽出剤は、水以外に、例えばエチレン、エタン、プロパン、二酸化炭素、メタノール、エタノール及びそれらの混合物が挙げられる。これらの中で、安全性の観点から水を用いるのが最も好ましい。
次に抽出剤が水の場合の処理条件について説明する。
プラセンタの亜臨界処理を行うための温度は、160−200℃の間で行うことが望ましい。この温度範囲にすることにより、分子量3000以下である低分子ペプチドを生成しやすいし、後述する高速液体クロマトグラフィーによる分子量分布測定にて相対的な吸光度が0.5以上の分子量領域に、異なる3つ以上の複数のピークをもつ分子量3000以下の低分子ペプチドを得ることができる。
亜臨界処理の温度が160℃未満では、分子量3000以下である低分子ペプチドを生成させることが難しい傾向が見られる。亜臨界処理の温度が200℃を越えると、生成された低分子ペプチドがさらに亜臨界反応を起こしてしまい、分子量3000以下である低分子ペプチドの生成量を減少させる傾向が見られる。
さらに、好ましくは、亜臨界処理の温度は、180−195℃にすることが望ましい。この範囲であれば、分子量3000以下である低分子ペプチドを生成しやすいし、遊離アミノ酸の生成が10wt%以下に抑制されやすいからである。
プラセンタの亜臨界の処理圧力は、各温度の飽和蒸気圧以上(その一例としては、160℃のときには0.61MPa以上、200℃以上の時には1.55MPa以上)で行うことが望ましい。この圧力にすることにより、分子量3000以下の低分子ペプチドを生成しやすい。亜臨界処理の圧力の上限は特に定められないが、高圧装置の仕様上、20−30MPaあたりに抑えることが望ましい。
プラセンタの亜臨界の処理時間は、5−30分の間で行うことが望ましい。この処理時間の範囲にすることにより、低分子ペプチドを生成しやすくし、後述する高速液体クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上の分子量領域に、異なる3つ以上の複数のピークをもつ分子量3000以下の低分子ペプチドを得ることができる。
亜臨界の処理時間が5分未満では、低分子ペプチドを生成させることが難しい傾向が見られる。亜臨界の処理時間が30分を越えると、生成された低分子ペプチドがさらに過分解を起こしてしまい、低分子ペプチドの生成量を減少させる傾向が見られる。
さらに、好ましくは処理時間を10−30分にすることが望ましい。この範囲であれば、低分子ペプチドを生成しやすいし、遊離アミノ酸の生成を10wt%以下に抑制されやすいからである。
このとき、抽出剤を水とした場合におけるプラセンタの亜臨界処理による加水分解条件としては、処理温度は160−200℃、処理圧力は各温度の飽和蒸気圧以上、処理時間は5−30分で行うことが望ましいのである。この条件で行うことで、低分子ペプチドを生成しやすいし、遊離アミノ酸の生成が抑制されるのである。
さらに、好ましくは、処理温度は180−195℃、処理圧力は各温度の飽和蒸気圧以上、処理時間は10−30分で行うことが望ましいのである。この範囲であれば、固形分中の低分子ペプチドを40wt%以上に生成しやすく、固形分中の遊離アミノ酸の生成を10wt%以下に抑制しやすいだけでなく、後述する高速液体クロマトグラフィーにて相対的な吸光度が0.5以上の分子量領域に、異なる3つ以上の複数のピークをもつ分子量3000以下の低分子ペプチドを得ることができるからである。
亜臨界処理を経て得られる亜臨界処理物を、次いで固液分離して液体を回収することが好ましい。回収した液体をそのままプラセンタ抽出物を含む水溶液として用いることができる。また、回収した液体を乾燥させることによって固形状のプラセンタ抽出物を得ることができる。この固形状のプラセンタ抽出物を再度、水溶液に溶解させることによってプラセンタ抽出物を含む水溶液を得ることができるのは言うまでもない。
亜臨界処理を経て得られた処理物の固液分離を行い、液体部分を得るには一般的な固液分離方法により行うことができ、具体的には、ろ紙を用いたろ過、遠心分離、デカンテーション、スクリュープレス、ローラープレス、ロータリードラムスクリーン、ベルトスクリーン、振動スクリーン、多重板振動フィルター、真空脱水、加圧脱水、ベルトプレス、遠心濃縮脱水、多重円板脱水のいずれかで行うことができるのである。
固液分離後に得られた液体を乾燥させることによって固形状のプラセンタ抽出物を得ることができる。このための方法には一般的な乾燥方法を用いることができ、自然放置はもちろんのこと、加熱系である箱型乾燥や噴霧乾燥などの伝熱乾燥、マイクロ波乾燥などの内部発熱乾燥、非加熱系である凍結乾燥、真空乾燥、吸引乾燥、加圧乾燥、超音波乾燥等が可能である。一般的に簡便なオーブン、恒温槽を用いて乾燥することももちろん許容される。
この亜臨界処理で得られたプラセンタ抽出物は、液体、固形分を問わず低分子ペプチド抽出物として得ることができるのである。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(プラセンタ抽出物の製造)
実施例1
容積2Lの耐圧容器に、ブタ胎盤(東京芝浦臓器;以下、ブタプラセンタと呼ぶ) 200g、蒸留水 200gを入れて、処理温度:180℃、処理圧力:1.0MPa、処理時間10分間で亜臨界処理を行った。
亜臨界処理を終了後、耐圧容器内の処理物を回収し、セルロース製ろ紙(孔径:1μm、商品名:5C Advantec社製)でろ過し、ろ過液を回収した。そのろ過液について凍結乾燥を行うことで、プラセンタ抽出物を得た。以降、この抽出物を試料と呼ぶ。
実施例2
処理温度:180℃、処理圧力:1.0MPa、処理時間30分間で亜臨界処理を行った以外は、実施例1と同じ条件で行った。
実施例3
処理温度:188℃、処理圧力:1.2MPa、処理時間20分間で亜臨界処理を行った以外は、実施例1と同じ条件で行った。
実施例4
処理温度:195℃、処理圧力:1.6MPa、処理時間10分間で亜臨界処理を行った以外は、実施例1と同じ条件で行った。
実施例5
処理温度:195℃、処理圧力:1.6MPa、処理時間30分間で亜臨界処理を行った以外は、実施例1と同じ条件で行った。
比較例1
(酵素処理による抽出物の作製条件)
ブタプラセンタ200g、水50ml、蛋白質加水分解酵素Alcalase(Novozymes社製)4ml、25wt%水酸化ナトリウム2mlを添加し、60℃で3時間反応させた。その後、90℃で1時間処理し、酵素を失活させた処理液をセルロース製ろ紙(孔径:1μm、商品名:5C Advantec社製)によりろ過液を回収した。そのろ過液について凍結乾燥を実施し、粉末化した。
比較例2
ブタ胎盤の酵素処理品として、酵素処理されたプラセンタ粉末抽出物の市販品Aを用いた。なお、市販品Aとは、ブタ胎盤をパパインで35℃、2時間の条件でプロテアーゼ処理し精製したものである。
(分子量分布の評価方法)
実施例1〜5および比較例1〜2の試料を用いて、分子量分布の評価を行った。
分析方法はプラセンタ粉末を蒸留水に溶解させ4wt%溶液を作製し、0.45μmメンブランフィルターによりろ過し、高速液体クロマトグラフィー(アジレントテクノロジー社製HP1100シリーズ)による測定を行った。
分析条件については、カラム(東ソー社製 品番:TSK guard column SWXL(6.0mm I.D.×40mm)およびTSKgel G2000SWXL(7.8mm I.D.×300mm)を用い、溶離液を0.1w/v% TFA in MeCN/H2O=45/55、カラム温度35℃、流速1.0mL/min、検出UV220nm、導入量20μL、分析時間30minにて分子量分布測定用の標準試薬としてCytochrome C(和光純薬工業)分子量12,500、Aprotinin(CALBOCHEM)分子量6,512、Bacitracin(Dr.Ehrenstorfer)分子量1,423、Angiotensin II(ペプチド研究所)分子量1,026、Gly−Gly−Tyr−Arg(ペプチド研究所)分子量451、Gly−Gly−Gly(ペプチド研究所)分子量189により同様な測定で検量線を作成し、溶離時間に対する分子量位置を決め、分子量分布、および分子量分画範囲におけるピーク面積を求め、分子量比率を求めた。結果を表1に示す。
なお、今回得られた分子量は、すべての試料においてその上限が用いたカラムの限外排除分子量(約10万)以下であり、溶出が開始する時間から算出される最大の分子量は約2万であった。よって上記実施例・比較例において原料中に含まれていたタンパク質は、すべて分子量約10万以下、さらには約2万以下のペプチドの形態に変換されて試料中に含まれていることが分かった。
Figure 2014181769
図1〜図3は、実施例5、比較例1及び比較例2で得られた試料を高速液体クロマトグラフィーで分析して得られた分子量分布のチャートである。このチャートの下側の横軸は溶出時間(min)を示し、上側の横軸は対応する分子量を示し、縦軸は相対的な吸光度を示す。実施例5においては分子量500前後の分子量領域、分子量250前後の分子量領域、分子量250未満の分子量領域(ただし、今回用いたカラムの性質により分子量約300以下は検量線の挙動から分子量を見積もることが難しく、正確な分子量は測定できないが、上記実験条件からは分子量250未満と表現することとする。)のそれぞれの3つ領域に大まかなピークを持つ分子量分布が観察された。
これに対して、比較例1及び比較例2においては分子量250付近の分子量領域に一つのピークを持つ分子量分布が観察されるのみであった。実施例5の3つのピークの傾向はその他の実施例1〜4においても観察され、亜臨界条件では既存の酵素処理で得られるペプチドのみならず、既存の酵素処理では得られない分子量分布を持つペプチドも含む抽出物が得られている。
(遊離アミノ酸量、構成アミノ酸量の測定)
実施例1〜5と比較例1〜2の試料の構成アミノ酸と遊離アミノ酸の分析を行った(なお、分析は一般財団法人食品分析開発センターSUNATECにて依頼し行った。)。
各試料を過ギ酸酸化処理後、塩酸加水分解を実施した。アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸(グルタミン含む)、セリン、スレオニン、アスパラギン酸(アスパラギン含む)、シスチン、トリプトファンの計18種類を測定した。なお、トリプトファン以外の分析は、アミノ酸自動分析機にて測定し、トリプトファンについては高速クロマトグラフ法にて測定した。
遊離アミノ酸については試料をそのまま各アミノ酸について同様の分析にて測定した。これらについて18種の遊離アミノ酸量および構成アミノ酸量を各々合計し、その結果より、抽出物の固形分中遊離アミノ酸量、構成アミノ酸量を求めた。さらに表1の結果より、各ペプチド(ペプチド、分子量3000以下のペプチド、分子量3000より大きいペプチド)の量を求めた。結果を表2に示す。
ペプチド量=構成アミノ酸量−遊離アミノ酸量
分子量3000以下のペプチドの量=(構成アミノ酸量)*(分子量3000以下の分子量分布割合)−遊離アミノ酸量
分子量3000より大きいペプチドの量=(ペプチド量−分子量3000以下のペプチドの量)
Figure 2014181769
(機能性の評価:SOD様活性の測定による抗酸化性の評価)
実施例1〜5と比較例1〜2の試料についてSOD様作用活性の測定を行った。
SOD様作用活性の測定にはSOD測定キット(同仁化学製)を使用した。そこから、阻害率を求め、SOD様活性を50%阻害する添加物の濃度(IC50値)を算出した。結果を表3に示す。
阻害率(%)
=1−(試料溶液の酵素反応後の吸光度−酵素の代わりに緩衝液と添加したときの試料溶液の吸光度)/(ブランクの酵素反応後の吸光度−酵素の代わりに緩衝液と添加したときのブランクの吸光度)×100
Figure 2014181769
表3より、本発明品(実施例1〜実施例5)の抗酸化能は、従来品(比較例1〜比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。
(機能性の評価:ORAC評価による抗酸化性の評価)
抗酸化評価試験としては、ORAC評価、即ち、ラジカル発生剤であるAAPH(2,2‘−Azobis[2−amidinopropane]dihydrochloride)が発生する活性酸素が蛍光物質フルオレセインを分解し、その蛍光強度を経時的に測定することによって、その減少曲線の面積を算出し、標準物質と比較することによって行った。
上記の試料等に抗酸化物質が存在すれば活性酸素を消去するため、フルオレセイン分解速度が遅延する。これを抗酸化物質の標準物質である水溶性ビタミンEのトロロックス(Trolox:6−Hydroxy−2,5,7,8−tetrametylchroman−2−carboxylic acid)存在下のフルオレセイン分解速度の遅延度合いと比較し、単位としてTE(Trolox Equivalent:水溶性ビタミンE相当量)として算出される。この算出された数値が大きければ、上記の処理液等の抗酸化能が大きいということになる。
実施例5と比較例2の試料を用いて、アセトン:水:酢酸(70:29.5:0.5)の混合液(1ml)にて再溶解したもの(20μl)、100μMのトロロックス水溶液を適時希釈した希釈溶液(20μl)、ブランク(アセトン:水:酢酸(70:29.5:0.5)の混合液(20μl)をマイクロプレートに分注し、94.4nMフルオレセインナトリウム塩(200μl)を添加して、空気下の恒温器内で37℃で30分振とうした。31.7mMのAAPH(75μl)を添加し、蛍光プレートリーダーTECMAN InfiniteF200を用いて励起波長Ex485nm、蛍光波長Em538nmで2分おきに、AAPH添加から90分後までの蛍光強度を測定した。
抗酸化値は、抽出物量当たりのTE(μmol TE/g)として換算した。各サンプルの抗酸化値の結果を表4に示した。
Figure 2014181769
表4より、本発明品(実施例5)の抗酸化能は、従来品(比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。
(機能性の評価:コラーゲン産生促進評価による美肌への効果)
実施例5の試料と比較例2の試料を用いて、コラーゲン産生促進評価を行った。
液体窒素中に保存している正常ヒト繊維芽細胞(NB1RGB)を解凍し、試験に供するのに十分な細胞となるまで5wt%FBS(牛胎児血清)含有DMEM培地(Doulbecco‘s modified Eagles’s Medium)にて培養を行った。
培養を行った試料を0.5wt%FBS含有DMEM培地で3倍希釈し、合計4濃度試験溶液を調製した。試験に供するのに十分な数となった細胞をトリプシン処理により回収した後、96ウェルマイクロプレートの各ウェルに播種し、24時間前培養を行った。その後、96ウェルマイクロプレートから5%FBS含有DMEM培地を除去し、各濃度の試料を含む培地に置き換え、さらに48時間培養を続けた。ヒトコラーゲン(I型)ELISA(Enzyme−Linked ImmunoSorbent Assay)法のプロトコルに従って、試験試料によるコラーゲン生成量を算出した。
また、細胞を培養した96ウェルマイクロプレートから培地を除去し、MTT(3−(4,5−di−methylthiazol−2−yl)−2,5−diphenyltetrazolium bromide, yellow tetrazole)アッセイにより細胞生存率を測定し、細胞生存率100%当たりのコラーゲン濃度(μg/ml)を算出した。結果を表5に示す。
Figure 2014181769
表5より、本発明品(実施例5)のコラーゲン産生促進能は、従来品(比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。このことから、本発明品はヒトの肌を美しく保つ効果があることが示唆された。
(機能性の評価:コラゲナーゼ阻害活性評価による美肌への効果)
実施例5の試料と比較例2の試料を用いて、コラゲナーゼ阻害活性評価を行った。
各試料の希釈液(試料添加濃度 4wt/vol%、試料添加濃度 20wt/vol%の2サンプルを用意した。)に対し、Pzペプチド液(BACHEM Fenichemikalien AG社製、商品名:Pz−ペプチド)、コラゲナーゼ液(シグマ社製、商品名:コラゲナーゼType IV)を添加し、37℃にて反応させた。その後、25mmol/L クエン酸溶液を加えて反応を停止させ、酢酸エチルを加え、遠心分離を行った。波長320nmにて酢酸エチル層の吸光度を測定し、コラゲナーゼ活性阻害率(%)を算出した。結果を表6に示す。
コラゲナーゼ活性阻害率(%)
=1−(試料溶液の反応後の吸光度−酵素の代わりに精製水と添加したときの試料溶液の吸光度)/(ブランクの反応後の吸光度−酵素の代わりに精製水と添加したときのブランクの吸光度)×100
Figure 2014181769
表6より、本発明品(実施例5)のコラゲナーゼ活性阻害能は、従来品(比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。このことから、本発明品はヒトの肌を美しく保つ効果があることが示唆された。
(機能性の評価:ACE阻害活性評価による血圧上昇抑制効果)
実施例5の試料と比較例2の試料を用いて、ACE阻害活性評価を行った。
各試料1.0gを50vol%エタノール溶液20mlで抽出後、0.1mol/l HEPES(4−(2−hydroxyethyl)−1−piperazineethanesulfonic acid)緩衝液(pH8.3)で10倍希釈して試験溶液を調製した。0.1mol/l HEPES緩衝液(pH8.3)(未処置区)または試験溶液を96穴マイクロプレートに25μl加え、20mU/ml ACE溶液を25μl加えて37℃で5分間保温した。8mmol/l Hip−His−Leu(Hippuryl−L−histidyl−L−Leucine)溶液を25μl加え、37℃で30分間反応した。
その後、0.1 mol/l水酸化ナトリウム溶液を25μl加えて反応停止し、1wt% OPA(o−Phthalaldehyde)溶液を25μl加え、室温で20分間放置した。さらに、0.1mol/l 塩酸を25μl入れて室温で10分間放置し、マイクロプレートリーダー(SpectraMax M2e モレキュラーデバイス ジャパン株式会社社製)を用いて励起波長355、蛍光波長460nmでの蛍光強度を測定した。なお、ブランクは20mU/ml ACE溶液の代わりにリン酸緩衝液(PBS)を用いて、上述と同様に試験した。そこから阻害率を求め、ACE活性を50%阻害する試料濃度としてIC50値を算出した。結果を表7に示す。
ACE活性阻害率(%)
=1−(試料溶液の反応後の蛍光強度−酵素の代わりにPBSと添加したときの試料溶液の蛍光強度)/(ブランクの反応後の蛍光強度−酵素の代わりにPBSと添加したときのブランクの蛍光強度)×100
Figure 2014181769
表7より、本発明品(実施例5)のACE活性阻害能は、従来品(比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。このことから、本発明品は血圧上昇抑制効果を有することが示唆された。
以上のように、亜臨界処理により得られたプラセンタ抽出物は、遊離アミノ酸含量が10wt%以下、0.1wt%以上であり、分子量が3000以下である低分子化されたペプチドを40wt%以上、99.5wt%以下の主成分として含むものを得ることができ、機能性が高いことが示された。
(機能性の評価:エラスターゼ阻害活性評価による美肌への効果)
エラスターゼはエラスチンを分解する能力を有するプロテアーゼの一種であり、エラスチンの減少は肌のシワの発生の一因と言われている。よって、エラスターゼの活性を阻害する成分は、ヒトの肌を美しく保つ効果を有することが期待できる。
そこで、実施例5の試料と比較例1、比較例2の試料を用いて、エラスターゼ阻害活性評価を行った。
各試料の希釈液50μlに1mM N−Succinyl−Ala−Ala−p−nitroanilide(Biochem AG製)/50mM Tris−HCl(tris(hydroxymethyl)aminomethane)緩衝液(pH8.8)を100μL、酵素溶液として0.5units/ml豚由来膵臓エラスターゼ(和光純薬製)/50mM Tris−HCl緩衝液(pH8.8)を添加し、37℃にて15分反応させた。その後、反応液の吸光度を波長405nmで測定し、エラスターゼ活性阻害率(%)を算出し、エラスターゼ活性を50%阻害する試料濃度としてIC50値を算出した。結果を表8に示す。
エラスターゼ活性阻害率(%)
=1−(試料溶液の反応後の吸光度−酵素の代わりに精製水と添加したときの試料溶液の吸光度)/(ブランクの反応後の吸光度−酵素の代わりに精製水と添加したときのブランクの吸光度)×100
Figure 2014181769
表8より、本発明品(実施例5)のエラスターゼ活性阻害能は、従来品(比較例1、比較例2)よりも顕著に高いことが分かった。このことから、本発明品はヒトの肌を美しく保つ効果があることが示唆された。
本発明のプラセンタ抽出物は抗酸化能、コラーゲン産生促進能、コラゲナーゼ活性阻害能、ACE阻害能等の機能を有するので、医薬品原料に用いたり、化粧料の配合成分やドリンク、サプリメント等の食品に用いたりすることができる。

Claims (13)

  1. 遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
    ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物。
  2. 遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
    分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下である、プラセンタ抽出物。
  3. プラセンタ原料の亜臨界処理を経て抽出される請求項1又は2に記載のプラセンタ抽出物。
  4. 前記亜臨界処理は、処理温度160−200℃である請求項3に記載のプラセンタ抽出物。
  5. 前記亜臨界処理は、処理時間5−30分である請求項3又は4に記載のプラセンタ抽出物。
  6. 亜臨界処理を経て得られる処理物を、次いで固液分離処理して液体を回収する工程をさらに含む、請求項3〜5のいずれか1項に記載のプラセンタ抽出物。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のプラセンタ抽出物を含む水溶液。
  8. プラセンタ原料と抽出剤とにより亜臨界処理することによって、
    遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
    ペプチドの含有量が全固形分中の70wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物を製造する方法。
  9. プラセンタ原料と抽出剤とにより亜臨界処理することによって、
    遊離アミノ酸の含有量が全固形分中の10wt%以下であり、
    分子量が3000以下である低分子化されたペプチドの含有量が全固形分中の40wt%以上、99.5wt%以下であるプラセンタ抽出物を製造する方法。
  10. 前記亜臨界処理は、処理温度160−200℃である請求項8又は9に記載のプラセンタ抽出物を製造する方法。
  11. 前記亜臨界処理は、処理時間5−30分である請求項8〜10いずれか1項に記載のプラセンタ抽出物を製造する方法。
  12. 前記抽出剤は、水、エチレン、エタン、プロパン、二酸化炭素、メタノール及びエタノールからなる群より選択される1種類以上である、請求項8〜11いずれか1項に記載のプラセンタ抽出物を製造する方法。
  13. 亜臨界処理を経て得られる処理物を、次いで固液分離処理して液体を回収する工程をさらに含む、請求項8〜11いずれか1項に記載のプラセンタ抽出物を製造する方法。
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