JPWO2014163014A1 - 識別システム、識別方法、照合装置及びプログラム - Google Patents

識別システム、識別方法、照合装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

本願発明は、部品又は生産物に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されている画像特徴記憶手段と、部品、生産物又は部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、部品又は生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、情報表示体の画像と、梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、抽出された情報表示体の画像から部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、抽出された梨地模様の画像の画像特徴と、画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴とを照合し、部品、生産物又は部品を構成要素とする生産物を識別する識別手段と、を備える情報取得識別システムである。

Description

本発明は、識別システム、識別方法、照合装置及びプログラムに関する。
出所表示や品質管理、流通管理のために、部品や生産品に関する情報を表示するものとしてロゴマークや識別コードを付与することが一般に行われている。
また、部品や生産品の偽造防止や、同一マーク、同一コードが付与されている部品又は生産品を個体識別するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等を用いて認証や識別を行う技術がある。このような技術の一例として特許文献1には、IC(Integrated Circuit)タグを被着体に巻きつけて固定し、そのICタグを用いて被着体を識別するシステムが記載されている。
特開2008−009539号公報
ロゴマークや、シリアルコードなどの識別コードは、リーダー等により読み取って、出所表示や品質管理、流通管理のために活用する有用な情報である。しかし、改変や偽造が容易であることや、情報量に限りがあるため個体を識別するには不十分であった。
そこで、改変や偽造を防止し、正確な個体識別をするために特許文献1の技術のようなRFIDを装着することも考えられる。しかし、多大なコストがかかるという課題があった。
さらに、RFIDを個体ごとに装着する場合、識別作業を行う者が、ロゴマークや識別コードの情報の読み取りと、RFID等の認証情報の読み取りとを別々に行う必要があり、より多大な手間とコストがかかるという課題もあった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、低コストで、手間なく、部品や生産品に関する情報の取得と、部品または生産品の識別と、を行うことができる識別方法、識別システム、照合装置及びプログラムを提供することにある。
本発明は、部品又は生産物に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されている画像特徴記憶手段と、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、前記抽出された梨地模様の画像の画像特徴と、前記画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴とを照合し、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する識別手段と、を備える情報取得識別システムである。
本発明は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するための梨地模様を形成する梨地形成手段を有する加工システムである。
本発明は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、梨地模様とを少なくとも含む画像を、所定の撮影条件の下で撮影する撮影手段と、前記撮影された画像から前記梨地模様の画像を抽出する抽出手段と、前記部品又は前記生産物を識別する識別情報と、前記抽出された梨地模様の画像特徴とを対応付けて、記憶手段に登録する登録手段とを有する登録システムである。
本発明は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、前記抽出された梨地模様の画像を、前記所定の領域に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する手段と、を備える照合装置である。
本発明は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出し、前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得し、前記抽出された梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する情報取得識別方法である。
本発明は、コンピュータに、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出処理と、前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得処理と、前記抽出された梨地模様の画像を、前記形成されている梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する処理と、を実行させるプログラムである。
本発明によれば、低コストで手間なく、部品や生産品に関する情報の取得と、部品または生産品の識別と、を行うことができる。
図1は本発明の第1の実施形態の構成図である。 図2は本実施の形態に用いられる撮影補助具及び撮影装置の構成を示す図である。 図3は図2の撮影補助具及び撮影装置における覆蓋部の黒地領域のサイズと暗領域の角度範囲θの関係を説明する為の図である。 図4は本発明の第2の実施形態の構成図である。 図5は画像特徴データベースを例示する図である。 図6は本発明の第3の実施形態の構成図である。 図7は本発明の第4の実施形態の構成図である。 図8は本発明の第5の実施形態の構成図である。 図9は梨地模様の粒度について説明するための図である。
本発明は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出し、前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得し、前記抽出された梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別することを特徴とする。
以下に、本実施形態を説明する。
部品とは、製造業者により生産される部品をいい、例えば、ロゴプレート、ファスニング部品(リベット、ライドファスナー、面ファスナー、スナップファスナー、レールファスナー、バッグル、コードストッパー、ベルトアジャスター、ナス環、スナップボタン、ボタン等)や、ボルト、釘、半導体チップのパッケージや外装、プラスチック部品、ギヤ・フレーム・ベアリング・ホイール(自動車・自転車等)の機械部品等がある。また、本発明でいう部品は、かならずしも、他の部品又は製品と、一体的に絶えず固着している必要はなく、容器(缶・キャップ・電池パック等)、封印・ラベル(止め金具等)など、一時的に封印したり、固定したりするようなものも含まれる。
生産物とは、製造業者により生産される生産物であり、消費者に購入される生産物を意味し、例えば、バッグや服等のアパレル製品、時計、アクセサリー、皮革製品、金属加工製品(サッシ(窓枠)等の建材、鍵、スパナ・ソケット等の工具、腕時計・ゴルフクラブなど)、木工製品、工業製品(例えば、半導体チップやそれを組み込んだ電子機器など)などがある。
部品又は生産物に関する情報を表示する情報表示体とは、部品又は生産物に関する情報を文字や図形で表したものであり、例えば、シリアルナンバー、商標、ロゴ、製造者名、製造会社名、ブランド名、製品名、製品番号、ロッド番号、URL(Uniform Resource Locator)等を含む。
部品、生産物に形成された梨地模様とは、装飾目的等で部品、生産物に梨地模様を形成した場合と、部品、生産物を識別するために故意に梨地模様を形成した場合の双方を含む。また、梨地模様は、鋳造物の表面や、切削、プレス加工による製造・加工の過程で自然又は故意に生成された傷、微小な凹凸、紋様のパターン等を含む。更に、梨地模様は、金属や合成樹脂(プラスチック等)等への加工処理によって施された梨地模様のみならず、皮革製品に表面処理(例えば、シボ加工)することにより得られたシワ模様(シボ)等も含む概念である。例えば、シボ加工が施された皮革のバックの場合、バックの皮の表面には微少な凹凸がランダムに形成されており、これらの微少な凹凸は梨地模様と同様とみなすことができる。
ここで、梨地模様は、情報表示体の骨格部分に形成されていてもよく、また、情報表示体の背景領域に形成されてもよい。
また、梨地模様の粒度(例えば、粒の大きさや直径、密度等)は、情報表示体の認識に影響しない程度であればよい。梨地模様の粒度が情報表示体の粒度よりも小さければよい。例えば、梨地模様を構成する各凹凸部(各凹凸部が接して構成されるひとつの集合体の凹凸部を含む)の粒度(直径)が、図9に示すように、情報表示体の骨格部のエッジ幅の半分よりも小さくなるように形成する。後述するように梨地の粒度に相当する高周波成分を除去するフィルタを適用して梨地模様を除去することを想定した場合、情報表示体のエッジの幅の半分よりも梨地の凹凸部の大きさが大きいと、梨地を除去する際に情報表示体のエッジも除去されてしまう。そこで、梨地模様の凹凸部の粒度を情報表示体が認識できる程度に情報表示体の骨格部のエッジ幅よりも小さく形成することにより、梨地模様を除去し、情報表示部のエッジを残すことができるため、情報表示体と梨地模様のそれぞれの画像特徴を容易に分離できる。例えば、情報表示体が縁取り文字の場合は、文字の縁の幅よりも、梨地模様の凹凸部の粒度が十分に小さく(例えば、文字の縁の幅の半分より小さく)、情報表示体が認識できる程度に形成されていることが好ましい。また、情報表示体の線の太さに比べて小さい点で、密度を低く発生させるようにブラスト加工してもよい。
撮影画像から情報表示体の画像と梨地模様の画像とを抽出する処理では、撮影画像から、梨地の粒度の大きさに相当する高周波成分のフィルタを適用して梨地模様を除去することにより情報表示体の画像を取得する。必要に応じて、低解像度の画像を復元する復元技術を用いて、梨地は消去されたが、ぼけてしまっている情報表示体の画像を復元する。復元技術は、例えば国際公開第2012/029238号に記載の超解像度技術を用いてもよく、他の復元技術を用いてもよい。そして、高周波成分を除去した撮影画像(情報表示体の画像)と、もとの撮影画像との差分を取ることにより梨地模様の画像を取得する。
梨地模様の画像から画像特徴を取得する処理では、情報表示体の少なくとも一部を基準部位に用いて梨地模様の画像を正規化した後に、画像特徴を抽出する。基準部位となる文字や図形の特徴を記憶しておけば、これを基準に用いて梨地画像を正規化することができる。本実施形態における正規化とは、撮影した画像のサイズ、位置、向き等の少なくとも一つを含む幾何学的変形の正規化や、撮影した画像の輝度値の正規化等を含む。正規化された梨地模様画像からの特徴の抽出は、例えば、画像の輝度値、特徴点、2値化画像の線の変曲点、交点、端点及び中心点など、指紋の画像特徴の抽出技術を用いてもよい。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の構成図である。
本発明の第1の実施形態の識別システムは、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されている画像特徴記憶部10と、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、情報表示体の画像と、梨地模様の画像とを抽出する抽出部11と、抽出された情報表示体の画像から部品又は生産物に関する情報を取得する取得部12と、抽出された梨地模様の画像の画像特徴と、画像特徴記憶部10に記憶されている画像特徴とを照合し、部品、生産物又は部品を構成要素とする生産物を識別する識別部13とを備える。
以下の説明では、情報表示体がロゴであり、ロゴを含む所定領域に梨地模様が形成されたロゴプレートを構成要素に有するバッグを識別する例を説明する。
抽出部11は、バッグに装着されたロゴプレートのロゴを含む照合領域の撮影画像を取得し、その撮影画像から、ロゴの画像と梨地模様の画像とを抽出する。ここで、照合領域はロゴを含む所定領域であり、少なくとも一部に梨地模様が形成されている。
照合領域に形成される梨地模様の加工処理には大きく分けて二通りの方法がある。
ひとつは、物品を射出成型や鋳造によって製造するための金型に対して梨地模様を施す処理方法である。金型に対する梨地加工は、エッチング、ブラストなど様々な手法を用いることが可能である。一般的な手法では、梨地の粒度などを制御可能であるが、微細な凹凸のひとつひとつの位置や大きさまで正確に再現されることはなく、加工の都度、ランダムなパターンが生成される。従って、同一の物品を製造する金型が複数作成される場合には、それぞれの金型の梨地加工領域の微細凹凸は、鋳造型毎に異なる。当然、模造品を生成する場合にも、一見して同じ金型を模造することは可能であるが、梨地の微細な凹凸のひとつひとつまでを完全に写し取ることは困難である。この処理方法によると、同一の金型から生産される全ての個体にほぼ一致する梨地模様を施すことができる。逆に、異なる金型であれば、梨地模様の微細特徴は異なっている。このような処理による場合、ある金型によってされた個体群(物品群)のうち少なくとも一以上を選択し、その個体の照合領域の梨地模様の画像特徴を、識別の基準となる代表値として、画像特徴記憶部10に登録する。この方法によれば、登録されている画像特徴と所定の類似度以上の画像特徴を持つ部品又は生産物は、その金型により梨地模様が形成された部品又は生産物であることを識別することができ、特定の金型から生産された個体群(部品群又は生産物群)を少ない登録データによって照合できるという利点がある。
他の方法は、エッチング、ブラスト、切削、結晶・紛体塗装、分散メッキ処理などの個体毎にランダムな微細凹凸模様を発生させる加工による梨地処理、あるいは、メッキ処理や塗装による微細な面凹凸の発生である。このような処理による場合、形成された梨地模様は個体毎に異なる。そこで、個体毎(部品又は生産物毎)に、その照合領域に形成された梨地模様の画像特徴を画像特徴記憶部10に登録しておく。この方法によれば、個体毎(部品又は生産物毎)に梨地模様が異なるため、部品又は生産物の個体単位で照合(識別)することができるという利点がある。
更に、上記のふたつの方法を組み合わせて、金型により梨地加工された部分に、さらに、前記塗装やメッキ処理を加えることにより、微細凹凸の個体差の発生を促進し、さらに識別性が向上させることができる。このとき、金型毎の特徴差は残ったまま、加工による個体毎の特徴差がさらに加わり、金型単位と個体単位との双方の識別が可能になる。特に、金型に施す梨地加工の凹凸の大きさを、後段の梨地加工よりも粗くしておくことによって、個体差より金型差を大きくすることが可能である。こうすれば、照合時(識別時)の特徴量の類似度に対する閾値を、金型毎の識別時には個体毎の識別時よりも緩く設定し、上述したように少ない登録データで照合することが可能になる。さらに、この利点を活用して、まず、金型単位で識別して照合するデータの数を減らし、その後に個体の識別を行うといった階層的な識別処理を行うことができ、識別処理の負担を削減することも可能である。
次に、照合領域の梨地模様の撮影、照合領域の梨地模様の画像特徴の抽出、そして、画像特徴記憶部10への登録であるが、本実施の形態では、ロゴを含む所定領域が照合領域となり、その照合領域に形成されている梨地模様の画像特徴を予め抽出して画像特徴記憶部10に記憶することになる。金型による梨地処理では、その金型により梨地処理されたロゴプレートから数個程度を選択し、それらロゴプレートの照合領域の梨地模様を撮影装置により撮影するか、金型の梨地部分(部品等に梨地加工を施す部分)を撮影装置により撮影する。また、加工による梨地処理では、それぞれのロゴプレートの照合領域の梨地模様を撮影装置により撮影する。これら撮影された画像から取得された梨地模様から画像特徴を抽出し、画像特徴記憶部10に登録する。尚、撮影画像からの画像特徴の抽出は、画像の輝度値、特徴点、2値化画像の線の変曲点、交点、端点及び中心点など、指紋の画像特徴の抽出技術を用いることができる。
また、ロゴプレートの画像特徴の画像特徴記憶部10への登録に際し、ロゴプレートを構成要素の一つに有するバッグに関する管理情報も、ロゴプレートの画像特徴と対応付けて登録しておく。これにより、ロゴプレートを識別することができれば、バッグも識別することができる。
ここで、梨地模様の画像特徴であるが、同一の部品又は生産物であっても、撮影時の照明条件によって、その画像特徴が異なる場合がある。これは、光の照射方向によっては、梨地模様の凹凸によって生じる影の位置が異なり、別の画像特徴となってしまうからである。従って、照合領域の撮影は、常時同様な照明条件の下で撮影することが好ましい。
そのため、例えば、部品又は生産物の照合領域を撮影するための撮影補助具及び撮影装置を用いることが好ましい。以下、本実施の形態に用いられる撮影補助具及び撮影装置の一例を説明する。
図2は、本実施の形態に用いられる撮影補助具及び撮影装置を説明する為の図である。本実施の形態の撮影補助具は、物体の微細な凹凸があり鏡面反射の強い面、例えば梨地模様の梨地面の照合領域の撮影を補助する撮影補助具であって、光を照射する光源部20と、部品又は生産物の表面の所定領域を覆う形状を有し、その所定領域に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面が光を吸収する黒地であり、その他の角度範囲に該当する面が光源部20、あるいは光源部20から照射された光を拡散して発する光源領域面からなる覆蓋部21とを備える。
覆蓋部21は、例えば、梨地面と平行となるよう形成され、当該梨地面の法線方向から画像撮影を行うための撮影穴が設けられており、梨地面と対向する領域が黒地である上面部と、上面部に垂直に構成され、光源部20の光を拡散する部材からなる側面部とを備える。
覆蓋部21の黒地領域は、部品又は生産物の梨地面の照合領域における面(例えば照合領域の中心にある凸部の山頂面)の法線に対する暗領域の角度範囲θや明領域の角度範囲φにより定まる。このように、黒地と拡散の面の分布は、梨地面の法線方向に対する角度の範囲のみで規定されるものであり、当該面の形状や角度は任意である。つまり、拡散する部材の面は黒地面に垂直としたがこれはあくまで一例にすぎず、その形状や配置角度は任意である。黒地面も同様に、平面である必要もなく、前記梨地面の法線から角度θの範囲をすべてカバーしていれば、任意の形状でよい。
覆蓋部21の黒地領域は光源部20からの照明光を反射しないため、上面の撮影穴に装着されたカメラに正対する梨地面凸部の山頂部分は黒く写る。図3に示すように、覆蓋部21の黒地領域のサイズと暗領域の角度範囲θには関係があり、黒暗領域の角度範囲θが大きくなると覆蓋部21の黒地領域も大きくなり、暗領域の角度範囲θが小さくなると覆蓋部21の黒地領域も小さくなる。そして、覆蓋部21の黒地領域が大きくなると梨地面の黒く写る部分も大きくなり、黒地領域が小さくなると梨地面の黒く写る部分も小さくなる。本実施の形態では、梨地面を撮影した画像における照合領域内の黒画素数あるいは照合領域中の画素の輝度値の分離度が所定値(例えば25%等)になるように角度範囲θやφを調整する。具体的には、覆蓋部21の黒地領域のサイズを変化させてもよく、また、覆蓋部21の側面の高さを変化させてもよい。それには様々な方法が利用可能であるが、一例として、黒地領域を上下させるネジ機構を備え、当該ネジ機構を回転させることによって、覆蓋部21の側面の高さを調整することができる。これはあくまで一例であり、その他の方法も利用可能である。
梨地凹凸の実寸は識別対象の部品又は生産物の加工時のパラメータによって変動するため、角度範囲θ、φを調整して黒地領域を適切なサイズとすることで撮影画像の輝度分布を最適化する。なお、2値化のときの閾値は輝度変化のヒストグラムの1次微分が最大となる輝度値を用いる。
これにより、カメラに正対する方向の法線を持つ梨地面凸部の頂部分は黒く写り、正対しない梨地面凹部は光が多様な方向から反射されて白く写るため、凹凸部について明暗のコントラストが強調された撮影画像を得ることができ、頂部を特徴点として安定に抽出しやすくなる。
抽出部11は、照合領域の撮影画像からロゴの画像特徴と梨地模様の画像とを抽出する画像処理を行う。この画像処理では、まず、高周波成分を除去するフィルタを用いて撮影画像から梨地模様を消去し、ロゴの画像を取得する。そして、撮影画像と、取得したロゴの画像の差分を求めることにより梨地模様の画像を取得する。
情報取得部12は、抽出部11により抽出されたロゴの画像を用いてロゴプレートやロゴプレートが装着されたバッグに関する情報を取得する。例えば、抽出されたロゴの画像について、商標登録されているロゴの画像が登録されている画像データベースの画像と照合してもよい。これにより、抽出されたロゴの画像が商標登録されているかどうかを知ることができる。
識別部13は、抽出部11により抽出された梨地模様の画像から画像特徴を抽出する。梨地模様の画像特徴を抽出する際には、ロゴの少なくとも一部を基準部位に用いて梨地模様の画像を正規化した後に、画像特徴を抽出する。そして、抽出された画像特徴と、画像特徴記憶部10に登録されている梨地模様の画像特徴と照合することによりロゴプレートを識別する。ロゴプレートを識別することができれば、ロゴプレートの画像特徴と対応付けられている管理情報からバッグも識別することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、部品や生産品に付された情報表示体の画像と、梨地模様の画像とを同時に読み取って、部品や生産品に関する情報(同一の情報表示体が付与される生産物に共通な情報)の取得と、情報表示体が同一である部品や生産品の個々の個体識別とを効率良く行うことができる。また、部品や生産品に付されたロゴ等の情報表示体は見つけやすい為、識別作業を行う者が撮影場所を容易に特定できる
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、情報表示体がシリアルナンバーであり、シリアルナンバーを含む照合領域に梨地模様が形成されたプレートを構成要素に有するバッグの識別システムに関する。
図4は第2の実施形態に係る識別システムの構成図である。
撮影部41は、バッグの生産に係る者(バッグの生産業者等)や、バッグの品質管理者側に存在し、生産者等により、バッグに装着されているプレートの照合領域を撮影するものである。尚、撮影部41は、上述した所定の撮影条件で撮影するものである。
抽出部42は、撮影部41による撮影画像から、シリアルナンバーの画像と梨地模様の画像とを抽出する。シリアルナンバーの画像と梨地模様の画像とをそれぞれ抽出する処理は第1の実施形態と同様である。
情報取得登録部43は、抽出部42で抽出されたシリアルナンバーの画像について文字認識処理を行う。また、抽出部42で抽出された梨地画像について、画像特徴を抽出する。そして、文字認識結果であるシリアルナンバーと、梨地の画像特徴とを対応付けて画像特徴データベース44に登録する。画像特徴データベース44もバッグの生産業者や品質管理者側に存在し、図5に示すように、シリアルナンバーと、シリアルナンバーが印字されたプレートの照合領域における梨地模様の画像特徴と、そのプレートが装着されたバッグに関する管理情報とが対応付けられて記憶されている。尚、管理情報には、部品又は生産物や部品が装着された生産物の識別情報のみならず、部品又は生産物の生産場所、品種、生産日時の生産情報や、部品が用いられている生産物名、出荷先や出荷日等の流通情報等の部品又は生産物の管理情報を含む概念である。
このように、部品の梨地模様の画像特徴と、部品又は生産物や部品が装着された生産物の管理情報とを関連付けておけば、識別されたプレート(部品)の履歴情報の取得や、プレートが装着されたバッグ(部品を構成要素の一つに有する生産物)の識別も行うことができる。
撮影部45、抽出部46及び情報取得部47は、バッグの検査部門、出荷先、販売店、購入者等のバッグの照合を行う側に存在する。
撮影部45は、撮影部41と同様な構成であり、識別対象のバッグのプレートの照合領域を撮影する。
抽出部46は、抽出部42と同様な構成であり、撮影部45による撮影画像から、シリアルナンバーの画像と梨地模様の画像とを抽出する。
情報取得部47は、抽出部46により抽出されたシリアルナンバーの画像から、プレートやバッグに関する情報を取得する。本実施形態では、抽出部46により抽出されたシリアルナンバーの画像についてパターン照合等による文字認識処理を行い、文字認識結果を取得する。また、情報取得部47は、抽出部46により抽出された梨地模様の画像から画像特徴を抽出する。そして、シリアルナンバーと、梨地画像から抽出した画像特徴とを管理者側の識別部49に送信し、照合結果を受信して出力する。
識別部49は、照合者側から受信したシリアルナンバーと梨地模様の照合処理を行い、照合結果を送信する。具体的には、受信したシリアルナンバーと画像特徴データベース44に登録されているシリアルナンバーとの照合を行い、一致する場合には、そのシリアルナンバーに対応付けられている梨地模様の画像特徴と、受信した画像特徴とを照合し、照合結果を返信する。照合したシリアルナンバーと梨地模様の画像特徴とが画像特徴データベース44に対応付けて登録されている場合には、照合対象のバッグのプレートが画像特徴データベース44に登録された正規のプレートであると判定する。そして、その梨地の画像特徴に対応付けられている管理情報から、そのプレートが装着されたバッグを識別することができる。
尚、上述した、撮影部、画像特徴抽出部、画像特徴データベース、抽出部、情報取得部、識別部は、それぞれ単独で存在し、互いにネットワークで接続されていても良いし、いくつかの部がまとめられて存在しても良い。
以上説明したように本実施形態によれば、部品や生産品に付された情報表示体の画像と、梨地模様の画像とを同時に読み取って、部品や生産品に関する情報の取得と、部品や生産品の識別とを効率良く行うことができる。また、第2の実施形態では、部品や生産物の識別情報である情報表示体と、部品や生産物に形成された梨地模様の画像特徴とを対応関係を記憶しておき、撮影画像から取得した情報表示体の識別情報に対応付けて記憶されている梨地模様の画像特徴と、撮影画像から取得した梨地模様とを照合して、部品や生産品の認証、識別を行うことができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を説明する。
図6は第3の実施形態に係る識別システムの構成図である。
第3の実施形態では、情報表示体がURLであり、URLを含む照合領域に梨地模様が形成されたプレートを構成要素に有するバッグの識別システムに関する。なお、この例では、バッグに装着されたプレートに印字されたURLは、バッグ識別サイトのアドレスを示すものである。
撮影部51は、バッグの生産に係る者(バッグの生産業者等)や、バッグの品質管理を行う者側に存在し、生産者等により、バッグに装着されているプレートの照合領域を撮影するものである。撮影部51は、第2の実施形態の撮影部41と同様な構成である。
抽出部52は、撮影部51による撮影画像から、URLの画像と梨地模様の画像とを抽出する。URLの画像と梨地模様の画像とをそれぞれ抽出する処理は第1の実施形態と同様である。
登録部53は、抽出部52で抽出された梨地画像について画像特徴を抽出し、画像特徴データベース54に登録する。画像特徴データベース54は、バッグの生産業者や品質管理者側に存在し、URLが印字されたプレートの照合領域における梨地模様の画像特徴と、そのプレートが装着されたバッグに関する管理情報とが対応付けられて記憶されている。尚、管理情報には、部品又は生産物や部品が装着された生産物の識別情報のみならず、部品又は生産物の生産場所、品種、生産日時の生産情報や、部品が用いられている生産物名、出荷先や出荷日等の流通情報等の部品又は生産物の管理情報を含む概念である。このように、部品の梨地模様の画像特徴と、部品又は生産物や部品が装着された生産物の管理情報とを関連付けておけば、識別されたプレート(部品)の履歴情報の取得や、プレートが装着されたバッグ(部品を構成要素の一つに有する生産物)の識別も行うことができる。
照合装置59は、バッグの検査部門、出荷先、販売店、購入者等のバッグの照合・識別を行う側で用いられ、撮影部55、抽出部56及び情報取得部57を備える。
撮影部55は、撮影部51と同様な構成であり、識別対象のバッグに装着されているプレートの照合領域を撮影する。
抽出部56は、抽出部52と同様な構成であり、撮影部55による撮影画像から、URLの画像と梨地模様の画像とを抽出する。
情報取得部57は、抽出部56により抽出されたURLの画像について、パターン照合等による文字認識処理を行い、文字認識結果を得る。また、情報取得部57は、抽出部56により抽出された梨地模様の画像から画像特徴を抽出する。そして、文字認識結果が示すURLのサイトにインターネット介してアクセスし、梨地画像から抽出した画像特徴のデータを送信し、バッグの識別を要求する。そして、この要求に対する照合結果を受信して出力する。
識別サーバ60は、インターネット上でバッグ識別サービスを提供するWebサーバであり、画像特徴データベース54と接続されている。識別サーバ60は、梨地の画像特徴のデータを識別要求とともに受信すると、受信した梨地画像の画像特徴と、画像特徴データベース54に登録されている梨地画像の画像特徴とを照合し、照合結果を要求元に送信する。具体的には、受信した梨地模様の画像特徴が登録されているものと一致する場合には、要求元の梨地模様が形成されているプレートが画像特徴データベース54に登録された正規のプレートであると判定する。そして、その梨地の画像特徴に対応付けられている管理情報を要求元に送信する。これにより、要求元では、そのプレートが装着されたバッグを識別することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、部品や生産品に付された情報表示体の画像と、梨地模様の画像とを同時に読み取って、部品や生産品に関する情報の取得と、部品や生産品の識別とを効率良く行うことができる。また、第3の実施形態では、情報表示体は部品や生産物を、梨地模様を用いて識別する識別サイトのURLであり、撮影画像の情報表示体から取得したURLに、撮影画像から取得した梨地模様の画像特徴を送信することにより、部品や生産品の認証、識別を行うことができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を説明する。
第4の実施形態は、上記第1から第3の実施形態において、部品や生産物を識別した際に識別対象の梨地模様の画像特徴と識別結果と対応付けて記憶する場合について説明する。
図7は第4の実施形態のブロック図である。本実施の形態の識別システムは、上述した第2の実施形態の構成に加えて識別情報登録部61と識別情報データベース62とを備える。識別情報登録部61は、画像特徴データベース44と照合した梨地の画像特徴と照合結果情報とを識別部49から受け取り、これらを対応付けて識別情報データベース62に登録する。識別対象の画像特徴が画像特徴データベース44に登録されている場合には、画像特徴データベース44において対応付けて登録されている生産物情報や管理情報等も読み出して梨地の画像特徴と対応付けて画像特徴データベース62に登録するようにしてもよい。
このようにして識別された梨地の画像特徴と照合結果情報等が蓄積記憶された識別情報データベース62を用いて、所定の部品あるいは生産物に係る情報を統計処理し、生産物の流通や販売、使用の状況を出力させる統計処理部をさらに設けても良い。また、照合結果情報として、照合結果又は生産物の真贋の認証結果と照合場所とを記憶させる場合、照合に失敗したものの情報を統計処理し、模造品の発生状況を分析する分析装置を設けても良い。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態を説明する。
第5の実施形態は、情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、各凹凸部の粒度が情報表示体の骨格部のエッジの大きさよりも小さい梨地模様を形成する梨地形成部と、情報表示体と、形成された梨地模様とを少なくとも含む画像を、所定の撮影条件の下で撮影する撮影部と、撮影された画像から梨地模様の画像を抽出する抽出部と、部品又は生産物を識別する識別情報と、抽出された梨地模様の画像特徴とを対応付けて、記憶手段に登録する登録部と、を有する登録装置である。
図8は第5の実施の形態の登録装置のブロック図である。
第5の実施の形態の登録装置は、部品400を運ぶベルトコンベア401と、部品400に梨地模様を形成する梨地模様形成部402と、部品400の照合領域の梨地模様を、所定の撮影条件の下で撮影する撮影部403と、撮影部403で撮影された画像から情報表示体の画像と梨地模様の画像とを抽出する抽出部404と、情報表示体の画像から識別情報を取得する情報取得部405と、梨地模様の画像から画像特徴を抽出する画像特徴抽出部406と、抽出された画像特徴と部品の識別情報とを対応付けて画像特徴データベース408に登録する画像特徴登録部407とを有する。
梨地模様形成部402は、部品に付された情報表示体を含む所定領域の少なくとも一部に、ランダムな微細凹凸を生じる梨地加工を施し、照合用の梨地模様を形成するものである。梨地加工の代表的な例としては、サンドブラスト、エッチングによる表面加工、ブラスト塗装等があるが他の方法でもかまわない。また、識別標章の骨格部分の照合領域に厳密に梨地加工をすることが好ましいが、多少のずれ等は、後段の画像処理により対処できるので、少なくとも照合領域内に梨地模様が形成されていれば良い。
撮影部403は、上述の第1の実施の形態で説明した撮影条件のような方法により、ベルトコンベア401により運ばれてくる梨地模様が形成された部品400の照合領域を撮影し、撮影した画像を抽出部404に出力する。
抽出部404は、撮影部403で撮影された画像から情報表示体の画像と梨地模様の画像とを抽出する。
情報取得部405は、抽出部404で抽出された情報表示体の画像から識別情報を取得する。例えば、情報表示体の画像について文字認識処理等を行って識別情報を取得してもよい。
画像特徴抽出部406は、抽出部404で取得された梨地模様の画像から画像特徴を抽出するものである。画像特徴の抽出は、撮影部403で撮影された画像を、画像の輝度値、特徴点、2値化画像の線の変曲点、交点、端点及び中心点など、指紋の画像特徴の抽出技術を用いて抽出する。尚、必要が有る場合には、上述したように情報表示体の骨格部を用いて正規化した後に画像特徴の抽出を行う。
画像特徴登録部407は、画像特徴抽出部406により抽出された部品400の画像特徴と、情報表示体が示す部品400の識別情報とを対応付けて、画像データベース406に登録する。
このような、登録装置によれば、識別用の梨地加工から、画像特徴の登録までを自動的に行うことができる。
なお、本登録装置は梨地模様形成部402を有しない構成としてもよい。
以上、実施の形態を説明したが、上述した説明からも明らかなように、画像特徴抽出部や識別部等をハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。この場合、プログラムメモリに格納されているプログラムで動作するプロセッサによって、上述した実施の形態と同様の機能、動作を実現させる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
部品又は生産物に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されている画像特徴記憶手段と、
前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、
前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、
前記抽出された梨地模様の画像の画像特徴と、前記画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴とを照合し、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する識別手段と、
を備える情報取得識別システム。
(付記2)
前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成されたものである
付記1に記載の情報取得識別システム。
(付記3)
前記梨地模様を構成する各凹凸部又は前記各凹凸部の粒度が、前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さく形成されている付記1又は付記2に記載の情報取得識別システム。
(付記4)
前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
付記3に記載の情報取得識別システム。
(付記5)
前記梨地模様を、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成する形成手段と、
当該形成された箇所を撮影する撮影手段と
を備える付記2から付記4のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記6)
前記梨地模様が前記情報表示体の骨格部分に形成されている
付記1から付記5のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記7)
前記抽出手段は、前記撮影画像から、梨地の凹凸部に相当する高周波成分を除去し、前記高周波成分を除去した撮影画像と前記撮影画像との差分を取ることにより前記梨地模様の画像を抽出する
付記1から付記6のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記8)
前記撮影画像と前記画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴の画像とは、同様な照明条件下で撮影されたものである
付記1から付記7のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記9)
前記照明条件は、梨地模様の形成面を覆うよう形成された覆蓋部における前記梨地模様の形成面に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面を黒地とし、その他の角度範囲に該当する面を光源部から照射された光を拡散して発する光源領域面とした照明条件で撮影される
付記8に記載の情報取得識別システム。
(付記10)
前記抽出手段は、前記情報表示体を用いて、前記撮影画像を正規化する
付記1から付記9のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記11)
前記情報表示体は、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物の出所又は個体を識別する識別情報であり、
前記画像特徴記憶手段には、前記識別情報と、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に形成された梨地模様の画像特徴とが対応付けられて記憶されており、
前記識別手段は、前記撮影画像から取得した情報表示体の識別情報に対応する梨地模様の画像特徴と、前記撮影画像から抽出した梨地模様の画像特徴とを照合することにより、前記撮影画像の前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
付記1から付記10のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記12)
前記画像特徴記憶手段及び前記識別手段を識別サーバに設け、
前記情報表示体は、前記識別サーバのURLであり、
前記取得手段は、前記抽出された情報表示体の画像から前記識別サーバのURLを取得し、前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を、前記識別サーバに送信し、
前記識別サーバで、前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
付記1から付記10のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記13)
情報表示体は、シリアルナンバー、商標、ロゴ、製造者名、製造会社名、ブランド名、製品名、製品番号、ロッド番号、URLの少なくとも一つを含む
付記1から付記11のいずれかに記載の情報取得識別システム。
(付記14)
部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するための梨地模様を形成する梨地形成手段
を有する加工システム。
(付記15)
前記梨地形成手段は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、各凹凸部の粒度が前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さい梨地模様を形成する
付記14に記載の加工システム。
(付記16)
前記梨地形成手段は、前記梨地模様を、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工し、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工する
付記15に記載の加工システム。
(付記17)
前記梨地形成手段は、前記梨地模様を前記情報表示体の骨格部分に形成する
付記14から付記16のいずれかに記載の加工システム。
(付記18)
部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、梨地模様とを少なくとも含む画像を、所定の撮影条件の下で撮影する撮影手段と、
前記撮影された画像から前記梨地模様の画像を抽出する抽出手段と、
前記部品又は前記生産物を識別する識別情報と、前記抽出された梨地模様の画像特徴とを対応付けて、記憶手段に登録する登録手段と
を有する登録システム。
(付記19)
前記情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、各凹凸部の大きさが前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さい梨地模様を形成する梨地形成手段を備える
付記18の登録システム。
(付記20)
前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
付記18又は付記19に記載の登録システム。
(付記21)
前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成される
付記18から付記20のいずれかに記載の登録システム。
(付記22)
前記梨地模様は前記情報表示体の骨格部分に形成される
付記18から付記21のいずれかに記載の登録システム。
(付記23)
部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、
前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、
前記抽出された梨地模様の画像を、前記所定の領域に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する手段と、
を備える照合装置。
(付記24)
前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成されたものである
付記23に記載の照合装置。
(付記25)
前記梨地模様を構成する各凹凸部の粒度が、前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さく形成されている付記23又は付記24に記載の照合装置。
(付記26)
前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
付記23から付記25のいずれかに記載の照合装置。
(付記27)
前記梨地模様が前記情報表示体の骨格部分に形成されている
付記23から付記26のいずれかに記載の照合装置。
(付記28)
前記抽出手段は、前記撮影画像から、梨地の凹凸部に相当する高周波成分を除去し、前記高周波成分を除去した撮影画像と前記撮影画像との差分を取ることにより前記梨地模様の画像を抽出する
付記23から付記27のいずれかに記載の照合装置。
(付記29)
前記撮影画像と前記データーベースに記憶されている画像特徴の画像とは、同様な照明条件下で撮影されたものである
付記23から付記28のいずれかに記載の照合装置。
(付記30)
前記照明条件は、梨地模様の形成面を覆うよう形成された覆蓋部における前記梨地模様の形成面に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面を黒地とし、その他の角度範囲に該当する面を光源部から照射された光を拡散して発する光源領域面とした照明条件で撮影される
付記29に記載の照合装置。
(付記31)
前記抽出手段は、前記情報表示体を用いて、前記撮影画像を正規化する
付記23から付記30のいずれかに記載の照合装置。
(付記32)
前記情報表示体は、シリアルナンバー、商標、ロゴ、製造者名、製造会社名、ブランド名、製品名、製品番号、ロッド番号、URLの少なくとも一つを含む
付記23から付記31のいずれかに記載の照合装置。
(付記33)
部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出し、
前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得し、
前記抽出された梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
情報取得識別方法。
(付記34)
前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成されたものである
付記32に記載の情報取得識別方法。
(付記35)
前記梨地模様を構成する各凹凸部の粒度が、前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さく形成されている
付記33又は付記34に記載の情報取得識別方法。
(付記36)
前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
付記33から付記35のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記37)
前記梨地模様を、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成し、
当該形成された箇所を撮影する
付記33から付記36のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記38)
前記梨地模様が前記情報表示体の骨格部分に形成されている
付記33から付記37のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記39)
前記撮影画像から、梨地の凹凸部に相当する高周波成分を除去し、
前記高周波成分を除去した撮影画像と前記撮影画像との差分を取ることにより前記梨地模様の画像を取得する
付記33から付記38のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記40)
前記撮影画像は、識別のために予め記憶されている識別用画像と同様な照明条件下で撮影される
付記33から付記39のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記41)
前記照明条件は、梨地模様の形成面を覆うよう形成された覆蓋部における前記梨地模様の形成面に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面を黒地とし、その他の角度範囲に該当する面を光源部から照射された光を拡散して発する光源領域面とした照明条件で撮影される
付記40に記載の情報取得識別方法。
(付記42)
前記情報表示体を用いて、前記撮影画像を正規化する
付記33から付記41のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記43)
前記情報表示体は、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物の出所又は個体を識別する識別情報であり、
前記情報表示体の識別情報と、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に形成された梨地模様の画像特徴との対応関係を記憶しておき、
前記対応関係に基づいて、前記撮影画像から取得した情報表示体の識別情報に対応する梨地模様の画像特徴と、前記撮影画像から抽出した梨地模様の画像特徴とを照合することにより、前記撮影画像の前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
付記33から付記42のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記44)
前記情報表示体は、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物の出所又は個体を、前記梨地模様を用いて識別する識別サイトのURLであり、
前記撮影画像の情報表示体から前記識別サイトのURLを取得し、
前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を、前記識別サイトに送信し、
前記識別サイトで、前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
付記33から付記42のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記45)
前記情報表示体は、シリアルナンバー、商標、ロゴ、製造者名、製造会社名、ブランド名、製品名、製品番号、ロッド番号、URLの少なくとも一つを含む
付記33から付記43のいずれかに記載の情報取得識別方法。
(付記46)
コンピュータに、
部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出処理と、
前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得処理と、
前記抽出された梨地模様の画像を、前記形成されている梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する処理と、
を実行させるプログラム。
(付記47)
前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成されたものである
付記46に記載のプログラム。
(付記48)
前記梨地模様を構成する各凹凸部の粒度が、前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さく形成されている付記46又は付記47に記載のプログラム。
(付記49)
前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
付記48に記載のプログラム。
(付記50)
前記梨地模様が前記情報表示体の骨格部分に形成されている
付記46から付記49のいずれかに記載のプログラム。
(付記51)
前記抽出処理は、前記撮影画像から、梨地の凹凸部に相当する高周波成分を除去し、前記高周波成分を除去した撮影画像と前記撮影画像との差分を取ることにより前記梨地模様の画像を抽出する
付記46から付記50のいずれかに記載のプログラム。
(付記52)
前記撮影画像と前記データベースに記憶されている画像特徴の画像とは、同様な照明条件下で撮影されたものである
付記46から付記51のいずれかに記載のプログラム。
(付記53)
前記照明条件は、梨地模様の形成面を覆うよう形成された覆蓋部における前記梨地模様の形成面に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面を黒地とし、その他の角度範囲に該当する面を光源部から照射された光を拡散して発する光源領域面とした照明条件で撮影される
付記52に記載のプログラム。
(付記54)
前記抽出処理は、前記情報表示体を用いて、前記撮影画像を正規化する
付記46から付記53のいずれかに記載のプログラム。
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
この出願は、2013年4月4日に出願された日本出願特願2013−078801を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 画像情報記憶部
11 抽出部
12 情報取得部
13 識別部
41、45 撮影部
42、46 抽出部
43 情報取得登録部
44、54 画像特徴データベース
47、57 情報取得部
49 識別部
51、55 撮影部
52、56 抽出部
53 登録部
60 識別サーバ

Claims (25)

  1. 部品又は生産物に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されている画像特徴記憶手段と、
    前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、
    前記抽出された梨地模様の画像の画像特徴と、前記画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴とを照合し、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する識別手段と、
    を備える情報取得識別システム。
  2. 前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成されたものである
    請求項1に記載の情報取得識別システム。
  3. 前記梨地模様を構成する各凹凸部の粒度が、前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さく形成されている請求項1又は請求項2に記載の情報取得識別システム。
  4. 前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
    同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
    請求項3に記載の情報取得識別システム。
  5. 前記梨地模様を、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成する形成手段と、
    当該形成された箇所を撮影する撮影手段と
    を備える請求項2から請求項4のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  6. 前記梨地模様が前記情報表示体の骨格部分に形成されている
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  7. 前記抽出手段は、前記撮影画像から、梨地の凹凸部に相当する高周波成分を除去し、前記高周波成分を除去した撮影画像と前記撮影画像との差分を取ることにより前記梨地模様の画像を抽出する
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  8. 前記撮影画像と前記画像特徴記憶手段に記憶されている画像特徴の画像とは、同様な照明条件下で撮影されたものである
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  9. 前記照明条件は、梨地模様の形成面を覆うよう形成された覆蓋部における前記梨地模様の形成面に正対する法線方向から所定の角度範囲内に該当する一部の面を黒地とし、その他の角度範囲に該当する面を光源部から照射された光を拡散して発する光源領域面とした照明条件で撮影される
    請求項8に記載の情報取得識別システム。
  10. 前記抽出手段は、前記情報表示体を用いて、前記撮影画像を正規化する
    請求項1から請求項9のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  11. 前記情報表示体は、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物の出所又は個体を識別する識別情報であり、
    前記画像特徴記憶手段には、前記識別情報と、前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に形成された梨地模様の画像特徴とが対応付けられて記憶されており、
    前記識別手段は、前記撮影画像から取得した情報表示体の識別情報に対応する梨地模様の画像特徴と、前記撮影画像から抽出した梨地模様の画像特徴とを照合することにより、前記撮影画像の前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
    請求項1から請求項10のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  12. 前記画像特徴記憶手段及び前記識別手段を識別サーバに設け、
    前記情報表示体は、前記識別サーバのURLであり、
    前記取得手段は、前記抽出された情報表示体の画像から前記識別サーバのURLを取得し、前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を、前記識別サーバに送信し、
    前記識別サーバで、前記撮影画像又は前記抽出された前記梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
    請求項1から請求項10のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  13. 情報表示体は、シリアルナンバー、商標、ロゴ、製造者名、製造会社名、ブランド名、製品名、製品番号、ロッド番号、URLの少なくとも一つを含む
    請求項1から請求項11のいずれかに記載の情報取得識別システム。
  14. 部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するための梨地模様を形成する梨地形成手段
    を有する加工システム。
  15. 前記梨地形成手段は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、各凹凸部の粒度が前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さい梨地模様を形成する
    請求項14に記載の加工システム。
  16. 前記梨地形成手段は、前記梨地模様を、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工し、
    同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工する
    請求項15に記載の加工システム。
  17. 前記梨地形成手段は、前記梨地模様を前記情報表示体の骨格部分に形成する
    請求項14から請求項16のいずれかに記載の加工システム。
  18. 部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、梨地模様とを少なくとも含む画像を、所定の撮影条件の下で撮影する撮影手段と、
    前記撮影された画像から前記梨地模様の画像を抽出する抽出手段と、
    前記部品又は前記生産物を識別する識別情報と、前記抽出された梨地模様の画像特徴とを対応付けて、記憶手段に登録する登録手段と
    を有する登録システム。
  19. 前記情報表示体が付されている前記部品又は前記生産物に、各凹凸部の大きさが前記情報表示体の骨格部のエッジの幅よりも小さい梨地模様を形成する梨地形成手段を備える
    請求項18の登録システム。
  20. 前記梨地模様は、製造に用いた金型を識別するために金型に対して所定の粒度で加工され、
    同一金型で製造された各個体を識別するために、前記金型に対する加工の粒度よりも小さい粒度で、各個体に対して加工される
    請求項18又は請求項19に記載の登録システム。
  21. 前記梨地模様は、部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別するために形成される
    請求項18から請求項20のいずれかに記載の登録システム。
  22. 前記梨地模様は前記情報表示体の骨格部分に形成される
    請求項18から請求項21のいずれかに記載の登録システム。
  23. 部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得手段と、
    前記抽出された梨地模様の画像を、前記所定の領域に形成された梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する手段と、
    を備える照合装置。
  24. 部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出し、
    前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得し、
    前記抽出された梨地模様の画像を用いて前記部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物を識別する
    情報取得識別方法。
  25. コンピュータに、
    部品、生産物又は前記部品を構成要素とする生産物に関する情報を表示する情報表示体と、前記部品又は前記生産物に形成された梨地模様とを少なくとも含む撮影画像から、前記情報表示体の画像と、前記梨地模様の画像とを抽出する抽出処理と、
    前記抽出された情報表示体の画像から前記部品又は生産物に関する情報を取得する取得処理と、
    前記抽出された梨地模様の画像を、前記形成されている梨地模様の画像特徴が記憶されているデータベースと照合した照合結果を取得して出力する処理と、
    を実行させるプログラム。
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