JP6881596B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、記録媒体に関する。
生産品の素材表面などに、品質基準として定められた表面粗さ以下の微細なレベルで自然発生している微細な凹凸、あるいは、加工等により付与された微細な凹凸、特に、加工毎に自然発生する個体毎に異なる微細な凹凸がなすランダムパターンを、カメラなどの撮影装置を用いて画像として取得し、その撮影画像を認識することで、製品個々の識別や管理を行う物体指紋認証という技術が知られている。
このような技術の1つとして、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、部品又は生産物に形成された梨地模様を撮影した画像から抽出した梨地模様と、予め記憶された画像特徴とを照合し、部品や生産物などを識別する情報取得識別システムが記載されている。また、特許文献1には、梨地模様を撮影する際に、光源部を有する撮影補助具を用いることが記載されている。特許文献1によると、常時同様な照明条件の下で撮影することが望ましい。
また、関連する技術として、例えば、特許文献2がある。特許文献2では、微小な欠陥検出を目的とした検査用照明装置について記載されている.特許文献2によると、検査用照明装置は、被検査対象の特徴点、すなわち欠陥部位で生じる変化に合わせて、検査光の照射立体角の形状や大きさ及び傾き角を変更することが可能である。
国際公開第2014/0163014号 特許第5866586号
物体指紋、すなわち、物体表面の微細凹凸を画像化した前記ランダムパターンを用いて、物体の個体識別や照合を高精度にするためには、凹凸を高コントラストに撮影することが望ましい。このように凹凸を高コントラストに撮影しようとすると、特許文献1に記載されている技術の場合、実際に対象部品の画像を撮影しながら照明装置を選定・調整する必要があり、導入前の調整コストがかかる、という問題があった。また、製造物の加工方法・表面状態は多岐に渡る。そのため、特許文献1に記載されている技術の場合、物体が変わるごとに最適な照射立体角を決定する必要があった。このように、特許文献1に記載されている技術の場合、高コントラストに凹凸を撮影するためには、多様な照明条件で実際に物体の画像を撮影し、画像ないし識別精度を実験により評価する必要がある、という問題があった。また、個体毎のランダム性を持ったパターンを撮影できているかを確認するためには、多数個体の物体を撮影し照合実験を行うために作業コストがかかる、という問題があった。
また、特許文献2に記載されている技術においても、照射立体角を決定するためには、依然として、部品の画像を撮影しながら装置を調整する必要があった。
このように、容易に高コントラストの画像を取得することが難しい、という問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、容易に高コントラストの画像を取得することが難しい、という問題を解決する情報処理装置、情報処理方法、記録媒体を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理装置は、
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置であって、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を有する
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置が
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した前記傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である記録媒体は、
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置に、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、以上のように構成されることにより、容易に高コントラストの画像を取得することが難しい、という問題を解決する情報処理装置、情報処理方法、記録媒体を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかる画像撮影システムの全体の構成の一例を示す図である。 図1で示す制御手段の構成の一例を示すブロック図である。 照射角度と明暗の関係の一例を示す図である。 傾き分布の一例を示す図である。 照射角度と撮影画像の変化の一例を示す図である。 照明手段と物体との間の距離と照射立体角の関係の一例を示す図である。 照明手段に遮蔽手段を設けた際の照射立体角の一例を示す図である。 遮蔽手段と照射角度との関係の一例を示す図である。 本発明の適用例である物品識別装置の構成の一例を示す図である。 画像撮影システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 実際に物体の表面を撮影した際の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1から図11までを参照して説明する。図1は、画像撮影システム1の全体の構成の一例を示す図である。図2は、制御手段12の構成の一例を示すブロック図である。図3は、照射角度と明暗の関係の一例を示す図である。図4は、物体2表面の傾き分布の一例を示す図である。図5は、照射角度と撮影画像の変化の一例を示す図である。図6は、照明手段13と物体2との間の距離と照射立体角の関係の一例を示す図である。図7は、照明手段13に遮蔽手段131を設けた際の照射立体角の一例を示す図である。図8は、遮蔽手段131と照射角度との関係の一例を示す図である。図9は、本発明の適用例である物品識別装置10の構成の一例を示す図である。図10は、画像撮影システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図11は、実際に物体2の表面を撮影した際の一例を示す図である。
第1の実施形態では、機械部品や容器などの部品・梱包品や生産物などの識別対象の個体識別を行う際に用いる画像撮影システム1について説明する。本実施形態における画像撮影システム1は、例えば識別対象の個体識別を行うために、識別対象に形成された物体2を撮影する。後述するように、本実施形態における画像撮影システム1は、物体2の表面に存在する凹凸を測定する測定手段11と、測定手段11による測定結果に基づいて照明手段13が物体2を照らす際の照射角度(照射角度の範囲)を決定する制御手段12と、を有している。なお、画像撮影システム1は、個体識別以外の目的で用いられても構わない。
図1は、画像撮影システム1(画像撮影装置)の全体の構成の一例を示している。図1を参照すると、画像撮影システム1は、測定手段11と制御手段12と照明手段13と撮影手段14とを有している。画像撮影システム1においては、照明手段13から照射光を物体2に照射する。そして、物体2からの反射光をCCD(Charge Coupled Devices)カメラ等の撮影手段14により撮影する。
なお、本実施形態においては、照明手段13からの照射光以外の光が物体2に入射しないよう、物体2の周辺は例えば図示しない黒色の覆い部などで覆われている。また、本実施形態においては、図1で示すように、照明手段13および撮影手段14は、物体2の鉛直方向真上に共通な光軸Oをもつように配置するものとする。しかしながら、本発明の方法が適用される画像撮影システム1の構成は、本実施形態において例示する場合に限られない。照明手段13や撮影手段14は、図1で示す位置関係以外で配置されていても構わない。また、上述した黒色の覆い部を用いずに、照明手段13からの照射光の放射照度を照射光以外の放射照度に比べ十分強く設定することで、照射光以外の光の影響を無視できるようにしても構わない。
測定手段11は、物体2の表面に存在する微細な凹凸を測定して、物体2表面の凹凸測定データを取得する。測定手段11としては、例えば、触針式粗さ計(例えばミツトヨ社製SJ−210)などの接触式の測定装置を用いることができる。また、測定手段11としては、例えば、共焦点レーザー顕微鏡(例えばキーエンス社製VK−260)などの非接触式の測定装置を用いても構わない。測定手段11は、その他一般の粗さ測定に用いられる任意の装置を用いても構わない。
測定手段11は、制御手段12と通信可能に接続されている。測定手段11は、測定結果である凹凸測定データを制御手段12に送信する。
制御手段12は、測定手段11による測定結果に基づいて、照明手段13が物体2を照らす際の照明条件である照射角度を決定する情報処理装置である。制御手段12は、測定手段11から物体2の表面凹凸の測定結果である凹凸測定データを受信する。そして、制御手段12は、受信した凹凸測定データに基づいて、照明手段13が物体2を照らす際の照射角度を決定する。換言すると、制御手段12は、照明手段13によりどの角度から物体2を照射するかを決定する。
図2を参照すると、制御手段12は、例えば、送受信手段121と傾き統計値算出手段122と照射角度決定手段123と照明制御手段124とを有している。なお、制御手段12は、例えば、図示しない記憶装置とCPU(Central Processing Unit)などの演算装置とを有しており、記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理手段を実現する。
送受信手段121は、測定手段11や照明手段13と情報の送受信を行う。
傾き統計値算出手段122は、測定手段11による物体2表面の凹凸の測定結果である凹凸測定データに基づいて、物体2表面の凹凸の傾き分布の統計値である傾き統計値を算出する。換言すると、傾き統計値算出手段122は、凹凸測定データを分析・解析することで、物体2表面に存在する微細な凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を算出する。傾き統計値算出手段122は、例えば、ISO25178(面粗さ測定)に定められた面粗さパラメタSΔq(二乗平均平方根傾き角)を算出し、傾き統計値として用いることができる。又は、傾き統計値算出手段122は、面粗さパラメタSΔqの代わりに、例えば、ISO13565−1(線粗さ測定)に定められた線粗さパラメタRΔq(二乗平均平方根傾き角)を、直交する2方向(X,Y成分)について算出し、その二乗和平方根を前記傾き統計値として用いることができる。なお、傾き統計値算出手段122が算出する線粗さパラメタRΔqや面粗さパラメタSΔqは、粗さ計のソフトウェアで標準的に算出可能なパラメタであり、特殊な装置・ソフトウェア等を必要とせず算出可能である。そのため、上記説明した傾き統計値は、製造業で通常行われている粗さ測定作業により誰でも算出可能な値となる。
なお、傾き統計値算出手段122が算出する傾き統計値は、上述した値に限定されない。例えば、傾き統計値算出手段122は、ISOに定められた粗さパラメタに限定されず、物体2表面の凹凸の傾き分布の中央値や最頻値などの物体2を2つの領域に略等分する目安となる値や、その他任意の値に基づき傾き統計値を算出するよう構成しても構わない。
照射角度決定手段123は、傾き統計値算出手段122が算出した傾き統計値に基づいて、照明手段13が物体2を照らす際の照射角度を決定する。例えば、照射角度決定手段123は、傾き統計値に基づいて、物体2の鉛直方向を中心とする照射立体角の平面半角θ(図1参照)の値を算出することで、照射角度を決定する。なお、照射立体角の平面半角θは、図1で示すように、光軸Oからの傾き角を示している。
具体的には、例えば、照射角度決定手段123は、下記式に基づいて照射立体角の平面半角を算出して、照射角度を決定する。
θ=2α
なお、θは照射立体角の平面半角を示しており、αは傾き統計値を示している。
照射角度決定手段123は、例えば上記のように、傾き統計値算出手段122による算出結果である傾き統計値αの略2倍を算出することで、照射立体角の平面半角を算出して、照射角度を決定する。
ここで、上述したような処理を行う理由について、図3から図5までを参照して説明する。
図3は、物体2表面の凹凸の一部の模式図である。図3においては、物体表面のある点Pに立てた法線の、光軸Oからの傾き角をφとしている。このとき、法線に対して光軸Oと線対称な方向(傾き角度2φ)に照明が存在する場合、点Pで反射した直接光が撮影手段14に入射する。一方、傾き角度2φの方向に照明が存在しない場合、点Pで反射して撮影手段14に入射する直接光は存在しない。このように、撮影手段14に直接光が入射するか否かは、物体2表面の傾き角度と照明手段13による物体2に対する照射角度との関係で決まる。換言すると、撮影手段14では、物体2の表面凹凸各点における傾き角度を反映した明暗パターンが撮影される。
明暗パターンを高コントラストに撮影するには、直接光の入射面積が略2分の1となり、明・暗の面積が略等しくなるようにすればよい。そのためには、傾き分布のうち略2分の1の範囲に対応するよう照明手段13の照射角度を設定すればよい。これは、例えば、光軸Oを中心とする平面半角θが傾き分布の傾き統計値の略2倍になるように照射立体角を設定することで実現できる。つまり、図1などで示す平面半角θが傾き統計値αの略2倍となるように照明手段13を制御することで、明暗パターンを高コントラストに撮影することを実現できる。
上記内容を、図4、図5を参照してより詳細に説明する。図4は、物体2表面の凹凸の傾き分布の一例を示している。また、図5は、照射立体角の平面半角θに対する撮影画像の変化の一例を示している。具体的には、図5では、照射立体角の平面半角θ(図1参照)を、θ<2α、θ=2α、θ>2αと変化させたときの、撮影手段14で撮影した画像のうち一列又は一行分を、一次元画像31として示している。また、図5では、一次元画像31とともに、物体2表面の凹凸の一例を示す断面32を示している。換言すると、図5(A)は、θ<2αの場合の明暗パターンの一例を示しており、図5(B)は、θ=2αの場合の明暗パターンの一例を示している。また、図5(C)は、θ>2αの場合の明暗パターンの一例を示している。
図4を参照すると、傾き統計値は、図4で示すグラフの面積を略2分している。すなわち、傾き統計値をαとおくと、物体2のうち光軸Oからの傾き角φがαより小さい(φ<α)領域と、φがαより大きい(φ>α)領域の面積が略等しいことになる。換言すると、傾き統計値αは、物体2を2つの領域に略等分する値である。よって、照射立体角を、光軸Oを中心とする平面半角θ=2αとすれば、直接光の入射面積が略2分の1である、所望の明暗パターンを得ることができることになる。一方で、θ=2αと略等しい状態から離れると,明暗パターンのコントラストは低下することになる。
つまり、図5(B)で示すように、θ=2αのときは,φ<θ/2(α)の領域とφ>θ/2の領域の面積はほぼ等しいため,一次元画像31において,明・暗の面積は略等しくなる。一方、図5(A)で示すように、θ<2αのときは、明の面積よりも暗の面積の方が大きくなり、画像のコントラストが低下する。また、図5(C)で示すように、θ>2αのときは、暗の面積よりも明の面積の方が大きくなり、画像のコントラストが低下する。これは、上述したように、φ=θ/2の傾き角(図5の傾き角33)に対し,傾き角がφ<θ/2の点からは直接光が撮影手段14に入射する一方で、傾き角がφ>θ/2の点からは直接光が入射しないためである。なお、θ=2αから極端に離れた場合、一次元画像31は全て暗、もしくは全て明となり、明暗パターンは撮影不可となることになる。
以上説明したような理由により、照射角度決定手段123は、例えば、傾き統計値算出手段122による算出結果である傾き統計値αの略2倍を算出することで、照射角度を決定する。
照明制御手段124は、照明手段13が物体2に対して照明を照射する際の照射立体角の平面半角θが略2αとなるように、照明手段13などを制御する。照明制御手段124は、例えば、照明手段13と物体2との間の距離や、照明手段13に形成された絞りなどの遮蔽手段131による遮蔽範囲などを制御することにより、照射立体角の平面半角θが2αとなるようにする。換言すると、照明制御手段124は、照射立体角の平面半角θが0度から2α度までの範囲から照明手段13により物体2に対して直接光を入射するよう、照明手段13と物体2との間の距離や照明手段13に形成された遮蔽手段131による遮蔽範囲などを制御する。なお、照明制御手段124は、上記例示した以外の方法を用いて照射立体角の平面半角θを制御しても構わない。
例えば、図6は、照明手段13と物体2との間の距離hと照射立体角の平面半角θとの関係の一例を示している。具体的には、図6(A)は、照明手段13と物体2との間の距離hがある値である場合の照射立体角の平面半角θの一例を示しており、図6(B)は、照明手段13と物体2との間の距離hが図6(A)で示す場合より長くなった場合の平面半角θの一例を示している。図6を参照すると、照明手段13と物体2との間の距離hが短くなるほど照射立体角の平面半角θの値が大きくなり、照明手段13と物体2との間の距離hが長くなるほど照射立体角の平面半角θの値が小さくなることが分かる。このように、照明手段13と物体2との間の距離を制御することで、照射立体角の平面半角θの値を制御することが出来る。
また、図7は、照明手段13に遮蔽手段131を設けた際の照射立体角の一例を示す図である。具体的には、図7(A)は、照明手段13に遮蔽手段131を設けた際の照射立体角の一例を示しており、図7(B)は、図7(A)と比較して遮蔽手段131を用いてより広い範囲を遮蔽した(例えば、しぼりをしぼった)際の照射立体角の一例を示している。図7を参照すると、しぼりをしぼるなどの行為により遮蔽手段131により遮蔽される範囲を広くすることで、平面半角θの値が小さくなることが分かる。このように、遮蔽手段131を制御する方法であっても、照射立体角の平面半角θの値を制御することが出来る。
照明制御手段124は、例えば、上述した手段のいずれか、又は、上述した手段の組み合わせ、又は、上述した手段以外の既知の手段やそれらの組み合わせを用いることにより、照射立体角の平面半角θを制御する。
なお、照明制御手段124は、例えば、図8で示すように、平面半角θが0から2αまでの範囲が暗となり、平面半角θが2α度以上(最大で90度以下)の範囲が明となるよう照明手段13を制御しても構わない。換言すると、照射角度決定手段123は、照明手段13が物体2に対して直接光を入射しない角度の範囲を算出することで照射角度を決定するよう構成されていても構わない。照明制御手段124による上記のような制御は、例えば、照明手段13としてドーム照明やリング照明などを用いる場合に採用される。このような制御を行う場合、図6、図7で示した場合と同様に、照明手段13と物体2との間の距離や遮蔽手段131による遮蔽範囲を制御することで、平面半角θを制御することが出来る。なお、照明制御手段124は、上記のように平面半角θが2α度以上(最大で90度以下)の範囲が明となるよう照明手段13を制御する場合、明となる範囲の上限が90度となるまで照明手段13を制御する必要は必ずしもない。これは、傾き角が2αより極端に離れた領域は図4上で頻度が少なく,当該領域の明暗によってコントラストが大きく異なることはなく、問題なく画像パターンの撮影が可能なためである。平面半角θが2α度以上(最大で90度以下)の範囲が明となるよう照明手段13を制御する場合の上限となる値の設定は、70度や80度など予め定められていても構わないし、凹凸測定データ等に応じて算出するよう構成しても構わない。
以上が、制御手段12の構成の一例である。なお、制御手段12の構成は、上述した場合に限定されない。
例えば、制御手段12が有する傾き統計値算出手段122としての機能は、測定手段11が有しても構わない。つまり、制御手段12は、測定手段11が算出した傾き統計値を受信するよう構成しても構わない。このような場合、制御手段12は、傾き統計値算出手段122を有さなくても構わない。
また、制御手段12が有する照明制御手段124としての機能は、照明手段13が有しても構わない。つまり、制御手段12は、照射角度決定手段123が決定した照射角度を照明手段13へと送信するよう構成しても構わない。このような場合、制御手段12は、照明制御手段124を有さなくても構わない。
なお、制御手段12は、例えば、図示しないLCD(liquid crystal display)などの画面表示部や外部の情報処理装置へと照射角度決定手段123が決定した照射角度を送信するよう構成しても構わない。このような場合、照明手段13の制御は、例えば、オペレータなどによる手動で行っても構わない。
以上のように、制御手段12は、例えば、測定手段11から受信した傾き統計値に基づいて照明手段13による物体2に対する照射角度を決定し、決定した照射角度を照明手段13に送信するよう構成されていても構わない。
照明手段13(照明装置)は、制御手段12により決定された照射角度から物体2に対して光を照射する。つまり、照明手段13は、制御手段12によって決定された照明条件を実現する。照明手段13は、制御手段12や撮影手段14と通信可能なよう接続することが出来る。照明手段13は、例えば、同軸落射照明(例えばシーシーエス社製LV−27やLFV3など)である。照明手段13は、ドーム照明やリング照明などであっても構わない。照明手段13は、しぼりなどの遮蔽手段131を有していても構わない。
なお、照明手段13は、手動または制御手段12などからの制御により、照射立体角が制御可能なよう構成することが出来る。本実施形態においては、照射立体角を制御するための具体的な構成については特に限定しない。例えば、照明手段13は、制御手段12が決定した照射立体角に応じて、照射立体角の異なる複数の照明手段を使い分けるよう構成しても構わない。また、照明手段13は、照射立体角を制御するための既知の構成を有することが出来る。
撮影手段14は、例えば、CCDイメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide)イメージセンサなどを使用したカメラなどにより構成されている。撮影手段14は、制御手段12や照明手段13と通信可能なよう接続することが出来る。撮影手段14は、照明手段13により物体2が照らされている状態で、物体2を撮影する。換言すると、撮影手段14は、自身が備える照明手段13を利用した状態で物体2を撮影する。撮影手段14が撮影する画像データは、カラー画像であっても構わないし、モノクロ画像であっても構わない。
また、撮影手段14は、図示しないLCDなどの画面表示部や画像処理部を有する外部の情報処理装置などと接続することが出来る。そして、撮影手段14は、撮影した画像データを画面表示部や外部の情報処理装置へと送信するよう構成することが出来る。
例えば、撮影手段14は、図9で示すように、撮影した画像データに基づく照合処理を行う照合手段である照合装置15(図1では図示しない外部の情報処理装置)へと撮影した画像データを送信するよう構成することが出来る。照合装置15は、取得した画像データから抽出した情報と予め記憶した情報とを比較することで、物体の識別・照合処理を行う。例えば、照合装置15は、受信した画像データに基づいて、エッジやコーナーなどにある特徴的な点である特徴点を抽出したり、抽出した特徴点とその近傍の画素の画素値とから特徴点に関する特徴量である局所特徴量を抽出したりする。そして、照合装置15は、抽出した特徴量や局所特徴量と予め記憶した情報(予め記憶した特徴量や局所特徴量)との比較を行うことにより、比較結果に基づいて、物体の識別・照合を行う。撮影手段14は、このような照合処理を行う照合装置15に対して、撮影した画像データを送信するよう構成することが出来る。換言すると、本発明は、画像撮影システム1(画像撮影装置)と、画像撮影システム1で撮影された画像に基づく所定の照合処理を行う照合装置15とを有する物品識別装置10において、適用することが出来る。なお、上記説明した照合処理はあくまで例示である。照合装置15は、上記例示した以外の方法を用いて照合処理を行っても構わない。また、例えば、照合装置15としての機能は、制御手段12が有していても構わない。つまり、物品識別装置10は、制御手段12と照合装置15の代わりに、制御手段12としての機能と照合装置15としての機能とを有する一つの情報処理装置を有していて構わない。
以上が、画像撮影システム1の構成の一例である。なお、画像撮影システム1により撮影される物体2は、例えば、機械部品や容器などの部品・梱包品や生産物などの識別対象に形成されている。本実施形態においては、物体2の具体的な構成については特に限定しない。
続いて、図10を参照して、画像撮影システム1の動作の一例について説明する。
図10を参照すると、測定手段11は、物体2表面の凹凸を測定して、凹凸測定データを取得する(ステップS101)。測定手段11は、取得した凹凸測定データを制御手段12へと送信する(ステップS102)。
制御手段12の傾き統計値算出手段122は、凹凸測定データから傾き分布の統計値である傾き統計値を算出する(ステップS201)。傾き統計値としては、ISO13565−1(線粗さ測定)に定められた線粗さパラメタRΔqに基づく値やISO25178(面粗さ測定)に定められた面粗さパラメタSΔq等を用いることができる。
照射角度決定手段123は、傾き統計値算出手段122が算出した傾き統計値に基づき、照射立体角の平面半角θを決定することで、照射角度を決定する(ステップS202)。例えば、照射角度決定手段123は、傾き統計値を略2倍した値を照射立体角の平面半角θとして算出する。
照明制御手段124は、照射角度決定手段123が決定した照射角度に基づいて、照明手段13を制御する(ステップS203)。例えば、照明制御手段124は、照射立体角の平面半角θが0度から2α度までの範囲から照明手段13により物体2に対して直接光を入射するよう、照明手段13と物体2との間の距離や照明手段13に形成された遮蔽手段131による遮蔽範囲などを制御する。
また、照明制御手段124は、撮影手段14に対して、照明の制御が終わった旨を通知するよう構成することが出来る。撮影手段14に対する通知は、照明手段13により行われても構わない。
照明制御手段124による制御が終わった後、照明手段13が物体2に対して照射しているタイミングで、撮影手段14は、画像を撮影する(ステップS301)。なお、撮影手段14による画像の撮影は手動により行われても構わない。
以上が、画像撮影システム1の動作の一例である。なお、上述したように、ステップS201の処理は測定手段11が行っても構わない。また、ステップS203の処理は照明手段13が行っても構わない。
このように、本実施形態における画像撮影システム1は、測定手段11と制御手段12とを有している。また、制御手段12は、傾き統計値算出手段122と照射角度決定手段123とを有している。このような構成により、傾き統計値算出手段122は、測定手段11による測定結果に基づいて、傾き統計値を算出することが出来る。また、照射角度決定手段123は、傾き統計値算出手段122が算出した傾き統計値に基づいて、照明手段13が物体2を照らす際の照射角度を決定することが出来る。上述したように、照射角度決定手段123が決定した照射角度から照明手段13が照射した状態で撮影手段14により物体2を撮影すると、高コントラストの画像を取得することが出来る。つまり、上記構成によると、容易に高コントラストの画像を取得することが可能となる。
画像撮影システム1を用いて行った実際の物体2表面の撮影画像例を図11に示す。図11(A)は、θ=2αのときの撮影画像例であり、図11(B)は、θ>2αのときの撮影画像例である、図11(A)を参照すると、θ=2αのときの撮影画像では、コントラストが高く、明瞭な明暗パターンが得られていることが分かる。一方、図11(B)を参照すると、θ>2αのときの撮影画像では、図11(A)で示す撮影画像に対してコントラストが小さく、明瞭な明暗パターンは得られていないことが分かる。以上のように、平面半角θ=略2αとなるように照明手段13を制御することで、撮影手段14により高コントラストの画像を取得可能となることが分かる。
[第2の実施形態]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、物体を照明手段によって照明し、物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置4の構成の概要について説明する。
図12を参照すると、情報処理装置4は、照射角度決定手段41を有している。例えば、情報処理装置4は、図示しない記憶装置とCPUなどの演算装置とを有しており、記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理手段を実現する。
照射角度決定手段41は、物体の表面に存在する微細な凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、照明手段が物体を照射する際の照射角度を決定する。例えば、照射角度決定手段41は、外部の情報処理装置などから傾き統計値を受信する。すると、照射角度決定手段41は、受信した傾き統計値に基づいて、照明手段が物体を照射する際の照射角度を決定する。
このように、本実施形態における情報処理装置4は、照射角度決定手段41を有している。このような構成により、情報処理装置4の照射角度決定手段41は、外部の情報処理装置などから受信した傾き統計値に基づいて、照明手段が物体を照射する際の照射角度を決定することが出来る。これにより、高コントラストな画像を取得する際に必要となる照射角度を容易に算出することが可能となり、容易に高コントラストの画像を取得することが可能となる。
また、上述した情報処理装置4は、当該情報処理装置4に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、物体を照明手段によって照明し、物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置4に、物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、照明手段が物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を実現するためのプログラムである。
また、上述した情報処理装置4により実行される情報処理方法は、物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置が、物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した傾き統計値に基づいて、照明手段が物体を照射する際の照射角度を決定する、という方法である。
上述した構成を有する、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理装置4と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報処理装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置であって、
前記物体の表面に存在する(微細な)凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を有する
情報処理装置。
(付記2)
付記1に記載の情報処理装置であって、
前記照射角度決定手段は、前記傾き統計値に基づいて、前記物体の鉛直方向を中心とする照射立体角の平面半角を算出することで、前記照射角度を決定する
情報処理装置。
(付記3)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記照射角度決定手段は、前記照射立体角の平面半角として前記傾き統計値の略2倍の値を算出する
情報処理装置。
(付記4)
付記1から請求項3までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記照射角度決定手段は、前記照明手段が前記物体に対して直接光を入射しない角度の範囲を算出することで、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
情報処理装置。
(付記5)
付記1から請求項4までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記物体の表面に存在する凹凸の測定結果に基づいて、前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を算出する傾き統計値算出手段を有し、
前記照射角度決定手段は、前記傾き統計値算出手段が算出した傾き統計値に基づいて、前記照射角度を決定する
情報処理装置。
(付記6)
付記5に記載の情報処理装置であって、
前記傾き統計値算出手段は、前記傾き統計値として、前記物体を2つの領域に略等分する傾きの値を算出する
情報処理装置。
(付記7)
付記5又は6に記載の情報処理装置であって、
前記傾き統計値算出手段は、前記傾き統計値として、二乗平均平方根傾き角を算出する
情報処理装置。
(付記8)
付記1から請求項7までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記物体の表面に存在する凹凸を測定する測定手段を有し、
前記傾き統計値は、前記測定手段による測定結果に基づいて算出された値である
情報処理装置。
(付記9)
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置が、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した前記傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
情報処理方法。
(付記10)
物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置に、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を実現するためのプログラム。
(付記11)
付記1から付記8までのいずれかに記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置によって決定された照明条件を実現する照明装置と、
前記照明装置を備えた撮影手段と、
を備える、画像撮影装置。
(付記11−1)
物体を照明装置によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置と、前記情報処理装置によって決定された照明条件を実現する照明装置と、前記照明装置を備えた撮影手段と、を備える画像撮影装置が、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した前記傾き統計値に基づいて、前記照明装置が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
画像撮影方法。
(付記12)
付記11に記載の画像撮影装置と、
前記画像撮影装置で撮影された画像に基づく所定の照合処理を行う照合装置と、を有する
物品識別装置。
(付記12−1)
物体を照明装置によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置と、前記情報処理装置によって決定された照明条件を実現する照明装置と、前記照明装置を備えた撮影手段と、前記撮影手段で撮影された画像に基づく所定の照合処理を行う照合装置と、を有する物品識別装置が、
前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した前記傾き統計値に基づいて、前記照明装置が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
物品識別方法。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
なお、本発明は、日本国にて2017年10月24日に特許出願された特願2017−205133の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
1 画像撮影システム
10 物品識別装置
11 測定手段
12 制御手段
121 送受信手段
122 傾き統計値算出手段
123 照射角度決定手段
124 照明制御手段
13 照明手段
131 遮蔽手段
14 撮影手段
15 照合装置
2 物体
31 一次元画像
32 断面
33 傾き角
4 情報処理装置
41 照射角度決定手段

Claims (10)

  1. 物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置であって、
    前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を有する
    情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記照射角度決定手段は、前記傾き統計値に基づいて、前記物体の鉛直方向を中心とする照射立体角の平面半角を算出することで、前記照射角度を決定する
    情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記照射角度決定手段は、前記照射立体角の平面半角として前記傾き統計値の略2倍の値を算出する
    情報処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記照射角度決定手段は、前記照明手段が前記物体に対して直接光を入射しない角度の範囲を算出することで、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
    情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記物体の表面に存在する凹凸の測定結果に基づいて、前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を算出する傾き統計値算出手段を有し、
    前記照射角度決定手段は、前記傾き統計値算出手段が算出した傾き統計値に基づいて、前記照射角度を決定する
    情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置であって、
    前記傾き統計値算出手段は、前記傾き統計値として、前記物体を2つの領域に略等分する傾きの値を算出する
    情報処理装置。
  7. 請求項5又は6に記載の情報処理装置であって、
    前記傾き統計値算出手段は、前記傾き統計値として、二乗平均平方根傾き角を算出する
    情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記物体の表面に存在する凹凸を測定する測定手段を有し、
    前記傾き統計値は、前記測定手段による測定結果に基づいて算出された値である
    情報処理装置。
  9. 物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置が、
    前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値を取得し、取得した前記傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する
    情報処理方法。
  10. 物体を照明手段によって照明し、前記物体からの反射光を反射画像として撮影手段で撮影する画像撮影装置において用いられる情報処理装置に、
    前記物体の表面に存在する凹凸の傾き分布に応じた値である傾き統計値に基づいて、前記照明手段が前記物体を照射する際の照射角度を決定する照射角度決定手段を実現するためのプログラム。
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