JPWO2014125816A1 - 電力線搬送通信端末および検針端末 - Google Patents

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Abstract

電力線搬送通信端末は、G3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うように構成される通信部を含む。通信部は、MAC層および上位層を含む。通信部は、当該電力線搬送通信端末がネットワークに新規参入する時に、当該通信部の電力線搬送通信端末を含む新規参入する少なくとも1つの電力線搬送通信端末からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、MAC層から上位層へビーコン応答の受信を通知するように構成される。

Description

本発明は、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に準拠した電力線搬送通信を行うように構成される電力線搬送通信端末、および検針端末に関するものである。
一般に、電力、ガス、水、熱のような供給媒体は、供給事業者から需要家に供給されている。供給媒体の需要家では、供給媒体の使用量を検針メータにより検針しており、供給事業者では、検針器による検針結果を検針員により確認し、需要家に供給媒体の使用量に対する対価を請求している。
検針員による検針作業は、人件費が必要であるとともに、検針値の読み間違いが生じるなどの問題があるから、この種の問題を解決するために、検針員を通さずに検針データを管理する遠隔検針システムが種々提案されている。
遠隔検針システムは、供給媒体の検針データを送信する子機を需要家毎に設けている。そして、複数の子機に対して1台の親機が設けられており、親機は、子機毎の検針データを取得する。そして、供給媒体の供給事業者が管理する上位管理装置が、供給エリア内で一定範囲毎に設けた親機のそれぞれから、インターネット等の広域通信網を介して検針データを収集する。
そして、近年、親機および子機の各間の通信に、電力線搬送通信を用いた遠隔検針システムがある(例えば、特許出願公開番号2012−39314参照)。親機と複数の子機とが電力線搬送通信を用いて互いに通信を行う形態として、例えば、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)G.9903に規定されている。このITU−T G.9903では、電力線搬送通信のプロトコルとしてG3−PLCを用いる。
次に、G3−PLCに従って行われるITU−T G.9903に準拠する従来の電力線搬送通信において、端末がネットワークに新規参入するときの処理を説明する。
まず、図10に示すように、親機101に対して、ネットワークに新規参入する子機201,202が配置されたとする。なお、図10における端末間の破線は、未構築の通信リンクを示す。
図11の通信シーケンスに示すように、子機202が、子機201より早く、上位層からMAC層に対してスキャン要求(Scan request)A101を通知したとする。MAC層がスキャン要求A101を受けた子機202は、ビーコン要求(Beacon request)B101をブロードキャスト送信する。
親機101は、ビーコン要求B101に対するビーコン応答(Beacon reply)C101を、ブロードキャスト送信する。なお、子機201はネットワークに未参入の状態であるので、ビーコン要求B101に対するビーコン応答を返信しない。なお、図10の親機101は、上位層の記載を省略している。
そして、子機202は、ビーコン要求B101に対するビーコン応答C101を受信した場合、MAC層から上位層に対してビーコン応答D101を通知する。以降、子機202は、ビーコン応答D101の送信元である親機101との間で、通信ルート、通信品質等の情報を含むルーティングパケットの送受信を行って、親機101に至る通信ルートを構築することができる。
一方、子機201は、上位層からMAC層に対してスキャン要求を通知していないので、スキャン中の状態ではない。したがって、子機201は、ビーコン応答C101を受信したとしても、MAC層から上位層に対してビーコン応答を通知しない。すなわち、子機201は、子機201からビーコン要求をブロードキャスト送信し、子機201から送信したビーコン要求に対するビーコン応答を受信しない限り、MAC層から上位層に対してビーコン応答を通知することはない。したがって、子機201は、子機201からビーコン要求をブロードキャスト送信しない限り、通信ルートを構築することができない。
電力線搬送通信のプロトコルとしてのG3−PLCに従って行われるITU−T G.9903に準拠した通信では、以下の問題があった。
まず、ネットワークに新規に参入する子機は、いずれかの親機との間で通信ルートを確立するために、親機、ネットワークに既に参入している他の子機から、通信ルート、通信品質等の情報を含むルーティングパケットを取得する必要がある。そこで、新規参入する子機は、ビーコン要求をブロードキャスト送信する。このビーコン要求を受信した親機および他の子機は、ビーコン応答をブロードキャスト送信する。新規参入する子機は、ビーコン応答を受信すると、このビーコン応答の送信元との間で、通信ルート、通信品質等の情報を含むルーティングパケットの送受信を行って、通信ルートを構築する。
しかしながら、新規参入する子機の台数が多い場合、送信されるビーコン要求およびビーコン応答の数も増大し、通信トラフィックが増大して、パケットの輻輳等による通信障害が発生する可能性があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903にできるだけ準拠した電力線搬送通信を行うことで、新規参入時に通信ルートを確立するための通信による通信トラフィックの増大を抑制することができる電力線搬送通信端末、および検針端末を提供することにある。
本発明の電力線搬送通信端末は、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うように構成される通信部(1a,2a)を備える。前記通信部(1a,2a)は、MAC層(12,212)および上位層(15,215)を含む。前記通信部(23の2a;21の2a,22の2a)は、当該電力線搬送通信端末(23;21,22)がネットワーク(N1)に新規参入する時に、当該通信部の電力線搬送通信端末(23;21,22)を含む新規参入する少なくとも1つの電力線搬送通信端末からのビーコン要求(B1;B11)に対するビーコン応答(C1,C2;C11,C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答の受信(D1,D2;D11,D12)を通知するように構成される。換言すると、前記通信部は、ネットワークへの未参入時に、前記ビーコン要求をブロードキャスト送信したか否かに関わらず、ビーコン応答を受信すれば、前記MAC層から前記上位層へビーコン応答の受信を通知するように構成される。
一実施形態において、前記通信部(23の2a;22の2a)は、当該通信部の電力線搬送通信端末(23;22)がネットワーク(N1)に新規参入する時に前記MAC層(212)が前記上位層(215)からスキャン要求(A1;A11)を受けた場合、ビーコン要求(B1;B11)をブロードキャスト送信するように構成される。また、前記通信部(21の2a,22の2a;1の1a)は、当該通信部の電力線搬送通信端末(21,22;1)がネットワーク(N1)に参入済である時に、新規参入する少なくとも1つの他の電力線搬送通信端末(23;21,22)からのビーコン要求(B1;B11)を受信した場合、ビーコン応答(C1,C2;C11)をブロードキャスト送信するように構成される。
一実施形態において、電力線搬送通信端末(2)は、時間長さをランダムに設定した待機時間(Tr1,Tr2,Tr3)を計時するように構成される計時部(2c)を備える。前記通信部(23の2a;22の2a)は、当該通信部の電力線搬送通信端末(23;22)がネットワーク(N1)に新規参入する時に、起動時から前記待機時間(Tr3;Tr2)が経過したタイミングで、前記上位層(215)が前記スキャン要求(A1;A11)を前記MAC層(212)に通知するように構成される。
一実施形態において、電力線搬送通信端末(21)は、ネットワーク(N1)に新規参入する時に、起動時から前記待機時間(Tr1)の間に、前記新規参入する少なくとも1つの他の電力線搬送通信端末(22)からのビーコン要求(B11)を受信すれば、前記待機時間(Tr1)を延長するように構成される。
一実施形態において、電力線搬送通信端末(21)は、前記待機時間(Tr1)の間に受信したビーコン要求の数が多いほど、前記待機時間(Tr1)の延長時間(Tr11)をより長くするように構成される。
一実施形態において、電力線搬送通信端末(21)は、ネットワーク(N1)に新規参入する時に、起動時から前記待機時間(Tr1)の間に前記新規参入する少なくとも1つの電力線搬送通信端末(22)からのビーコン要求(B11)に対するビーコン応答(C11)を受信すれば、前記待機時間(Tr1)を延長するように構成される。
一実施形態において、電力線搬送通信端末(21)は、前記待機時間(Tr1)に受信したビーコン応答の数が多いほど、前記待機時間(Tr1)の延長時間(Tr11)をより長くするように構成される。
一実施形態において、前記通信部(22の2a)は、当該通信部の電力線搬送通信端末(22)がネットワーク(N1)に参入した後、前記上位層(215)がスキャン要求(A21)を前記MAC層(212)に定期的にさらに通知するように構成される。
一実施形態において、前記通信部(22の2a)は、当該通信部の電力線搬送通信端末(22)がネットワーク(N1)に参入した後、当該通信部の電力線搬送通信端末(22)が参入している前記ネットワーク(N1)とは異なる識別子の信号(E31)を検出したときにのみ、前記上位層(215)がスキャン要求(A31)を前記MAC層(212)にさらに通知するように構成される。
本発明の検針端末(2)は、供給事業者から供給される供給媒体の需要家(30)における使用量を表す検針情報を生成するように構成される計量部(2b)と、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うことによって、前記検針情報を送信するように構成される通信部(2a)とを備える。前記通信部(23の2a)は、MAC層(212)および上位層(215)を含む。前記通信部(23の2a;21の2a,22の2a)は、当該検針端末(23;21,22)がネットワーク(N1)に新規参入する時に、当該通信部の検針端末(23;21,22)を含む新規参入する少なくとも1つの検針端末からのビーコン要求(B1;B11)に対するビーコン応答(C1,C2;C11,C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答の受信(D1,D2;D11,D12)を通知するように構成される。
以上説明したように、本発明では、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903にできるだけ準拠した電力線搬送通信を行うことで、複数の電力線搬送通信端末がネットワークに新規参入する時に通信ルートを確立するための通信による通信トラフィックの増大を抑制することができるという効果がある。
本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に記述する。本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層良く理解されるものである。
本発明の電力線搬送通信端末および検針端末による一実施形態の子機のブロック図である。 同実施形態における親機および複数の子機を含むネットワークのブロック図である。 同ネットワークにおける親機のブロック図である。 同ネットワークの一例を示す概略図である。 図4における1つの子機がネットワークへ新規参入する時の通信を示すシーケンス図である。 同ネットワークの別例を示す概略図である。 図6における複数の子機がネットワークへ新規参入する時の通信を示すシーケンス図である。 一実施形態におけるネットワーク参入後の子機の通信を示すシーケンス図である。 一実施形態におけるネットワーク参入後の子機の通信を示すシーケンス図である。 従来のシステム構成を示すブロック図である。 図10における子機のネットワークへの新規参入時の通信を示すシーケンス図である。
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図2に示すように、1台の親機1および複数の子機2(21,22,23,...)を備え、これらのそれぞれが、供給事業者から需要家に電力を供給する電力線W1に接続している。親機1は、例えばコンセントレーターであり、各子機2は、例えばスマートメーターなどの検針端末である。親機1および複数の子機2のそれぞれは、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うように構成される電力線搬送通信端末である。特に、子機2は、検針端末として、供給事業者から供給される供給媒体の需要家30における使用量を表す検針情報を生成し、G3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うことによって、検針情報を送信するように構成される。親機1および複数の子機2は、電力線W1を介して互いに電力線搬送通信を行うためのネットワークN1を構成する。本実施形態では、親機1及び複数の子機2は、マルチホップ通信ネットワークを構成する。このマルチホップ通信ネットワークでは、データパケットが、ソースノードからディスティネーションノードに、これらの間の可変数台のリレーノードを介して伝送される。
複数の子機2(21,22,23…)は、複数の需要家30(31,32,33…)に個々に設けられる。つまり、子機21,22,23…は、それぞれ、対応する需要家31,32,33…に設けられる。各子機2は、一定時間毎に、対応する需要家30における電力の使用量を検針して、検針データを生成するように構成される。親機1は、複数の子機2に対して1台設けられる。親機1は、複数の子機2の各々の検針データを取得するように構成される。そして、電力の供給事業者が管理する図示しない上位管理装置が、供給エリア内で一定範囲毎に設けた親機1のそれぞれから、インターネット等の広域通信網を介して検針データを収集するように構成される。
また、1台の親機1と複数の子機2とで構成されるネットワークN1内において、親機1と各子機2との間で通信を直接行うことができない場合、他の子機2を通信の中継に用いることによって、親機1と各子機2との間の通信を可能にするマルチホップ通信が行われる。
親機1は、図3に示すように、通信部1aと、制御部1bとを備えている。通信部1aは、MAC(Media Access Control)層12と上位層15を含む複数の層からなるプロトコルスタックを有する。通信部1aは、パケットを電力線W1上に送出し、また電力線W1からパケットを検出して、親機1宛てのパケットを受信するように構成される。制御部1bは、通信部1aによるパケットの送受信制御等を行うように構成される。
一例において、通信部1aの上位層15は、少なくともアダプテーション層を含むように構成される。詳しくは、ITU−T G.9903では、MAC層12は、IEEE 802.15.4に基づく、データリンク層11の下位副層(MAC副層)であり、データリンク層11の上位副層であるアダプテーション副層13とともにデータリンク層11を構成する。
本実施形態では、通信部1aの上位層15は、アダプテーション副層13のほか、データリンク層11よりも上位のレイヤー群14(例えばネットワーク層など)を含む。例えば、通信部1aは、制御部1bから得られ上位層15によって提供されるデータを含む信号(フレーム)を電力線W1上に送出し、また電力線W1からの信号(フレーム)を検出して、そのフレームが親機1宛てのフレームであれば、そのフレームに含まれるデータを、上位層15を通じて制御部1bに提供するように構成される。制御部1bは、通信部1aによる信号の送受信制御等を行い、親機1と各子機2(各検針端末)との間でデータ交換するように構成される。
複数の子機2の各々は、図1に示すように、通信部2aと、計量部2bと、計時部2cと、制御部2dとを備えており、本発明の検針端末に相当する。制御部2dは、当該制御部2dの子機2における通信部2a、計量部2bおよび計時部2cの各々とデータ交換するように構成される。つまり、各子機2における制御部2dと通信部2a、計量部2bおよび計時部2cの各々とは互いに対応する。図1において、通信部2aは、MAC層212と上位層215を含む複数の層からなるプロトコルスタックを有する。通信部2aは、パケットを電力線W1上に送出し、また電力線W1からパケットを検出して、当該通信部2aの子機2宛てのパケットを受信するように構成される。計量部2bは、対応する需要家30における電力の使用量を検針して検針データを生成するように構成される。計時部2cは、通信制御のための計時動作を行うように構成される。制御部2dは、対応する通信部2aによるパケットの送受信制御、対応する計量部2bによる検針処理の制御、対応する計時部2cによる計時処理の制御等を行うように構成される。
一例において、通信部2aの上位層215は、少なくともアダプテーション層を含むように構成される。詳しくは、MAC層212は、データリンク層211の下位副層であり、データリンク層211の上位副層であるアダプテーション副層213とともにデータリンク層211を構成する。
本実施形態では、上位層215は、アダプテーション副層213のほか、データリンク層211よりも上位のレイヤー群214(例えばネットワーク層など)を含む。例えば、通信部2aは、対応する制御部2dから得られ上位層215によって提供されるデータを含む信号(フレーム)を電力線W1上に送出し、また電力線W1からの信号(フレーム)を検出して、そのフレームが当該通信部2aの子機2宛てのフレームであれば、そのフレームに含まれるデータを、上位層215を通じて、対応する制御部2dに提供するように構成される。計量部2bは、一定時間毎に、対応する需要家30における電力の使用量を検針して検針データを生成し、その検針データを、対応する制御部2dに提供するように構成される。計時部2cは、通信制御のための計時動作を行うことにより得られるタイマ情報(例えばタイミング情報)を、対応する制御部2d(より詳しくは制御部2dを通じて通信部2a)に提供するように構成される。制御部2dは、計量部2bおよび計時部2cの各々から得られるデータに基づいて、対応する通信部2aによる信号の送受信制御を行うことにより、当該制御部2dの子機2と親機1との間でデータ交換するように構成される。
以下、子機2がネットワークN1に新規参入するときの動作について説明する。
図4の例において、親機1と子機21(21)および22(22)の各々との間に通信ルートが構築されており、親機1と子機21および22が1つのネットワークN1を既に構成している。なお、図4において、ノード間の実線は、既に構築されている通信リンクを示し、ノード間の破線は、未構築の通信リンクを示す。
子機23(23)は、当該子機23と親機1との間で通信ルートをまだ構築しておらず、ネットワークN1に未参入の状態である。子機23がネットワークN1に新規参入する場合、図5の通信シーケンスに示すように、子機23の通信部2aにおいて、上位層215からMAC層212に対してスキャン要求(Scan request)A1を通知する。MAC層212がスキャン要求A1を受けた子機23の通信部2aは、電力線W1上にビーコン要求(Beacon request)B1をブロードキャスト送信する。なお、図5の子機21および22の各々では、上位層の記載を省略している。
本実施形態では、各子機2の計時部2cは、当該計時部2Cの子機2の起動時から時間を計り、起動時からの計時時間が待機時間に達するタイミングを、対応する通信部2aに提供するように構成される。本実施形態では、そのタイミングは、対応する制御部2dを通じて、通信部2aに提供される。また、各子機2の計時部2cは、起動時からの計時時間が、ランダムに設定された待機時間に達するタイミングを、対応する通信部2aに提供するように構成される。各子機2の通信部2aは、対応する計時部2cの計時時間が待機時間に達したタイミングで、当該通信部2aの上位層215からMAC層212に対してスキャン要求A1を通知するように構成される。
図5の例では、ネットワークN1に新規参入する子機23の計時部2cは、待機時間Tr3の計時動作を、子機23の起動時から開始する。続いて、子機23の通信部2aは、子機23の計時部2cの計時時間が待機時間Tr3に達したタイミングで、子機23の上位層215からMAC層212に対してスキャン要求A1を通知する。図5の例では、1つの子機23がネットワークN1に新規参入されるが、複数の子機2がネットワークN1に新規参入されるとき、それら複数の子機2の各々(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、待機時間の時間長さをランダムに設定する。したがって、複数の子機2が同時に起動しても、その複数の子機2のスキャン要求は同時に発生する確率が極めて低くなる。その結果、複数の子機2がビーコン要求を同時にブロードキャスト送信して、パケットが輻輳することを抑制することができる。一例として、各子機2(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、待機時間の計時動作毎に、待機時間の時間長さをランダムに設定するように構成されてもよい。
図5の例において、子機21および22がビーコン要求B1を受信すると、子機21および22の通信部2aは、ビーコン要求B1に対するビーコン応答(Beacon reply)C1およびC2をそれぞれ、電力線W1上にブロードキャスト送信する。
続いて、子機23の通信部2aは、ビーコン応答C1を受信すると、子機23のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答(Beacon reply)の受信D1を通知する。続いて、子機23の通信部2aは、ビーコン応答C2を受信すると、子機23のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信D2を通知する。続いて、子機23の通信部2aは、ビーコン応答C1およびC2の送信元である子機21および22の各々に対して、通信ルート、通信品質等の情報を含むルーティングパケットの送受信を行う。子機23の通信部2aは、子機21および22の少なくとも一方と通信リンクを構築する。このように、子機23は、親機1に至る通信ルートを構築することができる。
詳しくは、子機23の通信部2aは、ビーコン応答C1,C2を受信すると、ビーコン応答C1,C2に記されたコスト情報から、参入するネットワークN1の親機1を決定し、その親機1に Join Request を送信する。続いて、子機23の通信部2aは、親機1から返信される Reply を受信すると、使用すべきアドレスを決定し、以後、ルーティングパケットを送信することで、ルート構築を行う。子機23の通信部2aは、Join Request を送信する時は、ビーコン応答を送信した子機に Join Request を送信すれば、そのビーコン応答を送信した子機は、親機1までのルートを知っているので、Join Request は、そのビーコン応答を送信した子機によって親機1に中継されることになる。これは、一時的なルートである。その後、子機23の通信部2aは、Hello などのパケット交換を行うことにより、よりよいルートへの変更や通信環境変化に追従して、定期的にルートを構築する。
図6の例では、親機1と少なくとも1つの子機2(図示せず)を含むネットワークN1に、新規参入する子機21(21)および22(22)が配置されたとする。なお、図6において、ノード間の破線は、未構築の通信リンクを示す。
図7の通信シーケンスに示すように、子機22(22)の待機時間Tr2が子機21(21)の待機時間Tr1より短い場合、子機22の通信部2aが、子機21より早く、子機22の上位層215からMAC層212に対してスキャン要求A11を通知する。MAC層212がスキャン要求A11を受けた子機22の通信部2aは、電力線W1上に、ビーコン要求(Beacon request)B11をブロードキャスト送信する。
続いて、親機1の通信部1aは、ビーコン要求B11に対するビーコン応答C11を、電力線W1上にブロードキャスト送信する。この場合、子機21はネットワークN1に未参入の状態であるので、ビーコン要求B11に対するビーコン応答を返信しない。なお、図7の親機1では、上位層の記載を省略している。
続いて、子機22の通信部2aは、ビーコン要求B11に対するビーコン応答C11を受信した場合、子機22のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信D11を通知する。以降、子機22の通信部2aは、ビーコン応答C11の送信元である親機1と当該子機22との間で、通信ルート、通信品質等の情報を含むルーティングパケットの送受信を行って、通信ルートを構築することができる。
詳しくは、子機22の通信部2aは、ビーコン応答C11の送信元である親機1に Join Request を送信してネットワークに参入した後、ルーティングパケットを交換することで、ルートの構築とメンテナンスを行う。
一方、子機21の通信部2aは、子機21の上位層215からMAC層212に対してスキャン要求を通知していないので、スキャン中の状態ではない。したがって、ITU−T G.9903を厳密に適用すると、子機21の通信部2aは、ビーコン応答C11を受信しても、子機21のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信を通知しない。
しかしながら、本実施形態の子機2は、スキャン中の状態でなくても、新規参入の他の子機2が送信したビーコン要求に対するビーコン応答(他の子機2をトリガとするビーコン応答)を受信した場合、当該子機2のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信を通知するように構成される。すなわち、子機2は、スキャン中である場合だけでなくスキャン中でない場合においても、ビーコン応答を受信した場合に、MAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信を通知する。図7の例では、子機21の通信部2aは、ビーコン要求B11に対するビーコン応答C11を受信すると、子機21のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信D12を通知する。要するに、図4から7に示すように、各通信部2aは、当該通信部2aの子機2がネットワークN1に新規参入する時に、当該通信部2aの子機2を含む新規参入する少なくとも1つの子機2からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、当該通信部2aのMAC層212から上位層215へそのビーコン応答の受信を通知するように構成される。
このように、子機21の通信部2aは、ビーコン応答C11の送信元である親機1との通信リンクを構築し、親機1に至る通信ルートを構築することができる。すなわち、子機21の通信部2aは、ネットワークN1に新規参入するとき、当該子機21がビーコン要求を送信することなく、新規参入する他の子機22が送信したビーコン要求B11に対するビーコン応答C11を用いて、当該子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができる。したがって、各子機2が、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903にできるだけ準拠した電力線搬送通信を行うことで、複数の子機2がネットワークN1に新規参入する時に通信ルートを確立するための通信による通信トラフィックの増大を抑制することができる。
なお、本実施形態の子機2は、ITU−T G.9903にできるだけ準拠した電力線搬送通信を行うことで、複数の子機2がネットワークN1に新規参入する時の通信トラフィックの増大を抑制することを目的としたものである。つまり、本実施形態の子機2は、ネットワークN1に新規参入する子機2(21)が、新規参入する他の子機2(22)をトリガとするビーコン応答C11を受信した場合、子機2(21)がスキャン中の状態でなくても、子機2(21)のMAC層212から上位層215に対してビーコン応答の受信を通知する点が、ITU−T G.9903とは異なる。
また、子機21の通信部2aは、ビーコン応答C11を用いて、当該子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができなかった場合、当該子機21の計時部2cの計時時間が待機時間Tr1に達したタイミングで、当該子機21の上位層215からMAC層212に対してスキャン要求を通知することになる。この場合、子機21の通信部2aは、子機22と同様に、ビーコン要求、ビーコン応答の送受信を行うことによって、親機1に至る通信ルートを構築する。
また、子機2(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、当該子機2の起動時から待機時間の間に、新規参入する少なくとも1つの他の子機2がブロードキャスト送信したビーコン要求を受信すれば、待機時間を予め決めた一定時間だけ延長するように構成される。図7の例では、子機21は、子機21の起動時から待機時間Tr1の間に、新規参入する子機22がブロードキャスト送信したビーコン要求B11を受信するので、待機時間Tr1を予め決めた一定時間(延長時間Tr11)だけ延長する。この場合、子機21の通信部2aは、延長された待機時間(Tr1+Tr11)中に、他の子機2をトリガとするビーコン応答を受信する確率が高くなる。したがって、子機21がビーコン要求を送信することなく、子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができる可能性が高くなる。
一例において、子機2(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、待機時間の間に受信したビーコン要求の数が多いほど、延長時間をより長くするように構成される。図7の例では、子機21は、待機時間Tr1の間に受信したビーコン要求の数が多いほど、延長時間Tr11をより長くする。この場合、子機21の通信部2aは、受信したビーコン要求の数が多いほど、新規参入する他の子機2をトリガとするビーコン応答を受信する確率が一層高くなる。したがって、子機21の通信部2aは、子機21がビーコン要求を送信することなく、子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができる可能性が一層高くなる。
上述のように、子機21(例えば通信部2aまたは制御部2d)は、待機時間Tr1を延長することによって、複数の子機2がネットワークN1に新規参入する時に、通信ルートを確立するための通信による通信トラフィックの増大を、さらに抑制することができる。
子機2の通信部2aは、当該子機2と親機1との間で通信ルートを構築し、ネットワークN1に参入した後、当該子機2の上位層215がスキャン要求をMAC層212に定期的にさらに通知することによって、ビーコン要求を定期的にブローキャスト送信するように構成される。この構成では、子機2の通信部2aは、通信環境の変化に応じて通信ルートを更新することができる。例えば、図8に示すように、子機22の通信部2aは、ネットワークN1に参入した後、一定時間Ta毎に、子機22の上位層215からMAC層212に対してスキャン要求A21を通知する。MAC層212がスキャン要求A21を受けた子機22の通信部2aは、電力線W1上に、ビーコン要求B21を一定時間Ta毎にブロードキャスト送信する。なお、図8の子機21および23では、上位層の記載を省略している。
一実施形態において、子機2の通信部2aは、当該子機2と親機1との間で通信ルートを構築し、ネットワークN1に参入した後、当該子機2が参入しているネットワークN1とは異なる識別子(ネットワークID)の信号を検出したときにのみ、上位層215がスキャン要求をMAC層212にさらに通知するように構成される。図9の例では、子機22(22)の通信部2aは、第1のネットワークN1に参入した後、当該子機22が参入している第1のネットワークN1とは異なる第2のネットワークN2の子機3がブロードバンド送信したスキャン要求E31を検出すると、子機22のMAC層212から上位層215へF31によって示されるSync-Loss.indicationを通知する。このように、子機22が参入しているネットワークN1とは異なる他のネットワークN2からの信号E31が検出されたときにのみ、子機22のMAC層212がF31によって示されるSync-Loss.indicationを上位層215に通知する。続いて、子機22の上位層215がスキャン要求A31をMAC層212に通知することにより、子機22の通信部2aは、電力線W1上に、ビーコン要求B31をブロードキャスト送信する。なお、図9の子機21,23および3では、上位層の記載を省略している。
一実施形態において、親機1の通信部1aおよび複数の子機2の通信部2aの各々は、受信したビーコン要求(B1およびB11参照)の受信信号強度に関連付けた通信品質値を算出し、算出した通信品質値のデータをビーコン応答(C1およびC11参照)に付加するように構成される。この実施形態では、通信品質値のデータを付加されたビーコン応答(C1およびC11)を受信した子機2の通信部2aは、ビーコン応答の送信元との通信リンクの通信品質を判定できるので、通信品質のよい通信ルートを構築できる。この実施形態の一例として、子機2の通信部2aは、算出した通信品質値の情報を次のビーコン要求に付加するように構成されてもよい。この例では、通信品質値のデータを付加されたビーコン要求を受信した親機1の通信部1aまたは子機2の通信部2aは、ビーコン要求の送信元との通信リンクの通信品質を判定できるので、通信品質のよい通信ルートを構築できる。
なお、上述の通信品質値は、受信信号強度と関連付けられたが、受信信号強度に代えて、SN比、EVM(Error Vector Magnitude)、ビットエラーレート、パケットエラーレート等の他の要素と関連付けて算出してもよい。
一実施形態において、子機2(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、ネットワークN1に新規参入する時に、起動時から待機時間の間に、新規参入する少なくとも1つの子機2からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、待機時間を延長するように構成される。例えば、図7の通信シーケンスにおいて、子機21(例えば通信部2aまたは制御部2d)は、起動時から待機時間Tr1の間に、新規参入する他の子機22をトリガとするビーコン応答C11を受信すれば、待機時間Tr1を予め決めた一定時間(延長時間Tr11)だけ延長する。この場合、子機21の通信部2aは、延長された待機時間(Tr1+Tr11)中に、新規参入する更に別の子機2をトリガとするビーコン応答を受信する確率が高くなる。また、子機21がビーコン要求を送信することなく、子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができる可能性が高くなる。
さらに、子機2(例えば計時部2cまたは制御部2d)は、待機時間の間に受信したビーコン応答の数が多いほど、待機時間の延長時間をより長くするように構成されてもよい。例えば、図7の通信シーケンスにおいて、子機21(例えば通信部2aまたは制御部2d)は、待機時間Tr1の間に受信したビーコン応答の数が多いほど、延長時間Tr11をより長くする。この場合、子機21の通信部2aは、受信したビーコン応答の数が多いほど、新規参入する他の子機2をトリガとするビーコン応答を受信する確率が一層高くなる。したがって、子機21の通信部2aは、子機21がビーコン要求を送信することなく、子機21と親機1との間の通信ルートを構築することができる可能性が一層高くなる。
上述のように、子機21(例えば通信部2aまたは制御部2d)は、待機時間Tr1を延長することによって、複数の子機2がネットワークN1に新規参入する時に、通信ルートを確立するための通信による通信トラフィックの増大を、さらに抑制することができる。
なお、本実施形態において、使用量の検針対象となる供給媒体として電力を例示しているが、使用量の検針対象となる供給媒体としては、電力以外のガス、水、熱等であってもよい。
本発明の電力線搬送通信端末は、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うように構成される通信部(2a)を備える。前記通信部(2a)は、MAC層(212)および上位層(215)を含む。前記通信部(2a)は、当該電力線搬送通信端末(23 ;2)がネットワーク(N1)に新規参入する時に、当該通信部の電力線搬送通信端末(23 ;2 )からのビーコン要求(B1;B11)に対して返信されたビーコン応答(C1,C2;C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答の受信(D1,D2;D11)を通知するように構成される。さらに、前記通信部(2a)は、当該電力線搬送通信端末(21 )がネットワーク(N1)に新規参入する時に、新規参入する少なくとも他の1つの電力線搬送通信端末(22 )からのビーコン要求(B11)に対して返信されたビーコン応答(C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答(C11)の受信(D12)を通知するように構成される。
本発明の検針端末(2)は、供給事業者から供給される供給媒体の需要家(30)における使用量を表す検針情報を生成するように構成される計量部(2b)と、電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うことによって、前記検針情報を送信するように構成される通信部(2a)とを備える。前記通信部(2a)は、MAC層(212)および上位層(215)を含む。前記通信部(2a)は、当該検針端末(23 ;2)がネットワーク(N1)に新規参入する時に、当該通信部の検針端末(23 ;2 )からのビーコン要求(B1;B11)に対して返信されたビーコン応答(C1,C2;C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答の受信(D1,D2;D11)を通知するように構成される。さらに、前記通信部(2a)は、当該検針端末(21 )がネットワーク(N1)に新規参入する時に、新規参入する少なくとも他の1つの検針端末(22 )からのビーコン要求(B11)に対して返信されたビーコン応答(C11)を受信すれば、前記MAC層(212)から前記上位層(215)へ前記ビーコン応答(C11)の受信を通知するように構成される。

Claims (10)

  1. 電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うように構成される通信部を備える電力線搬送通信端末であって、
    前記通信部は、MAC層および上位層を含み、
    前記通信部は、当該電力線搬送通信端末がネットワークに新規参入する時に、当該通信部の電力線搬送通信端末を含む新規参入する少なくとも1つの電力線搬送通信端末からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、前記MAC層から前記上位層へ前記ビーコン応答の受信を通知するように構成される
    ことを特徴とする電力線搬送通信端末。
  2. 前記通信部は、
    当該通信部の電力線搬送通信端末がネットワークに新規参入する時に前記MAC層が前記上位層からスキャン要求を受けた場合、ビーコン要求をブロードキャスト送信し、
    当該通信部の電力線搬送通信端末がネットワークに参入済である時に、新規参入する少なくとも1つの他の電力線搬送通信端末からのビーコン要求を受信した場合、ビーコン応答をブロードキャスト送信する
    ように構成されることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信端末。
  3. 時間長さをランダムに設定した待機時間を計時するように構成される計時部をさらに備え、
    前記通信部は、当該通信部の電力線搬送通信端末がネットワークに新規参入する時に、起動時から前記待機時間が経過したタイミングで、前記上位層が前記スキャン要求を前記MAC層に通知するように構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の電力線搬送通信端末。
  4. ネットワークに新規参入する時に、起動時から前記待機時間の間に、前記新規参入する少なくとも1つの他の電力線搬送通信端末からのビーコン要求を受信すれば、前記待機時間を延長するように構成されることを特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信端末。
  5. 前記待機時間の間に受信したビーコン要求の数が多いほど、前記待機時間の延長時間をより長くするように構成されることを特徴とする請求項4記載の通信端末。
  6. ネットワークに新規参入する時に、起動時から前記待機時間の間に、前記新規参入する少なくとも1つの電力線搬送通信端末からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、前記待機時間を延長するように構成されることを特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信端末。
  7. 前記待機時間の間に受信したビーコン応答の数が多いほど、前記待機時間の延長時間をより長くするように構成されることを特徴とする請求項6記載の電力線搬送通信端末。
  8. 前記通信部は、当該通信部の電力線搬送通信端末がネットワークに参入した後、前記上位層がスキャン要求を前記MAC層に定期的にさらに通知するように構成されることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の電力線搬送通信端末。
  9. 前記通信部は、当該通信部の電力線搬送通信端末がネットワークに参入した後、当該通信部の電力線搬送通信端末が参入している前記ネットワークとは異なる識別子の信号を検出したときにのみ、前記上位層がスキャン要求を前記MAC層にさらに通知するように構成されることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の電力線搬送通信端末。
  10. 供給事業者から供給される供給媒体の需要家における使用量を表す検針情報を生成するように構成される計量部と、
    電力線搬送通信の通信プロトコルであるG3−PLCに従って、ITU−T G.9903に基づく電力線搬送通信を行うことによって、前記検針情報を送信するように構成される通信部と
    を備える検針端末であって、
    前記通信部は、MAC層および上位層を含み、
    前記通信部は、当該検針端末がネットワークに新規参入する時に、当該通信部の検針端末を含む新規参入する少なくとも1つの検針端末からのビーコン要求に対するビーコン応答を受信すれば、前記MAC層から前記上位層へ前記ビーコン応答の受信を通知するように構成される
    ことを特徴とする検針端末。
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