JP2018023011A - 通信装置及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信トラフィックを低減することができる通信装置及び通信システムを提供する。【解決手段】子機20の制御部202は、親機10を含むネットワークに参入していない未参入状態では第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。第1のパケットは、自機以外の子機20のうちネットワークへの参入処理を行っている子機20と親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットは、自機以外の子機20のうちネットワークへの参入処理が完了した子機20と親機10との間で伝送されるパケットである。制御部202は、第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201が受信したときに、ネットワークへの参入処理を開始する。【選択図】図2
Description
本発明は、通信装置及び通信システムに関し、特に、マルチホップ方式で通信を行う通信装置及び通信システムに関する。
従来、1台の親機と複数台の子機とを備え、親機と子機との間でマルチホップ方式で通信を行うマルチホップ通信ネットワークがあった(例えば特許文献1参照)。
ここで、ネットワークに新規に参入する子機は、親機との間で通信ルートを確立するために、親機、又は、ネットワークに既に参入している他の子機から、通信ルート、通信品質などの情報を含むルーティングパケットを取得する必要がある。そこで、新規参入する子機は、ビーコン要求をブロードキャスト送信する。親機及び他の子機がビーコン要求を受信できれば、ビーコン要求を受信した親機及び他の子機は、ビーコン要求に対するビーコン応答をブロードキャスト送信する。新規参入する子機は、ビーコン応答を受信すると、このビーコン応答の送信元との間で、通信ルート、通信品質などの情報を含むルーティングパケットの送受信を行い、通信ルートを構築する。
ところで、ネットワークに未参入の子機が、他の子機からのビーコン要求を受信した場合、ネットワークに未参入の子機は、ビーコン要求に対するビーコン応答を返送しない。例えば停電後に電源が復旧するなどして複数台の子機が一斉に起動した場合に、複数台の子機はネットワークに一斉に参入しようとする。ここで、ある子機がビーコン要求を送信しても、ビーコン要求の送信元の子機よりホップ数が小さい上位側の子機がネットワークに参入していなければ、ビーコン要求の送信元の子機は上位側の子機からビーコン応答を受信できない。そのため、無駄なビーコン要求が送信されることになり、通信トラフィックが増加するという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、通信トラフィックを低減することができる通信装置及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の通信装置は通信システムに用いられる。通信システムは、親機と、1台以上の子機と、通信装置とを備え、前記1台以上の子機及び前記通信装置と前記親機との間でマルチホップ方式でパケットが伝送される。前記通信装置は、通信部と、制御部とを備える。前記通信部は、直接又は前記1台以上の子機を介して、前記親機にマルチホップ方式で前記パケットを伝送するように構成される。前記制御部は、前記親機を含むネットワークに参入していない未参入状態で、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。前記第1のパケットは、前記1台以上の子機のうち前記ネットワークへの参入処理を行っている子機と前記親機との間で伝送されるパケットである。前記第2のパケットは、前記1台以上の子機のうち前記ネットワークへの参入処理が完了した子機と前記親機との間で伝送されるパケットである。前記制御部は、前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部にビーコン要求を送信させている。前記制御部は、前記ビーコン要求に対するビーコン応答を前記通信部が受信したときに、前記ネットワークへの参入処理を開始するように構成されている。
本発明の一態様の通信システムは、親機と、前記親機との間でパケットを伝送する複数台の子機とを備える。前記親機と前記複数台の子機とはマルチホップ方式で前記パケットを伝送するように構成されている。前記複数台の子機のそれぞれは、通信部と、制御部とを備える。前記制御部は、前記親機を含むネットワークに参入していない未参入状態で第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。前記第1のパケットは、前記複数台の子機のうち自機以外の子機であって前記ネットワークへの参入処理を行っている子機と前記親機との間で伝送されるパケットである。前記第2のパケットは、前記複数台の子機のうち自機以外の子機であって前記ネットワークへの参入処理が完了した子機と前記親機との間で伝送されるパケットである。前記制御部は、前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部にビーコン要求を送信させている。前記制御部は、前記ビーコン要求に対するビーコン応答を前記通信部が受信したときに、前記ネットワークへの参入処理を開始するように構成されている。
本発明によれば、通信トラフィックを低減することができる。
以下に説明する実施形態は、本発明の種々の実施形態の一つにすぎない。本発明の実施形態は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外も含み得る。また、下記の実施形態は、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
本実施形態に係る通信システム1は、図1に示すように、親機10と、親機10との間でパケットを伝送する複数台(図1では4台)の子機21,22,23,24とを備えている。以下、複数台の子機21〜24の各々を特に区別しない場合には「子機20」という。なお、子機20の台数は4台に限定されず、2台以上であれば適宜変更が可能である。
本実施形態に係る通信システム1は、図1に示すように、親機10と、親機10との間でパケットを伝送する複数台(図1では4台)の子機21,22,23,24とを備えている。以下、複数台の子機21〜24の各々を特に区別しない場合には「子機20」という。なお、子機20の台数は4台に限定されず、2台以上であれば適宜変更が可能である。
親機10と複数台の子機20とはマルチホップ方式でパケットを伝送するように構成されている。
複数台の子機20のそれぞれは、図2Aに示すように、通信部201と、制御部202とを備える。
制御部202は、親機10を含むネットワークN1に参入していない未参入状態で、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。第1のパケットは、複数台の子機20のうち、自機以外の子機20であって、ネットワークN1への参入処理を行っている子機20と親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットは、複数台の子機20のうち、自機以外の子機20であって、ネットワークN1への参入処理が完了した子機20と親機10との間で伝送されるパケットである。制御部202は、第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201が受信したときに、ネットワークN1への参入処理を開始するように構成されている。
ここにおいて、複数台の子機20のそれぞれが通信装置となり、通信装置(複数台の子機20のうちの1台)と、1台以上の子機(複数台の子機20のうち通信装置となる子機以外の子機)と、親機10とで通信システム1が構成される。図1の例で4台の子機21〜24のうち子機22を通信装置とした場合、通信装置(子機22)と子機21,23,24と親機10とで通信システム1が構成され、子機21,23,24及び通信装置(子機22)と親機10との間でマルチホップ方式でパケットが伝送される。
ところで、ネットワークN1に参入していない子機20の制御部202は、他の子機20から送信されたビーコン要求を通信部201が受信したとしても、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201から送信させない。図1の例で子機21〜24が全てネットワークN1に未参入の状態で、子機22がビーコン要求を送信し、このビーコン要求を子機21が受信したとしても、子機21はネットワークN1に未参入のため、ビーコン応答を子機22に送信しない。同様に、子機23,24がビーコン要求を送信し、このビーコン要求を子機22が受信したとしても、子機22は、ネットワークN1に未参入のため、ビーコン要求に対するビーコン応答を子機22には送信しない。そのため、無駄なビーコン要求が送信されることによって、通信トラフィックが増加するという問題がある。
本実施形態では、通信装置となる子機20の制御部202は、未参入状態で第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。子機20の通信部201が第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを受信した場合、当該子機20は、自機以外の子機20のうち、ネットワークN1への参入処理を行っている子機20又は参入処理が完了した子機20と通信可能である。したがって、子機20の通信部201が第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを受信したときに、子機20の制御部202が、ビーコン要求を通信部201から送信させれば、ビーコン要求に対するビーコン応答を受信できる可能性が高くなる。よって、ネットワークN1に参入していない子機20が、ネットワークN1に参入するまでにビーコン要求を送信する回数が減少するので、通信トラフィックを低減することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態の通信装置(子機20)、親機10、及び通信システム1について図面を参照して詳しく説明する。
以下、本実施形態の通信装置(子機20)、親機10、及び通信システム1について図面を参照して詳しく説明する。
上述のように、本実施形態の通信システム1は、親機10と、複数台の子機20とを備えている。この通信システム1は、例えば複数の住宅で構成される住宅群で用いられる。このような住宅群は、所定範囲ごと(例えば、半径500mごと)に構成されている。住宅群には親機10が設置されており、複数の住宅の各々に子機20が設置されている。
本実施形態では、1台の柱上トランスから引き込み線を介して電力が供給される複数の住宅で住宅群が構成されており、この住宅群を構成する複数の住宅のそれぞれに子機20が設置されている。親機10と複数台の子機20とは、柱上トランスに接続された引き込み線に電気的に接続されている。親機10と複数台の子機20とは、例えばG3−PLC規格に準拠した電力線通信(Power Line Communication)方式で通信を行う。
子機20は、この子機20が設置された住宅に関する所定情報を、親機10に宛てて、電力線通信方式で送信する機能を有する。親機10は、各住宅に関する所定情報を複数の子機20から受信し、受信した所定情報を、図示しない上位の管理装置へ光ファイバ回線等を用いて送信する機能を有する。例えば、親機10が、各住宅における電力使用量、ガス使用量、水道使用量等の検針情報を、各住宅の子機20から受信することによって、遠隔検針システムを構成できる。
この場合、子機20は、例えばスマートメータのように、住宅での電力使用量を計測する計測機能を持ったメータ装置に用いられる。つまり、メータ装置は、電力使用量等を計測する計測モジュール(図示せず)と、子機20とを、1つの筐体に備えている。メータ装置は、計測モジュールの計測結果(検針情報)を、コンセントレータである親機10に子機20から送信する。
このように、本実施形態では、供給事業者から電力、ガス、水等の資源の供給を受ける需要家施設(customer's facility)に設置された通信装置を子機20として用いる通信システムを例示する。資源の供給を受ける需要家施設は戸建て住宅に限らず、例えば集合住宅の各住戸、店舗、工場、オフィスなどであってもよい。また、親機10が、あらかじめ設定された所定情報を子機20との間で伝送することによって、通信システム1は、各住宅内の機器の状態を監視する遠隔監視システム、各住宅内の機器の状態を制御する遠隔制御システム等を構成することも可能である。
この通信システム1では、親機10と複数台の子機20とは、マルチホップ方式でパケットを伝送している。すなわち、通信システム1では、親機10と複数台の子機20との間で直接的又は間接的に通信が行われる。親機10と直接通信できない子機20は、通信可能な他の子機20がパケットを中継する中継器として機能することで、親機10との間で通信を行う。
図2Aは、本実施形態に係る通信装置(子機20)の機能を示すブロック図である。図2Aでは、複数台の子機21〜24のうち任意の1台の子機20を例に通信装置を説明する。つまり、複数台の子機21〜24は同一の構成を有しており、子機21〜24のそれぞれが通信装置として用いられる。
子機20は、通信部201と、制御部202とを備える。本実施形態の子機20は、記憶部203と、計時部204とを、更に備える。なお、本実施形態では、子機20は、スマートメータなどのメータ装置に用いられるため、計測モジュールから検針情報を取得するためのインタフェースを更に備えることが好ましい。
通信部201は、親機10との間で直接又は他の子機20を介してマルチホップ方式でパケットの伝送(送信および受信)を行う。通信部201は、例えばG3−PLC規格に準拠した電力線通信方式で通信を行う通信モジュールを有している。
記憶部203は、ROMなどの不揮発性のメモリ、電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリ、RAM(Random Access Memory)などの揮発性のメモリ、などから選択される記憶デバイスで構成される。電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)や、フラッシュメモリなどである。記憶部203は、自機の識別情報(アドレス)、参入先のネットワークを示すネットワーク識別子、マルチホップ通信のための経路制御に用いる経路情報、通信内容を暗号化又は復号するために用いられる暗号鍵などを記憶する。経路情報は、自機と親機10との間の通信経路に存在する他の子機20の識別情報を少なくとも含む。なお、記憶部203は、例えば親機10によって割り当てられたネットワークN1内での識別番号を記憶してもよい。
子機20は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリを有するマイクロコンピュータを備えている。CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することによって、制御部202の機能が実現される。プログラムは、通信装置(子機20)の工場出荷時にあらかじめメモリに記憶されていてもよいし、メモリカードなどの記憶媒体に記録されて提供されてもよいし、電気通信回線を通して提供されてもよい。
計時部204は、例えば、通信部201が第1のパケットを受信した時点からの経過時間を計時する。
次に、親機10の構成を図2Bに基づいて説明する。
親機10は、通信部101と、制御部102と、記憶部103とを備える。
通信部101は、子機20との間でマルチホップ方式でパケットの伝送(送信および受信)を行う。通信部101は、子機20と同様、例えばG3−PLC規格に準拠した電力線通信方式で通信を行う通信モジュールを有している。
記憶部103は、ROMなどの不揮発性のメモリ、EEPROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリ、RAMなどの揮発性のメモリ、などから選択される記憶デバイスで構成される。記憶部103は、親機10を含むネットワークN1に割り当てられたネットワーク識別子、ネットワークN1に参入している子機20の情報、通信内容を暗号化又は復号するために用いられる暗号鍵などを記憶する。なお、ネットワークN1に参入している子機20の情報には、子機20の識別情報、経路情報、子機20に割り当てた識別番号などが含まれる。
親機10は、例えばCPU及びメモリを有するマイクロコンピュータを備える。CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することによって、制御部102の機能が実現される。プログラムは、親機10の工場出荷時にあらかじめメモリに記憶されていてもよいし、メモリカードなどの記憶媒体に記録されて提供されてもよいし、電気通信回線を通して提供されてもよい。
図1は本実施形態の通信システム1のトポロジーを示している。本実施形態の通信システム1は親機10と4台の子機21〜24とで構成されている。ここで、子機21は親機10及び子機22と通信可能であり、子機21のホップ数は1である。子機22は、子機21,23,24と通信可能であり、子機22は子機21を介して親機10と通信する。すなわち、子機22のホップ数は2である。子機23,24はそれぞれ子機22と通信可能であり、子機23,24は子機22と子機21とを介して親機10と通信する。すなわち、子機23,24のホップ数は3である。
次に、本実施形態の通信システム1の動作を図3及び図4に基づいて説明する。
まず、個々の子機20(通信装置)が、ネットワークN1に参入するまでの動作を、図3のフロー図に基づいて説明する。
子機20に電源が投入されたり、制御部202のリセット操作が行われたりして、子機20の制御部202が起動すると、制御部202は、親機10を含むネットワークN1に参入するための処理を行う。
制御部202は、制御部202の起動直後に、通信部201からビーコン要求を1回送信させる(ステップS1)。
子機20から送信されたビーコン要求が、親機10又はネットワークN1に参入済みの他の子機20によって受信されると、親機10又はネットワークN1に参入済みの他の子機20からビーコン要求に対するビーコン応答が送信される。
ビーコン要求を送信した子機20の通信部201が、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信すると(ステップS2のYes)、ネットワークN1に参入する処理を開始する(ステップS7)。このように、子機20の制御部202は起動直後に通信部201からビーコン要求を1回送信させている。したがって、子機20が親機10又はネットワークN1に参入済みの子機20と通信可能であれば、当該子機20の通信部201はビーコン要求に対するビーコン応答を受信できる。よって、子機20の制御部202は、通信部201が第1のパケット及び第2のパケットのいずれかを受信するよりも前にビーコン要求を送信でき、ネットワークN1に参入するまでの時間を短縮できる。
なお、ステップS7におけるネットワークN1への参入処理では、ビーコン要求を送信した子機20と、ビーコン応答を送信してきた親機10又は他の子機20との間で、参入処理のためのパケットが伝送される。なお、他の子機20がビーコン応答を送信してきた場合、ビーコン要求を送信した子機20は、ビーコン応答を送信してきた子機20を含む1台以上の他の子機20を介して親機10との間で、参入処理のためのパケットを交換する。ステップS7の参入処理では、子機20の認証に必要な情報(例えば子機20の識別情報やパスワードなど)を含むパケット、暗号鍵を交換するためのパケット、経路情報を含むルーティングパケットなどが子機20と親機10との間で伝送される。ここにおいて、ステップS7の参入処理で伝送されるパケットがfとなる。
一方、ビーコン要求を送信した子機20の通信部201が、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信しなければ(ステップS2のNo)、当該子機20の制御部202は、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う(ステップS3)。なお、第2のパケットは、ネットワークN1への参入処理が完了した子機20と親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットには、所定の時間間隔で定期的に伝送されるパケットや、経路探索のためのルーティングパケットなどがある。なお、親機10と子機20との間で定期的に伝送されるパケットとしては、例えば子機20が計測モジュールの計測結果(検針情報)を定期的に送信するパケットや、生存確認のためのハローパケットなどがある。
ここで、子機20の制御部202は、第1のパケット及び第2のパケットを受信できなければ(ステップS4のNo)、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを継続する。
一方、子機20の制御部202は、通信部201によって第1のパケットと第2のパケットとのいずれかが受信されると(ステップS4のYes)、ネットワークN1への参入処理を行っているか又は参入処理が完了した子機20と通信可能であると判断する。そして、子機20の制御部202は、通信部201からビーコン要求を送信させる(ステップS5)。
子機20の制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答が通信部201によって受信されると(ステップS6のYes)、ビーコン応答を送信してきた親機10又は他の子機20との間で、参入処理のためのパケットを交換する(ステップS7)。
子機20の制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を、ビーコン要求の送信時から所定時間が経過するまでに受信できなければ(ステップS6のNo)、ビーコン要求の送信回数と所定の最大送信回数n1との大小を比較する(ステップS8)。
ここで、ビーコン要求の送信回数が最大送信回数n1以下であれば(ステップS8のNo)、子機20の制御部202はビーコン要求を通信部201から送信させる(ステップS5)。
一方、ビーコン要求の送信回数が最大送信回数n1を超えていると(ステップS8のYes)、子機20の制御部202は、ビーコン要求の再送信を終了し、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う(ステップS3)。また、子機20の制御部202は、ビーコン要求の送信回数をリセットする。
次に、本実施形態の通信システム1において、複数台の子機20が、ネットワークN1に参入するまでの動作を図4のシーケンス図に基づいて説明する。なお、図4のシーケンス図に示した通信手順は一例にすぎず、ネットワークN1を構成する子機20の台数などに応じて通信順序は変わる場合がある。
本実施形態の通信システム1は、親機10と、4台の子機20(21〜24)とで構成されている(図1、図3参照)。親機10及び子機21〜24に電源が一斉に投入されるなどして、親機10の制御部102及び子機21〜24の制御部202が一斉に起動する(ステップS11)。この時点では4台の子機21〜24はネットワークN1に参入していない。
子機21〜24の制御部202が起動すると、子機21〜24の制御部202はビーコン要求を通信部201から送信させる。図4の例では、最初に子機22がビーコン要求を送信する(ステップS12)。このとき、子機22から送信されたビーコン要求を受信した子機21,23,24はネットワークN1に参入していないため、子機21,23,24はビーコン応答を送信しない。子機22の制御部202は、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信できないため、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちの状態となる。続いて、子機23と子機24とがビーコン要求を送信するが(ステップS13,S14)、子機23及び子機24から送信されたビーコン要求を受信した子機22はネットワークN1に参入していないので、ビーコン応答を送信しない。子機23,24の制御部202は、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信できないため、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちの状態となる。
その後、子機21の制御部202が通信部201からビーコン要求を送信させると(ステップS15)、子機21から送信されたビーコン要求は親機10によって受信され、親機10から子機21にビーコン応答が送信される(ステップS16)。子機21の制御部202は、通信部201によってビーコン応答が受信されると、親機10との間でネットワークN1に参入するための参入処理を行い(ステップS17)、ネットワークN1に参入する。ネットワークN1への参入処理では、子機21の認証に必要な情報を含むパケットや、暗号鍵を交換するためのパケットや、経路情報を含むルーティングパケットなどが子機21と親機10との間で送受信される。
ステップS17の参入処理において、子機21が、ネットワークN1への参入処理を行うために親機10に送信したパケット(第1のパケット)は、子機22の通信部201によっても受信される(ステップS18)。子機22の制御部202は、通信部201によって受信された第1のパケットに含まれる子機21の識別情報及びネットワークN1のネットワーク識別子をもとに、子機21がネットワークN1への参入処理を行っていると判断する。そして、子機22の制御部202は、計時部204に所定の待機時間の計時を開始させる。
計時部204が待機時間の計時を終了すると、すなわち第1のパケットの受信時から待機時間が経過すると、子機22の制御部202は、子機21に宛ててビーコン要求を送信するように通信部201を制御する(ステップS19)。この待機時間は、ネットワークN1への参入処理に必要な時間よりも長い時間に設定されているので、第1のパケットの受信時から待機時間が経過していれば、子機21がネットワークN1に参入する処理が完了していると想定される。ここで、ネットワークN1への参入処理を完了した子機21と親機10との間で伝送される第2のパケットを子機22の通信部201が受信した場合、子機22の制御部202は、待機時間の経過を待たずに通信部201からビーコン要求を送信させればよい。なお、第2のパケットを子機22の通信部201が受信した場合に、子機22の制御部202が、第2のパケットの受信時から待機時間が経過した後に、通信部201からビーコン要求を送信させてもよく、信号が衝突する可能性を低減できる。
ネットワークN1に参入済みの子機21の通信部201が、子機22から送信されたビーコン要求を受信すると、子機21の制御部202は、通信部201から送信元の子機22へ、ビーコン要求に対するビーコン応答を送信させる(ステップS20)。
子機22の制御部202は、通信部201によってビーコン応答が受信されると、子機21を介して親機10との間でネットワークN1に参入するための参入処理を行い(ステップS21)、ネットワークN1に参入する。
ステップS21の参入処理において、ネットワークN1への参入処理を行うために子機22が親機10に送信したパケット(第1のパケット)は、子機23,24の通信部201によっても受信される(ステップS22)。子機23,24の制御部202は、通信部201によって受信された第1のパケットに含まれる子機22の識別情報及びネットワークN1のネットワーク識別子をもとに、子機22がネットワークN1への参入処理を行っていると判断する。そして、子機23,24の制御部202は、計時部204に待機時間の計時を開始させる。
ここで、子機23の計時部204が子機24の計時部204よりも早く待機時間の計時を終了すると、子機23の制御部202は、子機22に宛ててビーコン要求を送信するように通信部201を制御する(ステップS23)。つまり、子機23の制御部202は、通信部201によって第1のパケットが受信された時点から待機時間T1が経過したタイミングで、子機22に宛ててビーコン要求を送信するように通信部201を制御する。子機22の通信部201が子機23から送信されたビーコン要求を受信すると、子機22の制御部202は、通信部201から送信元の子機23へ、ビーコン要求に対するビーコン応答を送信させる(ステップS24)。
子機23の制御部202は、通信部201によってビーコン応答が受信されると、子機22と子機21とを介して親機10との間でネットワークN1に参入するための参入処理を行い(ステップS25)、ネットワークN1に参入する。
なお、複数台の子機20のそれぞれは、信号の衝突を回避するためにCSMA(Carrier Sense Multiple Access)の処理を実行している。子機20は、通信部201にビーコン要求を送信させる前に、通信部201に受信信号の信号レベルを確認させており、受信信号の信号レベルが所定の閾値を超えると、通信部201からの信号送信を中止し、一定時間が経過した時点で信号送信を再開させる。
したがって、子機24の計時部204が待機時間の計時を終了した時点で、子機23と子機22とが通信を行っていれば、子機24の制御部202は通信部201から信号を送信させない。そして、ステップS25の参入処理が終了した後、子機24の通信部201が第1のパケットを受信した時点から時間T2が経過した時点で、子機24の制御部202は、子機22に宛ててビーコン要求を送信するように通信部201を制御する(ステップS26)。
子機22の通信部201が子機24から送信されたビーコン要求を受信すると、子機22の制御部202は、通信部201から送信元の子機24へ、ビーコン要求に対するビーコン応答を送信させる(ステップS27)。
子機24の制御部202は、通信部201によってビーコン応答が受信されると、子機22と子機21とを介して親機10との間でネットワークN1に参入するための参入処理を行い(ステップS28)、ネットワークN1に参入する。
なお、上記の説明では、複数台の子機20のそれぞれは、ネットワークN1に未参入の状態で第1のパケットを受信すると、ビーコン要求を送信しているが、ネットワークN1に未参入の状態で第2のパケットを受信すると、ビーコン要求を送信してもよい。すなわち、複数台の子機20のそれぞれは、ネットワークN1に未参入の状態で第1のパケット及び第2のパケットのうちのいずれかを受信すると、ビーコン要求を送信すればよい。ここで、ネットワークN1に未参入の状態で子機20の通信部201が第2のパケットを受信した場合、子機20の制御部202は、待機時間の経過を待って通信部201からビーコン要求を送信させてもよく、ネットワークN1に参入するまでの時間を短縮できる。なお、ネットワークN1に未参入の状態で子機20の通信部201が第2のパケットを受信した場合、子機20の制御部202は、第2のパケットの受信時から待機時間が経過した後に、通信部201からビーコン要求を送信させてもよい。これにより、通信部201から送信されるビーコン要求が、第2のパケットなどのパケットと衝突する可能性が低くなる。
以上のようにして、子機21〜24はネットワークN1への参入を完了し、以後は子機21〜24と親機10との間でマルチホップ方式でパケットの伝送が行われる。
なお、図4のシーケンス図は4台の子機20が一斉に起動した場合の動作を示しているが、親機10と子機20とでネットワークN1が構成されている状態で、ネットワークN1に1乃至複数台の子機20が新規に参入してもよい。この場合も、ネットワークN1に新規に参入する子機20の制御部202は、起動直後に通信部201にビーコン要求を1回送信させる。ここで、子機20の制御部202は、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信できれば、ネットワークN1への参入処理を開始する。一方、子機20の制御部202は、ビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン応答を受信できなければ、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。そして、子機20の制御部202は、第1のパケット及び第2のパケットのうちのいずれかを通信部201が受信すると、通信部201からビーコン要求を送信させており、ビーコン応答を受信できればネットワークN1への参入処理を開始する。
(3)変形例
本実施形態では、子機20の制御部202は、制御部202の起動直後に通信部201にビーコン要求を1回送信させているが、所定時間内にビーコン応答を受信できなければ、通信部201にビーコン要求を複数回送信させてもよい。そして、通信部201がビーコン要求を送信してから所定時間内、つまりビーコン要求の送信時から所定時間内に、ビーコン応答を通信部201が受信しないときは、制御部202が第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行うように構成されてもよい。電磁ノイズの影響による通信環境が一時的に悪化した場合でも、通信装置が、ビーコン要求に対するビーコン応答を受信できる確率が高くなる。
本実施形態では、子機20の制御部202は、制御部202の起動直後に通信部201にビーコン要求を1回送信させているが、所定時間内にビーコン応答を受信できなければ、通信部201にビーコン要求を複数回送信させてもよい。そして、通信部201がビーコン要求を送信してから所定時間内、つまりビーコン要求の送信時から所定時間内に、ビーコン応答を通信部201が受信しないときは、制御部202が第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行うように構成されてもよい。電磁ノイズの影響による通信環境が一時的に悪化した場合でも、通信装置が、ビーコン要求に対するビーコン応答を受信できる確率が高くなる。
また、本実施形態では、第1のパケット及び第2のパケットには、送信元アドレス(送信元の子機20の識別情報)と、送信先アドレス(識別情報)と、親機10を含むネットワークN1に割り当てられたネットワーク識別子が含まれている。また、子機20の記憶部203には、当該子機20が参入するネットワークN1のネットワーク識別子があらかじめ登録されている。ここで、子機20の制御部202は、ネットワーク識別子をもとに、自機の参入先のネットワークN1に参入中又は参入済みの子機20から第1のパケット又は第2のパケットを受信した場合のみ、ビーコン要求を送信してもよい。すなわち、子機20の制御部202は、ネットワークN1に未参入の状態で、第1のパケット又は第2のパケットを通信部201が受信した場合、受信したパケットに含まれるネットワーク識別子をもとに、参入先のネットワークか否かを判断する。そして、子機20の制御部202は、通信部201が受信したパケット(第1のパケット又は第2のパケット)に含まれるネットワーク識別子が記憶部203に記憶されたネットワーク識別子に一致すれば、通信部201からビーコン要求を送信させる。これにより、子機20の通信部201が、参入先のネットワークN1とは異なるネットワークの子機又は親機から第1のパケット又は第2のパケットを受信した場合、当該子機20の制御部202は通信部201からビーコン要求を参入させない。したがって、子機20は、記憶部203に記憶されているネットワーク識別子に対応したネットワークN1に参入することができる。
また本実施形態において、ネットワークN1に未参入の状態で第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、制御部202は、第1条件及び第2条件のいずれかが成立すると、通信部201にビーコン要求を送信させてもよい。第1条件とは、通信部201が受信したパケットの信号強度が第1閾値を超えるという条件である。第2条件とは、通信部201が受信したパケットの通信品質の評価値が第2閾値を超えるという条件である。
例えば、通信部201は、受信信号の信号強度を測定する機能を有している。制御部202は、通信部201が受信したパケットの信号強度を通信部201から取得し、この信号強度が第1閾値を超えていれば、通信部201にビーコン要求を送信させる。また、通信部201は、通信品質の評価値として受信信号の信号対雑音比(SN比)を求める機能を有していてもよい。制御部202は、通信部201が受信したパケットの信号対雑音比を通信部201から取得し、この信号対雑音比が第2閾値を超えていれば、通信部201にビーコン要求を送信させる。なお、子機20は、通信品質の評価値として受信信号の信号対雑音比を測定しているが、信号耐雑音比以外に通信速度などを評価値として求めてもよい。
このように、通信装置の制御部202は、受信したパケットの信号強度が第1閾値を超えているか、又は、通信品質の評価値が第2閾値を超えている場合に、通信部201にビーコン要求を送信させている。したがって、通信装置は、ネットワークN1に参入した後に通信環境が良好な通信経路で通信を行うことができる。
また、本実施形態の通信システム1において、複数台の子機20が一斉に起動するのは、電源が一斉に投入される場合に限定されず、例えばリセット信号を含むパケットを全ての子機20に送信して、複数台の子機20を一斉に再起動させる場合も含む。
また、本実施形態の通信システム1では、親機10及び子機20が、電力線通信方式でパケットを伝送しているが、親機10及び子機20が行う通信の通信方式は電力線通信方式に限定されない。例えば、親機10及び子機20は、無線局の免許が不要な近距離の無線通信方式でパケットを伝送してもよい。この種の無線通信方式としては、例えば、Wi−SUN(登録商標)(Wireless Smart Utility Network)規格に準拠した無線通信方式などがある。
本実施形態の通信システム1では子機20の台数が4台であったが、通信装置(子機20)の台数は4台に限定されず、通信システム1の規模に応じて適宜変更が可能である。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様の通信装置は、親機10と、通信装置(複数台の子機20のうちの1台)と、1台以上の子機(複数台の子機20のうち通信装置以外の子機20)とを備える通信システム1の通信装置である。通信システム1では、1台以上の子機及び通信装置と親機10との間でマルチホップ方式でパケットが伝送される。通信装置は、通信部201と、制御部202とを備える。通信部201は、直接又は1台以上の子機を介して、親機10にマルチホップ方式でパケットを伝送するように構成される。制御部202は、親機10を含むネットワークN1に参入していない未参入状態で、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。第1のパケットは、1台以上の子機のうちネットワークN1への参入処理を行っている子機と親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットは、1台以上の子機のうちネットワークN1への参入処理が完了した子機と親機10との間で伝送されるパケットである。制御部202は、第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201が受信したときに、ネットワークN1への参入処理を開始するように構成されている。
以上説明したように、第1の態様の通信装置は、親機10と、通信装置(複数台の子機20のうちの1台)と、1台以上の子機(複数台の子機20のうち通信装置以外の子機20)とを備える通信システム1の通信装置である。通信システム1では、1台以上の子機及び通信装置と親機10との間でマルチホップ方式でパケットが伝送される。通信装置は、通信部201と、制御部202とを備える。通信部201は、直接又は1台以上の子機を介して、親機10にマルチホップ方式でパケットを伝送するように構成される。制御部202は、親機10を含むネットワークN1に参入していない未参入状態で、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。第1のパケットは、1台以上の子機のうちネットワークN1への参入処理を行っている子機と親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットは、1台以上の子機のうちネットワークN1への参入処理が完了した子機と親機10との間で伝送されるパケットである。制御部202は、第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201が受信したときに、ネットワークN1への参入処理を開始するように構成されている。
第1の態様によれば、通信装置の制御部202は、ネットワークN1に参入していない未参入状態で第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させている。通信装置が第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを受信した場合、ネットワークN1への参入処理を行っているか、参入処理を完了している子機と通信装置が通信可能であると想定される。したがって、通信装置の通信部201がビーコン応答を受信できる確率が高くなり、通信装置がネットワークN1に参入するまでにビーコン要求を送信する回数が少なくなるため、通信トラフィックを低減することができる。
第2の態様の通信装置は、第1の態様において、制御部202は、未参入状態で第1のパケットを通信部201が受信したときは、第1のパケットの受信時から待機時間が経過したタイミングで、ビーコン要求を通信部201に送信させるように構成されてもよい。なお、待機時間は、ネットワークN1に参入するための参入処理にかかる時間よりも長い。
第2の態様によれば、第1のパケットの受信時から待機時間が経過していれば、第1のパケットの送信元である子機がネットワークN1への参入処理を完了している可能性が高くなるので、通信装置の通信部201がビーコン応答を受信できる確率が高くなる。したがって、通信装置がネットワークN1に参入するまでにビーコン要求を送信する回数が少なくなるため、通信トラフィックを低減することができる。
第3の態様の通信装置は、第1又は第2の態様において、制御部202は、制御部202の起動直後に、通信部201にビーコン要求を送信させてもよい。制御部202は、通信部201がビーコン要求の送信時から所定時間内にビーコン要求に対するビーコン応答を受信しないときは、第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行うように構成されてもよい。
第3の態様によれば、通信装置の制御部202は、制御部202の起動直後に通信部201にビーコン要求を送信させているので、親機10又はネットワークN1に参入済みの子機20と通信可能であれば、ビーコン要求に対するビーコン応答を受信できる。したがって、通信装置の制御部202は、通信部201が第1のパケット及び第2のパケットのいずれかを受信するよりも前にビーコン要求を送信でき、ネットワークN1に参入するまでの時間を短縮できる。
第4の態様の通信装置は、第1〜第3のいずれかの態様において、参入先のネットワークを示すネットワーク識別子を記憶する記憶部203を、更に備えてもよい。第1のパケット及び第2のパケットには親機10を含むネットワークN1のネットワーク識別子が含まれている。制御部202は、未参入状態で第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したとき、通信部201が受信したパケットに含まれるネットワーク識別子と、記憶部203に記憶されているネットワーク識別子とが一致するか否かを判断する。そして、制御部202は、両者が一致すると、通信部201にビーコン要求を送信させる。
第4の態様によれば、通信装置の制御部202は、記憶部203に記憶されたネットワーク識別子に対応するネットワークに参入することができる。
第5の態様の通信装置では、第1〜第4のいずれかの態様において、未参入状態で第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、制御部202は、第1条件及び第2条件のいずれかが成立すると、以下の処理を行うことも好ましい。第1条件とは、通信部201が受信したパケットの信号強度が第1閾値を超えるという条件である。第2条件とは、通信部201が受信したパケットの通信品質の評価値が第2閾値を超えるという条件である。制御部202は、第1条件及び第2条件のいずれかが成立すると、通信部201にビーコン要求を送信させる。
第5の態様によれば、通信装置の制御部202は、受信したパケットの信号強度が第1閾値を超えるか、又は、通信品質の評価値が第2閾値を超える場合に、通信部201にビーコン要求を送信させている。したがって、通信装置は、ネットワークN1に参入した後に通信環境が良好な通信経路で通信を行うことができる。
第6の態様の通信システムは、親機10と、親機10との間でパケットを伝送する複数台の子機20とを備える。親機10と複数台の子機20とはマルチホップ方式でパケットを伝送するように構成されている。複数台の子機20のそれぞれは、通信部201と、制御部202とを備える。制御部202は、親機10を含むネットワークN1に参入していない未参入状態で第1のパケット及び第2のパケットの受信待ちを行う。第1のパケットは、複数台の子機20のうち自機以外の子機20であってネットワークN1への参入処理を行っている子機20と、親機10との間で伝送されるパケットである。第2のパケットは、複数台の子機20のうち自機以外の子機20であってネットワークN1への参入処理が完了した子機20と、親機10との間で伝送されるパケットである。制御部202は、第1のパケットと第2のパケットとのいずれかを通信部201が受信したときに、通信部201にビーコン要求を送信させる。制御部202は、ビーコン要求に対するビーコン応答を通信部201が受信したときに、ネットワークN1への参入処理を開始するように構成されている。第6の態様によれば、通信トラフィックを低減することができる。
10 親機
20,21,22,23,24 子機
101,201 通信部
102,202 制御部
103,203 記憶部
204 計時部
20,21,22,23,24 子機
101,201 通信部
102,202 制御部
103,203 記憶部
204 計時部
Claims (6)
- 親機と、1台以上の子機と、通信装置とを備え、前記1台以上の子機及び前記通信装置と前記親機との間でマルチホップ方式でパケットが伝送される通信システムの前記通信装置であって、
通信部と、制御部とを備え、
前記通信部は、直接又は前記1台以上の子機を介して、前記親機にマルチホップ方式で前記パケットを伝送するように構成され、
前記制御部は、前記親機を含むネットワークに参入していない未参入状態で、前記1台以上の子機のうち前記ネットワークへの参入処理を行っている子機と前記親機との間で伝送される第1のパケット、及び前記1台以上の子機のうち前記ネットワークへの参入処理が完了した子機と前記親機との間で伝送される第2のパケットの受信待ちを行い、前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部にビーコン要求を送信させており、
前記制御部は、前記ビーコン要求に対するビーコン応答を前記通信部が受信したときに、前記ネットワークへの参入処理を開始するように構成されている、
ことを特徴とする通信装置。 - 前記制御部は、前記未参入状態で前記第1のパケットを前記通信部が受信したときは、前記第1のパケットの受信時から前記参入処理にかかる時間よりも長い待機時間が経過したタイミングで、前記ビーコン要求を前記通信部に送信させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記制御部の起動直後に、前記通信部に前記ビーコン要求を送信させ、
前記制御部は、前記通信部が前記ビーコン要求の送信時から所定時間内に前記ビーコン要求に対する前記ビーコン応答を受信しないときは、前記第1のパケット及び前記第2のパケットの受信待ちを行うように構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 参入先のネットワークを示すネットワーク識別子を記憶する記憶部を、更に備えており、
前記第1のパケット及び前記第2のパケットには前記親機を含む前記ネットワークのネットワーク識別子が含まれており、
前記制御部は、前記未参入状態で前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部が受信したパケットに含まれているネットワーク識別子と、前記記憶部に記憶されているネットワーク識別子とが一致すると、前記通信部に前記ビーコン要求を送信させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記未参入状態で前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部が受信したパケットの信号強度が第1閾値を超えるか、又は前記通信部が受信したパケットの通信品質の評価値が第2閾値を超えると、前記通信部に前記ビーコン要求を送信させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 親機と、前記親機との間でパケットを伝送する複数台の子機とを備え、
前記親機と前記複数台の子機とはマルチホップ方式で前記パケットを伝送するように構成されており、
前記複数台の子機のそれぞれは、通信部と、制御部とを備え、
前記制御部は、前記親機を含むネットワークに参入していない未参入状態で、前記複数台の子機のうち自機以外の子機であって前記ネットワークへの参入処理を行っている子機と前記親機との間で伝送される第1のパケット、及び前記複数台の子機のうち自機以外の子機であって前記ネットワークへの参入処理が完了した子機と前記親機との間で伝送される第2のパケットの受信待ちを行い、前記第1のパケットと前記第2のパケットとのいずれかを前記通信部が受信したときに、前記通信部にビーコン要求を送信させており、
前記制御部は、前記ビーコン要求に対するビーコン応答を前記通信部が受信したときに、前記ネットワークへの参入処理を開始するように構成されている、
ことを特徴とする通信システム。
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