JP2015046774A - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents

通信装置、通信方法及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線端末の消費電力を効果的に低減できるようにすることを目的とする。【解決手段】管理装置によって管理される無線ネットワークを構成する通信装置であって、他の通信装置から送信された前記無線ネットワークへの参加要求に応答し、該他の通信装置の前記無線ネットワークへの参加を受け入れる応答部と、無線端末から送信されたデータを、前記他の通信装置を介して受信し、該データに対する確認応答を、前記他の通信装置を介して前記無線端末に送信する受信部と、前記受信部が受信した前記データを前記管理装置に送信する送信部と、を有し、前記送信部は、送信した前記データに対する確認応答が一定時間内に受信されない場合、前記データを、前記管理装置に再度送信する通信装置を提供する。【選択図】図7

Description

本発明は、通信装置、通信方法及び通信システムに関する。
ZigBee(登録商標)等に代表される、近距離無線通信方式を用いたネットワークが普及している。近距離無線通信方式によって形成される小規模なネットワークは、PAN(Personal Area Network)とも呼ばれる。このようなネットワークは、3G又は4Gネットワークや無線LANと比べて、低電力でデータを送受信できることが特徴となっている。従って、PANは、バッテリ等で駆動するセンサや小型の無線端末の情報を収集するために利用されることが多い。
無線端末からの情報を収集する例として、特許文献1には、屋内の無線端末の測位を行う技術が開示されている。無線端末は、照明装置から固有情報を含むデータを受信すると、そのデータを、無線ネットワークを介して、ゲートウェイに送信する。ゲートウェイは、予め照明装置と固有情報とを関連付けられたテーブルを保持しており、無線端末から受信したデータにより、無線端末の位置を推定することができる。
また、ネットワークの形態として、主に、スター型、メッシュ型、ツリー型のネットワークが存在する。
スター型のネットワークでは、一つの親ノードに対して、多数の子ノードが直接接続される。親ノードと子ノードの間には、通信を中継する中継ノードが存在しないため、通信経路が単純となり、データの到達時間が短くなる反面、例えば、ネットワークが物理的に広い範囲に構築される場合には、その距離に応じた強度で電波を送出する必要がある。上述した特許文献1では、スター型のネットワークが用いられている。
メッシュ型のネットワークでは、データの転送機能を有するノードが、網の目状に接続される。メッシュ型のネットワークでは、ノードが追加又は削除されると、動的に経路が再計算されるため、自律的なネットワーク構成が可能である。また、スター型のネットワークと比べて、中継ノードが存在することにより、無線端末は、最寄りの中継ノードに到達する程度の電波を送出すればよく、スター型のネットワークと比べて低い電波強度で電波を送出することができる。このことは、低消費電力であることが要求される、センサや小型の無線端末等にとって、好都合である。
一方で、メッシュ型のネットワークでは、多数のノードが一斉にデータを送信することにより、電波干渉が生ずる可能性が高くなる。電波干渉が発生すると、データを送信したノードは、データの再送を行う必要が生じ、結果として、データの伝達に時間がかかる可能性がある。また、メッシュ型のネットワークでは、動的な経路探索のために、各ノードにおける経路計算に時間がかかるという欠点もある。さらに、ノードの数が増大すると、目的のノードまでのデータが到達する時間がさらに長くなるという欠点がある。
ツリー型のネットワークでは、親子関係を有する各ノードが、ツリー状に接続される。メッシュ型のネットワークと同様に、末端のノード以外のノードは、通信の中継機能を有する。従って、メッシュ型のネットワークと同様に、ノード間の距離を短くでき、低い電波強度で電波を送出できる。反面、メッシュ型のネットワークと同様に、ノード数の増大により、電波干渉の問題や、データの到達時間の問題が存在する。
センサ等の小型の無線端末は、消費電力を低減するために、可能な限り低い電力で無線電波を送出してデータを送信し、その後、速やかにスリープ状態となることが好ましい。
しかしながら、上述したスター型ネットワークでは、ネットワークが広範囲に広がっている場合に、親ノードまで到達可能な強い電波で無線信号を送出する必要があり、好ましくない。一方、メッシュ型ネットワーク及びツリー型ネットワークでは、ネットワークが多数のノードで構成される場合に、送信したデータが到達するまでの時間が長くなるため、無線端末は、その確認応答を受信するまで待機する必要がある。無線端末は、その間、スリープ状態に移行することができず、電力を無駄に消費してしまう可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、無線端末の消費電力を効果的に低減できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するため、本発明の一実施形態における通信装置は、
管理装置によって管理される無線ネットワークを構成する通信装置であって、
他の通信装置から送信された前記無線ネットワークへの参加要求に応答し、該他の通信装置の前記無線ネットワークへの参加を受け入れる応答部と、
無線端末から送信されたデータを、前記他の通信装置を介して受信し、該データに対する確認応答を、前記他の通信装置を介して前記無線端末に送信する受信部と、
前記受信部が受信した前記データを前記管理装置に送信する送信部と、
を有し、前記送信部は、送信した前記データに対する確認応答が一定時間内に受信されない場合、前記データを、前記管理装置に再度送信する。
本発明によれば、無線端末の消費電力を効果的に低減できるようになる。
本発明の一実施形態における通信システムの構成を表す概略図。 本発明の一実施形態における通信システムの構成を表す概略図。 本発明の一実施形態における主無線通信装置のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における副無線通信装置のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における管理装置のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における無線端末のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における主無線通信装置の機能ブロック図。 本発明の一実施形態における副無線通信装置の機能ブロック図。 本発明の一実施形態における管理装置の機能ブロック図。 本発明の一実施形態における無線端末の機能ブロック図。 無線端末の送信するフレームの構成例を表す図。 副無線通信装置の送信するフレームの構成例を表す図。 主無線通信装置の送信するフレームの構成例を表す図。 主無線通信装置のネットワーク参加処理を表すフローチャート。 主無線通信装置のビーコン要求受信処理を表すフローチャート。 主無線通信装置の参加要求受信処理を表すフローチャート。 主無線通信装置のデータ受信処理を表すフローチャート。 主無線通信装置の機能切替処理を表すフローチャート。 通信システムの動作例を表すシーケンス図。 通信システムの構成例を表す図。 通信システムの構成例を表す図。 通信システムの構成例を表す図。 通信システムの構成例を表す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.システムの概要
2.ハードウェア構成
2.1 主無線通信装置・副無線通信装置
2.2 管理装置
2.3 無線端末
3.機能
3.1 主無線通信装置
3.2 副無線通信装置
3.3 管理装置
3.4 無線端末
4.動作例
4.1 主無線通信装置の処理
4.1.1 ネットワーク参加処理
4.1.2 ビーコン要求受信処理
4.1.3 参加要求受信処理
4.1.4 データ転送処理
4.1.5 機能切替処理
4.2 通信システムの動作例
5.通信システムの構成例
≪ 1.システムの概要 ≫
図1は、本発明の一実施形態における通信システム1の概略図である。図1には、無線ネットワークで接続された主無線通信装置100、副無線通信装置200、管理装置300及び無線端末400、並びに、有線ネットワークに接続され、管理装置300を介して無線ネットワークを通信可能なサーバ500が表されている。
無線端末400は、任意の測定処理によって取得したデータ(例えば、位置情報、温度、気圧、湿度、電力等、任意のデータ)を、無線ネットワークを介して、サーバ500に送信する。無線端末400は、バッテリによって駆動し、所定の条件(例えば、加速度変化の検知、所定の時刻、所定の時間間隔等)に従ってスリープ状態から復帰し、データを取得して送信した後に、再びスリープ状態へと戻る。
図1の例を用いて、無線端末400が、サーバ500にデータを送信する際の、データの流れを説明する。図1において、副無線通信装置200、主無線通信装置100及び管理装置300による無線ネットワークは、既に確立されているものとする。無線端末400は、スリープ状態から復帰すると、最寄りの副無線通信装置200に対して、無線ネットワークへの参加要求を送信する。無線ネットワークへの参加後、無線端末400は、任意の測定処理により、データを取得する。そして、無線端末400は、そのデータを、最寄りの副無線通信装置宛に送信し、その確認応答を受信する。また、無線端末400は、副無線通信装置200から主無線通信装置100にデータが転送されると、主無線通信装置100から返送された確認応答を、副無線通信装置200経由で受け取る。無線端末400は、主無線通信装置100からの確認応答を受け取ると、再びスリープ状態へと戻る。
その後、無線端末400が送信したデータは、主無線通信装置100により、管理装置300に転送され、最終的に、サーバ500へと到達する。主無線通信装置100は、受け取ったデータがサーバ500まで伝送されることを保証する。すなわち、主無線通信装置100は、サーバ500までの経路上で、データ又は確認応答が失われた場合には、データが到達するまで、再送処理を繰り返す。
管理装置300は、無線ネットワークの起動し、無線ネットワークの管理を行う。無線ネットワークは、任意の通信方式によって形成されるが、例えば、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)を用いることができる。管理装置300は、例えばZigBeeによって無線ネットワークを構成する場合には、無線ネットワークを起動して管理する役割である、コーディネータとして動作することができる。管理装置300は、他の装置から、無線ネットワークへの参加要求を受け付け、所定の条件(例えば、予め登録済みの装置ID等)を満たす装置に対して参加応答(許可)を送信する。
主無線通信装置100は、管理装置300に対して、無線ネットワークへ参加要求を送信することにより、無線ネットワークに参加することができる。主無線通信装置100は、他の装置から受信したデータを、管理装置300に転送する役割を有する。また、主無線通信装置100は、他の装置から、無線ネットワークへの参加要求を受け付け、所定の条件(例えば、予め登録済みの装置ID等)を満たす装置に対して参加応答(許可)を送信する。
ここで、例えば、主無線通信装置100−1は、他の主無線通信装置100−2に対して、無線ネットワークへ参加要求を送信することにより、無線ネットワークに参加することができる。この場合には、管理装置300と、二台の主無線通信装置100−1、100−2の、三つの装置からなる、メッシュネットワークを構成する。図2は、無線ネットワークの階層構造を示した図であり、図中の破線で示された領域2は、上記の三台の装置によって構成されるネットワークを表している。このように、主無線通信装置100−1、100−2は、データを、他の主無線通信装置100を介して、管理装置300に伝送することが可能である。
副無線通信装置200は、管理装置300又は主無線通信装置100に対して、無線ネットワークへの参加要求を送信することにより、無線ネットワークに参加することができる。副無線通信装置200は、他の装置から受信したデータを、管理装置300又は主無線通信装置100に転送する役割を有する。また、副無線通信装置100は、無線端末400から、無線ネットワークへの参加要求を受け付け、所定の条件(例えば、予め登録済みの装置ID等)を満たす装置に対して参加応答(許可)を送信する。
ここで、副無線通信装置200は、主無線通信装置100及び他の副無線通信装置200から、無線ネットワークへの参加要求を受け付けることができない。従って、副無線通信装置200は、無線端末400から送信されたデータを、管理装置300又は主無線通信装置100に転送する。図2の破線で示された領域3内に、管理装置300に参加要求を送信した副無線通信装置200−1と、主無線通信装置100に参加要求を送信した副無線通信装置200−2が示されている。このように、主無線通信装置100以下の副無線通信装置200によって形成されるネットワークは、ツリー状となる。
以上のような構成により、無線端末400は、最寄りの装置に対してデータを送信した後、管理装置300からの確認応答を待たずに、より近くにある主無線通信装置100から確認応答を受信することにより、スリープ状態へと移行することができる。特に、無線ネットワークの規模が大きくなり、主無線通信装置100及び副無線通信装置200の数が多くなった場合でも、無線端末400がスリープ状態へと移行するまでの待機時間を低くすることができる。また、無線端末400は、最寄りの管理装置300、主無線通信装置100又は副無線通信装置200まで到達可能な電波を出力すればよいため、消費電力を低く抑えることができる。
≪ 2.ハードウェア構成 ≫
次に、図3−図6を用いて、本発明の一実施形態における主無線通信装置100と、副無線通信装置200と、管理装置300と、無線端末400のハードウェア構成を説明する。
≪ 2.1 主無線通信装置・副無線通信装置 ≫
図3、図4は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100及び副無線通信装置200のハードウェア構成例を表す。主無線通信装置100及び副無線通信装置200は、それぞれ、SOC(Silicon On Chip)11、21と、無線通信部12、22と、AC電源入力部13、23と、AC/DC変換部14、24を有する。
SOC11、21は、CPU、RAM、ROM等の装置や、UART、SDIO等の各種インターフェースを、一のチップ上に集約した部品である。無線通信部12、22は、例えばZigBeeやBluetooth等の無線通信方式に従って、電波を介して他の装置と通信する装置である。AC電源入力部13、23は、AC電源から電源供給を受け付け、AC/DC変換器14、24は、入力された交流電流を、所定の電圧の直流電流へと変換する。
主無線通信装置100及び副無線通信装置200は、例えば、照明器具や、換気扇や、無線LANのアクセスポイントや、スピーカや、非常灯や、火災報知機や、煙報知器や、監視カメラ等の電気機器に、内蔵又は外付けされて提供され、それらと電源を共有することができる。図3、図4に示されるように、主無線通信装置100及び副無線通信装置200は、同様のハードウェア構成を有する。
≪ 2.2 管理装置 ≫
図5は、本発明の一実施形態における管理装置300のハードウェア構成例を表す。管理装置300は、SOC31と、無線通信部32と、有線通信部33と、RAM34と、ROM35と、Nand Flash36と、AC電源入力部37と、AC/DC変換部38を有する。
SOC31は、CPU、RAM、ROM等の装置や、UART、SDIO等の各種インターフェースを、一のチップ上に集約した部品である。無線通信部32は、例えばZigBeeやBluetooth等の無線通信方式に従って、電波を介して他の装置と通信する装置である。有線通信部33は、例えばイーサネット(登録商標)の規格に従って、他の装置と通信する装置である。RAM34、ROM35、Nand Flash36は、SOC31に付加的に設けられた記憶装置であり、無線ネットワークの管理や、無線ネットワークと有線ネットワークとの間の通信変換処理等にかかる処理を効率的に行うために利用される。AC電源入力部37は、AC電源から電源供給を受け付け、AC/DC変換器38は、入力された交流電流を、所定の電圧の直流電流へと変換する。
≪ 2.3 無線端末 ≫
図6は、本発明の一実施形態における無線端末400のハードウェア構成例を表す。無線端末400は、SOC41と、無線通信部42と、バッテリー43を有する。
SOC41は、CPU、RAM、ROM等の装置や、UART、SDIO等の各種インターフェースを、一のチップ上に集約した部品である。当該無線端末400のSOC41は、特に、バッテリー動作を考慮し、低消費電力であることが望ましい。無線通信部42は、例えばZigBeeやBluetooth等の無線通信方式に従って、電波を介して他の装置と通信する装置である。バッテリ43は、ボタン電池やリチウムイオンバッテリのように、独立して電力を供給可能な装置である。
また、無線端末400は、図示しない加速度センサを搭載し、移動(すなわち、加速度の変化)を検知した時のみ、スリープ状態から復帰できるよう、構成されてもよい。また、無線端末400は、実行する測定処理に応じて、GPS受信機や、温度センサや、湿度センサや、気圧センサや、湿度センサや、電力計等の、各種センサーデバイスを搭載しても良い。
無線端末400は、例えば、PC等の機器のほか、本棚や机等のオフィス用品や、物流に用いられるコンテナやバレット等に取り付け可能な、タグの形状をしていてもよいし、携帯電話やPC等の情報処理装置に内蔵されて提供されてもよい。
≪ 3.機能 ≫
次に、図7−図10を用いて、本発明の一実施形態における主無線通信装置100と、副無線通信装置200と、管理装置300と、無線端末400の機能ブロックの構成を説明する。図7−図10には、これらの装置が備える様々な要素のうち、本実施形態の説明に特に関連する要素が示されている。
≪ 3.1 主無線通信装置 ≫
まず、図7を用いて、本発明の位置実施形態における主無線通信装置100の機能を説明する。主無線通信装置100は、制御部101と、通信部102と、記憶部103とを有する。
記憶部103は、SOC11に内蔵されたROMによって実現される。記憶部103は、自らの識別情報を表すIDと、当該主無線通信装置100が参加要求を送信して接続した装置の識別情報を表す親IDと、無線ネットワークに接続可能な装置の識別情報の一覧である認証情報とを記憶する。認証情報は、予め、無線ネットワークの管理者等によって用意される。
制御部101は、主にSOC11に内蔵されたCPUの処理によって実現され、主無線通信装置100の動作を制御する。
通信部102は、主に無線通信部12の処理によって実現され、参加要求部111と、参加応答部112と、送信部113と、受信部114と、電波強度取得部115と、機能切替部116とを有する。
参加要求部111は、まず、自らのIDを含むビーコン要求を一定範囲内に送信し、ビーコン応答を返した装置に対して、無線ネットワークへの参加要求を送信する。ここで、参加要求部111は、管理装置300からビーコン応答を受け取った場合には、管理装置300に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。また、複数の他の主無線通信装置から応答があった場合には、最も強い電波強度でビーコン応答を受信した主無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。代わりに、参加要求部111は、複数の他の主無線通信装置から応答があった場合には、接続された装置のが少ない主無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信してもよい。参加要求部111は、無線ネットワークへの参加を許可する旨の参加応答を受信した場合には、参加応答に含まれるIDを、記憶部103の親IDとして記憶する。
参加応答部112は、他の装置から送信されたビーコン要求に応じて、自らのIDを含むビーコン応答を送信する。
また、参加応答部112は、他の主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400から参加要求を受け付け、自らのIDを含む参加応答を、それらの装置に送信する。ここで、参加応答部112は、参加要求に含まれる装置のIDが、記憶部103の認証情報に含まれるか確認し、含まれている場合に、参加を許可する旨の参加応答を送信してもよい。一方、参加応答部112は、認証情報にIDが含まれていない装置に対しては、参加を拒絶する旨の参加応答を送信してもよい。
なお、参加応答部112は、副無線通信装置200から転送された参加要求を受信したことに応じて、参加応答を、それらの装置に送信してもよい。ここで、参加応答部112は、参加要求に含まれる装置のIDが、記憶部103の認証情報に含まれるか確認し、含まれている場合に、参加を許可する旨の参加応答を送信してもよい。一方、参加応答部112は、認証情報にIDが含まれていない装置に対しては、参加を拒絶する旨の参加応答を送信してもよい。
送信部113は、他の主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400から受信したデータを、無線ネットワークを介して、管理装置300又は他の主無線通信装置100に送信する。また、送信部113は、データの転送先の装置から確認応答を受信すると、その確認応答を、データの送信元の装置へと転送する。また、送信部113は、データを送信した後に、一定時間経っても、データを送信した先の装置から、確認応答が受信されない場合、データを再送することができる。
なお、図13は、無線端末400から送信され、副無線通信装置200を介して受信されたデータを、送信部113が、管理装置300に送信する際のフレームの構成例を表している。図13に示されるように、送信されるフレームは、データの宛先となる管理装置のID(管理装置ID)と、データの二番目の中継機となる自らのID(主無線通信装置ID)と、最初にデータを中継した一番目の中継機である副無線通信装置のID(副無線通信装置ID)とを含む。また、送信されるフレームは、本データを最初に送信した無線端末のID(無線端末ID)と、その無線端末が実行した測定処理の結果であるデータの内容を含む。このうち、副無線通信装置ID以下の情報は、副無線通信装置から受信したフレーム構成と同様である(図12)。
送信部113は、受信部114が受け取ったフレーム(図12)の先頭に、「宛先」として、管理装置のID(管理装置ID)を付加し、次に、「中継機2」として、自らのID(主無線通信装置ID)を設定する。そして、送信部113は、フレームを管理装置300へと送信する。
なお、図13の例では、副無線通信装置からデータを受信し、管理装置にそのデータを転送する場合のフレーム構成を表している。しかしながら、例えば、主無線通信装置からデータを受信した場合や、主無線通信装置へとデータを転送する場合には、それぞれの装置のIDが、「中継機1」や「宛先」に設定される。また、例示されていないが、当該フレームは、さらに、無線端末がビーコン応答等により取得した受信電波強度を含んでいても良い。
受信部114は、他の主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400からデータを受信する。また、このとき、受信部114は、データを受信したことを表す確認応答を、データを送信した装置に対して送信することができる。
なお、図12は、受信部114が副無線通信端末から受信したデータを含むフレームの構成例を表している。図12に示されるように、受信されたフレームは、宛先である自らのID(主無線通信装置ID)と、データが中継された場合に、その中継を行った副無線通信装置のID(副無線通信装置ID)と、送信元である無線端末のID(無線端末ID)を含む。また、受信されたフレームは、本データを最初に送信した無線端末のID(無線端末ID)と、その無線端末が実行した測定処理の結果であるデータの内容を含む。また、例示されていないが、当該フレームは、さらに、無線端末がビーコン応答等により取得した受信電波強度を含んでいても良い。
電波強度取得部115は、ビーコン要求又はビーコン応答に係る電波強度を取得する。電波強度は、例えば、dBmの単位によって表される。電波強度取得部115は、例えば、ビーコン応答を送信した装置における、ビーコン要求の受信電波強度であってもよいし、ビーコン応答そのものの受信電波強度であってもよい。前者の場合には、ビーコン応答を送信した装置は、測定した受信電波強度を含む、ビーコン応答を送信する。
機能切替部116は、所定のタイミングで、ビーコン要求を一定範囲内に送信し、ビーコン応答を返した主無線通信装置100の数と電波受信強度に応じて、自らの、主無線通信装置100としての機能を、副無線通信装置200としての機能に切り替える。具体的には、機能切替部116は、電波受信強度が一定値以上であるビーコン応答を、一定数以上の主無線通信装置100から受信した場合に、自らが副無線通信装置200として動作するよう、設定を切り替える。ビーコン要求の到達範囲内に多数の主無線通信装置100がある場合には、主無線通信装置100間での無駄な中継が生じる可能性が高い。従って、当該無線通信装置100が、副無線通信装置200へと機能を切り替えることにより、無駄な中継処理によるデータ送信遅延を防止することができる。
以上の機能により、本実施形態における主無線通信装置100は、主無線通信装置100、副無線通信装置200及び無線端末400から、無線ネットワークへの参加要求を受け付けることができる。また、主無線通信装置100は、これらの装置から送信されたデータを、管理装置300又は他の主無線通信装置100に転送することができる。
≪ 3.2 副無線通信装置 ≫
次に、図8を用いて、本発明の位置実施形態における副無線通信装置200の機能を説明する。副無線通信装置200は、制御部201と、通信部202と、記憶部203とを有する。
記憶部203は、主にSOC21に内蔵されたROMによって実現される。記憶部203は、自らの識別情報を表すIDと、当該副無線通信装置200が参加要求を送信して接続した親となる装置の識別情報を表す親IDと、予め無線ネットワークに接続可能な装置の識別情報の一覧である認証情報とを記憶する。
制御部201は、SOC21に内蔵されたCPUの処理によって実現され、副無線通信装置200の動作を制御する。
通信部202は、主に無線通信部22の処理によって実現され、参加要求部211と、参加応答部212と、送信部213と、受信部214と、電波強度取得部215とを有する。
参加要求部211は、まず、自らのIDを含むビーコン要求を一定範囲内に送信し、ビーコン応答を返した装置に対して、無線ネットワークへの参加要求を送信する。ここで、参加要求部111は、管理装置300からのビーコン応答を受け取った場合には、管理装置300に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。また、参加要求部111は、主無線通信装置からビーコン応答を受け取った場合には、その主無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。また、複数の主無線通信装置からビーコン応答を受け取った場合には、最も強い電波強度でビーコン応答を受信した主無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。代わりに、参加要求部111は、複数の主無線通信装置からビーコン応答を受け取った場合には、接続された装置の接続数が少ない主無線通信装置に対して、参加要求を送信してもよい。参加要求部211は、無線ネットワークへの参加を許可する旨の参加応答を受信した場合には、参加応答に含まれるIDを、記憶部203の親IDとして記憶する。
ここで、参加要求部211は、主無線通信装置100の参加要求部111と異なり、他の副無線通信装置200から、ビーコン応答を受け取っても、その副無線通信装置200に対して、参加要求を送信しない。これにより、副無線通信装置200同士が接続されることを回避し、ネットワークの複雑化を防止することができる。
参加応答部212は、他の装置から送信されたビーコン要求に応じて、自らのIDを含むビーコン応答を送信する。
また、参加応答部212は、無線端末400から参加要求を受信したことに応じて、参加応答を、管理装置300又は主無線通信装置100に転送する。そして、参加応答部212は、受信した参加応答を、無線端末400に転送する。
また、参加応答部212は、記憶部203に格納される認証情報を用いて、自ら参加判断を行ってもよい。すなわち、参加応答部212は、参加要求に含まれる装置のIDが、記憶部203の認証情報に含まれるか確認し、含まれている場合に、参加を許可する旨の参加応答を送信してもよい。一方、参加応答部212は、認証情報にIDが含まれていない装置に対しては、参加を拒絶する旨の参加応答を送信してもよい。ここで、参加応答には、自らのIDが含まれる。
送信部213は、無線端末400から受信したデータを、無線ネットワークを介して、管理装置300又は主無線通信装置100に送信する。また、送信部213は、データの転送先の装置から確認応答を受信すると、その確認応答を、データの送信元の装置へと転送する。
なお、図12は、送信部213が主無線管理装置100にデータを送信する際のフレームの構成例を表している。図12に示されるように、送信されるフレームは、データの宛先となる主無線通信装置のID(主無線通信装置ID)と、中継機となる自らのID(副無線通信装置ID)と、当該データを送信した無線端末のID(無線端末ID)とを含む。また、送信されるフレームは、無線端末が実行した測定処理の結果であるデータの内容を含む。このうち、無線端末ID以下の情報は、無線端末から受信したフレーム構成と同様である(図11)。
送信部213は、受信部214が受け取ったフレーム(図11)の先頭に、「宛先」として、主無線通信装置のID(主無線通信装置ID)を付加し、次に、「中継機1」として、自らのID(副無線通信装置ID)を設定する。そして、送信部213は、フレームを主無線通信装置100へと送信する。
なお、図12の例では、主無線通信装置にデータを転送する場合のフレーム構成を表している。しかしながら、例えば、管理装置にデータを転送する場合には、管理装置のIDが、「宛先」に設定される。また、例示されていないが、当該フレームは、さらに、無線端末がビーコン応答等により取得した受信電波強度を含んでいても良い。
受信部214は、無線端末400からデータを受信する。また、受信部214は、データを受信したことを表す確認応答を、無線端末400に対して送信することができる。
なお、図11は、受信部214が無線端末から受信したデータを含むフレームの構成例を表している。図11に示されるように、受信されたフレームは、宛先である自らのID(副無線通信装置ID)と、送信元である無線端末のID(無線端末ID)を含む。また、受信されたフレームは、無線端末が実行した測定処理の結果であるデータの内容を含む。また、例示されていないが、当該フレームは、さらに、無線端末がビーコン応答等により取得した受信電波強度を含んでいても良い。
電波強度取得部215は、ビーコン要求又はビーコン応答に係る電波強度を取得する。電波強度は、例えば、dBmの単位によって表される。電波強度取得部215は、例えば、ビーコン応答を送信した装置における、ビーコン要求の受信電波強度であってもよいし、ビーコン応答そのものの受信電波強度であってもよい。前者の場合には、ビーコン応答を送信した装置は、測定した受信電波強度を含む、ビーコン応答を送信する。
以上の機能により、本実施形態における副無線通信装置200は、無線端末400からの無線ネットワークへの参加要求に応答することができる。また、副無線通信装置200は、無線端末400から受け取ったデータを、管理装置300又は主無線通信装置100に転送することができる。
≪ 3.3 管理装置 ≫
次に、図9を用いて、本発明の位置実施形態における管理装置300の機能を説明する。管理装置300は、制御部301と、通信部302と、記憶部303とを有する。
記憶部303は、SOC31に内蔵されたROM又はNand Flash35等によって実現される。記憶部303は、自らの識別情報を表すIDと、予め無線ネットワークに接続可能な装置の識別情報の一覧である認証情報とを記憶する。
制御部301は、SOC31に内蔵されたCPUの処理によって実現され、管理装置300の動作を制御する。
通信部302は、主に無線通信部32又は有線通信部33の処理によって実現され、参加応答部311と、送信部312と、受信部313とを有する。
参加応答部311は、他の装置から送信されたビーコン要求に応じて、自らのIDを含むビーコン応答を送信する。
また、参加応答部311は、主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400から参加要求を受信したことに応じて、自らのIDを含む参加応答を、それらの装置に送信する。ここで、参加応答部312は、参加要求に含まれる装置のIDが、記憶部303の認証情報に含まれるか確認し、含まれている場合に、参加を許可する旨の参加応答を送信してもよい。一方、参加応答部312は、認証情報にIDが含まれていない装置に対しては、参加を拒絶する旨の参加応答を送信してもよい。
送信部312は、無線ネットワークを形成する主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400からデータを受信すると、当該データを、有線ネットワークに適合する形式へと変換して、サーバ500へと送信する。
受信部313は、主無線通信装置100、副無線通信装置200、あるいは無線端末400からデータを受信する。また、このとき、受信部314は、データを受信したことを表す確認応答を、データを送信した装置に対して送信することができる。
以上の機能により、本実施形態における管理装置300は、主無線通信装置100、副無線通信装置200及び無線端末400から、無線ネットワークへの参加要求を受け付けることができる。また、管理装置300は、これらの装置から送信されたデータを、外部のネットワークに接続されたサーバ500に転送することができる。
≪ 3.4 無線端末 ≫
次に、図10を用いて、本発明の位置実施形態における無線端末400の機能を説明する。無線端末400は、制御部401と、通信部402と、測定部403と、記憶部404と、状態管理部405とを有する。
記憶部404は、SOC41に内蔵されたROMによって実現される。記憶部404は、自らの識別情報を表すIDと、当該無線端末400が参加要求を送信して接続した、親となる装置の識別情報を表す親IDとを記憶する。
制御部401は、SOC41に内蔵されたCPUの処理によって実現され、無線端末400の動作を制御する。
通信部402は、主に無線通信部42の処理によって実現され、参加要求部411と、送信部412と、受信部413と、電波強度取得部414とを有する。
参加要求部411は、まず、自らのIDを含むビーコン要求を一定範囲内に送信し、ビーコン応答を返した装置に対して、無線ネットワークへの参加要求を送信する。ここで、参加要求部111は、管理装置300からビーコン応答を受け取った場合には、管理装置300に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。また、参加要求部111は、主無線通信装置100からビーコン応答を受け取った場合には、その主無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。さらに、参加要求部111は、副無線通信装置200からビーコン応答を受け取った場合には、その副無線通信装置に対して、自らのIDを含む参加要求を送信する。
また、複数の主無線通信装置(又は副無線通信装置)から応答があった場合には、最も強い電波強度で応答を受信した主無線通信装置(又は副無線通信装置)に対して、参加要求を送信する。代わりに、参加要求部111は、複数の主無線通信装置(又は副無線通信装置)から応答があった場合には、接続された装置の接続数が少ない主無線通信装置(又は副無線通信装置)に対して、参加要求を送信してもよい。
参加要求部411は、無線ネットワークへの参加を許可する旨の参加応答を受信した場合には、参加応答に含まれるIDを、記憶部404の親IDとして記憶する。
送信部412は、測定部403が測定したデータを、無線ネットワークを介して、管理装置300、主無線通信装置100又は副無線通信装置200に送信する。
なお、図11は、送信部413が副無線管理装置200にデータを送信する際のフレームの構成例を表している。図11に示されるように、送信されるフレームは、データの宛先となる副無線通信装置のID(副無線通信装置ID)と、自らのID(無線端末ID)と、測定部403が実行した測定処理の結果であるデータの内容を含む。また、例示されていないが、送信部412は、電波強度取得部414が取得した受信電波強度を、フレームに含めてもよい。
図11の例では、副無線通信装置にデータを転送する場合のフレーム構成を表しているが、例えば、管理装置又は主無線通信装置にデータを転送する場合には、そのいずれかのIDが、「宛先」に設定される。
受信部413は、送信部412が送信したデータに対する確認応答を受信する。特に、受信部413は、主無線通信装置100からの確認応答を受け取ると、その旨を状態管理部405に通知する。
電波強度取得部414は、ビーコン要求又はビーコン応答に係る電波強度を取得する。電波強度は、例えば、dBmの単位によって表される。電波強度取得部414は、例えば、ビーコン応答を送信した装置における、ビーコン要求の受信電波強度であってもよいし、ビーコン応答そのものの受信電波強度であってもよい。前者の場合には、ビーコン応答を送信した装置は、測定した受信電波強度を含む、ビーコン応答を送信する。
測定部403は、図示しない、GPS受信機や、温度センサや、湿度センサや、気圧センサや、湿度センサや、電力計等の、各種センサーデバイス等によって実現され、測定処理を実行してデータを取得する。測定部403は、取得したデータを、送信部412に渡す。
状態管理部405は、SOC41に内蔵されたCPUの処理によって実現され、無線端末400の状態を管理する。状態管理部405は、所定の条件に応じて、通常状態と、少なくとも無線通信部42の電力供給を遮断したスリープ状態とを切り替える。状態管理部405は、例えば、所定の条件(例えば、加速度変化の検知、所定の時刻、所定の時間間隔等)が満たされると、スリープ状態から通常状態へと、状態を切り替える。そして、状態管理部405は、測定部403の取得したデータが、送信部412によって送信され、受信部413が主無線通信装置100からの確認応答を受信したことに応じて、状態を、通常状態からスリープ状態へと遷移させる。
以上の機能により、本実施形態における無線端末400は、スリープ状態から復帰するとともに、データを取得して送信し、そのデータが主無線通信装置に到達したことを確認した後に、スリープ状態へと戻ることができる。これにより、無線端末400は、データが管理装置300又はサーバ500に到達するまでの間、通常状態のまま待機する必要がなくなる。このことは、ネットワークの規模が大きくなり、無線端末400と管理装置300との間の通信経路が複雑となった場合に、特に有効に作用する。
≪ 4.動作例 ≫
次に、図14−図19を用いて、本発明の一実施形態における通信システム1の動作例を説明する。
≪ 4.1 主無線通信装置の処理 ≫
まず、図14−図18を用いて、本発明の一実施形態における主無線通信装置100の、ネットワーク参加処理、ビーコン要求受信処理、参加要求受信処理、データ転送処理及び機能切替処理を説明する。
≪ 4.1.1 ネットワーク参加処理 ≫
図14は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100のネットワーク参加処理を表すフローチャートである。主無線通信装置100は、ネットワーク参加処理を実行することにより、管理装置300の管理する無線通信ネットワークに参加することができる。
まず、主無線通信装置100の参加要求部111は、一定の範囲に、ビーコン要求を送信する(ステップS101)。ここで、参加要求部111が、管理装置300からビーコン応答を受信した場合には(ステップS102のYES)、その管理装置に参加要求を送信する(ステップS103)。そして、参加要求部111は、応答を受信し、無線ネットワークへの参加処理を完了する(ステップS104)。
一方、参加要求部111が、管理装置300からビーコン応答を受信しなかった場合には(ステップS102のNO)、ステップS105へと進む。ステップS105において、参加要求部111が、二以上の主無線通信装置100からビーコン応答を受信した場合には(ステップS105のYES)、電波強度取得部115は、それぞれのビーコン応答の受信電波強度を取得する(ステップS106)。参加要求部111は、最も高い受信電波強度でビーコン応答を受信した主無線通信端末に対して、参加要求を送信する(ステップS107)。そして、参加要求部111は、応答を受信し、無線ネットワークへの参加処理を完了する(ステップS108)。
また、ステップS105において、参加要求部111が、二以上の主無線通信装置100からビーコン応答を受信しなかった場合には(ステップS105のNO)、参加要求部111は、その主無線通信装置に参加要求を送信する(ステップS109)。そして、参加要求部111は、応答を受信し、無線ネットワークへの参加処理を完了する(ステップS110)。
以上の処理により、本実施形態における主無線通信装置100は、管理装置300の管理する無線ネットワークに参加することができる。
なお、ステップS106、S107において、二以上の主無線通信装置の中から、参加要求を送信する装置を決定する場合に、電波受信強度以外の、他の値が用いられてもよい。例えば、参加要求部111は、接続されている装置又は端末の数の少ない主無線通信装置に対して、参加要求を送信してもよい。なお、この場合には、主無線通信装置が送信するビーコン応答等を通じて、主無線通信装置に接続された装置又は端末の接続数を取得する必要がある。
≪ 4.1.2 ビーコン要求受信処理 ≫
図15は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100のビーコン要求受信処理を表すフローチャートである。主無線通信装置100は、ビーコン要求受信処理を実行することにより、他の装置に対して自らの存在を通知することができる。
まず、主無線通信装置100の参加応答部112は、他の装置からのビーコン要求を待ち受ける(ステップS201)。次に、参加応答部112は、他の装置からビーコン要求を受信すると(ステップS202のYES)、自らのIDを含むビーコン応答を送信する(ステップS203)。一方、参加応答部112は、他の装置からビーコン要求を受信しなかった場合には(ステップS202のNO)、ステップS201に戻り、他の装置からのビーコン要求を引き続き待ち受ける。
以上の処理により、本実施形態における主無線通信装置100は、他の装置が送信したビーコン要求に応答することができる。
なお、参加応答部112は、当該主無線通信装置100に接続された装置又は端末の数や、受信したビーコン要求の受信電波強度や、自らが主無線通信装置であることを表す情報等を含む、ビーコン応答を送信してもよい。これにより、ビーコン応答を受け取った装置は、当該主無線通信装置100に参加要求を送信すべきかどうか判断することが可能となる。
≪ 4.1.3 参加要求受信処理 ≫
図16は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100の参加要求受信処理を表すフローチャートである。主無線通信装置100は、参加要求受信処理を実行することにより、他の装置を無線ネットワークに参加させることができる。
まず、主無線通信装置100の参加応答部112は、他の装置からの参加要求を待ち受ける(ステップS301)。次に、参加応答部112は、他の装置から参加要求を受信すると(ステップS302のYES)、記憶部103に記憶された認証情報を参照する(ステップS303)。一方、参加応答部112は、他の装置から参加要求を受信しなかった場合には(ステップS302のNO)、ステップS301に戻り、他の装置からの参加要求を引き続き待ち受ける。
ステップS303の後に、参加応答部112は、参加要求に含まれる、参加要求を送信した装置のIDが、認証情報に含まれているかどうか判断する(ステップS304)。そして、参加要求を送信した装置のIDが、認証情報に含まれている場合には(ステップS304のYES)、参加応答部112は、接続を許可する旨の参加応答を送信する(ステップS305)。一方、参加要求を送信した装置のIDが、認証情報に含まれていない場合には(ステップS304のNO)、参加応答部112は、接続を拒絶する旨の参加応答を送信する(ステップS306)。
以上の処理により、本実施形態における主無線通信装置100は、他の装置からの無線ネットワークへの参加要求を処理することができる。
≪ 4.1.4 データ転送処理 ≫
図17は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100のデータ転送処理を表すフローチャートである。主無線通信装置100は、データ転送処理を実行することにより、無線端末から送信されたデータを、管理装置へと転送することができる。
まず、主無線通信装置100の受信部114は、他の装置からデータを待ち受ける(ステップS401)。次に、受信部114は、他の装置からデータを受信すると(ステップS402のYES)、その装置に対して、確認応答を送信する(ステップS403)。なお、確認応答は、当該主無線通信装置100のIDを含む。一方、受信部114は、他の装置からデータを受信しなかった場合には(ステップS402のNO)、ステップS401に戻り、他の装置からのデータを引き続き待ち受ける。
次に、送信部113は、受信部114が受信したデータを、管理装置300又は他の主無線通信装置100宛に送信する(ステップS404)。データの宛先は、例えば、当該主無線通信装置100が、管理装置300と隣接している場合には、その管理装置300である。また、当該主無線通信装置100が、管理装置300と隣接していない場合には、当該主無線通信装置100と管理装置300との経路上にある、隣接する他の主無線通信装置である。
そして、送信部113は、送信したデータに対する確認応答を一定時間内に受信したどうか判断する(ステップS405)。送信部113は、確認応答が、一定時間内に受信された場合には(ステップS405のYES)、処理を終了し、そうでない場合には(ステップS405のNO)、ステップS404に戻り、再度データを送信する。
以上の処理により、本実施形態における主無線通信装置100は、無線端末から送信されたデータを、主無線通信装置又は管理装置へと転送することができる。また、主無線通信装置100は、管理装置にデータが届くまで、再送処理を続ける。そのため、主無線通信装置100からの確認応答を受け取った無線端末は、データが管理装置まで到達したことを確認するまで待たずに、スリープ状態へと遷移することができる。これにより、特に無線ネットワークを構成するノードの数が多い場合であっても、無線端末による確認応答の待機時間を短くすることができ、無線端末の消費電力を低減することができる。
なお、ステップS405を経た後のステップS404におけるデータの送信回数が一定回数に達したにも関わらず、確認応答が受信されない場合には、送信部113は、再送を停止してもよい。この場合には、送信部113は、データの伝送に失敗した旨の通知を、サーバ500又は無線端末400に送信してもよい。
≪ 4.1.5 機能切替処理 ≫
図18は、本発明の一実施形態における主無線通信装置100の機能切替処理を表すフローチャートである。主無線通信装置100は、機能切替処理を実行することにより、自らの機能を、副無線通信装置へと切り替えることができる。
主無線通信装置100の機能切替部116は、一定の範囲に、ビーコン要求を送信する(ステップS501)。ここで、機能切替部116は、ビーコン応答を受信したかどうかを判断する(ステップS502)。そして、機能切替部116は、ビーコン応答を受信しなかった場合には(ステップS502のNO)、一定時間待機し(ステップS506)、再度ビーコン要求を送信する。
一方、機能切替部116は、ビーコン応答を受信した場合には、二以上の主無線通信装置からビーコン応答を受信したかどうかを判断する(ステップS503)。そして、二以上の主無線通信装置からビーコン応答を受信した場合には(ステップS503のYES)、機能切替部116は、さらに、所定の受信電波強度以上のビーコン応答を一定数以上の主無線通信装置から受信したかどうかを判断する(ステップS504)。そして、所定の受信電波強度以上のビーコン応答を一定数以上の主無線通信装置から受信した場合には(ステップS504のYES)、機能切替部116は、当該主無線通信装置の機能を、副無線通信装置に切り替える(ステップS505)。このとき、機能切替部116は、受信電波強度が最大であった主無線通信装置を、親ノードとして設定する。
一方、ステップS503において、二以上の主無線通信装置からビーコン応答を受信しなかった場合には(ステップS503のNO)、機能切替部116は、機能の切替を行わずに処理を終了する。また、ステップS504において、所定の受信電波強度以上のビーコン応答が一定数未満であった場合には(ステップS504のNO)、機能切替部116は、機能の切替を行わずに処理を終了する。
以上の処理により、本実施形態における主無線通信装置100は、近辺に多数の主無線通信装置が存在する場合には、自らのを副無線通信装置に切り替えることで、ネットワーク全体における主無線通信装置の数を削減し、管理装置と主無線通信装置によって構成されるメッシュ状のネットワーク構成を単純化することができる。
≪ 4.2 通信システムの動作例 ≫
次に、図19を用いて、本発明の一実施形態における通信システム1の動作を説明する。ここでは、通信システム1が、図1に例示されるような位置関係になっているものとする。以下の例では、管理装置300が、無線端末400が測位によって取得した位置に関するデータを受信するまでの動作を説明する。
まず、管理装置300が起動する(ステップS601)。管理装置300の参加応答部311は、他の装置からのビーコン要求及び参加要求を待ち受ける(ステップS602)。また、管理装置300の受信部313は、他の装置からのデータを待ち受ける(ステップS603)。
次に、主無線通信装置100が起動する(ステップS604)。主無線通信装置100の参加要求部111は、自らのIDを含む、ビーコン要求を送信する(ステップS605)。管理装置300の参加応答部311は、ステップS605で送信されたビーコン要求を受信すると、自らのIDを含むビーコン応答を、主無線通信装置100宛に送信する(ステップS606)。主無線通信装置100の電波強度取得部115は、ステップS606で受信したビーコン応答の受信電波強度を取得する(ステップS607)。
次に、主無線通信装置100の参加要求部111は、自らのIDを含む、参加要求を管理装置300に送信する(ステップS608)。管理装置300の参加応答部311は、参加要求に含まれるIDが、認証情報に含まれていることを確認し、主無線通信装置100を無線ネットワークに参加させてもよいと判断する(ステップS609)。そして、管理装置300の参加応答部311は、接続を許可する旨の参加応答を、主無線通信装置100に送信する(ステップS610)。
主無線通信装置100が無線ネットワークに参加した後に、主無線通信装置100の参加応答部112は、他の装置からのビーコン要求及び参加要求を待ち受ける(ステップS611)。また、主無線通信装置100の受信部114は、他の装置からのデータを待ち受ける(ステップS612)。
次に、副無線通信装置200が起動する(ステップS613)。副無線通信装置200の参加要求部211は、自らのIDを含む、ビーコン要求を送信する(ステップS614)。主無線通信装置100の参加応答部112は、ステップS614で送信されたビーコン要求を受信すると、自らのIDを含むビーコン応答を、副無線通信装置200宛に送信する(ステップS615)。副無線通信装置200の電波強度取得部215は、ステップS615で受信したビーコン応答の受信電波強度を取得する(ステップS616)。
次に、副無線通信装置200の参加要求部211は、自らのIDを含む、参加要求を主無線通信装置100に送信する(ステップS617)。主無線通信装置100の参加応答部112は、参加要求に含まれるIDが、認証情報に含まれていることを確認し、副無線通信装置200を無線ネットワークに参加させてもよいと判断する(ステップS618)。そして、主無線通信装置100の参加応答部112は、接続を許可する旨の参加応答を、副無線通信装置200に送信する(ステップS619)。
副無線通信装置200が無線ネットワークに参加した後に、副無線通信装置200の参加応答部212は、他の装置からのビーコン要求及び参加要求を待ち受ける(ステップS620)。また、副無線通信装置200の受信部214は、他の装置からのデータを待ち受ける(ステップS621)。
次に、無線端末400の状態管理部405は、所定の条件が満たされた(例えば、所定の時刻となった、前回のデータ送信から一定時間が経過した、あるいは、加速度の変化を検出した、等)ことを検出し、スリープ状態から復帰する(ステップS622)。無線端末400の参加要求部411は、自らのIDを含む、ビーコン要求を送信する(ステップS623)。副無線通信装置200の参加応答部212は、ステップS623で送信されたビーコン要求を受信すると、自らのIDを含むビーコン応答を、無線端末400宛に送信する(ステップS624)。無線端末400の電波強度取得部414は、ステップS624で受信したビーコン応答の受信電波強度を取得する(ステップS625)。
次に、無線端末400の参加要求部411は、自らのIDを含む、参加要求を副無線通信装置200に送信する(ステップS626)。副無線通信装置200の参加応答部212は、ステップS626で受信した参加要求を、主無線通信装置100に転送する(ステップS627)。主無線通信装置100の参加応答部112は、ステップS627で受け取った参加要求に含まれるIDが、認証情報に含まれていることを確認し、無線端末400を無線ネットワークに参加させてもよいと判断する(ステップS628)。そして、主無線通信装置100の参加応答部112は、接続を許可する旨の参加応答を、副無線通信装置200に送信する(ステップS629)。副無線通信装置200の参加応答部212は、ステップS629で受信した参加応答を、無線端末400に転送する(ステップS630)。これにより、無線端末400は、無線ネットワークに参加する。
次に、無線端末400の測定部403は、例えば、GPS受信機(特に、屋内向けの測位技術であるIMSE規格に対応したIMES受信機)による測定処理を実行して、位置に関するデータを取得する(ステップS631)。無線端末400の送信部412は、図11に例示されるようなフレームにより、データを副無線通信装置200に送信する(ステップS632)。副無線通信装置200の受信部214は、自らのIDを含む確認応答を、無線端末400に送信する(ステップS633)。
次に、副無線通信装置200の送信部213は、図12に例示されるようなフレームにより、主無線通信装置100にデータを転送する(ステップS634)。主無線通信装置100の受信部114は、自らのIDを含む確認応答を、副無線通信装置200に送信する(ステップS635)。副無線通信装置200の送信部213は、受け取った確認応答を、無線端末400へと転送する(ステップS636)。無線端末400の状態管理部405は、ステップS632で送信したデータに対する、主無線通信装置からの確認応答が受信されたことに応じて、当該無線端末の状態を、スリープ状態へ遷移させる(ステップS637)。
一方、主無線通信装置100の受信部114が、ステップS634においてデータを受信した後、主無線通信装置100の送信部113は、図13に例示されるフレームにより、データを管理装置300に転送する(ステップS638)。管理装置300の受信部313は、受信したデータに対する確認応答を、主無線通信装置100に送信する(ステップS639)。管理装置300は、後に、取得したデータを、サーバ500に送信する。
以上の処理により、スリープ状態から復帰した無線端末400が、主無線通信装置と副無線通信装置によって形成される無線ネットワークに参加し、取得したデータを、管理装置300に送信することができる。また、無線端末400は、主無線通信装置100から、送信したデータに対する確認応答を受信したことをもって、スリープ状態へと遷移することができる。これにより、無線端末400は、管理装置300からの確認応答を待つ必要がなくなるため、無線ネットワークの規模が大きくなった場合であっても、確認応答を待つ時間を短く保つことができる。その結果、無線端末400は、速やかにスリープ状態へと遷移することができ、消費電力を低減することができる。
≪ 5. 通信システムの構成例 ≫
次に、図20−図23を用いて、本発明の一実施形態における通信システム1の具体的な構成例を説明する。
図20は、通信システム1が設置される、例えば、屋内の仕切られたある空間を、模式的に表した図である。図20に示された通信システム1は、一台の管理装置300と、二台の無線通信装置100−1、100−2と、複数台の副無線通信装置200と、三台の無線端末400−1、400−2、400−3とを含む。図20に示される、破線で描かれた円は、各無線端末400がデータを送信することのできる、送信可能範囲を表している。
例えば、図20に示されるように、複数の副無線通信装置200は、空間内の複数の電気機器に内蔵されて、設置され得る。副無線通信装置200は、既存の電気機器に内蔵して提供されることにより、新たな電源配線の必要がないというメリットがある。また、特に、天井に設置された照明器具に、副無線通信装置200を内蔵することにより、送受信される電波の遮蔽物がなくなるというメリットがある。
例えば、図20に示される無線端末400は、測位によって、位置に関するデータを取得し、そのデータを、管理装置300を介して、サーバ500に伝送する必要があるものとする。このような場合に、無線端末400は、図20に示される空間内のどの位置に配置されても、データを送信できなければならない。
図20の例では、無線端末400−1が、四台の照明器具の中央に配置されても、その送信可能範囲に一以上の副無線通信装置(例えば、副無線通信装置200−1)が含まれるように、副無線通信装置が配置される。また、無線端末400−2、400−3が、空間内の端部に配置されても、その送信可能範囲に一以上の副無線通信装置(例えば、副無線通信装置200−2、200−3)が含まれるように、副無線通信装置が配置される。
一方で、図21に示されるように、空間内に、無線端末が持ち込まれる可能性のない、無線端末持ち込み対象外エリアが設けられている場合には、その領域には、副無線通信装置200を設置する必要がなくなる。
主無線通信装置100の位置は、管理装置300と直接通信できない副無線通信装置の位置によって、決定される。主無線通信装置100は、管理装置300と直接通信できない位置にある副無線通信装置が、少なくとも一台の主無線通信装置100と直接通信が可能となるよう、設置される。例えば、図22には、三台の副無線通信装置200−1、200−2、200−3の送信可能範囲が、破線の円で描かれている。例えば、空間内の端部にある副無線通信装置200−3が直接通信できるよう、主無線通信装置100−2が設置されている。これにより、副無線通信装置200は、管理装置300又は主無線通信装置100のいずれかと直接通信することが可能となる。なお、主無線通信装置100は、副無線通信装置200と同様に、空間内の複数の電気機器(例えば、天井に設置された照明器具)に内蔵されて、設置され得る。
さらに、複数の主無線通信装置100のうち、一の主無線通信装置は、管理装置300か、又は他の主無線通信装置と直接通信可能な位置に配置される。例えば、図23には、二台の主無線通信装置100−1、100−2の送信可能範囲が、破線の円で描かれている。例えば、主無線通信装置100−1は、管理装置300と直接通信できる位置に配置され、また、主無線通信装置100−2は、管理装置300とは直接通信できないが、主無線通信装置100−1と直接通信することができる。
主無線通信装置100も、副無線通信装置200と同様に、空間内の複数の電気機器に内蔵されて、設置されてもよい。主無線通信装置100は、既存の電気機器に内蔵して提供されることにより、新たな電源配線の必要がないというメリットがある。また、特に、天井に設置された照明器具に、主無線通信装置100を内蔵することにより、送受信される電波の遮蔽物がなくなるというメリットがある。
以上の構成により、無線端末400から送信されたデータは、管理装置300へと伝送される。
1 通信システム
100 主無線通信装置
101 制御部
102 通信部
103 記憶部
111 参加要求部
112 参加応答部
113 送信部
114 受信部
115 電波強度取得部
200 副無線通信装置
201 制御部
202 通信部
203 記憶部
211 参加要求部
212 参加応答部
213 送信部
214 受信部
215 電波強度取得部
300 管理装置
301 制御部
302 通信部
303 記憶部
311 参加応答部
312 送信部
313 受信部
400 無線端末
401 制御部
402 通信部
403 測定部
404 記憶部
405 状態管理部
411 参加要求部
412 送信部
413 受信部
414 電波強度取得部
国際公開第2005/086375号

Claims (9)

  1. 管理装置によって管理される無線ネットワークを構成する通信装置であって、
    他の通信装置から送信された前記無線ネットワークへの参加要求に応答し、該他の通信装置の前記無線ネットワークへの参加を受け入れる応答部と、
    無線端末から送信されたデータを、前記他の通信装置を介して受信し、該データに対する確認応答を、前記他の通信装置を介して前記無線端末に送信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記データを前記管理装置に送信する送信部と、
    を有し、前記送信部は、送信した前記データに対する確認応答が一定時間内に受信されない場合、前記データを、前記管理装置に再度送信する、
    通信装置。
  2. ビーコン信号を送出し、該ビーコン信号に対する応答を送信した装置に対して、前記無線ネットワークへの参加要求を送信する要求部をさらに有し、
    前記要求部は、前記管理装置が前記応答を送信した場合に、前記管理装置に対して前記参加要求を送信する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記応答に係る受信電波の電波強度を取得する取得部をさらに有し、
    前記要求部は、二以上の他の通信装置が前記応答を送信した場合に、最も大きな電波強度の前記応答を送信した他の通信装置に対して、前記参加要求を送信する、
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記無線ネットワークへの参加を認められた通信装置の識別情報を含む認証情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記応答部は、前記他の通信装置の識別情報が、前記認証情報に含まれる場合に、前記参加要求を受け入れる、
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記応答部は、前記無線端末から送信された前記無線ネットワークへの参加要求に応答し、該無線端末の前記無線ネットワークへの参加をさらに受け入れ、
    前記受信部は、前記無線端末から送信されたデータを直接受信し、該データに対する確認応答を、前記無線端末に対して直接送信する、
    請求項1乃至4何れか一項に記載の通信装置。
  6. 当該通信装置は、他の電気機器の電源から供給される電力によって駆動する、
    請求項1乃至5何れか一項に記載の通信装置。
  7. 前記電気機器は、天井に設置された照明機器である、
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 管理装置によって管理される無線ネットワークを構成する通信装置が実行する通信方法であって、
    他の通信装置から送信された前記無線ネットワークへの参加要求に応答し、該他の通信装置の前記無線ネットワークへの参加を受け入れる応答段階と、
    無線端末から送信されたデータを、前記他の通信装置を介して受信する受信段階と、
    該データに対する確認応答を、前記他の通信装置を介して前記無線端末に送信する第一送信段階と、
    前記受信段階において受信された前記データを前記管理装置に送信する第二送信段階と、
    前記第二送信段階において送信された前記データに対する確認応答が、一定時間内に受信されない場合に、前記データを、前記管理装置に再度送信する再送段階と、
    を有する、通信方法。
  9. 管理装置によって管理される無線ネットワークを構成する、第一通信装置及び第二通信装置を有する通信システムであって、
    前記無線ネットワークへの参加要求を前記第一通信装置に送信する要求部と、
    前記参加要求に応答し、前記第二通信装置の前記無線ネットワークへの参加を受け入れる応答部と、
    無線端末からデータを受信する第一受信部と、
    前記第一受信部により受信されたデータを前記第一通信装置に送信する第一送信部と、
    前記第一送信部により送信された前記データを受信し、該データに対する確認応答を送信する第二受信部と、
    前記第二受信部の受信したデータを前記管理装置に送信する第二送信部と、
    を有し、
    前記第一送信部は、受信した前記データに対する確認応答を前記無線端末に送信し、
    前記第二送信部は、送信した前記データに対する確認応答が一定時間内に受信されない場合、前記データを、前記管理装置に再度送信する、
    通信システム。
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