JPWO2014122754A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置においては、かごの加速度が異常加速度設定値に達した場合、綱車及びロープを含む質量体に発生する力を利用して非常止め装置を作動させる。綱車には、ロープに張力を与えるために上下動可能な張り車が含まれている。張り車に接続された上下振動抑制装置は、通常時に張り車の上下方向への変位を許容しつつ、かごの加速度が異常加速度設定値に達したときに張り車の上下方向への振動を抑制する。

Description

この発明は、例えば懸架体の破断時に非常止め装置によりかごが非常停止されるエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置では、予め設定された値を超える加速度がかごに発生した場合に、異常加速度検出機構により非常止め装置が作動される。異常加速度検出機構は、かごの動きに関連して動作する質量体を有しており、かごに設定値を超える加速度が発生した場合に、質量体に発生する力を利用して非常止め装置を作動させる。また、質量体としては、非常止め装置の作動レバーが接続されている調速機ロープと、調速機ロープが巻き掛けられた調速機シーブ及び張り車が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
WO2012/059970A1
上記のような従来のエレベータ装置では、かごの昇降行程が長くなり、調速機ロープが長くなると、調速機ロープの縦振動が非常止め装置の動作速度に影響するようになる。具体的には、懸架体の破断時に異常加速度検出機構により非常止め装置が作動する際、張り車は振動により下方向へ変位する。そして、この下方向への変位が調速機ロープの回転振動を抑えることになり、作動レバーの引き上げ時間に遅れが生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、異常加速度の検出時に非常止め装置をより短時間で作動させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、かごに搭載されている非常止め装置、昇降路の上部及び下部に設けられている複数の綱車、及び綱車に巻き掛けられており、かつ非常止め装置に接続されており、かごの昇降に伴って循環移動されるロープを備え、綱車には、ロープに張力を与えるために上下動可能な張り車が含まれており、かごの加速度が予め設定された異常加速度設定値に達した場合に、綱車及びロープを含む質量体に発生する力を利用して非常止め装置を作動させ、張り車には、上下振動抑制装置が接続されており、上下振動抑制装置は、通常時に張り車の上下方向への変位を許容しつつ、かごの加速度が異常加速度設定値に達したときに張り車の上下方向への振動を抑制する。
この発明のエレベータ装置は、かごの加速度が異常加速度設定値に達したときに上下振動抑制装置により張り車の上下方向への振動が抑制されるので、ロープの回転振動が抑制されるのが防止され、非常止め装置をより短時間で作動させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のエレベータ装置の要部を模式的に示す構成図である。 図2のガバナ機構の1自由度の簡易モデルを示す説明図である。 図2の引上棒の変位の時間応答を示すグラフである。 図2のガバナ機構の3自由度の簡易モデルを示す説明図である。 図5の簡易モデルにおける1次振動モードを示す説明図である。 図5の簡易モデルにおける2次振動モードを示す説明図である。 図5の簡易モデルにおける3次振動モードを示す説明図である。 図6〜図8の振動モードにおける周波数のかご位置に応じた変化を示すグラフである。 図4の引上棒の引き上げが遅延した場合を示すグラフである。 図2の張り車に力が作用したときの周波数と張り車の応答との関係を示すグラフである。 図2の上下振動抑制装置を示す正面図である。 図12の上下振動抑制装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の上下振動抑制装置を示す正面図である。 図14の上下振動抑制装置を示す側面図である。 図14の楔受け部材の周波数応答を示すグラフである。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を模式的に示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(電磁ブレーキ)7とを有している。
巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6と同軸に結合されたブレーキ車(ドラム又はディスク)と、ブレーキ車に接離されるブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキ車に押し付け制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から開離させ制動力を解除する電磁マグネットとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1の端部には、かご9が接続されている。懸架体8の第2の端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3により昇降路1内を昇降される。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご9を昇降させる。
昇降路1内には、かご9の昇降を案内する一対のかごガイドレール11と、釣合おもり10の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。昇降路1の底部には、かご9の昇降路1の底部への衝突を緩衝するかご緩衝器13と、釣合おもり10の昇降路1の底部への衝突を緩衝する釣合おもり緩衝器14とが設置されている。
かご9の下部には、かごガイドレール11に係合してかご9を非常停止させる非常止め装置15が搭載されている。非常止め装置15としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている(一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベータ装置では、次第ぎき式非常止め装置が用いられる)。非常止め装置15には、非常止め装置15を作動させる作動レバー16が設けられている。
機械室2には、かご9の過速度走行を検出する調速機17が設けられている。調速機17は、綱車としての調速機シーブ18、過速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ18には、調速機ロープ19が巻き掛けられている。
調速機ロープ19は、昇降路1内に環状に敷設され、作動レバー16に接続されている。また、調速機ロープ19は、昇降路1の下部に配置された綱車としての張り車20に巻き掛けられている。張り車20は、調速機ロープ19に張力を与えるために上下動可能になっている。かご9が昇降されると、調速機ロープ19が循環移動され、かご9の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ18が回転される。
調速機17では、かご9の走行速度が過速度に達したことが機械的に検出される。検出する過速度としては、定格速度Vrよりも高い第1過速度Vosと、第1過速度よりも高い第2過速度Vtrとが設定されている。
かご9の走行速度が第1過速度Vosに達すると、過速度検出スイッチが操作される。過速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への給電が遮断され、巻上機ブレーキ7によりかご9が急停止される。
かご9の下降速度が第2過速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ19が把持され、調速機ロープ19の循環が停止される。調速機ロープ19の循環が停止されると、作動レバー16が操作され、非常止め装置15によりかご9が非常停止される。
図2は図1のエレベータ装置の要部を模式的に示す構成図である。作動レバー16は、引上棒21を介して調速機ロープ19に接続されている。実施の形態1の質量体は、作動レバー16、調速機シーブ18、調速機ロープ19、張り車20及び引上棒21を有している。かご9の加速度が予め設定された異常加速度設定値に達した場合、質量体に発生する力を利用して作動レバー16が操作され、非常止め装置15が作動する。
上記の異常加速度設定値は、異常加速度の検出により非常止め装置15を作動させるときのかご9の速度が、第2過速度Vtrよりも低くなるように設定されている。また、異常加速度設定値は、制御装置5の異常等によるかご9の急加速も検出できるように、通常運転時の加速度よりも高い値に設定される。また、異常加速度設定値は、かご9の上昇中に停電などで急停止(所謂E−Stop)する際に非常止め装置15が作動しないように、巻上機ブレーキ7による急停止時の減速度よりも高い値に設定される。
作動レバー16及び引上棒21には、かご9の通常の昇降時や巻上機ブレーキ7による非常停止時に非常止め装置15が作動しないように、非常止め装置15を作動させる方向とは反対方向のトルク(抵抗力)が付与されている。
張り車20には、上下振動抑制装置22が接続されている。上下振動抑制装置22は、通常時に張り車20の上下方向への変位を許容しつつ、かご9の加速度が異常加速度設定値に達したときに張り車20の上下方向への振動を抑制する。具体的には、上下振動抑制装置22は、質量体の1次の固有振動数よりも低い振動周波数では張り車20の上下方向への変位を許容し、1次の固有振動数以上の振動周波数では張り車20の上下方向への振動を抑制する。
また、上下振動抑制装置22は、昇降路1の下部と張り車20との間に直列に接続されたダンパ23及びばね24を有している。
以下、上下振動抑制装置22の作用について説明する。図3は図2のガバナ機構の1自由度の簡易モデルを示す説明図である。上記のように、作動レバー16及び引上棒21には、非常止め装置15を作動させる方向とは反対方向の力、例えば抵抗ばね25による下向きの押付力が付与されている。
そして、質量体と抵抗ばね25とを含むガバナ機構は、簡易的に、調速機ロープ19、作動レバー16及び引上棒21の全質量と、調速機シーブ18及び張り車20の回転慣性質量とを足し合わせた全質量26が、抵抗ばね25で支持される構造として評価できる。このため、質量体の慣性動作による非常止め装置15の動作は、引上棒21が、全質量26と抵抗ばね25とで決まる固有振動数で振動する現象と言える。
図4は図2の引上棒21の変位の時間応答を示すグラフであり、非常止め装置15がかごガイドレール11に接触する位置を破線で示している。引上棒21の振動波形は、単振動の振動波形となり、非常止め装置15がかごガイドレール11に接触する位置まで引き上げられた段階で、非常止め装置15が作動し、かご9の減速が始まる。
非常止め装置15が動作するまでの時間(T0)が長くなるほど、かご9の速度が上昇してしまうため、異常加速度設定値の検出から200msec程度で非常止め装置15が作動するのが望ましい。
しかしながら、かご9の昇降行程が長くなると、調速機ロープ19の長さが長くなり、図3の全質量26が一体となって運動するモデルは成り立たなくなる。従って、昇降行程が長い場合は、図5に示すように、3自由度の振動モデルを考える必要がある。
図6は図5の簡易モデルにおける1次振動モード(張り車20の上下振動)を示す説明図、図7は図5の簡易モデルにおける2次振動モード(調速機シーブ18及び張り車20の同相振動)を示す説明図、図8は図5の簡易モデルにおける3次振動モード(調速機シーブ18及び張り車20の逆相振動)を示す説明図、図9は図6〜図8の振動モードにおける周波数のかご位置に応じた変化を示すグラフである。
昇降行程が短い場合の引上棒21の動きは、図4に示したように、単振動の応答(固有振動数ω)となる。一方、昇降行程が長くなると、図9に示す固有振動数が下がっていくため、1次振動モード(の固有振動数ω1)が固有振動数ωに近づいていく。
この場合、図6に示すように、引上棒21の引き上げに費やされるべき質量体の慣性力の一部が、張り車20の上下振動に使われるため、引上棒21の引き上げ力が低下してしまい、非常止め装置15が作動するまでの時間T0が長くなってしまう(図10)。このため、非常止め装置15が作動するまでにかご9の速度が高くなり過ぎてしまう。
従って、昇降行程が長くなった場合は、張り車20の上下振動を抑制する対策が必要となる。一方、張り車20の上下振動を抑えるために、単に張り車20の上下の動きを拘束すると、経年変化により調速機ロープ19が伸びたときに、張り車20の自重によって調速機ロープ19に与えていた張力が減少してしまい、調速機ロープ19の回転運動に影響を与えることになる。
これに対して、実施の形態1の上下振動抑制装置22は、通常時に張り車20の上下方向への変位を許容しつつ、かご9の加速度が異常加速度設定値に達したときに張り車20の上下方向への振動を抑制するため、通常時の張り車20の回転に悪影響を与えず、異常加速度の検出時に調速機ロープ19の回転振動が抑制されるのが防止され、非常止め装置15をより短時間で作動させることができる。
このような上下振動抑制装置22を実現するための構成として、以下の設計が考えられる。図2の張り車20に上下方向の力Fが作用すると、張り車20の変位Xは、次式で示す関係となる。但し、Kはばね24のばね定数、Cはダンパ23の減衰定数である。
dX/dt=F*1/C+dF/dt*1/K
この式から、力Fに対する変位Xの応答を求めると、図11となる。応答は2直線で近似することができ、切り替わりの周波数はK/Cとなる。この値を1次の固有振動数ω1と一致させた場合、
ω1=K/C
となる。そして、1次の固有振動数よりも低い周波数では、張り車20にかかる抵抗は殆どなく、張り車20が上下に大きく振動できる。
一方、1次の固有振動数よりも高い周波数では、張り車20の変位が
X=F/K
に近づく。そのため、張り車20の上下変位を許容値に抑えるようにばね定数Kを設定し、1次の固有振動数で切り替わりの周波数となるように減衰定数Cを設定すれば、張り車20は、力Fの周波数に応じて適切に変位する。従って、調速機ロープ19の伸びに対する影響を受けることなく、非常止め装置15の作動時における張り車20の上下振動を効果的に抑制することができる。
また、調速機ロープ系の回転慣性を利用することによって、懸架体8が破断した場合に、調速機17における過速度設定値よりも低速の状態で非常止め装置15を短時間で作動させることができる。
図12は図2の上下振動抑制装置22を示す正面図、図13は図12の上下振動抑制装置22を示す側面図である。昇降路1の底部には、一対の張り車ガイドレール27が鉛直に設置されている。張り車20は、張り車取付部材28に回転自在に取り付けられている。張り車取付部材28は、張り車ガイドレール27に案内されて上下動可能になっている。張り車20及び張り車取付部材28により、張り車装置29が構成されている。張り車装置29は、上下方向へのみ変位可能となっている。
張り車ガイドレール27の下端部近傍には、ベース30が固定されている。ダンパ23は、ベース30上に設置されている。そして、ダンパ23のシリンダ部分が、ばね24(図12、13では図示せず)を介して張り車装置29に接続されている。
実施の形態2.
次に、図14はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の上下振動抑制装置を示す正面図、図15は図14の上下振動抑制装置を示す側面図である。張り車取付部材28の下部には、左右一対ずつの楔31が取り付けられている。楔31は、張り車ガイドレール27を挟んで配置されており、通常時は張り車ガイドレール27に対して摺動可能になっている。
また、張り車取付部材28の下部には、一対の支持ばね32を介して楔受け部材33が支持されている。楔受け部材33には、テーパ状の楔挿入孔33aが設けられている。通常時は、楔31と楔挿入孔33aとの間には隙間が確保されている。
実施の形態2の上下振動抑制装置36は、楔31、支持ばね32及び楔受け部材33を有している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図16は図14の楔受け部材33の周波数応答を示すグラフである。楔受け部材33の共振周波数は、張り車20の上下振動の固有振動数(ω1)よりも低く設定される。そのため、調速機ロープ19の伸びに対しては、張り車装置29、楔31、支持ばね32及び楔受け部材33が、調速機ロープ19の伸びと同じだけ下降し、楔31は楔受け部材33に接触しない。
一方、懸架体8の破断時に生じる張り車20の上下振動に対しては、張り車20の振動の周波数(ω1)に対して楔受け部材33が応答しないため、楔31が楔受け部材33に接触する。このとき、楔31が楔挿入孔33aに食い込むことにより、楔31が張り車ガイドレール27に押し付けられ、張り車装置29の上下振動が抑えられる。
従って、実施の形態2のような構成によっても、調速機ロープ19の伸びに対する影響を受けることなく、非常止め装置15の作動時における張り車20の上下振動を効果的に抑制することができる。
実施の形態3.
次に、図17はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を模式的に示す構成図である。実施の形態1では、調速機17が昇降路1の上部に設置されているが、実施の形態3では、昇降路1の下部に設置されている。昇降路1の上部には、上部綱車34が設置されている。また、昇降路1の下部の調速機シーブ18の上方には、転向綱車35が設けられている。そして、張り車20は、転向綱車35の下方に配置されている。
調速機ロープ19は、引上棒21との接続部から下方へ向かい、調速機シーブ18に巻き掛けられて上方へ折り返され、転向綱車35に巻き掛けられて下方へ折り返され、張り車20に巻き掛けられて再度上方へ折り返され、上部綱車34に巻き掛けられている。
調速機シーブ18、上部綱車34及び転向綱車35は、上下方向に拘束されている。他の構成は、実施の形態1と同様であり、上下振動抑制装置22は張り車20に接続されている。
このように、調速機17が昇降路1の下部に設置されるタイプのエレベータ装置にもこの発明は適用でき、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態3に示したタイプのエレベータ装置に実施の形態2の上下振動抑制装置を適用してもよい。
また、上記の例では、調速機シーブ及び調速機ロープを示したが、ロープは調速機ロープでなくてもよく、綱車は調速機シーブでなくてもよい。
さらに、図1では1:1ローピングのエレベータ装置を示したが、ローピング方式はこれに限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
さらにまた、この発明は、機械室2を持たない機械室レスエレベータや、種々のタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (4)

  1. 昇降路内を昇降されるかご、
    前記かごに搭載されている非常止め装置、
    前記昇降路の上部及び下部に設けられている複数の綱車、及び
    前記綱車に巻き掛けられており、かつ前記非常止め装置に接続されており、前記かごの昇降に伴って循環移動されるロープ
    を備え、
    前記綱車には、前記ロープに張力を与えるために上下動可能な張り車が含まれており、
    前記かごの加速度が予め設定された異常加速度設定値に達した場合に、前記綱車及び前記ロープを含む質量体に発生する力を利用して前記非常止め装置を作動させるエレベータ装置であって、
    前記張り車には、上下振動抑制装置が接続されており、
    前記上下振動抑制装置は、通常時に前記張り車の上下方向への変位を許容しつつ、前記かごの加速度が前記異常加速度設定値に達したときに前記張り車の上下方向への振動を抑制するエレベータ装置。
  2. 前記上下振動抑制装置は、前記質量体の1次の固有振動数よりも低い振動周波数では前記張り車の上下方向への変位を許容し、前記1次の固有振動数以上の振動周波数では前記張り車の上下方向への振動を抑制する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記上下振動抑制装置は、前記昇降路と前記張り車との間に直列に接続されているダンパ及びばねを有している請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記張り車の上下方向への変位を案内する張り車ガイドレールをさらに備え、
    前記上下振動抑制装置は、前記張り車とともに上下方向へ変位する楔と、前記張り車に対して支持ばねを介して接続されている楔受け部材とを有しており、
    前記楔受け部材には、楔挿入孔が設けられており、
    前記楔受け部材の周波数応答は、通常時の前記張り車の上下方向変位に対しては楔受け部材が前記張り車とともに変位し、前記かごの加速度が前記異常加速度設定値に達したときには前記楔受け部材が変位しないように設定されており、
    前記かごの加速度が前記異常加速度設定値に達したときに、前記楔が前記楔挿入孔に食い込むことにより、前記楔が前記張り車ガイドレールに押し付けられ、前記張り車の上下振動が抑えられる請求項1記載のエレベータ装置。
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