JP7418623B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベーター装置に関するものである。
従来のエレベーター装置では、かごがロープによって吊り下げられている。かごの下部には、レバーが設けられている。レバーには、張力検出ローラーが設けられている。張力検出ローラーには、ロープが掛けられている。ロープが破断すると、レバーが下方向へ回転し、非常止め装置が作動する(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-209022号公報
上記のような従来のエレベーター装置では、ロープの張力の大きな変動によって非常止め装置が作動するため、例えば、巻上機ブレーキの作動時にロープの張力が大きく変動した場合に、非常止め装置が誤作動する恐れがある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非常止め装置の誤作動を抑制することができるエレベーター装置を得ることを目的とする。
本開示に係るエレベーター装置は、昇降体、昇降体に設けられている非常止め装置、巻上機ブレーキを有しており、昇降体を昇降させる巻上機、昇降体に接続されており、かつ可撓性を有しており、昇降体の昇降に伴って張力が変動する被検出体、及び被検出体の張力変動に基づいて非常止め装置を作動させる張力式作動装置を備え、張力式作動装置は、被検出体における第1設定値以上の周波数の張力変動の振幅を低減するとともに、被検出体における第1設定値よりも低い第2設定値以下の周波数の張力変動の振幅を低減する周波数フィルターを有しており、張力式作動装置は、周波数フィルターを通過した被検出体の張力変動に基づいて、非常止め装置を作動させる。
また、本開示に係るエレベーター装置は、昇降体、昇降体に設けられている非常止め装置、及び昇降体に設けられており、昇降体の加速度に基づいて非常止め装置を作動させる加速度式作動装置を備え、加速度式作動装置は、昇降体の加速度の変化に応じて上下方向へ変位する検出おもりと、昇降体の上昇時に検出おもりの上方への変位を規制して、非常止め装置が作動することを抑制し、昇降体の下降時に検出おもりの上方への変位を許容して、非常止め装置が作動することを許容するストッパー機構とを有している。
本開示のエレベーター装置によれば、非常止め装置の誤作動を抑制することができる。
実施の形態1によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。 図1のかごガイドレールと非常止め装置との関係を示す正面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図1の非常止め装置の作動時の状態を示す正面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 図1のかごの下部を示す構成図である。 図6の張力式作動装置により非常止め装置が作動した状態を示す構成図である。 かごが最下階から最上階まで走行したときに第1ばねが受けるコンペンセーティング体の張力の変化を示すグラフである。 かごが最下階から最上階まで走行したときの可動プレートの下方への変位量の変化を示すグラフである。 図6の張力式作動装置を模式的に示す説明図である。 かごが最下階から最上階まで走行したときの張力式作動装置の状態を模式的に示す説明図である。 かごが最下階から最上階まで走行したときの第1伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 かごが最上階から最下階まで走行したときの第1伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 巻上機ブレーキの作動時に第1ばねが受けるコンペンセーティング体の張力の変化を示すグラフである。 巻上機ブレーキの作動時における可動プレートの位置の変化を示すグラフである。 懸架体の破断時における張力式作動装置の状態を模式的に示す説明図である。 かごが上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキが作動した場合におけるかごの下向きの加速度の変化と、懸架体が破断した場合におけるかごの下向きの加速度の変化とを示すグラフである。 かごが上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキが作動した場合に第1ばねが受ける張力の変化と、懸架体が破断した場合に第1ばねが受ける張力の変化とを示すグラフである。 かごが上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキが作動した場合における第1伝達部材の位置の変化と、懸架体が破断した場合における第1伝達部材の位置の変化とを示すグラフである。 実施の形態2によるエレベーター装置のかごの下部を示す構成図である。 実施の形態3によるエレベーター装置のかごの下部を示す構成図である。 非常止め装置の作動時における図21の張力式作動装置の状態を示す構成図である。 図21の張力式作動装置を模式的に示す説明図である。 かごが最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第1ばねが受ける張力の変化を示すグラフである。 かごが最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第1ばねが受ける張力の変化を示すグラフである。 実施の形態3のかごが最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第1伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 実施の形態3のかごが最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第1伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 実施の形態4によるエレベーター装置のかごの下部を示す構成図である。 非常止め装置の作動時における図28の加速度式作動装置の状態を示す構成図である。 かごが最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおけるかごの加速度の変化を示すグラフである。 かごが最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおけるかごの加速度の変化を示すグラフである。 実施の形態4のかごが最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第2伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 実施の形態4のかごが最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキが作動した場合と、懸架体が破断した場合とにおける第2伝達部材の位置の変化を示すグラフである。 実施の形態5によるエレベーター装置の非常止め装置を作動させる機構を模式的に示す構成図である。 非常止め装置が作動していない状態における図34の第1作動レバー、第1伝達部材、及び第2伝達部材の関係を示す側面図である。 張力式作動装置によって非常止め装置が作動した状態における図34の第1作動レバー、第1伝達部材、及び第2伝達部材の関係を示す側面図である。 実施の形態6によるエレベーター装置の非常止め装置を作動させる機構を模式的に示す構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1の上には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6と、図示しない巻上機モーターと、巻上機ブレーキ7とを有している。巻上機モーターは、駆動シーブ6を回転させる。巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の回転を制動する。巻上機ブレーキ7としては、電磁ブレーキが用いられている。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8は、可撓性を有している。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1端部には、昇降体としてのかご9が接続されている。懸架体8の第2端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられている。また、かご9及び釣合おもり10は、駆動シーブ6を回転させることによって昇降する。制御装置5は、巻上機3を制御することによって、かご9の運行を制御する。
昇降路1内には、一対のかごガイドレール11と、一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。一対のかごガイドレール11は、かご9の昇降を案内する。一対の釣合おもりガイドレール12は、釣合おもり10の昇降を案内する。
昇降路1のピット1aには、かご緩衝器13と、釣合おもり緩衝器14とが設置されている。ピット1aは、昇降路1の一部であって、最下階床面よりも下の部分である。
かご9の下部には、非常止め装置15及び張力式作動装置16が搭載されている。非常止め装置15は、一対のかごガイドレール11を把持することによって、かご9を非常停止させる。非常止め装置15としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベーターでは、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。
かご9の下部と釣合おもり10の下部との間には、被検出体としてのコンペンセーティング体17が吊り下げられている。コンペンセーティング体17は、駆動シーブ6の一側と他側とにおける懸架体8の重量不均衡を補償する。
コンペンセーティング体17は、可撓性を有している。コンペンセーティング体17としては、例えば、複数本のコンペンセーティングロープ、又は釣合鎖が用いられている。コンペンセーティング体17は、かご9の下部において張力式作動装置16に接続されている。
ピット1aには、釣合車18が設けられている。コンペンセーティング体17は、釣合車18に巻き掛けられている。釣合車18は、コンペンセーティング体17により吊り下げられている。これにより、釣合車18は、コンペンセーティング体17に張力を与えている。コンペンセーティング体17において、かご9の下部及び釣合おもり10の下部の吊り下げ部における張力は、かご9の昇降に伴って変動する。
張力式作動装置16は、コンペンセーティング体17の張力変動に基づいて、非常止め装置15を作動させる。
かご9には、速度検出器19が設けられている。速度検出器19は、かご9の速度に応じた信号を発生する。速度検出器19からの信号は、図示しない制御ケーブルを介して、制御装置5に送信される。制御装置5には、過大速度が設定されている。過大速度は、かご9の定格速度よりも高い速度、例えば定格速度の1.3倍に設定されている。
かご9の速度が過大速度となると、制御装置5によって巻上機3への電力の供給が遮断される。これにより、巻上機ブレーキ7が作動し、駆動シーブ6の回転が制動され、かご9が急停止する。
なお、速度検出器19による検出値が過大速度になると、図示しない安全回路が直ちに遮断されて、巻上機3への電力供給が遮断されてもよい。
速度検出器19としては、電気式センサー、光学式センサー、機械式センサー等を用いることができる。また、速度検出器19としては、かご9の変位の絶対値を検出する絶対値センサーを用いることができる。
機械式センサーは、例えば、検出回転体と、遠心機構と、過大速度検出スイッチとを有している。検出回転体は、かごガイドレール11に接触しながら回転する。遠心機構は、検出回転体に設けられており、検出回転体の回転速度に応じて変位する。過大速度検出スイッチは、かご9の速度が過大速度となったときに、遠心機構によって操作される。過大速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への電力の供給が遮断される。
図2は、図1のかごガイドレール11と非常止め装置15との関係を示す正面図である。図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。図4は、図1の非常止め装置15の作動時の状態を示す正面図である。図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。
非常止め装置15は、枠体21と、一対の把持部22とを有している。一対の把持部22のうちの一方は、一対のかごガイドレール11のうちの一方に対応している。一対の把持部22のうちの他方は、一対のかごガイドレール11のうちの他方に対応している。また、一対の把持部22は、枠体21に設けられている。図2~5では、一対の把持部22のうちの一方のみが示されている。
各把持部22は、一対の楔部材23、一対の楔ガイド24、及び複数の楔ガイドばね25を有している。
一対の楔部材23は、対応するかごガイドレール11にそれぞれ対向している。各楔ガイド24には、傾斜面24aが設けられている。傾斜面24aは、上方へ行くに従ってかごガイドレール11に近付いている。
各楔部材23は、対応する楔ガイド24の傾斜面24aに沿って、枠体21に対して上下動可能である。楔ガイドばね25は、枠体21と楔ガイド24との間に設けられている。
通常時には、各楔部材23は、図2に示すように、対応するかごガイドレール11に隙間を介して対向している。これに対して、非常止め装置15の作動時には、各楔部材23が上方向へ動かされる。このとき、各楔部材23は、傾斜面24aに案内されてかごガイドレール11に近付いて行き、かごガイドレール11に接触する。
各楔部材23がさらに上方向へ動かされると、各楔部材23は、楔ガイドばね25を縮めるように楔ガイド24を水平方向へ押しながら上方へ移動する。各かごガイドレール11と、対応する把持部22との間に発生する摩擦力は、枠体21に対する各楔部材23の上昇量に応じて増大する。これにより、各かごガイドレール11は、対応する把持部22によって把持され、かご9が非常停止する。
図6は、図1のかご9の下部を示す構成図である。非常止め装置15は、枠体21及び一対の把持部22に加えて、第1作動レバー26a、第2作動レバー26b、及び連動機構27を有している。
第1作動レバー26a及び第2作動レバー26bのそれぞれは、対応する一対の楔部材23に連結されている。非常止め装置15は、第1作動レバー26a及び第2作動レバー26bが回転することによって作動する。
連動機構27は、第1作動レバー26aの動きを、第2作動レバー26bに伝達し、第2作動レバー26bを第1作動レバー26aに連動させる。
張力式作動装置16は、可動プレート31、周波数フィルターとしてのフィルター機構32、及び第1伝達部材33を有している。可動プレート31は、接続ロッド28に対して固定されている。
フィルター機構32は、ローパスフィルター34と、ハイパスフィルター35とを有している。フィルター機構32は、バンドパスフィルターとして機能する。張力式作動装置16は、フィルター機構32を通過したコンペンセーティング体17の張力に基づいて、非常止め装置15を作動させる
ローパスフィルター34は、第1ばね36と、第1ダンパー37とを有している。第1ばね36は、可動プレート31と枠体21との間、即ち可動プレート31とかご9との間に配置されている。第1ダンパー37は、可動プレート31と枠体21との間に、第1ばね36に対して並列に配置されている。
コンペンセーティング体17は、接続ロッド28及び第1ばね36を介して、かご9の下部に接続されている。第1ばね36は、コンペンセーティング体17の張力を支持している。即ち、第1ばね36は、コンペンセーティング体17の張力に応じて伸縮する。
コンペンセーティング体17の張力が高いほど、第1ばね36の圧縮量が大きくなり、可動プレート31の下方への変位量が大きくなる。
ローパスフィルター34は、コンペンセーティング体17における第1設定値以上の周波数の張力変動の振幅を低減する。即ち、ローパスフィルター34による遮断周波数は、第1設定値以上の周波数である。第1設定値は、巻上機ブレーキ7の作動時におけるコンペンセーティング体17の張力変動の周波数以下の値である。
ハイパスフィルター35は、可動プレート31と枠体21との間に、第1ダンパー37に対して並列に配置されている。また、ハイパスフィルター35は、ローパスフィルター34と非常止め装置15との間に配置されている。
また、ハイパスフィルター35は、第2ダンパー38と、第2ばね39とを有している。第2ばね39は、第2ダンパー38の下方に配置されているとともに、第2ダンパー38に対して直列に接続されている。
ハイパスフィルター35は、コンペンセーティング体17における第2設定値以下の周波数の張力変動の振幅を低減する。即ち、ハイパスフィルター35による遮断周波数は、第2設定値以下の周波数である。第2設定値は、第1設定値よりも低い値である。また、第2設定値は、かご9の通常走行によるコンペンセーティング体17の張力変動に含まれる時間変動するDC成分、即ち直流成分を除去可能な周波数以上の値である。
ローパスフィルター34による遮断周波数は、第1ばね36のばね定数k1と、第1ダンパー37の減衰係数c1との比k1/c1によって決まる。ハイパスフィルター35による遮断周波数は、第2ばね39のばね定数k2と、第2ダンパー38の減衰係数c2との比k2/c2によって決まる。
また、第1ばね36のばね定数k1は、第2ばね39のばね定数k2よりも十分に大きい。即ち、第2ばね39の剛性値は、第1ばね36の剛性値に対して十分小さい。このため、第2ばね39は、第1ばね36の変位に対して影響を与えない。
第1伝達部材33は、ハイパスフィルター35における第2ダンパー38と第2ばね39との間の部分と、第1作動レバー26aとの間に連結されている。また、第1伝達部材33は、ハイパスフィルター35の動きを第1作動レバー26aに伝達する。
図7は、図6の張力式作動装置16により非常止め装置15が作動した状態を示す構成図である。懸架体8が破断してかご9が落下するとき、コンペンセーティング体17の張力が急激に減少する。これにより、第1ばね36が伸長し、可動プレート31及び第1伝達部材33が上方へ変位する。そして、第1作動レバー26a及び第2作動レバー26bが同時に回転し、各把持部22における一対の楔部材23が上方向へ動かされる。
図8は、かご9が最下階から最上階まで走行したときに第1ばね36が受けるコンペンセーティング体17の張力の変化を示すグラフである。かご9から釣合車18までのコンペンセーティング体17の質量を、コンペンセーティング体17の実効質量とする。コンペンセーティング体17の長さ及び実効質量は、かご9の高さに比例して大きくなる。このため、かご9が最下階から最上階まで走行すると、第1ばね36が受ける張力は徐々に大きくなる。
図9は、かご9が最下階から最上階まで走行したときの可動プレート31の下方への変位量の変化を示すグラフである。かご9が最下階から最上階まで走行すると、かご9の高さに比例して第1ばね36が圧縮され、可動プレート31の下方への変位量も連続的に大きくなる。
図10は、図6の張力式作動装置16を模式的に示す説明図である。図11は、かご9が最下階から最上階まで走行したときの張力式作動装置16の状態を模式的に示す説明図である。図12は、かご9が最下階から最上階まで走行したときの第1伝達部材33の位置の変化を示すグラフである。
第1ばね36の圧縮量、第1ダンパー37の圧縮量、及び第2ダンパー38の圧縮量は、第1ばね36が受けるコンペンセーティング体17の張力が高いほど大きくなる。しかし、かご9の通常走行時のコンペンセーティング体17の張力変動は、図8に示すように滑らかであり、振動を伴わないDC成分の変動である。
このため、第2ダンパー38は、図8の勾配に相当するDC成分の変化率に比例した力が作用することにより、時間とともに圧縮される。しかしながら、この変化率は非常に小さな値であるため、第2ダンパー38に作用する力は一定の小さな値となる。第2ダンパー38と第2ばね39とは直列に配置されているため、第2ばね39には、この第2ダンパー38に作用する力がそのまま作用する。これにより、第2ばね39と連結された第1伝達部材33は、図12に示すように少しだけ押し下げられた後、一定の変位を保つ。
図13は、かご9が最上階から最下階まで走行したときの第1伝達部材33の位置の変化を示すグラフである。図13の縦軸は、第2ばね39が伸びる方向の変位を示している。
かご9が最上階から最下階へ走行すると、コンペンセーティング体17の張力は、次第に減少する。この場合、第1ばね36が伸びる方向の動きを示すため、第1ばね36及び可動プレート31は上方へ変位する。この可動プレート31の上方向への動きによって、第2ダンパー38も伸ばされる動きとなり、第2ばね39も上方へ伸ばされる。
よって、第2ばね39と連結された第1伝達部材33も、図13に示すように、上向きにわずかに動くものの、ハイパスフィルター35によって、一定以上の引き上げ量とはならない。このため、第1伝達部材33は、図13に示すように、非常止め装置15を作動させる位置である作動位置P1までは到達しない。
従って、かご9の通常走行によるコンペンセーティング体17の振動を伴わないDC成分の張力変動による非常止め装置15の誤作動を抑制することができる。
図14は、巻上機ブレーキ7の作動時に第1ばね36が受けるコンペンセーティング体17の張力の変化を示すグラフである。図15は、巻上機ブレーキ7の作動時における可動プレート31の位置の変化を示すグラフである。
時刻t1に巻上機ブレーキ7が作動すると、かご9は、一定の減速度で減速する。このとき、第1ばね36が受ける張力は図14に示すように変化する。
また、巻上機ブレーキ7が作動すると、可動プレート31は第1ばね36が受ける張力の平均値分だけ変動する。第1ばね36に並列に第1ダンパー37が配置されているため、コンペンセーティング体17の張力変動は、第1ダンパー37によって吸収される。これにより、第1ばね36の伸縮及び可動プレート31の上下動が抑制され、第1伝達部材33の上下振動も抑制される。
従って、巻上機ブレーキ7の作動時のコンペンセーティング体17の振動を伴う張力変動による非常止め装置15の誤作動を抑制することができる。
図16は、懸架体8の破断時における張力式作動装置16の状態を模式的に示す説明図である。懸架体8の破断時には、第1ばね36及び第1ダンパー37が伸長し、可動プレート31が上方へ変位する。このとき、第2ダンパー38は、可動プレート31のステップ状の上方変位に対して追従することができず、伸長しないが、第2ばね39が伸長し、第1伝達部材33が上方へ変位する。これにより、第1作動レバー26a及び第2作動レバー26bが回転し、非常止め装置15が作動する。
図17は、かご9が上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキ7が作動した場合におけるかご9の下向きの加速度の変化と、懸架体8が破断した場合におけるかご9の下向きの加速度の変化とを示すグラフである。
時刻t1に巻上機ブレーキ7が作動した場合も、時刻t1に懸架体8が破断した場合も、かご9の加速度はステップ状に変化する。但し、懸架体8の破断時のかご9の加速度は、巻上機ブレーキ7の作動時におけるかご9の加速度よりも大きい。
図18は、かご9が上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキ7が作動した場合に第1ばね36が受ける張力の変化と、懸架体8が破断した場合に第1ばね36が受ける張力の変化とを示すグラフである。
巻上機ブレーキ7が作動した場合の張力の変化量は、コンペンセーティング体17の実効質量とかご9の加速度との積となる。また、懸架体8が破断した場合の張力の変化量は、コンペンセーティング体17の実効質量とかご9の加速度の積に、釣合車18の重量の1/2を加えた値となる。
図19は、かご9が上方向へ走行しているときに巻上機ブレーキ7が作動した場合における第1伝達部材33の位置の変化と、懸架体8が破断した場合における第1伝達部材33の位置の変化とを示すグラフである。なお、図19では、図15に示した振動成分は無視されている。
可動プレート31の位置がステップ状に変化すると、第1伝達部材33は、第2ダンパー38の効果によって、時間遅れを伴いながら上方へ変位する。この後、加速度が一定値となるため、第2ダンパー38の減衰力が開放され、第1伝達部材33は、第2ばね39の初期位置まで戻る。
巻上機ブレーキ7が作動した場合におけるかご9の加速度は、懸架体8が破断した場合におけるかご9の加速度よりも小さい。よって、巻上機ブレーキ7が作動した場合におけるコンペンセーティング体17の張力減少量は、懸架体8が破断した場合におけるコンペンセーティング体17の張力減少量よりも小さい。そして、巻上機ブレーキ7が作動した場合における第1伝達部材33の上方への変位量は、懸架体8が破断した場合における第1伝達部材33の上方への変位量よりも小さい。
ここで、巻上機ブレーキ7の作動時における第1伝達部材33の変位量をΔxe、懸架体8の破断時における第1伝達部材33の変位量をΔxr、作動位置P1までの第1伝達部材33の変位量をΔxsとする。Δxe<Δxs<Δxrを満たすように作動位置P1を設定することによって、懸架体8の破断時に非常止め装置15を直ちに作動させることができる。また、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動を、より確実に抑制することができる。
このようなエレベーター装置では、フィルター機構32は、コンペンセーティング体17における第1設定値以上の周波数の張力変動の振幅を低減する。また、フィルター機構32は、コンペンセーティング体17における、第1設定値よりも低い第2設定値以下の周波数の張力変動の振幅を低減する。そして、張力式作動装置16は、フィルター機構32を通過したコンペンセーティング体17の張力変動に基づいて、非常止め装置15を作動させる。
このため、非常止め装置15を作動させる場合における張力変動以外の張力変動の影響を低減することができ、非常止め装置15の誤作動を抑制することができる。また、懸架体8の破断時には、非常止め装置15を直ちに作動させることができる。
また、第1設定値は、巻上機ブレーキ7の作動時におけるコンペンセーティング体17の張力変動の周波数以下の値である。このため、巻上機ブレーキ7の作動時におけるコンペンセーティング体17の張力変動による非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
また、第2設定値は、かご9の通常走行によるコンペンセーティング体17の張力変動に含まれる時間変動するDC成分を除去可能な周波数以上の値である。このため、かご9の通常走行によるコンペンセーティング体17の張力変動による非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
ローパスフィルター34は、第1ばね36と第1ダンパー37とを有しており、ハイパスフィルター35は、第2ダンパー38と第2ばね39とを有している。このため、フィルター機構32を機械要素だけで構成することができ、電力を用いずに非常止め装置15を作動させることができる。
また、調速機及び調速機ロープを省略することができ、機器コストを削減するとともに、昇降路1の省スペース化を実現することができる。
また、調速機ロープを省略することにより、地震時及び強風時に、調速機ロープが昇降路機器に引っ掛かることがなくなる。これにより、地震後の早期復帰が可能となる。
また、調速機ロープを用いることが難しい高揚程のエレベーター装置にも、張力式作動装置16を容易に適用することができる。
実施の形態2.
次に、図20は、実施の形態2によるエレベーター装置のかご9の下部を示す構成図である。図20では、連動機構27と、第2作動レバー26bと、第2作動レバー26bに対応する楔部材23とが省略されている。
実施の形態2の張力式作動装置16は、ばね受け41、支持ばね42、張力センサー43、周波数フィルターとしてのバンドパスフィルター44、及びアクチュエーター45を有している。
ばね受け41は、接続ロッド28に固定されている。支持ばね42は、ばね受け41と枠体21との間に配置されている。また、支持ばね42は、コンペンセーティング体17の張力を支持している。
張力センサー43は、ばね受け41と支持ばね42との間に配置されている。また、張力センサー43は、コンペンセーティング体17の張力に応じた電気信号を発生する。張力センサー43としては、例えばロードセルを用いることができる。
張力センサー43からの電気信号は、バンドパスフィルター44を通してアクチュエーター45に送られる。バンドパスフィルター44は、コンペンセーティング体17における第1設定値以上の周波数の張力変動の振幅を低減するとともに、コンペンセーティング体17における第2設定値以下の周波数の張力変動の振幅を低減する。実施の形態2では、バンドパスフィルター44は、張力センサー43からの電気信号を処理することによって、コンペンセーティング体17における、第1設定値以上の周波数及び第2設定値以下の周波数の張力変動を除去する。
アクチュエーター45は、バンドパスフィルター44を通過した電気信号に基づいて、第1作動レバー26aを回転させ非常止め装置15を作動させる。即ち、アクチュエーター45は、バンドパスフィルター44を通過したコンペンセーティング体17の張力変動に基づいて、非常止め装置15を作動させる。
図20に示した張力式作動装置16を除くエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、張力センサー43、バンドパスフィルター44、及びアクチュエーター45の組み合わせが用いられているため、張力式作動装置16を小型化することができる。
実施の形態3.
次に、図21は、実施の形態3によるエレベーター装置のかご9の下部を示す構成図である。図22は、非常止め装置15の作動時における図21の張力式作動装置16の状態を示す構成図である。図21及び図22では、全ての楔部材23と、連動機構27と、第2作動レバー26bとが省略されている。図23は、図21の張力式作動装置16を模式的に示す説明図である。
実施の形態3の張力式作動装置16は、実施の形態1と同様の構成に加えて、ストッパー機構51を有している。
ストッパー機構51は、かご9の上昇時に、第1伝達部材33の上方への変位を規制することにより、非常止め装置15が作動する方向への第1作動レバー26aの変位を規制する。また、ストッパー機構51は、かご9の下降時に、第1伝達部材33の上方への変位を許容することにより、非常止め装置15が作動する方向への第1作動レバー26aの変位を許容する。
ストッパー機構51は、ローラー52、ラチェット53、爪部材54、及びストッパー本体55を有している。
ローラー52は、枠体21に回転可能に設けられている。また、ローラー52は、かご9の昇降に伴って、一方のかごガイドレール11に接しながら回転する。ラチェット53は、ローラー52と同軸上に設けられている。また、ラチェット53は、ローラー52と一体に回転する。
爪部材54は、枠体21に回転可能に設けられている。また、爪部材54の一端は、ラチェット53の歯と噛み合っている。
ストッパー本体55は、爪部材54に接続されている。また、ストッパー本体55は、第1伝達部材33に接している。
かご9の上昇時には、ローラー52及びラチェット53は、図21の時計方向へ回転する。このとき、図21の時計方向への爪部材54の回転は、ラチェット53によって阻止されている。これにより、第1伝達部材33はストッパー本体55により押さえ付けられ、第1伝達部材33の上方への変位が規制される。
一方、かご9の下降時には、ローラー52及びラチェット53は、図21の反時計方向へ回転する。この状態では、図21の時計方向への爪部材54の回転が許容される。このため、第1伝達部材33が上向きの力を受けると、図22に示すように、ストッパー本体55が上方へ変位するとともに、爪部材54が時計方向へ回転し、第1伝達部材33の上方への変位が許容される。
図21に示したストッパー機構51を除くエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
図24は、かご9が最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第1ばね36が受ける張力の変化を示すグラフである。図25は、かご9が最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第1ばね36が受ける張力の変化を示すグラフである。
かご9が最下階付近に位置している場合、コンペンセーティング体17の実効質量は、ほぼ0である。このため、懸架体8が破断する前の張力は、ほぼ釣合車18の重量の1/2×1Gである。その状態から懸架体8が破断すると、張力はほぼ0となる。
これに対して、かご9が最上階付近に位置している場合、懸架体8が破断する前の張力には、コンペンセーティング体17の実効質量×1Gが付加されている。その状態から懸架体8が破断すると、張力は、かご9の加速度とコンペンセーティング体17の実効質量との積だけ低下する。また、釣合車18が落下することにより、釣合車18の重量の1/2の分も消滅する。
例えば、かご9が最上階に位置しているとき、釣合おもり10のすぐ上で懸架体8が破断した場合、駆動シーブ6に対して、かご9とは反対側には、懸架体8の大部分が残っている。このため、かご9の加速度は1Gよりも小さくなり、第1ばね36が受ける張力は0にはならない。
また、かご9が最下階付近に位置しているときには、コンペンセーティング体17の実効質量は0に近い。このため、かご9が最下階付近に位置しているとき、巻上機ブレーキ7が作動した場合、第1ばね36が受ける張力は殆ど変化しない。
一方、かご9が最上階付近に位置しているときには、コンペンセーティング体17の実効質量が大きい。このため、かご9が最上階付近に位置しているとき、巻上機ブレーキ7が作動した場合、第1ばね36が受ける張力は、コンペンセーティング体17の実効質量とかご9の減速度との積で決まる分だけ変化する。
このため、かご9が最上階付近に位置するときに巻上機ブレーキ7の作動により非常止め装置15が誤作動しないように作動位置P1を設定すると、かご9が最下階付近に位置するときに非常止め装置15が適正に作動しない可能性がある。
一方、かご9が最下階付近に位置するときに非常止め装置15が適正に作動するように作動位置P1を設定すると、かご9が最上階付近に位置するときに巻上機ブレーキ7が作動した場合に非常止め装置15が誤作動する可能性がある。
以上のような事象が発生するのは、釣合車18の質量よりもコンペンセーティング体17の質量が大きい仕様の場合である。よって、高揚程のエレベーター装置に対して、上記のような不作動及び誤作動への対策を講じることが好適である。
非常止め装置15が誤作動するのは、かご9の上昇中に巻上機ブレーキ7が作動した場合である。一方、懸架体8が破断した場合には、かご9は必ず下降する。このため、実施の形態3では、かご9の上昇時に、第1伝達部材33の上方への変位を規制している。
図26は、実施の形態3のかご9が最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第1伝達部材33の位置の変化を示すグラフである。図27は、実施の形態3のかご9が最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第1伝達部材33の位置の変化を示すグラフである。
図26及び図27に示すように、かご9の上昇時に巻上機ブレーキ7が作動した場合、第1伝達部材33の上方への変位は、ストッパー機構51によってストッパー位置Psまでに規制されている。
このため、かご9が最下階付近に位置するときに非常止め装置15が適正に作動するように作動位置P1を設定すれば、かご9の位置によらず、巻上機ブレーキ7の作動時に非常止め装置15が誤作動することが抑制される。また、かご9の位置によらず、懸架体8の破断時には、非常止め装置15が適正に作動する。
なお、ストッパー機構51の構成は上記の例に限定されず、例えば、かご9の走行方向を検出するセンサーと、アクチュエーターとの組み合わせであってもよい。この場合、アクチュエーターは、センサーからの信号に基づいて、第1伝達部材33の上方への変位を阻止したり許容したりする。
また、ストッパー機構51は、かご9の上昇時に、第1作動レバー26a、第2作動レバー26b、又は連動機構27の動きを規制してもよい。
また、実施の形態3のストッパー機構51を実施の形態2の張力式作動装置16に適用してもよい。
また、実施の形態1~3において、被検出体は、懸架体8であってもよい。その場合、エレベーター装置には、コンペンセーティング体17が用いられていなくてもよい。
また、実施の形態1~3において、昇降体は、釣合おもり10であってもよい。即ち、釣合おもり10に、非常止め装置15とは別の非常止め装置と、張力式作動装置16とを搭載してもよい。この場合、かご9の過大速度監視、及びかご9に搭載された非常止め装置15の作動は、従来の調速機によって行う構成としてもよい。
実施の形態4.
次に、図28は、実施の形態4によるエレベーター装置のかご9の下部を示す構成図である。図28では、全ての楔部材23と、連動機構27と、第2作動レバー26bとが省略されている。実施の形態4では、実施の形態3における張力式作動装置16の代わりに、加速度式作動装置61が用いられている。
加速度式作動装置61は、かご9の下部に設けられている。また、加速度式作動装置61は、かご9の加速度に基づいて非常止め装置15を作動させる。
また、加速度式作動装置61は、検出おもり62、おもりばね63、第2伝達部材64、及びストッパー機構51を有している。
検出おもり62は、おもりばね63によって吊り下げられている。おもりばね63は、かご9の加速度の変化に応じて上下方向へ伸縮する。即ち、検出おもり62は、かご9の加速度の変化に応じて上下方向へ変位する。枠体21には、図示しないおもりガイドが設けられている。おもりガイドは、検出おもり62の上下動を案内する。
第2伝達部材64は、検出おもり62と第1作動レバー26aとの間に連結されている。また、第2伝達部材64は、検出おもり62と一体に上下動して、検出おもり62の動きを第1作動レバー26aに伝達する。
ストッパー機構51の構成は、実施の形態3と同様である。実施の形態4のストッパー本体55は、第2伝達部材64に接している。これにより、ストッパー機構51は、かご9の上昇時に検出おもり62の上方への変位を規制して、非常止め装置15が作動することを抑制する。また、ストッパー機構51は、かご9の下降時に検出おもり62の上方への変位を許容して、非常止め装置15が作動することを許容する。
図29は、非常止め装置15の作動時における図28の加速度式作動装置61の状態を示す構成図である。懸架体8が破断すると、かご9が落下し始め、かご9の加速度が大きく変化する。これにより、検出おもり62が上方へ大きく変位し、第2伝達部材64を介して、第1作動レバー26aが引き上げられ、非常止め装置15が作動する。
図28及び図29に示した加速度式作動装置61を除くエレベーター装置の構成は、実施の形態3と同様である。
図30は、かご9が最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおけるかご9の加速度の変化を示すグラフである。図31は、かご9が最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおけるかご9の加速度の変化を示すグラフである。
かご9が最下階付近に位置しているときに、懸架体8が釣合おもり10のすぐ上で破断した場合、駆動シーブ6に対して、釣合おもり10側の質量よりも、かご9側の質量が十分に大きくなる。駆動シーブ6と懸架体8との間の摩擦力に対して、かご9側と釣合おもり10側との質量差が大きいため、かご9の落下直後の加速度はほぼ1Gとなる。
一方、かご9が最上階付近に位置しているときに、懸架体8が釣合おもり10のすぐ上で破断した場合、駆動シーブ6に対して、釣合おもり10側の懸架体8の質量と、かご9側の懸架体8及びコンペンセーティング体17の質量との差が小さくなる場合がある。
この場合、駆動シーブ6と懸架体8との間の摩擦力に対して、かご9側と釣合おもり10側との質量差が大きくならず、かご9の落下直後の加速度は非常に小さくなる。即ち、図31に示すように、かご9が最上階付近に位置する場合、かご9の加速度が小さいため、検出おもり62及び第2伝達部材64の上方への変位が小さくなる場合がある。
これに対して、実施の形態4では、かご9の上昇時における検出おもり62及び第2伝達部材64の上方への変位が規制されている。
図32は、実施の形態4のかご9が最下階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第2伝達部材64の位置の変化を示すグラフである。図33は、実施の形態4のかご9が最上階付近に位置しているときに、巻上機ブレーキ7が作動した場合と、懸架体8が破断した場合とにおける第2伝達部材64の位置の変化を示すグラフである。
図32及び図33に示すように、かご9の上昇時に巻上機ブレーキ7が作動した場合、第2伝達部材64の上方への変位は、ストッパー機構51によってストッパー位置Psまでに規制されている。即ち、かご9の上昇時に巻上機ブレーキ7が作動した場合、第2伝達部材64は、非常止め装置15を作動させる位置である作動位置P1に達しない。
このため、かご9が最上階付近に位置するときに非常止め装置15が適正に作動するように作動位置P1を設定すれば、かご9の位置によらず、巻上機ブレーキ7の作動時に非常止め装置15が誤作動することが抑制される。また、かご9の位置によらず、懸架体8の破断時には、非常止め装置15が適正に作動する。
なお、ストッパー機構51の構成は上記の例に限定されず、例えば、かご9の走行方向を検出するセンサーと、アクチュエーターとの組み合わせであってもよい。この場合、アクチュエーターは、センサーからの信号に基づいて、第2伝達部材64の上方への変位を阻止したり許容したりする。
また、ストッパー機構51は、かご9の上昇時に、検出おもり62の上方への変位を直接規制してもよい。また、ストッパー機構51は、かご9の上昇時に、第1作動レバー26a、第2作動レバー26b、又は連動機構27の動きを規制してもよい。
また、加速度式作動装置61は、かご9の下部以外の位置、例えば上部に設置してもよい。
また、実施の形態4において、昇降体は、釣合おもり10であってもよい。即ち、釣合おもり10に、非常止め装置15とは別の非常止め装置と、加速度式作動装置61とを搭載してもよい。この場合、かご9の過大速度監視、及びかご9に搭載された非常止め装置15の作動は、従来の調速機によって行う構成としてもよい。
実施の形態5.
次に、図34は、実施の形態5によるエレベーター装置の非常止め装置15を作動させる機構を模式的に示す構成図であり、非常止め装置15が作動したときの状態を示している。
実施の形態5では、実施の形態1の張力式作動装置16と、実施の形態4の加速度式作動装置61とが併用されている。但し、加速度式作動装置61にストッパー機構51は設けられていない。また、検出おもり62は、おもりばね63上に支持されている。
張力式作動装置16と加速度式作動装置61とは、互いに独立して動作可能となっている。図34は、加速度式作動装置61によって、非常止め装置15が作動したときの状態を示している。
第1伝達部材33には、第1押上部33aが設けられている。第1押上部33aは、第1作動レバー26aに接しており、第1伝達部材33が上方へ変位したときに、第1作動レバー26aを押し上げる。
第2伝達部材64には、第2押上部64aが設けられている。第2押上部64aは、第1作動レバー26aに接しており、第2伝達部材64が上方へ変位したときに、第1作動レバー26aを押し上げる。
図35は、非常止め装置15が作動していない状態における図34の第1作動レバー26a、第1伝達部材33、及び第2伝達部材64の関係を示す側面図である。図36は、張力式作動装置16によって非常止め装置15が作動した状態における図34の第1作動レバー26a、第1伝達部材33、及び第2伝達部材64の関係を示す側面図である。
通常時、第1押上部33a及び第2押上部64aは、それぞれ第1作動レバー26aの下面に接している。この状態から、第1伝達部材33が上方へ変位すると、図36に示すように、第1押上部33aによって第1作動レバー26aが押し上げられ、非常止め装置15が作動する。
第1作動レバー26aは、第1伝達部材33が変位せず、第2伝達部材64のみが上方へ変位した場合にも、第1伝達部材33及び第2伝達部材64の両方が上方へ変位した場合にも、押し上げられる。
図34に示した構成を除くエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
かご9が最下階付近に位置しているときに懸架体8が破断した場合、コンペンセーティング体17の張力変動が小さくなるため、第1伝達部材33の変位は小さくなる。一方、かご9の落下開始加速度は大きくなるため、第2伝達部材64の変位は大きくなる。このため、第2押上部64aにより第1作動レバー26aが押し上げられる。
即ち、かご9が最下階付近に位置しているときに懸架体8が破断した場合には、かご9の加速度変動によって非常止め装置15が直ちに動作する。
かご9が最上階付近に位置しているときに懸架体8が破断した場合、第2伝達部材64の変位よりも、第1伝達部材33の変位の方が大きくなり、第1押上部33aにより第1作動レバー26aが押し上げられる。
即ち、かご9が最上階付近に位置しているときに懸架体8が破断した場合には、コンペンセーティング体17の張力変動によって非常止め装置15が直ちに動作する。
このように、かご9の位置によらず、第1伝達部材33及び第2伝達部材64のうち、より変位の大きい方により第1作動レバー26aが押し上げられ、懸架体8の破断時に非常止め装置15が正常に作動する。
第1伝達部材33又は第2伝達部材64が非常止め装置15を作動させる位置である作動位置P1は、かご9の位置によらず、巻上機ブレーキ7の作動時に非常止め装置15が誤作動しないように設定される。これにより、ストッパー機構51を用いることなく、非常止め装置15の誤作動を抑制することができる。
なお、実施の形態1、2又は3の張力式作動装置16と、実施の形態4の加速度式作動装置61とを、実施の形態5と同様に併用してもよい。
実施の形態6.
次に、図37は、実施の形態6によるエレベーター装置の非常止め装置15を作動させる機構を模式的に示す構成図である。実施の形態6の加速度式作動装置61は、検出おもり62、おもりばね63、及び第2伝達部材64に加えて、おもりストッパー65を有している。
おもりストッパー65は、枠体21に設けられている。検出おもり62は、通常時、おもりストッパー65に載せられている。おもりばね63は、通常時、検出おもり62の自重によって圧縮されている。これにより、おもりばね63は、上方向への力を検出おもり62に付与している。
加速度式作動装置61は、かご9の下向きの加速度が過大加速度となったときに、検出おもり62がおもりストッパー65から上方向へ離れ、この検出おもり62の動きによって、非常止め装置15を作動させるように設定されている。
通常時、おもりストッパー65は、検出おもり62の自重の一部を支持している。また、おもりストッパー65は、検出おもり62の自重を受けても、上下方向へ変位も変形もしない。
検出おもり62の質量とおもりばね63の剛性とで決まる固有振動数は、巻上機ブレーキ7の作動によりかご9に発生する上下方向振動の振動数のうち、最も振動数が低い最低振動数以下に設定されることが好適である。これにより、検出おもり62がかご9の振動に共振することがより確実に抑制される。
上記の最低振動数は、懸架体8の一部であって、かご9から上方へ向かっている部分の長さが最も長くなっているときの振動数である。このため、上記の固有振動数は、かご9が最下階に位置するときに巻上機ブレーキ7が作動した場合におけるかご9の上下方向振動の振動数以下に設定されていることが好適である。
おもりストッパー65を除くエレベーター装置の構成は、実施の形態5と同様である。
このような構成により、かご9が下層階に位置しているときに、巻上機ブレーキ7の作動による非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制しつつ、非常止め装置15を適正に作動させることができる。
なお、実施の形態5、6において、第1伝達部材33と第2伝達部材64とを連結してもよい。
また、実施の形態5、6において、張力式作動装置16及び加速度式作動装置61は、第1作動レバー26aを押し上げる構成ではなく、引き上げる構成であってもよい。
また、実施の形態5、6において、かご9の位置に応じて、張力式作動装置16と加速度式作動装置61とのいずれか一方を有効にするように切り替える構成としてもよい。
また、実施の形態5、6において、昇降体は、釣合おもり10であってもよい。即ち、釣合おもり10に、非常止め装置15とは別の非常止め装置と、張力式作動装置16と、加速度式作動装置61とを搭載してもよい。この場合、かご9の過大速度監視、及びかご9に搭載された非常止め装置15の作動は、従来の調速機によって行う構成としてもよい。
また、実施の形態1~6において、非常止め装置15は、昇降体の上部に設けられていてもよい。
また、実施の形態1~6において、エレベーター装置全体のレイアウトは、図1のレイアウトに限定されるものではない。例えば、ローピング方式は、2:1ローピング方式であってもよい。
また、エレベーター装置は、機械室レスエレベーター、ダブルデッキエレベーター、ワンシャフトマルチカー方式のエレベーター装置等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
3 巻上機、6 駆動シーブ、7 巻上機ブレーキ、8 懸架体(被検出体)、9 かご(昇降体)、15 非常止め装置、16 張力式作動装置、17 コンペンセーティング体(被検出体)、26a 第1作動レバー、32 フィルター機構(周波数フィルター)、34 ローパスフィルター、35 ハイパスフィルター、36 第1ばね、37 第1ダンパー、38 第2ダンパー、39 第2ばね、43 張力センサー、44 バンドパスフィルター、45 アクチュエーター、51 ストッパー機構、61 加速度式作動装置、62 検出おもり、65 おもりストッパー。

Claims (8)

  1. 昇降体、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、
    巻上機ブレーキを有しており、前記昇降体を昇降させる巻上機、
    前記昇降体に接続されており、かつ可撓性を有しており、前記昇降体の昇降に伴って張力が変動する被検出体、及び
    前記被検出体の張力変動に基づいて前記非常止め装置を作動させる張力式作動装置
    を備え、
    前記張力式作動装置は、前記被検出体における第1設定値以上の周波数の張力変動の振幅を低減するとともに、前記被検出体における前記第1設定値よりも低い第2設定値以下の周波数の張力変動の振幅を低減する周波数フィルターを有しており、
    前記張力式作動装置は、前記周波数フィルターを通過した前記被検出体の張力変動に基づいて、前記非常止め装置を作動させるエレベーター装置。
  2. 前記第1設定値は、前記巻上機ブレーキの作動時における前記被検出体の張力変動の周波数以下の値であり、
    前記第2設定値は、前記昇降体の通常走行による前記被検出体の張力変動に含まれる時間変動するDC成分を除去可能な周波数以上の値である請求項1記載のエレベーター装置。
  3. 前記周波数フィルターは、ローパスフィルターと、前記ローパスフィルターに対して並列に配置されているハイパスフィルターとを有しており、
    前記ローパスフィルターは、第1ばねと、前記第1ばねに対して並列に配置されている第1ダンパーとを有しており、
    前記ハイパスフィルターは、第2ダンパーと、前記第2ダンパーに対して直列に配置されている第2ばねとを有している請求項1又は請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記張力式作動装置は、
    前記被検出体の張力に応じた信号を発生する張力センサーと、
    前記張力センサーからの信号を処理する前記周波数フィルターとしてのバンドパスフィルターと、
    前記バンドパスフィルターを通過した信号に基づいて前記非常止め装置を作動させるアクチュエーターと
    を有している請求項1又は請求項2に記載のエレベーター装置。
  5. 前記非常止め装置は、作動レバーを有しており、
    前記張力式作動装置は、ストッパー機構を有しており、
    前記ストッパー機構は、前記昇降体の上昇時に、前記非常止め装置が作動する方向への前記作動レバーの変位を規制し、前記昇降体の下降時に、前記非常止め装置が作動する方向への前記作動レバーの変位を許容する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  6. 前記昇降体に設けられており、前記昇降体の加速度に基づいて前記非常止め装置を作動させる加速度式作動装置
    をさらに備え、
    前記加速度式作動装置は、前記昇降体の加速度の変化に応じて上下方向へ変位する検出おもりを有している請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  7. 前記加速度式作動装置は、前記昇降体に設けられているおもりストッパーをさらに有しており、
    前記検出おもりは、前記おもりストッパーに載せられている請求項6記載のエレベーター装置。
  8. 昇降体、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記昇降体に設けられており、前記昇降体の加速度に基づいて前記非常止め装置を作動させる加速度式作動装置
    を備え、
    前記加速度式作動装置は、
    前記昇降体の加速度の変化に応じて上下方向へ変位する検出おもりと、
    前記昇降体の上昇時に前記検出おもりの上方への変位を規制して、前記非常止め装置が作動することを抑制するとともに、前記昇降体の下降時に前記検出おもりの上方への変位を許容して、前記非常止め装置が作動することを許容するストッパー機構と
    を有しているエレベーター装置。
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