JP7418895B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

本開示は、非常止め装置を備えているエレベーター装置に関するものである。
従来の非常止め装置は、非常止め機構と、反力発生器と、楔引き上げ部材とを有している。非常止め機構は、楔を有している。反力発生器は、おもりと、弾性体とを有している。おもりは、弾性体に支持されている。また、おもりは、昇降体の落下に伴う加速度の増加に応じて昇降体に対して上昇する。楔は、おもりの上昇により、楔引き上げ部材を介して引き上げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-345803号公報
巻上機ブレーキによって昇降体が急停止する場合、昇降体は振動しながら減速する。これに対して、従来の非常止め装置では、昇降体の振動数が、おもりと弾性体とを有する反力発生器の固有振動数に近いと、おもりが共振し、おもりの上下振動が増幅される。そして、おもりの上下振動によって、昇降体の減速途中に非常止め機構が誤作動する恐れがある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非常止め装置の誤作動を抑制することができるエレベーター装置を得ることを目的とする。
本開示に係るエレベーター装置は、昇降体、昇降体を吊り下げている懸架体、懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、昇降体に設けられている非常止め装置、及び非常止め装置を作動させる作動機構を備え、作動機構は、昇降体に設けられているストッパーと、ストッパーに載せられている作動おもりと、上方向への力を作動おもりに付与している作動ばねとを有しており、昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、作動おもりがストッパーから離れ、作動おもりの動きによって非常止め装置を作動させるように設定されている。
本開示のエレベーター装置によれば、非常止め装置の誤作動を抑制することができる。
実施の形態1によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。 図1のかごガイドレールと非常止め装置との関係を示す正面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図1の非常止め装置の作動時の状態を示す正面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 図1のかごを拡大して示す構成図である。 図6の懸架体が破断した状態を示す構成図である。 図6のストッパーが取り除かれた場合における作動おもりの上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。 図6のストッパーの代わりにダンパーが用いられているかごを示す構成図である。 図6のストッパーの代わりにダンパーが用いられた場合における作動おもりの上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。 図6の作動機構における作動おもりの上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。 図6のストッパーが作動おもりを受ける上下方向の位置の設定方法を示すグラフである。 実施の形態2によるエレベーター装置のかごを示す構成図である。 実施の形態3によるエレベーター装置のかごを示す構成図である。 実施の形態4によるエレベーター装置のかごを示す構成図である。 図15の作動機構における作動おもりの上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。 実施の形態5によるエレベーター装置のかごを示す構成図である。 実施の形態6によるエレベーター装置のかごを示す構成図である。 実施の形態7によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1の上には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6と、図示しない巻上機モーターと、巻上機ブレーキ7とを有している。巻上機モーターは、駆動シーブ6を回転させる。巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の回転を制動する。巻上機ブレーキ7としては、電磁ブレーキが用いられている。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1端部には、昇降体としてのかご9が接続されている。懸架体8の第2端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられている。また、かご9及び釣合おもり10は、駆動シーブ6を回転させることによって昇降する。制御装置5は、巻上機3を制御することによって、かご9の運行を制御する。
昇降路1内には、一対のかごガイドレール11と、一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。一対のかごガイドレール11は、かご9の昇降を案内する。一対の釣合おもりガイドレール12は、釣合おもり10の昇降を案内する。
昇降路1のピット1aには、かご緩衝器13と、釣合おもり緩衝器14とが設置されている。ピット1aは、昇降路1の一部であって、最下階床面よりも下方の部分である。
かご9の下部には、非常止め装置15が搭載されている。非常止め装置15は、一対のかごガイドレール11を把持することによって、かご9を非常停止させる。非常止め装置15としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベーターでは、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。
非常止め装置15には、作動レバー16が設けられている。非常止め装置15は、作動レバー16が引き上げられることによって作動する。
かご9の上部には、作動機構17が設けられている。作動機構17は、引上棒18を介して、作動レバー16に連結されている。また、作動機構17は、かご9の下向きの加速度が過大加速度となったときに、引上棒18及び作動レバー16を介して、非常止め装置15を作動させる。過大加速度は、懸架体8が破断してかご9が落下するときに生じる加速度である。
かご9には、速度検出器19が設けられている。速度検出器19は、かご9の速度に応じた信号を発生する。速度検出器19からの信号は、図示しない制御ケーブルを介して、制御装置5に送信される。制御装置5には、過大速度が設定されている。過大速度は、かご9の定格速度よりも高い速度、例えば定格速度の1.3倍に設定されている。
かご9の速度が過大速度となると、制御装置5によって巻上機3への電力の供給が遮断される。これにより、巻上機ブレーキ7が作動し、駆動シーブ6の回転が制動され、かご9が急停止する。
なお、速度検出器19による検出値が過大速度になると、図示しない安全回路が直ちに遮断されて、巻上機3への電力供給が遮断されてもよい。
速度検出器19としては、電気式センサ、光学式センサ、機械式センサ等を用いることができる。また、速度検出器19としては、かご9の変位の絶対値を検出する絶対値センサを用いることができる。
機械式センサは、例えば、検出回転体と、遠心機構と、過大速度検出スイッチとを有している。検出回転体は、かごガイドレール11に接触しながら回転する。遠心機構は、検出回転体に設けられており、検出回転体の回転速度に応じて変位する。過大速度検出スイッチは、かご9の速度が過大速度となったときに、遠心機構によって操作される。過大速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への電力の供給が遮断される。
図2は、図1のかごガイドレール11と非常止め装置15との関係を示す正面図である。図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。図4は、図1の非常止め装置15の作動時の状態を示す正面図である。図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。
非常止め装置15は、枠体21と、一対の把持部22とを有している。一対の把持部22のうちの一方は、一対のかごガイドレール11のうちの一方に対応している。一対の把持部22のうちの他方は、一対のかごガイドレール11のうちの他方に対応している。また、一対の把持部22は、枠体21に設けられている。図2~5では、一対の把持部22のうちの一方のみが示されている。
各把持部22は、一対の楔部材23、一対の楔ガイド24、及び複数の楔ガイドばね25を有している。
一対の楔部材23は、対応するかごガイドレール11にそれぞれ対向している。各楔ガイド24には、傾斜面24aが設けられている。傾斜面24aは、上方へ行くに従ってかごガイドレール11に近付いている。
各楔部材23は、対応する楔ガイド24の傾斜面24aに沿って、枠体21に対して上下動可能である。楔ガイドばね25は、枠体21と楔ガイド24との間に設けられている。
通常時には、各楔部材23は、図2に示すように、対応するかごガイドレール11に隙間を介して対向している。これに対して、非常止め装置15の作動時には、各楔部材23が引き上げられる。このとき、各楔部材23は、傾斜面24aに案内されてかごガイドレール11に近付いて行き、かごガイドレール11に接触する。
各楔部材23がさらに引き上げられると、各楔部材23は、楔ガイドばね25を縮めるように楔ガイド24を水平方向へ押しながら上方へ移動する。各かごガイドレール11と、対応する把持部22との間に発生する摩擦力は、枠体21に対する各楔部材23の上昇量に応じて増大する。これにより、各かごガイドレール11は、対応する把持部22によって把持され、かご9が非常停止する。
図6は、図1のかご9を拡大して示す構成図である。作動機構17は、ストッパー31、作動おもり32、及び作動ばね33を有している。
ストッパー31は、かご9の上部に設けられている。また、ストッパー31は、支柱31aと、ストッパー本体31bとを有している。支柱31aは、かご9の上部に立てられている。ストッパー本体31bは、支柱31aの上端部に設けられている。
作動おもり32は、通常時、ストッパー31に載せられている。ストッパー31が作動おもり32を受ける位置は、かご9に対して上下方向へ調整可能になっている。
引上棒18の上端部は、作動おもり32に回転可能に連結されている。引上棒18の下端部は、作動レバー16に回転可能に連結されている。
作動ばね33は、かご9と作動おもり32との間に設けられている。また、作動ばね33は、通常時、作動おもり32の自重によって圧縮されている。これにより、作動ばね33は、上方向への力を作動おもり32に付与している。
作動機構17は、かご9の下向きの加速度が過大加速度となったときに、作動おもり32がストッパー31から上方向へ離れ、この作動おもり32の動きによって、非常止め装置15を作動させるように設定されている。
通常時、ストッパー31は、作動おもり32の自重の一部を支持している。また、ストッパー31は、作動おもり32の自重を受けても、上下方向へ変位も変形もしない。
図7は、図6の懸架体8が破断した状態を示す構成図である。懸架体8の破断により、かご9が実質的に自由落下すると、作動おもり32の自重による作動ばね33への押し付け力がなくなる。これにより、作動ばね33は、無重力となったときの長さ、この例では自然長の長さまで伸びる。
このとき、作動おもり32は、かご9に対して相対的に上方へ動き、ストッパー31から離れる。これにより、引上棒18を介して作動レバー16が引き上げられ、非常止め装置15が直ちに作動する。
一方、かご9の加速度が変動しない状態、即ちかご9が静止している状態及びかご9が一定速度で走行している状態では、作動おもり32がストッパー31に接触した状態が保たれる。
ここで、図8は、図6のストッパー31が取り除かれた場合における作動おもり32の上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。図8において、横軸は時間を示し、縦軸は作動おもり32の上下方向への変位を示している。
また、図8において、太線C1は、懸架体8が破断したときの作動おもり32の変位を示している。細線C2は、かご9の走行中に巻上機ブレーキ7が作動したときの作動おもり32の変位を示している。
実線で示す直線L1は、作動おもり32の振動減衰後の定常位置を示している。作動おもり32の定常位置は、作動ばね33の自然長によって決まる作動おもり32の位置、即ち重力が実質的に作用しない場合の作動おもり32の位置に対応している。作動おもり32は、定常位置の上下に振動する。
破線で示す直線L2は、各楔部材23がかごガイドレール11と接触し、非常止め装置15によるかご9の減速が開始される位置を示している。
巻上機ブレーキ7が作動したとき、かご9に生じる減速度が大きいと、作動おもり32が大きく振動する。これにより、図8に示すように、細線C2が直線L2を超えると、各楔部材23がかごガイドレール11と接触し、非常止め装置15が誤作動する。
また、巻上機ブレーキ7の作動により生じるかご9の平均減速度が小さい場合であっても、かご9の質量と懸架体8の長さとで決まる振動周波数が、巻上機ブレーキ7の作動中の作動おもり32の振動周波数に近接することがある。この場合、かご9の振動に共振することにより、作動おもり32の振動が次第に増大し、かご9が停止する前に非常止め装置15が誤作動する可能性がある。
このような非常止め装置15の誤作動を防止するために、例えば図9に示すように、かご9と作動おもり32との間に、作動ばね33と並列に、減衰力の大きなダンパー34を設置する方法が考えられる。
図10は、図6のストッパー31の代わりにダンパー34が用いられた場合における作動おもり32の上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。この場合、巻上機ブレーキ7の作動により、作動おもり32は上方へ移動するものの、楔部材23がガイドレール11と接触する位置までは到達しない。このため、非常止め装置15の誤作動が防止される。
しかしながら、懸架体8が破断してから、各楔部材23がガイドレール11に接触するまでの時間が長くなる。このため、懸架体8が破断した瞬間におけるかご9の下降速度が大きいと、非常止め装置15が作動するときのかご9の速度が過大になる恐れがある。
これに対して、図6及び図7に示したように、ストッパー31を用いた実施の形態1の構成によれば、非常止め装置15の誤作動を抑制しつつ、懸架体8の破断時に非常止め装置15を速やかに作動させることができる。以下に、その理由を詳述する。
図11は、図6の作動機構17における作動おもり32の上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。ストッパー31が設置されていることにより、懸架体8が破断したときの作動おもり32の変位量Bは、図8に示した変位量Aよりも小さくなる。即ち、変位量Bは、B=A×(1-α)で表され、αの値は0<α<1である。
ストッパー31が作動おもり32の自重を受けない場合は、α=0となる。この場合、作動おもり32の全自重を作動ばね33により支持することになり、作動おもり32の変位は図8で示す変位となる。
ストッパー31が作動おもり32の全自重を受ける場合、α=1となる。この場合、作動ばね33は、全く作用しない。
ストッパー31が存在する状態で、巻上機ブレーキ7が作動すると、図11の細線C2で示すように、最初は作動おもり32が動かない。これは、作動おもり32の自重の一部がストッパー31により支持されているため、ストッパー31の支持反力が0になるまでは、作動おもり32が浮き上がらないことによる。
この後、かご9の振動が大きくなることにより、作動おもり32の加速度が増加すると、ストッパー31の支持反力が0となり、作動おもり32が上方向へ動き始める。しかし、作動おもり32の上方への最大変位量は、ストッパー31がない場合に比べて低く抑えられる。
このため、巻上機ブレーキ7によるかご9の減速中における作動おもり32の位置は、各楔部材23がガイドレール11と接触する位置まで到達しない。従って、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動が抑制される。
また、巻上機ブレーキ7によるかご9の減速中に作動おもり32がストッパー31から浮き上がっている時間は、太線C1で示す懸架体8の破断時の振動周期に比べて十分短い。このため、作動おもり32の動きは、正弦波のような周期的な振動とはならない。よって、巻上機ブレーキ7の作動によりかご9が振動し続けたとしても、作動おもり32がかご9と共振することがなく、非常止め装置15の誤作動がより確実に抑制される。
以上のように、作動おもり32をストッパー31により支持する簡単な構成によって、懸架体8の破断時に、かご9の速度に依存せず、非常止め装置15を早期に作動させることができ、かご9をより安全に停止させることができる。
また、巻上機ブレーキ7が作動したとき、非常止め装置15が誤作動することをより確実に抑制することができる。
また、実施の形態1では、ストッパー31が作動おもり32を受ける位置が、上下方向へ調整可能になっている。このため、通常時にストッパー31が作動おもり32を受ける位置を、エレベーター装置毎に容易に調整することができる。従って、非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
また、調速機及び調速機ロープを省略することができ、機器コストを削減するとともに、昇降路1の省スペース化を実現することができる。
また、調速機ロープを省略することにより、地震時及び強風時に、調速機ロープが昇降路機器に引っ掛かることがなくなる。これにより、地震後の早期復帰が可能となる。
また、調速機ロープを用いることが難しい高揚程のエレベーター装置にも、作動機構17を容易に適用することができる。
なお、作動おもり32の質量と作動ばね33の剛性とで決まる固有振動数は、巻上機ブレーキ7の作動によりかご9に発生する上下方向振動の振動数のうち、最も振動数が低い最低振動数以下に設定されることが好適である。これにより、作動おもり32がかご9の振動に共振することがより確実に抑制される。
上記の最低振動数は、懸架体8の一部であって、かご9から上方へ向かっている部分の長さが最も長くなっているときの振動数である。このため、上記の固有振動数は、かご9が最下階に位置するときに巻上機ブレーキ7が作動した場合におけるかご9の上下方向振動の振動数以下に設定されていることが好適である。
また、図12は、図6のストッパー31が作動おもり32を受ける上下方向の位置の設定方法を示すグラフである。図12において、太線C1、細線C2、及び直線L1は、図8と同様である。
破線で示す直線L3は、巻上機ブレーキ7が作動したときの作動おもり32の平均上昇位置である。平均上昇位置は、ストッパー31を取り除いた状態において、巻上機ブレーキ7が作動したときの作動おもり32の上下方向位置の変動から、作動おもり32の振動成分を除外した作動おもり32の位置である。巻上機ブレーキ7の作動時における作動おもり32の上昇位置は、かご9の積載条件、昇降路1内のかご位置等によって変化するが、最も上昇量が大きくなる条件での値を、平均上昇位置L3としている。
1点鎖線で示す直線L4は、ストッパー31によって作動おもり32を受ける上下方向位置である。
ストッパー31によって作動おもり32を受ける上下方向位置L4は、懸架体8が破断したときの作動おもり32の定常位置L1と、平均上昇位置L3との間に設定されていることが好適である。
これにより、巻上機ブレーキ7の作動時に、作動おもり32がストッパー31から浮き上がる時間をより短時間に抑えることができ、非常止め装置15が誤作動することをより確実に抑制することができる。
また、図11において、直線L2の位置は、ストッパー31が作動おもり32を受ける上下方向の位置から、直線L1までの間に設定されるべきである。即ち、各楔部材23がガイドレール11に接するまでの作動レバー16の引き上げ距離は、通常時の作動おもり32の位置から、懸架体8の破断時における作動おもり32の定常位置までの距離よりも、短い距離に設定されるべきである。
これにより、懸架体8の破断時に、作動おもり32が振動しなくても、非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
なお、ストッパー31が作動おもり32を受ける位置を上下方向へ調整可能とするため、例えば、支柱31aは伸縮可能であってもよい。この場合、支柱31aには、図示しないロック機構が設けられており、ロック機構によって支柱31aの伸縮がロックされる。そして、ロック機構を解除することにより、支柱31aの伸縮が許容される。
また、例えば、支柱31aに対してストッパー本体31bを回転させることによって、支柱31aに対してストッパー本体31bが上下方向へ移動可能となっていてもよい。
また、例えば、図示しない複数枚のスペーサを用意し、ストッパー本体31b上に取り付けるスペーサの数を変更することによって、ストッパー31が作動おもり32を受ける位置を上下方向へ調整可能としてもよい。
実施の形態2.
次に、図13は、実施の形態2によるエレベーター装置のかご9を示す構成図であり、非常止め装置15が作動した状態を示している。実施の形態2の作動機構17は、実施の形態1と同様の構成に加えて、低反発部材35を有している。
低反発部材35は、ストッパー本体31bの上面に固定されている。このため、低反発部材35は、通常時には、ストッパー31と作動おもり32との間に介在している。
低反発部材35の材料としては、弾性と粘性とを併せ持つ粘弾性体が用いられている。粘弾性体としては、ゴム、発泡ウレタン、高分子ゲル等が挙げられる。
また、低反発部材35の反発弾性は、ストッパー31の反発弾性よりも低い。具体的には、低反発部材35の反発弾性は、15%以下が好適である。「JIS K 6400-3」において定義される反発弾性は、500mmの高さから質量16kgの鋼球を落下させ、跳ね返った鋼球の最高の高さを落下高さ500mmで割った割合である。
低反発部材35以外のエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベーター装置では、巻上機ブレーキ7の作動時に、作動おもり32がストッパー31から浮き上がると、その後に作動おもり32がストッパー31に衝突する。
このとき、実施の形態2では、ストッパー31に低反発部材35が設けられているため、作動おもり32の跳ね上がりが抑制される。このため、ストッパー31からの跳ね上がりとストッパー31への衝突とを繰り返すような振動的な挙動が、作動おもり32に生じることが抑制される。
これにより、作動おもり32がかご9の振動に共振して大きく上昇することが抑制され、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
なお、低反発部材35は、作動おもり32に設けても、ストッパー31と作動おもり32との両方に設けてもよい。
実施の形態3.
次に、図14は、実施の形態3によるエレベーター装置のかご9を示す構成図であり、非常止め装置15が作動した状態を示している。実施の形態3のストッパー31は、実施の形態1のストッパー本体31bのみにより構成されている。
実施の形態3では、実施の形態1の支柱31aの代わりに、ストッパー31とかご9との間に、支持ばね36及び第1ダンパー37が介在している。即ち、実施の形態3の作動機構17は、ストッパー31、作動おもり32、作動ばね33、支持ばね36、及び第1ダンパー37を有している。
支持ばね36の剛性は、作動ばね33の剛性よりも十分に高い。第1ダンパー37は、ストッパー31とかご9との間に、前記支持ばね36に対して並列に設けられている。
ストッパー31、支持ばね36、及び第1ダンパー37以外のエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベーター装置では、作動おもり32がストッパー31に衝突した際の衝撃が支持ばね36及び第1ダンパー37によって緩和され、作動おもり32の跳ね上がりが抑制される。これにより、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
実施の形態4.
次に、図15は、実施の形態4によるエレベーター装置のかご9を示す構成図であり、非常止め装置15が作動した状態を示している。実施の形態4の作動機構17は、実施の形態1と同様の構成に加えて、第2ダンパー38を有している。
第2ダンパー38は、作動おもり32とかご9との間に、作動ばね33に対して並列に配置されている。また、第2ダンパー38は、巻上機ブレーキ7の作動時に、ストッパー31からの作動おもり32の浮き上がりを抑制する減衰力を有している。
第2ダンパー38以外のエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
図16は、図15の作動機構17における作動おもり32の上下方向への変位と時間との関係を示すグラフである。懸架体8の破断時には、作動おもり32は、第2ダンパー38の減衰力により、1往復の振動の後、定常位置L1に近付いて行き、定常位置L1において静止する。
一方、巻上機ブレーキ7の作動時には、作動おもり32は、第2ダンパー38の減衰力により、ストッパー31から浮き上がらずに、ストッパー31上において静止し続ける。従って、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
なお、実施の形態2、3に示した作動機構17に第2ダンパー38を追加してもよい。
実施の形態5.
次に、図17は、実施の形態5によるエレベーター装置のかご9を示す構成図であり、非常止め装置15が作動した状態を示している。実施の形態5の作動機構17は、実施の形態1同様の構成に加えて、ガイド部材39を有している。
ガイド部材39は、かご9上に立てられている。また、ガイド部材39は、作動おもり32を貫通している。また、ガイド部材39は、作動おもり32の上下方向への移動を案内する。
ガイド部材39以外のエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベーター装置では、懸架体8の破断時に作動おもり32をスムーズに上方へ移動させることができ、非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
なお、実施の形態2~4に示した作動機構17にガイド部材39を追加してもよい。
また、ガイド部材39の位置、形状、及び数は、上記の例に限定されない。
実施の形態6.
次に、図18は、実施の形態6によるエレベーター装置のかご9を示す構成図であり、非常止め装置15が作動した状態を示している。実施の形態6の作動おもり32は、作動おもり本体32aと、少なくとも1つの調整おもり32bとを有している。図18には、2つの調整おもり32bが示されている。
各調整おもり32bの質量は、作動おもり本体32aの質量よりも小さい。各調整おもり32bは、作動おもり本体32aが変位する際に作動おもり本体32aから落ちないように、作動おもり本体32a上に保持されている。
作動おもり32以外のエレベーター装置の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベーター装置では、作動おもり32全体の質量を容易に調整することができる。このため、作動おもり32の質量と作動ばね33の剛性とで決まる固有振動数を容易に調整することができ、作動おもり32がかご9の振動に共振することがより確実に抑制される。従って、巻上機ブレーキ7の作動時における非常止め装置15の誤作動をより確実に抑制することができる。
なお、実施の形態6の作動おもり32は、実施の形態2~5に適用してもよい。
また、実施の形態1~6において、速度検出器19は、昇降路1、巻上機3又は釣合おもり10に設けられていてもよい。
実施の形態7.
次に、図19は、実施の形態7によるエレベーター装置を模式的に示す構成図である。実施の形態7では、かご9に搭載されている非常止め装置15を、第1非常止め装置15と称する。また、第1非常止め装置15に設けられている作動レバー16を、第1作動レバー16と称する。また、第1作動レバー16に接続されている引上棒18を、第1引上棒18と称する。
釣合おもり10の下部には、第2非常止め装置41が搭載されている。第2非常止め装置41は、一対の釣合おもりガイドレール12を把持することによって、釣合おもり10を非常停止させる。第2非常止め装置41の構成は、第1非常止め装置15と同様である。即ち、第2非常止め装置41としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。
第2非常止め装置41には、第2作動レバー42が設けられている。第2非常止め装置41は、第2作動レバー42が引き上げられることによって作動する。
釣合おもり10の上部には、作動機構17が設けられている。作動機構17の構成は、実施の形態1~6のいずれかの作動機構17の構成、又は実施の形態1~6を適宜組み合わせた作動機構17の構成と同様である。
作動機構17は、第2引上棒43を介して、第2作動レバー42に連結されている。また、作動機構17は、釣合おもり10の下向きの加速度が過大加速度となったときに、第2引上棒43及び第2作動レバー42を介して、第2非常止め装置41を作動させる。実施の形態7の昇降体は、釣合おもり10である。
機械室2には、調速機51が設置されている。調速機51は、かご9の過大速度での走行の有無を監視する。また、調速機51は、調速機シーブ52と、図示しない過大速度検出スイッチと、図示しないロープキャッチとを有している。
調速機シーブ52には、調速機ロープ53が巻き掛けられている。調速機ロープ53は、昇降路1内に環状に敷設されている。また、調速機ロープ53は、第1引上棒18に接続されている。ピット1aには、張り車54が設けられている。張り車54には、調速機ロープ53が巻き掛けられている。
かご9が昇降すると、調速機ロープ53が循環移動する。これにより、調速機シーブ52は、かご9の走行速度に応じた回転速度で回転する。
調速機51では、かご9の走行速度が過大速度に達したことが機械的に検出される。調速機51には、第1過大速度及び第2過大速度が設定されている。第1過大速度は、定格速度よりも高い速度である。第2過大速度は、第1過大速度よりも高い速度である。
かご9の走行速度が第1過大速度に達すると、過大速度検出スイッチが操作される。これにより、巻上機3への給電が遮断され、巻上機ブレーキ7が作動して、かご9が急停止する。
かご9の下降速度が第2過大速度に達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ53が把持され、調速機ロープ53の循環が停止される。これにより、第1引上棒18及び第1作動レバー16を介して第1非常止め装置15が操作され、第1非常止め装置15が作動して、かご9が非常停止する。
実施の形態1~6において用いられていた速度検出器19は、実施の形態7では省略されている。実施の形態7における他の構成は、実施の形態1と同様である。
建物の構造によっては、釣合おもり10に第2非常止め装置41を搭載することが要求されることがある。このような場合、作動機構17は、釣合おもり10に搭載してもよい。これにより、第2非常止め装置41を作動させるための、調速機及び調速機ロープを省略することができ、機器コストを削減するとともに、昇降路1の省スペース化を実現することができる。
なお、実施の形態7のように昇降体が釣合おもり10である場合、上記の最低振動数は、かご9が最上階に位置するときの振動数である。
また、実施の形態7において、調速機51、調速機ロープ53、及び張り車54を省略し、かご9にも作動機構17を搭載してもよい。この場合、かご9の過大速度は、例えば速度検出器19により検出される。
また、実施の形態1~7において、作動機構17は、かご9又は釣合おもり10の上部に設けられているが、かご9又は釣合おもり10の側部又は下部に設けられていてもよい。
また、実施の形態1~7において、エレベーター装置全体のレイアウトは、図1、19のレイアウトに限定されるものではない。例えば、ローピング方式は、2:1ローピング方式であってもよい。
また、エレベーター装置は、機械室レスエレベーター、ダブルデッキエレベーター、ワンシャフトマルチカー方式のエレベーター装置等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
3 巻上機、6 駆動シーブ、7 巻上機ブレーキ、8 懸架体、9 かご(昇降体)、10 釣合おもり(昇降体)、15 非常止め装置、17 作動機構、31 ストッパー、32 作動おもり、32a 作動おもり本体、32b 調整おもり、33 作動ばね、35 低反発部材、36 支持ばね、37 第1ダンパー、38 第2ダンパー、39 ガイド部材。

Claims (8)

  1. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ
    前記昇降体に設けられており、前記作動おもりの上下方向への移動を案内するガイド部材をさらに備えているエレベーター装置。
  2. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ
    前記作動おもりの質量と前記作動ばねの剛性とで決まる前記作動おもりの固有振動数は、前記巻上機ブレーキの作動により前記昇降体に発生する上下方向振動の振動数のうち、最も振動数が低い最低振動数以下に設定されているエレベーター装置。
  3. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ
    前記ストッパーを取り除いた状態において、前記巻上機ブレーキが作動したときの前記作動おもりの上下方向位置の変動から、前記作動おもりの振動成分を除外した前記作動おもりの位置を平均上昇位置としたとき、
    前記ストッパーが前記作動おもりを受ける上下方向の位置は、前記懸架体が破断したときの前記作動おもりの定常位置と、前記平均上昇位置との間に設定されているエレベーター装置。
  4. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ
    前記ストッパーと前記作動おもりとの間に設けられている低反発部材をさらに備えているエレベーター装置。
  5. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ
    前記ストッパーと前記昇降体との間に設けられている支持ばね、及び
    前記ストッパーと前記昇降体との間に、前記支持ばねに対して並列に設けられている第1ダンパー
    をさらに備え、
    前記支持ばねの剛性は、前記作動ばねの剛性よりも高いエレベーター装置。
  6. 昇降体、
    前記昇降体を吊り下げている懸架体、
    前記懸架体が巻き掛けられている駆動シーブと、前記駆動シーブの回転を制動する巻上機ブレーキとを有している巻上機、
    前記昇降体に設けられている非常止め装置、及び
    前記非常止め装置を作動させる作動機構
    を備え、
    前記作動機構は、
    前記昇降体に設けられているストッパーと、
    前記ストッパーに載せられている作動おもりと、
    上方向への力を前記作動おもりに付与している作動ばねと
    を有しており、
    前記作動機構は、
    前記昇降体の下向きの加速度が過大加速度となったときに、前記作動おもりが前記ストッパーから離れ、前記作動おもりの動きによって前記非常止め装置を作動させ、
    前記作動ばねに対して並列に配置されている第2ダンパーをさらに備えているエレベーター装置。
  7. 前記ストッパーが前記作動おもりを受ける位置は、上下方向へ調整可能になっている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  8. 前記作動おもりは、作動おもり本体と、前記作動おもり本体に付加されている少なくとも1つの調整おもりとを有している請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエレベーター装置。
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