JPWO2014103392A1 - デッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法 - Google Patents

デッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】H型鋼の梁を有する建築物においてコンクリートスラブを安価に施工できるとともに、デッキプレートを回収して再利用することが可能なスラブ施工方法とそれに用いるデッキプレート支持具を提供する。【解決手段】デッキプレート支持具(1a)は、接続部(2c)と、これに接続されて対向配置される2つの挟持部(2a,2b)によって側面視略「コ」の字状をなし、挟持部(2a,2b)の間にH型鋼(5)のフランジ(5a)を挿入可能に形成される打込み金物(2)と、上面にデッキプレート(6)の端部(6a)を載置可能に打込み金物(2)に取り付けられる角材(3)と、ボルト(4a,4b)からなる。打込み金物(2)の挟持部(2a,2b)には、ボルト(4a,4b)に螺合するネジ孔(4c,4d)が形成されており、角材(3)には、側面(3b)から側面(3a)へ向かってボルト(4b)を挿通可能に貫通孔(4e)が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、H型鋼を構造材料とする建築物において床や天井等を形成するコンクリート製のスラブを形成するスラブ施工方法に係り、特に、コンクリート打込み時に型枠として用いられるデッキプレートを再利用することが可能なデッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法に関する。
鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物では、梁の上などに仮設された型枠にコンクリートを打設するようにしてスラブが形成される。
その際、金属製の板材を加工したデッキプレートが型枠に用いられることがあるが、従来、デッキプレートは梁の上面に溶接やボルト締め等によって固定される場合が多く、固化したコンクリートから分離することができなかった。
このような構造のスラブにおいては、コンクリートと一体化したデッキプレートにより、コンクリートの欠点である引張強度が向上するというメリットがある。しかし、その反面、デッキプレートを再利用できないため、施工コストが高くなるという問題が生じていた。
そこで、近年では、施工後のコンクリート製のスラブ(以下、コンクリートスラブという。)からデッキプレートを回収し再利用する技術について種々の提案がなされている。そして、それに関して既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、水平方向へ所定の距離をあけて配置される第1の梁と第2の梁の間にコンクリートスラブを効率よく形成するとともに、前述のデッキプレートに相当する仮設床板の再利用を可能とする構造物の施工方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、2枚の平板が一方の平板の後端部と他方の平板の前端部とが重なりあう状態で前後方向へスライド自在に結合された可変長仮設床板と、固定長仮設床板を用いるものである。なお、可変長仮設床板と固定長仮設床板は、成型面となる平坦な表面をそれぞれ有している。
そして、これらの仮設床板を、2つの梁成型用型枠の対向する一対の上縁部の間に、支保工上に設置された枕木を介して架け渡すことにより成型材料であるコンクリートを流し込むための床面を構築することを特徴とする。
このような方法によれば、コンクリートが固化した後に、支保工、枕木及び梁成型用型枠を解体することで、可変長仮設床板と固定長仮設床板をコンクリートスラブから容易に分離して回収することができる。
また、特許文献2には、「仮設型枠支持装置」という名称で、コンクリートスラブを施工する際に使用される仮設型枠を支持する装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、建造物の梁と梁の間に一時的に配置される仮設型枠を下側から支持する仮設支持部と、この仮設支持部の両端近傍に設けられ、梁のフランジの上下の内面をそれぞれ圧接して、仮設支持部の両端部を梁に固定する固定機構を備えた構造となっている。
このような構造によれば、仮設型枠の上に打設したコンクリートが固まった後、固定機構を解除すると、仮設型枠と仮設型枠支持装置が取り外し可能となる。したがって、仮設型枠及び仮設型枠支持装置を再利用することができる。
特許第3781425号公報 特開2002−303041号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、梁自体もコンクリートで成型するような場合には適用できるものの、H型鋼を梁として使用する、いわゆる鉄骨造の建築物に対しては適用できないという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明では、支保工を使用せずに仮設型枠を仮設型枠支持装置のみで支持できるように、剛性の高い部材等を仮設支持部に用いる必要がある。この場合、仮設支持部の構造が複雑になったり、重くなったりするなどして、製造コストが高くなってしまう。また、仮設型枠支持装置が仮設型枠と同等のサイズになるため、運搬や設置及び撤去が容易でない。そして、それらの作業に時間や労力を要するため、作業コストが嵩んでしまうという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、H型鋼の梁を有する建築物においてコンクリートスラブを安価に施工できるとともに、デッキプレートを回収して再利用することが可能なデッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるデッキプレート支持具は、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の梁を有する建築物において、コンクリートスラブを施工する際にデッキプレートを支持するためのデッキプレート支持具であって、対向配置される一対の挟持部を有して側面視「コ」の字状をなし、内部にフランジを挿入可能に形成される固定手段と、この固定手段に対して着脱可能に取り付けられるとともに、デッキプレート載置面が上部に設けられた支持手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、予め練り混ぜられたコンクリートをデッキプレートの上面に流し込んだ場合、支持手段がコンクリートに接触せず、かつ、デッキプレートの下面側にコンクリートが回り込まないため、固化したコンクリート中に支持手段とデッキプレートが取り込まれるおそれがない。また、デッキプレート支持具は、構成する部材が安価で、その点数も少なく、簡単な構造であるにも関わらず、デッキプレートが安全かつ確実に支持されるという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデッキプレート支持具において、支持手段は、固定手段に取り付けられた状態でデッキプレート載置面に載置されたデッキプレートの上面とフランジの上面の高さが一致するように形成されたことことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、H型鋼のフランジの上面とデッキプレートの上面との間に段差が生じないため、コンクリートの無駄が省かれるという作用を有する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のデッキプレート支持具において、固定手段は、一対の挟持部の一方に接続される保持部を備え、この保持部と、それに接続される挟持部との内側に支持手段を挿入可能に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、固定手段がH型鋼のフランジに取り付けられた際に保持部が支持手段を横及び下方から抱え込むように保持するという作用を有する。この場合、複数の固定手段に対して1つの支持手段を取り付けたり、取り外したりする作業を一度に行うことができるため、効率が良い。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具において、支持手段を固定手段に固定するためのボルトを備え、このボルトに螺合するネジ孔が固定手段に形成され、このネジ孔に連通するように、ボルトを挿通するための貫通孔が支持手段に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、ボルトを貫通孔に挿通し、さらにネジ孔に締め込むことで、支持手段が固定手段に対して固定されるという作用を有する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のデッキプレート支持具において、ネジ孔は、一対の挟持部のうちフランジの下方に位置する側に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ボルトの軸方向が鉛直方向となるため、ボルトに対して、支持手段の重量に基づく曲げ荷重が発生し難いという作用を有する。また、支持手段を支持する方向と、ボルトを締め込む方向が一致するという作用を有する。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のデッキプレート支持具において、平面視矩形状をなして平面部にボルトを挿通させるための長孔が長手方向に沿って長く形成された回転防止部材を備えたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項5に記載の発明の作用に加えて、デッキプレートやコンクリートスラブの荷重によって発生する回転モーメントに抗して、回転防止部材が支持手段の回転を防止するという作用を有する。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具において、一対の挟持部のうちフランジの下方に位置する側の挟持部を配置可能に、かつ、その挟持部の厚さに深さが等しくなるように支持手段のデッキプレート載置面に凹部が形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、デッキプレートやコンクリートスラブの荷重によって支持手段に回転モーメントが加わった場合でも、支持手段のデッキプレート載置面がフランジの下面に当接するため、固定手段の挟持部が支持手段に当接する箇所に応力が集中し難いという作用を有する。
請求項8記載の発明は、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の梁を有する建築物において、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを形成するスラブ施工方法であって、フランジに固定手段を取り付ける工程と、この固定手段に対して着脱可能に支持手段を取り付ける工程と、この支持手段の上面にデッキプレートを設置する工程と、このデッキプレートの上面に、予め練り混ぜられたコンクリートを流し込む工程と、このコンクリートが固化した後に支持手段を固定手段から取り外す工程と、固化したコンクリートからデッキプレートを取り外す工程と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構成のスラブ施工方法においては、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の梁を有する建築物に対してコンクリートスラブを施工する際に、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載された発明の作用が発揮される。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のデッキプレート支持具によれば、固化したコンクリートからのデッキプレートの分離が容易であるため、スラブの施工後に、デッキプレートをキズの少ないきれいな状態で回収して再利用することが可能である。また、本発明のデッキプレート支持具においては、製造コストを安くすることができる。
本発明の請求項2に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加えて、材料コストを低く抑えて、スラブの施工全体にかかるコストの削減を図ることができる。
本発明の請求項3に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を奏することに加えて、少ない人数でも安全に支持手段を固定手段に取り付けたり、取り外したりすることができるという効果を奏する。
本発明の請求項4に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果を奏することに加えて、支持手段が固定手段から離脱せず、安全性が高いという効果を奏する。
本発明の請求項5に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、ボルトが変形し難いため、スラブ施工後において、ボルトを緩めて支持手段を固定手段から取り外す作業を容易に行うことができるという効果を奏する。また、支持手段を下方から支えつつ、ボルトの締付け等をするなど、安定した姿勢で一連の作業を行うことができるため、作業者の疲労が軽減される。
本発明の請求項6に記載のデッキプレート支持具によれば、コンクリートスラブやデッキプレートの荷重が作用しても支持手段が回転し難いため、請求項5に記載の発明よりも安全性をさらに高めることができる。
本発明の請求項7に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明に比べて、支持手段の上面に割れが生じ難く、安全性に優れている。
本発明の請求項8に記載のスラブ施工方法によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載された発明の効果が発揮されるため、安価にコンクリートスラブを形成するとともに、施工後のコンクリートスラブからデッキプレートを容易に回収して再利用することができる。
(a)は本発明の実施の形態に係るデッキプレート支持具の実施例1の使用状態を示す側面図であり、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例1のデッキプレート支持具を構成する打込み金物及び角材の外観斜視図である。 (a)は実施例1のデッキプレート支持具によって支持されるデッキプレートの側面図であり、(b)及び(c)は(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の平面図である。 実施例1のデッキプレート支持具を用いたスラブ施工方法の作業手順を示す工程図である。 (a)乃至(d)は実施例1のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを施工する際の作業手順を説明するための図である。 (a)及び(b)は実施例1のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを形成した後にデッキプレートを取り外す際の作業手順を説明するための図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るデッキプレート支持具の実施例2の使用状態を示す側面図であり、(b)は(a)におけるC−C線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例2のデッキプレート支持具を構成する打込み金物及び角材の外観斜視図である。 (a)乃至(d)は実施例2のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを施工する際の作業手順を説明するための図である。 (a)及び(b)は実施例2のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを形成した後にデッキプレートを取り外す際の作業手順を説明するための図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るデッキプレート支持具の実施例3の使用状態を示す側面図であり、(b)は(a)におけるD−D線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例3のデッキプレート支持具を構成する回転防止部材及び角材の外観斜視図である。
本発明のデッキプレート支持具の構造とそれを用いたスラブ施工方法について、図1〜図12を参照しながら具体的に説明する。
なお、H型鋼が構造物の梁として使用される場合、一対のフランジが上下に配置されることになるが、以下の実施例では、特に、上側に配置されたフランジにデッキプレート支持具を取り付ける場合について説明する。すなわち、下側のフランジを対象とする場合については説明を省略するが、この場合にも後述する本発明の作用及び効果は同様に発揮される。
実施例1のデッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法について図1乃至図6を用いて説明する(特に、請求項1、請求項2、請求項5及び請求項8に対応)。
図1(a)は本実施例のデッキプレート支持具1aの使用状態を示す側面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A線矢視断面図である。また、図2(a)及び図2(b)はそれぞれ図1のデッキプレート支持具1aを構成する打込み金物2及び角材3の外観を示す斜視図である。
さらに、図3(a)はデッキプレート支持具1aによって支持されるデッキプレート6の側面図であり、図3(b)及び図3(c)は、デッキプレート1aを構成する型枠部材7,8の平面図である。なお、図3(b)及び図3(c)は図3(a)において矢印Bで示す方向に見たデッキプレート6を型枠部材7,8に分解した状態を示す図に相当する。
図1及び図2に示すように、デッキプレート支持具1aは、接続部2cと、これに接続されて対向配置される2つの挟持部2a,2bによって側面視略「コ」の字状をなし、挟持部2a,2bの間にH型鋼5のフランジ5aを挿入可能に形成される打込み金物2と、上面にデッキプレート6の端部6aを載置可能に打込み金物2に取り付けられる角材3と、ボルト4a,4bからなる。そして、打込み金物2の挟持部2a,2bには、ボルト4a,4bに螺合するネジ孔4c,4dがそれぞれ形成されている。
すなわち、角材3はデッキプレート6の支持手段を構成し、打込み金物2は角材3をH型鋼5のフランジ5aに取り付けるための固定手段を構成している。
なお、本実施例では、固定手段として打込み金物2を用いているが、固定手段は必ずしも金属製でなくとも良く、例えば、剛性の高いプラスチックや木材等を使用することもできる。また、本実施例では角材3として枕木を想定しているが、木製に限らず、金属製やプラスチック製であっても良い。さらに、支持手段は、少なくとも上面にデッキプレート6の端部6aを載置可能な形状であれば良いため、角材3のように四角柱に限らず、剛性を確保できるのであれば、例えば、細い板状の部材であっても良い。
図2(a)では、同じ径のネジ孔4c,4dが対向するように形成された状態が示されているが、ボルト4a,4bのいずれか一方をネジ孔4c,4dに連通させるわけではないので、ネジ孔4c,4dは対向する位置に形成されていなくとも良い。また、ボルト4a,4bの径は必ずしも同じである必要はない。
さらに、固定手段がH型鋼5のフランジ5aから容易には外れない程度に、挟持部2a,2bとフランジ5aとの隙間が小さい場合には、ボルト4aを省略した構造としても良い。この場合、部品点数が少なくなるため、デッキプレート支持具1aの製造コストが安くなるとともに、デッキプレート支持具1aをH型鋼5に取り付ける際の作業性が向上する。ただし、本実施例に示したように、挟持部2a,2bとフランジ5aとの隙間を大きくとり、ボルト4aを用いて固定手段をH型鋼5に固定する構造の場合、フランジ5aの厚さが異なる複数のH型鋼5に対して、1つのデッキプレート支持具1aを共通に使用できるというメリットがある。
角材3には、側面3bから側面3aへ向かってボルト4bを挿通可能に、かつ、側面3aに対して垂直に貫通孔4eが形成されている。また、図1(a)に示すようにデッキプレート支持具1aをH型鋼5のフランジ5aに取り付けた場合、デッキプレート6の上面6bとH型鋼5のフランジ5aの上面の高さが略一致するように、角材3のデッキプレート載置面3cは、打込み金物2の挟持部2bに当接する側面3aよりも一段高く形成されている。
図3(a)乃至図3(c)に示すように、デッキプレート6は、薄肉鋼板製の型枠部材7,8からなる。型枠部材7,8は、上面6bがコンクリートを打設する際に成型面となる平板部9,10の裏面側に、互いに相似関係にあり、断面形状がV字をなす補強用突条部11,12が平板部9,10の前後方向へ直線状に延設された構造となっている。
なお、補強用突条部11は、小径部分11aと大径部分11bを有する段付き構造をなし、各小径部分11aは各補強用突状部12に対してそれぞれ内挿可能に配置されている。そして、小径部分11aと平板部9の間には、平板部10を挿入可能に、スライド許容スリット(図示せず)が設けられている。
すなわち、デッキプレート6は、補強用突条部11の小径部分11aを補強用突条部12の内部に挿入するようにして型枠部材7を型枠部材8に連結した場合、図3(a)に矢印Xで示したように型枠部材7,8を互いにスライドさせることで、全長が容易に変化する。したがって、デッキプレート6は、コンクリートスラブから分離回収した後の利用範囲が広く、再利用に最も適した構造であるといえる。
このような構造のデッキプレート支持具1aにおいては、デッキプレート6の上面6bに対して、予め練り混ぜられたコンクリートを流し込んだ場合、デッキプレート6の端部6aを回って、その下面側にコンクリートが潜り込んでしまうことがなく、また、コンクリートは角材3に対し側面3aの一部にしか接触しないため、固化したコンクリートの中に角材3やデッキプレート6の一部が取り込まれてしまうおそれはない。
この場合、コンクリートスラブからデッキプレート6を容易に分離できるため、キズの少ないきれいな状態でデッキプレート6を回収し、再利用することが可能となる。
また、デッキプレート支持具1aは、それを構成する各部材が安価であり、その点数も少ない上、簡単な構造である。にも関わらず、デッキプレート6が安全かつ確実に支持されるという作用を有している。
さらに、H型鋼5のフランジ5aの上面とデッキプレート6の上面6bとの間に段差が生じないことから、無駄なコンクリートの使用が抑えられる。
したがって、デッキプレート支持具1aにおいては、製造コストを安くするとともに、使用するコンクリートのコストを低く抑えて、スラブの施工全体にかかるコストの削減を図ることができる。
加えて、デッキプレート支持具1aにおいては、ボルト4bを貫通孔4eに挿通した後、ネジ孔4dに締め込むことで、角材3が打込み金物2に対して固定されるという作用を有する。これにより、角材3の打込み金物2からの離脱が防止されるため、安全性が高まる。
また、ボルト4bは軸方向が鉛直方向となるため、角材3の重量に基づく曲げ荷重がボルト4bに発生し難い。この場合、ボルト4bが変形し難いため、スラブ施工後に、容易にボルト4bを緩めて角材3を打込み金物2から取り外すことができる。
さらに、角材3を支持する方向とボルト4bを締め込む方向が同じであるため、角材3を下方から支えつつ、ボルト4bの締付け等をするなど、安定した姿勢で一連の作業を行うことができるため、作業者の疲労が軽減される。
次に、デッキプレート支持具1aを用いたコンクリートスラブの施工方法について、図5及び図6を適宜参照しながら図4を用いて説明する。なお、図1乃至図3に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4は本実施例のデッキプレート支持具1aを用いてコンクリートスラブ13を施工する際の作業手順を示す工程図である。また、図5及び図6は、その作業手順を説明するために、H型鋼5のフランジ5aに対するデッキプレート支持具1aの取り付け状態を図4の工程図に沿って示した図である。
図4に示すように、まず、ステップS1において、H型鋼5に打込み金物2を取り付ける。すなわち、フランジ5aを挟持部2a,2bによって上下から挟み込むように打込み金物2を設置し、ネジ孔4cに螺入させたボルト4aを締めて、ボルト4aの下端でフランジ5aの上面を押圧するようにして、打込み金物2をH型鋼5に対して固定する(図5(a)参照)。
次に、ステップS2では、挟持部2bのネジ孔4dに対して貫通孔4eを連通させるとともに、側面3aを挟持部2bの下面に当接させた状態で、ボルト4bを貫通孔4eに下方から挿通し、ネジ孔4dに締め込むことにより、角材3を打込み金物2に固定する(図5(b)参照)。これにより、H型鋼5に対するデッキプレート支持具1aの取り付け作業が完了する。
ステップS3では、型枠部材7,8をスライドさせることでデッキプレート6を適切な長さに調節した後、角材3のデッキプレート載置面3cにデッキプレート6の端部6aを載置する(図5(c)参照)。そして、角材3の側面3aとH型鋼5のフランジ5aの隙間E(図1(b)参照)に、ポリウレタン製のスペーサ(図示せず)を設置する。
ステップS4では、予め練り混ぜたコンクリートをデッキプレート6の上面6bとH型鋼5のフランジ5aの上面に流し込む。これにより、コンクリートの打設作業が完了する。そして、打設されたコンクリートが固化することで、コンクリートスラブ13が形成される(図5(d)参照)。なお、打込み金物2の上部とボルト4aは、コンクリートの固化に伴い、コンクリートスラブ13の内部に取り残される。
ステップS5では、打込み金物2の挟持部2bに締結されたボルト4bを緩めて、ネジ孔4d及び貫通孔4eから抜出し、角材3を打込み金物2から取り外す(図6(a)参照)。その結果、デッキプレート6は下方への移動に対する拘束が解除され、コンクリートスラブ13から容易に分離可能な状態となる。
そこで、ステップS6において、デッキプレート6をコンクリートスラブ13から取り外す(図6(b)参照)。これにより、デッキプレート支持具1aを用いたコンクリートスラブ13の施工作業が完了する。
このように、デッキプレート支持具1aを用いたスラブ施工方法によれば、既に述べたデッキプレート支持具1aの作用・効果が発揮されるため、コンクリートスラブ13の施工を安価に行うとともに、施工後のコンクリートスラブ13からデッキプレート6を容易に回収して再利用することができる。
実施例2のデッキプレート支持具について図7乃至図10を用いて説明する(特に、請求項3及び請求項4に対応)。
図7(a)は本実施例のデッキプレート支持具1bの使用状態を示す側面図であり、図7(b)は図7(a)におけるC−C線矢視断面図である。また、図8(a)及び図8(b)はそれぞれ図7のデッキプレート支持具1bを構成する打込み金物14及び角材15の外観を示す斜視図である。なお、図1及び図2に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、デッキプレート支持具1bは、対向配置される挟持部14a,14bと、側面視略「コ」の字状をなすように挟持部14a,14bが両端に接続される接続部14cと、挟持部14bに接続されるとともに側面視「L」字状をなす保持部14dによって構成され、挟持部14a,14bの間にH型鋼5のフランジ5aを挿入可能に、かつ、挟持部14bと保持部14dの内側に角材15を挿入可能に形成される打込み金物14と、上面にデッキプレート6の端部6aを載置可能に打込み金物14に取り付けられる角材15と、ボルト4a,4bからなる。なお、挟持部14b及び保持部14dは角材15を挟持可能に形成されている。
すなわち、本実施例では、角材15がデッキプレート6の支持手段を構成し、打込み金物14は角材15をH型鋼5のフランジ5aに取り付けるための固定手段を構成している。したがって、打込み金物14の挟持部14a,14b及び接続部14cは、打込み金物2の挟持部2a,2b及び接続部2cにそれぞれ対応する。
打込み金物14では、ボルト4aに螺合するネジ孔4cが挟持部14aに形成されており、ボルト4bに螺合するネジ孔4dは、挟持部14bに接続される保持部14dに形成されている。
すなわち、打込み金物14は、実施例1の打込み金物2の作用に加えて、保持部14dが角材15を側面と下方から抱え込むように保持するという作用を有する。この場合、複数の打込み金物14に対して1つの角材15を取り付けたり、取り外したりする際に、それらの作業を一度に行うことができる。したがって、作業効率が良い。また、ボルト4bをネジ孔4dから外して角材15の貫通孔4eから抜き取った際に、すぐに打込み金物14から角材15が離脱し、落下してしまうようなことがないため、安全である。
一方、角材15は、互いに平行をなす側面15a,15bと、側面15a,15bに対して直交する側面15c,15dを有するとともに、側面15cから側面15dへ向かってボルト4bを挿通可能に、かつ、側面15dに対して垂直に貫通孔4eが形成されている。なお、貫通孔4eは、角材15が打込み金物14の挟持部14b及び保持部14dによって側面15a,15bを挟持された状態において、ネジ孔4dに対して連通可能に形成されている。
また、図7(a)に示すようにデッキプレート支持具1bをH型鋼5のフランジ5aに取り付けた場合、デッキプレート6の上面6bとH型鋼5のフランジ5aの上面の高さが略一致するように、角材15のデッキプレート載置面15eは、打込み金物14の挟持部14bに当接する側面15aよりも一段高く形成されている。
次に、デッキプレート支持具1bを用いたコンクリートスラブ13の施工方法について、図9及び図10を適宜参照しながら図4を用いて説明する。なお、図1乃至図8に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9及び図10は、コンクリートスラブ13を施工する際の作業手順を説明するために、H型鋼5のフランジ5aに対するデッキプレート支持具1bの取り付け状態を図4の工程図に沿って示した図である。
図4に示すように、まず、ステップS1において、挟持部14a,14bでフランジ5aを上下から挟み込むようにして打込み金物14をH型鋼5に取り付ける。さらに、ネジ孔4cに螺入させたボルト4aを締めて、ボルト4aの下端でフランジ5aの上面を押圧するようにして、打込み金物14をH型鋼5に対して固定する(図9(a)参照)。
次に、ステップS2において、側面15aを挟持部14bの下面に当接させた状態で、接続部14eのネジ孔4dと貫通孔4eが連通するように、角材15を打込み金物14の挟持部14bと保持部14dの間に設置する。さらに、ボルト4bを貫通孔4eに水平方向から挿通し、ネジ孔4dに締め込むことにより、角材15を打込み金物14に固定する(図9(b)参照)。これにより、H型鋼5に対するデッキプレート支持具1bの取り付け作業が完了する。
ステップS3では、型枠部材7,8をスライドさせることでデッキプレート6を適切な長さに調節した後、角材15のデッキプレート載置面15eにデッキプレート6の端部6aを載置する(図9(c)参照)。
ステップS4では、練り混ぜたコンクリートをデッキプレート6の上面6bとH型鋼5のフランジ5aの上面に流し込む。これにより、コンクリートの打設作業が完了する。そして、打設されたコンクリートが固化することで、コンクリートスラブ13が形成される(図9(d)参照)。なお、打込み金物14の上部とボルト4aは、コンクリートの固化に伴い、コンクリートスラブ13の内部に取り残される。
ステップS5では、打込み金物14の保持部14dに締結されたボルト4bを緩めて、ネジ孔4d及び貫通孔4eから抜出し、角材15を打込み金物14から取り外す(図10(a)参照)。その結果、デッキプレート6は横方向への移動に対する拘束が解除され、コンクリートスラブ13から容易に分離可能な状態となる。
そこで、ステップS6において、デッキプレート6をコンクリートスラブ13から取り外す(図10(b)参照)。これにより、デッキプレート支持具1bを用いたコンクリートスラブ13の施工作業が完了する。
このように、デッキプレート支持具1bを用いたスラブ施工方法によれば、前述したデッキプレート支持具1bの作用・効果が発揮される。したがって、実施例1の場合と同様に、コンクリートスラブ13の施工を安価に行い、施工後のコンクリートスラブ13からのデッキプレート6の回収と再利用を容易にするという効果が発揮される。
実施例3のデッキプレート支持具について図11及び図12を用いて説明する(特に、請求項6及び請求項7に対応)。
図11(a)は本実施例のデッキプレート支持具1cの使用状態を示す側面図であり、図11(b)は図11(a)におけるD−D線矢視断面図である。また、図12(a)及び図12(b)はそれぞれデッキプレート支持具1cを構成する回転防止部材16及び角材17の外観を示す斜視図である。
なお、図1及び図2に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11及び図12に示すように、デッキプレート支持具1cは、実施例1のデッキプレート支持具1aにおいて、ボルト4bを挿通させるための長孔16bを有する回転防止部材16を備えるとともに、角材3の代わりに角材17を用いることを特徴とする。
回転防止部材16は、平面視矩形状の金属板であり、平面部16aには、長孔16bが長手方向に沿って長く形成されている。また、角材17は、略四角柱状をなし、側面17bから側面17aへ向かってボルト4bを挿通可能に、かつ、側面17aに対して垂直に貫通孔4eが形成されている。なお、側面17aは、打込み金物2の挟持部2bが当接する面であり、デッキプレート載置面17cに対し、挟持部2bを配置可能に設けられた凹部18の底面であり、デッキプレート載置面17cよりも挟持部2bの厚さ分ほど一段低く形成されている。
次に、デッキプレート支持具1cを用いたコンクリートスラブの施工方法について図11及び図12を適宜参照しながら図4を用いて説明する。
図4に示すように、まず、ステップS1において、デッキプレート支持具1aの場合と同様にして、H型鋼5に打込み金物2を取り付ける。次に、ステップS2では、挟持部2bのネジ孔4dに対して貫通孔4e及び長孔16bが連通するように、角材17の側面17aを挟持部2bの下面に当接させるとともに、回転防止部材16の平面部16aを角材17の側面17bに当接させた状態で、ボルト4bを長孔16bと貫通孔4eに下方から挿通する。さらに、端面16cがH型鋼5に当接するように角材17に対する回転防止部材16の長手方向の位置を調節した後、ボルト4bをネジ孔4dに締め込んで、角材17を打込み金物2に固定する(図11参照)。
ステップS3では、デッキプレート支持具1aの場合と同様にして、角材17のデッキプレート載置面17cにデッキプレート6の端部6aを載置する。なお、デッキプレート支持具1cでは、打込み金物2の挟持部2bが角材17の凹部18に配置されることから、デッキプレート支持具1aの場合とは異なり、隙間E(図1(b)参照)は生じない。したがって、角材17の側面17aとH型鋼5のフランジ5aとの間にポリウレタン製のスペーサを設置する必要はない。
さらに、ステップS4において、デッキプレート支持具1aの場合と同様にコンクリートの打設作業を行う。
なお、ステップS3又はステップS4においては、コンクリートスラブ13やデッキプレート6の荷重が角材17のデッキプレート載置面17cに加わることにより、デッキプレート支持具1cに対し、図11(a)に矢印Fで示す方向に角材17を回転させようとする回転モーメントが発生する。この回転モーメントは、デッキプレート支持具1aの場合にも同様に生じるが、デッキプレート支持具1aの場合には、ボルト4bが十分な曲げ剛性を有していないと、ボルト4bが折れ曲がり、角材3が回転する結果、デッキプレート6がデッキプレート載置面3cから外れてしまうおそれがある。これに対し、デッキプレート支持具1cでは、回転防止部材16が上述の回転モーメントに抗して角材17の回転を防止するという作用を有する。したがって、デッキプレート支持具1aよりも安全性をさらに高めることができる。
また、デッキプレート支持具1aでは、上述の回転モーメントに起因する応力が角材3の側面3aと挟持部2bとの接触箇所に集中し易いため、過大な回転モーメントが発生した場合には、その箇所で割れが発生する可能性もある。これに対し、デッキプレート支持具1cでは、角材17のデッキプレート載置面17cがフランジ5aの下面に当接し、上記応力が角材17の側面17aと挟持部2bとの接触箇所に集中し難い。すなわち、デッキプレート支持具1cによれば、デッキプレート支持具1aに比べて、角材17の側面17aに割れが発生し難く、安全性に優れている。
ステップS5では、打込み金物2の挟持部2bに締結されたボルト4bを緩めて、ネジ孔4d、貫通孔4e及び長孔16bから抜出し、回転防止材16と角材17を打込み金物2から取り外す。これにより、デッキプレート6は下方への移動に対する拘束が解除され、コンクリートスラブ13から容易に分離可能となる。
最後に、ステップS6において、デッキプレート支持具1aの場合と同様に、デッキプレート6をコンクリートスラブ13から取り外す。
このように、デッキプレート支持具1cを用いたスラブ施工方法においては、上述のデッキプレート支持具1cの作用・効果が発揮される。したがって、コンクリートスラブ13の施工費用を安くするとともに、施工後にコンクリートスラブ13からのデッキプレート6の回収と再利用を容易に行うことができる。
なお、本発明のデッキプレート支持具は、上記実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、実施例1において、ボルト4aを省略するとともに、ボルト4bを長くして、ネジ孔4dに螺入させたボルト4bを締め付けることにより、角材3を打込み金物2に固定するとともに、ボルト4bの先端でH型鋼5のフランジ5aの下面を押圧して、打込み金物2をH型鋼5に固定する構造としても良い。この場合、部品点数が少なくなるため、デッキプレート支持具の製造コストの削減を図ることができる。また、締め付け等をするボルトが1本で済むため、作業効率が向上する。
さらに、実施例1における角材3のデッキプレート載置面3c又は実施例2における角材15のデッキプレート載置面15cに対し、実施例3における角材17と同様に、挟持部2b,14bを配置可能に、かつ、その深さが挟持部2b,14bの厚さと等しくなるように凹部18が形成された構造としても良い。このような構造によれば、実施例3で説明した角材17の作用及び効果が実施例1のデッキプレート支持具1aや実施例2のデッキプレート支持具1bにおいても同様に発揮される。
なお、既に述べたように、コンクリート打設時の型枠には、コンクリートスラブ13から回収した後の用途が広く、再利用し易い等の理由から、本実施例に示したデッキプレート6を用いることが望ましい。しかし、これに限定されるものではなく、本発明のデッキプレート支持具及びそれを用いたスラブ施工方法は、全長の調節ができない構造のデッキプレートに対しても同様に適用することができる。
請求項1乃至請求項8に記載された発明は、多層建築物の床や天井等に適用可能である。
1a デッキプレート支持具
1b デッキプレート支持具
1c デッキプレート支持具
2 打込み金物
2a 挟持部
2b 挟持部
2c 接続部
3 角材
3a 側面
3b 側面
3c デッキプレート載置面
4a ボルト
4b ボルト
4c ネジ孔
4d ネジ孔
4e 貫通孔
5 H型鋼
5a フランジ
6 デッキプレート
6a 端部
6b 上面
7 型枠部材
8 型枠部材
9 平板部
10 平板部
11 補強用突条部
11a 小径部分
11b 大径部分
12 補強用突条部
13 コンクリートスラブ
14 打込み金物
14a 挟持部
14b 挟持部
14c 接続部
14d 保持部
15 角材
15a 側面
15b 側面
15c 側面
15d 側面
15e デッキプレート載置面
16 回転防止部材
16a 平面部
16b 長孔
16c 端面
17 角材
17a 側面
17b 側面
17c デッキプレート載置面
18 凹部
【0003】
発明が解決しようとする課題
[0006]
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、梁自体もコンクリートで成型するような場合には適用できるものの、H型鋼を梁として使用する、いわゆる鉄骨造の建築物に対しては適用できないという課題があった。
[0007]
また、特許文献2に開示された発明では、支保工を使用せずに仮設型枠を仮設型枠支持装置のみで支持できるように、剛性の高い部材等を仮設支持部に用いる必要がある。この場合、仮設支持部の構造が複雑になったり、重くなったりするなどして、製造コストが高くなってしまう。また、仮設型枠支持装置が仮設型枠と同等のサイズになるため、運搬や設置及び撤去が容易でない。そして、それらの作業に時間や労力を要するため、作業コストが嵩んでしまうという課題があった。
[0008]
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、H型鋼の梁を有する建築物においてコンクリートスラブを安価に施工できるとともに、デッキプレートを回収して再利用することが可能なデッキプレート支持具とそれを用いたスラブ施工方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0009]
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるデッキプレート支持具は、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の梁を有する建築物において、コンクリートスラブを施工する際にデッキプレートを支持するためのデッキプレート支持具であって、対向配置される一対の挟持部を有して側面視「コ」の字状をなし、内部にフランジを挿入可能に形成される固定手段と、この固定手段に対して着脱可能に取り付けられるとともに、デッキプレート載置面が上部に設けられた支持手段と、を備え、一対の挟持部のうちフランジの下方に位置する側の挟持部を配置可能に、かつ、その挟持部の厚さに深さが等しくなるように支持手段のデッキプレート載置面に凹部が形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、予め練り混ぜられたコンクリートをデッキプレートの上面に流し込んだ場合、支持手段がコンクリートに接触せず、かつ、デッキプレートの下面側にコンクリートが回り込
【0004】
まないため、固化したコンクリート中に支持手段とデッキプレートが取り込まれるおそれがない。また、デッキプレート支持具は、構成する部材が安価で、その点数も少なく、簡単な構造であるにも関わらず、デッキプレートが安全かつ確実に支持されるという作用を有する。さらに、デッキプレートやコンクリートスラブの荷重によって支持手段に回転モーメントが加わった場合でも、支持手段のデッキプレート載置面がフランジの下面に当接するため、固定手段の挟持部が支持手段に当接する箇所に応力が集中し難いという作用を有する。
[0010]
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデッキプレート支持具において、支持手段は、固定手段に取り付けられた状態でデッキプレート載置面に載置されたデッキプレートの上面とフランジの上面の高さが一致するように形成されたことことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、H型鋼のフランジの上面とデッキプレートの上面との間に段差が生じないため、コンクリートの無駄が省かれるという作用を有する。
[0011]
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のデッキプレート支持具において、固定手段は、一対の挟持部の一方に接続される保持部を備え、この保持部と、それに接続される挟持部との内側に支持手段を挿入可能に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、固定手段がH型鋼のフランジに取り付けられた際に保持部が支持手段を横及び下方から抱え込むように保持するという作用を有する。この場合、複数の固定手段に対して1つの支持手段を取り付けたり、取り外したりする作業を一度に行うことができるため、効率が良い。
[0012]
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具において、支持手段を固定手段に固定するためのボルトを備え、このボルトに螺合するネジ孔が固定手段に形成され、このネジ孔に連通するように、ボルトを挿通するための貫通孔が支持手段に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、ボルトを貫通孔に挿通し、
【0005】
さらにネジ孔に締め込むことで、支持手段が固定手段に対して固定されるという作用を有する。
[0013]
請求項5記載の発明は、請求項4記載のデッキプレート支持具において、ネジ孔は、一対の挟持部のうちフランジの下方に位置する側に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ボルトの軸方向が鉛直方向となるため、ボルトに対して、支持手段の重量に基づく曲げ荷重が発生し難いという作用を有する。また、支持手段を支持する方向と、ボルトを締め込む方向が一致するという作用を有する。
[0014]
請求項6記載の発明は、請求項5記載のデッキプレート支持具において、平面視矩形状をなして平面部にボルトを挿通させるための長孔が長手方向に沿って長く形成された回転防止部材を備えたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキプレート支持具においては、請求項5に記載の発明の作用に加えて、デッキプレートやコンクリートスラブの荷重によって発生する回転モーメントに抗して、回転防止部材が支持手段の回転を防止するという作用を有する。
[0015]
[0016]
請求項8記載の発明は、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の
【0006】
梁を有する建築物において、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブを形成するスラブ施工方法であって、フランジに固定手段を取り付ける工程と、この固定手段に対して着脱可能に支持手段を取り付ける工程と、この支持手段の上面にデッキプレートを設置する工程と、このデッキプレートの上面に、予め練り混ぜられたコンクリートを流し込む工程と、このコンクリートが固化した後に支持手段を固定手段から取り外す工程と、固化したコンクリートからデッキプレートを取り外す工程と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構成のスラブ施工方法においては、フランジが水平をなすように配置されたH型鋼の梁を有する建築物に対してコンクリートスラブを施工する際に、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載された発明の作用が発揮される。
発明の効果
[0017]
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のデッキプレート支持具によれば、固化したコンクリートからのデッキプレートの分離が容易であるため、スラブの施工後に、デッキプレートをキズの少ないきれいな状態で回収して再利用することが可能である。また、本発明のデッキプレート支持具においては、製造コストを安くすることができる。さらに、支持手段の上面に割れが生じ難く、安全性に優れている。
[0018]
本発明の請求項2に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加えて、材料コストを低く抑えて、スラブの施工全体にかかるコストの削減を図ることができる。
[0019]
本発明の請求項3に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を奏することに加えて、少ない人数でも安全に支持手段を固定手段に取り付けたり、取り外したりすることができるという効果を奏する。
[0020]
本発明の請求項4に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果を奏することに加えて、支持手段が固定手段から離脱せず、安全性が高いという効果を奏する。
【0007】
[0021]
本発明の請求項5に記載のデッキプレート支持具によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、ボルトが変形し難いため、スラブ施工後において、ボルトを緩めて支持手段を固定手段から取り外す作業を容易に行うことができるという効果を奏する。また、支持手段を下方から支えつつ、ボルトの締付け等をするなど、安定した姿勢で一連の作業を行うことができるため、作業者の疲労が軽減される。
[0022]
本発明の請求項6に記載のデッキプレート支持具によれば、コンクリートスラブやデッキプレートの荷重が作用しても支持手段が回転し難いため、請求項5に記載の発明よりも安全性をさらに高めることができる。
[0023]
[0024]
本発明の請求項8に記載のスラブ施工方法によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載された発明の効果が発揮されるため、安価にコンクリートスラブを形成するとともに、施工後のコンクリートスラブからデッキプレートを容易に回収して再利用することができる。
図面の簡単な説明
[0025]
[図1](a)は本発明の実施の形態に係るデッキプレート支持具の実施例1の使用状態を示す側面図であり、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図である。
[図2](a)及び(b)はそれぞれ実施例1のデッキプレート支持具を構成する打込み金物及び角材の外観斜視図である。
[図3](a)は実施例1のデッキプレート支持具によって支持されるデッキプレートの側面図であり、(b)及び(c)は(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の平面図である。
[図4]実施例1のデッキプレート支持具を用いたスラブ施工方法の作業手順を示す工程図である。
[図5](a)乃至(d)は実施例1のデッキプレート支持具を用いてコンクリ
【0017】
する(特に、請求項1及び請求項6に対応)。
図11(a)は本実施例のデッキプレート支持具1cの使用状態を示す側面図であり、図11(b)は図11(a)におけるD−D線矢視断面図である。また、図12(a)及び図12(b)はそれぞれデッキプレート支持具1cを構成する回転防止部材16及び角材17の外観を示す斜視図である。
なお、図1及び図2に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
[0052]
図11及び図12に示すように、デッキプレート支持具1cは、実施例1のデッキプレート支持具1aにおいて、ボルト4bを挿通させるための長孔16bを有する回転防止部材16を備えるとともに、角材3の代わりに角材17を用いることを特徴とする。
回転防止部材16は、平面視矩形状の金属板であり、平面部16aには、長孔16bが長手方向に沿って長く形成されている。また、角材17は、略四角柱状をなし、側面17bから側面17aへ向かってボルト4bを挿通可能に、かつ、側面17aに対して垂直に貫通孔4eが形成されている。なお、側面17aは、打込み金物2の挟持部2bが当接する面であり、デッキプレート載置面17cに対し、挟持部2bを配置可能に設けられた凹部18の底面であり、デッキプレート載置面17cよりも挟持部2bの厚さ分ほど一段低く形成されている。
[0053]
次に、デッキプレート支持具1cを用いたコンクリートスラブの施工方法について図11及び図12を適宜参照しながら図4を用いて説明する。
図4に示すように、まず、ステップS1において、デッキプレート支持具1aの場合と同様にして、H型鋼5に打込み金物2を取り付ける。次に、ステップS2では、挟持部2bのネジ孔4dに対して貫通孔4e及び長孔16bが連通するように、角材17の側面17aを挟持部2bの下面に当接させるとともに、回転防止部材16の平面部16aを角材17の側面17bに当接させた状態で、ボルト4bを長孔16bと貫通孔4eに下方から挿通する。さらに、端面16cがH型鋼5に当接するように角材17に対する回転防
【0020】
ト支持具1bにおいても同様に発揮される。
なお、既に述べたように、コンクリート打設時の型枠には、コンクリートスラブ13から回収した後の用途が広く、再利用し易い等の理由から、本実施例に示したデッキプレート6を用いることが望ましい。しかし、これに限定されるものではなく、本発明のデッキプレート支持具及びそれを用いたスラブ施工方法は、全長の調節ができない構造のデッキプレートに対しても同様に適用することができる。
産業上の利用可能性
[0060]
請求項1乃至請求項6及び請求項8に記載された発明は、多層建築物の床や天井等に適用可能である。
符号の説明
[0061]
1a デッキプレート支持具
1b デッキプレート支持具
1c デッキプレート支持具
2 打込み金物
2a 挟持部
2b 挟持部
2c 接続部
3 角材
3a 側面
3b 側面
3c デッキプレート載置面
4a ボルト
4b ボルト
4c ネジ孔
4d ネジ孔
4e 貫通孔
5 H型鋼

Claims (8)

  1. フランジ(5a)が水平をなすように配置されたH型鋼(5)の梁を有する建築物において、コンクリートスラブ(13)を施工する際にデッキプレート(6)を支持するためのデッキプレート支持具(1a〜1c)であって、
    対向配置される一対の挟持部(2a,2b、14a,14b)を有して側面視「コ」の字状をなし、内部に前記フランジ(5a)を挿入可能に形成される固定手段(2,14)と、
    この固定手段(2,14)に対して着脱可能に取り付けられるとともに、デッキプレート載置面(3c,15e,17c)が上部に設けられた支持手段(3,15,17)と、を備えたことを特徴とするデッキプレート支持具(1a〜1c)。
  2. 前記支持手段(3,17)は、前記固定手段(2)に取り付けられた状態で前記デッキプレート載置面(3c,17c)に載置された前記デッキプレート(6)の上面(6b)と前記フランジ(5a)の上面の高さが一致するように形成されたことを特徴とする請求項1記載のデッキプレート支持具(1a,1c)。
  3. 前記固定手段(14)は、前記一対の挟持部(14a,14b)の一方に接続される保持部(14d)を備え、この保持部(14d)と、それに接続される前記挟持部との内側に前記支持手段(15)を挿入可能に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデッキプレート支持具(1b)。
  4. 前記支持手段(3,15,17)を前記固定手段(2,14)に固定するためのボルト(4b)を備え、
    このボルト(4b)に螺合するネジ孔(4d)が前記固定手段(2,14)に形成され、
    このネジ孔(4d)に連通するように、前記ボルト(4b)を挿通するための貫通孔(4e)が前記支持手段(3,15,17)に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具(1a〜1c)。
  5. 前記ネジ孔(4d)は、前記一対の挟持部(2a,2b)のうち前記フランジ(5a)の下方に位置する側に形成されたことを特徴とする請求項4記載のデッキプレート支持具(1a,1c)。
  6. 平面視矩形状をなして平面部(16a)に前記ボルト(4b)を挿通させるための長孔(16b)が長手方向に沿って長く形成された回転防止部材(16)を備えたことを特徴とする請求項5記載のデッキプレート支持具(1c)。
  7. 前記一対の挟持部(2a,2b、14a,14b)のうち前記フランジ(5a)の下方に位置する側の挟持部(2b,14b)を配置可能に、かつ、その挟持部(2b,14b)の厚さに深さが等しくなるように前記支持手段(3,15,17)の前記デッキプレート載置面(3c,15e,17c)に凹部(18)が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具(1a〜1c)。
  8. フランジ(5a)が水平をなすように配置されたH型鋼(5)の梁を有する建築物において、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデッキプレート支持具を用いてコンクリートスラブ(13)を形成するスラブ施工方法であって、
    前記フランジ(5a)に前記固定手段(2,14)を取り付ける工程と、
    この固定手段(2,14)に対して着脱可能に前記支持手段(3,15,17)を取り付ける工程と、
    この支持手段(3,15,17)の上面(3c,15e,17c)に前記デッキプレート(6)を設置する工程と、
    このデッキプレート(6)の上面(6b)に、予め練り混ぜられたコンクリートを流し込む工程と、
    このコンクリートが固化した後に前記支持手段(3,15,17)を前記固定手段(2,14)から取り外す工程と、
    固化した前記コンクリートから前記デッキプレート(6)を取り外す工程と、を備えたことを特徴とするスラブ施工方法。
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