JP5158476B2 - 鉄塔の部材取替工法およびその工法で用いられる装置 - Google Patents

鉄塔の部材取替工法およびその工法で用いられる装置 Download PDF

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本発明は、鉄塔の斜材および水平材の取替工法およびその工法で用いられる装置に関するものである。
鉄塔は、主柱材,斜材および水平材などにより構成されている。鉄塔を構成する部材が、腐食した場合や地震などにより損傷を受けた場合には、部材の取替えを行う必要がある。鉄塔の部材取替工法およびその取替装置として、従来、次に示すものが提案されている。
鉄塔の主柱材を取替える場合に用いられるもので、取替主柱材の上下に位置する健全な主柱材に取替装置を取付け、油圧シリンダを押出して取替主柱材に掛かっている応力を取替装置で受けることで主柱材の取替えを行う主柱材取替装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
鉄塔の斜材および水平材を取替える場合に用いられるもので、油圧ジャッキを介在させた取替工具の両端で、送電鉄塔の両主柱材をそれぞれ把持し、取替部材が圧縮材か引張材かに応じて取替工具の両端に引張力か圧縮力を生じさせるよう油圧ジャッキを作動させて、部材の取替えを行う取替工法と取替工具が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、鉄塔の斜材および水平材を取替える場合に用いられるもので、3基の取替装置を斜材と平行にならないようにそれぞれ異なる位置の主柱材間に取付けて、斜材および水平材の取替えを行う取替工法も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平8−163729号公報 特開2001−268758号公報 特開2005−350954号公報
しかしながら、従来の主柱材取替装置を斜材および水平材の取替えに用いると、取替装置を取替部材の傾きや長さに合わせて取付けるため、取替部材ごとに取替装置の長さ調整を行って、取替部材に合わせて取付け直す必要があり、作業効率が悪いという問題があった。
また、従来の油圧ジャッキを介在させた取替装置を用いて斜材および水平材を取替える工法においても、取替装置を取替部材の傾きや長さに合わせて取付けるため、取替部材ごとに取替装置の長さ調整を行って、取替部材に合わせて取付け直す必要があり、作業効率が悪いという問題があった。
3基の取替装置を使用して鉄塔の斜材および水平材を取替える工法では、部材を取替えるために3基の取替装置を取付ける必要があり、取付け作業に時間が掛かるという問題があった。また、部材を取り外すためには、取替装置を用いて斜材および水平材に作用しているせん断力を取り除く必要があるが、これを取替装置に取付けられている油圧シリンダの調整で行っているため、油圧シリンダの数が多いこともあり、油圧シリンダの調整作業に時間が掛かるという問題があった。
前述の問題を有利に解決するために、本発明の鉄塔の部材取替工法は、両端部に主柱材を把持するバンド部が取付けられている水平補強装置を、斜材の上下取付点付近の主柱材間に水平に取付け、上下の水平補強装置間に、棒鋼,ワイヤーまたはチェーンと、ターンバックルまたはチェーンブロックとを組み合わせて構成されている斜補強部材を取替斜材 の傾斜に合わせるように傾斜させて取付けて、水平補強装置と斜補強部材からなる骨組みを形成することで、斜材および水平材を取り外す塔体面の補強を行い、水平補強装置に設けられているネジと調整ナットにより構成される調整部より鉄塔の塔体幅を調整することで、斜材および水平材に作用しているせん断力を取り除き、斜材および水平材を取替えるものである。
前記水平補強装置は、バンド部と連結部材と調整部とで構成されている。前記バンド部は、水平補強装置の両端部に取付けられ、一方のバンド部が連結部材に接続され、もう一方のバンド部には通し孔が設けられ、調整部を介して連結部材に接続される。前記連結部材は、複数の鋼管部材を接合して形成されており、2本の連結部材が主柱材の幅よりも広い間隔を保って主柱材間に水平に取付けられる。前記調整部は、ネジと調整ナットにより構成され、ネジはバンド部に設けられた通し孔を貫通させて連結部材の端部に固定されており、バンド部の通し孔箇所には調整ナットが取付けられ、調整ナットの位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行うものである。
また、規模の小さい鉄塔などに用いられる水平補強装置は、バンド部と連結部材と調整部とで構成されており、前記バンド部は、水平補強装置の両端部に取付けられ、一方のバンド部が連結部材に接続され、もう一方のバンド部が調整部を介して連結部材に接続される。この調整部を介して連結部材に接続されるバンド部には、調整部と接続するための接続板が取付けられ、前記接続板には通し孔が設けられている。前記連結部材は、複数の鋼管部材を接合して形成されており、1本の連結部材が塔体面より外側に水平に取付けられる。前記調整部は、ネジと調整ナットにより構成され、ネジは接続板の通し孔を貫通させて連結部材の端部に固定されており、接続板の通し孔箇所には調整ナットが取付けられ、調整ナットの位置を変更することで、塔体幅の調整を行うものである。
本発明の鉄塔の部材取替工法およびその工法で用いられる装置によれば、斜材の上下取付点付近の主柱材間に水平補強装置を取付け、上下の水平補強装置間に斜補強部材を取付けることで、水平補強装置取付け面の斜材と水平材を取替えることができるため、取替部材ごとに取替装置の長さを調整する必要がなく、また、取替部材ごとに部材の傾きに合わせて取替装置を取付け直す必要もないことから、効率良く部材取替え作業を行うことができる。
また、2基の水平補強装置を塔体幅に合わせて水平に取付け、水平補強装置間に斜補強部材を取付ける簡単な構成の工法であるため、従来技術と比べて、装置の取付け作業に時間が掛からない。
さらに、油圧キなどの装置を使用せず、調整ナットにより鉄塔の塔体幅の調整を行い、斜材および水平材に作用しているせん断力を取り除く工法でため、作業を簡単に行うことができ、作業時間も短縮することができる。
発明を実施するための最良の形態・実施例
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
図9は、鉄塔の一部を示している。図に示すように、鉄塔は、主柱材1,斜材2および水平材3などにより構成されている。斜材2および水平材3が、腐食した場合や地震などにより損傷を受けた場合には、部材の取替えを行う必要がある。
図1は実施例1の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の正面図、図2は実施例1の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の平面図であり、水平補強装置4を鋼管の主柱材1に取付けた状態を示している。図に示すように、水平補強装置4は、バンド部5,6と連結部材7と調整部8とで構成されている。
前記連結部材7は、複数の鋼管部材7a,7b,7cをボルトで接合して形成されている。実施例1では、3つの鋼管部材7a,7b,7cを接合させた場合を示しているが、鉄塔の塔体幅に合わせて接合する鋼管部材の個数を変えて長さを調整することができる。そして、連結部材7の一方の端部の鋼管部材7aには調整部8が接続され、もう一方の端部の鋼管部材7cには、バンド部6と接続するための継手板9が固着されている。このように構成される連結部材7は、図2に示すように2本の連結部材7が主柱材1の幅よりも広い間隔を保って主柱材1間に水平に取付けられる。また、連結部材7間には、必要に応じて、間隔を一定に保つための保持金具10を設けることができる。
前記バンド部5,6は、水平補強装置4の両端部に取付けられており、一方のバンド部6は連結部材7に接続され、もう一方のバンド部5は調整部8を介して連結部材7に接続される。
連結部材7に接続されるバンド部6は、当接金具11bと固定金具12bで構成されており、前記当接金具11bと固定金具12bは、主柱材1の鋼管と接する箇所をくの字型に加工されている。バンド部6の取付けは、当接金具11bと固定金具12bのくの字型に加工されている箇所を対向させて、当接金具11bと固定金具12bで主柱材1を挟むようにバンド固定用ボルト13で固定する。前記当接金具11bには連結部材7と接続するための連結板14が固着されており、連結部材7の鋼管部材7cに固着されている継手板9と連結ボルト15で接合することで、バンド部6と連結部材7が接続される。
調整部8を介して連結部材7に接続されるバンド部5は、当接金具11aと固定金具12aで構成されており、前記当接金具11aと固定金具12aは、主柱材1の鋼管と接する箇所をくの字型に加工されている。バンド部5の取付けは、当接金具11aと固定金具12aのくの字型に加工されている箇所を対向させて、当接金具11aと固定金具12aで主柱材1を挟むようにバンド固定用ボルト13で固定する。前記当接金具11aには調整部8と接続するための通し孔16が設けられている。
前記調整部8は、ネジ17と調整ナット18で構成されており、ネジ17はバンド部5の当接金具11aに設けられた通し孔16を貫通して連結部材7の鋼管部材7aに固定されている。前記通し孔16箇所には調整ナット18が取り付けられ、調整ナット18を回転させ、調整ナット18の位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行う。
このように構成される水平補強装置4を用いて部材の取替えを行う方法を説明する。図3は、水平補強装置を用いた部材取替工法の概略を示している。図に示す取替斜材19と取替水平材20を取り外して、新規の部材を取付ける場合、まず、水平補強装置4を、取替斜材19の上側の取付点付近と下側の取付点付近の主柱材間に水平にバンド部5,6で主柱材1を把持して取付ける。
次に、斜補強部材21を取替斜材19の傾きに合わせるように傾斜させて上下の水平補強装置4間に取付けて、水平補強装置4と斜補強部材21からなる骨組みを形成し、部材を取り外す塔体面の補強を行う。前記斜補強部材21は、図示しないが、棒鋼,ワイヤーまたはチェーンと、ターンバックルまたはチェーンブロックとを組み合わせて構成されており、ターンバックルまたはチェーンブロックにより長さの調整を行って、斜補強部材21に張力を加える。このように水平補強装置4と斜補強部材21を鉄塔に取付けることで、水平補強装置4と斜補強部材21とで形成される骨組みは、水平補強装置4が圧縮、斜補強部材21の一つが引張となるプラット結構となり、取替部材に発生する応力は、水平補強装置4と斜補強部材21を介して、部材取替えパネルより下のパネルに応力が伝達される。
水平補強部材4と斜補強部材21を取付けた後、水平補強装置4の調整部8の調整ナット18を回転させ、調整ナット18の位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行う。調整する塔体幅を、取替斜材19および取替水平材20に作用しているせん断力を取り除くことができる幅とすることで、取替斜材19と取替水平材20を取り外して、新規の部材を取付けることができる。
なお、図1〜図2では、水平補強装置4を鋼管の主柱材1に取付けた場合について説明したが、主柱材1が山形鋼の場合には、バンド部5,6の構造を変更することで、水平補強装置4を主柱材1に取付けることができる。山形鋼の主柱材1に取付ける場合のバンド部5の構造の例を図4、もう一方のバンド部6の構造の例を図5に示す。
図4に示すように、調整部8を介して連結部材7に接続されるバンド部5は、当接金具11cと山形鋼固定金具22とで構成されている。前記当接金具11cには山形鋼または溝型鋼などが用いられ、山形鋼固定金具22は、主柱材1の内側面に当接する内固定金具22aと山形鋼の一方のフランジの外側に当接する外固定金具22bとで構成されている。バンド部5の取付けは、主柱材1の一方のフランジ面を当接金具11cに接した状態で、もう一方のフランジを挟み込むように取付けられた内固定金具22aと外固定金具22bとをボルト23で固定し、前記内固定金具22aと外固定金具22bは、それぞれ当接金具11cとボルト23で固定することで、バンド部5を主柱材1に取付けることができる。なお、当接金具11cには、調整部8と接続するための通し孔16が設けられている。
図5に示すように、連結部材7に接続されるバンド部6は、当接金具11dと山形鋼固定金具22とで構成されている。前記当接金具11dには山形鋼または溝型鋼などが用いられ、山形鋼固定金具22は、主柱材1の内側面に当接する内固定金具22aと山形鋼の一方のフランジの外側に当接する外固定金具22bとで構成されている。バンド部6の取付けは、主柱材1の一方のフランジ面を当接金具11dに接した状態で、もう一方のフランジを挟み込むように取付けられた内固定金具22aと外固定金具22bとをボルト23で固定し、前記内固定金具22aと外固定金具22bは、それぞれ当接金具11dとボルト23で固定することで、バンド部6を主柱材1に取付けることができる。なお、当接金具11dには、連結部材7と接続するための連結板14が固着されている。
実施例1に用いた水平補強装置4は、図2に示すように2本の連結部材7が主柱材1の幅よりも広い間隔を保って主柱材間に水平に取付けられるものであるが、規模の小さい鉄塔などの場合には、連結部材7が1本の水平補強装置4を使用することができる。
図6は実施例2の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の平面図であり、水平補強装置4を鋼管の主柱材1に取付けた状態を示している。図に示すように、水平補強装置4は、バンド部5,6と連結部材7と調整部8とで構成されている。
前記連結部材7は、複数の鋼管部材7a,7b,7cをボルトで接合して形成されている。実施例2では、3つの鋼管部材7a,7b,7cを接合させた場合を示しているが、鉄塔の塔体幅に合わせて接合する鋼管部材の個数を変えて長さを調整することができる。そして、連結部材7の一方の端部の鋼管部材7aには調整部8が接続され、もう一方の端部の鋼管部材7cには、バンド部6と接続するための継手板9が固着されている。このように構成される連結部材7は、塔体面より外側に水平に取付けられる。
前記バンド部5,6は、水平補強装置4の両端部に取付けられており、一方のバンド部6は連結部材7に接続され、もう一方のバンド部5は調整部8を介して連結部材7に接続される。
連結部材7に接続されるバンド部6は、半円弧状体の半割りバンド金具24c,24dで構成され、半割りバンド金具24c,24dの内周面は主柱材1の外周面に適合するべく同じ曲率に形成されている。前記半割りバンド金具24c,24dにはそれぞれ2つの接合プレート25が突設されており、半割りバンド金具24dの一方の接合プレート25には、連結部材7と接続するための連結板14が固着された固定板26が取付けられている。バンド部6の取付けは、半割りバンド金具24c,24dを主柱材1の直径方向に対向に配置させて、半割りバンド金具24c,24dの接合プレート25の対向するもの同士をボルト13で連結する。この後、前記固定板26に固着されている連結板14と連結部材7の鋼管部材7cに固着されている継手板9をボルト15で接合することで、バンド部6と連結部材7が接続される。
調整部8を介して連結部材7に接続されるバンド部5も、バンド部6と同様に、半円弧状体の半割りバンド金具24a,24bで構成され、半割りバンド金具24a,24bの内周面は主柱材1の外周面に適合するべく同じ曲率に形成されている。前記半割りバンド金具24a,24bにはそれぞれ2つの接合プレート25が突設されており、半割りバンド金具24bの一方の接合プレート25には、調整部8と接続するための接続板27が取付けられ、前記接続板27には通し孔16が設けられている。バンド部5の取付けは、半割りバンド金具24a,24bを主柱材1の直径方向に対向に配置させて、半割りバンド金具24a,24bの接合プレート25の対向するもの同士をボルト13で連結する。
前記調整部8は、ネジ17と調整ナット18により構成されており、ネジ17はバンド部5の半割りバンド金具24bに取付けられた接続板27の通し孔16を貫通して連結部材7の鋼管部材7aに固定されている。前記通し孔16箇所には調整ナット18が取り付けられ、調整ナット18を回転させ、調整ナット18の位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行う。
このように構成される水平補強装置4を用いて部材の取替えを行う方法は、実施例1と同様であり、図3に示す取替斜材19と取替水平材20を取り外して、新規の部材を取付ける場合、まず、水平補強装置4を、取替斜材19の上側の取付点付近と下側の取付点付近の主柱材間に水平にバンド部5,6で主柱材1を把持して取り付ける。
次に、斜補強部材21を取替斜材19の傾きに合わせるように傾斜させて上下の水平補強装置4間に取付けて、水平補強装置4と斜補強部材21からなる骨組みを形成し、部材を取り外す塔体面の補強を行う。前記斜補強部材21は、図示しないが、棒鋼,ワイヤーまたはチェーンと、ターンバックルまたはチェーンブロックとを組み合わせて構成されており、ターンバックルまたはチェーンブロックにより長さの調整を行って、斜補強部材21に張力を加える。このように水平補強装置4と斜補強部材21を鉄塔に取付けることで、水平補強装置4と斜補強部材21とで形成される骨組みは、水平補強装置4が圧縮、斜補強部材21の一つが引張となるプラット結構となり、取替部材に発生する応力は、水平補強装置4と斜補強部材21を介して、部材取替えパネルより下のパネルに応力が伝達される。
水平補強部材4と斜補強部材21を取付けた後、水平補強装置4の調整部8の調整ナット18を回転させ、調整ナット18の位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行う。調整する塔体幅を、取替斜材19および取替水平材20に作用しているせん断力を取り除くことができる幅とすることで、取替斜材19と取替水平材20を取り外して、新規の部材を取付けることができる。
なお、図6では、水平補強装置4を鋼管の主柱材1に取付けた場合について説明したが、主柱材1が山形鋼の場合には、バンド部5,6の構造を変更することで、水平補強装置4を主柱材1に取付けることができる。山形鋼の主柱材1に取付ける場合のバンド部5の構造の例を図7、もう一方のバンド部6の構造の例を図8に示す。
図7に示すように、調整部8を介して連結部材7に接続されるバンド部5は、当接金具11eと山形鋼固定金具22とで構成されている。前記当接金具11eには山形鋼または溝型鋼などが用いられ、山形鋼固定金具22は、主柱材の内側面に当接する内固定金具22aと山形鋼の一方のフランジの外側に当接する外固定金具22bとで構成されている。バンド部5の取付けは、主柱材1の一方のフランジ面を当接金具11eに接した状態で、もう一方のフランジを挟み込むように取付けられた内固定金具22aと外固定金具22bとをボルト23で固定し、前記内固定金具22aと外固定金具22bは、それぞれ当接金具11eとボルト23で固定することで、バンド部5を主柱材1に取付けることができる。なお、当接金具11eには、調整部8と接続するための通し孔16が設けられている。
図8に示すように、連結部材7に接続されるバンド部6は、当接金具11fと山形鋼固定金具22とで構成されている。前記当接金具11fは山形鋼または溝型鋼などが用いられ、山形鋼固定金具22は、主柱材の内側面に当接する内固定金具22aと山形鋼の一方のフランジの外側に当接する外固定金具22bとで構成されている。バンド部6の取付けは、主柱材1の一方のフランジ面を当接金具11fに接した状態で、もう一方のフランジを挟み込むように取付けられた内固定金具22aと外固定金具22bとをボルト23で固定し、前記内固定金具22aと外固定金具22bは、それぞれ当接金具11fとボルト23で固定することで、バンド部6を主柱材1に取付けることができる。なお、当接金具11fには、連結部材7と接続するための連結板14が固着されている。
実施例1の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の正面図 実施例1の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の平面図 本発明の鉄塔の部材取替え工法の概略図 実施例1の山形鋼に取付ける場合の調整部を介して連結部材に接続されるバンド部の平面図 実施例1の山形鋼に取付ける場合の連結部材に接続されるバンド部の平面図 実施例2の鉄塔の部材取替工法で用いられる水平補強装置の正面図 実施例2の山形鋼に取付ける場合の調整部を介して連結部材に接続されるバンド部の平面図 実施例2の山形鋼に取付ける場合の連結部材に接続されるバンド部の平面図 鉄塔の概要図
符号の説明
1 主柱材
2 斜材
3 水平材
4 水平補強装置
5 バンド部
6 バンド部
7 連結部材
7a〜7c 鋼管部材
8 調整部
9 継手板
10 保持金具
11a〜11f 当接金具
12a〜12b 固定金具
13 バンド固定用ボルト
14 連結板
15 連結ボルト
16 通し孔
17 ネジ
18 調整ナット
19 取替斜材
20 取替水平材
21 斜補強部材
22 山形鋼固定金具
22a 内固定金具
22b 外固定金具
23 バンド固定用ボルト
24a〜24d 半割りバンド金具
25 接合プレート
26 固定板
27 接続板

Claims (3)

  1. 両端部に主柱材1を把持するバンド部5,6が取付けられている水平補強装置4を、斜材の上下取付点付近の主柱材1間に水平に取付け、
    上下の水平補強装置4間に、棒鋼,ワイヤーまたはチェーンと、ターンバックルまたはチェーンブロックとを組み合わせて構成されている斜補強部材21を取替斜材19の傾斜に合わせるように傾斜させて取付けて、
    水平補強装置4と斜補強部材21からなる骨組みを形成することで、斜材および水平材を取り外す塔体面の補強を行い、
    水平補強装置4に設けられている、ネジ17と調整ナット18により構成される調整部8により鉄塔の塔体幅を調整することで、
    斜材および水平材に作用しているせん断力を取り除き、斜材および水平材を取替えることを特徴とする鉄塔の部材取替工法。
  2. 請求項1に記載の水平補強装置4は、バンド部5,6と連結部材7と調整部8とで構成されており、前記バンド部5,6は、水平補強装置4の両端部に取付けられ、一方のバンド部6が連結部材7に接続され、もう一方のバンド部5が調整部8を介して連結部材7に接続されていること、
    前記バンド部5には、通し孔16が設けられていること、
    前記連結部材7は、複数の鋼管部材7a,7b,7cを接合して形成されており、2本の連結部材7が主柱材1の幅よりも広い間隔を保って主柱材1間に水平に取付けられていること、
    前記調整部8は、ネジ17と調整ナット18により構成され、ネジ17はバンド部5に設けられた通し孔16を貫通させて連結部材7の端部に固定されており、前記バンド部5の通し孔16箇所には調整ナット18が取付けられ、調整ナット18の位置を移動させることで、鉄塔の塔体幅の調整を行うこと、
    を特徴とする鉄塔の部材取替工法で用いられる装置。
  3. 請求項1に記載の水平補強装置4は、バンド部5,6と連結部材7と調整部8とで構成されており、前記バンド部5,6は、水平補強装置4の両端部に取付けられ、一方のバンド部6が連結部材7に接続され、もう一方のバンド部5が調整部8を介して連結部材7に接続されていること、
    前記バンド部5には、通し孔16が設けられた接続板27が取付けられていること、
    前記連結部材7は、複数の鋼管部材7a,7b,7cを接合して形成されており、塔体面より外側に水平に取付けられていること、
    前記調整部8は、ネジ17と調整ナット18により構成され、ネジ17は接続板27の通し孔16を貫通させて連結部材7の端部に固定されており、前記接続板27の通し孔16箇所には調整ナット18が取付けられ、調整ナット18の位置を移動させることで、塔体幅の調整を行うこと、
    を特徴とする鉄塔の部材取替工法で用いられる装置。
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