JPWO2014077058A1 - 回転機械 - Google Patents

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彰宏 中庭
伸一郎 得山
伸一郎 得山
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Abstract

回転軸(2)の外周側に配置され、回転軸(2)に対して軸線回りに相対回転するケーシング(5)と、ケーシング(5)に固定されて回転軸(2)とケーシング(5)との間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、回転軸(2)の外周面(2a)に対向する複数の第一穴部(22A)が周方向に間隔をあけて形成された第一穴列を有するホールパターンシール(21)とを備え、ホールパターンシール(21)は、第一穴列の高圧側に回転軸(2)側に向かって延出し、周方向に延びるフィン部(24)を有し、回転軸(2)は、回転軸(2)の外周面から第一穴部(22)Aに向かって突出して周方向に亘って延びるとともに、フィン部(24)の低圧側で第一穴部(22A)に対向する凸部(25)を備え、凸部(25)は、フィン部(24)側を向く壁面(25a)を備える。

Description

この発明は、タービンなどの回転機械に関する。
本願は、2012年11月13日に、日本に出願された特願2012−249142号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般に、タービンや遠心圧縮機などの回転機械には、静止側と回転側との隙間から流体が漏洩することを防止するためにシール機構が設けられている。
このシール機構としては、メンテンナス性などの観点から非接触型のシール機構が一般的である。しかし、非接触型のシール機構は、流体の漏れ量を低減するためにできるだけクリアランスを小さく設定する必要がある。
上記シール機構は、流入する流体の旋回流(以下、単にスワールと称す)によって自励振動する場合がある。シール機構は、この自励振動によって静止側と回転側とが接触しないようにクリアランスを設定しなければならない。そのため、非接触型のシール機構においては、クリアランスを小さくできず、流体の更なる漏れ量低減が困難となっていた。
静止側と回転側との間にできる隙間に流入した流体に対して高圧の流体を噴出させて自励振動の原因になるスワールを打ち消す技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
一方で、スワールを低減可能な非接触型のシール機構として、静止側の内周面に無数の穴が形成されたいわゆるホールシールが知られている。このホールシールを用いた場合、ホール内に渦流が生じる。このホール内の渦流がスワールに干渉してスワールが抑制される。
特開2003−148397号公報 特開平8−338537号公報
ところで、上述した特許文献1,2に記載の技術は、スワールを低減して自励振動を抑制することができる。しかし、特許文献1,2に記載の技術は、高圧流体を低圧側に噴出させているため、実質的に高圧流体の漏れ量を低減できていない。
また、ホールシールの場合には、スワールを渦流によって低減できる。しかし、ホールシールの場合、軸方向に流れる流体については、隙間によって縮流されるだけであるため、今まで以上の漏れ量低減が困難になる。
この発明は、回転側と静止側との間に生じるスワールを低減しつつ高圧側から低圧側への流体の漏れ量を低減することが可能な回転機械を提供する。
この発明の第一の態様によれば、回転機械は、軸線に沿って延びるロータと、該ロータの外周側に配置され、前記ロータに対して前記軸線回りに相対回転するステータと、前記ステータに固定されて前記ロータと前記ステータとの間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、前記ロータの外周面に対向する複数の第一穴部が周方向に間隔をあけて形成された第一穴列を有するホールパターンシールと、を備える。前記ホールパターンシールは、前記第一穴列の高圧側に前記ロータ側に向かって延出し、周方向に延びるフィン部を有する。前記ロータは、該ロータの外周面から前記第一穴部に向かって突出して周方向に延びて、前記フィン部の低圧側で前記第一穴部に対向する凸部を備える。前記凸部は、前記フィン部側を向く壁面を備える。
この発明の第二の態様によれば、回転機械は、上記第一の態様の回転機械において、前記第一穴列は、軸線方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。前記フィン部は、各第一穴列の高圧側に設けられてもよい。前記凸部は、各フィン部の低圧側で各第一穴列の前記第一穴部に対向するように設けられてもよい。前記ホールパターンシールは、各第一穴列の低圧側に、複数の第二穴部が周方向に間隔をあけて形成される第二穴列を少なくとも一列有していてもよい。
この発明の第三の態様によれば、回転機械は、上記第二の態様の回転機械において、前記第一穴部と前記第二穴部とは、正方配列されていてもよい。
この発明第四の態様によれば、回転機械は、上記第一から第三の何れか一つの態様の回転機械において、前記フィン部の先端側が高圧側に向くように傾斜していてもよい。
この発明に係る第五の態様によれば、回転機械は、上記第一から第四の何れか一つの態様の回転機械において、前記フィン部は、先端側が先細り状に形成されていてもよい。
この発明の第六の態様によれば、回転機械は、上記第二から第四の何れか一つの態様の回転機械における前記第二穴部が、前記第一穴部の深さよりも浅く形成されていてもよい。
この発明の第七の態様によれば、回転機械は、上記第二から第四の何れか一つの態様の回転機械における前記第一穴部が、前記第二穴部よりも大径に形成されていてもよい。
この発明の第八の態様によれば、回転機械は、上記第二から第七の何れか一つの態様の回転機械において、軸線方向で隣り合う前記第一穴列の間には、複数の前記第二穴部が軸線方向に並んで設けられていてもよい。
上述した回転機械によれば、回転側と静止側との間に生じるスワールを低減しつつ高圧側から低圧側への流体の漏れ量を低減することができる。
この発明の第一実施形態における遠心圧縮機の概略構成を示す断面図である。 上記遠心圧縮機のシール機構におけるホールパターンシールを示す斜視図である。 上記遠心圧縮機におけるシール機構の部分断面図である。 上記ホールパターンシールの内周面の展開図である。 上記シール機構を構成する回転軸の凸部の展開図である。 上記シール機構による作用の説明図である。 この発明の第二実施形態における図4に相当する展開図である。 この発明の第二実施形態における図5に相当する展開図である。 この発明の第三実施形態における図3に相当する部分展開図である。 この発明の第四実施形態におけるフィン部の縦断面図である。 この発明の第五実施形態における図6に相当する図である。 この発明の第六実施形態における図6に相当する図である。 この発明の第七実施形態における図6に相当する図である。 この発明の第七実施形態の変形例における図6に相当する図である。
以下、この発明の第一実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図面に基づき説明する。
図1は、この発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機1を示す概略構成断面図である。
図1に示すように、この実施形態における遠心圧縮機1は、多段式遠心圧縮機である。遠心圧縮機1は、例えば2組の3段式インペラ群を備えている。
遠心圧縮機1は、回転軸(ロータ)2と、インペラ3と、ケーシング5と、シール機構20とを備えている。
回転軸(ロータ)2は、軸線O回りに回転する。
インペラ3は、回転軸2に取り付けられ遠心力を利用してプロセスガス(流体)Gを圧縮する。
ケーシング5は、回転軸2を回転可能に支持する。このケーシング5には、プロセスガスGを高圧側から低圧側に流すリターン流路4が形成されている。
シール機構20は、回転軸2の外周面に沿って設けられている。
ケーシング5は、略円柱状の外郭をなすように形成されている。ケーシング5の中心を貫くように回転軸2が配されている。ケーシング5の両端部には、それぞれジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bが設けられている。これらジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bによって回転軸2の両端部が回転可能に支持されている。つまり、回転軸2は、当該ジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bを介してケーシング5に支持されている。
ケーシング5の両端部近傍側面には、プロセスガスGを径方向外側から吸入するための吸込口5c,5eが設けられている。ケーシング5の軸線O方向中央部には、プロセスガスGを径方向外側へ排出するために排出口5d,5fが設けられている。ケーシング5には、吸込口5cと排出口5dとを連通させる内部空間6a(6)、および、吸込口5eと排出口5fとを連通させる内部空間6b(6)がそれぞれ形成されている。
ケーシング5の内部に収容された複数のインペラ3は、回転軸2の軸線O方向においてブレード3bの向きが互いに反対側を向く2組の3段式インペラ群3Aと、3段式インペラ群3Bとを構成している。3段式インペラ群3Aと3段式インペラ群3Bとは、互いの背面を軸線O方向中央に向けた状態で回転軸2に取り付けられている。
インペラ3は、ディスク3aと、ブレード3bと、カバー部3cとを備えている。
ディスク3aは、軸線O方向で排出口5d,5f側に向かって漸次拡径された略円盤状に形成されている。
ブレード3bは、ディスク3aに放射状に取り付けられている。ブレード3bは、周方向に複数並んでいる。
カバー部3cは、複数のブレード3bの先端側を周方向に覆うように取り付けられている。
3段式インペラ群3Aを構成するインペラ3のブレード3bと3段式インペラ群3Bを構成するインペラ3のブレード3bとは、回転軸2の軸線O周りに対称に形成されている。回転軸2を回転した場合に、3段式インペラ群3A、3段式インペラ群3Bは、それぞれ吸込口5c,5eから排出口5d,5fに向かって、プロセスガスGを流通、圧縮するようになっている。
内部空間6は、リターン流路4を備えている。リターン流路4は、インペラ3の流路出口からそれぞれ流路入口に向かってプロセスガスGを流している。リターン流路4は、ディフューザ部12と、ベンド部13と、リターン部14とを有している。ディフューザ部12は、インペラ3によって圧縮されてインペラ3の流路出口から径方向外側へと排出されたプロセスガスGを径方向外側に案内している。
ディフューザ部12の径方向外側の部分は、ベンド部13を介してリターン部14に連通されている。但し、3段式インペラ群3A、3段式インペラ群3Bの3段目のインペラ3に繋がるディフューザ部12の径方向外側の部分には、リターン部14に代えて排出口5d,5fが形成されている。
ベンド部13は、湾曲してなる流路である。ベンド部13の第一端側は、ディフューザ部12に接続されている。ベンド部13の第二端側は、リターン部14に接続されている。ベンド部13は、ディフューザ部12を通じて径方向外方に流れてきたプロセスガスGの向きを径方向内側に向かうように反転させ、リターン部14に送り出す。リターン部14は、径方向外側にてベンド部13の第二端側に接続されている。リターン部14は、径方向内側にてインペラ3の流路入口に接続されている。
この実施形態の遠心圧縮機1は、上記構成を備えている。次に、この遠心圧縮機1の動作について説明する。
まず、3段式インペラ群3Aにおいて、吸込口5cから吸込まれたプロセスガスGを、リターン流路4に流入させて、インペラ3、ディフューザ部12、ベンド部13、および、リターン部14の順に1段目から3段目まで流しながら圧縮する。その後、3段目のディフューザ部12まで流過した圧縮されたプロセスガスGを排出口5dから排出する。排出口5dから排出されたプロセスガスGは、排出口5dから吸込口5eへとつながる図示しない管路を通って吸込口5eへと送られる。
次いで、3段式インペラ群3Bにおいて、吸込口5eから吸込まれたプロセスガスGを、リターン流路4に流入させて、インペラ3、ディフューザ部12、ベンド部13、リターン部14の順に1段目から3段目まで流しながら更に圧縮する。その後、3段目のディフューザ部12まで流過した圧縮されたプロセスガスGを排出口5fから排出する。
上述した3段式インペラ群3Bの排出口5f近傍のプロセスガスGは、3段式インペラ群3Aの排出口5d近傍のプロセスガスGと比較して、3段式インペラ群3Bによって圧縮が行われた分だけ高圧となっている。つまり、軸線O方向で排出口5d近傍の回転軸2周りと、軸線O方向で排出口5f近傍の回転軸2周りとのプロセスガスGには、圧力差が生じる。そのため、各3段目のインペラ3の間には、回転軸2の回転を許容しつつ、回転軸2の軸線O方向における高圧側と低圧側とを区画してプロセスガスGの漏洩を防止するシール機構20が設けられている。シール機構20は、回転軸2の外周側に配置され、回転軸2に対して軸線O回りに相対回転可能となっている。
図2、図3に示すように、回転軸2と隙間を有して配される環状のケーシング5の内周には、シール機構20を構成するホールパターンシール21が配置されている。ホールパターンシール21の内周面21aには、内周側に向かって開口する複数の穴部22が形成されている。これら穴部22は、穴径が略等しい断面円形に形成されている。これら穴部22は、軸線が全て回転軸2の径方向に延びるように配置されている。各穴部22は、底面22aが円錐状(図3参照)とされている。言い換えれば、底面22aは、径方向外側に向かって縮径するように形成されている。このホールパターンシール21は、その内周面21aに、穴部22の開口部22bが略千鳥状に配置されている。ここで、図3においては、紙面左右方向が周方向、紙面上下方向が軸線O方向となっている。
図4に示すように、ホールパターンシール21は、軸線O方向において高圧側となる第一の側(図4の紙面左側)に、周方向(図4の紙面上下方向)に向かって略同じ間隔S1をあけて複数の第一穴部22Aの開口部22bが並んだ第1列(第一穴列)L1が形成されている。また、この第1列L1の軸線O方向の低圧側となる第二の側(図4の紙面右側)には、間隔S1よりも十分に小さい間隔S2をあけて第3列(第二穴列)L3が形成されている。第3列L3は、複数の第二穴部22Cの開口部22bが、上記第1列L1と同様に周方向に向かって間隔S1をあけて並んでいる。
第1列L1と第3列L3との間には、周方向に間隔S1をあけて複数の第二穴部22Bの開口部22bが並ぶ第2列(第二穴列)L2が形成されている。第2列L2を構成する開口部22bは、周方向で第1列L1(および第3列L3)の隣り合う開口部22b同士の間隔S1の中央で、且つ、軸線O方向で第1列L1と第3列L3との軸線O方向で隣り合う開口部22b同士の間隔S2の中央となる位置にそれぞれ配置されている。図4においては、図示都合上、第1列L1から第3列L3の符号を、各開口部22bの中心を通る直線(図4中、一点鎖線)から引き出している。
ホールパターンシール21には、上述した第1列L1から第3列L3までを一組の列群Rとして、複数組の列群Rが、軸線O方向に並んで形成されている。隣り合う各列群Rの第1列L1の開口部22bと第3列L3の開口部22bとは、それぞれ間隔S2をあけて配置されている。
図2〜図4に示すように、各列群Rの高圧側となる第一の側には、内周側すなわち、回転軸2側に向かって径方向に延出するフィン部24が形成されている。フィン部24は、ホールパターンシール21の周方向の全周に連続して形成されている。フィン部24は、厚さが略均等となる略円環板状に形成されている。換言すれば、フィン部24は、第1列L1の第一穴部22Aを画成する高圧側の隔壁K1(図3参照)から回転軸2側に向かって延び出ている。すなわち、第1列L1は、軸線O方向に間隔をあけて複数設けられる。フィン部24は、各第1列L1の高圧側に設けられている。第1列L1の低圧側には、第2列L2および第3列L3が配置されている。フィン部24の先端部24aは、回転軸2の外周面2aと所定のクリアランスcをもって配置されている。
図2、図3に示すように、回転軸2は、上述したホールパターンシール21に対向する外周面2aに、凸部25を有している。凸部25は、ホールパターンシール21に向かって突出して周方向の全周に連続して形成されている。凸部25は、各フィン部24よりも低圧側で第1列L1の第一穴部22Aの開口部22bに対向する。凸部25は、その高圧側の縦壁25bが軸線O方向で隔壁K3の高圧側の面よりも高圧側に配置されている。凸部25の外周面25aは、互いに隣り合うフィン部24の間に配置されている。換言すれば、外周面25aは、軸線O方向からみてフィン部24と重なるように、第1列L1の第一穴部22と第3列L3の第二穴部22Cとの間の隔壁K3に対して所定のクリアランスをもって配置されている。図2〜図5に示すように、フィン部24は、軸線O方向において、隣り合う凸部25,25の間の略中央に配置されている。つまり、凸部25は、軸線O方向に隣り合う隔壁K3同士の中央部を中心にして、略対称形状となっている。
次に、上述したホールパターンシール21による、作用について図6を参照しながら説明する。
ここで、上述した回転軸2が回転すると、回転軸2の周囲のプロセスガスGには、インペラ3を含む回転体から回転接線方向にせん断力が作用する。このせん断力の作用によって周方向の速度成分を有するスワールが発生する。このスワールを含むプロセスガスGが、軸線O方向両側の圧力差によって高圧側から低圧側に向かって流れようとする。
まず、上記スワールを含むプロセスガスGは、ホールパターンシール21の最も高圧側のフィン部24の先端部24aと回転軸2の外周面2aとの隙間g1によって縮流される。この隙間g1に入り込んだプロセスガスGは、軸線O方向を低圧側に向かって進む。すると、このプロセスガスGは、凸部25の高圧側の縦壁25bに衝突して、凸部25の径方向外側すなわちホールパターンシール21の第1列L1の第一穴部22A側に向かう流れとなる。
次いで、第1列L1の第一穴部22A側に向かうプロセスガスGの大部分は、第一穴部22Aの内部に入り込み底面22aで開口部22bに向かうように折り返されて渦流となる。ここで、穴部22には、周方向にも隔壁K2があることから、第一穴部22Aに入り込んだプロセスガスGのスワールが隔壁K2に衝突して打ち消される。第一穴部22Aから出たプロセスガスGは、低圧側に流れようとして、凸部25の直上の隔壁K3あるいは第2列L2と凸部25の外周面25aとの隙間g2に入り込む。その後、プロセスガスGは、凸部25の外周面25aよりも低圧側で且つ径方向内側に配置される隙間g3に向かって進み、その際、径方向に蛇行する。この蛇行により流れが乱されて一般的なラビリンスシールと同様のシール効果が得られるようになっている。その後、ホールパターンシール21の列群Rの数の分だけ、上述した作用が繰り返されることとなる。なお、第3列L3の第二穴部22Cの内部においても一般的なホールパターンシール21と同程度の渦流が発生しており、スワールの低減に寄与している。
したがって、上述した第一実施形態の遠心圧縮機1によれば、ホールパターンシール21のフィン部24と回転軸2との隙間g1から入り込んだプロセスガスGを、回転軸2の凸部25の縦壁25bに接触させてホールパターンシール21の穴部22側に向かって流すことができる。そのため、穴部22の隔壁のうち回転軸2の周方向に配置される隔壁K2によって旋回方向へのプロセスガスGの流れを阻害してスワールを低減することができる。また、フィン部24により形成される隙間g1,g3と凸部25により形成される隙間g2とが、径方向にずれた位置に配置されていることで、プロセスガスGが径方向に蛇行する。そのため、いわゆるラビリンス構造によるシール効果によりプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。その結果、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。
さらに、ホールパターンシール21が形成された高圧側と低圧側との間に設けられたフィン部24と凸部25との数、すなわち列群Rが形成されている数に応じて、列群Rの数が多いほどプロセスガスGのスワールおよび漏れ量を低減することができる。
次に、この発明の第二実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図面に基づき説明する。
この第二実施形態は、上述した第一実施形態と、ホールパターンシールにおける穴部22の配置が異なるだけであるので、同一部分に同一符号を付して説明し、重複説明を省略する(以下、第三から第七実施形態も同様)。
図7、図8に示すように、回転軸2と隙間を有して配される環状のケーシング5の内周には、複数の穴部22が形成されたホールパターンシール121が配置されている。これら穴部22は、全ての穴径が略等しい断面円形に形成されている。穴部22は、その軸線が回転軸2の径方向に延びるように配置されている。このホールパターンシール121は、その内周面21aに、穴部22の開口部22bが、正方配置されている。
より具体的には、ホールパターンシール121は、軸線O方向において高圧側となる第一の側(図7の紙面左側)に、周方向(図7の紙面上下方向)に向かって略同じ間隔S3をあけて複数の第一穴部22Aの開口部22bが並んだ第1列L21が形成されている。第1列L1の軸線O方向における第二の側(図6の紙面右側)には、間隔S3と略同一の間隔S4をあけて、第2列L22が形成されている。この第2列L22は、複数の第二穴部22Bの開口部22bが、上記第1列L21と同様に周方向に向かって間隔S3をあけて並んでいる。
ホールパターンシール121には、上述した第1列L21と第2列L22までを一組の列群2Rとして、複数組の列群2Rが、軸線O方向に並んで形成されている。各列群2Rの軸線O方向で隣り合う第一例L21の開口部22bと第2列L22の開口部22bとは、それぞれ間隔S4をあけて配置されている。
これら列群Rの高圧側となる第一の側には、内周側すなわち回転軸2側に向かって径方向に延び出るフィン部24が形成されている。フィン部24は、内周面21aの周方向の全周に連続して形成されている。フィン部24は、厚さが略均等となる略円環板状に形成されている。換言すれば、フィン部24は、周方向に隣り合う第1列L21の第一穴部22Aを画成する高圧側の隔壁K1から回転軸2側に向かって延び出ている。すなわち、第1列L21は、軸線O方向に間隔をあけて複数設けられている。フィン部24は、各第1列L21の高圧側に設けられている。第1列L21の低圧側に、第2列L22が配置されている。第一実施形態と同様に、フィン部24の先端部24aは、回転軸2の外周面2aと所定のクリアランスcをもって配置される。
上述したホールパターンシール121に対向する回転軸2の外周面2aには、凸部25が形成されている。凸部25は、ホールパターンシール121に向かって突出して周方向の全周に連続して形成されている。凸部25は、フィン部24よりも低圧側で第1列L21の第一穴部22Aの開口部22bに対向する。この凸部25の外周面25aは、第1列L21の第一穴部22Aの開口部22bに対して、フィン部24の先端部24aと回転軸2の外周面2aとの間と同様に、所定のクリアランスが確保されている。上述したフィン部24は、軸線O方向において、隣り合う凸部25,25の間の略中央に配置されている。つまり、凸部25は、軸線O方向において、隔壁K3の中央部を中心にして略対称形状となっている。
したがって、上述した第二実施形態によれば、第一実施形態よりもフィン部24の低圧側に配置される第1列L21の第一穴部22Aの間隔を小さくすることができる。そのため、第一穴部22Aの内部により多くのプロセスガスGを流入させることができる。
さらに、凸部25に対向する隔壁K3が周方向に連続するため、凸部25と隔壁K3との間のクリアランスを周方向で略均一にすることができる。その結果、スワールの更なる低減を図りつつ、ラビリンス構造によるシール効果を向上して流体の漏れ流量を低減することが可能となる。なお、ホールパターンシール121の強度という点では、上述した第一実施形態のホールパターンシール21の方が隔壁K2,K3がより厚く形成される点で有利である。
次に、この発明の第三実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図9に基づき説明する。
上述した第一実施形態および第二実施形態のフィン部24の先端部24aが径方向に延びていたのに対して、第三実施形態の遠心圧縮機のフィン部124は、基部24bよりも先端部24aが高圧側に配置されるように傾斜状態で形成されている。図9においては、フィン部124を直線状に形成する一例を示しているが、回転軸2側に向かって徐々に傾斜角度が軸線Oの角度に近づくように形成されてもよい。
したがって、上記第三実施形態によれば、とりわけ、フィン部24に衝突したプロセスガスGがフィン部24に沿って径方向外側に向かって流れやすくなる。そのため、この径方向外側に向かう流れによって生じる渦流によって隙間g1へのプロセスガスGの流入を阻害することができる。さらに、隙間g1へのプロセスガスGの流入を阻害されることで、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。その結果、スワールの低減を図りつつ、更なる漏れ量の低減を図ることが可能になる。
次に、この発明の第四実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図10に基づき説明する。
上述した第一実施形態並びに第二実施形態のフィン部24,124が一定の厚さで形成されていたのに対して、この第四実施形態の遠心圧縮機のフィン部224は、先端部224aに向かうほど幅寸法が薄く形成された先細り状に形成されている。図10においては、フィン部224全体が先細り状に形成される一例を示しているが、基部224bと先端部224aとの途中の中間部から先端部224a側のみを先細り状としても良い。
したがって、上記第四実施形態によれば、何らかの原因によってフィン部224が回転軸2の外周面2aに接触した場合であっても、先細り状になっていることで接触面積をより小さくすることができる。そのため、クリアランスcをできる限り狭く形成しつつ接触によるダメージを最小限に抑えることが可能となる。
次に、この発明の第五実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図11に基づき説明する。第五実施形態における回転機械は、第二穴部22Cの深さが第一穴部22Aの深さよりも浅く形成されている。言い換えれば、高圧側に配される第一穴部22Aが深く形成され、低圧側に配される第二穴部22Cが浅く形成されている。
第一穴部22Aは、その直径よりも深さ寸法の方が大きくなるように形成されている。
第二穴部22Cは、その直径と深さ寸法とが同等に形成されている。より具体的には、第二穴部22Cは、その直径に対する深さ寸法のアスペクト比が0.8〜1.2、より好ましくは、1.0とされている。
したがって、上述した第五実施形態によれば、高圧側に配された第一穴部22Aが深く形成されていることで、縦壁25bに衝突して径方向外側に向かうプロセスガスGが、第一穴部22A内に留まる時間をより長くできる。そのため、プロセスガスGに含まれるスワールを効果的に取り除くことができる。
一方で、第二穴部22Cが浅く形成されていることで、第一穴部22Aよりも、その内部に渦流(図11中、矢印で示す)を形成し易くなる。そのため、第二穴部22Cで形成された渦流と、軸方向に流れるプロセスガスGとが干渉して、プロセスガスGに含まれるスワールを更に取り除くことができる。
また、第二穴部22Cのアスペクト比が0.8〜1.2、より好ましくは、1.0とされることで、より渦流を生じ易くすることができる。
次に、この発明の第六実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図12に基づき説明する。第六実施形態における回転機械は、第一穴部22Aが、第二穴部22Cよりも大径に形成されている。言い換えれば、高圧側に配される第一穴部22Aが、第一実施形態の第一穴部22Aよりも大径に形成されている。また、低圧側に配される第二穴部22Cが、第一穴部22Aよりも小径に形成されている。この第六実施形態においては、第二穴部22Cが小径に形成される分だけ第一穴部22Aが大径に形成されている。
また、第一穴部22Aが大径に形成されている分だけ、隔壁K3は、凸部25の軸線O方向中央部よりも低圧側に配されている。但し、隔壁K3は、外周面25aの径方向外側に配されている。外周面25aは、隔壁K3と径方向に所定のクリアランスを持って配されている。
したがって、上述した第六実施形態によれば、第一穴部22Aが第二穴部22Cよりも大径に形成されていることで、軸線O方向に流れて縦壁25bに衝突したプロセスガスGが第一穴部22Aに導入される確率を増大させることができる。また、運転条件の変化などにより回転軸2の位置が軸線O方向に変化した場合であっても、プロセスガスGが第一穴部22Aに導入される確率を増大できるため、ロバスト性を向上できる。
次に、この発明の第七実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図13に基づき説明する。第七実施形態における回転機械は、複数の第二穴部22Cが軸線O方向に並んで設けられている。複数の第二穴部22Cの直径は、第一穴部22Cの直径よりも十分に小さく形成されている。これら第二穴部22Cの深さは、第一穴部22Aの深さと同等に形成されている。
第一穴部22Aと高圧側の第二穴部22Cとの間には、隔壁K31が形成されている。また、高圧側の第二穴部22Cと低圧側の第二穴部22Cとの間には、隔壁K32が形成されている。
したがって、上述した第七実施形態によれば、隔壁K31と隔壁K32とがラビリンスシールのフィンと同様の働きをするため、上述した隔壁K3のみが形成される場合と比較してシール性の向上を図ることが可能となる。
図14は、上述した第七実施形態の変形例を示している。
図14に示す変形例は、第二穴部22Cの深さを、上述した第七実施形態の第二穴部22Cよりも浅く形成している。この変形例における第二穴部22Cは、その直径に対する深さ寸法のアスペクト比が0.8〜1.2、より好ましくは、1.0とされている。このようにすることで、第五実施形態と同様に、第二穴部22C内に渦流を形成し易くなる。そのため、隔壁K31および隔壁K32によるシール性の向上に加えて、渦流の干渉によるスワールの更なる低減を図ることができる。
この発明は上述した各実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、ホールパターンシール21の穴部22を断面円形状とした場合について説明した。しかし、穴部22の形状は、上記形状に限られず、例えば、断面多角形状としてもよい。更に穴部22の内径は、必ずしも全て同一である必要は無く、必要に応じて内径を変化させるようにしても良い。
また、回転軸2とケーシング5との間をシール機構20によってシールする場合について説明した。しかし、例えば、インペラ3のカバー部3cとケーシング5との間や、3段式インペラ群3Aのインペラ3間や3段式インペラ群3Bのインペラ3間などにシール機構20を設けても良い。
さらに、遠心圧縮機は3段式に限られない。また、インペラ群を背中合わせに配置するものに限られるものではない。
また、回転機械として遠心圧縮機を一例に説明したが、遠心圧縮機に限られるものではない。回転機械は、静止体であるステータと回転体であるロータとの間に設けられ高圧と低圧との間をシールするシール機構を具備する回転機械であればよい。シール機構20を、例えば、軸流圧縮機、半径流タービン、軸流タービンなどの種々の回転機械に適用しても良い。
また、上記各実施形態においては、流体としてプロセスガスGを用いる場合について説明した。しかし、スワールが発生し得る流体であればプロセスガスGに限られるものではない。また、流体は、気体に限られず液体であっても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、回転軸2に形成された凸部25が径方向に延びる縦壁25bを備える一例を説明した。しかし、縦壁25bが延びる方向は、径方向に限られるものではない。縦壁25bは、例えば、傾斜していても良く、また、平面に限られず曲面であっても良い。
さらに、上記各実施形態においては、凸部25を回転軸2に一体形成する場合を例示した。しかし、凸部25を回転軸2とは別体で形成して回転軸2の外周面2aに対して後から固定するようにしてもよい。
また、第七実施形態およびその変形例において、軸線O方向に2つの第二穴部22Cを並べる場合について説明した。しかし、軸線O方向に並ぶ第二穴部22Cの数は2つに限られない。第二穴部22Cを3つ以上軸線O方向に並べて形成するようにしても良い。また、軸線O方向に並んで形成された複数の第二穴部22Cの深さを異ならせてもよい。
本発明は、回転機械に関する。本発明では、回転側と静止側との間に生じるスワールを低減しつつ高圧側から低圧側への流体の漏れ量を低減することができる。
1 遠心圧縮機
2 回転軸(ロータ)
2a 外周面
3 インペラ
3A 3段式インペラ群
3B 3段式インペラ群
3a ディスク
3b ブレード
3c カバー部
4 リターン流路
5 ケーシング(ステータ)
5a ジャーナル軸受
5b スラスト軸受
5c 吸込口
5d 排出口
5e 吸込口
5f 排出口
6 内部空間
6a 内部空間
6b 内部空間
12 ディフューザ部
13 ベンド部
14 リターン部
20 シール機構
21,121 ホールパターンシール
21a 内周面
22 穴部
22A 第一穴部
22B 第二穴部
22C 第二穴部
22a 底面
22b 開口部
24,124,224 フィン部
24a 先端部
24b 基部
25 凸部
25a 外周面
25b 縦壁
224a 先端部
224b 基部
c クリアランス
G プロセスガス
g1,g2,g3 隙間
K1,K2,K3 隔壁
K31,K32 隔壁
L1 第1列(第一穴列)
L2 第2列(第二穴列)
L3 第3列(第二穴列)
L21 第1列(第一穴列)
L22 第2列(第二穴列)
O 軸線
R 列群
S1,S2,S3,S4 間隔
一般に、タービンや遠心圧縮機などの回転機械には、静止側と回転側との隙間から流体が漏洩することを防止するためにシール機構が設けられている。このシール機構としては、メンテナンス性などの観点から非接触型のシール機構が一般的である。しかし、非接触型のシール機構は、流体の漏れ量を低減するためにできるだけクリアランスを小さく設定する必要がある。上記シール機構は、流入する流体の旋回流(以下、単にスワールと称す)によって自励振動する場合がある。シール機構は、この自励振動によって静止側と回転側とが接触しないようにクリアランスを設定しなければならない。そのため、非接触型のシール機構においては、クリアランスを小さくできず、流体の更なる漏れ量低減が困難となっていた。静止側と回転側との間にできる隙間に流入した流体に対して高圧の流体を噴出させて自励振動の原因になるスワールを打ち消す技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。一方で、スワールを低減可能な非接触型のシール機構として、静止側の内周面に無数の穴が形成されたいわゆるホールシールが知られている。このホールシールを用いた場合、ホール内に渦流が生じる。このホール内の渦流がスワールに干渉してスワールが抑制される。
この発明第四の態様によれば、回転機械は、上記第一から第三の何れか一つの態様の回転機械において、前記フィン部の先端側が高圧側に向くように傾斜していてもよい。
この発明第五の態様によれば、回転機械は、上記第一から第四の何れか一つの態様の回転機械において、前記フィン部は、先端側が先細り状に形成されていてもよい。

Claims (8)

  1. 軸線に沿って延びるロータと、
    該ロータの外周側に配置され、前記ロータに対して前記軸線回りに相対回転するステータと、
    前記ステータに固定されて前記ロータと前記ステータとの間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、前記ロータの外周面に対向する複数の第一穴部が周方向に間隔をあけて形成された第一穴列を有するホールパターンシールと、を備え、
    前記ホールパターンシールは、
    前記第一穴列の高圧側に前記ロータ側に向かって延出し、周方向に延びるフィン部を有し、
    前記ロータは、
    該ロータの外周面から前記第一穴部に向かって突出して周方向に延びて、前記フィン部の低圧側で前記第一穴部に対向する凸部を備え、
    該凸部は、前記フィン部側を向く壁面を備える回転機械。
  2. 前記第一穴列は、軸線方向に間隔をあけて複数設けられるとともに、前記フィン部は、各第一穴列の高圧側に設けられ、
    前記凸部は、各フィン部の低圧側で各第一穴列の前記第一穴部に対向するように設けられ、
    前記ホールパターンシールは、
    各第一穴列の低圧側に、複数の第二穴部が周方向に間隔をあけて形成される第二穴列を少なくとも一列有する請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記第一穴部と前記第二穴部とは、正方配列されている請求項2に記載の回転機械。
  4. 前記フィン部は、先端側が高圧側に向くように傾斜している請求項1から3の何れか一項に記載の回転機械。
  5. 前記フィン部は、先端側が先細り状に形成されている請求項1から4の何れか一項に記載の回転機械。
  6. 前記第二穴部は、前記第一穴部の深さよりも浅く形成されている請求項2から5の何れか一項に記載の回転機械。
  7. 前記第一穴部は、前記第二穴部よりも大径に形成されている請求項2から5の何れか一項に記載の回転機械。
  8. 軸線方向で隣り合う前記第一穴列の間には、複数の前記第二穴部が軸線方向に並んで設けられている請求項2から7の何れか一項に記載の回転機械。
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