JPWO2016030952A1 - シール機構、回転機械 - Google Patents

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伸一郎 得山
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Abstract

このシール機構(20A)は、軸線(O)に沿って延びるロータ(2)の外周側に配置され、前記ロータ(2)の外周面(2a)との間のシールを行う。シール機構(20A)は、筒状をなし、内部に前記ロータ(2)が挿通される本体部(21A)と、前記本体部(21A)の内周面に、前記ロータ(2)の外周面に対向するよう形成された複数の穴部(22)と、を備え、前記穴部(22)は、穴深さhが穴径d以下の範囲である。

Description

この発明は、タービンなどの回転機械に備えられるシール機構、回転機械に関する。
回転機械の一つとして気体を圧縮する遠心圧縮機が広く知られている。この遠心圧縮機においては、ケーシング内部に羽根車が設けられて、この羽根車の回転によって吸引口から吸引された気体が圧縮され、吐出口から吐出される。
ここで、羽根車口金部には口金シールが、羽根車段間には中間段シールが、最終段にはバランスピストン部シールがそれぞれ設けられて、羽根車で圧縮された気体の漏れ量の低減が図られている。このような各種シールには、例えば、ダンパーシールやラビリンスシール等が用いられる場合がある。
ラビリンスシールは、例えば、回転する回転軸に設けられた環状の突出部と、回転軸と間隙を有して対向する静止側部材から回転軸に向かって環状に突出する突出部とを、回転軸に沿って交互に複数段設けることで構成される場合が多い。このラビリンスシールでは、突出部の先端近傍を流れる流体に圧力損失を生じさせることにより流体の漏れを低減することができる。
ダンパーシールは、ハニカムシール、ホールパターンシール等が知られている。例えばホールパターンシールでは、回転軸と間隙を有して配される環状の静止側部材において、回転軸に対向する対向面に複数の穴部が形成され、この穴部で生じる圧力損失により流体の漏れを低減可能である(例えば特許文献1参照)。
ホールパターンシールはラビリンスシールと比較して減衰効果が大きく、回転軸の振動の安定化の点で優位である一方、ラビリンスシールはダンパーシールと比較して流体の漏れ量をより低減できる。
ところで、上記シール構造は、流入する流体の旋回流(以下、単にスワールと称す)によって自励振動する場合がある。シール構造は、この自励振動によって静止側と回転側とが接触しないようにクリアランスを設定しなければならない。そのため、非接触型のシール機構においては、クリアランスを小さくできず、流体の更なる漏れ量低減が困難となっていた。
ここで、ホールパターンシールを用いたシール構造においては、穴部内に生じる渦流をスワールに干渉させることによって、スワールを抑制することができる。
特開2010−38114号公報
上記したように、ホールパターンシールで生じた渦流により、スワールを低減することができる。しかし、スワールを完全に打ち消すまでには至らないため、より一層のスワール低減が望まれている。
この発明は、回転側と静止側との間に生じるスワールを、より一層低減し、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができるシール機構、回転機械を提供することを目的とする。
この発明に係る第一態様によれば、シール機構は、軸線に沿って延びるロータの外周側に配置され、前記ロータの外周面との間のシールを行うシール機構である。このシール機構は、筒状をなし、内部に前記ロータが挿通される本体部と、前記本体部の内周面に、前記ロータの外周面に対向するよう形成された複数の穴部と、を備え、前記穴部は、穴深さhが穴径d以下の範囲である。
この発明に係る第二態様によれば、シール機構は、第一態様において、前記穴部が、前記穴深さhが前記穴径dに対し、
0.5d≦h≦d
であるようにしてもよい。
この発明に係る第三態様によれば、シール機構は、第一態様において、前記穴部が、断面円形または断面六角形状であるようにしてもよい。
この発明に係る第四態様によれば、シール機構は、第一から第三態様の何れか一つのシール機構において、複数の前記穴部が、穴径dおよび穴深さhがそれぞれ同一寸法に統一されているようにしてもよい。
この発明に係る第五態様によれば、シール機構は、第一から第四態様の何れか一つの態様において、前記穴部の底面が円錐状または平底状であるようにしてもよい。
この発明に係る第六態様によれば、シール機構は、第一から第五態様の何れか一つの態様において、前記本体部の内周面に、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるフィン部を有するようにしてもよい。
この発明の第七態様によれば、回転機械は、軸線に沿って延びるロータと、前記ロータの外周側に配置され、前記ロータに対して前記軸線回りに相対回転するステータを備えている。この回転機械は、前記ステータに固定されて前記ロータと前記ステータとの間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、前記ロータの外周面に対向する複数の穴部が周方向に間隔をあけて形成された穴列を有するホールパターンシールと、を更に備えている。この回転機械の前記穴部は、穴深さが穴径以下の範囲である。
この発明の第八態様によれば、回転機械は、第七態様において、前記ホールパターンシールの内周面に形成され、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるフィン部を備えてもよい。この回転機械は、前記ロータの外周面から前記穴部に向かって突出して周方向に延びて、前記フィン部の低圧側で前記穴部に対向する凸部を更に備えてもよい。
上述したシール機構、回転機械によれば、回転側と静止側との間に生じるスワールを、より一層低減し、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することが可能となる。
この発明の第1、第2実施形態における遠心圧縮機の概略構成を示す断面図である。 この発明の第1実施形態における上記遠心圧縮機のシール機構のホールパターンシールを示す斜視図である。 この発明の第1実施形態における上記遠心圧縮機のシール機構の部分断面図である。 この発明の第1実施形態における上記ホールパターンシールの内周面の展開図である。 この発明の第1実施形態の実施例において、穴深さと等価減衰との関係についての解析結果を示す図である。 この発明の第2実施形態に係る遠心圧縮機のシール機構におけるホールパターンシールを示す斜視図である。 この発明の第2実施形態における上記ホールパターンシールの内周面の展開図である。 この発明の第2実施形態における上記遠心圧縮機におけるシール機構の部分断面図である。 この発明の第2実施形態における上記シール機構による作用の説明図である。
(第1実施形態)
以下、この発明の第1実施形態における回転機械である遠心圧縮機について図面に基づき説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る遠心圧縮機1を示す概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、この実施形態における遠心圧縮機1は、多段式遠心圧縮機である。この遠心圧縮機1は、例えば2組の3段式インペラ群を備えている。
遠心圧縮機1は、回転軸(ロータ)2と、インペラ3と、ケーシング(ステータ)5と、シール機構20Aと、を備えている。
回転軸2は、軸線O回りに回転する。
インペラ3は、回転軸2に取り付けられ遠心力を利用してプロセスガス(流体)Gを圧縮する。
ケーシング5は、回転軸2を回転可能に支持する。このケーシング5には、プロセスガスGを高圧側から低圧側に流すリターン流路4が形成されている。
シール機構20Aは、回転軸2の外周面に沿って設けられている。
ケーシング5は、その断面輪郭が円形の柱状に形成されている。このケーシング5の中心を貫くように回転軸2が配されている。ケーシング5の両端部には、それぞれジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bが設けられている。これらジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bによって回転軸2の両端部が回転可能に支持されている。つまり、回転軸2は、当該ジャーナル軸受5a及びスラスト軸受5bを介してケーシング5に支持されている。
ケーシング5の両端部近傍側面には、プロセスガスGを径方向外側から吸入するための吸込口5c,5eが設けられている。ケーシング5の軸線O方向中央部には、プロセスガスGを径方向外側へ排出するために排出口5d,5fが設けられている。ケーシング5には、吸込口5cと排出口5dとを連通させる内部空間6a(6)、および、吸込口5eと排出口5fとを連通させる内部空間6b(6)がそれぞれ形成されている。
ケーシング5の内部に収容された複数のインペラ3は、回転軸2の軸線O方向においてブレード3bの向きが互いに反対側を向く2組の3段式インペラ群3Aと、3段式インペラ群3Bとを構成している。3段式インペラ群3Aと3段式インペラ群3Bとは、互いの背面を軸線O方向中央に向けた状態で回転軸2に取り付けられている。
インペラ3は、ディスク3aと、ブレード3bと、カバー部3cとを備えている。
ディスク3aは、軸線O方向で排出口5d,5f側に向かって漸次拡径された略円盤状に形成されている。
ブレード3bは、ディスク3aに放射状に形成されている。つまり、ブレード3bは、周方向に複数並んでいる。
カバー部3cは、複数のブレード3bの先端側を覆うように円盤状に形成されている。
3段式インペラ群3Aを構成するインペラ3と、3段式インペラ群3Bを構成するインペラ3とは、軸線O方向で互いに反対方向を向いている。回転軸2を回転した場合に、3段式インペラ群3Aは、吸込口5cから排出口5dに向かって、プロセスガスGを流通、圧縮する。一方で、3段式インペラ群3Bは、吸込口5eから排出口5fに向かって、プロセスガスGを流通、圧縮する。
内部空間6は、リターン流路4を備えている。リターン流路4は、インペラ3の流路出口からそれぞれ流路入口に向かってプロセスガスGを流している。リターン流路4は、ディフューザ部12と、ベンド部13と、リターン部14とを有している。ディフューザ部12は、インペラ3によって圧縮されてインペラ3の流路出口から径方向外側へと排出されたプロセスガスGを径方向外側に案内している。
ディフューザ部12の径方向外側の部分は、ベンド部13を介してリターン部14に連通されている。但し、3段式インペラ群3A、および、3段式インペラ群3Bのそれぞれの3段目のインペラ3に繋がるディフューザ部12の径方向外側の部分には、リターン部14に代えて排出口5d,5fが形成されている。
ベンド部13は、湾曲した流路を形成する。ベンド部13の上流側の第一端は、ディフューザ部12に接続されている。ベンド部13の下流側の第二端は、リターン部14に接続されている。ベンド部13は、ディフューザ部12を通じて径方向外方に流れてきたプロセスガスGの向きを径方向内側に向かうように反転させ、リターン部14に送り出す。リターン部14は、径方向外側にてベンド部13の第二端に接続されている。リターン部14は、径方向内側にてインペラ3の流路入口に接続されている。
この実施形態の遠心圧縮機1は、上記構成を備えている。次に、この遠心圧縮機1の動作について説明する。
まず、3段式インペラ群3Aにおいて、吸込口5cから吸込まれたプロセスガスGを、リターン流路4に流入させて、インペラ3、ディフューザ部12、ベンド部13、および、リターン部14の順に1段目から3段目まで流しながら圧縮する。その後、3段目のディフューザ部12まで流過した圧縮されたプロセスガスGを排出口5dから排出する。排出口5dから排出されたプロセスガスGは、排出口5dから吸込口5eへとつながる図示しない管路を通って吸込口5eへと送られる。
次いで、3段式インペラ群3Bにおいて、吸込口5eから吸込まれたプロセスガスGを、リターン流路4に流入させて、インペラ3、ディフューザ部12、ベンド部13、リターン部14の順に1段目から3段目まで流しながら更に圧縮する。その後、3段目のディフューザ部12まで到達した圧縮されたプロセスガスGは、排出口5fから排出される。
上記した3段式インペラ群3Bの排出口5f近傍のプロセスガスGは、3段式インペラ群3Aの排出口5d近傍のプロセスガスGと比較して、3段式インペラ群3Bによって圧縮が行われた分だけ高圧となっている。つまり、軸線O方向で排出口5d近傍の回転軸2周りと、軸線O方向で排出口5f近傍の回転軸2周りとのプロセスガスGには、圧力差が生じる。そのため、各3段目のインペラ3の間には、回転軸2の回転を許容しつつ、回転軸2の軸線O方向における高圧側と低圧側とを区画してプロセスガスGの漏洩を防止するシール機構20Aが設けられている。シール機構20Aは、回転軸2の外周側に配置され、回転軸2に対して軸線O回りに相対回転可能となっている。
回転軸2と隙間を有して配される環状のケーシング5の内周には、シール機構20Aを構成するホールパターンシール(本体部)21Aが配置されている。ホールパターンシール21Aは、筒状をなし、その内部に回転軸2が挿通されている。
図2は、上記遠心圧縮機のシール機構のホールパターンシールを示す斜視図である。図3は、上記遠心圧縮機のシール機構の部分断面図である。図4は、上記ホールパターンシールの内周面の展開図である。
図2に示すように、ホールパターンシール21Aの内周面21aには、内周側に向かって開口する複数の穴部22が形成されている。これら複数の穴部22は、穴径が等しい断面円形に形成されている。これら穴部22は、その軸線(図示せず)が全て回転軸2の径方向に延びるように配置されている。図3に示すように、各穴部22は、その底面22aが円錐状(図3参照)とされている。言い換えれば、底面22aは、径方向外側に向かって縮径するように形成されている。このホールパターンシール21Aは、その内周面21aに、穴部22の開口部22bが千鳥状に配置されている。
図4に示すように、ホールパターンシール21Aは、軸線O方向において高圧側となる第一の側(図4の紙面左側)に、周方向(図4の紙面上下方向)に向かって等間隔で複数の穴部22の開口部22bが並んだ第1列L1が形成されている。また、この第1列L1の軸線O方向の低圧側となる第二の側(図4の紙面右側)には、第3列L3が形成されている。第3列L3は、複数の穴部22の開口部22bが、上記第1列L1と同様に周方向に向かって等間隔で並んでいる。
第1列L1と第3列L3との間には、周方向に等間隔で複数の穴部22の開口部22bが並ぶ第2列L2が形成されている。第2列L2を構成する開口部22bは、周方向で第1列L1(および第3列L3)の隣り合う開口部22b同士の中央で、且つ、軸線O方向で第1列L1と第3列L3との軸線O方向で隣り合う開口部22b同士の中央となる位置にそれぞれ配置されている。図4においては、図示都合上、第1列L1から第3列L3の符号を、各開口部22bの中心を通る直線(図4中、一点鎖線)から引き出している。
ホールパターンシール21Aには、上述した第1列L1と第2列L2とを一組の列群Rとして、複数組の列群Rが、軸線O方向に並んで形成されている。
次に、上述したホールパターンシール21Aによる、作用について図3を参照しながら説明する。
ここで、上述した回転軸2が回転すると、回転軸2の周囲のプロセスガスGには、インペラ3を含む回転体から回転接線方向にせん断力が作用する。このせん断力の作用によって周方向の速度成分を有するスワールが発生する。このスワールを含むプロセスガスGが、軸線O方向両側の圧力差によって高圧側から低圧側に向かって流れようとする。
まず、上記スワールを含むプロセスガスGは、ホールパターンシール21Aの最も高圧側の端部と回転軸2の外周面2aとの隙間gによって縮流される。この隙間gに入り込んだプロセスガスGは、軸線O方向を低圧側に向かって進む。すると、このプロセスガスGの一部は、ホールパターンシール21Aの第1列L1の穴部22側に向かう。
次いで、第1列L1の穴部22側に向かうプロセスガスGの一部は、穴部22の内部に入り込み、底面22aで開口部22bに向かうように折り返されて渦流F1となる。ここで、穴部22には、周方向にも隔壁K2があることから、穴部22に入り込んだプロセスガスGのスワールが隔壁K2に衝突して打ち消される。
穴部22から出たプロセスガスGの一部は、軸線O方向を低圧側に流れるプロセスガスGの主流F0と干渉する。穴部22で生成されたプロセスガスGの一部による渦流F1と、軸線O方向に沿って低圧側に流れるプロセスガスGの主流F0とは流れの向きが異なる。これにより、軸線O方向に沿って低圧側に流れるプロセスガスGの主流F0のエネルギーが減衰される。
さらに、プロセスガスGは、軸線O方向に沿って低圧側に流れ、その一部が第3列L3以降の穴部22に入り込む。これにより、プロセスガスGは、回転軸2の軸線O方向に進み込みながら、径方向に蛇行する。その後、ホールパターンシール21Aの列群Rの数の分だけ、上述した作用が繰り返されることとなる。
各列の穴部22は、その穴深さhが、穴径d以下とされている(h≦d)。
穴深さhが穴径dに対して大きくなればなるほど、穴部22に入り込んだプロセスガスGの流速が遅くなり、プロセスガスGの主流F0に対するエネルギー減衰効果が小さくなる。また、穴部22の穴深さhを大きくすると、加工コストが増大する。
また、穴深さhが穴径dに対して小さすぎると、穴部22が浅くなるので穴部22にプロセスガスGが入り込みにくく、エネルギー減衰効果が得にくい。また、穴部22にスケールが溜まって穴部22が浅くなりやすく、この点においてもエネルギー減衰効果が減少してしまう。
したがって、穴部22は、穴深さhが、穴径dに対し、
h≦d
とすることが好ましい。さらに好ましいのは、
d/2≦h≦d
である。
さらに、ホールパターンシール21Aを構成する全ての穴部22は、その穴径dと穴深さhが、それぞれ同一寸法に統一されているのことが好ましい。
したがって、上述した第1実施形態の遠心圧縮機1によれば、ホールパターンシール21Aの穴部22に入り込んだプロセスガスGの一部によって穴部22で形成された渦流F1を、穴部22に入り込まずに軸線O方向を低圧側に流れる主流F0と干渉させることができる。そのため、プロセスガスGの主流F0のエネルギーを減衰させて、プロセスガスGに含まれるスワールを取り除くことができる。
さらに、穴部22の穴深さhを穴径d以下とすることで、渦流F1を生じやすくし、上記したスワール低減効果、エネルギー減衰効果を有効に発揮することができる。
その結果、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。
また、ホールパターンシール21Aを全ての穴部22は、その穴径dと穴深さhを、それぞれ同一寸法に統一することによって、穴部22の加工を、ミスなく容易かつ確実に行うことができる。さらに、穴部22による減衰効果が、周方向および軸方向で同様となるので、減衰効果に異方性が発生しにくくなる。
さらに、穴部22は、底面22aが円錐状とされている。これにより、穴部22に入り込んだプロセスガスGの一部が底面22aに当たって流れの向きを変えやすく、穴部22で渦流F1が生じやすくなる。
次に、上記第1実施形態の構成による効果を、CFD(数値流体力学: Computational Fluid Dynamics)解析により確認した。
比較のため、以下の3条件で、穴深さhと等価減衰との関係について解析した。
実施例1)穴部22の穴径dに対し、穴深さhを同一とした(h=d)。
実施例2)穴部22の穴径dに対し、穴深さhを1/2とした(h=0.5d)。
比較例)穴部22の穴径dに対し、穴深さhを2倍とした(h=2d)。
図5は、穴深さhと等価減衰との関係についての解析結果を示す図である。
この図5に示すように、実施例2の等価減衰を1.0とした場合、実施例1の等価減衰は0.98、比較例の等価減衰は0.6であった。つまり、穴部22の穴径dに対し、穴深さhが同一以下である実施例1,2は、穴部22の穴径dに対し、穴深さhが大きい比較例に対し、等価減衰が1.5倍以上であった。これにより、穴部22の穴径dに対して穴深さhを同一以下とすることで、高い減衰が得られることが確認できた。
(第2実施形態)
次に、この発明にかかる回転機械である遠心圧縮機の第2実施形態について説明する。この第2実施形態で示す遠心圧縮機は、第1実施形態の遠心圧縮機に対して、ホールパターンシールにフィン部を備える構成が異なるのみである。したがって、第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。つまり、第1実施形態で説明した構成と共通する遠心圧縮機の全体構成については、その説明を省略する。
図6は、この発明の第2実施形態に係る上記遠心圧縮機のシール機構におけるホールパターンシールを示す斜視図である。図7は、上記ホールパターンシールの内周面の展開図である。図8は、上記遠心圧縮機におけるシール機構の部分断面図である。
図6〜図8に示すように、この実施形態における遠心圧縮機1のシール機構20Bのホールパターンシール(本体部)21Bは、その内周面21aに、穴部22とフィン部24と、を備えている。
ホールパターンシール21Bは、軸線O方向において高圧側となる第一の側(図7の紙面左側)に、周方向(図7の紙面上下方向)に向かって同じ間隔S1をあけて複数の第一穴部22Aの開口部22bが並んだ第1列L1が形成されている。また、この第1列L1の軸線O方向の低圧側となる第二の側(図7の紙面右側)には、間隔S1よりも十分に小さい間隔S2をあけて第3列L3が形成されている。第3列L3は、複数の第三穴部22Cの開口部22bが、上記第1列L1と同様に周方向に向かって間隔S1をあけて並んでいる。
第1列L1と第3列L3との間には、周方向に間隔S1をあけて複数の第二穴部22Bの開口部22bが並ぶ第2列L2が形成されている。第2列L2を構成する開口部22bは、周方向で第1列L1(および第3列L3)の隣り合う開口部22b同士の間隔S1の中央で、且つ、軸線O方向で第1列L1と第3列L3との軸線O方向で隣り合う開口部22b同士の間隔S2の中央となる位置にそれぞれ配置されている。図7においては、図示都合上、第1列L1から第3列L3の符号を、各開口部22bの中心を通る直線(図7中、一点鎖線)から引き出している。
ホールパターンシール21Bには、上述した第1列L1から第3列L3までを一組の列群Rとして、複数組の列群Rが、軸線O方向に並んで形成されている。隣り合う各列群Rの第1列L1の開口部22bと第3列L3の開口部22bとは、それぞれ間隔S2をあけて配置されている。
図6〜図8に示すように、各列群Rの高圧側となる第一の側には、内周側すなわち、回転軸2側に向かって径方向に突出するフィン部24が形成されている。フィン部24は、ホールパターンシール21Bの周方向の全周に連続して形成されている。フィン部24は、厚さが均等となる円環板状に形成されている。換言すれば、フィン部24は、第1列L1の第一穴部22Aを囲む高圧側の隔壁K1(図8参照)から回転軸2側に向かって延び出ている。フィン部24は、各第1列L1の高圧側に設けられている。第1列L1の低圧側には、第2列L2および第3列L3が配されている。フィン部24の先端部24aは、回転軸2の外周面2aと所定のクリアランスcをもって配置されている。
図8に示すように、回転軸2は、上述したホールパターンシール21Bに対向する外周面2aに、凸部25を有している。凸部25は、ホールパターンシール21Bに向かって突出して周方向の全周に連続して形成されている。凸部25は、各フィン部24よりも低圧側で第1列L1の第一穴部22Aの開口部22bに対向する。凸部25は、その高圧側の縦壁25bが軸線O方向で隔壁K3の高圧側の面よりも高圧側に配置されている。凸部25の外周面25aは、互いに隣り合うフィン部24の間に配置されている。換言すれば、外周面25aは、軸線O方向からみてフィン部24と重なるように、第1列L1の第一穴部22と第3列L3の第三穴部22Cとの間の隔壁K3に対して所定のクリアランスをもって配置されている。さらに、フィン部24は、軸線O方向において、隣り合う凸部25,25の間の中央に配置されている。つまり、凸部25は、軸線O方向に隣り合う隔壁K3同士の中央部を中心にして、対称形状となっている。
ここで、上記第1実施形態と同様、ホールパターンシール21Bを構成する各列の穴部22は、穴深さhを、穴径dに対し、
h≦d
とするのが好ましい。さらに好ましいのは、
d/2≦h≦d
である。
図9は、上記シール機構による作用の説明図である。
次に、上述したホールパターンシール21Bによる、作用について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、ここで、上述した回転軸2が回転すると、回転軸2の周囲のプロセスガスGには、インペラ3を含む回転体から回転接線方向にせん断力が作用する。このせん断力の作用によって周方向の速度成分を有するスワールが発生する。このスワールを含むプロセスガスGが、軸線O方向両側の圧力差によって高圧側から低圧側に向かって流れようとする。
まず、上記スワールを含むプロセスガスGは、ホールパターンシール21Bの最も高圧側のフィン部24の先端部24aと回転軸2の外周面2aとの隙間g1によって縮流される。この隙間g1に入り込んだプロセスガスGは、軸線O方向を低圧側に向かって進む。すると、このプロセスガスGは、凸部25の高圧側の縦壁25bに衝突して、凸部25の径方向外側すなわちホールパターンシール21Bの第1列L1の第一穴部22A側に向かう流れとなる。
次いで、第1列L1の第一穴部22A側に向かうプロセスガスGの大部分は、第一穴部22Aの内部に入り込み底面22aで開口部22bに向かうように折り返されて渦流F1となる。ここで、穴部22には、周方向にも隔壁K2があることから、第一穴部22Aに入り込んだプロセスガスGのスワールが隔壁K2に衝突して打ち消される。第一穴部22Aから出たプロセスガスGは、低圧側に流れようとして、凸部25の直上の隔壁K3あるいは第2列L2と凸部25の外周面25aとの隙間g2に入り込む。その後、プロセスガスGは、凸部25の外周面25aよりも低圧側で且つ径方向内側に配置される隙間g3に向かって進み、その際、径方向に蛇行する。この蛇行により流れが乱されて一般的なラビリンスシールと同様のシール効果が得られるようになっている。その後、ホールパターンシール21Bの列群Rの数の分だけ、上述した作用が繰り返されることとなる。ここで、第3列L3の第三穴部22Cの内部においても一般的なホールパターンシール21Bと同程度の渦流F1が発生しており、スワールの低減に寄与している。
したがって、上述した第2実施形態の遠心圧縮機1によれば、ホールパターンシール21Bのフィン部24と回転軸2との隙間g1から入り込んだプロセスガスGを、回転軸2の凸部25の縦壁25bに接触させてホールパターンシール21Bの穴部22側に向かって流すことができる。そのため、穴部22の隔壁のうち回転軸2の周方向に配置される隔壁K2によって旋回方向へのプロセスガスGの流れを阻害してスワールを低減することができる。
また、フィン部24により形成される隙間g1,g3と凸部25により形成される隙間g2とが、径方向にずれた位置に配置されていることで、プロセスガスGが径方向に蛇行する。そのため、いわゆるラビリンス構造によるシール効果によりプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。その結果、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。
さらに、穴部22の穴深さhを穴径d以下とすることで、上記したスワール低減効果、エネルギー減衰効果を有効に発揮することができる。
その結果、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。
さらに、ホールパターンシール21Bが形成された高圧側と低圧側との間に設けられたフィン部24と凸部25との数、すなわち列群Rが形成されている数に応じて、列群Rの数が多いほどプロセスガスGのスワールおよび漏れ量を低減することができる。
(その他の実施形態)
この発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、設計変更可能である。
例えば、上記第2実施形態では、フィン部24を設けるようにしたが、フィン部24を設ける間隔、つまり各列群Rを構成する穴部22の列の数は、適宜変更することができる。
また、例えば、上記各実施形態では、ホールパターンシール21A,21Bにおいて、穴部22を千鳥状に配置するようにしたが、その周方向および軸方向の間隔は、適宜設定することができる。
また、ホールパターンシール21A,21Bを構成する穴部22は、軸方向において互いに隣接する穴部22の列どうしを周方向に位相させる千鳥状に限らず、互いに隣接する穴部22の間隔及び位相を同一とした正方配列として配置しても良い。
また、上記各実施形態では、フィン部24は、その先端部24aが径方向に延びていたのに対して、フィン部24を、基部24bよりも先端部24aが高圧側に配置されるように傾斜状態で形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、フィン部24は、一定の厚さで形成されていたのに対して、フィン部24を、先端部24aに向かうほど幅寸法が薄く形成された先細り状に形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、シール機構20A,20Bのホールパターンシール21A,21Bを構成する穴部22を、穴径dが略等しい断面円形に形成したが、これに限らない。例えば穴部22の軸方向位置、周方向位置等に応じて、穴径dを異ならせるようにしてもよい。
加えて、穴部22は、断面円形に限らず、断面六角形状として、いわゆるハニカムシールを構成しても良い。
また、穴部22の底面22aは、円錐状に限らず、平底状としてもよい。
これらの場合も、穴部22の穴径dと穴深さhとの関係を上記実施形態と同様に設定することで、同様の作用効果を奏することができる。
シール機構を構成する穴部の穴深さを穴径以下とすることで、スワールによる自励振動を防止しつつ、高圧側から低圧側へのプロセスガスGの漏れ量を低減することができる。
1 遠心圧縮機
2 回転軸(ロータ)
2a 外周面
3 インペラ
3A 3段式インペラ群
3B 3段式インペラ群
3a ディスク
3b ブレード
3c カバー部
4 リターン流路
5 ケーシング(ステータ)
5a ジャーナル軸受
5b スラスト軸受
5c 吸込口
5d 排出口
5e 吸込口
5f 排出口
6 内部空間
6a 内部空間
6b 内部空間
12 ディフューザ部
13 ベンド部
14 リターン部
20A,20B シール機構
21A,21B ホールパターンシール(本体部)
21a 内周面
22 穴部
22A 第一穴部
22B 第二穴部
22C 第三穴部
22a 底面
22b 開口部
24 フィン部
24a 先端部
24b 基部
25 凸部
25a 外周面
25b 縦壁
c クリアランス
d 穴径
F0 主流
F1 渦流
h 穴深さ
G プロセスガス
g1,g2,g3 隙間
K1,K2,K3 隔壁
L1 第1列
L2 第2列
L3 第3列
O 軸線
R 列群
S1,S2 間隔
この発明に係る第一態様によれば、シール機構は、軸線に沿って延びるロータの外周側に配置され、前記ロータの外周面との間のシールを行うシール機構である。このシール機構は、筒状をなし、内部に前記ロータが挿通される本体部と、前記本体部の内周面に、前記ロータの外周面に対向するよう形成された複数の穴部と、前記本体部の内周面に、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるように形成されたフィン部と、を備え、前記穴部は、穴深さhが穴径d以下の範囲である。
この発明の第七態様によれば、回転機械は、軸線に沿って延びるロータと、前記ロータの外周側に配置され、前記ロータに対して前記軸線回りに相対回転するステータを備えている。この回転機械は、前記ステータに固定されて前記ロータと前記ステータとの間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、前記ロータの外周面に対向する複数の穴部が周方向に間隔をあけて形成された穴列を有するホールパターンシールと、前記ホールパターンシールの内周面に形成され、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるフィン部と、前記ロータの外周面から前記穴部に向かって突出して周方向に延びて、前記フィン部の低圧側で前記穴部に対向する凸部と、を更に備えている。この回転機械の前記穴部は、穴深さが穴径以下の範囲である。

Claims (8)

  1. 軸線に沿って延びるロータの外周側に配置され、前記ロータの外周面との間のシールを行うシール機構であって、
    筒状をなし、内部に前記ロータが挿通される本体部と、
    前記本体部の内周面に、前記ロータの外周面に対向するよう形成された複数の穴部と、を備え、
    前記穴部は、穴深さhが穴径d以下の範囲であるシール機構。
  2. 前記穴部は、前記穴深さhが前記穴径dに対し、
    0.5d≦h≦d
    である請求項1に記載のシール機構。
  3. 前記穴部は、断面円形または断面六角形状である請求項1または2に記載のシール機構。
  4. 複数の前記穴部は、穴径dおよび穴深さhがそれぞれ同一寸法に統一されている請求項1から3の何れか一項に記載のシール機構。
  5. 前記穴部は、その底面が円錐状または平底状である請求項1から4の何れか一項に記載のシール機構。
  6. 前記本体部の内周面に、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるフィン部を有する請求項1から5の何れか一項に記載のシール機構。
  7. 軸線に沿って延びるロータと、
    前記ロータの外周側に配置され、前記ロータに対して前記軸線回りに相対回転するステータと、
    前記ステータに固定されて前記ロータと前記ステータとの間の空間を高圧側と低圧側とに区画するとともに、前記ロータの外周面に対向する複数の穴部が周方向に間隔をあけて形成された穴列を有するホールパターンシールと、を備え、
    前記穴部は、穴深さhが穴径d以下の範囲である回転機械。
  8. 前記ホールパターンシールの内周面に形成され、前記ロータ側に向かって突出し、周方向に延びるフィン部と、
    前記ロータの外周面から前記穴部に向かって突出して周方向に延びて、前記フィン部の低圧側で前記穴部に対向する凸部と、
    を備える請求項7に記載の回転機械。
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