JPWO2014057651A1 - 無線センサ装置 - Google Patents

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    • G01V3/12Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with electromagnetic waves

Abstract

【課題】静止している対象物を検出することができる無線センサ装置を提供する。【解決手段】送信信号を放射し、送信信号が対象物で反射した反射信号を受信するアンテナ1と、送信信号を生成し、送信信号を出力する出力端子2aを備えた送信回路2と、送信回路2の出力端子2aに接続され、送信回路2から送信信号を送信中に、送信信号の一部とアンテナ1で受信された反射信号と、を検波する検波回路3と、検波回路3に接続され、検波回路3から出力される信号を処理する信号処理回路4と、送信回路2に接続され、送信回路2を制御する制御回路5と、を有し、アンテナ1と出力端子2aとの間に移相器6を有し、制御回路5は移相器6を制御し、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2の移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線センサ装置に関し、特に、静止している検出対象を検出することができる無線センサ装置に関する。
従来から、電波を用いて検出対象までの距離を測定するセンサや、検出対象の動きを検出し検出対象の有無や接近を検出するセンサなどが提案されている。
近年、このような電波を用いたセンサが非接触で検出対象の動きを検出できることから様々な分野での応用が検討されている。
特許文献1に記載の通信センサ装置900では、図4に示すように、変調回路901によりデジタル変調された高周波信号を送信する送信回路と、高周波信号を放射する送信アンテナ902と、通信相手からの信号と対象物からの反射波を受信する受信アンテナ902と、受信アンテナ902から出力される受信信号を復調回路903により復調して通信相手からの信号を受信データとして取り込む受信回路と、送信回路から高周波信号送信中に、受信アンテナ902へ給電した高周波信号の一部と受信アンテナ902で受信された対象物からの反射波である反射波受信信号とを干渉させた合成信号を位相検波する位相検波回路904と、位相検波回路904から出力される検波信号を信号処理して対象物の位置変化検出を行う信号処理回路905と、を備えている。
送信回路から高周波信号送信中に、受信アンテナ902へ給電した高周波信号の一部と受信アンテナ902で受信された反射波受信信号とを干渉させた合成信号を位相検波することで、データ通信に使用している信号を用いてデータ通信とセンシングとを同時に同一周波数で実現できる通信センサ装置の技術が開示されている。
WO2011/142211
しかしながら、上述した従来技術においては、検出対象の位置変化を検出するため、動きの有る検出対象は検出することができるが、静止している検出対象を検出することができないという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、静止している検出対象を検出することができる無線センサ装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、請求項1に記載の無線センサ装置は、送信信号を放射し、送信信号が検出対象で反射した反射信号を受信するアンテナと、前記送信信号を生成し、前記送信信号を出力する出力端子を備えた送信回路と、前記送信回路の前記出力端子に接続され、前記送信回路から前記送信信号を送信中に、前記送信信号の一部と前記アンテナで受信された前記反射信号と、を検波する検波回路と、前記検波回路に接続され、前記検波回路から出力される信号を処理する信号処理回路と、前記送信回路に接続され、前記送信回路を制御する制御回路と、を有する無線センサ装置において、前記アンテナと前記出力端子との間に移相器を有し、前記制御回路は前記移相器を制御し、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2の移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御するとともに、前記第1の期間の前記反射信号と、前記第2の期間の前記反射信号と、に基づく前記信号処理回路からの出力を演算することによって検出対象を検出することを特徴とする。
また、請求項2に記載の無線センサ装置は、請求項1に記載の無線センサ装置において、前記第1の移相量と、前記第2の移相量の差はπ/4(ラジアン、以下radと表す)であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、制御回路は移相器を制御し、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2の移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御するとともに、第1の期間の反射信号と、第2の期間の反射信号と、に基づく信号処理回路からの出力を演算することによって検出対象を検出するので、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号から、互いに直交する成分を抽出することができる。このことによって、検出対象が静止物体であっても検出対象の有無を検出することができる。
請求項2の発明によれば、第1の移相量と、第2の移相量の差をπ/4(rad)としたので、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号の位相差がπ/2(rad)となり、互いに直交する成分を感度良く検出することができるので、検出対象が静止物体であっても感度良く検出することができる。
以上により、本発明によれば、静止している検出対象を検出することができる無線センサ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る無線センサ装置の動作概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線センサ装置の動作タイミング図である。 従来技術の通信センサ装置の構成を示す図である。
[実施形態]
以下に本発明の実施形態における無線センサ装置について説明する。
まず始めに本実施形態における無線センサ装置100の動作概要について図1を用いて説明する。無線センサ装置100は図1に示すように、送信信号を放射し、検出対象からの反射信号を検出し検出対象の検知を行う。
次に無線センサ装置100の構成について図2を用いて説明する。図2は無線センサ装置100の構成を示すブロック図である。
無線センサ装置100は図2に示すように、アンテナ1と、出力端子2aを有する送信回路2と、検波回路3と、信号処理回路4と、制御回路5と、移相器6と、を備えている。
また無線センサ装置100にはその他に図示しない電源回路を有しており、無線センサ装置100の各部に動作に必要な電力を供給する。
アンテナ1は、移相器6を介して送信回路2の出力端子2aに接続されており、送信信号を放射し、送信信号が検出対象で反射した反射信号を受信する。
送信回路2は、送信信号を生成し、出力端子2aに送信信号を出力する。
検波回路3は、送信回路2の出力端子2aに接続され、送信回路2が送信信号を送信中に、出力端子2aから出力される送信信号の一部と、アンテナ1から放射され検出対象で反射されてアンテナ1で受信された反射信号と、を検波する。
信号処理回路4は、検波回路3に接続され、検波回路3から出力される検波出力信号から、送信信号の周波数より高い周波数の信号を除去するローパスフィルタ(以下LPFと表す)の機能を少なくとも有し、検波回路3から出力される検波出力信号の信号処理を行い、その結果を制御回路5へ出力する。
制御回路5は、送信回路2と、信号処理回路4と、移相器6と、に接続されている。
制御回路5は、送信回路2の動作状態を制御し、また信号処理回路4からの出力信号を取得し、検出対象からの呼吸に伴う体動や、心拍に伴う体表面の動き等の検出や検出有無の判断等を行う。
更に制御回路5は、移相器6を、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御する制御信号を出力する。
移相器6は、制御回路5の制御信号に従い、送信信号に対し第1の移相量φ1を与える動作および、第1の移相量φ1に対しπ/4(rad)大きな移相量を与える第2の移相量φ2を与える動作を行い、送信信号に与える移相量を変化させる。なお、第1の移相量φ1は0(零)(rad)であっても、また所定の値となるように構成されていても良い。
次に、無線センサ装置100の動作について図3を用いて説明する。
制御回路5は、図3に示すように、時刻T1からT2までの時間t1の間(第1の期間)に移相器6に第1の移相量φ1を与える制御信号V1を出力し、送信信号が出力端子2aから出力されるように送信回路2を制御する送信出力制御信号を出力し、送信信号は、送信回路2の出力端子2aから出力され移相器6で第1の移相量φ1を与えられ、アンテナ1から放射される。
アンテナ1から放射された送信信号の一部は、検出対象で反射され、反射信号としてアンテナ1で受信される。
アンテナ1で受信された反射信号は、移相器6で再び第1の移相量φ1を与えられて出力端子2aまで戻り、送信中の送信信号の一部と反射信号と、が検波回路3に入力される。
送信信号の振幅をA、周波数をfとしたときの角周波数2πfをωとして、Voを(式1)で表し、反射信号の振幅をBとして、Vrを(式2)で表す、但し、θ1は第1の期間の送信信号Voに対する反射信号Vrの位相変移角度(位相差)を表す。
Vo=A・cosωt・・・・・・(式1)
Vr=B・cos(ωt+θ1)・・・(式2)
前述のように、Bは反射信号の振幅であり、(式1)で表される振幅Aでアンテナ1から放射された送信信号が、検出対象で反射されて再びアンテナ1まで戻ってくるまでの間の伝送路で受ける減衰(伝送損失)と、相信号が検出対象で反射される際の反射率によって受ける減衰(反射損失)によって、反射信号の振幅がBまで減衰して受信されたことになる。
検波回路3で送信信号Voと反射信号Vrの乗算が行われると、検波回路3の出力には(式3)で表される検波出力Vdが出力される。
Vd=Vo×Vr
=A・B{cosωt・cos(ωt+θ1)}
=(A・B/2)cos(2ωt+θ1)+(A・B/2)cosθ1・・(式3)
(式3)の前半の項は、角周波数が2ωTとなっており、送信周波数の2倍の周波数成分のため、信号処理回路4のLPF機能によって除去することができる。送信周波数の2倍の周波数成分が除去された第1期間の信号処理回路4の出力信号Vp1は、式(4)で表される。
Vp1=(A・B/2)cosθ1・・・(式4)
Vp1は、検出対象が動くとその動きによってθ1が変化するので、θ1の変化によってVp1が変化する。そのため、Vp1の変化を検出することで検出対象の動きを検出することができる。
また、検出対象が静止物の場合には、検出対象との距離によってきまるθ1の値が一定のため、(式4)で算出される固定の値の直流信号が出力されることとなる。
制御回路5は、第1の期間の信号処理回路4の出力信号Vp1をアナログ・デジタル信号変換し、デジタル化されたデータとして制御回路5に含まれる記憶回路に記憶する。
制御回路5は、時刻T2で送信回路2から出力端子2aに送信信号が出力されないように送信回路2を制御する送信出力制御信号を出力し、時刻T3までの時間t2の間、送信動作を停止する。
次に、制御回路5が、時刻T3からT4までの時間t1の間(第2の期間)に移相器6に第2の移相量φ2を与える制御信号V2を出力し、送信信号が出力端子2aから出力されるように送信回路2を制御する送信出力制御信号を出力し、送信信号は、送信回路2の出力端子2aから出力され移相器6で第2の移相量φ2を与えられ、アンテナ1から放射される。
アンテナ1から放射された送信信号の一部は、検出対象で反射され、反射信号としてアンテナ1で受信される。
アンテナ1で受信された反射信号は、可変移相器6で再び第2の移相量φ2を与えられて出力端子2aまで戻り、送信中の送信信号の一部と反射信号と、が検波回路3に入力される。
前述と同様に送信信号Voは(式1)で表わされ、反射信号Vrは(式5)のように表される。但し、但しθ2は第2の期間の送信信号Voに対する反射信号Vrの位相変移角度(位相差)を表す。
Vr=B・cos(ωt+θ2)・・・(式5)
検波回路3の出力Vdは、(式3)と同様に計算すると(式6)が得られる。
Vd=Vo×Vr
=A・B{cosωt・cos(ωt+θ2)}
=(A・B/2)cos(2ωt+θ2)+(A・B/2)cosθ2・・(式6)
前述と同様に、(式6)の前半の項で示される信号成分が信号処理回路4のLPF機能によって除去された第2の期間の信号処理回路4の出力信号Vp2は、式(7)で表される。
Vp2=(A・B/2)cosθ2・・・(式7)
Vp2もVp1と同様に、検出対象が動くとその動きによってθ2が変化するので、θ2の変化によって出力が変化するが、検出対象が静止物の場合には、検出対象との距離によってきまるθ2の値が一定のため、(式7)で計算される固定の値の直流信号が出力されることとなる。
制御回路5は、第2の期間の信号処理回路4の出力信号Vp2をアナログ・デジタル信号変換し、デジタル化されたデータ値として制御回路5に含まれる記憶回路に記憶する。
制御回路5は、時刻T4で送信回路2から送信信号が出力端子2aに出力されないように送信回路2を制御する送信出力制御信号を出力し、時刻T5までの時間t2の間、送信動作を停止する。時刻T5以降は時刻T1からの動作を同様に繰り返すよう動作する。
第1の期間の、送信信号Voに対する反射信号Vrの位相変移角度を表すθ1は、送信信号が、出力端子2aから出力され、移相器6によって与えられる第1の移相量φ1を与えられてアンテナ1に供給され、アンテナ1から放射されて検出対象で反射された反射信号がアンテナ1に戻ってくるまでの経路の長さによる移相量φoと、アンテナ1から移相器6を経ることによって第1の移相量φ1を与えられ、出力端子2aに戻ってくるまでの合計なので、(式8)のように表される。
θ1=φ1+φo+φ1=φo+2φ1・・・(式8)
第2の期間の、送信信号Voに対する反射信号Vrの位相変移角度を表すθ2は、送信信号が、出力端子2aから出力され、移相器6によって与えられる第2の移相量φ2を与えられてアンテナ1に供給され、アンテナ1から放射されて検出対象で反射された反射信号がアンテナ1に戻ってくるまでの経路の長さによる移相量φoと、アンテナ1から移相器6を経ることによって第2の移相量φ2を与えられ、出力端子2aに戻ってくるまでの合計なので、(式9)のように表される。
θ2=φ2+φo+φ2=φo+2φ2・・・(式9)
第2の移相量φ2は、第1の移相量φ1よりπ/4(rad)移相量が大きいのでφ2は(式10)のように表すことができる。
φ2=φ1+π/4・・・(式10)
(式10)を(式9)に代入すると(式11)を得る。
θ2=φo+2(φ1+π/4)=θ1+π/2・・・(式11)
(式11)を(式7)に代入すると、(式12)を得ることができる。
Vp2=(A・B/2)cos(θ1+π/2)
=−(A・B/2)sinθ1・・・(式12)
以上のように、第1の期間に第1の移相量で送信信号を送信し、その反射信号を受信するとともに、第2の期間に第1の移相量よりπ/4(rad)大きい移相量で送信信号を送信し、その反射信号を受信すると、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号の位相差がπ/2(rad)異なるので、互いに直交する成分を感度良く検出することができる。
制御回路5は、記憶したVp1およびVp2からそれぞれの2乗の値を合算し、(式13)および(式14)の計算結果を算出する。
(Vp1)+(Vp2)=(A・B/2)(sinθ1+cosθ1)
であり、(sinθ1+cosθ1)は1であるから
(Vp1)+(Vp2)=(A・B/2)・・・(式13)
(式13)は第1期間の反射信号から得られたVp1と、第2期間の反射信号から得られたVp2の2乗和であるので、信号処理回路の出力Vpの大きさの絶対値|Vp|は(式14)で求めることができる。
|Vp|=√{(Vp1)+(Vp2)}=(A・B/2)・・・(式14)
(式14)で示したように、反射信号から得られる信号処理回路4の出力Vp1およびVp2を演算することによって、反射信号の移相量θ1およびθ2に依存しない|Vp|を検出することができるので、検出対象が静止物体であっても検出対象を検出することができる。
検出対象が無い場合には、検出対象で送信信号が反射されることはないので、(式14)のBが”0”(零)となり|Vp|も”0”(零)となる。また|Vp|≠0であれば反射信号が存在することとなり、送信信号を反射する検出対象が存在することとなる。
制御回路5は、(式14)の計算を行った結果から、検出対象の有無を判断し、結果を出力する。
また、実験によって、アンテナ1から検出対象までの距離によって検出される|Vp|の値をあらかじめ記憶しておくことで、検出対象までの距離を推定することもできる。
検出対象に動きがある場合、先述のように、検出対象の動きによって(式4)のθ1および(式7)のθ2が変化するので、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間のVp1または、第2の移相量で送受信動作を行う第2の期間のVp2の変動から検出対象の動きを検出することもできる。
また、第2の移相量φ2が、第1の移相量φ1に対してπ/4(rad)から更にΔθ(rad)ずれた移相量であった場合には(式10)は、下記のように表される。
φ2=φ1+π/4+Δθ・・・(式15)
(式15)を(式9)に代入すると(式16)を得る。
θ2=φo+2(φ1+π/4+Δθ)=θ1+π/2+2Δθ・・・(式16)
(式16)を(式7)に代入すると、(式17)を得ることができる。
Vp2=(A・B/2)cos(θ1+π/2+2Δθ)
=−(A・B/2)sin(θ1+2Δθ)・・・(式17)
以上のように、第1の期間に第1の移相量で送信信号を送信し、その反射信号を受信するとともに、第2の移相量φ2が、第1の移相量φ1に対してπ/4(rad)から更にΔθ(rad)ずれた移相量であった場合であっても、π/4(rad)からずれた移相量2Δθ(rad)分の誤差は含まれるが、(式4)で表される第1の期間の反射信号と直交する成分を検出することができる。
以上の説明したように、制御回路5が移相器6を制御し、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御するとともに、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号と、に基づく信号処理回路4からの出力を演算するので、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号から、互いに直交する成分を抽出することができる。このことによって、検出対象が静止物体であっても検出対象の有無を検出することができる。
第1の移相量と、第2の移相量の差をπ/4(rad)としたので、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号の位相差がπ/2(rad)となり、で、検出対象が静止物体であっても感度良く検出することができる。
以上述べたように、本発明の実施形態による無線センサ装置100によれば、静止している検出対象を検出することができる無線センサ装置を提供することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る無線センサ装置100を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、第1の移相量と第2の移相量の差がπ/4(rad)の場合を例示して説明を行ったが、第1の移相量と第2の移相量の差をπ/4(rad)から変更して実施しても良い。
(2)本実施形態において、検出対象が無い場合、出力Vpが”0”(零)として説明したが、回路構成や使用部品のばらつき等で、検出対象がなくても若干の出力が出てしまう場合もあるので、検出対象の検出閾値を定めて検出対象の有無を判断するように構成しても良い。
(3)本実施形態において、1回の送信期間ごとに移相量を変更する例を示して説明したが、第1の移相量を与える第1の期間および第2の移相量を与える第2の期間に複数の送信動作を行う期間が含まれるよう制御しても良い。
(4)本実施形態において、信号処理回路4の機能をLPFの機能のみにふれて説明を行ったが、そのほかに増幅、サンプリング等の機能を有していても良い。
(5)本実施形態において、制御回路5が、第1の期間の反射信号と第2の期間の反射信号と、に基づく信号処理回路4からの出力を演算する例を示して説明を行ったが、演算を行う機能は、信号処理回路が有していても良く、また制御回路や信号処理回路とは別に、独立した演算機能を備えて構成しても良い。
(6)本実施形態において、送信信号に情報を与える変調を行わない構成で説明を行ったが、変調を行えるように構成しても良い、その場合、信号処理回路のLPF機能はカットオフ周波数を変調信号の周波数より低く設定するのが望ましい。
1 アンテナ
2 送信回路
2a 出力端子
3 検波回路
4 信号処理回路
5 制御回路
6 移相器
100 無線センサ装置

Claims (2)

  1. 送信信号を放射し、送信信号が検出対象で反射した反射信号を受信するアンテナと、
    前記送信信号を生成し、前記送信信号を出力する出力端子を備えた送信回路と、
    前記送信回路の前記出力端子に接続され、前記送信回路から前記送信信号を送信中に、前記送信信号の一部と前記アンテナで受信された前記反射信号と、を検波する検波回路と、
    前記検波回路に接続され、前記検波回路から出力される信号を処理する信号処理回路と、
    前記送信回路に接続され、前記送信回路を制御する制御回路と、を有する無線センサ装置において、
    前記アンテナと前記出力端子との間に移相器を有し、
    前記制御回路は前記移相器を制御し、第1の移相量で送受信動作を行う第1の期間と、第2の移相量で送受信動作を行う第2の期間と、が交互に繰り返されるように制御するとともに、
    前記第1の期間の前記反射信号と、前記第2の期間の前記反射信号と、に基づく前記信号処理回路からの出力を演算することによって検出対象を検出することを特徴とする無線センサ装置。
  2. 請求項1に記載の無線センサ装置において、前記第1の移相量と、前記第2の移相量の差はπ/4(ラジアン)であることを特徴とする無線センサ装置。
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