JP6186882B2 - 物体変位検知装置、及び物体変位検知方法 - Google Patents

物体変位検知装置、及び物体変位検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、非接触式に物体の変位を検知する技術に関する。
マイクロ波を送信し、該マイクロ波の物体による反射波を受信することにより非接触で物体の変位を検知する技術が存在する。この技術では、検知の対象となる物体の変位に伴って生じる反射波の位相角の変化を直交検波方式で検知する。そして、マイクロ波の波長を用いて、反射波の位相角の変化を距離の変化に換算して物体の変位量の検知を行う。
電波式の無変調ドップラーセンサにより乗員の動きを検知するセンサ部と、センサ部の出力の位相変化に基づいて、乗員の生体信号を抽出する生体信号抽出部と、センサ部の出力の位相変化量の積分値に基づいて、センサ部と乗員との推定距離を算出する距離算出部と、推定距離に基づいて、生体信号の信頼度を判定し、信頼度が低い場合には生体信号の出力を中止する生体信号出力判定部とを備える生体信号検知装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−120493号公報
直交検波方式で物体の変位量を検知する際には、物体からの反射波を2つに分配する。一方の反射波に送信波と同位相の信号を乗算し、他方の反射波に送信波との間の位相差が90度となる信号を乗算する。送信波と同位相の信号を乗算した反射波と送信波と位相差が90度となる信号を乗算した反射波との間の逆正接(アークタンジェント)を求めることにより位相角を検知する。
送信波と同位相の信号を乗算した反射波と送信波との間の位相差が90度となる信号を乗算した反射波との間の位相差が90度であるため、逆正接を求めることにより位相角を容易に求めることができる。
直交検波方式では、2信号を出力する回路が必要であるため、構成部品が増加するとともに装置の規模が大きくなったり、コストが増加したりするおそれがある。具体的には、2信号を出力する回路として、I/Qミキサーを使用することが一般的である。
また、送信波と同位相の信号と送信波との間の位相差が90度となる信号との間の位相差が、I/Qミキサーの製造バラツキなどのため90度とならないことも想定される。この場合、直線性を保持した上で、正確に位相角を検知するのは難しい。正確に位相角を検知できない場合には、位相角の変化から、正確に変位距離を求めることも困難となる。
本発明は、簡易な構成で、物体の変位を検知することである。
開示の一実施例の物体変位検知装置は、
検知の対象となる物体に送信した送信波と該送信波の前記検知の対象となる物体による反射波に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を検知する物体変位検知装置であって、
前記送信波と前記反射波とに基づいて、互いに位相が異なる2つの信号を生成する送受信回路と、
前記送受信回路により生成された前記2つの信号を用いて、前記検知の対象となる物体の変位距離を演算する変位距離演算装置と、
を有し、
前記変位距離演算装置は、
前記送受信回路により生成された前記2つの信号の直交座標上における軌跡である第1の軌跡を求める受信波プロット処理部と、
補正用の円の軌跡である第2の軌跡が前記第1の軌跡と相似形になるように、前記補正用の円の歪み度合いを表す第1の調整パラメータと前記補正用の円の位相角を制御する第2の調整パラメータとを求める調整パラメータ演算部と、
前記第1の調整パラメータと前記第2の調整パラメータとを用いて、2つの信号の位相差が90度の場合の円の軌跡の位相角に対する前記2つの信号による前記第1の軌跡の所定の位相角の補正値を求める補正値演算部と
前記補正値演算部が求めた前記補正値を用いて、前記所定の位相角を補正する位相角補正部と
前記補正した所定の位相角に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を演算する変位距離演算部と、
を有する。
開示の実施例によれば、簡易な構成で、物体の変位を検知することができる。
物体変位検知装置の一実施例を示す図である。 検知対象物体の位置と検波電圧との間の関係を示す図である。 変位距離演算装置の一実施例を示す図である。 反射波により得られる軌跡の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の一実施例を示す機能ブロック図である。 変位距離演算装置の処理(その1)の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その2)の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その3)の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その4)の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その5)の一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その6)の一実施例を示す図である。 補正値テーブルの一実施例を示す図である。 変位距離演算装置の処理(その7)の一実施例を示す図である。 物体変位検知装置の動作の一実施例を示すフローチャートである。 物体変位検知装置の一実施例を示す図である。 物体変位検知装置の一実施例を示す図である。 物体変位検知装置の一実施例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施例は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施例に限られない。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施例>
<物体変位検知装置100>
図1は、物体変位検知装置100の一実施例を示す。
物体変位検知装置100は、検知の対象となる物体に送信した送信波と該送信波の該検知の対象となる物体による反射波に基づいて、該検知の対象となる物体の変位を検知する。また、物体変位検知装置100は、所定の時間における物体の変位を検知することにより物体の変位量を検知する。
物体変位検知装置100は、車両などの移動体に搭載されるのが好ましい。物体変位検知装置100の一実施例は、車両に搭載される。
車両に搭載される物体変位検知装置100は、車両の周辺を監視する。この場合、物体変位検知装置100により、該物体変位検知装置100の搭載された車両の周辺の車が監視されるのが好ましい。物体変位検知装置100により、該物体変位検知装置100の搭載された車両の周辺の人、ものが監視されてもよい。つまり、該物体変位検知装置100の搭載された車両の周辺の車、人、ものが、検知の対象となる物体(以下、「検知対象物体」という)とされる。
また、車両に搭載される物体変位検知装置100は、車両内の状態を監視する。この場合、物体変位検知装置100により、該物体変位検知装置100の搭載された車両の乗員の状態、例えば乗員の動きが監視される。つまり、該物体変位検知装置100の搭載された車両の乗員が、検知対象物体とされる。
物体変位検知装置100は、送受信アンテナ102と、送受信回路104と、変位距離演算装置106とを備える。
送受信アンテナ102は、送受信回路104からの送信波Txを空間に放射する。また、送受信アンテナ102は、送信波Txの検知対象物体による反射波(以下、「受信波Rx」という場合もある)を受信する。受信波Rxは、送受信回路104に入力される。図1には、1本の送受信アンテナが示されているが複数の送受信アンテナを有するようにしてもよい。また、送信アンテナと受信アンテナとを別々に設けるようにしてもよい。
送受信回路104は、送受信アンテナ102と接続される。送受信回路104は、変位距離演算装置106に受信波Rxの位相に応じて位相が変化する第1の信号S1、第2の信号S2を入力する。第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差φは、180度×N(Nは、0≦Nの自然数)以外であるのが好ましい。また、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差は、固定値であるのが好ましい。
図2は、検知対象物体の位置と検波電圧との間の関係を示す。検知対象物体の位置は、受信波Rxの位相に対応させることができる。図2には、第1の信号S1と、第2の信号S2が示される。第1の信号S1の位相と第2の信号S2の位相との間の差は、位相差φである。
変位距離演算装置106は、送受信回路104と接続される。変位距離演算装置106は、送受信回路104からの第1の信号S1と第2の信号S2により、検知対象物体の変位距離を演算する。
<変位距離演算装置106>
図3は、変位距離演算装置106の一実施例を示す。図3には、主に変位距離演算装置106のハードウェア構成が示される。
変位距離演算装置106は、CPU302と、RAM304と、ROM306とを有する。CPU302は、送受信回路104からの第1の信号S1と第2の信号S2により、検知対象物体の変位距離を演算する。RAM304は、データを一時的に記憶する。ROM306は、検知対象物体の変位距離を算出する処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を実行するための各プログラムを記憶する。
変位距離演算装置106が複数のCPUを有していてもよい。また、変位距離演算装置106が1又は複数のマイコンを有していてもよい。変位距離演算装置106に、マイコンとCPUとが混在していてもよい。
検知対象物体の位置の変化に応じて、第1の信号S1、第2の信号S2は、変動する。第1の信号S1の変動と第2の信号S2の変動はそれぞれ、図2に示すように、コサイン波により表される場合がある。変位距離演算装置106の一実施例では、第1の信号S1の変動と第2の信号S2の変動がそれぞれ、コサイン波により表されると仮定する。このように仮定した場合、第1の信号S1の取り得る値と第2の信号S2の取り得る値の組み合わせは、検知対象物体の位置に対して、一周期の間で同じ値を取ることがなくユニークとなる。
図4は、反射波により得られる軌跡の一実施例を示す。つまり、図4は、第1の信号S1と第2の信号S2との間の関係を示す。図4において、横軸は第1の信号S1の検波電圧であり、縦軸は第2の信号S2の検波電圧である。図4によれば、位相差φが180度×N以外の場合、プロット点は、実線で示されるように重複の無い歪んだ円、つまり閉曲線となる。位相差φが180度×Nの場合、破線で示されるようにプロット点は直線となる。プロット点が直線で示される場合には、第1の信号S1の取り得る値と第2の信号S2の取り得る値の組み合わせが重複する。このため、上述したように、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差φは、180度×N以外であるのが好ましい。
<変位距離演算装置106の機能>
図5は、変位距離演算装置106の機能の一実施例を示す。
図5の機能ブロック図により表される機能は、主に、CPU302により実行される。つまり、CPU302は、受信波プロット処理部3022と、調整パラメータ演算部3024と、補正値演算部3026と、位相角補正部3028と、変位距離演算部3030して機能する。
CPU302の内部に記憶されたアプリケーション(ファームウェア)に従ってCPU302により、受信波プロット処理部3022と、調整パラメータ演算部3024と、補正値演算部3026と、位相角補正部3028と、変位距離演算部3030としての機能が実行されるのが好ましい。また、記憶部(図示無し)に記憶されたアプリケーションに従ってCPU302により、受信波プロット処理部3022と、調整パラメータ演算部3024と、補正値演算部3026と、位相角補正部3028と、変位距離演算部3030としての機能が実行されてもよい。
CPU302は、受信波プロット処理部3022として機能する。受信波プロット処理部3022は、第1の信号S1と第2の信号S2に基づいて、直交座標上に、横軸に第1の信号S1の検波電圧、縦軸に第2の信号S2の検波電圧をプロットする。
図6は、変位距離演算装置106の処理(その1)の一実施例を示す。図6は、第1の信号S1と第2の信号S2のプロット例を示す。図6には、2点のプロット例が示される。具体的には、(第1の信号S1,第2の信号S2)=(S1,S2)、(S1,S2)の2点が示される。
受信波プロット処理部3022は、検知対象物体の変位に応じて、プロット点の軌跡を取得する。
図7は、変位距離演算装置106の処理(その2)の一実施例を示す。図7は、プロット点の軌跡の一実施例を示す。図7に示されるように、プロット点の軌跡は、歪みのある円(以下、「歪み円」という)である場合が多い。つまり、プロット点の軌跡は、楕円形である場合が多い。変位距離演算装置106は、歪み円の一部をプロットし、他の部分は、プロットした部分に基づいて補間するようにしてもよい。
受信波プロット処理部3022は、歪み円の中心を原点に移動する。
図8は、変位距離演算装置106の処理(その3)の一実施例を示す。図8は、プロット点の軌跡の中心を原点近傍に移動する処理の一実施例を示す。プロット点の軌跡の中心が原点に移動するのが好ましい。
例えば、受信波プロット処理部3022は、歪み円上の所定の複数の点に基づいて、第1の信号S1の平均値バーS1と第2の信号S2の平均値バーS2を求める。受信波プロット処理部3022は、歪み円の各点について、第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算し、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算する。ここで、「m」は歪み円の各点を表すための添え字である。受信波プロット処理部3022は、歪み円の第1の信号S1から第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値を横軸に、歪み円の第2の信号S2から第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値を縦軸にプロットすることにより、歪み円の中心を直交座標の原点に移動する。
また、受信波プロット処理部3022は、歪み円上の所定の複数の点に基づいて、第1の信号S1の中央値と第2の信号S2の中央値を求めるようにしてもよい。受信波プロット処理部3022は、歪み円の各点について、第1の信号S1mから第1の信号S1の中央値を減算し、歪み円の第2の信号S2mから第1の信号S1の中央値を減算する。
上記以外の方法により、プロット点の軌跡の中心を原点近傍に移動するようにしてもよい。
CPU302は、調整パラメータ演算部3024として機能する。調整パラメータ演算部3024は、受信波プロット処理部3022により中心が原点近傍に移動された歪み円(以下、「移動済み歪み円」という)に基づいて、式(1)、式(2)の調整パラメータφ、φを演算する。
Figure 0006186882
Figure 0006186882
式(1)、式(2)において、nは(Xn,Yn)により表される軌跡上の点を表す添え字を示し、θは位相角を示す。arctan(X,Y)は、直交座標形でプロットされたプロット点(X,Y)と原点とを結んだ直線と、横軸とがなす角を表す。φは(Xn,Yn)により表される軌跡の歪みの度合いを表し、φは(Xn,Yn)により表される軌跡の位相角を制御する変数を表す。
調整パラメータ演算部3024は、受信波プロット処理部3022により移動済み歪み円と相似形であり、かつ直交座標上での配置角度が同一となるように、式(1)、式(2)の調整パラメータφ、φを求める。
調整パラメータφ1は、(Xn, Yn)をプロットすることにより描かれるプロット点の軌跡の歪みの度合いを示す。(Xn, Yn)をプロットすることにより描かれるプロット点の軌跡は、調整パラメータφ、φを調整することにより、円と楕円との間で調整できる。以下、(Xn, Yn)をプロットすることにより描かれるプロット点の軌跡を「補正用円」という。調整パラメータφ2は、補正用円の原点を中心とした回転角を調整する変数である。
調整パラメータ演算部3024は、受信波プロット処理部3022からの移動済み歪み円と相似形となるように、補正用円の調整パラメータφ、φを演算する。ここで、相似形には、移動済み歪み円に、補正用円を一致させるように調整パラメータφ、φを演算することを含む。
移動済み歪み円の相似形となるように補正用円の調整パラメータφ1、φを調整する演算について説明する。
調整パラメータ演算部3024は、補正用円の円周上の1点(点A)から、該補正用円の中心を通り点Aに対向する該補正用円の1点(点B)を結んだ直線のうち最長となる第1の線と最短となる第2の線を求める。調整パラメータ演算部3024は、第1の線と第2の線との比(以下、「第1の比」という)を求める。
調整パラメータ演算部3024は、移動済み歪み円の円周上の1点(点C)から、該移動済み歪み円の中心を通り点Cに対向する該移動済み歪み円の1点(点D)を結んだ直線のうち最長となる第3の線と最短となる第4の線を求める。調整パラメータ演算部3024は、第3の線と第4の線との比を(以下、「第2の比」という)求める。
調整パラメータ演算部3024は、第1の比と第2の比が等しくなるように調整パラメータφを演算する。
調整パラメータ演算部3024は、補正用円の第1の線の第1の傾きが、移動済み歪み円の第3の線の第3の傾きと等しくなるように、調整パラメータφを演算する。補正用円の第1の線の代わりに補正用円の第2の線を使用するとともに、移動済み歪み円の第3の線の代わりに補正用円の第4の線を使用するようにしてもよい。補正用円の第1の線と補正用円の第2の線は直交し、移動済み歪み円の第3の線と補正用円の第4の線は直交する。このため、補正用円の第2の線と、補正用円の第4の線を使用しても調整パラメータφを求めることができる。
図9は、変位距離演算装置106の処理(その4)の一実施例を示す。図9は、調整パラメータφ、φを変更することにより得られる補正用円を示す。
(1)形状1は、調整パラメータφを90度とし、調整パラメータφを0度とした場合である。調整パラメータφを90度とし、調整パラメータφを0度とした場合、式(1)は、以下に示すようにcos(θn)となる。
Figure 0006186882
調整パラメータφを90度とし、調整パラメータφを0度とした場合、式(2)は、以下に示すようにsin(θn)となる。
Figure 0006186882
従って、補正用円は、円形となる。
(2)形状2は、調整パラメータφを25度とし、調整パラメータφを30度とした場合である。調整パラメータφを90度とし、調整パラメータφを0度とした場合と同様に演算することにより、補正用円は、歪み円となる。
(3)形状3は、調整パラメータφを45度とし、調整パラメータφを10度とした場合である。調整パラメータφを90度とし、調整パラメータφを0度とした場合と同様に演算することにより、補正用円は、歪み円となる。
図10は、変位距離演算装置106の処理(その5)の一実施例を示す。図10は、調整パラメータφ、φを演算する処理を示す。
図10において、(1)は補正用円を示し、(2)は移動済み歪み円を示す。
(1)には、補正用円について、第1の線、第2の線、第1の傾きが示される。
(2)には、移動済み歪み円について、第3の線、第4の線、第3の傾きが示される。
調整パラメータ演算部3024は、第1の線の長さと第2の線の長さの比が、第3の線の長さと第4の線の長さの比と等しくなるように、調整パラメータφを演算する。つまり、第1の線の長さ:第2の線の長さ=第3の線の長さ:第4の線の長さとなるように、調整パラメータφを演算する。
また、調整パラメータ演算部3024は、第1の傾きが第3の傾きと等しくなるように、調整パラメータφを演算する。つまり、第1の傾き=第3の傾きとなるように、調整パラメータφを演算する。
調整パラメータ演算部3024は、補正値演算部3026へ、調整パラメータφ、φを入力する。
CPU302は、補正値演算部3026として機能する。補正値演算部3026は、調整パラメータ演算部3024からの調整パラメータφ、φに基づいて、補正値θcor・nを演算する。補正値演算部3026は、各θについて、arctan(Xn,Yn)を求める。補正値演算部3026は、θからarctan(Xn,Yn)を減算することにより補正値θcor・nを求める。θnは、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度のときのarctan(X,Y)である。θnのステップは、所望の精度に応じて、予め設定されるのが好ましい。補正値演算部3026は、arctan(Xn,Yn)と補正値θcor・nとを対応付けたテーブルを作成するのが好ましい。
図11は、変位距離演算装置106の処理(その6)の一実施例を示す。図11は、補正値θcor・nを求める処理を示す。図11において、横軸はθであり、縦軸はarctan(X,Y)である。図11には、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度のときのarctan(Xn,Yn)と、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度ではないときのarctan(Xn,Yn)が示される。第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度のときのarctan(Xn,Yn)の値はθnと一致する。θnは、補正後の目標値である。
補正値θcor・nは、第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度のときのarctan(Xn,Yn)と第1の信号S1と第2の信号S2との間の位相差が90度ではないときのarctan(Xn,Yn)との差分で表される。つまり、θのときの補正値θcor・nは、θn-arctan(Xn,Yn)である。
図12は、補正値テーブルの一実施例を示す。
補正値演算部3026は、arctan(Xn,Yn)と補正値θcor・nとを対応付けた補正値テーブルを作成するのが好ましい。補正値演算部3026は、補正値テーブルを保持する。
CPU302は、位相角補正部3028として機能する。位相角補正部3028は、補正値演算部3026により作成された補正値テーブルを参照し、位相角を補正する。位相角補正部3028は、(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値)について逆正接関数を求める。(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の中央値を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S1の中央値を減算した値)について逆正接関数を求める場合についても同様である。
ここでは、平均値を減算した場合について説明する。つまり、位相角補正部3028は、arctan(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値)を求める。位相角補正部3028は、補正値テーブルを参照し、arctan(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値)に最も近いarctan(Xn,Yn)を特定する。
位相角補正部3028は、arctan(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値)に、特定したarctan(Xn,Yn)に対応するθcor・nを加算することにより位相角を補正する。補正された位相角を補正位相角φcorという。つまり、φcor=arctan(歪み円の第1の信号S1mから第1の信号S1の平均値バーS1を減算した値、歪み円の第2の信号S2mから第2の信号S2の平均値バーS2を減算した値)+θcor・nである。
図13は、変位距離演算装置106の処理(その7)の一実施例を示す。図13は、位相角の補正処理の一実施例を示す。図13には、観測された第1の信号S1と第2の信号S2のプロット軌跡(歪み円)と、調整パラメータφ、φにより補正された補正用円が示される。さらに、図13には、位相角を補正した後の歪み円が示される。
位相角補正部3028は、歪み円の円周上の点(S1m−バーS1,S2m−バーS2)の逆正接関数arctan(S1m−バーS1,S2m−バーS2)を求める。位相角補正部3028は、補正値テーブルを参照し、arctan(S1m−バーS1,S2m−バーS2)と一致するarctan(Xn,Yn)を特定する。ここで、arctan(S1m−バーS1,S2m−バーS2)と一致するarctan(Xn,Yn)がない場合には、最も値の近いarctan(Xn,Yn)を特定する。位相角補正部3028は、補正値テーブルを参照し、特定したarctan(Xn,Yn)に対応する補正値θcor・nを求める。位相角補正部3028は、arctan(S1m−バーS1,S2m−バーS2)に補正値θcor・nを加算することにより補正位相角φcorを求める。位相角補正部3028は、変位距離演算部3030に補正位相角φcorを入力する。
CPU302は、変位距離演算部3030として機能する。変位距離演算部3030は、位相角補正部3028からの補正位相角φcorに基づいて、位相角の変化量ΔΦを演算する。変位距離演算部3030は、位相角の変化量ΔΦから検知対象物体の変位距離を演算する。具体的には、変位距離演算部3030は、位相角の変化量ΔΦと、送信波Txの波長λから、式(3)により変位距離を演算する。
検知対象物体の変位距離=[ΔΦ/2π/2]×λ=[ΔΦ/4π]×λ (3)
受信波Rxは、物体変位検知装置100と検知対象物体との間を送信波Txが往復したものであるため、検知対象物体の変位距離を1とした場合、送信波Txの変位距離は2となる。つまり、検知対象物体の変位量に対して、位相変化量は2倍となる。このため、式(3)で検知対象物体の変位距離を求める際には、2で除算する。
<物体変位検知装置100の動作>
図14は、物体変位検知装置100の動作の一実施例を示す。
ステップS1402では、物体変位検知装置100は、検知対象物体からの反射波を受信する。
ステップS1404では、物体変位検知装置100は、直交座標上の横軸に第1の信号S1、縦軸に第2の信号S2をプロットする。
ステップS1406では、物体変位検知装置100は、検知対象物体の変位に応じて、プロット点の軌跡を求める。
ステップS1408では、物体変位検知装置100は、プロット点の軌跡の中心を原点に移動する。
ステップS1410では、物体変位検知装置100は、中心を原点に移動させたプロット点の軌跡と相似形となるように、補正用円の調整パラメータφ、φを演算する。
ステップS1412では、物体変位検知装置100は、調整パラメータφ、φにより調整された補正用円上の点(Xn,Yn)の逆正接関数arctan(Xn,Yn)を演算する。
ステップS1414では、物体変位検知装置100は、補正後の目標値θnからarctan(Xn,Yn)を減算することにより補正値θcor・nを演算し、補正値テーブルを作成する。
ステップS1416では、物体変位検知装置100は、中心を原点へ移動させたプロット点の軌跡上の点の逆正接関数を求め、補正値テーブルを参照し、該逆正接関数に最も近い値のarctan(Xn,Yn)に対応する補正値θcor・nを求める。
ステップS1418では、物体変位検知装置100は、補正値θcor・nを該補正値θcor・nに対応するプロット点の軌跡上の点の逆正接関数に加算することにより位相角を補正する。
ステップS1420では、物体変位検知装置100は、補正された位相角から位相変化量ΔΦを演算する。
ステップS1422では、物体変位検知装置100は、位相変化量ΔΦと送信波の波長λから検知対象物体の変位距離を演算する。
物体変位検知装置100の一実施例によれば、移動済み歪み円の相似形となるように、補正用円を調整するための調整パラメータφ、φを容易に求めることができる。具体的には、検知対象物体による2つの反射波をプロットすることにより軌跡を求め、該軌跡の中心を原点に移動させた移動済み歪み円の歪みの度合いから、補正値を演算する。該補正値を用いて2つの反射波から得られる位相角を補正し、該補正した位相角を用いて、位相角変位量を演算する。位相角変位量から、検知対象物体までの距離を推定する。つまり、物体変位検知装置100の一実施例は、反射波の位相の変動を検出する。このため、簡易な構成で、検知対象物体の変位距離を求めることができる。また、2つの位相差が90度でない状態でも、検知対象物体までの距離を算出できる。具体的には、物体変位検知装置100の一実施例は、数十μm程度の変位量を検出できる。
<第2の実施例>
<物体変位検知装置100>
図15は、物体変位検知装置100の一実施例を示す。
図15には、図1に示される物体変位検知装置100の送受信回路104の詳細が示される。また、図15に示される物体変位検知装置100は、1本の送信アンテナ102と、2本の受信アンテナ102および102が示される。
送信アンテナ102は、送信波を空間に放射する。
受信アンテナ102は、検知対象物体により反射された送信波、つまり反射波を受信する。
受信アンテナ102は、検知対象物体により反射された送信波、つまり反射波を受信する。受信アンテナ102の設置される物理的な位置または受信アンテナ102と第2の合成器208との間を接続する信号線路の長さが調整されるのが好ましい。受信アンテナ102の設置される物理的な位置または受信アンテナ102と第2の合成器208との間を接続する信号線路の長さが調整されることにより、第2の合成器208に入力される受信波Rxの位相と、第1の合成器に入力される受信アンテナ102により受信された受信波Rxの位相とを異ならせることができる。つまり、第2の合成器208に入力される受信波Rxの位相と第1の合成器に入力される受信アンテナ102により受信された受信波Rxの位相との間の位相差が、180度×N以外となるようにできる。
送受信回路104は、発振回路202と、分配器204と、第1の合成器206と、第2の合成器208と、第1の検波器210と、第2の検波器212と、第1のLPF214と、第2のLPF216とを有する。
発振回路202は、送信アンテナ102と接続される。発振回路202は、送信波を生成する。発振回路202は、マイクロ波などの電波を発生するのが好ましい。発振回路202は、周波数が数GHzから数十GHzのマイクロ波を発生するのが好ましい。マイクロ波に限らず、検知対象物体に応じて、発振周波数を変化させるのが好ましい。発振周波数を上げることにより、検知対象物体の細かい変位を検出することができる。
分配器204は、送信アンテナ102と接続される。分配器204は、ウィルキンソン分配器などにより構成されるのが好ましい。分配器204は、送信アンテナ102からの送信波を2つに等分配する。分配器204は、2つに等分配した送信波を第1の合成器206と第2の合成器208に入力する。
第1の合成器206は、分配器204と受信アンテナ102と接続される。第1の合成器206は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第1の合成器206は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを合成する。具体的には、第1の合成器206は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを加算する。第1の合成器206は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを乗算するようにしてもよい。第1の合成器206は、第1の検波器210へ分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを合成した第1の合成信号を入力する。
第1の検波器210は、第1の合成器206と接続される。第1の検波器210は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第1の検波器210は、第1の合成器206からの第1の合成信号を検波し、振幅値に応じた第1の検波電圧を出力する。第1の検波器210は、第1のLPF214へ第1の検波電圧を入力する。
第1のLPF214は、第1の検波器210と接続される。第1のLPF214は、第1の検波器210からの第1の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第1のLPF214は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第1のLPF214は、変位距離演算装置106へ、第1の検波電圧の低周波成分(DC値)(第1の信号S1)を入力する。
第2の合成器208は、分配器204と受信アンテナ102と接続される。第2の合成器208は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第2の合成器208は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを合成する。具体的には、第2の合成器208は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを加算する。第2の合成器208は、分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを乗算するようにしてもよい。第2の合成器208は、第2の検波器212へ分配器204からの送信波と受信アンテナ102からの受信波とを合成した第2の合成信号を入力する。
第2の検波器212は、第2の合成器208と接続される。第2の検波器212は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第2の検波器212は、第2の合成器208からの第2の合成信号を検波し、振幅値に応じた第2の検波電圧を出力する。第2の検波器212は、第2のLPF216へ第2の検波電圧を入力する。
第2のLPF216は、第2の検波器212と接続される。第2のLPF216は、第2の検波器212からの第2の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第2のLPF216は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第2のLPF216は、変位距離演算装置106へ、第2の検波電圧の低周波成分(DC値)(第2の信号S2)を入力する。
物体変位検知装置100の一実施例によれば、送信波と受信波を合成する際に、加算処理を用いることができる。つまり、第1の合成器206、第2の合成器208は、送信波と受信波とを加算する。加算処理を用いることができるため、乗算処理を行う場合と比較して、装置の規模を小型化できるとともにコストを低減できる。乗算処理の場合にはミキサーが必要であるが、加算処理の場合には信号線路を結合することにより実現できるためである。
<第3の実施例>
<物体変位検知装置100>
図16は、物体変位検知装置100の一実施例を示す。
図16には、図1に示される物体変位検知装置100の送受信回路104の詳細が示される。また、図16に示される物体変位検知装置100は、1本の送受信アンテナ102を有する。
送受信回路104は、方向性結合器218と、発振回路220と、第1の分配器222と、第2の分配器224と、位相遅延回路226と、第1の合成器206と、第2の合成器208と、第1の検波器210と、第2の検波器212と、第1のLPF214と、第2のLPF216とを有する。
発振回路220は、送信波Tx0を発生し、方向性結合器218に入力する。
方向性結合器218は、発振回路220と接続される。方向性結合器218は、発振回路220からの送信波Tx0を2つの信号、つまり送信波Tx1、Tx2に分配する。方向性結合器218により分配された一方の送信波Tx1は送受信アンテナ102に入力され、他方の送信波Tx2は第2の分配器224へ入力される。
また、方向性結合器218は、送受信アンテナ102からの受信波Rx0を第1の分配器222へ入力する。
第1の分配器222は、方向性結合器218と接続される。第1の分配器222は、方向性結合器218からの受信波Rx0を分配する。第1の分配器222により分配された一方の受信波Rx2は第1の合成器206に入力され、他方の受信波Rx3は第2の合成器208に入力される。
第2の分配器224は、方向性結合器218と接続される。第2の分配器224は、方向性結合器218からの送信波Tx2を分配する。第2の分配器224により分配された一方の送信波Tx3は第1の合成器206に入力され、他方の送信波Tx4は位相遅延回路226に入力される。
位相遅延回路226は、第2の分配器224と接続される。位相遅延回路226は、第2の分配器224からの送信波Tx4の位相を遅延させる。位相遅延回路226は、180度×N以外の位相遅延を発生させる。位相遅延回路226により位相を遅延させた送信波Tx4は、第2の合成器208に入力される。
第1の合成器206は、第1の分配器222と第2の分配器224と接続される。第1の合成器206は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを合成する。具体的には、第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを加算する。第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを乗算するようにしてもよい。第1の合成器206は、第1の検波器210へ第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを合成した第1の合成信号G1を入力する。
第1の検波器210は、第1の合成器206と接続される。第1の検波器210は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第1の検波器210は、第1の合成器206からの第1の合成信号G1を検波し、振幅値に応じた第1の検波電圧を出力する。第1の検波器210は、第1のLPF214へ第1の検波電圧を入力する。
第1のLPF214は、第1の検波器210と接続される。第1のLPF214は、第1の検波器210からの第1の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第1のLPF214は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第1のLPF214は、変位距離演算装置106へ、第1の検波電圧の低周波成分(DC値)(第1の信号S1)を入力する。
第2の合成器208は、第1の分配器222と位相遅延回路226と接続される。第2の合成器208は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と位相遅延回路226からの位相を遅延した送信波Tx4とを合成する。具体的には、第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と位相遅延回路226からの位相を遅延した送信波Tx4とを加算する。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と位相遅延回路226からの位相を遅延した送信波Tx4とを乗算するようにしてもよい。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と位相遅延回路226からの位相を遅延した送信波Tx4とを合成した第2の合成信号G2を入力する。
第2の検波器212は、第2の合成器208と接続される。第2の検波器212は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第2の検波器212は、第2の合成器208からの第2の合成信号G2を検波し、振幅値に応じた第2の検波電圧を出力する。第2の検波器212は、第2のLPF216へ第2の検波電圧を入力する。
第2のLPF216は、第2の検波器212と接続される。第2のLPF216は、第2の検波器212からの第2の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第2のLPF216は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第2のLPF216は、変位距離演算装置106へ、第2の検波電圧の低周波成分(DC値)(第2の信号S2)を入力する。
送信波Tx3、送信波Tx4、受信波Rx2、及び受信波Rx3は、それぞれ式(3)−式(6)により表される。
Tx3=sin(2πft) (3)
Tx4=sin(2πft+φ) (4)
Rx2=sin(2πft+φ(2L)) (5)
Rx3=sin(2πft+φ(2L)) (6)
「f」は送信波の周波数であり「f=c/λ」、「λ」は送信波の波長であり、「c」は光速であり、「t」は時間であり、「L」はアンテナと検知対象物体との間の距離である。また、「φ(2L)」はLに応じた受信波の位相であり、「φd」は位相遅延回路226による位相遅延量である。
この場合、第1の合成信号G1、第2の合成信号G2は、以下に示される。
G1=sin(2πft)+sin(2πft+φ(2L))
=2sin(2πft+φ(2L)/2)×cos(φ(2L)/2) (7)
φ(2L)=2π((2L)/λ)
G2=sin(2πft+φ)+sin(2πft+φ(2L))
=2sin(2πft+(φ(2L)+φd)/2)×cos((φ(2L)-φd)/2) (8)
式(7)より、検知対象物体がある位置Lで静止していた場合、第1の合成信号G1は時間の経過とともに変動するサイン波sin(2πft+φ(2L)/2)の振幅が2cos(φ(2L)/2)倍された信号となる。
式(8)より、検知対象物体がある位置Lで静止していた場合、第2の合成信号G2は時間の経過とともに変動するサイン波sin(2πft+(φ(2L)+φd)/2)の振幅が2cos((φ(2L)-φd)/2)倍された信号となる。
第1の検波器210では、サイン波sin(2πft+φ(2L)/2)に乗算される振幅係数2cos(φ(2L)/2)に応じた検波電圧が第1の信号S1として検出される。第2の検波器212では、サイン波sin(2πft+(φ(2L)+φd)/2)に乗算される振幅係数2cos((φ(2L)-φd)/2)に応じた検波電圧が第2の信号S2として検出される。従って、第1の信号S1と第2の信号S2との間には、φに起因する挙動差が生じる。挙動差は、位相差として現れる場合もある。
物体変位検知装置100の一実施例によれば、第2の実施例と同様に、送信波と受信波を合成する際に、加算処理を用いることができる。つまり、第1の合成器206、第2の合成器208は、送信波と受信波とを加算する。加算処理を用いることができるため、乗算処理を行う場合と比較して、装置の規模を小型化できるとともにコストを低減できる。乗算処理の場合にはミキサーが必要であるが、加算処理の場合には信号線路を結合することにより実現できるためである。
<第4の実施例>
<物体変位検知装置100>
図17は、物体変位検知装置100の一実施例を示す。
図17には、図1に示される物体変位検知装置100の送受信回路104の詳細が示される。また、図17に示される物体変位検知装置100は、1本の送受信アンテナ102を有する。
送受信回路104は、ハイブリッド結合器228と、発振回路220と、第1の分配器222と、第2の分配器224と、遅延線路230と、第1の合成器206と、第2の合成器208と、第1の検波器210と、第2の検波器212と、第1のLPF214と、第2のLPF216とを有する。
発振回路220は、送信波Tx0を発生し、ハイブリッド結合器228に入力する。
ハイブリッド結合器228は、発振回路220と接続される。ハイブリッド結合器228は、発振回路220からの送信波Tx0を2つの信号送信波Tx1、Tx2に分配する。ハイブリッド結合器228として、3dBハイブリッド結合器を使用するのが好ましい。3dBハイブリッド結合器は、マイクロストリップ線路で形成された4個のポートを有するのが好ましい。3dBハイブリッド結合器は、各ポートに入力された信号を対向する2個のポートへ等分配する。ハイブリッド結合器228により分配された一方の送信波Tx1は送受信アンテナ102に入力され、他方の送信波Tx2は第2の分配器224へ入力される。
また、ハイブリッド結合器228は、送受信アンテナ102からの受信波Rx0を第1の分配器222へ入力する。
第1の分配器222は、ハイブリッド結合器228と接続される。第1の分配器222は、ハイブリッド結合器228からの受信波Rx0を分配する。第1の分配器222により分配された一方の受信波Rx2は第1の合成器206に入力され、他方の受信波Rx3は第2の合成器208に入力される。
第2の分配器224は、ハイブリッド結合器228と接続される。第2の分配器224は、ハイブリッド結合器228からの送信波Tx2を分配する。第2の分配器224により分配された一方の送信波Tx3は第1の合成器206に入力され、他方の送信波Tx4は遅延線路230に入力される。
遅延線路230は、第2の分配器224と接続される。遅延線路230は、マイクロストリップ線路で形成されるのが好ましい。遅延線路230は、第2の分配器224と第1の合成器206との間の線路長に対して、第2の分配器224と第2の合成器208との間の線路長を異なる値にするために挿入される。信号の波長に対する線路長の差に位相遅延量は依存する。遅延線路230以外の部分では分配された各信号間の位相は変化しないように、設計されるのが好ましい。遅延線路230は、第2の分配器224からの送信波Tx4の位相を遅延させる。遅延線路230は、180度×N以外の位相遅延を発生させる。遅延線路230により位相を遅延させた送信波Tx4は、第2の合成器208に入力される。
第1の合成器206は、第1の分配器222と第2の分配器224と接続される。第1の合成器206は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを合成する。具体的には、第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを加算する。第1の合成器206は、第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを乗算するようにしてもよい。第1の合成器206は、第1の検波器210へ第1の分配器222からの受信波Rx2と第2の分配器224からの送信波Tx3とを合成した第1の合成信号G1を入力する。
第1の検波器210は、第1の合成器206と接続される。第1の検波器210は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第1の検波器210は、第1の合成器206からの第1の加算信号G1を検波し、振幅値に応じた第1の検波電圧を出力する。第1の検波器210は、第1のLPF214へ第1の検波電圧を入力する。
第1のLPF214は、第1の検波器210と接続される。第1のLPF214は、第1の検波器210からの第1の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第1のLPF214は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第1のLPF214は、変位距離演算装置106へ、第1の検波電圧の低周波成分(DC値)(第1の信号S1)を入力する。
第2の合成器208は、第1の分配器222と遅延線路230と接続される。第2の合成器208は、ウィルキンソン合成器などにより構成されるのが好ましい。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と遅延線路230からの位相を遅延した送信波Tx4とを合成する。具体的には、第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と遅延線路230からの位相を遅延した送信波Tx4とを加算する。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と遅延線路230からの位相を遅延した送信波Tx4とを乗算するようにしてもよい。第2の合成器208は、第1の分配器222からの受信波Rx3と遅延線路230からの位相を遅延した送信波Tx4とを合成した第2の合成信号G2を入力する。
第2の検波器212は、第2の合成器208と接続される。第2の検波器212は、検波ダイオードなどにより構成されるのが好ましい。第2の検波器212は、第2の合成器208からの第2の加算信号G2を検波し、振幅値に応じた第2の検波電圧を出力する。第2の検波器212は、第2のLPF216へ第2の検波電圧を入力する。
第2のLPF216は、第2の検波器212と接続される。第2のLPF216は、第2の検波器212からの第2の検波電圧の高周波成分を除去し、低周波成分(DC値)を出力する。つまり、第2のLPF216は、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。第2のLPF216は、変位距離演算装置106へ、第2の検波電圧の低周波成分(DC値)(第2の信号S2)を入力する。
物体変位検知装置100の一実施例によれば、第2の実施例と同様に、送信波と受信波を合成する際に、加算処理を用いることができる。つまり、第1の合成器206、第2の合成器208は、送信波と受信波とを加算する。加算処理を用いることができるため、乗算処理を行う場合と比較して、装置の規模を小型化できるとともにコストを低減できる。乗算処理の場合にはミキサーが必要であるが、加算処理の場合には信号線路を結合することにより実現できるためである。
以上、本発明は特定の実施例及び変形例を参照しながら説明されてきたが、各実施例及び変形例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100 物体変位検知装置
102 送受信アンテナ
102 送信アンテナ
102 受信アンテナ
102 受信アンテナ
104 送受信回路
106 変位距離演算装置
302 CPU
304 RAM
306 ROM
3022 受信波プロット処理部
3024 調整パラメータ演算部
3026 補正値演算部
3028 位相角補正部
3030 変位距離演算部

Claims (10)

  1. 検知の対象となる物体に送信した送信波と該送信波の前記検知の対象となる物体による反射波に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を検知する物体変位検知装置であって、
    前記送信波と前記反射波とに基づいて、互いに位相が異なる2つの信号を生成する送受信回路と、
    前記送受信回路により生成された前記2つの信号を用いて、前記検知の対象となる物体の変位距離を演算する変位距離演算装置と、
    を有し、
    前記変位距離演算装置は、
    前記送受信回路により生成された前記2つの信号の直交座標上における軌跡である第1の軌跡を求める受信波プロット処理部と、
    補正用の円の軌跡である第2の軌跡が前記第1の軌跡と相似形になるように、前記補正用の円の歪み度合いを表す第1の調整パラメータと前記補正用の円の位相角を制御する第2の調整パラメータとを求める調整パラメータ演算部と、
    前記第1の調整パラメータと前記第2の調整パラメータとを用いて、2つの信号の位相差が90度の場合の円の軌跡の位相角に対する前記2つの信号による前記第1の軌跡の所定の位相角の補正値を求める補正値演算部と
    前記補正値演算部が求めた前記補正値を用いて、前記所定の位相角を補正する位相角補正部と
    前記補正した所定の位相角に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を演算する変位距離演算部と、
    を有する、物体変位検知装置。
  2. 前記第2の軌跡は、次の式(1)及び式(2)で表され、
    Figure 0006186882
    Figure 0006186882
    (1)、式(2)において、nは(Xn,Yn)により表される前記第2の軌跡上の点を表す添え字を示し、θは位相角を示し、arctan(X,Y)は前記第2の軌跡上の点(X,Y)と原点を結んだ直線と横軸とがなす角を示し、φは(Xn,Yn)により表される前記第2の軌跡の歪みの度合いを表す前記第1の調整パラメータを示し、φは(Xn,Yn)により表される前記第2の軌跡の位相角を制御する前記第2の調整パラメータを示す、請求項に記載の物体変位検知装置。
  3. 前記補正値演算部は、
    前記第2の軌跡で描かれる前記補正用の円である第1の円の円周上の1点である点Aから、前記第1の円の中心を通り前記点Aに対向する前記第1の円の円周上の別の1点である点Bを結んだ直線のうち、最長となる第1の線と最短となる第2の線を求め、
    前記第1の軌跡で描かれる円である第2の円の円周上の1点である点Cから、前記第2の円の中心を通り前記点Cに対向する前記第1の円の円周上の別1点である点Dを結んだ直線のうち、最長となる第3の線と最短となる第4の線を求め、
    前記第1の線と前記第2の線との比と、前記第3の線と前記第4の線との比と、が等しくなるように前記式(1)の前記第1の調整パラメータを求め、
    前記第1の線の傾きと、前記第3の線の傾きと、が等しくなるように前記式(2)の前記第2の調整パラメータを求める、
    請求項2に記載の物体変位検知装置。
  4. 2つの受信アンテナ
    を有し、
    前記送受信回路は、前記送信波を分配し、該分配した前記送信波の各々と、前記2つの受信アンテナにより受信された反射波の各々とを合成することにより前記2つの信号を生成する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物体変位検知装置。
  5. 前記送受信回路は、前記送信波を分配し、該分配した前記送信波の各々と、前記2つの受信アンテナにより受信された反射波の各々とを加算することにより前記2つの信号を生成する、請求項4に記載の物体変位検知装置。
  6. 前記送信波を分配するとともに、アンテナからの反射波を出力する方向性結合器
    を有し、
    前記送受信回路は、前記方向性結合器からの送信波を分配した一方の送信波と前記方向性結合器からの反射波を分配した一方の反射波とを合成し、前記方向性結合器からの送信波を分配した他方の送信波の位相を遅延させ、該位相を遅延させた送信波と前記方向性結合器からの反射波を分配した他方の反射波とを合成することにより前記2つの信号を生成する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物体変位検知装置。
  7. 前記送受信回路は、前記方向性結合器からの送信波を分配した一方の送信波と前記方向性結合器からの反射波を分配した一方の反射波とを加算し、前記方向性結合器からの送信波を分配した他方の送信波の位相を遅延させ、該位相を遅延させた送信波と前記方向性結合器からの反射波を分配した他方の反射波とを加算することにより前記2つの信号を生成する、請求項6に記載の物体変位検知装置。
  8. 前記送信波を分配するとともに、アンテナからの反射波を出力するハイブリッド結合器
    を有し、
    前記送受信回路は、前記ハイブリッド結合器からの送信波を分配した一方の送信波と前記ハイブリッド結合器からの反射波を分配した一方の反射波とを合成し、前記ハイブリッド結合器からの送信波を分配した他方の送信波の線路長を遅延線路により遅延させ、該遅延線路により線路長を遅延させた送信波と前記ハイブリッド結合器からの反射波を分配した他方の反射波とを合成することにより前記2つの信号を生成する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物体変位検知装置。
  9. 前記送受信回路は、前記ハイブリッド結合器からの送信波を分配した一方の送信波と前記ハイブリッド結合器からの反射波を分配した一方の反射波とを加算し、前記ハイブリッド結合器からの送信波を分配した他方の送信波の線路長を遅延線路により遅延させ、該遅延線路により線路長を遅延させた送信波と前記ハイブリッド結合器からの反射波を分配した他方の反射波とを加算することにより前記2つの信号を生成する、請求項8に記載の物体変位検知装置。
  10. 検知の対象となる物体に送信した送信波と該送信波の前記検知の対象となる物体による反射波に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を検知する物体変位検知装置における物体変位検知方法であって、
    前記物体変位検知装置が
    前記送信波と前記反射波とに基づいて、互いに位相が異なる2つの信号を生成し、
    生成された前記2つの信号の直交座標上における軌跡である第1の軌跡を求め、
    補正用の円の軌跡である第2の軌跡が前記第1の軌跡と相似形となるように、前記補正用の円の歪み度合いを表す第1の調整パラメータと前記補正用の円の位相角を表す第2の調整パラメータとを求め、
    求められた前記第1の調整パラメータと前記第2の調整パラメータとを用いて、2つの信号の位相差が90度の場合の円の軌跡の位相角に対する前記2つの信号による前記第1の軌跡の所定の位相角の補正値を求め、
    求められた前記補正値を用いて、前記所定の位相角を補正し、
    補正した前記所定の位相角に基づいて、前記検知の対象となる物体の変位を演算する、物体変位検知方法。
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