JPWO2014051144A1 - 免疫学的検出方法および免疫学的検出試薬 - Google Patents
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Abstract
Description
近年の測定精度の向上に伴ない、免疫学的測定方法における非特異的反応の抑制が体外診断薬開発の課題となっている。非特異的反応とは被験試料中の何らかの因子が、免疫学的測定方法を原理とする体外診断薬の構成成分である抗体と反応することにより、誤ったシグナルを発生する現象で、正確な測定を妨害する原因となる。非特異的反応の原因因子として異好性抗体やリウマチ因子(RF)の存在が明らかとなっている。
異好性抗体とは、免疫学的測定方法を構成する主成分である動物由来抗体に対して反応性を示すヒト抗体の総称であり、HAMA(ヒト抗マウス免疫グロブリン抗体)が代表的なものとして知られている。その成因については、食事や動物との接触、生物学的製剤の投与といった無自覚下における抗原感作によって産生される場合に加え、抗原未感作のヒト試料中の抗体が異好性を示す可能性も指摘されているため、詳細あるいは統一した解明がなされていないのが実状である。一方、リウマチ因子は関節リウマチ患者に出現し、その結合部位は免疫グロブリン(抗体)のFc部位と特定されていることから、異好性抗体とは別の概念として捉えられているが、動物由来抗体に対して反応性を示すという性質を有する点では共通しており、非特許文献1に記載されたようにその実体はいずれもヒトのIgGやIgM(いわゆる自己抗体)であることが知られている
これまで体外診断薬に使用する抗体として、Fc部分を除去し、FabまたはF(ab’)2に断片化したフラグメント抗体(定義後記)を使用することで、非特異的反応を低減する方法が知られており、特にリウマチ因子の影響抑制に効果的である。さらにFabに結合する異好性抗体による非特異的反応を抑制する添加剤として非特許文献2、3記載の抗ヒトIgMモノクローナル抗体を成分とする異好性阻止試薬HBRがSCANTIBODIES社より製品化されている。さらにまた測定に用いる抗体と同種動物から調製したIgM型自然抗体に対するポリクローナル抗体を添加する特許文献1の方法や、リウマチ因子の反応部位に対する各種動物抗体を添加する特許文献2記載の方法、1種類でヒトIgMを凝集できる抗ヒトIgMモノクローナル抗体を利用する特許文献3記載の非特異的反応抑制方法が考案されている。
しかしながら従来の対策法だけでは非特異的反応を充分抑制できず、対策法そのものが非特異的反応の原因となっている検体が見出されるようになってきた。
また、本発明者らは、驚くべきことに前記変性させたフラグメント抗体が、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と同一の全長の抗体に由来するものでなくても、検出対象抗原に対する抗体であれば本発明の目的とする非特異的反応の抑制効果を示すことを見出した。したがって本発明の別の目的は、変性させたフラグメント抗体を含む非特異的反応の抑制剤に関し、さらに別の目的は前記抑制剤を利用した免疫学的測定法および免疫学的測定試薬に関する。
具体的には本発明は以下の構成を有する。
〔1〕試料中の検出対象抗原を、前記抗原に対する抗原認識部位を含む抗体断片(以下、「検出対象抗原に対する抗原認識部位を含む抗体断片」を単に「フラグメント抗体」という)との抗原抗体反応により検出する方法であって、
a)試料と、前記フラグメント抗体の変性体とを接触させる工程と、
b)a)の工程と同時またはa)の工程の後に、前記試料と、不溶性担体に担持した前記フラグメント抗体とを接触させる工程と、
を含む前記検出方法。
〔2〕フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる〔1〕記載の検出方法。
〔3〕b)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、〔1〕または〔2〕に記載の検出方法。
〔4〕試料中の検出対象抗原を、前記フラグメント抗体との抗原抗体反応により検出する方法における非特異的反応抑制方法であって、
a)試料と前記フラグメント抗体の変性体とを接触させる工程と、
b)a)の工程と同時またはa)の工程の後に、前記試料と不溶性担体に担持した前記フラグメント抗体を接触させる工程と、
を含む非特異的反応抑制方法。
〔5〕フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる〔4〕記載の非特異的反応抑制方法。
〔6〕b)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、〔4〕または〔5〕に記載の非特異的反応抑制方法。
〔7〕非特異的反応が、測定に使用するフラグメント抗体に起因する反応である、〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載の非特異的反応抑制方法。
〔8〕非特異的反応が、全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤では抑制できない反応である、〔4〕〜〔7〕のいずれかに記載の非特異的反応抑制方法。
〔9〕全長の抗体が、全長の抗ヒトIgG抗体または抗ヒトIgM抗体または抗ヒトIgA抗体である〔8〕に記載の非特異的反応抑制方法。
〔10〕全長の抗体が、ハイブリドーマFERM BP−11134が産生するモノクローナル抗体である〔9〕に記載の非特異的反応抑制方法。
〔11〕全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤が、HBR(SCANTIBODIES社)である〔9〕に記載の非特異的反応抑制方法。
〔12〕試料中の検出対象抗原を抗原抗体反応により検出するための試薬であって、
1)検出対象抗原に対するフラグメント抗体を担持した不溶性担体
2)検出対象抗原に対するフラグメント抗体の変性体
を含む前記試薬。
〔13〕フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる、〔12〕に記載の試薬。
〔14〕1)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、〔12〕または〔13〕に記載の試薬。
〔15〕さらに、3)全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤を含む〔12〕または〔13〕に記載の試薬。
〔16〕試料中の検出対象抗原を、フラグメント抗体との抗原抗体反応により検出する方法における非特異的反応抑制剤であって、
前記フラグメント抗体の変性体を有効成分として含む前記非特異的反応抑制剤。
また本発明の非特異的反応の抑制剤を含む、免疫学的測定法や免疫学的測定試薬では、既知の抑制剤では回避できなかった非特異的反応が抑制されるため、従来よりも正確な測定値を与えることができる。
フラグメント抗体とは抗原認識部位であるFab構造を含む、抗体由来の断片であって、FabやF(ab')2が繁用される。フラグメント抗体は一般的に、インタクト抗体(断片化されていない全長の抗体を)を常法に従いペプシンやパパインなどで酵素処理して、Fc部分を除去することで作成されるが、遺伝子組み換えによって合成、改変されたものであっても特に制限はない。
不溶性担体としては、特に限定されないが、合成高分子からなるラテックス、金属コロイド、シリカ、アルミナ、カーボンブラック、セラミックスまたは磁性体の材質よりなる不溶性担体粒子から選ばれるものが好ましい。前記合成高分子としては、ポリスチレン、スチレン‐スルホン酸共重合体、スチレン‐メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体、塩化ビニル‐アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル‐アクリル酸エステル共重合体から選ばれる1種以上であることが好ましい。また、メンブレンを利用し、標識抗体、抗原、および検出用抗体の3元複合体をメンブレン上の検出ラインで検出するようなイムノクロマトグラフ法においては、標識抗体の標識部分も検出ライン部分のメンブレンも本発明でいうフラグメント抗体が固定化された不溶性担体に含めることができる。
フラグメント抗体を不溶性担体に担持する方法としては特に限定はなく、繁用される物理的な結合法、化学的な結合法いずれも利用することができる。
ここで、免疫凝集法を利用する検出の場合は、不溶性担体に担持させる抗体は、抗原が多価抗原でない場合には抗原に対する認識部位の異なる少なくとも2種以上の抗体が必要であり、本発明においてはフラグメント抗体が1種以上使用されていればよく、すべてがフラグメント抗体であってもよく、後述する実施例では2種のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持させたものが例示されている。
本発明の非特異的反応抑制方法は、インタクト抗体を担持した不溶性担体からなる免疫学的測定法では発生せず、同抗体をフラグメント抗体化して担持した不溶性担体において顕在化し、インタクト抗体を利用した従来の方法では抑制できない非特異的反応を効果的に抑制できる。インタクト抗体を利用した従来の非特異的反応抑制剤の例としては、HAMA、異好性抗体、リウマチ因子(RF)に由来する非特異的反応を抑制する剤が挙げられ、例えば、全長の抗ヒトIgG抗体や抗ヒトIgM抗体を成分とする抑制剤が挙げられ、より具体的には、異好性阻止試薬HBR(SCANTIBODIES社)やハイブリドーマFERM BP−11134が産生するモノクローナル抗体を有効成分とする抑制剤が挙げられる。
フラグメント抗体の変性方法には特に制限はなく、通常タンパク質の変性に一般的に用いられる加熱、酸、アルカリ、還元剤、カオトロピック塩などが適用できるが、なかでも不可逆的な変性効果を示す処理方法が好適である。また、フラグメント化と変性化の順序は、全長抗体をフラグメント化した後に変性してもよく、あるいは全長抗体を変性した後にフラグメント化してもよい。本明細書中、「フラグメント抗体の変性体」を「変性させたフラグメント抗体」あるいは「変性フラグメント抗体」ということがあるが、特にその意味を断らない限り同義で用いるものとする。
フラグメント抗体の変性の程度としては、抗原認識部位の反応性が失活、あるいは担体に担持したフラグメント抗体よりも反応性が低下していて、抗原測定のための主反応を実用レベル以下に抑制しなければ良い。変性操作の際には、変性の程度を調整するためにBSA、セリシン、ブロッキングペプチドフラグメント(東洋紡績株式会社)のようなタンパク質成分やグリセロールを共存させることができる。
本発明の非特異的反応抑制剤は、フラグメント抗体を担持した不溶性担体を用いる免疫学的測定法であればいずれにも適用でき、その用途としては検体の前処理用剤として、あるいは免疫学的測定方法/試薬の構成成分の一部として好適に利用できる。免疫学測定法として具体的には、汎用される粒子増強免疫凝集法、簡易検査法である免疫クロマトグラフ法、専用機器を利用した化学発光法や蛍光酵素法などが挙げられる。
本発明の非特異的反応抑制剤ならびにそれを含む免疫学的測定試薬においてはその非特異的反応抑制効果を妨げない範囲でバッファー、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、核酸、脂質、リン脂質、糖類、無機塩、界面活性剤、防腐剤等を含有させてもよい。
本発明の非特異的反応抑制法は、測定対象物質を抗原とするフラグメント抗体を作成できるような物質であればいずれの物質にも適用できる。測定対象物質としてはタンパク質、ペプチド、アミノ酸、脂質、糖質、核酸、ハプテンなどが挙げられるが、理論的に測定可能な分子であれば特に制限はない。例としてCRP(C反応性タンパク質)、Lp(a)、MMP−3(マトリクスメタロプロテイナーゼ3)、抗CCP(環状シトルリン化ペプチド)抗体、抗リン脂質抗体、RPR、IV型コラーゲン、PSA、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)、NT−proBNP、インスリン、マイクロアルブミン、シスタチンC、RF(リウマチ因子)、CA―RF、KL−6、PIVKA―II、FDP、Dダイマー、SF(可溶性フィブリン)、TAT(トロンビン-アンチトロンビンIII複合体)、PIC、PAI、XIII因子、ペプシノーゲンI・IIや、フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、バルプロ酸、テオフィリンなどが挙げられる。
本発明において、非特異的反応を抑制できる測定対象抗原の濃度は、各抗原の種類、抗体の種類その他の条件により異なるが、例えば、血清中の正常濃度を含む範囲で特にその効果を発揮することがより望ましく、測定対象がPSAの場合には、後述する実施例のように2〜5ng/mLと臨床的なカットオフ値とされている4ng/mL付近の濃度レベルでその抑制効果を示すことがより望ましい。
(1)フラグメント抗体の調製
抗PSA(前立腺特異抗原)モノクローナル抗体63279(ハイブリドーマ寄託番号FERM BP−11454が産生するモノクローナル抗体)IgGより、常法にしたがってフラグメント抗体を精製した。
詳細には63279 IgG溶液を0.2Mクエン酸液(pH3.5)と等量混和し、IgGの1/130量(w/w)のペプシンを添加して37℃、4時間インキュベートした後、2M Tris溶液を1/10容量添加して中和した。最終溶液をゲル濾過法に供し精製63279F(ab')2を得た。
20mMグリシン緩衝液(pH9.0)を用いてそれぞれの濃度に希釈した0.4%ラテックス溶液(平均粒子径約300nm)と波長280nmにおける吸光度が0.4Abs/mLとなるように調製した63279F(ab')2を等量(1容+1容)混和して約1時間撹拌後、10%BSAを0.1容添加し約1時間撹拌した。遠心分離にて上清を除去した後、沈殿を5mM MOPS緩衝液(pH7.0)にて再懸濁ならびに、波長600nmにおける吸光度が1.5Abs/mLとなるよう調整して63279F(ab')2結合ラテックス液を得た。対照として63279F(ab')2に代わって63279 IgG(断片化を行っていない全長の抗体)を用いた63279 IgG結合ラテックス液を調製した。
塩化カリウム、BSA、PVP−K90を含むHEPES緩衝液に最終濃度100μg/mLとなるように非特異的反応抑制物質であるHBR(SCANTIBODIES社)および抗IgMモノクローナル抗体73224(ハイブリドーマ寄託番号FERM BP−11134が産生するモノクローナル抗体)を添加し処理液を調製した。これら非特異的反応抑制物質はいずれも全長IgGすなわちインタクト抗体である。
63279F(ab')2を波長280nmにおける吸光度で4.0 Abs/mL含むPBS溶液を65℃で30分間加熱し、変性63279F(ab')2溶液を得た。
試料として、PSA陽性反応を示す血清(SLR Research社、Lot.101409、表示PSA濃度2.36ng/mL:以下、表示値ということがある)を用いて、試料に前記(3)で調整した処理液および(2)で調整した抗体結合ラテックス液を添加し、吸光度の変化から非特異的反応の発生を確認した。ここで、PSAは同一のエピトープ分子内に複数有する多価抗原ではないため、1種類の抗体結合ラテックスのみでは、試料中のPSAと抗体結合ラテックスが反応しても凝集を形成することはできないため、通常吸光度は変化しない。したがって、本分析方法で生じる吸光度変化は、非特異的凝集に起因するものと考えることができる。分析条件を以下に示す。
(分析条件)
分析装置:日立7180型自動分析装置
S/R比:試料−処理液−抗体結合ラテックス液=9.6−60−60(単位:μL)
測定波長:800/570nm(副波長/主波長)
分析法:2ポイントエンド法(測光ポイント19−34)
前記(5)の分析により吸光度上昇を示し非特異的反応が認められた血清検体Lot.101409について、変性63279F(ab')2を含むPBS溶液または変性63279F(ab')2を含まないPBS溶液で適宜希釈し、それぞれ被検試料、対照試料として測定に供した。
測定結果を表1に示す。
本結果によれば、吸光度上昇を示す検体Lot.101409は、63279F(ab')2結合ラテックスとの間で、非特異的反応の発生が確認された。この非特異的反応は対照とした63279 IgG結合ラテックスとの間では認められず、またインタクト抗体からなる非特異的反応抑制物質(HBRまたは抗IgMモノクローナル抗体)によっても抑制できなかった(データ示さず)ことから、フラグメント抗体に起因する非特異的反応と推察された。
また、検体Lot.101409を波長280nmにおける吸光度が0.4Abs/mLの変性63279F(ab') 2を含むPBS溶液で2倍に希釈して分析に供したところ、吸光度変化はほぼゼロとなり、非特異的反応が抑制されることが確認された。なお、変性63279F(ab') 2を含まないPBS溶液で2倍希釈した場合には、希釈に伴う吸光度自体の低下は認められたが、非特異的反応は抑制されなかった。
(1)非特異的反応抑制効果を示す変性フラグメント抗体の探索
実施例1にしたがい、各種抗PSAモノクローナル抗体の変性F(ab')2を調製して非特異的反応の抑制効果を示すフラグメント抗体を探索し、変性63284F(ab')2を得た。63284抗体は、実施例1で使用した63279抗体と組み合わせてサンドイッチELISA測定が可能であることから63279抗体とは認識するエピトープが異なる。
実施例1記載の処理液に波長280nmにおける吸光度で0.0003Abs/mLの変性63279F(ab')2または変性63284F(ab')2を添加し第一試液とした。変性フラグメント抗体を含まない処理液を対照の第一試液とした。
実施例1で調製した63279F(ab')2結合ラテックス液と、同様の方法で調製した63291(ハイブリドーマ寄託番号FERM BP−11455が産生するモノクローナル抗体)F(ab')2結合ラテックス液を、それぞれ波長600nmにおける吸光度が1.5Abs/mLとなるよう5mM MOPS緩衝液(pH7.0)で調整し、等量混和して第2試液とした。認識するエピトープが異なる2種類のフラグメント抗体結合ラテックスを組み合わせることによって試料中のPSAと凝集を形成でき、PSA濃度を算出することができる。
2種類の第1試液(変性63279F(ab')2または変性63284F(ab')2を含有)と第2試液を組みあわせて測定用試薬とし、下記条件にて予めPSAキャリブレーター(積水メディカル株式会社)を用いて検量線を作成し、検体Lot.101409のPSA濃度を測定した。分析条件を以下に示す。
(分析条件)
分析装置:日立7180形自動分析装置
S/R比:試料−第1試液−第2試液=8−76−76 (単位:μL)
測定波長:800/570nm(副波長/主波長)
分析法:2ポイントエンド法(測光ポイント19−34)
キャリブレーター濃度:0、3.9、9.9(ng/mL)
演算式:スプライン
検体Lot.101409のPSA濃度は表示値を参照した。
図1に各試薬の検量線を示す。
変性フラグメント抗体を含まない対照試薬と比較して、変性63279F(ab')2を含む試薬では吸光度が半分程度まで低下した。これは変性63279F(ab')2にPSAとの反応性が残存しているために、63279F(ab')2結合ラテックスと競合し、凝集を阻害するためと推測された。一方で測定系を構成するフラグメント抗体(63279F(ab')2および63291F(ab')2)と認識エピトープが異なる変性63284F(ab')2を含む第一試液を使用した場合の感度低下は10%程度であった。
表2に各試薬による検体Lot.101409の測定値を示す。
表示値に対し対照試薬では30%以上高値となるのに対し、変性フラグメント抗体を含む本発明の試薬ではいずれも非特異的反応の影響が抑制されることが確認できた。PSAの正常濃度は4ng/mL以下であり、この濃度付近の測定値の正確性を担保することは臨床上重要である。
特に本発明の非特異的反応抑制剤として、変性63284F(ab')2のように免疫学的測定試薬の主成分のフラグメント抗体と認識エピトープの異なるフラグメント抗体が利用できる場合、試薬感度への影響が小さく好適である。
(1)フラグメント抗体結合ラテックス液の調製
抗MMP−3モノクローナル抗体82208(ハイブリドーマ寄託番号FERM BP−11517が産生するモノクローナル抗体)IgGより、実施例1の方法に従ってフラグメント抗体を精製し、波長600nmにおける吸光度が3.0Abs/mLとなるよう5mM MOPS緩衝液(pH7.0)で調整し、82208F(ab')2結合ラテックス液を得た。
塩化ナトリウム、BSAを含むTris緩衝液に最終濃度100μg/mLとなるように非特異的反応抑制物質であるHBR(SCANTIBODIES社)および抗IgMモノクローナル抗体73224を添加し処理液を調製した。
実施例1記載の方法に従い変性82208F(ab')2溶液を得た。
RF陽性血清(TRINA社)の中から、82208F(ab')2結合ラテックスと非特異的反応を生じる血清を選択し、波長280nmにおける吸光度で6.0Abs/mLの変性82208F(ab') 2を含むPBS溶液またはPBSで10倍に希釈し、それぞれ被検試料、対照試料として測定に供した。
(4)で調整した被検試料または対照試料に、(2)で調整した処理液、および(1)で調整したフラグメント抗体結合ラテックス液を添加し、吸光度の変化から非特異的反応の発生と本発明の抑制効果を確認した。本分析で生じる吸光度変化は、実施例1同様に非特異的凝集に起因するものと考えられる。分析条件を以下に示す。
(分析条件)
分析装置:日立7180形自動分析装置
S/R比:試料−処理液−抗体結合ラテックス液=2.0−100−33(単位:μL)
測定波長:800/570nm(副波長/主波長)
分析法:2ポイントエンド法(測光ポイント19−34)
結果を表3に示す。
対照試料で非特異的反応による感度上昇が認められるのに対し、被検試料では吸光度変化はほぼゼロとなり、非特異的反応が抑制されていることが確認された。
(1)63279抗体を産生するハイブリドーマ63279
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央6(郵便番号305−8566)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成22年2月19日(2010年2月19日)(原寄託日)
平成24年1月31日(2012年1月31日)(原寄託によりブタペスト条約に基づく寄託への移管日)
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−11454
(2)63291抗体を産生するハイブリドーマ63291
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央6(郵便番号305−8566)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成22年2月19日(2010年2月19日)(原寄託日)
平成24年1月31日(2012年1月31日)(原寄託によりブタペスト条約に基づく寄託への移管日)
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−11455
(3)82208抗体を産生するハイブリドーマ82208
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央6(郵便番号305−8566)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成24年1月27日(2012年1月27日)(原寄託日)
平成24年11月22日(2012年11月22日)(原寄託によりブタペスト条約に基づく寄託への移管日)ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−11517
(4)抗IgM抗体を産生するハイブリドーマ73224
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央6(郵便番号305−8566)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
平成20年9月19日(2008年9月19日)(原寄託日)
平成21年6月9日(2009年6月9日)(原寄託によりブタペスト条約に基づく寄託への移管日)
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
FERM BP−11134
Claims (16)
- 試料中の検出対象抗原を、前記抗原に対する抗原認識部位を含む抗体断片(以下、「検出対象抗原に対する抗原認識部位を含む抗体断片」を単に「フラグメント抗体」という)との抗原抗体反応により検出する方法であって、
a)試料と、前記フラグメント抗体の変性体とを接触させる工程と、
b)a)の工程と同時またはa)の工程の後に、前記試料と、不溶性担体に担持した前記フラグメント抗体とを接触させる工程と、
を含む前記検出方法。 - フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる請求項1記載の検出方法。
- b)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、請求項1または2に記載の検出方法。
- 試料中の検出対象抗原を、前記フラグメント抗体との抗原抗体反応により検出する方法における非特異的反応抑制方法であって、
a)試料と前記フラグメント抗体の変性体とを接触させる工程と、
b)a)の工程と同時またはa)の工程の後に、前記試料と不溶性担体に担持した前記フラグメント抗体を接触させる工程と、
を含む非特異的反応抑制方法。 - フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる請求項4記載の非特異的反応抑制方法。
- b)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、請求項4または5に記載の非特異的反応抑制方法。
- 非特異的反応が、測定に使用するフラグメント抗体に起因する反応である、請求項4〜6のいずれかに記載の非特異的反応抑制方法。
- 非特異的反応が、全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤では抑制できない反応である、請求項4〜7のいずれかに記載の非特異的反応抑制方法。
- 全長の抗体が、全長の抗ヒトIgG抗体または抗ヒトIgM抗体または抗ヒトIgA抗体である請求項8に記載の非特異的反応抑制方法。
- 全長の抗体が、ハイブリドーマFERM BP−11134が産生するモノクローナル抗体である請求項9に記載の非特異的反応抑制方法。
- 全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤が、HBR(SCANTIBODIES社)である請求項9に記載の非特異的反応抑制方法。
- 試料中の検出対象抗原を抗原抗体反応により検出するための試薬であって、
1)検出対象抗原に対するフラグメント抗体を担持した不溶性担体
2)検出対象抗原に対するフラグメント抗体の変性体
を含む前記試薬。 - フラグメント抗体の変性体は、不溶性担体に担持したフラグメント抗体と認識エピトープが同一または異なる、請求項12に記載の試薬。
- 1)の不溶性担体に担持したフラグメント抗体が、認識部位の異なる少なくとも2種類のフラグメント抗体をそれぞれ不溶性担体に担持したものである、請求項12または13に記載の試薬。
- さらに、3)全長の抗体を含む非特異的反応抑制剤を含む請求項12または13に記載の試薬。
- 試料中の検出対象抗原を、フラグメント抗体との抗原抗体反応により検出する方法における非特異的反応抑制剤であって、
前記フラグメント抗体の変性体を有効成分として含む前記非特異的反応抑制剤。
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