JPWO2014041622A1 - 非水系二次電池及び電池制御システム - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、所定条件下での保存や使用に伴う副反応に起因した容量劣化を回復可能な非水系二次電池及びその電池制御システムを提供することである。本発明の非水系二次電池(C1)は、正極(11)の未充電電位よりも高い反応電位で電解質中にイオンと同種のイオンを供給するイオン供給部(31)を有する。イオン供給部(31)は、正極(11)に電気的に接続された状態で電解質に接触することにより電解質中にイオンを溶出するイオン供給源(32)と、イオン供給源(32)の少なくとも一部を被覆する第1の被覆部(33)とを有している。そして、第1の被覆部(33)は、正極(11)との間に介在されて正極(11)との間を電気的に非接続な状態に保持する一方、反応電位で溶解もしくは消失する構成を有している。

Description

本発明は、非水系二次電池に係り、例えば、ポータブル機器、電気自動車、電力貯蔵等に用いるのに好適な、高エネルギー密度のリチウムイオン二次電池等の非水系二次電池及び電池制御システムに関する。
炭素材料を負極活物質として用いるリチウムイオン二次電池は、電池を製造した後の初回充電時に、負極充電反応に伴う副反応により負極表面に皮膜ができることが知られている。また、近年、高容量な負極活物質として盛んに研究されているシリコン、スズを含む合金負極活物質などは、前記炭素材料と比較して、より副反応の量が多いことが知られている。
これらの副反応によって、一旦充電されたリチウムイオンが負極中に固定され、全て放電できなくなる、すなわち、負極に充電されたリチウムイオンのうちの一部が放電できなくなるという不可逆な容量が発生し、電池全体の容量を低下させる原因となることが知られている。
この課題を解決する従来技術として、特許文献1に、正極、負極、及びセパレータのうちの「少なくとも一つは表面に存在するアルカリ金属粉末層が形成されて」おり、前記アルカリ金属粉末層が、「アルカリ金属組成物を高分子フィルムまたは活物質層が形成された電流集電体にコーティングする工程及び前記コーティングされた高分子フィルムまたは電流集電体を乾燥する工程により形成される」ことを特徴とするリチウム二次電池が開示されている。
特許文献1に開示されている技術は、「電池の充放電時の初期非可逆容量が減少して優れたエネルギー密度を示すリチウム二次電池を提供する」ことを目的としている。また、特許文献2には、「セパレータ表面にリチウム粉末を存在させた」技術が開示されており、「初期効率及びサイクル保持率の高い非水電解質二次電池を得る」ことを目的としている。
さらに、リチウム粉末に関して、「表面が環境安定の良い物質、例えばNBR(ニトリルブタジエンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)等の有機ゴム、EVA(エチレンビニルアルコール共重合樹脂)等の有機樹脂やLi2CO3などの金属炭酸塩等の無機化合物等でコーティングされた」「安定化したリチウム粉末」を用いる技術が開示されている。さらに、リチウムの添加量を「負極の初期効率を求めてから後に定めること」により、「露点−40℃程度のドライルームにおいてもリチウム粉末の変質が進行」せず、リチウムの添加量が多すぎて「負極にリチウムが析出してしまい、逆に電池の容量が滅少する」ことがない非水電解質二次電池の提供を目的としている。
特開2005―317551号公報 特開2008―084842号公報
従来技術のようなリチウム供給の取り組みは、正極および/または負極活物質の初期の不可逆容量を解消することを目的としている。
しかしながら、前記副反応は、初期だけでなく、その後の保存状態や使用状態によっても進行し、例えば比較的高温環境下での保存時や、多数の回数の充放電サイクルに伴い進行することが知られており、それによりリチウムイオンが負極中に固定される現象が新たに発生してしまう。その結果、正極や負極の電位が高電位側にシフトして充放電範囲が減少することによる電池の容量劣化が発生することが課題となっている。
また、従来技術を用いて正極に対して直にリチウムを供給すると、初充電前に正極と金属リチウムが反応してしまい、正極が過放電状態に陥り、電池特性が低下することが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、初充電前に正極を過放電に至らしめることなく、かつ、比較的高温環境下での保存時や、多数の回数の充放電サイクルといった電池の使用に伴い進行した副反応による容量劣化を解消することが可能な非水系二次電池及び電池制御システムを提供することにある。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、正極と負極と電解質とを含み、前記正極または前記負極から前記電解質中へイオンを放出する、あるいは、吸蔵する反応を繰り返して充放電する非水系二次電池であって、前記正極の未充電電位よりも高い反応電位で前記電解質中に前記イオンと同種のイオンを供給するイオン供給部を有することを特徴とする。
本発明によれば、イオン供給源と正極との反応の時期をコントロールし、初期の不可逆容量を解消することのみならず、比較的高温環境下での保存時や、多数の回数の充放電サイクルといった電池の使用に伴い進行した副反応による容量劣化を解消することが可能な非水系二次電池を提供できる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1におけるリチウムイオン二次電池を一部断面により示した分解斜視図。 実施例1における正極とイオン供給部の構成例を模式的に示す断面図。 リチウムイオン二次電池の容量劣化発生前の充放電カーブを示すグラフ。 リチウムイオン二次電池の容量劣化発生後の充放電カーブを示すグラフ。 実施例2における正極とイオン供給部の構成例を模式的に示す断面図。 実施例2における正極とイオン供給部の他の構成例を模式的に示す断面図。 実施例2における正極とイオン供給部の他の構成例を模式的に示す断面図。 実施例3における正極とイオン供給部の構成例を模式的に示す断面図。 実施例3における正極とイオン供給部の他の構成例を模式的に示す断面図。 本実施形態の充放電制御方法を実施する電池制御システムの構成図。 本実施形態の充放電制御方法を示すフローチャート。 1個のイオン供給部を設置した円筒型捲回式リチウムイオン二次電池の断面図。 多数のイオン供給部を設置した円筒型捲回式リチウムイオン二次電池の断面図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例では、本発明の非水系二次電池の適用例として、リチウムイオン二次電池の場合について説明する。
図1は、本実施例におけるリチウムイオン二次電池の構成を一部断面により示した分解斜視図である。
リチウムイオン二次電池C1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載される円筒型捲回式のものであり、図1に示すように、導電性を有する有底円筒状の電池缶1内に、捲回式の電極群8を収容した構成を有している。
電極群8は、帯状の正極11と負極21を、間に多孔質で絶縁性を有するセパレータ10を介在させて層状に重ね合わせて、樹脂製の軸芯7の周囲に捲回し、最外周のセパレータ10をテープで固定することによって構成される。
正極11は、アルミニウム箔からなる正極箔12と、その正極箔12の両面に塗工される正極合剤層13とを有している。正極箔12の、図の上方の長辺部には正極タブ12aが複数設けられている。負極21は、銅箔からなる負極箔22と、その銅箔22の両面に塗工される負極合剤層23とを有している。負極箔22の、図の下方の長辺部には負極タブ22aが複数設けられている。
管状の軸芯7の両端には、正極集電板5及び負極集電板6が嵌め合いによって固定されている。正極集電板5には正極タブ12aが、例えば、超音波溶接法により溶接されている。同様に負極集電板6には負極タブ22aが、例えば、超音波溶接法により溶接されている。
負極21の端子を兼ねる電池缶1の内部には、樹脂製の軸芯7を軸として捲回された電極群8に、正極集電板5及び負極集電板6が取り付けられて収納されている。この際、電解質である電解液も電池缶1内に注入される。電解液は、リチウムを含む塩を溶解させた有機電解液である。また、電池缶1と上蓋ケースとの間にはガスケット2が設けられ、このガスケット2により電池缶1の開口部を封口するとともに電気的に絶縁する。
正極集電板5の上には、電池缶1の開口部を封口するように設けられた電導性を有する上蓋部3がある。上蓋部3は、上蓋と上蓋ケースからなる。上蓋ケースに正極リード9の一方が溶接され、他方が正極集電板5に溶接されることによって上蓋部3と電極群8の正極とが電気的に接続される。
正極合剤層13は、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有する正極合剤からなり、負極合剤層23は、負極活物質と、負極バインダ樹脂と、増粘剤とを含有する負極合剤からなる。正極合剤層13および負極合剤層23は、合剤を構成する物質の分散溶液を調製してスラリー状とし、その合剤スラリーを金属箔上に塗工して乾燥させ、乾燥後にプレスすることによって形成される。
塗工方法の例としては、スリットダイ塗工法、ロール塗工法等を挙げることができる。また、分散溶液の溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)や水等を用いることができる。さらに、乾燥方法としては、熱風循環、赤外加熱、それらの混合方法等を挙げることができる。プレスの方法としては、円柱状の金属ローラにて電極両面から加圧圧縮することが挙げられる。
図2は、本実施例における正極とイオン供給部の構成を模式的に示す断面図である。
正極11には、イオン供給部31が設けられている。イオン供給部31は、正極11の未充電電位よりも高い反応電位で電解液中にイオンと同種のイオンを供給する構成を有する。イオン供給部31は、例えば金属イオンなどのイオン供給源32と、イオン供給源32を被覆しかつ所定の酸化反応電位で溶解する溶解性の被覆部(第1の被覆部)33とを有している。
本実施例では、正極11は、正極活物質としてLiCoO2を使用している。そして、正極活物質に、導電剤としてアセチレンブラックを7wt%、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を5wt%添加して、これにN−メチル−2−ピロリドンを加え混合して正極合剤のスラリーを調製した。この正極合剤スラリーを厚み25μmのアルミニウム箔である正極箔12の両面に塗布し(図2では片面のみを示す)、乾燥した後にプレスして裁断することで、正極箔12の両面に正極合剤を結着させて正極合剤層13を形成し、正極11とした。
同様に、負極21は、負極活物質として難黒鉛化炭素を使用している。そして、負極活物質に、結着剤としてPVDFを8wt%添加して、これにN−メチル−2−ピロリドンを加え混合して負極合剤のスラリーを調製した。この負極合剤スラリーを厚み10μmの銅箔である負極箔22の両面に塗布し、乾燥した後にプレスして裁断することで、負極箔22の両面に負極合剤を結着させて負極合剤層23を形成し、負極21とした。
図3は、リチウムイオン二次電池の容量劣化発生前の正極および負極の充放電カーブを示すグラフ、図4は、保管状態や使用状態に応じて容量劣化が発生した後の正極及び負極の充放電カーブを示すグラフである。
本実施例における正極11は、金属リチウム基準で、未充電状態で3.0〜3.1Vを示す。また、容量劣化発生前の通常使用範囲において、充電時には約4.1〜4.3Vまで電位を上昇させて用いる。
イオン供給源32には、約1mm角の金属リチウムを用いた。被覆部33には、電極群8の負極箔22として用いた銅箔を使用した。被覆部33は、銅箔を予め袋状に加工して形成し、不活性ガス雰囲気下でイオン供給源32を収容して密封した。被覆部33を構成する銅は、金属リチウム基準で3.3〜3.5Vの酸化反応電位で溶解することが知られている。被覆部33は、イオン供給源32の全面を被覆してイオン供給源32と正極11との間を電気的に接続し、かつ、イオン供給源32と電解液との間を非接触な状態に保持する。
イオン供給部31は、正極箔12の露出部に、図示していない耐電解液性のテープ等で固定した。イオン供給源32は、未充電状態では被覆部33によって密封されているので、正極11と反応せず、イオン供給部31から正極11にリチウムイオンが供給されることはない。したがって、被覆部33が耐電位性のバリア膜として機能し、未充電の状態では金属リチウムと正極との反応が起こるのを防ぎ、単に正極に金属リチウムを添加した場合と異なり、初充電前に正極11が過放電に至ることはない。
そして、初充電中に、銅の酸化反応電位(3.3〜3.5V)よりも電位を上昇させて、イオン供給部31の被覆部33を溶解させ、イオン供給源32を正極11に電気的に接続した状態で電解液に接触させて、正極11とイオン供給源32(金属リチウム)との反応を開始させ、イオン供給源32から正極11にリチウムイオンを供給し、負極21の初期の副反応による不可逆容量を解消することができた。
また、被覆部33の他の構成例として、銅箔に替えて、イオン供給源32の外表面に銀を蒸着することで被覆層を形成し、同様に正極11に添加した場合を示す。ここでは、初充電時に被覆層が溶解しないように、銀の酸化反応電位(3.8V)よりも低い3.6Vまでの初充電を行い、高温環境下での保存として60℃、2日間の貯蔵を行った。
その後、酸化反応電位である4.1Vまでの充電を行うことにより、被覆層を溶解させて、イオン供給源32を正極11に電気的に接続した状態で電解液に接触させて、イオン供給部31を作動させた。その結果、図4に示す容量劣化有りの状態に至ることはなく、図3に示す容量劣化なしの状態とすることができ、比較的高温環境下での保存により進行する副反応による容量劣化を解消することができた。
したがって、イオン供給源32と正極11との反応の時期をコントロールし、初期の不可逆容量を解消することのみならず、比較的高温環境下での保存時や、多数の回数の充放電サイクルといった電池の使用に伴い進行した副反応による容量劣化をも解消することができた。
ここで、被覆部33の材料としては、所望の酸化反応電位を有するものであれば良く、公知の材料から電池設計に応じて選択することができる。純金属では、例えば銀(3.8V)、パラジウム(4.0V)、金(4.5V)などが知られている。また、被覆部33として、ステンレスや所望の酸化反応電位を有する合金を用いても良い。ステンレスは、高い耐酸化性を有するため、例えば充電開始時の瞬間的な正極電位の上昇などにより、意図せぬイオン供給源の作動を防ぐことができ、より好ましい。
被覆部33の形成方法も、箔の袋状加工、真空蒸着、電解メッキまたは無電解メッキなどを使用することができる。また、イオン供給源32には、リチウムを含む負極材料を用いることができ、高容量であることが望ましいため、金属リチウムや、シリコンまたはスズとリチウムを含む合金系負極などを用いることが好ましい。
次に、実施例2について図5を用いて説明する。
図5は、本実施例における正極とイオン供給部の構成を模式的に示す断面図である。なお、実施例1と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、イオン供給部31が、正極箔12との間に介在される部分に非溶解の導通部34を設けて、正極箔12との間の電気的な接続を安定的に確保する構成としたことである。被覆部33は、イオン供給源32を部分的に被覆して、イオン供給源32と電解液との間を非接触な状態に保持し、反応電位で溶解する構成を有する。被覆部33は、イオン供給源32の外表面のうち、導通部34によって被覆されずに露出している残りの露出部分を被覆している。
導通部34は、イオン供給源32と正極箔12との間に介在されてイオン供給源32と正極箔12との間を電気的に接続し、被覆部33の反応電位よりも高い反応電位を有する。導通部34は、電位を上昇させて被覆部33の反応電位に到達しても溶解することなく、イオン供給源32と正極箔12との間の電気的な接続状態を安定的に確保することができる。導通部34は、本実施例では、正極箔12を構成しているアルミニウム箔を用いている。
イオン供給部31は、導通部34に、イオン供給源32を圧迫して接着させ、その後、イオン供給源32の露出部分に銀を真空蒸着させて被覆部33である被覆層を形成することによって得られる。
イオン供給部31は、導通部34を正極箔12に密着させて電気的に接触させて固定した。そして、初充電時に被覆層が溶解しないように、銀の酸化反応電位(3.8V)よりも低い3.6V程度までの初充電を行い、高温環境下での保存として60℃、2日間の貯蔵を行った。
その後、銀の酸化反応電位より高い4.1Vまでの充電を行うことにより、被覆層を溶解させてイオン供給源32を露出させ、イオン供給部31を作動させた。その結果、図4に示す容量劣化有りの状態に至ることはなく、図3に示す容量劣化なしの状態とすることができ、比較的高温環境下での保存により進行する副反応による容量劣化を解消することができた。
本構成によれば、正極11が位置する環境において安定であるアルミニウム箔が導通部34として正極11と接触する部分に形成されており、正極11との通電が良好に行われる。また、電池C1内における被覆部33の量を実施例1と比較して少なくすることができる。
図6は、本実施例における正極とイオン供給部の他の構成例を模式的に示す断面図である。
イオン供給部31は、導通部34と被覆部33を用いた2段階の電解メッキまたは無電解メッキを行うことでも作成することができる。例えば、図6に示すように、イオン供給源32の外表面に予め導通部34であるアルミニウム層を1段階目の電解または無電解メッキで形成し、その際、イオン供給源32に連通するピットまたはピンホールをアルミニウム層に形成する。そして、そのアルミニウム層に形成されたピットまたはピンホールを被覆部33で塞ぐように、被覆層33を2段階目の電解または無電解メッキで形成することによって、イオン供給部31を作成することができる。これによれば、電池C1内における被覆部33の量をさらに少なくすることができ、より好ましい。
図7は、本実施例におけるさらに他の具体例を示す図である。
イオン供給部31は、図7に示すように、イオン供給源32の表面の一部が、溶解性の被覆部33で被覆され、正極箔12側の面がアルミニウムなどの導電性を有する導通部34で覆われている。そして、それ以外の露出部分が樹脂シートや粘着性の樹脂テープなどの非溶解性の被覆部(第2の被覆部)35で覆われた構成を有している。
イオン供給源32は、表面の一部が溶解性の被覆部33に被覆され、残りの部分は導通部34および非溶解性の被覆部35で被覆される。被覆部35は、イオン供給源32を部分的に被覆して、イオン供給源32と電解液との間を非接触な状態に保持し、溶解性の被覆部(第1の被覆部)33の反応電位よりも高い反応電位を有する。被覆部35は、樹脂からなる。
この構成によれば、図6に示す具体例と同様に、電池C1内における被覆部33の量を減らすことができ、より好ましい。また、図7に示す具体例と比較して、メッキ装置等の大きな設備を不要とし、簡単に製造することができる。
上記した実施例1または2に示す構成は、金属リチウム等のイオン供給源32の表面が、被覆部33や導通部34等によって覆われており、外部から保護されている。したがって、金属リチウム等のイオン供給源32の表面が露出している状態よりも、例えば酸素や水分との反応性が低下しており、取り扱いがしやすく好ましい。
次に、実施例3について図8を用いて説明する
本実施例は、イオン供給部の構成を除いて、実施例1と同様である。
図8は、本実施例における正極とイオン供給部の構成を模式的に示す断面図である。なお、実施例1と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、イオン供給源32と正極箔12との間に介在されてイオン供給源32と正極箔12との間を電気的に非接続な状態とし、過充電時に電気分解して消失する電気分解性の被覆部(第1の被覆部)36を設けたことである。被覆部36には、炭酸リチウムを正極結着剤のポリフッ化ビニリデン(PVDF)と混合したものを用いて構成した。
炭酸リチウムは、リチウムイオン二次電池において、過充電時に電気分解して炭酸ガスを発生させる電池内圧上昇剤として一般的に用いられている。本構成によれば、通常時はイオン供給源32と正極箔12との間が、高抵抗な炭酸リチウムの被覆層36により隔てられており、負極21の副反応が進行して正極電位が反応電位まで上昇した際に、被覆層36が電気分解されて消失することで、正極箔12とイオン供給源32とを接触させてイオン供給部31を作動させることができる。したがって、負極21の副反応による容量劣化を解消することができる。
ここで、イオン供給源32の全表面でなく、一部のみを被覆層36で被覆することによって、電気分解される炭酸リチウムの量を過剰にすることなく、電池C1の不必要な内圧上昇を防ぐことができる。
また、被覆層36は、正極箔12とイオン供給源32との間の全面に亘って設けられている構成に限定されるものではなく、正極箔12とイオン供給源32との間の接着が確保されていればよく、例えば図9に示すように、予め設定された間隔を空けて島状に設けてもよい。このように、被覆層36を島状に設ける構成とすることにより、電池C1内における炭酸リチウムの量を少なくすることができ、より好ましい。
前記のように、高抵抗かつ正極11が未充電状態で示す電位より高い酸化反応電位を有する被覆層36は、正極11とイオン供給源32を電気的に隔てるため、イオン供給源32の作動を発生させることが無く、イオン供給源32の表面を緻密に被覆する必要が無いため、好ましい。
このような被覆層36には、炭酸リチウム、酸化リチウム、過酸化リチウム、二酸化マンガンなどの酸化物、炭酸化物を使用することができる。特に、炭酸リチウムは、電流遮断手段と組み合わせて、内圧上昇に応じた電流遮断を確実にする添加材として知られており、また、酸化リチウムまたは過酸化リチウムはリチウム空気電池における生成物であり、電池中で安定して存在可能なため、好ましい。
本実施例は、正極合剤層13の構成を除いて、実施例1と同様である。
電池C1の正極活物質としてLiFePOを使用し、導電剤としてアセチレンブラックを10wt%、結着剤として変性ポリアクリロニトリルを7.5wt%添加して、これにN−メチル−2−ピロリドンを加え混合して正極合剤のスラリーを調製した。
本実施例における正極11は、金属リチウム基準で、未充電状態で3.0〜3.1Vを示す。また、容量劣化発生前の通常使用範囲において、充電時には約4.1〜4.3Vまで電位を上昇させて用いる。
図2に示した構成のイオン供給源を、正極箔12の露出部に耐電解液性のテープで密着させた。それにより、単に正極に金属リチウムを添加した場合と異なり、初充電前に正極が過放電に至ることなく、また初充電中に正極と金属リチウムの反応をおこすことにより負極の初期の不可逆容量を解消することができた。
LiFePOは一般式LiMPO(MはFe、Mn、Co、Niの内少なくとも1種を含む)で表され、オリビン型リン酸リチウムと呼ばれる正極活物質であり、高い過充電耐性を有することが知られている。正極合剤の活物質に、高い過充電耐性を有する活物質を用いることで、正極の電位を利用してイオン供給部31を作動させる本発明において、電池C1を意図的に過充電状態にさせてイオン供給部31を作動させた場合の電池C1の劣化や異常発熱などを抑制することができるため、なお好ましい。
本実施例では、実施例1から4に示すリチウムイオン二次電池の制御システムについて説明する。
図10は、リチウムイオン二次電池の制御システムのシステム構成図、図11は、制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
リチウムイオン二次電池C1の制御システムは、図11に示すように、コントローラ106と、充放電制御装置100とを有している。充放電制御装置100は、電池情報取得部102、劣化状態判定部103、過充電制御部104、制御信号送信部105、表示部107を有している。
電池情報取得部102は、リチウムイオン二次電池C1の充放電情報を取得し、劣化状態判定部103は、リチウムイオン二次電池C1の容量劣化の状態に基づいてイオン供給部31の作動の要否を判定する。過充電制御部104は、過充電の上限電圧および過充電保持時間を決定する。制御信号送信部105は、過充電制御部104の制御情報をコントローラ106に送信し、表示部は、過充電制御に関する情報を表示する。コントローラ106は、過充電制御部104の制御情報に基づいて、リチウムイオン二次電池を過充電状態に制御する。
次に、上記した構成を有する制御システムの動作について説明する。
まず、電池情報取得部302によりリチウムイオン二次電池C1の充放電情報を取得する(ステップS111)。そして、劣化状態判定部103によりリチウムイオン二次電池C1の容量劣化の状態を判定し(ステップS112)、正極11にリチウムイオンの供給が必要か否かの判定が行われる(ステップS113)。
そして、リチウムイオンの供給が必要と判定された場合は(ステップS113でYES)、リチウムイオン二次電池C1を過充電状態に制御すべく、過充電制御部104によって過充電の上限電圧および過充電保持時間が決定される(ステップS114)。そして、制御信号送信部105による上位システムへの通信によってコントローラ106に制御情報が送信される(ステップS115)。そして、コントローラ106によって、電池C1を過充電状態に制御することで正極11へのイオン供給を行わせる。過充電制御部104は、表示部307へ過充電制御に関する情報を送信し、表示させることで上位システムまたはユーザーへと情報を伝達する。
本実施例に示した制御方法により、イオン供給部31の作動をより精密に制御することが可能になる。イオン供給部31の作動の要否の判定基準は、電池容量が予め設定した値を下回った場合や、充放電カーブの解析から正負極の充放電範囲を推定し正極の作動電位の上限値が予め設定した値を超えた場合などとすると良い。
実施例4にて正極に用いたオリビン材料は、過充電時の安定性に優れた材料であることが知られており、本実施例に示した制御方法を用いやすい材料である。例えば、酸化反応電位が異なる被覆材料を用いた複数の種類のイオン供給部31を備えたリチウムイオン二次電池C1を用いて、過充電制御部104が出力する過充電の上限電圧を段階的に上昇させることで、複数回に分割してイオン供給部31を作動させることができる。
本実施例に示す充放電制御を行わない場合には、図4から図5へと充放電カーブが変化する際に、正極の充電上限電圧が上昇する電位領域に酸化反応電位を有する溶解被覆部を用いることで電池単体での自律的なイオン供給部31の作動が可能になる。
以上の実施例においては、1mm程度の金属リチウムを正極箔12の露出部に接触させて用いた場合について説明した。上記構成を、円筒型捲回式のリチウムイオン電池C1に適用した具体的な構成例を図12と図13に示す。
図12に示す構成例では、1個のイオン供給部31を正極箔12の正極タブ12aに設けている。図13に示す構成例では、複数個のイオン供給部31を正極箔12の表面に捲回軸方向に所定間隔をおいて設けている。
イオン供給部31は、図13に示すように、複数個を正極中または正極表面に分散させて用いると、イオン供給効果が正極全体で均一に得られて好ましい。この時、イオン供給部31のサイズは、それぞれ正極合剤層13またはセパレータ10の厚みを考慮して、同程度の直径とするとなお好ましい。図13では煩雑さを避けるため正極100の表面の一部分にのみイオン供給部を分散させて配置した図を示したが、正極中または表面全体に配置させても良い。
本発明によれば、イオン供給源の表面を被覆した被覆部が耐電位性のバリア膜として機能し、未充電の状態では金属リチウムと正極との反応が起こるのを防ぎ、正極を過放電状態に至らせることは無い。また、充電により材料固有の反応電位に達した際に被覆部が溶解もしくは消失し、イオン供給源を正極に電気的に接続しかつ電解質中に露出させて接触させることでイオン供給源と正極との反応を開始させることが可能になる。
1 電池缶
2 ガスケット
3 上蓋部
5 正極集電板
6 負極集電板
7 軸芯
8 電極群
11 正極
12 正極箔
13 正極合剤層
21 負極
22 負極箔
23 負極合剤層
31 イオン供給部
32 イオン供給源
33 溶解性の被覆部
34 導通部
35 非溶解性の被覆部
36 電気分解性の被覆部
100 充放電制御装置
102 電池情報取得部
103 劣化状態判定部
104 過充電制御部
105 制御信号送信部
106 コントローラ
107 表示部
C1 リチウムイオン二次電池

Claims (15)

  1. 正極と負極と電解質とを含み、前記正極または前記負極から前記電解質中へイオンを放出する、あるいは、吸蔵する反応を繰り返して充放電する非水系二次電池であって、
    前記正極の未充電電位よりも高い反応電位で前記電解質中に前記イオンと同種のイオンを供給するイオン供給部を有することを特徴とする非水系二次電池。
  2. 前記イオン供給部は、
    前記正極に電気的に接続された状態で前記電解質に接触することにより前記電解質中に前記イオンと同種のイオンを溶出するイオン供給源と、
    該イオン供給源の少なくとも一部を被覆し、前記イオン供給源と前記正極との間に介在されて前記イオン供給源と前記正極との間を電気的に非接続な状態と、前記イオン供給源と前記電解質との間に介在されて前記イオン供給源と前記電解質との間を非接触な状態の少なくとも一方の状態に保持し、前記反応電位で溶解もしくは消失する第1の被覆部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池。
  3. 前記第1の被覆部は、前記イオン供給源の全面を被覆して、前記イオン供給源と前記正極との間を電気的に接続し、かつ、前記イオン供給源と前記電解質との間を非接触な状態に保持し、前記反応電位で溶解することを特徴とする請求項2に記載の非水系二次電池。
  4. 前記イオン供給部は、前記イオン供給源と前記正極との間に介在されて前記イオン供給源と前記正極との間を電気的に接続し、前記被覆部の反応電位よりも高い反応電位を有する導通部を有し、
    前記第1の被覆部は、前記イオン供給源を部分的に被覆して、前記イオン供給源と前記電解質との間を非接触な状態に保持し、前記反応電位で溶解することを特徴とする請求項2に記載の非水系二次電池。
  5. 前記イオン供給部は、前記イオン供給源と前記電解質との間に介在されて前記イオン供給源と前記正極との間を電気的に接続し、前記第1の被覆部の反応電位よりも高い反応電位を有する導通部と、
    前記イオン供給源を部分的に被覆して、前記イオン供給源と前記電解質との間を非接触な状態に保持し、前記第1の被覆部の反応電位よりも高い反応電位を有する第2の被覆部を有し、
    前記第1の被覆部は、前記イオン供給源を部分的に被覆して、前記イオン供給源と前記電解質との間を非接触な状態に保持し、前記反応電位で溶解することを特徴とする請求項2に記載の非水系二次電池。
  6. 前記イオン供給源は、表面の一部が前記第1被覆部に被覆され、残りの部分は前記導通部および前記第2の被覆部で被覆されることを特徴とする請求項5に記載の非水系二次電池。
  7. 前記第1の被覆部は、金属からなることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  8. 前記イオン供給源が金属リチウムであることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  9. 前記イオン供給源がシリコンまたはスズとリチウムを含むことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  10. 前記導通部が、アルミニウムを含むことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  11. 前記第2の被覆部が、樹脂からなることを特徴とする請求項5または6に記載の非水系二次電池。
  12. 前記第1の被覆部は、前記イオン供給源と前記正極との間に介在されて前記イオン供給源と前記正極との間を電気的に非接続な状態とし、前記反応電位で電気分解して消失することを特徴とする請求項2に記載の非水系二次電池。
  13. 前記正極は、リチウムを含む酸化物を正極活物質とし、集電体である正極箔の両面に塗布されたものであり、
    前記負極は、炭素系材料を負極活物質とし、集電体である負極箔の両面に塗布されたものであり、
    前記電解質は、リチウムを含む塩を溶解させた有機電解液であり、
    前記イオン供給源は、リチウムを含む材料であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  14. 前記正極は、化学式LiMPO4(Mは少なくともFe,Mn,Co,Niを含む)で表される正極活物質を有することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の非水系二次電池。
  15. 前記非水系二次電池の電池容量の劣化をトリガーとして前記非水系二次電池を過充電状態に制御し、前記イオン供給部を作動させることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の非水系二次電池を用いた電池制御システム。
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