JPWO2014034708A1 - 電極板および二次電池 - Google Patents

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Abstract

正極板と負極板とを積層した大型の電極群を備える二次電池において、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を提供する。活物質層21aを形成した塗工領域CRと活物質層を形成していない未塗工領域NCとを有し、塗工領域の未塗工領域との境界に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた構成の電極板21とした。

Description

本発明は、正極板と負極板を交互に積層した積層型の電極群を有する二次電池に関し、特に、平面サイズの大きな大型の二次電池を構築するのに好適な電極板およびこの電極板を備えた二次電池に関する。
近年、高エネルギー密度を有し小型軽量化が可能であることからリチウム二次電池が、携帯電話やノート型パソコン等の携帯型電子機器の電源用電池として用いられている。また、大容量化が可能であることから、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)等のモータ駆動電源や、電力貯蔵用蓄電池としても注目されてきている。
上記リチウム二次電池は、電池缶を構成する外装ケース内部に正極板と負極板とをセパレータを挟んで対向配置した電極群を収容し、電解液を充填し、複数の正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される正極外部端子と、複数の負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される負極外部端子を備えた構成とされる。
また、電極群としては、捲回型と積層型が知られている。捲回型の電極群は、正極板と負極板との間にセパレータを介装して一体に捲回した構成であり、積層型の電極群は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成である。
積層型の電極群を備えるリチウム二次電池においては、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を外装ケースに収容し、非水電解液で充填した構成とされ、それぞれの正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される正極外部端子、および、負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される負極外部端子がそれぞれ設けられている。
この積層型の大容量二次電池を作製する場合には、正極板および負極板の面積を大きくし、積層数を増加し、充填する電解液量も増加させることが多い。また、それぞれの極板に塗工する活物質層の厚みも厚くなる傾向となる。このような正極板や負極板を製造する際には、例えば、正極板の集電体を形成するアルミニウム箔の両面に、正極活物質をペースト状にした電極合剤塗料を所定厚みに塗布し、乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して製造している。
また、極板の集電端子を接続する領域は活物質層を形成しない未塗工領域であり、それぞれの極板には電極合剤塗料が塗布される塗工領域と電極合剤塗料が塗布されない未塗工領域とが存在する。すなわち、正極板や負極板を製造する際には、それぞれの集電体の一部に塗工領域と未塗工領域との境界部が形成される。
従って、活物質層の厚みが厚くなると、この塗工領域と未塗工領域との段差、すなわち、境界部の段差が大きくなってしまい、乾燥工程時やプレス工程時に、この境界部に負荷が集中して活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が発生し易くなってしまう。すなわち、乾燥時には、乾燥に伴う活物質層の収縮によって負荷が生じ、プレス時には、応力集中によって負荷が生じる。
そのために、このような境界部に起因する不具合を抑制する方法が模索されており、この境界部の厚みを、塗工領域から未塗工領域にかけて徐々に薄くなる構成とし、塗工領域の始端部の盛り上がりを抑制して、圧力集中を原因とする電極板切断や活物質層剥離を防ぐとした二次電池用電極板が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−108678号公報
電極板に塗布する電極合剤塗料の厚みが厚くなっても、塗工領域から未塗工領域にかけて徐々に薄くする構成とすることにより、圧力集中を原因とする電極板切断や活物質層剥離を防ぐことはある程度可能である。しかし、さらに厚く、また、さらに電極面積が大きくなると、塗工領域と未塗工領域の境界領域において負荷が集中して活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じて問題となる。
そのために、より大型化が求められる二次電池用電極板にあっては、塗工領域と未塗工領域の境界領域において発生し易い活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などをさらに効果的に抑制できることが望ましく、このような不具合が生じ難い電極板を用いることにより、製造時における初期不良率の低減や負荷特性の向上を図ることが可能な二次電池であることが望まれる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、正極板と負極板とを積層した大型の電極群を備える二次電池において、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、集電体と該集電体上に形成される活物質層とを含む電極板であって、活物質層を形成した塗工領域と活物質層を形成していない未塗工領域とを有し、前記未塗工領域との境界部に至る前記塗工領域の端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域を設けたことを特徴としている。
この構成によると、塗工領域の未塗工領域との境界部に凹凸形状を有する第一の緩衝領域を設けたことで、塗工領域と未塗工領域との境界が直線とならず、複数の凹凸形状となるので、この境界部の活物質層及び集電体に負荷が集中せず分散される構成となる。そのために、活物質層の塗工厚みが厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を得ることができる。
また本発明は上記構成の電極板において、前記塗工領域から前記未塗工領域にかけて、活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域を設けたことを特徴としている。この構成によると、当該緩衝領域にさらに負荷が集中し難い構成となり、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などをさらに効果的に抑制できる。また、電解液の浸透を促進し易い構成ともなって、電解液含浸速度が向上する。
また本発明は上記構成の電極板において、前記電極板は正極板であって、一様な厚みの活物質層を有する塗工領域において、前記活物質層に含まれる有効活物質の塗工重量が、両面で30〜76mg/cmであることを特徴としている。この構成のように、有効活物質の塗工重量が大きくなっても、非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域や活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域を設けた構成とすることにより、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を得ることができる。
また本発明は上記構成の電極板において、前記電極板は正極板であって、一様な厚みの活物質層を有する塗工領域における活物質層の厚みが、両面で150〜650μmであることを特徴としている。この構成のように、集電体に塗工する活物質層の厚みが両面で150〜650μm程度の塗布量の多い電極板であっても、非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域や活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域を設けた構成とすることにより、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を得ることができる。
また本発明は上記構成の電極板において、前記電極板は正負の電極板を含み、それぞれ活物質層を有する塗工領域をセパレータを介して対向配設して発電領域を形成し、正極板の前記発電領域は、負極板の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の内側に配設されており、且つ、負極板の前記緩衝領域は、正極板の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の外側に配設されていることを特徴としている。この構成によると、負極板の緩衝領域が発電領域の外部に形成され、正極板の全塗工領域が負極板の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域内に形成されるので、規定の充放電容量を正確に発揮可能となる。また、充電による負極板上へのリチウム金属の析出を防げるので、二次電池の安全性が向上する。
また本発明は、それぞれが、それぞれの集電体に活物質層が形成された正極板と負極板と、これらの電極板と電気的に接続される集電部材(集電端子)とを備え、前記正極板および前記負極板の少なくとも一方は、上記電極板であり、前記集電部材(集電端子)は、前記未塗工領域において前記集電体に溶接固定されている二次電池であることを特徴としている。
この構成によると、極板の活物質層が厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を用いることになるので、二次電池の初期不良率を低減し、負荷特性を向上することができる。また、この二次電池に振動などの外力が作用しても、上記の不具合が生じ難いため、耐震性に加えて安全性も向上した二次電池となる。
本発明によれば、正極板と負極板とを積層した大型の電極群を備える二次電池であっても、活物質層を形成する塗工領域の未塗工領域との境界部に至る端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域を設けた構成とすることにより、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を得ることができる。
本発明に係る電極板の一例を示す平面図である。 本発明に係る電極板の緩衝領域を説明する断面摸式図である。 本発明に係る電極板の製造工程を説明する平面摸式図である。 本発明に係る電極板の緩衝領域の第1実施形態例を示す平面摸式図である。 図4Aの緩衝領域の厚み方向の形状を示す断面摸式図である。 緩衝領域の第2実施形態例を示す平面摸式図である。 正極板と負極板との積層状態を示す断面模式図である。 二次電池の分解斜視図である。 二次電池が備える電極群の分解斜視図である。 二次電池の完成品を示す斜視図である。 電池缶に収容された電極群の概略断面図である。 ラミネートパック式の二次電池である小型パックセルの構成を示す斜視図である。 図11の小型パックセルに用いる電極板の第一の緩衝領域を説明する平面図である。 図11の小型パックセルに用いる電極板の第二の緩衝領域に係る構造(a)、構造(b)、構造(c)を説明する図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。また、同一構成部材については同一の符号を用い、重複する説明は適宜省略する。
本発明に係る二次電池として、例えば、リチウム二次電池を用いる。本実施形態に係る二次電池RBは、積層型のリチウム二次電池であって、図7に示すように、外装ケース11と蓋部材12とから構成される電池缶10内に、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した積層型の電極群1を収容し、電解液を充填している。また、極板の面積を大きくし、積層数を増やすことで比較的大容量の二次電池となり、電気自動車用蓄電池や電力貯蔵用蓄電池などに適用可能なものである。
次に、積層型のリチウム二次電池RBと電極群1の具体的な構成について、図7〜図10を用いて説明する。
図7に示すように、積層型のリチウム二次電池RBは平面視矩形とされ、それぞれが矩形とされる正極板と負極板とセパレータとを積層した電極群1を備えている。また、底部11aと側部11b〜11eを備えて箱型とされる外装ケース11と蓋部材12とから構成される電池缶10に収容して、外装ケース11の側面(例えば、側部11b、11cの対向する二側面)に設ける外部端子11fから充放電を行う構成としている。
電極群1は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成であって、図8に示すように、正極集電体2b(例えば、アルミニウム箔)の両面に正極活物質からなる正極活物質層2aが形成された正極板2と、負極集電体3b(例えば、銅箔)の両面に負極活物質からなる負極活物質層3aが形成された負極板3とがセパレータ4を介して積層されている。
セパレータ4により、正極板2と負極板3との絶縁が図られているが、外装ケース11に充填される電解液を介して正極板2と負極板3との間でリチウムイオンの移動が可能となっている。
ここで、正極板2の正極活物質としては、リチウムが含有された酸化物(LiCoO,LiNiO,LiFeO,LiMnO,LiMnなど)や、その酸化物の遷移金属の一部を他の金属元素で置換した化合物などが挙げられる。中でも、通常の使用において、正極板2が保有するリチウムの80%以上を電池反応に利用し得るものを正極活物質として用いれば、過充電などの事故に対する安全性を高めることができる。
このような正極活物質としては、例えば、LiMnのようなスピネル構造を有する化合物、および、LixMPO(Mは、Co、Ni、Mn、Feから選択される少なくとも1種以上の元素)で表されるオリビン構造を有する化合物などが挙げられる。中でも、MnおよびFeの少なくとも一方を含む正極活物質がコストの観点から好ましい。さらに、安全性および充電電圧の観点からは、LiFePOを用いるのが好ましい。LiFePOは全ての酸素(O)が強固な共有結合によって燐(P)と結合しているため、温度上昇による酸素の放出が起こり難い。そのため、安全性に優れている。
また、LiFePOの基本構造を有するLiFe1−xZr1−ySiの化学式で示され、格子定数が(10.326≦a≦10.335,6.006≦b≦6.012,4.685≦c≦4.714)である正極活物質αを用いることが、充放電時の膨張収縮率が小さいので好ましい。
本発明は、集電体と該集電体上に形成される活物質層とを含む電極板であって、活物質層を形成した塗工領域と活物質層を形成していない未塗工領域とを有し、前記未塗工領域との境界部に至る前記塗工領域の端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域を設けたことを特徴としている。さらに、前記塗工領域から前記未塗工領域にかけて、活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域を設けたことを特徴としている。
正極活物質αは充放電時の粒子の体積膨張収縮率が小さいため、電極活物質層全体の体積膨張収縮を抑制できる。これと上記構成の組み合わせにより、長期サイクル後の活物質層剥離を防止できる。さらに、正極活物質αは充放電時の粒子の体積膨張収縮率が小さいことで粒子自体の負荷特性のサイクル劣化も少ないため、長期サイクル後の低温特性が飛躍的に向上する。また、本特許の凹凸構造では、応力緩和の効果がある一方、その複雑な構造ゆえに凸部分に十分な結着強度を持たせることが難しい。活物質αの性質として、活物質αを水性スラリーとしたときにスラリーのPHが他の活物質より高くなる傾向があり、スラリー塗工時にAl箔表面が酸化により適度に粗され、活物質層の結着力が飛躍的に増加する。特に本特許凹凸構造の凸部分は、スラリー塗工時にはスラリー固形分濃度が低くなるため酸化力が増し、前記理由より局所的に非常に高い結着力を有することができる。これにより、容易に凹凸構造が形成できるとともに、高い結着力により優れた特性を有する電極が得られる。
上記格子定数は次のように求められる。試料(正極活物質)をメノウ乳鉢にて粉砕し、X線解析装置MiniFlexII(リガク社製)により粉末X線回折パターンを得た。測定条件は電圧30kV、電流15mA、発散スリット1.25°、受光スリット0.3mm、散乱スリット1.25°、2θの範囲が10°〜90°、1ステップ0.02°に設定し、最大ピークの強度が800〜1500になるようにステップ毎の計測時間を調整した。
次に、得られた粉末X線回折パターンについてリートベルト解析ソフトRIETAN−FP(F. Izumi and K. Momma, "Three-dimensional visualization in powder diffraction," Solid State Phenom., 130, 15-20 (2007))を用いて、表αに示すパラメータを初期値としてinsファイルを作成し、DD3.batを使用してリートベルト解析による構造解析を行い、.1stファイルより、各パラメータを読み取り、格子定数を決定した(S値(収束度合)は1.1〜1.3)。
[表α]
Figure 2014034708
また、負極板3の負極活物質としては、リチウムが含有された物質やリチウムの挿入/離脱が可能な物質が用いられる。特に、高いエネルギー密度を持たせるためには、リチウムの挿入/離脱電位が金属リチウムの析出/溶解電位に近いものを用いるのが好ましい。その典型例は、粒子状(鱗片状、塊状、繊維状、ウィスカー状、球状および粉砕粒子状など)の天然黒鉛もしくは人造黒鉛である。
なお、正極板2の活物質層には正極活物質に加えて、また、負極板3の活物質層には負極活物質に加えて、導電材、増粘材および結着材などが含有されていてもよい。導電材は、正極板2や負極板3の電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイト(天然黒鉛、人造黒鉛)、炭素繊維などの炭素質材料や導電性金属酸化物などを用いることができる。
増粘材としては、例えば、ポリエチレングリコール類、セルロース類、ポリアクリルアミド類、ポリN−ビニルアミド類、ポリN−ビニルピロリドン類などを用いることができる。結着材は、活物質粒子および導電材粒子を繋ぎとめる役割を果たすものであり、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルピリジン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系ポリマーや、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーや、スチレンブタジエンゴムなどを用いることができる。
また、セパレータ4としては、微多孔性の高分子フィルムを用いることが好ましい。具体的には、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテンなどのポリオレフィン高分子からなるフィルムが使用可能である。
また、電解液としては、有機電解液を用いることが好ましい。具体的には、有機電解液の有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ―ブチロラクトンなどのエステル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタンなどのエーテル類、さらに、ジメチルスルホキシド、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、酢酸メチルなどが使用可能である。なお、これらの有機溶媒は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
さらに、有機溶媒には電解質塩が含まれていてもよい。この電解質塩としては、過塩素酸リチウム(LiClO)、ホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸(LiCFSO)、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムおよび四塩化アルミン酸リチウムなどのリチウム塩が挙げられる。なお、これらの電解質塩は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
電解質塩の濃度は特に限定されないが、約0.5〜約2.5mol/Lであれば好ましく、約1.0〜2.2mol/Lであればより好ましい。なお、電解質塩の濃度が約0.5mol/L未満の場合には、電解液中においてキャリア濃度が低くなり、電解液の抵抗が高くなる虞がある。一方、電解質塩の濃度が約2.5mol/Lよりも高い場合には、塩自体の解離度が低くなり、電解液中のキャリア濃度が上がらない虞がある。
電池缶10は、外装ケース11と蓋部材12とを備え、鉄、ニッケルメッキされた鉄、ステンレススチール、およびアルミニウムなどからなる。また、本実施形態では、図9に示すように、電池缶10は、外装ケース11と蓋部材12とが組み合わされたときに、外形形状が実質的に扁平角型形状となるように形成されている。
外装ケース11は、略長方形状の底面を持つ底部11aと、この底部11aから立設した4面の側部11b〜11eを有する箱型状とされ、この箱型状内部に電極群1を収容する。電極群1は、正極板の集電タブに連結される正極集電端子と、負極板の集電タブに連結される負極集電端子を備え、これらの集電タブと電気的に接続される外部端子11fが外装ケース11の側部にそれぞれ設けられている。外部端子11fは、例えば、対向する二側部11b、11cの二箇所に設けられる。また、10aは注液口であって、ここから電解液を注液する。
外装ケース11に電極群1を収容し、それぞれの集電端子を外部端子に接続した後、もしくは、電極群1の集電端子にそれぞれの外部端子を接続して外装ケース11に収容し、外部端子を外装ケースの所定部位に固着した後、蓋部材12を外装ケース11の開口縁に固定する。すると、外装ケース11の底部11aと蓋部材12との間に電極群1が挟持され、電池缶10の内部において電極群1が保持される。なお、外装ケース11に対する蓋部材12の固定は、例えば、レーザ溶接などによってなされるが、外装ケース11と蓋部材12の縁辺同士を巻き締めして密閉する構成としてもよい。また、集電端子と外部端子との接続は、超音波溶接やレーザ溶接、抵抗溶接などの溶接以外に導電性接着剤などを用いて行うこともできる。
上記したように、本実施形態に係る積層型の二次電池RBは、正極板2と負極板3とをセパレータ4を介して複数層積層した電極群1と、この電極群1を収容し電解液が充填される外装ケース11と、外装ケース11に設ける外部端子11fと、正負の極板と外部端子11fとを電気的に接続する正負の集電端子5と、外装ケース11に装着される蓋部材12と、を備えた構成である。
外装ケース11に収容された電極群1は、例えば、図10に示すように、正極集電体2bの両面に正極活物質層2aが形成された正極板2と、負極集電体3bの両面に負極活物質層3aが形成された負極板3とがセパレータ4を介して積層され、さらに両端面にセパレータ4を配設している。また、両端面のセパレータ4に替えて、このセパレータ4と同じ材質の樹脂フィルムを捲回して、電極群1を絶縁被覆する構成としてもよい。いずれにしても、積層電極群1の上面は、電解液浸透性および絶縁性を有する部材が積層される構成となる。そのために、この面に直接蓋部材12を当接させることができ、蓋部材を介して所定の圧で押さえ付けることも可能である。
また、大容量を発揮するためには、正極板および負極板の面積を大きくし、積層数を増加し、充填する電解液量も増加させる。また、それぞれの極板に塗工する活物質層の厚みも厚くなる傾向となる。このような正極板や負極板を製造する際には、例えば、正極板の集電体を形成するアルミニウム箔の両面に、正極活物質をペースト状にした電極合剤塗料を所定厚みに塗布し、乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して製造する。
極板の集電端子5を接続する領域は活物質層を形成しない未塗工領域であり、それぞれの極板には電極合剤塗料が塗布される塗工領域と電極合剤塗料が塗布されない未塗工領域とが存在する。すなわち、正極板や負極板を製造する際には、それぞれの集電体の一部に塗工領域と未塗工領域との境界部が形成される。
このような状態で、活物質層の厚みが厚くなると、塗工領域と未塗工領域との段差、すなわち、境界部の段差が大きくなってしまい、この境界部に負荷が集中して活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が発生し易くなってしまう。そのために、本実施形態においては、境界部に起因する不具合を抑制する目的で、境界部に負荷が集中し難くなるように緩衝領域を設ける構成としたものである。
また、上記した厚みによる負荷の増加に加えて、大面積による負荷も増加してしまうので、本実施形態においては、これらの両方の負荷に対して効果を発揮する緩衝領域を設けている。
次に、この緩衝領域について、図1〜図6を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電極板の一例を示す平面図であり、図2にその緩衝領域の断面模式図を示す。図1に示す電極板21(P21、N21)は平面視矩形であり、平板状の集電体21bの両面に活物質層21aが形成されて構成される。
また、活物質層21aが形成されずに、集電体21bが露出した未塗工領域NCを有しており、この未塗工領域NCに集電端子5が接続され集電タブに連結している。すなわち、電極板21は活物質層21aが塗工された塗工領域CRと、活物質層21aが塗工されていない未塗工領域NCを有し、これらの境界部23を有する。
そのために、活物質層21aの厚みが厚くなると、この境界部23に負荷が集中して、活物質層21aの剥離や割れ、集電体21bの摩耗や亀裂などの不具合が生じ易くなってしまう。そこで、本実施形態では、当該境界部23における負荷集中を抑制するために、この境界部23に至る塗工領域CRの端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた構成としたものである。
例えば、平面視方向の形状を波型やノコギリ刃型や角張った凹凸形状といった非直線形状として、境界部23における負荷集中を抑制する構成とする。また、第一の緩衝領域C2に加えて、塗工領域から未塗工領域にかけて活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域C3を設けた構成としてもよい。
いずれにしても、電極板の厚みとサイズとに応じて、塗工領域CRと未塗工領域NCとの間の境界部23に負荷が集中し難い構成であることが望ましく、一様な厚みであっても、境界部23の平面視形状を、複数の凹凸形状からなる非直線形状とした第一の緩衝領域C2を設けることにより、負荷が集中し難い境界部23を形成することができる。さらに、厚み方向の形状を変化させる(塗工領域から未塗工領域にかけて活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域C3を設ける)ことにより、より効果的に負荷の集中を抑制可能になる。
すなわち、本実施形態は、集電体21bと該集電体上に形成される活物質層21aとを含む二次電池用の電極板21であって、活物質層21aを形成した塗工領域CRと活物質層21aを形成していない未塗工領域NCとを有し、塗工領域CRの未塗工領域NCとの境界部23に至る端部に、緩衝領域(少なくとも平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を含む)を設け、当該境界部23における負荷集中を抑制する構成としたものである。
この構成であれば、塗工領域CRと未塗工領域NCとの境界部23に負荷が集中せず分散される構成となるので、形成する活物質層21aが厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層21aの剥離や割れ、集電体21bの摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板21を得ることができる。
電極板21は正負の電極板(正極板P21と負極板N21)を含み、それぞれ活物質層21aを有する塗工領域CRをセパレータ4を介して対向配設して発電領域C1を形成している。また、正極板P21の全塗工領域が、負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域と対向するように、負極板N21の活物質層を正極板P21の活物質層よりも幾分大きく形成している。これにより、正極板P21の活物質層から放出されたリチウムイオンが負極板N21の活物質層に吸蔵されずに、例えば負極板N21の上に金属析出することを抑制できる。
つまり、正極板P21の発電領域C1は、負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の内側に配設されており、且つ、負極板N21の緩衝領域は、正極板P21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の外側に配設されている。この構成であれば、負極板N21の緩衝領域が発電領域C1の外部に形成されているので、規定の充放電容量を正確に発揮可能となる。また、充電による負極板N21上へのリチウム金属の析出を防げるので、二次電池RBの安全性が向上する。
例えば、図6に示すように、正極板P21と負極板N21とをセパレータ4を介して積層する際には、負極板N21の活物質層N21aが一様な厚みに塗工された領域が発電領域C1となる。また、正極板P21の発電領域C1は、第二の緩衝領域C3(第一の緩衝領域C2も含む)を含む領域とされ、正極板P21の全塗工領域が発電領域C1となる。
従って、負極板N21の場合は、発電領域C1の外部に第二の緩衝領域C3(第一の緩衝領域C2も含む)を設け、活物質層N21aが塗工されていない未塗工領域NCに、集電端子5を、例えば溶接により接続している。また、正極板P21の第二の緩衝領域C3(第一の緩衝領域C2も含む)は、負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域(発電領域C1となる)の内側に配設されている。
すなわち、本実施形態に係る電極板21(二次電池用の電極板)は正負の電極板(正極板P21、負極板N21)を有し、負極板N21の緩衝領域C2、C3は発電領域C1の外部に形成されており、正極板P21の緩衝領域C2、C3は発電領域C1の内部に形成されている。この構成であれば、正極板P21の緩衝領域を含む全塗工領域が負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域内に対向配設されるので、規定の充放電容量を正確に発揮できる。また、充電による負極板N21上へのリチウム金属の析出を防げるので、二次電池RBの安全性が向上する。
第一の緩衝領域C2は、塗工領域CRと未塗工領域NCとの境界部を平面視で波状の凹凸形状23Aとすることで構成される。この構成であれば、塗工領域CRと未塗工領域NCとの境界が直線とならないので、この境界部23の活物質層21a及び集電体21bに負荷が集中せず分散される構成となる。つまり、波状の凹凸形状23Aを形成することにより、当該境界部23に負荷が集中しない第一の緩衝領域C2とすることができ、塗工する活物質層21aが厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層21aの剥離や割れ、集電体21bの摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板21を得ることができる。
また、第一の緩衝領域C2に加えて、活物質層21aの厚みを徐々に薄くする第二の緩衝領域C3を設けることが好ましい。この構成であれば、さらに負荷が集中し難い構成となり、活物質層21aの剥離や割れ、集電体21bの摩耗や亀裂などをさらに効果的に抑制できる。特に、ロールプレスで圧縮する際に、当該境界部23における集電体21bの亀裂を確実に防止できる。また、第二の緩衝領域C3における活物質層21aは、電解液が浸透し易い低密度層となるため、電解液含浸速度が向上する。
徐々に薄くする構成としては、例えば図2に示すような、直線的に薄くする傾斜面状の端部22Aとする。また、活物質層21aの厚みが比較的薄い場合には、ほとんど厚みが変わらない端部22Bであってもよい。この場合でも、境界部23を波状の凹凸形状23Aとすることにより、負荷が集中し難い緩衝領域(第一の緩衝領域C2)を形成できる。
次に、図3を用いて二次電池用電極板21の製造方法について簡単に説明する。
集電体21bの素材である長尺な金属箔20を走行させながら、電極材料である正極活物質または負極活物質をペースト状にした電極合剤塗料を塗布ダイ(塗布ノズル)を介して一様な厚みに塗布していく。そして、乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して板状の電極板を作製する。
この際に、金属箔20の両面にそれぞれ電極合剤塗料を塗布して乾燥させてもよく、また、一面に電極合剤塗料を塗布して乾燥させた後、反対側の面に電極合剤塗料を塗布して乾燥させてもよい。いずれの場合でも、図の左右両端に電極合剤塗料を塗布しない未塗布部を設け、乾燥させてロールプレスで圧縮した後で切断線CL1〜CL4に沿って切断することにより、電極板21A〜21Dを作製する。すなわち、金属箔20は、板状の電極板21の2枚分の幅を有する長尺部材であり、この金属箔20の両側部に電極合剤塗料を塗布しない未塗布部を設けることにより、塗工領域CRと未塗工領域NCとを備えた複数の電極板21を一体で製造している。
また、塗布部と未塗布部との境界部を波状の凹凸形状23Aとする方法としては、例えば、幅方向に複数の塗布ダイを配設すると共に、両端部に設ける塗布ダイのみを左右方向に搖動させることで実施できる。また、両端部に設ける塗布ダイからの電極合剤塗料の送給を間欠送給とすることや、金属箔20の走行速度を周期的に変動させることによっても実施できる。さらには、全幅に亘って一様な厚みに塗布して乾燥した後、所定の形状と厚みになるように切削加工して形成してもよい。
上記した境界部23の形状は平面視で凹凸形状が好ましく、本実施形態では、波状の凹凸形状23Aを採用している。この波状の凹凸形状23Aについて図4A、図4Bを用いて、さらに説明する。
以下、特に指定がなければ緩衝領域の幅とは、金属箔20への塗工方向と直交する方向での幅を指す。図4Aに示すように、第二の緩衝領域C3の端に波状の凹凸形状23Aの第一の緩衝領域C2(例えば、幅2mm程度)を設けている。また、図4Bに示すように、第二の緩衝領域C3は傾斜面状の端部22Aを有し、この先端側に波状の凹凸形状23Aからなる第一の緩衝領域C2を設けている。この場合に、図に示すように、第二の緩衝領域C3の幅を第一の緩衝領域C2の幅よりも大きな幅(例えば、4mm程度)としてもよいが、同じ幅としてもよい。これは、電極板の厚みとサイズとに応じて、境界部23に負荷集中が生じ難い構成であれば、緩衝領域C2、C3の幅を小さくしたいためである。
すなわち、電極板21の厚みとサイズとに応じて、一様な厚みであり平面視の形状が異なる第一の緩衝領域C2を設けてもよく、この第一の緩衝領域C2に加えて、厚みを変化させた第二の緩衝領域C3を設けてもよい。
また、境界部23に設ける凹凸形状は、角張った波状の凹凸形状でもよいので、この一例(第2実施形態例)について図5を用いて説明する。
図5に示す凹凸形状23Bは第2実施形態の凹凸形状であって、角張った凹凸を有する。この場合でも、塗工領域CRから未塗工領域NCにかけて、活物質層21aの厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域C3を設けることができる。この第二の緩衝領域C3の幅は、角張った波状の凹凸形状23Bを設けた第一の緩衝領域C2の幅(例えば、2mm程度)と同程度でもよく、図に示すように、少し広い幅(例えば、4mm程度)であってもよい。
次に、上記構成の電極板を備えた本実施形態の二次電池について再度説明する。
本実施形態に係る二次電池RBは、それぞれが、それぞれの集電体21bに活物質層21aが形成された正極板P21と負極板N21と、これらの電極板と電気的に接続される集電部材(集電端子5)とを備える。また、正極板P21および負極板N21の少なくとも一方は、前述した電極板21であり、集電部材(集電端子5)が、当該電極板21の未塗工領域NCにおいて集電体21bに溶接固定されている。
すなわち、電極板21の塗工領域CRの端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2、および、活物質層21aの厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域C3を設けた構成の電極板21を用いているので、極板の活物質層21aが厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層21aの剥離や割れ、集電体21bの摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板21を用いることになり、二次電池RBの初期不良率を低減し、負荷特性を向上することができる。また、この二次電池RBに振動などの外力が作用しても、上記の不具合が生じ難いため、耐震性に加えて安全性も向上した二次電池RBとなる。
上記構成の二次電池RBにおいて、正極板P21および負極板N21は、それぞれ一様な厚みの活物質層を有する塗工領域CRをセパレータ4を介して対向配設して発電領域C1を形成している。また、正極板P21の発電領域は、負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の内側に配設されており、且つ、負極板N21の緩衝領域(第一の緩衝領域C2と第二の緩衝領域C3)は、正極板P21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の外側に配設されるようにしている。この構成であれば、負極板N21の緩衝領域C2、C3が発電領域C1の外部に形成され、正極板P21の緩衝領域を含む全塗工領域が負極板N21の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域内に形成されるので、規定の充放電容量を正確に発揮可能となる。また、充電による負極板N21上へのリチウム金属の析出を防げるので、二次電池RBの安全性が向上する。
次に、実際に所定構造の積層型リチウム二次電池を作製して、電極板に不具合が生じるか否かを確認した実施例と比較例の実験結果について説明する。
(実施例)
[正極板の作製]
正極活物質としてのLiFePO(90重量部)と、導電材としてのアセチレンブラック(5重量部)と、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(5重量部)と、を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えて各材料を分散させてスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体としてのアルミニウム箔(厚み20μm)の両面上に均一に塗布して乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して板状の正極板2を作製した。
また、所定厚みに活物質が塗工された発電領域と未塗工領域との間に、傾斜面状で幅4mmの第二の緩衝領域C3を設け、その先端に幅2mmの波状の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた。作製した正極板のサイズは、145mm×312mm(塗工領域は145mm×299mm)で、厚みは330μmであって、この正極板2を32枚用いた。
[負極板の作製]
負極活物質としての天然黒鉛(95重量部)と、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(5重量部)と、を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えて各材料を分散させてスラリーを調製し、このスラリーを負極集電体としての銅箔(厚み10μm)の両面上に均一に塗布して乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して板状の負極板3を作製した。
また、所定厚みに活物質が塗工された発電領域と未塗工領域との間に、傾斜面状で幅4mmの第二の緩衝領域C3を設け、その先端に幅2mmの波状の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた。作製した負極板のサイズは、153mm×315mm(塗工領域は153mm×307mm)で、厚みは205μmであって、この負極板3を33枚用いた。
[セパレータの作製]
また、セパレータとして、サイズ153mm×311mmで、厚み25μmのポリエチレンフィルムを64枚作製した。
[非水電解液の作製]
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、30:70の容積比で混合した混合液(溶媒)に、LiPFを1mol/L溶解して非水電解液を調整した。
[電池缶の作製]
電池缶を構成する外装ケースおよび蓋部材を、ニッケルメッキされた鉄板を用いてそれぞれ作製した。また、その寸法は、厚みは0.8mmを基準とし、缶のサイズは、長手方向×短手方向×深さ、がそれぞれ内寸で、380mm×160mm×45mmを基準としている。また、厚みが、0.8mmで、段付きの蓋部材を備えた角型電池缶を作製した。
[二次電池の組立]
正極板と負極板とをセパレータを介して交互に積層する。その際に、正極板に対して負極板が外側に位置するように、正極版32枚、負極板33枚、セパレータ64枚を積層し、この積層体をセパレータと同じ厚み25μmのポリエチレンフィルムを用いて捲回する構成として、電極群(積層体)を構築した。
正負の極板間に介装するセパレータの大きさは前述したように、153mm×311mmであり、正極板の塗工領域(145×299)、および負極板の塗工領域(153×307)に形成された活物質層を確実に被覆することができる。また、正極板および負極板の未塗工領域に、集電部材(集電端子)を接続した。
集電端子を接続した電極群を外装ケースに収容し、集電端子と外部端子とを接続し、蓋部材を取り付けて密封し、真空注液工程(注液工程とガス抜き工程)を介して注液口から非水電解液を減圧注液した。注液後に、注液口を封口して本実施形態の二次電池(実施例1)を作製した。
(比較例)
比較例の二次電池として、先に示した実施例と同じサイズで同じ枚数であり、ただし、緩衝領域C2、C3を形成していない正極板と負極板を作製し、同じサイズで同じ板厚の電池缶を用いて二次電池(比較例1)を作製した。
これらの、実施例1と比較例1との2種類の二次電池を用いて、
テスト1、電極板積層工程時の二枚取りエラー頻度比較
テスト2、二次電池の初期不良率の比較(電池作成工程での短絡および異常頻度)
テスト3、初期の負荷特性の比較(初期特性評価工程の結果)
テスト4、振動試験後の負荷特性の劣化具合の比較(振動試験前後で充放電測定)
を行った。
テスト1の二枚取りエラーとは、負極板と正極板とセパレータとを交互に積層する際に、電極板を一枚ずつ吸着して積み重ねていく工程中で、二枚重ねて吸着してしまうエラーのことであり、特に正極板において発生する。テスト2の初期不良率とは、二次電池作製後に所定の充放電容量を発揮しない(短絡含む)二次電池の割合であり、テスト3の初期の負荷特性とは、放電レート0.1Cにおける放電容量に対する放電レート1Cにおける放電容量の割合であり、テスト4の負荷特性の劣化とは、振動試験前後での前記割合の低下の程度のことである。
実施した振動試験は、3軸方向(x軸、y軸、z軸)に各3時間45分(計11時間15分)で、詳細には、各方向、周波数5Hz〜200Hz〜5Hz、加速度1G〜8G〜1Gの変動幅で、1セット15分を15回(計3時間45分)行った。
試験結果を表1に示す。
Figure 2014034708
試験の結果、本実施形態による実施例1(第一の緩衝領域C2と第二の緩衝領域C3を設けた電極板)では、二枚取りエラーは比較例1の5%から0%に改善し、初期不良率も、比較例1の5%から2%に改善されていることが判った。また、初期の負荷特性は、96.8%から98.9%に改善しており、振動試験実施後では、比較例1の負荷特性が88.3%と悪化するのに対して、実施例1では、98.0%の高い値を発揮することが明らかとなった。さらに、比較例1は、振動試験実施後に充放電を繰り返すと短絡に至った。
テスト1の二枚取りエラーの改善は、電極板乾燥時に特に境界領域にひび割れや皺などが発生し難く、プレス工程での境界領域における活物質層の割れや剥離、電極板の反り、集電体の亀裂などが抑制されることに起因していると思われる。テスト2の初期不良率の改善は、前記の要因に加えて、電池組立工程での、境界領域における活物質層の割れや剥離、集電体の摩耗や亀裂などが抑制されるためだと思われる。
テスト3、テスト4の負荷特性の改善は、境界領域に対する負荷が軽減していることに起因していると思われる。また、境界領域を波状の凹凸形状、且つ、活物質層の厚みを徐々に薄くした傾斜面状としているので、電解液に接触する面積が増大、且つ、活物質層の低密度部が存在して、電解液含浸速度が上昇し、含浸時間が短縮できる。
上記したように、電極板の塗工領域の未塗工領域との境界部に緩衝領域(第一の緩衝領域C2と第二の緩衝領域C3)を設けることにより、製造時における二枚取りエラーが改善され、初期不良率が低減する。また、製品の負荷特性の劣化も抑制できる。これらの効果は特に、大きな表面積の電極板および活物質層の塗工厚みが厚い電極板において顕著であるので、本実施形態に係る電極板構成は、塗工厚みがより厚い正極板に用いることが好ましい。
また、実施例1で用いた正極板の厚みは330μmであり、(正極)活物質層の厚みは片面で155μmである。また、負極板の厚みは205μmであり、(負極)活物質層の厚みは片面で97.5μmである。この程度の厚みの場合は、幅4mmの第二の緩衝領域C3を設け、その先端に幅2mmの波状の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設ければよいことが判った。また、これよりも大きな容量の二次電池を構成するために、活物質層の厚みが片面で例えば300μmまで厚い場合であっても、この厚みに応じて、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難いサイズの境界部を設ければよい。
また、正極板の活物質層の厚みは、例えばモバイル機器用の二次電池を作製する場合には数μm〜数十μm程度であるが、比較的大型の電力貯蔵用蓄電池として用いる場合にはより厚い、例えば、片面で50μm以上、両面では100μm以上(好ましくは150μm程度)は必要とされる。また、活物質層の厚みを過剰に厚くすると、電極抵抗が増加したり、充放電に伴う膨張や収縮による応力のために電極板の歪やしわなどが生じたりしてしまうので、片面で400μm以下、両面では800μm以下(好ましくは650μm以下)が好ましい。本実施形態に係る電極板構成は、このような比較的大型(例えば、活物質層の厚みが両面で150〜650μm程度)の正極板に好適に用いることができる。
活物質の塗工重量は活物質層の厚みと活物質の配合密度により変化する。また、活物質層への電解液の浸透性を維持して適当な充放電特性を発揮するためには、活物質の塗工重量も適当な範囲内であることが望ましい。
正極活物質の塗工重量は、片面で正極1cm当たり15mg以上、両面で正極1cm当たり30mg以上であることが好ましい。これは、正極活物質の塗工重量が、両面で正極1cm当たり30mg未満である場合は、電極体内における正極活物質の占める割合が小さくなってエネルギーの密度が低くなってしまうからである。
また、充放電容量に寄与する正極活物質(有効活物質)が両面で正極1cm当たり76mgを超えると、正極板を作製する際に、一様な厚みの活物質層にひび割れや皺などが発生することが多くなるだけでなく、塗工した全ての正極活物質を十分には活用できなくなるため、安定した性能の正極板の製造が困難になる。以上のことから、正極活物質の塗工重量は30〜76mg/cm程度が好ましいといえる。
すなわち、集電体の両面に塗工する正極活物質層の厚みが150〜650μm程度で、正極活物質(有効活物質)の塗工重量が両面で30〜76mg/cm程度の大型の正極板であっても、正極板の塗工領域の未塗工領域との境界部に緩衝領域(少なくとも第一の緩衝領域C2を含む)を設けることにより、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い、製造時における二枚取りエラーが改善され、初期不良率が低減し、製品の負荷特性の劣化も抑制可能な正極板を得ることができる。
上記したように、本実施形態によれば、電極板の未塗工領域との境界部に至る塗工領域の端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた構成としたので、緩衝領域において負荷が集中し難い構成となる。そのために、塗工領域と未塗工領域との境界に負荷が集中せず分散される構成となって、塗工する活物質層が厚くなっても、また、極板の平面サイズが大きくなっても、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を得ることができる。
また、上記第一の緩衝領域C2に加えて、塗工領域から未塗工領域にかけて、活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域C3を設けることにより、さらに負荷が集中し難い構成となり、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などをさらに効果的に抑制できる。また、電解液の浸透を促進し易い構成ともなって、電解液含浸速度が向上する。
上記構成の電極板を備えた本発明に係る二次電池は、活物質層の剥離や割れ、集電体の摩耗や亀裂などの不具合が生じ難い電極板を装着しているので、二次電池の初期不良率を低減し、負荷特性を向上することができる。また、この二次電池に振動などの外力が付加されても上記の不具合が生じ難く、負荷特性が劣化しないという耐震性に加えて、安全性も向上した二次電池となる。
次にラミネートパック式の二次電池である小型パックセルを作製して実施した実施例2〜16、比較例2〜18について、図11〜図13および表2〜4を用いて説明する。図11に本実施形態に係る小型パックセルRBPの構成を示す分解斜視図および全体の外観を示す斜視図を示す。全体外観図は、中が透けてみえるように表示している。また、図12に、小型パックセルRBPに用いた電極板(正極板21P)に設けた第一の緩衝領域C2の領域幅X1と間隔Y1を示し、図13に、領域幅X2の第二の緩衝領域C3を設けた構造(a)、構造(b)、構造(c)の実施形態を示す。
本実施例では正極板に第一緩衝領域C2および/または第二緩衝領域C3を設けて緩衝領域有無の効果を比較している。すなわち、いずれか一つでも緩衝領域を設けた正極板が21Pであり、緩衝領域を設けていない正極板は2Pと称する。また、負極板には緩衝領域を設けていないので3Pと称する。ここで実施例2〜16、比較例2〜18で使用する正極活物質αは、以下の方法で合成した。
[LiFe1−xZrx1-ySiyの合成]
出発原料にリチウム源としてLiCHCOO、鉄源としてFe(NO・9HO、ジルコニウム源としてZrCl、リン源としてHPO(85%)、シリコン源としてSi(OCとを使用した。リチウム源であるLiCHCOOを1.3196gとして、Li:Fe:Zr:P:Siがモル比で1:0.974:0.026:0.974:0.026となるように上記各物質を秤量した。
これらを30mlのCOHに溶解させ、室温でスターラーにて48時間撹拌した。その後、40℃の恒温槽内にて溶媒を除去し、茶褐色の粉末を得た。得られた粉末に対して15重量%のスクロースを添加した後に、メノウ乳鉢でよく混合し、ペレット状に加圧成形した。これを500℃12時間、窒素雰囲気下で焼成を行い、単相粉末を合成した。得られた正極活物質PのZrの置換量xは0.025、Siの置換量yは0.025、格子定数は(a,b,c)=(10.330,6.008,4.694)であった。
次に、Li:Fe:Zr:P:Siがモル比で1:0.984:0.016:0.968:0.032となるように秤量し、上記と同様の方法で正極活物質Qを作製した。得られた正極活物質QのZrの置換量xは0.015、Siの置換量yは0.03、格子定数は(a,b,c)=(10.326,6.006,4.685)であった。また、Li:Fe:Zr:P:Siがモル比で1:0.895:0.105:0.790:0.210となるように秤量し、上記と同様の方法で正極活物質Rを作製した。得られた正極活物質RのZrの置換量xは0.1、Siの置換量yは0.2、格子定数は(a,b,c)=(10.337,6.015,4.720)であった。
さらに、Li:Fe:Zr:P:Siがモル比で1:1:0:1:0となるように秤量し、上記と同様の方法で正極活物質S(LiFePO)を作製した。なお置換量x,yはICP質量分析装置ICP-MS7500cs(Agilent Technologies社製)を用い、検量線法により得られた結果である。格子定数は先に記載した手順にて求めた値である。
[正極板の作製]
得られた正極活物質A(P、Q、R)、アセチレンブラックB、アクリル系樹脂C、カルボキシメチルセルロースDを、A:B:C:D=100:3.5:5:1.2wt%の比率で混合し、フィルミックス80−40型(プライミクス社製)を用いて室温下で撹拌混合して水性の電極ペーストを得た。
この電極ペーストを圧延アルミニウム箔(厚さ20μm)の片面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥した。その後、プレス加工して正極板2P(塗工面サイズ:28mm(縦H1)×28cm(横L1))を得た。なお、得られた正極板2Pの平均活物質塗布量5mg/cm、電極密度2.0g/cmであった。
[第一の緩衝領域を有する正極板の作製]
得られた正極活物質A、アセチレンブラックB、アクリル系樹脂C、カルボキシメチルセルロースDを、A:B:C:D=100:5:6:1.2wt%の比率で混合し、フィルミックス80−40型(プライミクス社製)を用いて室温下で撹拌混合して水性の電極ペーストを得た。この電極ペーストを圧延アルミニウム箔(厚さ20μm)の片面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥した。塗工の際、コーターを塗工方向と垂直な方向に振動させることで、所定量に活物質が塗工された発電領域CRと未塗工領域NCとの間に、領域幅X1、凹凸の間隔Y1に設計した凹凸形状を有する第一の緩衝領域C2を設けた(図12参照)。その後、プレス加工して正極板21P(塗工面サイズ:28mm(縦H1)×28cm(横L1))を得た。なお、得られた正極板21Pの平均活物質塗布量5mg/cm、電極密度2.0g/cmであった。
[第二の緩衝領域を有する正極板の作製]
得られた正極活物質A、アセチレンブラックB、アクリル系樹脂C、カルボキシメチルセルロースDを、A:B:C:D=100:5:6:1.2wt%の比率で混合し、フィルミックス80−40型(プライミクス社製)を用いて室温下で撹拌混合して水性の電極ペーストを得た。この電極ペーストを、圧延アルミニウム箔(厚さ20μm)の片面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥した。塗工の際、固形分濃度が35%〜55%の範囲で複数のスラリーを準備し、それぞれを所定量に塗工することで、発電領域CRと未塗工領域NCとの間に、領域幅X2の傾斜を有する第二の緩衝領域C3を備えた電極を得た(図2参照)。さらに、各電極において、第二の緩衝領域C3の傾斜構造が直線的なもの、上に凸のもの、下に凸のものの3種に分類し、それぞれ構造(a)、構造(b)、構造(c)とした。その後、プレス加工して正極板21P(塗工面サイズ:28mm(縦H1)×28cm(横L1))を得た。なお、得られた正極板21Pの平均活物質塗布量5mg/cm、電極密度2.0g/cmであった。
[負極板の作製]
天然黒鉛E、スチレンブタジエンゴムF、カルボキシメチルセルロースDを、E:F:D=98:2:1wt%の比率で混合し、2軸遊星プラネタリミキサー(プライミクス社製)を用いて室温下で撹拌混練して水性の電極ペーストを得た。この水性の電極ペーストを、圧延銅箔(厚さ10μm)上にダイコーターを用いて片面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥し、プレス加工して負極板3P(塗工面サイズ:30mm(縦H1に相当)×30cm(横L1に相当))を得た。なお、得られた負極板3Pの平均活物質塗布量3mg/cm、電極密度1.5g/cmであった。
[電池の作製]
作製した正極板2P、21P及び負極板3Pを130℃で24時間減圧乾燥した後に、ドライAr雰囲気下のグローボックス内に入れた後に、正極板2P、21Pに接着フィルム付きのアルミニウム製タブリード51を、負極板3Pに接着フィルム付きのニッケル製のタブリード52をそれぞれ超音波溶接した。続いて正負極板を組み合わせ、グローボックス内で、負極板3Pの塗工面が隠れるようにセパレータ4としてポリオレフィンの微多孔膜(サイズ:30mm(縦)×30cm(横)、厚さ25μm)を積載し、塗工面が中心に重なるように正極板(2Pもしくは21P)を重ね単セルを作製した。
さらに、アルミラミネート袋4Aで単セルを挟み、タブリードの接着フィルム53を挟むようにアルミラミネートの3辺を熱溶着(熱溶着部HW)した。未溶着の1辺から、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)を体積比1:2で混合した溶媒に1mol/LになるようにLiPF6を溶解させた電解液を単セルへ注液し、この最後の1辺を10kPaの減圧下で熱溶着して電池(小型パックセルRBP)を得た。電解液の注液量は、各電池で使用する電極の厚さに準じて適宜決定しており、実際に作製した電池の正極板、負極板およびセパレータに電解液が十分浸透する量とした。
表2、表3、表4に各実施例2〜16と比較例2〜18の各仕様と実験結果を示す。表2には、実施例2〜6、比較例2〜7および17の各仕様と実験結果を示し、表3には、実施例7〜12、比較例2、8〜13、17の各仕様と実験結果を示し、表4には、実施例13〜16、比較例2、14〜18の各仕様と実験結果を示す。
これらの表2〜4に記した実施例2〜16および比較例2〜18について、25℃における初期放電容量、0℃における初期放電容量を測定した。また、これらを25℃環境下にて3500サイクルの充放電試験を行なった後、再び25℃における初期容量、0℃における放電容量を測定した。この測定結果を表2〜4に示す。
放電容量は0.1C−CCCV充電(定電流定電圧充電:cut電圧3.6V、cut電流0.01C)した後の0.1C−CC放電(定電流放電:cut電圧2.0V)における容量とした。充放電サイクルは、1.0C−CCCV充電(cut電圧3.6V、cut電流0.1C)、1.0C−CC放電(cut電圧2.0V)にて行った。ただし、表中の数値は各セルについて25℃における初期放電容量を100としたときの比率で示している。
表2に、第一の緩衝領域C2を設けた実施例2〜6、および比較例2〜7、17をまとめた。比較例3〜7は第一の緩衝領域C2を設けた例であり、比較例2、17は緩衝領域を設けていない例である。この結果より、活物質にLiFe1−xZr1−ySiを用い、且つ正極板に第一の緩衝領域C2を設けた場合、その寸法に関わらずサイクル後の25℃容量、0℃容量ともに向上が確認された。
表3に、第二の緩衝領域C3を設けた実施例7〜12、および比較例2、8〜13、17をまとめた。比較例8〜13は第二の緩衝領域C3を設けた例であり、比較例2、17は緩衝領域を設けていない例である。この結果より、活物資にLiFe1−xZr1−ySiを用い、且つ正極板に第二の緩衝領域C3を設けた場合、その寸法および構造に関わらず、サイクル後の25℃容量、0℃容量ともに向上が確認された。
表4に、第一の緩衝領域C2および第二の緩衝領域C3の両方の緩衝領域を設けた場合の実施例13〜16、および比較例2、14〜18をまとめた。比較例14〜16、18は両方の緩衝領域を設けた例であり、比較例2、17は緩衝領域を設けていない例である。この結果より、両方の緩衝領域を設けることによる相乗効果が確認された。
実施例16より、正極活物質Qのように組成が、LiFe1−xZr1−ySiで格子定数が所定の範囲内(10.326≦a≦10.335,6.006≦b≦6.012,4.685≦c≦4.714)であれば十分な効果が得られる。しかし、比較例18より、組成がLiFe1−xZr1−ySiであっても、格子定数が範囲外である正極活物質Rを用いた場合は、十分な効果が得られない。
上記の効果は、体積膨張収縮の小さい活物質を用いたことと、未塗工部の構造を工夫したことにより、サイクル中の電極の膨張収縮による剥離を防ぎ、電極抵抗増加を抑制した結果と考えられる。
Figure 2014034708
Figure 2014034708
Figure 2014034708
そのために、本発明に係る電極板および二次電池は、電極板の大型化および電池の性能安定化が求められる積層型の大容量蓄電池に好適に利用可能となる。
1 電極群
2 正極板
3 負極板
4 セパレータ
5 集電端子
10 電池缶
11 外装ケース
12 蓋部材
20 金属箔
21 電極板
23 境界部
23A 波状の凹凸形状
23B 角張った凹凸形状
C1 発電領域
C2 第一の緩衝領域
C3 第二の緩衝領域
CR 塗工領域
NC 未塗工領域
RB 二次電池
RBP 小型パックセル

Claims (6)

  1. 集電体と該集電体上に形成される活物質層とを含む電極板であって、
    活物質層を形成した塗工領域と活物質層を形成していない未塗工領域とを有し、前記未塗工領域との境界部に至る前記塗工領域の端部に、平面視で非直線の凹凸形状を有する第一の緩衝領域を設けたことを特徴とする電極板。
  2. 前記塗工領域から前記未塗工領域にかけて、活物質層の厚みを徐々に薄くした第二の緩衝領域を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電極板。
  3. 前記電極板は正極板であって、一様な厚みの活物質層を有する塗工領域において、前記活物質層に含まれる有効活物質の塗工重量が、両面で30〜76mg/cmであることを特徴とする請求項1または2に記載の電極板。
  4. 前記電極板は正極板であって、一様な厚みの活物質層を有する塗工領域における活物質層の厚みが、両面で150〜650μmであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電極板。
  5. 前記電極板は正負の電極板を含み、それぞれ活物質層を有する塗工領域をセパレータを介して対向配設して発電領域を形成し、正極板の前記発電領域は、負極板の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の内側に配設されており、且つ、負極板の前記緩衝領域は、正極板の一様な厚みの活物質層を有する塗工領域の外側に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電極板。
  6. それぞれが、それぞれの集電体に活物質層が形成された正極板と負極板と、これらの電極板と電気的に接続される集電部材とを備え、前記正極板および前記負極板の少なくとも一方は、請求項1から5のいずれかに記載の電極板であり、前記集電部材は、前記未塗工領域において前記集電体に溶接固定されていることを特徴とする二次電池。
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