JPWO2013187022A1 - 光学的センサ - Google Patents

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Abstract

光学的センサは、投入部と、固定部と、判定部とを有する。投入部は上側に設けられている。試料中に含まれるアナライトと反応するアクセプタを固定した担体が配置される固定部は、投入部の下方に設けられている。判定部は、第1金属層と、第2金属層と、中空領域とを含む。第1金属層は電磁波が供給されるように形成されている。第2金属層は第1金属層に対向している。中空領域は第1金属層と第2金属層とに挟まれている。投入部と固定部と中空領域は、投入部から中空領域へ向かって試料が流れる流路の一部を構成している。

Description

本発明は、例えば、ウィルス等の検知に使用できる光学的センサに関する。
図9は、ウィルス検知等に使用可能な光学的センサ900の断面模式図である(例えば、特許文献1)。光学的センサ900は、第1金属層902と第2金属層903とを有する。第1金属層902の下面と第2金属層903の上面とは対向している。第1金属層902は保持部905に固定され、第2金属層903は保持部906に固定されて、それらの形状が保持されている。第1金属層902の厚さは30nm〜45nmである。第2金属層903の厚さは100nm以上である。
第1金属層902と第2金属層903との間には中空領域904が設けられている。中空領域904は、溶媒908A、非特異的検体908B、被検出物質(アナライト)908Cなどを含有する試料908で充填されるように構成されている。第1金属層902の下面と、第2金属層903の上面の少なくとも一方に、複数のアクセプタ907が物理吸着されている。
電磁波源の一種である光源909から第1金属層902に供給される光は、第1金属層902と中空領域904との第1界面902Bと、第2金属層903と中空領域904との第2界面903Aとの間で、光学的に共鳴することができる。試料908中にアクセプタ907と特異的に結合するアナライト908Cが存在すれば、アクセプタ907とアナライト908Cとが特異的結合し、第1界面902Bや第2界面903Aの誘電率が変化する。その結果、光学的な共鳴の条件が変化し、光源909から供給される光909Aに対する共鳴吸収波長が変化する。その変化を色の変化909Bとして検知部910にて検知し、検出することができる。検知方法として目視などを利用できる。
光学的センサ900はプリズムを必要としない。また、光源909から供給される光909Aは、特定の偏光状態やコヒーレンスを持つ必要がない。その結果、光学的センサ900は小型で簡易な構成を有する。
国際公開第2010/122776号
本発明は、簡単な構成で検出感度の高い光学的センサである。本発明の第1の光学的センサは、投入部と、固定部と、判定部とを有する。試料を投入するための投入部は上側に設けられている。固定部は、試料中に含まれるアナライトと反応するアクセプタを表面に固定した担体を配置するために、投入部の下方に設けられている。判定部は試料中のアナライトの有無を判定するために設けられている。判定部は、第1金属層と、第2金属層と、中空領域とを含む。第1金属層は電磁波が供給されるように形成されている。第2金属層は第1金属層に対向するように形成されている。中空領域は第1金属層と第2金属層とに挟まれている。投入部と固定部と中空領域は、投入部から中空領域へ向かって試料が流れる流路の一部を構成している。この構成において、試料中にアナライトが存在した場合に、このアナライトとアクセプタとが十分に反応することが可能となり、判定部における誘電率が他の領域と比べて大きく変化する。そのためこの光学的センサは簡単な構成で高い検出感度を有する。
また、本発明の第2の光学的センサは、投入部と、判定部とを有する。投入部は試料を投入するために設けられ、判定部は試料中に含まれるアナライトの有無を判定するために設けられている。判定部は、第1の光学的センサと同様に形成され、投入部と判定部の中空領域は、投入部から中空領域へ向かって試料が流れる流路の一部を構成している。そしてこの流路における判定部より上流に、流路に対して突出する突起部が形成されている。この構成において、試料中にアナライトが存在した場合に、このアナライトとアクセプタとの反応により生成する凝集体が判定部に到達せず、アクセプタを含む担体が突起部の上流に蓄積し、判定部における誘電率が変化しない。試料中にアナライトが存在しない場合、凝集体は生成されず、アクセプタを含む担体が判定部に蓄積し、判定部における誘電率が他の領域と比べて大きく変化する。そのためこの光学的センサは簡単な構成で高い検出感度を有する。
図1は本発明の実施の形態1における光学的センサの断面図である。 図2は図1に示す光学的センサの要部断面図である。 図3は図1に示す光学的センサにおいて凝集体が形成された際の概念図である。 図4は図1に示す光学的センサの電磁界シミュレーションの解析モデルの概念図である。 図5は図1に示す光学的センサの電磁界シミュレーションの解析結果を示す図である。 図6は図1に示す光学的センサの流路の電界強度の分布を表す図である。 図7Aは本発明の実施の形態1における他の光学的センサの要部断面図である。 図7Bは本発明の実施の形態1におけるさらに他の光学的センサの要部断面図である。 図8Aは本発明の実施の形態2における光学的センサの、試料にアナライトが存在する場合の要部断面図である。 図8Bは図8Aに示す光学的センサの、試料にアナライトが存在しない場合の要部断面図である。 図9は従来の光学的センサの断面図である。
本発明の実施の形態の説明に先立ち、図9に示す光学的センサ900の課題を説明する。前述のように、光学的センサ900の中空領域904内にある第1金属層902の下面、第2金属層903の上面の少なくとも一方には、複数のアクセプタ907が物理吸着されている。しかし、中空領域904の高さ(鉛直方向の長さ)がナノサイズである場合、複数のアクセプタ907を金属層上で十分に分散させた状態で固定化させることは困難である。そのため、アクセプタ907同士が一部に固まり、凝集した状態で物理吸着する場合がある。この場合、光学的センサ900のノイズが大きくなる。
また、反応領域は中空領域904、すなわちナノサイズの空間である。そのため、複数のアクセプタ907が金属層上に十分に分散して固定化されていても、アクセプタ907とアナライト908Cとが十分に反応できない場合がある。結果として、検出感度が十分でない場合がある。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光学的センサ100の概略構成を示す断面図、図2は光学的センサ100の要部断面図である。
光学的センサ100は、MIM(Metal Insulator Metal)型のセンサデバイスである。
光学的センサ100は、投入部6と、固定部9と、判定部5とを有する。試料50を投入するための投入部6は上側に設けられている。固定部9は、試料50中に含まれるアナライト51と反応するアクセプタ7を表面に固定した担体8を配置するために、投入部6の下方に設けられている。判定部5は試料50中のアナライト51の有無を判定するために設けられている。
判定部5は、第1金属層2と第2金属層3(以下、金属層2、3)と、中空領域4とを含む。金属層2、3は金、銀等の金属で構成されている。金属層2は電磁波が供給されるように形成され、この電磁波を透過可能である。金属層3は金属層2に対向するように形成されている。中空領域4は金属層2と金属層3とに挟まれている。金属層2を透過した電磁波が金属層2と金属層3との間で光学的に共鳴するように判定部5は構成されている。すなわち、金属層2は、上面2Aと、下面2Bとを有し、上面2Aの側から電磁波が供給されるように構成されている。金属層3は、上面3Aと、下面3Bとを有し、金属層2と中空領域4を介して上面3Aに電磁波が供給されるように構成されている。金属層3の上面3Aは、金属層2の下面2Bに対向するように設けられる。
金属層2の上面2Aから入射される電磁波が可視光であり、金属層2が金で形成されている場合、金属層2は5nm〜45nmの範囲内の厚さを有することが望ましい。すなわち、金属層2は、電磁波として、可視光帯を含む光を透過可能である。
また金属層3が金で形成されている場合、金属層3は100nm以上の厚さを有することが望ましい。厚さが100nm未満の場合、入射された電磁波は金属層3を透過し、中空領域4内へ反射される電磁波の量が減ってしまう。
なお、金属層2、3は面状の層のみに限定されず、細かい金属粒子が一面に敷き詰められた状態でもよい。
このように、金属層2は概ね100nm以下の厚みを有するので単独ではその形状を維持できない。金属層2の上面2Aは保持部10に固定され、その形状が保持されている。同様に、金属層3は保持部11に固定されて保持されている。保持部10は電磁波を金属層2へ効率良く供給させる必要がある。そのため保持部10は電磁波を減衰させにくい材質で形成される。電磁波が可視光の場合、保持部10は、光を効率的に透過させるガラスや透明プラスチック等の透明な材料で形成される。保持部10の厚みは機械強度的に許容できる範囲で、できるだけ小さい方が好ましい。
また、光学的センサ100の感度を高くするためには、供給される光等の電磁波が金属層3を透過しないことが好ましい。したがって、保持部11は光等の電磁波を遮断する材料より形成されることが好ましい。例えば、保持部11は100nm以上の厚みを有することが好ましく、ガラスやプラスチックの他、金属や半導体等より形成される。
アクセプタ7とは、特定の被検出物質であるアナライト51と特異的結合をする捕捉体である。例えば、抗体、受容体タンパク、アプタマー、ポルフィリン、モレキュラーインプリンティング技術により生成された高分子などを指す。複数のアクセプタ7は、金属、樹脂などからなる核材15の表面に固定化され担体8を形成している。アクセプタ7を核材15へ固定する方法は限定されないが、例えば化学吸着を適用することができる。例えば、シランカップリング反応や自己組織化単分子膜を介して核材15にアクセプタ7を化学吸着させて固定することができる。
核材15の大きさ(直径)は、光学的センサ100の上方より入射される電磁波の波長の1/10以下であることが好ましい。なおここでの波長は、中空領域4内の屈折率の影響を加味した波長を指している。核材15の大きさが入射される電磁波の波長の1/10を超える場合、ミー散乱の影響が強い。一方、核材15の大きさが入射される電磁波の波長の1/10以下の場合、レイリー散乱の影響が強くなる。レイリー散乱の散乱強度は半径−6に比例するため非常に小さく、散乱の影響がほぼ無視できる。そのため、光学的センサ100の感度を向上させることができる。例えば、光学的センサ100の上方から入射する電磁波として可視光(特に、観察に用いる500〜600nmの波長の光)を用いた場合には、核材15の大きさは50〜60nm以下であることが好ましい。散乱の影響が大きい場合、光の直進性が失われ、観察光がうまく観察できない虞がある。
固定部9には担体8が配置される。そのため、固定部9は、担体8が固定されやすい材質からなることが望ましい。固定部9は、例えば、高分子、ポリマー、金属、セラミクス、ガラス、シリコンのいずれかよりなる。プロセス上の容易性の観点より、固定部9は金属からなり、中空領域4に形成された金属層3と一体化し形成されていることが好ましい。その中でも担体8が固定化されやすい材質としては、例えばガラスや金属が好ましい。ガラスや金属の場合、固定化のための表面処理が容易である。
なお担体8は、固定部9に物理吸着により配置されていることが好ましい。すなわち、固定部9は、担体8を物理吸着可能であることが好ましい。物理吸着では、固定部9と担体8との界面、および担体8同士の界面に働くファンデルワールス力が利用される。担体8は、溶液などに混入し、担体8を含んだ溶液を固定部9に滴下し、乾燥させることによって固定化される。
なお、担体8の、固定部9への他の配置方法として化学結合を用いても構わない。化学結合を用いて配置させた場合は、試料50を投入した際に担体8を固定部9から剥離させやすい結合状態で担体8を配置することが好ましい。
あるいは、固定部9は、担体8を剥離させやすい材質で構成されていることが望ましい。例えば、固定部9の表面に剥離促進層(図示せず)を塗布する方法がある。剥離促進層は、試料に含まれる成分で溶解あるいは分解されるような成分で形成されている。試料50が唾液の場合は、唾液に含まれる酵素(例えばアミラーゼ)で溶解するでんぷんなどを固定部9の表面に塗布することによって、剥離促進層を形成できる。剥離促進層を形成した後、担体8を固定化させればよい。剥離促進層が形成されていることによって、試料50が光学的センサ100に投入された際に、担体8を固定部9より効率良く剥離させることができる。
担体8を固定部9から剥離させやすくする他の方法として、担体8を剥離促進層で被覆する方法がある。この場合、担体8を剥離促進層で覆い、剥離促進層で被覆された担体8を固定部9に固定することによって、担体8を固定部9に固定することができる。この場合も、剥離促進層が形成されていることによって、試料50が光学的センサ100に投入された際に、担体8を固定部9より効率良く剥離させることができる。
固定部9に配置されていた複数の担体8は、例えばファンデルワールス力による弱い力で物理的に固定されている。そのため、試料50が投入部6から投入されると、試料50の流れにより固定部9から剥がれて矢印13の方向へ流され、中空領域4に浮遊する。このように、投入部6と固定部9と中空領域4は、投入部6から中空領域4へ向かって試料50が流れる流路の一部を構成している。
固定部9から判定部5までの間の部分は、担体8と試料50とが反応する反応領域14として用いることができる。なお、担体8と試料50との反応がすばやく進行する場合、固定部9から判定部5までの間の部分は短くてもよく、なくてもよい。すなわち、固定部9と判定部5とが隣接していてもよい。
試料50は、液体、ゲルなどの流体である媒質53と、検体であるアナライト51と、非特異的検体52とを含有している。試料50中にアクセプタ7と特異的に反応するようなアナライト51が存在する場合、アナライト51とアクセプタ7とが特異的反応を起こし凝集体16を形成する。このように凝集体16を形成する様子を、図3を参照しながら説明する。図3は、試料50にアナライト51が含まれている場合におけるアクセプタ7とアナライト51の特異的結合を示す概念図である。
担体8の表面のアクセプタ7は、非特異的検体52とは特異的に結合せず、アナライト51のみと選択的に特異的結合を起こす。そして、複数の担体8がアナライト51を介して結合して凝集体16を形成する。
図3の例では、担体8Aは、核材15Aと、核材15Aの表面に固定された複数のアクセプタ7Aを有する。そして複数のアクセプタ7Aの1つがアナライト51に特異的に結合する。また、担体8Bは、核材15Bと、核材15Bの表面に固定された複数のアクセプタ7Bを有する。そして複数のアクセプタ7Bの1つがアナライト51に特異的に結合する。このように、アナライト51を挟んで担体8A、8Bが結合して1つの凝集体16が形成される。
担体8A、8Bはそれぞれ複数のアクセプタ7A、7Bを有する。そのため、複数のアクセプタ7A、7Bがさらに別のアナライト51と特異的に結合することにより、さらに多くの担体が結合されてサイズの大きな凝集体16を作ることが可能となる。
このように、凝集体16は複数の担体8がアナライト51を介して結合して形成され、種々の形状になり得る。ここでは、担体8が少なくとも2個以上結合したものを凝集体16といい、その直径とは、図3に示すように凝集体16の最大径Rを指すものとする。
そして、凝集体16が判定部5にトラップされることによって、試料50中にアナライト51が存在するか否かを判定することができる。
判定部5の中空領域4を流れて来た検査済みの試料50は、排出領域12に流れ、貯留される。排出領域12は、中空領域4に繋がり、試料50の流路における中空領域4より下流に位置する。中空領域4の高さ(鉛直方向の長さ)D1と排出領域12の高さ(鉛直方向の長さ)D2とは、D1>D2の関係となるように形成されている。すなわち、排出領域12の高さD2は、中空領域4の高さD1(金属層2の下面2Bと金属層3の上面3Aとの間隔)よりも小さい。排出領域12が、媒質53、非特異的検体52、あるいはアナライト51と反応しなかった担体8を通し、凝集体16が通らないように高さD2が設定されている。つまり、高さD2は、担体8の径より大きく図3に示す凝集体の径Rより小さい値に設定されている。その結果、凝集体16が判定部5にトラップされる。例えば、高さD1は700〜1000nm、高さD2は350〜750nmに設定される。この場合、流路において試料50は、一般的な意味で流れるというより、むしろ、毛細管現象により移動する。
なお、流路における試料50の流れを円滑にするため、中空領域4の幅(矢印13と高さD1とに直交する方向の長さ)は、5〜10mm程度に設定されている。したがって、凝集体16を中空領域4にトラップするために排出領域12の幅を小さくすると、試料50を流すことが困難になる。そのため、上述のように、D1>D2とすることが好ましい。
次に、図2、図4〜図6を参照しながら光学的センサ100の動作について説明する。図2に示すように、金属層2の上面2Aの上方には、電磁波源62が配置されている。電磁波源62は金属層2の上面2A上方から金属層2へ電磁波61を与える。なお、本実施の形態において電磁波61は光であり、電磁波源62は光源である。電磁波源62としては、特別な検出器を用いることなく人が容易に波長の変化を検知できる可視光光源であることが好ましい。
金属層2の上方から入射角θ(図示せず)で上面2Aに与えられた電磁波の一部は、上面2A、下面2Bで反射されて、反射角−θ(図示せず)の方向に金属層2から上方へ向けて伝搬していく。なお、金属層2の鉛直方向と電磁波の入射方向との間の角度をθとする。また、金属層2の上方から入射された電磁波のうち、金属層2で反射されて金属層2から上方に向けて角度−θの方向へ伝搬していく電磁波を第1電磁波と呼ぶ。
しかしながら、金属層2の上面2A、下面2Bで反射されなかった大部分の電磁波は、金属層2を透過して中空領域4を伝搬し、金属層3の上面3Aに到達する。金属層3の厚みが100nm以上と十分に厚いとき、金属層3の上方より到来した電磁波のすべては金属層3において反射され、再び金属層2の下面2Bに向けて中空領域4内を伝搬していく。そして、金属層2の下面2Bに到達した電磁波の一部は金属層2を透過し、金属層2から上方へ角度−θの方向で伝搬していく。以下、中空領域4から金属層2を透過し、金属層2から上方に向けて角度−θの方向へ伝搬していく電磁波を第2電磁波と呼ぶ。
また、金属層2の下面2Bに到達し、金属層2を透過しなかった電磁波の大部分は金属層2の下面2Bまたは上面2Aで反射され、再び、中空領域4内を下方へ向けて伝搬していく。ここで、金属層2の上方において、第1電磁波と第2電磁波とは干渉しあい、特に、(式1)の条件を満たしたときには弱めあい、逆に、(式2)の条件を満たした時には強めあう。
Figure 2013187022
Figure 2013187022
このような干渉条件は、金属層2および金属層3の形状のうち、主に厚みと、金属層2と金属層3の間の距離と、金属層2の誘電率(屈折率)、金属層3の誘電率(屈折率)、中空領域4内の屈折率によって制御可能である。
図2に示すように、金属層2の上面2Aの上方には光等の電磁波63を検知する検知部64が配置される。電磁波源62から与えられた電磁波61を光学的センサ100が受けた時に、光学的センサ100から反射又は輻射された光等の電磁波63を検知部64が受信する。なお、検知部64は必ずしも必要ではない。電磁波61が可視光の場合には、ユーザ自身の目で電磁波61の色の変化、強度を検知できる。これにより簡易で安価に光学的センサ100を利用できる。
図2に示したように、凝集体16は判定部5にトラップされると、次に流れてくる凝集体16も先にトラップされた凝集体16により中空領域4が遮断される。この繰り返しによって、凝集体16は判定部5の中空領域4内でとどまる。すなわち、試料50中に存在する凝集体16より径の小さい、担体8、非特異的検体52、媒質53は判定部5を通過できるが、担体8より大きな径を有する凝集体16は判定部5を通過できない。
凝集体16が判定部5内でとどまることにより、金属層2、3間の媒質53の誘電率(屈折率)、及び、誘電率の分布が変化する。その結果、金属層2の上方において電磁波が強めあう、または、弱めあう電磁波波長λが変化する。電磁波波長λは(式1)、(式2)により導出される。すなわち、検知部64で検知される電磁波の周波数分布(すなわち電磁波間の干渉状態)が変化する。
その結果、入射波として可視光帯を含む光を光学的センサ100へ入射した場合には、金属層2から上方へ伝搬していく光の色が試料50投入前と比べて変化する。この光の色変化を人が目で検知することにより、試料50中のアナライト51の存在有無を確認することができる。
一方、試料50中にアナライト51が存在しない場合には、凝集体16ができないので、アクセプタ7が固定化された担体8は試料50と一緒に流れていく。このため、判定部5の誘電率は、アナライト51が存在し凝集体16ができた場合と異なり変化しないので金属層2から上方へ伝搬していく電磁波間の干渉状態も変化しない。その結果、入射波として可視光帯を含む光を光学的センサ100へ入射しても、金属層2から上方へ伝搬していく光の色は試料投入前と比べて色が変化しない。このように、金属層2から上方へ伝搬してくる電磁波の状態変化を検知することにより、判定部5内の中空領域4での特異的結合の有無を確認することができる。すなわち、家庭においてもユーザは、光学的センサ100を用いて容易にアナライト(例えば、ウィルス)の存在有無を確認することができる。
光学的センサ100を家庭用のセンサとして使うためには、病院などで使われる業務用のセンサに比べてより高い検出感度と使い勝手の良さが求められる。
光学的センサ100では、中空領域4と、中空領域4が形成されない領域とが一体化している。そして中空領域4が形成されていない領域に担体8を配置するための固定部9が設けられている。そのため、担体8を固定部9に容易に固定させることができる。
また、投入部6が光学的センサ100の上方に形成されているため、試料50を投入しやすい、さらに、投入部6の下方に担体8が固定化されている固定部9が設けられている。すなわち固定部9の上方に投入部6が形成されているので、投入部6から担体8を固定部9に容易に固定させることができる。
また、担体8を固定化する際には、固定部9を表面処理しておくことが好ましい。光学的センサ100では、固定部9が中空領域4とは異なる位置に設けられているため、中空領域4の高さD1に関係無く容易に固定部9を表面処理することができる。その結果、光学的センサ100内に十分に分散した状態で担体8を固定化させることができる。そして、試料50が投入された際に、担体8を剥がしやすくできる。
試料50の流れに伴い、担体8が試料50と共に中空領域4へと流れていき、アナライト51が存在した場合のみ特異的反応を起こし凝集体16が形成される。すなわち前述のように、光学的センサ100は、固定部9から判定部5までの間を担体8と試料50とが反応する反応領域14として用いることができる。したがって、中空領域4内にアクセプタ7を固定する場合に比べ、十分な反応時間を得られる。また、アクセプタ7と担体8との接触頻度を増大させられるため、確実に反応させることができる。その結果、光学的センサ100は高い検出感度を有する。
光学的センサ100においては、複数のアクセプタ7が固定された担体8が光学的センサ100内に配置されている。そのため、ユーザは検体となる試料50を滴下するだけで簡易的に検査することができる。
上述の理由から、投入部6は、固定部9の鉛直上に設けられていることがより好ましい。この配置により、担体8を固定部9へ固定しやすくなるとともに、光学的センサ100に試料50を投入した際に、担体8が固定部9より剥離しやすくなる。
なお、投入部6には、フィルター(図示せず)を配置することが望ましい。フィルターにより試料50中に混入したゴミなどの不要物を取り除くことができる。
なお、金属層2および金属層3は、少なくとも判定部5の上方および下方に形成されていれば良い。排出領域12の上面、下面の材質は限定されないが、中空領域4と同じ材質、すなわち金属層2、3であることがプロセス上好ましい。
なお、反応領域14は、固定部9から判定部5までの間の領域としたが、固定部9の上方、すなわち投入部6から固定部9までの間も反応領域14として用いることができる。図1において、反応領域14の上面及び下面は金属層2、3で構成され、反応領域14の高さを中空領域4と同じ高さD1としているが、反応領域14の高さはD1よりも大きいことが望ましい。例えば、投入部6を固定部9及び反応領域14の鉛直上に形成すれば、このような状況を達成できる。
なお、凝集体16が試料50の流れ(矢印13)により判定部5から容易に流れ出さないように、判定部5内に凝集体を保持する構造を設けてもよい。例えば、判定部5に面した金属層2、3の一部表面の状態を粗面化し、摩擦係数を上げる構造を設けてもよい。
なお、判定部5は、中空領域4を含み、さらに中空領域4と排出領域12との接続部分を含んでいることが好ましい。これにより、凝集体16の影響が反映されやすくなる。
なお、排出領域12に吸引材を設け、中空領域4内の試料50を吸引させてもよい。あるいは、排出領域12を大気圧よりも低い圧力に保っておいて、試料50を入れると同時に排出領域12を中空領域4内に開放することで、圧力差により吸引させてもよい。
なお、排出領域12の先に貯留部(図示せず)を設けてもよい。あるいは、排出領域12は、光学的センサ100外部へと貫通していてもよい。しかし、判定済の試料50が外部に排出されない機構であることが望ましい。貯留部を設ける場合、貯留部の高さ(鉛直方向の長さ)は、排出領域12の高さより大きいことが好ましい。貯留部の体積を大きくすることによって、毛細管現象で試料50が浸透し続けるようになり反応を進行させやすくすることができる。
なお、金属層2の下面2Bおよび金属層3の上面3Aの一部にそれぞれ超音波発生源(図示せず)を設けることが好ましい。この構成により、超音波を使用して凝集を加速することも可能である。これにより、中空領域4の上方に存在する担体8は超音波発生源が発生する超音波により移動しアナライト51と結合し易くなる。また、金属層2、3の間に超音波の定在波が発生し、金属層2、3の間の所定領域に担体8とアナライト51が集められる現象が発生する。そのため、担体8とアナライト51とが結合する確率が向上する。
なお、保持部10の上面に加熱源としてのヒータ(図示せず)を設けることが好ましい。この構成により、中空領域4の中の試料50が加熱され担体8、アナライト51の運動エネルギーが増大して特異的結合が加速される。例えば、担体8およびアナライト51の運動が加速されるためにそれらが接触する確率が増え、それらが特異的結合して凝集体16が生成しやすくなる。このように、光学的センサ100の中空領域4を加熱することにより、担体8とアナライト51の特異的結合が起こりやすくなりアナライト51の凝集を加速することが可能となる。なお、ヒータの設置場所は限定されない。
なお、保持部10の上面および保持部11の下面の近傍にそれぞれ磁界発生源(図示せず)を設け、担体8の核材15を磁界の方向に引き寄せられるように磁性体で構成することが好ましい。この構成により、中空領域4の上方から下方に向けて磁界を発生させると、担体8は磁界に引き寄せられてアナライト51と結合し易くなる。このように、光学的センサ100の中空領域4の上下方向から磁界を発生させることにより担体8とアナライト51の特異的結合が起こりやすくなりアナライト51の凝集を加速することが可能となる。また、磁界発生源を設けず、ユーザが手に保持した磁界発生器を使って中空領域4に磁界を印加してもよい。
次に、図4を参照しながら、アクセプタ7とアナライト51との特異的結合により、光学的センサの金属層2から上方へ伝搬していく電磁波の状況が変化する様子を、電磁界シミュレーションの結果を用いて説明する。図4は光学的センサ100の電磁界シミュレーションの解析モデルの概念図である。
図4に示す解析モデル401では、図1に示す光学的センサ100の判定部5を用いている。金属層2は銀により構成されて30nmの厚みを有する。金属層3は銀により構成されて130nmの厚みを有する。金属層2、3間の距離は160nmであり、中空領域4には比誘電率が1の空気が充填されている。金属層2の上面2Aの上方と金属層3の下面3Bの下方は空気が充填されている。解析モデル401では、電磁波491が入射角ANで金属層2へ入射され、金属層2から上方へ角度BN(−AN)で伝搬していく電磁波493をシミュレーションにより解析し、また、解析モデル401は金属層2、3と中空領域4とが水平方向に無限に続いている。
光学的センサ100においては、第1電磁波と第2電磁波とが弱めあう周波数または波長の変化だけでなく、反射率の変化も検知し、これら2つの指標を同時に使用して中空領域4の媒質の状態変化を検出できる。これにより、光学的センサ100は高い検出能力を発揮する事が可能である。なお、反射率とは、光学的センサ100の金属層2の上方から入射した電磁波のエネルギー量を分母とし、金属層2から上方へ伝搬されていく電磁波のエネルギー量を分子として導出される値である。
中空領域4の媒質の状態とは、中空領域4の一部又は全部に充填されている物質の状態、例えばその物質自体の組成や、物質の中空領域4での分布を指している。図5は、図4のモデルの解析結果を示すグラフであり、横軸は波長、縦軸は反射率を示している。図5からもわかるように、340nm辺りの波長の電磁波が打ち消しあう(式1)の条件を満たす事により、反射率が大幅に減少している。
図6は光学的センサ100の流路の電界強度の分布を表す図である。光学的センサ100において、排出領域12の上面が金属層2で構成され、下面が金属層3で構成されている場合、金属層2の中空領域4から上方へ伝搬していく電磁波の干渉状態と、金属層2の排出領域12から上方へ伝搬していく電磁波の干渉状態とを概ね同一状態としておいても良い。具体的には、中空領域4の高さと排出領域12の高さを共に(式1)に基づいて設計する。または、共に(式2)に基づいて設計する。但し、(式1)または(式2)におけるmの値は、中空領域4と排出領域12でとり得る値が異なる。
部分220Aでは中空領域4において第1電磁波と第2電磁波が(式2)の条件を満たして弱め合っており、部分220Bでは中空領域4において第1電磁波と第2電磁波が(式1)の条件を満たして強め合っている。また、部分221Aでは排出領域12において第1電磁波と第2電磁波が(式2)の条件を満たして弱め合っており、部分221Bでは排出領域12において第1電磁波と第2電磁波が(式1)の条件を満たして強め合っている。
これにより、例えば可視光帯の光を光学的センサ100の金属層2の上方から供給した場合、金属層2の中空領域4に接する領域と、金属層2の排出領域12に接する領域からの反射光の色が概ね同一色となる。そのため、アナライト51と担体8のアクセプタ7が特異的に結合して凝集体16が形成されて中空領域4でトラップされ、判定部5に多数の凝集体16が留置されると、金属層2の中空領域4に接する領域からの反射光の色が変化している事が明白に判る。これにより、家庭においてユーザが光学的センサ100を用いて容易にアナライトの存在を確認できる。
光学的センサ100では、ユーザが色の変化を検知することで、アナライト51の存在を検出するために、光源としては可視光帯の光源が使われるのが好ましい。ここで、可視光帯とは人間の目で見える光の波長帯であり、波長としては380nm以上、750nm以下の範囲である。例えば、アナライトを含まない試料を光学的センサ100に投入した状態で可視光帯であるオレンジ色〜赤色の580〜600nmの波長で(式2)の条件を満たすように光学的センサ100を設計する。そして、投入部6よりアナライト51を含む試料50を投入し、中空領域4において屈折率(誘電率)が変化した際に、金属層2の中空領域4に接する領域からの反射光の波長が560nm以下において(式2)を満たすように、担体8の構成物質を選択したり、中空領域4の構造を決定したりしても良い。これにより、特異的結合の有無により、人の目において色差の大きな黄色を示す波長(560〜580nm付近)を挟んで反射光の波長が変化する。そのため、ユーザが家庭等において容易に特異的結合の有無を確認することができる。
また、光学的センサ100の上方と観察者の目との間に、特定波長のみ通すフィルターを配置しても良い。上記の例において、例えば、580nmより短波長の光を通さないフィルターを配置する。この場合、試料がアナライト51を含まない場合は、580nm以上の光は通すので明るく見えるが、試料50がアナライト51を含む場合は、(式2)の条件を満たす波長がフィルターにより減衰されるため、暗く見える。色差よりも明暗差の方が知覚しやすい場合があり、このような構成が有効の場合もある。
図7A、図7Bはそれぞれ、本実施の形態による他の光学的センサ100A、100Bの断面図である。光学的センサ100A、100Bでは、固定部9は、判定部5が形成された中空領域4の底面よりも下に形成されている。すなわち、金属層2の上面2Aから固定部9までの高さをD3とすると、D3は中空領域4の高さD1より大きい。
このような構成により、担体8を固定部9に固定する際には担体8を溶液に混ぜて固定する際に、担体8を含んだ溶液が判定部5へ流れることなく担体8を固定部9のみに固定することができる。光学的センサ100A、100Bの場合、投入部6から固定部9までの間も反応領域として十分に利用することができる。
また、図7Bに示すように、固定部9から判定部5の間の下面、すなわち反応領域14の下面は傾斜形状となっていてもよい。このような形状とすることによって、試料50や担体8、及び反応を起こした凝集体16が効率的に判定部5へと移動することができる。なお、反応領域14の下面を表面処理しておくことによって、より試料50等を移動させやすくすることができる。
(実施の形態2)
図8A、図8Bは本発明の実施の形態2による光学的センサ200の要部断面図である。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。光学的センサ200と実施の形態1による光学的センサ100との相違点は、固定部9と判定部5との間に突起部70が設けられている点である。突起部70は、流路における判定部5より上流に設けられ、流路に対して突出し、流路の高さを部分的に小さくしている。すなわち、中空領域4の高さよりも小さい高さを有する狭小領域20が突起部70の下面と金属層3の上面3Aとの間に設けられている。なお、図示していないが、投入部6や固定部9等の構成は実施の形態1と同様である。
判定部5の上流側には、固定部9から剥離した複数のアクセプタ7を有する担体8と試料50とが反応する反応領域114が設けられている。そして、反応領域114と判定部5の間に、光学的センサ200の上面から下方に突起した突起部70が形成されている。つまり、突起部70は、判定部5より上流の上面に形成されている。
突起部70は、例えば保持部10と一体化して形成されている。突起部70に対向する面の材料は規定しないが、プロセス上の容易性の観点から金属層3あるいは固定部9と同等の材質であることが望ましい。図8A、図8Bでは、突起部70に対向する面は、金属層3で構成されている。
突起部70の下方の流路である狭小領域20の高さ、すなわち突起部70の下面と金属層3の上面3Aとの距離(流路高さ)D4は、担体8を通すが、凝集体16は通さない寸法に設定されている。すなわち、D4は凝集体16の大きさより小さく、担体の大きさより大きい。D4がこのような大きさになるように突起部70を設計する。凝集体16の大きさとは、図3に示す凝集体16の最大径Rである。そして、判定部5の先には、排出領域12が設けられている。排出領域12の高さD2は、担体8の大きさよりも狭い。
図8Aは、試料50にアナライト51が存在した場合を示している。この場合、アナライト51と担体8の表面に固定されたアクセプタ7とが特異的に結合して凝集体16を形成する。凝集体16は突起部70の下方を通過することができないので反応領域114内でとどまる。したがって、凝集体16は判定部5まで到達しない。このため、判定部5の誘電率は変化しないので金属層2から上方へ伝搬していく電磁波間の干渉状態も変化しない。その結果、入射波として可視光帯を含む光を光学的センサ200へ入射しても、金属層2から上方へ伝搬していく光の色は試料投入前と比べて色が変化しない。
図8Bは、試料50にアナライト51が存在しない場合を示している。この場合、凝集体16ができないので、アクセプタ7が固定された担体8はそのままの状態で試料50中に存在する。担体8の大きさは、突起部70の下方の流路高さD4よりも小さいので、担体8は突起部70下方を通過し、判定部5へと流れ着く。しかし、担体8の大きさは、排出領域12の高さD2よりも大きいため、担体8は、徐々に判定部5内にとどまっていく。そして判定部5内で担体8の塊が形成される。その結果、金属層2、3間の媒質53の誘電率(屈折率)、及び、誘電率の分布が変化し、金属層2の上方において電磁波が強めあう、または、弱めあう電磁波波長λが変化する。すなわち、検知部で検知される電磁波の周波数分布(すなわち電磁波間の干渉状態)が変化する。なお、電磁波波長λは(式1)、(式2)により導出される。
その結果、入射波として可視光帯を含む光を光学的センサ200へ入射した場合には、金属層2から上方へ伝搬していく光の色が試料50を投入する前と比べて変化する。この光の色変化を人が目で検知することにより、試料50中のアナライト51の存在有無を確認することができる。
なお、突起部70の下方の流路高さD4は、下流から上流側に向かって高くなる構成でもよい。このような構成とすることで、凝集体16を形成しない担体8は突起部70の下方を通過しやすくなる。
このように、金属層2から上方へ伝搬してくる電磁波の状態変化を検知することにより、判定部5の中空領域4内での特異的結合の有無を確認することができる。光学的センサ200では、凝集体16が判定部5の中空領域4内に入って非特異吸着を起こすことにより誘電率が変化してしまうというような、誤判定となることがない。その結果、検出感度を向上させることができる。
また、突起部70の表面には、アクセプタ7が固定されていてもよい。試料50中にアナライト51が存在する場合、アナライト51と反応した担体8は凝集体16を形成する。突起部70の表面にアクセプタ7が固定されていれば、凝集体16が突起部70の表面のアクセプタ7と結合し、凝集体16は突起部70の下方を通過することができない。そのため、凝集体16は判定部5まで到達できない。その結果、検出感度を向上させることができる。
なお、突起部70は保持部10と一体化されて形成されていてもよい。突起部70と保持部10とが一体化して形成されていると製造しやすくなる。
なお、突起部70の表面(下面)も金属層2で構成されていてもよい。中空領域4の金属層2と一体化して形成されていると製造しやすくなる。
また、図8A、図8Bでは、突起部70は光学的センサ200の上側から流路へ突出しているが、光学的センサ200の下側から流路へ突出していてもよい。この場合、突起部70を保持部11と一体に形成してもよい。またこのように、狭小領域20が光学的センサ200の上側に形成される場合、排出領域12は光学的センサ200の下側に形成することが好ましい。このように判定部5の前後で流路を食い違わせることにより、判定部5に担体8が滞留しやすくなる。あるいは、狭小領域20が中空領域4の中央部に繋がるように、光学的センサ200の上側と下側に突起部70を形成してもよい。
また、本実施の形態においては、固定部9を設けず、例えば、試料50と担体8とを同時に投入部6から光学的センサに投入してもよい。この場合も同様の効果を奏する。したがって、本実施の形態において、固定部9は必須ではない。固定部9がない場合でも、投入部6と中空領域4は、投入部6から中空領域4へ向かって試料50が流れる流路の一部を構成している。
本発明による光学的センサは、検出感度が高く、小型で簡易な構造を有する。そのため、小型で低コストのバイオセンサ等に利用することができる。
2 第1金属層(金属層)
2A 上面
2B 下面
3 第2金属層(金属層)
3A 上面
3B 下面
4 中空領域
5 判定部
6 投入部
7,7A,7B アクセプタ
8,8A,8B 担体
9 固定部
10,11 保持部
12 排出領域
13 矢印
14,114 反応領域
15,15A,15B 核材
16 凝集体
20 狭小領域
50 試料
51 アナライト
52 非特異的検体
53 媒質
61,63,491,493 電磁波
62 電磁波源
64 検知部
70 突起部
100,100A,100B,200 光学的センサ
401 解析モデル
固定部9には担体8が配置される。そのため、固定部9は、担体8が固定されやすい材質からなることが望ましい。固定部9は、例えば、高分子、金属、セラミクス、ガラス、シリコンのいずれかよりなる。プロセス上の容易性の観点より、固定部9は金属からなり、中空領域4に形成された金属層3と一体化し形成されていることが好ましい。その中でも担体8が固定化されやすい材質としては、例えばガラスや金属が好ましい。ガラスや金属の場合、固定化のための表面処理が容易である。
図2に示したように、凝集体16は判定部5にトラップされると、次に流れてくる凝集体16も先にトラップされた凝集体16により中空領域4で遮断される。この繰り返しによって、凝集体16は判定部5の中空領域4内でとどまる。すなわち、試料50中に存在する凝集体16より径の小さい、担体8、非特異的検体52、媒質53は判定部5を通過できるが、担体8より大きな径を有する凝集体16は判定部5を通過できない。
凝集体16が判定部5内でとどまることにより、金属層2、3間の媒質53の誘電率(屈折率)、及び、誘電率の分布が変化する。その結果、金属層2の上方において電磁波が強めあう、または、弱めあうため電磁波波長λが変化する。電磁波波長λは(式1)、(式2)により導出される。すなわち、検知部64で検知される電磁波の周波数分布(すなわち電磁波間の干渉状態)が変化する。
図8Bは、試料50にアナライト51が存在しない場合を示している。この場合、凝集体16ができないので、アクセプタ7が固定された担体8はそのままの状態で試料50中に存在する。担体8の大きさは、突起部70の下方の流路高さD4よりも小さいので、担体8は突起部70下方を通過し、判定部5へと流れ着く。しかし、担体8の大きさは、排出領域12の高さD2よりも大きいため、担体8は、徐々に判定部5内にとどまっていく。そして判定部5内で担体8の塊が形成される。その結果、金属層2、3間の媒質53の誘電率(屈折率)、及び、誘電率の分布が変化し、金属層2の上方において電磁波が強めあう、または、弱めあうため電磁波波長λが変化する。すなわち、検知部で検知される電磁波の周波数分布(すなわち電磁波間の干渉状態)が変化する。なお、電磁波波長λは(式1)、(式2)により導出される。

Claims (8)

  1. 上側に設けられ、試料を投入するための投入部と、
    前記投入部の下方に設けられ、前記試料中に含まれるアナライトと反応するアクセプタを表面に固定した担体を配置するための固定部と、
    前記試料中の前記アナライトの有無を判定するための判定部と、を備え、
    前記判定部は、
    電磁波が供給されるように形成された第1金属層と、
    前記第1金属層に対向するように形成された第2金属層と、
    前記第1金属層と前記第2金属層とに挟まれた中空領域と、を有し、
    前記投入部と前記固定部と前記中空領域は、前記投入部から前記中空領域へ向かって前記試料が流れる流路の一部を構成している、
    光学的センサ。
  2. 前記固定部は、前記担体を物理吸着可能な、
    請求項1記載の光学的センサ。
  3. 前記投入部は、前記固定部の鉛直上に設けられた、
    請求項1記載の光学的センサ。
  4. 前記判定部の前記中空領域に繋がり、前記流路における前記中空領域より下流に位置する排出領域をさらに備え、
    前記排出領域の鉛直方向の長さは、前記中空領域の鉛直方向の長さよりも小さい、
    請求項1記載の光学的センサ。
  5. 前記固定部は、前記中空領域の底面よりも下に形成されている、
    請求項1記載の光学的センサ。
  6. 前記流路における前記判定部より上流に設けられ、前記流路に対して突出する突起部をさらに備えた、
    請求項1に記載の光学的センサ。
  7. 前記第1金属層は、前記電磁波として、可視光帯を含む光を透過可能である、
    請求項1記載の光学的センサ。
  8. 試料を投入するための投入部と、
    前記試料中に含まれるアナライトの有無を判定するための判定部と、を備え、
    前記判定部は、
    電磁波が供給されるように形成された第1金属層と、
    前記第1金属層に対向するように形成された第2金属層と、
    前記第1金属層と前記第2金属層とに挟まれた中空領域と、を有し、
    前記投入部と前記中空領域は、前記投入部から前記中空領域へ向かって前記試料が流れる流路の一部を構成しており、
    前記流路における前記判定部より上流に、前記流路に対して突出する突起部が形成されている、
    光学的センサ。
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