JPWO2013137008A1 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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Abstract

最適な運転設定で運転を行うことが容易な組合せ計量装置を提供する。組合せ計量装置(100)は、分散フィーダ(DF)と、複数の放射フィーダ(RF)と、複数の計量ホッパ(WH)とを備える。分散フィーダは、上部に配置され、供給された物品を分散させながら搬送する。放射フィーダは、分散フィーダの周囲に放射状に配列され、分散フィーダから排出された物品を搬送する。計量ホッパは、放射フィーダから排出された物品を受ける。組合せ計量装置は、計量ホッパ内の物品の重量に基づいて組合せ計量を行う。組合せ計量装置では、運転設定を自動で行うことが可能である。

Description

本発明は、組合せ計量装置に関する。
組合せ計量装置においては、運転条件や組合せ計量の対象物の特性等に応じて、組合せ計量装置の運転設定が行われる。
従来、このような運転設定は、組合せ計量装置を操作するオペレータの経験や勘に基づいて、あるいは、試運転等で試行錯誤を繰り返すことで行われている。
しかし、オペレータの経験や勘に基づいて運転設定を行う場合には、オペレータの能力によっては、最適な運転設定が行われない可能性がある。また、試運転等に基づいて運転設定を行う場合には、運転条件を変更した際に、運転設定のため、組合せ計量装置を長時間停止することが必要になる場合がある。
本発明の課題は、最適な運転設定で運転を行うことが容易な組合せ計量装置を提供することにある。
本発明に係る組合せ計量装置は、分散フィーダと、複数の放射フィーダと、複数の計量ホッパとを備える。分散フィーダは、上部に配置され、供給された物品を分散させながら搬送する。放射フィーダは、分散フィーダの周囲に放射状に配列され、分散フィーダから排出された物品を搬送する。計量ホッパは、放射フィーダから排出された物品を受ける。組合せ計量装置は、計量ホッパ内の物品の重量に基づいて組合せ計量を行う。組合せ計量装置では、運転設定を自動で行うことが可能である。
これにより、オペレータの能力によらず、短時間で組合せ計量装置の運転設定を行うことができる。
従来、平面視円形の組合せ計量装置には、図8の一部断面図に示すように、装置中央上部に円錐形状の振動盤VPを有する分散フィーダDFを配置し、それを囲むようにその周囲に複数の放射フィーダRFを放射状に配列して、分散フィーダDF上に供給された物品Gをそれに続く各放射フィーダRFに分散しながら、各放射フィーダRFの先端から下段の各ホッパPHに物品Gを少量ずつ排出する分散供給装置Aが備えられている。
この分散供給装置Aでは、各ホッパPH、WHへの物品の供給量を安定させるために、各ホッパPHに供給された物品重量を下段の計量ホッパWHで検出し、その検出重量に基づいて、各放射フィーダRFからの排出量が、理想的な排出重量となるように、対応する放射フィーダRFの振動強度と振動時間とを手動で調整したり、それらを自動調整したりしている。ここで、理想的な排出重量とは、組合せ目標重量を理想的な組合せ選択ホッパ数で割った値である。また、中央の分散フィーダDFには、その上に供給される物品の積載重量を検出する重量検出器Sが設けられ、その検出重量に基づいて、物品を排出する上段のクロスフィーダCFをオン・オフ制御することにより、分散フィーダDF上には、所定重量範囲の物品Gが常時貯留されるようになっている。また、分散フィーダDFの振動強度と振動時間とを手動で調整したり、それらを自動調整したりすることにより、そこから排出される毎回の排出量が組合せ目標重量となるように制御している。
しかし、扱ったことのない新商品を計量するときは、分散フィーダDF上の物品の積載量と、各フィーダDF,RFの振動強度や振動時間をどの程度の値に設定しておけば、安定供給に移行させることができるのか判らないので、経験と勘でもってそれらの初期値を適宜設定している。
そして、運転を開始して分散フィーダDFから放射フィーダRFへの排出量が不足するようになると、分散フィーダDFに設定した積載量を上げたり、分散フィーダDFの振動強度を上げたりする。逆に、分散フィーダDFから放射フィーダRFへの排出量が多すぎると、分散フィーダDFから溢れた物品Gが放射フィーダRFの始端部SPで堆積し、それが崩れることなくそのまま搬送されてホッパPH,WHへ供給されてしまう。このように供給量に過不足が生じると、組合せ不良が発生し易くなって装置の稼働率が低下する。特に、計量ホッパWHが供給過多になると、そのホッパWHが組合せ選択される確率が低下するから、計量装置としての精度が低下する。そして、組合せ選択されないホッパWHに対応する放射フィーダRFは、駆動されないままとなるから、その始端部SPには、ますます物品Gが堆積して事態が悪化することになる。
このように、扱ったことのない新商品を分散供給装置Aで供給するときは、経験と勘でもって初期値を決めていたので、それを改善するために、特許文献1(特許第4145399号公報)、特許文献2(特開2001−317988号公報)に開示されるような発明が提案されている。
しかし、これらの従来技術では、上流の分散フィーダDFを制御する制御系と、下流の放射フィーダRFを制御する制御系とが独立しているために、一方の制御系に対する初期値が不適切であると、それを他方の制御系で補うことができないから、結局、各フィーダDF,RFによる個別制御が安定するまで、試行錯誤を繰り返して最適な条件を見つけ出さねばならないという問題があった。
そのため、組合せ計量装置では、物品が搬送し易いか、搬送し難いかの特性と、搬送中の物品の理想的な層厚とが導入され、分散フィーダや放射フィーダに設定する最適な初期値が求められ、それに基づいて各フィーダを駆動することにより、両制御系が安定するまでの立ち上がり特性が改善されることが望ましい。
そこで、本発明に係る組合せ計量装置は、設定手段と、分散制御系と、放射制御系と、をさらに備えることが望ましい。設定手段は、組合せ目標重量を設定することが望ましい。分散制御系は、分散フィーダから各放射フィーダへ排出される毎回の排出量が組合せ目標重量となるように分散フィーダの駆動パラメータを調整することが望ましい。放射制御系は、組合せ選択された複数の放射フィーダから排出される毎回の排出量が組合せ目標重量となるように各放射フィーダの駆動パラメータを調整することが望ましい。組合せ計量装置は、分散フィーダ上の物品と放射フィーダ上の物品とのそれぞれの層厚に関する層厚パラメータと、分散フィーダと放射フィーダとにおけるそれぞれの速度パラメータと、に基づいて、分散フィーダの駆動パラメータと、放射フィーダの駆動パラメータと、を算出することが望ましい。分散フィーダ上の物品と放射フィーダ上の物品とのそれぞれの層厚に関する層厚パラメータは、両制御系からそれぞれ排出される毎回の排出量がバランスしているときの物品の層厚が厚いか薄いかを指定することによって特定されることが望ましい。前記分散フィーダと前記放射フィーダとにおけるそれぞれの速度パラメータは、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定されることが望ましい。算出した各駆動パラメータは、対応する制御系の初期値としてそれぞれ設定されることが望ましい。
ここで、分散フィーダに初期値として設定する駆動パラメータとは、分散フィーダに積載する物品の積載量、並びに、分散フィーダを駆動する振動強度と振動時間のいずれか、または、振動強度と振動時間の両方を意味する。放射フィーダに初期値として設定する駆動パラメータとは、放射フィーダを駆動する振動強度と振動時間の何れか、又はその両方を意味する。
また、駆動パラメータの調整には、表示画面に表示された駆動パラメータを見ながら、それを手動で変更する場合と、自動調整する場合とがある。自動調整する場合は、分散フィーダにおいては、複数の計量ホッパが供給不足に陥ったり供給過多になったりすると、それに応じて分散フィーダ上の積載量を段階的に増減したり、あるいは、その積載量の増減に応じて分散フィーダの振動強度や振動時間を自動的に変更したりする調整である。また、放射フィーダにおいては、計量ホッパで計量された物品の平均重量が、組合せ目標重量を理想的な組合せ選択ホッパ数で割った値になるように、各放射フィーダの振動強度や振動時間をフィードバック制御する調整である。
以下、本発明の解決原理を図1〜図3に基づいて説明する。
計量対象となる物品には、搬送し易いもの、し難いもの、積載されると崩れ易いもの、崩れ難いもの等、種々の性状のものがある。これらの物品を分散供給装置で供給するときの安定状態を大別すると、図1の状態と図2の状態に分けることができる。
図1の状態は、放射フィーダRFと分散フィーダDFでの物品Gの層厚が薄く、ほぼ均一な層をなして流れている状態である。この状態では、分散フィーダDF上の層と放射フィーダRF上の層が、両者の境界で分断されて段差ができている状態である。
また、図2の状態は、各フィーダDF、RFでの物品Gの層厚が厚く、ほぼ均一な層をなして流れている状態であり、且つ、分散フィーダDF上の層と放射フィーダRF上の層とが連続している状態である。
図1の状態では、分散フィーダDFから排出される物品Gは、全ての放射フィーダRFへ流れていくが、図2の状態では、駆動されていない放射フィーダRF上の物品Gが抵抗となるため、主に駆動されて物品Gが流れつつある放射フィーダRFに流れていく。そこで、こうした安定状態にある時の分散フィーダDFからの排出量と放射フィーダRFからの排出量とがバランスしている状態を、装置に設定される組合せ目標重量と、運転速度(回数/分)と、安定状態にあるときの物品の層厚の違いによって特定される層厚パラメータと、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される速度パラメータとを使って表してみる。
まず、安定供給状態にあるときの分散フィーダDF上に積載される物品の平均的な積載量(g)は、図1、図2の何れの状態においても、

積載量=単位面積に掛かる重量×分散フィーダDFの面積 (1)

として表すことができる。ここで、単位面積に掛かる重量(g/mm)とは、例えば、分散フィーダDFが円錐形状の振動盤VPを有する場合は、図3の一点鎖線の柱で示すように、その上に堆積している物品によって振動盤VPに掛かる圧力のことであり、分散フィーダDFの面積とは、振動盤VPの半径をRとするとπRのことである。
また、分散フィーダDFから排出される毎回の排出量は、図1の状態では、分散フィーダDFの外周からほぼ均等に物品が排出されると仮定すると、

毎回の排出量=単位面積に掛かる重量×外周×移動速度×移動時間(2)

として表すことができる。ここで、分散フィーダDFの外周とは、2πRのことである。また、移動速度とは、物品が外周から出るときの半径方向の速度である。したがって、前記(1)(2)式から単位面積に掛かる重量の項を消去すると、前記(2)式は、

毎回の排出量=(2/R)×移動速度×移動時間×積載量 (3)

として表すことができる。
ここで、安定状態では、分散フィーダDFから排出される毎回の排出量は、組合せ選択によって排出される組合せ目標重量となる。また、分散フィーダDFから排出される物品の移動速度は、分散フィーダDFの振動強度に比例すると考えても差し支えないから、

移動速度=速度パラメータ×振動強度 (4)

と仮定する。この速度パラメータは、分散フィーダDFの振動強度を1段階上げると、移動速度がどの程度上がるかを表したもので、主に、搬送し易い物品か搬送し難い物品かの違いによって左右される。そして、移動時間は、分散フィーダDFの振動時間となるから(3)式に(4)式を代入すると、

組合せ目標重量=(2/R)×速度パラメータ×振動強度
×振動時間×積載量 (5)

となる。この(5)式を振動強度について表すと、

振動強度=(R×組合せ目標重量)/
(2×速度パラメータ×振動時間×積載量) (6)

となる。そして、半径Rは、振動盤VPの形状から既知であり、速度パラメータは、搬送し易い物品か搬送し難い物品かによって異なるから、搬送し易い物品の速度パラメータについては、搬送し易い代表的な物品を分散フィーダDFで搬送したときの振動強度と移動速度との関係から実験によって求める。また、搬送し難い物品の速度パラメータについては、搬送し難い代表的な物品を分散フィーダDFで搬送したときの振動強度と移動速度との関係から実験によって求める。
ただし、ここで求める速度パラメータは、図1の状態のものであり、図2の状態では、組合せ選択されて駆動される放射フィーダRFにしか物品が流れていかないから、この場合の速度パラメータは、図1の場合と異なり、これも実験によって求まる。また、(6)式の振動時間は、設定された運転速度によって制約を受け、その範囲において取り得る可能な振動時間が求まるから、上記(6)式において、未知数となるのは、分散フィーダDF上の物品の積載量だけとなる。
この積載量は、単位面積に掛かる重量×分散フィーダDFの面積となるから、これを組合せ目標重量と運転速度(回数/分)で表すために、分散フィーダDFから排出される単位時間あたりの必要排出量(g/sec)を、

必要排出量=組合せ目標重量×運転速度/60 (7)

とし、この必要排出量を用いて下記の1次式で単位面積に掛かる重量を表す。必要排出量が多くなると、分散フィーダDFからの排出量が多くなるから、積載量もそれに応じて大きくしていく必要がある。そこで、単位面積に掛かる重量が必要排出量に比例すると考えて下記の1次式としたものである。

単位面積に掛かる重量=Adf×必要排出量+Bdf (8)

ここで使用する係数Adf、Bdfは、物品を搬送するときの層厚の違いによって特定される層厚パラメータとなる。このパラメータも、図1の理想的な状態での層厚と、図2の理想的な状態での層厚についてそれぞれ実験によって求めることができる。そうすると、未知数であった積載量は、

積載量=πR×(Adf×必要排出量+Bdf)

として表すことができるから、積載量は、組合せ目標重量と、運転速度と、層厚が厚いか薄いかの違いによって特定される層厚パラメータを代入することによって算出することができる。また、それを使って、式(6)の分散フィーダDFの振動強度を求めることができる。
次に、放射フィーダRFについてみると、安定供給にあるときの全放射フィーダRF上に積載される物品の平均的な積載量(g)は、

全積載量=単位面積に掛かる重量×各放射フィーダの搬送面積
×全台数 (9)

となる。ここで、各放射フィーダの搬送面積とは、各放射フィーダRFが物品を搬送するときの平均的な搬送面の面積である。したがって、組合せ選択された放射フィーダRFから排出される毎回の排出量は、前記搬送面の出口からの排出量となるから、

毎回の排出量=単位面積に掛かる重量×放射フィーダの出口の幅
×移動速度×移動時間
×組合せ選択された放射フィーダの台数 (10)

となる。したがって、前記(9)、(10)式から単位面積に掛かる重量の項を消去すると、前記(10)式は、

毎回の排出量=選択された放射フィーダの台数×出口の幅×移動速度
×移動時間×積載量/
(各放射フィーダの搬送面積×全台数) (11)

となる。ここで、安定状態では、組合せ選択された放射フィーダRFからの毎回の排出量は、組合せ目標重量となる。また、放射フィーダRFから排出される物品の移動速度は、放射フィーダRFの振動強度に略比例するから、

移動速度=速度パラメータ×振動強度

で表す。そして、移動時間は、放射フィーダRFの振動時間となるから、前記(11)式は、

組合せ目標重量=選択台数×出口の幅×速度パラメータ×振動強度
×振動時間×積載量/
(各放射フィーダの搬送面積×全台数) (12)

となる。この(12)式を振動強度について表すと、

振動強度=組合せ目標重量×各放射フィーダの搬送面積×全台数/
(選択台数×出口の幅×速度パラメータ×振動時間×積載量)(13)

となる。そして、放射フィーダRFの搬送面積、全台数、出口の幅は、放射フィーダRFの形状から既知であり、速度パラメータは、前述のように、搬送し易い物品と搬送し難い物品をそれぞれ放射フィーダRFで搬送したときの振動強度と移動速度との関係から実験によって求めることができる。また、(13)式の振動時間は、設定された運転速度に制約され、その範囲内で取り得る可能な振動時間が決まるから、上記(13)式において、未知数となるのは、選択台数と積載量となる。
選択台数は、装置に搭載される計量ホッパWHの台数に応じて予め設定されるもので、例えば、計量ホッパWHが10台の装置では、5台が選択ホッパ数となり、計量ホッパWHが14台以上の装置では、前回選択された計量ホッパWHを除く残りの計量ホッパWHから次回の組合せ選択を行うために、この場合の選択ホッパ数は、3.8台とされる。したがって、上記(13)式において、未知数となるのは、全放射フィーダRFにおける物品の積載量だけとなる。
この全積載量は、(9)式から

全放射フィーダ上の積載量=単位面積に掛かる重量×搬送面積×全台数

として表すことができるが、放射フィーダRFの単位面積に掛かる重量は、図1、図2の何れの状態においても、放射フィーダRF上の物品の層厚に依存するから、各状態の層厚パラメータをBrfとすると、全放射フィーダ上の積載量は、

全放射フィーダ上の積載量=Brf×搬送面積×全台数

として表すことができる。ただし、層厚パラメータBrfは、図1の状態と図2の状態とで異なるから、それぞれの状態の層厚パラメータを実験によって求めておく。そうすると、未知数であった全放射フィーダ上の積載量は、求めた層厚パラメータと各放射フィーダRFの搬送面積と全台数を入力することによって算出することができる。また、算出された積載量に基づいて式(13)の放射フィーダRFの振動強度を求めることができる。なお、分散フィーダDFにおいては、層厚パラメータを求めるために、式(7)の必要排出量を使ったが、放射フィーダRFにおいては、物品Gの層厚は、放射フィーダRFと分散フィーダDFとの段差や物品の大きさ、形状等によって決まるから、式(7)の必要排出量は、使用していない。
以上から、分散フィーダDFに初期値として設定する積載量(g)や振動強度、振動時間、並びに、放射フィーダRFに初期値として設定する振動強度や振動時間を、組合せ目標重量・運転速度・速度パラメータ・層厚パラメータを使って求めることができる。
ここでは、分散フィーダや放射フィーダに設定する駆動パラメータを、安定供給状態にあるときの物品の層厚が厚いか、薄いか、搬送し易い物品か、搬送し難い物品かの違いを指定するだけで、簡単に自動設定することができるので、熟練したオペレータに頼らずに、初心者でも簡単に扱える装置となる。
また、物品の層厚が厚いか薄いかを指定することによって特定される分散フィーダと放射フィーダとにおけるそれぞれの物品の層厚に関する層厚パラメータと、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される分散フィーダと放射フィーダとにおけるそれぞれの速度パラメータとを使って、分散フィーダの駆動パラメータと放射フィーダの駆動パラメータとを求め、求めた各駆動パラメータを用いて分散フィーダと放射フィーダとが駆動されるから、両制御系が安定するまでの立ち上がり特性がよくなって、運転開始時の稼動率を向上させることができる。
また、組合せ目標重量と運転速度とに関連付けられた駆動パラメータは、組合せ目標重量や運転速度が変更されても、それに応じて変わるから、設定される運転条件が変更されても十分対応することができる。加えて、速度パラメータは、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定されるから、物品が乾燥しているか、湿気を帯びているか等によって搬送特性が変わっても、それに十分対応することができる。
ところで、組合せ計量装置の計量部が出力する計量信号は、計量ホッパに物品が供給された際に発生する振動に起因するノイズ等、様々なノイズを含む。これに対し、出力された計量信号からノイズを除去するために、組合せ計量装置のフィルタ処理にデジタルフィルタが採用される場合がある。例えば、特許文献3(特開2003−4517号公報)には、組合せ計量装置にデジタルフィルタが設けられた事例が記載されている。
特許文献3(特開2003−4517号公報)で使用されるデジタルフィルタは、フィルタ時間(処理所要時間)と減衰効果が固定された単段のデジタルフィルタである。これに対し、時間経過と共に、複数の段階フィルタで計量信号を処理し、ノイズの減衰効果を高める多段デジタルフィルタが存在する(例えば、特許文献4(特開昭62−280625号公報))。多段デジタルフィルタでは、大きな段数の段階フィルタで計量信号がフィルタ処理される場合に処理所要時間が長くなるが、一方で高いノイズの減衰効果が得られる。
組合せ計量装置においては、組合せ演算の際に組合せとして選択されない計量部が存在するため、多段デジタルフィルタを用いることで、滞留時間(計量部に物品が供給されてから組合せ演算の際に組合せとして選択されるまでの時間)の長い計量部からの計量信号はノイズがより低減され、組合せ計量装置全体として計量誤差の低減を期待できる。
しかし、多段デジタルフィルタは、時間の経過と共に減衰効果が変化するため、多段デジタルフィルタの性能(誤差の期待値)を把握することが難しい。特に、複数の多段デジタルフィルタを備えた組合せ計量装置において、多段デジタルフィルタの性能を把握し、最適な多段デジタルフィルタを選定することは困難を伴う。
例えば、ある組合せ計量装置にフィルタ特性の異なる(処理所要時間および減衰効果の異なる)複数の多段デジタルフィルタが備えられているとする。この場合に、どの多段デジタルフィルタを使うと最も誤差の少ない計量が可能かを検討する場合を考える。
まず、組合せ計量のタイミングで、各多段デジタルフィルタにおいてどの段数の段階フィルタが使えるかの検討が必要になるが、多段デジタルフィルタ別、段数別に処理所要時間が異なり、さらに組合せ計量の際に組合せに選ばれない計量部も出てくるので一意に決定できない。また、どの段数の段階フィルタを使うかで各多段デジタルフィルタの減衰効果が異なるので、多段デジタルフィルタの減衰効果の比較が複雑になる。さらに、運転速度(所定時間あたりに実行する組合せ演算の回数)等のパラメータが変更されると、組合せ計量のタイミングで、使用可能な段数の段階フィルタが変化しうる。
そのため、運転条件に応じて、組合せ計量装置で実際に試運転をして最適な多段デジタルフィルタが選定されているのが現状であり、運転速度等のパラメータが変更された場合には、多段デジタルフィルタの再選定に労力を要する。
よって、組合せ計量装置は、計量部の計量信号を多段デジタルフィルタによりフィルタ処理を行う場合に、多段デジタルフィルタが容易に評価され、最適にフィルタ処理された計量信号を用いることが可能であるように運転設定されることが望ましい。
そこで、本発明に係る組合せ計量装置は、複数の計量部と、複数の多段デジタルフィルタと、組合せ演算部と、第1演算部と、導出部と、第2演算部と、第3演算部と、選択部と、をさらに備えることが望ましい。計量部は、計量ホッパにそれぞれ設けられ、各計量ホッパが受けた物品を計量し、計量結果として計量信号を出力することが望ましい。多段デジタルフィルタは、複数の段階フィルタからなり、計量ホッパが物品を受けてからの時間に応じた段数の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理を行うことが望ましい。組合せ演算部は、計量信号を用いた組合せ演算により計量ホッパの組合せを選択し、組合せ計量を行うことが望ましい。第1演算部は、運転速度を用いてフィルタ処理可能時間を算出することが望ましい。導出部は、フィルタ処理可能時間と、段階フィルタそれぞれの処理所要時間とを比較し、フィルタ処理可能時間の終了以前にフィルタ処理が完了する段階フィルタの段数を、処理可能段数として、多段デジタルフィルタ別に導出することが望ましい。第2演算部は、処理可能段数と、組合せ演算により選択される計量ホッパの数である選択ヘッド数と、組合せ演算において選択可能な計量ホッパの数である安定ヘッド数と、段階フィルタそれぞれの誤差情報とに基づき、計量部それぞれの個別誤差予想値を、多段デジタルフィルタ別に算出することが望ましい。第3演算部は、個別誤差予想値に基づき、組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値を、多段デジタルフィルタ別に算出することが望ましい。選択部は、総合誤差予想値に基づいて、1の多段デジタルフィルタを選択することが望ましい。組合せ演算部は、選択部に選択された多段デジタルフィルタによりフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ演算を行うことが望ましい。
なお、ここで、運転速度は、組合せ計量装置が所定時間あたりに実行する組合せ演算(組合せ計量)の回数である。運転速度は、例えば、回数/分の単位で表される。フィルタ処理可能時間は、ある組合せ演算実施時までに、多段デジタルフィルタがフィルタ処理のために用いることが可能な時間である。
ここでは、ある多段デジタルフィルタを用いた場合の、計量部それぞれの個別誤差予想値が、運転速度に対して算出され、さらに、個別誤差予測値に基づいて、組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値が算出される。つまり、ある多段デジタルフィルタについて、ある運転速度におけるその多段デジタルフィルタの評価を容易に行うことができる。そのため、運転速度に対してユーザの望む誤差水準を満足する多段デジタルフィルタが存在するか否かが把握できる。また、複数の多段デジタルフィルタが存在する場合に、多段デジタルフィルタの比較を容易に行うことが出来る。そして、運転設定として、総合誤差予想値に基づいて1の多段デジタルフィルタが選択されるため、選択された最適な多段デジタルフィルタを用いた組合せ計量が実現できる。
あるいは、本発明に係る組合せ計量装置は、複数の計量部と、複数の多段デジタルフィルタと、組合せ演算部と、第1演算部と、導出部と、第2演算部と、第3演算部と、フィルタ生成部と、をさらに備えることが望ましい。計量部は、計量ホッパにそれぞれ設けられ、各計量ホッパが受けた物品を計量し、計量結果として計量信号を出力することが望ましい。多段デジタルフィルタは、複数の段階フィルタからなり、計量ホッパが物品を受けてからの時間に応じた段数の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理を行うことが望ましい。組合せ演算部は、計量信号を用いた組合せ演算により計量ホッパの組合せを選択し、組合せ計量を行うことが望ましい。第1演算部は、運転速度を用いて、組合せ計量の時点のフィルタ処理可能時間を、複数のサイクルに対して算出することが望ましい。導出部は、フィルタ処理可能時間と、段階フィルタそれぞれの処理所要時間とを比較し、フィルタ処理可能時間の終了以前にフィルタ処理が完了する段階フィルタの段数を、処理可能段数として、多段デジタルフィルタ別、かつ、サイクル別に導出することが望ましい。第2演算部は、処理可能段数と、組合せ演算により選択される計量ホッパの数である選択ヘッド数と、組合せ演算において選択可能な計量ホッパの数である安定ヘッド数と、段階フィルタそれぞれの誤差情報とに基づき、計量部それぞれの個別誤差予想値を、多段デジタルフィルタ別、かつ、サイクル別に算出することが望ましい。第3演算部は、個別誤差予想値に基づき、組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値を、多段デジタルフィルタ別、かつ、サイクル別に算出することが望ましい。フィルタ生成部は、総合誤差予想値を基に、段階フィルタをサイクル別に組合せ、フィルタを生成することが望ましい。組合せ演算部は、フィルタ生成部に生成されたフィルタによりフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ演算を行うことが望ましい。
ここでは、運転設定として、総合誤差予想値が最小となる多段デジタルフィルタをサイクル別に組み合わせた最適なフィルタを生成できる。その結果、常に最適にフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ計量を行うことが出来る。
また、本発明に係る組合せ計量装置は、運転中に、選択ヘッド数および安定ヘッド数の少なくとも一方を取得する取得部をさらに備えることが望ましい。
ここでは、実測した安定ヘッド数および/又は選択ヘッド数に応じて総合誤差予想値が算出されるため、より正確な総合誤差予想値が算出できる。つまり、多段デジタルフィルタをより正確に評価できる。
また、本発明に係る組合せ計量装置は、総合誤差予想値を出力する出力部を備えることが望ましい。
これにより、組合せ計量装置のユーザが、多段デジタルフィルタの定量的な評価を直接把握できる。また、ユーザは、どのような条件で組合せ計量を行えば、ユーザが望む誤差水準を満足できるかを容易に把握できる。
さらに、本発明に係る組合せ計量装置は、複数のプールホッパをさらに備えることが望ましい。プールホッパは、計量ホッパそれぞれに対して設けられ、放射フィーダから排出された物品を一時的に貯留し、計量ホッパに物品を供給することが望ましい。第1演算部は、運転速度と、計量ホッパが開いた後にプールホッパが開くまでの遅延時間と、プールホッパが開いてから計量部が計量信号の取得を開始するまでの安定時間と、に基づきフィルタ処理可能時間を算出することが望ましい。
これにより、物品の種類や、物品の計量ホッパに対する供給量等が変更され、遅延時間や安定時間が変化する場合にも、その条件に応じたフィルタ処理可能時間を算出できる。その結果、多段デジタルフィルタの評価を正確に行うことが出来る。
また、本発明に係る組合せ計量装置は、運転速度が入力される入力部をさらに備えることが望ましい。
これにより、運転速度を変更する必要がある場合にも、各多段デジタルフィルタを容易に評価できる。その結果、運転速度を変更しても、組合せ計量装置を最適な運転設定により精度良く運転することが容易になる。
本発明に係る組合せ計量装置では、オペレータの能力によらず、短時間で組合せ計量装置の運転設定を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置において、物品供給が安定しているときの物品堆積状態を表した一部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置において、物品供給が安定しているときの他の堆積状態を表した一部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置において、分散フィーダ上に物品が堆積している状態を表した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置の部分側面図である。 図4の組合せ計量装置の構成ブロック線図である。 図4の組合せ計量装置の組合せ計量動作のタイミングチャートである。 図4の組合せ計量装置の操作画面の一例を示した平面図である。 従来の分散供給装置の概要を示す一部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る組合せ計量装置の縦断面概略図である。 図9の組合せ計量装置の構成ブロック図である。 多段デジタルフィルタの段階フィルタの段数別に、フィルタ処理の処理所要時間を示した表の例である。表中の数値の単位はm秒(ミリ秒)である。 多段デジタルフィルタの段階フィルタの段数別に、誤差期待値を示した表の例である。表中の数値の単位はg(グラム)である。 フィルタ処理可能時間の算出に関する説明図である。 変形例2Bに係る組合せ計量装置の構成ブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置100を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置100の要部概略図である。この図において、組合せ計量装置100は、装置中央上部に配置された分散フィーダDFと、その分散フィーダDFを囲むように、その周囲に放射状に配列された複数の放射フィーダRFと、各放射フィーダRFの下段に配列された複数のプールホッパPHと、その下方に配列された同数の計量ホッパWHと、その下方に配置された集合シュートCSとを備えている。
前記分散フィーダDFは、電磁フィーダDVの可動部に取り付けられた円錐形状の振動盤VPが螺旋状に上下に往復運動することによって、振動盤VP上に供給された物品Gを円周方向に拡散させるようになっている。また、この分散フィーダDFには、重量センサSが取り付けられ、その重量センサSによって振動盤VP上に供給された物品Gの重量が検出され、その検出重量が後述の制御部CUに入力されるようになっている。また、分散フィーダDFの上方には、クロスフィーダCFが設けられ、そのクロスフィーダCFが、重量センサSの検出重量に基づいてオン・オフ制御されることにより、振動盤VP上に所定重量範囲の物品Gが常時貯留されるようになっている。
前記放射フィーダRFは、電磁フィーダRVの可動部に取り付けられたトラフTが前後方向に往復運動することにより、トラフT上の物品Gを前方に搬送して、その先端部から下段のプールホッパPHへ物品Gを排出するようになっている。そのため、トラフTの始端部SPの一部は、分散フィーダDFの振動盤VPの下に挿入されて、トラフTの後端からは、物品Gが漏出しないようになっている。また、各放射フィーダRFのトラフTは、互いに隣接しながら放射状に配列されるが、隣接するトラフTとトラフTとの間から物品Gが漏出するのを防止するために、隣り合うトラフTの一方の側壁が他方のトラフの側壁にオーバーラップしている。
前記プールホッパPHは、放射フィーダRFから排出された物品Gを一時的に貯留するもので、下段の計量ホッパWHのゲートgが開閉して空になれば、後述の制御部CUの指令に基づいてゲートgを開閉して、そこに貯留された物品Gを下段の計量ホッパWHへ排出するようになっている。また、計量ホッパWHには、重量センサWSが取り付けられ、そこで検出された重量が制御部CUに入力されて、組合せ演算に利用される。なお、各ホッパPH,WHは、周知の構成であるため、ここでは、ゲート開閉機構やホッパPH、WHの支持機構等は省略して示している。
制御部CUは、コンピュータで構成され、図5に示すように、CPU10を搭載するとともに、このCPU10が制御するROM11、RAM12とハードディスク13を搭載している。そして、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13等は、アドレスバス、データバス等のバスラインを介して相互に接続されている。また、この制御部CUは、インターフェイス14を介してクロスフィーダCFのドライバ101、分散フィーダDFのドライバ102、放射フィーダRFのドライバ103、プールホッパPHの開閉ドライバ104、計量ホッパWHの開閉ドライバ105、およびタッチパネル機能を備えた操作ユニットRUと接続されている。さらに、この制御部CUには、分散フィーダDF上の積載量を検出する重量センサSと、計量ホッパWHの物品重量を検出する重量センサWSとから、デジタル量に変換された重量信号が入力されるようになっている。
前記ROM11には、各種のプログラムが記憶され、CPU10がそれを読み出して実行することにより、クロスフィーダCFに対する制御、分散フィーダDFに対する制御、放射フィーダRFに対する制御、プールホッパPHや計量ホッパWHに対するゲート開閉制御を行う。
また、CPU10は、組合せ演算プログラムを実行することにより、周知の組合せ演算を実行する。すなわち、各計量ホッパWHの重量センサWSから入力した物品重量を組合せて、組合せた合計重量が組合せ目標重量に最も近く、かつ、その合計重量が許容範囲内に収まる組合せを選択する。選択した計量ホッパWHに対しては、対応するゲート開閉ドライバ105に対して排出指令を送信する。これにより、開閉ドライバ105は、所定の開閉モードでゲートgを開閉する。
続いて、CPU10は、図6のタイミングチャートに示すように、計量ホッパWHを開放してから所定時間後に、上段のプールホッパPHの開閉ドライバ104に排出指令を送信する。すると、計量ホッパWHのゲートgが閉まる少し前のタイミングでプールホッパPHのゲートgが開くため、計量ホッパWHのゲートgが閉まるタイミングでプールホッパPHから排出された物品がそのゲートgに到達する。
続いて、CPU10は、プールホッパPHのゲートgが閉まる少し前のタイミングで、対応する放射フィーダRFのドライバ103と分散フィーダDFのドライバ102とに駆動指令を送信する。すると、プールホッパPHのゲートgが閉まる少し前から放射フィーダRFが駆動されるため、プールホッパPHのゲートgが閉じるタイミングで放射フィーダRFから排出された物品がそのゲートgに到達する。
こうして下段の計量ホッパWHに続いて上段のプールホッパPHが開閉され、続いて、放射フィーダRFと分散フィーダDFが駆動されるが、放射フィーダRFに対する駆動制御は、個々の放射フィーダから排出される毎回の排出量が理想的な排出重量となるように振動強度と振動時間とが調整される。ここで、理想的な排出重量とは、組合せ目標重量を理想的な組合せ選択ホッパ数で割った値である。理想的な組合せ選択ホッパ数は、操作ユニットRUから設定可能であるが、機種に応じてデフォルトとしてハードディスク13にも記憶されている。
放射フィーダRFの振動強度と振動時間は、操作ユニットRUから個々の放射フィーダRFを指定することによって個別に調整することもできれば、全ての放射フィーダRFを指定することによって一斉に調整することもできる。また、その調整を手動でも、自動でも行うことができる。手動で行う場合は、対応する計量ホッパWHへの平均的な供給量(物品重量)が操作ユニットRUに表示されるので、それを確認しながら、対象とする放射フィーダRFの振動強度や振動時間を、操作ユニットRUに表示される操作キーを操作して調整する。また、自動で行う場合は、操作ユニットRUを操作して、まず、装置を自動調整モードに設定する。すると、CPU10が、計量ホッパWHへの平均的な供給量に基づいて、その供給量が前述の理想的な排出重量となるように、放射フィーダRFの振動強度や振動時間を自動的に調整する。ただし、運転開始直後においては、全ての放射フィーダRFを対象にして、一斉に振動強度や振動時間を調整する。
一方、分散フィーダDFに対する駆動制御は、放射フィーダRFから毎回排出される排出量、すなわち、組合せ目標重量相当分が分散フィーダDFから放射フィーダRFへ毎回排出されるように、分散フィーダDFの振動強度と振動時間とが調整される。併せて、分散フィーダDF上の積載量も調整される。これらの調整も手動や自動で行うことができる。手動で行う場合は、操作ユニットRUに表示される分散フィーダDF上の積載量やそこからの減少量を見ながら、操作ユニットRUに表示される操作キーを操作して、設定された積載量や振動強度、振動時間等を上げたり下げたりする。また、自動で行う場合は、計量ホッパWHが供給不足に陥った台数や供給過多に陥った台数、あるいは、積載量の減少量等に基づいて、分散フィーダDF上の積載量を増減したり、分散フィーダDFの振動強度や振動時間を増減したりする。
ところで、運転に際しては、通常、操作ユニットRUから組合せ目標重量と運転速度が設定される。したがって、例えば、運転速度が60回/分に設定されると、図6に示す1計量サイクルは、1秒となり、その間に計量ホッパWHの開閉、プールホッパPHの開閉が行われ、続いて、放射フィーダRFと分散フィーダDFが駆動される。そして、各ホッパWH,PHのゲートgが開閉できる時間は、調整可能ではあるが、それが一旦設定されると、各フィーダDF,RFが取り得る振動時間は、ある範囲に制限される。
放射フィーダRFにおいては、電磁フィーダRVを止めても、トラフT上を移動する物品は、慣性によって直ちには停止しない。そこで、次の計量サイクルに入る所定時間前には、振動を止めるようにしている。これがRF停止時間としてプリセットされている。これに対し、分散フィーダDFは、次の計量サイクルに入っても振動を止める必要はないから、図6では、その振動時間を一点鎖線でもって次の計量サイクルまで延長できることを示している。しかし、分散フィーダDFだけを捉えた場合、前回の振動時間が次回の振動時間とオーバーラップすることは好ましくないので、図6に示すように、次回の振動サイクルに入る手前で振動を止めるようにしている。これがDF停止時間としてプリセットされている。
このように、振動時間は、計量サイクルによって制限されるため、各フィーダDF,RFによる排出量の調整は、まず、振動時間の調整を優先させ、それが限界まで来ると、次に振動強度を調整するようにしている。また、振動強度も振動時間も、調整範囲を、例えば、100段階に分割し、その範囲内で段階的にアップ・ダウンさせるようにしている。勿論、100段階は一例であって、その数値は、必要に応じて増減される。
また、CPU10は、運転条件の設定や変更があると、積載量算出プログラムと駆動パラメータ算出プログラムを実行することにより、分散フィーダDFからの排出量と放射フィーダRFからの排出量がバランスしているとき、すなわち、安定供給状態にあるときの分散フィーダDF上の積載量と分散フィーダDFの駆動パラメータとを求める。続いて、安定供給状態にあるときの全放射フィーダRF上の積載量と放射フィーダRFの駆動パラメータとを求める。求めた各駆動パラメータは、各フィーダDF,RFに初期値として設定される。
前記積載量と駆動パラメータとを求める具体的な計算式は、後述するが、それをここで概説しておくと、安定供給状態の分散フィーダDF上の積載量は、分散フィーダ上に積載される物品の層厚に関する層厚パラメータと、操作ユニットRUから設定された組合せ目標重量と運転速度と、その他の既知のパラメータとを使って算出される。また、分散フィーダDFの駆動パラメータは、算出された分散フィーダDF上の積載量と、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される速度パラメータと、操作ユニットRUから設定された組合せ目標重量と、その他の既知のパラメータを使って算出される。
また、安定供給状態の全放射フィーダRF上の積載量は、放射フィーダ上に積載される物品の層厚に関する層厚パラメータと、組合せ目標重量と、その他の既知のパラメータとを使って算出され、放射フィーダRFの駆動パラメータは、算出された放射フィーダ上の積載量と、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される速度パラメータと、組合せ目標重量と、その他の既知のパラメータとを使って算出される。
ここで使用されるパラメータとしては、物品毎に操作ユニットRUから都度設定されるものとして、
組合せ目標重量 Xtarget(g)
運転速度 Speed(サイクル/分)
物品の層厚が厚いか薄いかの指定
搬送し易い物品か搬送し難い物品かの指定
がある。また、組合せ計量装置100に事前に設定される装置パラメータとしては、
分散フィーダDFの振動盤VPの半径 R(mm)
トラフTの搬送方向の長さ L(mm)
トラフTの出口の横幅 B(mm)
放射フィーダRFの台数 Nall
組合せ選択ホッパ数 Nsel
がある。さらに、層厚が厚いか薄いかの指定によって特定される層厚パラメータとしては、
分散フィーダDF上の層厚が薄い場合の層厚パラメータ Adfa、Bdfa
分散フィーダDF上の層厚が厚い場合の層厚パラメータ Adfb、Bdfb
放射フィーダRF上の層厚が薄い場合の層厚パラメータ Arfa、Brfa
放射フィーダRF上の層厚が厚い場合の層厚パラメータ Arfb、Brfb
搬送し易い物品の分散フィーダDFにおける速度パラメータ Vdf1
搬送し難い物品の分散フィーダDFにおける速度パラメータ Vdf2
搬送し易い物品の放射フィーダRFにおける速度パラメータ Vrf1
搬送し難い物品の放射フィーダRFにおける速度パラメータ Vrf2
がある。その他のパラメータとしては、
分散フィーダDFの停止時間 tdfstop
放射フィーダRFの停止時間 trfstop
がある。これらのパラメータは、何れもハードディスク13に登録されている。
操作ユニットRUは、液晶ディスプレイを備えるとともに、タッチパネル機能を有してオペレータによる手入力を受け付ける。そして、運転条件を設定する画面において、図示しない設定キーが操作されると、図7に示すような画面に切り替わる。図7の画面は、縦軸に層厚が厚いか薄いかを採り、横軸に搬送し易い物品か搬送し難い物品かを採って、都合4つの事象に区画したもので、各事象におけるキーK1〜K4をタッチすれば、対応する層厚パラメータと速度パラメータが特定されるようになっている。例えば、キーK1をタッチすれば、
分散フィーダDFの層厚パラメータとしてAdfb、Bdfb
放射フィーダRFの層厚パラメータとしてArfb、Brfb
分散フィーダDFの速度パラメータとしてVdf1
放射フィーダRFの速度パラメータとしてVrf1
がそれぞれ特定される。また、何れとも言えない標準的なものは、真ん中のキーK5をタッチすることにより、デフォルトとして登録された分散フィーダDFと放射フィーダRFのそれぞれの駆動パラメータが直接指定されるようになっている。
次に、搬送特性の異なる種々の物品を仕様の異なる種々の機種に適応するために、理想状態にある分散フィーダDF上の積載量とその駆動パラメータ、並びに、放射フィーダRFの駆動パラメータを求める具体的な計算式について詳述する。なお、これらの計算式は、プログラムとしてROM11に記憶されている。
まず、分散フィーダDFの振動盤VPの上に同じ層厚で物品Gが載っていると仮定すると、振動盤VP上に積載される物品の積載量Mdfは、

Mdf=π×Pdf×R (14)

となる。ただし、
Mdf(g) :積載量
Pdf(g/mm) :振動盤VPの単位面積に掛かる重量
R(mm) :振動盤VPの半径
次に、分散フィーダDFから放射フィーダRFへ排出される毎回の排出量tgは、

tg=2πR×Pdf×vdf×tdf (15)

となるから、式14を式15に代入すると、

tg=2×vdf×tdf×Mdf/R (16)

となる。ただし、
tg(g/cycle) :毎回の排出量
vdf(mm/sec) :振動盤VP外周を通過する物品の移動速度
tdf(sec/cycle):振動盤VPの毎回の振動時間
次に、分散フィーダDFの振動強度は、移動速度vdfに比例するから、

vdf=Vdf×adf (17)

とおく。ただし、
Vdf(mm/sec):分散フィーダDFの速度パラメータ
adf :分散フィーダDFの振動強度
ここで、式17を式16に代入すると、分散フィーダDFの毎回の排出量tgは、

tg=2×Vdf×adf×tdf×Mdf/R (18)

となる。ここで、Gdf=2×Vdf/Rとおくと、式18は、

tg=Gdf×adf×tdf×Mdf (19)

となる。すなわち、分散フィーダDFの毎回の排出量tgは、速度パラメータVdfに関する係数Gdfと、振動強度adfと、振動時間tdfと、積載量Mdfとの積となる。
次に、放射フィーダRFについて、物品が同じ層厚で積載されていると仮定すると、全放射フィーダRF上の積載量Mrfは、

Mrf=Nall×B×L×Prf (20)

となる。ただし、
Mrf(g) :全放射フィーダRFのトラフT上の積載量
Nall :放射フィーダRFの台数
B :トラフTの出口の横幅
L :トラフTの搬送方向長さ
Prf(g/mm) :トラフTの単位面積に掛かる重量
次に、組合せ選択された放射フィーダRFから排出される毎回の排出量Xrfは、

Xrf=B×Prf×vrf×trf×Nsel (21)

となるから、式20を式21に代入すると、

Xrf=Nsel×vrf×trf×Mrf/(Nall×L) (22)

ただし、
Xrf(g) :放射フィーダRFからの毎回の排出量
Nsel :理想的な組合せ選択ホッパ数
vrf(mm/sec):トラフT出口での物品の平均移動速度
trf :放射フィーダRFの振動時間
ここで、放射フィーダRFの振動強度は、前記移動速度vrfに比例するから、

vrf=Vrf×arf (23)

とおく。ただし、
Vrf(mm/sec):放射フィーダRFの速度パラメータ
arf :放射フィーダRFの振動強度
ここで、式23を式22に代入すると、放射フィーダRFの毎回の排出量Xrfは、

Xrf=Nsel×Vrf×arf×trf×Mrf/(Nall×L) (24)

となる。ここで、Grf=Vrf/(Nall×L)とおくと、式24は、

Xrf=Nsel×Grf×arf×trf×Mrf (25)

となる。すなわち、放射フィーダRFからの毎回の排出量Xrfは、速度パラメータVrfに関する係数Grfと、振動強度arfと、振動時間trfと、積載量Mrfとの積となる。
次に、未知数である積載量Mdf、Mrfを組合せ目標重量Xtargetと運転速度Speedを使って表すために、単位時間あたりの必要排出量q(g/秒)を

q=Xtarget×Speed/60

とおき、この必要排出量qを使って、振動盤VPに掛かる単位面積あたりの重量Pdfと、トラフTに掛かる単位面積あたりの重量Prfとを表すと、

Pdf=Adf×q+Bdf (26)
Prf=Arf×q+Brf (27)

となる。そうすると、式14の振動盤VP上の積載量Mdfは、

Mdf=π×R×(Adf×q+Bdf) (28)

となる。
次に、分散フィーダDFの振動時間tdfは、図6に示すように、1計量サイクルに要する時間からDF停止時間を引いたものとなるから、

tdf=60/Speed−tdfstop (29)

となる。ただし、tdfstopは、DF停止時間である。
次に、安定状態での分散フィーダDFの毎回の排出量tgは、組合せ目標重量となるので、式19のtg=Xtargetとおいて分散フィーダDFの振動強度adfを求めると、

adf=Xtarget/(Gdf×Mdf×tdf) (30)

となる。
次に、放射フィーダRFの振動時間trfは、図6に示すように、計量ホッパWHのゲートgが開き始めた時刻から放射フィーダRFが駆動されるまでの遅れ時間twh-rfと、設定された運転速度、すなわち、1計量サイクルに要する時間と、RF停止時間とで決まってくるから、前記振動時間trfは、

trf=60/Speed−twh-rf−trfstop (31)

となる。ただし、trfstopは、RF停止時間である。
次に、安定状態での放射フィーダRFからの毎回の排出量Xrfは、組合せ目標重量となるから、式25のXrf=Xtargetとおいて放射フィーダRFの振動強度arfを求めると、

arf=Xtarget/(Nsel×Grf×trf×Mrf) (32)

となる。
以上の計算式から、安定状態での分散フィーダDF上の積載量Mdfは、
Mdf=π×R×(Adf×q+Bdf) (33)
分散フィーダDFの振動時間tdfは、
tdf=60/Speed−tdfstop (34)
分散フィーダDFの振動強度adfは、
adf=Xtarget/(Gdf×Mdf×tdf) (35)
全放射フィーダRF上の積載量Mrfは、
Mrf=Nall×B×L×(Arf×q+Brf) (36)
各放射フィーダRFの振動時間trfは、
trf=60/Speed−twh-rf−trfstop (37)
各放射フィーダRFの振動強度arfは、
arf=Xtarget/(Nsel×Grf×trf×Mrf) (38)

となる。なお、式34の振動時間tdfと、式37の振動時間trfは、1計量サイクル内で取り得る最大振動時間となっているので、実際の計算では、それより少ない時間で、例えば、各式に50%等の任意の値を掛けて計算する。
ここで、未知数となるのは、層厚パラメータと速度パラメータであるから、これらを求めるために、搬送し易い代表的な物品と搬送し難い代表的な物品、嵩密度の高い物品と低い物品を使って、層厚パラメータと速度パラメータを実験によって求めた。その結果を下表に示す。
Figure 2013137008
Figure 2013137008
これらのパラメータは、ハードディスク13に記憶されている。そして、図7の操作画面から層厚が厚いか薄いか、搬送し易いかし難いかが指定されると、対応する層厚パラメータと速度パラメータが読み出され、これらを使って式33〜式38から分散フィーダDF上の積載量Mdf、分散フィーダDFの振動強度adfおよび振動時間tdf、並びに、放射フィーダRFの振動強度arfおよび振動時間trfがそれぞれ算出される。
次に、運転開始時の動作について説明する。
まず、オペレータは、操作ユニットRUを操作して、組合せ目標重量、運転速度を入力するとともに、図7の操作画面を表示させて、計量対象となった物品の搬送の難易と層厚の程度を、キーK1〜K5を用いて指定する。すると、指定されたキーK1〜K5に対応する層厚パラメータと速度パラメータがハードディスク13から読み出される。CPU10は、読み出された層厚パラメータと速度パラメータ、その他の必要なパラメータを使って、式33〜式38から分散フィーダDFの積載量、振動強度、及び振動時間と、放射フィーダRFの振動強度及び振動時間と、を算出する。続いて、CPU10は、それらを分散フィーダDFの初期値として、また、放射フィーダRFの初期値としてそれぞれセットする。
そして、分散フィーダDFに物品Gが供給されていない状態で、図示しない運転キーが操作されると、制御部CUは、計量ホッパWHの重量センサWSから重量を入力して物品の有無をチェックする。当初は、何れのホッパPH,WHも空であるから、制御部CUは、各プールホッパPHのゲートgを開閉し、続いて、各放射フィーダRFと分散フィーダDFを、初期値として設定された振動強度と振動時間とでもって駆動する。
一方、制御部CUは、分散フィーダDFの重量センサSから、そこに載荷された物品重量を入力して分散フィーダDF上の載荷量をチェックする。その載荷量が下限レベルを割っていれば、クロスフィーダCFを駆動し、上限レベルに達すれば、クロスフィーダCFを停止する。しかし、当初は、分散フィーダDF上には、物品がない状態であるから、制御部CUは、クロスフィーダCFを駆動し続けて、各プールホッパPHのゲートgの開閉と、それに続く各フィーダRF、DFの駆動とを繰り返しながら物品Gが分散フィーダDF、放射フィーダRF、プールホッパPHへと順次流れて、計量ホッパWHまで供給されるようにする。
こうして計量ホッパWHに物品が供給されるようになれば、制御部CUは、各計量ホッパWHの物品重量を入力して組合せ演算を実行し、その組合せ合計重量が組合せ目標重量に最も近く、許容範囲内に入る最適な組合せを見つけ、該当する各計量ホッパWHの開閉ドライバ105に排出指令を送信する。すると、計量ホッパWHのゲートgが開閉されて、物品が集合シュートCSへ排出される。続いて、制御部CUは、空になった計量ホッパWHに対応するプールホッパPHの開閉ドライバ104に排出指令を送信する。すると、図6に示す所定のタイミングでプールホッパPHのゲートgが開閉されて、空の計量ホッパWHへ物品が供給される。続いて、制御部CUは、そのプールホッパPHに対応する放射フィーダRFと分散フィーダDFのドライバ102,103に駆動指令を送信する。すると、図6に示す所定のタイミングで放射フィーダRFと分散フィーダDFが駆動されて、放射フィーダRFから空のプールホッパPHへ物品が供給され、分散フィーダDFからは、分散フィーダRFに向けて所定量の物品が排出される。
こうした動作が繰り返されて、次第に安定状態に入っていく。そして、自動調整モードに設定されているときは、各計量ホッパWHに物品が供給されるようになってから所定時間後の平均的な供給量に基づいて、各放射フィーダRFの振動強度と振動時間がフィードバック制御されるようになる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、その他の態様も採用可能である。例えば、この実施形態では、物品重量に基づいて組合せ計量を行ったが、これに代えて、各計量ホッパWHに供給された物品重量を単体重量で割って個数を算出し、その個数に基づいて組合せ計数を行う場合にも同様に適用可能である。また、この実施形態では、搬送し易いものと搬送し難いもの、物品の層厚の薄いものと厚いもの、計4種について層厚パラメータと速度パラメータを実験から求めたが、これを更に増やして、中間的なものについても、層厚パラメータや速度パラメータを種々求めて利用できるようにしておくとよい。そうすれば、装置としての汎用性が高まる。また、この実施形態では、理想状態での層厚と搬送の難易を操作画面から指定するようにしたが、これに代えて、物品がウエットか、ドライか、袋詰された商品の容積に対して、内容量(g)が重たいか、軽いか等を指定することによって、対応する層厚パラメータと速度パラメータが特定されるようにしてもよい。
また、第1実施形態に係る組合せ計量装置100も、後述する第2実施形態に係る組合せ計量装置1と同様に複数の多段デジタルフィルタを備えていてもよい。そして、組合せ計量装置100においても、第2実施形態に係る組合せ計量装置1と同様に、多段デジタルフィルタの評価および選択が行われてもよい。あるいは、第2実施形態の変形例2Bのように、複数の多段デジタルフィルタを基に、フィルタの生成が行われてもよい。
<第2実施形態>
(1)全体構成
本発明の第2実施形態に係る組合せ計量装置1を図9に示す。組合せ計量装置1は、複数の計量ホッパ5内の物品の計量値を組合せ演算し、所定の許容範囲内の重量となる物品の組合せを選択し、その組合せに含まれる計量ホッパ5内の物品を、組合せ計量装置1外に排出する。
組合せ計量装置1は、図9および図10のように、1個の分散フィーダ2と、14個の放射フィーダ3と、14個のプールホッパ4と、14個の計量ホッパ5と、1個の集合シュート6と、タッチパネル110と、制御部30とを有する。
(2)詳細構成
(2−1)分散フィーダ
分散フィーダ2は、組合せ計量装置1の上部に配置され、分散フィーダ2の上方にある供給コンベア90から被計量物である物品の供給を受け、供給された物品を分散させながら搬送する。分散フィーダ2は、振動盤2aを有する。
振動盤2aは、扁平な円錐テーブル状の部材である。振動盤2aは、供給コンベア90から物品の供給を受け、物品を周方向に分散させながら半径方向に搬送し、放射フィーダ3のトラフ3aに物品を供給する。
(2−2)放射フィーダ
分散フィーダ2の周囲には、14個の放射フィーダ3が放射状に配列され、分散フィーダ2から排出された物品を搬送する。各放射フィーダ3は、トラフ3aを有する。
トラフ3aは、振動盤2aの周囲に放射状に配置される。各トラフ3aは、物品を各トラフ3aの外縁に向かって半径方向に搬送し、各トラフ3aの外縁側下方に配置されたプールホッパ4に物品を供給する。
(2−3)プールホッパ
プールホッパ4は、各放射フィーダ3のトラフ3aの外縁側下方に1個配置され、上方に配置されたトラフ3aから供給される(排出される)物品が一時的に貯留される。プールホッパ4は、その下部にPHゲート4aを有する。PHゲート4aが開かれると、プールホッパ4の下方に配置された計量ホッパ5に物品が供給される。PHゲート4aは、図示しないリンク機構が、図10に示すステッピングモータ40a−1〜14により動作させられることで開閉される。ステッピングモータ40a−1〜14は、後述する制御部30のPH開閉部35hの指令により動作する。各PHゲート4aは、他のPHゲート4aと独立して開閉動作が行われる。
(2−4)計量ホッパ
計量ホッパ5は、各プールホッパ4の下方に配置され、プールホッパ4から供給された物品を受ける。計量ホッパ5は、供給を受けた物品の重量を図10に示すロードセル20−1〜14により計量する。計量ホッパ5は、その下部にWHゲート5aを有する。WHゲート5aは、図示しないリンク機構が、図10に示すステッピングモータ50a−1〜14により動作させられることで開閉される。ステッピングモータ50a−1〜14は、後述する制御部30のWH開閉部35iの指令により動作する。各WHゲート5aは、他のWHゲート5aと独立して開閉動作が行われる。
図10に示すロードセル20−1〜14は、各計量ホッパ5−1〜14に保持される物品を計量する計量部の一例である。ロードセル20−1〜14の物品の計量結果は計量信号として出力される。計量信号は、図示しない増幅器を介して後述する制御部30のマルチプレクサ31に随時送信される。ロードセル20−1〜14は、特開2001−343294号公報に記載されているような歪みゲージを含むロードセルであり、可動部と固定部とを有する起歪体の荷重負荷に伴う変位を歪みゲージの抵抗変化によって検出し、その検出結果を計量信号としてマルチプレクサ31に送信する。
(2−5)集合シュート
集合シュート6は、計量ホッパ5から供給される物品を集合させて排出する。排出された物品は、集合シュート6の下方に配置される包装機(図示せず)等に供給される。
(2−6)タッチパネル
タッチパネル110は、入力と表示の両機能を兼ね備えた液晶ディスプレイ(LCD)であり、入力部および出力部として機能する。タッチパネル110は、組合せ計量装置1のユーザのために設けられ、組合せ計量に関する各種設定等の入力を受けると共に、組合せ計量装置1の運転状態等を表示する。ユーザは、タッチパネル110に表示されるボタン等を押すことで、組合せ計量装置1に各種入力を行う。
タッチパネル110に入力される情報には、運転速度を含む。運転速度は、組合せ計量装置が所定時間あたりに実行する組合せ計量(組合せ演算)の回数であり、ユーザのニーズに応じて決定される値である。なお、運転速度は、実際の運転条件の設定のためだけではなく、後述する多段デジタルフィルタDF1〜5別の総合誤差予想値E1〜5を把握するシミュレーションのために入力されるものであってもよい。
タッチパネル110に出力される情報には、多段デジタルフィルタDF1〜5別に算出される、総合誤差予想値E1〜5を含む。総合誤差予想値E1〜5は、多段デジタルフィルタDF1〜5別に表示される。
(2−7)
制御部30は、CPU、記憶部34、マルチプレクサ31、A/D変換器32、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)33等を備える。記憶部34はROMやRAM等からなる。
CPUは、制御部30において制御を担い、記憶部34に記憶されているプログラムを読み出し、演算処理部35として各種制御を実行する。演算処理部35は、図10のように、第1演算部35a、導出部35b、第2演算部35c、第3演算部35d、取得部35e、選択部35f、組合せ演算部35g、PH(プールホッパ)開閉部35h、WH(計量ホッパ)開閉部35i等として機能する。
(2−7−1)マルチプレクサ
マルチプレクサ31は、後述するDSP33の命令に従い、ロードセル20−1〜14の計量信号から1の計量信号を選択し、A/D変換器32に送信する。
(2−7−2)A/D変換器
A/D変換器32は、マルチプレクサ31から受け取ったアナログ信号である計量信号を、DSP33から送信されるタイミング信号に従いデジタル信号に変換し、DSP33に送信する。
(2−7−3)DSP
DSP33は、A/D変換器32から送信されたデジタル信号(デジタル信号に変換された計量信号)に対してフィルタ処理を行う。
DSP33は、フィルタ特性の異なる、5つのFIR型の多段デジタルフィルタDF1〜5を有する。なお、多段デジタルフィルタDF1〜5はFIR型に限定されるものではなく、IIR型であっても構わない。多段デジタルフィルタDF1〜5は、それぞれ段数が3の段階フィルタからなる。フィルタ処理のための時間に応じて(フィルタ処理のための時間が長くなるほど)、段数の大きな段階フィルタでフィルタ処理が可能である。
図11は、多段デジタルフィルタDF1〜5別に、各段数の段階フィルタでフィルタ処理を実行するために必要な処理所要時間の例を示したものである。図11のように、同一の多段デジタルフィルタDF1〜5であっても、段数が大きな段階フィルタほど処理所要時間が長くなる。また、同一の段数では、多段デジタルフィルタDF1〜5の添字の数字が大きいほど処理所要時間が長い。
図12は、多段デジタルフィルタDF1〜5について、各段数の段階フィルタでロードセル20の計量信号をフィルタ処理した場合の平均誤差の例を示したものである。図12のように、同一の多段デジタルフィルタDF1〜5であっても、段数が大きな段階フィルタほど原則的に誤差が小さくなる(数字が大きくなっても誤差が変わらない場合もある)。また、同一の段数では、多段デジタルフィルタDF1〜5の添字の数字が大きいほど原則的に誤差が小さくなる(数字が大きくなっても誤差が変わらない場合もある)。
多段デジタルフィルタDF1〜5は、A/D変換器32から送信されたデジタル信号に対し、フィルタ処理のタイミングで実行可能な、最も大きな段数の段階フィルタでフィルタ処理を実行する。フィルタ処理後の計量信号は、計量ホッパ5に保持されている物品の重量(計量値)として、計量ホッパ5別に記憶部34に記憶される。フィルタ処理後の計量信号が記憶部34に記憶される際に、段数の小さな段階フィルタでフィルタ処理が行われた結果が記憶部34に記憶されていた場合には、情報は上書きされる。
(2−7−4)記憶部
記憶部34には、CPUが読み出して実行するためのプログラムや、演算処理のために必要な各種情報やデータ等が記憶される。
(2−7−5)演算処理部
演算処理部35は、第1演算部35a、導出部35b、第2演算部35c、第3演算部35d、取得部35e、選択部35f、組合せ演算部35g、PH開閉部35h、WH開閉部35i等として機能する。
多段デジタルフィルタDF1〜5の評価のための演算は、第1演算部35a、導出部35b、第2演算部35c、および第3演算部35dで主に行われる。なお、多段デジタルフィルタDF1〜5の評価は、運転速度がタッチパネル110から入力された時に実行されるが、この時だけに限定されるものではない。
(2−7−5−1)第1演算部
第1演算部35aは、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出する。第Nフィルタ処理可能時間TfNは、ある計量ホッパ5が、その計量ホッパ5の上方に位置するプールホッパ4から物品の供給を受ける組合せ計量サイクル(基準サイクルと呼ぶ)の開始時点から、次回以降N回目の組合せ計量サイクルの開始時点までの間に、計量信号のフィルタ処理に使用可能な時間である(ただし、基準サイクル後、前回までの組合せ計量サイクルで(基準サイクル後の1回目〜(N−1)回目の組合せ計量サイクルで)、その計量ホッパ5が組合せに選ばれなかった場合)。
第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nについて、図13を用いて説明する。ここでは、計量ホッパ5−1の動作を例として、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを説明する。
図13では、図中の左端の時点を基準サイクルの開始時点とし、横軸を時間軸とする。
図13中のCは、組合せ計量1回あたりのサイクル時間Cを表す。サイクル時間Cは、タッチパネル110から入力される運転速度の逆数として算出される。各サイクル時間Cの起点は、後述する組合せ演算部35gが組合せ演算を開始する時点である。
図13中のTcは、後述する組合せ演算部35gの組合せ演算に使用される計算時間Tcである。計算時間Tcは固定値であり、記憶部34に初期値として記憶されている。
図13中のTwpは、遅延時間Twpであり、以下の時間を表す。
組合せ演算部35gにより組合せ演算が終了し、基準サイクルにおいて、計量ホッパ5−1が組合せに選ばれたとする。そして、組合せ演算終了後(基準サイクル開始後から計算時間Tc経過後)に、WHゲート5a−1が後述するWH開閉部35iの指令で開き、計量ホッパ5−1内の物品が集合シュート6に排出される。その後、WHゲート5a−1が閉まる前に、PHゲート4a−1が後述するPH開閉部35hの指令で開き、プールホッパ4−1内の物品が計量ホッパ5−1に供給される。WHゲート5a−1が開いてから、PHゲート4a−1が開くまでの時間が遅延時間Twpである。
なお、WHゲート5a−1がまだ開いているタイミングで、PHゲート4a−1を開くのは、PHゲート4aから計量ホッパ5−1に物品が到達するまでの落下時間があるためで、できるだけ運転速度を大きく取ることを可能にするための措置である。物品が計量ホッパ5−1に到達するタイミングでは、WHゲート5a−1は閉じられている。
遅延時間Twpの値は、計量する物品の量や物品の種類等の条件により異なる値で、条件別に記憶部34に記憶されている。また、遅延時間Twpの値は、タッチパネル110からの入力により変更可能である。
図13中のTsは、PHゲート4a−1が開いて物品が計量ホッパ5−1に到達し、物品が計量ホッパ5−1内で安定した状態になるまでの安定時間Tsである。安定時間Tsの値は、計量する物品の量や物品の種類等の条件により異なる値で、条件別に記憶部34に記憶されている。また、安定時間Tsの値はタッチパネル110からの入力により変更可能である。
計算時間Tc、遅延時間Twpおよび安定時間Ts中は、DSP33にフィルタ処理可能な計量信号が送信されない。よって、基準サイクルの開始時点から、次のサイクルの開始時点の間に、フィルタ処理のために使用できる第1フィルタ処理可能時間Tf1は次式で表される。

Tf1=C−Tc−Twp−Ts (39)
次の組合せ計量サイクル以降は、計量ホッパ5−1に対してプールホッパ4−1からの物品の供給が行われないため、サイクル時間Cをそのままフィルタ処理に使用できる。よって、基準サイクルからNサイクル目までの第Nフィルタ処理可能時間TfNは、以下の式で表される。

TfN=Tf1+(N−1)×C
=N×C−Tc−Twp−Ts(Nは整数)(40)
第1演算部35aは、タッチパネル110から入力される運転速度と、記憶部34に記憶された計算時間Tc、遅延時間Twp、および安定時間Tsに基づいて第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出する。
(2−7−5−2)導出部35b
導出部35bは、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nと、多段デジタルフィルタDF1〜5の各段数の段階フィルタの処理所要時間とを比較し、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nの終了以前にフィルタ処理が完了する段階フィルタの段数を、多段デジタルフィルタDF1〜5別に処理可能段数として導出する。
図11の例を用いて具体的に説明する。例えば、運転速度が60cycle/分(サイクル時間Cは1000m秒)とし、第1フィルタ処理可能時間Tf1が380m秒であったとする。
この場合、例えば多段デジタルフィルタDF1においては、段数1の段階フィルタの処理所要時間(200m秒)が、第1フィルタ処理可能時間Tf1(380m秒)より短いので、基準サイクルから1回目の組合せ計量サイクル(基準サイクルの次の組合せ計量サイクル)では、段数1の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理が可能である。基準サイクルから2回目のサイクルにおいては、段数3の段階フィルタの処理所要時間(800m秒)が、第2フィルタ処理可能時間Tf2(1380m秒)より短いので、段数3の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理が可能である。
例えば多段デジタルフィルタDF5においては、全ての段数の段階フィルタの処理所要時間が第1フィルタ処理可能時間Tf1(380m秒)よりも長いため、基準サイクルの次の組合せ計量サイクル(基準サイクルから1回目の組合せ計量サイクル)では、処理可能段数がない。つまり、多段デジタルフィルタDF5では、基準サイクルから1回目のサイクルにおいて、計量信号のフィルタ処理できない。次に、基準サイクルから2回目のサイクルにおいては、段数2の段階フィルタの処理所要時間(800m秒)が、第2フィルタ処理可能時間Tf2(1380m秒)より短いので、段数2の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理が可能である。さらに、基準サイクルから3回目のサイクルにおいては、段数3の段階フィルタの処理所要時間(1600m秒)が、第3フィルタ処理可能時間Tf2(2380m秒)より短いので、段数3の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理が可能である。
(2−7−5−3)第2演算部35c
第2演算部35cでは、多段デジタルフィルタDF1〜5別に、各ロードセル20−1〜14別の個別誤差予想値e1〜5を算出する。本実施例では各ロードセル20−1〜14別の誤差は同じであるという条件で、個別誤差予想値e1〜5を算出する。
個別誤差予想値e1〜5とは、ある組合せ計量サイクルで、ある計量ホッパ5−1〜14に設けられたロードセル20−1〜14からの計量信号をDSP33でフィルタ処理することで得られた重量値と、その計量ホッパ5内の物品の真の重量値との間でどれだけの誤差が予想されるかを確率的に算出したものである。
具体的には、個別誤差予想値e1〜5は、多段デジタルフィルタDF1〜5別の、組合せ計量の際に各段数の段階フィルタが選択される確率と、図12に示すような各多段デジタルフィルタDF1〜5の段数別の段階フィルタの平均誤差を乗じたものを、全ての段数について積算することで算出される。
各段数の選択確率は、導出部35bで導出された処理可能段数と、組合せ演算において選択される計量ホッパの数である選択ヘッド数と、組合せ演算において選択可能な計量ホッパの数である安定ヘッド数と、を基に算出される。
選択ヘッド数は、組合せ演算の目標重量(組合せ目標重量)によって異なり、例えば、目標重量を各計量ホッパ5に貯留される物品の平均重量で除算することで算出できる。
安定ヘッド数は、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜N別の処理可能段数、および選択ヘッド数から算出できる。例えば、14個の計量ホッパ5からK個の計量ホッパ5が選択された場合に、基準サイクルの次のサイクルで全ての計量信号が使用できるとすれば、つまり、第1フィルタ処理可能時間Tf1において、個別誤差予想値e1〜5の算出対象である多段デジタルフィルタDF1〜5に処理可能段数があれば、安定ヘッド数は14となる。もし、第1フィルタ処理可能時間Tf1では処理可能段数が無く、第2フィルタ処理可能時間Tf2では処理可能段数があれば、安定ヘッド数は(14−K)となる。
選択ヘッド数および安定ヘッド数は、第2演算部35cにより算出される値であってもよいし、タッチパネル110からユーザが入力可能な値であってもよいし、後述する取得部35eにより得られた、実際の運転データに基づいて更新される値であってもよい。本実施例では、選択ヘッド数および安定ヘッド数の初期値は、タッチパネル110からユーザにより入力される。組合せ計量装置1の運転開始後は、後述する取得部35eで得られた実際の運転データに基づいて更新される。
各段数の選択確率の算出について具体例を用いて説明する。
ここでは、導出部35bについての説明で使用した具体例と同じ数値を用いて、多段デジタルフィルタDF1について各段数の選択確率の計算例を示す。選択ヘッド数は5と仮定する。
まず、第1フィルタ処理可能時間Tf1(380m秒)よりも、段数1の段階フィルタの処理所要時間(200m秒)の方が短いので、安定ヘッド数は14である。また、前記の具体例の条件では、多段デジタルフィルタDF1において、第1フィルタ処理可能時間Tf1における処理可能段数が1であり、第2フィルタ処理可能時間Tf2における処理可能段数は3である。つまり、ある組合せ計量サイクルにおいて、前回の組合せ計量サイクルで組合せに選ばれた計量ホッパ5に対応するロードセル20から送信される計量信号は、段数1の段階フィルタを用いたフィルタ処理しか実行できない。一方、前回の組合せ計量サイクルで組合せに選ばれていない計量ホッパ5に対応するロードセル20から送信される計量信号は、段数3の段階フィルタを用いたフィルタ処理が実行可能である。ここでは、選択ヘッド数を5と仮定しているので、定常時においては、段数1が選ばれる確率が5/14、段数3が選ばれる確率が9/14となる。
同様の考え方で、その他の多段デジタルフィルタDF2〜5についても各段数の選択確率は算出できる。
さらに、個別誤差予想値e1〜5の算出方法について、引き続き上記の例を用いて具体的に説明する。
多段デジタルフィルタDF1では、図12より段数1、段数2および段数3の誤差はそれぞれ0.05g、0.03g、0.01gである。また、上記のように、多段デジタルフィルタDF1では、段数1、段数2および段数3の選択確率はそれぞれ5/14、0、9/14である。したがって、個別誤差予想値e1は、e1=5/14×0.05g+0×0.03g+9/14×0.01g=0.024gと算出される。
(2−7−5−4)第3演算部
第3演算部35dは、多段デジタルフィルタDF1〜5別の個別誤差予想値e1〜5に基づき、多段デジタルフィルタDF1〜5別に、組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値E1〜5を算出する。
ここでは、計量ホッパ5は、全て同一の個別誤差予想値e1〜5を持つと仮定しているので、総合誤差予想値E1〜5は以下のように算出される。

EN=√(L×eN)(N=1〜5) (41)

なお、Lは選択ヘッド数を表す。
第3演算部35dで算出された総合誤差予想値E1〜5は、多段デジタルフィルタDF1〜5別にタッチパネル110に表示される。
(2−7−5−5)取得部
取得部35eは、選択ヘッド数および安定ヘッド数を実際の運転中に取得する。
具体的には、安定ヘッド数を、組合せ計量時に記憶部34に記憶されている計量ホッパ5−1〜14別のフィルタ処理された計量信号の数(記憶部34に記憶されている重量値の個数)の平均として取得する。また、選択ヘッド数を、組合せ計量時に後述する組合せ演算部35gにより選択される計量ホッパ5の数の平均として取得する。
(2−7−5−6)選択部
選択部35fは、総合誤差予想値E1〜5に基づいて、1の多段デジタルフィルタDF1〜5を選択する。
具体的には、総合誤差予想値E1〜5が最も小さな多段デジタルフィルタDF1〜5を、実際に使用する多段デジタルフィルタDF1〜5として選択する。選択された結果は、DSP33に送信される。DSP33では、選択された多段デジタルフィルタDF1〜5でのみフィルタ処理が実施される。その結果、後述する組合せ演算部35gでは、DSP33で、選択部35fに選択された多段デジタルフィルタ(DF1〜5のいずれか)によりフィルタ処理された計量信号を用いて、組合せ演算が行われる。
(2−7−5−7)組合せ演算部
組合せ演算部35gは、記憶部34で各計量ホッパ5−1〜14別に記憶される物品の重量値(計量値)を基に、記憶部34に記憶された組合せ演算プログラムを使用し、重量値の合計が所定の組合せ目標重量(範囲)になるように組合せ演算を行う。そして、組合せ演算の結果から、複数の計量ホッパ5−1〜14を選択する。組合せに選択された計量ホッパ5−1〜14の情報は、WH開閉部35iに送信される。記憶部34に計量ホッパ5−1〜14別に記憶されていた物品の重量値のデータのうち、組合せに選択された計量ホッパ5−1〜14の重量値のデータはリセットされる。
(2−7−5−8)PH開閉部
PH開閉部35hは、いずれかの計量ホッパ5−1〜14が空となる場合(計量ホッパ5−1〜14が集合シュート6に物品を排出した場合)に、その計量ホッパ5−1〜14の上方に配置されるプールホッパ4−1〜14のPHゲート4a−1〜14を、ステッピングモータ40a−1〜14を動作させて開く。その後再びステッピングモータ40a−1〜14を動作させてPHゲート4a−1〜14を閉める。
(2−7−5−9)WH開閉部
WH開閉部35iは、組合せ演算部35gから、組合せ演算により選択された計量ホッパ5−1〜14の組合せの情報を受けて、選択された組合せに含まれる計量ホッパ5−1〜14のWHゲート5a−1〜14を、ステッピングモータ50a−1〜14を動作させて開く。その後再びステッピングモータ50a−1〜14を動作させてWHゲート5a−1〜14を閉める。
(3)組合せ計量装置の特徴
(3−1)
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、分散フィーダ2と、複数の放射フィーダ3−1〜14と、複数の計量ホッパ5−1〜14と、を備える。分散フィーダ2は、組合せ計量装置1の上部に配置され、供給された物品を分散させながら搬送する。放射フィーダ3−1〜14は、分散フィーダ2の周囲に放射状に配列され、分散フィーダ2から排出された物品を搬送する。計量ホッパ5−1〜14は、放射フィーダ3−1〜14から排出された物品を受ける。組合せ計量装置1は、計量ホッパ5−1〜14内の物品の重量に基づいて組合せ計量を行う。組合せ計量装置1では、運転設定として、多段デジタルフィルタDF1〜5の選択を自動で行うことが可能である。
これにより、オペレータの能力によらず、短時間で組合せ計量装置1の運転設定を行うことができる。
(3−2)
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、複数の計量部としてのロードセル20−1〜14と、複数の多段デジタルフィルタDF1〜5と、組合せ演算部35gと、第1演算部35aと、導出部35bと、第2演算部35cと、第3演算部35dと、選択部35fと、を備える。ロードセル20−1〜14は、計量ホッパ5−1〜14にそれぞれ設けられ、各計量ホッパ5−1〜14が受けた物品を計量し、計量結果として計量信号を出力する。多段デジタルフィルタDF1〜5は、複数の段階フィルタからなり、計量ホッパ5−1〜14が物品を受けてからの時間に応じた段数の段階フィルタを用いて計量信号のフィルタ処理を行う。組合せ演算部35gは、計量信号を用いた組合せ演算により計量ホッパ5−1〜14の組合せを選択し、組合せ計量を行う。第1演算部35aは、運転速度を用いて第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出する。導出部35bは、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nと、段階フィルタそれぞれの処理所要時間とを比較し、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nの終了以前にフィルタ処理が完了する段階フィルタの段数を処理可能段数として、多段デジタルフィルタDF1〜5別に導出する。第2演算部35cは、処理可能段数と、組合せ演算により選択される計量ホッパ5−1〜14の数である選択ヘッド数と、組合せ演算において選択可能な計量ホッパ5−1〜14の数である安定ヘッド数と、段階フィルタそれぞれの誤差情報とに基づき、ロードセル20−1〜14それぞれの個別誤差予想値e1〜5を、多段デジタルフィルタDF1〜5別に算出する。第3演算部35dは、個別誤差予想値e1〜5に基づき、組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値E1〜5を、多段デジタルフィルタDF1〜5別に算出する。選択部35fは、総合誤差予想値E1〜5に基づいて、1の前記多段デジタルフィルタを選択する。組合せ演算部35gは、選択部35fに選択された多段デジタルフィルタによりフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ演算を行う。
これにより、ある多段デジタルフィルタDF1〜5について、ある運転速度におけるその多段デジタルフィルタDF1〜5の評価を容易に行うことができる。そのため、運転速度に対してユーザの望む誤差水準を満足する多段デジタルフィルタDF1〜5が存在するか否かが把握できる。また、複数の多段デジタルフィルタDF1〜5について、多段デジタルフィルタDF1〜5の比較を容易に行うことが出来る。そして、運転設定として、総合誤差予想値E1〜E5に基づいて1の多段デジタルフィルタが選択されるため、選択された最適な多段デジタルフィルタを用いた組合せ計量が実現できる。
(3−3)
本実施形態に係る組合せ計量装置1では、運転中に、選択ヘッド数および安定ヘッド数を取得する取得部35eを備える。
ここでは、実測した安定ヘッド数および選択ヘッド数に応じて総合誤差予想値E1〜5が算出されるため、より正確な総合誤差予想値E1〜5が算出できる。つまり、多段デジタルフィルタDF1〜5をより正確に評価できる。
なお、取得部35eは、選択ヘッド数および安定ヘッド数の両方を取得することが望ましいが、選択ヘッド数および安定ヘッド数について、どちらか一方だけを取得するだけであっても、正確な総合誤差予想値E1〜5が算出されやすい。
(3−4)
本実施形態に係る組合せ計量装置1では、総合誤差予想値E1〜5を出力するタッチパネル110を備える。
これにより、ユーザが多段デジタルフィルタDF1〜5の定量的な評価を直接把握できる。そして、複数の多段デジタルフィルタDF1〜5から、最適な多段デジタルフィルタDF1〜5を選ぶこともできる。また、ユーザは、どのような条件で組合せ計量を行えば、ユーザの望む誤差水準を満足できるかを容易に把握できる。
(3−5)
本実施形態に係る組合せ計量装置1では、複数のプールホッパ4−1〜14を備える。プールホッパ4−1〜14は、計量ホッパ5−1〜14それぞれに対して設けられ、放射フィーダ3−1〜14から供給された(排出された)物品を一時的に貯留し、計量ホッパ5−1〜14に物品を供給する。第1演算部35aは、運転速度と、計量ホッパ5−1〜14が閉じた後にプールホッパ4−1〜14が開くまでの遅延時間Twpと、プールホッパ4−1〜14が開いてからロードセル20−1〜14が計量信号の取得を開始するまでの安定時間Tsと、に基づき第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出する。
これにより、物品の種類や、計量ホッパ5に対する物品の供給量等が変更され、遅延時間や安定時間が変化する場合にも、その条件に応じた第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出できる。その結果、多段デジタルフィルタDF1〜5の評価を正確に行うことが出来る。
(3−6)
本実施形態に係る組合せ計量装置1では、運転速度が入力されるタッチパネル110を備える。
これにより、運転速度を変更する必要がある場合にも、各多段デジタルフィルタDF1〜5を容易に評価できる。その結果、運転速度を変更しても、組合せ計量装置1を最適な運転設定により精度良く運転することが容易になる。
(4)変形例
以上、この発明の一実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、発明の趣旨と矛盾しない範囲で、その他の態様も採用可能である。
以下に、第2実施形態に係る発明の変形例を示す。
(4−1)変形例2A
上記の実施形態に係る組合せ計量装置1では、第1フィルタ処理可能時間Tf1に対して使用可能な段数の段階フィルタがない多段デジタルフィルタDF1〜5についても選択部35fにより選択されうる。しかし、これに限定されるものではない。
例えば、第1フィルタ処理可能時間Tf1の時点で使用可能な段数の段階フィルタがない多段デジタルフィルタDF1〜5については、選択部35fが選択しないとしてもよい。また、組合せ演算のサイクル2回(サイクル時間C×2)につき1回しか実際の組合せ計量を行わないという条件のもと演算処理部35は演算処理を実行してもよい。
(4−2)変形例2B
上記の実施形態に係る組合せ計量装置1では、総合誤差予想値E1〜5の値に基づいて1の多段デジタルフィルタDF1〜5が選択部35fにより選択されるが、これに限定されるものではなく、選択部35fの代わりにフィルタ生成部35jが設けられてもよい(図14参照)。
第1演算部35aは、運転速度を用いて、組合せ計量の時点のフィルタ処理可能時間を複数のサイクルに対して算出する。つまり、第1演算部35aは、運転速度を用いて、第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜Nを算出する。導出部35bは、サイクル別の、すなわち第1〜第Nフィルタ処理可能時間Tf1〜N別の、処理可能段数を導出する。第2演算部35cは、サイクル別の個別誤差予想値e1〜5を算出する。第3演算部35dは、サイクル別の個別誤差予想値e1〜5に基づき、サイクル別の総合誤差予想値E1〜5を算出する。フィルタ生成部35jは、サイクル別の総合誤差予想値E1〜5を基に、段階フィルタをサイクル別に組合せ、フィルタを生成する。組合せ演算部35gは、フィルタ生成部35jに生成されたフィルタによりフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ演算を行う。
多段デジタルフィルタDF1〜5は、前述のように、処理所要時間を短くしようとすると計量誤差が大きくなり、一方で、計量誤差を小さくしようとすると処理所要時間が長くなるという性質を有する。そこで、組合せ計量サイクル別にフィルタ処理に使用される多段デジタルフィルタDF1〜5を適切に組み合わせ、新たなフィルタを生成することで、多段デジタルフィルタDF1〜5に比較して、処理所要時間が短く、計量誤差も小さくなるようなフィルタが実現可能となる。その結果、常に最適にフィルタ処理された計量信号を用いて組合せ計量を行うことが出来る。
例えば、処理所要時間の長い多段デジタルフィルタを使用したとすれば、処理可能段数のない、あるいは、フィルタ処理された計量信号の数が少ないサイクルが発生しうる。そこで、処理可能段数が無い、あるいは、フィルタ処理された計量信号の数が少ないサイクルについては処理所要時間の短い多段デジタルフィルタを使用し、それ以外のサイクルについては処理所要時間の長い多段デジタルフィルタを使用するフィルタを生成することで、処理所要時間を短く、かつ、計量誤差を小さくできる。
(4−3)変形例2C
上記の実施形態に係る組合せ計量装置1では、総合誤差予想値E1〜5の値が最も小さい1の多段デジタルフィルタDF1〜5が選択部35fにより選択されるが、これに限定されるものではない。例えば、総合誤差予想値E1〜5が所定値よりも小さく、かつ、安定ヘッド数を最も大きく取ることが可能な多段デジタルフィルタDF1〜5を選択部35fが選択してもよい。
これにより、組合せ演算の組合せの数をできるだけ大きく確保することができる。つまり、ユーザの許容できる誤差の範囲で、最も組合せエラー(いずれの計量ホッパ5−1〜14を組み合わせても組合せ目標重量にならない(目標重量範囲にならない)状態)の発生しにくい組合せ計量装置1を実現できる。
また、選択部35fに代わり、タッチパネル110に出力される総合誤差予想値E1〜5に基づいて、ユーザが、自らのニーズに最も適合した多段デジタルフィルタDF1〜5を選択してもよい。
(4−4)変形例2D
上記の実施形態に係る組合せ計量装置1では、ブースタホッパを備えていないが、ブースタホッパを備えていてもよい。
(4−5)変形例2E
上記実施形態に係る組合せ計量装置1においても、第1実施形態に係る組合せ計量装置100のように、安定供給状態にあるときの、分散フィーダ2上の積載量および分散フィーダDFの駆動パラメータと、全放射フィーダ3−1〜14上の積載量および放射フィーダ3−1〜14の駆動パラメータとが求められてもよい。そして、求められた各駆動パラメータは、各フィーダ2,3に初期値として設定されてもよい。
1,100 組合せ計量装置
2,DF 分散フィーダ
3(3−1〜14),RF 放射フィーダ
4(4−1〜14),PH プールホッパ
5(5−1〜14),WH 計量ホッパ
20(20−1〜14) ロードセル(計量部)
30,CU 制御部
35 演算処理部
35a 第1演算部
35b 導出部
35c 第2演算部
35d 第3演算部
35e 取得部
35f 選択部
35j フィルタ生成部
110 タッチパネル(入力部、出力部)
CF クロスフィーダ
DF1〜5 多段デジタルフィルタ
e1〜5 個別誤差予想値
E1〜5 総合誤差予想値
G 物品
RU 操作ユニット(設定手段)
S 重量センサ
Tf1〜N 第1〜第Nフィルタ処理可能時間(フィルタ処理可能時間)
Twp 遅延時間
Ts 安定時間
WS 重量センサ
特許第4145399号公報 特開2001−317988号公報 特開2003−4517号公報 特開昭62−280625号公報

Claims (11)

  1. 上部に配置され、供給された物品を分散させながら搬送する分散フィーダと、
    前記分散フィーダの周囲に放射状に配列され、前記分散フィーダから排出された物品を搬送する複数の放射フィーダと、
    前記放射フィーダから排出された物品を受ける複数の計量ホッパと、
    を備え、
    前記計量ホッパ内の物品の重量に基づいて組合せ計量を行う、
    組合せ計量装置であって、
    運転設定を自動で行うことを可能とした、
    組合せ計量装置。
  2. 組合せ目標重量を設定する設定手段と、
    前記分散フィーダから各前記放射フィーダへ排出される毎回の排出量が前記組合せ目標重量となるように前記分散フィーダの駆動パラメータを調整する分散制御系と、
    組合せ選択された複数の前記放射フィーダから排出される毎回の排出量が前記組合せ目標重量となるように各前記放射フィーダの駆動パラメータを調整する放射制御系と、
    をさらに備え、
    両前記制御系からそれぞれ排出される毎回の排出量がバランスしているときの物品の層厚が厚いか薄いかを指定することによって特定される前記分散フィーダ上の物品と前記放射フィーダ上の物品とのそれぞれの層厚に関する層厚パラメータと、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される前記分散フィーダと前記放射フィーダとにおけるそれぞれの速度パラメータと、に基づいて、前記分散フィーダの前記駆動パラメータと前記放射フィーダの前記駆動パラメータとを算出し、算出した各前記駆動パラメータを、対応する前記制御系の初期値としてそれぞれ設定する、
    請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 組合せ目標重量と運転速度とを設定する設定手段と、
    前記分散フィーダから各前記放射フィーダへ排出される毎回の排出量が前記組合せ目標重量となるように前記分散フィーダの駆動パラメータを調整する分散制御系と、
    組合せ選択された複数の前記放射フィーダから排出される毎回の排出量が前記組合せ目標重量となるように各前記放射フィーダの駆動パラメータを調整する放射制御系と、
    前記分散フィーダ上に積載される物品の層厚に関する層厚パラメータと、前記組合せ目標重量と、前記運転速度と、に基づいて、両前記制御系からそれぞれ排出される毎回の排出量がバランスしているときの前記分散フィーダ上の積載量を算出する手段と、
    算出された前記分散フィーダ上の積載量と、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される前記分散フィーダにおける速度パラメータと、前記組合せ目標重量と、を使って前記分散フィーダの前記駆動パラメータを算出する手段と、
    前記放射フィーダ上に積載される物品の層厚に関する層厚パラメータと、前記組合せ目標重量と、に基づいて、両前記制御系からそれぞれ排出される毎回の排出量がバランスしているときの前記放射フィーダ上の積載量を算出する手段と、
    算出された前記放射フィーダ上の積載量と、搬送し易い物品か搬送し難い物品かを指定することによって特定される前記放射フィーダにおける速度パラメータと、前記組合せ目標重量と、を使って、前記放射フィーダの前記駆動パラメータを算出する手段と、
    をさらに備え、
    算出された各前記駆動パラメータを、対応する前記制御系の初期値としてそれぞれ設定する、
    請求項1に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記分散フィーダ上に積載される物品の層厚に関する前記層厚パラメータと、前記放射フィーダ上に積載される物品の層厚に関する前記層厚パラメータとは、それぞれが、搬送される物品の層厚が厚い場合の第1層厚パラメータと、搬送される物品の層厚が薄い場合の第2層厚パラメータと、を有し、
    前記層厚パラメータは、搬送される物品の層厚が厚いか薄いかを指定することによって前記第1又は第2層厚パラメータに特定される、
    請求項2又は3に記載の組合せ計量装置。
  5. 前記分散フィーダにおける前記速度パラメータと、前記放射フィーダにおける前記速度パラメータとは、それぞれが、搬送し易い物品を搬送するときの第1速度パラメータと、搬送し難い物品を搬送するときの第2速度パラメータとを有し、
    前記速度パラメータは、搬送し易い物品か、搬送し難い物品かを指定することによって前記第1又は第2速度パラメータに特定される、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
  6. 前記計量ホッパにそれぞれ設けられ、各前記計量ホッパが受けた物品を計量し、計量結果として計量信号を出力する複数の計量部と、
    複数の段階フィルタからなり、前記計量ホッパが物品を受けてからの時間に応じた段数の前記段階フィルタを用いて前記計量信号のフィルタ処理を行う、複数の多段デジタルフィルタと、
    前記計量信号を用いた組合せ演算により前記計量ホッパの組合せを選択し、前記組合せ計量を行う組合せ演算部と、
    運転速度を用いて、フィルタ処理可能時間を算出する第1演算部と、
    前記フィルタ処理可能時間と、前記段階フィルタそれぞれの処理所要時間とを比較し、前記フィルタ処理可能時間の終了以前に前記フィルタ処理が完了する前記段階フィルタの前記段数を、処理可能段数として、前記多段デジタルフィルタ別に導出する導出部と、
    前記処理可能段数と、前記組合せ演算により選択される前記計量ホッパの数である選択ヘッド数と、前記組合せ演算において選択可能な前記計量ホッパの数である安定ヘッド数と、前記段階フィルタそれぞれの誤差情報とに基づき、前記計量部それぞれの個別誤差予想値を、前記多段デジタルフィルタ別に算出する第2演算部と、
    前記個別誤差予想値に基づき、前記組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値を、前記多段デジタルフィルタ別に算出する第3演算部と、
    前記総合誤差予想値に基づいて、1の前記多段デジタルフィルタを選択する選択部と、
    をさらに備え、
    前記組合せ演算部は、前記選択部に選択された前記多段デジタルフィルタにより前記フィルタ処理された前記計量信号を用いて前記組合せ演算を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
  7. 前記計量ホッパにそれぞれ設けられ、各前記計量ホッパが受けた物品を計量し、計量結果として計量信号を出力する複数の計量部と、
    複数の段階フィルタからなり、前記計量ホッパが物品を受けてからの時間に応じた段数の前記段階フィルタを用いて、前記計量信号のフィルタ処理を行う、複数の多段デジタルフィルタと、
    前記計量信号を用いた組合せ演算により前記計量ホッパの組合せを選択し、前記組合せ計量を行う組合せ演算部と、
    運転速度を用いて、前記組合せ計量の時点のフィルタ処理可能時間を、複数のサイクルに対して算出する第1演算部と、
    前記フィルタ処理可能時間と、前記段階フィルタそれぞれの処理所要時間とを比較し、前記フィルタ処理可能時間の終了以前に前記フィルタ処理が完了する前記段階フィルタの前記段数を、処理可能段数として、前記多段デジタルフィルタ別、かつ、前記サイクル別に導出する導出部と、
    前記処理可能段数と、前記組合せ演算により選択される前記計量ホッパの数である選択ヘッド数と、前記組合せ演算において選択可能な前記計量ホッパの数である安定ヘッド数と、前記段階フィルタそれぞれの誤差情報とに基づき、前記計量部それぞれの個別誤差予想値を、前記多段デジタルフィルタ別、かつ、前記サイクル別に算出する第2演算部と、
    前記個別誤差予想値に基づき、前記組合せ計量後の物品の総重量に対する総合誤差予想値を、前記多段デジタルフィルタ別、かつ、前記サイクル別に算出する第3演算部と、
    前記総合誤差予想値を基に、前記段階フィルタを前記サイクル別に組合せ、フィルタを生成するフィルタ生成部と、
    をさらに備え、
    前記組合せ演算部は、前記フィルタ生成部に生成された前記フィルタにより前記フィルタ処理された前記計量信号を用いて前記組合せ演算を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
  8. 運転中に、前記選択ヘッド数および前記安定ヘッド数の少なくとも一方を取得する取得部をさらに備える、
    請求項6又は7に記載の組合せ計量装置。
  9. 前記総合誤差予想値を出力する出力部をさらに備える、
    請求項6から8のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
  10. 前記計量ホッパそれぞれに対して設けられ、前記放射フィーダから排出された物品を一時的に貯留し、前記計量ホッパに物品を供給する複数のプールホッパをさらに備え、
    前記第1演算部は、前記運転速度と、前記計量ホッパが開いた後に前記プールホッパが開くまでの遅延時間と、前記プールホッパが開いてから前記計量部が前記計量信号の取得を開始するまでの安定時間と、に基づき、前記フィルタ処理可能時間を算出する、
    請求項6から9のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
  11. 前記運転速度が入力される入力部をさらに備える、
    請求項6から10のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
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