JP7233096B2 - 計量装置及び組合せ計量装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計量装置及び組合せ計量装置に関する。
特許文献1には、ロードセルを用いた計量装置であって、ロードセルの一端を固定する固定部材と、被計量物を載せる計量ホッパと、計量ホッパとロードセルの自由端とを連結する連結部材と、ロードセルを過負荷から保護する過負荷保護機構と、を備えるものが記載されている。特許文献1に記載の計量装置においては、過負荷保護機構が次のように動作する。すなわち、ロードセルに第1限界荷重が作用すると、第1支持部が、ロードセル又は連結部材のいずれか一方に設定された第1部分を下方から支持する。更に、ロードセルに第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用すると、第1支持部が第1部分を支持すると同時に、第2支持部が、連結部材又はロードセルのいずれか一方に設定された第2部分を上方から支持する。
特開2013-250196号公報
しかしながら、特許文献1に記載の計量装置においては、第1支持部が第1部分を下方から支持し且つ第2支持部が第2部分を上方から支持するように過負荷保護機構が構成されているので、第1支持部が第1部分を支持する状態になると、第2支持部と第2部分との間の隙間が広がる。そのため、特許文献1に記載の計量装置においては、第2限界荷重が大きくなり、また、第2限界荷重が不安定になるおそれがある。
本発明は、過負荷からロードセルを保護するための第1限界荷重及びそれよりも大きい第2限界荷重が設定される場合において、第2限界荷重が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重が不安定になるのを防止できる計量装置及び組合せ計量装置を提供することを目的とする。
本発明の計量装置は、ロードセルと、ロードセルの一端が固定される固定部と、物品を貯留するホッパと、ロードセルの他端とホッパとを連結する連結部と、ロードセル又は連結部に設けられた第1部分と第1隙間を介して対向し、ホッパに第1限界荷重が作用したときに、第1方向に沿って第1部分を支持する第1支持部と、ロードセル又は連結部に設けられた第2部分と第2隙間を介して対向し、ホッパに第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用したときに、第1支持部が第1部分を支持した状態で、第1方向と交差する第2方向に沿って第2部分を支持する第2支持部と、を備える。
この計量装置では、ホッパに第1限界荷重が作用したときに、第1支持部が第1方向に沿って第1部分を支持し、ホッパに第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用したときに、第1支持部が第1部分を支持した状態で、第2支持部が第1方向と交差する第2方向に沿って第2部分を支持する。これにより、第1支持部が第1部分を支持する状態になっても、第2支持部と第2部分との間の第2隙間が広がり難い。よって、この計量装置によれば、過負荷からロードセルを保護するための第1限界荷重及びそれよりも大きい第2限界荷重が設定される場合において、第2限界荷重が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重が不安定になるのを防止できる。
本発明の計量装置では、第1方向は、上下方向であり、第2方向は、ロードセルの一端とロードセルの他端とが対向する方向であり、第1支持部は、固定部からロードセルの側方に延在する第1延在部に設けられ、第2支持部は、固定部からロードセルの上方に延在する第2延在部に設けられてもよい。これにより、2段階の限界荷重によって過負荷からロードセルを保護する過負荷保護機構をコンパクトに構成できる。
本発明の計量装置では、第1部分は、連結部に設けられ、第1方向において上側から第1支持部と対向し、第2部分は、連結部に設けられ、第2方向においてホッパとは反対側から第2支持部と対向してもよい。これにより、2段階の限界荷重によって過負荷からロードセルを保護する過負荷保護機構をよりコンパクトに構成できる。
本発明の組合せ計量装置は、上記計量装置を複数備える組合せ計量装置であって、ホッパに物品を搬送する搬送部と、計量装置から出力された物品の計量値に基づいて、合計値が目標計量値となるように計量値の組合せを選択し、当該組合せに対応するホッパに物品を排出させる制御部と、を備える。
この組合せ計量装置は、上記計量装置を複数備える。よって、この組合せ計量装置によれば、複数の計量装置のそれぞれにおいて、過負荷からロードセルを保護するための第1限界荷重及びそれよりも大きい第2限界荷重が設定される場合において、第2限界荷重が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重が不安定になるのを防止できる。
本発明によれば、過負荷からロードセルを保護するための第1限界荷重及びそれよりも大きい第2限界荷重が設定される場合において、第2限界荷重が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重が不安定になるのを防止できる計量装置及び組合せ計量装置を提供することが可能となる。
一実施形態の組合せ計量装置の構成図である。 一実施形態の計量装置の側面図である。 図2に示される計量装置の模式図である。 図2に示される計量装置の模式図である。 図2に示される計量装置の模式図である。 比較例の計量装置の模式図である。 変形例の計量装置の模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[組合せ計量装置の構成]
図1に示されるように、組合せ計量装置1は、投入シュート2と、分散フィーダ(搬送部)3と、複数の放射フィーダ(搬送部)4と、複数のプールホッパ5と、それぞれが計量ホッパ(ホッパ)11を有する複数の計量装置10と、集合シュート6と、タイミングホッパ7と、制御部8と、を備える。組合せ計量装置1は、搬送コンベア50によって供給される物品A(農産物、水産物、加工食品等のように、単体質量にばらつきのある物品)を目標計量値となるように計量して製袋包装機60に供給する。なお、製袋包装機60は、フィルムを所定容量の袋に成形しつつ、組合せ計量装置1によって計量されて供給された物品Aを袋詰めする装置である。
投入シュート2は、搬送コンベア50の搬送端50aの下方に配置される。投入シュート2は、外部から搬送コンベア50によって搬送されて搬送コンベア50の搬送端50aから落下した物品Aを受けて下方に排出する。
分散フィーダ3は、投入シュート2の下方に配置される。分散フィーダ3は、下方に向かって末広がりの円錐状の搬送面3aを有する。分散フィーダ3は、搬送面3aを振動させることで、投入シュート2から搬送面3aの頂部に排出された物品Aを搬送面3aの外縁に向かって均一に搬送する。
複数の放射フィーダ4は、分散フィーダ3の搬送面3aの外縁に沿って放射状に配置される。各放射フィーダ4は、搬送面3aの外縁の下方から外側に延在するトラフ4aを有する。各放射フィーダ4は、トラフ4aを振動させることで、搬送面3aの外縁から排出された物品Aをトラフ4aの先端部に向かって搬送する。
複数のプールホッパ5は、それぞれが各放射フィーダ4のトラフ4aの先端部の下方に位置するように、環状に配置される。各プールホッパ5は、その底部に対して開閉可能なゲート5aを有する。各プールホッパ5は、ゲート5aを閉じることで、対応するトラフ4aの先端部から排出された物品Aを一時的に貯留し、ゲート5aを開くことで、一時的に貯留した物品Aを下方に排出する。
複数の計量ホッパ11は、それぞれが各プールホッパ5のゲート5aの下方に位置するように、環状に配置される。各計量ホッパ11は、その底部に対して開閉可能なゲート11aを有する。各計量ホッパ11は、ゲート11aを閉じることで、対応するプールホッパ5から排出された物品Aを一時的に貯留し、ゲート11aを開くことで、一時的に貯留した物品Aを下方に排出する。各計量装置10は、それぞれが有する計量ホッパ11が物品Aを一時的に貯留した際に、当該物品Aの質量に応じた計量値を計量する。
集合シュート6は、複数の上段シュート部61と、下段シュート部62と、を有する。複数の上段シュート部61は、各計量ホッパ11のゲート11aの下方に各上段シュート部61の上端部が位置し且つ各上段シュート部61の下端部が中央部に集合するように、環状に配置される。各上段シュート部61は、各計量ホッパ11から排出された物品Aを受けて当該物品Aを中央部に向かって滑走させる。下段シュート部62は、各上段シュート部61の下端部の下方に配置される。下段シュート部62は、各上段シュート部61から排出された物品Aを排出口6aから下方に排出する。
タイミングホッパ7は、集合シュート6の排出口6aの下方に配置される。タイミングホッパ7は、その底部に対して開閉可能なゲート7aを有する。タイミングホッパ7は、ゲート7aを閉じることで、集合シュート6から排出された物品Aを一時的に貯留し、ゲート7aを開くことで、一時的に貯留した物品Aを製袋包装機60に排出する。
制御部8は、フレーム31に支持されたケース32内に配置される。制御部8は、CPU、ROM、RAM等を有する。制御部8は、分散フィーダ3及び放射フィーダ4の搬送動作、各プールホッパ5のゲート5aの開閉動作、各計量ホッパ11のゲート11aの開閉動作、並びにタイミングホッパ7のゲート7aの開閉動作等、組合せ計量装置1の各部の動作を制御する。制御部8は、各計量装置10から出力された物品Aの計量値(すなわち、各計量装置10が有する計量ホッパ11が一時的に貯留した物品Aの計量値)に基づいて、合計値が目標計量値となるように(具体的には、目標計量値を下限値とする所定範囲内に合計値が収まるように)計量値の組合せを選択し、当該組合せに対応する計量ホッパ11に物品を排出させる。
組合せ計量装置1において、投入シュート2、分散フィーダ3、複数の放射フィーダ4、複数のプールホッパ5及び複数の計量装置10は、ケース32に直接的に又は間接的に支持される。集合シュート6及びタイミングホッパ7は、フレーム31に直接的に又は間接的に支持される。
[計量装置の構成]
図2に示されるように、計量装置10は、計量ホッパ11に加え、ロードセル12と、固定部13と、連結部14と、第1延在部15と、第2延在部16と、駆動モータ17と、制御回路18と、を備える。以下の説明では、上下方向(すなわち、鉛直方向)を第1方向D1といい、ロードセル12の固定端(一端)12aとロードセル12の自由端(他端)12bとが対向する方向を第2方向D2という。本実施形態では、第2方向D2は、水平方向であり、第1方向D1と直交する。
ロードセル12の固定端12aは、例えばボルト等によって、固定部13に固定されている。本実施形態では、ロードセル12は、歪ゲージ式のロードセルである。固定部13は、例えばボルト等によって、ケース32(図1参照)に固定されている。
連結部14は、ロードセル12の自由端12bと計量ホッパ11とを連結する。連結部14は、計量ホッパ11のゲート11aを開閉するためのリンク機構141を有する。リンク機構141の大部分は、カバー19によって覆われている。カバー19は、例えばボルト等によって、固定部13側(具体的には、第1延在部15及び第2延在部16)に固定されている。連結部14は、カバー19に対して浮いた状態にある。つまり、計量ホッパ11及び連結部14は、ロードセル12のみによって支持されている。
なお、カバー19には、ブラケット(図示省略)を介してプールホッパ5(図1参照)が取り付け可能である。プールホッパ5のゲート5aは、固定部13側に固定された駆動モータ(図示省略)及びリンク機構(図示省略)を介して、開閉される。
第1延在部15は、固定部13からロードセル12の側方(第1方向及び第2方向に垂直な方向におけるロードセル12の一方の側)に延在している。第1延在部15は、例えばボルト等によって、固定部13に固定されている。第1延在部15には、第1支持部15aが設けられている。本実施形態では、第1支持部15aは、第1延在部15の一部である。第1支持部15aは、連結部14に設けられた第1部分21と第1隙間C1を介して対向している。第1支持部15aは、計量ホッパ11に第1限界荷重M1(図4参照)が作用したときに、第1方向D1に沿って第1部分21を支持する。第1限界荷重M1は、下向きの荷重であって、過負荷からロードセル12を保護するための第1段階の限界荷重である。
本実施形態では、第1部分21は、第1方向D1において上側から第1支持部15aと対向している。一例として、第1部分21は、下向きのボルト21aの先端である。ボルト21aは、連結部14のうち、ロードセル12の自由端12bに対する位置が固定された部分(例えば、リンク機構141以外の部分)を貫通した状態で、当該部分に螺合され、固定ナット21bによって、当該部分に対する位置が固定される。この構成により、第1支持部15aと第1部分21との間の第1隙間C1を微調整できる。
第2延在部16は、固定部13からロードセル12の上方に延在している。第2延在部16は、例えばボルト等によって、固定部13に固定されている。第2延在部16には、第2支持部16aが設けられている。本実施形態では、第2支持部16aは、第2延在部16の一部である。第2支持部16aは、連結部14に設けられた第2部分22と第2隙間C2を介して対向している。第2支持部16aは、計量ホッパ11に第2限界荷重M2(図5参照)が作用したときに、第1支持部15aが第1部分21を支持した状態で、第2方向D2に沿って第2部分22を支持する。第2限界荷重M2は、第1限界荷重M1よりも大きい下向きの荷重であって、過負荷からロードセル12を保護するための第2段階の限界荷重である。
本実施形態では、第2部分22は、第2方向D2において内側(計量ホッパ11とは反対側)から第2支持部16aと対向している。一例として、第2部分22は、外向きのボルト22aの先端である。ボルト22aは、連結部14のうち、ロードセル12の自由端12bに対する位置が固定された部分(例えば、リンク機構141以外の部分)を貫通した状態で、当該部分に螺合され、固定ナット22bによって、当該部分に対する位置が固定される。この構成により、第2支持部16aと第2部分22との間の第2隙間C2を微調整できる。
駆動モータ17は、例えばボルト等によって、固定部13側(具体的には、第2延在部16)に固定されている。駆動モータ17の回転軸17aには、カム23が固定されている。計量装置10では、カム23とリンク機構141のカムフォロア141aとの協働によって、計量ホッパ11のゲート11aが開閉される。ゲート11aが閉じられた状態(すなわち、計量ホッパ11での物品Aの貯留が可能且つ計量ホッパ11での物品Aの計量が可能な状態)では、カム23がカムフォロア141aから離間するため、計量ホッパ11及び連結部14がロードセル12のみによって支持される。
制御回路18は、例えばボルト等によって、固定部13側(具体的には、第1延在部15及び第2延在部16)に固定されている。制御回路18は、ロードセル12、駆動モータ17及び制御部8(図1参照)のそれぞれと電気的に接続されている。制御回路18は、ロードセル12から出力された物品Aの計量値(すなわち、計量ホッパ11が一時的に貯留した物品Aの計量値)を制御部8に出力する。制御回路18は、制御部8から出力されたゲート11aの開閉指示に基づいて、駆動モータ17の動作を制御する。
[作用及び効果]
計量装置10では、図3に示されるように、計量ホッパ11が無荷重状態にあると、第1支持部15aが、連結部14に設けられた第1部分21と第1隙間C1を介して対向し、第2支持部16aが、連結部14に設けられた第2部分22と第2隙間C2を介して対向する。この状態から、図4に示されるように、計量ホッパ11に第1限界荷重M1が作用すると、ロードセル12が変形して第1部分21が第1支持部15aに接触し、第1支持部15aが第1方向D1に沿って第1部分21を支持する。この状態から、図5に示されるように、計量ホッパ11に第2限界荷重M2が作用すると、第1支持部15aが第1部分21を支持した状態で、第1支持部15aを支点とするモーメントによってロードセル12が変形して第2部分22が第2支持部16aに接触し、第2支持部16aが第2方向D2に沿って第2部分22を支持する。ここで、第2方向D2が、第1方向D1と交差する方向(本実施形態では、第1方向D1と直交する方向)であるため、図4に示されるように、第1支持部15aが第1部分21を支持する状態になっても、第2支持部16aと第2部分22との間の第2隙間C2が広がり難い。よって、計量装置10(及びそれを複数備える組合せ計量装置1)によれば、過負荷からロードセル12を保護するための第1限界荷重M1及びそれよりも大きい第2限界荷重M2が設定される場合において、第2限界荷重M2が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重M2が不安定になるのを防止できる。なお、図3、図4及び図5は、図2に示される計量装置の模式図である。
計量装置10の作用及び効果について、より詳細に説明する。図6に示される比較例の計量装置110においては、過負荷保護機構が次のように動作する。すなわち、計量ホッパ111に第1限界荷重が作用すると、第1支持部115aが、連結部114に設けられた第1部分121を下方から支持する。そして、計量ホッパ111に第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用すると、第1支持部115aが第1部分121を支持した状態で、第2支持部116aが、連結部114に設けられた第2部分122を上方から支持する。これにより、比較例の計量装置110では、第1支持部115aが第1部分121を支持する状態になると、第2支持部116aと第2部分122との間の隙間がC1+C2に広がる。そのため、第2限界荷重M2が大きくなり、また、第2限界荷重M2が不安定になるおそれがある。
また、比較例の計量装置110では、第1支持部115aを支点としたモーメントの発生時に、第2支持部116aと第2部分122との間の隙間の変化率を十分に確保するために、距離L2(第2方向D2における第1支持部115aと第2支持部116aとの距離)に対して距離L1(第2方向D2における第1支持部115aと計量ホッパ111との距離)を短くする必要がある。そのため、第1支持部115aと第1部分121との間の隙間を微調整するための開口、及び当該開口を覆う蓋を、図2に示されるようなカバー19に設けなければならず、その結果、清掃性に影響を与えるおそれがある。更に、距離L1に対して距離L2を長くする必要があるため、第2部分122が設けられる連結部114の部品点数が増加したり、第2支持部116aと第2部分122との間の隙間がばらついたりするおそれがある。
それに対し、計量装置10では、上述のとおり、過負荷保護機構が図3、図4及び図5に示されるように動作するため、計量装置10の第2限界荷重M2は、比較例の計量装置110の第2限界荷重M2のC2/(C1+C2)倍となる。よって、計量装置10によれば、過負荷からロードセル12を保護するための第1限界荷重M1及びそれよりも大きい第2限界荷重M2が設定される場合において、第2限界荷重M2が大きくなるのを抑制できると共に、第2限界荷重M2が不安定になるのを防止できる。
また、図3に示されるように、第2限界荷重M2を小さくするために距離L2(第1方向D1における第1支持部15aと第2支持部16aとの距離)に対して距離L1(第2方向D2における第1支持部15aと計量ホッパ11との距離)を短くする必要がなくなるため、第1支持部15a及び第1部分21をロードセル12側に近付けることができる。これにより、第1支持部15aと第1部分21との間の隙間の微調整をケース32(図1参照)側で実施することが可能となり、第1支持部15aと第1部分21との間の隙間を微調整するための開口、及び当該開口を覆う蓋を、カバー19(図2参照)に設けることが不要となる。更に、第2限界荷重M2を小さくするために距離L1に対して距離L2を長くする必要がなくなるため、第2部分22が設けられる連結部14の部品点数が増加したり、第2支持部16aと第2部分22との間の隙間がばらついたりするのを抑制できる。
また、計量装置10では、第1支持部15aが、固定部13からロードセル12の側方に延在する第1延在部15に設けられ、第2支持部16aが、固定部13からロードセル12の上方に延在する第2延在部16に設けられる。これにより、2段階の限界荷重によって過負荷からロードセルを保護する過負荷保護機構をコンパクトに構成できる。
また、計量装置10では、第1部分21が、連結部14に設けられ、第1方向D1において上側から第1支持部15aと対向し、第2部分22が、連結部14に設けられ、第2方向D2において計量ホッパ11とは反対側から第2支持部16aと対向する。これにより、2段階の限界荷重によって過負荷からロードセルを保護する過負荷保護機構をコンパクトに構成できる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、図7に示されるように、第2支持部16aは、第2方向D2に沿って直動するアクチュエータ160によって構成されてもよい。図7に示される計量装置10では、第2支持部16aは、ロードセル12よりも下側の領域において、第2方向D2において計量ホッパ11とは反対側から、連結部14に設けられた第2部分22と対向している。
一例として、図7に示される計量装置10においては、過負荷保護機構が次のように動作する。すなわち、計量ホッパ11に第1限界荷重が作用すると、第1支持部15aが第1方向D1に沿って第1部分21を支持する。ロードセル12から出力される計量値が第1限界荷重未満の所定値M1´になると、第2支持部16a(具体的には、アクチュエータ160の直動軸160aの先端)と第2部分22との間の隙間が設定値となるように、制御回路18(図2参照)がアクチュエータ160を動作させる。この状態で、計量装置10は、計量ホッパ11に第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用する場合に備える。そして、ロードセル12から出力される計量値が所定値M1´未満になると、アクチュエータ160の直動軸160aの先端が初期位置に戻るように、制御回路18がアクチュエータ160を動作させる。なお、計量ホッパ11に第2限界荷重よりも大きい限界荷重が作用する場合に備え、第2支持部16aにトグル機構等を適用してもよい。
また、第1方向D1は、上下方向に完全に一致しておらず、上下方向に対して傾斜していてもよい。また、第2方向D2は、ロードセル12の固定端12aとロードセル12の自由端12bとが対向する方向に完全に一致しておらず、当該方向に対して傾斜していてもよい。また、上記実施形態では、第2方向D2が第1方向D1と直交していたが、第2方向D2は、第1方向D1と交差していればよい。一例として、第2方向D2は、第1方向D1と30度以上の角度(より好ましくは、60℃以上の角度)で交差していればよい。
また、第1部分21は、ロードセル12に設けられてもよい。また、第2部分22は、ロードセル12に設けられてもよい。また、第1延在部15は、固定部13と一体的に形成されてもよい。また、第1支持部15aは、第1延在部15以外の部分に設けられてもよい。また、第2延在部16は、固定部13と一体的に形成されてもよい。また、第2支持部16aは、第2延在部16以外の部分に設けられてもよい。
また、組合せ計量装置1において、計量ホッパ11に物品Aを搬送する搬送部は、分散フィーダ3及び複数の放射フィーダ4に限定されず、他の構成を有するものであってもよい。また、複数の計量ホッパ11がマトリックス状に配置されることで、組合せ計量装置1が構成されてもよい。
1…組合せ計量装置、3…分散フィーダ(搬送部)、4…放射フィーダ(搬送部)、8…制御部、10…計量装置、11…計量ホッパ(ホッパ)、12…ロードセル、12a…固定端(一端)、12b…自由端(他端)、13…固定部、14…連結部、15…第1延在部、15a…第1支持部、16…第2延在部、16a…第2支持部、21…第1部分、22…第2部分、A…物品、C1…第1隙間、C2…第2隙間、D1…第1方向、D2…第2方向、M1…第1限界荷重、M2…第2限界荷重。

Claims (4)

  1. ロードセルと、
    前記ロードセルの一端が固定される固定部と、
    物品を貯留するホッパと、
    前記ロードセルの他端と前記ホッパとを連結する連結部と、
    前記ロードセル又は前記連結部に設けられた第1部分と第1隙間を介して対向し、前記ホッパに第1限界荷重が作用したときに、第1方向に沿って前記第1部分を支持する第1支持部と、
    前記ロードセル又は前記連結部に設けられた第2部分と第2隙間を介して対向し、前記ホッパに前記第1限界荷重よりも大きい第2限界荷重が作用したときに、前記第1支持部が前記第1部分を支持した状態で、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第2部分を支持する第2支持部と、を備える、計量装置。
  2. 前記第1方向は、上下方向であり、
    前記第2方向は、前記ロードセルの前記一端と前記ロードセルの前記他端とが対向する方向であり、
    前記第1支持部は、前記固定部から前記ロードセルの側方に延在する第1延在部に設けられ、
    前記第2支持部は、前記固定部から前記ロードセルの上方に延在する第2延在部に設けられる、請求項1に記載の計量装置。
  3. 前記第1部分は、前記連結部に設けられ、前記第1方向において上側から前記第1支持部と対向し、
    前記第2部分は、前記連結部に設けられ、前記第2方向において前記ホッパとは反対側から前記第2支持部と対向する、請求項2に記載の計量装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の計量装置を複数備える組合せ計量装置であって、
    前記ホッパに前記物品を搬送する搬送部と、
    前記計量装置から出力された前記物品の計量値に基づいて、合計値が目標計量値となるように計量値の組合せを選択し、当該組合せに対応する前記ホッパに前記物品を排出させる制御部と、を備える、組合せ計量装置。
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