JP2001317988A - 組合せ計量装置 - Google Patents

組合せ計量装置

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JP2001317988A
JP2001317988A JP2000137353A JP2000137353A JP2001317988A JP 2001317988 A JP2001317988 A JP 2001317988A JP 2000137353 A JP2000137353 A JP 2000137353A JP 2000137353 A JP2000137353 A JP 2000137353A JP 2001317988 A JP2001317988 A JP 2001317988A
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Yoshimitsu Takada
良光 高田
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被計量物の種類の変更があっても供給部にお
ける被計量物の供給を安定して行えること。 【解決手段】 分散部の分散テーブル上には、被計量物
が所定の積載状態で積載される。計量センサ3fは分散
テーブル上の被計量物の重量を計量する。制御手段20
は、被計量物の比容積と、計量センサ3fの計量値に基
づき分散テーブル上での積載状態を求め、投入手段13
による被計量物の投入、停止を制御する。分散部の分散
テーブルの周囲には搬送部4が設けられ、被計量物を計
量ホッパに搬送する。制御手段20は、被計量物の比容
積と、搬送部4上のトラフの容積、目標重量に基づき駆
動手段6の動作時間を求め搬送部4での被計量物の搬送
状態を制御する。以上により、被計量物の種類が異なっ
ても設定が容易に行え、また最適な分散及び搬送制御が
行え計量精度を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投入された被計量
物を容器等に所定質量ずつ包装するために、該被計量物
を所定質量に計量して排出する計量装置に係り、特に、
被計量物の重量と容積に対応して円滑な動作を行う組合
せ計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に食品生産ラインの包装工程では、
塊の単位が細かな食品の袋詰めなどのために、被計量物
を所定質量ずつ計量する組合せ計量装置が用いられる。
図6は、この組合せ計量装置を示す側面図である。図示
のように、この組合せ計量装置50は、被計量物が供給
され放射状に分散させる供給部51と、周状に配置され
た複数のストックホッパ52と、ストックホッパ52下
部に設けられる複数の計量ホッパ53と、計量ホッパ5
3の下部に設けられた漏斗形の集合シュート54を有し
ている。これら各部は、中央の本体部55の側部に配置
されている。
【0003】供給部51は、平面上で見て周状に配置さ
れた計量ホッパ52の中央位置に投入された被計量物を
放射状に外方に向けて分散供給する。この供給部51
は、円錐形状の分散部51aと、分散された被計量物を
ストックホッパ52部分まで搬送する搬送部51bを備
えている。搬送部51bは、両側部が立設されたトラフ
51cと、トラフ51cを振動させて被計量物を搬送さ
せる駆動手段51dで構成されている。
【0004】この被計量物は、各計量ホッパ53の上に
それぞれ設けられたストックホッパ52を介して概ね同
量ずつ各計量ホッパ53に落とし込まれ、それぞれ質量
が計測される。複数の計量ホッパ53での計量値には通
常ある程度のばらつきがある。そこで、複数の計量ホッ
パ53で得られた複数の計量値を適宜に組合せて所望の
質量値を得る。このような組合せになる複数個の計量ホ
ッパ53を作動させて被計量物を集合シュート54に落
下させる。
【0005】集合シュート54の最低部には開口があ
り、複数の計量ホッパ53から落下した被計量物はここ
で集合して下方に落下する。通常、集合シュート54の
開口の下方には、被計量物を包装するための装置が設け
られている。例えば、袋詰装置を配置しておけば、所定
の質量の被計量物を袋詰にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】被計量物は、種類によ
り単位質量あたりの容積、即ち比容積が異なる。例えば
菓子類ではポテトチップスは比容積が大きい値であり、
ピーナッツは比容積が小さな値である。このため、被計
量物の種類によって装置の各部の制御を変更する必要が
あったが、これらは経験等の勘により設定を変更してお
り、最適な制御ではなかった。
【0007】例えば、上記供給部51においては、被計
量物の種類別に分散部51a上の被計量物の積載量が異
なる。図中1点鎖線で示すように被計量物は分散部51
a上で所定の安息角を有し、この安息角は被計量物の種
類(比容積)別に異なる。従来は、分散部51a上にお
ける被計量物の最上部位置を投受光センサ51eで検出
し一定な高さになるよう前段の供給装置からの供給量を
制御していたが、被計量物の種類が異なるたびにこの投
受光センサ51eの検出高さ位置を可変調整していた
が、この調整は目視等の勘で設定していた為、供給量と
分散部51aの分散能力のバランスの調整に手間がかか
った。このバランスが適切でないと、分散部51a上で
の被計量物の積載量が最適とならず分散部51a上での
被計量物の積載量が不足、あるいは過多となり計量制御
に影響を与え計量精度及び効率が低下する問題を生じ
る。
【0008】また、被計量物の種類別に搬送部51b上
で被計量物の層厚を可変させる必要がある。例えば、搬
送部51bで一定な搬送量を得るためには、被計量物の
種類(比容積)に応じて層厚を可変しなければならな
い。この層厚は、上記分散部51aにおける安息角で決
定されるため、分散部51a上での積載量が最適ではな
いと必要な層厚にならず、搬送量を安定させることがで
きなかった。
【0009】上記の層厚を制御するために、分散部51
aの上部位置に中空円筒状の層厚可変リングを設ける場
合がある。この層厚可変リングは上下に移動可能であ
り、対応して層厚を可変することができる。しかし、こ
の層厚可変リングの上下移動の調整を目視等の勘で設定
していた為、供給量と搬送部51bの搬送能力のバラン
スの調整に手間がかかり、上記同様の問題が生じた。な
お、搬送部51bの搬送量の調整は、駆動手段51dの
振動状態を可変しても行えるが、駆動手段51dの振動
状態の可変調整についても同様に煩雑となる問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、被計量物の種類の変更があっても供給
部における被計量物の供給を安定して行える組合せ計量
装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の組合せ計量装置は、請求項
1記載のように、投入された被計量物を周囲に分散させ
る分散部と、分散部の周囲に周状に複数配置され被計量
物を計量ホッパの上部位置に搬送する搬送部と、前記分
散部上に被計量物を投入する投入手段とを備え、各計量
ホッパの計量値に基づき、複数の計量ホッパの被計量物
を組合せて所定重量の被計量物を得る組合せ計量装置に
おいて、被計量物の容積及び重量に基づく比容積を設定
する比容積設定手段と、前記分散部上に積載される被計
量物の重量を検出する計量手段と、前記設定された比容
積により前記分散部上の被計量物の積載状態を重量値に
換算して求め、前記計量手段が検出する重量値に基づき
前記投入手段による被計量物の投入を制御する制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2記載のように、前記制御手
段は、前記分散部上における被計量物の種類別に設定さ
れる積載高さの上限指定位置及び下限指定位置、あるい
は単一の高さ指定位置と、前記分散部による被計量物の
分散量と、投入手段による被計量物の供給量と、該投入
手段が保有する供給、停止の遅れ特性と、被計量物の比
容積と、前記計量手段が検出する重量値に基づき、前記
投入手段による被計量物の供給開始重量及び供給停止重
量を算出し、該投入手段による被計量物の投入、及び停
止を制御する構成としても良い。
【0013】また、請求項3記載のように、前記分散部
上に配置され、被計量物の分散時において前記搬送部上
での被計量物の積載高さを規制する層厚可変手段を備
え、前記制御手段は、前記搬送部上の搬送面の面積に基
づき、該搬送部上での被計量物の積載高さを求め、前記
層厚可変手段を制御する構成にもできる。
【0014】また、請求項4記載の発明は、被計量物を
計量ホッパの上部位置に搬送する搬送部を備え、各計量
ホッパの計量値に基づき、複数の計量ホッパの被計量物
を組合せて所定重量の被計量物を得る組合せ計量装置に
おいて、被計量物の容積及び重量に基づく比容積を設定
する比容積設定手段と、前記設定された比容積により前
記搬送部上の被計量物を搬送する動作距離を重量値から
求めて該搬送部の駆動手段を制御する制御手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項5記載のように、前記制御手
段は、前記搬送部上での被計量物の目標搬送重量及び容
積と、被計量物の種類別の比容積と、前記駆動手段の駆
動特性と、必要な搬送距離に基づき、駆動手段の動作時
間を算出し制御する構成にもできる。
【0016】また、請求項6記載のように、前記比容積
設定手段は、入力される被計量物の質量と、容積に基づ
き比容積を算出し設定する構成としても良い。
【0017】また、請求項7記載のように、前記制御手
段は、被計量物の制御にかかる算出値を該被計量物の種
類別に比容積とともに記憶手段に記憶し、必要時に読み
出し再設定可能に構成してもよい。
【0018】上記構成によれば、被計量物の比容積に基
づき、分散部上の被計量物の積載高さを重量値で制御す
ることができるようになり、被計量物の種類が異なり比
容積が異なっても分散部上での被計量物を常時最適な積
載状態に維持でき、供給不足、過多を防止して安定した
分散が行えるようになる。また、搬送部における搬送制
御においても被計量物の比容積を考慮することにより、
被計量物の種類に対応して常時安定した搬送制御が行え
るようになる。これにより、各種の被計量物別の動作設
定を容易化できるとともに、装置の分散及び搬送動作を
安定化でき、組合せ精度を維持して効率的な組合せ計量
が行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の組合せ計量装置の
実施形態を示す平面図、図2は同側面図である。組合わ
せ計量装置1の上部中央で且つ被計量物の投入箇所直下
位置には分散供給部2が設けられる。分散供給部2の上
部位置にはバケットコンベアなどの投入手段13が設け
られている。この投入手段13は、後述する組合せ計量
装置1の制御手段20の制御信号に基づき投入動作が制
御され、分散供給部2に被計量物を投入、供給する。図
示の例では複数のバケット13aに収容された被計量物
をこのバケット13a単位で分散供給部2上に投入す
る。
【0020】分散供給部2は、分散部3と、搬送部4で
概略構成されている。分散部3は、中央が上に向けて突
出した平たい円錐状に形成された分散テーブル3aとこ
の分散テーブル3aを回転させる駆動手段3bとを備え
ている。投入手段13が分散部3の上に被計量物を供給
することにより、分散部3上は多数の被計量物が所定の
安息角を有して常時積み重なった状態となり、分散テー
ブル3aの回転によって被計量物は周囲に均等にこぼれ
落ちて供給される。この分散テーブル3aに積載される
被計量物の重量はロードセル等の計量センサ3fによっ
て検出される。なお、計量センサ3fから出力される計
量値のうち分散テーブル3a及び駆動手段3bの重量分
は電気的に相殺され被計量物のみの計量値が出力される
ようになっている。
【0021】分散テーブル3aの周囲には、複数基の搬
送部4が放射状の配置で設けられている。各搬送部4
は、断面略V字形の直線的な搬送路であるトラフ5と、
トラフ5を搬送方向に往復して直動させる駆動手段6と
を備えている。各搬送部4のトラフ5は、分散供給部2
を中心として周方向について等角度間隔で放射状に配置
されている。従って、各搬送部4のトラフ5に供給され
た被計量物は、駆動手段6によるトラフ5の動きによっ
て配置の外側に向けて搬送されていく。
【0022】各トラフ5の外側の外端部は開放された状
態にあり、ここから被計量物が落下する。各トラフ5の
外端部の下方には、ストックホッパ7がそれぞれ配置さ
れている。即ち、トラフ5と同数の複数のストックホッ
パ7が、周状に等間隔で配置されている。各ストックホ
ッパ7は上面が開口した箱体であり、下面には開閉可能
な蓋が取り付けられている。
【0023】各ストックホッパ7の下方には、それぞれ
計量ホッパ8が配置されている。即ち、ストックホッパ
7と同数の複数の計量ホッパ8が、周状に等間隔で配置
されている。計量ホッパ8は上面が開口した箱体であ
り、下面には開閉可能な蓋が取り付けられている。この
計量ホッパ8には秤量装置が設けられており、その内部
に収納された被計量物の質量を計ることができる。
【0024】各計量ホッパ8の下方には、それぞれメモ
リホッパ9が配置されている。即ち、計量ホッパ8と同
数の複数のメモリホッパ9が、周状に等間隔で配置され
ている。メモリホッパ9は上面が開口した箱体であり、
下面には開閉可能な蓋が取り付けられている。計量ホッ
パ8で計量された被計量物はメモリホッパ9に収納保持
される。メモリホッパ9に収納された被計量物の質量
は、本装置の制御部で保持される。
【0025】図2に示すように、ストックホッパ7と計
量ホッパ8とメモリホッパ9は、この順に上から下に向
けて縦に並んでおり、かつ上から下に向かうにつれて装
置の内側に配置されるとともに、被計量物の排出方向の
傾斜が緩やかになるように配置されている。最終段のメ
モリホッパ9に収納された被計量物は、底面の蓋を開く
ことによって落下排出される。
【0026】円周状に配置された複数のメモリホッパ9
の下方には、漏斗形の集合シュート10が設けられてい
る。本例の集合シュート10は、上面の投入口が相対的
に大きく下面に排出口11が相対的に小さい中空円錐台
形である。
【0027】次に、図3は、装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。制御手段20は、装置全体の動作を制
御するものであり、CPU、ROM、RAM等と、CP
Uを実行制御する動作制御プログラムからなる。図示の
制御手段20は、本発明の要部である上記分散供給部2
の動作制御プログラムに関する各機能のみを抽出してブ
ロック図化したものである。この制御手段20には、各
種パラメータを入力するための入力手段21と、入力手
段21の入力項目のうち、被計量物の比容積を設定保持
する比容積設定手段22がそれぞれ接続されている。ま
た、制御手段20には、分散部3上の被計量物の重量を
測定する計量センサ3fの計量信号が入力される。
【0028】比容積設定手段22には、被計量物の比容
積が設定される。比容積は、容積(ml)/質量(g) によっ
て求めた値が設定される。入力手段21から入力された
容積と質量から制御手段20がこの比容積を算出し比容
積設定手段22に設定することもできる。
【0029】制御手段20は、大別して分散部3と、搬
送部4を動作制御する手段で構成されている。分散部3
に関しては、重量換算手段24,供給制御手段25が設
けられる。搬送部4に関しては、距離換算手段27,搬
送制御手段28が設けられる。
【0030】重量換算手段24は、比容積設定手段22
に設定された比容積を得て分散部3上における被計量物
の制御重量値を算出する。供給制御手段25は、重量換
算手段24から出力される制御重量値に対する装置稼働
時における計量センサ3fの計量値に基づき、投入手段
13の供給開始、及び停止を制御する。
【0031】距離換算手段27は、比容積設定手段22
に設定された比容積を得て搬送部4の動作距離を算出す
る。搬送制御手段28は、距離換算手段27から出力さ
れる動作距離に基づき、搬送部4の駆動手段6の搬送動
作を制御する。
【0032】記憶手段29には、被計量物の種別毎に上
記換算で得られた制御重量値、動作距離等の設定パラメ
ータを記憶しておくことができ、被計量物の種別を入力
することにより、対応する設定パラメータを呼び出し設
定(プリセット機能)できるようになっている。
【0033】(1)分散部3への投入制御(投入手段1
3の供給制御) 次に、上記構成による分散部3上への被計量物供給制御
の内容を説明する。制御手段20は、分散部3における
被計量物の重量値に基づき投入手段13の供給を制御す
る。
【0034】先ず、重量換算手段24は、分散部3にお
ける被計量物の消費量(後段への排出能力)と、供給量
をそれぞれ下式に基づき求める。 消費量Y=At (A:単位時間当たり消費量、t:時間) この消費量は組合せ計量装置1全体における計量能力(k
g/min)の値に相当する。 供給量Z=B(t−d+e) (B:単位時間当たり供給量、t:時間、d:制御開始
遅れ時間、e:制御停止遅れ時間) 供給量は、投入手段13を構成するコンベアの供給能力
に相当するもので、バケットコンベアを用いる場合に
は、各バケットによる供給を間欠動作させるために上記
遅れ時間を考慮する。この供給量は、消費しない(分散
部3からの排出を止めた)状態で投入手段13からの物
品供給によって得ることもできる。
【0035】次に、制御開始重量と、制御停止重量を算
出する。図4は制御重量を示す図である。図4(a)に
示すように、被計量物は分散部3上部に積載され、この
積載量に対し上限指定位置及び下限指定位置(いずれも
高さ位置)が予め設定される。下限指定位置は、物品の
積載位置がこれより下回ると分散部3の分散が不安定に
なる位置であり、上限指定位置はこれより上回ると被計
量物が溢れたり絡まったりする位置として指定される。
これら上下限の指定位置は、被計量物の種別によって異
なる値が設定される。設定値は、外部からデータ入力さ
れる構成にもできる。
【0036】そして、重量換算手段24は、投入手段1
3から投入される被計量物が常時これら上下限の指定位
置の間となるよう、制御停止重量と、制御開始重量をそ
れぞれ下式に基づき算出する。制御開始重量Mについて
下限指定位置における被計量物の容積×比容積によって
被計量物の重量Lが得られる。 M−L=A(t+d)から、 M=A(t+d)ーL これにより、投入手段13の制御開始遅れを考慮した制
御開始位置(即ち、被計量物の下限位置)を重量で設定
することができる。
【0037】制御停止重量Oについて上限指定位置にお
ける被計量物の容積×比容積によって被計量物の重量N
が得られる。 NーO=(AーB)eから、 O=N(AーB)e これにより、投入手段13の制御停止遅れを考慮した制
御停止位置(即ち、被計量物の上限位置)を重量で設定
することができる。
【0038】上記算出された制御開始位置及び制御停止
位置それぞれの重量値は、被計量物の比容積を考慮した
値であり、供給制御手段25に出力される。供給制御手
段25は、これら制御開始位置及び制御停止位置それぞ
れの重量値を範囲として投入手段13からの被計量物の
供給、投入を制御する。具体的には、計量センサ3fの
計量値を取り込み、この計量値が制御開始位置重量Mま
で低下したら投入手段13から被計量物を投入制御す
る。一方、計量センサ3fの計量値が制御停止位置重量
Oまで増えたら、投入手段13による被計量物の投入を
停止制御する。これにより、図4(b)のタイムチャー
トに示すように、分散部3上の被計量物の積載量は、供
給開始の制御遅れ(t1)が生じたとしても下限指定位
置を下回ることなく、また、供給停止の制御遅れが生じ
ても上限指定位置を上回ることなく、被計量物の積載量
をこれら上下限指定位置の範囲内に納めることができ、
常時安定した分散を行えるようになる。
【0039】また、上記の上限指定位置及び下限指定位
置の2つの設定に変えて単一の高さ指定位置を設定する
構成にもできる。上記の上限指定位置と下限指定位置の
中間に単一の高さ指定位置を設定して対応する重量値を
換算する。そして、分散部3上における被計量物の計量
値がこの高さ指定位置に対応する重量値に達したら一定
時間後に投入停止を要求する。また、被計量物の計量値
がこの高さ指定位置に対応する重量値を下回ったら一定
時間後に投入開始を要求する。
【0040】(2)搬送部4の搬送制御 次に、上記構成による搬送部4の被計量物搬送制御の内
容を説明する。制御手段20は、被計量物の搬送を搬送
部4を振動させる駆動手段6の動作時間で制御する。
【0041】先ず、距離換算手段27は、搬送部4の動
作距離を求める。図5は搬送部4を構成するトラフ5を
示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図であ
る。このトラフ5は分散部3によって分散された被計量
物を長手方向に搬送し、下部に設けられる駆動手段6は
この長手方向にトラフ5を振動させる。トラフ5の動作
距離を下式によって算出する。 トラフ動作距離=1ヘッドの制御目標重量×比容積/ト
ラフ幅/層厚 (1ヘッド:トラフ5から供給される1個のストックホ
ッパ7を指す。図1記載の装置1では計8分散(8ヘッ
ド)のストックホッパ7を有している。 1ヘッドの制御目標重量=目標重量/選択ホッパ数であ
る。 選択ホッパ数:装置1が組合せ計量時に選択するホッパ
数であり、上記8ヘッドにおいては通常3〜4に設定さ
れている。 目標重量:1ヘッド当たりの計量の目標にする重量)
【0042】ところで、上記の層厚は前段の分散部3の
分散によって得られる所定の安息角を有する被計量物の
麓部分の高さである。層厚はこのような自然の積載状態
でほぼ一定値が得られる。これに限らず、図5記載のよ
うに、分散部3の上部位置に中空円筒状の層厚可変リン
グ14を設けて固定値を得る構成にもできる。層厚可変
リング14は上下移動調整可能であり、上下移動量を検
知することにより、トラフ5の搬送面から層厚可変リン
グ14下端部までの距離の層厚を作り出すことができ
る。
【0043】次に、得られたトラフ動作距離に基づき、
駆動手段6の動作時間を下式により算出する。 動作時間=必要動作距離/(トラフ振幅×振動数) (動作時間:上記1ヘッドの制御目標重量分の被計量物
を搬送させるに必要な駆動手段6の動作時間を指す。駆
動手段6は所定周波数の電源供給により所定の振幅を有
してトラフ5を振動させる。なお、(トラフ振幅×振動
数)は駆動手段6の能力に相当し固定値とする。)
【0044】具体例で説明すると、例えば、1ヘッドの
制御目標重量が30g 、比容積が10ml/gのとき、トラ
フ5上の容積は300mlとなる(被計量物がポテトチッ
プスのとき)。トラフ5の幅L1が12cm、層厚H1が
3cmであるとき、トラフ動作距離は、300ml/12cm
/3cm=8.4cmとなる。この被計量物を最適に搬送す
るための動作時間は、8.4cm/(0.2cm×50Hz)
=0.84sec となる。また、1ヘッドの制御目標重量
が30g 、比容積が2ml/gのとき、トラフ5上の容積は
60mlとなる(被計量物がキャンディのとき)。トラフ
5の幅L1が12cm、層厚H1が3cmであるとき、トラ
フ動作距離は、60ml/12cm/3cm=1.68cmとな
る。この被計量物を最適に搬送するための動作時間は、
1.68cm/(0.2cm×50Hz)=0.168sec と
なる。このように駆動手段6を動作させるための動作時
間は、被計量物の比容積を考慮して算出することができ
る。
【0045】搬送制御手段28は、トラフ5の駆動手段
6に対し、上記のようにこの被計量物の種類に適合した
動作時間で駆動制御する。
【0046】また、駆動手段6の動作時間を一定値とし
て、このときに必要な層厚を得る構成にもできる。 層厚=1ヘッドの制御目標重量×比容積/トラフ幅/ト
ラフ動作距離 算出された層厚となるよう、層厚可変リング14を上下
移動させればよい。
【0047】また、上記トラフ5の駆動時間を連続さ
せ、計量ホッパ8での計量値を得ることにより、固定値
である(振幅と振動数)駆動手段6の値とトラフ5の幅
L1に基づき被計量物の層厚の値を求めることもでき、
層厚の変化も得ることができる。
【0048】搬送部4の搬送制御は、上記実施形態で説
明した組合せ計量装置以外の装置似も適用することがで
きる。上記実施形態の組合せ計量装置は、主に乾燥した
被計量物を計量するドライタイプの構成である。別種の
組合せ計量装置としては、湿った被計量物を組合せ計量
するウェットタイプの組合せ計量装置がある。
【0049】このウェットタイプの組合せ計量装置は、
上記放射状に配置された計量ホッパ等の各ホッパに相当
するものとして上下が開口された中空筒型のカップを備
えている。カップの底面にはスライド板が設けられ、こ
のスライド板がスライドすることにより、カップ内に収
容された被計量物が排出されるよう構成されている。こ
のように、カップ状の収容部と下部のスライド板がスラ
イドする構成により、湿った被計量物がカップ内面に張
り付く等の滞留を防止して排出できるようになってい
る。これら複数のカップは直線に並んで配列されてい
る。目標重量となる組合せで選択されたカップから排出
された被計量物は下部位置にてアームで集合され一カ所
から装置外部の包装機等に排出されるようになってい
る。
【0050】そして、搬送部は、直線状に並んだ各カッ
プに対して湿った被計量物を上部から供給する。この
為、このウェットタイプの組合せ計量装置においては上
記分散部は設けられていない。そして、この搬送部にお
ける被計量物の供給を被計量物の比容積に基づき制御す
る構成にできる。具体的には、搬送部のトラフの動作距
離を上記説明同様、比容積に基づき最適となるよう可変
制御できる。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、組合せ計量
装置の分散部上での被計量物の積載状態を、計量しよう
とする被計量物の比容積を考慮して制御する構成である
ため、分散部上での被計量物の積載状態を被計量物の種
類別に最適な状態にすることができ、被計量物の種類が
異なってもこれに対応することができるようになる。分
散部上での積載状態を安定化できるため、被計量物の分
散不足や過多を防止でき、装置の計量精度に影響を与え
ず正確な組合せ計量が行えるようになるとともに、被計
量物の種類の変更に伴う設定を容易かつ適切に行えるよ
うになる。また、請求項2によれば、投入手段による被
計量物の投入、停止の制御遅れを考慮した上で被計量物
の比容積が異なっても分散部上での被計量物の積載状態
が常に最適な状態となるよう制御できるようになる。ま
た、請求項3によれば、搬送部上での被計量物の最適な
層厚を求めることができるため、層厚可変手段を制御し
て搬送部上での層厚が最適となるよう可変制御できるよ
うになる。
【0052】本発明の請求項4によれば、組合せ計量装
置の搬送部の搬送状態を、計量しようとする被計量物の
比容積を考慮して制御する構成であるため、搬送部にお
ける被計量物の搬送状態を被計量物の種類に対応して最
適な状態で搬送することができ、被計量物の種類が異な
ってもこれに対応することができるようになる。搬送部
での搬送が被計量物の種類に対応できることにより、装
置の計量精度に影響を与えず正確な組合せ計量が行える
ようになる。搬送部での搬送状態を安定化できるため被
計量物の搬送量の不足や過多が防止でき、装置の計量精
度に影響を与えず正確な組合せ計量が行えるとともに、
被計量物の種類の変更に伴う設定を容易かつ適切に行え
るようになる。請求項5によれば、搬送部の特性と被計
量物の比容積を考慮して搬送制御するものであり、比容
積が異なっても搬送部を最適に搬送制御できるようにな
る。
【0053】被計量物の比容積は、請求項6記載のよう
に質量と容積から算出して設定する構成にできる。また
請求項7記載のように、制御手段が算出した値を記憶手
段に記憶させておけば、被計量物の種類別の制御に必要
な値を一括して設定でき、被計量物の種類の変更時の操
作を簡単かつ適切に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組合せ計量装置を示す平面図。
【図2】同装置の側面図。
【図3】同装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】分散部への供給制御を示す図。
【図5】搬送部の搬送制御を示す図。
【図6】従来の組合せ計量装置を示す側面図。
【符号の説明】
1…組合せ計量装置、2…分散供給部、3…分散部、3
a…分散テーブル、3f…計量センサ、4…搬送部、5
…トラフ、6…駆動手段、7…ストックホッパ、8…計
量ホッパ、9…メモリホッパ、10…集合シュート、1
3…投入手段、20…制御手段、21…入力手段、22
…比容積設定手段、24…重量換算手段、25…供給制
御手段、27…距離換算手段、28…搬送制御手段、2
9…記憶手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された被計量物を周囲に分散させる
    分散部と、分散部の周囲に周状に複数配置され被計量物
    を計量ホッパの上部位置に搬送する搬送部と、前記分散
    部上に被計量物を投入する投入手段とを備え、各計量ホ
    ッパの計量値に基づき、複数の計量ホッパの被計量物を
    組合せて所定重量の被計量物を得る組合せ計量装置にお
    いて、 被計量物の容積及び重量に基づく比容積を設定する比容
    積設定手段と、 前記分散部上に積載される被計量物の重量を検出する計
    量手段と、 前記設定された比容積により前記分散部上の被計量物の
    積載状態を重量値に換算して求め、前記計量手段が検出
    する重量値に基づき前記投入手段による被計量物の投入
    を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする組合
    せ計量装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記分散部上における
    被計量物の種類別に設定される積載高さの上限指定位置
    及び下限指定位置、あるいは単一の高さ指定位置と、前
    記分散部による被計量物の分散量と、投入手段による被
    計量物の供給量と、該投入手段が保有する供給、停止の
    遅れ特性と、被計量物の比容積と、前記計量手段が検出
    する重量値に基づき、前記投入手段による被計量物の供
    給開始重量及び供給停止重量を算出し、該投入手段によ
    る被計量物の投入、及び停止を制御する請求項1記載の
    組合せ計量装置。
  3. 【請求項3】 前記分散部上に配置され、被計量物の分
    散時において前記搬送部上での被計量物の積載高さを規
    制する層厚可変手段を備え、 前記制御手段は、前記搬送部上の搬送面の面積に基づ
    き、該搬送部上での被計量物の積載高さを求め、前記層
    厚可変手段を制御する請求項1又は2のいずれかに記載
    の組合せ計量装置。
  4. 【請求項4】 被計量物を計量ホッパの上部位置に搬送
    する搬送部を備え、各計量ホッパの計量値に基づき、複
    数の計量ホッパの被計量物を組合せて所定重量の被計量
    物を得る組合せ計量装置において、 被計量物の容積及び重量に基づく比容積を設定する比容
    積設定手段と、 前記設定された比容積により前記搬送部上の被計量物を
    搬送する動作距離を重量値から求めて該搬送部の駆動手
    段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする組
    合せ計量装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記搬送部上での被計
    量物の目標搬送重量及び容積と、被計量物の種類別の比
    容積と、前記駆動手段の駆動特性と、必要な搬送距離に
    基づき、駆動手段の動作時間を算出し制御する請求項4
    記載の組合せ計量装置。
  6. 【請求項6】 前記比容積設定手段は、入力される被計
    量物の質量と、容積に基づき比容積を算出し設定する請
    求項1〜5の何れかに記載の組合せ計量装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、被計量物の制御にかか
    る算出値を該被計量物の種類別に比容積とともに記憶手
    段に記憶し、必要時に読み出し再設定可能に構成した請
    求項1〜5のいずれかに記載の組合せ計量装置。
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AU2013233497B2 (en) * 2012-03-16 2015-03-12 Ishida Co., Ltd. Combination weighing device
JPWO2013137008A1 (ja) * 2012-03-16 2015-08-03 株式会社イシダ 組合せ計量装置
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