JPWO2013124889A1 - 蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013124889A1
JPWO2013124889A1 JP2014500558A JP2014500558A JPWO2013124889A1 JP WO2013124889 A1 JPWO2013124889 A1 JP WO2013124889A1 JP 2014500558 A JP2014500558 A JP 2014500558A JP 2014500558 A JP2014500558 A JP 2014500558A JP WO2013124889 A1 JPWO2013124889 A1 JP WO2013124889A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
power storage
protrusion
positive electrode
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014500558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5867582B2 (ja
Inventor
圭一郎 小林
圭一郎 小林
平 齋藤
平 齋藤
石井 勝
勝 石井
神谷 正人
正人 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2013124889A1 publication Critical patent/JPWO2013124889A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5867582B2 publication Critical patent/JP5867582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0468Compression means for stacks of electrodes and separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0472Vertically superposed cells with vertically disposed plates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/65Means for temperature control structurally associated with the cells
    • H01M10/655Solid structures for heat exchange or heat conduction
    • H01M10/6556Solid parts with flow channel passages or pipes for heat exchange
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/204Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells
    • H01M50/207Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells characterised by their shape
    • H01M50/209Racks, modules or packs for multiple batteries or multiple cells characterised by their shape adapted for prismatic or rectangular cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/20Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
    • H01M50/289Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders characterised by spacing elements or positioning means within frames, racks or packs
    • H01M50/291Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders characterised by spacing elements or positioning means within frames, racks or packs characterised by their shape
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】各反応領域に与えられる拘束力を均等にしつつ、蓄電素子の全体に対して均等な拘束力を与える。【解決手段】蓄電装置は、所定方向に並んで配置される複数の蓄電素子と、所定方向で隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される拘束板とを有する。蓄電素子は、充放電を行う発電要素と、発電要素を収容するケースとを有する。拘束板は、突起部を有しており、突起部は、蓄電素子に対して拘束力を与えるとともに、蓄電素子との間にスペースを形成する。発電要素は、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとを有する。また、発電要素は、充放電に伴う化学反応が行われる反応領域を含んでいる。複数の突起部は、ケースの第1領域と接触する第1突起部と、ケースの第2領域と接触する第2突起部と、を有する。ケースの第1領域は、反応領域と対向しており、ケースの第2領域は、発電要素のうち、反応領域以外の領域と対向している。

Description

本発明は、一方向に並んで配置された複数の蓄電素子に対して拘束力を与える機構を備えた蓄電装置に関する。
複数の単電池を一方向に並べることにより、電池スタックを構成しているものがある。また、拘束機構を用いることにより、複数の単電池に対して拘束力を与えている。拘束力は、複数の単電池の配列方向において、複数の単電池を挟む力である。
具体的には、特許文献1に記載されているように、単電池と隣り合う位置に仕切り板を配置しており、仕切り板に設けられた突起部を単電池と接触させることにより、仕切り板から単電池に拘束力を与えている。ここで、突起部を用いることにより、単電池および仕切り板の間に、単電池の温度調節に用いられる熱交換媒体を移動させるスペースを形成している。
特開2010−097693号公報
単電池に拘束力を与える場合には、拘束力を受ける単電池の面に対して、均等に拘束力を与えることが望ましい。ここで、単電池の内部には、充放電を行う発電要素が収容されており、複数の単電池に対して同時に拘束力を与える構成では、複数の単電池における発電要素に対して均等な拘束力を与える必要がある。具体的には、発電要素のうち、充放電を行う反応領域に対して均等な拘束力を与える必要がある。
単電池には、製造バラツキが発生したり、複数の単電池を並べるときには、単電池の位置がずれたりすることがある。製造バラツキや位置ずれを考慮すると、複数の単電池における発電要素(反応領域)が、単電池の配列方向において互いに重なる領域だけに拘束力を与えることが好ましい。これにより、すべての反応領域に加わる拘束力を均等化することができる。
しかし、反応領域が互いに重なる領域だけに拘束力を与えてしまうと、単電池の一部だけに拘束力が加わることになり、拘束力を受ける単電池の面の全体に対して拘束力を与えることができなくなってしまう。単電池の入出力性能などを維持する上では、単電池の一部ではなく、単電池の全体に拘束力を与えることが好ましい。
本発明である蓄電装置は、所定方向に並んで配置される複数の蓄電素子と、所定方向で隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される拘束板とを有する。蓄電素子は、充放電を行う発電要素と、発電要素を収容するケースとを有する。拘束板は、突起部を有しており、突起部は、蓄電素子に対して拘束力を与えるとともに、蓄電素子との間にスペースを形成する。
発電要素は、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとを有する。また、発電要素は、充放電に伴う化学反応が行われる反応領域を含んでいる。複数の突起部は、ケースの第1領域と接触する第1突起部と、ケースの第2領域と接触する第2突起部と、を有する。ケースの第1領域は、反応領域と対向しており、ケースの第2領域は、発電要素のうち、反応領域以外の領域と対向している。
本発明によれば、第1突起部を用いることにより、反応領域だけに拘束力を与えることができる。反応領域だけに拘束力を与えることにより、複数の蓄電素子において、反応領域に加わる拘束力を均等化することができる。また、第2突起部を用いることにより、第1領域および第2領域を含むケースの全体に対して拘束力を与えることができ、ケースの一部(第1領域)だけに拘束力が加わるのを抑制することができる。
第1領域としては、複数の蓄電素子における反応領域が所定方向で互いに重なる領域と対向する領域とすることができる。また、第2領域としては、複数の蓄電素子における、すべての反応領域と対向していない領域とすることができる。
正極板は、正極集電板と、正極集電板に形成された正極活物質層とで構成することができ、負極板は、負極集電板と、負極集電板に形成された負極活物質層とで構成することができる。ここで、セパレータは、正極活物質層および負極活物質層の幅よりも広くすることができる。これにより、セパレータが正極活物質層や負極活物質層に対してずれても、正極活物質層および負極活物質層の間に、セパレータを介在させることができる。
第2突起部は、ケースを介して、セパレータの端部に拘束力を与えることができる。セパレータは、充放電に伴う発電要素の発熱などによって、収縮するおそれがある。ここで、第2突起部を用いて、セパレータの端部に拘束力を与えておくことにより、セパレータの収縮を抑制することができる。
複数の第1突起部を拘束板に設ける場合には、少なくとも1つの第1突起部を、第1領域の端に沿って配置することができる。これにより、第1領域を有効活用して、第1突起部を配置することができる。また、複数の第2突起部を拘束板に設ける場合には、少なくとも1つの第2突起部を、第2領域の端に沿って配置することができる。これにより、第2領域を有効活用して、第2突起部を配置することができる。
正極板、負極板およびセパレータを所定軸の周りで巻くことによって、発電要素を構成することができる。第1突起部および第2突起部の少なくとも一方は、第1領域および第2領域を含む平面内において、所定軸が延びる方向と直交する方向に延ばすことができる。第1領域および第2領域を含む平面内において、所定軸が延びる方向におけるケースの長さは、所定軸と直交する方向におけるケースの長さよりも長くすることができる。
蓄電素子に拘束力を与える構造としては、一対のエンドプレートと、連結部材とを用いることができる。一対のエンドプレートは、所定方向において、複数の蓄電素子を挟む位置に配置することができる。また、連結部材は、所定方向に延ばして、一対のエンドプレートに固定することができる。これにより、一対のエンドプレートを互いに近づく方向に変位させることができ、蓄電素子に対して拘束力を与えることができる。
拘束板の突起部によって形成されるスペースは、蓄電素子の温度調節に用いられる熱交換媒体が移動する通路として用いることができる。蓄電素子が発熱しているときには、冷却用の熱交換媒体を用い、蓄電素子が冷えているときには、加温用の熱交換媒体を用いることができる。これにより、蓄電素子の温度を所定の温度範囲内に維持することができ、蓄電素子の入出力性能が低下してしまうのを抑制することができる。
電池スタックの外観図である。 単電池の外観図である。 単電池の内部構造を示す図である。 発電要素の展開図である。 発電要素の外観図である。 発電要素の反応領域を説明する図である。 拘束板の正面図である。 拘束板の側面図である。 発電要素に対する第1突起部および第2突起部の位置を説明する図である。 第1突起部および第2突起部を配置する領域を説明する図である。 セパレータの収縮を説明する図である。 セパレータの収縮を説明する図である。 第1変形例である拘束板の正面図である。 第2変形例である拘束板の正面図である。 第1突起部および第2突起部の外観図である。 第1変形例において、第1突起部および第2突起部の外観図である。 第2変形例において、第1突起部および第2突起部の外観図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池スタック(蓄電装置に相当する)について、図1を用いて説明する。図1は、本実施例である電池スタックの外観図である。図1において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸であり、本実施例では、鉛直方向に相当する軸をZ軸としている。X軸、Y軸およびZ軸の関係は、他の図面でも同様である。
図1に示す電池スタック1は、例えば、車両に搭載することができる。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。このような車両では、電池スタック1から出力された電気エネルギを運動エネルギに変換し、この運動エネルギを用いて車両を走行させることができる。電池スタック1を車両に搭載するとき、電池スタック1をスタックケースに収容することができる。
電池スタック1は、複数の単電池(蓄電素子に相当する)10を有しており、複数の単電池10は、X方向において並んでいる。単電池10の数は、電池スタック1の要求出力等に基づいて、適宜設定することができる。単電池10としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
図2に示すように、単電池10は、電池ケース11を有しており、電池ケース11は、例えば、金属で形成することができる。単電池10は、いわゆる角型の単電池10であり、角型の単電池10では、電池ケース11が、直方体に沿った形状を有している。本実施例において、Y方向における電池ケース11の長さは、Z方向における電池ケース11の長さよりも長くなっている。
このように電池ケース11を構成することにより、単電池10の高さ(Z方向の長さ)を抑えつつ、単電池10(後述する発電要素15)を大型化することができる。単電池10の高さを抑えることにより、電池スタック1を車両に搭載しやすくなる。また、後述する蓋11bのサイズを広げやすくなり、蓋11bに部品(後述する弁12、正極端子13および負極端子14)を取り付けやすくなる。
図3に示すように、電池ケース11は、発電要素15を収容している。電池ケース11は、ケース本体11aおよび蓋11bを有する。ケース本体11aは、発電要素15を組み込むための開口部を有しており、蓋11bは、ケース本体11aの開口部を塞いでいる。これにより、電池ケース11の内部は、密閉状態となる。蓋11bおよびケース本体11aは、例えば、溶接によって固定することができる。
図2に示すように、弁12は、蓋11bに設けられている。弁12は、電池ケース11の内部でガスが発生したときに、電池ケース11の外部にガスを排出するために用いられる。具体的には、ガスの発生に伴って電池ケース11の内圧が弁12の作動圧に到達すると、弁12は、閉じ状態から開き状態に変化することにより、電池ケース11の外部にガスを排出させる。
正極端子13および負極端子14は、蓋11bに固定されている。正極端子13は、正極タブ16aを介して、発電要素15と接続されており、負極端子14は、負極タブ16bを介して、発電要素15と接続されている。正極端子13は、蓋11bを貫通しており、正極端子13は、電池ケース11の外側に突出した部分と、電池ケース11の内側に突出した部分とを有する。負極端子14は、蓋11bを貫通しており、負極端子14は、電池ケース11の外側に突出した部分と、電池ケース11の内側に突出した部分とを有する。
図4は、発電要素15の展開図である。発電要素15は、正極板151と、負極板152と、セパレータ153とを有する。正極板151は、正極集電板151aと、正極集電板151aの表面に形成された正極活物質層151bとを有する。正極活物質層151bは、正極活物質、導電剤、バインダーなどを含んでいる。正極活物質層151bは、正極集電板151aの一部の領域に形成されており、正極集電板151aの残りの領域は露出している。ダイコーターやグラビアコーターなどの塗工装置を用いることにより、正極集電板151aの表面に正極活物質層151bを形成することができる。
負極板152は、負極集電板152aと、負極集電板152aの表面に形成された負極活物質層152bとを有する。負極活物質層152bは、負極活物質、導電剤、バインダーなどを含んでいる。負極活物質層152bは、負極集電板152aの一部の領域に形成されており、負極集電板152aの残りの領域は露出している。ダイコーターやグラビアコーターなどの塗工装置を用いることにより、負極集電板152aの表面に負極活物質層152bを形成することができる。正極活物質層151b、負極活物質層152bおよびセパレータ153には、電解液がしみ込んでいる。
図4に示す順番で、正極板151、負極板152およびセパレータ153を積層し、この積層体を図5の矢印Rで示す方向に巻くことにより、発電要素15が構成される。ここで、積層体は、Y方向に延びる軸AXLの周りにおいて、テンションを与えられながら巻かれる。積層体の巻き終わる部分は、例えば、テープを用いて固定しておくことができる。軸AXLの周りで巻かれた積層体は、電池ケース11に収容できるように、電池ケース11に沿った形状に変形される。
図5において、Y方向における発電要素15の一端では、正極集電板151aだけが巻かれている。この正極集電板151aには、正極タブ16a(図3参照)が固定される。図3に示すように、正極タブ16aの一端は、正極端子13と接続され、正極タブ16aの他端は、発電要素15(正極集電板151a)と接続される。ここで、正極端子13および正極タブ16aを一体的に形成することもできる。
図5において、Y方向における発電要素15の他端では、負極集電板152aだけが巻かれており、負極集電板152aには、負極タブ16b(図3参照)が固定される。図3に示すように、負極タブ16bの一端は、負極端子14と接続され、負極タブ16bの他端は、発電要素15(負極集電板152a)と接続される。ここで、負極端子14および負極タブ16bを一体的に形成することもできる。
図3および図5に示す領域(反応領域という)Arは、正極活物質層151bおよび負極活物質層152bが、セパレータ153を介して、互いに向かい合っている領域である。反応領域Arでは、単電池10(発電要素15)の充放電を行うときに、化学反応が行われる。例えば、単電池10としてのリチウムイオン二次電池を充電するときには、正極活物質層151bからリチウムイオンおよび電子が放出され、負極活物質層152bがリチウムイオンおよび電子を吸収する。リチウムイオン二次電池を放電するときには、正極活物質層151bおよび負極活物質層152bにおいて、上述した反応と逆の反応が行われる。
図6は、正極板151、負極板152およびセパレータ153の位置関係を示す図である。反応領域Arは、正極活物質層151bおよび負極活物質層152bがセパレータ153を挟んで互いに重なっている領域である。Y方向における反応領域Arの幅は、Wである。本実施例では、Y方向の長さ(幅)に関して、正極活物質層151bが最も短くなっているため、反応領域Arの幅Wは、正極活物質層151bの幅に対応している。
図6において、Wは、Y方向における負極活物質層152bの長さ(幅)であり、幅Wは、幅Wよりも広い。Wは、Y方向におけるセパレータ153の長さ(幅)であり、幅Wは、幅Wよりも広い。セパレータ153の幅Wは、正極活物質層151bの幅Wや負極活物質層152bの幅Wよりも広いため、Y方向におけるセパレータ153の両端部は、正極活物質層151bや負極活物質層152bから突出している。
このようにセパレータ153の幅Wを、正極活物質層151bの幅Wや負極活物質層152bの幅Wよりも広くすることにより、正極活物質層151bおよび負極活物質層152bの間に、セパレータ153を必ず介在させることができる。これにより、正極活物質層151bおよび負極活物質層152bが直接、接触してしまうのを防止することができる。
本実施例では、反応領域Arが、正極活物質層151bによって規定されているが、これに限るものではない。すなわち、負極活物質層152bの幅Wが正極活物質層151bの幅Wよりも狭いとき、反応領域Arは、負極活物質層152bによって規定される。すなわち、反応領域Arの幅は、負極活物質層152bの幅Wとなる。
図1に示す電池スタック1において、X方向に並んで配置された複数の単電池10は、電気的に直列に接続される。具体的には、単電池10の正極端子13と、他の単電池10の負極端子14とは、バスバーによって電気的に接続される。なお、バスバーの形状などを工夫することにより、複数の単電池10を電気的に並列に接続することもできる。
本実施例では、複数の単電池10を電気的に接続するために、2つのバスバーモジュール20を用いている。各バスバーモジュール20は、複数のバスバーと、複数のバスバーを支持する樹脂プレートとを有する。バスバーモジュール20を用いることにより、複数のバスバーを複数の単電池10(正極端子13および負極端子14)に容易に接続することができる。
X方向における電池スタック1の両端には、一対のエンドプレート31が配置されている。すなわち、一対のエンドプレート31は、X方向において、複数の単電池10を挟んでいる。バンド(連結部材に相当する)32は、X方向に延びており、バンド32の両端は、一対のエンドプレート31に固定される。バンド32の両端に設けられた固定部32aは、エンドプレート31に固定される。エンドプレート31および固定部32aの固定方法としては、例えば、ボルトを用いた締結がある。
バンド32は、例えば、金属で形成することができる。本実施例では、電池スタック1の上面に、2つのバンド32が配置されている。また、図1には示していないが、電池スタック1の下面にも、2つのバンド32が配置されている。
一対のエンドプレート31にバンド32を固定することにより、電池スタック1を構成する複数の単電池10に対して、拘束力を与えることができる。拘束力は、X方向において複数の単電池10を挟む力である。単電池10に拘束力を与えることにより、例えば、単電池10の膨張を抑制することができる。単電池10としてのリチウムイオン二次電池では、充放電によって、発電要素15が膨張および収縮を繰り返すため、単電池10に拘束力を与えておくことにより、単電池10(発電要素15)の入出力性能が低下してしまうのを抑制することができる。
本実施例では、電池スタック1の上面に2つのバンド32を配置し、電池スタック1の下面に2つのバンド32を配置しているが、これに限るものではない。電池スタック1の上面や下面に配置されるバンド32の数は、適宜設定することができる。すなわち、一対のエンドプレート31にバンド32を固定することにより、単電池10に拘束力を与えることができればよい。また、バンド32を用いずに、一対のエンドプレート31を互いに近づく方向に変位させる構造を用いることもできる。この場合であっても、単電池10に拘束力を与えることができる。
X方向で隣り合う2つの単電池10の間には、拘束板40が配置されている。拘束板40は、例えば、樹脂といった絶縁材料で形成することができる。絶縁材料で形成された拘束板40を用いることにより、X方向で隣り合う2つの単電池10を絶縁状態とすることができる。
図7は、拘束板40をX方向から見たときの図、言い換えれば、拘束板40を単電池10の側から見た図(正面図)である。図8は、図7のZ1−Z1断面図である。
図7に示すように、拘束板40は、複数の第1突起部41と、2つの第2突起部42とを有する。第1突起部41および第2突起部42は、拘束板40の同一平面(Y−Z平面)に設けられており、X方向に突出している。第1突起部41および第2突起部42が設けられた拘束板40の平面は、X方向において、単電池10と対向している。
第1突起部41および第2突起部42は、Z方向に延びている。言い換えれば、第1突起部41および第2突起部42は、Y−Z平面において、発電要素15の軸AXL(図5参照)が延びる方向(Y方向)と直交する方向(Z方向)に延びている。
複数の第1突起部41は、Y方向に並んでいる。2つの第2突起部42は、Y方向において、複数の第1突起部41を挟む位置に配置されている。言い換えれば、Y方向において、第2突起部42は、第1突起部41よりも拘束板40の外縁側に位置している。第1突起部41の数は、適宜設定することができる。また、Y方向で隣り合う2つの第1突起部41の間隔も適宜設定することができる。
図8に示すように、第1突起部41および第2突起部42は、X方向における拘束板40の一方の面だけに形成されており、拘束板40の他方の面は、平坦な面で構成されている。言い換えれば、拘束板40が2つの単電池10によって挟まれた構成(図8に示す構成)において、一方の単電池10と対向する拘束板40の面だけに、第1突起部41および第2突起部42が形成されている。ここで、他方の単電池10と対向する拘束板40の面には、第1突起部41および第2突起部42が形成されていない。なお、他方の単電池10と対向する拘束板40の面に、第1突起部41や第2突起部42を形成することもできる。
第1突起部41および第2突起部42の先端が、単電池10(電池ケース11)と接触することにより、拘束板40および単電池10の間には、スペースS(図7参照)が形成される。スペースSは、Y方向で隣り合う2つの第1突起部41の間に形成される。スペースSは、単電池10の温度を調節するための空気(熱交換媒体に相当する)が移動するスペースとなる。ここで、Y方向で隣り合う第1突起部41および第2突起部42の間に形成されたスペースにも、単電池10の温度を調節するための空気を流すことができる。
単電池10が発熱しているときには、冷却用の空気をスペースSに導くことにより、単電池10の温度上昇を抑制することができる。また、単電池10が過度に冷えているときには、加温用の空気をスペースSに導くことにより、単電池10の温度低下を抑制することができる。単電池10の温度を所望の温度範囲内に維持することにより、単電池10の入出力特性が劣化するのを抑制することができる。
図7に示すように、第1突起部41はZ方向に延びているため、温度調節用の空気は、第1突起部41に沿ってZ方向に進む。ここで、Z方向における電池ケース11の長さは、Y方向における電池ケース11の長さよりも短い。このため、Y方向に沿って温度調節用の空気を流すよりは、Z方向に沿って温度調節用の空気を流すほうが好ましい。
空気の流路が長くなると、下流では、上流での熱交換の影響を受けやすくなってしまい、空気の移動方向において、温度バラツキが発生してしまうおそれがある。具体的には、Y方向に空気を流すときには、単電池10のうち、Y方向における位置に応じて、温度のバラツキが発生してしまうおそれがある。このため、空気の流路を短くすることにより、単電池10の温度調節を効率良く行わせ、空気の移動方向における温度バラツキを抑制することができる。
電池スタック1の上面から温度調節用の空気を供給するときには、この空気は、拘束板40の上部から下部に向かって進む。空気がスペースSを移動しているとき、空気および単電池10の間で熱交換が行われ、単電池10の温度を調節することができる。温度調節後の空気は、電池スタック1の下面から排出される。一方、電池スタック1の下面から温度調節用の空気を供給するときには、この空気は、拘束板40の下部から上部に向かって進む。温度調節後の空気は、電池スタック1の上面から排出される。
本実施例では、単電池10の温度を調節するために、空気を用いているが、これに限るものではない。すなわち、空気以外の気体を用いたり、液体を用いたりすることができる。液体を用いる場合には、絶縁性の液体を用いることが好ましい。また、液体を用いるときには、液体の移動通路を密閉状態とする必要がある。
次に、第1突起部41および第2突起部42を設ける位置について説明する。図9は、発電要素15に対する第1突起部41および第2突起部42の位置を説明する図である。図9に示すように、発電要素15の外面は、セパレータ153で覆われており、Y方向における発電要素15の両端には、正極集電板151aおよび負極集電板152aがそれぞれ露出している。電池ケース11を省略したとき、第1突起部41および第2突起部42は、発電要素15に対して、図9に示す位置に配置される。
複数の第1突起部41は、第1領域A1に配置されており、発電要素15の反応領域Arに拘束力を与えるために用いられる。図9に示す構成において、2つの第1突起部41は、第1領域A1の端に沿って配置されている。第1突起部41の先端は、電池ケース11のうち、第1領域A1に対応した領域に接触することになる。
一方、第2突起部42は、第2領域A2に配置されている。図9に示す構成において、第2突起部42は、第2領域A2の端に沿って配置されているとともに、セパレータ153の端部に沿って配置されている。第2突起部42の先端は、電池ケース11のうち、第2領域A2に対応した領域に接触することになる。ここで、第1領域A1および第2領域A2に対応した電池ケース11の領域は、同一平面(Y−Z平面)に位置している。
本実施例では、複数の単電池10がX方向に並んで配置されるため、電池スタック1を製造するときに、単電池10の位置がばらつくことがある。具体的には、単電池10がY方向にずれることがある。単電池10の位置がばらつくと、図10に示すように、発電要素15の反応領域Arの位置もばらつくことになる。
本実施例では、反応領域Arの位置のバラツキを考慮して、第1領域A1を設定している。すなわち、図10に示すように、すべての反応領域Arが互いに重なる領域を、第1領域A1としている。第1領域A1は、電池スタック1をX方向からみたときに、すべての反応領域Arが互いに重なる領域である。図10に示す第1領域A1の幅は、Y方向の長さに相当する。
予め実験などを行うことにより、反応領域Arの位置ずれが発生したときの最大のずれ量Dmaxを特定すれば、第1領域A1を決定することができる。反応領域Arの位置ずれとしては、Y方向(図10の左右方向)における反応領域Arのずれを考慮することができる。ずれ量Dmaxは、図10の最も左側にずれた反応領域Ar(2列目)と、図10の最も右側にずれた反応領域Ar(3列目)とに基づいて決定することができる。
図10に示す説明では、単電池10の位置ずれに伴う反応領域Arの位置ずれを考慮しているが、これに限るものではない。すなわち、反応領域Arの位置ずれは、他の要因によっても発生することがある。
正極集電板151aの表面に正極活物質層151bを形成するときには、塗工装置の特性などに応じて、正極集電板151aに対する正極活物質層151bの位置がずれることがある。本実施例では、反応領域Arが正極活物質層151bによって規定されているため、正極集電板151aに対する正極活物質層151bの位置がずれることにより、反応領域Arもずれることになる。なお、負極集電板152aの表面に負極活物質層152bを形成するときにも、塗工装置の特性などに応じて、負極集電板152aに対する負極活物質層152bの位置がずれることがある。
また、上述したように、発電要素15は、正極板151、負極板152およびセパレータ153を積層して、この積層体を巻くことによって構成されている。このため、正極板151を積層するときや、正極板151を巻くときに、正極板151(正極活物質層151b)がずれることがある。正極活物質層151bがずれれば、反応領域Arもずれてしまう。なお、負極板152を積層するときや、負極板152を巻くときに、負極板152(負極活物質層152b)がずれることもある。
単電池10の製造時において、正極活物質層151b(反応領域Ar)のずれが発生すると、電池スタック1を組み立てるときに、複数の単電池10をずれることなく配置しても、反応領域Arは、ずれてしまうことになる。上述した反応領域Arのずれは、電池スタック1を組み立てるときや、単電池10を製造するときに発生するが、この反応領域Arのずれを全く無くすことは困難である。そこで、電池スタック1で使用される単電池10としては、反応領域Arのずれが許容範囲内にあるものだけが用いられる。
本実施例では、第1領域A1に第1突起部41を配置することにより、すべての単電池10(発電要素15)における反応領域Arに対して、均等な拘束力を与えることができる。図10に示すように、第1領域A1は、すべての反応領域Arと重なっているため、第1領域A1に第1突起部41を配置することにより、第1突起部41から反応領域Arに伝えられる拘束荷重を均等化することができる。これにより、すべての単電池10において、拘束条件を等しくすることができ、入出力性能を揃えることができる。
第1領域A1よりも広い領域に第1突起部41を配置すると、反応領域Arに与えられる拘束力にバラツキが発生してしまうことがある。すなわち、第1領域A1から外れた領域に第1突起部41を配置すると、この第1突起部41からの拘束力を受ける反応領域Arと、拘束力を受けない反応領域Arとが発生してしまう。例えば、図10において、第1領域A1から外れた領域に第1突起部41を配置すると、この第1突起部41からの拘束力は、2列目および3列目の反応領域Arのいずれか一方だけに与えられてしまう。
第1領域A1に第1突起部41だけを配置すると、単電池10(電池ケース11)の一部だけに拘束力が加わってしまう。電池ケース11の第1領域A1だけに拘束力が加わると、電池ケース11のうち、第1領域A1を除いた領域が変形しやすくなってしまう。すなわち、拘束力を受ける電池ケース11の面は、第1領域A1だけでなく、他の領域も存在するため、第1領域A1だけに拘束力が加わると、他の領域が変形してしまう。電池ケース11が変形してしまうと、電池ケース11を変形させる分だけ、第1突起部41から発電要素15に伝えられる拘束荷重が低下してしまう。
そこで、本実施例では、図9に示すように、第2領域A2に第2突起部42を設けている。ここで、第1領域A1および第2領域A2の間に位置する領域には、第1突起部41や第2突起部42は、設けられていない。第2領域A2は、反応領域Arのずれを考慮したうえで、反応領域Arと重ならない領域としている。具体的には、図10に示すように、第2領域A2は、最もずれが大きい反応領域Ar(2列目および3列目)よりも外側に位置している。
第2領域A2に第2突起部42を配置することにより、電池ケース11の第2領域A2にも拘束力を与えることができる。これにより、拘束力を受ける電池ケース11の面の全体に対して、拘束力を与えることができ、電池ケース11の全体に対して均等な拘束力を与えることができる。したがって、電池ケース11の一部が変形することもなくなり、電池ケース11の変形によって拘束荷重が低下してしまうのを抑制することができる。
ここで、第2領域A2は、反応領域Arから外れた位置にあるため、第2領域A2に第2突起部42を設けても、第2突起部42からの拘束力が反応領域Arに加わるのを抑制することができる。すなわち、第1突起部41からの拘束力だけが反応領域Arに加わることになり、すべての反応領域Arに作用する拘束力は、均等のままである。
一方、第1領域A1だけに第1突起部41を配置すると、セパレータ153の端部に拘束力が加わりにくくなる。すなわち、図9において、第2突起部42と重なるセパレータ153の端部に拘束力が加わりにくくなる。
単電池10(発電要素15)は、充放電によって発熱するため、この熱によって、セパレータ153が収縮してしまうことがある。セパレータ153の端部に拘束力が加わっていないと、図11および図12に示すように、セパレータ153の収縮によって、セパレータ153の端部が変位してしまう。具体的には、セパレータ153の端部153a,153bが内側に向かって変位してしまう。ここで、セパレータ153は、テンションが与えられた状態で巻かれているため、図12の矢印D1に示す方向に変形しやすいが、矢印D2に示す方向には変形しにくい。
セパレータ153の端部153aが図11および図12に示すように変形すると、正極板151の端部151c(図11参照)がセパレータ153を介さずに、負極板152と向かい合ってしまうおそれがある。また、セパレータ153の端部153bが図11および図12に示すように変形すると、負極板152の端部152c(図11参照)がセパレータ153を介さずに、正極板151と向かい合ってしまうおそれがある。
セパレータ153の端部153a,153bは、図6に示すように、反応領域Arから外れた位置にあるため、反応領域Arから外れた第2領域A2に第2突起部42を配置することにより、第2突起部42を用いて、セパレータ153の端部153a,153bに拘束力を与えることができる。そして、セパレータ153の端部153a,153bに拘束力を与えることにより、端部153a,153bが図11および図12に示すように変形してしまうのを抑制することができる。
ここで、第2領域A2に第2突起部42を配置しておけば、電池ケース11を介して、セパレータ153の端部153a,153bに拘束力を与えることができる。したがって、第2突起部42は、図9に示すように、セパレータ153の端部(153a,153b)と重なっていなくてもよい。
本実施例では、第2突起部42がZ方向に延びているが、これに限るものではない。すなわち、第2突起部42は、第2領域A2に配置されていればよい。例えば、Z方向における第2突起部42の長さを、図7に示す第2突起部42の長さよりも短くすることができる。ここで、図12に示すように、セパレータ153の端部153a,153bでは、Z方向における中央部が最も変形しやすくなる。
したがって、端部153a,153bが変形しやすい位置だけに、第2突起部42を設けることができる。この場合には、Z方向における第2突起部42の長さを、図7に示す第2突起部42の長さよりも短くすることができる。
本実施例では、第1領域A1の全体に、第1突起部41を配置しているが、これに限るものではない。第1突起部41は、第1領域A1に配置されていればよく、第1領域A1内における第1突起部41の位置は、適宜設定することができる。例えば、Y方向における第1領域A1の端部だけに、第1突起部41を配置することができる。
また、本実施例では、図9および図10に示す2つの第2領域A2のそれぞれに、第2突起部42を配置しているが、これに限るものではない。具体的には、2つの第2領域A2の一方だけに、第2突起部42を配置することもできる。この場合であっても、第2突起部42によってセパレータ153の端部に拘束力を与えることができ、セパレータ153の端部が変形するのを抑制することができる。
本実施例では、正極板151、負極板152およびセパレータ153の積層体を巻くことにより、発電要素15を構成しているが、これに限るものではない。具体的には、正極板151、負極板152およびセパレータ153を積層しただけで、発電要素15を構成することもできる。このような発電要素15であっても、本実施例と同様に、第1領域A1および第2領域A2を規定することができる。そして、第1領域A1に第1突起部41を配置し、第2領域A2に第2突起部42を配置することができる。
本実施例では、図7に示すように、第1突起部41および第2突起部42がZ方向に延びているが、第1突起部41および第2突起部42の形状は、これに限るものではない。すなわち、第1領域A1に第1突起部41が配置され、第2領域A2に第2突起部42が配置されていればよい。
例えば、図13や図14に示すように、第1突起部41および第2突起部42を設けることができる。図13に示す構成において、第1領域A1には、複数の第1突起部41が、Z方向およびY方向に並んで配置されている。また、第2領域A2には、複数の第2突起部42がZ方向に並んで配置されている。ここで、Z方向に並んで配置される第1突起部41や第2突起部42の数は、適宜設定することができる。同様に、Y方向に並んで配置される第1突起部41の数も適宜設定することができる。
図14に示す構成において、第1領域A1には、複数の第1突起部41がY方向に並んで配置されている。また、上段側に位置する複数の第1突起部41の列と、下段側に位置する複数の第1突起部41の列とが、Y方向にずれている。一方、第2領域A2には、2つの第2突起部41がZ方向に並んで配置されており、Z方向に並んだ2つの第2突起部41を含む列(2つの列)が、Z方向にずれている。
図13および図14に示す構成において、第1突起部41や第2突起部42は、図15A〜図15Cに示す形状に形成することができる。図15A〜図15Cは、1つの第1突起部41(又は第2突起部42)の外形を示している。図15Aでは、第1突起部41(又は第2突起部42)が直方体に沿って形成されている。図15Bでは、第1突起部41(又は第2突起部42)が円柱に沿って形成されている。図15Cでは、第1突起部41(又は第2突起部42)が円錐台に沿って形成されている。
ここで、Y方向に延びる突起部を拘束板40に設ける場合には、上述した反応領域Arのずれを考慮する必要がなくなる。図10に示すように、反応領域ArがY方向にずれたとしても、Y方向に延びる突起部を用いることにより、すべての反応領域Arに対して均等な拘束力を与えることができる。Y方向に延びる突起部は、第1領域A1および第2領域A2の両方に位置することになる。本発明では、第1領域A1および第2領域A2のそれぞれに対して、突起部(第1突起部41および第2突起部42)を設ける場合において、好適に使用される。
なお、第1突起部41および第2突起部42の形状は、図15A〜図15Cに示す形状に限るものではない。すなわち、第1突起部41および第2突起部42は、X方向に突出していればよい。

Claims (12)

  1. 充放電を行う発電要素と、前記発電要素を収容するケースとをそれぞれ有し、所定方向に並んで配置される複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子に対して拘束力を与えるとともに、前記蓄電素子との間にスペースを形成する複数の突起部を有し、前記所定方向で隣り合う2つの前記蓄電素子の間に配置される拘束板と、を備え、
    前記発電要素は、正極板と、負極板と、前記正極板および前記負極板の間に配置されるセパレータとを有するとともに、充放電に伴う化学反応が行われる反応領域を含んでおり、
    前記複数の突起部は、
    前記反応領域と対向する前記ケースの第1領域と接触する第1突起部と、
    前記反応領域以外の前記発電要素の領域と対向する前記ケースの第2領域と接触する第2突起部と、を有する、
    ことを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記第1領域は、前記複数の蓄電素子における前記反応領域が前記所定方向で互いに重なる領域と対向していることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第2領域は、前記複数の蓄電素子における、すべての前記反応領域と対向していないことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記正極板は、正極集電板と、前記正極集電板に形成された正極活物質層と、を有し、
    前記負極板は、負極集電板と、前記負極集電板に形成された負極活物質層と、を有し、
    前記セパレータは、前記正極活物質層および前記負極活物質層の幅よりも広いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  5. 前記第2突起部は、前記ケースを介して、前記セパレータの端部に拘束力を与えることを特徴とする請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記第1突起部を複数有しており、
    前記複数の第1突起部のうち、少なくとも1つの前記第1突起部は、前記第1領域の端に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  7. 前記第2突起部を複数有しており、
    前記複数の第2突起部のうち、少なくとも1つの前記第2突起部は、前記第2領域の端に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  8. 前記発電要素は、前記正極板、前記負極板および前記セパレータが所定軸の周りで巻かれることによって構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  9. 前記第1突起部および前記第2突起部の少なくとも一方は、前記第1領域および前記第2領域を含む平面内において、前記所定軸が延びる方向と直交する方向に延びていることを特徴とする請求項8に記載の蓄電装置。
  10. 前記第1領域および前記第2領域を含む平面内において、前記所定軸が延びる方向における前記ケースの長さは、前記所定軸と直交する方向における前記ケースの長さよりも長いことを特徴とする請求項8又は9に記載の蓄電装置。
  11. 前記所定方向において、前記複数の蓄電素子を挟む位置に配置された一対のエンドプレートと、
    前記所定方向に延びて、前記一対のエンドプレートに固定される連結部材と、
    を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  12. 前記スペースは、前記蓄電素子の温度調節に用いられる熱交換媒体が移動する通路であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載の蓄電装置。
JP2014500558A 2012-02-21 2012-02-21 蓄電装置 Active JP5867582B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/001162 WO2013124889A1 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 蓄電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013124889A1 true JPWO2013124889A1 (ja) 2015-05-21
JP5867582B2 JP5867582B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=49005118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014500558A Active JP5867582B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 蓄電装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9893327B2 (ja)
JP (1) JP5867582B2 (ja)
CN (1) CN104137295B (ja)
DE (1) DE112012005910T5 (ja)
WO (1) WO2013124889A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6434468B2 (ja) * 2016-09-30 2018-12-05 株式会社オートネットワーク技術研究所 接続モジュール
JP6469062B2 (ja) * 2016-09-30 2019-02-13 株式会社オートネットワーク技術研究所 接続モジュール
JP6872142B2 (ja) * 2017-04-20 2021-05-19 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP7069614B2 (ja) * 2017-09-21 2022-05-18 株式会社Gsユアサ 蓄電装置
JP6814391B2 (ja) * 2017-09-28 2021-01-20 トヨタ自動車株式会社 電池モジュール
KR102617730B1 (ko) * 2018-10-08 2023-12-26 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩
KR20200040024A (ko) 2018-10-08 2020-04-17 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩
KR102220898B1 (ko) 2018-10-17 2021-02-26 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩
WO2022120850A1 (zh) * 2020-12-11 2022-06-16 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池、用电装置及制备电池的方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310309A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Samsung Sdi Co Ltd 電池モジュール
JP2008078008A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyota Motor Corp 組電池およびその製造方法
JP2009266413A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Toyota Motor Corp 組電池
JP2010165597A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Toyota Motor Corp 蓄電装置
JP2010287530A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Toyota Motor Corp 組電池

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5326480B2 (ja) 2008-10-14 2013-10-30 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
US8574753B2 (en) * 2009-08-27 2013-11-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Battery comprising a conductive nipping member
US9196880B2 (en) * 2011-01-26 2015-11-24 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery module with offset battery cells

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310309A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Samsung Sdi Co Ltd 電池モジュール
JP2008078008A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyota Motor Corp 組電池およびその製造方法
JP2009266413A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Toyota Motor Corp 組電池
JP2010165597A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Toyota Motor Corp 蓄電装置
JP2010287530A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Toyota Motor Corp 組電池

Also Published As

Publication number Publication date
DE112012005910T5 (de) 2014-12-04
JP5867582B2 (ja) 2016-02-24
CN104137295A (zh) 2014-11-05
WO2013124889A1 (ja) 2013-08-29
US20150056487A1 (en) 2015-02-26
CN104137295B (zh) 2016-12-28
US9893327B2 (en) 2018-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5867582B2 (ja) 蓄電装置
JP5472059B2 (ja) 蓄電装置
JP4547886B2 (ja) 組電池
JP5527172B2 (ja) 蓄電装置
JP5939007B2 (ja) 蓄電装置
JP5352571B2 (ja) 蓄電装置
JP5605252B2 (ja) 蓄電装置
JP5252082B2 (ja) 蓄電装置
JP6172037B2 (ja) 蓄電装置
WO2011158313A1 (ja) 蓄電装置
JP5724921B2 (ja) 拘束機構の強度設定方法および蓄電装置
JP2017098107A (ja) 蓄電装置
JP5582246B2 (ja) 蓄電装置
JP2018531491A (ja) エネルギ蓄積装置用の端子装置
JP2010061982A (ja) 蓄電装置
JP2018200856A (ja) 蓄電デバイス
JP2009272169A (ja) 蓄電装置
JP5585482B2 (ja) 蓄電装置
JP6219775B2 (ja) 蓄電装置
JP5692132B2 (ja) 蓄電装置
JP2014154512A (ja) 電池セル及びこれを有する電池モジュール
JP5862725B2 (ja) 電池モジュール
JP5630417B2 (ja) 電池モジュール
JP6031388B2 (ja) 組電池
JP5682255B2 (ja) 蓄電素子および蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5867582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151