JP2017098107A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置において、電池セルの拘束荷重が変化しても電極巻回体の平面部の端部における極間距離差の変動を抑制して金属析出を低減する。【解決手段】蓄電装置10は、正極電極及び負極電極がセパレータを介して巻回されている扁平形状の電極巻回体3が、平坦な壁部2bを有するケース2内に電解質と共に収容されている電池セル1と、一方向に拘束状態で配列された複数の電池セル1においてケース2の平坦な壁部2a,2b間に挟まれて、ケース2を介して電極巻回体3を押圧する押圧部材20とを備える。電極巻回体3は、扁平方向の両側に位置する湾曲部3a,3bと、その間の平面部3cを有する。押圧部材20は、電極巻回体3の平面部3cの両側端部R1,R2を押圧するリブ24aと、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧するリブ24bとを含み、リブ24aは低ばね定数を有し、リブ24bは高ばね定数を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、正極電極および負極電極がセパレータを介して巻回された扁平形状の電極巻回体をケースに収容した電池セルが複数配列されて構成される蓄電装置に関する。
複数の電池セルを用いて蓄電装置を構成する場合には、複数の電池セルを一方向に並べて配置しておき、複数の電池セルを配列方向における両端から拘束することがある。そして、隣り合って配置された2つの電池セルの間には、樹脂で形成されたスペーサ部材が配置されることがある。
例えば、下記特許文献1には、電池ケースの壁面が膨らんだ電池セルを複数並べて配置し、電池セル間に複数のリブを有するスペーサ部材を介在させた蓄電装置が開示されている。この蓄電装置では、スペーサ部材の複数のリブについて中心側リブを長く形成し、中心側リブ以外のリブを短く形成することによって、膨らんだ電池ケースの壁面に全てのリブを当接させることが記載されている。
特開2014−107217号公報
電池セルのケース内に収容された発電要素である電極巻回体が扁平形状をなす場合、扁平方向において電極巻回体の両側に位置するR形状の湾曲部と、それ以外の部分である電極巻回体の平面部とでは、正極電極と負極電極との間の距離(以下、極間距離という)に差が生じることがある。その場合、電池セルがリチウムイオン電池であれば、上記のような極間距離差に起因して、電極巻回体の湾曲部と平面部との境界付近でリチウム析出が発生しやすいことが判っている。これは、両部の境界付近では上記の極間距離差に起因して抵抗分布および電流集中が発生するためと推測される。このように電極巻回体にリチウム析出が生じると、例えば、内部抵抗の増大等によって電池セル、ひいては蓄電装置の充放電性能やサイクル特性が劣化することになる。
このような電極巻回体の湾曲部と平面部との境界付近におけるリチウム析出を抑制するには、電極巻回体の平面部の両側端部をケース外側からスペーサ部材で押圧することによって上記極間距離差を抑制することが有効である。しかしながら、蓄電装置が例えば車両に搭載されて電力源として用いられるとき、各電池セルの充放電や外気温等の影響によって電極巻回体が膨張・収縮し、その結果、スペーサ部材による電極巻回体の平面部の端部に対する拘束荷重が下限から上限の間で変動する。電極巻回体の平面部の端部に対する拘束荷重の低すぎると、該端部における極間距離が大きくなり、湾曲部との極間距離差が大きくなってリチウム析出耐性が悪化する。他方、電極巻回体の端部に対する拘束荷重が大きすぎると、該端部における湾曲部際での極間距離差が逆方向に大きくなって、やはりリチウム析出耐性が悪化する。
本発明の目的は、電池セルの拘束荷重が変化しても電極巻回体の平面部の端部での極間距離差の変動を抑制して金属析出を低減できる蓄電装置を提供することである。
本発明に係る蓄電装置は、正極電極及び負極電極がセパレータを介して巻回されている扁平形状の電極巻回体が、平坦な壁部を有するケース内に電解質と共に収容されている電池セルと、一方向に拘束状態で配列された複数の前記電池セルにおいて前記ケースの平坦な壁部間に挟まれて、前記ケースを介して前記電極巻回体を押圧する押圧部材と、を備える蓄電装置であって、前記電極巻回体は扁平方向の両側に位置する湾曲部と該湾曲部の間に位置する平面部とを有し、前記押圧部材は、前記電極巻回体の前記平面部の両側端部を押圧する第1及び第2押圧部と、前記電極巻回体の前記平面部の中央部を押圧する第3押圧部とを含み、前記第1及び第2押圧部は低ばね定数を有し、前記第3押圧部は高ばね定数を有する。
本発明に係る蓄電装置によれば、電池セルの拘束荷重が下限にあるとき、低ばね定数を有する第1及び第2押圧部で電極巻回体の平面部の端部に所望の荷重を加えて極間距離差を小さくすることができる。他方、上記拘束荷重が上限になったときは、高ばね定数を有する第3押圧部で電極巻回体の中央部に対する押圧力が増大するが、電極巻回体の平面部の端部の膨張は低ばね定数の第1及び第2押圧部によって変形吸収されるため、押圧力の増加が抑制される。したがって、蓄電装置を構成する電池セルの拘束荷重が変化しても、電極巻回体の平面部の端部に対する拘束荷重の変動を抑えることができる。その結果、電極巻回体の湾曲部と平面部との極間距離差の変動を抑制することができ、金属析出を低減できる。
一実施例である蓄電装置の斜視図である。 (a)は電池セルの電極巻回体と押圧部材との配置関係を示す図であり、(b)は低荷重時と高荷重時とにおける電極積層体の厚みの変化を概略的に示すグラフである。 (a)は無負荷時の押圧部材の側面図、(b)は低荷重時の押圧部材の側面図、(c)は高荷重時の押圧部材の側面図である。 (a),(b)は押圧部材の変形例をそれぞれ示す図である。 (a),(b)は押圧部材の別の変形例をそれぞれ示す図である。 (a)〜(c)は押圧部材の更に別の変形例をそれぞれ示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、一実施形態である蓄電装置10の斜視図である。図1における3つの矢印X,Y,Zは互いに直交する三方向を示す。本実施形態では、矢印Xを配列方向、矢印Yを幅方向、矢印Zを上下方向または高さ方向ということがある。
蓄電装置10は、複数の電池セル1と、各電池セル1間に挟まれた押圧部材20Aとを備える。本実施形態における電池セル1は、例えば、電力を充放電可能なリチウムイオン電池が好適に用いられる。複数の電池セル1は、X方向に並んで配列されている。電池セル1の数は、蓄電装置10の要求出力等に基づいて、適宜設定することができる。また、電池セル1は、リチウムイオン電池以外の二次電池、例えば、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、ナトリウム硫黄電池等が用いられてもよい。
電池セル1は、扁平な直方体状のケース2の内部に、扁平形状の電極巻回体3が電解質と共に収容されている。電極巻回体3は、正極電極および負極電極がセパレータを介して巻回されている。正極電極を構成する正極活物質には、例えば、コバルト酸リチウムを用い、負極電極を構成する負極活物質には、例えば、カーボンを用いることができる。
ケース2は、例えば、アルミ合金板等の金属板を絞り加工等によって扁平直方体状に形成した有底の筐体と、その筐体の開口部を塞ぐ蓋材とによって構成できる。また、ケース2の内部に収容された扁平形状の電極巻回体3の巻回軸Oは、図1中のY方向に沿って配置されている。
ケース2は、比較的広い2つの平坦な壁部2a,2bを有しており、これらの壁部2a,2bがX方向と直交する向きで配列されている。また、ケース2の上面(すなわち蓋材の表面)2cには、正極端子4及び負極端子5がそれぞれ突出して設けられている。正極端子4は、ケース2内の電極巻回体3を構成する正極電極に電気的に接続されている。負極端子5は、ケース2内の電極巻回体3を構成する負極電極に電気的に接続されている。
本実施形態において、X方向に隣り合う電池セル1同士は、図1に示すように、正極端子4と負極端子5とがX方向に交互に並ぶように配置されている。そして、図示しないバスバーが、隣り合って配置される2つの電池セル1について、一方の電池セル1の正極端子4と、他方の電池セル1の負極端子5とに接続される。これにより、本実施形態の蓄電装置10では、すべての電池セル1が電気的に直列に接続されている。ただし、蓄電装置は、電気的に並列に接続された複数の電池セル1を含んでもよい。
X方向(複数の電池セル1の配列方向)における蓄電装置10の両端には、一対のエンドプレート12a,12bが配置されている。X方向一端のエンドプレート12aは、電池セル1と接触して配置されている。これに対し、X方向他端のエンドプレート12bは、押圧部材20Aを介して電池セル1に対向配置されている。
各エンドプレート12a,12bの上端面および下端面には、各2本の拘束バンド14がそれぞれ取り付けられている。各拘束バンド14は、それぞれX方向に沿って延伸している。各拘束バンド14の両端部は、図示しないボルト等の締結部材によってエンドプレート12a,12bに締結されている
エンドプレート12a,12bおよび拘束バンド14を用いることにより、複数の電池セル1に対して、拘束荷重F1を与えることができる。拘束荷重F1は、X方向における両側から各電池セル1を押さえ付ける力であり、蓄電装置10が組み立てられた際に付与される初期荷重である。なお、複数の電池セル1に対して拘束荷重F1を与える構造は、図1に示す構造に限るものではない。例えば、拘束バンド14の形状、本数、配置位置等は、適宜変更することができる。
本実施形態の蓄電装置10は、例えば、車両に搭載することができ、この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両の走行エネルギを発生する動力源として、内燃機関と、蓄電装置10からの電力で駆動されるモータとを用いた車両である。電気自動車は、車両の動力源としてモータだけを用い、そのための電力源として蓄電装置10だけ、又は、蓄電装置10と燃料電池を用いた車両である。蓄電装置10を搭載した車両では、蓄電装置10から出力された電気エネルギを運動エネルギに変換して車両を走行させたり、車両の制動時に発生する運動エネルギを回生電力に変換して蓄電装置10に蓄えたりすることができる。
図2(a)は、電池セル1の電極巻回体3と押圧部材20Aとの配置関係を示す図である。図2(a)は、図1における蓄電装置10をX方向及びZ方向を含む平面で切断した断面として示されている。
図2(a)に示すように、押圧部材20Aは、平板状のベース部22と、ベース部22から突出して形成された複数のリブ24a,24bとを有する。押圧部材20Aは、例えば、絶縁性の樹脂によって一体に形成されている。複数のリブ24a,24bは、矩形状の断面を有するとともに、Y方向に沿って延伸して形成されている。リブ24a,24bのY方向の長さは、ケース2内の電極巻回体3のY方向長さと同じ程度に形成されるのが好ましい。蓄電装置10として組み立てられて初期拘束荷重が加わったとき、各リブ24a,24bの先端面は、図2(a)に示すように、ケース2の平坦な壁部2bの外側表面に当接している。
本実施形態における押圧部材20Aは、高さ方向Zの両端側に位置する複数(本実施形態では各2つ)のリブ24aが、ケース2の壁部2bを介して、電極巻回体3の扁平方向における両側の端部R1,R2をそれぞれ押圧するように構成されている。ここで、「扁平方向」とは、ケース2の壁部2bと平行で且つ巻回軸Oに直交する方向である。このように押圧部材20Aにおいて電極巻回体3の端部R1,R2に対応して設けられたリブ24aが第1及び第2押圧部に相当する。
本実施形態の押圧部材20Aでは、扁平方向の中央側に位置する複数(本実施形態では4つ)のリブ24bが、ケース2の壁部2bを介して、電極巻回体3の中央部R3を押圧するように構成されている。このように押圧部材20Aにおいて電極巻回体3の中央部R3に対応して設けられたリブ24bが第3押圧部に相当する。
なお、電極巻回体3の端部R1,R2および中央部R3を押圧するリブ24a,24bの数や形状は、押圧部材20Aを構成する材料の弾性率や、電極巻回体3に対する拘束荷重を好適な値に設定するため等に応じて、適宜に変更可能である。
ここで、電極巻回体3は、高さ方向Z(すなわち扁平方向)の両側に位置するR形状の湾曲部(または折り返し部)3a,3bと、湾曲部3a,3bの間に位置する平面部3cとを有する。図3では、湾曲部3a,3bと平面部3cとの境界位置が図2中において符号6で示されている。この境界位置6からの端部R1,R2のZ方向寸法は、平面部3cのZ方向の全長に対して、例えば、それぞれ15%〜30%程度に設定されるのが良い。このように寸法設定された端部R1,R2を押圧部材20Aの複数のリブ24aで押圧することによって、後述するように極間距離差の変動を好適に抑制することできる。
また、図2に示すように、押圧部材20Aの各リブ24a,24bの間には、複数の空間26が形成されている。これらの空間26は、例えば空気等の温度調整媒体を流す流路として利用できる。各空間26に温度調整媒体を流すことによって電池セル1をケース2の外側から冷却することが可能である。これとは逆に、電池セル1が適正な動作温度より低温である場合には、例えば加熱した空気等を空間26に温度調整媒体として流して、電池セル1を昇温させることもできる。
図3(a)は、無負荷時の押圧部材20Aの側面図である。図3(a)に示すように、押圧部材20Aにおいて、各リブ24a,24bのベース部22からの突出長さが同一に形成されている。これに対し、電極巻回体3の中央部R3に対応するリブ24bのZ方向幅w2は、電極巻回体3の端部R1,R2に対応するリブ24aのZ方向幅w1よりも幅広に形成されている。本実施形態では、各リブ24a,24bは同一材料により形成されている。したがって、弾性率が同じであっても幅狭のリブ24aは低ばね定数K1を有し、幅広のリブ24bは高ばね定数K2を有している(K1<K2)。
図3(b)は、低荷重時における押圧部材20Aの側面図である。図3(b)における各リブ24a,24bの変形量は、実際の変形量よりも誇張して描かれている。このことは、図3(c)においても同様である。
ここで「低荷重時」とは、電池セル1および押圧部材20Aが図1に示すように組み立てられて初期の拘束荷重F1が加わった状態である。この低荷重時には、図3(b)に示すように、押圧部材20Aのリブ24aは、ケース2の壁部2bを介して電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2を押圧することで、ΔL1だけ弾性的に圧縮変形する。また、押圧部材20のリブ24bは、ケース2の壁部2bを介して電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧することで、ΔL2だけ弾性的に圧縮変形する。このとき、リブ24aの変形量ΔL1は、リブ24bの変形量ΔL2とほぼ同じかそれより大きくなる。この場合、上述したように、リブ24aは低ばね定数を有し、リブ24bは高ばね定数を有するため、低荷重時に平坦な壁部2bに押し付けられた各リブ24a,24bの押圧力は電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2よりも中央部R3において若干大きくなる。
図2(b)は、低荷重時と高荷重時とにおける電極積層体の厚みの変化を概略的に示すグラフである。図2(b)において、横軸は電極巻回体3の平面部3cの高さ方向位置を表し、0〜14までの任意の数で目盛りが付されている。この目盛りでは、0〜3及び11〜14が電極巻回体3の端部R1,R2に相当し、目盛り3〜11が電極巻回体3の中央部R3に相当する。また、図2(b)において縦軸は、電池セル1の配列方向Xに沿った電極巻回体3の平面部3cの厚みtを示す。さらに、図2(b)において、低荷重時が四角印で、高荷重時が三角印で示されている。
図2(b)を参照すると、低荷重時には、高ばね定数のリブ24bで押圧される中央部R3の厚みが、低ばね定数のリブ24aで押圧される端部R1,R2に比べて少し薄くなる。これは、電極巻回体2の平面部3cの中央部R3に対応する押圧部材20Aのリブ24bが高ばね定数を有することと、例えばアルミ合金板で形成されるケース2の壁部2bにおいて、中央部R3に対応する部分が端部R1,R2に対応する部分よりも撓みやすく、撓んだ壁部2bによって電極巻回体3の中央部R3がより大きく押し込まれるためである。このことは、次に説明する高荷重時の場合も同様である。
図3(c)は、高荷重時における押圧部材の側面図である。ここで「高荷重時」とは、蓄電装置10の充放電によって各電池セルの電極巻回体3が発熱・膨張することによって、押圧部材20Aによって各電池セル1に作用する荷重が大きくなった状態である。このときの拘束荷重F2とすると、F2>F1となる。
この高荷重時には、図3(c)に示すように、低ばね定数のリブ24aは低荷重時からさらにΔL1´だけ弾性的に圧縮変形し、高ばね定数のリブ24bは低荷重時からさらにΔL2´だけ弾性的に圧縮変形するが、このときの変形量の関係はΔL1´>ΔL2´となる。これにより、図2(b)の三角印で示すように、電極巻回体3の中央部R3は高ばね定数のリブ24bでしっかりと押し付けられることによってその厚みtが低荷重時に比べて例えば0.1mm程度薄くなる。これに対し、電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2では、低ばね定数のリブ24aの変形によって荷重増加が吸収される傾向にある。そのため、電極巻回体3の端部R1,R2に対する押圧力の増大が抑えられて、電極巻回体3の厚みtを低荷重時とほぼ同程度に維持することができる。したがって、車両に蓄電装置10において各電池セル1を拘束荷重が低荷重(下限)から高荷重(上限)の間で変動しても、電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2における押圧力(または面圧)を低く保持することができる。その結果、電極巻回体3の湾曲部3a,3bと平面部3cとの間の極間距離差の変動を抑制することができ、境界位置6(図2(a)参照)付近におけるリチウム析出を低減することができる。
なお、図2(b)において、低荷重時と高荷重時との間で電極巻回体3の中央部R3の厚みtの差が許容範囲(すなわちリチウム析出耐性に影響しない範囲)内となるように、リブ24bのばね定数、幅寸法、形状、数などを設定すれば良い。
図4(a),(b)は押圧部材20Aの変形例をそれぞれ示す図である。以下では、上述した実施形態と同一または類似の構成については同一符号を付して重複する説明を省略する。
上述した押圧部材20Aでは同一材料で形成される各リブ24a,24bのZ方向幅w1,w2を異ならせることでばね定数を変化させる例について説明したが、図4(a)に示すように、リブ24bの材質をリブ24aの材質よりも高弾性率の材料を用いることによって、押圧部材20Bの平面部3cの中央部R3のリブ24bを高ばね定数としてもよい。この場合、各リブ24a,24bは同一のZ方向幅に形成されてもよい。
さらに、図4(b)に示すように、リブ24bの形成ピッチをリブ24aよりも狭くすることによって、押圧部材20Cの平面部3cの中央部R3に対応する部分を高ばね定数としてもよい。
図5(a),(b)は押圧部材20の別の変形例をそれぞれ示す図である。図5に示す押圧部材20D,20Eでは、電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2および中央部R3を押圧する部分がリブ形状ではなく、平板状の第1及び第2押圧部24a,24aおよび第3押圧部24bとして形成されている。
図5(a)に示すように、電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2を押圧する第1及び第2押圧部24aは低ばね定数(すなわち低弾性率)の材料で形成され、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧する第3押圧部24bは高ばね定数(すなわち高弾性率)の材料で形成されてもよい。
また、図5(b)に示すように、同一材料で形成される場合であっても、第1押圧部24aに溝や切欠き等からなる肉盗み部25を形成することによって、第1及び第2押圧部24aが低ばね定数を有し、第3押圧部24bが高ばね定数を有するものとしてもよい。
図6(a)〜(c)は押圧部材20の更に別の変形例をそれぞれ示す図である。図6(a)〜(c)に示す押圧部材20F,20G,20Hは、それぞれ波板状に形成されており、ケース2側に凸状に曲がった部分が電極巻回体3の平面部3cの端部R1,R2および中央部R3を押圧するリブ24a,24bを構成している。
図6(a)に示す押圧部材20Fでは、リブ24a,24bは同一材料の板材で形成されているが、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧するリブ24bの板厚が、端部R1,R2を押圧するリブ24aの板厚よりも大きく形成されている。これにより、リブ24aが低ばね定数を有し、リブ24bが高ばね定数を有している。
図6(b)に示す押圧部材20Gでは、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧するリブ24bが高ばね定数の板材で形成され、端部R1,R2を押圧するリブ24aが低ばね定数の板材で形成されている。
図6(c)に示す押圧部材20Hでは、リブ24a,24は同一材料及び同一厚みの板材で形成されているが、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧するリブ24bの形成ピッチが、端部R1,R2を押圧するリブ24aの形成ピッチよりも小さく形成されている。これにより、押圧部材20Hにおいて、リブ24aが形成された部分が低ばね定数で、リブ24bが形成された部分が高ばね定数を有している。
なお、本発明は、上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては押圧部材20A〜20Hが一体に形成される例について説明したが、これに限定されるものではない。押圧部材20A〜20Hの中央部R3に対応する部分と、端部R1,R2に対応する部分の少なくとも一方とが、別部材として形成されてもよい。
また、押圧部材20A〜20Hは、電池セル1のケース2間に挟持されて保持されてもよいし、あるいは、ベース部22側及びリブ24a,24b側の少なくとも一方がケース2に接着固定されてもよい。
さらに、押圧部材20B〜20Hにおいて、電極巻回体3の平面部3cの中央部R3を押圧するリブまたは第3押圧部24bは、無負荷時においてリブ24a等と同様にケース2の壁部2bに接触するように形成してもよい。
1 電池セル、2 ケース、2a,2b 壁部、3 電極巻回体、3a,3b 湾曲部、3c 平面部、4 正極端子、5 負極端子、6 境界位置、10 蓄電装置、12a,12b エンドプレート、14 拘束バンド、20A〜20H 押圧部材、22 ベース部、24a,24b リブ、25 肉盗み部、26 空間、F1,F2 拘束荷重、K1,K2 ばね定数、O 巻回軸、R1,R2 端部、R3 中央部、X,Y,Z 矢印。

Claims (1)

  1. 正極電極及び負極電極がセパレータを介して巻回されている扁平形状の電極巻回体が、平坦な壁部を有するケース内に電解質と共に収容されている電池セルと、
    一方向に拘束状態で配列された複数の前記電池セルにおいて前記ケースの平坦な壁部間に挟まれて、前記ケースを介して前記電極巻回体を押圧する押圧部材と、を備える蓄電装置であって、
    前記電極巻回体は扁平方向の両側にそれぞれ位置する湾曲部と該湾曲部の間に位置する平面部とを有し、
    前記押圧部材は、前記電極巻回体の前記平面部の両側端部を押圧する第1及び第2押圧部と、前記電極巻回体の前記平面部の中央部を押圧する第3押圧部とを含み、前記第1及び第2押圧部は低ばね定数を有し、前記第3押圧部は高ばね定数を有する、蓄電装置。
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