JPWO2013114985A1 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

コイルバネが装着された端部を、所定の曲げ形状に容易に付形できると共に、別の曲げ形状に再度付形することも簡単なガイドワイヤを提供する。このガイドワイヤ(10)は、一端部(23)が縮径された芯線(20)と、芯線(20)の縮径部外周に装着されたコイルバネ(30)と、芯線(20)及びコイルバネ(30)を被覆する樹脂層(50)とを備え、コイルバネ(30)は、その両端部と中間部の複数箇所とが、芯線(20)にハンダ付け部(40)を介して所定間隔でハンダ付けされており、樹脂層(50)は、コイルバネ(30)の内部にまで充填されている。

Description

本発明は、例えば、血管、尿管、胆管、気管等の人体の管状器官内に、カテーテル等のチューブを挿入する際に用いられるガイドワイヤに関する。
従来、血管、尿管、胆管、気管等の人体の管状器官における検査や治療のため、ガイドワイヤを介して管状器官内にカテーテルを挿入し、造影したり薬液を投与したりすることが行われている。
ガイドワイヤとしては、例えば、一端部が縮径された芯線と、該芯線の一端部外周に装着されたコイルとからなるものが用いられている。前記コイルは、その両端部が芯線にハンダ付けされて固定されている。
また、複数の管状器官が分岐している箇所において、所定の管状器官を選択して、ガイドワイヤを挿入する場合がある。この場合、ガイドワイヤの一端部を、所定角度のアングル形状や、J字状、U字状等の曲げ形状に予め付形しておき、所望の管状器官に挿入しやすくさせている。なお、ガイドワイヤの付形に際しては、例えば、棒状のシェーピングマンドレル等の付形用部材で、ガイドワイヤの先端部をしごくことにより、コイル及び芯線の先端部をくせ曲げして、所定形状に付形するようにしている。
また、管状器官の所定の箇所にカテーテルの先端を到達させるためには、管状器官の複数の分岐部を経由しなければならないことが多く、各分岐部によってガイドワイヤの挿入しやすい付形形状が異なるため、一旦ガイドワイヤを抜き出して先端部を付形し直して、再度挿入する作業が行われている。
このため、ガイドワイヤの先端部は、所望の形状に付形しやすく、付形前の形状に戻して再付形しやすく、そのような操作を繰り返しても使用に耐え得る耐久性を有することが望まれている。
一方、下記特許文献1には、細径状の前端部を有する芯材と、この芯材の前端部に、両端が固着されたコイルばね体とからなる医療用ガイドワイヤが記載されている。前記コイルばね体の先端は、芯材の先端部にロウ材により固定されると共に、同コイルばね体の所定箇所は、AuローやAgロー等の放射線不透過性材の金属ボールが溶融されてなる固着ポイントを介して芯材に固着されている。
特許第3694312号公報
従来の、芯線外周にコイルがその両端部をハンダ付けされて装着されたガイドワイヤでは、コイルの両端部のみが芯材にハンダ付けされ、その間の中間部は自由に動くようになっているので、シェーピングマンドレル等でしごくと、コイルの線材が寄ってしまって、コイルの線材どうしが干渉したり、乗り上がったりして、意図しない曲げ形状に変形しやすい。そのため、シェーピングマンドレル等による付形作業を複数回行わなければ、コイルを所定の曲げ形状に付形させにくいというデメリットがあった。また、コイルの線材どうしが干渉したり乗り上がったりした状態で、ガイドワイヤの一端部が付形されるので、別の曲げ形状に再度付形させるべく、元の形状に戻そうとしても戻しにくく、再付形が困難であった。
一方、上記特許文献1の医療用ガイドワイヤでは、コイルばね体の先端のみならず、同コイルばね体の所定箇所が固着ポイントを介して芯材に固着されているので、付形時にコイルの線材が寄ってしまうことはないが、芯線の先端部にコイルを装着しただけの構造をなすので、付形した後に元の形状に戻して再付形しようとすると、元の形状に戻りにくかったり、コイルや芯線の剛性が低下して使用に耐えられない可能性があった。
したがって、本発明の目的は、コイルバネが装着された端部を、所定の曲げ形状に容易に付形することができると共に、それとは別の曲げ形状に再度付形することも簡単なガイドワイヤを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のガイドワイヤは、少なくとも一端部が縮径された芯線と、該芯線の縮径部外周に装着されたコイルバネと、前記芯線及び前記コイルバネを被覆する樹脂層とを備え、前記コイルバネは、その両端部と中間部の複数箇所とが、前記芯線に所定間隔でハンダ付けされており、前記樹脂層は、前記コイルバネの内部にまで充填されていることを特徴とする。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記コイルバネの、複数のハンダ付け部の、軸方向に沿った長さの合計は、前記コイルバネの全長に対して20〜85%とされていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記コイルバネは、前記ハンダに対する接合性の乏しい金属線材で形成されると共に、前記ハンダに対する接合性を有する金属でメッキが施されたメッキ部と、同メッキが施されていない非メッキ部とを有しており、前記メッキ部が前記ハンダにより前記芯線に固定されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記コイルバネの金属線材の、前記メッキ部における線径は、前記非メッキ部における線径よりも、1〜20%大きく形成されており、前記コイルバネの前記非メッキ部は、線材が削られることなく前記樹脂層によって被覆されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記ハンダ付け部は、前記ハンダが前記コイルバネの外周まで覆っており、前記ハンダ付け部の外周が平滑面をなすように形成されていることが好ましい。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記コイルバネの各ハンダ付け部の軸方向に沿った長さは、0.1〜1.0mmとされていると共に、隣接したハンダ付け部どうしの間隙は、0.1〜1.0mmとされていることが好ましい。
本発明によれば、コイルバネの両端部と中間部の複数箇所とが、芯線に所定間隔でハンダ付けされており、しかもコイルバネの内部まで樹脂層が充填されているので、芯線に対してコイルバネがずれにくくなる。このため、例えば、棒状のシェーピングマンドレル等の付形用部材で、ガイドワイヤの端部をしごいて付形するときに、コイルバネが寄ってしまうことがなく、意図する形状に付形しやすくすることができ、付形した後の形状維持性も良好となる。また、カテーテル等の挿入の途中でガイドワイヤを取り出して、先端部を付形し直して再度挿入したりする場合、コイルの内部にまで充填された樹脂によって、元の形状に戻しやすくなるので、再付形も容易となり、繰り返して付形する際の耐久性も高めることができる。
本発明のガイドワイヤの一実施形態を示しており、その断面図である。 同ガイドワイヤの要部拡大断面図である。 同ガイドワイヤの製造方法を示しており、その第1工程の説明図である。 同製造方法の第2工程の説明図である。 同製造方法の第3工程の説明図である。 本発明のガイドワイヤを構成するコイルバネの金属線材の他形状を示しており、(a)は楕円形の場合の断面図、(b)は正方形の場合の断面図、(c)は長方形の場合の断面図、(d)は長尺状で両端円弧状の場合の断面図である。 本発明のガイドワイヤの他の実施形態を示す断面図である。 本発明のガイドワイヤの更に他の実施形態を示す断面図である。 (a)はガイドワイヤの形状維持性試験の第1工程を示す説明図、(b)は同第2工程を示す説明図、(c)は同3工程を示す説明図、(d)は同第4工程を示す説明図、(e)はガイドワイヤの付形性試験における、付形部分の変形量の測定箇所の説明図である。
以下、図1〜6を参照して、本発明のガイドワイヤの一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、この実施形態におけるガイドワイヤ10は、一端部23が縮径された芯線20と、この芯線20の一端部外周に装着されたコイルバネ30と、前記芯線20及び前記コイルバネ30の外周に被覆された樹脂層50とを有している。
図1に示すように前記芯線20は、一定径にて所定長さで伸びる基部21と、この基部21の先端から芯線先端に向かって次第に縮径されつつ伸びるテーパ部25と、同テーパ部25の先端から一定径で直線状に伸びる細径部27とを有している。前記テーパ部25及び細径部27が、本発明における一端部23をなしている。なお、この一端部23は、その全体が先端に向かって次第に縮径する先細テーパ形状としてもよく、先端に向かって段階的に縮径させて段状をなす構造としてもよく、特に限定されない。
上記芯線20としては、例えば、Ni−Ti系合金,Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co,Cr,Mn,Nb等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等の超弾性合金や、ステンレス,ピアノ線材、又は、W,Pt,Ti,Pd,Rh,Au,Ag,Bi,Ta及びこれらの合金等からなるX線不透過性金属を採用することができる。
上記芯線20の一端部23の外周に装着されるコイルバネ30を構成する、螺旋状に成形された金属線材31としては、X線不透過性の金属が好ましく採用され、且つハンダに対する接合性の乏しい金属であることが更に好ましい。このような金属線材31の材質としては、例えば、W,Ti,Cr,Alや、これらの合金等(例えば、Cr系ステンレス等)を採用することができ、特にW、Ti系合金が好ましい。また、この実施形態における金属線材31は、その断面が円形状をなしており、その線径R1(図5参照)は、0.01〜0.1mmであることが好ましく、0.04mm〜0.07mmであることがより好ましい。
なお、前記金属線材31は円形断面のものに限定されず、例えば、図6(a)〜(d)に示す断面形状のものも採用することができる。図6(a)に示す金属線材31aは、その断面形状が楕円形をなし、図6(b)に示す金属線材31bは、断面形状が正方形をなし、図6(c)に示す金属線材31cは、断面形状が長方形をなし、図6(d)に示す金属線材31dは、長尺状をなすと共に、その両端面が円弧状に丸みを帯びた形状の断面形状をなしている。
また、金属線材31a,31c,31dの、長尺方向に沿った長さW1は、0.03〜0.21mmであることが好ましく、0.06〜0.10mmであることがより好ましい。一方、金属線材31a,31c,31dの、短尺方向に沿った長さW2は、0.01〜0.07mmであることが好ましく、0.02〜0.05mmであることがより好ましい。なお、上記長さW1は、長さW2の2〜3倍であることが好ましい。また、金属線材31bの一辺の長さW3は、0.01〜0.1mmであることが好ましく、0.04〜0.07mmであることがより好ましい。
隣接する金属線材31,31どうしの間隙C1(図5参照)は、0〜0.2mmであることが好ましく、0.01〜0.05mmであることがより好ましい。また、図2に示すように、コイルバネ30の全長L1は、10〜500mmであることが好ましく、20〜70mmであることがより好ましい。更にコイルバネ30の外径D(図1参照)は、0.15〜0.5mmであることが好ましく、0.2〜0.25mmであることがより好ましい。
また、図1に示すように、コイルバネ30の、芯線20の一端部23に対する装着範囲Sは、芯線20の最先端部から少なくとも10mmの範囲内をカバーするものであることが好ましく、最先端部から30〜50mmの範囲内をカバーするものであることがより好ましい。
図2に示すように、コイルバネ30は、X線不透過性で且つハンダに対する接合性の乏しい金属、例えばWで形成された螺旋状に成形された金属線材31と、この金属線材31の所定箇所に、ハンダに対する接合性を有する金属でメッキを施したメッキ部33と、同メッキが施されていない非メッキ部35とを有していることが好ましい。本実施形態では、コイルバネ30の両端部にメッキ部33が形成されていると共に、コイルバネ30の両端部間の中間部にも、所定間隔をあけて複数のメッキ部33が形成されており、メッキ部33と非メッキ部35が軸方向に沿って交互にかつ各メッキ部33が均等な間隔をあけて形成されている。
メッキ部33を形成するためのハンダに対する接合性を有する金属としては、例えば、Au,Ag,Cu,Zn,Cd,Sn,Ni,Cr,Pd等や、Ni−Cr,Zn−Fe,Zn−Ni,Sn−Zn,Sn−Ag,Sn−Co等の合金が挙げられ、これらの金属からなるメッキ層を一層又は複数層で施すことにより、メッキ部33を形成することができる。
メッキ部33及び非メッキ部35は、例えば、コイルバネ30の全体にメッキを施した後、メッキ除去手段により、コイルバネ30の所定箇所における金属線材31からメッキを除去することにより形成することができる。その結果、コイルバネ30の、メッキを除去した部分に非メッキ部35が形成され、メッキを除去しない部分がメッキ部33となる。また、前記メッキ除去手段としては、例えば、レーザー光を照射することによってメッキを溶融して除去したり、ヤスリ等でメッキを削って除去したり、メッキ部33をマスキングした後、メッキ剥離用の溶剤に浸漬させ、メッキ部33以外の部分を溶かして除去したり等といった手段を採用することができる。また、コイルバネ30の所定箇所に部分的にメッキを施して、メッキ部33と非メッキ部35とを形成してもよい。
そして、上記コイルバネ30は、その両端部及び中間部の複数個所が、ハンダ付け部40を介して芯線20に固着されて、芯線20の一端部23の外周にコイルバネ30が装着されるようになっている。本実施形態では、ハンダに対する接合性が乏しい金属からなる金属線材31が露出した非メッキ部35にはハンダが付着せず、ハンダに対する接合性を有する金属でメッキが施されたメッキ部33のみにハンダが付着して、ハンダ付け部40が形成されるようになっている(図1及び図2参照)。なお、コイルバネ30の先端のハンダ付け部40は、丸みを帯びた形状をなしている。
また、図4,5に示すように、ハンダ付け部40は、ハンダがコイルバネ30の内周と芯線20の一端部23の外周との間に充填されると共に、コイルバネ30の外周まで覆うように形成された後、その外周をヤスリや、リューター、グラインダー等の研削工具等で削ることで円筒状の平滑面41とされている。また、ハンダ付け部40の外周の平滑面41は、非メッキ部35の金属線材31の外周面に対して同一高さとされている。
ハンダとしては、Sn,Pb,Au,Ag,Zn,Co,Cu,Bi,In,Al等の合金、例えば、Sn−Ag系合金、Sn−Cu系合金,Sn−Bi系合金,Sn−Ag−Cu系合金,Sn−Ag−In系合金などを採用することができる。
また、前記ハンダ付け部40の、軸方向に沿った長さL2(図2参照)は、0.1〜1.0mmであることが好ましく、0.3〜0.5mmであることがより好ましい。ハンダ付け部40の長さL2が0.1mm未満であると、芯線20との接合強度が低下し、同長さL2が1.0mmを超えると、ハンダによる硬い部分が増えて、ガイドワイヤ先端の柔軟性を確保しにくくなり、キンクしやすくなる。
更に、隣接したハンダ付け部40,40どうしの間隙C2(図2参照)は、0.1〜1.0mmであることが好ましく、0.5〜0.7mmであることがより好ましい。間隙C2が0.1mm未満であると、ガイドワイヤを付形する際に、ハンダ付け部40,40どうしが干渉しやすくなり、付形性が低下する可能性があり、間隙C2が1.0mmを超えると、ハンダによる硬い部分が間隔をおいて配置されるので、その間の部分でキンクしやすくなる。
また、図2に示すように、コイルバネ30に複数設けられたハンダ付け部40の、軸方向に沿った長さL2の合計は、コイルバネ30の全長L1に対して20〜85%とされていることが好ましく、35〜65%であることがより好ましい。上記の長さL2の合計が、全長L1に対して20%未満であると、コイルバネ30に対するハンダ付け部40の割合が少なく、ガイドワイヤ10の一端部における付形性や形状維持性、繰り返し付形時の耐久性を確保しにくくなり、80%を超えると、コイルバネ30に対してハンダ付け部40が多くなり、コイルバネ30の柔軟性に欠けるため、管状器官内へのガイドワイヤの挿入に支障が生じやすくなる。
更に図5に示すように、コイルバネ30の金属線材31の、メッキ部33における線径R2は、非メッキ部35における線径R1よりも、1〜20%大きく形成されていることが好ましく、5〜10%大きく形成されていることが好ましい。前記線径R2が線径1よりも大きいものの、その割合が1%未満の場合は、ハンダ付け部40を削ったときに、非メッキ部35の金属線材31が削られる虞れがあり、20%を超えると、ガイドワイヤの付形時に、非メッキ部35の金属線材31に干渉したり、ガイドワイヤ10の一端部外周に凹凸が生じたりといった不都合が生じる可能性がある。また、非メッキ部35の金属線材31は、削られることなく、樹脂層50によって被覆されていることが好ましい(図2参照)。
なお、本実施形態では、コイルバネ30の両端部においては、金属線材31の1巻分にメッキ部33が形成され、中間部では金属線材31の2巻分にメッキ部33が形成されているが、これは便宜上のもので、それ以上の巻数の金属線材31(例えば、金属線材31の5巻分)にメッキ部33が形成されていてもよい。
上記のコイルバネ30の外周及び前記芯線20の外周には、樹脂層50が被覆されている。そして、この樹脂層50は、コイルバネ30の内部にも充填されて、芯線20とコイルバネ30とそのハンダ付け部40とを樹脂層中に埋設するように形成されている(図1及び図2参照)。なお、樹脂層50は、少なくとも芯線20の先端部のコイルバネ30が装着された部分に被覆されていればよく、必ずしも芯線20の全体に被覆されていなくてもよい。
上記樹脂層50は、例えば、ポリウレタン,ナイロンエラストマー,ポリエーテルブロックアミド,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,酢酸ビニルや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA),四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP),四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂などを採用することができる。
また、上記樹脂層50の外周には、ポリビニルピロリドン,ポリエチレングリコール,メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体等の親水性樹脂などからなる樹脂膜52が被覆されていてもよい。
次に、本発明のガイドワイヤ10の製造方法の一例について説明する。この製造方法は、(1)X線不透過性を有すると共にハンダに対する接合性の乏しい金属線材31からなるコイルバネ30を形成し、このコイルバネ30の両端部と中間部の複数箇所とに、ハンダに対する接合性を有する金属によるメッキ部33を形成する工程と、(2)コイルバネ先端のメッキ部33を芯線20の一端部先端にハンダ付けして、コイルバネ30を芯線20に仮固定する工程と、(3)芯線20及びこれに仮固定したコイルバネ30を溶融したハンダ液中に浸漬して、コイルバネ30の複数のメッキ部33を芯線20の一端部23にハンダ付けする工程と、(4)芯線20及びコイルバネ30をハンダ液中から引き上げて、各メッキ部33の外周を平滑に削る工程と、(5)芯線20及びコイルバネ30の外周に樹脂層50を被覆すると共に、コイルバネ内部にも樹脂層50を充填する工程とを有している。以下、具体的に説明する。
まず、前述したように、コイルバネ30の全体にメッキを施した後、レーザー光照射などのメッキ除去手段により、コイルバネ30の所定箇所における金属線材31からメッキを除去することにより、コイルバネ30にメッキ部33及び非メッキ部35を形成する。
そして、図3に示すように、このコイルバネ30を芯線20の縮径した一端部23の外周に配置し、コイルバネ30の先端と芯線20の一端部23の最先端とを整合させた後、コイルバネ30の先端のメッキ部33を芯線20の先端にハンダ付けし、コイルバネ30を芯線20に仮固定する。
次いで、芯線20及びこの芯線20に仮固定されたコイルバネ30を、溶融したハンダ液が充填されたハンダ槽に浸漬させる。すると、図4に示すように、ハンダが、コイルバネ30の非メッキ部35には付着せずに、複数のメッキ部33にそれぞれ付着して、コイルバネ30内周と芯線20外周との間に充填されると共に、各メッキ部33の外周を覆って、複数のハンダ付け部40が形成され、これらのハンダ付け部40を介して、コイルバネ30が芯線20の一端部23外周に装着される。
このように本実施形態では、コイルバネ30にメッキ部33と非メッキ部35とを設けたことにより、メッキ部33のみにハンダを付着させやすくすることができ、ハンダ付け部40の位置や長さL2(図2参照)を精度よく形成することができ、製品のバラツキを少なくすることができる。特に上記のように、ハンダ液中にコイルバネ30を浸漬させる方法では、ハンダを複数のメッキ部33にスムーズに付着させることができ、ハンダの付着作業を効率よく行うことが可能となる。
上記のようにコイルバネ30をハンダ付けした後、ハンダ槽から芯線20及びコイルバネ30を引き上げて、各ハンダ付け部40の外周を、ヤスリや、リューター、グラインダー等の研削工具等で削り、円筒状の平滑面41を形成する(図5参照)。
その後、芯線20の外周及びコイルバネ30の外周に、引き抜き成形や押し出し成形等によって、溶融した樹脂を被覆させる。そして、溶融した樹脂は、芯線20の外周に被着されると共に、図5の部分拡大図の矢印に示すように、コイルバネ30の外周から、各非メッキ部35における金属線材31,31どうしの間隙C1、又は、非メッキ部35の金属線材31とメッキ部33との間隙から、コイルバネ30の内部に流入して、コイルバネ30内周と芯線20外周との間に充填され、樹脂層50が形成される。
このとき、この実施形態では、コイルバネ30の金属線材31の、メッキ部33における線径R2は、非メッキ部35における線径R1よりも、1〜20%大きく形成され、また、非メッキ部35における金属線材31が、削られることなく、元の形状である円形状が保持されたまま配置されているので、金属線材31,31どうしの間隙C1や、非メッキ部35の金属線材31とメッキ部33との間隙に、溶融した樹脂をスムーズに流動させることができ、その結果、溶融した樹脂をコイルバネ30の内部に効率よく充填させることが可能となり、製品のバラツキを少なくすることができる。なお、図6(a)に示す楕円形状の金属線材31aや、図6(d)に示す両端が円弧状に丸みを帯びた形状の金属線材31dで、コイルバネ30が形成されている場合も、上記と同様の効果が得られる。
なお、樹脂層50の形成方法としては、例えば、コイルバネ30の内部に接着剤等からなる樹脂を充填しておき、コイルバネ30の外周に収縮可能な樹脂チューブを被せ、該樹脂チューブを収縮させてコイルバネ30に被着させる方法も採用できる。このような収縮可能なチューブとしては、例えば溶剤で膨潤されていて、乾燥させることにより収縮するチューブや、熱処理によって熱収縮するチューブなどが採用できる。
その後、必要に応じて、樹脂層50の外周に、親水性樹脂などの樹脂膜52を被覆させることで、図1及び図2に示すようなガイドワイヤ10を製造することができる。
なお、本実施形態では、複数のハンダ付け部40の外周全部に平滑面41を形成したが、例えば、コイルバネ30の基端側の複数のハンダ付け部40の外周を削らずに、出っ張った状態に残しておき、その状態で芯線20及びコイルバネ30の外周に樹脂層50を被覆させるようにしてもよい。この場合、ハンダ付け部40の外周の出っ張った部分が、アンカーリングとして機能し樹脂層50に深く食い付くため、樹脂層50がずれにくくなる。
次に、上記構造からなる本発明のガイドワイヤ10の作用効果について説明する。
このガイドワイヤ10の使用に際しては、管状器官の目的の箇所に挿入できるように、コイルバネ30が装着された端部を予め所定形状に付形することができる。例えば、棒状のシェーピングマンドレル等の付形用部材を、ガイドワイヤ10のコイルバネ30が装着された端部に押し当てつつ、前記付形用部材をしごくことにより所定形状に付形する。
その際、このガイドワイヤ10においては、コイルバネ30の両端部と中間部の複数箇所とが、ハンダ付け部40を介して、芯線20に所定間隔でハンダ付けされていると共に、コイルバネ30の内部のハンダ付け部40以外の部分に樹脂層50が充填されているので、芯線20に対してコイルバネ30がずれにくくなる。
そのため、上記のように付形用部材で、ガイドワイヤ10の端部をしごいて付形するときに、コイルバネ30の金属線材31が開いたり詰まったりして寄ってしまうことを防止して、金属線材31どうしが干渉したり乗り上がったりすることが防止されるので、付形部分が意図しない方向に3次元的に曲がったりすることがなく、例えばJ字状、U字状などの意図する形状に曲げやすくなる。また、シェーピングマンドレル等でガイドワイヤ10の端部をJ字状やU字状等の所定形状に付形した後、ガイドワイヤ10の端部からシェーピングマンドレル等を離しても、ねじれたり、ゆがんだりして、意図しない形状に変形することがなく、ガイドワイヤ10の先端部の付形作業を容易に行うことができる。
上記のように所定の曲げ形状に付形されたガイドワイヤ10は、穿刺針や鞘状のシース等を介し皮膚を通して、図示しない管状器官内に挿入される。そして、管状器官が分岐した分岐部において、目的の経路を選択してガイドワイヤ10を挿入していくのであるが、目的箇所に到達させるためには、複数の分岐部を経由しなければならないことが多く、それぞれの分岐部によって挿入方向が変わるため、挿入しやすいガイドワイヤの先端部の形状も異なってくる。このため、次の分岐部に到達した際に、カテーテルをガイドワイヤの先端部近傍まで進めた後、一旦ガイドワイヤをカテーテルから抜き出して、その先端部を次の分岐部に挿入しやすい形状に再付形して、再びカテーテルに挿入するという作業を複数回繰り返すことが行われている。
このような再付形時には、ガイドワイヤ10を管状器官から引き抜いて、付形前の元の直線形状に戻した後、シェーピングマンドレル等を用いて、別の曲げ形状に再度付形させることとなる。このとき、このガイドワイヤ10においては、コイルバネ30の内部のハンダ付け部40以外の部分に充填された樹脂層50によって、コイルバネ30の金属線材31どうしの干渉や乗り上がりが防止された状態で、ガイドワイヤ10が付形された状態に保持されているので、ガイドワイヤ10の端部を元の形状に戻すときにも、スムーズに元の形状に戻すことができ、別の曲げ形状への再付形も容易に行うことができる。また、コイルバネ30の内部にまで樹脂層50が充填されていて、芯線20の先端部及びコイルバネ30が樹脂層50に埋設された状態となっているので、繰り返して付形する際の耐久性を高めることができる。
また、この実施形態では、コイルバネ30の複数のハンダ付け部40の、軸方向に沿った長さL2の合計は、コイルバネ30の全長L1に対して20〜85%とされているので、ガイドワイヤ10の一端部における付形性、形状維持性、及び、繰り返して付形するときの耐久性をより高めることができる。
更に本実施形態では、コイルバネ30の各ハンダ付け部40の外周が平滑面41をなしているので、棒状のシェーピングマンドレル等の付形用部材で、ガイドワイヤ10の端部をしごいて付形するときに、ハンダ付け部40の外周の平滑面41が付形部材に対する滑り性を高め、くせ曲げしやすくすることができる。
また、この実施形態では図2に示すように、コイルバネ30の各ハンダ付け部40の軸方向に沿った長さL2は、0.1〜1.0mmとされていると共に、隣接したハンダ付け部40,40どうしの間隙C2は、0.1〜1.0mmとされているので、付け部40,40どうしが干渉しやすくなり、ガイドワイヤ10の一端部における付形性、形状維持性、及び、繰り返して付形するときの耐久性をより一層高めることができる。
図7には、本発明のガイドワイヤの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるガイドワイヤ10aは、芯線20の両端部が共に縮径した形状をなしており、それらの縮径した両端部にコイルバネ30,30が装着された構造となっている。
このガイドワイヤ10aによれば、その両端部を所定の曲げ形状に予め付形することができる。このため、ガイドワイヤ10aの一端部をある分岐部に適した形状、例えばJ字状に付形し、他端部を次の分岐部に適した形状、例えばU字状に付形しておき、ガイドワイヤ10の一端部を挿入して管状器官のある分岐部を通過させた後、次の分岐部に到達したら、カテーテル内からガイドワイヤ10を抜き出して、ガイドワイヤ10の他端部を挿入して次の分岐部を通過させることが可能となる。このように、次の分岐部に到達した際に、一旦ガイドワイヤ10を引き抜いた後、再付形作業を行うことなく、すぐに他端部を挿入することができ、ガイドワイヤ10の挿入作業性を向上させることができる。
図8には、本発明のガイドワイヤの更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるガイドワイヤ10bは、芯線20の基端からテーパ部25の途中に至るまで、第1樹脂層50aが被覆されており、芯線20の残りの部分及びコイルバネ30の外周には、前記第1樹脂層50aとは異なる材質からなる第2樹脂層50bが被覆され、第2樹脂層50bは、コイルバネ30の内部にまで充填された構造となっている。なお、第1樹脂層50a、第2樹脂層50bの外周には、親水性樹脂等からなる樹脂膜52が被覆されている。
このガイドワイヤ10bによれば、例えば、第1樹脂層50aを比較的硬い樹脂で形成して、トルク伝達性を高め、第2樹脂層50bを比較的軟らかい樹脂で形成して、柔軟性を高める等といった選択が可能となり、使い勝手のよいガイドワイヤ10bを得ることができる。
(試料の作製)
図1〜5に示す実施形態と同様の構造の、実施例1〜18のガイドワイヤを製造した。Ni−Ti系合金で芯線を作製し、W系合金からなる金属線材31を巻回してコイルバネ30を作製した。金属線材31の線径R1は0.045mmであり、コイルバネ30の全長は50mm、更に、コイルバネ30の外径Dは0.22mmである。また、コイルバネ30に、Ni系メッキを下地として施し、同メッキ上にAu系メッキを施した後、所定箇所にレーザー光を照射してメッキを除去して、メッキ部33と非メッキ部35を形成した。そして、メッキ部33にハンダ付けをし、ハンダ付け部40を介して芯線20にコイルバネ30を装着した。各実施例における、コイルバネ全長に対するハンダ付け部の比率及び樹脂層の比率は、下記表1の通りである。また、芯線20及びコイルバネ30の外周に、ポリウレタンからなる樹脂層50を被覆し、コイルバネ内部に樹脂層50を充填した。
また、比較例1を、非メッキ部35を作製せず、コイルバネ全長に対するハンダ付け部の比率を100%とした以外は、上記実施例1〜18と同様の条件で作製した。
上記のような各実施例1〜18及び比較例1のガイドワイヤを、10本ずつ作製した。
Figure 2013114985
(形状維持性試験)
図9(a)に示すように、シェーピングマンドレルを用いて、各ガイドワイヤの先端から20mmの範囲を、ガイドワイヤの軸心に対する角度が90°となるようにそれぞれ付形した。
そして、内腔を37℃の生理食塩水で満たしたマイクロカテーテル60に、各ガイドワイヤを付形部分から挿入して押し込んでいき(図9(b)参照)、各ガイドワイヤの付形部分をマイクロカテーテル60の先端部から突出させ(図9(c)参照)、その後、各ガイドワイヤを引き戻してマイクロカテーテル60から抜き出した(図9(d)参照)。その際の、ガイドワイヤの付形部分の、ガイドワイヤの軸心に対する角度θ(図9(d)参照)を測定し、この角度θに基いて下記式(i)により形状維持率(%)を算出した。上記表1に、実施例1〜18及び比較例1の各ガイドワイヤ10本の平均を示す。
形状維持率(%)=試験後の角度θ/90×100・・・・・・(i)
なお、形状維持率が高いほど、ガイドワイヤ端部の付形時の形状が維持されて、形状維持性が良いと評価できる。
(付形性試験)
各ガイドワイヤの先端から20mmの範囲を、シェーピングマンドレルを押し当てながら1回だけしごいて略J字に付形させ(1シェイプ)、ガイドワイヤからシェーピングマンドレルを離し、そのときの、ガイドワイヤの軸心と垂直方向におけるガイドワイヤの付形部分の変形量T(mm)を測定した(図9(d)参照)。この変形量Tは、ガイドワイヤの三次元的なねじれ変形の量を表しており、この変形量Tが大きいほど、ガイドワイヤを意図する形状に曲げにくいことを意味している。上記表1に、実施例1〜18及び比較例1の各ガイドワイヤ10本の平均を示す。
(試験結果)
上記表1に示すように、比較例1のガイドワイヤでは付形性は良いものの、形状維持率が極めて低く、一方、実施例のガイドワイヤでは、形状維持率及び付形後の変形量Tが共に良好で、形状維持性及び付形性の良いガイドワイヤを得ることができる。特に、コイルバネ全長に対するハンダ付け部の比率が20〜85%のガイドワイヤ(実施例3〜16)の形状維持性及び付形性が良好であることが分かった。
10,10a,10b ガイドワイヤ
20 芯線
23 一端部
30 コイルバネ
31,31a,31b,31c,31d 金属線材
33 メッキ部
35 非メッキ部
40 ハンダ付け部
41 平滑面
50,50a,50b 樹脂層

Claims (6)

  1. 少なくとも一端部が縮径された芯線と、該芯線の縮径部外周に装着されたコイルバネと、前記芯線及び前記コイルバネを被覆する樹脂層とを備えたガイドワイヤにおいて、
    前記コイルバネは、その両端部と中間部の複数箇所とが、前記芯線に所定間隔でハンダ付けされており、前記樹脂層は、前記コイルバネの内部にまで充填されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記コイルバネの、複数のハンダ付け部の、軸方向に沿った長さの合計は、前記コイルバネの全長に対して20〜85%とされている請求項1記載のガイドワイヤ。
  3. 前記コイルバネは、前記ハンダに対する接合性の乏しい金属線材で形成されると共に、前記ハンダに対する接合性を有する金属でメッキが施されたメッキ部と、同メッキが施されていない非メッキ部とを有しており、前記メッキ部が前記ハンダにより前記芯線に固定されている請求項1又は2記載のガイドワイヤ。
  4. 前記コイルバネの金属線材の、前記メッキ部における線径は、前記非メッキ部における線径よりも、1〜20%大きく形成されており、前記コイルバネの前記非メッキ部は、線材が削られることなく前記樹脂層によって被覆されている請求項3記載のガイドワイヤ。
  5. 前記ハンダ付け部は、前記ハンダが前記コイルバネの外周まで覆っており、前記ハンダ付け部の外周が平滑面をなすように形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のガイドワイヤ。
  6. 前記コイルバネの各ハンダ付け部の軸方向に沿った長さは、0.1〜1.0mmとされていると共に、隣接したハンダ付け部どうしの間隙は、0.1〜1.0mmとされている請求項1〜5のいずれか1つに記載のガイドワイヤ。
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