JP2021112358A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができるガイドワイヤを提供する。【解決手段】ガイドワイヤ100は、コアシャフトと、コアシャフトにおける少なくとも基端側の一部分に巻回されたコイル体20とを備える。コアシャフトの基端の位置と、ガイドワイヤの軸方向に沿ってコアシャフトの基端と先端との間の第1の位置とにおいて、コイル体は、コアシャフトと所定の接合手段50によって接合されている。ガイドワイヤの軸方向に沿ってコアシャフトの基端から第1の位置までの範囲内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置において、コイル体は、コアシャフトと溶接によって接合されている。【選択図】図3

Description

本明細書に開示される技術は、血管等に挿入されるガイドワイヤに関する。
血管等における狭窄部や閉塞部(以下、「病変部」という。)を治療または検査する方法として、カテーテルを用いた方法が広く行われている。一般に、カテーテルを血管等における病変部に案内するために、ガイドワイヤが用いられる。ガイドワイヤは、コアシャフトと、コアシャフトにおける少なくとも基端側の一部分に巻回されたコイル体とを備える。コイル体は、例えば、ガイドワイヤの基端側部分における剛性を過度に高くすることなく、ガイドワイヤの基端側部分を適正な太さにするために設けられる。
従来のガイドワイヤでは、ガイドワイヤの基端および先端の位置で、コイル体がコアシャフトに例えばロウ付けにより接合されている(例えば、特許文献1,2参照)。
米国特許第4003369号明細書 国際公開第2010/018762号
ガイドワイヤの基端および先端の位置でコイル体がコアシャフトに接合された従来の構成のガイドワイヤでは、ガイドワイヤの基端側部分に与えられた回転力がコアシャフトに伝わる箇所は基端および先端の2箇所のみであるため、基端側から先端側へのトルク伝達性の点で向上の余地がある。一方、ガイドワイヤのトルク伝達性を向上させるために、コイル体の全体をコアシャフトに連続的に接合する構成も考えられるが、該構成では、ガイドワイヤの基端側部分の剛性が過度に高くなるため、好ましくない。このように、従来のガイドワイヤには、ガイドワイヤの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつトルク伝達性を向上させることができない、という課題がある。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるガイドワイヤは、コアシャフトと、前記コアシャフトにおける少なくとも基端側の一部分に巻回されたコイル体と、を備える。前記コアシャフトの基端の位置と、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って前記コアシャフトの基端と先端との間の第1の位置とにおいて、前記コイル体は、前記コアシャフトと所定の接合手段によって接合されている。前記ガイドワイヤの軸方向に沿って前記コアシャフトの基端から前記第1の位置までの範囲内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記コアシャフトと溶接によって接合されている。本ガイドワイヤによれば、コイル体とコアシャフトとが、基端の位置および第1の位置において接合されているのに加えて、基端から第1の位置までの範囲内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置においても溶接接合されているため、ガイドワイヤの基端側部分に与えられた回転力がコアシャフトに伝わる箇所が多くなり、基端側から先端側へのトルク伝達性が向上する。また、本ガイドワイヤでは、コイル体の全体がコアシャフトに連続的に接合されている訳ではなく、各軸方向特定位置においてコイル体とコアシャフトとが溶接接合されているに過ぎないため、ガイドワイヤの基端側部分の剛性が過度に高くなることもない。従って、本ガイドワイヤによれば、ガイドワイヤの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
(2)上記ガイドワイヤにおいて、前記軸方向特定位置が複数存在する構成としてもよい。このような構成を採用すれば、複数の軸方向特定位置における溶接箇所の存在により、ガイドワイヤのトルク伝達性を効果的に向上させることができる。
(3)上記ガイドワイヤにおいて、複数の前記軸方向特定位置は、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って等間隔に並んでいる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コイル体とコアシャフトとの溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、ガイドワイヤのトルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
(4)上記ガイドワイヤにおいて、少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿った一部分のみにおいて、前記コアシャフトと溶接によって接合されている構成としてもよい。このような構成を採用すれば、溶接時の熱影響を受ける範囲を限定することができ、溶接に起因するガイドワイヤの特性の変化を抑制することができる。
(5)上記ガイドワイヤにおいて、少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿って互いに異なる複数の位置において、前記コアシャフトと溶接によって接合されている構成としてもよい。このような構成を採用すれば、各軸方向特定位置における複数の溶接箇所の存在により、ガイドワイヤのトルク伝達性を効果的に向上させることができる。
(6)上記ガイドワイヤにおいて、前記ガイドワイヤの周方向に沿って互いに異なる前記複数の位置は、前記ガイドワイヤの周方向に沿って等間隔に並んでいる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、各軸方向特定位置において、コイル体とコアシャフトとの溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、ガイドワイヤのトルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
(7)上記ガイドワイヤにおいて、一の前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数は、他の前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数と異なる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、手技者がガイドワイヤの外観によってガイドワイヤの回転角度を認識することができ、操作性・利便性を向上させることができる。
(8)上記ガイドワイヤにおいて、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って連続する複数の前記軸方向特定位置の第1の組合せであって、各前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数のパターンが特定のパターンである複数の組合せが、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って並んでいる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コアシャフトの基端から上記第1の位置までの範囲の全体にわたって、ガイドワイヤの外観を規則的にすることができ、手技者がガイドワイヤの外観によってガイドワイヤの回転角度を容易に認識することができ、操作性・利便性を効果的に向上させることができる。
(9)上記ガイドワイヤにおいて、一の前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置は、他の前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置と異なる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コイル体とコアシャフトとの溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、ガイドワイヤのトルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
(10)上記ガイドワイヤにおいて、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って連続する複数の前記軸方向特定位置の第2の組合せであって、各前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置のパターンが特定のパターンである複数の組合せが、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って並んでいる構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コアシャフトの基端から上記第1の位置までの範囲の全体にわたって、コイル体とコアシャフトとの溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、ガイドワイヤのトルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。また、このような構成を採用すれば、溶接の際に、ワークの軸方向移動を止める必要がないため、溶接に要する時間を短縮することができ、ガイドワイヤの製造の効率化を実現することができる。
(11)上記ガイドワイヤにおいて、前記第2の組合せを構成する複数の前記軸方向特定位置について、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って隣り合う任意の2つの前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置のずれ量は、互いに等しい構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コアシャフトの基端から上記第1の位置までの範囲の全体にわたって、コイル体とコアシャフトとの溶接箇所を周方向に沿って極めてバランスよく配置することができ、ガイドワイヤのトルク伝達性を極めて効果的に向上させることができる。
(12)上記ガイドワイヤにおいて、少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿った全周にわたって、前記コアシャフトと溶接によって接合されている構成としてもよい。このような構成を採用すれば、1箇所あたりの溶接強度を高めることができ、ガイドワイヤのトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、このような構成を採用すれば、手技者がガイドワイヤの外観および/または触感によってガイドワイヤの挿入長さを容易に認識することができ、操作性・利便性を向上させることができる。
(13)上記ガイドワイヤにおいて、各前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置は、互いに同一の位置である構成としてもよい。このような構成を採用すれば、ガイドワイヤを周方向に360°回転させる毎に、意図的なハネを生じさせることができ、手技者がガイドワイヤの特定の操作(例えば、偽腔からの脱出や枝管への誘導)を容易に実行することができ、操作性・利便性を向上させることができる。また、このような構成を採用すれば、溶接の際に、ワークの軸方向移動を止める必要がないため、溶接に要する時間を短縮することができ、ガイドワイヤの製造の効率化を実現することができる。
(14)上記ガイドワイヤにおいて、前記所定の接合手段は、ロウ付けである構成としてもよい。このような構成を採用すれば、コアシャフトの基端の位置と上記第1の位置とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置においては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤやその製造方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態におけるガイドワイヤ100の構成を概略的に示す説明図 第1実施形態におけるガイドワイヤ100の構成を概略的に示す説明図 第1実施形態のガイドワイヤ100における溶接部50の配置を示す説明図 第1実施形態のガイドワイヤ100における溶接部50の配置を示す説明図 第1実施形態のガイドワイヤ100の外観形状を詳細に示す説明図 第2実施形態のガイドワイヤ100aにおける溶接部50の配置を示す説明図 第2実施形態のガイドワイヤ100aにおける溶接部50の配置を示す説明図 第2実施形態のガイドワイヤ100aの形状を詳細に示す説明図 第3実施形態のガイドワイヤ100bにおける溶接部50の配置を示す説明図 第3実施形態のガイドワイヤ100bにおける溶接部50の配置を示す説明図 第3実施形態のガイドワイヤ100bの形状を詳細に示す説明図 第4実施形態のガイドワイヤ100cにおける溶接部50の配置を示す説明図 第4実施形態のガイドワイヤ100cにおける溶接部50の配置を示す説明図 第5実施形態のガイドワイヤ100dにおける溶接部50の配置を示す説明図 第5実施形態のガイドワイヤ100dにおける溶接部50の配置を示す説明図 第6実施形態のガイドワイヤ100eにおける溶接部50の配置を示す説明図 第6実施形態のガイドワイヤ100eにおける溶接部50の配置を示す説明図
A.第1実施形態:
A−1.ガイドワイヤ100の基本構成:
図1および図2は、第1実施形態におけるガイドワイヤ100の構成を概略的に示す説明図である。図1には、ガイドワイヤ100の縦断面(YZ断面)の構成が示されており、図2には、図1のII−IIの位置におけるガイドワイヤ100の横断面(XY断面)の構成が示されている。なお、図1では、ガイドワイヤ100の一部分の図示が省略されている。図1において、Z軸正方向側が、体内に挿入される先端側(遠位側)であり、Z軸負方向側が、医師等の手技者によって操作される基端側(近位側)である。図1では、ガイドワイヤ100が全体としてZ軸方向に略平行な直線状となった状態を示しているが、ガイドワイヤ100は湾曲させることができる程度の可撓性を有している。
なお、本明細書では、説明の便宜上、ガイドワイヤ100が図1に示された状態であるものとし、Z軸方向を「ガイドワイヤ100の軸方向」または単に「軸方向」といい、Z軸を中心とする回転方向を「ガイドワイヤ100の周方向」または単に「周方向」という。また、図2に示すように、周方向に関し、Y軸正方向を上方向または0°方向といい、Y軸負方向を下方向または180°方向といい、X軸負方向を手前方向または90°方向といい、X軸正方向を奥方向または270°方向という。
ガイドワイヤ100は、血管等における病変部(狭窄部や閉塞部)にカテーテルを案内するために、血管等に挿入される長尺状の医療用デバイスである。ガイドワイヤ100の全長は、例えば1500mm〜2000mm程度であり、ガイドワイヤ100の外径は、例えば0.5〜1.2mm程度である。
ガイドワイヤ100は、コアシャフト10と、基端側コイル体20と、先端側コイル体30と、先端側接合部42と、基端側接合部44と、中間接合部46とを備えている。
コアシャフト10は、先端側が細径であり基端側が太径である長尺状の部材である。より具体的には、コアシャフト10は、棒状の細径部11と、細径部11に対して基端側に位置し、細径部11より径の大きい棒状の太径部13と、細径部11と太径部13との間に位置し、細径部11との境界位置から太径部13との境界位置に向けて径が徐々に大きくなるテーパ部12とから構成されている。コアシャフト10の各位置における横断面(XY断面)の形状は、任意の形状を取り得るが、例えば、円形や平板形である。太径部13の外径は、例えば0.2〜0.6mm程度である。
コアシャフト10を構成する材料としては、公知の材料が使用され、例えば金属材料、より具体的には、ステンレス鋼(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル−クロム系合金、コバルト合金、タングステン等が使用される。コアシャフト10は、全体が同じ材料により構成されていてもよいし、部分毎に互いに異なる材料により構成されていてもよい。
基端側コイル体20は、素線を螺旋状に巻回することにより中空円筒状に形成したコイル状の部材である。基端側コイル体20は、コアシャフト10における基端側の一部分(例えば、基端からの距離が700mm〜1200mm以下の部分)に巻回されている。ガイドワイヤ100における基端側コイル体20が巻回された部分は、主として体内に挿入されず手技者に把持される部分である。本実施形態では、基端側コイル体20は、1本の素線が密巻きされた構成である。また、先端側コイル体30は、素線を螺旋状に巻回することにより中空円筒状に形成したコイル状の部材である。先端側コイル体30は、コアシャフト10における先端側の一部分(例えば、基端側コイル体20が巻回されていない残りの部分)に巻回されている。ガイドワイヤ100における先端側コイル体30が巻回された部分は、主として体内に挿入される部分である。本実施形態では、先端側コイル体30は、1本の素線が密巻きされた構成である。本実施形態では、基端側コイル体20の外径寸法と先端側コイル体30の外径寸法とは、略同一である。また、基端側コイル体20を構成する素線の径は、先端側コイル体30を構成する素線の径より大径であり、例えば0.1〜0.3mm程度である。基端側コイル体20は、特許請求の範囲におけるコイル体の一例である。
基端側コイル体20および先端側コイル体30を構成する材料としては、公知の材料が使用され、例えば金属材料、より具体的には、ステンレス鋼(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル−クロム系合金、コバルト合金、タングステン等が使用される。基端側コイル体20と先端側コイル体30とは、同一の材料により構成されていてもよいし、互いに異なる材料により構成されていてもよい。また、基端側コイル体20と先端側コイル体30とは、それぞれ、全体が同じ材料により構成されていてもよいし、部分毎に互いに異なる材料により構成されていてもよい。
先端側接合部42は、コアシャフト10の先端と先端側コイル体30の先端とを接合する部材である。すなわち、コアシャフト10の先端と先端側コイル体30の先端とが、先端側接合部42の内部に埋め込まれるようにして固着されている。先端側接合部42の先端側の外周面は、滑らかな面(例えば、略半球面)となっている。また、基端側接合部44は、コアシャフト10の基端と基端側コイル体20の基端とを接合する部材である。すなわち、コアシャフト10の基端と基端側コイル体20の基端とが、基端側接合部44の内部に埋め込まれるようにして固着されている。また、中間接合部46は、軸方向に沿ってコアシャフト10の基端と先端との間の所定の位置(以下、「中間位置Z1」という。)において、コアシャフト10と先端側コイル体30の基端と基端側コイル体20の先端とを接合する部材である。すなわち、先端側コイル体30の基端と基端側コイル体20の先端とが、中間位置Z1におけるコアシャフト10の外周面に形成された中間接合部46の内部に埋め込まれるようにして固着されている。中間位置Z1は、特許請求の範囲における第1の位置の一例である。
先端側接合部42、基端側接合部44および中間接合部46を構成する材料としては、公知の材料が使用され、例えば、ロウ材(アルミニウム合金ロウ、銀ロウ、金ロウ等)、金属ハンダ(Ag−Sn合金、Au−Sn合金等)、接着剤(エポキシ系接着剤等)等が使用される。本実施形態では、先端側接合部42、基端側接合部44および中間接合部46を構成する材料として、ロウ材が使用されている。すなわち、本実施形態では、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいて、基端側コイル体20は、コアシャフト10とロウ付けによって接合されている。ロウ付けは、特許請求の範囲における所定の接合手段の一例である。
なお、ガイドワイヤ100の一部または全部が、公知のコーティング剤によりコートされていてもよい。
A−2.コアシャフト10と基端側コイル体20との接合に関する詳細構成:
次に、本実施形態のガイドワイヤ100におけるコアシャフト10と基端側コイル体20との接合に関する詳細構成について説明する。図1および図2に示すように、本実施形態のガイドワイヤ100では、基端側コイル体20が、コアシャフト10と溶接によって接合されている。換言すれば、本実施形態のガイドワイヤ100は、基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50を有する。溶接部50は、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融した後、固化することにより形成された部分である。なお、図1および図2では、参考のために、溶接部50付近において、溶接部50が形成される前の母材の状態が破線で示されている。溶接部50の外径は、例えば、ガイドワイヤ100の外径の70%〜90%程度である。また、溶接部50の溶け込み深さは、例えば、ガイドワイヤ100の外径の25%〜50%程度である。基端側コイル体20とコアシャフト10との間の溶接の手段としては、公知の任意の溶接手段を採用可能であるが、少ない入熱量で深い溶け込み深さが得られるレーザ溶接を採用することが好ましい。
図3および図4は、第1実施形態のガイドワイヤ100における溶接部50の配置を示す説明図である。図3のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100の外観構成が概略的に示されており、図3のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100の外観構成が概略的に示されており、図3のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100の外観構成が概略的に示されており、図3のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100の外観構成が概略的に示されている。また、図4のA欄には、図3のB欄のIVA−IVAの位置におけるガイドワイヤ100の横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図4のB欄には、図3のB欄のIVB−IVBの位置におけるガイドワイヤ100の横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図4のC欄には、図3のB欄のIVC−IVCの位置におけるガイドワイヤ100の横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図4のA〜C欄では、ガイドワイヤ100における溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
図3および図4に示すように、第1実施形態のガイドワイヤ100では、軸方向に沿ってコアシャフト10の基端(すなわち、基端側接合部44の位置)から中間位置Z1(すなわち、中間接合部46の位置)までの範囲(以下、「特定範囲Rx」という。)内に、複数の軸方向特定位置Paが設定されており、各軸方向特定位置Paに1つの溶接部50が形成されている。本実施形態のガイドワイヤ100では、基端側コイル体20は、周方向に沿った一部分のみにおいて、コアシャフト10と溶接によって接合されている。すなわち、図4に示すように、各溶接部50は、XY断面において、ガイドワイヤ100の外周全体を構成するように形成されているのではなく、外周の一部分のみを構成するように形成されている。また、本実施形態のガイドワイヤ100では、複数の軸方向特定位置Paは、軸方向に沿って等間隔に並んでいる。すなわち、軸方向に沿って隣り合う2つの軸方向特定位置Pa間の距離l1は、すべて同一であり、例えば10mm〜50mm程度である。なお、本明細書において、「等しい(または、同一である)」とは、「ほぼ等しい(または、ほぼ同一である)」ことを含み、ここでいう「ほぼ等しい(または、ほぼ同一である)」とは、比較対象の2つの値の差分が、大きい方の値の10%以下であることを意味する。
なお、例えば、基端側コイル体20の長さが950mmであり、軸方向に沿って隣り合う2つの軸方向特定位置Pa間の距離l1が30mmであり、ガイドワイヤ100の基端から最も近い溶接部50までの距離が10mmである場合、ガイドワイヤ100の特定範囲Rxには32箇所の軸方向特定位置Paが配置される。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、ある1つの軸方向特定位置Paにおける周方向に沿った溶接部50(溶接箇所)の位置(以下、「溶接部50の周方向位置Pb」という。)は、他の1つの軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbと異なっている。より具体的には、図4のA欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pb1は、0°の位置であり、図4のB欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pb2は、120°の位置であり、図4のC欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pb3は、240°の位置である。なお、溶接部50の周方向位置Pbとは、軸方向に直交する断面(XY断面)において、溶接部50の外周面の中心の位置を意味する。このように、第1実施形態のガイドワイヤ100では、軸方向に並ぶ3つの軸方向特定位置Paのそれぞれにおける各溶接部50の周方向位置Pbは、互いに120°ずつずれている。
図3に示すように、第1実施形態のガイドワイヤ100では、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbのパターンが上述した特定のパターン(0°の位置、120°の位置、240°の位置というパターン)である、軸方向に連続する3つの軸方向特定位置Paの組合せ(以下、「単位組合せU0」という。)が、軸方向に沿って繰り返し並んでいる。すなわち、ガイドワイヤ100の基端に近い位置から順に、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、0°の位置、120°の位置、240°の位置、0°の位置、120°の位置、240°の位置・・・というように、規則的なパターンとなっている。本実施形態における単位組合せU0は、特許請求の範囲における第2の組合せの一例である。
第1実施形態のガイドワイヤ100における各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを、一定速度で周方向に回転させながら一定速度で軸方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50が形成される。なお、溶接部50の形成の際に、照射するレーザ光の外径やピークパワーおよびパルス幅を調整することにより、形成される溶接部50の外径や溶け込み深さを調整することができる。
A−3.第1実施形態の効果:
以上説明したように、第1実施形態のガイドワイヤ100は、コアシャフト10と、コアシャフト10における基端側の一部分に巻回された基端側コイル体20とを備える。また、コアシャフト10の基端の位置と、軸方向に沿ってコアシャフト10の基端と先端との間の中間位置Z1とにおいて、基端側コイル体20は、コアシャフト10と接合されている。また、軸方向に沿ってコアシャフト10の基端から中間位置Z1までの特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。
このように、第1実施形態のガイドワイヤ100では、基端側コイル体20とコアシャフト10とが、基端側接合部44および中間接合部46に加えて、軸方向特定位置Paに形成された溶接部50によっても接合されているため、このような溶接部50が無い構成と比較して、ガイドワイヤ100の基端側部分に与えられた回転力がコアシャフト10に伝わる箇所が多くなり、基端側から先端側へのトルク伝達性が向上する。また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、基端側コイル体20の全体がコアシャフト10に連続的に接合されている訳ではなく、各軸方向特定位置Paにおいて基端側コイル体20とコアシャフト10とが溶接接合されているに過ぎないため、ガイドワイヤ100の基端側部分の剛性が過度に高くなることもない。従って、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、ガイドワイヤ100の基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在する。換言すれば、ガイドワイヤ100の特定範囲Rx内に複数の溶接部50が形成されている。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、複数の溶接部50の存在により、トルク伝達性を効果的に向上させることができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、複数の軸方向特定位置Paは、軸方向に沿って等間隔に並んでいる。換言すれば、複数の溶接部50は、軸方向に沿って等間隔に並んだ軸方向特定位置Paに形成されている。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿った一部分のみにおいてコアシャフト10と溶接によって接合されている。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、基端側コイル体20が周方向の全周にわたってコアシャフト10と溶接によって接合された構成と比較して、溶接時の熱影響を受ける範囲を限定することができ、溶接に起因するガイドワイヤ100の特性の変化を抑制することができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、他の一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbと異なる。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、軸方向に沿って連続する複数の軸方向特定位置Paの単位組合せU0であって、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbのパターンが特定のパターンである複数の単位組合せU0が、軸方向に沿って並んでいる。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、ガイドワイヤ100における特定範囲Rxの全体にわたって、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。また、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、溶接部50を形成するためのレーザ溶接の際に、ワークの軸方向移動を止める必要がないため、溶接部50の形成に要する時間を短縮することができ、ガイドワイヤ100の製造の効率化を実現することができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、上記単位組合せU0を構成する複数の軸方向特定位置Paについて、軸方向に沿って隣り合う任意の2つの軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbのずれ量は、互いに等しい(すなわち、120°)である。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、ガイドワイヤ100における特定範囲Rxの全体にわたって、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿って極めてバランスよく配置することができ、トルク伝達性を極めて効果的に向上させることができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ100では、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段は、ロウ付けである。そのため、第1実施形態のガイドワイヤ100によれば、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
A−4.ガイドワイヤ100の外観形状の詳細:
ガイドワイヤ100の外観形状を詳細に説明する。図5は、第1実施形態のガイドワイヤ100の外観形状を詳細に示す説明図である。図5のA欄には、ガイドワイヤ100の平面図(0°方向から見た図)が示されており、図5のB欄には、ガイドワイヤ100の正面図(90°方向から見た図)が示されており、図5のC欄には、ガイドワイヤ100の底面図(180°方向から見た図)が示されており、図5のD欄には、ガイドワイヤ100の背面図(270°方向から見た図)が示されており、図5のE欄には、ガイドワイヤ100の左側面図(Z軸正方向から見た図)が示されている。なお、ガイドワイヤ100の右側面図(Z軸負方向から見た図)は、図5のE欄に示すガイドワイヤ100の左側面図と同一であるため、省略している。
図5のA〜C欄において、2つの省略箇所のうち、右側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、左側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100の全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図5のD欄において、2つの省略箇所のうち、左側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、右側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100の全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図5のA〜E欄において、実線で表した部分は、ガイドワイヤ100の基端側コイル体20であり、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。また、図5のA〜D欄には、各部の部分拡大図が合わせて示されている。
B.第2実施形態:
図6および図7は、第2実施形態のガイドワイヤ100aにおける溶接部50の配置を示す説明図である。以下では、第2実施形態のガイドワイヤ100aの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。図6のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100aの外観構成が概略的に示されており、図6のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100aの外観構成が概略的に示されており、図6のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100aの外観構成が概略的に示されており、図6のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100aの外観構成が概略的に示されている。また、図7のA欄には、図6のB欄のVIIA−VIIAの位置におけるガイドワイヤ100aの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図7のB欄には、図6のB欄のVIIB−VIIBの位置におけるガイドワイヤ100aの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図7のC欄には、図6のB欄のVIIC−VIICの位置におけるガイドワイヤ100aの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図7のA〜C欄では、ガイドワイヤ100aにおける溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
第2実施形態のガイドワイヤ100aは、溶接部50の配置の点で、第1実施形態のガイドワイヤ100と異なる。すなわち、図6および図7に示すように、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に、軸方向に沿って等間隔に並んだ複数の軸方向特定位置Paが設定されている。ただし、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、各軸方向特定位置Paに2つの溶接部50が形成されている。図7に示すように、各軸方向特定位置Paにおいて、2つの溶接部50の形成位置は、周方向に沿って等間隔(180°ずつずれた間隔)に並んでいる。
また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、ある1つの軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、他の1つの軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbと異なっている。より具体的には、図7のA欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50の周方向位置Pb11およびPb12は、それぞれ0°の位置および180°の位置であり、図7のB欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50の周方向位置Pb21およびPb22は、それぞれ120°の位置および300°の位置であり、図7のC欄に断面が示された軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50の周方向位置Pb31およびPb32は、それぞれ240°の位置および60°の位置である。このように、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、軸方向に並ぶ3つの軸方向特定位置Paのそれぞれにおける一方の溶接部50の周方向位置Pb(Pb11,Pb21,Pb31)は、互いに120°ずつずれており、また、他方の溶接部50の周方向位置Pb(Pb12,Pb22,Pb32)も、互いに120°ずつずれている。
図6に示すように、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、各軸方向特定位置Paにおける一方および他方の溶接部50の周方向位置Pbのパターンが上述した特定のパターン(0°の位置、120°の位置、240°の位置というパターン、および、180°の位置、300°の位置、60°の位置というパターン)である、軸方向に連続する3つの軸方向特定位置Paの組合せ(単位組合せU0)が、軸方向に沿って繰り返し並んでいる。すなわち、各軸方向特定位置Paにおける一方の溶接部50に注目すると、ガイドワイヤ100aの基端に近い位置から順に、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、0°の位置、120°の位置、240°の位置、0°の位置、120°の位置、240°の位置・・・というように、規則的なパターンとなっている。同様に、各軸方向特定位置Paにおける他方の溶接部50に注目すると、ガイドワイヤ100aの基端に近い位置から順に、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、180°の位置、300°の位置、60°の位置、180°の位置、300°の位置、60°の位置・・・というように、規則的なパターンとなっている。本実施形態における単位組合せU0は、特許請求の範囲における第2の組合せの一例である。
第2実施形態のガイドワイヤ100aにおける各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを、一定速度で周方向に回転させながら一定速度で軸方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける一方の溶接部50が形成される。その後、該ワークを、一定速度で周方向に回転させながら一定速度で上記軸方向と反対方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける他方の溶接部50が形成され、その結果、各軸方向特定位置Paに2つの溶接部50が形成されることとなる。
以上説明したように、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。そのため、第2実施形態のガイドワイヤ100aによれば、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、ガイドワイヤ100aの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在するため、複数の溶接部50の存在によりトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、複数の軸方向特定位置Paはコアシャフト10の軸方向に沿って等間隔に並んでいるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿って互いに異なる複数の位置においてコアシャフト10と溶接によって接合されている。そのため、第2実施形態のガイドワイヤ100aによれば、各軸方向特定位置Paにおける複数の溶接部50の存在により、トルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、各軸方向特定位置Paにおける各溶接部50の周方向位置Pbは、周方向に沿って等間隔に並んでいる。そのため、第2実施形態のガイドワイヤ100aによれば、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
なお、第2実施形態のガイドワイヤ100aは、以下に示すように、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様の構成を備えているため、第1実施形態のガイドワイヤ100が奏する効果と同様の効果を奏する。すなわち、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbが、他の一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbと異なるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、軸方向に沿って連続する複数の軸方向特定位置Paの単位組合せU0であって、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbのパターンが特定のパターンである複数の単位組合せU0が、軸方向に沿って並んでいるため、ガイドワイヤ100aにおける特定範囲Rxの全体にわたって、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができ、また、各軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50のそれぞれについて、溶接部50を形成するためのレーザ溶接の際にワークの軸方向移動を止める必要がないため、溶接部50の形成に要する時間を短縮することができ、ガイドワイヤ100aの製造の効率化を実現することができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、上記単位組合せU0を構成する複数の軸方向特定位置Paについて、軸方向に沿って隣り合う任意の2つの軸方向特定位置Paにおける一方および他方の溶接部50のそれぞれの位置のずれ量は、互いに等しい(すなわち、120°である)ため、ガイドワイヤ100aにおける特定範囲Rxの全体にわたって、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿って極めてバランスよく配置することができ、トルク伝達性を極めて効果的に向上させることができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aでは、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段はロウ付けであるため、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
図8は、第2実施形態のガイドワイヤ100aの形状を詳細に示す説明図である。図8のA欄には、ガイドワイヤ100aの平面図(0°方向から見た図)が示されており、図8のB欄には、ガイドワイヤ100aの正面図(90°方向から見た図)が示されており、図8のC欄には、ガイドワイヤ100aの底面図(180°方向から見た図)が示されており、図8のD欄には、ガイドワイヤ100aの背面図(270°方向から見た図)が示されており、図8のE欄には、ガイドワイヤ100aの左側面図(Z軸正方向から見た図)が示されている。なお、ガイドワイヤ100aの右側面図(Z軸負方向から見た図)は、図8のE欄に示すガイドワイヤ100aの左側面図と同一であるため、省略している。
図8のA〜C欄において、2つの省略箇所のうち、右側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、左側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100aの全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図8のD欄において、2つの省略箇所のうち、左側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、右側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100の全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図8のA〜E欄において、実線で表した部分は、ガイドワイヤ100aの基端側コイル体20であり、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。また、図8のA〜D欄には、各部の部分拡大図が合わせて示されている。
C.第3実施形態:
図9および図10は、第3実施形態のガイドワイヤ100bにおける溶接部50の配置を示す説明図である。以下では、第3実施形態のガイドワイヤ100bの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。図9のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100bの外観構成が概略的に示されており、図9のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100bの外観構成が概略的に示されており、図9のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100bの外観構成が概略的に示されており、図9のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100bの外観構成が概略的に示されている。また、図10のA欄には、図9のB欄のXA−XAの位置におけるガイドワイヤ100bの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図10のB欄には、図9のB欄のXB−XBの位置におけるガイドワイヤ100bの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図10のC欄には、図9のB欄のXC−XCの位置におけるガイドワイヤ100bの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図10のA〜C欄では、ガイドワイヤ100bにおける溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
第3実施形態のガイドワイヤ100bは、溶接部50の配置の点で、第1実施形態のガイドワイヤ100と異なる。すなわち、図9および図10に示すように、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に、軸方向に沿って等間隔に並んだ複数の軸方向特定位置Paが設定されている。ただし、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、軸方向特定位置Paに形成される溶接部50の個数が軸方向特定位置Pa毎に異なっている。より具体的には、図10のA欄に断面が示された軸方向特定位置Paには、それぞれ周方向位置Pb(Pb1、Pb2、Pb3)が0°、120°、240°の位置である3つの溶接部50が形成されており、図10のB欄に断面が示された軸方向特定位置Paには、それぞれ周方向位置Pb(Pb2、Pb3)が120°、240°の位置である2つの溶接部50が形成されており、図10のC欄に断面が示された軸方向特定位置Paには、周方向位置Pb(Pb3)が240°の位置である1つの溶接部50が形成されている。
図9に示すように、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の個数のパターンが上述した特定のパターン(3個、2個、1個のパターン)である、軸方向に連続する3つの軸方向特定位置Paの組合せ(以下、「単位組合せU0」という。)が、軸方向に沿って繰り返し並んでいる。すなわち、ガイドワイヤ100bの基端に近い位置から順に、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の個数は、3個、2個、1個、3個、2個、1個・・・というように、規則的なパターンとなっている。本実施形態における単位組合せU0は、特許請求の範囲における第1の組合せの一例である。
第3実施形態のガイドワイヤ100bにおける各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを、一定速度で周方向に回転させながら一定速度で軸方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を、形成すべき溶接部50の個数および位置に応じて定まる時間間隔でワークに照射する。なお、ある軸方向特定位置Paにおいて形成すべき溶接部50の個数が複数である場合には、該軸方向特定位置Paにおけるレーザ光の照射が完了するまでワークの軸方向移動を停止してもよい。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50が形成される。
以上説明したように、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。そのため、第3実施形態のガイドワイヤ100bによれば、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、ガイドワイヤ100bの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在するため、複数の溶接部50の存在によりトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、複数の軸方向特定位置Paはコアシャフト10の軸方向に沿って等間隔に並んでいるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の個数は、他の一の軸方向特定位置Paにおける溶接部50の個数と異なる。そのため、第3実施形態のガイドワイヤ100bによれば、手技者がガイドワイヤ100bの外観によってガイドワイヤ100bの回転角度を認識することができ、操作性・利便性を向上させることができる。
また、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、軸方向に沿って連続する複数の軸方向特定位置Paの単位組合せU0であって、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の個数のパターンが特定のパターンである複数の単位組合せU0が、軸方向に沿って並んでいる。そのため、第3実施形態のガイドワイヤ100bによれば、ガイドワイヤ100bにおける特定範囲Rxの全体にわたって外観を規則的にすることができ、手技者がガイドワイヤ100bの外観によってガイドワイヤ100bの回転角度を容易に認識することができ、操作性・利便性を効果的に向上させることができる。
なお、第3実施形態のガイドワイヤ100bは、以下に示すように、第1〜第2実施形態のガイドワイヤ100と同様の構成を備えているため、第1〜第2実施形態のガイドワイヤ100が奏する効果と同様の効果を奏する。すなわち、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、少なくとも1つの軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿って互いに異なる複数の位置においてコアシャフト10と溶接によって接合されているため、該複数の溶接部50の存在により、トルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第3実施形態のガイドワイヤ100bでは、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段はロウ付けであるため、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
図11は、第3実施形態のガイドワイヤ100bの形状を詳細に示す説明図である。図11のA欄には、ガイドワイヤ100bの平面図(0°方向から見た図)が示されており、図11のB欄には、ガイドワイヤ100bの正面図(90°方向から見た図)が示されており、図11のC欄には、ガイドワイヤ100bの底面図(180°方向から見た図)が示されており、図11のD欄には、ガイドワイヤ100bの背面図(270°方向から見た図)が示されており、図11のE欄には、ガイドワイヤ100bの左側面図(Z軸正方向から見た図)が示されている。なお、ガイドワイヤ100bの右側面図(Z軸負方向から見た図)は、図11のE欄に示すガイドワイヤ100bの左側面図と同一であるため、省略している。
図11のA〜C欄において、2つの省略箇所のうち、右側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、左側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100bの全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図11のD欄において、2つの省略箇所のうち、左側の省略箇所の図面上の寸法は125.8cmであり、右側の省略箇所の図面上の寸法は133.1cmであり、ガイドワイヤ100の全体の長さ方向(Z軸方向)の図面上の寸法は、282.6cmである。また、図11のA〜E欄において、実線で表した部分は、ガイドワイヤ100bの基端側コイル体20であり、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。また、図11のA〜D欄には、各部の部分拡大図が合わせて示されている。
D.第4実施形態:
図12および図13は、第4実施形態のガイドワイヤ100cにおける溶接部50の配置を示す説明図である。以下では、第4実施形態のガイドワイヤ100cの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。図12のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100cの外観構成が概略的に示されており、図12のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100cの外観構成が概略的に示されており、図12のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100cの外観構成が概略的に示されており、図12のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100cの外観構成が概略的に示されている。また、図13のA欄には、図12のB欄のXIIIA−XIIIAの位置におけるガイドワイヤ100cの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図13のB欄には、図12のB欄のXIIIB−XIIIBの位置におけるガイドワイヤ100cの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図13のC欄には、図12のB欄のXIIIC−XIIICの位置におけるガイドワイヤ100cの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図13のA〜C欄では、ガイドワイヤ100cにおける溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
第4実施形態のガイドワイヤ100cは、溶接部50の配置の点で、第1実施形態のガイドワイヤ100と異なる。すなわち、図12および図13に示すように、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に、軸方向に沿って等間隔に並んだ複数の軸方向特定位置Paが設定されており、各軸方向特定位置Paに1つの溶接部50が形成されている。ただし、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pb(Pb1)は、互いに同一である(すべて0°の位置である)。すなわち、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が、周方向に沿った互いに同一の位置において、コアシャフト10と溶接によって接合されている。
第4実施形態のガイドワイヤ100cにおける各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを、周方向に回転させない状態で一定速度で軸方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50が形成される。
以上説明したように、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。そのため、第4実施形態のガイドワイヤ100cによれば、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、ガイドワイヤ100cの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在するため、複数の溶接部50の存在によりトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、複数の軸方向特定位置Paはコアシャフト10の軸方向に沿って等間隔に並んでいるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50の周方向位置Pbは、互いに同一の位置である。そのため、第4実施形態のガイドワイヤ100cによれば、ガイドワイヤ100cを周方向に360°回転させる毎に、意図的なハネを生じさせることができ、手技者がガイドワイヤ100cの特定の操作(例えば、偽腔からの脱出や枝管への誘導)を容易に行うことができ、操作性・利便性を向上させることができる。また、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50を形成するためのレーザ溶接の際にワークの軸方向移動を止める必要がないため、溶接部50の形成に要する時間を短縮することができ、ガイドワイヤ100cの製造の効率化を実現することができる。
なお、第4実施形態のガイドワイヤ100cは、以下に示すように、第1〜第3実施形態のガイドワイヤ100と同様の構成を備えているため、第1〜第3実施形態のガイドワイヤ100が奏する効果と同様の効果を奏する。すなわち、第4実施形態のガイドワイヤ100cでは、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段はロウ付けであるため、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
E.第5実施形態:
図14および図15は、第5実施形態のガイドワイヤ100dにおける溶接部50の配置を示す説明図である。以下では、第5実施形態のガイドワイヤ100dの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。図14のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100dの外観構成が概略的に示されており、図14のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100dの外観構成が概略的に示されており、図14のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100dの外観構成が概略的に示されており、図14のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100dの外観構成が概略的に示されている。また、図15のA欄には、図14のB欄のXVA−XVAの位置におけるガイドワイヤ100dの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図15のB欄には、図14のB欄のXVB−XVBの位置におけるガイドワイヤ100dの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図15のC欄には、図14のB欄のXVC−XVCの位置におけるガイドワイヤ100dの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図15のA〜C欄では、ガイドワイヤ100dにおける溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
第5実施形態のガイドワイヤ100dは、溶接部50の配置の点で、第1実施形態のガイドワイヤ100と異なる。すなわち、図14および図15に示すように、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に、軸方向に沿って等間隔に並んだ複数の軸方向特定位置Paが設定されている。ただし、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、各軸方向特定位置Paに2つの溶接部50が形成されている。また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、各軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50の周方向位置Pb(Pb1、Pb2)の組合せは、互いに同一である(すべて0°の位置および180°の位置の組合せである)。また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、各軸方向特定位置Paにおける各溶接部50の周方向位置Pb(Pb1、Pb2)は、周方向に沿って等間隔(180°間隔)に並んでいる。
第5実施形態のガイドワイヤ100dにおける各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを、周方向の回転を規制した状態で一定速度で軸方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける一方の溶接部50が形成される。その後、該ワークを、周方向に180°回転させた後に周方向の回転を規制し、一定速度で上記軸方向と反対方向に移動させ、所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光を一定の時間間隔でワークに照射する。ワークにレーザ光が照射されることにより、母材としての基端側コイル体20およびコアシャフト10が加熱されて溶融し、その後、固化して溶接部50となる。以上の工程により、各軸方向特定位置Paにおける他方の溶接部50が形成され、その結果、各軸方向特定位置Paに2つの溶接部50が形成されることとなる。なお、上記方法に代えて、ワークの軸方向への所定の距離の移動、1回目のレーザ光の照射、ワークの180°回転、2回目のレーザ光の照射、を順に行うことにより1つの軸方向特定位置Paにおける2つの溶接部50の形成を行うことを、各軸方向特定位置Paについて繰り返し実行することにより、第5実施形態のガイドワイヤ100dにおける各溶接部50を形成するとしてもよい。
以上説明したように、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。そのため、第5実施形態のガイドワイヤ100dによれば、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、ガイドワイヤ100dの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在するため、複数の溶接部50の存在によりトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、複数の軸方向特定位置Paはコアシャフト10の軸方向に沿って等間隔に並んでいるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
なお、第5実施形態のガイドワイヤ100dは、以下に示すように、第1〜第4実施形態のガイドワイヤ100と同様の構成を備えているため、第1〜第4実施形態のガイドワイヤ100が奏する効果と同様の効果を奏する。すなわち、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿って互いに異なる複数の位置においてコアシャフト10と溶接によって接合されているため、各軸方向特定位置Paにおける複数の溶接部50の存在により、トルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、各軸方向特定位置Paにおける各溶接部50の周方向位置Pbは周方向に沿って等間隔に並んでいるため、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を周方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。また、第5実施形態のガイドワイヤ100dでは、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段はロウ付けであるため、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
F.第6実施形態:
図16および図17は、第6実施形態のガイドワイヤ100eにおける溶接部50の配置を示す説明図である。以下では、第6実施形態のガイドワイヤ100eの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。図16のA欄には、上方向(0°方向)から見たガイドワイヤ100eの外観構成が概略的に示されており、図16のB欄には、手前方向(90°方向)から見たガイドワイヤ100eの外観構成が概略的に示されており、図16のC欄には、下方向(180°方向)から見たガイドワイヤ100eの外観構成が概略的に示されており、図16のD欄には、奥方向(270°方向)から見たガイドワイヤ100eの外観構成が概略的に示されている。また、図17のA欄には、図16のB欄のXVIIA−XVIIAの位置におけるガイドワイヤ100eの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図17のB欄には、図16のB欄のXVIIB−XVIIBの位置におけるガイドワイヤ100eの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されており、図17のC欄には、図16のB欄のXVIIC−XVIICの位置におけるガイドワイヤ100eの横断面(XY断面)の構成が模式的に示されている。なお、図17のA〜C欄では、ガイドワイヤ100eにおける溶接部50以外の構成の詳細の図示が省略されている。
第6実施形態のガイドワイヤ100eは、溶接部50の配置の点で、第1実施形態のガイドワイヤ100と異なる。すなわち、図16および図17に示すように、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に、軸方向に沿って等間隔に並んだ複数の軸方向特定位置Paが設定されており、各軸方向特定位置Paに1つの溶接部50が形成されている。ただし、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿った全周にわたってコアシャフト10と溶接によって接合されている。すなわち、各溶接部50は、XY断面において、ガイドワイヤ100eの外周全体を構成するように形成されている。
第6実施形態のガイドワイヤ100eにおける各溶接部50の形成方法は、例えば以下の通りである。すなわち、基端側コイル体20とコアシャフト10とが基端側接合部44および中間接合部46により接合された構成のワークを作製する。このワークを軸方向へ所定の距離だけ移動させ、ワークを周方向に360°回転させつつ所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光をワークに照射する。その後、ワークを軸方向へ所定の距離だけ移動させ、ワークを周方向に360°回転させつつ所定の位置に設置したレーザ溶接機からレーザ光をワークに照射する。このような工程を軸方向特定位置Paの箇所数だけ繰り返し実行することにより、各軸方向特定位置Paにおける溶接部50が形成される。
以上説明したように、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20がコアシャフト10と溶接によって接合されている(基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50が形成されている)。そのため、第6実施形態のガイドワイヤ100eによれば、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、ガイドワイヤ100eの基端側部分の剛性が過度に高くなることを回避しつつ、トルク伝達性を向上させることができる。
また、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、特定範囲Rx内に軸方向特定位置Paが複数存在するため、複数の溶接部50の存在によりトルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、第1実施形態のガイドワイヤ100と同様に、複数の軸方向特定位置Paはコアシャフト10の軸方向に沿って等間隔に並んでいるため、基端側コイル体20とコアシャフト10との溶接箇所を軸方向に沿ってバランスよく配置することができ、トルク伝達性をさらに効果的に向上させることができる。
また、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、各軸方向特定位置Paにおいて、基端側コイル体20が周方向に沿った全周にわたってコアシャフト10と溶接によって接合されている。そのため、第6実施形態のガイドワイヤ100eによれば、1箇所あたりの溶接強度を高めることができ、トルク伝達性を効果的に向上させることができる。また、手技者がガイドワイヤ100eの外観および/または触感によってガイドワイヤ100eの挿入長さを容易に認識することができ、操作性・利便性を向上させることができる。
なお、第6実施形態のガイドワイヤ100eは、以下に示すように、第1〜第5実施形態のガイドワイヤ100と同様の構成を備えているため、第1〜第5実施形態のガイドワイヤ100が奏する効果と同様の効果を奏する。すなわち、第6実施形態のガイドワイヤ100eでは、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおける基端側コイル体20とコアシャフト10との間の接合手段はロウ付けであるため、コアシャフト10の基端の位置と中間位置Z1とにおいては、ロウ付け接合を採用することにより母材の溶融を抑制することができ、かつ、各軸方向特定位置Paにおいては、溶接接合を採用することにより高強度な接合を実現することができる。
G.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施形態におけるガイドワイヤの構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記各実施形態では、複数の軸方向特定位置Paが軸方向に沿って等間隔に並んでいるが、複数の軸方向特定位置Paが軸方向に沿って非等間隔に並んでいるとしてもよい。例えば、軸方向に隣り合う2つの軸方向特定位置Pa間の距離が、基端側から順に20mm、30mm、40mm・・・と漸増する構成としてもよいし、反対に、基端側から順に300mm、290mm、280mm・・・と漸減する構成としてもよい。あるいは、軸方向に隣り合う2つの軸方向特定位置Pa間の距離が、基端側から順に20mm、30mm、40mm、20mm、30mm、40mm・・・というように特定のパターンを繰り返す構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイドワイヤ100に複数の軸方向特定位置Pa(すなわち、溶接部50が形成される位置)が設定されているが、ガイドワイヤ100に1つのみの軸方向特定位置Paが設定されるとしてもよい。
また、上記各実施形態において、基端側コイル体20と先端側コイル体30とが一体のコイル体として構成されてもよい。この場合には、例えば、該コイル体における基端側の一部分(基端側コイル体20に相当する部分)に溶接部50が形成されていればよい。
また、上記各実施形態では、溶接により基端側コイル体20とコアシャフト10とを接合する溶接部50を形成しているが、これに加えて、レーザ光の照射によって基端側コイル体20のみを溶融させ、手技者による回転角や挿入長の把握を容易にするためのマーキング用の溶融部を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、基端側コイル体20および先端側コイル体30は素線が密巻きされた構成であるが、基端側コイル体20および/または先端側コイル体30は素線が粗巻きされた構成であってもよい。また、上記各実施形態では、基端側コイル体20および先端側コイル体30は、1本の素線を螺旋状に巻回することにより中空円筒形状に形成された構成であるが、基端側コイル体20および/または先端側コイル体30は、複数の素線を螺旋状に巻回することにより中空円筒形状に形成した構成であってもよいし、複数の素線を撚って形成した1本の撚線を螺旋状に巻回することにより中空円筒形状に形成した構成であってもよいし、複数の素線を撚って形成した撚線を複数本、螺旋状に巻回することにより中空円筒形状に形成した構成であってもよい。
また、上記各実施形態では、コアシャフト10が、細径部11とテーパ部12と太径部13とから構成されているが、コアシャフト10は、これら3つの部分の内の少なくとも1つを有さないとしてもよいし、該3つの部分の他に他の部分を有するとしてもよい。
また、上記各実施形態における各部材の材料は、あくまで一例であり、種々変形可能である。また、上記各実施形態におけるガイドワイヤの製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記各実施形態では、基端側コイル体20とコアシャフト10とを基端側接合部44および中間接合部46で接合した後、基端側コイル体20とコアシャフト10とを溶接接合しているが、基端側コイル体20とコアシャフト10とを溶接接合した後に、基端側接合部44および中間接合部46を形成してもよい。あるいは、基端側コイル体20をコアシャフト10に巻き付けながら、基端側コイル体20とコアシャフト10とを溶接接合してもよい。
10:コアシャフト 11:細径部 12:テーパ部 13:太径部 20:基端側コイル体 30:先端側コイル体 42:先端側接合部 44:基端側接合部 46:中間接合部 50:溶接部 100:ガイドワイヤ Pa:軸方向特定位置 Pb:周方向位置 Rx:特定範囲 U0:単位組合せ Z1:中間位置

Claims (14)

  1. ガイドワイヤであって、
    コアシャフトと、
    前記コアシャフトにおける少なくとも基端側の一部分に巻回されたコイル体と、
    を備え、
    前記コアシャフトの基端の位置と、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って前記コアシャフトの基端と先端との間の第1の位置とにおいて、前記コイル体は、前記コアシャフトと所定の接合手段によって接合されており、
    前記ガイドワイヤの軸方向に沿って前記コアシャフトの基端から前記第1の位置までの範囲内の少なくとも1つの位置である軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記コアシャフトと溶接によって接合されている、ガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記軸方向特定位置が複数存在する、ガイドワイヤ。
  3. 請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    複数の前記軸方向特定位置は、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って等間隔に並んでいる、ガイドワイヤ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のガイドワイヤであって、
    少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿った一部分のみにおいて、前記コアシャフトと溶接によって接合されている、ガイドワイヤ。
  5. 請求項4に記載のガイドワイヤであって、
    少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿って互いに異なる複数の位置において、前記コアシャフトと溶接によって接合されている、ガイドワイヤ。
  6. 請求項5に記載のガイドワイヤであって、
    前記ガイドワイヤの周方向に沿って互いに異なる前記複数の位置は、前記ガイドワイヤの周方向に沿って等間隔に並んでいる、ガイドワイヤ。
  7. 請求項5または請求項6に記載のガイドワイヤであって、
    一の前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数は、他の前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数と異なる、ガイドワイヤ。
  8. 請求項7に記載のガイドワイヤであって、
    前記ガイドワイヤの軸方向に沿って連続する複数の前記軸方向特定位置の第1の組合せであって、各前記軸方向特定位置における溶接箇所の個数のパターンが特定のパターンである複数の組合せが、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って並んでいる、ガイドワイヤ。
  9. 請求項4から請求項8までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    一の前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置は、他の前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置と異なる、ガイドワイヤ。
  10. 請求項9に記載のガイドワイヤであって、
    前記ガイドワイヤの軸方向に沿って連続する複数の前記軸方向特定位置の第2の組合せであって、各前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置のパターンが特定のパターンである複数の組合せが、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って並んでいる、ガイドワイヤ。
  11. 請求項10に記載のガイドワイヤであって、
    前記第2の組合せを構成する複数の前記軸方向特定位置について、前記ガイドワイヤの軸方向に沿って隣り合う任意の2つの前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置のずれ量は、互いに等しい、ガイドワイヤ。
  12. 請求項2から請求項11までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    少なくとも1つの前記軸方向特定位置において、前記コイル体は、前記ガイドワイヤの周方向に沿った全周にわたって、前記コアシャフトと溶接によって接合されている、ガイドワイヤ。
  13. 請求項4に記載のガイドワイヤであって、
    各前記軸方向特定位置における前記ガイドワイヤの周方向に沿った溶接箇所の位置は、互いに同一の位置である、ガイドワイヤ。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記所定の接合手段は、ロウ付けである、ガイドワイヤ。
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