JPWO2013111279A1 - 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル - Google Patents

断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013111279A1
JPWO2013111279A1 JP2012533178A JP2012533178A JPWO2013111279A1 JP WO2013111279 A1 JPWO2013111279 A1 JP WO2013111279A1 JP 2012533178 A JP2012533178 A JP 2012533178A JP 2012533178 A JP2012533178 A JP 2012533178A JP WO2013111279 A1 JPWO2013111279 A1 JP WO2013111279A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
input unit
input
state
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012533178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5085811B1 (ja
Inventor
憲治 錦戸
憲治 錦戸
省太郎 楠元
省太郎 楠元
Original Assignee
株式会社 エニイワイヤ
株式会社 エニイワイヤ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 エニイワイヤ, 株式会社 エニイワイヤ filed Critical 株式会社 エニイワイヤ
Application granted granted Critical
Publication of JP5085811B1 publication Critical patent/JP5085811B1/ja
Publication of JPWO2013111279A1 publication Critical patent/JPWO2013111279A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q9/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems for selectively calling a substation from a main station, in which substation desired apparatus is selected for applying a control signal thereto or for obtaining measured values therefrom
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/80Arrangements in the sub-station, i.e. sensing device
    • H04Q2209/84Measuring functions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

【課題】伝送同期方式によりデータの伝送が行われる制御・監視信号伝送システムにおいて、三線式センサである入力部の入力信号線の断線の有無を親局側で容易に検出できる断線検出方式とその方式に使用する子局ターミナルを提供する。【解決手段】入力部に対応する子局は、前記入力部の入力信号線が正常に結線された状態で、入力部の負荷抵抗をONまたはOFFする時間帯域を設けて、前記負荷抵抗をONした時間帯に得られる、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における前記入力部からの出力論理データと、前記負荷抵抗をOFFした時間帯に得られる、前記入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データに基づき、前記入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定し、伝送信号の管理データ領域に前記入力部の接続異常状態または接続正常状態を示すデータを構成する信号を重畳する。【選択図】 図1

Description

本発明は、制御部に接続された親局と複数の出力部および入力部、或いは複数の被制御装置に対応する複数の子局との間の信号線を省配線化し共通データ信号線で接続し、伝送クロックで同期させるなどの伝送同期方式によりデータの伝送を行う制御・監視信号伝送システムにおいて、入力部の入力信号線の断線を検出する断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナルに関するものである。なお、出力部とは制御部の指示に応じて動作するものであり、アクチュエータ、(ステッピング)モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリスタ等がこれに相当する。一方、入力部とは出力部に関する情報を制御部に送信するものであり、リードスイッチ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ、光電スイッチ、各種センサ等がこれに相当する。また、被制御装置とは出力部と入力部とで構成されるものをいう。
制御部と、複数の出力部と入力部、或いは複数の被制御装置を備える制御システムにおいて、配線の数を減らす、所謂省配線化が広く実施されている。そして、その省配線化の一般的な手法として、複数の出力部と入力部、或いは被制御装置から延出される信号線の各々を制御部に直接繋ぐパラレル接続に代えて、パラレル信号とシリアル信号の変換機能を備えた親局と複数の子局を、制御部と複数の出力部と入力部、或いは複数の被制御装置にそれぞれ接続し、親局と複数の子局との間で共通データ信号線を介してシリアル信号によりデータ授受を行う方式が広く採用されている。
省配線化が実現された場合、多数の子局が接続されている状態において、出力部、入力部、或いは被制御装置の故障を制御部側で特定することができない場合、制御部から遠く離れている出力部、入力部、或いは被制御装置を各々チェックする必要があり、その故障箇所の特定に多くの工数を要することになる。
そこで、本出願人は、子局および入力部と出力部の断線故障を、制御部側で特定するためのシステムとして、特開2011−114449号公報に開示されているリモート配線チェックシステムを提案している。このリモート配線チェックシステムでは、単一の制御部と複数の被制御装置を備えた制御・監視信号伝送システムにおいて、省配線化された共通データ信号線で接続されている親局と子局との間で双方向同時に伝送される制御データ(出力データ)と監視データ(入力データ)とで構成される制御・監視データ領域と異なる、配線状態を示す接続データを含む管理データ領域を設けている。そして、接続データにおいて、短絡情報、断線情報および正常情報が識別されるものとなっている。そのため、信号の入力データ(監視データ)容量を減らすことなく、子局自体や子局と入力部或いは子局と出力部との間の配線接続状態を容易に確認することができる。なお、短絡情報と断線情報を得るにあたり、検出するセンサ信号の出力間にブリーダ電流を流し、ブリーダ電流およびセンサ部の動作電流の双方を含む全電流が第一の閾値に対して小さいときに断線と判断し、全電流が第二の閾値より大きいとき短絡と判断する手法が開示されている。
また、ブリーダ電流を流して短絡と断線を判別する手法は以前から提案されている。例えば、特開平3−176796号公報には、二線式電流出力形近接スイッチをセンサとする警報回路において、待機中のセンサから常時発する漏れ電流と、センサの動作時に発生する動作電流、および短絡時に発生する短絡電流の3種の電流、又は、それらに因って誘起する電圧をそれぞれの検知回路に導入して回路異常を検知する回線異常自動検知回路が開示されている。
特開2011−114449号公報 特開平3−176796号公報
三線式センサにおいては、スタンバイ電流を利用して、電源線の短絡や断線の有無を比較的容易に検出できる。しかしながら、入力信号線の断線を容易に検出することはできなかった。例えば、センサからの出力論理データ(センサからのON/OFFデータ)がOFFであった場合には、出力論理データを伝えるセンサからの入力信号線に電流が流れていないので、入力信号線の断線を容易に検出することはできない。三線式センサを入力部とする場合において、入力部からの入力信号線の断線の有無を検出するには、入力部側の外部である入力信号線間に、ブリーダ電流を流す必要がある。しかしながら、従来の三線式センサの既製品の殆どは、出力論理データ出力にブリーダ電流を流すものではないため、入力部の外部で入力信号線間に意識的にブリーダ電流を流す工夫が必要であった。そのため、三線式センサを入力部とする場合、入力信号線の断線の有無を容易に判別することはできなかった。
そこで本発明は、制御部に接続された親局と、複数の出力部、入力部、被制御装置に対応する複数の子局が共通データ信号線で接続され、伝送同期方式によりデータの伝送が行われる制御・監視信号伝送システムにおいて、三線式センサである入力部の入力信号線の断線の有無を親局側で容易に検出できる断線検出方式とその方式に使用する子局ターミナルを提供することを目的とする。
本発明に係る断線検出方式は、親局と複数の子局が共通データ信号線で接続され、伝送同期方式によりデータの伝送が行われる制御・監視信号伝送システムにおいて、前記共通データ信号線に伝送される伝送信号に、制御信号のデータと監視信号のデータとで構成される制御・監視データ領域と異なる管理データ領域を設ける。そして、入力部に対応する前記子局は、前記入力部の入力信号線が正常に結線された状態で、入力部の負荷抵抗をONまたはOFFする時間帯域を設けて、前記負荷抵抗をONした時間帯に得られる、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における前記入力部からの出力論理データと、前記負荷抵抗をOFFした時間帯に得られる、前記入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データに基づき、前記入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定し、前記管理データ領域に前記入力部の接続異常状態または接続正常状態を示すデータを構成する信号を重畳する。
検出体対象物論理データは、検出対象物の有りの状態および検出対象物の無しの状態のときに、入力部の動作表示として表示灯(LEDなど)がON/OFFし、その時の入力部の接地側結線を介して得られる入力部の内部消費電流(図7に示すi0d、i0u)の2値を検出することにより得られる。本発明は、この入力部の内部消費電流のみの変化を検出して、検出体対象物の有り、無しを判定することに着目したものである。ただし、入力部からの出力論理データがON(負荷抵抗がON)しているときは、負荷抵抗を流れる負荷電流の影響により、接地側結線を介して入力部の内部消費電流を検出できない。そこで、入力部の内部消費電流を検出するためには、負荷抵抗をOFFする時間帯域を設ける必要がある。
本発明に係る故障検出方式が適用される制御・監視信号伝送システムの伝送同期方式の同期手法としては、例えば、親局が有するタイミング発生手段で生成される伝送クロックを利用する手法が好適である。この場合、前記伝送クロックの制御下で、親局は、制御部から引き渡された制御データの値に応じて制御信号として一連のパルス状信号を共通データ信号線に出力すると共に、一連のパルス状信号に複数の子局の各々からクロックの1周期毎に重畳された監視信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡す。一方、複数の子局の各々は、一連のパルス状信号の始まりを示すスタート信号を起点として、一連のパルス状信号のパルスをカウントし、カウントの値が自局アドレスと一致したとき、一連のパルス状信号から自局に対応するデータを抽出するとともに、自局に対応するデータを抽出したクロックと同じパルス周期に、監視信号を一連のパルス状信号に重畳し、または、カウントの値が自局アドレスと一致したとき、一連のパルス状信号から自局に対応するデータを抽出し、または、監視信号を一連のパルス状信号に重畳する。ただし、その同期手法に制限はなくシステム設計条件に適する手法を採用すればよい。
前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの各々に対し、前記検出対象物有りの状態と前記検出対象物無しの状態を区別する閾値が設定され、前記検出対象物有りの状態から前記検出対象物無しの状態への変化の有無、または前記検出対象物無しの状態から前記検出対象物有りの状態への変化の有無を前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの各々について得て、前記検出体対象物論理データの変化が有り前記出力論理データの変化が無いとき、または、前記検出体対象物論理データの変化が無く前記出力論理データの変化が有るとき、接続状態が異常と判定するものであってもよい。
前記出力論理データおよび前記検出体対象物論理データは、所定のタイミングで得られる一時的なデータで、前記子局は、前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの記憶手段を備えるものであってもよい。
前記管理データ領域は、前記親局からのデータが重畳される管理制御データ領域と、前記子局からのデータが重畳される管理監視データ領域とで構成され、前記子局から前記管理監視データ領域に重畳されるデータを“0”以外のデータとし、前記親局において前記管理監視データ領域から抽出されたデータが“0”のとき、前記共通データ信号線の断線と判断してもよい。
前記子局は、前記管理データ領域に、前記検出体対象物論理データを構成する信号と他のモニタリングデータを構成する信号を切り替えて重畳するものであってもよい。
本発明に係る子局ターミナルは、同期手段と、切替回路と、断線検出手段と、管理監視データ送信手段を備える。前記同期手段は、親局が接続された共通データ信号線に接続され、前記親局との伝送同期をとる。前記切替回路は、自局が対応する入力部の入力信号線に対する負荷抵抗と、前記負荷抵抗に接続されたスイッチング機能を有し、前記スイッチング機能をONまたはOFFとする。前記断線検出手段は、前記負荷抵抗をONした時間帯に、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における前記入力部からの出力論理データを得て、前記負荷抵抗をOFFした時間帯に、前記入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データを得るとともに、前記出力論理データおよび前記検出体対象物論理データに基づき、前記入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定する。前記管理監視データ送信手段は、前記入力部の接続異常状態または接続正常状態を示すデータを構成する信号を前記伝送信号に重畳する。
前記負荷抵抗は、自局のデータの伝送が行なわれるときにのみONとされてもよく、更にこの場合、前記切替回路は、前記負荷抵抗をOFFとした時間帯に前記入力部のスタンバイ電流が流れる値とされた高抵抗を有するものであってもよい。
前記断線検出手段は、前記管理監視データ送信手段へ、前記検出体対象物論理データと他のモニタリングデータを切り替えて出力するものであってもよい。
本発明に係る断線検出方式では、負荷抵抗をONした状態(以下、入力信号線が有効状態という)で得られる、入力部の検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における出力論理データと異なる別の固有的なデータとして、負荷抵抗をOFFした状態(以下、入力信号線が無効状態という)で得られる、入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データを得ている。そのため、入力信号線の誤配線による短絡や開放および断線などの異常があっても、出力論理データと、入力信号線の状態に影響されないときの検出体対象物論理データを比較することにより、入力信号線にそれらの異常が生じているかどうかを判定することができる。
判定にあたっては、上記出力論理データと検出体対象物論理データの各々が固有的なものであることから、各々に対し、検出対象物有りの状態と検出対象物無しの状態を区別する閾値を設定し、検出対象物有りの状態から検出対象物無しの状態への変化の有無、または検出対象物無しの状態から検出対象物有りの状態への変化の有無を、上記各々のデータについて得ることとしてもよい。入力信号線の状態が正常であれば、検出体対象物論理データと出力論理データは同様に変化すべきであることから、逆に、検出体対象物論理データの変化が有り出力論理データの変化が無いとき、または、検出体対象物論理データの変化が無く出力論理データの変化が有るとき、接続状態が異常と判定することができる。また、データの変化に着目することで、正論理(検出対象物が有るときにON無いときにOFF)と逆論理(検出対象物が有るときにOFF無いときにON)のどちらのタイプのセンサにも適用することができる。
入力部の検出対象物有りの状態と検出対象物無しの状態は断続的であるが、これらの状態に対応する出力論理データおよび検出体対象物論理データは継続的に得る必要はなく、所定の同期タイミングで得られる一時的なデータであってもよい。このとき、出力論理データおよび検出体対象物論理データの変化を比較する場合は、一時データとして記憶する。
既述の通り、三線式センサにおいては、スタンバイ電流を利用して、電源線の短絡や断線の有無を比較的容易に検出できることから、本発明の断線検出方式でも、電源線の短絡や断線の有無を併せて検出することができる。そこで、管理データ領域に、接続異常状態の種別を示すデータを構成する信号を重畳することにより、入力信号線の断線に加えて電源線の短絡や断線を親局側で併せて検出することが可能となる。更に、検出体対象物論理データを構成する信号を重畳することとすれば、親局側で検出体対象物論理データの実際の値を把握し、異常状態のより正確な検出に利用することができる。更にまた、前記検出体対象物論理データを構成する信号と他のモニタリングデータを構成する信号を切り替えて重畳することとすれば、故障に関する他の状態を把握し、異常状態を更に正確に検出することが可能となる。
また、子局から管理監視データ領域に重畳されるデータを“0”以外のデータとすれば、親局において管理監視データ領域から抽出されたデータが“0”のときは子局から出力された情報が共通データ信号線を介して親局へ伝送されない状態であるといえる。従って、そのときは、共通データ信号線の断線と判断することができ、入力信号線の異常と併せて共通データ信号線の断線も検出することが可能となる。
本発明に係る子局ターミナルは、入力部の入力信号線の有効状態と無効状態を切り替える切替回路と、入力信号線を有効または無効状態とした各々の状態で、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における入力部からの出力論理データと、入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データを得て、出力論理データおよび検出体対象物論理データに基づき、入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定する断線検出手段を備えるため、本発明に係る断線検出方式に好適である。
更に、自局のデータの伝送が行なわれるときにのみ負荷抵抗がONとされるものであれば、システム全体でON状態とするセンサを一つだけとして、システム全体の消費電流を低く抑えられることができる。更に、切替回路が、負荷抵抗をOFFとした時間帯に入力部のスタンバイ電流が流れる値とされた高抵抗を有するものであれば、入力部が二線式センサの場合であっても、三線式センサと同様にシステム全体の消費電流を押さえることができる。
本発明に係る断線検出方式を採用した制御・監視信号伝送システムの実施例における、親局と子局の間の伝送方式の模式図である。 制御・監視信号伝送システムの概略構成を示すシステム構成図である。 親局のシステム構成図である。 子局のシステム構成図である。 断線検出手段のシステム構成図である。 二線式センサが接続された第一断線検出手段のシステム構成図である。 電流値の相違を示すグラフである。 信号の相関を示すタイムチャート図である。 伝送クロック信号のタイムチャート図である。 親局に記憶されるIDXアドレスデータテーブルの模式図である。
図1〜10を参照しながら、本発明に係る断線検出方式を採用した制御・監視信号伝送システムの実施例を説明する。
図2に示すように、この制御・監視信号伝送システムは、制御部1および共通データ信号線DP、DN(以下、伝送ラインということがある)に接続された単一の親局2と、前記共通データ信号線DP、DNに接続された入出力子局4、出力子局6および入力子局7の複数で構成される。なお、図2においては、図示の便宜上、各々の子局が一つずつ示されているが、共通データ信号線DP、DNに接続される子局の種類や数に制限は無い。
入出力子局4、出力子局6および入力子局7は、制御部1の出力指示に応じて動作する出力部8に対する信号出力処理と、制御部1への入力情報を取り入れる入力部9からの入力信号処理のいずれかまたは双方を行うものである。なお、出力部8とは、例えば、アクチュエータ、(ステッピング)モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリスタ、ランプ等であり、入力部9とは、例えば、リードスイッチ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ、光電スイッチ、各種センサ等である。入出力子局4は、出力部8と入力部9で構成される被制御装置5に接続され、出力子局6は出力部8のみに接続され、入力子局7は入力部9にのみ接続されている。なお、出力子局6は出力部8を内包するもの(出力部一体型子局80)であってもよく、また、入力子局7は入力部9を内包するもの(入力部一体型子局90)であってもよい。
制御部1は、例えばプログラマブルコントローラ、コンピュータ等であり、制御並列データ13、および制御管理並列データ14を送出する出力ユニット11と、入出力子局4および入力子局7からの監視信号から抽出される監視データに基づき得られた監視並列データ15および管理監視信号から抽出される管理監視データに基づき得られた第一管理監視並列データ16と第二管理監視並列データ17を受け取る入力ユニット12を有する。そして、これら出力ユニット11と入力ユニット12が親局2に接続されている。また、入力ユニット12から受け取ったデータに基づいて、出力ユニット11から送出されるデータを算出する管理判断手段18を備えている。
親局2は、図3に示すように、出力データ部21、管理データ部22、タイミング発生部23、親局出力部24、親局入力部25、および入力データ部26を備える。そして、共通データ信号線DP、DNに接続され、本発明の伝送信号に相当する一連のパルス状信号である制御信号(以下、伝送クロック信号というものとする)を共通データ信号線DP、DNに送出するとともに、入出力子局4、出力子局6、または入力子局7(以下、これら全てを指す場合は「子局4、6、7」という)から送出された監視信号、管理監視信号から抽出された監視並列データ15、第一管理監視並列データ16および第二管理監視並列データ17を制御部1の入力ユニット12へ送出する。
出力データ部21は、制御部1の出力ユニット11からの制御並列データ13をシリアルデータとして親局出力部24へ引き渡す。
管理データ部22は、子局4、6、7の各々に関する情報を集約したIDXアドレステーブルを記憶する記憶手段29を備え、制御部1の出力ユニット11からの制御管理並列データ14とIDXアドレステーブルに基づき、後述する第一管理制御データISToと第二管理制御データIDXoからなる管理制御データを創出し、シリアルデータとして親局出力部24へ引き渡す。IDXアドレステーブルとは、入出力子局4、出力子局6または入力子局7のいずれか一つを特定するためのデータを含むものであるが、この実施例では、子局4、6、7の先頭アドレスが用いられている。図10に、先頭アドレスを用いたIDXアドレステーブルの一例を示す。
図10に示すように、#ad0のアドレスが付与された局は、監視信号のデータ値が1ビットであり、IDXアドレステーブルのデータは#ad0と#ad1が連続した値となる。一方、#ad1のアドレスが付与された局は、監視信号のデータ値が2ビットであるため、#ad2のパルスも#ad1と同じ局に割り当てられることになる。そのため、IDXアドレステーブルのデータは、#ad1の次の値として#ad3が記憶されることになる。なお、この実施例では、監視信号のデータ値が1ビットである場合であっても、すなわち#ad0も、#ad1と同様、先頭アドレスとされる。また、この実施例のIDXアドレステーブルには、各アドレスに対応する子局の分類データが併せて記憶されている。図10に示す例では、入力子局7には“1”が、出力子局6には“2”が、入出力子局4には“3”が付与され、各アドレスに対応するものとして記憶されている。
タイミング発生部23は、発振回路(OSC)31とタイミング発生手段32からなり、OSC31を基にタイミング発生手段32が、このシステムのタイミングクロックを生成し親局出力部24に引き渡す。
親局出力部24は、制御データ発生手段33とラインドライバ34からなる。制御データ発生手段33が、出力データ部21及び管理データ部22から受けたデータと、タイミング発生部23から受けたタイミングクロックに基づき、ラインドライバ34を介して共通データ信号線DP、DNに一連のパルス状信号として伝送クロック信号を送出する。
伝送クロック信号は、図1に示すように、スタート信号STに続く制御・監視データ領域と、更にこれに続く管理データ領域を有するものとなっている。制御・監視データ領域は、親局2から送出される制御信号のデータOUTn(nは整数)と入出力子局4または入力子局7から送出される監視信号のデータINn(nは整数)とで構成される。そして、伝送クロック信号のパルスは、図9に示すように、1周期の後半が高電位レベル(この実施例では+24V)と、前半が低電位レベル(この実施例では+12V)とされ、低電位レベルとなるパルス前半のパルス幅間隔が出力データ期間となり、同じく低電位レベルとなるパルス前半が入力データ期間ともなる。そして、低電位レベルのパルス幅間隔が制御信号のデータOUTnを、低電位レベルに重畳される電流の有無が監視信号のデータINnを表すものとなっている。この実施例では、伝送クロック信号の1周期をt0とした時、低電位レベルのパルス幅間隔は(1/4)t0から(3/4)t0まで拡張されるが、制御部1から入力される制御並列データ13の各データの値に応じたものであれば、その幅に制限はなく適宜に決めればよい。また、入力データ期間と出力データ期間も適宜に決めることができ、例えば、入力データ期間はこの実施例と同様にパルス前半(低電位レベル)とし、パルス後半(高電位レベル)のパルス幅間隔を出力データ期間としてもよく、逆に、出力データ期間をこの実施例と同様にパルス前半(低電位レベル)とし、パルス後半(高電位レベル)を入力データ期間としてもよい。更に、パルス後半(高電位レベル)を出力データ期間と入力データ期間を兼ねるものとしてもよい。伝送クロック信号の1周期の後半が低電位レベルとなる場合も同様である。なお、図1において、上段は出力データ期間を、下段は入力データ期間を示すものとなっている。
伝送クロック信号の管理データ領域は、親局2から送出される管理制御信号が重畳される管理制御データ領域と、子局4、6、7から送出される管理監視信号が重畳される管理監視データ領域で構成される。管理制御信号で伝送される管理制御データは第一管理制御データISToと第二管理制御データIDXoで構成され、制御信号のデータOUTnと同様に、低電位レベルのパルス幅間隔として表される。また、管理監視信号で伝送される管理監視データは第一管理監視データSTiと第二管理監視データIDXiで構成され、監視信号のデータINnと同様に、低電位レベルに重畳される電流の有無として表される。なお、この実施例では、第一管理制御データISToおよび第二管理制御データIDXoは、子局4、6、7に対し要求するデータの種類を特定する指示データ、或いは子局4、6、7のいずれか一つを特定するためのアドレスデータとされる。一方、第一管理監視データSTiおよび第二管理監視データIDXiは、自局の状態を示すデータとされ、更に、管理監視データとして常に“0”以外のデータが送信されるものとされているが、詳細は後述する。
スタート信号STは、伝送クロック信号の高電位レベルと同じ電位レベルであって、伝送クロック信号の1周期より長い信号となっている。
親局入力部25は監視信号検出手段35と監視データ抽出手段36で構成される。監視信号検出手段35は、共通データ信号線DP、DNを経由して子局4、6、7から送出された監視信号と管理監視信号を検出する。監視信号および管理監視信号のデータ値は、既述のように低電位レベルに重畳される電流の有無で表されており、スタート信号STが送信された後、まず、入出力子局4または入力子局7の各々から順次監視信号を受け取り、続いて子局4、6、7の何れか一局からの管理監視信号を受け取るものとなっている。監視信号および管理監視信号のデータは、タイミング発生手段32の信号に同期して監視データ抽出手段36で抽出される。そして、監視信号のデータが直列の入力データ37として入力データ部26に送出される。管理監視信号から抽出された管理監視データ39もまた入力データ部26に送出される。
入力データ部26は、親局入力部25から受け取った直列の入力データ37を並列(パラレル)データに変換し、監視並列データ15として制御部1の入力ユニット12へ送出する。また、親局入力部25から受け取った管理監視データ39を第一管理監視並列データ16と第二管理監視並列データ17に分離して入力ユニット12へ送出する。
入力子局7は、本発明の子局ターミナルに相当するもので、図4に示すように、伝送受信手段41、管理制御データ抽出手段42、アドレス抽出手段43、アドレス設定手段44、管理監視データ送信手段45、監視データ送信手段46、入力手段47、および第二断線検出手段48を有する子局入力部70を備える。また、子局入力部70と入力部9の間に配置される第一断線検出手段49を備える。なお、この実施例の入力子局7は、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局入力部70として機能するものとなっている。処理において必要となる演算や記憶は、このMCU(以下、MCU70とする)の備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるが、子局入力部70を構成する上記各手段のそれぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、図示を省略するものとする。
出力子局6も、前記入力子局7と同様、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局出力部60として機能するものとなっている。そして、MCU70と同様に、出力子局6の処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるものとなっている。
入出力子局4には、対応関係にある出力部8と入力部9の双方が接続されている。そして、入出力子局4も、出力子局6および入力子局7と同様、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局入出力部40として機能するものとなっている。そして、MCU60およびMCU70と同様に、入出力子局4の処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるものとなっている。
入力子局7の伝送受信手段41は、共通データ信号線DP、DNに伝送される伝送クロック信号を受けて、これを管理制御データ抽出手段42、アドレス抽出手段43、および管理監視データ送信手段45に引き渡す。管理制御データ抽出手段42は、伝送クロック信号の管理データ領域から、管理制御信号のデータを抽出し、これらを第二断線検出手段48に引き渡す。一方、アドレス抽出手段43は、伝送クロック信号の始まりを示すスタート信号STを起点としてパルスをカウントし、そのカウント値がアドレス設定手段44で設定された自局アドレスデータと一致するタイミングで監視データ送信手段46および第一断線検出手段49に制御信号を引き渡す。なお、第一断線検出手段49にはまた、共通データ信号線DP、DNに伝送される伝送クロック信号から得られる伝送クロックデータ(CK)が入力されている。
監視データ送信手段46は、アドレス抽出手段43から制御信号が引き渡されたタイミングで、入力手段71から引き渡されるシリアルデータに基づいて、トランジスタTRのベース電流を“on”または“off”とする。ベース電流が“on”の場合、トランジスタTRは”on”となり、共通データ信号線DP、DNに監視信号である電流信号が出力される。この実施例では、図9に示すように、監視データのデータ値が”1”の場合には所定値Ith以上の電流(例えば、30mA)を流すことで表現されている。従って、例えば、図9に示す信号のアドレス0番地(#ad0)、1番地(#ad1)、2番地(#ad2)及び3番地(#ad3)のそれぞれにおける監視データはそれぞれ“0”、“0”、“1”、“0”を表すことになる。なお、入力手段47から監視データ送信手段47に引き渡されるデータは、入力部9からの出力論理データに基づくものとなる。
管理監視データ送信手段45は、伝送クロック信号のスタート信号STを起点としてパルスをカウントし、管理データ領域のタイミングを得る。そして、第二断線検出手段48から引き渡されるデータに基づき、前記トランジスタTRのベース電流を出力し、共通データ信号線DP、DNに管理監視信号である電流信号を出力する。
第一断線検出手段49は、図5に示すように、ゲート回路58、切替回路59およびA/D変換器60で構成されている。
ゲート回路58には、アドレス抽出手段43から制御信号が引き渡されるとともに、共通データ信号線DP、DNに伝送される伝送クロック信号から得られる伝送クロックデータCKが入力される。そして、伝送クロック信号において自局アドレスが一致するタイミングのパルス前半(低電位レベル期間)で切替回路59のトランジスタTRsがONとなり、負荷抵抗Rsと高抵抗Rhが有効となり、入力部9の入力信号線Lsが有効状態となる。このとき、入力部9が検出対象物有りの状態であれば、その出力論理データが入力信号線Lsを介して出力され、その論理データが反転されて入力手段47と第二断線判断手段48に引き渡される。また、パルス後半(高電位レベル期間)のハイレベル立ち上がり時には、切替回路59のトランジスタTRsがOFFとなり、高抵抗Rhが有効となり、入力部9の入力信号線Lsが無効状態となり、殆ど電流が流れなくなる。このとき、入力部9が検出対象物有りの状態であっても、その電流は殆ど流れなくなり、出力論理データは検出対象物無し状態と同一となる。一方、接地側結線Lgにおける電流信号は低抵抗Rgに流れ、そこに発生する電圧信号がA/D変換器60でデジタルデータに変換される。また入力部9の状態に関係なく、A/D変換器60を介して第二断線検出手段48に出力される。
なお、トランジスタTRsがOFFの状態となっているときは、入力部9が検出対象物有りの状態であっても入力信号線Lsには殆ど電流が流れないため、入力部9の電力を殆ど消費することはない。例えば、入力部9が一般的な三線式センサであれば、センサON(検出対象物有り)の状態ではトランジスタTRsがON時のセンサ負荷電流は約20mA程度となる場合があり、ON状態のセンサが50個あると約1Aの消費電流が流れ、共通データ信号線(伝送線)の伝送信号が降下する。しかしながら、本発明においては、伝送同期方式による当該子局ターミナルのデータの伝送が行われるときのみ、トランジスタTRsによりセンサのON状態とOFF状態を切り替えることで、システム全体でON状態となるセンサは一つだけとなり、システム全体の消費電流は約20mA以下に抑えられることになる。
また、図6のように入力部9が2線式センサの場合、その2線式センサは入力信号線Lsと接地側結線Lgの間に接続され、パルス前半(低電位レベル期間)で切替回路59のトランジスタTRsがONとなり、負荷抵抗Rsが有効となり、入力部9の入力信号線Lsが有効状態となる。また、パルス後半(高電位レベル期間)のハイレベル立ち上がり時には、切替回路59のトランジスタTRsがOFFとなり、高抵抗Rhが有効となり、入力部9の入力信号線Lsが無効となり、殆ど電流が流れなくなる。このとき、高抵抗Rhを二線式センサのスタンバイ電流が流れる値にしておくと、三線式センサと同様にシステム全体の消費電流を押さえることができる。
切替回路のトランジスタTRsは、負荷抵抗Rsと高抵抗Rhを切り替えることができるものであればよく、その他の公知の無接点スイッチを使用してもよい。
第二断線検出手段48は、図5に示すように、ISTo抽出手段51、IDXo抽出手段52、子局アドレス指定検出手段53、閾値記憶手段54、動作比較手段55、断線判定手段56、符号化手段57、およびデータ追加手段61で構成されている。
ISTo抽出手段51は、管理制御データ抽出手段42から引き渡された管理制御信号のデータから第一管理制御データISToを抽出し、これを子局アドレス指定検出手段53に引き渡す。また、IDXo抽出手段52は、管理制御データ抽出手段42から引き渡された管理制御信号のデータから第二管理制御データIDXoを抽出し、これを子局アドレス指定検出手段53に引き渡す。子局アドレス指定検出手段53には、また、アドレス設定手段44から自局アドレスデータが引き渡されている。
子局アドレス指定検出手段53は、第二管理制御データIDXoを自局アドレスのデータ値と比較し、一致したときには、第一管理制御データISToに応じて、所定のデータを符号化手段57またはゲート手段61に引き渡す。すなわち、第一管理制御データISToが入力部9の断線状態のモニタを指示するデータである場合にはエラーモニタ指令データを符号化手段57およびデータ追加手段61に引き渡す。
動作比較手段55は、検出体対象物論理データのON/OFFの判定と、電源側結線Lvおよび接地側結線Lgの接続判断を行う。入力信号線Lsが有効状態のときに検出対象物が有りの場合には、図7のように、接地側信号線の電流ionに対し大きな負荷電流(約27mA)の影響で、検出対象物有りの状態の検出体対象物論理データが検出できない。したがって、入力信号線Lsを無効にした状態で、動作比較手段55は、第一断線検出手段49のA/D変換器60から引き渡されたデータ(電流値に対応するデータ)を、閾値記憶手段54から引き渡された閾値K0a、Kab、Kbcと比較し、電源側結線Lvおよび接地側結線Lgの接続判断を行う。なお、A/D変換器60から引き渡されるデータは、入力信号線Lsを無効とした状態での入力部9の検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における検出体対象物論理データに対応したi0u、i0dおよび入力部9の回路故障による過電流ieの3種類となる。
図7に示すように、入力部9が検出対象物無しの状態では、入力信号線Lsの有効・無効状態に関係なく、接地側結線Lsには入力部9の最低動作電流値(この実施例では2mA程度)が流れることになる。そこで、この最低動作電流値の振れ幅を考慮した最低電流閾値K0a以下であれば、それは電源側結線Lvまたは接地側結線Lgの断線異常ということになる。一方、電源側結線Lvと接地側結線Lgが正常であれば、検出対象物有りの状態と無しの状態のそれぞれに対応してONまたはOFFする入力部9の動作表示用LEDに起因する内部消費電流の変化が生じる。そこで、検出体対象物論理データの検出対象物有りの状態と無しの状態を区別する閾値Kabと検出体対象物論理データを比較し、閾値Kabより小さければ検出体対象物論理データはOFFと判定し、閾値Kabより大きければ検出体対象物論理データはONと判定する。更に、入力部9の内部回路に異常があれば、検出対象物有りの状態の電流i0uよりも大きな過電流ieが流れるため、電流i0uの電流値の振れ幅を考慮した過電流閾値Kbc以上であれば入力部9の内部回路異常と判定する。
動作比較手段55は、上記比較手法により判定した検出体対象物論理データON/OFFを示すデータD2を断線判定手段56に引き渡す。また、断線異常状態と判定した場合は断線異常を示すデータD1を、内部回路異常状態と判定した場合は内部回路異常を示すデータD3をそれぞれ出力し、断線判定手段56に引き渡す。なお、閾値記憶手段54に記憶される閾値K0a、Kab、Kbcは、制御部1側からダウンロードされるものとなっているが、ダウンロードの手順については後述する。
断線判定手段56は、動作比較手段55から引き渡された検出体対象物論理データON/OFFを示すデータD2のデータ変化の有り/無しと、第一断線検出手段49から引き渡された出力論理データ変化の有り/無しを比較し、互いに変化があるか、または互いに変化がない場合は入力信号線Lsが正常、片方に変化が有り他方が変化無しの場合は入力信号線Lsが異常と判定して、その入力信号線異常データDbを符号化手段57に引き渡す。また、動作比較手段55から断線異常を示すデータD1または内部回路異常を示すデータD3が引き渡されたときは、それらに対応する断線異常データDaまたは内部回路異常データDcを符号化手段57に引き渡す。更に、異常データDa、Db、Dcが一つも無い場合には、正常データDdを生成し符号化手段57へ引き渡す。なお、符号化手段57への出力データDa、Db、Dc、Ddの引き渡しは、アドレス抽出手段43の出力データがONからOFFになるタイミングで実行される。
断線判定手段56における、入力信号線Lsの異常/正常の判定手法について、図8を参照しながら説明する。断線判定手段56は、第一断線検出手段49から引き渡された出力論理データON/OFFと、動作比較手段55から引き渡された検出体対象物論理データON/OFFをそれぞれ記憶するとともに、前回の伝送サイクル(スタート信号STとこれに続く制御・監視データ領域と管理データ領域で構成される、次のスタート信号までの一連の信号を一伝送サイクルとする)において記憶された旧データと比較し、出力論理データと検出体対象物論理データの各々について、入力部9の検出対象物有りの状態から検出対象物無しの状態への変化、或いは検出対象物無しの状態から検出対象物有りの状態への変化があったかどうかを判定する。図8に示すように、入力信号線Lsが断線している場合でも、検出体対象物論理データのON/OFFは、伝送クロック信号のパルス後半の立下がりタイミングの電流値igにより確定する。一方、検出体対象物論理データが検出対象物無しの状態から検出対象物有りの状態に変化しているにも関わらず、出力論理データは入力信号線Lsが断線している場合は、検出対象物無しの状態が続いたままで変化が無い。従って、片方に変化が有り他方に変化が無いことから、入力信号線Lsが断線したものと判定できる。
符号化手段57は、子局アドレス指定検出手段53から引き渡された第一管理制御データISToに基づき、断線判定手段56から出力された各異常データDa、Db、Dcおよび正常データDdを所定の符号データに変換し、管理監視データ送信手段45に引き渡す。具体的には、まず、第一管理制御データISToが入力部9の断線状態のモニタを指示するデータである場合には、第一管理監視データSTiとして、電源側結線Lvまたは接地側結線Lgの断線状態、入力信号線Lsの断線状態、内部回路異常状態または正常状態を示す符号データを、管理監視データ送信手段45に引き渡す。
データ追加手段61は、子局アドレス指定検出手段53からエラーモニタ指令データが引き渡された場合には、A/D変換器60から引き渡される検出体対象物論理データを、第一管理監視データSTiに続く第二管理監視データIDXiとして管理監視データ送信手段45に引き渡す。
このとき、管理監視データ送信手段45に引き渡される第一管理監視データSTi、すなわち、各異常データDa、Db、Dcおよび正常データDdを示す符号データには“0”以外の値が採用されている。そのため、管理監視データとして“0”以外のデータが送信されることになる。すなわち、管理監視データが“0”であるときは入力子局7から出力された情報が共通データ信号線DP、DNを介して親局へ伝送されない状態であるといえる。従って、そのときは、共通データ信号線DP、DN側の断線と判断することがでる。
次に、上記構成の制御・監視信号伝送システムにおける断線検出方式の手順について説明する。
制御部1は、適宜設定されたタイミングで、或いは利用者による任意の入力指示により、入力部9の入力信号線断線検出を指示するための管理制御並列データ14を親局2に出力する。これを受けた親局2は、入力信号線の断線検出の有無情報を要求する第一管理制御データISToと、IDXアドレステーブルに記憶されているデータ群の中の一つを指定する第二管理制御データIDXoを出力する。なお、親局2の管理データ部22には、既に、図10に示すIDXアドレスデータテーブルが作成されており、スタート信号STとこれに続く制御・監視データ領域と管理データ領域で構成される伝送サイクル毎に、第二管理制御データIDXoによって、順次入力子局7の全てに対し割り付けられた先頭アドレスを指定していく。
第二管理制御データIDXoによるIDXアドレステーブルのデータの指定は、テーブル番号に従ったものとなっている。すなわち、まず、テーブル番号1のインデックスアドレスデータ(#ad0)が選択され第二管理制御データIDXoとして出力される。そして、伝送サイクル毎に、子局分類データが“1”となっている各テーブル番号に対応する先頭アドレスデータに順次変更される。ただし、第二管理制御データIDXoでIDXアドレステーブルのデータを指定する順番に制限は無く、例えば、機能による優先順位に従うものとしてもよい。
入力子局7は、第二管理制御データIDXoが自局アドレスと一致するとき、断線判定手段56から出力される、電源側結線Lvまたは接地側結線Lgの断線異常データDa、入力信号線異常データDb、内部回路異常データDc或いは正常データDdに基づき、異常または正常を示すデータで構成される管理監視信号を、管理監視データ領域に重畳する。これを受けて、親局2では、管理監視信号から管理監視データを抽出し制御部1に引き渡す。
制御部1では、第一管理監視並列データ16の内容によって、所定の処理が実行される。具体的には、第一管理監視並列データ16が異常を示すものであれば、異常表示を行う。また、管理監視データが“0”である場合は、共通データ信号線DP、DNの断線と判断し、その旨の表示を行う。
以上の手順を経て制御部1では、入力子局7が対応する入力部9の各々についての接続異常や内部回路異常の有無を把握することができる。
なお、閾値K0a、Kab、Kbcは、制御部側から適宜変更することが可能となっている。その場合、閾値K0a、Kab、Kbcを変更することを示すデータと、変更後の閾値K0a、Kab、Kbcのデータを、管理制御データ領域に重畳し、入力子局7側で、これらを抽出させればよい。
この実施形態の出力論理データは、検出対象物が有る場合にON、検出対象物が無い場合にOFFとなる正論理をとるものであるが、本発明では入力部の出力論理データの変化状態と、入力部の検出体対象物論理データの変化状態を比較して、入力信号線の接続状態を判定するので、出力論理データと検出体対象物論理データが逆論理であったとしても、同様に入力信号線の接続異常や内部回路異常の有無を把握することができる。
この制御・監視信号伝送システムでは、検出体対象物論理データとは異なるデータもモニタリングすることが可能である。その場合は、図5において想像線で示すゲート手段62を設け、このゲート手段62に対しモニタリングの対象となるデータ63を入力するととともに、子局アドレス指定検出手段53から データに相当する指令データを出力する。そして、第一管理制御データISToとして入力モニタ指令データを親局2から対応する入出力子局4、出力子局6、入力子局7へ送信することにより、ゲート手段61を介して、A/D変換器61の出力データとモニタリングデータ63が管理監視データとして切り替えて出力されることになるので、制御部1側でこれを把握することが可能となる。
1 制御部
2 親局
4 入出力子局
5 被制御装置
6 出力子局
7 入力子局
8 出力部
9 入力部
11 出力ユニット
12 入力ユニット
13 制御並列データ
14 管理制御並列データ
15 監視並列データ
16 第一管理監視並列データ
17 第二管理監視並列データ
18 管理判断手段
21 出力データ部
22 管理データ部
23 タイミング発生部
24 親局出力部
25 親局入力部
26 入力データ部
29 記憶手段
31 OSC(発振回路)
32 タイミング発生手段
33 制御データ発生手段
34 ラインドライバ
35 監視信号検出手段
36 監視データ抽出手段
37 入力データ
39 管理監視データ
40 子局入出力部
41 伝送受信手段
42 管理制御データ抽出手段
43 アドレス抽出手段
44 アドレス設定手段
45 管理監視データ送信手段
46 監視データ送信手段
47 入力手段
48 第二断線検出手段
49 第一断線検出手段
51 ISTo抽出手段
52 IDXo抽出手段
53 子局アドレス指定検出手段
54 閾値記憶手段
55 動作比較手段
56 断線判定手段
57 符号化手段
58 ゲート回路
59 切替回路
60 A/D変換器
61 データ追加手段
62 ゲート手段
63 モニタリングデータ
70 子局入力部
80 出力部一体型子局
90 入力部一体型子局
D1 断線異常を示すデータ
D2 検出体対象物論理データON/OFFを示すデータ
D3 内部回路異常を示すデータ
Da 断線異常データ
Db 入力信号線異常データ
Dc 内部回路異常データ
Dd 入力信号線異常データ
Lv 電源側結線
Ls 入力信号線
Lg 接地側結線
TR、TRs トランジスタ
Rg 低抵抗
Rh 高抵抗
Rs 負荷抵抗

Claims (9)

  1. 親局と複数の子局が共通データ信号線で接続され、伝送同期方式によりデータの伝送が行われる制御・監視信号伝送システムにおいて、
    前記共通データ信号線に伝送される伝送信号に、制御信号のデータと監視信号のデータとで構成される制御・監視データ領域と異なる管理データ領域を設け、
    入力部に対応する前記子局は、前記入力部の入力信号線が正常に結線された状態で、前記入力部の負荷抵抗をONまたはOFFする時間帯域を設けて、前記負荷抵抗をONした時間帯に得られる、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における前記入力部からの出力論理データと、前記負荷抵抗をOFFした時間帯に得られる、前記入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データに基づき、前記入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定し、前記管理データ領域に前記入力部の接続異常状態または接続正常状態を示すデータを構成する信号を重畳することを特徴とする断線検出方式。
  2. 前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの各々に対し、前記検出対象物有りの状態と前記検出対象物無しの状態を区別する閾値が設定され、前記検出対象物有りの状態から前記検出対象物無しの状態への変化の有無、または前記検出対象物無しの状態から前記検出対象物有りの状態への変化の有無を前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの各々について得て、前記検出体対象物論理データの変化が有り前記出力論理データの変化が無いとき、または、前記検出体対象物論理データの変化が無く前記出力論理データの変化が有るとき、接続状態が異常と判定する請求項1に記載の断線検出方式。
  3. 前記出力論理データおよび前記検出体対象物論理データは、所定のタイミングで得られる一時的なデータで、前記子局は、前記出力論理データと前記検出体対象物論理データの記憶手段を備える請求項1または2に記載の断線検出方式。
  4. 前記管理データ領域は、前記親局からのデータが重畳される管理制御データ領域と、前記子局からのデータが重畳される管理監視データ領域とで構成され、前記子局から前記管理監視データ領域に重畳されるデータを“0”以外のデータとし、前記親局において前記管理監視データ領域から抽出されたデータが“0”のとき、前記共通データ信号線の断線と判断する請求項1、2または3に記載の断線検出方式。
  5. 前記子局は、前記管理データ領域に、前記検出体対象物論理データを構成する信号と他のモニタリングデータを構成する信号を切り替えて重畳する請求項1、2、3または4に記載の断線検出方式。
  6. 親局が接続された共通データ信号線に接続され、前記親局との伝送同期をとるための同期手段と、
    自局が対応する入力部の入力信号線に対する負荷抵抗と、前記負荷抵抗に接続されたスイッチング機能を有し、前記スイッチング機能をONまたはOFFとする切替回路と、
    前記負荷抵抗をONした時間帯に、検出対象物有りの状態および検出対象物無しの状態における前記入力部からの出力論理データを得て、前記負荷抵抗をOFFした時間帯に、前記入力部の動作による内部消費電流の変化に対応する検出体対象物論理データを得るとともに、前記出力論理データおよび前記検出体対象物論理データに基づき、前記入力部の接続状態が正常であるか異常であるかを判定する断線検出手段と、
    前記入力部の接続異常状態または接続正常状態を示すデータを構成する信号を前記伝送信号に重畳する管理監視データ送信手段を備えたことを特徴とする子局ターミナル。
  7. 前記負荷抵抗は、自局のデータの伝送が行なわれるときにのみONとされる請求項6に記載の子局ターミナル。
  8. 前記切替回路は、前記負荷抵抗をOFFとした時間帯に前記入力部のスタンバイ電流が流れる値とされた高抵抗を有する請求項7に記載の子局ターミナル。
  9. 前記断線検出手段は、前記管理監視データ送信手段へ、前記検出体対象物論理データと他のモニタリングデータを切り替えて出力する請求項6、7または8に記載の子局ターミナル。

JP2012533178A 2012-01-25 2012-01-25 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル Active JP5085811B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/051510 WO2013111279A1 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5085811B1 JP5085811B1 (ja) 2012-11-28
JPWO2013111279A1 true JPWO2013111279A1 (ja) 2015-05-11

Family

ID=47435609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012533178A Active JP5085811B1 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5085811B1 (ja)
WO (1) WO2013111279A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014083697A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 株式会社エニイワイヤ 一括表示子局

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001091384A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 断線検出機能付きブリッジセンサ
JP4761080B2 (ja) * 2008-02-01 2011-08-31 Tdk株式会社 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム
JP4879312B2 (ja) * 2009-11-25 2012-02-22 株式会社 エニイワイヤ リモート配線チェックシステムおよびそのシステムに使用する接続コネクタ
JP5388941B2 (ja) * 2010-04-29 2014-01-15 株式会社 エニイワイヤ 制御・監視信号伝送システムにおける始動制御方式

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013111279A1 (ja) 2013-08-01
JP5085811B1 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101111137B1 (ko) 리모트 배선 체크 시스템 및 그 시스템에 사용하는 접속 커넥터
JP5079180B1 (ja) 故障検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5085811B1 (ja) 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP2014241575A (ja) 通信システム
JP5120994B1 (ja) 伝送クロック信号異常検出方式、およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5372256B1 (ja) 入力信号異常検出方式、およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5132844B1 (ja) 故障検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5090581B1 (ja) 寿命検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP3184345U (ja) 伝送エラー検出方式に使用する子局ターミナル
JP5591317B2 (ja) 入力信号異常検出方式に使用する子局ターミナル
JP2005234954A (ja) 火災報知システム
JP5143315B1 (ja) インターフェース故障検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5441852B2 (ja) 制御・監視信号伝送システムにおける信号伝送方式
JPWO2017109825A1 (ja) センサ接続断線検出方法
JPWO2013150602A1 (ja) 伝送エラー検出方式、およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5181402B1 (ja) インターロック異常検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP2005242614A (ja) 火災報知システム
JP5602328B1 (ja) 一括表示子局
WO2013150602A1 (ja) 伝送エラー検出方式、およびその方式に使用する子局ターミナル

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20120830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5085811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250