JP5441852B2 - 制御・監視信号伝送システムにおける信号伝送方式 - Google Patents

制御・監視信号伝送システムにおける信号伝送方式 Download PDF

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Description

本発明は、単一の制御部と複数の被制御部またはセンサ部あるいはその双方を備え、制御部及び共通データ信号線に親局が接続され、被制御部またはセンサ部あるいはその双方に対応する複数の子局が共通データ信号線に接続される構成の制御・監視信号伝送システムに好適な、信号伝送方式に関する。
単一の制御部と複数の被制御部(制御部の指示に応じて動作するもの)または複数のセンサ部(制御部に情報を送信するもの)あるいはその双方を備える制御システムにおいて、配線の数を減らすことは、配線スペース、配線工数、及び装置製作工期の低減、あるいは設備の小型化に繋がり、設備の信頼性向上、コスト低減などを図ることができ好ましい。
そこで、上記のような制御システムにおいて配線の数を減らす試みがなされている。具体的には、電源を含むクロック信号の線路に、各クロックに対応する1つ(1ビット)の制御信号やセンサ信号(センサ部からの入力信号)を重畳する信号伝送方式を採用することで、制御部と被制御部またはセンサ部あるいはその双方との間の省配線が実現されている。
一方、上記のような省配線化が実現された場合であっても、子局の出力端子部と被制御部のアクチュエータ、表示灯などとの配線、および子局の入力端子部とセンサ部のスイッチ、近接スイッチなどとの配線は、個々に複数の配線で接続されることになる。そして、これらの配線に断線、短絡が生じたり、誤配線などの配線異常が生じたりすると、誤った入力信号および出力信号が制御部に伝わり、誤った制御を生じることになる。そのため、これらの配線異常が生じた場合は、制御部から遠く離れている子局の各配線を各々、配線チェックする必要があり、その配線異常箇所の発見に多くの工数を要していた。なお、複数の子局自体の内部配線に異常が生じた場合、すなわち子局に不具合が生じた場合でも、このような配線異常が生じた場合と同様であり、不具合の生じた子局の発見に多くの工数を要することになる。
そこで、上記のような制御システムにおける子局及び伝送ケーブル等の異常箇所及び異常状態(断線、応答異常などを意味するものとし、以下、単に「状態」というものとする)を、親局側で集中的に監視するための技術が提案されている。例えば、特開平9−84155号公報には、接続された従局(子局)の構成を主局(親局)において自動的に把握し、異常発生個所を主局において検出することができ,伝送ケーブルの切断や,従局の状態の情報を主局で検出表示することができる制御・監視システムが開示されている。この制御・監視システムでは、主局と従局の間の通常の制御信号と監視信号の送受信だけでなく伝送線に接続された従局の構成を識別するために特定のフレームを送受信し、更に主局が知りたい従局の状態を従局への指令に応じて主局へ送信させるフレームを送受信することで、伝送ケーブルの切断や、従局の状態の情報を主局で把握し表示することを可能としている。なお、この制御・監視システムにおけるフレームとは、スタート信号と、データ信号と、各従局の識別符号(IDコード)を表す信号及び前記データ信号の波形と異なるエンド信号とで構成されている。また、データ信号は、主局及び各従局間のデータの送受信のために割り当てられた、クロックの一定長の電源電圧レベル( Vx ) と中間レベル( Vx /2) または主局からの送信データにより変調されたレベル(0V)を持つ複数のパルス状電圧信号で構成されている。
特開平9‐84155号公報
配線の数を減らすにあたり、電源を含むクロック信号に重畳される、各クロックに対応する1つ(1ビット)の制御信号やセンサ信号(センサ部からの入力信号)は、いわゆるアドレスカウント方式で授受される。このアドレスカウント方式では、全ての子局が、データ信号線上の特定のパターンのスタート信号を検出し、データ信号をカウントして自局に対し予め設定された値と一致すると、その時のデータ信号線の信号を受信するか、その信号を送信のための変調を行なう。そのため、親局と子局との間で、データ送受信の確認等のコマンドを授受する必要が無く、省配線下における信号伝送速度の高速化が可能となっている。
しかしながら、上記従来の制御・監視システムでは、子局を指定するためのデータ領域を、主たるデータ伝送のための領域とは別に設ける必要があった。すなわち、限りある伝送データのうち入力データ(監視データ)容量を食いつぶすことになり、被制御部或はセンサ部について使用可能なデータが減少するという問題があった。
そこで本発明は、単一の制御部に対応する親局と、複数の被制御部または複数のセンサ部あるいはその双方に対応する子局との間で、省配線化されたデータ信号線を使用して伝送される信号の入力データ(監視データ)容量を減らすことなく、子局側の状態を把握するためのデータの送受信を行なうことができる信号伝送方式を提供することを目的とする。
本発明に係る信号伝送方式は、制御部と、前記制御部の出力指示に応じて動作する複数の被制御部と、前記制御部へ入力情報を伝える複数のセンサ部と、前記制御部および共通データ信号線に接続された親局と、前記共通データ信号線および対応する前記被制御部および/または前記センサ部に接続された複数の子局を備えた制御・監視信号伝送システムにおいて使用されるものである。前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有する。また、前記親局は、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を、前記データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記一連のパルス状信号に重畳された監視データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡す。前記複数の子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記被制御部に引き渡し、および/または、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロック信号の1周期毎に、対応する前記センサ部の監視データの値に応じて、前記監視データ信号を前記一連のパルス状信号に重畳する。そして、本発明に係る第一の信号伝送方式では、前記親局から送出される、前記制御データ信号と異なる管理制御データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、低電位と高電位の切り替わりタイミングの一方で前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識され、他方で前記管理制御データ信号のデータ値が認識される。また、本発明に係る第二の信号伝送方式では、前記子局から送出される、前記監視データ信号と異なる管理監視データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、低電位と高電位の切り替わりタイミングの一方で前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識され、他方で前記管理監視データ信号のデータ値が認識される。
本発明に係る第一の信号伝送方式において、前記子局から送出される、前記監視データ信号と異なる管理監視データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、前記管理監視データ信号のデータ値は、前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識されない、低電位と高電位の切り替わりタイミングで認識されてもよい。
なお、本発明において、低電位と高電位の切り替わりタイミングとは、低電位から高電位への立上り、または、高電位から低電位への立下りを意味するものとする。
本発明に係る信号伝送方式では、親局から送出される、制御データ信号と異なる管理制御データ信号、或は、監視データ信号と異なる管理監視データ信号を、制御データ信号として出力される一連のパルス状信号の低電位期間に重畳するとともに、制御データ信号および監視データ信号のデータ値を低電位から高電位への立上りで認識し、管理制御データ信号或は管理監視データ信号のデータ値を高電位から低電位への立下りで認識することとしている。そのため、一連のパルス状信号の低電位期間を、制御データまたは監視データと異なるデータを表すために使用することができ、一連のパルス状信号において制御データおよび監視データのためのデータ領域に新たなデータ領域を加えることなく、子局の管理のために必要なデータを親局側或は子局側から出力することが可能となる。すなわち、伝送される信号の入力データ(監視データ)容量を減らすことなく、子局側の状態を把握するためのデータの送受信を行なうことができる。
本発明に係る信号伝送方式を使用した制御・監視信号伝送システムの実施例において親局と子局との間で授受される伝送クロック信号を模式的に示し、(a)は制御データと監視データの重畳位置関係を示す模式図、(b)は管理制御データと管理監視データの重畳位置関係を示す模式図、(c)はタイムチャート図である。 同システムの構成図である。 親局の機能ブロック図である。 親局に記憶されるインデックスアドレステーブルの模式図である。 子局の機能ブロック図である。 本発明に係る信号伝送方式の他の実施例において親局と子局との間で授受される伝送クロック信号における管理監視データの重畳位置関係を示す模式図である。
図1〜5を参照しながら、本発明に係る信号伝送方式の実施例を説明する。
まず、この信号伝送方式が採用されている制御・監視信号伝送システムの構成について説明する。この制御・監視信号伝送システムは、セル生産方式の製造現場において、保管棚に保管されている部品の中から、製品の組立てに使用する部品を作業者に指示する物品受取管理システムとして利用されたもので、図2に示すように、制御部1および共通のデータ信号線DP、DN(以下、共通データ信号線DP、DNとする)に接続された親局6と、その共通データ信号線DP、DNに接続された複数の子局2を備える。子局2は、それぞれ、保管棚のパイプラック10に固定され、作業者への指示を行うための表示ランプ7と、作業の確認を行うためのレバースイッチ8を備えている。そして、表示ランプ7は、前記制御部1の制御の下で動作するものとされ、レバースイッチ8の操作の有無は制御部1で把握できるものとなっている。なお、表示ランプ7は、子局2と一体になっているが、本発明の被制御部に相当するものである。また、レバースイッチ8が、本発明のセンサ部に相当するものである。
制御部1は、例えばプログラマブルコントローラ、コンピュータ等であり、制御データ13および初期設定(イニシャライズ)信号データ14を送出する出力ユニット11と、レバースイッチ8の操作に応じた監視データ15および子局2側の状態に応じた管理データ16を受け取る入力ユニット12を有する。そして、これら出力ユニット11と入力ユニット12が親局6に接続されている。
親局6は、図3に示すように、出力データ部61、インデックスアドレス検出部62、タイミング発生部63、親局出力部64、親局入力部65、入力データ部66、管理監視データ抽出手段78及び管理監視データ検出手段79を備える。
出力データ部61は、制御部1の出力ユニット11から制御データ13として受けた並列データを親局出力部64へ引き渡す。この制御データ13は、子局2の表示ランプ7に対する消灯点灯動作指示を行うものである。
インデックスアドレス検出部62は、その内部に備えるインデックスアドレステーブル68の中に、インデックスアドレスデータを記憶している。インデックスアドレスデータは、状態の確認対象となる子局2を特定するためのデータであり、子局2のアドレス(後述する伝送クロック信号の1周期毎に割り当てられたアドレス)が用いられる。図4にインデックスアドレステーブルの1例を示す。これらインデックスアドレスデータは、制御データ発生手段73及び管理監視データ検出手段79に引き渡される。インデックスアドレステーブル68は、前記初期設定信号データ14を受けて生成されるが、その生成手順は後述する。なお、この実施例のインデックスアドレスデータは、子局2の先頭アドレスとなり、図4に示すように、#1、#3、#5、以降同様に#mまで定義される。
タイミング発生部63は、発振回路(OSC)71とタイミング発生手段72からなり、OSC71を基にタイミング発生手段72が、この伝送システムのタイミングクロック(本発明のタイミング信号に相当する)を生成し親局出力部64に引き渡す。
親局出力部64は、制御データ発生手段73とラインドライバ74からなり、制御データ発生手段73が、出力データ部61およびインデックスアドレス検出部62から受けたデータと、タイミング発生部63から受けたクロック信号に基づき一連のパルス状信号である制御データ信号を生成し、ラインドライバ74を介して共通データ信号線DP、DNに送出する。ここで、共通データ信号線DP、DNに送出される制御データ信号は、本発明における、一連のパルス状信号に相当するものであるが、以下、共通データ信号線DP、DNを流れる制御データ信号を伝送クロック信号というものとする。
親局入力部65は監視信号検出手段76と監視データ抽出手段77で構成され、入力データ部66および管理監視データ抽出手段78へ入力データを送出する。監視信号検出手段76は、共通データ信号線DP、DNを経由して子局2から送出された監視データ信号と、管理監視データ信号とを検出する。そして、監視データ信号の監視データおよび管理監視データ信号の管理監視データは、タイミング発生手段72の信号に同期して監視データ抽出手段77で抽出され、直列の入力データとして入力データ部66および管理監視データ抽出手段78に送出される。なお、監視データ信号および管理監視データについては後述する。
親局入力部65から直列の入力データ信号を受け取った管理監視データ抽出手段78では、管理監視データが抽出され、管理監視データが抽出された情報が、管理監視データ検出手段79に引き渡される。管理監視データ検出手段79では、管理監視データ抽出手段78から引き渡された情報と、インデックスアドレスデータ部62から引き渡されたインデックスアドレスデータに基づき、確認対象となる子局2からの応答があったかどうかの判断をし、その結果を入力データ部66に引き渡す。また、インデックスアドレステーブル68の生成時(前記初期設定信号データ14を受けたとき)において、管理監視データ抽出手段78は、応答の有無をインデックスアドレス検出部62に返す。
親局入力部65および管理監視データ検出手段79から直列の入力データを受け取った入力データ部66は、その直列の入力データを並列(パラレル)データに変換し、監視データ15および管理データ16として制御部1の入力ユニット12へ引き渡す。
子局2は、図5に示すように、アドレス設定スイッチ39、アドレス設定手段41、アドレス抽出手段42、子局入出力手段43、子局入力データ部44、子局出力データ部45を備えている。なお、子局2には、マイクロコンピュータ・コントロール・ユニット(MCU)40が搭載されており、アドレス設定手段41、アドレス抽出手段42、および子局入出力手段43のそれぞれにおける処理は、MCU40により行われるものとなっている。そして、それぞれの処理において必要となる演算や記憶は、MCU40の備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるものとなっている。ただし、図5においては、それぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、その図示を省略するものとする。
アドレス設定スイッチ39は、子局2の設置時において自局のアドレスを設定するもので、このアドレス設定スイッチ39の有する範囲で自由にアドレスが設定できるものとなっている。アドレス設定スイッチ39により設定されたアドレスは、アドレス設定手段41で認識され、アドレス抽出手段42に引き渡される。なお、アドレスの設定は、スイッチによる機械的方法に限定されず、例えば、予め設定された値を親局6から送信し、それを記憶させる方法で行ってもよい。
共通データ信号線DP、DNの伝送クロック信号は、制御データ信号抽出部36を経て、アドレス抽出手段42に引き渡される。アドレス抽出手段42には、伝送クロック信号の他、前記アドレス設定手段41で認識された自局アドレスが引き渡される。そして、アドレス抽出手段42は、伝送クロック信号の1周期毎に割り当てられたアドレスをカウントする方式により、自局が受信すべき制御データを得て、そのデータを子局入出力手段43に引き渡す。また、前記先頭アドレスである自局アドレスに1を加えたアドレスと一致する伝送クロック信号のタイミングを、自局監視データの重畳タイミングとして子局入出力手段43に引き渡す
更に、アドレス抽出手段42は、伝送クロック信号の所定位置(図1(b)に示す例では#1、#2)で指定されているインデックスアドレスを含む管理制御データ信号を受信して、当該管理制御データと自局アドレスと比較する。そして、それらが一致している場合は、一致情報を子局入出力手段43に引き渡す。
子局入出力手段43は、アドレス抽出手段42から引き渡された自局アドレスの制御データを、出力データ部45に引き渡す。そして、それらデータに基づいて、表示ランプ7が点灯、消灯などの表示を行う。
子局入力データ部44は、レバースイッチ8に接続されており、レバースイッチ8の操作の有無のデータを子局入出力手段43に引き渡す。ここで引き渡されたデータは、子局入出力手段43において保持される。子局入出力手段43では、自局の監視データを伝送クロック信号に重畳させるタイミングがアドレス抽出手段42から入力されると、保持しているデータに相応する信号を出力端子IOUTからトランジスタTRのベースへ出力する。具体的には、監視データが”on”(レバースイッチ8が操作されたことを示すもの)であれば、トランジスタTRがonとなり、電流が流れることで電圧が降下し、電圧レベルが0Vとなり、その信号が共通データ信号線DP、DN上に伝送される。
また、子局入出力手段43は、インデックスアドレスを含む管理制御データが自局アドレスと一致し、一致情報が引き渡された場合、伝送クロック信号において予め定められているアドレス(図1においては#4)タイミングで、出力端子IOUTからトランジスタTRのベースへの出力を”on”とし、共通データ信号線DP、DNに管理監視データ信号を送出する。
次に、システム動作について説明する。この制御・監視信号伝送システムにおいて、親局出力部64から共通データ信号線DP、DNに送出される伝送クロック信号は、図1(a)に示すように、一連のパルス状信号の始まりを示すスタート信号(STB)とこれに続くデータ領域とで構成されている。そして、データ領域は、親局6から子局2に向けて送出される制御”on”/”off”データ、および、子局2から親局6に向けて送出される監視”on”/”off”データとで構成されている。また、この伝送クロック信号には、既述の通り、1周期毎にアドレス(図1において#1、#2、#nなどと示す)が割り当てられている。
図1(a)において、データ領域の最初のビット(OUT1)は#1に相当する表示ランプ7に点灯或いは消灯を指示するデータであり、表示ランプ7を点灯させる場合は”on”と、そうでなければ”off”とされる。次のビット(IN1)は#2に相当するレバースイッチ8の操作の有無を示し、レバースイッチ8が操作された場合は”on”と、そうでなければ”off”とされる。また、図示されていない領域にも、#nまで、それぞれのアドレスに相当する表示ランプ7の指示データおよびレバースイッチ8の操作の有無を示すデータが含まれる。
また、図1(c)に示すように、伝送クロック信号は1周期の後半が高電位レベル(この実施例では+24V)と、前半が低電位レベルとされている。そして、低電位レベルは、データ値”0”を表すレベルと、そのレベルとは異なる、データ値”1”を表すレベルの2つのレベルで構成される。(この実施例では+12Vまたは0V)。そして、親局6において、当該伝送クロックが制御”on”/”off”データ領域の場合に、制御部1から出力される制御データ13の各データの値に応じて低電位レベルが変調される。
更に、システムの起動時になされるインデックスアドレステーブルの生成時に、制御部1からの初期設定信号14を受けた親局6は、伝送クロック信号における所定位置(この実施例では#1および#2の周期の低電位期間)にインデックスアドレスデータの値を重畳する。伝送クロック信号の所定位置に重畳されるインデックスアドレスデータは、本発明の管理制御データに相当するもので、そのデータを含む管理制御データ信号は、図1(c)に示すように、所定の伝送クロックの高電位から低電位への立下りから少なくとも所定時間Ta継続する、低電位2レベル(実線と破線の2種類)の信号である。図1(b)に示す実施例では、伝送クロック信号における#1および#2の周期に重畳され、合計2ビットのデータとなっているが、データを重畳するアドレスに制限はなく、所望の位置とすることができる。このインデックスアドレスデータの値は、スタート信号STBとこれに続くデータ領域で構成される伝送サイクル毎に、子局2の最大アドレス値に達するまで1ずつ加算される。
インデックスアドレステーブルの生成時において、各子局2では、自局の先頭アドレスが、インデックスアドレスデータの値と一致する場合、伝送クロック信号における所定位置(この実施例では#4の周期の低電位期間)に管理監視データとして”on”の応答を、一致しない場合は”off”の応答を返す。この管理監視データを含む管理監視データ信号もまた、図1(c)に示すように、伝送クロック信号の所定のパルスの高電位から低電位への立下りから少なくとも所定時間Ta継続する、低電位2レベル(実線と破線の2種類)の信号である。図1(b)に示す実施例では、伝送クロック信号におけるアドレス#4の周期に重畳される1ビットのデータとなっているが、データを重畳するアドレスに制限はなく、インデックスアドレスデータの重畳される位置と異なる所望の位置とすることができる。
管理監視データが”on”であった場合は、親局6の管理監視データ抽出手段78で抽出され、その子局2のアドレスが、インデックスアドレス検出部62の内部に備えてある内部メモリの中にインデックスアドレスデータとして、記憶される。
システム稼動時には、この伝送クロック信号において、ピックアップする部品が保管されている棚の子局2に対応する制御”on”/”off”データが”on”とされるとともに、応答を求める対象(例えば断線等の不具合が生じていないことの確認対象)となる子局2を特定するインデックスアドレスが、伝送サイクル毎に一つ指定される。そして、システム稼動時において、各子局2では、自局のアドレスに対応する制御”on”/”off”データが”on”である場合、すなわち受取指示となっている場合、表示ランプ7を点灯表示とする。また、受取作業が終了し、レバースイッチ8が操作された場合は、監視データとして”on”を表す監視データ信号を返す。更に、インデックスアドレスとして指定されているアドレスが自局のアドレスとして指定されているときは、管理監視データとして”on”の応答を返す。
管理監視データは、親局6において、管理監視データ抽出手段78で抽出される。そして、管理監視データ抽出手段78で抽出された管理監視データは管理監視データ検出手段79に引き渡され、管理監視データ検出手段79においてインデックスアドレス検出部62から引き渡されたインデックスアドレスデータと照合される。そして、インデックスアドレスに対応する子局2からの応答により正常に作動しているものと判断され、その情報が入力データ部66へ送出される。入力データ部66では、この情報に基づいて、インデックスアドレスに対応する子局2が正常に作動している情報を管理データ16として制御部1の入力ユニット12へ送出する。なお、子局2が正常に作動していない場合は、管理監視データを返すことはできず、そのときの管理監視データは”off”となる。そこで、管理監視データが”off”である場合は、そのインデックスアドレスに対応する子局2には不具合が生じているものとみなされ、その情報が管理データ16として制御部1の入力ユニット12へ送出される。そして、制御部1において予め設定されている処理がなされることになる。
上記のように、このシステムの動作において、制御データ信号および監視データ信号は、インデックスアドレスデータを含む管理制御データ信号或は管理監視データ信号と同様に、伝送クロック信号における所定周期の低電位期間に重畳される。しかしながら、インデックスアドレスデータおよび管理監視データ信号のデータ値を表す電圧は、重畳されている低電位期間における高電位から低電位への立下りから継続する所定時間Taで検出されるのに対し、制御データおよび監視データ信号のデータ値を表す電圧は、重畳されている低電位期間における低電位から高電位への立上りにおいて検出されるため、これらが混同して認識されることはない。なお、インデックスアドレスデータおよび管理監視データ信号のデータ値を表す電圧の検出されるタイミングと、制御データおよび監視データ信号のデータ値を表す電圧の検出されるタイミングは、逆にすることも可能である。すなわち、インデックスアドレスデータおよび管理監視データ信号のデータ値を表す電圧を低電位期間における低電位から高電位への立上りにおいて検出し、制御データおよび監視データ信号のデータ値を表す電圧を、低電位期間における高電位から低電位への立下りから継続する所定時間Taで検出することとしても、混同して認識されることはない。
各子局2が、自局アドレスのときに管理監視データ信号を返す場合、管理制御データ信号の送出を省略することも可能である。親局6から管理制御データ信号を送出しない場合の伝送クロック信号の模式図を図6に示す。図6に示す伝送クロック信号では、各アドレス毎に各子局2からの管理監視データが重畳されている。この場合、確認対象となる子局2を指定する必要がなく、従って、親局6から管理制御データ信号を送出する必要はない。しかも、この場合、伝送クロック信号の1伝送サイクルで、全ての子局2の状態を把握できる利点もある。
1 制御部
2 子局
6 親局
7 表示ランプ
8 レバースイッチ
10 パイプラック
11 出力ユニット
12 入力ユニット
13 制御データ
14 初期設定データ
15 監視信号データ
16 管理データ
36 制御データ信号抽出部
39 アドレス設定スイッチ
40 MCU
41 アドレス設定手段
42 アドレス抽出手段
43 子局入出力手段
44 子局入力データ部
45 子局出力データ部
47 トランジスタ
61 出力データ部
62 インデックスアドレス検出部
63 タイミング発生部
64 親局出力部
65 親局入力部
66 入力データ部
68 インデックスアドレステーブル
71 発振回路
72 タイミング発生手段
73 制御データ発生手段
74 ラインドライバ
76 監視信号検出手段
77 監視データ抽出手段
78 管理監視データ抽出手段
79 管理監視データ検出手段

Claims (3)

  1. 制御部と、前記制御部の出力指示に応じて動作する複数の被制御部と、前記制御部へ入力情報を伝える複数のセンサ部と、前記制御部および共通データ信号線に接続された親局と、前記共通データ信号線および対応する前記被制御部および/または前記センサ部に接続された複数の子局を備え、
    前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記一連のパルス状信号に重畳された監視データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡し、
    前記複数の子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記被制御部に引き渡し、および/または前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記センサ部の監視データの値に応じて、前記監視データ信号を前記一連のパルス状信号に重畳する制御・監視信号伝送システムにおいて、
    前記親局から送出される、前記制御データ信号と異なる管理制御データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、低電位と高電位の切り替わりタイミングの一方で前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識され、他方で前記管理制御データ信号のデータ値が認識されることを特徴とする信号伝送方式。
  2. 前記子局から送出される、前記監視データ信号と異なる管理監視データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、前記管理監視データ信号のデータ値は、前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識されない、低電位と高電位の切り替わりタイミングで認識される請求項1に記載の信号伝送方式。
  3. 制御部と、前記制御部の出力指示に応じて動作する複数の被制御部と、前記制御部へ入力情報を伝える複数のセンサ部と、前記制御部および共通データ信号線に接続された親局と、前記共通データ信号線および対応する前記被制御部および/または前記センサ部に接続された複数の子局を備え、
    前記親局は、所定の周期の伝送クロックに同期した所定のタイミング信号を発生するためのタイミング発生手段を有し、前記タイミング信号の制御下で、前記制御部からの制御データの値に応じて、制御データ信号として一連のパルス状信号を前記データ信号線に出力すると共に、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記一連のパルス状信号に重畳された監視データ信号のデータ値を抽出し、これを前記制御部に引き渡し、
    前記複数の子局の各々は、前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、前記制御データ信号の各データの値を抽出して、前記各データの値の中の自局に対応するデータを対応する前記被制御部に引き渡し、および/または前記タイミング信号の制御下で、前記伝送クロックの1周期毎に、対応する前記センサ部の監視データの値に応じて、前記監視データ信号を前記一連のパルス状信号に重畳する制御・監視信号伝送システムにおいて、
    前記子局から送出される、前記監視データ信号と異なる管理監視データ信号が、前記一連のパルス状信号における低電位期間に重畳され、低電位と高電位の切り替わりタイミングの一方で前記制御データ信号または前記監視データ信号のデータ値が認識され、他方で前記管理監視データ信号のデータ値が認識されることを特徴とする信号伝送方式。
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