JP2014241575A - 通信システム - Google Patents

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JP2014241575A
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Abstract

【課題】マスタ装置が各スレーブ装置に対して固有アドレスの設定を行う初期設定時において、異常が発生したことをマスタ装置が把握することができる構成を備えた通信システムを提供する。
【解決手段】各スレーブ装置20〜22は、電流検出部24によって検出された電流の大きさに応じた固有アドレスを電流マップに基づいて設定する第2制御部25を有している。また、マスタ装置10は、各スレーブ装置20〜22を制御する第1制御部11と、初期設定時に、各スレーブ装置20〜22に固有アドレスを設定するための電流を通信線30に流す固有アドレス設定部12と、初期設定時に各スレーブ装置20〜22にそれぞれ設定された固有アドレスの値に基づいて、通信線30に流れる電流に異常が発生したと判定すると共に当該異常を第1制御部11に通報する異常判定部13と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスタ装置とこのマスタ装置にデイジーチェーン接続された複数のスレーブ装置とで構成された通信システムに関する。
従来より、マスタ装置に対して複数のスレーブ装置が通信線によってデイジーチェーン接続された通信装置の構成が、例えば特許文献1で提案されている。各スレーブ装置は、通信線においてマスタ装置側である入力側とは逆の出力側に流れる電流の電流値を電流検出部で検出する電流検出部を有している。また、各スレーブ装置は、複数の電流範囲が設定された記憶部を有しており、これら複数の電流範囲の各々に固有アドレスを対応付けてテーブル化した電流アドレスマップを記憶している。そして、各スレーブ装置は、該当する電流範囲に対応付けられた固有アドレスをメモリ部に設定する制御を行う制御部を有している。
このような構成の通信装置において、マスタ装置は起動時に各スレーブ装置に所定の電流を流すことにより固有アドレスをそれぞれ設定するための初期設定を行う。これにより、各スレーブ装置は、電流検出部で検出した電流値が電流アドレスマップのいずれかの電流範囲に該当する場合、当該電流値に対応する固有アドレスをメモリ部に記憶する。こうして、各スレーブ装置の初期設定が完了する。
特開2011−35817号公報
しかしながら、上記従来の技術では、各スレーブ装置内で回路に異常が発生する場合や、スレーブ装置間の通信線が何らかの原因によりショートやオープンする場合がある。これにより、通信線に流れる電流に異常が発生したとしても、マスタ装置は各スレーブ装置に対して固有アドレスを設定する手段しか備えていないので、その異常を把握することができないという問題があった。
本発明は上記点に鑑み、マスタ装置が各スレーブ装置に対して固有アドレスの設定を行う初期設定時において、通信線に流れる電流に異常が発生したことをマスタ装置が把握することができる構成を備えた通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、通信システムは、マスタ装置(10)と、マスタ装置(10)に対して通信線(30)を介してデイジーチェーン接続された複数のスレーブ装置(20〜22)と、を備えている。
マスタ装置(10)は、複数のスレーブ装置(20〜22)を制御する第1制御部(11)と、当該マスタ装置(10)に電源が供給された起動後であって複数のスレーブ装置(20〜22)に固有アドレスをそれぞれ設定する初期設定時に、複数のスレーブ装置(20〜22)に固有アドレスを設定するための電流を通信線(30)に流す固有アドレス設定部(12)と、を有している。
また、複数のスレーブ装置(20〜22)は、電流の大きさを検出する電流検出部(24)と、電流検出部(24)で検出される電流の大きさに応じた固有アドレスの電流マップを有すると共に電流検出部(24)によって検出した電流の大きさに応じた固有アドレスを電流マップに基づいて設定する第2制御部(25)と、をそれぞれ有している。
さらに、初期設定時に電流検出部(24)によって検出される電流の大きさに基づいて、または、複数のスレーブ装置(20〜22)にそれぞれ設定された固有アドレスの値に基づいて、通信線(30)に流れる電流に異常が発生したと判定すると共に、当該異常を第1制御部(11)に通報する異常判定部(13、29)を備えていることを特徴とする。
このように、異常判定部(13、29)が異常を判定したときには当該異常をマスタ装置(10)の第1制御部(11)に通報する構成となっている。したがって、通信線(30)に流れる電流に異常が発生したことをマスタ装置(10)が把握することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの全体構成図である。 通信線に異常なショートが発生した場合の通信システムの構成図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの全体構成図である。 第3実施形態において、通信線に異常なオープンが発生した場合の通信システムの構成図である。 本発明の第4実施形態に係る通信システムの全体構成図である。 第4実施形態において、通信線が車両のボディに電気的に接続されたことにより異常なショートが発生した場合の通信システムの構成図である。 第4実施形態において、通信線を構成する配線同士が電気的に接続されたことにより異常なショートが発生した場合の通信システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る通信システムは、例えば、車両のエアバッグシステムに適用される。具体的に、通信システムは、図1に示されるように、マスタ装置10と、複数のスレーブ装置20〜22と、を備えて構成されている。
各スレーブ装置20〜22は、マスタ装置10に対して通信線30を介してデイジーチェーン接続されている。マスタ装置10と各スレーブ装置20〜22との間の通信方式としては、例えば、PSI5(Peripheral Sensor Interface 5)やDSI(Distributed System Interface)通信が採用される。
マスタ装置10は、エアバッグECUとして構成されている。マスタ装置10は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROMに記憶された各種のエアバッグ制御用のプログラムを実行するように構成されている。
また、マスタ装置10は、第1制御部11と、固有アドレス設定部12と、異常判定部13と、を備えている。第1制御部11は、制御機能、異常箇所特定機能、及び応答無視機能を有する回路部である。
制御機能は、マスタ装置10がエアバッグシステムにおいて各スレーブ装置20〜22を制御する機能である。第1制御部11は、通信線30を介して各スレーブ装置20〜22に所定の電圧を印加し、各スレーブ装置20〜22を制御するための各種のコマンド信号を送信する。
また、異常箇所特定機能は、異常判定部13からの通報に基づいて、通信線30に流れる電流の大きさが異常であると判定された異常箇所を特定する機能である。応答無視機能は、マスタ装置10が異常箇所に対応するスレーブ装置20〜22の応答を無視する機能である。
固有アドレス設定部12は、エアバッグシステムの起動時すなわちマスタ装置10に電源が供給された起動後に、各スレーブ装置20〜22に対して初期設定を行う回路部である。初期状態のスレーブ装置20〜22は、各々を識別するためのアドレス情報が設定されていないため、エアバッグシステムの起動時は各スレーブ装置20〜22に対して固有アドレスをそれぞれ設定する初期設定が必要となるからである。このため、固有アドレス設定部12は、初期設定時に、各スレーブ装置20〜22に固有アドレスを設定するための所定の電流を通信線30に流す。
異常判定部13は、各スレーブ装置20〜22にそれぞれ設定された固有アドレスの値に基づいて、通信線30に流れる電流に異常が発生したと判定する判定機能と、当該異常を第1制御部11に通報する通報機能と、を有する回路部である。異常判定部13は、固有アドレス設定部12で設定した固有アドレスを確認するために、初期設定後に順次それぞれの固有アドレスに対して返信があるかを確認する。
各スレーブ装置20〜22は、車両の所定位置に配置されると共に車両の衝突を検出するように構成されたセンサ装置である。各スレーブ装置20〜22は、例えば加速度センサ等が形成されたICとして構成されている。本実施形態では、3個のスレーブ装置20〜22がマスタ装置10に対してデイジーチェーン接続されている。
各スレーブ装置20〜22はそれぞれ同じ構成になっている。具体的には、スレーブ装置20〜22は、コマンド受信部23と、電流検出部24と、第2制御部25と、内部回路26と、を備えて構成されている。
コマンド受信部23は、マスタ装置10から送信された各種のコマンド信号を受信する回路部である。コマンド受信部23は、スレーブ装置20〜22において信号の入力側の通信線30に接続されており、通信線30を介して受信したコマンド信号を第2制御部25に出力する。
電流検出部24は、通信線30を介してスレーブ装置20〜22内に流れる電流の大きさを検出する回路部であり、抵抗27及びコンパレータ28を有して構成されている。抵抗27は、通信線30に直列接続されている。各スレーブ装置20〜22では、内部回路26に流れる電流は一定値(I)である。したがって、図1に示されるように、最もマスタ装置10側の抵抗27に3Iの電流が流れ、順に2I、Iの電流が流れる。また、コンパレータ28は抵抗27の両端電位差に基づいて抵抗27に流れる電流を検出し、電流値に対応した信号を第2制御部25に出力する。
第2制御部25は、当該スレーブ装置20〜22の動作を制御する回路部であり、コマンド制御機能と固有アドレス設定機能とを有している。コマンド制御機能は、第2制御部25がコマンド受信部23から入力したコマンド信号の内容に従って内部回路26に対して所定の制御を行う機能である。例えば、第2制御部25は、車両の衝突を加速度センサによって検出すると共に衝突信号をマスタ装置10に送信する。
固有アドレス設定機能は、電流検出部24によって検出した電流の大きさに応じた固有アドレスを電流マップに基づいて設定する機能である。当該機能を実行するため、第2制御部25は、電流検出部24で検出される電流の大きさに応じて設定された固有アドレスの電流マップを有している。
電流マップには、電流値毎に異なる固有アドレスが設定されており、固有アドレスは例えば電流値が大きくなるに従って固有アドレス値が大きくなるように設定されている。例えば、電流値Iの固有アドレスは「0001」であり、電流値2Iの固有アドレスは「0010」であり、電流値3Iの固有アドレスは「0011」であるというように、固有アドレスは連番になっている。つまり、異常がなければ、各スレーブ装置20〜22に設定される固有アドレスは連番となる。
内部回路26は、加速度センサや当該加速度センサの信号を処理するセンサ信号処理回路、レギュレータ、発振器、メモリ等を有する回路部である。内部回路26の動作は第2制御部25によって制御される。内部回路26では電流Iが消費される。
なお、各スレーブ装置20〜22は、制御信号に含まれる電源信号を図示しないコンデンサに蓄電することで動作可能になっている。以上が、本実施形態に係る通信システムの全体構成である。
次に、通信システムの作動について説明する。まず、通信システムに電源が供給されていない状態であるとする。この状態の通信システムにおいて、例えば車両の電源オンやイグニッションオンによりマスタ装置10に電源が供給される。これにより、マスタ装置10が起動する。
続いて、マスタ装置10は、起動後に各スレーブ装置20〜22に対して初期設定を行う。このため、マスタ装置10の固有アドレス設定部12は、通信線30に固有アドレスを設定するための所定の電流を流す。これにより、図1に示されるように、各スレーブ装置20〜22のうち最もマスタ装置10側のスレーブ装置20の抵抗27に3Iの電流が流れる。したがって、スレーブ装置20では電流検出部24が3Iの電流を検出し、第2制御部25は電流マップから電流値3Iに対応した固有アドレス「0011」を当該スレーブ装置20の固有アドレスとして設定する。
スレーブ装置20の内部回路26では電流Iが消費されるので、スレーブ装置20の隣のスレーブ装置21の抵抗27には2Iの電流が流れる。したがって、当該スレーブ装置21の第2制御部25は固有アドレス「0010」を設定する。同様に、スレーブ装置21の内部回路26では電流Iが消費されるので、スレーブ装置21の隣のスレーブ装置22の抵抗27にはIの電流が流れる。したがって、当該スレーブ装置22の第2制御部25は固有アドレス「0001」を設定する。このようにして、各スレーブ装置20〜22において初期設定が完了する。
続いて、マスタ装置10の異常判定部13は、各スレーブ装置20〜22に固有アドレスが設定されたことを確認するために、順次、それぞれの固有アドレスに対して返信があるかを確認する。各スレーブ装置20〜22は、異常判定部13の要求に従って、自己に設定した固有アドレスを異常判定部13に送信する。こうして、異常判定部13は固有アドレスについて各スレーブ装置20〜22の応答を受ける。
図1に示されるように、通信システムに異常が無い場合、異常判定部13は各スレーブ装置20〜22の応答から各スレーブ装置20〜22に設定された固有アドレスが連番になっていることを判定する。このように、本実施形態では、異常判定部13は固有アドレスの連続性を見て各スレーブ装置20〜22に固有アドレスが正常に設定されたか否かを判定する。そして、異常判定部13は、固有アドレスが各スレーブ装置20〜22に正常に設定されたことを第1制御部11に報告する。
以上のように各スレーブ装置20〜22に固有アドレスが設定されると、マスタ装置10及び各スレーブ装置20〜22はエアバッグシステムとして稼働する。
一方、図2に示されるように、初期設定時にスレーブ装置20とスレーブ装置21との間の通信線30に何らかの原因で異常なショートが発生する場合がある。これにより、スレーブ装置20とスレーブ装置21との間の通信線30から電流Ileakが流れてしまう。このため、スレーブ装置20の抵抗27には3I+Ileakの電流が流れる。
この場合、スレーブ装置20では電流検出部24が3I+Ileakの電流を検出し、第2制御部25は電流マップから電流値3I+Ileakに対応した固有アドレスを設定する。この固有アドレスを例えば「0100」とする。
また、スレーブ装置21の抵抗27には電流2Iが流れ、スレーブ装置22の抵抗27には電流Iが流れるので、スレーブ装置21及びスレーブ装置22は上記と同様に固有アドレスを設定する。したがって、スレーブ装置21及びスレーブ装置22では固有アドレスは連番となる。
この後、マスタ装置10の異常判定部13は、各スレーブ装置20〜22から固有アドレスをそれぞれ受信する。そして、異常判定部13は各スレーブ装置20〜22に設定された固有アドレスは、スレーブ装置21及びスレーブ装置22の固有アドレスに連続性があるが、スレーブ装置20の固有アドレスには連続性がないと判定する。これに伴い、異常判定部13は、通信線30に流れる電流に異常が発生したと判定し、当該異常を第1制御部11に通報する。
第1制御部11は、異常判定部13からの通報に基づいて、通信線30に流れる電流の大きさが異常であると判定された異常箇所を特定する。上述のように、スレーブ装置21及びスレーブ装置22の固有アドレスとスレーブ装置20の固有アドレスとは連続性がない。したがって、第1制御部11は、スレーブ装置20とスレーブ装置21とを接続する通信線30と、スレーブ装置20と、が異常箇所であると特定する。
また、第1制御部11は、異常箇所に対応するスレーブ装置20の応答を無視するように各スレーブ装置20〜22を制御する。すなわち、第1制御部11は、スレーブ装置21及びスレーブ装置22の応答を正常な応答として取り扱う。これにより、異常な電流(3I+Ileak)が流れたスレーブ装置20の誤動作を防止することができる。
なお、上記では、図2に示された箇所に異常が発生したことを説明したが、通信線30に異常がなく、スレーブ装置20〜22内で異常が発生する場合もある。そのような場合にも上記と同様に、異常判定部13は各スレーブ装置20〜22から受信した固有アドレスに基づいて異常箇所を特定し、第1制御部11は異常が発生したであろうスレーブ装置20〜22の応答を無視するように動作する。
以上説明したように、本実施形態では、マスタ装置10の異常判定部13が、通信線30やスレーブ装置20〜22のいずれかの異常を判定したときには当該異常を第1制御部11に通報する構成となっている。これにより、第1制御部11は通信線30に流れる電流に異常が発生したことを把握することができる。また、異常箇所の特定により、通信システムの誤動作を防止することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、図3に示されるように、マスタ装置10は異常判定部13を有していない。一方、各スレーブ装置20〜22は、第2制御部25が異常判定部29を有している。
第2制御部25の異常判定部29は、マスタ装置10の異常判定部13と同様に、判定機能と通報機能を有している。本実施形態に係る判定機能は、異常判定部29が、各スレーブ装置20〜22の初期設定時に、電流検出部24によって検出される電流の大きさに基づいて通信線30に流れる電流に異常が発生したと判定する機能である。
当該判定を行うため、異常判定部29は抵抗27に流れる電流が所定の大きさであるか否かを判定するための閾値を有している。この閾値は、各スレーブ装置20〜22の抵抗27毎に異なるので、各スレーブ装置20〜22の各異常判定部29はそれぞれ専用の閾値を有している。例えば、スレーブ装置20の抵抗27に流れる電流を3Iとすると、異常判定部29は3Iの大きさの電流を検出するための閾値を有している。閾値は例えば所定の上限値と下限値である。スレーブ装置21及びスレーブ装置22の各異常判定部29についても同様である。
上記の構成において、各スレーブ装置20〜22の初期設定時、各スレーブ装置20〜22は上述のようにマスタ装置10の固有アドレス設定部12の指令に従って固有アドレスを設定し、設定した固有アドレスを返信する。また、各スレーブ装置20〜22の各異常判定部29は電流検出部24で検出された電流の大きさが正常値であるか否かを判定し、その判定結果をマスタ装置10の第1制御部11に送信する。
ここで、通信線30や各スレーブ装置20〜22のいずれかにおいて異常なショート等が発生したとしても、該当する第2制御部25は電流マップに基づいて異常な電流に対応した固有アドレスを設定し、当該固有アドレスをマスタ装置10に送信する。しかしながら、異常判定部29は検出された電流が異常であると判定し、当該異常を第1制御部11に通報する。
第1制御部11は、異常判定部29からの通報に基づいて、通信線30に流れる電流の大きさが異常であると判定された異常箇所を特定する。例えば、異常の通報を行ったスレーブ装置20〜22と、当該スレーブ装置20〜22の出力側の通信線30を異常であると特定する。例えば図2の場合では、異常判定部29はスレーブ装置20を異常箇所と特定すると共に、スレーブ装置20及びスレーブ装置21の間の通信線30を異常箇所であると特定する。また、第1制御部11は、異常箇所の応答を無視するように各スレーブ装置20〜22を制御する。以上のように、各スレーブ装置20〜22に異常判定部29をそれぞれ設けることにより、異常な電流を判定することもできる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。上記各実施形態では、スレーブ装置20〜22の間の通信線30で異常なショートが発生した場合の作動について説明したが、本実施形態ではスレーブ装置20〜22の間で異常なオープンが発生した場合の作動について説明する。
図4に示されるように、初期設定時にスレーブ装置21とスレーブ装置22との間の通信線30に何らかの原因で異常なオープンが発生する場合がある。これにより、スレーブ装置21とスレーブ装置22との間に電流が流れないため、スレーブ装置21とスレーブ装置22との間で通信が遮断される。すなわち、スレーブ装置22はマスタ装置10との通信が遮断される。このため、スレーブ装置22は初期設定時に固有アドレスを設定することができない。
一方、マスタ装置10に最も近いスレーブ装置20では電流検出部24が2Iの電流を検出し、スレーブ装置20の第2制御部25は電流マップから電流値2Iに対応した固有アドレス「0010」を設定する。また、スレーブ装置21では電流検出部24がIの電流を検出し、スレーブ装置21の第2制御部25は電流マップから電流値Iに対応した固有アドレス「0001」を設定する。したがって、スレーブ装置20及びスレーブ装置21では固有アドレスは連番となる。
この後、マスタ装置10は、各スレーブ装置20〜22から固有アドレスをそれぞれ受信する。このとき、異常判定部13は、スレーブ装置20及びスレーブ装置21からの応答を取得するが、スレーブ装置22からの応答は得られない。
そして、異常判定部13は各スレーブ装置20〜22に設定された固有アドレスは、スレーブ装置20及びスレーブ装置21については連続性があるが、スレーブ装置22の固有アドレスは不明であると判定する。異常判定部13は、この判定結果を第1制御部11に通報する。
第1制御部11は、異常判定部13の通報に基づいて、通信線30のうちスレーブ装置21とスレーブ装置22との間が異常箇所であると特定する。上述のように、スレーブ装置20及びスレーブ装置21の固有アドレスには連続性があり、スレーブ装置22の固有アドレスは不明である。したがって、第1制御部11は、スレーブ装置21とスレーブ装置22とを接続する通信線30が異常箇所であると特定する。
この後、第1制御部11は、異常箇所に対応するスレーブ装置22の応答を無視するようにスレーブ装置20及びスレーブ装置21を制御する。もちろん、マスタ装置10はスレーブ装置22との通信が不能である。したがって、第1制御部11はスレーブ装置21及びスレーブ装置22の応答を正常な応答として取り扱う。以上のように、通信線30に異常なオープンが発生した場合にも、下流側のスレーブ装置22の誤動作を防止することができる。
なお、上記では、異常判定部13がマスタ装置10に設けられた構成において、通信線30に異常なオープンが発生した場合の作動について説明したが、異常判定部29が各スレーブ装置20〜22にそれぞれ設けられた構成においても同様に動作する。
この場合、各スレーブ装置20〜22の異常判定部29は抵抗27に流れるであろう電流が所定の大きさであるか否かを判定するための閾値を有している。すなわち、各スレーブ装置20〜22は、通信線30に異常なオープンが発生することで他のスレーブ装置に流れるであろう電流が想定された閾値も有している。
そして、スレーブ装置20及びスレーブ装置21はマスタ装置10の固有アドレス設定部12の指令に従って固有アドレスを設定し、設定した固有アドレスをマスタ装置10に返信する。一方、スレーブ装置22はマスタ装置10に対して通信不能になっているので、固有アドレスの設定ができず、返信もできない。
したがって、マスタ装置10の第1制御部11は、スレーブ装置20及びスレーブ装置21の異常判定部29からの通報に基づいて異常箇所を特定する。すなわち、第1制御部11は、固有アドレスの返信がないスレーブ装置22に基づいてスレーブ装置21とスレーブ装置22との間の通信線30が異常箇所であると特定する。
このように、各スレーブ装置20〜22に異常判定部29が設けられた構成においても、通信線30の異常なオープンを特定することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、通信線30は2本の配線31、32で構成されている。一方の配線31はマスタ装置10からスレーブ装置20及びスレーブ装置21を介してスレーブ装置22に電流が流れるようにマスタ装置10及び各スレーブ装置20〜22に接続されている。他方の配線32はスレーブ装置22からスレーブ装置21及びスレーブ装置20を介してマスタ装置10に電流が流れるようにマスタ装置10及び各スレーブ装置20〜22に接続されている。
したがって、本実施形態では、マスタ装置10からスレーブ装置20及びスレーブ装置21を介してスレーブ装置22に電流が流れ、スレーブ装置22からスレーブ装置21及びスレーブ装置20を介して再びマスタ装置10に電流が戻る。つまり、本実施形態に係る通信システムでは、電流経路が環状になっている。
そして、各スレーブ装置20〜22は、内部回路26に対して上流側を流れる電流経路と、内部回路26に対して下流側を流れる電流経路と、の両方に電流検出部24、24aを有している。
内部回路26に対して上流側を流れる電流経路に設けられた電流検出部24は上記各実施形態で示された電流検出部24と同じものである。この電流検出部24を第1電流検出部24とする。これに伴い、抵抗27を第1抵抗27とし、コンパレータ28を第2コンパレータ28とする。そして、第1電流検出部24は、マスタ装置10側から流れてくる電流を検出する。
また、内部回路26に対して下流側を流れる電流経路に設けられたものが第2電流検出部24aである。第2電流検出部24aは、第1電流検出部24と同様に、第2抵抗27a及び第2コンパレータ28aを有して構成されている。第2電流検出部24aは、マスタ装置10に戻る電流を検出する。
このような構成によると、各スレーブ装置20〜22では、第1電流検出部24から内部回路26を経由して第2電流検出部24aに電流が流れる経路が形成されている。
また、各スレーブ装置20〜22は、第2制御部25に異常判定部29が設けられた構成になっている。本実施形態では、異常判定部29は各電流検出部24、24aで検出された電流値の差分が正常範囲内であるか否かを判定することにより異常の有無を判定するように構成されている。マスタ装置10については第1制御部11及び固有アドレス設定部12が設けられた構成になっている。以上が、本実施形態に係る通信システムの全体構成である。
次に、本実施形態に係る通信システムの作動について説明する。上述のように、マスタ装置10が起動すると、マスタ装置10は初期設定を行う。これにより、図5に示されるように、マスタ装置10の固有アドレス設定部12は、各スレーブ装置20〜22のうち最もマスタ装置10側のスレーブ装置20の第1抵抗27に3Iの電流を流す。これにより、スレーブ装置21の第1抵抗27に2Iの電流が流れ、スレーブ装置22の第1抵抗27にIの電流が流れる。
そして、各スレーブ装置20〜22の内部回路26にIの電流が流れる。このため、マスタ装置10から最も遠いスレーブ装置22の第2抵抗27aにIの電流が流れる。また、スレーブ装置21の第2抵抗27aには当該スレーブ装置21の内部回路26に流れたIの電流と、スレーブ装置22から配線32を介して流れてきたIの電流とが合算された2Iの電流が流れる。同様に、マスタ装置10に最も近いスレーブ装置20の第2抵抗27aには当該スレーブ装置20の内部回路26に流れたIの電流と、スレーブ装置21から配線32を介して流れてきた2Iの電流と、が合算された3Iの電流が流れる。このように、マスタ装置10から各スレーブ装置20〜22に電流が流れる。
したがって、マスタ装置10に最も近いスレーブ装置20では第1電流検出部24及び第2電流検出部24aの両方が3Iの電流を検出する。そして、第2制御部25は電流マップから第1電流検出部24で検出された電流値3Iに対応した固有アドレス「0011」を当該スレーブ装置20の固有アドレスとして設定する。また、スレーブ装置20の異常判定部29は各電流検出部24、24aで検出された電流値を比較し、各電流値の差分が正常範囲内であると判定する。
スレーブ装置21では、第1電流検出部24及び第2電流検出部24aの両方が2Iの電流を検出する。そして、第2制御部25は電流マップから第1電流検出部24で検出された電流値2Iに対応した固有アドレス「0010」を当該スレーブ装置21の固有アドレスとして設定する。また、スレーブ装置21の異常判定部29は各電流検出部24、24aで検出された各電流値の差分が正常範囲内であると判定する。
同様に、スレーブ装置22では第1電流検出部24及び第2電流検出部24aの両方がIの電流を検出する。そして、第2制御部25は電流マップから第1電流検出部24で検出された電流値Iに対応した固有アドレス「0001」を当該スレーブ装置21の固有アドレスとして設定する。また、スレーブ装置22の異常判定部29は各電流検出部24、24aで検出された各電流値の差分が正常範囲内であると判定する。
そして、各スレーブ装置20〜22の異常判定部29は、マスタ装置10の要求に応じて固有アドレスと異常の有無をマスタ装置10に通報する。一方、マスタ装置10の第1制御部11は、各異常判定部29からの通報に基づいて、各スレーブ装置20〜22に固有アドレスが正常に設定されていると共に、異常箇所は無いと判定する。これにより、マスタ装置10は各スレーブ装置20〜22を通常制御する。
続いて、図6に示されるように、初期設定時にスレーブ装置20とスレーブ装置21との間の配線31が何らかの原因で車両のボディに電気的に接続されたことにより異常なショートが発生した場合について説明する。この場合、スレーブ装置20の第1抵抗27には3I+Ileakの電流が流れる。このため、スレーブ装置20では第1電流検出部24は3I+Ileakの電流を検出し、第2制御部25は電流マップから電流値3I+Ileakに対応した固有アドレス「0100」を設定する。
また、スレーブ装置21の第1抵抗27には電流2Iが流れ、スレーブ装置22の第1抵抗27には電流Iが流れるので、上記と同様の固有アドレスを設定する。したがって、スレーブ装置21及びスレーブ装置22では固有アドレスは連番となる。また、スレーブ装置22の第2抵抗27aには電流Iが流れ、スレーブ装置21の第2抵抗27aには電流2Iが流れる。したがって、スレーブ装置21及びスレーブ装置22の異常判定部29は各電流検出部24、24aで検出された各電流値の差が無いため、各電流値の差分が正常範囲内であると判定する。
一方、スレーブ装置20の第2抵抗27aには内部回路26を流れた電流Iとスレーブ装置21から流れてきた電流Iとの合算である3Iの電流が流れる。このため、スレーブ装置20の第2電流検出部24aは3Iの電流を検出する。したがって、スレーブ装置20の異常判定部29は、各電流検出部24、24aで検出された各電流値の差分Ileakが正常範囲内ではないと判定する。このように、各電流検出部24、24aで検出された電流値が異なるので、異常判定部29は通信線30が車両のボディとグランドショートしていると判定する。また、異常判定部29は、判定結果をマスタ装置10に通報する。
そして、マスタ装置10の第1制御部11は、異常判定部29からの通報に基づいて、通信線30のうちスレーブ装置20とスレーブ装置21との間の配線31が異常箇所であると特定する。また、第1制御部11は、異常箇所の応答を無視するように各スレーブ装置20〜22を制御する。なお、上記では、一方の配線31が車両にショートした場合について説明したが、他方の配線32が車両にショートする場合についても動作は同じである。つまり、各電流検出部24、24aで検出された電流値に基づいて一方の配線31と他方の配線32のどちらが車両とグランドショートしているかまで判定可能である。
続いて、図7に示されるように、初期設定時にスレーブ装置20とスレーブ装置21との間の一方の配線31及び他方の配線32が何らかの原因で電気的に接続されたことによる異常なショートが発生した場合について説明する。
この場合、スレーブ装置20の第1電流検出部24の第1抵抗27には3I+Ileakの電流が流れる。そして、当該スレーブ装置20の内部回路26にIの電流が流れる。また、スレーブ装置20とスレーブ装置21との間の一方の配線31から他方の配線32にIleakの電流が流れる。これにより、スレーブ装置21の第1電流検出部24の第1抵抗27には正常な2Iの電流が流れる。スレーブ装置21、スレーブ装置22、及びこれらを繋ぐ通信線30が正常であれば、スレーブ装置21からスレーブ装置20に戻ってくる電流は2Iとなる。
したがって、スレーブ装置20の第2電流検出部24aの第2抵抗27aには、スレーブ装置21から流れてきた2Iの電流と、一方の配線31と他方の配線32との間に流れたIleakの電流と、スレーブ装置20の内部回路26に流れたIの電流と、が流れる。すなわち、スレーブ装置20の第2抵抗27aにはこれらの電流の合算である3I+Ileakの電流が流れる。
このような電流の流れにより、スレーブ装置20の各電流検出部24、24aはそれぞれ同じ3I+Ileakの電流値を検出する。これに伴い、第2制御部25は電流マップから第1電流検出部24で検出された電流値3I+Ileakに対応した固有アドレスを設定する。さらに、スレーブ装置20の異常判定部29は、電流値が異常であること及び各電流検出部24、24aで検出された電流値が同じであることに基づいて、配線31、32同士がショートしていると判定する。そして、スレーブ装置20の異常判定部29は、異常な電流に基づいて固有アドレスを設定した旨と配線31、32同士がショートしている旨をマスタ装置10に通報する。スレーブ装置21及びスレーブ装置22については正常に固有アドレスを設定した旨をマスタ装置10に通報する。
以上のように、本実施形態に係る各スレーブ装置20〜22では、同じ構成の電流検出部24、24aを備え、マスタ装置10から流れてきた電流とマスタ装置10に戻る電流とを検出するように構成されたことが特徴となっている。これにより、マスタ装置10は、通信線30が車両のボディとグランドショートした場合と、通信線30の配線31、32同士がショートした場合と、をそれぞれ区別して認識することができる。
なお、上記ではスレーブ装置20とスレーブ装置21との間の配線31、32同士のショートについて説明したが、スレーブ装置21とスレーブ装置22との間の配線31、32同士のショートについても動作は同じである。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された通信システムの構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、通信システムは、車両のエアバッグシステムに適用される場合に限られず、マスタ装置10と複数のスレーブ装置20〜22によって構成されるシステム全般に適用できる。
また、上記各実施形態ではスレーブ装置20〜22は3個設けられているが、これはスレーブ装置20〜22の数の一例である。したがって、通信システムの規模や利用形態に応じて適切な数のスレーブ装置20〜22を用いれば良い。
第1実施形態では、マスタ装置10の異常判定部13は固有アドレスの連続性に基づいて異常箇所を特定していたが、これは特定方法の一例である。したがって、他の方法に基づいて異常箇所を特定しても良い。
第4実施形態では、各スレーブ装置20〜22に異常判定部29が設けられた構成について説明したが、第1、第3実施形態のように、マスタ装置10に設けられた異常判定部13が異常なショートの有無を判定しても良い。
この場合、各スレーブ装置20の第2制御部25は各電流検出部24、24aで同じ値である異常な電流を検出した旨と当該異常な電流に応じた固有アドレスを設定した旨をマスタ装置10の異常判定部13に通報する。一方、スレーブ装置21及びスレーブ装置22は正常に固有アドレスを設定した旨をマスタ装置10の異常判定部13に通報する。そして、マスタ装置10の異常判定部13は、スレーブ装置20の通報に基づいてスレーブ装置20とスレーブ装置21とを繋ぐ配線31、32同士がショートしたと判定する。このように、異常を判定する異常判定部13はマスタ装置10に設けられていても良い。
第4実施形態の図6において、通信システムが車両以外に適用された場合、異常判定部13、29は配線31、32が何らかの原因で別の導電体に電気的に接続されたことにより発生するであろう異常なショートの有無を判定することとなる。
10 マスタ装置
11 第1制御部
12 固有アドレス設定部
13 異常判定部
20〜22 スレーブ装置
24 電流検出部
25 第2制御部
29 異常判定部
30 通信線

Claims (4)

  1. マスタ装置(10)と、前記マスタ装置(10)に対して通信線(30)を介してデイジーチェーン接続された複数のスレーブ装置(20〜22)と、を備えており、
    前記マスタ装置(10)は、前記複数のスレーブ装置(20〜22)を制御する第1制御部(11)と、当該マスタ装置(10)に電源が供給された起動後であって前記複数のスレーブ装置(20〜22)に固有アドレスをそれぞれ設定する初期設定時に、前記複数のスレーブ装置(20〜22)に前記固有アドレスを設定するための電流を前記通信線(30)に流す固有アドレス設定部(12)と、を有し、
    前記複数のスレーブ装置(20〜22)は、前記電流の大きさを検出する電流検出部(24)と、前記電流検出部(24)で検出される前記電流の大きさに応じた固有アドレスの電流マップを有すると共に前記電流検出部(24)によって検出した電流の大きさに応じた固有アドレスを前記電流マップに基づいて設定する第2制御部(25)と、をそれぞれ有する通信システムであって、
    前記初期設定時に前記電流検出部(24)によって検出される電流の大きさに基づいて、または、前記複数のスレーブ装置(20〜22)にそれぞれ設定された固有アドレスの値に基づいて、前記通信線(30)に流れる電流に異常が発生したと判定すると共に、当該異常を前記第1制御部(11)に通報する異常判定部(13、29)を備えていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1制御部(11)は、前記異常判定部(13、29)からの通報に基づいて、前記通信線(30)に流れる電流の大きさが異常であると判定された異常箇所を特定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1制御部(11)は、前記異常箇所に対応するスレーブ装置(20〜22)の応答を無視することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信線(30)は、一方の配線(31)及び他方の配線(32)によって構成されており、前記マスタ装置(10)から流れ出た電流が前記複数のスレーブ装置(20〜22)を介して再び前記マスタ装置(10)に戻ってくるように環状の電流経路を構成しており、
    前記複数のスレーブ装置(20〜22)それぞれは、前記電流検出部として、前記一方の配線(31)に電気的に接続されていると共に前記マスタ装置(10)側から流れてきた電流を検出する第1電流検出部(24)と、前記他方の配線(32)に接続されていると共に前記マスタ装置(10)に戻っていく電流を検出する第2電流検出部(24a)と、を有しており、
    前記異常判定部(13、29)は、前記第1電流検出部(24)で検出された電流値と前記第2電流検出部(24a)で検出された電流値とに基づいて、前記一方の配線(31)及び前記他方の配線(32)のうちのいずれか一方が別の導電体に電気的に接続されたことによる異常なショートの有無を判定するか、または、前記一方の配線(31)と前記他方の配線(32)とが電気的に接続されたことによる異常なショートの有無を判定するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の通信システム。
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