JPWO2013105140A1 - 二次電池の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正極電位および負極電位に応じた二次電池の副反応を抑制する。【解決手段】 制御装置は、二次電池の充放電を制御するコントローラを有する。コントローラは、二次電池の正極電位および負極電位を取得する。コントローラは、正極電位および負極電位のそれぞれが、正極電位および負極電位のそれぞれに対応した上限値および下限値の範囲内で変化するように、二次電池の充放電を制御する。【選択図】 図3

Description

本発明は、二次電池の充放電を制御する制御装置および制御方法に関する。
二次電池の充放電を制御するときには、二次電池の過放電や過充電を抑制する必要がある。具体的には、二次電池の電圧が、予め定めた上限電圧よりも高くならないように、二次電池の充電を制御している。また、二次電池の電圧が、予め定めた下限電圧よりも低くならないように、二次電池の放電を制御している。
特開平09−023512号公報 特開2006−345634号公報 特開2008−198434号公報 特開2009−199934号公報 特開2009−199936号公報 特開2008−243373号公報 特開2008−241246号公報 特開2010−060384号公報 特開2000−030754号公報
二次電池の副反応は、二次電池の電圧ではなく、正極電位や負極電位に応じて発生する。副反応とは、二次電池の充放電状態に伴って発生する反応である。二次電池の副反応を抑制するためには、二次電池の電圧を監視するのではなく、二次電池が通電状態にあるときの正極電位や負極電位を監視することが好ましい。
本願第1の発明である制御装置は、二次電池の充放電を制御するコントローラを有する。コントローラは、二次電池の正極電位および負極電位を取得する。コントローラは、正極電位および負極電位のそれぞれが、正極電位および負極電位のそれぞれに対応した上限値および下限値の範囲内で変化するように、二次電池の充放電を制御する。本願第1の発明によれば、正極電位および負極電位を監視することにより、正極電位および負極電位のそれぞれの状態に応じて発生する副反応を抑制することができる。
正極電位および負極電位を取得するとき、二次電池の反応抵抗成分および拡散抵抗成分を合計した抵抗に相当する電位差を用いて、正極および負極の開放電位をそれぞれ補正することができる。二次電池で発生する副反応は、反応抵抗成分や拡散抵抗成分に依存しやすいため、これらの抵抗成分だけを考慮することにより、副反応を効率良く抑制することができる。
二次電池を充電するとき、2成分の抵抗に相当する電位差の分だけ、正極の開放電位を上昇させるとともに、負極の開放電位を低下させることができる。二次電池を放電するとき、2成分の抵抗に相当する電位差の分だけ、正極の開放電位を低下させるとともに、負極の開放電位を上昇させることができる。
正極電位および負極電位を取得するとき、劣化パラメータを用いて、正極および負極の局所的充電率を補正し、補正後の局所的充電率および開放電位特性データに基づいて、正極および負極の開放電位を補正することができる。劣化パラメータには、正極における単極容量の維持率と、負極における単極容量の維持率と、正極の活物質内部の平均充電率と負極の活物質内部の平均充電率との対応関係が初期状態から変化することによる、二次電池の電池容量の変動量と、が含まれる。開放電位特性データは、正極の活物質表面における局所的充電率と正極の開放電位との関係、および、負極の活物質表面における局所的充電率と負極の開放電位との関係を定義するデータである。
正極電位および負極電位は、上述した方法によって算出するのではなく、参照電極を用いて検出することもできる。ここで、参照電極を用いて取得した正極電位および負極電位から、二次電池の直流抵抗成分による電圧変化量を減算することにより、正極電位および負極電位を取得することができる。二次電池で発生する副反応は、反応抵抗成分や拡散抵抗成分に依存しやすいため、これらの抵抗成分だけを考慮することにより、副反応を効率良く抑制することができる。
正極電位が、正極電位に対応した上限値よりも高いとき、又は、負極電位が、負極電位に対応した下限値よりも低いとき、二次電池の入力を許容する電力の上限値を低下させることができる。これにより、正極電位が上限値よりも高くなることによる副反応の発生を抑制したり、負極電位が下限値よりも低くなることによる副反応の発生を抑制したりすることができる。
正極電位が、正極電位に対応した下限値よりも低いとき、又は、負極電位が、負極電位に対応した上限値よりも高いとき、二次電池の出力を許容する電力の上限値を低下させることができる。これにより、正極電位が下限値よりも低くなることによる副反応の発生を抑制したり、負極電位が上限値よりも高くなることによる副反応の発生を抑制したりすることができる。
本願第2の発明は、二次電池の充放電を制御する制御方法であって、二次電池の正極電位および負極電位を取得する。正極電位および負極電位のそれぞれが、正極電位および負極電位のそれぞれに対応した上限値および下限値の範囲内で変化するように、二次電池の充放電を制御する。本願第2の発明においても、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
電池システムの構成を示す図である。 単電池の充電を制御する処理を示すフローチャートである。 単電池の劣化に応じた正極電位および負極電位の変化を説明する図である。 単電池の放電を制御する処理を示すフローチャートである。 単電池の充電時において、正極開放電位および正極電位の関係と、負極開放電位および負極電位の関係とを示す図である。 単電池の放電時において、正極開放電位および正極電位の関係と、負極開放電位および負極電位の関係とを示す図である。 単電池の構成を示す概略図である。 電池モデル式で用いられる変数等の一覧を示す図である。 電池モデルを説明する概念図である。 極座標で示された活物質モデルを示す概念図である。 単電池の端子電圧と各種平均電位との関係を示す図である。 拡散係数の温度依存性を説明する図である。 開放電圧(正極)および局所SOCの関係を示す図である。 開放電圧(負極)および局所SOCの関係を示す図である。 局所的SOCの変化に対する開放電圧の変化特性を示す図である。 単極容量の減少に伴う単極の開放電位の変化を示す図である。 正極および負極の間における組成対応のずれを説明する図である。 劣化による組成対応のずれを説明する図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて、図1を用いて説明する。図1は、電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載することができる。
車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池に加えて、エンジン又は燃料電池を備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池だけを備えている。
組電池10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。本実施例では、組電池10を構成する、すべての単電池11が直列に接続されているが、これに限るものではない。並列に接続された複数の単電池11が組電池10に含まれていてもよい。
単電池11は、充放電を行う発電要素と、発電要素を収容する電池ケースとを有する。発電要素は、例えば、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとで構成することができる。正極板は、集電板と、集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。負極板は、集電板と、集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。正極活物質層は、正極活物質や導電剤などを含んでおり、負極活物質層は、負極活物質や導電剤などを含んでいる。
単電池11としてリチウムイオン二次電池を用いるときには、例えば、正極板の集電板をアルミニウムで形成し、負極板の集電板を銅で形成することができる。また、正極活物質としては、例えば、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2を用い、負極活物質としては、例えば、カーボンを用いることができる。セパレータ、正極活物質層および負極活物質層には、電解液がしみ込んでいる。電解液を用いる代わりに、正極板および負極板の間に、固体電解質層を配置することもできる。
電圧センサ21は、各単電池11の電圧を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。本実施例では、電圧センサ21を用いて、各単電池11の電圧を検出しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10を構成する複数の単電池11を複数の電池ブロックに分けて、各電池ブロックの電圧を検出することができる。複数の電池ブロックは、直列に接続されており、各電池ブロックには、直列に接続された複数の単電池11が含まれている。各電池ブロックを構成する単電池11の数は、適宜設定することができる。
電流センサ22は、組電池10(単電池11)に流れる電流値を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。コントローラ30は、メモリ31を内蔵している。メモリ31は、コントローラ30を動作させるためのプログラムや、特定の情報を記憶している。メモリ31は、コントローラ30の外部に設けることもできる。
組電池10の正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられている。システムメインリレーSMR−Bは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。組電池10の負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−Gは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
システムメインリレーSMR−Gには、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rが並列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、直列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。電流制限抵抗Rは、組電池10を負荷(具体的には、後述する昇圧回路23)と接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pのオンおよびオフを制御することにより、組電池10を負荷と接続したり、組電池10および負荷の接続を遮断したりすることができる。
昇圧回路23は、組電池10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ24に出力する。また、昇圧回路23は、インバータ24の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を組電池10に出力することができる。昇圧回路23は、コントローラ30からの制御信号を受けて動作する。本実施例の電池システムでは、昇圧回路23を用いているが、昇圧回路23を省略することもできる。
インバータ24は、昇圧回路23から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ25に出力する。また、インバータ24は、モータ・ジェネレータ25が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を昇圧回路23に出力する。モータ・ジェネレータ25としては、例えば、三相交流モータを用いることができる。
モータ・ジェネレータ25は、インバータ24からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。組電池10の電力を用いて車両を走行させるとき、モータ・ジェネレータ25によって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ25は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。モータ・ジェネレータ25が生成した電気エネルギは、インバータ24および昇圧回路23を介して、組電池10に供給される。これにより、回生電力を組電池10に蓄えることができる。
図2は、単電池11の充電を制御する処理を示すフローチャートである。図2に示す処理は、コントローラ30によって実行される。
ステップS101において、コントローラ30は、正極電位U1および負極電位U2を取得する。正極電位U1は、基準の電位に対して、正極活物質の持つ電気的位置エネルギであり、負極電位U2は、基準の電位に対して、負極活物質の持つ電気的位置エネルギである。正極電位U1および負極電位U2は、単電池11の内部に参照電極を配置することにより検出することができる。参照電極は、正極電位U1や負極電位U2を測定するときに電位の基準点を与える電極である。参照電極および正極の間における電位が正極電位U1となり、参照電極および負極の間における電位が負極電位U2となる。参照電極を用いないときには、後述するように、正極電位U1および負極電位U2を推定することもできる。
ステップS102において、コントローラ30は、ステップS101で取得した正極電位U1が閾値電位Vth11よりも高いか否かを判別する。閾値電位Vth11は、単電池11で発生する副反応に基づいて設定される電位である。
図3に示すように、単電池11が劣化するときには、正極電位U1および負極電位U2の組成対応関係がずれることになる。図3において、縦軸は電位を示し、横軸は単電池11の容量を示す。
図3において、正極電位U1は、単電池11が通電状態(充電状態)にあるときの正極電位であり、正極開放電位は、単電池11が無負荷状態にあるときの正極電位である。図3および図5に示すように、充電時の正極電位U1は、正極開放電位に対して、単電池11の抵抗成分(内部抵抗)に応じた電位だけ、高くなる。一方、図6に示すように、放電時の正極電位U1は、正極開放電位に対して、単電池11の抵抗成分(内部抵抗)に応じた電位だけ、低くなる。
図3において、負極電位U2は、単電池11が通電状態(充電状態)にあるときの負極電位であり、負極開放電位は、単電池11が無負荷状態にあるときの負極電位である。図3および図5に示すように、充電時の負極電位は、負極開放電位に対して、単電池11の抵抗成分(内部抵抗)に応じた電位だけ、低くなる。一方、図6に示すように、放電時の負極電位U2は、負極開放電位に対して、単電池11の抵抗成分(内部抵抗)に応じた電位だけ、高くなる。
単電池11が劣化したときには、例えば、正極電位U1が、負極電位U2に対して、図3の左側にシフトしたり、負極電位U2が、正極電位U1に対して、図3の右側にシフトしたりする。正極電位U1および負極電位U2のシフト量は、単電池11の劣化状態に応じて異なる。すなわち、単電池11の劣化が進行するほど、正極電位U1や負極電位U2のシフト量は大きくなる。また、図3には示していないが、単電池11の劣化によって、正極容量や負極容量が減少する。具体的には、単極容量(正極容量又は負極容量)および単極開放電位(正極開放電位又は負極開放電位)の関係を示す曲線は、単電池11が劣化した分だけ、初期状態の曲線に対して縮んだ状態となる。
単電池11を充電するときにおいて、正極電位U1が閾値電位Vth11よりも高くなると、正極において副反応が発生することがある。副反応としては、例えば、正極近傍において電解液が分解することがある。閾値電位Vth11は、実験などによって予め求めておくことができ、閾値電位Vth11に関する情報は、メモリ31に記憶することができる。
正極において、複数の副反応が発生するときには、最初に発生する副反応を特定し、この副反応が発生する電位を、閾値電位Vth11として設定すればよい。正極の充電時において、最初に発生する副反応とは、各副反応が発生する電位のうち、最も低い電位に対応した副反応である。このように閾値電位Vth11を設定すれば、正極において、すべての副反応が発生するのを抑制することができる。
ステップS102において、正極電位U1が閾値電位Vth1よりも低いときには、ステップS103の処理に進み、正極電位U1が閾値電位Vth1よりも高いときには、ステップS104の処理に進む。
ステップS103において、コントローラ30は、ステップS101で取得した負極電位U2が閾値電位Vth21よりも低いか否かを判別する。単電池11として、リチウムイオン二次電池を用いたときには、負極電位U2が0[V]よりも低下すると、リチウムの析出といった副反応が発生する。この副反応(リチウムの析出)を抑制するためには、閾値電位Vth21を0[V]又は、0[V]よりも高い値に設定しておけばよい。
負極で発生する副反応を考慮して、閾値電位Vth21を実験などによって予め求めておくことができる。負極において、複数の副反応が発生するときには、最初に発生する副反応を特定し、この副反応が発生する電位を、閾値電位Vth21として設定することができる。負極の充電時において、最初に発生する副反応とは、各副反応が発生する電位のうち、最も高い電位に対応した副反応である。これにより、負極において、すべての副反応が発生するのを抑制することができる。閾値電位Vth21に関する情報は、メモリ31に記憶することができる。
ステップS103において、負極電位U2が閾値電位Vth21よりも高いときには、図2に示す処理を終了し、負極電位U2が閾値電位Vth21よりも低いときには、ステップS104の処理に進む。
ステップS104において、コントローラ30は、単電池11の入力(充電)を制限する。具体的には、コントローラ30は、単電池11の入力を許容することができる上限電力を低下させる。単電池11の入力電力が上限電力よりも高くならないように、単電池11の充電が制御される。したがって、上限電力を低下させることにより、単電池11の充電が抑制されることになる。上限電力を低下させることには、上限電力を0[kW]に設定することも含まれる。上限電力を0[kW]に設定することにより、単電池11を充電しないことになる。
図4は、単電池11の放電を制御する処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、コントローラ30によって実行される。
ステップS201において、コントローラ30は、正極電位U1および負極電位U2を取得する。正極電位U1および負極電位U2を取得する方法は、図2のステップS101で説明した方法と同様である。
ステップS202において、コントローラ30は、ステップS201で取得した負極電位U2が閾値電位Vth22よりも高いか否かを判別する。閾値電位Vth22は、単電池11で発生する副反応に基づいて設定される電位である。
単電池11を放電するときにおいて、負極電位U2が閾値電位Vth22よりも高くなると、負極において副反応が発生することがある。副反応としては、例えば、負極において、集電板の形成材料(例えば、銅)が溶出することがある。集電板の形成材料が溶出した後に、負極電位U2が閾値電位Vth22よりも低くなると、溶出した材料が再び析出してしまうことがある。
この副反応を考慮して、閾値電位Vth22は、実験などによって予め求めておくことができる。複数の副反応が発生するときには、最初に発生する副反応を特定し、この副反応が発生する電位を、閾値電位Vth22として設定することができる。負極の放電時において、最初に発生する副反応とは、各副反応が発生する電位のうち、最も低い電位に対応した副反応である。これにより、負極において、すべての副反応が発生するのを抑制することができる。閾値電位Vth22に関する情報は、メモリ31に記憶することができる。
ステップS202において、負極電位U2が閾値電位Vth22よりも低いときには、ステップS203の処理に進み、負極電位U2が閾値電位Vth22よりも高いときには、ステップS204の処理に進む。
ステップS203において、コントローラ30は、ステップS201で取得した正極電位U1が閾値電位Vth12よりも低いか否かを判別する。正極電位U1が低下しすぎると、副反応として、例えば、正極の構造や結晶性が変化することがある。この副反応を考慮して、閾値電位Vth12を実験などによって予め求めておくことができる。
複数の副反応が発生するときには、最初に発生する副反応を特定し、この副反応が発生する電位を、閾値電位Vth12として設定することができる。正極の放電時において、最初に発生する副反応とは、各副反応が発生する電位のうち、最も高い電位に対応した副反応である。これにより、正極において、すべての副反応が発生するのを抑制することができる。閾値電位Vth12に関する情報は、メモリ31に記憶することができる。
ステップS203において、正極電位U1が閾値電位Vth12よりも高いときには、図4に示す処理を終了し、正極電位U1が閾値電位Vth12よりも低いときには、ステップS204の処理に進む。
ステップS204において、コントローラ30は、単電池11の出力(放電)を制限する。具体的には、コントローラ30は、単電池11の出力を許容することができる上限電力を低下させる。単電池11の出力電力が上限電力よりも高くならないように、単電池11の放電が制御される。したがって、上限電力を低下させることにより、単電池11の放電が抑制されることになる。上限電力を低下させることには、上限電力を0[kW]に設定することも含まれる。上限電力を0[kW]に設定することにより、単電池11を放電しないことになる。
本実施例によれば、単電池11を充放電するとき、正極電位および負極電位のそれぞれを監視することにより、正極電位および負極電位のそれぞれの状態に応じて、副反応の発生を抑制することができる。
次に、正極電位および負極電位を推定する方法について説明する。正極電位および負極電位を推定するときには、以下に説明する電池モデルを用いることができる。
図7は、単電池11の構成を示す概略図である。単電池11は、負極(電極ともいう)112と、セパレータ114と、正極(電極ともいう)115とを有する。セパレータ114は、負極112および正極115の間に位置しており、電解液を含んでいる。図7に示す座標軸xは、電極の厚み方向における位置を示す。
負極112および正極115のそれぞれは、球状の活物質118の集合体で構成されている。単電池11を放電するとき、負極112の活物質118の界面上では、イオンおよび電子を放出する化学反応が行われる。また、正極115の活物質118の界面上では、イオンおよび電子を吸収する化学反応が行われる。
負極112は、集電板113を有しており、集電板113は、単電池11の負極端子111nと電気的に接続されている。正極115は、集電板116を有しており、集電板116は、単電池11の正極端子111pと電気的に接続されている。負極112および正極115の間でのイオンの授受によって、単電池11の充放電が行われ、放電電流Ib(>0)または充電電流Ib(<0)が生じる。
本実施例に用いられる基礎的な電池モデル式は、以下の式(1)〜(11)からなる基礎方程式で表される。図8は、電池モデル式で用いられる変数および定数の一覧表を示す。
以下に説明するモデル式中の変数および定数に関して、添字eは電解液中の値であることを示し、sは活物質中の値であることを示す。添字jは、正極および負極を区別するものであり、jが1であるときには正極における値を示し、jが2であるときには負極における値を示す。正極および負極における変数又は定数を包括的に表記する場合には、添字jを省略する。また、時間の関数であることを示す(t)の表記、電池温度の依存性を示す(T)の表記、あるいは、局所SOCθの依存性を示す(θ)等について、明細書中では表記を省略することもある。変数又は定数に付された記号♯は、平均値を表わす。
上記式(1),(2)は、電極(活物質)における電気化学反応を示す式であり、バトラー・ボルマーの式と呼ばれる。
電解液中のイオン濃度保存則に関する式として、式(3)が成立する。活物質内のイオン濃度保存則に関する式として、式(4)の拡散方程式と、式(5),式(6)に示す境界条件式が適用される。式(5)は、活物質の中心部における境界条件を示し、式(6)は、活物質の電解液との界面(以下、単に「界面」ともいう)における境界条件を示す。
活物質界面における局所的なイオン濃度分布である局所SOCθjは、式(7)で定義される。式(7)中のcsejは、式(8)に示されるように、正極および負極の活物質界面におけるイオン濃度を示している。csj,maxは、活物質内での限界イオン濃度を示している。
電解液中の電荷保存則に関する式として、式(9)が成立し、活物質中の電荷保存則に関する式として式(10)が成立する。活物質界面での電気化学反応式として、電流密度I(t)と、反応電流密度jjとの関係を示す式(11)が成立する。
式(1)〜(11)の基礎方程式で表される電池モデル式は、以下に説明するように、簡易化することができる。電池モデル式の簡易化により、演算負荷を低減したり、演算時間を短縮したりすることができる。
負極112および正極115のそれぞれにおける電気化学反応を一様なものと仮定する。すなわち、各電極112,115において、x方向における反応が均一に生じるものと仮定する。また、各電極112,115に含まれる複数の活物質での反応が均一と仮定するので、各電極112,115の活物質を、1個の活物質モデルとして取り扱う。これにより、図7に示す二次電池の構造は、図9に示す構造にモデリングすることができる。
図9に示す電池モデルでは、充放電時における活物質モデル118p(j=1)および活物質モデル118n(j=2)の表面における電極反応をモデリングすることができる。また、図9に示す電池モデルでは、活物質モデル118p,118nの内部におけるイオンの拡散(径方向)と、電解液中のイオンの拡散(濃度分布)とをモデリングすることができる。さらに、図9に示す電池モデルの各部位において、電位分布や温度分布をモデリングすることができる。
図10に示すように、各活物質モデル118p,118nの内部におけるリチウム濃度csは、活物質モデル118p,118nの半径方向の座標r(r:各点の中心からの距離、rs:活物質の半径)上での関数として表すことができる。ここで、活物質モデル118p,118nの周方向における位置依存性は、無いものと仮定している。図10に示す活物質モデルは、界面での電気化学反応に伴う、活物質の内部におけるイオン拡散現象を推定するために用いられる。活物質モデル118p,118nの径方向にN分割(N:2以上の自然数)された各領域(k=1〜N)について、イオン濃度cs,k(t)が、後述する拡散方程式に従って推定される。
図9に示す電池モデルによれば、基礎方程式(1)〜(6),(8)は、下記式(1’)〜(6’),(8’)で表すことができる。
式(3’)では、電解液の濃度を時間に対して不変と仮定することによって、cej(t)が一定値であると仮定する。なお、電流負荷などが大きく、塩濃度分布が大きくなるような電池の使われ方においては、塩濃度分布も考慮したほうが好ましい。また、活物質モデル118n,118pに対しては、拡散方程式(4)〜(6)が極座標方向の分布のみを考慮して、拡散方程式(4’)〜(6’)に変形される。式(8’)において、活物質の界面におけるイオン濃度csejは、図10に示したN分割領域のうちの最外周の領域におけるイオン濃度csi(t)に対応する。
電界液中の電荷保存則に関する式(9)は、式(3’)を用いて、下記式(12)に簡易化される。すなわち、電解液の電位φejは、xの二次関数として近似される。過電圧ηj♯の算出に用いる電解液中の平均電位φej♯は、式(12)を電極厚さLjで積分した下記式(13)によって求められる。
負極112については、式(12)に基づいて、下記式(14)が成立する。このため、電解液平均電位φe2♯と、負極112およびセパレータ114の境界における電解液電位との電位差は、下記式(15)で表される。正極115については、電解液平均電位φe1♯と、正極115およびセパレータ114の境界における電解液電位との電位差は、下記式(16)で表される。
活物質中の電荷保存則に関する式(10)についても、下記式(17)に簡易化することができる。すなわち、活物質の電位φsjについても、xの二次関数として近似される。過電圧ηj♯の算出に用いる活物質中の平均電位φsj♯は、式(17)を電極厚さLjで積分した下記式(18)によって求められる。このため、正極115に関して、活物質平均電位φs1♯と、活物質118pおよび集電板116の境界における活物質電位との電位差は、下記式(19)で示される。同様に、負極112については、式(20)が成立する。
図11は、単電池の端子電圧V(t)と、上述のように求めた各平均電位との関係を示す。図11において、セパレータ114では、反応電流密度jjが0であるため、セパレータ114での電圧降下は、電流密度I(t)に比例し、Ls/κs eff・I(t)となる。
また、各電極中における電気化学反応を一様と仮定したことにより、極板の単位面積当たりの電流密度I(t)と反応電流密度(イオン生成量)jjとの間には、下記式(21)が成立する。
図11に示す電位関係および上記式(21)に基づいて、電池電圧V(t)については、下記式(22)が成立する。式(22)は、図11に示す式(23)の電位関係式を前提とする。
次に、平均過電圧η♯(t)を算出する。jjを一定にするとともに、バトラー・ボルマーの関係式において、充放電効率を同一として、αajおよびαcjを0.5とすると、下記式(24)が成立する。式(24)を逆変換することにより、平均過電圧η♯(t)は、下記式(25)により求められる。
図11を用いて平均電位φs1、φs2を求め、求めた値を式(22)に代入する。また、式(25)から求めた平均過電圧η1♯(t)、η2♯(t)を式(23)に代入する。この結果、式(1’)、(22)および式(2’)に基づいて、電気化学反応モデル式に従った電圧−電流関係モデル式(M1a)が導出される。
イオン濃度保存則(拡散方程式)である式(4’)および境界条件式(5’),(6’)によって、活物質モデル118p,118nについての活物質拡散モデル式(M2a)が求められる。
モデル式(M1a)の右辺第1項は、活物質表面での反応物質濃度により決定される開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)を示し、右辺第2項は、過電圧(η1♯−η2♯)を示し、右辺第3項は、電池電流による電圧降下を示す。すなわち、単電池11の直流純抵抗が,式(M1a)中のRd(T)で表わされる。
式(M2a)において、反応物質の拡散速度を規定するパラメータとして用いられる拡散係数Ds1、Ds2は温度依存性を有する。したがって、拡散係数Ds1、Ds2は、例えば、図12に示すマップを用いて設定することができる。図12に示すマップは、予め取得しておくことができる。図12において、横軸の電池温度Tは、温度センサを用いて取得された温度である。図12に示すように、拡散係数Ds1、Ds2は、電池温度の低下に応じて低下する。言い換えれば、拡散係数Ds1、Ds2は、電池温度の上昇に応じて上昇する。
拡散係数Ds1、Ds2について、温度の依存性だけでなく、局所SOCθの依存性を考慮してもよい。この場合、電池温度T、局所SOCθおよび拡散係数Ds1、Ds2の関係を示すマップを予め用意しておけばよい。
式(M1a)に含まれる正極開放電位U1は、図13Aに示すように、局所SOCθの上昇に応じて低下する。また、負極開放電圧Uは、図13Bに示すように、局所SOCθの上昇に応じて上昇する。図13Aおよび図13Bに示すマップを予め用意しておけば、局所SOCθに対応した単極開放電位U1、Uを特定することができる。
式(M1a)に含まれる交換電流密度i01、i02は、局所SOCθおよび電池温度Tの依存性を有する。したがって、交換電流密度i01、i02、局所SOCθおよび電池温度Tの関係を示すマップを予め用意しておけば、局所SOCθおよび電池温度Tから、交換電流密度i01、i02を特定することができる。
直流純抵抗Rdは、温度の依存性を有する。したがって、直流純抵抗Rdおよび電池温度Tの関係を示すマップを予め用意しておけば、電池温度Tから直流純抵抗Rdを特定することができる。なお、上述したマップについては、単電池11に関する周知の交流インピーダンス測定等の実験結果に基づいて作成することができる。
式(M1a)中のarcsinh項を一次近似(線形近似)することにより、式(M1b)が得られる。このように線形近似することにより、演算負荷を低減したり、演算時間を短縮したりすることができる。
式(M1b)では、線形近似の結果、右辺第2項も、電流密度I(t)および反応抵抗Rrの積で示される。反応抵抗Rrは、式(26)に示されるように、局所SOCθおよび電池温度Tに依存する交換電流密度i01,i02から算出される。したがって、式(M1b)を用いるときには、局所SOCθ、電池温度Tおよび交換電流密度i01,i02の関係を示すマップを予め用意しておけばよい。式(M1b)および式(26)によれば、式(27)が得られる。
上述した電池モデルでは、図13Aおよび図13Bに示すように、正極開放電位および負極開放電位が予め取得されている。ここで、式(M1a)や式(M2a)を用いることにより、通電時の正極電位や負極電位を算出することができる。具体的には、単電池11(正極や負極)の抵抗成分を算出しておき、正極開放電位および抵抗成分から、通電時の正極電位を算出することができる。同様に、負極開放電位および抵抗成分から、通電時の負極電位を算出することができる。
単電池11の開放電圧OCVは、放電が進むにつれて低下する特性を有している。また、劣化後の単電池11においては、初期状態の単電池11に比べて、同じ放電時間に対する電圧低下量が大きくなる。このことは、単電池11の劣化によって、満充電容量の低下と開放電圧特性の変化とが生じていることを示している。本実施例では、単電池11の劣化に伴う開放電圧特性の変化を、劣化状態の単電池11の内部で起きると考えられる2つの現象としてモデル化している。
2つの現象は、正極および負極での単極容量の減少と、正極および負極の間における組成の対応ずれである。本実施例では、正極および負極での単極容量の減少と、正極および負極の間における組成の対応ずれと、を考慮しているが、組成の対応ずれだけを考慮することもできる。
単極容量の減少とは、正極および負極のそれぞれにおけるイオンの受け入れ能力の減少を示している。ここでいうイオンは、単電池11がリチウムイオン二次電池であるときには、リチウムイオンとなる。イオンの受け入れ能力が減少していることは、充放電に有効に機能する活物質等が減少していることを意味している。
図14に示す開放電位は、単電池11が初期状態(劣化していない状態)にあるときの正極開放電位U1および負極開放電位U2を示し、図13Aや図13Bに相当する。図15には、単極容量の減少による単極開放電位の変化を模式的に示している。図15において、正極容量の軸におけるQ_L1は、単電池11の初期状態において、図14の局所的SOCθL1に対応する容量である。Q_H11は、単電池11の初期状態において、図14の局所的SOCθH1に対応する容量である。また、負極容量の軸におけるQ_L2は、単電池11の初期状態において、図14の局所的SOCθL2に対応する容量であり、Q_H21は、単電池11の初期状態において、図14の局所的SOCθH2に対応する容量である。
正極において、イオンの受け入れ能力が低下すると、局所的SOCθ1に対応する容量は、Q_H11からQ_H12に変化する。また、負極において、イオンの受け入れ能力が低下すると、局所的SOCθ2に対応する容量は、Q_H21からQ_H22に変化する。
単電池11が劣化しても、局所的SOCθ1および正極開放電位U1の関係(図14に示す関係)は変化しない。このため、局所的SOCθ1および正極開放電位U1の関係を、正極容量および正極開放電位の関係に変換すると、図15に示すように、正極容量および正極開放電位の関係を示す曲線は、単電池11が劣化した分だけ、初期状態の曲線に対して縮んだ状態となる。
また、局所的SOCθ2および負極開放電位U2の関係を、負極容量および負極開放電位の関係に変換すると、図15に示すように、負極容量および負極開放電位の関係を示す曲線は、単電池11が劣化した分だけ、初期状態の曲線に対して縮んだ状態となる。
図16には、正極および負極の間における組成対応のずれを模式的に示している。組成対応のずれとは、正極および負極の組を用いて充放電を行うときに、正極の組成(θ1)および負極の組成(θ2)の組み合わせが、単電池11の初期状態に対してずれていることを示すものである。
単極の組成θ1,θ2および開放電位U1,U2の関係を示す曲線は、図14に示した曲線と同様である。ここで、単電池11が劣化すると、負極組成θ2の軸は、正極組成θ1が小さくなる方向にΔθ2だけシフトする。これにより、負極組成θ2および負極開放電位U2の関係を示す曲線は、初期状態の曲線に対して、Δθ2の分だけ、正極組成θ1が小さくなる方向にシフトする。
正極の組成θ1fixに対応する負極の組成は、単電池11が初期状態にあるときには「θ2fix_ini」となるが、単電池11が劣化した後には「θ2fix」となる。なお、図16では、図14に示す負極組成θL2を0としているが、これは、負極のイオンがすべて抜けた状態を示している。
本実施例では、3つの劣化パラメータを電池モデルに導入することにより、上述した2つの劣化現象をモデル化している。3つの劣化パラメータとしては、正極容量維持率、負極容量維持率および正負極組成対応ずれ量を用いている。2つの劣化現象をモデル化する方法について、以下に説明する。
正極容量維持率とは、初期状態の正極容量に対する劣化状態の正極容量の割合をいう。ここで、正極容量は、単電池11が劣化状態となった後において、初期状態の容量から任意の量だけ減少したとする。このとき、正極容量維持率k1は、下記式(28)によって表される。
ここで、Q1_iniは、単電池11が初期状態にあるときの正極容量(図15に示すQ_H11)を示し、ΔQは、単電池11が劣化したときの正極容量の減少量を示している。正極容量Q1_iniは、活物質の理論容量や仕込み量などから予め求めておくことができる。
負極容量維持率とは、初期状態の負極容量に対する劣化状態の負極容量の割合をいう。ここで、負極容量は、単電池11が劣化状態となった後において、初期状態の容量から任意の量だけ減少したとする。このとき、負極容量維持率kは、下記式(29)によって表される。
ここで、Q2_iniは、単電池11が初期状態にあるときの負極容量(図15のQ_H21)を示し、ΔQ2は、単電池11が劣化したときの負極容量の減少量を示している。負極容量Q2_iniは、活物質の理論容量や仕込み量によって予め求めておくことができる。
図17は、正極および負極の間における組成対応のずれを説明する模式図である。
単電池11が劣化状態となったときには、負極組成θ2が1であるときの容量は、(Q2_ini−ΔQ2)となる。また、正極および負極の間における組成対応ずれ容量ΔQは、正極組成軸に対する負極組成軸のずれ量Δθ2に対応する容量である。これにより、下記式(30)の関係が成り立つ。
式(29)及び式(30)から下記式(31)が求められる。
単電池11が初期状態にあるとき、正極組成θ1fix_iniは、負極組成θ2fix_iniに対応している。単電池11が劣化状態にあるとき、正極組成θ1fixは、負極組成θ2fixに対応している。また、組成対応のずれは、初期状態における正極組成θ1fixを基準とする。すなわち、正極組成θ1fixおよび正極組成θ1fix_iniは、同じ値とする。
単電池11の劣化により、正極および負極の間における組成対応のずれが生じた場合において、単電池11の劣化後における正極組成θ1fixおよび負極組成θ2fixは、下記式(32),(33)の関係を有している。
式(33)の意味について説明する。単電池11の劣化によって、正極組成θ1が1からθ1fixまで変化(減少)したときに、正極から放出されるイオンの量Aは、下記式(34)によって表される。

ここで、(1−θ1fix)の値は、の劣化による正極組成の変化分を示し、(k1×Q1_ini)の値は、単電池11の劣化後における正極容量を示している。
正極から放出されたイオンが負極にすべて取り込まれるとすると、負極組成θ2fixは、下記式(35)となる。
ここで、(k2×Q2_ini)の値は、単電池11の劣化後における負極容量を示している。
一方、正極および負極の間における組成対応のずれ(Δθ2)が存在するときには、負極組成θ2fixは、下記式(36)で表される。
組成対応のずれ量Δθ2は、式(31)により、組成対応のずれ容量ΔQを用いて表すことができる。これにより、負極組成θ2fixは、上記式(33)で表される。
図17に示すように、単電池11が劣化状態にあるときの開放電圧OCVは、劣化状態における正極開放電位U11および負極開放電位U22の電位差として表される。すなわち、3つの劣化パラメータk1,k2,ΔQを推定すれば、単電池11が劣化状態にあるときの負極開放電位U22および正極開放電位U11を特定でき、負極開放電位U22および正極開放電位U11の電位差として、開放電圧OCVを算出することができる。
劣化パラメータk1,k2,ΔQを推定する方法としては、例えば、単電池11の開放電圧(実測値)OCVを測定し、開放電圧(実測値)OCVを、劣化パラメータk1,k2,ΔQから推定される開放電圧(推定値)OCVと比較する。劣化パラメータk1,k2,ΔQを変更することにより、開放電圧(推定値)OCVを開放電圧(実測値)OCVに一致させることができる。言い換えれば、開放電圧(推定値)OCVが開放電圧(実測値)OCVに略一致するように、3つの劣化パラメータk1,k2,ΔQを探索することができる。
開放電圧(推定値)OCVが開放電圧(実測値)OCVと一致しているか否かの判別は、所定の誤差を考慮することができる。開放電圧(推定値)OCVが開放電圧(実測値)OCVと一致するときの劣化パラメータを用いて、単電池11が劣化状態にあるときの負極開放電位U22および正極開放電位U11を特定することができる。
劣化パラメータk1,k2,ΔQを用いることにより、単電池11の劣化に応じて、正極開放電位U1および負極開放電位Uを補正することができる。これにより、単電池11の劣化状態に対応した正極開放電位および負極開放電位を算出することができる。正極開放電位および負極開放電位を算出できれば、単電池11の抵抗成分を考慮して、通電時の正極電位や負極電位を算出することができる。そして、正極電位や負極電位を閾値電位(Vth11,Vth12,Vth21,Vth22)と比較することにより、単電池11の充放電を制御することができる。
本実施例では、負極の組成および負極開放電位の関係を補正したり、正極の組成および正極開放電位の関係を補正したりでき、補正後の負極開放電位や正極開放電位に基づいて、単電池11の充放電を制御することができる。すなわち、初期状態だけでなく劣化状態も含めて、現時点での負極開放電位および正極開放電位を取得することができ、この負極開放電位および正極開放電位に応じた、単電池11の充放電を制御することができる。したがって、単電池11を適切に保護しつつ、単電池11の充放電が過度に制限されるのを抑制して、単電池11を最大限に使用することができる。
本発明の実施例2における単電池11の充放電制御について説明する。実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施例は、実施例1と比べて、正極電位および負極電位の算出方法が異なる。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
単電池11の抵抗成分には、直流抵抗成分と、反応抵抗成分と、拡散抵抗成分とが含まれる。直流抵抗成分は、イオンや電子が正極および負極の間で移動するときの抵抗である。また、正極および負極の間における塩濃度の差によって生じる濃度過電圧についても、ここでは、直流抵抗成分に含まれるものとする。反応抵抗成分は、正極活物質および負極活物質の表面(界面)において、電荷の授受を行うときの抵抗である。拡散抵抗成分は、活物質(正極および負極のそれぞれ)中のイオン濃度に起因する電位勾配を示す。
単電池11の正極および負極で発生する副反応としては、実施例1で説明したものがある。例えば、単電池11を放電するとき、負極では、副反応として、集電板の形成材料が溶出する。また、単電池11を放電するとき、正極では、副反応として、構造や結晶性が変化することがある。一方、単電池11を充電するとき、負極では、副反応として、リチウムが析出し、正極では、正極付近の電解液が分解することがある。
上述した副反応の多くは、反応抵抗成分や拡散抵抗成分に依存するものである。すなわち、副反応に関しては、直流抵抗成分を除外することができる。このため、放電時における正極電位および負極電位を算出したり、充電時における正極電位および負極電位を算出したりするときには、単電池11の抵抗成分として、反応抵抗成分および拡散抵抗成分を考慮すればよい。
反応抵抗成分および拡散抵抗成分だけを合計した抵抗を算出するときには、参照電極を用いることができる。参照電極を用いれば、正極電位および負極電位を測定することができる。ここで、直流抵抗成分は、主には、単電池11の温度に依存するため、直流抵抗成分と温度との対応関係を予め実験によって求めておくことができる。対応関係を示すマップは、メモリ31に記憶しておくことができる。ここでは、直流抵抗成分と温度との対応関係を求めているが、SOCの依存性を含めてもよい。
一方、単電池11の劣化に応じた直流抵抗成分の変化を、予め実験によって求めておくことができる。単電池11の劣化は、時間に応じて変化するため、単電池11の劣化に伴う直流抵抗成分の変化は、時間に対する直流抵抗成分の変化を示すマップとして表したり、時間および直流抵抗成分を座標軸とした座標系において関数として表したりすることができる。単電池11の劣化に伴う直流抵抗成分を取得すれば、劣化後の単電池11を考慮して、反応抵抗成分および拡散抵抗成分だけを合計した抵抗を算出することができる。なお、予め実験などにより、直流抵抗成分の変化が無視できるくらいに小さければ、直流抵抗成分を考慮しなくてもよい。この場合には、直流抵抗成分の変化を示すマップを保持するのに必要なメモリを省略することができる。
直流抵抗成分を特定できれば、直流抵抗成分による電圧変化量(ΔV=IR)を算出することができる。参照電極によって測定された正極電位や負極電位から、直流抵抗成分による電圧変化量を除けば、反応抵抗成分および拡散抵抗成分だけの影響による正極電位や負極電位を算出することができる。すなわち、参照電極によって測定された正極電位および負極電位は、直流抵抗成分、反応抵抗成分、拡散抵抗成分の影響を受けた単極電位となるため、この単極電位から、直流抵抗成分による電圧変化量を除けば、反応抵抗成分および拡散抵抗成分だけの影響による単極電位が得られる。
一方、反応抵抗成分および拡散抵抗成分だけを合計した抵抗は、実施例1で説明した電池モデルを用いて算出することができる。
電池モデルでは、単電池11が初期状態にあるときの正極開放電位(図13A)および負極開放電位(図13B)を有している。また、電池モデルでは、直流抵抗成分を算出することができる。これにより、拡散抵抗成分および反応抵抗成分だけを考慮した正極電位および負極電位を算出することができる。具体的には、実施例1で説明した式(M1a)や式(M2a)において、直流抵抗成分Rdを考慮しなければ、拡散抵抗成分および反応抵抗成分だけを考慮した正極電位および負極電位を算出することができる。
反応抵抗成分および拡散抵抗成分は、単電池11の温度、SOC(State of Charge)および電流値に依存するため、温度、SOCおよび電流値との対応関係を、実験などによって予め求めておけばよい。対応関係を示すデータは、メモリ31に記憶しておくことができる。ここでは、温度、SOCおよび電流値との対応関係を求めているが、温度、SOCおよび電流値のいずれか1つとの対応関係を求めてもよい。
温度、SOCおよび電流値を取得すれば、メモリ31に記憶された対応関係のデータを用いることにより、取得した温度、SOCおよび電流値に対応する、2成分の抵抗(反応抵抗成分および拡散抵抗成分の合計)を特定することができる。2成分の抵抗が特定できれば、2成分の抵抗に対応する電位の分だけ、正極電位および負極電位を補正すればよい。
充放電時における正極電位および負極電位を算出できれば、実施例1(図2および図4)と同様に、正極電位や負極電位を閾値電位(Vth11,Vth12,Vth21,Vth22)と比較することにより、単電池11の充放電を制御することができる。

Claims (8)

  1. 二次電池の充放電を制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、
    前記二次電池の正極電位および負極電位を取得し、
    前記正極電位および前記負極電位のそれぞれが、前記正極電位および前記負極電位のそれぞれに対応した上限値および下限値の範囲内で変化するように、前記二次電池の充放電を制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記コントローラは、前記正極電位および前記負極電位を取得するとき、劣化パラメータを用いて、前記正極および前記負極の局所的充電率を補正し、補正後の前記局所的充電率および開放電位特性データに基づいて、前記正極および前記負極の開放電位を補正し、
    前記劣化パラメータは、前記正極における単極容量の維持率と、前記負極における単極容量の維持率と、前記正極の活物質内部の平均充電率と前記負極の活物質内部の平均充電率との対応関係が初期状態から変化することによる、前記二次電池の電池容量の変動量と、を含み、
    前記開放電位特性データは、前記正極の活物質表面における局所的充電率と前記正極の開放電位との関係、および、前記負極の活物質表面における局所的充電率と前記負極の開放電位との関係を定義するデータである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記コントローラは、前記正極電位および前記負極電位を取得するとき、前記二次電池の反応抵抗成分および拡散抵抗成分を合計した抵抗に相当する電位差を用いて、正極および負極の開放電位をそれぞれ補正することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記コントローラは、参照電極を用いて、前記正極電位および前記負極電位を取得することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記コントローラは、前記正極電位および前記負極電位を取得するとき、前記参照電極を用いて取得した正極電位および負極電位から、前記二次電池の直流抵抗成分による電圧変化量を減算することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記コントローラは、前記正極電位が、前記正極電位に対応した上限値よりも高いとき、又は、前記負極電位が、前記負極電位に対応した下限値よりも低いとき、前記二次電池の入力を許容する電力の上限値を低下させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の制御装置。
  7. 前記コントローラは、前記正極電位が、前記正極電位に対応した下限値よりも低いとき、又は、前記負極電位が、前記負極電位に対応した上限値よりも高いとき、前記二次電池の出力を許容する電力の上限値を低下させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の制御装置。
  8. 二次電池の充放電を制御する制御方法であって、
    前記二次電池の正極電位および負極電位を取得し、
    前記正極電位および前記負極電位のそれぞれが、前記正極電位および前記負極電位のそれぞれに対応した上限値および下限値の範囲内で変化するように、前記二次電池の充放電を制御することを特徴とする制御方法。
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