JPWO2013081100A1 - アダマンチルヒダントイン化合物 - Google Patents

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Abstract

安価で入手容易な原料から、従来より少ない反応工程数で、収率良くアダマンチルグリシンを得る製造法の提供。
次の反応により、アダマンチルグリシンを得る方法。

Description

本発明は、医薬等の中間体として有用なアダマンチルヒダントイン化合物及びそれを用いるアダマンチルグリシン化合物の製造法に関する。
アダマンチルグリシン及びヒドロキシアダマンチルグリシンは、糖尿病治療薬として有用なジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤の製造中間体として有用であることが知られている(特許文献1〜3)。当該アダマンチルグリシンの製造法としては、アダマンチルケトカルボン酸の還元的α−アミノ化方法;アダマンチル酢酸をα−ブロム化し、次いでα−ブロム基、α−アミノ基に変換する方法;アダマンチルアルデヒドにシアン化カリウム及びフェニルグリシノールを反応させ、次いでシアノ基を加水分解した後、アミノ保護基を除去する方法等が知られている(特許文献1〜3)。
特表2006−516121号公報 特表2007−501231号公報 特表2007−532137号公報
しかしながら、前記のアダマンチルグリシンの製造法では、原料のアダマンチルケトカルボン酸が高価である、α−ブロム化を経由する方法やアダマンチルアルデヒドを使用する方法では反応工程が多く、合計収率が低くなる等の問題がある。
従って本発明の課題は、安価で入手容易な原料から従来より少ない反応工程数で収率良く、アダマンチルグリシンの製造法を提供することにある。
そこで本発明者は、原料として安価に入手可能なヒドロキシアダマンタンを採用し、従来より少ない工程数でアダマンチルグリシンを得る方法を検討したところ、ヒドロキシアダマンタンとヒダントインとを強酸の存在下に反応させれば、一工程でアダマンチルヒダントインが合成でき、当該化合物は新規化合物であり、これを加水分解すれば、簡便な手段で、高収率でアダマンチルグリシンが得られることを見出した。またこのものは、例えばサクシニルアシラーゼとラセマーゼを組み合わせた新規な方法により、アダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンに変換することができることを見出した。また、アダマンチルヒダントインをヒドロキシ化し、次いで加水分解すれば、ヒドロキシアダマンチルグリシンが高収率で得られることも見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[8]に係るものである。
[1]一般式(1)
Figure 2013081100
(式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
で表されるアダマンチルヒダントイン化合物。
[2]式(2)
Figure 2013081100
で表される1−ヒドロキシアダマンタンと式(3)
Figure 2013081100
で表されるヒダントインを強酸の存在下に反応させることを特徴とする、式(1a)
Figure 2013081100
で表されるアダマンチルヒダントインの製造法。
[3]強酸が、硫酸又はトリフルオロメタンスルホン酸である[2]記載の製造法。
[4]式(1a)
Figure 2013081100
で表されるアダマンチルヒダントインに硝酸及び硫酸を反応させることを特徴とする式(1b)
Figure 2013081100
で表されるヒドロキシアダマンチルヒダントインの製造法。
[5]式(1)
Figure 2013081100
(式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
で表されるアダマンチルヒダントイン化合物を加水分解することを特徴とする式(4)
Figure 2013081100
(式中、R1は前記と同じ)
で表されるアダマンチルグリシン化合物の製造法。
[6]式(1)
Figure 2013081100
(式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
で表されるアダマンチルヒダントイン化合物を加水分解して式(4)
Figure 2013081100
(式中、R1は前記と同じ)
で表されるアダマンチルグリシン化合物を得、次いでこれを光学分割するか、あるいはN−アシル化後アシラーゼ及びラセマーゼを反応させることを特徴とする、式(4a)又は(4b)
Figure 2013081100
(式中、R1は前記と同じ)
で表されるアダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンの製造法。
[7]N−アシル化がN−サクシニル化であり、L−アシラーゼまたはD−アシラーゼがL−サクシニルアシラーゼまたはD−サクシニルアシラーゼである[6]記載の製造法。
[8]式(4)
Figure 2013081100
(式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
で表されるアダマンチルグリシン化合物をN−サクシニル化後L−サクシニルアシラーゼ又はD−サクシニルアシラーゼ及びラセマーゼを反応させることを特徴とする、式(4a)又は(4b)
Figure 2013081100
(式中、R1は前記と同じ)
で表されるアダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンの製造法。
本発明の式(1)で表されるアダマンチルヒダントイン化合物は、新規化合物であり、アダマンチルグリシンの製造中間体として有用である。また、本発明方法によれば、医薬の合成原料、中間体として有用なアダマンチルグリシンが、安価な原料から従来より少ない工程数で、かつ高収率で得られる。また得られたアダマンチルグリシンは、公知の手段により、あるいはサクシニルアシラーゼとラセマーゼを組み合わせた新規な方法により、アダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンに変換又は光学分割することができる。
本発明の製造法を反応式で示せば、次のとおりである。
Figure 2013081100
(式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
以下、工程毎に説明する。
(A)工程(1)
工程(1)は、1−ヒドロキシアダマンタン(2)とヒダントイン(3)とを、強酸の存在下に反応させ、アダマンチルヒダントイン(1a)を得る工程である。
原料として用いる1−ヒドロキシアダマンタン(2)及びヒダントイン(3)は、いずれも容易に入手できる化合物であり、安価である。この反応は強酸の存在下に行なわれ、当該強酸としては、硫酸、塩酸、硝酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等が挙げられるが、目的化合物(1a)の選択性、収率の点から、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸が好ましく、硫酸がより好ましい。ここで硫酸は50〜98質量%濃度のもの(14N〜37N)を用いるのが好ましい。
1−ヒドロキシアダマンタン(2)とヒダントイン(3)の使用モル比は、(2):(3)=2:1〜1:1.5が好ましく、1.5:1〜1:1.1がより好ましい。強酸の使用量は、1−ヒドロキシアダマンタン(2)100質量部に対して300〜1000質量部が好ましく、500〜800質量部がより好ましい。反応溶媒は特に必要としない。反応は、0〜100℃で、1〜10時間行うのが好ましく、さらに、20〜80℃で、1〜3時間行うのがより好ましい。
反応終了後は、目的物(1a)を冷却、晶析、洗浄、再結晶等により、目的物(1a)を単離精製することができる。また、化合物(1a)は、そのまま次の反応に付してもよい。
(B)工程(2)
工程(2)は、アダマンチルヒダントイン(1a)に硝酸及び硫酸を反応させてヒドロキシアダマンチルヒダントイン(1b)を得る工程である。
用いる硝酸及び硫酸のモル比は、ヒドロキシル化の選択性の点から、1:0.05〜1:0.2が好ましく、1:0.05〜1:0.07がより好ましい。また、用いる硝酸及び硫酸の濃度は、硝酸が40〜70質量%が好ましく、40〜60質量%がより好ましく、硫酸が50〜98質量%が好ましく、96〜98質量%がより好ましい。アダマンチルヒダントイン(1a)100質量部に対して硝酸及び硫酸の合計で300〜1000質量部用いるのが好ましく、300〜500質量部用いるのがさらに好ましい。反応溶媒は特に必要としない。
反応は、0℃〜50℃で1〜24時間行うのが好ましく、0℃〜30℃で1〜24時間行うのがより好ましい。反応終了後は、加水分解、晶析、洗浄、再結晶などにより、精製してもよいが、そのまま次の反応に付してもよい。
(C)工程(3)
工程(3)は、アダマンチルヒダントイン化合物(1)を加水分解しアダマンチルグリシン化合物を得る工程である。
加水分解反応は、塩基の存在下に行うのが好ましい。用いられる塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等、公知のアルカリが挙げられる。また、塩基水溶液の濃度は1〜30質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。用いる塩基の量としては、アダマンチルヒダントイン化合物(1)1モルに対して1〜10モルが好ましく、3〜8モルがより好ましい。反応は、120〜200℃で3〜20時間が好ましく、130〜170℃で4〜8時間がより好ましい。
反応終了後は、洗浄、再結晶などにより精製することができる。
得られたアダマンチルグリシン化合物(4)は、通常ラセミ体であるので、公知の光学分割手段によりアダマンチル−L−グリシン(4a)、またはアダマンチル−D−グリシン(4b)とすることができる。ここで、アダマンチルグリシン化合物(4)からアダマンチル−L−グリシンを得る方法としては、特許文献1に記載のように、N−ブトキシカルボニル保護した後、キラル塩基による光学分割して、アダマンチル−L−グリシン(4a)を得る方法が挙げられる。
Figure 2013081100
(式中、R1は前記と同じ)
また、アダマンチルグリシン化合物(4)をN−アシル化し、次いでアシラーゼ及びラセマーゼ、すなわちL−アシラーゼ及びアシルラセマーゼ、またはD−アシラーゼ及びアシルラセマーゼを反応させることによりアダマンチル−L−グリシン(4a)またはアダマンチル−D−グリシン(4b)を選択的に得る方法も挙げられる。
かかるアシラーゼとラセマーゼの組み合わせによる方法の例としては、WO2010/067613記載の方法に準じて、アダマンチルグリシン化合物(4)をN−サクシニル化し、次いでL−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼを反応させてアダマンチル−L−グリシン(4a)のみを選択的に得る方法が挙げられる。
また、N−サクシニル化のみならず、例えばN−アセチル化し、L−アセチルアシラーゼとアセチルラセマーゼの組合せ等、他のアシル化アダマンチルグリシンを経由する方法も可能である。
具体的には、例えばアダマンチルグリシン化合物(4)を水等の溶媒に溶解し、L−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼを添加し、30℃〜60℃で24時間〜200時間反応させ、反応液に冷却、濃縮、抽出、他の溶媒添加等の処理を行うことでアダマンチル−L−グリシン(4a)を選択的に得ることができる。L−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼの使用量は実験的に適宜設定することができる。
また、WO2012/124513記載の方法に準じて、アダマンチルグリシン化合物(4)をN−サクシニル化し、次いでD−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼを反応させてアダマンチル−D−グリシン(4b)のみを選択的に得る方法も挙げられる。
また、N−サクシニル化のみならず、例えばN−アセチル化し、D−アセチルアシラーゼとアセチルラセマーゼの組合せ等他のアシル化アダマンチルグリシンを経由する方法も可能である。
具体的には、例えばアダマンチルグリシン化合物(4)を水等の溶媒に溶解し、D−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼを添加し、30℃〜60℃で24時間〜200時間反応させ、反応液に冷却、濃縮、抽出、他の溶媒添加等の処理を行うことでアダマンチル−D−グリシン(4b)を選択的に得ることができる。D−サクシニルアシラーゼとサクシニルラセマーゼの使用量は実験的に適宜設定することができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
反応容器にヒダントイン65.74g及び濃硫酸(96質量%)740gを添加し、70℃に加熱した。これに1−ヒドロキシアダマンタン100g(ヒダントイン:1−ヒドロキシアダマンタン=1:1モル当量)を加え、70℃で3時間攪拌した。冷却後、0℃に冷却した水4000g中に反応液を滴下し、30分間攪拌し、析出した結晶を濾取し、水で洗浄した。得られた結晶をクロロホルムで洗浄し、温風乾燥器で乾燥させアダマンチルヒダントイン117.30g(収率76.2%)を得た。
1H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ1.40-1.68(m, 12H), 1.90(s, 3H), 3.49(s, 1H), 7.85(s, 1H), 10.49(s, 1H) ppm
13C NMR(100 MHz, DMSO-d6) δ28.0(3C), 36.4, 36.9(3C), 37.7(3C), 66.7, 158.3, 174.9 ppm
実施例2
ヒダントインを1−ヒドロキシアダマンタンに対して1.1モル当量とする以外は、実施例1と同様に反応を行い、収率73.7%でアダマンチルヒダントインを得た。
実施例3
反応温度を30℃、50℃、70℃に変化させて実施例2と同様に反応を行ったところ、70℃の反応温度においてアダマンチルヒダントインの収率、選択性が良好であった。
実施例4
1−ヒドロキシアダマンタン2.00g、ヒダントイン1.45g及びトリフルオロメタンスルホン酸8.0mlを加え、50℃で2時間攪拌した。その後実施例1と同様に処理したところ、アダマンチルヒダントイン3.08g(収率100%)を得た。
実施例5
トリフルオロメタンスルホン酸に代えて、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸を用いて実施例4と同様にして反応を行った。得られた反応物中には目的のアダマンチルヒダントインが含まれていることが確認できたが、N−アダマンチルヒダントインの副生物が認められた。
実施例6
アダマンチルヒダントイン50g、20%NaOH水溶液256.09g及び水750mlを加え、150℃で7時間攪拌した。冷却後濃縮し、塩酸を添加して中和し、冷却(0℃)下30分攪拌した。得られた結晶を濾取し水で洗浄し、温風乾燥器で乾燥させてアダマンチルグリシン34.79g(収率77.9%)を得た。
1H NMR(400 MHz, D2O-NaOD) δ1.25-1.49(m, 12H), 1.74(s, 3H), 2.54(s, 1H) ppm
13C NMR(100 MHz, D2O-NaOD) δ28.2(3C), 34.7, 36.4(3C), 38.4(3C), 66.6, 181.3 ppm
実施例7
(ヒドロキシアダマンチルヒダントインの合成)
反応容器に濃硫酸(96質量%)368gを添加し氷冷し、65%濃硝酸20.87gと水7.2gを別途混合した。この硝酸溶液を10℃以下で、先述の冷却した濃硫酸へ滴下した。これにアダマンチルヒダントイン50gを30分から60分かけて加え、室温で3時間攪拌した。その後0℃に冷却した水600g中に反応液を滴下し、1時間以上攪拌し、析出した結晶を濾取し、水で洗浄した。その後50℃で温風乾燥しヒドロキシアダマンチルヒダントイン36.76g(収率68.8%)を得た。
1H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ1.40-1.68(m, 12H), 1.90(s, 3H), 3.49(s, 1H), 7.85(s, 1H), 10.49(s, 1H) ppm
13C NMR(100 MHz, DMSO-d6) δ30.0, 30.1, 35.7, 36.8(2C), 39.6, 44.9, 45.0, 45.5, 66.1, 67.1, 158.3, 174.8 ppm
実施例8
(ヒドロキシアダマンチルグリシンの合成)
ヒドロキシアダマンチルヒダントイン36.0g、20%NaOH水溶液143.8g及び水360mlを加え、150℃で7時間攪拌した。冷却後濃縮し、塩酸を添加して中和し、冷却(0℃)下20時間攪拌した。得られた結晶を濾取し水で洗浄し、温風乾燥器で乾燥させてヒドロキシアダマンチルグリシン27.03g(収率83.4%)を得た。
1H NMR(400 MHz, D2O-NaOD) δ1.12-1.43(m, 12H), 1.95(s, 2H), 2.60(s, 1H) ppm
13C NMR(100 MHz, D2O-NaOD) δ30.0(2C), 34.7, 36.9, 37.0, 38.4, 43.2(2C), 45.2, 65.7, 69.4, 180.8 ppm
実施例9
(アダマンチル−L−グリシンの合成)
実施例6で合成したアダマンチルグリシン34.79gを20%NaOH水溶液33.2g、水350mlに溶解し、無水コハク酸24.92g、20%NaOH水溶液49.8gを添加し、35〜40℃で1時間攪拌した。反応の進行をTLCにて確認し、原料の消失を確認した後、反応液を35%塩酸にてpH=1.5に調整し、目的物を析出させた。得られた結晶を濾取し水、次いで酢酸エチルで洗浄し、温風乾燥機で乾燥させてN−スクシニル−アダマンチルグリシン45.62g(収率88.7%)を得た。
1H NMR(400 MHz, D2O-NaOD) δ1.16-1.54 (m, 14H), 1.71 (s, 3H), 2.52 (s, 1H)
13C NMR(100 MHz, D2O-NaOD) δ181.6, 66.6, 38.3, 36.4, 34.6, 28.1)
N−スクシニル−アダマンチルグリシン45.62gを水1100mlおよび20%水酸化ナトリウム水溶液でpH=8に調整して溶解した。次いで、酢酸コバルト4水和物283mgを添加し、L−サクシニルアシラーゼ11.4KUとサクシニルラセマーゼ9.9KUを添加後、50℃で6日間攪拌した。反応により析出した結晶を濾過した後、結晶を水230ml、に懸濁し、次いで20%水酸化ナトリウム水溶液でpH=11に調整し、溶解させた。溶解液に、サニゾールB−50 310mg、EDTA2Na 2水和物1.09g、活性炭2.28gを添加し、40℃で1時間攪拌した後、活性炭を濾過した。濾液を35%塩酸にてpH=5.4に調整し、結晶を析出させた。得られた結晶を濾取し水で洗浄し、温風乾燥機で乾燥させてアダマンチル−L−グリシン28.14g(収率91.5%)を得た。
1H NMR(400 MHz, D2O-NaOD) δ 1.13-1.41 (m, 12H), 1.52-1.67 (m, 3H), 1.97-2.30 (m, 4H), 3.40-3.54 (m, 1H)
13C NMR(100 MHz, D2O-NaOD) δ181.1, 177.1, 175.0, 64.8, 38.4, 36.1, 34.8, 33.0, 32.3, 27.9

Claims (8)

  1. 一般式(1)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
    で表されるアダマンチルヒダントイン化合物。
  2. 式(2)
    Figure 2013081100
    で表される1−ヒドロキシアダマンタンと式(3)
    Figure 2013081100
    で表されるヒダントインを強酸の存在下に反応させることを特徴とする、式(1a)
    Figure 2013081100
    で表されるアダマンチルヒダントインの製造法。
  3. 強酸が、硫酸又はトリフルオロメタンスルホン酸である請求項2記載の製造法。
  4. 式(1a)
    Figure 2013081100
    で表されるアダマンチルヒダントインに硝酸及び硫酸を反応させることを特徴とする式(1b)
    Figure 2013081100
    で表されるヒドロキシアダマンチルヒダントインの製造法。
  5. 式(1)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
    で表されるアダマンチルヒダントイン化合物を加水分解することを特徴とする式(4)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は前記と同じ)
    で表されるアダマンチルグリシン化合物の製造法。
  6. 式(1)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
    で表されるアダマンチルヒダントイン化合物を加水分解して式(4)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は前記と同じ)
    で表されるアダマンチルグリシン化合物を得、次いでこれを光学分割するか、あるいはN−アシル化後アシラーゼ及びラセマーゼを反応させることを特徴とする、式(4a)又は(4b)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は前記と同じ)
    で表されるアダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンの製造法。
  7. N−アシル化がN−サクシニル化であり、L−アシラーゼまたはD−アシラーゼがL−サクシニルアシラーゼまたはD−サクシニルアシラーゼである請求項6記載の製造法。
  8. 式(4)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は水素原子又はヒドロキシ基を示す)
    で表されるアダマンチルグリシン化合物をN−サクシニル化後L−サクシニルアシラーゼ又はD−サクシニルアシラーゼ及びラセマーゼを反応させることを特徴とする、式(4a)又は(4b)
    Figure 2013081100
    (式中、R1は前記と同じ)
    で表されるアダマンチル−L−グリシン又はアダマンチル−D−グリシンの製造法。
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