JPWO2013065716A1 - コモンモードチョークコイル及び高周波電子機器 - Google Patents

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Abstract

コモンモードチョークコイルにおいて、ノーマルモード信号の損失を少なくし、高周波帯域におけるコモンモードノイズの除去能力を高めること。
一次コイルL1と二次コイルL2とを備え、一次コイルL1は、コイルパターンL1aと該コイルパターンL1aに直列に接続されたコイルパターンL2aとを含み、二次コイルL2は、コイルパターンL2aと該コイルパターンL2aに直列に接続されたコイルパターンL2bとを含むコモンモードチョークコイル。コイルパターンL1a,L2aは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、コイルパターンL1b,L2bは、前記一の面上であって、コイルパターンL1a,L2aに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されている。

Description

本発明は、コモンモードチョークコイル及び該コイルを備えた高周波電子機器に関する。
従来、USB(Universal Serial Bus)やHDMI(High Definition Multimedia Interface)などの高速インターフェースでは、一対の信号線路にて位相が180°異なる信号を伝送する差動伝送方式が用いられている。差動伝送方式では、平衡線路にて放射ノイズや外来ノイズが相殺されるため、これらのノイズによる影響を受けにくい。しかし、高速インターフェース用の信号線路においては、現実には、信号線路の非対称性に基づくコモンモードのノイズ電流が発生してしまう。そこで、このようなコモンモードノイズを抑制するためのコモンモードチョークコイルが用いられている。
通常、コモンモードチョークコイルは、特許文献1,2に記載されているように、同方向に巻回された二つのコイル(一次コイル、二次コイル)を備えた小型の積層型チップ部品として構成されている。一次コイルと二次コイルは、積層素体の内部にて、積層方向に対称に並置されている。
しかし、このようなコモンモードチョークコイルにあっては、一次コイルと二次コイルとを積層方向に重ねて配置しているため、製造プロセス上の問題(コイルの位置ずれ、積みずれなど)、あるいは、構造上の問題(プリント配線板に搭載したとき、各コイルとプリント配線板のグランドとの結合量が異なる)により、対称性が崩れてしまう。一次コイルと二次コイルの対称性が崩れてしまうと、コモンモードノイズの除去能力が低下してしまう。
一方、従来のコモンモードチョークコイルでは、多くの場合、積層素体として磁性体が用いられているが、磁性体は比較的大きな周波数特性を持っているため、特に、高周波帯域におけるノーマルモード信号の損失が大きくなりやすい。また、一次コイルと二次コイルとの間で十分な結合値が得られていない場合も、ノーマルモード信号の損失が大きくなりやすい。
特開2003−068528号公報 特開2008−098625号公報
本発明の目的は、ノーマルモード信号の損失が少なく、高周波帯域におけるコモンモードノイズの除去能力の高いコモンモードチョークコイル及び高周波電子機器を提供することにある。
本発明の第1の形態であるコモンモードチョークコイルは、
一次コイルと二次コイルとを備えたコモンモードチョークコイルにおいて、
前記一次コイルは、第1aコイルパターンと該第1aコイルパターンに直列に接続された第1bコイルパターンとを含み、
前記二次コイルは、第2aコイルパターンと該第2aコイルパターンに直列に接続された第2bコイルパターンとを含み、
前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、
前記第1bコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、前記一の面上であって、前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されていること、
を特徴とする。
本発明の第2の形態である高周波電子機器は、前記第1の形態であるコモンモードチョークコイルを備えたこと、を特徴とする。
前記コモンモードチョークコイルにおいて、第1aコイルパターン及び第2aコイルパターンは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、第1bコイルパターン及び第2bコイルパターンは、前記一の面上であって、第1aコイルパターン及び第2aコイルパターンに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されているため、対称性が崩れにくい。つまり、製造プロセスでコイルパターンが位置ずれや積層ずれを生じにくく、また、プリント配線板に搭載したときの各コイルとグランドとの結合量に差異を生じ難い。また、このような構成によって、一次コイルと二次コイルの結合度が高くなり、コモンモードでは大きなインダクタンス値が得られ、インピーダンスが高くなる。他方、ノーマルモードではインダクタンス値が小さく見えるため、インピーダンスが小さく見える。従って、ノーマルモード信号の損失が少なく、高周波帯域でのコモンモードノイズの除去能力が向上する。
本発明によれば、ノーマルモード信号の損失が少なく、高周波帯域におけるコモンモードノイズの除去能力の高いコモンモードチョークコイルを得ることができる。
一実施例であるコモンモードチョークコイルを示す等価回路図である。 前記コモンモードチョークコイルの積層構造を示す平面図であり、(A)は最下層、(B)は下から1層目を示す。 前記コモンモードチョークコイルの積層構造を示す平面図であり、(A)は下から2層目、(B)は下から3層目を示す。 前記コモンモードチョークコイルの積層構造を示す平面図であり、下から4層目(最上層)を示す。 前記コモンモードチョークコイルの製造プロセスの説明図であり、積層体の長辺方向中央部で断面としている。 前記コモンモードチョークコイルの積層構造を模式的に示す説明図である。 前記コモンモードチョークコイルで発生する線間容量を示す説明図である。 前記コモンモードチョークコイルの特性を示すグラフである。 前記コモンモードチョークコイルの特性を示すスミスチャート図である。
以下、本発明に係るコモンモードチョークコイル及び高周波電子機器の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部品、部分は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
一実施例であるコモンモードチョークコイル10は、等価回路として図1に示すように、互いに電磁界を介して結合した一次コイルL1と二次コイルL2とを備えている。一次コイルL1は、コイルパターンL1aと該コイルパターンL1aに直列に接続されたコイルパターンL1bとを含み、二次コイルL2は、コイルパターンL2aと該コイルパターンL2aに直列に接続されたコイルパターンL2bとを含んでいる。
コイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bは、図2(B)、図3(A),(B),図4に示すように、基材層15〜18の4層に渡ってそれぞれ設けられ、ビアホール導体によって層間接続してなる積層型コイルとして構成されている。詳しくは、コイルパターンL1a及びコイルパターンL2aは、各基材層15〜18の面上であって領域X1に平行線路として同軸でループ状に(平面バイファイラ的に)巻回されており、コイルパターンL1b及びコイルパターンL2bは、各基材層15〜18の面上であって領域X2に、コイルパターンL1a,L2aに隣接して平行線路として同軸でループ状に(平面バイファイラ的に)巻回されている。つまり、コイルパターンL1a,L2aの巻回軸は、積層方向に延在し、かつ、ほぼ重なっている。コイルパターンL1b,L2bの巻回軸は、積層方向に延在し、かつ、ほぼ重なっている。
層間の接続は、最上層のコイルパターンL1a,L2aの各端部21a,22aが第3層のコイルパターンL1a,L2aの各端部とビアホール導体31a,32aを介して接続され、最上層のコイルパターンL1b,L2bの各端部21b,22bが第3層のコイルパターンL1b,L2bの各端部とビアホール導体31b,32bを介して接続されている。さらに、第3層のコイルパターンL1a,L2aの各端部23a,24aが第2層のコイルパターンL1a,L2aの各端部とビアホール導体33a,34aを介して接続され、第3層のコイルパターンL1b,L2bの各端部23b,24bが第2層のコイルパターンL1b,L2bの各端部とビアホール導体33b,34bを介して接続されている。
さらに、第2層のコイルパターンL1a,L2aの各端部25a,26aが第1層のコイルパターンL1a,L2aの各端部とビアホール導体35a,36aを介して接続され、第2層のコイルパターンL1b,L2bの各端部25b,26bが第1層のコイルパターンL1b,L2bの各端部とビアホール導体35b,36bを介して接続されている。さらに、第1層のコイルパターンL1a,L2aの各端部27a,28aが最下層(基材層15の裏面側)のハイ側入力電極P1及びロー側入力電極P2とそれぞれビアホール導体37a,38aを介して接続され、第1層のコイルパターンL1b,L2bの各端部27b,28bが最下層(基材層15の裏面側)のハイ側出力電極P3及びロー側出力電極P4とそれぞれビアホール導体37b,38bを介して接続されている。電極P1,P2は平衡入力端子であり、電極P3,P4は平衡出力端子である。
そして、図4に示すように、最上層である基材層18上において、コイルパターンL1aとコイルパターンL1bとは直列に接続されており、コイルパターンL2aとコイルパターンL2bとは直列に接続されている。また、各基材層15〜18上に形成されたコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bは、上下に隣接する基材層上に形成されたコイルパターンと平面視で重ならないように配置されている。
領域X1に形成されたコイルパターンL1a及びコイルパターンL2aからなるループパターンと、領域X2に形成されたコイルパターンL1b及びコイルパターンL2bからなるループパターンとは、基材層15〜18を長辺方向に仕切るラインaを中心としてほぼ線対称にパターニングされている。
また、第1層である基材層15上には、複数対の放電電極41a,41b,42a,42bにて構成される放電ギャップE1〜E4を含む静電気保護回路が形成されている。放電ギャップE1〜E4のギャップは約5μmである。この静電気保護回路は、図2(B)に示されているように、平面視で、コイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bを取り囲むように配置されており、かつ、ビアホール導体39を介してグランド電極GND1,GND2(図2(A)参照)に接続されている。
ここで、一次コイルL1及び二次コイルL2を積層型コイルとして構成する製造プロセスについて図5を参照して説明する。基材層15〜18は誘電体からなり、通過特性の点で誘電率εが3〜10程度の低誘電率の材料が、コイルL1,L2の線間容量が小さくなる点で好ましい。なお、基材層15〜18は、磁性体であってもよく、この場合、低損失な材料、例えば、六方晶系のフェライトを用いることが好ましい。マンガン系フェライトを樹脂に混入したものであってもよい。
まず、シリコン基板11上に、第4層目となるコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bを例えばCuを素材として薄膜プロセスによって形成する。即ち、めっき、蒸着、スパッタなどで金属膜を形成し、該金属膜をフォトリソグラフィ法によって所定の形状にパターニングする。その上に、エポキシ樹脂を塗布して基材層18を形成する。この基材層18にはビアホール導体31a,32a,31b,32bを充填するためのビアホールが形成される。
さらに、基材層18上に第3層目となるコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bをCuを素材として薄膜プロセスによって形成する。その上に、エポキシ樹脂を塗布して基材層17を形成する。この基材層17にはビアホール導体33a,34a,33b,34bを充填するためのビアホールが形成される。さらに、基材層17上に第2層目となるコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bをCuを素材として薄膜プロセスによって形成する。その上に、エポキシ樹脂を塗布して基材層16を形成する。この基材層16にはビアホール導体35a,36a,35b,36bを充填するためのビアホールが形成される。
さらに、基材層16上に第1層目となるコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bをCuを素材として薄膜プロセスによって形成する。同時に、基材層16上には放電電極41a,41b,42a,42bを薄膜プロセスによって形成する。その上に、エポキシ樹脂を塗布して基材層15を形成する。この基材層15にはビアホール導体37a,38a,37b,38b,39を充填するためのビアホールが形成される。さらに、基材層15上に入力電極P1,P2、出力電極P3,P4及びグランド電極GND1,GND2を薄膜プロセスによって形成する。
エポキシ樹脂で形成される基材層15〜18の厚みは10μmであり、Cuで形成されるコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2b、電極P1〜P4,GND1,GND2、放電電極41a,41b,42a,42bの厚みは4μmである。但し、素材の種類や厚みはこれらに限定するものではない。
前記コモンモードチョークコイル10において、コイルパターンL1a,L2aは、各基材層15〜18上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、コイルパターンL1b,L2bは、各基材層15〜18上であって、コイルパターンL1a,L2aに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されているため、対称性が崩れにくい。つまり、製造プロセスでコイルパターンが位置ずれや積層ずれを生じにくく、また、プリント配線板に搭載したときの各コイルL1,L2とグランドとの結合量に差異を生じ難い。このような構成によって、一次コイルL1と二次コイルL2の結合度が高くなり、コモンモードでは大きなインダクタンス値が得られ、インピーダンスが高くなる。他方、ノーマルモードではインダクタンス値が小さく見えるため、インピーダンスが小さく見える。従って、ノーマルモード信号の損失が少なく、高周波帯域でのコモンモードノイズの除去能力が向上する。
特性のデータは図8及び図9に示すとおりである。図8において、曲線Aはノーマルモード信号の通過特性を示し、その通過特性は3GHzに至るまで(及びそれ以上の5GHz辺りまで)減衰することなく延びている。曲線Bはノーマルモード信号の反射特性を示し、曲線Cはコモンモードノイズの通過(減衰)特性を示し、曲線Dはノーマルモード信号に重畳したコモンモードノイズの通過特性を示す。これらの特性データから明らかなように、コモンモードチョークコイル10は、100MHzから3GHzの高周波帯域において良好な特性を示している。
また、コモンモード信号のインピーダンス特性は図9の曲線Aに示すとおりであり、ノーマルモード信号のインピーダンス特性は図9の曲線Bに示すとおりであり、コモンモードノイズのインピーダンス特性は図9の曲線Cに示すとおりである。曲線B,Cはほとんど重なっている。図9から明らかなように、広い高周波帯域にて、ノーマルモード信号の入力インピーダンスと出力インピーダンスとが一定になり、かつ、伝送ラインの特性インピーダンスと整合させることができる。
積層型コイルにあっては、各層でのコイルパターンの間に生じる浮遊容量によって並列共振回路が形成され、通過特性に悪影響を与えることがある。即ち、図8に示すノーマルモード信号の通過特性(曲線A)が高周波帯域でカットされてしまう。本実施例では、図7に示すように、上下に隣接する基材層上に形成されたコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bが平面視で重ならないように配置されている。それゆえ、コイルパターン間に生じる浮遊容量が小さくなり、通過帯域に共振点が生じるのを回避できる。また、一次コイルL1と二次コイルL2との間に分布的に容量が形成されるため、ノーマルモード信号の挿入損失特性(図8の曲線A参照)でのカットオフ周波数を高周波側に大きくシフトさせることができる。
ちなみに、図7において、コイルパターンの厚みは4μm、線幅は10μm、線間ギャップは20μm、上下層のギャップ(基材層の厚み)は10μmである。
また、放電電極41a,41b,42a,42bがコイルパターンL1a,L2a,L1b,L2bを取り囲むように配置されているため、コモンモードチョークコイル10の周囲に他の電子部品が配置されていたとしても、各コイルL1,L2のコイル値が変動しにくくなる。
前記コモンモードチョークコイル10は、差動伝送方式における平行線路に適用される。特に、USBやHDMIのような高速インターフェース用平衡線路(高速差動伝送ライン)を備える高周波電子機器において、コモンモードノイズを抑制するためのフィルタとして利用される。
(他の実施例)
なお、本発明に係るコモンモードチョークコイル及び高周波電子機器は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、一次コイルや二次コイルを構成するコイルパターンの細部や上下層間での接続形態などは任意である。
以上のように、本発明は、コモンモードチョークコイル及び高周波電子機器に有用であり、特に、ノーマルモード信号の損失が少なく、高周波帯域におけるコモンモードノイズの除去能力が高い点で優れている。
10…コモンモードチョークコイル
15〜18…基材層
41a,41b,42a,42b…放電電極
L1…一次コイル
L2…二次コイル
L1a,L2a,L1b,L2b…コイルパターン
本発明の第1の形態であるコモンモードチョークコイルは、
一次コイルと二次コイルとを備えたコモンモードチョークコイルにおいて、
前記一次コイルは、第1aコイルパターンと該第1aコイルパターンに直列に接続された第1bコイルパターンとを含み、
前記二次コイルは、第2aコイルパターンと該第2aコイルパターンに直列に接続された第2bコイルパターンとを含み、
前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、
前記第1bコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、前記一の面上であって、前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されており
前記一次コイルは、該一次コイルに電流が流れた際、第1aコイルパターンから発生する磁界の向きと第1bコイルパターンから発生する磁界の向きが同じ方向となるように、かつ、前記二次コイルは該二次コイルに電流が流れた際、第2aコイルパターンから発生する磁界の向きと第2bコイルパターンから発生する磁界の向きが同じ方向となるように配置されていること、
を特徴とする。
本発明の第1の形態であるコモンモードチョークコイルは、
一次コイルと二次コイルとを備えたコモンモードチョークコイルにおいて、
前記一次コイルは、第1aコイルパターンと該第1aコイルパターンに直列に接続された第1bコイルパターンとを含み、
前記二次コイルは、第2aコイルパターンと該第2aコイルパターンに直列に接続された第2bコイルパターンとを含み、
前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、
前記第1bコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、前記一の面上であって、前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されており、
前記第1aコイルパターン、前記第1bコイルパターン、前記第2aコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、複数の基材層にそれぞれ設けられたコイルパターンを層間接続してなる積層型コイルとして構成されており、
前記第1aコイルパターンと前記第1bコイルパターンとは、前記基材層の最上層で直列に接続されており、前記第2aコイルパターンと前記第2bコイルパターンとは、前記基材層の最上層で直列に接続されており、
前記一次コイル及び前記二次コイルのそれぞれの端部は前記基材層の最下層である実装面にのみ配置された入出力電極に接続されていること、
を特徴とする。

Claims (12)

  1. 一次コイルと二次コイルとを備えたコモンモードチョークコイルにおいて、
    前記一次コイルは、第1aコイルパターンと該第1aコイルパターンに直列に接続された第1bコイルパターンとを含み、
    前記二次コイルは、第2aコイルパターンと該第2aコイルパターンに直列に接続された第2bコイルパターンとを含み、
    前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンは、一の面上に平行線路として同軸でループ状に巻回されており、
    前記第1bコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、前記一の面上であって、前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンに隣接して平行線路として同軸でループ状に巻回されていること、
    を特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 前記第1aコイルパターン及び前記第2aコイルパターンからなる第1ループパターンと、前記第1bコイルパターン及び前記第2bコイルパターンからなる第2ループパターンとは、ほぼ線対称にパターニングされていること、を特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記第1aコイルパターン、前記第1bコイルパターン、前記第2aコイルパターン及び前記第2bコイルパターンは、複数の基材層にそれぞれ設けられたコイルパターンを層間接続してなる積層型コイルとして構成されていること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. 前記基材層は誘電体からなること、を特徴とする請求項3に記載のコモンモードチョークコイル。
  5. 前記基材層は誘電率εが3〜10の誘電体からなること、を特徴とする請求項3に記載のコモンモードチョークコイル。
  6. 前記第1aコイルパターンと前記第1bコイルパターンとは、前記基材層の最上層で直列に接続されており、前記第2aコイルパターンと前記第2bコイルパターンとは、前記基材層の最上層で直列に接続されていること、を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  7. 前記積層型コイルパターンの各基材層上に形成されたコイルパターンは、上下に隣接する基材層上に形成されたコイルパターンと平面視で重ならないように配置されていること、を特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  8. さらに、一対の放電電極を含む静電気保護回路を備えたこと、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  9. 前記静電気保護回路は、平面視で、前記一次コイル及び前記二次コイルを取り囲むように配置されていること、を特徴とする請求項8に記載のコモンモードチョークコイル。
  10. 前記静電気保護回路が薄膜プロセスによって形成されていること、を特徴とする請求項8又は請求項9に記載のコモンモードチョークコイル。
  11. 前記一次コイル及び前記二次コイルが薄膜プロセスによって形成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  12. 請求項1ないし請求項11に記載のコモンモードチョークコイルを備えたこと、を特徴とする高周波電子機器。
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