JPWO2013051328A1 - 圧電振動装置およびそれを用いた携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型化および強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置およびそれを用いた携帯端末を提供する。
【解決手段】 支持体11と、支持体11に振動可能に取り付けられた振動板12と、屈曲振動することが可能な振動素子14と、振動素子14の屈曲する表面である第1の表面と振動板12の一方主面との間に介在して、振動素子14の第1の表面と振動板12の一方主面とを接合する、変形可能な第1の接合部材13を少なくとも有している圧電振動装置およびそれを用いた携帯端末とする。薄型化および強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置および携帯端末を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電振動装置およびそれを用いた携帯端末に関するものである。
従来、板状の圧電バイモルフ素子と振動板とを間隔を開けて配置するとともに、圧電バイモルフ素子の長さ方向における一端を振動板に固定した圧電振動装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2006−238072号公報
しかしながら、上述した従来の圧電振動装置は、衝撃が加わったときにも圧電バイモルフ素子と振動板とが接触しないように、圧電バイモルフ素子と振動板との間に充分な間隔を開ける必要があるため、薄型化が困難であるという問題があった。また、振動板の一方主面に圧電素子の一方主面を固定して、圧電素子を伸縮振動させることによって、圧電素子と振動板との接合体を屈曲振動させる圧電振動装置も知られているが、そのような圧電振動装置では強い振動を得ることが難しいという問題があった。
本発明はこのような従来の技術における問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、薄型化および強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置およびそれを用いた携帯端末を提供することにある。
本発明の圧電振動装置は、支持体と、該支持体に振動可能に取り付けられた振動板と、屈曲振動することが可能な振動素子と、該振動素子の屈曲する表面である第1の表面と前記振動板の一方主面との間に介在して、前記振動素子の前記第1の表面と前記振動板の前記一方主面とを接合する、変形可能な第1の接合部材とを少なくとも有していることを特徴とするものである。
本発明の携帯端末は、電子回路と、ディスプレーと、前記圧電振動装置と、筐体とを少なくとも有しており、前記振動板が前記ディスプレーまたは前記ディスプレーの一部または前記ディスプレーのカバーであり、前記筐体に前記支持体が固定されているか、または前記筐体の少なくとも一部が前記支持体であることを特徴とするものである。
本発明の圧電振動装置によれば、薄型化および強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置を得ることができる。
本発明の携帯端末によれば、薄型化が可能な携帯端末を得ることができる。
本発明の実施の形態の例である圧電振動装置および携帯端末を模式的に示す斜視図である。 図1におけるA−A’線断面図である。 図1におけるB−B’線断面図である。 図2,図3における振動素子14を模式的に示す斜視図である。 (a)〜(d)は、振動素子14の構造を説明するための図である。 振動素子14の構造を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態の例の圧電振動装置における振動の状態を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例である圧電振動装置および携帯端末を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態の例の圧電振動装置の特性の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の圧電振動装置および携帯端末を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の例である圧電振動装置および携帯端末を模式的に示す斜視図である。図2は、図1におけるA−A’線断面図である。図3は、図1におけるB−B’線断面図である。
本例の圧電振動装置は、図1〜3に示すように、支持体11と、振動板12と、第1の接合部材13と、振動素子14と、第2の接合部材16とを備えている。また、本例の携帯端末は、圧電振動装置に加えて、ディスプレー18と、電子回路(図示せず)とを備えており、圧電振動装置の支持体11が携帯端末における筐体19として機能しており、圧電振動装置の振動板12が携帯端末におけるディスプレー18のカバーとして機能している。
支持体11は、1つの面が開口した箱状の形状を有している。支持体11は、剛性および弾性が大きい合成樹脂等の材料を好適に用いて形成することができる。そして、支持体11は、圧電振動装置において、振動板12を振動可能に支持する支持体として機能するとともに、携帯端末において筐体19として機能している。
振動板12は、薄板状の形状を有している。振動板12は、アクリル樹脂やガラス等の剛性および弾性が大きい材料を好適に用いて形成することができる。また、振動板12は、一方主面の周囲のみが第2の接合部材16を介して支持体11に固定されており、振動可能に支持体11に取り付けられている。振動板12の厚みは、例えば、0.4mm〜1.5mm程度に設定される。
第1の接合部材13は、フィルム状の形状を有している。また、第1の接合部材13は、振動板12よりも柔らかく変形しやすいもので形成されており、振動板12よりもヤング率,剛性率,体積弾性率等の弾性率や剛性が小さい。すなわち、第1の接合部材13は、変形可能であり、同じ力が加わったときに、振動板12よりも大きく変形する。また、第1の接合部材13は、振動板12の一方主面の一部に一方主面が全体的に固定されているとともに、他方主面に振動素子14の一方主面が全体的に固定されている。すなわち、第1の接合部材13を介して振動板12と振動素子14とが接合されている。なお、第1の接合部材13は、単一のものであっても、いくつかの部材からなる複合体であっても構わない。このような第1の接合部材13としては、例えば、弾性を有する接着剤である各種弾性接着剤等を好適に用いることができる。
また、第1の接合部材13として、粘弾性体である粘着材と不織布とで構成された基材、より詳細には、不織布に粘着材が含浸されて構成された基材、すなわち、不織布の繊維の間に粘着剤(粘弾性体)が入り込んだ構成を有する基材の両側に、粘着材で構成された粘着層が配置されたものを用いることが望ましい。そして、基材の厚み方向(基材の両側に配置された2層の粘着層の一方から他方へ向かう方向)の全体に渡って、少なくとも一部が粘着材(粘弾性体)で構成されていることが望ましい。すなわち、第1の接合部材13の厚み方向(振動素子14および振動板12の一方から他方へ向かう方向であり、基材の厚み方向に同じ)の全体に渡って、少なくとも一部が粘弾性体で構成されることが望ましい。これにより、振動板12,振動素子14の間に働く熱応力を緩和するとともに、振動素子14の振動を振動板12へ良好に伝達することができる。
すなわち、早い動きに対しては弾性が強くなり遅い動きに対しては粘性が強くなる粘弾性体の性質により、振動板12および振動素子14と第1の接合部材13との間に働く熱応力(温度変化によって熱膨張係数の異なる2つの物体の間に働く応力)を粘弾性体の変形により緩和できるとともに、非常に短い時間で変位方向が逆転する振動素子14の振動は、減衰させずに振動板12に伝達することができる。これにより、強い振動を発生させることが可能であるとともに破損しにくい圧電振動装置を得ることができる。第1の接合部材13の厚み方向の全体に渡って、少なくとも一部が粘弾性体で構成されていることにより、この効果を高めることができる。
また、振動素子14が単独で屈曲振動するものであることが重要である。これにより、振動素子14が伸縮振動する場合と比較して、不織布による振動の減衰を小さくすることができる。また、振動素子14および振動板12の厚みを等しく(実質的に等しく)して、振動素子14,振動板12および第1の接合部材13で構成される複合体の振動方向の中央部に第1の接合部材13が位置するようにするのが望ましい。これにより、第1の接合部材13による振動の減衰を低減することができる。さらに、2層の粘着層の厚みを等しくして、振動素子14,振動板12および第1の接合部材13で構成される複合体の振動方向の中央部に基材が位置するようにするのが望ましい。これにより、基材(それを構成する不織布)による振動の減衰を低減することができる。
振動素子14は、板状であり、第1の接合部材13の他方主面に一方主面が全体的に接合されている。また、振動素子14は、図4に示すように、積層体20と、表面電極31,32,33と、第1の接続電極41と、第2の接続電極42と、第3の接続電極(図示せず)とを有している。図4は、振動素子14を模式的に示す斜視図である。
積層体20は、分極された複数層の圧電体層24と、図5に示す複数の内部電極21,22,23とが、振動素子14の厚み方向に積層されて構成されている。すなわち、振動素子14は、積層体20の積層方向における一方の端面が、全体的に第1の接合部材13の他方主面に接合されている。すなわち、振動素子14は、積層体20の積層方向における一方の端面(一方主面)が、第1の接合部材13を介して振動板12の一方主面に全体的に接合されて固定されている。
図5の(a)〜(d)は、振動素子14が有する表面電極31,32,33および内部電極21,22,23を模式的に示す平面図である。積層体20の両主面の各々には、図5(a)に示すように、表面電極31,32,33が配置されている。また、積層体20の内部には、図5(b)に示す内部電極21と、図5(c)に示す内部電極22と、図5(d)に示す内部電極23とが、それぞれ複数配置されている。
内部電極21は、図5に示すように、積層体20の側面と間隔を開けて圧電体層24の略全面に渡って形成された矩形状の本体部21aの長さ方向の一方端に、一方端が積層体20の側面に露出した矩形状の引き出し部21bを接続した構造を有している。なお、引き出し部21bの一方端は、積層体20の長さ方向における一方端において積層体20の側面に露出している。
内部電極22は、図5に示すように、積層体20の側面と間隔を開けて圧電体層24の略全面に渡って形成された矩形状の本体部22aの長さ方向の一方端に、一方端が積層体20の側面に露出した矩形状の引き出し部22bを接続した構造を有している。なお、引き出し部22bの一方端は、積層体20の長さ方向における一方端において積層体20の側面に露出している。
内部電極23は、図5に示すように、圧電体層24の略全面に渡って形成された矩形状の形状を有している。また、内部電極23は、長さ方向の一方端のみが積層体20の側面に露出しており、他は、積層体20の側面と間隔を開けて形成されている。なお、内部電極23の一方端は、積層体20の長さ方向における他方端において積層体20の側面に露出している。なお、引き出し部21bと引き出し部22bとは、積層体20の厚み方向(積層方向)において重ならないように、積層体20の幅方向に間隔を開けて配置されている。
表面電極33は、図5に示すように、矩形状の形状を有している。また、表面電極33は、長さ方向の一方端のみが積層体20の側面に露出しており、他は、積層体20の側面と間隔を開けて形成されている。なお、表面電極33は、積層体20の長さ方向における80%以上の領域に渡って形成されている。また、表面電極33の一方端は、積層体20の長さ方向における他方端において積層体20の側面に露出している。
積層体20の長さ方向における一方端と、表面電極33の長さ方向における他方端との間には、積層体20の幅方向に間隔を開けて、表面電極31および表面電極32が配置されている。表面電極31および表面電極32は、矩形状であり、長さ方向の一方端が、積層体20の長さ方向の一方端において積層体20の側面に露出している。また、表面電極31および表面電極32は、長さ方向の他方端と表面電極33との間に間隔を有しているとともに、積層体20の幅方向において、積層体20の側面とも間隔を開けて配置されている。
また、積層体20は、積層方向において、内部電極21,22,23と圧電体層24とが交互に配置されている。図6は、振動素子14における表面電極33および内部電極21,22,23の配置と、表面電極33および内部電極21,22,23の間に配置された圧電体層24における分極方向を模式的に示す図である。図6に示すように、内部電極21または内部電極22と、表面電極33または内部電極23とが、積層体20の積層方向において交互に配置されている。また、積層体20の積層方向における一方側では、内部電極21と内部電極23または表面電極33とが交互に配置されており、積層体20の積層方向における他方側では、内部電極22と内部電極23または表面電極33とが交互に配置されている。すなわち、圧電振動素子14は、表面電極33および内部電極21,22,23からなる複数の電極層(扁平電極)と、複数の圧電体層24とが交互に積層された構成を有している。
複数の内部電極21は、積層体20の長さ方向の一方端部において、積層体20の側面に露出した引き出し部21bの端部同士が、第1の接続電極41によって相互に接続されている。さらに複数の内部電極21は、第1の接続電極41を介して、積層体20の両主面にそれぞれ配置された表面電極31に接続されている。
また、複数の内部電極22は、積層体20の長さ方向の一方端部において、積層体20の側面に露出した引き出し部22bの端部同士が、第2の接続電極42によって相互に接続されている。さらに複数の内部電極22は、第2の接続電極42を介して、積層体20の両主面にそれぞれ配置された表面電極32に接続されている。
そして、複数の内部電極23は、積層体20の長さ方向の他方端部において、積層体20の側面に露出した端部同士が、第3の接続電極(図示せず)によって相互に接続されている。さらに複数の内部電極23は、第3の接続電極(図示せず)を介して、積層体20の両主面にそれぞれ配置された表面電極33に接続されている。このようにして、表面電極31,32,33は、振動素子14における端子電極として機能している。表面電極31,32,33の全てが積層体20の両主面にそれぞれ配置されていることにより、圧電体層24の分極を行うときの電圧の印加および振動素子14を振動させるときの電圧の印加を、振動素子14(積層体20)のどちらか一方の主面のみで行うことができる。
また、内部電極21,22,23の間に配置された圧電体層24は、図6の矢印で示す向きに分極されている。例えば、表面電極33に対して、表面電極31の電位が高く、表面電極32の電位が低くなるように、表面電極31,32,33に直流電圧を加えることによって、このように分極することができる。そして、振動素子14を振動させるときには、表面電極31および表面電極32が同電位となり、表面電極33との間に電位差が生じるように、表面電極31,32,33に交流電圧を加える。これにより、振動素子14は、ある瞬間に加えられる電界の向きに対する分極の向きが、振動素子14の厚み方向における一方側半分と他方側半分とで逆転するようにされている。
すなわち、例えば、電気信号が加えられて、ある瞬間に、振動素子14の厚み方向における一方側半分が、振動素子14の長さ方向において伸びるときには、振動素子14の厚み方向における他方側半分が、振動素子14の長さ方向において縮むようにされている。これにより、振動素子14は、電気信号が加えられることによって、単独で屈曲振動することができる。このように、振動素子14は、バイモルフ構造を有する圧電体(圧電バイモルフ素子)で構成されている。
なお、振動素子14は、一方主面および他方主面が屈曲するように屈曲振動する。したがって、第1の接合部材13は、振動素子14の屈曲する表面である第1の表面(一方主面)と振動板12の一方主面との間に介在して、振動素子14の第1の表面と振動板12の一方主面とを接合している。すなわち、第1の接合部材13は、振動素子14の第1の表面を全体的に振動板12に固定している。なお、全体的に固定(接合)された状態とは、振動素子14の第1の表面(一方主面)の全面が固定(接合)された状態と、略全面が固定(接合)された状態とを含むものである。また、第1の接合部材13の厚みは、振動素子14の屈曲振動の振幅よりも大きくなるように設定されるとともに、厚くなりすぎて振動が減衰されすぎないように設定されており、例えば、0.1mm〜0.6mm程度に設定される。
積層体20は、例えば、略直方体状の形状とするのが望ましい。積層体20の長さは、例えば、18mm〜28mm程度が望ましく、22mm〜25mm程度が更に望ましい。積層体20の幅は、例えば、1mm〜6mm程度が望ましく、3mm〜4mm程度が更に望ましい。積層体20の厚みは、例えば、0.2mm〜1.0mm程度が望ましく、0.4mm〜0.8mm程度が更に望ましい。また、内部電極21の本体部21aおよび内部電極22の本体部22aの長さは、例えば、17mm〜25mm程度が望ましく、21mm〜24mm程度が更に望ましい。内部電極23の長さは、例えば、19mm〜27mm程度が望ましく、22mm〜24mm程度が更に望ましい。表面電極33の長さは、例えば、17mm〜23mm程度が望ましく、19mm〜21mm程度が更に望ましい。内部電極21の本体部21a,内部電極22の本体部22a,内部電極23および表面電極31の幅は、例えば、1mm〜5mm程度が望ましく、2mm〜4mm程度が更に望ましい。表面電極31および表面電極32の長さは、例えば、1mm〜3mmとするのが望ましい。表面電極31および表面電極32の幅は、例えば、0.5mm〜1.5mmとするのが望ましい。このような形状を有する積層体20を用いることにより、強い振動を発生することが可能な小型の振動素子14を得ることができる。
積層体20を構成する圧電体層24は、例えば、ジルコン酸鉛(PZ)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物等の非鉛系圧電体材料等を好適に用いて形成することができるが、他の圧電材料を用いても構わない。圧電体層24の1層の厚みは、低電圧で駆動させるために、例えば、0.01〜0.1mm程度に設定することが望ましい。また、大きな屈曲振動を得るために、200pm/V以上の圧電d31定数を有することが望ましい。振動素子14を構成する内部電極21,22,23は、例えば、銀や銀とパラジウムとの合金等の金属成分に加えて、セラミック成分やガラス成分を含有させたものを好適に用いて形成することができるが、他の既知の金属材料を用いて形成しても構わない。
このような振動素子14は、例えば次のような方法によって作製することができる。まず、圧電材料の粉末にバインダー、分散剤、可塑剤、溶剤を添加して掻き混ぜて、スラリーを作製し、得られたスラリーをシート状に成形し、グリーンシートを作製する。次に、グリーンシートに導体ペーストを印刷して内部電極21,22,23となる電極パターンを形成し、この電極パターンが形成されたグリーンシートを積層して、積層成形体を作製した後に、脱脂、焼成し、所定寸法にカットすることにより積層体を得る。次に、表面電極31,32,33ならびに第1の接続電極41,第2の接続電極42および第3の接続電極(図示せず)を形成するための導体ペーストを印刷し、所定の温度で焼付けた後に、表面電極31,32,33を通じて直流電圧を印加して圧電体層24の分極を行う。このようにして、振動素子14を得ることができる。
第2の接合部材16は、フィルム状の形状を有している。また、第2の接合部材16は、振動板12よりも柔らかく変形しやすいもので形成されており、振動板12よりもヤング率,剛性率,体積弾性率等の弾性率や剛性が小さい。すなわち、第2の接合部材16は、変形可能であり、同じ力が加わったときに、振動板12よりも大きく変形する。また、第2の接合部材16は、一方主面が全体的に振動板12の一方主面の周縁部に固定されているとともに、他方主面が全体的に支持体11(筐体19)に固定されている。すなわち、第2の接合部材16を介して振動板12と支持体11(筐体19)とが接合されている。なお、第2の接合部材16は、単一のものであっても、いくつかの部材からなる複合体であっても構わない。このような第2の接合部材16としては、例えば、第1の接合部材13と同様なものを好適に用いることができる。なお、第2の接合部材16の厚みは、厚くなりすぎて振動が減衰されすぎないように設定されており、例えば、0.1mm〜0.6mm程度に設定される。すなわち、第2の接合部材16は、支持体11(筐体19)に振動板12の振動を伝達可能に形成されている。
電子回路(図示せず)としては、例えば、ディスプレー18に表示させる画像情報や圧電振動装置によって伝達する音声情報を処理する回路や、通信回路等が例示できる。これらの回路の少なくとも1つであってもよいし、全ての回路が含まれていても構わない。また、他の機能を有する回路であってもよい。さらに、複数の電子回路を有していても構わない。
ディスプレー18は、画像情報を表示する機能を有する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレー,プラズマディスプレー,および有機ELディスプレー等の既知のディスプレーを好適に用いることができる。
図7(a)〜(c)は、本例の圧電振動装置における振動の状態を模式的に示す断面図である。なお、図7(a)〜(c)においては、第2の接合部材16,支持体11,ディスプレー18および電子回路の図示を省略している。
上述したように、本例の圧電振動装置は、振動素子14に電気信号が加えられることによって、単独で屈曲振動することが可能な板状の振動素子14の一方主面が、変形可能な第1の接合部材13を介して振動板12に接合されている。よって、電気信号が加えられて振動素子14が屈曲振動すると、第1の接合部材13は、自身が変形することによって振動素子14の振動を許容しつつ、振動素子14の振動を振動板12に伝達する。このようにして、本例の圧電振動装置は、電気信号を加えることによって、振動板12を強く振動させることができる。
例えば、図7(a)に示す状態では、振動素子14は、図中の上側に凸に撓んでおり、振動板12は、上に凸に撓んでいるものの、撓み量は振動素子14よりも小さくなっている。すなわち、振動素子14と振動板12との間隔が、中央部で小さく周辺部で大きくなるように、第1の接合部材13が変形している。
また、図7(c)に示す状態では、振動素子14は、図中の下側に凸に撓んでおり、振動板12は、下に凸に撓んでいるものの、撓み量は振動素子14よりも小さくなっている。すなわち、振動素子14と振動板12との間隔が、中央部で大きく周辺部で小さくなるように、第1の接合部材13が変形している。
このように、電気信号が加えられて、振動素子14と振動板12とが第1の接合部材13を介して対向する領域内の中央部と周辺部における振動素子14と振動板12との間の間隔の大小関係が周期的に逆転するように、振動素子14および振動板12が振動する。これにより、振動素子14の振動を妨げる程度が小さくなり、振動板12を強く振動させることができる。
すなわち、本例の圧電振動装置は、電気信号が加えられて、振動素子14が振動するとともに、第1の接合部材13の変形によって、振動板12の振動素子14が取り付けられた部分が、振動素子14よりも小さい振幅で振動する。すなわち、振動板12および振動素子14の第1の接合部材13を介して互いに対向する領域において、振動板12が振動素子14よりも小さい振幅で振動する。これにより、振動素子14の振動の妨げを低減し、振動板12を強く振動させることができる。また、振動板12が人体等の他のものに接触することによって、振動板12の振動が抑制された場合においても、振動素子14が大きく振動することが可能となり、振動素子14の振動を、振動板12を介して人体等の他のものに、減衰を小さくして伝達することができる。
なお、振動板12および振動素子14の振幅は、レーザドップラ振動計を用いて測定することができる。すなわち、振動板12の振動素子14に接続された側と反対側の表面にレーザドップラ振動計のレーザを照射することによって振動板12の振幅を測定することができる。また、振動素子14の振動板12に接続された側と反対側の表面にレーザドップラ振動計のレーザを照射することによって振動素子14の振幅を測定することができる。レーザドップラ振動計としては、例えば、株式会社小野測器製のLV−1710を使用することができる。そして、これにFETアナライザを接続して、パソコンの画面に表示される値を読み取ることによって振幅を知ることができる。FETアナライザとしては、例えば、株式会社小野測器製のDS−0290を使用することができる。 また、本例の圧電振動装置は、第1の接合部材13の厚みが振動素子14の屈曲振動の振幅よりも大きいことから、振動素子14の振動の妨げを小さくできるので、振動板12を強く振動させることができる圧電振動装置を得ることができる。なお、第1の接合部材13の厚みは、振動素子14が単独で振動するときの振幅よりも大きいことが望ましい。
さらに、本例の圧電振動装置において、第1の接合部材13は、振動板12よりも柔らかく変形しやすいもので形成されており、振動板12よりもヤング率,剛性率,体積弾性率等の弾性率や剛性が小さい。すなわち、第1の接合部材13は、変形可能であり、同じ力が加わったときに、振動板12よりも大きく変形する。これにより、振動素子14の振動の妨げを低減し、振動板12を強く振動させることができる。
なお、例えば、第1の接合部材13が固くて変形しにくい場合には、振動素子14と振動板12とが殆ど同じ振幅で振動することになるが、この場合、振動素子14の振動が大きく妨げられてしまう問題が生じる。この問題が生じる原因は明確に特定できていないが、次のように推測できる。すなわち、例えば、図7(c)に示すように、振動素子14が下に凸に変形する場合、振動素子14の厚み方向における上半分(振動板12側)は、長さ方向において収縮する。すると、振動素子14の厚み方向における上半分(振動板12側)に接合されている振動板12は、上に凸に変形しようとする。よって、振動素子14が曲がろうとする方向と振動板12が曲がろうとする方向とが逆になるため、これによって生じる応力によって、振動素子14の振動が妨げられてしまい、振動板12の振動も弱くなるのである。本例の圧電振動装置では、第1の接合部材13は、振動板12よりも柔らかく変形しやすいもので形成されているため、振動素子14の振動の妨げを低減し、振動板12を強く振動させることができる。
またさらに、本例の圧電振動装置は、振動を伝達可能な第2の接合部材16を介して振動板12が支持体11に固定されており、振動素子14の屈曲振動に伴って、振動板12と、支持体11とが共に振動する。これにより、振動板12の振幅を小さくすることができるとともに、振動する物体の質量を増加させることができ、振動エネルギーを大きくすることができる。よって、振動板12から生じる音響を小さくすることができるとともに、強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置を得ることができる。
本例の圧電振動装置は、電気信号が加えられることによって、単独で屈曲振動することが可能な板状の振動素子14の一方主面が、変形可能な第1の接合部材13を介して振動板12の一方主面に接合されている。この構成により、従来の圧電振動装置に比べて薄型化することが可能であるとともに、振動板12の一方主面のみに振動素子14が取り付けられているにも関わらず、強い振動を発生させることができる。
また、本例の携帯端末は、圧電振動装置に加えて、電子回路(図示せず)と、ディスプレー18と、電子回路等を収容する筐体19とを有している。また、振動板12がディスプレー18のカバーであり、筐体19が圧電振動装置の支持体11として機能している。このような構成を有する本例の携帯端末は、薄型化および強い振動を発生させることが可能な圧電振動装置を有しているので、薄型化および強い振動を発生させることが可能な携帯端末を得ることができる。また、ディスプレー18のカバーである振動板12の表側に振動素子14を取り付けることが不要であるため、外観の良い携帯端末を得ることができる。なお、ディスプレー18が、タッチパネルのような入力装置を有するものであっても良く、ディスプレー18のカバーが、タッチパネルのような入力装置を有するものであっても構わない。
さらに、本例の携帯端末は、振動板12または筐体19を直接または他の物を介して耳に接触させて、耳の軟骨に振動を伝えることによって音声情報を伝達する。すなわち、振動板12または筐体19を直接または間接的に耳に接触させて、耳の軟骨に振動を伝えることによって音声情報を伝達する。これにより、例えば、周囲が騒がしいときにおいても音声情報を伝達することが可能な携帯端末を得ることができる。なお、振動板12または筐体19と耳との間に介在する物は、例えば、携帯端末のカバーであっても良いし、ヘッドホンやイヤホンでも良い。振動を伝達可能な物であればどんなものでも構わない。
(変形例)
本発明は上述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
例えば、上述した実施の例においては、ディスプレー18のカバーが振動板12である例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ディスプレー18全体や、ディスプレー18の一部を振動板12として機能するようにしても構わない。
また、上述した実施の形態の例においては、携帯端末の筐体19そのものが圧電振動装置の支持体11として機能している例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、筐体19の一部が圧電振動装置の支持体11として機能するようにしてもよく、また、圧電振動装置の支持体11が筐体19に取り付けられている構成であっても構わない。
さらに、上述した実施の形態の例においては、振動素子14が圧電バイモルフ素子で構成されている例を示したが、これに限定されるものではなく、電気信号を加えられることによって単独で屈曲振動する機能を有しているものであれば良い。よって、例えば、電気信号が加えられることによって伸縮振動する圧電体に金属板を張り合わせたユニモルフ構造を有する振動素子であっても構わない。
図8は、本発明の変形例の圧電振動装置を模式的に示す斜視図である。図8に示す圧電振動装置においては、圧電体15aと金属板15bとが張り合わされて振動素子15が構成されている。圧電体15aは、前述した振動素子14と同様に圧電体層と電極層とが積層されて構成されているが、ある瞬間に加えられる電界の向きに対する分極の向きが全て等しくされている。よって、例えば、電気信号が加えられて長さ方向に伸縮振動する。このとき、圧電体15aに張り合わされた金属板15bは伸縮しないため、振動素子15は、電気信号が加えられることによって、単独で屈曲振動することができる。
また、例えば、図8に示す圧電振動装置の振動素子15において、金属板15bを分極されていない圧電体層に置き換えても構わない。このような、電気信号が加えられることによって伸縮振動する圧電体と伸縮振動しない圧電体層とを張り合わせたユニモルフ構造を有する振動素子15も、電気信号が加えられることによって、単独で屈曲振動することができる。
次に、本発明の圧電振動装置の具体例について説明する。図1〜3に示した本発明の実施の形態の第1の例の圧電振動装置の特性を測定した。
まず、携帯電話の液晶ディスプレーカバーの裏面の電磁レシーバーの位置に振動素子14を取り付けることにより、図1〜3に示した本発明の実施の形態の例の圧電振動装置を作製した。振動板12は、液晶ディスプレーカバーをそのまま使用し、筐体19(支持体11)およびディスプレー18も携帯電話の物をそのまま使用した。振動板12は、長さが95mmで、幅が48mmで、厚み0.5mmのアクリル樹脂であった。振動素子14は、長さ23.5mmで、幅が3.3mmで、厚みが0.5mmの直方体状とした。また、振動素子14は、厚みが30μm程度の圧電体層24と内部電極21,22,23とが交互に積層された構造とし、圧電体層24の総数は16層とした。圧電体層24は、Zrの一部をSbで置換したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で形成した。第1の接合部材13は、アクリル系粘着材が含浸された不織布からなる基材の両面にアクリル系粘着剤からなる粘着層が配置されて構成された厚みが0.16mmのものを使用し、振動素子14の一方主面の全面に貼り付けた。第2の接合部材16としては、発泡体からなる基材の両面にアクリル系粘着材が配置されて構成された厚み0.15mmのものを用いた。筐体19(支持体11)は合成樹脂製であった。
そして、作製した圧電振動装置の音圧の周波数特性を評価した。評価に際しては、振動板12上に同面積で厚み2mmのシリコンゴムを置き、シリコンゴムの上面における振動素子14の直上の位置にマイクを押しつけて設置した。そして、振動素子14に、実効値3.0Vの正弦波信号を入力し、マイクで検出される音圧を評価した。その評価結果を図9に示す。なお、図9のグラフにおいて、横軸は周波数を示し、縦軸は音圧を示す。図9に示すグラフによれば、広い周波数波において40dBを超える高い音圧が得られていることが判る。これにより本発明の有効性が確認できた。
11:支持体
12:振動板
13:第1の接合部材
14,15:振動素子
16:第2の接合部材
18:ディスプレー
19:筐体
本発明の圧電振動装置は、支持体と、該支持体に振動可能に取り付けられた振動板と、屈曲振動することが可能な振動素子と、該振動素子の屈曲する表面である第1の表面と前記振動板の一方主面との間に介在して、自身が変形することによって、前記振動板および 前記振動素子が互いに対向する領域において前記振動板が前記振動素子よりも小さい振幅 で振動するように前記振動素子の前記第1の表面と前記振動板の前記一方主面とを接合する第1の接合部材とを少なくとも有していることを特徴とするものである。
本発明の圧電振動装置は、支持体と、該支持体に振動可能に取り付けられた振動板と、屈曲振動することが可能な振動素子と、該振動素子の屈曲する表面である第1の表面と前記振動板の一方主面との間に介在して、自身が変形することによって、前記振動板および前記振動素子が互いに対向する領域において前記振動板が前記振動素子よりも小さい振幅で振動するように前記振動素子の前記第1の表面と前記振動板の前記一方主面とを接合する第1の接合部材とを少なくとも有しており、前記第1の接合部材の厚みが前記振動素子の屈曲振動の振幅よりも大きくされており、前記振動板を直接または他の物を介して耳に接触させて音声情報を伝達することを特徴とするものである。
本発明の圧電振動装置は、支持体と、該支持体に振動可能に取り付けられた振動板と、屈曲振動することが可能な振動素子と、該振動素子の屈曲する表面である第1の表面と前記振動板の一方主面との間に介在して、自身が変形することによって、前記振動板および前記振動素子が互いに対向する領域において前記振動板が前記振動素子よりも小さい振幅で振動するように前記振動素子の前記第1の表面と前記振動板の前記一方主面とを接合する第1の接合部材とを少なくとも有しており、前記第1の接合部材の厚みが前記振動素子の屈曲振動の振幅よりも大きくされており、前記振動素子の長さ方向において前記振動素子の直上がその周囲と比較して最も高く隆起するように、前記振動素子によって前記振動板が曲げられ、前記振動板を直接または他の物を介して耳に接触させて音声情報を伝達することを特徴とするものである。

Claims (6)

  1. 支持体と、
    該支持体に振動可能に取り付けられた振動板と、
    屈曲振動することが可能な振動素子と、
    該振動素子の屈曲する表面である第1の表面と前記振動板の一方主面との間に介在して、前記振動素子の前記第1の表面と前記振動板の前記一方主面とを接合する、変形可能な第1の接合部材とを少なくとも有していることを特徴とする圧電振動装置。
  2. 前記第1の接合部材の厚みが前記振動素子の屈曲振動の振幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動装置。
  3. 電気信号が加えられて、前記振動素子が振動するとともに、前記振動板の前記振動素子が取り付けられた部分が、前記振動素子よりも小さい振幅で振動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電振動装置。
  4. 振動を伝達可能な第2の接合部材を介して前記振動板が前記支持体に固定されており、前記振動素子の屈曲振動に伴って、前記振動板と、前記支持体とが共に振動することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の圧電振動装置。
  5. 電子回路と、ディスプレーと、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の圧電振動装置と、筐体とを少なくとも有しており、前記振動板が前記ディスプレーまたは前記ディスプレーの一部または前記ディスプレーのカバーであり、前記筐体に前記支持体が固定されているか、または前記筐体の少なくとも一部が前記支持体であることを特徴とする携帯端末。
  6. 前記振動板または前記筐体を直接または他の物を介して耳に接触させて音声情報を伝達することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
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