JPWO2013042226A1 - 無段変速機 - Google Patents
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Abstract
対向させて配置した第1及び第2の回転部材(10,20)と、放射状に複数配置して第1及び第2の回転部材(10,20)に挟持させた遊星ボール(50)と、各遊星ボール(50)を外周面上に配置したサンローラ(30)と、支持軸(51)の夫々の突出部を介して遊星ボール(50)を傾転自在に保持したキャリア(40)と、第1又は第2の回転部材(10,20)の内の少なくとも一方に設け、その回転部材に対して各遊星ボール(50)側への軸力を加えるトルクカム(70,80)と、を備え、トルクカム(70,80)は、回転部材側の第1カム部(71,81)と、第2カム部(72,82)と、これらの間に配置した複数のローラ(73,83)と、その間に配置され、各ローラ(73,83)を保持する保持器(74,84)と、保持器(74,84)と第2カム部(72,82)の径方向内側に設けたガイド部(75,85)と、備えること。
Description
本発明は、共通の第1回転中心軸を有する第1及び第2の回転要素と、その第1回転中心軸に対して放射状に複数配置した第2回転中心軸を有する転動部材と、を備え、第1回転要素と第2回転要素とに挟持された夫々の転動部材を傾転させることによって入出力間の変速比を無段階に変化させる無段変速機に関する。
従来、この種の無段変速機としては、所謂トラクション遊星ギヤ機構を備えたものが知られている。そして、そのトラクション遊星ギヤ機構には、第1及び第2の回転要素並びに各転動部材に加えて、各転動部材が外周面上に配置される第3回転要素と、支持軸を介して転動部材を傾転自在に保持する第4回転要素と、第1から第4の回転要素の回転中心となる変速機軸と、を備えたものがある。このトラクション遊星ギヤ機構では、各回転要素の内の何れか1つを変速機軸に対して固定する。この無段変速機は、その転動部材を傾転させることで入出力間の変速比を無段階に変化させる。更に、この無段変速機には、第1回転要素と第2回転要素の内の少なくとも一方を各転動部材に押し付けるトルクカムが用意されたものもある。そのトルクカムは、第1カム部材、第2カム部材、第1カム部材と第2カム部材とに挟まれた複数個のローラ及び各ローラを保持する保持器を備える。
例えば、下記の特許文献1には、この種の無段変速機について開示されている。この無段変速機においては、入力ディスク(第1回転要素)と入力軸とで軸線方向にて挟まれた位置にトルクカムが配設されている。その入力ディスクの径方向内側部分には、軸線方向で且つトルクカム側に向けて突出させた環状部が形成されている。この無段変速機においては、その環状部の外周面がトルクカムの保持器の内周面で覆われており、その環状部の外周面で保持器を案内する。また、下記の特許文献2には、この種の無段変速機において、トルクカムの保持器の径方向外側部分にリング(第1又は第2の回転要素)側に向けて突出させた環状部を形成し、その環状部の内周面でリングの外周面を覆ったものが開示されている。この無段変速機では、リングの外周面で保持器を案内する。
このように、従来の無段変速機においては、トルクカムの保持器を案内する環状部が保持器やディスク(リング)に対して径方向外側又は径方向内側に設けられている。しかしながら、その環状部を径方向外側に設けた場合には、無段変速機の径方向の体格が大きくなってしまう。一方、径方向内側に設けた場合には、無段変速機の径方向の体格の増大を抑えることはできるが、その環状部をディスク(リング)の径方向内側で且つ軸線方向にてディスク(リング)とトルクカムとの間に配置することによって、無段変速機の軸線方向長さを増大させてしまう又は転動部材の傾転角(つまり変速比)の振り幅を狭めてしまう虞がある。例えば、ディスク(リング)の径方向内側部分に環状部を設けた場合には、その環状部の厚さ分だけディスク(リング)の内径が小さくなるので、転動部材から突出させている支持軸がディスク(リング)と接触することを避ける為、転動部材の傾転角の振り幅を小さくして、変速比巾(最大変速比と最小変速比との間)を狭めなければならない可能性がある。故に、十分な変速比巾を確保する為には、例えば特許文献1の様に、ディスク(リング)を転動部材から離れる軸線方向へと延設し、その延設部の径方向内側部分に環状部を設ける必要があり、無段変速機の軸線方向長さの増大を招いてしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、体格の大型化を抑えつつ十分な変速比巾の確保が可能な無段変速機を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、回転中心となる変速機軸と、前記変速機軸上で対向させて配置した共通の第1回転中心軸を有する相対回転可能な第1及び第2の回転要素と、前記第1回転中心軸と平行な第2回転中心軸を有し、該第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置して前記第1及び第2の回転要素に挟持させた転動部材と、前記第2回転中心軸を有し、前記転動部材から両端を突出させた当該転動部材の支持軸と、前記第1回転中心軸に対して前記各転動部材を傾転させることで入出力間の変速比を変える変速装置と、前記各転動部材を外周面上に配置し、前記変速機軸並びに前記第1及び第2の回転要素に対する相対回転が可能な第3回転要素と、前記支持軸の夫々の突出部を介して前記転動部材を傾転自在に保持し、前記変速機軸及び前記第1から第3の回転要素に対する相対回転が可能な第4回転要素と、前記第1又は第2の回転要素の内の少なくとも一方に設け、該回転要素に対して前記各転動部材側への軸力を加えるトルクカムと、を備える。そして、前記トルクカムは、自らの配設対象となる回転要素側に設けた第1カム部と、該第1カム部に対して前記第1回転中心軸を中心とする相対回転が可能な第2カム部と、該第1カム部と当該第2カム部との間に配置した複数の回動部材と、前記第1カム部と前記第2カム部との間に配置され、該各回動部材を保持する保持器と、該保持器と前記第2カム部の径方向内側に設けたガイド部と、備えることを特徴としている。
ここで、前記ガイド部は、前記保持器の径方向内側部分から前記第2カム部に向けて延設し、その外周面が前記第2カム部の内周面で覆われるように形成した延設部であることが望ましい。
また、前記ガイド部は、前記第2カム部の径方向内側部分から前記保持器の径方向内側まで延設し、その外周面が前記保持器の内周面で覆われるように形成した延設部であることが望ましい。
本発明に係る無段変速機は、ガイド部を保持器の径方向内側に設けているので、径方向の体格の大型化を抑えることができる。更に、この無段変速機においては、そのガイド部を保持器と第2カム部の径方向内側に設けているので、傾転した支持軸のガイド部への接触を回避でき、そのガイド部が転動部材の傾転動作を妨げないので、軸線方向長さを増大させることなく、十分な変速比巾を確保することができる。従って、この無段変速機に依れば、そのようなガイド部を設けたとしても、径方向や軸線方向への体格の大型化を招かずに、十分な変速比巾を確保することができる。
以下に、本発明に係る無段変速機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る無段変速機の実施例を図1から図6に基づいて説明する。
本発明に係る無段変速機の実施例を図1から図6に基づいて説明する。
最初に、本実施例の無段変速機の一例について図1を用いて説明する。本実施例においては、トラクション遊星ギヤ機構(ボールプラネタリ式無段変速機構)を備えた無段変速機についての説明を行う。図1の符号1は、本実施例の無段変速機を示す。
この無段変速機1の主要部を成すトラクション遊星ギヤ機構は、共通の第1回転中心軸R1を有する相互間での相対回転が可能な第1から第4の回転要素10,20,30,40と、その第1回転中心軸R1を中心にして放射状に複数個配置され、その第1回転中心軸R1と後述する基準位置において平行な別の第2回転中心軸R2を各々有する転動部材50と、第1から第4の回転要素10,20,30,40の回転中心に配置した変速機軸としてのシャフト60と、を備える。この無段変速機1は、第2回転中心軸R2を第1回転中心軸R1に対して傾斜させ、転動部材50を傾転させることによって、入出力間の変速比γを変えるものである。以下においては、特に言及しない限り、その第1回転中心軸R1や第2回転中心軸R2に沿う方向を軸線方向と云い、その第1回転中心軸R1周りの方向を周方向と云う。また、その第1回転中心軸R1に直交する方向を径方向と云い、その中でも、内方に向けた側を径方向内側、外方に向けた側を径方向外側と云う。
この無段変速機1においては、対向させて配置した第1回転要素10と第2回転要素20とで夫々の転動部材50を挟持すると共に、その夫々の転動部材50を第3回転要素30の外周面上に配設し、第4回転要素40で夫々の転動部材50を傾転自在に保持する。そして、この無段変速機1においては、第1から第4の回転要素10,20,30,40の全てがシャフト60に対して相対回転可能なものもあれば、第1から第4の回転要素10,20,30,40の内の何れか1つをシャフト60に対して相対回転できぬ固定要素とするものもある。以下においては、固定要素を有する後者を例に挙げて説明する。そのシャフト60は、図示しない筐体や車体等における無段変速機1の固定部に固定したものであり、その固定部に対して相対回転させぬよう構成した円筒状又は円柱状の固定軸である。
この無段変速機1では、第1から第4の回転要素10,20,30,40の内の固定要素とならないものの間で各転動部材50を介したトルクの伝達を行う。従って、第1から第4の回転要素10,20,30,40は、固定要素とならないものの内の何れか1つがトルク(動力)の入力部となり、これとは別の1つがトルクの出力部となる。これが為、この無段変速機1においては、入力部となる何れかの回転要素と出力部となる何れかの回転要素との間の回転速度(回転数)の比が変速比γとなる。例えば、この無段変速機1は、車両の動力伝達経路上に配設される。その際には、その入力部がエンジンやモータ等の動力源側に連結され、その出力部が駆動輪側に連結される。この無段変速機1においては、入力部としての回転要素にトルクが入力された場合の各回転要素の回転動作を正駆動と云い、出力部としての回転要素に正駆動時とは逆方向のトルクが入力された場合の各回転要素の回転動作を逆駆動と云う。例えば、この無段変速機1は、先の車両の例示に従えば、加速等の様に動力源側からトルクが入力部たる回転要素に入力されて当該回転要素を回転させているときが正駆動となり、減速等の様に駆動輪側から出力部たる回転中の回転要素に正駆動時とは逆方向のトルクが入力されているときが逆駆動となる。
この無段変速機1は、第1及び第2の回転要素10,20の内の少なくとも一方を転動部材50に押し付けることによって、第1から第3の回転要素10,20,30と転動部材50との間に適切な接線力(トラクション力)を発生させる。また、この無段変速機1は、夫々の転動部材50を自身の第2回転中心軸R2と第1回転中心軸R1とを含む傾転平面上で傾転させることによって、入出力間の回転速度(回転数)の比を変える。
ここで、この無段変速機1においては、第1及び第2の回転要素10,20がトラクション遊星ギヤ機構で云うところのリングギヤの機能を為すものとなる。また、第3回転要素30と第4回転要素40は、各々トラクション遊星ギヤ機構におけるサンローラとキャリアとして機能する。また、転動部材50は、トラクション遊星ギヤ機構におけるボール型ピニオンとして機能する。以下、第1及び第2の回転要素10,20については、各々「第1及び第2の回転部材10,20」と云う。また、第3回転要素30については「サンローラ30」と云い、第4回転要素40については「キャリア40」と云う。転動部材50については、「遊星ボール50」と云う。以下の例示では、キャリア40を固定要素とし、シャフト60に固定する。
第1及び第2の回転部材10,20は、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材(ディスク)や円環部材(リング)であり、軸線方向で対向させて各遊星ボール50を挟み込むように配設する。この例示においては、双方とも円環部材とする。
この第1及び第2の回転部材10,20は、後で詳述する各遊星ボール50の径方向外側の外周曲面と接触する接触面を有している。その夫々の接触面は、例えば、遊星ボール50の外周曲面の曲率と同等の曲率の凹円弧面、その外周曲面の曲率とは異なる曲率の凹円弧面、凸円弧面又は平面等の形状を成している。ここでは、後述する基準位置の状態で第1回転中心軸R1から各遊星ボール50との接触点までの距離が同じ長さになるように夫々の接触面を形成して、第1及び第2の回転部材10,20の各遊星ボール50に対する夫々の接触角θが同じ角度になるようにしている。その接触角θとは、基準から各遊星ボール50との接触点までの角度のことである。ここでは、径方向を基準にしている。その夫々の接触面は、遊星ボール50の外周曲面に対して点接触又は面接触している。また、夫々の接触面は、第1及び第2の回転部材10,20から遊星ボール50に向けて軸線方向の力(押圧力)が加わった際に、その遊星ボール50に対して径方向内側で且つ斜め方向の力(法線力)が加わるように形成されている。
この例示においては、第1回転部材10を無段変速機1の正駆動時におけるトルク入力部として作用させ、第2回転部材20を無段変速機1の正駆動時におけるトルク出力部として作用させる。従って、その第1回転部材10には入力軸(第1回転軸)11が連結され、第2回転部材20には出力軸(第2回転軸)21が連結される。その入力軸11と出力軸21は、シャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。また、この入力軸11と出力軸21は、その相互間においても軸受B1やスラスト軸受TBを介して周方向の相対回転を行うことができる。
入力軸11は、筒状部11aと円盤部11bとを備え、無段変速機全体から観てトルク入力部としての第1回転部材10側に配置する。この入力軸11は、筒状部11aと円盤部11bとを有する一体成型されたものであってもよく、筒状部11aと円盤部11bとをボルト等の固定部材で接続したものであってもよい。
筒状部11aは、円筒状又は円柱状の回転軸12を径方向外側から覆い、且つ、この回転軸12に固定される円筒状のものであり、その中心軸を第1回転中心軸R1に一致させている。この例示では、筒状部11aの内周面と回転軸12の外周面との間にスプライン軸受が形成されており、筒状部11aと回転軸12とがスプライン嵌合によって固定される。その回転軸12とは、シャフト60の一端に同心上に配置された入力用の回転軸であり、軸受(例えばころ軸受やニードル軸受等)B1を介してシャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。従って、この例示の入力軸11は、筒状部11aが固定された回転軸12と軸受B1を介してシャフト60に対する周方向の相対回転を行うことになる。
円盤部11bは、筒状部11aの一端から径方向外側に向けて延設した円盤状のものであり、その中心軸を第1回転中心軸R1に一致させている。この円盤部11bは、その外径が第1回転部材10の外径と略同等の大きさになるよう成形する。
出力軸21は、第1筒状部21aと、円盤部21bと、第2筒状部21cと、を備える。この出力軸21は、第1筒状部21aと円盤部21bと第2筒状部21cとを有する一体成型されたものであってもよく、第1筒状部21aと円盤部21bと第2筒状部21cとをボルト等の固定部材で接続したものであってもよい。
第1筒状部21aは、第1及び第2の回転部材10,20を径方向外側から覆う円筒状のものであり、その中心軸を第1回転中心軸R1に一致させている。更に、この第1筒状部21aは、後述する軸力発生部70や入力軸11の円盤部11bについても径方向外側から覆うよう軸線方向に延設されている。
円盤部21bは、その第1筒状部21aの延設端部から径方向内側で且つ入力軸11の筒状部11aの外周面に向けて延設した円盤状のものであり、その中心軸を第1回転中心軸R1に一致させている。つまり、この円盤部21bは、入力軸11の円盤部11bに対して対向させて配置されている。
第2筒状部21cは、入力軸11の筒状部11aを径方向外側から覆った円筒状のものであり、その中心軸を第1回転中心軸R1に一致させて円盤部21bの内径側から軸線方向に延設されている。
この無段変速機1においては、第2筒状部21cの内周面と筒状部11aの外周面との間に軸受(例えばころ軸受やニードル軸受等)B2が配設されている。また、入力軸11と出力軸21の夫々の円盤部11b,21bの間には、スラスト軸受(ここではスラストころ軸受やスラストニードル軸受)TBが配設されている。従って、出力軸21は、その軸受B2やスラスト軸受TBを介して入力軸11に対する相対回転を行うことができる。
この無段変速機1においては、入力軸11と第1回転部材10との間及び出力軸21と第2回転部材20との間に、軸線方向に向けた軸力を発生させる軸力発生部70,80が夫々設けられている。その軸力は、第1回転部材10や第2回転部材20を各遊星ボール50に押し付ける為の押圧力になる。ここでは、その軸力発生部70,80としてトルクカムを利用する。トルクカムは、軸線方向にて対向する環状の第1及び第2のカム部材と、その第1及び第2のカム部材のカム面に挟まれた複数個の回動部材(ローラ)と、各ローラを保持する保持器と、を備える。第1及び第2のカム部材は、ローラの転動面に当接するカム面が形成された環状のカム部を有する。以下、軸力発生部70,80を各々「トルクカム70,80」と云う。
入力側のトルクカム70は、自らの配設対象となる回転要素側に設けた第1カム部71と、その回転要素側に対してトルクカム70を挟んで軸線方向で対向する側の部位に設けた第2カム部72と、を備える。この入力側のトルクカム70は、第1回転部材10と入力軸11における円盤部11bの径方向外側部分との間に配置する。従って、ここでは、その第1回転部材10側が自らの配設対象となる回転要素側となり、入力軸11側が当該回転要素側に対してトルクカム70を挟んで軸線方向で対向する側となる。このトルクカム70は、第1回転部材10に対して第1カム部材を一体になって回転するよう取り付けると共に、円盤部11bの径方向外側部分に対して第2カム部材を一体になって回転するよう取り付けてもよい。但し、この例示では、第1回転部材10と第1カム部材とを一体成形すると共に、円盤部11bの径方向外側部分と第2カム部材とを一体成形する。つまり、ここでは、図2や図3に示すように、第1回転部材10に第1カム部材の第1カム部71を形成すると共に、円盤部11bの径方向外側部分に第2カム部材の第2カム部72を形成する。この第1及び第2のカム部71,72の間に配置されたローラ73は、同様にその間に配置された環状の保持器74によって回転自在に保持される。このトルクカム70は、第1及び第2のカム部71,72とローラ73とが互いに係合しあうことで、第1回転部材10と入力軸11との間で軸力を発生させると共に回転トルクを伝達させ、これらを一体になって回転させる。
ここで、このトルクカム70には、その保持器74と入力軸11側の第2カム部72の径方向内側に、各ローラ73を保持器74と共に第2カム部72に沿って周方向へと案内するガイド部75を設ける。つまり、そのガイド部75は、保持器74の径方向内側で且つ当該保持器74と第2カム部72との間に渡る領域に設ける。本実施例のガイド部75は、保持器74の径方向内側部分から第2カム部72に向けて延設し、その外周面が第2カム部72の内周面で覆われるように形成した環状の延設部である。この例示では、ガイド部75の外周面を第2カム部72の内周面に当接させている。
出力側のトルクカム80についても、入力側と同様に構成する。この出力側のトルクカム80は、自らの配設対象となる回転要素側に設けた第1カム部81と、その回転要素側に対してトルクカム80を挟んで軸線方向で対向する側の部位に設けた第2カム部82と、を備える。このトルクカム80は、第2回転部材20と出力軸21との間に配置する。従って、ここでは、その第2回転部材20側が自らの配設対象となる回転要素側となり、出力軸21側が当該回転要素側に対してトルクカム80を挟んで軸線方向で対向する側となる。ここで、この出力側のトルクカム80は、環状部材22を介して出力軸21に連結される。その環状部材22は、出力軸21の第1筒状部21aの他端(上記の延設端部とは逆側の端部)に例えばボルト等の固定部材で接続する。この環状部材22は、第1筒状部21aよりも径方向内側に延設されている。トルクカム80は、その延設された環状部材22の径方向内側部分と第2回転部材20との間に配置する。このトルクカム80は、入力側と同様に、第2回転部材20に対して第1カム部材を一体になって回転するよう取り付けると共に、環状部材22の径方向内側部分に対して第2カム部材を一体になって回転するよう取り付けてもよい。また、このトルクカム80は、第2回転部材20と第1カム部材とを一体成形すると共に、環状部材22の径方向内側部分と第2カム部材とを一体成形してもよい。つまり、ここでは、図2に示すように、第2回転部材20に第1カム部材の第1カム部81を形成すると共に、環状部材22の径方向内側部分に第2カム部材の第2カム部82を形成してもよい。ここでは、入力側に合わせて後者を適用する。このトルクカム80においては、その第1及び第2のカム部81,82の間にローラ83を配置する。各ローラ83は、第1及び第2のカム部81,82の間に配置された環状の保持器84によって回転自在に保持される。このトルクカム80は、第1及び第2のカム部81,82とローラ83とが互いに係合しあうことで、第2回転部材20と出力軸21との間で軸力を発生させると共に回転トルクを伝達させ、これらを一体になって回転させる。
ここで、このトルクカム80にも、入力側と同様に、その保持器84と出力軸21側の第2カム部82の径方向内側に、各ローラ83を保持器84と共に第2カム部82に沿って周方向へと案内するガイド部85を設ける。つまり、そのガイド部85は、保持器84の径方向内側で且つ当該保持器84と出力軸21側の第2カム部82との間に渡る領域に設ける。本実施例のガイド部85は、保持器84の径方向内側部分から第2カム部82に向けて延設し、その外周面が第2カム部82の内周面で覆われるように形成した環状の延設部である。この例示では、ガイド部85の外周面を第2カム部82の内周面に当接させている。
このように、この無段変速機1においては、夫々のガイド部75,85を保持器74,84の径方向内側に設けている。従って、この無段変速機1は、図3に示すように、第1回転部材10や入力軸11の円盤部11bと出力軸21の第1筒状部21aとの間の隙間CL1を狭めることができる。更に、この無段変速機1は、第2回転部材20と出力軸21の第1筒状部21aとの間の隙間CL2についても狭めることができる。故に、この無段変速機1は、ガイド部75,85を設けながらも、径方向の体格の大型化を抑えることができる。
更に、この無段変速機1においては、そのガイド部75を保持器74と入力軸11側の第2カム部72の径方向内側に設け、且つ、そのガイド部85を保持器84と出力軸21側の第2カム部82の径方向内側に設けている。つまり、この無段変速機1では、第1回転部材10と第2回転部材20よりも軸線方向で外側(遊星ボール50から離れる方向)に各ガイド部75,85を配置している。従って、この無段変速機1においては、図3に示すように、傾転した下記の支持軸51のガイド部75,85への接触を回避でき、その支持軸51とガイド部75,85との間に隙間CL3を確保することができる。故に、この無段変速機1は、ガイド部75,85が遊星ボール50の傾転動作を妨げないので、軸線方向長さを増大させることなく、十分な変速比巾を確保することができる。
尚、この無段変速機1においては、第1回転部材10をトルク入力部とし、且つ、第2回転部材20をトルク出力部とすることも可能であり、その場合、入力軸11として設けているものを出力軸として利用し、出力軸21として設けているものを入力軸として利用する。また、サンローラ30やキャリア40をトルク入力部やトルク出力部として用いる場合には、サンローラ30やキャリア40に対して別途構成した入力軸や出力軸を連結する。
サンローラ30は、シャフト60と同心上に配置され、このシャフト60に対する周方向への相対回転を行う。このサンローラ30の外周面には、複数個の遊星ボール50が放射状に略等間隔で配置される。従って、このサンローラ30においては、その外周面が遊星ボール50の自転の際の転動面となる。このサンローラ30は、自らの回転動作によって夫々の遊星ボール50を転動(自転)させることもできれば、夫々の遊星ボール50の転動動作(自転動作)に伴って回転することもできる。
この例示では、サンローラ30を第1分割構造体31と第2分割構造体32の2分割構造にしており、第1分割構造体31と第2分割構造体32の夫々が各遊星ボール50との接点を有している。その理由は、サンローラ30と遊星ボール50との間のスピン損失を低減させ、動力伝達効率の低下を抑えることができるからである。その夫々の接点は、各遊星ボール50の重心からの距離が同一で、且つ、第1回転中心軸R1からの距離も同一となる位置に存在している。
第1分割構造体31は、ラジアル軸受RB1,RB2を介してシャフト60に取り付けられる第1環状部材31aと、各遊星ボール50との一方の接点を有する第2環状部材31bと、を備える。その第1環状部材31aと第2環状部材31bとは、例えばボルト等の固定部材で接続され、一体になってシャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。第1環状部材31aは、第2環状部材31bよりも軸線方向に長く、その外周面上に例えばアンギュラ軸受ABを介して第2環状部材31bを配置する。これにより、この無段変速機1においては、第2環状部材31bが第1環状部材31aに対して周方向に相対回転することができ、且つ、そのアンギュラ軸受ABがスラスト荷重を吸収して、サンローラ30と遊星ボール50との間の損失エネルギが小さくなるので、動力伝達効率の低下を抑えることができる。
遊星ボール50は、サンローラ30の外周面上を転がる転動部材である。この遊星ボール50は、完全な球状体であることが好ましいが、少なくとも転動方向にて球形を成すもの、例えばラグビーボールの様な断面が楕円形状のものであってもよい。この遊星ボール50は、その中心を通って貫通させた支持軸51によって回転自在に支持する。例えば、遊星ボール50は、支持軸51の外周面との間に配設した軸受によって、第2回転中心軸R2を回転軸とした支持軸51に対する相対回転(つまり自転)ができるようにしている。この遊星ボール50は、支持軸51を中心にしてサンローラ30の外周面上を転動することができる。その支持軸51の両端は、遊星ボール50から突出させておく。
その支持軸51の基準となる位置は、図1に示すように、第2回転中心軸R2が第1回転中心軸R1と平行になる位置である。この支持軸51は、その基準位置で形成される自身の回転中心軸(第2回転中心軸R2)と第1回転中心軸R1とを含む傾転平面内において、基準位置とそこから傾斜させた位置との間を遊星ボール50と共に揺動(傾転)することができる。その傾転は、その傾転平面内で遊星ボール50の中心を支点にして行われる。
キャリア40は、夫々の遊星ボール50の傾転動作を妨げないように支持軸51の夫々の突出部を保持する。このキャリア40は、例えば、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた第1及び第2の円盤部41,42を有するものである。その第1及び第2の円盤部41,42は、互いに対向させ、その間にサンローラ30や遊星ボール50が配置できるよう間隔を空けて配置する。このキャリア40は、第1及び第2の円盤部41,42の内径側をシャフト60の外径側に固定し、そのシャフト60に対する周方向への相対回転や軸線方向への相対移動が行えないようにしている。
この無段変速機1には、夫々の遊星ボール50の傾転時に支持軸51を傾転方向へと案内する為のガイド部43,44が設けられている。この例示では、そのガイド部43,44をキャリア40に設ける。ガイド部43,44は、遊星ボール50から突出させた支持軸51を傾転方向に向けて案内する径方向のガイド溝やガイド孔であり、第1及び第2の円盤部41,42の夫々の対向する部分に遊星ボール50毎に形成する(図4)。つまり、全てのガイド部43,44は、軸線方向(例えば図1の矢印Aの方向)から観ると夫々に放射状を成している。
この無段変速機1においては、夫々の遊星ボール50の傾転角が基準位置、即ち0度のときに、第1回転部材10と第2回転部材20とが同一回転速度(同一回転数)で回転する。つまり、このときには、第2回転部材20に対する第1回転部材10の回転比(回転速度又は回転数の比)が1となり、変速比γが1になっている。例えば、第1及び第2の回転部材10,20の回転速度を各々「V1」、「V2」とすると、その回転比は、「V1/V2」になる。一方、夫々の遊星ボール50を基準位置から傾転させた際には、支持軸51の中心軸(第2回転中心軸R2)から第1回転部材10との接触点までの距離が変化すると共に、支持軸51の中心軸から第2回転部材20との接触点までの距離が変化する。これが為、第1回転部材10又は第2回転部材20の内の何れか一方が基準位置のときよりも高速で回転し、他方が低速で回転するようになる。例えば第2回転部材20は、遊星ボール50を一方へと傾転させたときに第1回転部材10よりも低回転になり(減速)、他方へと傾転させたときに第1回転部材10よりも高回転になる(増速)。従って、この無段変速機1においては、その傾転角を変えることによって、第2回転部材20に対する第1回転部材10の回転比(変速比γ)を無段階に変化させることができる。尚、ここでの増速時(γ<1)には、図1における上側の遊星ボール50を紙面反時計回り方向に傾転させ且つ下側の遊星ボール50を紙面時計回り方向に傾転させる。また、減速時(γ>1)には、図1における上側の遊星ボール50を紙面時計回り方向に傾転させ且つ下側の遊星ボール50を紙面反時計回り方向に傾転させる。
この無段変速機1には、その変速比γを変える変速装置が設けられている。変速比γは遊星ボール50の傾転角の変化に伴い変わるので、その変速装置としては、夫々の遊星ボール50を傾転させる傾転装置を用いる。ここでは、この変速装置が円盤状のアイリスプレート(傾転要素)90を備えている。
そのアイリスプレート90は、例えば径方向内側の軸受を介してシャフト60に取り付けられており、そのシャフト60に対して第1回転中心軸R1を中心とする相対回転を行える。その相対回転には、図示しないモータ等のアクチュエータ(駆動部)を用いる。この駆動部の駆動力は、図5に示すウォームギヤ91を介してアイリスプレート90の外周部分に伝えられる。
このアイリスプレート90は、夫々の遊星ボール50の入力側(第1回転部材10との接触部側)又は出力側(第2回転部材20との接触部側)で且つキャリア40の外側又は内側に配置する。この例示では、出力側で且つキャリア40の内側、つまりサンローラ30及び各遊星ボール50と第2円盤部42との間に配置している。このアイリスプレート90には、支持軸51の一方の突出部が挿入される絞り孔(アイリス孔)92を形成する。その絞り孔92は、径方向内側の端部が起点の径方向を基準線Lと仮定する場合、径方向内側から径方向外側に向かうにつれて基準線Lから周方向に離れていく弧状になっている(図5)。尚、その図5は、図1の矢印Aの方向から観た図である。
支持軸51の一方の突出部は、アイリスプレート90が図5の紙面時計回り方向に回転することで、絞り孔92に沿ってアイリスプレート90の中心側に移動する。その際、支持軸51の夫々の突出部がキャリア40のガイド溝43,44に挿入されているので、絞り孔92に挿入されている一方の突出部は、径方向内側に移動する。また、その一方の突出部は、アイリスプレート90が図5の紙面反時計回り方向に回転することで、絞り孔92に沿ってアイリスプレート90の外周側に移動する。その際、この一方の突出部は、ガイド溝43,44の作用によって径方向外側に移動する。このように、支持軸51は、ガイド溝43,44と絞り孔92によって径方向に移動できる。従って、遊星ボール50は、上述した傾転動作が可能になる。
以上示したように、本実施例の無段変速機1は、ガイド部75を保持器74と入力軸11側の第2カム部72の径方向内側に配置し、且つ、そのガイド部85を保持器84と出力軸21側の第2カム部82の径方向内側に配置している。これが為、この無段変速機1は、そのようなガイド部75,85を設けたとしても、径方向や軸線方向への体格の大型化を招かずに、十分な変速比巾を確保することができる。
ところで、本実施例では環状のガイド部75,85を示したが、ガイド部75,85は、例えば、保持器74,84の径方向内側部分から第2カム部72,82に向けて延設し、その外周面が第2カム部72,82の内周面で覆われるように形成した複数の弧状の延設部であってもよい。この場合、夫々の弧状のガイド部75,85は、その外径や内径を同じ大きさのものにする。また、その弧状の延設部については、略等間隔で且つ第1回転中心軸R1を中心にした放射状に配置することが望ましい。
また、本実施例では、保持器74の径方向内側部分から第2カム部72に向けて延設し、その外周面が第2カム部72の内周面で覆われるように形成したガイド部75と、保持器84の径方向内側部分から第2カム部82に向けて延設し、その外周面が第2カム部82の内周面で覆われるように形成したガイド部85と、を設けている。無段変速機1においては、そのガイド部75,85に替えて、図6に示すガイド部175,185を適用してもよく、そのガイド部75,85が適用された場合と同様の効果を得ることができる。
入力側のガイド部175は、第2カム部72の径方向内側部分から保持器74の径方向内側まで延設し、その外周面が保持器74の内周面で覆われるように形成した環状の延設部又は複数の弧状の延設部である。一方、出力側のガイド部185は、第2カム部82の径方向内側部分から保持器84の径方向内側まで延設し、その外周面が保持器84の内周面で覆われるように形成した環状の延設部又は複数の弧状の延設部である。尚、その弧状の延設部については、略等間隔で且つ第1回転中心軸R1を中心にした放射状に配置することが望ましい。
1 無段変速機
10 第1回転部材(第1回転要素)
11 入力軸
11a 筒状部
11b 円盤部
20 第2回転部材(第2回転要素)
21 出力軸
21a 第1筒状部
21b 円盤部
21c 第2筒状部
22 環状部材
30 サンローラ(第3回転要素)
40 キャリア(第4回転要素)
50 遊星ボール(転動部材)
51 支持軸
60 シャフト(変速機軸)
70,80 トルクカム(軸力発生部)
71,81 第1カム部
72,82 第2カム部
73,83 ローラ
74,84 保持器
75,85,175,185 ガイド部
90 アイリスプレート
R1 第1回転中心軸
R2 第2回転中心軸
10 第1回転部材(第1回転要素)
11 入力軸
11a 筒状部
11b 円盤部
20 第2回転部材(第2回転要素)
21 出力軸
21a 第1筒状部
21b 円盤部
21c 第2筒状部
22 環状部材
30 サンローラ(第3回転要素)
40 キャリア(第4回転要素)
50 遊星ボール(転動部材)
51 支持軸
60 シャフト(変速機軸)
70,80 トルクカム(軸力発生部)
71,81 第1カム部
72,82 第2カム部
73,83 ローラ
74,84 保持器
75,85,175,185 ガイド部
90 アイリスプレート
R1 第1回転中心軸
R2 第2回転中心軸
上記目的を達成する為、本発明は、回転中心となる変速機軸と、前記変速機軸上で対向させて配置した共通の第1回転中心軸を有する相対回転可能な第1及び第2の回転要素と、前記第1回転中心軸と平行な第2回転中心軸を有し、該第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置して前記第1及び第2の回転要素に挟持させた転動部材と、前記第2回転中心軸を有し、前記転動部材から両端を突出させた当該転動部材の支持軸と、前記第1回転中心軸に対して前記各転動部材を傾転させることで入出力間の変速比を変える変速装置と、前記各転動部材を外周面上に配置し、前記変速機軸並びに前記第1及び第2の回転要素に対する相対回転が可能な第3回転要素と、前記支持軸の夫々の突出部を介して前記転動部材を傾転自在に保持し、前記変速機軸及び前記第1から第3の回転要素に対する相対回転が可能な第4回転要素と、前記第1又は第2の回転要素の内の少なくとも一方に設け、該回転要素に対して前記各転動部材側への軸力を加えるトルクカムと、を備える。そして、前記トルクカムは、自らの配設対象となる回転要素側に設け、前記転動部材の傾転に伴い前記支持軸の端部が近づく内周面を有する第1カム部と、該第1カム部に対して前記第1回転中心軸を中心とする相対回転が可能な第2カム部と、該第1カム部と当該第2カム部との間に配置した複数の回動部材と、前記第1カム部と前記第2カム部との間に配置され、該各回動部材を保持する保持器と、該保持器と前記第2カム部の径方向内側に設けたガイド部と、備えることを特徴としている。
Claims (3)
- 回転中心となる変速機軸と、
前記変速機軸上で対向させて配置した共通の第1回転中心軸を有する相対回転可能な第1及び第2の回転要素と、
前記第1回転中心軸と平行な第2回転中心軸を有し、該第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置して前記第1及び第2の回転要素に挟持させた転動部材と、
前記第2回転中心軸を有し、前記転動部材から両端を突出させた当該転動部材の支持軸と、
前記第1回転中心軸に対して前記各転動部材を傾転させることで入出力間の変速比を変える変速装置と、
前記各転動部材を外周面上に配置し、前記変速機軸並びに前記第1及び第2の回転要素に対する相対回転が可能な第3回転要素と、
前記支持軸の夫々の突出部を介して前記転動部材を傾転自在に保持し、前記変速機軸及び前記第1から第3の回転要素に対する相対回転が可能な第4回転要素と、
前記第1又は第2の回転要素の内の少なくとも一方に設け、該回転要素に対して前記各転動部材側への軸力を加えるトルクカムと、
を備え、
前記トルクカムは、自らの配設対象となる回転要素側に設けた第1カム部と、該第1カム部に対して前記第1回転中心軸を中心とする相対回転が可能な第2カム部と、該第1カム部と当該第2カム部との間に配置した複数の回動部材と、前記第1カム部と前記第2カム部との間に配置され、該各回動部材を保持する保持器と、該保持器と前記第2カム部の径方向内側に設けたガイド部と、備えることを特徴とした無段変速機。 - 前記ガイド部は、前記保持器の径方向内側部分から前記第2カム部に向けて延設し、その外周面が前記第2カム部の内周面で覆われるように形成した延設部である請求項1記載の無段変速機。
- 前記ガイド部は、前記第2カム部の径方向内側部分から前記保持器の径方向内側まで延設し、その外周面が前記保持器の内周面で覆われるように形成した延設部である請求項1記載の無段変速機。
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