JPWO2013008390A1 - 誘導加熱調理器及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
そのような誘導加熱調理器は、設置形態によって流し台等の上面に置かれて使用される据置型と、流し台などの厨房家具の中にある設置空間にセットされるビルトイン(組込)型とに大別されるが、何れのタイプにおいても、上面のほぼ全体が耐熱ガラス板等から形成されたトッププレート(天板ともいう)で覆われ、その下方には、一つ又は複数個の誘導加熱源が配置されている。その誘導加熱源としては、同心上かつ略同一平面上に配置した径の異なる複数個の加熱コイルと、加熱コイル夫々に高周波電力を供給する高周波発生電力回路(インバーター回路ともいう)が使用されている(例えば特許文献1参照)。このような構成によれば、径の異なる複数の加熱コイルに対する高周波電力の出力制御を各々個別に行うことができるので、種々の加熱パターンを形成することができる。
また同様に被調理物に対流を発生させる目的で、トッププレートの下方に略同一平面に配置され、異なる円心を有する複数の円環状の加熱コイルを備えたものにおいて、その複数の加熱コイルのうち、半数以上、全部未満の前記加熱コイルに誘導加熱電力を供給する量を、残りの加熱コイルの誘導加熱電力よりも多く制御するようにしたものもある(例えば特許文献5参照)。
被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「茹でモード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記加熱コイルは、環状の主加熱コイルと、この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルとを有し、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「茹でモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知する前の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルを同時に駆動し、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知した以降の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で駆動することを特徴とするものである。この構成であるため、茹でモードにおいて鍋等の被加熱容器中にある、液体や野菜、肉等の具材等を含んだ液体の対流を促進し、鍋底部での焦げの発生抑止も可能となる。
被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「茹でモード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記加熱コイルは、環状の主加熱コイルと、この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルとを有し、
前記副加熱コイルは、主加熱コイルの外周縁と所定の電気的絶縁空間を保って対向し、かつその外周縁に沿うように全体が主加熱コイル側に湾曲し、その湾曲の合致率が60%以上を有した扁平形状であり、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「茹でモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知する前の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルとを同時に駆動し、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知した以降の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の時間間隔で駆動することを特徴とするものである。この構成によれば、茹でモードにおいて鍋等の被加熱容器中にある、液体や野菜、肉等の具材等を含んだ液体の対流を促進し、鍋底部での焦げの発生抑止も可能となる。しかも副加熱コイルは、主加熱コイルの外周縁と所定の電気的絶縁空間を保って対向し、かつその外周縁に沿うように全体が主加熱コイル側に湾曲し、その湾曲の合致率が60%以上を有した扁平形状であるので、主加熱コイルを中心としてそれを囲むように副加熱コイルによる加熱部分ができ、主加熱コイルと相俟って被加熱物を効率的に副加熱コイルで加熱することができる。
被加熱物を誘導加熱する環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルと副加熱コイルをそれぞれ駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「予熱モード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で誘導加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「予熱モード」で誘導加熱する場合、被加熱物の温度が第1の予熱温度であることを前記温度検出手段が検知する前の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の第1火力で同時に駆動し、前記被加熱物の温度が前記第1の予熱温度より高い第2の予熱温度を検知した以降の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で、かつ前記第1の火力より小さな第2の火力以下で駆動することを特徴とするものである。この構成であるため、1の予熱温度に至るまでは大きな火力で加熱することができるので、予熱時間を短縮でき、また予熱動作を自動化できる。さらに第2の温度に至り、第2の予熱温度以降の予熱工程においては、主加熱コイルと複数個の副加熱コイルを所定の時間間隔で交互に駆動し又は同時に所定の主副火力比で駆動することで、被加熱物の底面中心部から外周縁までの全体をより均一に加熱できる。
被加熱物を誘導加熱する環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルと副加熱コイルをそれぞれ駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「予熱モード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で誘導加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「予熱モード」で誘導加熱する場合、被加熱物の温度が第1の予熱温度であることを前記温度検出手段が検知する前の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の第1火力で同時に駆動し、前記被加熱物の温度が前記第1の予熱温度より高い第2の予熱温度を検知した以降の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で、かつ前記第1の火力より小さな第2の火力以下で駆動し、
前記温度検出手段が、第2の予熱温度検知以降の段階で被加熱物の温度が第1の予熱温度以下に低下したことを検知した場合、前記通電制御装置は第1の火力から第2の火力に復帰させ、主加熱コイルと副加熱コイルで高火力加熱を行って第2の予熱温度まで迅速に復帰させることを特徴とするものである。この構成であるため、1の予熱温度に至るまでは大きな火力で加熱することができるので、予熱時間を短縮でき、また予熱動作を自動化できる。さらに第2の温度に至り、第2の予熱温度以降の予熱工程においては、主加熱コイルと複数個の副加熱コイルを所定の時間間隔で交互に駆動し又は同時に所定の主副火力比で駆動することで、被加熱物の底面中心部から外周縁までの全体をより均一に加熱できる。さらに被加熱物の温度が、冷たい野菜や肉などの具材の投入によって急に温度低下した場合、前記通電制御装置が第2の火力から第1の火力に素早く復帰させ、主加熱コイルと副加熱コイルで高火力加熱を行うから、予熱モードを使用した場合も自動的に必要な火力が維持され、炒め物や揚げ物調理を上手に行うことができる。
図1〜図29は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器とそのプログラムを示すものであって、ビルトイン(組込)型の誘導加熱調理器の例を示している。なお、各図において同じ部分又は相当する部分には同じ符号を付している。
加熱手段D(後述する第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R等を含む加熱源をいう)の「動作条件」とは、加熱するための電気的、物理的な条件を言い、通電時間、通電量(火力)、加熱温度、通電パターン(連続通電、断続通電等)等を総称したものである。つまり加熱手段Dの通電条件をいうものである。
100は、前記表示手段Gの表示画面であって、例えば液晶表示画面であり、左右中心線CL1を跨ぐように本体部Aの左右中心部に配置されている。
本体部Aの外郭を形成する金属製薄板から形成された本体ケース2の上部は、内側寸法で横幅W3が540mm(又は550mm)、奥行DP2が402mmの箱形に設計されている。この本体ケースの内部に前記第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R及び輻射式中央電気加熱部7がそれぞれ設置されている。第1、第2の誘導加熱部6L、6Rは、円板状に巻かれた加熱コイル6LC、6RCをそれぞれ備えている。
またこの主加熱コイルMCは、渦巻状に0.1mm〜0.3mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、中心点X1を基点として外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。主加熱コイルMCの直径(最大外径寸法)は約180mm〜200mm程度であり(以下の説明では、180mmとして統一する)、半径R1はその半分の90mmである。この実施の形態1では例えば、定格最大消費電力(最大火力)2000Wの能力を備えている。主加熱コイルは図5と図6(B)に示すように、内側の加熱コイル6LC1と、これに直列接続された外側の加熱コイル6LC2とから構成されている。図6(B)において、WL6Aは内側の加熱コイル6LC1のコイル幅(横幅)で約10mm、WL6Bは外側の加熱コイル6LC2のコイル幅(横幅)で約10mmである。DLAは主加熱コイルMCの外側の加熱コイル6LC2の外径で、前記半径R1の2倍であるから180mmである。DLBは主加熱コイルMCの外側の加熱コイル6LC2の外径で、90mmである。
副加熱コイルSC1〜SC4は、それぞれの集合線が長円形に湾曲しながら伸びて電気的に一本の閉回路を構成している。また主加熱コイルMCの垂直方向寸法(高さ寸法、厚さともいう)と各副加熱コイルSC1〜SC4の垂直方向寸法は同じであり、しかもそれら上面と前記トッププレートの下面との対向間隔は同一寸法になるように水平に設置、固定されている。
内側の環状の加熱コイル6RC1の最大外形DRAは約100mmである。この加熱コイル6RCのコイル幅WR6Bは約30mm、内側コイルのコイル幅WR6Aは約10mmである。
この実施の形態1において、前記表示画面100は、全ての加熱源に共通で用いられるものであるため、統合表示手段とも呼ばれる。全ての加熱源とは、第1、第2の誘導加熱部6L、6Rと、輻射式中央電気加熱部7、更にはグリル庫(グリル加熱室)又はロースターと称される電気加熱手段を備えるものでは、当該電気加熱手段も含むものである。この実施の形態1の統合表示手段で使用されている表示画面100は、周知のドットマトリックス型液晶表示画面である。また高精細(320×240ピクセルの解像度を備えているQVGAや640×480ドット、16色の表示が可能なVGA相当)の画面を実現でき、文字を表示する場合でも多数の文字を表示することができる。液晶表示画面は1層だけではなく、表示情報を増やすために上下2層以上で表示するものを使用しても良い。また、単純マトリクス駆動方式を用いたSTN(Super Twisted Nematic)液晶によって構成しても良い。なお、この表示画面を通じて使用者が加熱動作の指令も行えるが、この点については後で説明する。
前記表示画面は、図示していないが、表示駆動回路で駆動される。その表示部駆動回路は前記通電制御回路200に接続されている。
なお、赤外線センサーはまだサーミスタ式に比較してコストが高いので、温度センサーを図5のように4個使用する場合、例えば1個の温度センサー31L5のみ赤外線式とし、他の3個はサーミスタ式にすればよい。
50は、第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R、輻射式中央電気加熱部7の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ(図示せず)の操作キーであり、使用者が押し下げると電源が入り、再度押すと電源が切れるという構造になっている。
被加熱物Nに加える火力を手動で設定できる。その場合、主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、120W〜3000Wまでの範囲で、次の16段階の中から使用者が1段階選定する。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の火力比(以下、「主副火力比」という)は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、かつ所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。
揚げ物油を入れた被加熱物N(天ぷら鍋等)を所定の温度まで加熱し(第1工程)、その後被加熱物Nの温度を所定範囲に維持するように、通電制御回路200が火力を自動的に調節(第2工程)する。
第1工程:所定の予熱温度(例えば180℃)まで急速に加熱する。その所定の予熱温度は、180℃、190℃、200℃、210℃、220℃、230℃及び240℃の7つの温度から1つを自由に使用者は設定できる。
主加熱コイル火力は2500W
第2工程:ここで揚げ物が実施され、天ぷらの具材等が投入される。最大30分間運転。この工程では、火力設定部による(任意の)火力設定は禁止される。30分経過後に自動的に加熱動作終了(延長指令も可能)。
主副火力比は、第1工程、第2工程とも所定範囲内になるように自動的に決定され、使用者が主加熱コイルと副加熱コイルの火力比を任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで自動的に変化する。
火力設定や変更を禁止して、予め決められた火力で(温度センサーからの検出温度信号を利用して)被加熱物Nを第1の予熱温度まで加熱する第1予熱工程を行い、第1の予熱工程終了後は(温度センサーからの検出温度信号を利用して)被加熱物Nを第2の予熱温度まで加熱する第2の予熱工程を行い、この後は第2の予熱温度から第1の予熱温度の範囲に維持する保温工程を行うことが特徴である。
第1の予熱工程:
第1予熱温度(第1の目標温度)は、200℃(デフォルト値である。この他、使用者が180℃〜240℃の中から、10℃間隔で任意に設定できる)。
主加熱コイル2000W(最大火力時)
副加熱コイル2000W(最大火力時)
第2予熱工程:
第2予熱温度(第2の目標温度)までの工程である。第2の予熱温度は、240℃(デフォルト値)である。この他、使用者が180℃〜240℃の中から、10℃間隔で任意に設定できるが、第1の予熱温度と同じ温度は設定できず、第1の予熱温度と常に10度以上の差を確保する必要がある。
主加熱コイル500W(最大火力時)
副加熱コイル500W(最大火力時)
保温工程:最大5分間。この間に(任意の)火力設定が行われない場合、5分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル300W〜100W(使用者には設定不可能)
副加熱コイル300W〜100W(使用者には設定不可能)
任意の火力設定を保温工程期間中した場合、高速加熱と同じになる。
任意の火力設定は、主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力が、120W〜3000Wまでの範囲で次の16段階の中から使用者が1段階を選定できる。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
保温工程は、後で詳しく述べるが、主加熱コイルMCと4つの副加熱コイルSC1〜SC4が、同時に通電され、あるいは一方だけが通電されるなど、色々な通電パターンとなるように、通電制御回路200によって制御される。その場合、主副火力比は、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は通電区間(所定の時間区分毎)に変化する。例えば1:4〜2:1まで。主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の火力の組み合わせに色々なパターンがあり、それらの総和電力の大きさ及び後述する「区間」(「期間」ともいう)によって主副火力比が色々変化する。
なお、保温工程では、使用者の指令に基づいて対流促進制御が開始される。この対流促進制御については後述する。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から通電制御回路200が沸騰状態と判定した際に、表示手段Gによって使用者にその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持することが特徴である。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が120W〜3000W(火力1〜火力9まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。
保温工程:最大2分間。2分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定不可能)
この期間中に、使用者が任意の火力を設定した場合、高速加熱と同じになる。火力も120W〜3000Wの範囲にある16段階の中から任意に一つ選択可能。
使用者が米飯と水を適当量入れた被加熱物Nとなる容器をセットし、その容器を所定の炊飯プログラム(吸水工程・加熱工程・沸騰工程・蒸らし工程などの一連のプログラム)に従って加熱し、自動で炊飯を行う。
吸水工程及び炊飯工程
主加熱コイル600W以下(使用者には設定不可能。工程の進行に応じて自動的に変化)
副加熱コイル700W以下(使用者には設定不可能。工程の進行に応じて自動的に変化)
蒸らし工程:5分間主コイル 加熱ゼロ(火力 0W)
保温工程:最大5分間。
主加熱コイル200W以下(使用者には設定・変更は不可能)
副加熱コイル200W以下(使用者には設定・変更は不可能)
加熱工程(沸騰まで):
被加熱物Nに加える火力を手動で設定できる。
主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、120W〜3000Wまでの範囲で次の16段階の中から使用者が1段階選定する。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
デフォルト値は3000W(使用者が火力を選択しない場合、3000Wで加熱開始)。
主副火力比は、所定の火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は通電区間(所定の時間区分毎)に変化する。例えば1:4〜2:1まで。主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の火力の組み合わせに色々なパターンがあり、それらの総和電力の大きさ及び後述する「区間」(「期間」ともいう)によって主副火力比が色々変化する。
沸騰以後:
水が沸騰(温度検出回路31の温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者にその旨を知らせる。
その後連続30分間(延長可能)、沸騰状態を維持するようにデフォルト値(例えば1500W)で自動的に加熱動作を継続するが、使用者が沸騰以後の火力を任意に選んでも良い。なお、この茹でモードには、例えば後述する加熱パターン10(図22)が適している。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者には表示手段Gによってその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持する。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が120W〜3000W(火力1〜火力9まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。
保温工程:最大10分間。10分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定・変更は不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定・変更は不可能)
表示手段Gに表示される調理メニューとしては、上記した「高速加熱モード」、「揚げ物モード」、「湯沸しモード」、「予熱モード」、「炊飯モード」、「茹でモード」、「湯沸し+保温モード」という7つである。以下の説明では「モード」という記述を省略し、例えば「湯沸しモード」は「湯沸し」、また「高速加熱モード」は「高速加熱」と記載する場合がある。
次に、本発明の特徴である焦げ付き抑制制御について説明する。なお、沸騰以降又は沸騰直前、例えば98℃まで被加熱物Nの温度が上昇したことを温度センサーが検知した場合、または調理開始からの経過時間から沸騰状態に近いと通電制御回路200が判定した場合等においては、それ以降において使用者の任意に指令した時期、例えば操作直後に、焦げ付き抑制制御が開始されるようにしておくことが望ましいが、特定の調理メニューの場合、沸騰状態になったら使用者が禁止したり、途中で加熱停止したりしない限り、自動的に焦げ付き抑制制御に移行するようにしても良い。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC1の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC1の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC1の火力は、200W程度の小さな火力とする。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC2の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC2の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC2の火力は、200W程度の小さな火力とする。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC3の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC3の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC3の火力は、200W程度の小さな火力とする。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC4の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC4の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC4の火力は、200W程度の小さな火力とする。
前記の通り、主加熱コイルMC→副加熱コイルSC1→副加熱コイルSC2→副加熱コイルSC3→副加熱コイルSC4の順に加熱をすることにより、加熱箇所が次々と移動することで、具材が冷める期間が設けられ、なべ底の温度をより均一に保つことができ、焦げ付きを防止することができる。
図10は、図9の加熱動作について、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜4に流れる電流のタイミングを示した説明図であり、加熱駆動される高周波電流が印加されている状態を「ON」、印加されていないOFF状態を「OFF」と表示している。この図10に示した通電形態を、以下「第1の通電パターン」と呼ぶ場合がある。
この図10で示す区間T1〜10は、それぞれ1〜60秒程度でよい。以後このように所定の間隔で主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4に流れる電流がON、OFFされる。なお、1〜60秒程度という意味は、区間T1〜T10を全て10秒間隔にし、次にまた区間T1〜T10の制御をする場合は、10秒と同じ時間にする場合、及び異なる時間にする場合、の2つのケースを意味する。後者のケースでは、例えば区間T1〜T10を全て15秒間隔にすることが考えられる。なお、区間T1とT2、また区間T3とT4の時間が異なっても良い。例えば区間T1は10秒間、T2は15秒間、T3は10秒間、T4は15秒間である。
図11に示すように4つの副加熱コイルSC1〜4を、2個の副加熱コイルSCL、SCRとして、主加熱コイル→副加熱コイルSCL→副加熱コイルSCRというような順番に加熱してもよい。
図12、図13に示すように4つの副加熱コイルSC1〜4を2組に分け、例えば、副加熱コイルSC1、SC2を第1の組、副加熱コイルSC3、SC4を第2組のように隣り合う副加熱コイルを1組にしてもよい。副加熱コイルが6つの場合は、第3の組もできる。これら1組ずつに専用のインバーター回路を設ければ、副コイルの総数に対して、それを駆動するインバーター回路の数を半分にすることができる。但し、2個の副加熱コイルを1つのインバーター回路で駆動する場合、その一方の副加熱コイルを駆動し、他方を駆動しないようにするためには、切り替え手段が必要になる。
図14、15に示すように4つの副加熱コイルSC1〜4を2組として、例えば、副加熱コイルSC1、SC4を1組、副加熱コイルSC3、SC2を1組のように向かい合う副加熱コイルを1組にしてもよい。副加熱コイルが4つを超える偶数個の場合、例えば6個の場合では、同様に3つの副加熱コイルを1組にし、残りの3つの副加熱コイルを他の1組にすることもできる。
次に、本発明の特徴である対流促進制御について説明する。対流促進制御は、大きく分けて3種類ある。なお、沸騰以降又は沸騰直前、例えば98℃(又は100℃)まで被加熱物Nの温度が上昇したことを温度センサーが検知した場合、または調理開始からの経過時間から沸騰状態に近いと通電制御回路200が判定した場合等においては、それ以降において使用者の任意に指令した時期、例えば操作直後に、対流促進制御が開始されるようにしておくことが望ましいが、特定の調理メニューの場合、沸騰状態になったら使用者が禁止したり、途中で加熱停止したりしない限り、自動的に対流促進制御に移行するようにしても良い。
この制御は、主加熱コイルMCの駆動しない期間中において、副加熱コイルSC1〜SC4全コイルによって被加熱物Nを加熱するものである。
この場合、被加熱物Nの発熱部は主加熱コイルMCの真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された、例えば煮物などの煮汁は主加熱コイルMCの真上の部分で加熱され、上昇気流が発生する。従って、この状態を継続すると、図3(B)に矢印YCに示したように、外側に向かって対流を発生させることができる。このことにより具材に煮汁がかかる。また、主加熱コイルMCの火力は、300W〜1500W程度の弱〜強火力とする。
図16は、加熱動作について、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜4に流れる電流のタイミングを示した説明図であり、加熱駆動される高周波電流が印加されている状態を「ON」、印加されていないOFF状態を「OFF」と表示している。
この図16で示す区間T1〜8は、1〜60秒程度でよい。以後このように所定の間隔で主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4に流れる電流がON、OFFされる。なお、1〜60秒程度という意味は、区間T1〜T10を全て10秒間隔にし、次にまた区間T1〜T10の制御をする場合は、10秒と同じ時間にする場合、及び異なる時間にする場合、の2つのケースを意味する。後者のケースでは、例えば区間T1〜T10を全て15秒間隔にすることが考えられる。なお、区間T1とT2、また区間T3とT4の時間が異なっても良い。例えば区間T1は10秒間、T2は15秒間、T3は10秒間、T4は15秒間である。
この制御は、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4を同時に加熱するが、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4の駆動電力に差をつけるものである。つまり、主加熱コイルMCに供給している誘導加熱電力より小さな電力を副加熱コイルSC1〜4それぞれに供給し、次に副加熱コイルSC1〜4それぞれに供給している誘導加熱電力を大きくし、この電力より小さな電力を主加熱コイルMCに供給し、これら動作を複数回繰り返すことを特徴とするものである。
図17(A)は、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4に同時に高周波電流を各インバーター回路MIV、SIV1〜4から供給され、加熱駆動されている状態を示す。この場合、それぞれに設定される火力の大きさを図18に示している。つまり火力の大きさを、「主加熱コイルMC火力>副加熱コイルSC1、SC2、SC3、SC4の個々の火力」、となるように設定した場合について説明する。
このように、主加熱コイルMCに設定される火力の大きさを、副加熱コイルSC1〜4それぞれの火力より大きい火力を設定した場合、2つ以上の副加熱コイルが同時に駆動された場合では、副加熱コイル側の火力総和は、主加熱コイルMCの火力よりも大きくなる。
この加熱パターンの場合、被加熱物Nの発熱部は主加熱コイルMCの真上の部分と副加熱コイルSC1〜4の真上とそれぞれの副加熱コイル間に亘る部分になる。このとき、主加熱コイルMCの方が火力が強いため、真上の部分で加熱され、YC1方向に上昇する流れが発生する。このまま、主加熱コイルMCのみで、うどんなどの麺類をゆでると外側YC1方向に対流が起き続け、吹き零れてしまう。しかし、同時に副加熱コイルSC1〜4に火力を入れることにより、内側へのYC2方向の対流を起こし、外側YC1方向への対流を少し抑制し、吹きこぼれを抑制することができる。
加熱コイルの火力配分を「主加熱コイルMC>副加熱コイルSC1〜SC4の火力の総和」その後、「主加熱コイルMC<副加熱コイルSC1〜SC4の火力の総和」となるように加熱してもよい。
この制御は、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4を同時に(比較的大きな火力で)加熱駆動するが、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4の駆動電力に差をつけ、温度検出回路31により所定の温度を検知した後、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4の駆動電力(総和火力)を下げるものである。
この制御は、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4を同時に加熱するが、温度検出回路31により所定の温度を検知した後、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4の駆動電力に差をつけるものである。
図19に示した比率は、各区間T1〜T7(T8以降を省略)において、第1の誘導加熱部6Lに投入される総和火力に対する、主加熱コイルMCと2つの扁平形状副加熱コイルSCL、SCRそれぞれの個別火力の割合である。例えば区間T1が総和火力2000Wの場合、主加熱コイルMCは80%なので、1600W。また2つの副加熱コイルSCL、SCRはそれぞれ10%ずつであるから200Wずつということである。つまり主副火力比は4:1である。
次に、第2の焦げ付き抑制制御について説明する。なお、沸騰以降又は沸騰直前、例えば98℃(又は100℃)まで被加熱物Nの温度が上昇したことを温度検出回路31が検知した場合、または調理開始からの経過時間から沸騰状態に近いと通電制御回路200が判定した場合等においては、それ以降において使用者の任意に指令した時期、例えば操作直後に、焦げ付き抑制制御が開始されるようにしておくことが望ましいが、特定の調理メニューの場合、沸騰状態になったら使用者が禁止したり、途中で加熱停止したりしない限り、自動的に焦げ付き抑制制御に移行するようにしても良い。
図1に示したように、円形の主加熱コイルMCと4つの扁平形状副加熱コイルSC1〜4から誘導加熱部を構成し、これら加熱コイルを駆動する場合、及び図11に示すように主加熱コイルMCを挟んで両側に配置された対称的形状の、2個の副加熱コイルSCL、SCRで構成する場合の何れでも良いが、図20では前者の構成を前提にして説明する。
図22は、各区間T1〜T11における実際のワット(W)数をそのまま示しており、区間T1では、主加熱コイルMCは800Wで、4つの副加熱コイルSC1〜SC4はそれぞれ175Wであるから、区間T1は総和火力が1500Wである。また区間T3も1500Wであり、以降の全ての区間T3〜T11においても総和火力は1500Wである。従って区間T1では、主副火力比は800W対700W(175W×4)であるから、8:7である。区間2では主副火力比は7:8と逆転する。
また各区間T1〜T11は、図22の下部に表示しているような時間であり、最初の区間T1だけが60秒と長いが、加熱を休止する区間T2は2秒、以後の加熱駆動区間T3、T5、T7、T9、T11は全て20秒、また加熱休止期間T4、T6等は全て2秒に統一されている。
図23〜図25において、表示画面100は、前記第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R及び輻射式中央電気加熱部7の少なくとも何れか1つを使用する場合に起動される。
図23は第1の誘導加熱部6Lにおいて調理メニューを選択する直前の状態を示す。
すなわち、前記各種入力キーE1A、E2A、E3A等の部分(区域)を構成する前記トッププレート21表面には、キーの入力機能を示す文字や図形などが印刷や刻印等で何ら表示されていないが、これらキーの下方の表示画面100には、それら入力キーの操作場面毎に、キーの入力機能を示す文字や図形を表示する構成になっている。
25は火力の大きさを棒グラフ状の図形で表示する火力表示図形であり、16段階の火力に合せて16本あるように表示される。26A、26Bは一対の火力調節キーであり、プラス記号のあるキー26Aは火力を増加させ、マイナス記号のあるキー26Bは火力を減らすためのものである。これらキー26A、26Bに1回触れると、その度に火力は1段階変更される。
図25において、63は時間延長キーであり、加熱調理開始後、いつでも操作可能であり、このキーにタッチすると図24に示したような、加熱時間を1分単位で表示する時間表示部28と、加熱時間の調節キー27A、27Bが表示画面100に現れる。
調理の開始にあたっては、まず主電源のキー50を操作して主電源を投入(ステップ1。以下、ステップを「ST」と省略する)し、加熱準備動作を使用者が指令した場合、通電制御回路200の自己診断プログラムが起動し、加熱前の異常有無のチェックが行われ、表示手段Gが起動される(ST2)。
以上によって大径鍋を対象にした調理工程に移行する準備完了となり、調理メニュー選択後、速やかに誘導加熱動作が開始される。なお、鍋底面の直径が120mm〜180mm程度の鍋を「通常鍋」、直径120mm未満の鍋を「小型鍋」と呼んでいる。これらの鍋の場合も基本的には上記ステップと同様である。なお、ここでいう直径とは、トッププレート21の表面に接触する鍋底面の直径であるので、鍋胴体の直径寸法はこれより大きい。
すなわち、茹でモードは、加熱速度を優先させた調理メニューであり、主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、120W〜3000Wまでの範囲で使用者が1段階選定することができる。
沸騰までの加熱工程全域に亘り、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4は同時駆動され、互いに隣接する領域での高周波電流の向きは一致させるよう制御される。また沸騰以降は(使用者が禁止操作しない限り)自動的に「対流促進制御」が開始される。なお、火力のデフォルト値は2000Wであるから火力調節キー26A、26Bを操作せずに、加熱開始キー32Aを操作した場合でも加熱開始される。
沸騰以後は、連続30分間(延長可能)、沸騰状態を維持するようにデフォルト値(1500W)で自動的に加熱動作を継続するが、使用者が沸騰以後の火力を任意に選んでも良い。前記火力調節キー26A,26Bはいつでも操作可能になっている(図25参照)。火力変更した場合でも、温度検出回路31は被加熱物Nの温度を常に監視している。但し、火力を任意に設定した場合は、通常の加熱モードになるので、図22に示したような通電パターンは実行されない。
この制御は、前記した第10の通電パターンのように、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4を同時に加熱するが、温度検出回路31により所定の温度を検知した後、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜SC4の駆動電力に差をつけるものである。
予熱メニューを使用する場面は、例えば被加熱物Nとして大型のフライパンを使用して炒め物を行う調理がある。
予熱メニューを選択するため「予熱モード」を選択した場合、通電制御回路200は主加熱コイルMCと、副加熱コイルSC1〜SC4の一部又は全部を使用した通電パターンを決定する。表示画面100には予熱モードに対応した表示が行われる(ST6Q)。この表示画面100における表示としては、予熱調理をする場合、目標とする温度を設定することが必須であることが文字で表示される。その目標温度として180℃、200℃、240℃等が選択できることも同時に文字で明示される。使用者が希望の予熱温度を目標温度の中から1つ選択すると、予熱動作が開始される(ST6R)。
以上の説明から明らかなように、第1の発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物Nを誘導加熱する加熱コイル6LCと、前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段210Lと、前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「茹でモード」とを有する通電制御回路200と、前記被加熱物の温度を検知する温度検出回路31と、前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作手段E(40L)と、を備え、前記加熱コイル6LCは、環状の主加熱コイルMCと、この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルSC1〜SC4とを有し、前記通電制御回路200は、前記「湯沸しモード」で前記被加熱物Nを加熱する場合、前記主加熱コイルMC単独加熱あるいは主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の協働加熱を自動的に決定でき、さらに前記通電制御回路200は、前記主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の協働加熱によって前記「茹でモード」で前記被加熱物Nを加熱する場合、前記温度検出回路31が前記被加熱物N内の液体の沸騰状態を検知する前の段階では前記主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4を同時に駆動し、前記温度検出回路31が前記被加熱物N内の液体の沸騰状態を検知した以降の段階では前記主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4とを所定の時間間隔T1〜T11で駆動することを特徴とするものである。
この構成であるため、茹でモードにおいて鍋等の被加熱容器中にある、液体や野菜、肉等の具材等を含んだ液体の対流を促進し、鍋底部での焦げの発生抑止も可能となる。
この構成によれば、茹でモードにおいて鍋等の被加熱容器中にある、液体や野菜、肉等の具材等を含んだ液体の対流を促進し、鍋底部での焦げの発生抑止も可能となる。しかも副加熱コイルSC1〜SC4は、主加熱コイルMCの外周縁と所定の空間271を保って対向し、かつその外周縁に沿うように全体が主加熱コイルMC側に湾曲し、その湾曲の合致率が60%以上を有した扁平形状であるので、主加熱コイルMCを中心としてそれを囲むように副加熱コイルSC1〜SC4による加熱部分ができ、主加熱コイルと相俟って被加熱物を効率的に副加熱コイルSC1〜SC4で加熱することができる。
この構成であるため、1の予熱温度に至るまでは大きな火力で加熱することができるので、予熱時間を短縮でき、また予熱動作を自動化できる。さらに第2の温度に至り、第2の予熱温度以降の予熱工程においては、主加熱コイルと複数個の副加熱コイルを所定の時間間隔で、所定の主副火力比で駆動することで、被加熱物の底面中心部から外周縁までの全体をより均一に加熱できる。
この構成であるため、1の予熱温度に至るまでは大きな火力で加熱することができるので、予熱時間を短縮でき、また予熱動作を自動化できる。さらに第2の温度に至り、第2の予熱温度以降の予熱工程においては、主加熱コイルと複数個の副加熱コイルを所定の時間間隔で交互に駆動し又は同時に所定の主副火力比で駆動することで、被加熱物の底面中心部から外周縁までの全体をより均一に加熱できる。さらに被加熱物の温度が、冷たい野菜や肉などの具材の投入によって急に温度低下した場合、前記通電制御装置が第1の火力から第2の火力に素早く復帰させ、主加熱コイルと副加熱コイルで高火力加熱を行うから、予熱モードを使用した場合も自動的に必要な火力が維持され、炒め物や揚げ物調理を上手に行うことができる。
(A)温度検出回路31が、一方の副加熱コイルSC1を所定火力で駆動した場合、その副加熱コイルSC1の上方にある鍋の部分的な温度が何度であるかどうかを検知するようにする(このとき、同時に主加熱コイルMCも駆動していて良い)。
(B)主加熱コイルMCや副加熱コイルSC1等を駆動した場合の温度上昇傾向、例えば1000W投入した場合に、75℃から85℃に至る間の所要時間又は温度上昇率を、予め1000Wで水を加熱した場合のデータ(基準値1)と比較する(通電制御回路200がこのようは比較判定処理を行う)。
(C)基準値1よりも時間を要した場合、又は温度上昇率が小さい場合、被調理液体(例えばカレーなど)の粘性が高いと通電制御回路200は判定する。
(D)当該判定以後、主加熱コイルMCと副加熱コイルに対する通電状態を変化させる(例えば総和火力を1段階落として主・副加熱コイル全体で875W又は2段階落として750W以下になるようにするか、あるいは主・副加熱コイルの通電継続時間を短くし、単位時間あたりの加熱量を低下させる)。
(E)上記(D)の処理により例えば750W投入してさらに加熱継続した場合に、85℃から95℃に至る間の所要時間又は温度上昇率を、予め750Wで水を加熱した場合のデータ(基準値2)と比較する(通電制御回路200でこれを行う)。
(F)基準値2よりも時間が短い場合、又は温度上昇率が大きい場合、被調理液体(例えばカレーなど)の粘性は低い状態にあると通電制御回路200は判定する(例えばカレーは温度上昇に伴って途中から粘性が低くなる)。
(G)前記(F)の処理で粘性が低いと判定された場合は、前記したような対流促進制御を行う。しかし、依然として粘性が高いと判定された場合は、単一の期間(区間)毎の火力を減らしたり、あるいは各期間の時間幅を短くしたりする制御を採用する等、被加熱物Nに対する単位時間(例えば10秒)あたりの加熱量を減少させる処理をする。
以上によって、不用意に大きな火力を投入して加熱継続することを防止でき、焦げ付きの発生を更に抑制することができるという効果が期待できる。
なお、主加熱コイルMCを挟んでその両側にある1対の副加熱コイル、例えば図2においてSC1とSC4の組、またはSC2とSC3の組で加熱される領域の温度を個別に検知できるように、温度センサーを(主加熱コイルMCを挟んで)離れた2箇所以上に設けると、鍋全体の温度変化をより正確に把握することができるので望ましい。また温度センサーは赤外線式とサーミスタ等の感熱式とを併用して両者のメリットを生かすことが望ましい。
またこの主加熱コイルMCは、渦巻状に0.1mm〜0.3mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、中心点X1を基点として外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。主加熱コイルMCの直径(最大外径寸法)は約180mm〜200mm程度であり(以下の説明では、180mmとして統一する)、半径R1はその半分の90mmである。この実施の形態1では例えば、定格最大消費電力(最大火力)2000Wの能力を備えている。主加熱コイルは図5(B)と図6に示すように、外側の加熱コイル6LC1と、これに直列接続された内側の加熱コイル6LC2とから構成されている。図5(B)において、WL6Aは内側の加熱コイル6LC2のコイル幅(横幅)で約10mm、WL6Bは外側の加熱コイル6LC1のコイル幅(横幅)で約10mmである。DLAは主加熱コイルMCの外側の加熱コイル6LC1の外径で、前記半径R1の2倍であるから180mmである。DLBは主加熱コイルMCの内側の加熱コイル6LC2の外径で、90mmである。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から通電制御回路200が沸騰状態と判定)した際に、表示手段Gによって使用者にその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持することが特徴である。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が120W〜3000W(火力1〜火力16まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。
保温工程:最大2分間。2分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定不可能)
この期間中に、使用者が任意の火力を設定した場合、高速加熱と同じになる。火力も120W〜3000Wの範囲にある16段階の中から任意に一つ選択可能。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者には表示手段Gによってその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持する。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が120W〜3000W(火力1〜火力16まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。
保温工程:最大10分間。10分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定・変更は不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定・変更は不可能)
Claims (14)
- 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「茹でモード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記加熱コイルは、環状の主加熱コイルと、この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルとを有し、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「茹でモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知する前の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルを同時に駆動し、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知した以降の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で駆動することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「茹でモード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記加熱コイルは、環状の主加熱コイルと、この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルとを有し、
前記副加熱コイルは、主加熱コイルの外周縁と所定の電気的絶縁空間を保って対向し、かつその外周縁に沿うように全体が主加熱コイル側に湾曲し、その湾曲の合致率が60%以上を有した扁平形状であり、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「茹でモード」で前記被加熱物を加熱する場合、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知する前の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルとを同時に駆動し、前記温度検出手段が前記被加熱物内の液体の沸騰状態を検知した以降の段階では前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の時間間隔で駆動することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記副加熱コイルは、主加熱コイルと同心円上に、所定の空間を置いて少なくとも2個配置され、かつ各副加熱コイルは前記主加熱コイルの中心部から放射方向における幅が、その主加熱コイルの直径の50%以下となる扁平形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、主加熱コイルの外周縁と所定の電気的絶縁空間を保って対向し、かつその外周縁に沿うように全体が主加熱コイル側に湾曲した扁平形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段は、前記主加熱コイル用のインバーター回路と、前記副加熱コイル用のインバーター回路とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、2個又は4個以上の偶数個配置されており、
前記主加熱コイルと副加熱コイルを駆動する高周波電力供給手段は、前記主加熱コイル用のインバーター回路と、前記副加熱コイルの2個以上に共用されるインバーター回路とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記温度検出手段は、温度検出部が少なくとも2ヶ所あり、
その内の1ヶ所は前記主加熱コイルの内側空間にあり、
他の1ヶ所は前記主加熱コイルの外側でかつ全ての副加熱コイルの最も外周位置を結ぶ線で囲まれた範囲よりも内側空間にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記副加熱コイルは、環状の主加熱コイルの周囲で、かつ主加熱コイルと同心円上の位置に、互いに所定間隔を保って4個配置されており、
前記温度検出手段は、温度検出部が、前記主加熱コイルの内側空間に4個所あり、それら各個所の温度検出部は、隣り合う副加熱コイルの遠い側の端部同士を結ぶ直線からそれら副加熱コイルに近い側にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。 - 被加熱物を誘導加熱する環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルと副加熱コイルをそれぞれ駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「予熱モード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で誘導加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「予熱モード」で誘導加熱する場合、被加熱物の温度が第1の予熱温度であることを前記温度検出手段が検知する前の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の第1火力で同時に駆動し、前記被加熱物の温度が前記第1の予熱温度より高い第2の予熱温度を検知した以降の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で、かつ前記第1の火力より小さな第2の火力以下で駆動することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 被加熱物を誘導加熱する環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイル周囲にあって主加熱コイルが加熱可能な大きさの前記被加熱物よりもさらに大きな直径の被加熱物を前記主加熱コイルと協働加熱する複数個の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルと副加熱コイルをそれぞれ駆動する高周波電力供給手段と、
前記高周波電力供給手段を制御し、使用者が選択できる調理モードとして少なくとも「湯沸しモード」と「予熱モード」とを有する通電制御手段と、
前記被加熱物の温度を検知する温度検出手段と、
前記通電制御手段に対して前記調理モードを指令する操作部と、を備え、
前記通電制御手段は、前記「湯沸しモード」で誘導加熱する場合、前記主加熱コイル単独加熱あるいは主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱を自動的に決定でき、
さらに前記通電制御手段は、前記主加熱コイルと副加熱コイルの協働加熱によって前記「予熱モード」で誘導加熱する場合、被加熱物の温度が第1の予熱温度であることを前記温度検出手段が検知する前の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルを所定の第1火力で同時に駆動し、前記被加熱物の温度が前記第1の予熱温度より高い第2の予熱温度を検知した以降の段階では、前記主加熱コイルと副加熱コイルとを所定の時間間隔で、かつ前記第1の火力より小さな第2の火力以下で駆動し、
前記温度検出手段が、第2の予熱温度検知以降の段階で被加熱物の温度が第1の予熱温度以下に低下したことを検知した場合、前記通電制御装置は第2の火力から第1の火力に復帰させ、主加熱コイルと副加熱コイルで高火力加熱を行うことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記通電制御手段は、前記第2の予熱温度を検知した以降、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動を所定の時間内に制限し、この時間を超えた場合、加熱を停止させることを特徴とする請求項9又は10に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御手段は、前記第2の予熱温度を検知した以降、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動を所定の時間内に制限し、この制限期間中に前記操作部から時間の変更指令が行われた場合、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動時間を変更することを特徴とする請求項9又は10に記載の誘導加熱調理器。
- 前記通電制御手段は、前記第2の予熱温度を検知した以降、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動を所定の時間内に制限し、この制限期間中に前記操作部から火力の変更指令が行われた場合、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動火力を変更することを特徴とする請求項9又は10に記載の誘導加熱調理器。
- 請求項1〜13の何れか1項に記載の誘導加熱調理器を動作させるためのコンピュータプログラム。
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