JPWO2013005425A1 - ニトロベンゼン化合物の製造方法 - Google Patents
ニトロベンゼン化合物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2013005425A1 JPWO2013005425A1 JP2013522470A JP2013522470A JPWO2013005425A1 JP WO2013005425 A1 JPWO2013005425 A1 JP WO2013005425A1 JP 2013522470 A JP2013522470 A JP 2013522470A JP 2013522470 A JP2013522470 A JP 2013522470A JP WO2013005425 A1 JPWO2013005425 A1 JP WO2013005425A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- general formula
- nitrobenzene
- producing
- nitrobenzene compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C201/00—Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
- C07C201/06—Preparation of nitro compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
Description
(式中、R1及びR5は、同一又は異なって、ハロゲン原子、C1〜C4アルコキシカルボニル基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルコキシC1〜C4アルキル基を示し、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4ハロアルキル基を示す。)
で表されるアニリン化合物を、タングステン化合物の存在下に酸性条件下で過酸化水素により酸化させ、更に中性からアルカリ性条件下で過酸化水素により酸化させることを特徴とする、一般式(2)
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記と同じ意味を示す。)
で表されるニトロベンゼン化合物の製造方法。
(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を示す。)
で表されるハロゲノ安息香酸化合物をアミノ化して得られる、一般式(4)
(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を示す。)
で表されるアミノ安息香酸化合物をエステル化することにより製造されたものである、〔1〕に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
まず、本発明方法の原料として用いる、上記した一般式(1)で表される原料化合物であるアニリン化合物について説明する。
本発明方法で用いるタングステン化合物としては、タングステン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム2水和物、タングステン酸ナトリウム10水和物、タングステン酸カリウム、タングステン酸カルシウム又はタングステン酸アンモウム等のタングステン酸塩類や、タングステン酸、金属タングテン又は炭化タングステンを挙げることができる。
本発明方法では、まず酸性条件下でアニリン化合物を酸化するが、この際、酸性条件が高いことが好ましく、pH値として2.0以下の数値の範囲を挙げることができる。
本発明方法では、必要に応じ、相間移動触媒を使用することもできる。この相間移動触媒としては、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムアイオダイド、水酸化テトラブチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムブロマイド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルエチルアンモニウムクロライド、トリオクチルエチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムブロマイド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド又はベンジルラウリルジメチルアンモニウムブロマイド等の四級アンモニウム塩、12−クラウン−4、15−クラウン−5又は18−クラウン−6等のクラウンエーテル類、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド又はテトラオクチルホスホニウムブロマイドなど等のホスホニウム塩を挙げることができる。好ましくは、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムブロマイド又はミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド等の四級アンモニウム塩を挙げることができる。
本発明方法は、一般式(1)で表されるアニリン化合物を、酸性条件下での酸化に続き、更に中性からアルカリ性条件下で過酸化水素により酸化させるのであるが、この中性からアルカリ条件としては、pH値として6.0以上の範囲を示し、好ましくは6.5〜16.0の範囲を示し、更に好ましくは6.5〜15.0の範囲を示す。
従って本発明方法では、酸性条件の系内をアルカリ性とするために塩基を使用するのであり、この塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウム等のアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸カルシウム等のアルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ土類金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム又は酢酸マグネシウム等のアルカリ金属カルボン酸塩又はアルカリ土類金属酢酸塩等のカルボン酸塩類;トリエチルアミン、ピリジン又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類を挙げることができる。
本発明方法は、上記の通り、酸性条件下での酸化に続き、更に中性からアルカリ性条件下で酸化させるのであるが、このためにはアニリン化合物の残存状況を確認することが好ましく、この確認は、ガスクマトグラフィー分析及びHPLC分析によることが簡便である。当該分析は全面積値による分析、絶対検量線法による分析又は内部標準法による分析等の何れであっても良いが、当該分析において原料に用いたアニリン化合物が通常0〜10%、好ましくは0〜5%、更に好ましくは0〜3%の範囲であるとき、「アニリン化合物の消失」と判断して差し支えない。
本発明方法では、一般式(1)で表されるアニリン化合物の酸性条件下での酸化、及び、中性からアルカリ性条件下での酸化を、共に過酸化水素により行う。過酸化水素の濃度は特に制限されないが、容積効率、安全面等を考慮すると、実用的には60%未満で、好ましくは45%未満である。過酸化水素水は、通常市販のものをそのまま又は必要に応じて希釈若しくは濃縮等により濃度調整を行なった後、用いることができる。
尚、上記従来技術で使用されていた「高濃度の過酸化水素」とは、通常は45%以上、更に限定すると60%以上の濃度の過酸化水素を例示することができる。
本発明方法では、酸性条件下での酸化と中性からアルカリ性条件下での酸化のいずれにおいても、無溶媒で実施することができるが、反応を円滑に進行させるためには溶媒を用いることが好ましい。尚、本発明方法でいう「溶媒」には、試薬を加えた場合に懸濁液になるものも含む。
当反応の反応温度は、通常、−20℃〜90℃の範囲を例示することができるが、好ましくは−10℃〜80℃、更に好ましくは0℃〜70℃の範囲が良い。
当反応の反応温度は、通常、−20℃〜95℃の範囲を例示することができるが、好ましくは−10℃〜90℃、更に好ましくは0℃〜85℃の範囲が良い。尚、この反応条件下での酸化には、前記タングステン化合物は必要ではないが、タングステン化合物が反応系内に存在しても、反応は進行する。
本発明方法において、目的とする生成物の収率は、好ましくは60%以上であり、より好ましくは62〜98%であり、更に好ましくは70〜98%(特に好ましくは、80〜98%)である。
収率(%)=100×{(得られた目的物のモル数)/(原料のモル教)}
当該製造方法は、まず、一般式(3)
(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を示す。)
で表されるハロゲノ安息香酸化合物を、ハロゲン化銅又は酸化銅存在下で、必要に応じて塩基或いは高圧反応缶を使用し、アンモニアと反応させることによりアミノ化して、一般式(4)
で表されるアミノ安息香酸化合物を製造するのである。
当反応に使用できる、一般式(3)で表されるハロゲノ安息香酸化合物において、R1、R2、R3及びR4は前記一般式(1)表されるアニリン化合物におけるそれらと同じ意味を示すので、この化合物としては、具体的には例えば、2,3−ジクロロ安息香酸、2−クロロ−3−フルオロ安息香酸、2,3,5−トリクロロ安息香酸、2−クロロ−3−メチル安息香酸、2,3−ジブロモ安息香酸を挙げることができる。尚、一般式(3)で表されるハロゲノ安息香酸化合物は公知の化合物であるか、或いは、公知の化合物から公知の方法により製造することができる化合物である。
一般式(3)で表されるハロゲノ安息香酸化合物のアミノ化に使用するハロゲン化銅としては、塩化第一銅(I)、塩化第二銅(II)、臭化第一銅(I)、臭化第二銅(II)を挙げることができる。
一般式(3)で表されるハロゲノ安息香酸化合物のアミノ化に使用する酸化銅としては、酸化第一銅(I)、酸化第二銅(II)を挙げることができる。
当反応は無溶媒でも実施することができるが、反応を円滑に進行させるためには溶媒を用いることが好ましい。
アンモニアとしては、水、アルコール等によるアンモニア溶液又はアンモニアガスを例示することができる。
一般式(4)で表されるハロゲノ安息香酸化合物をアンモニアと反応させるには、塩基を使用することができ、この塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ土類金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等のアルカリ金属酢酸塩又はアルカリ土類金属酢酸塩等のカルボン酸塩類を挙げることができる。
一般式(4)で表されるハロゲノ安息香酸化合物をアンモニアと反応させるには、高圧反応缶を使用することができ、この高圧反応缶とは、実験室的には10mLから3Lのシールド管を使用したり、工業的には50Lから20000Lの高圧反応器を使用する。
本発明において、目的とする生成物の収率は、好ましくは60%以上であり、より好ましくは63〜95%であり、更に好ましくは67〜95%(特に好ましくは70〜95%)である。
収率(%)=100×{(得られた目的物のモル数)/(原料のモル教)}
当該製造方法は、次いで一般式(4)で表されるアミノ安息香酸化合物を、アルキル化剤と塩基の存在下、必要に応じて相間移動触媒の存在下に反応させるか、アルコールの存在下、酸触媒を添加して反応させるか、又は、アルコールとチオニルクロリドにより調製し得られるクロロ亜硫酸エステルと、必要に応じて塩基の存在下に反応させ、一般式(1)で表されるアニリン化合物におけるR1又はR5のいずれか一方がC1〜C4アルコキシカルボニル基であるアニリン化合物(アミノ安息香酸エステル化合物)を製造するのである。
当反応に使用できる一般式(4)で表されるアミノ安息香酸化合物において、R1、R2、R3及びR4は前記一般式(1)表されるアニリン化合物におけるそれらと同じ意味を示すので、この化合物としては、具体的には例えば、2−アミノ−3−クロロ安息香酸、2−アミノ−3−フルオロ安息香酸、2−アミノ−3,5−ジクロロ安息香酸、2−アミノ−3−メチル安息香酸、2−アミノ−3−ブロモ安息香酸を挙げることができる。これらの化合物は公知であるか、或いは、上記の方法により製造することができる化合物である。
当該製造方法では、一般式(4)で表されるアミノ安息香酸化合物を、アルキル化剤と塩基の存在下、必要に応じて相間移動触媒の存在下に反応させ、目的とするアミノ安息香酸エステル化合物を製造する。
アルキル化剤としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸エステル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化エチル等のハロゲン化アルキルを挙げることができる。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ土類金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等のアルカリ金属酢酸塩又はアルカリ土類金属酢酸塩等のカルボン酸塩類;トリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類を挙げることができる。
必要に応じて使用される相間移動触媒としては、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムアイオダイド、水酸化テトラブチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムブロマイド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルエチルアンモニウムクロライド、トリオクチルエチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムブロマイド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド又はベンジルラウリルジメチルアンモニウムブロマイド等の四級アンモニウム塩、12−クラウン−4、15−クラウン−5又は18−クラウン−6等のクラウンエーテル類、テトラn−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド又はテトラオクチルホスホニウムブロマイド等のホスホニウム塩を挙げることができる。好ましくは、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、ベンジルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウムブロマイド又はミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド等の四級アンモニウム塩を挙げることができる。
当反応は無溶媒でも実施することができるが、反応を円滑に進行させるためには溶媒を用いることが好ましい。
当該製造方法では、一般式(4)で表されるアミノ安息香酸化合物を、アルコールの存在下、酸触媒を添加して反応させ、目的とするアミノ安息香酸エステル化合物を製造する。
当反応に用いることができるアルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、t−ブチルアルコール等を例示することができる。
当反応に用いることができる酸触媒としては、塩化水素、硫酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、リン酸等を例示することができる。
当反応はアルコールだけでも実施することができるが、アルコール以外の他の溶媒との混合溶媒も用いることができる。
当該製造方法では、一般式(4)で表されるアミノ安息香酸化合物を、アルコールとチオニルクロリドにより調製されるクロロ亜硫酸エステルと、必要に応じて塩基の存在下に反応させ、目的とするアミノ安息香酸エステル化合物を製造する。
クロロ亜硫酸エステルは、チオニルクロリドとアルコールを反応させることにより、得ることができる。
収率(%)=100×{(得られた目的物のモル数)/(原料のモル教)}
当反応は無溶媒でも実施することができるが、反応を円滑に進行させるためには溶媒を用いることが好ましい。
クロロ亜硫酸エステルは、上記塩基を使用しない反応の場合と同様に、チオニルクロリドとアルコールを反応させることにより、得ることができる。
収率(%)=100×{(得られた目的物のモル数)/(原料のモル教)}
必要に応じて使用される塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム又は水酸化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ土類金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等のアルカリ金属酢酸塩又はアルカリ土類金属酢酸塩等のカルボン酸塩類;トリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類を挙げることができる。
当反応は無溶媒でも実施することができるが、反応を円滑に進行させるためには溶媒を用いることが好ましい。
本発明において、目的とする生成物の収率は、好ましくは60%以上であり、より好ましくは61〜99%であり、更に好ましくは74〜99%(特に好ましくは、90〜99%)である。
収率(%)=100×{(得られた目的物のモル数)/(原料のモル教)}
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
2,6−ジクロロアニリン16.2g(100mmol)のメタノール120ml溶液に、タングステン酸ナトリウム2水和物1.32g(4.0mmol)、濃硫酸4.0g(40mmol)を加え、40℃に加熱した。30%過酸化水素水30ml(291mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.5を示した。滴下終了後、40℃で9時間撹拌した。ガスクロマトグラフィー(面積百分率法)で2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、86%水酸化カリウム9.8g(150mmol)のメタノール24.3ml溶液を、反応液の温度が40℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、室温にて2時間撹拌し、反応を終了とした。反応終了後、トルエン95mlと水32mlを加えてしばらく撹拌、ろ過し、ろ液を分液した。得られた有機相を水8mlで洗浄した後、加熱還流させ脱水した。これにより2,6−ジクロロニトロベンゼンをトルエン溶液として得た。この溶液を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率は92%であった。尚、添加した水酸化カリウムの量は、液性をアルカリ性にするに十分なものである。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸ナトリウム2水和物5.3g(16.2mmol)、濃硫酸3.2g(32.3mmol)のメタノール53ml溶液を40℃に加熱し、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル15g(80.8mmol)のメタノール13ml溶液と、30%過酸化水素水33.0ml(323mmol)をそれぞれ10時間かけて同時に滴下した。この時のpH値は0.5を示した。滴下終了後、40℃で2時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、反応液にトルエン30mlと30%過酸化水素水8.3ml(80.8mmol)を加え、更に25%水酸化カリウム水溶液19.9g(88.9mmol)を30℃以下になるように滴下して加えた。12時間室温にて撹拌し、反応を終了とした。反応終了後、メタノールを留去し、トルエン58mlを加えて分液した。得られた有機相を水20mlで洗浄し、3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルをトルエン溶液として得た。この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は88%であった。尚、添加した水酸化カリウムの量は、液性をアルカリ性にするに十分なものである。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
2,6−ジクロロアニリン2.0g(12.3mmol)の水6mlの懸濁液に、タングステン酸0.66g(2.64mmol)、テトラブチルアンモニウムブロマイド0.40g(1.23mmol)を加え、40℃に加熱した。30%過酸化水素水4.9g(43.1mmol)を加えた。この時のpH値は1.5を示した。その後、40℃で16時間撹拌した。ガスクロマトグラフィー(面積百分率法)で2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、メタノール3ml、30%過酸化水素水3.49g(30.8mmol)を添加し、25%水酸化カリウム水溶液2.8g(12.3mmol)を、反応液の温度が40℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、室温にて終夜撹拌し、反応を終了とした。反応終了後、トルエン30mlと水20mlを加えてしばらく撹拌、ろ過し、ろ液を分液した。得られた有機相を水10mlで洗浄した後、加熱還流させ脱水した。これにより2,6−ジクロロニトロベンゼンのトルエン溶液を得た。この溶液を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率は80%であった。尚、添加した水酸化カリウムの量は、液性をアルカリ性にするに十分なものである。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩6.9g(19mmol)のトルエン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、トルエン230ml、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率は81%であった。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド5.84g(20mmol)のトルエン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、トルエン230ml、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率81%であった。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド10.1g(20mmol)のトルエン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、トルエン230ml、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率90%であった。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド10.1g(20mmol)のクロロベンゼン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、クロロベンゼン243g(2.16mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率70%であった。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド5.84g(20mmol)のクロロベンゼン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、クロロベンゼン220ml、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率63%であった。
2,6−ジクロロニトロベンゼンの製造
タングステン酸7.5g(30mmol)、濃硫酸5.2g(52mmol)、2,6−ジクロロアニリン32.7g(200mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩6.9g(20mmol)のクロロベンゼン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水53ml(600mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2,6−ジクロロアニリンの消失を確認した後、クロロベンゼン220ml、25%水酸化ナトリウム水溶液20g(160mmol)を添加した。この時のpH値は13.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、48%水酸化カリウム水溶液35g(300mmol)を添加し、35%過酸化水素水34ml(400mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてガスクロマトグラフィーにより分析した結果、収率62%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩6.9g(19mmol)のトルエン74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、トルエン189.4g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層を除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は72%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド5.84g(20mmol)のトルエン74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、トルエン189.4g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は72%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド10.1g(20mmol)のトルエン74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、トルエン189.4g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は74%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩6.9g(19mmol)のクロロベンゼン74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、クロロベンゼン243g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は72%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイド5.84g(20mmol)のクロロベンゼン74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、クロロベンゼン243g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は70%であった。
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン酸7.1g(28.5mmol)、濃硫酸4.9g(48.5mmol)、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル35.6g(190mmol)、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド10.1g(20mmol)のクロロベンゼン溶液74ml溶液を47℃に加熱し、35%過酸化水素水50ml(570mmol)を10時間かけて滴下した。この時のpH値は0.3を示した。滴下終了後、47℃で4時間撹拌した。HPLC分析(面積百分率法)にて2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの消失を確認した後、クロロベンゼン243g(2.06mol)、25%水酸化ナトリウム水溶液19g(150mmol)を添加した。この時のpH値は7.5であった。反応液を75℃で分液し水層91gを除いた。その後、得られた有機層を60℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム5.2g(61.9mmol)、水5.2mlを添加し、35%過酸化水素水25ml(285mmol)を反応温度が60℃以下になるように調整しながら滴下した。滴下終了後、60℃で2時間攪拌し、反応終了とした。室温で分液し、得られた有機層を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は76%であった。
2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造(アンモニア水使用)
2,3−ジクロロ安息香酸30g(157mmol)、塩化銅(I)0.78g(7.85mmol)をオートクレーブに量り取り、28%アンモニア水95.6g(1570mmol)を加え、密封してオイルバスで130℃、8気圧で20時間加熱した。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を反応フラスコに取り出し、90℃で加熱しアンモニアを取り除いた。その後、反応液を室温まで冷却し、塩酸を用いpH値を3に調整し、析出した結晶をろ過し乾燥して、19.1gの2−アミノ−3−クロロ安息香酸を白色結晶として、71%の収率で得た。
2−アミノ−3−クロロ安息香酸の製造(アンモニアガス使用)
メタノール70mlをオートクレーブに加え−70℃に冷却し、発生させたアンモニアガス16g(942mmol)を加えた。2,3−ジクロロ安息香酸30g(157mmol)、塩化銅(I)0.78g(7.85mmol)を加え、密封し、オイルバスで130℃、30気圧で20時間加熱した。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を反応フラスコに取り出し、反応液に水100mlを加えオイルバスで100℃に加熱しアンモニア及びメタノールを取り除いた。その後、反応液を室温まで冷却して、塩酸を加えてpH値を3に調整し、析出した結晶をろ過し乾燥して、21.8gの2−アミノ−3−クロロ安息香酸を白色結晶として、81%の収率で得た。
2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの製造
攪拌器、還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた1000mlの四つ口フラスコに、2−アミノ−3−クロロ安息香酸85.5g(0.50mоl)、MIBK(メチルイソブチルケトン)300ml、テトラブチルアンモニウムブロミド16.1g(0.05mol)、ジメチル硫酸69.4g(0.55mol)を加え、20℃で攪拌しながら、炭酸カリウム76.0g(0.55mol)、MIBK150mlの混合液を滴下した。その後室温で1時間攪拌した。反応液に水250mlを加え、室温で分液した後、MIBK相を水250mlで洗浄し、減圧下でMIBKを留去した。88.2gの2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルを褐色結晶として、95%の収率で得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl3,σ):7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.384(d,J=8.0Hz,1H),6.561(dd,J=8.0,8.0Hz,1H),6.260(brs,2H),3.866(s、3H)
LC−MS(m/z):186.0[M+H]+
2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの製造
攪拌器、還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた100mlの四つ口フラスコに、2−アミノ−3−クロロ安息香酸5.13g(0.03mоl)、トルエン24ml、テトラブチルアンモニウムブロミド0.97g(0.003mol)、ジメチル硫酸4.54g(0.04mol)を加え、80℃で攪拌しながら、炭酸カリウム4.56g(0.033mol)、トルエン9mlの混合液を滴下した。その後80℃で1時間攪拌した。この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は96%であった。
2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの製造
攪拌器、還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた100mlの四つ口フラスコに、2−アミノ−3−クロロ安息香酸5.13g(0.03mоl)、メタノール24ml(0.59mоl)を加え、65℃で攪拌しながら、塩化水素ガスを吹き込んだ。10時間後、この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は75%であった。
2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチルの製造
攪拌器、還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた50mlの四つ口フラスコに、メタノール3ml(0.074mоl)を加え、−5℃で攪拌しながら塩化チオニル1.43g(0.012mоl)を滴下した。その後、2−アミノ−3−クロロ安息香酸1.71g(0.010mоl)、メタノール2.0ml(0.049mоl)の混合液を−5℃で攪拌しながら滴下した。その後、室温で15時間、65℃で17時間攪拌した。この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、収率は61%であった。
{特許第4284999号公報(特許文献7)、実施例1に記載の方法}
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
タングステン金属0.01g(0.054mmol)の30%過酸化水素水0.12g(1.08mmol)の懸濁液を40℃に加熱し、30分間撹拌した後、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル0.2g(1.08mmol)のt-ブチルアルコール3g溶液と、30%過酸化水素水0.49g(4.32mmol)を加えた。この時のpH値は2.4を示した。その後70℃で22時間撹拌した。この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、目的物の3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルが26.6%であった。
{特許第4284999号公報(特許文献7)、実施例5に記載の方法}
3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルの製造
炭化タングステン0.013g(0.066mmol)の30%過酸化水素水0.12g(1.08mmol)の懸濁液を40℃で30分間撹拌した後、2−アミノ−3−クロロ安息香酸メチル0.2g(1.08mmol)のt-ブチルアルコール3g溶液と、30%過酸化水素水0.49g(4.32mmol)を加えた。この時のpH値は4.6を示した。その後70℃で22時間撹拌した。この溶液を絶対検量線法にてHPLCにより分析した結果、目的物の3−クロロ−2−ニトロ安息香酸メチルは9.0%であった。
上記したHPLC分析方法の詳細に関しては、必要に応じて、以下の文献を参照することができる。
上記したガスクロマトグラフィー分析方法の詳細に関しては、必要に応じて、以下の文献を参照することができる。
pH値はガラス電極式水素イオン濃度指示計により測定した。ガラス電極式水素イオン濃度指示計としては、具体的には例えば東亜ディーケーケー株式会社製、形式:HM−20Pが使用することができる。
Claims (22)
- 一般式(1)
(式中、R1及びR5は、同一又は異なって、ハロゲン原子、C1〜C4アルコキシカルボニル基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルコキシC1〜C4アルキル基を示し、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4ハロアルキル基を示す。)
で表されるアニリン化合物を、タングステン化合物の存在下に酸性条件下で過酸化水素により酸化させ、更に中性からアルカリ性条件下で過酸化水素により酸化させることを特徴とする、一般式(2)
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記と同じ意味を示す。)
で表されるニトロベンゼン化合物の製造方法。 - 一般式(1)で表されるアニリン化合物の、一般式(2)で表されるニトロベンゼン化合物への過酸化水素による酸化を、酸化反応の液性を酸性条件から中性乃至アルカリ性条件に変更して行う、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- アニリン化合物のニトロベンゼン化合物への酸化を、溶媒の存在下で行う、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 前記溶媒が水、アルコール類、ニトリル類、芳香族炭化水素類又はこれらの混合溶媒である、請求項3に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 前記溶媒が水である、請求項3に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 前記溶媒が水と芳香族炭化水素類の混合溶媒であり、アニリン化合物のニトロベンゼン化合物への酸化を、相間移動触媒の存在下で行う、請求項3に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 前記芳香族炭化水素類がベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン又はエチルベンゼンから選択される1種以上である、請求項6に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1又はR5のいずれか一方がC1〜C4アルコキシカルボニル基であるアニリン化合物が、一般式(3)
(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を示す。)
で表されるハロゲノ安息香酸化合物をアミノ化して得られる、一般式(4)
(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を示す。)
で表されるアミノ安息香酸化合物をエステル化することにより製造されたものである、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。 - タングステン化合物がタングステン酸である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- タングステン化合物がタングステン酸塩である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- タングステン化合物が金属タングステンである、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 相間移動触媒が四級アンモニウム塩である、請求項6に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 相間移動触媒がテトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド又はミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイドから選ばれる1種以上である、請求項12に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 酸性条件下での液性がpH2.0以下である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 中性からアルカリ性条件での液性下がpH6.5から16.0である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 中性からアルカリ性条件下での液性がpH6.5から15.0である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR2、R3及びR4が水素原子である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1及びR5が同一又は異なってハロゲン原子又はC1〜C4アルコキシカルボニル基である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1及びR5がハロゲン原子である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1がハロゲン原子であり、R5がC1〜C4アルコキシカルボニル基である、請求項1に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1及びR5がハロゲン原子であり、R2、R3及びR4が水素原子であり、タングステン化合物がタングステン酸塩であり、酸性条件下での液性がpH2.0以下であると共に、中性からアルカリ性条件下での液性がpH6.5から15.0であり、溶媒が水とベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン又はエチルベンゼンから選択される1種以上との混合溶媒であり、酸化反応を相間移動触媒の存在下で行うと共に、相間移動触媒がテトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド又はミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイドから選ばれる1種以上である、請求項3に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
- 一般式(1)におけるR1がハロゲン原子であり、R5がC1〜C4アルコキシカルボニル基であり、R2、R3及びR4が水素原子であり、タングステン化合物がタングステン酸塩であり、酸性条件下での液性がpH2.0以下であると共に、中性からアルカリ性条件下での液性がpH6.5から15.0であり、溶媒が水とベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン又はエチルベンゼンから選択される1種以上との混合溶媒であり、酸化反応を相間移動触媒の存在下で行うと共に、相間移動触媒がテトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド又はミリスチルトリメチルアンモニウムブロマイドから選ばれる1種以上である、請求項3に記載のニトロベンゼン化合物の製造方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011151276 | 2011-07-07 | ||
JP2011151276 | 2011-07-07 | ||
JP2012063751 | 2012-03-21 | ||
JP2012063751 | 2012-03-21 | ||
PCT/JP2012/004320 WO2013005425A1 (ja) | 2011-07-07 | 2012-07-04 | ニトロベンゼン化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013005425A1 true JPWO2013005425A1 (ja) | 2015-02-23 |
JP5986566B2 JP5986566B2 (ja) | 2016-09-06 |
Family
ID=47436788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013522470A Active JP5986566B2 (ja) | 2011-07-07 | 2012-07-04 | ニトロベンゼン化合物の製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9006477B2 (ja) |
EP (1) | EP2754651B1 (ja) |
JP (1) | JP5986566B2 (ja) |
KR (1) | KR101952981B1 (ja) |
CN (1) | CN103796986B (ja) |
TW (1) | TWI552979B (ja) |
WO (1) | WO2013005425A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103193666B (zh) * | 2013-04-09 | 2015-11-18 | 江苏省农用激素工程技术研究中心有限公司 | 2-氨基-3-氯苯甲酸甲酯的制备方法 |
WO2014208296A1 (ja) | 2013-06-25 | 2014-12-31 | イハラケミカル工業株式会社 | ニトロベンゼン化合物を製造する方法 |
WO2017195619A1 (ja) | 2016-05-09 | 2017-11-16 | クミアイ化学工業株式会社 | ニトロベンゼン化合物を製造する方法 |
CN106187779B (zh) * | 2016-07-09 | 2018-06-26 | 常州大学 | 一种合成芳香族硝基化合物的方法 |
CN116514737A (zh) * | 2023-02-17 | 2023-08-01 | 西安近代化学研究所 | 一种3,3’-二硝基-4,4’-联呋咱的制备方法及应用 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100120763A1 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-13 | Wyeth | Imidazo[5,1-c][1,2,4]benzotriazine derivatives as inhibitors of phosphodiesterases |
WO2010074193A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | 大日本住友製薬株式会社 | 新規2環性複素環化合物 |
WO2010138833A1 (en) * | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Wyeth | SUBSTITUTED IMIDAZO[1,5-a]QUINOXALINES AS INHIBITORS OF PHOSPHODIESTERASE 10 |
JP2010540463A (ja) * | 2007-09-25 | 2010-12-24 | 武田薬品工業株式会社 | ポロ様キナーゼ阻害剤 |
CN102153538A (zh) * | 2010-02-11 | 2011-08-17 | 山东轩竹医药科技有限公司 | 苯并环衍生物 |
WO2012122716A1 (en) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Tetracyclic xanthene derivatives and methods of use thereof for treatment of viral diseases |
JP2012530129A (ja) * | 2009-06-18 | 2012-11-29 | ファイザー・インク | Katii阻害剤としての二環式および三環式化合物 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LU86309A1 (fr) | 1986-02-14 | 1987-09-10 | Oreal | Composition pour fibres keratiniques et en particulier pour cheveux humains,a base de nitroanilines halogenes,procede de teinture utilisant ladite composition tinctoriale et nouvelles 2-nitroanilines halogenees utilisees |
US5084086A (en) | 1991-04-12 | 1992-01-28 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Herbicide utility on resistant crops |
DE19829014A1 (de) | 1998-06-30 | 2000-01-05 | Centeon Pharma Gmbh | Modifizierter C1-Esterase-Inhibitor zur Blockierung der Infektiosität von HIV |
EP1101760B1 (en) | 1998-07-29 | 2003-10-15 | IHARA CHEMICAL INDUSTRY Co., Ltd. | Difluoromethanesulfonyl anilide derivatives, process for the preparation of them and herbicides containing them as the active ingredient |
DE19954397A1 (de) * | 1999-11-12 | 2001-05-17 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Nitrosobenzolen |
JP4284999B2 (ja) * | 2002-01-04 | 2009-06-24 | 住友化学株式会社 | ニトロ置換芳香族類の製造方法とその触媒 |
AU2003214525B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-09-25 | Pfizer Inc. | Use of EP4 receptor ligands in the treatment of IL-6 involved diseases |
KR100605920B1 (ko) | 2004-02-17 | 2006-08-02 | 삼성전자주식회사 | 휴대 단말기의 외부메모리 보안방법 |
WO2005081960A2 (en) | 2004-02-25 | 2005-09-09 | Wyeth | Inhibitors of protein tyrosine phosphatase 1b |
US20070032475A1 (en) | 2005-04-15 | 2007-02-08 | Ye Xiaocong M | Novel compounds useful for bradykinin B1 receptor antagonism |
-
2012
- 2012-07-04 CN CN201280042886.5A patent/CN103796986B/zh active Active
- 2012-07-04 JP JP2013522470A patent/JP5986566B2/ja active Active
- 2012-07-04 US US14/131,106 patent/US9006477B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2012-07-04 KR KR1020147003018A patent/KR101952981B1/ko active IP Right Grant
- 2012-07-04 WO PCT/JP2012/004320 patent/WO2013005425A1/ja active Application Filing
- 2012-07-04 EP EP12807434.1A patent/EP2754651B1/en not_active Not-in-force
- 2012-07-06 TW TW101124363A patent/TWI552979B/zh not_active IP Right Cessation
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010540463A (ja) * | 2007-09-25 | 2010-12-24 | 武田薬品工業株式会社 | ポロ様キナーゼ阻害剤 |
US20100120763A1 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-13 | Wyeth | Imidazo[5,1-c][1,2,4]benzotriazine derivatives as inhibitors of phosphodiesterases |
WO2010074193A1 (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-01 | 大日本住友製薬株式会社 | 新規2環性複素環化合物 |
WO2010138833A1 (en) * | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Wyeth | SUBSTITUTED IMIDAZO[1,5-a]QUINOXALINES AS INHIBITORS OF PHOSPHODIESTERASE 10 |
JP2012530129A (ja) * | 2009-06-18 | 2012-11-29 | ファイザー・インク | Katii阻害剤としての二環式および三環式化合物 |
CN102153538A (zh) * | 2010-02-11 | 2011-08-17 | 山东轩竹医药科技有限公司 | 苯并环衍生物 |
WO2012122716A1 (en) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Tetracyclic xanthene derivatives and methods of use thereof for treatment of viral diseases |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
SIGEKI SAKAUE, TAKASHI TSUBAKINO, YUTAKA NISHIYAMA, YASUTAKA ISHII: "Oxidation of Aromatic Amines with Hydrogen Peroxide Catalyzed by Cetylpyridinium Heteropolyoxometala", J. ORG. CHEM., vol. 58, JPN6008040092, 1993, pages 3633 - 3638, XP055142473, ISSN: 0003359298, DOI: 10.1021/jo00066a012 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN103796986A (zh) | 2014-05-14 |
WO2013005425A1 (ja) | 2013-01-10 |
US20140163256A1 (en) | 2014-06-12 |
JP5986566B2 (ja) | 2016-09-06 |
EP2754651A4 (en) | 2015-03-11 |
EP2754651A1 (en) | 2014-07-16 |
TWI552979B (zh) | 2016-10-11 |
CN103796986B (zh) | 2015-08-19 |
US9006477B2 (en) | 2015-04-14 |
KR101952981B1 (ko) | 2019-02-27 |
EP2754651B1 (en) | 2017-12-06 |
KR20140064770A (ko) | 2014-05-28 |
TW201311616A (zh) | 2013-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5986566B2 (ja) | ニトロベンゼン化合物の製造方法 | |
ES2646003T3 (es) | Procedimiento de producción de carboxamidas | |
JP5412742B2 (ja) | 4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法 | |
WO2013002040A1 (ja) | フルオロ硫酸芳香環エステル類の製造方法 | |
EP3207023B1 (en) | Process for the preparation of 1-(3,5-dichlorophenyl)-2,2,2-trifluoroethanone and derivatives thereof | |
JP6569341B2 (ja) | 2−ハロアセト酢酸アミドの製造方法 | |
US8399680B2 (en) | Arylamine synthesis method | |
WO2015122396A1 (ja) | 有害生物防除剤の製造方法およびその中間体 | |
JPWO2014208296A1 (ja) | ニトロベンゼン化合物を製造する方法 | |
TWI734776B (zh) | 硝基苯化合物的製造方法 | |
JP4899385B2 (ja) | 3−アミノメチルオキセタン化合物の製法 | |
JP2018162218A (ja) | 新規な環状尿素誘導体−三臭化水素酸塩 | |
WO2013089002A1 (ja) | ジフェニルアミン化合物およびその製造方法 | |
JP2008174552A (ja) | 4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法 | |
JP2018070520A (ja) | 3−クロロ−2−ニトロソ−n−フェニルアニリン化合物及びその製造方法並びに5−クロロ−3−アルコキシカルボニル−1−フェニルキノキサリン−2(1h)−オン化合物の製造方法 | |
JP2013129616A (ja) | 臭素化剤及びその利用 | |
JP2016199489A (ja) | 2−アミノ−6−メチルニコチン酸エステルの製造方法 | |
JP5200428B2 (ja) | テトラヒドロピラン−4−オンの製法 | |
JP2016084328A (ja) | 置換フェネチルオキシベンゼン誘導体およびその製造方法 | |
KR20150109396A (ko) | 5-플루오로-1-메틸-3-디플루오로메틸-1h-피라졸-4-카브알데히드 제조 방법 | |
JP2007070272A (ja) | 2−イミダゾリジノン化合物の製造方法 | |
JPH06340592A (ja) | α,α−ジメチルベンジルアミン類の製造法 | |
JP2006083076A (ja) | 新規なn−スルフェニル置換複素環化合物およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150604 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5986566 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |