JP2008174552A - 4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法 - Google Patents

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真太朗 佐々木
Tsutomu Minamimei
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Abstract

【課題】医薬・農薬の中間体として有用な、4−パーフルオロイソプロピルアニリン類を、安価な原料を用い、高収率で得る工業的な製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(2)で表される、アミノアリール基含有フルオロアルコールを、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に、パーフルオロアルカンスルホニルフルオリドと反応させる。
Figure 2008174552

【選択図】なし

Description

本発明は、医薬、農薬の中間体として有用な、4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の工業的な製造方法に関する。
従来知られている、一般式(1)で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類
Figure 2008174552
[式(1)において、R1およびR2は同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、−COR7 (式中、R7 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基もしくは置換されたフェニル基を示す。)およびCOOR8 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、又はフェニル基を示す。)からなる群より選ばれた基を表す。R3 、R4 、R5 、およびR6は、同一に、又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキルチオ基、−N(R9)(R10) (式中、R9 及びR10 は、同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基を示す。R9とR10 は一緒になって炭素数3〜6のアルキレン基を形成することもできる。)、−(R’)−N(R9 )(R10)(式中、R’は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。R9及びR10 の意味は前記と同じ)、およびフェニル基からなる群より選ばれた基を表す。
1、R2 、R3 及びR5のうち任意の2つの基が一緒になって、炭素数2〜4のアルキレン基を形成することもでき、R3、R4、R5 及びR6 のうち、隣り合った2個の基が一緒になって、炭素数3〜5のアルキレン基を構成することもできる。]
の製造方法としては、次のA)〜C)が挙げられる。
A)アニリン類と2−ハロゲン化パーイソプロピルとをラジカル反応開始剤の存在下に反応させてアニリンの4位をパーイソプロピル基に置換する方法(特許文献1、特許文献2)。
Figure 2008174552
[上記反応式において、R1〜R6の意味は、式(1)と同じ。]
B)ハロゲン化ベンゼン類と2−ヨードヘプタフルオロプロパンを原料とし、金属銅の存在下にカップリングさせる方法(特許文献3、非特許文献1、非特許文献2)。
Figure 2008174552
[上記反応式において、R1〜R6の意味は、式(1)と同じ。]
C)フェニルグリニャール試薬とヘキサフルオロアセトンを反応させて得られる2−フェニル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを、四フッ化イオウなどのフッ素化剤を用いて脱ヒドロキシルフッ素化した後、混酸によりニトロ化し、さらにニトロ基を還元してアニリン類を得る方法(特許文献4)。
Figure 2008174552
一方、パーフルオロイソプロピルアニリン類は医農薬、化学品等の中間体として、例えば、ベンゼン環上にパーフルオロイソプロピル基を有するフタラミド誘導体が農業および園芸分野での殺虫剤として有用である事が記載されている(特許文献5)。
なお、ヒドロキシル基を有する化合物に、パーフルオロアルカンスルホニルフルオリドを反応させ、脱ヒドロキシフッ素化を生じさせる反応は、既に知られている(非特許文献3、特許文献6等)。しかしながら、アミノ基を含有するアリール基を含むフルオロアルコールの脱ヒドロキシルフッ素化については、知られていなかった。
特開第2001−122836号公報 特開第2003−335735号公報 ドイツ公開特許第2606982号公報 カナダ特許明細書第1,022,573号 特表第2005−529963号公報 特開第2004−323518号公報 Tetrahedron,25,5921(1969) Bull.Chem.Soc.Jpn.,65.2141(1992) Organic Letters,第6巻、第9号(2004年)、第1465〜1468頁。
上記A)の方法では、あらかじめ2−ハロゲン化パーイソプロピルを調製する必要がある。この方法においては、2−ハロゲン化パーイソプロピルとして、高価なヨウ化物を用いた場合以外は、目的物は満足のいく収率では得られない。
B)の方法では予めハロゲン化ベンゼン類を調製する必要がある点、触媒として当量以上の銅を必要とすることなどの点で、工業的に量産を行うには不利である。
C)の方法は、フッ素化剤として四フッ化イオウという、大量の取り扱いの容易でない試薬を用いる必要があり、必ずしも工業的に有利とは言えない。さらに、この四フッ化イオウを用いた脱ヒドロキシルフッ素化反応を、アミノアリール基含有フルオロアルコールに適用する場合には、目的とする4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の他に、望まれない副生物が相当量生成することが判っている。特に、4位の置換基が−NH2であるときには、−NH2基がパーフルオロイソプロピル基と反応して、下記式で表される「二量化体A」または「二量化体B」
Figure 2008174552
Figure 2008174552
が相当量生成し、目的物の収率が大幅に低下するという問題がある(後述の「実施例」の部を参照)(本明細書において、これに類する、右端部がパーフルオロイソプロピル基である化学種を「二量化体A」、右端部が2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル基である化学種を「二量化体B」と呼ぶ)。
上記に示したごとく、医薬、農薬の中間体として有用な4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の既知の製造方法はいずれも、小規模で目的物を得るには適しているものの、大量規模の製造法としては、十分満足のいくものではなかった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、工業的に有効な4−パーフルオロイソプロピルアニリン誘導体の製造方法に関する。
すなわち、本発明者らは、一般式(2)で表されるアミノアリール基含有フルオロアルコール
Figure 2008174552
を、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に、式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリド
Figure 2008174552
と反応させることにより、高選択率で脱ヒドロキシルフッ素化反応が起こり、一般式(1)で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類が得られることを見出した。
[式(2)において、R1からR6の意味は、式(1)と同じ。式(3)において、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を表す。]
本発明によれば、上記A)の方法、B)の方法のような高価な試薬を用いることなく、また上記C)の方法のような、大量の取り扱いが難しい試薬を用いる必要もない。さらに、C)の方法に比べ、上記「二量化体」その他の副生物の生成を顕著に抑制することができ、目的とする4−パーフルオロイソプロピルアニリン類を、より高い選択率で製造できる。また、これに伴い、反応後の精製操作も大幅に軽減されることとなった。
なお、R1とR2がともに水素原子である場合(すなわち、4位置換基が−NH2である場合)には、上記C)の方法にならって、一般式(2)で表される化合物の代わりに、「アミノ基非含有のアリール基を有するフルオロアルコール」を原料とし、これを、式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドと反応させて、ヒドロキシル基をフッ素に置換し、かかる後に、該アリール基をニトロ化し、次いで還元する、という方法も想定される(次式)。
Figure 2008174552
ところが、「アミノ基非含有のアリール基を有するフルオロアルコール」を原料とした場合、式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドによる脱ヒドロキシルフッ素化はほとんど進行しないことが判った(上式)。
つまり、一般式(2)で表されるアミノアリール基含有フルオロアルコールを、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に、パーフルオロアルカンスルホニルフルオリドと反応させることが、目的物4−パーフルオロイソプロピルアニリン類を高収率で製造する上で不可欠であることが判明した。
本発明者らはさらに、該脱ヒドロキシルフッ素化反応が、特定の条件において特に好適に進行することを見出し、発明を完成させた。
すなわち、本発明は、一般式(2)で表される、アミノアリール基含有フルオロアルコール
Figure 2008174552
を、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリド
Figure 2008174552
と反応させることを特徴とする、一般式(1)
Figure 2008174552
で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法である。
本発明は、安価で、大量の取り扱いにも好適なパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドを用いて、副生物の生成を大幅に抑制しつつ、目的とする4−パーフルオロイソプロピルアニリン類を製造することを可能にするという効果を奏する。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明は、一般式(2)で表されるアミノアリール基含有フルオロアルコールを、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に、式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドと反応させることにより、脱ヒドロキシルフッ素化反応を生ぜしめ、一般式(1)で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類を製造することによりなる。
本発明で用いられる一般式(2)で示されるアミノアリール基含有フルオロアルコールにおいて、R1およびR2は同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、−COR7 (式中、R7 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基もしくは置換されたフェニル基を示す。)およびCOOR8 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、又はフェニル基を示す。)からなる群より選ばれた基を表す。
3、R4 、R5 、およびR6 は、同一に、又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキルチオ基、−N(R9)(R10) (式中、R9 及びR10 は、同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基を示す。R9とR10は一緒になって炭素数3〜6のアルキレン基を形成することもできる。)、−(R’)−N(R9 )(R10)(式中、R’は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。R9及びR10 の意味は前記と同じ)、およびフェニル基からなる群より選ばれた基を表す。
1、R2 、R3 及びR5のうち任意の2つの基が一緒になって、炭素数2〜4のアルキレン基を形成することもでき、R3、R4、R5 及びR6 のうち、隣り合った2個の基が一緒になって、炭素数3〜5のアルキレン基を構成することもできる。
式(3)において、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を表す。
これらのうち、R1、R2は水素もしくは炭素数1〜6のアルキル基(メチル基、エチル基がより好ましい)が好ましく、R3〜R6も同じく、水素もしくは炭素数1〜6のアルキル基(メチル基、エチル基がより好ましい)が好ましい。
原料となるこれらのアミノアリール基含有フルオロアルコールは、例えばJ.Am.Chem.Soc.,第87巻,p.2410(1965)に記載の方法に準じてそれぞれの化合物を製造することができる。
本発明で用いられるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドは上記一般式(3)で示され、式中、Rfは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖、または環状のパーフルオロアルキル基であり、特に炭素数1〜4のものが好ましく、中でもトリフルオロメチル基(C1)が好ましい。
パーフルオロアルカンスルホニルフルオリドの使用量は、原料のアミノアリール基含有フルオロアルコールに対して少なくとも等モル以上は用いることが、経済面で好ましい。しかし、あまり多量に用いるとかえって無駄になるため、10モル当量以下であることが好ましく、さらに好ましくは2モル当量以下の範囲である。
本反応に使用する有機塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリn−プロピルアミン、ピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2,3,4−コリジン、2,4,5−コリジン、2,5,6−コリジン、2,4,6−コリジン、3,4,5−コリジン、3,5,6−コリジン等が挙げられる。その中でもトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリn−プロピルアミン、ピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジン、3,5,6−コリジンが好ましく、特にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジンがより好ましい。中でもトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンが特に好ましい。
有機塩基の使用量としては、特に制限はないが、アミノアリール基含有フルオロアルコール1モルに対して1モル当量以上を使用することが、収率面から好ましい。上限値に制限はないが、通常は20モル当量以下が好ましく、経済性の面から特に10モル当量以下が好ましい。
上記、有機塩基と共に用いることができる「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の有機塩基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリn−プロピルアミン、ピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2,3,4−コリジン、2,4,5−コリジン、2,5,6−コリジン、2,4,6−コリジン、3,4,5−コリジン、3,5,6−コリジン等が挙げられる。
その中でもトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリn−プロピルアミン、ピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジン、3,5,6−コリジンが好ましく、特にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジンがより好ましい。中でもトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンが特に好ましい。
本発明は、これらの有機塩基が存在する条件で実施することができるが、上記有機塩基に代えて、或いは上記有機塩基と共に、「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」を使用することもできる。より高い収率を得るためには、「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の共存下、本発明の反応を実施することが、より好ましい。
「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の有機塩基とフッ化水素のモル比としては、100:1〜1:100の範囲であり、通常は50:1〜1:50の範囲が好ましく、特に25:1〜1:25の範囲がより好ましい。さらにアルドリッチ(Aldrich、2003−2004総合カタログ)から市販されている、「トリエチルアミン1モルとフッ化水素3モルからなる錯体」、および「ピリジン〜30%(〜10モル%)とフッ化水素〜70%(〜90モル%)からなる錯体」を使用するのが極めて便利である。中でも「トリエチルアミン1モルとフッ化水素3モルからなる錯体」[(C253N・3HF]は、反応性がとりわけ良好であることから、特に好ましい。
また、本発明は、上記有機塩基とフッ化水素を上述の割合で別々に加え、反応系内で「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」を形成させることもできる。
「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の使用量としては、特に制限はないが、アミノアリール基含有フルオロアルコール1モル当量に対してフッ素アニオン(F-)として0.3モル以上を使用すればよく、通常は0.5〜50モルが好ましく、特に0.7〜25モルがより好ましい。
また、本発明は別途有機溶媒を共存させて反応を行うこともできる。ここで有機溶媒とは、本発明の反応に直接関与しない不活性な有機化合物のことを言う。反応溶媒としては、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
その中でもn−ヘプタン、トルエン、メシチレン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、プロピオニトリル、ジメチルスルホキシドが好ましく、特にトルエン、メシチレン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリルがより好ましい。これらの反応溶媒は単独または組み合わせて使用することができる。
反応溶媒の使用量としては、特に制限はないが、アミノアリール基含有フルオロアルコール1モルに対して0.1L(リットル)以上を使用すればよく、通常は0.1〜20Lが好ましく、特に0.1〜10Lがより好ましい。
なお、上述の「有機塩基」が液体である場合には、これら有機塩基(例えばトリエチルアミンなど)が溶媒としての役割も兼ねるため、これらを過剰に用いて溶媒として機能させることもできる。
温度条件としては、特に制限はないが、−100〜+100℃の範囲で行えばよく、通常は−80〜+80℃が好ましく、特に−60〜+60℃がより好ましい。
圧力条件としては、特に制限はないが、例えば常圧(0.1MPa(絶対圧基準。以下、同じ。))〜2MPaの範囲で行えばよく、この場合、0.1MPa〜1.5MPaが好ましく、特に0.1MPa〜1MPaがより好ましい。
なお、後述の実施例に示すように、耐圧反応容器にアミノアリール基含有フルオロアルコールを加えた後に、耐圧反応容器内の不活性ガス(空気、窒素)の脱気を目的として減圧条件にし、有機塩基又は「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」、及びパーフルオロアルカンスルホニルフルオリドを加えた後、容器を密閉して反応させることもできる。
反応に使われる反応容器としては、モネル、ハステロイ、ニッケル、又はこれらの金属やポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロポリエーテル樹脂などのフッ素樹脂でライニングされた耐圧反応容器などが挙げられる。
反応時間としては、特に制限はないが、0.1〜72時間の範囲で行えばよく、基質および反応条件により異なるため、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、NMR等の分析手段により、反応の進行状況を追跡して原料が殆ど消失した時点を終点とすることが好ましい。
後処理としては、特に制限はないが、通常は反応終了液を水またはアルカリ金属の無機塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム等)の水溶液に注ぎ込み、有機溶媒(例えば、トルエン、メシチレン、塩化メチレンまたは酢酸エチル等)で抽出することにより、粗生成物を得ることができる。
必要に応じて、活性炭処理、蒸留、再結晶等により、さらに高い化学純度に精製することができる。
[実施例]
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ここで、組成分析値の「%」とは、反応混合物を核磁気共鳴分析装置(NMR、特に記述のない場合、測定核は19F)によって測定して得られた組成の「モル%」を、又はガスクロマトグラフィー(GC、特に記述のない場合、検出器によって測定して得られた組成の「面積%」を表す。
4−へプタフルオロイソプロピル−2−メチルアニリンの製造
Figure 2008174552
500mlオートクレーブに2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ル36g(132ミリモル)、トリエチルアミン・3フッ化水素酸塩32g(197ミリモル)およびトリエチルアミン60g(592ミリモル)をアセトニトリル140ml中に溶解して加え、さらにトリフルオロメタンスルホニルフルオリド30g(197ミリモル)を室温下で導入した。反応混合物を30分間室温で攪拌した後、70℃に加温し、22時間さらに攪拌した。反応の経過はガスクロマトグラフィーで追跡した(変換率91.8%)。
反応終了時のガスクロマトグラフ組成は、目的物4−へプタフルオロイソプロピル−2−メチルアニリンが75.6%、原料の2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルが8.2%であり、他に「二量化体」が2.9%(二量化体Aが2.1%、二量化体Bが0.8%)検出された。
反応後、反応器の内容物に48%水酸化カリウム水溶液を徐々に加え中和した後、トルエンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥終了後、硫酸マグネシウムをろ別し、溶媒を減圧下に蒸留して除き、粗生成物56gを得た。減圧蒸留により精製し、目的物(収量:27.4g、収率:75%)を無色油状物として得た。この化合物は670Paにおいて、沸点76℃を示した。
[比較例1]
実施例1と同じ2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ル10gを原料とし、HF100ml中でSF415gを加え、50〜60℃で20時間反応させた。
反応終了時のガスクロマトグラフ組成は、目的物4−へプタフルオロイソプロピル−2−メチルアニリンが33.7%、原料は検出されず、「二量化体」が66.7%(二量化体A、二量化体Bの合計値)であった。
すなわち、比較例1では、「二量化体」の副生が多く、目的物の収率が低下した。これに対し、実施例1では著しく高い収率で目的物を得ることができた。
4−へプタフルオロイソプロピル−2,6−ジメチルアニリンの製造
Figure 2008174552
100mlオートクレーブに2−(4−アミノ−3,5ジメチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ル3.00g(10.5ミリモル)、トリエチルアミン・3フッ化水素酸塩2.53g(15.7ミリモル)およびトリエチルアミン4.76g(47.0ミリモル)をアセトニトリル20ml中に溶解して加え、さらにトリフルオロメタンスルホニルフルオリド2.38g(15.7ミリモル)を室温下で導入した。
反応混合物を30分室温で攪拌した後、70℃に加温し、26時間さらに攪拌した。反応の経過はガスクロマトグラフィーで追跡した(変換率81.7%)。
反応終了時における反応混合物のガスクロマトグラフ組成は、目的とする4−へプタフルオロイソプロピル−2,6−ジメチルアニリンが77.3%、原料である2−(4−アミノ−3,5ジメチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルが18.3%であった。
反応終了後、反応器の内容物に48%水酸化カリウム水溶液を徐々に加え中和後、トルエンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、硫酸マグネシウムをろ別し、溶媒を減圧下に濃縮した後、得られた固体をn−ヘキサンで洗浄して目的物(収量:1.67g、収率:56%)を無色結晶として得た。
4−へプタフルオロイソプロピル−N,N−ジメチルアニリンの製造
Figure 2008174552
2−(4−アミノ−3,5ジメチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルを2−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルに代えた以外は、実施例2と同様にして反応、および処理を行なった。なお、反応の経過はガスクロマトグラフィーで追跡した(変換率87.0%)。
反応終了時における目的物4−へプタフルオロイソプロピル−N,N−ジメチルアニリンのガスクロマトグラフ組成は85.9%であり、他に出発原料2−(4−アミノ−3,5ジメチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルが13.0%検出された。すなわち、本実施例では特に高い選択率で目的物を得ることができた。
なお、得られた粗生成物を減圧蒸留により精製したところ、無色結晶の目的物(収率:52.4%)を得ることができた。この化合物は、530Paにおいて沸点78℃を示した。
なお、J.Am.Chem.Soc.,第87巻、1965年、2410頁によれば、本実施例と同じ原料をSF4によって脱ヒドロキシフッ素化した結果、4−へプタフルオロイソプロピル−N,N−ジメチルアニリンが、62%の収率で得られたと報告されている。すなわち、本発明のフッ素化によれば、SF4をフッ素化剤とした場合に比較して高い収率で、目的物を製造できることが明らかとなった。
4−へプタフルオロイソプロピルアニリンの製造
Figure 2008174552
2−(4−アミノ−3,5ジメチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルを2−(4−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルに代えた以外は、実施例2と同様にして反応を行なった。なお、反応の経過はガスクロマトグラフィーで追跡し(変換率88.9%)、原料が消失した時点での目的物の面積百分率は55.1%であった。他に原料化合物が11.1%、「二量化体」が15.1%(二量化体Aが8.9%、二量化体Bが6.2%)検出された(なお、本実施例においては、単離精製は行っていない)。
なお、J.Am.Chem.Soc.,第87巻、1965年、2410頁によれば、本実施例と同じ原料をSF4によって脱ヒドロキシフッ素化した結果、4−へプタフルオロイソプロピルアニリンが、19%の収率で得られたと報告されている。この反応系では、特に「二量化体」の生成が多く、これによって目的物の選択率が大きく低下したものと推測される。これに比較して、本発明のフッ素化によれば、著しく高い収率で、目的物を製造できることが明らかである。
4−へプタフルオロイソプロピル−2−メチルアニリンの製造
Figure 2008174552
1000mlオートクレーブに2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ル100g(366ミリモル)を加えて反応容器を減圧した後、ジイソプロピルエチルアミン189.3g(1464ミリモル)、およびアセトニトリル165gを加えた。この反応混合物を10分間室温で攪拌した後、氷冷下においてフッ化水素酸11.0g(549ミリモル)を、反応容器内温度が10℃以下を保つように加え、さらにトリフルオロメタンスルホニルフルオリド111g(732ミリモル)を導入した後、室温下で53時間攪拌した。反応の経過は19F−NMRにより追跡した(変換率97.9%)。
反応終了時の19F−NMRより、目的物4−へプタフルオロイソプロピル−2−メチルアニリンが91.9%、原料の2−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オ−ルが2.1%であり、他に「二量化体A」が3.5%であった。
反応後、反応液を50℃において120hPaまで徐々に減圧することで濃縮した。この濃縮残渣に30%水酸化カリウム水溶液を徐々に加え中和した後、分液した。分離した有機層を減圧蒸留により精製し、目的物81gを無色油状物として得た。この化合物は670Paにおいて、沸点76℃を示した。単離収率は80.4%であった。

Claims (6)

  1. 一般式(2)で表される、アミノアリール基含有フルオロアルコール
    Figure 2008174552
    を、有機塩基または「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」の存在下に式(3)で表されるパーフルオロアルカンスルホニルフルオリド
    Figure 2008174552
    と反応させることを特徴とする、一般式(1)
    Figure 2008174552
    で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
    [式(1)および式(2)において、R1およびR2は同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、−COR7 (式中、R7 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基もしくは置換されたフェニル基を示す。)およびCOOR8 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、又はフェニル基を示す。)からなる群より選ばれた基を表す。R3 、R4 、R5 、およびR6は、同一に、又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキルチオ基、−N(R9)(R10) (式中、R9 及びR10 は、同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基を示す。R9とR10 は一緒になって炭素数3〜6のアルキレン基を形成することもできる。)、−(R’)−N(R9 )(R10)(式中、R’は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。R9及びR10 の意味は前記と同じ)、およびフェニル基からなる群より選ばれた基を表す。
    1、R2 、R3 及びR5のうち任意の2つの基が一緒になって、炭素数2〜4のアルキレン基を形成することもでき、R3、R4、R5 及びR6 のうち、隣り合った2個の基が一緒になって、炭素数3〜5のアルキレン基を構成することもできる。
    式(3)において、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を表す。]
  2. パーフルオロアルカンスルホニルフルオリドがトリフルオロメタンスルホニルフルオリド(CF3SO2F)である、請求項1に記載の4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
  3. 有機塩基がトリエチルアミン[(C253N]又はジイソプロピルエチルアミンである、請求項1または請求項2に記載の4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
  4. 「有機塩基とフッ化水素からなる塩または錯体」としてトリエチルアミン−3フッ化水素酸塩[(C253N・3HF]である、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
  5. 一般式(2)で表される、アミノアリール基含有フルオロアルコール
    Figure 2008174552
    を、ジイソプロピルエチルアミンの存在下にトリフルオロメタンスルホニルフルオリド(CF3SO2F)と反応させることを特徴とする、一般式(1)
    Figure 2008174552
    で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
    [式(1)および式(2)において、R1およびR2は同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、−COR7 (式中、R7 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基もしくは置換されたフェニル基を示す。)およびCOOR8 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、又はフェニル基を示す。)からなる群より選ばれた基を表す。R3 、R4 、R5 、およびR6は、同一に、又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキルチオ基、−N(R9)(R10) (式中、R9 及びR10 は、同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基を示す。R9とR10 は一緒になって炭素数3〜6のアルキレン基を形成することもできる。)、−(R’)−N(R9 )(R10)(式中、R’は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。R9及びR10 の意味は前記と同じ)、およびフェニル基からなる群より選ばれた基を表す。
    1、R2 、R3 及びR5のうち任意の2つの基が一緒になって、炭素数2〜4のアルキレン基を形成することもでき、R3、R4、R5 及びR6 のうち、隣り合った2個の基が一緒になって、炭素数3〜5のアルキレン基を構成することもできる。]
  6. 一般式(2)で表される、アミノアリール基含有フルオロアルコール
    Figure 2008174552
    を、トリエチルアミン−3フッ化水素酸塩[(C253N・3HF]の存在下にトリフルオロメタンスルホニルフルオリド(CF3SO2F)と反応させることを特徴とする、一般式(1)
    Figure 2008174552
    で表される4−パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法。
    [式(1)および式(2)において、R1およびR2は同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、−COR7 (式中、R7 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基もしくは置換されたフェニル基を示す。)およびCOOR8 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、又はフェニル基を示す。)からなる群より選ばれた基を表す。R3 、R4 、R5 、およびR6は、同一に、又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のハロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキルチオ基、−N(R9)(R10) (式中、R9 及びR10 は、同一に、又は異なって、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又はフェニル基を示す。R9とR10 は一緒になって炭素数3〜6のアルキレン基を形成することもできる。)、−(R’)−N(R9 )(R10)(式中、R’は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。R9及びR10 の意味は前記と同じ)、およびフェニル基からなる群より選ばれた基を表す。
    1、R2 、R3 及びR5のうち任意の2つの基が一緒になって、炭素数2〜4のアルキレン基を形成することもでき、R3、R4、R5 及びR6 のうち、隣り合った2個の基が一緒になって、炭素数3〜5のアルキレン基を構成することもできる。]
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