JPWO2013002410A1 - 超電導薄膜用基材及び超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法 - Google Patents

超電導薄膜用基材及び超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法 Download PDF

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Abstract

臨界電流特性に優れた超電導薄膜を作製する。超電導薄膜用基材は、粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.4以下である主面(10B)を有する基材本体(10A)を備える。

Description

本発明は、超電導薄膜用基材及び超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法に関する。
従来から、超電導ケーブルや超電導マグネットに利用するため、基材上に酸化物超電導体を成膜して超電導層を形成し、さらにこの超電導層上に超電導層保護用の安定化層等を形成して、超電導薄膜を製造する試みが数多く提案されている。
なかでも、液体窒素温度(77K)以上で超電導を示す酸化物超電導体の一種として、REBaCu7−δの組成式で表されるRE系超電導体(RE:希土類元素)を用い、長尺のテープ状基材上に成膜して得られた超電導線は、高い電流特性が得られることから、現在、盛んに研究開発が進められている超電導薄膜のひとつであり、この超電導薄膜を用いた電力機器等に関する試作品が、多数、作製される段階にまで達している。
このような超電導薄膜における臨界電流特性(I特性)は、その酸化物超電導体を構成する結晶の配向性に大きく依存することが知られている。その理由は、酸化物超電導体の結晶には電気的な異方性が存在し、その結晶のa軸方向とb軸方向には電気を流し易いがc軸方向には電気を流しにくいためである。したがって、優れた臨界電流特性を有する超電導薄膜を得るためには、超電導薄膜を形成する超電導体結晶の結晶配向性が良好で、かつ、その配向性の方向がa軸あるいはb軸を電気を流そうとする方向に、c軸をその他の方向にする必要がある。
そして、このような結晶配向性が良好な超電導体結晶を得るためには、超電導体結晶とその下地との格子不整合度が小さく、かつその下地の表面が緻密で平滑であることが必要である。そのため、下地はその結晶構造が超電導体結晶との格子不整合度が小さいものが選択され、下地自身についても良好な結晶配向性が必要とされる。
従来、結晶配向性が良好な超電導体結晶を得るために、様々な下地層の構成と下地層の形成方法が試みられている。例えば、代表的な方法として、表面酸化エピタキシー法(Surface-Oxidation Epitaxy:SOE)、イオンビームアシスト蒸着法(Ion Beam Assisted Deposition:IBAD)、RABiTS法(Rolling-Assisted Biaxially Textured Substrates)などである。例えば、IBAD法を用いた下地層の構成の一例を挙げると、低磁性の無配向金属基材(例えば、ニッケル基の耐熱・耐食合金であるハステロイ(登録商標、ヘインズ社製))上に、GdZr層、MgO層、LaMnO層、CeO層の順に積層して下地層とすることがある。ここで、MgOを積層する際にIBAD法が用いられる。
各層の役割は以下の通りである。GdZr層は金属基材元素の拡散を防止し、金属基材元素と積層された下地層のうちGdZr層の上に形成された上部層(例えば、MgO層、LaMnO層、CeO層)との反応生成物の発生を抑制する。MgO層はIBAD法により強制的に配向され、上部層の配向の基礎となる。LaMnO層はMgO層とCeO層の格子不整合度を緩衝する役割をもつ。下地最上層のCeO層はRE系超電導体の結晶との格子不整合度が小さいことから、良好な結晶配向性を有するRE系超電導体を作製するための下地として適している。
以上の下地層の構成と役割を鑑みるに、基材の表面性状が基材上に形成された下地層とRE系超電導体の配向性に影響を与えることは明らかである。すなわち、基材の表面粗さが大きい場合には、基材上に形成された下地層のすべてについて凹凸が大きくなり、結果として良好な結晶配向性は得られない。
そこで、特許文献1(特開平5−250931号公報)では、表面粗さRmaxが0.05μm以下に平滑化された長尺基材を用いることにより、結晶配向性に優れた酸化物の超電導層を備え、かつ中間層の厚みを薄いものとすることが可能な超電導薄膜が開示されている。
しかしながら、本発明者らによる鋭意研究の結果、下地層の配向性を良好なものとするのに必要な基材の表面性状の管理ポイントとして、粗さ曲線で示される起伏の高低差だけでないことが判った。つまり、粗さ曲線における二乗平均平方根傾斜RΔqも、下地層ひいては超電導層の結晶配向性に影響することが明らかとなった。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、臨界電流特性に優れた超電導薄膜を作製するのに適した超電導薄膜用基材及びこれを用いた超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は下記の手段によって解決された。
<1>粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.4以下である主面を有する基材本体を備える超電導薄膜用基材。
<2>前記主面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqは、0.32以下である、前記<1>に記載の超電導薄膜用基材。
<3>前記主面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqは、0.12以下である、前記<2>に記載の超電導薄膜用基材。
<4>前記主面における粗さ曲線の算術平均粗さRaは、10nm以下である、前記<1>〜前記<3>の何れか1つに記載の超電導薄膜用基材。
<5>前記<1>〜前記<4>の何れか1つに記載の超電導薄膜用基材と、前記主面上に形成され、酸化物超電導体を主成分として含有する超電導層と、を備える超電導薄膜。
<6>前記超電導薄膜用基材と前記超電導層との間に形成された中間層、をさらに備える前記<5>に記載の超電導薄膜。
<7>金属基材本体を用意する工程と、酸化物超電導体を成膜する側の前記金属基材本体の主面を砥粒研磨する工程と、前記金属基材本体を入れた電解液の中で15A/dm以上30A/dm以下の電流密度で15秒間以上60秒間以下電流を通電することによって、前記主面を電解研磨する工程と、を順に有する超電導薄膜用基材の製造方法。
本発明によれば、臨界電流特性に優れた超電導薄膜を作製するのに適した超電導薄膜用基材及びこれを用いた超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法を提供することができた。
図1は、本発明の実施形態に係る超電導薄膜1の積層構造を示す図である。 図2は、二乗平均平方根傾斜を説明するための概略図である。 図3は、算術平均粗さRaを説明するためのものである。 図4は、本発明の実施形態に係る超電導薄膜1の中間層20の詳細構成を示す断面図である。 図5は、実施例1〜15及び比較例1〜4に係る超電導薄膜において、測定により得られたRΔqとIc(A)との関係示すグラフである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る超電導薄膜用基材及び超電導薄膜、並びに超電導薄膜用基材の製造方法について具体的に説明する。なお、図中、同一の又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
<超電導薄膜の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る超電導薄膜1の積層構造を示す図である。
図1に示すように、超電導薄膜1は、長尺のテープ状超電導薄膜用基材10(以下、基材10と表記することもある)上に中間層20、超電導層30、安定化層(保護層)40が順に形成された積層構造を有している。
本発明の実施形態に係る超電導薄膜用基材10は、薄膜が成膜される面(図1においては中間層20が成膜される面)における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.4以下である主面10Bを有する基材本体10Aを備えている。
ここで、図2は、二乗平均平方根傾斜を説明するための概略図である。上述した粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqは、微小範囲における凹凸の傾斜を平均化して求められるパラメータであり、以下の式(1)により表される。

ただし、式(1)中のlrは基準長さであり、Z(x)は位置xにおける粗さ曲線の高さである。
このような式(1)により表されるRΔqは、主面10B上に成膜する薄膜の結晶配向性と相関があり、具体的にはRΔqが小さいほど超電導薄膜用基材10上に成膜される中間層20や超電導層30等の結晶配向性が良くなり、ひいては超電導薄膜1の臨界電流特性が向上する。
なお、このRΔqを0.4以下としている理由は、臨界電流特性を約250A以上と高い状態にし、且つ、臨界電流特性が急激に減少するのを回避するためである。また、線形的に臨界電流特性が向上するという観点からRΔqは、0.32以下であることが好ましい。また、さらに急激に臨界電流特性が向上するという観点からRΔqは、0.12以下であることがより好ましい。さらに、RΔqは、主面10Bの凹凸を無くすという観点から0に近づくほど好ましく、実質的に0であることが好ましい。しかし、基板と基板直上に成膜される中間層との密着強度が低下するという観点から、RΔqは、0.01以上であることが好ましい。
また、主面10Bにおける粗さ曲線の算術平均粗さRaは、本実施形態では特に限定されないが、臨界電流特性への影響を抑制するために、RΔqと同様に小さいほうが好ましい。具体的には、10nm以下であることが好ましく、5.0nm以下であることがさらに好ましい。また、RΔqとの組み合わせでより臨界電流特性が向上するという観点から2.0nm以下であることが最も好ましい。
ここで、図3は、算術平均粗さRaを説明するためのものである。算術平均粗さRaは以下の式(2)で表すように、基準長さにおけるZ(x)の絶対値の平均値であり、より値が小さくなるほど平滑であることを示す。

ただし、式(2)中のlrは基準長さであり、Z(x)は位置xにおける粗さ曲線の高さである。
なお、上述した式(1)のRΔqと式(2)のRaとは、Raの増大とともにRΔqも同時に増加する場合もあり得るが、原則として相関がなく、Raを規定しただけでは、RΔqの値は決まらない。そして、Raが小さくてもRΔqが大きい場合には、中間層20や超電導層30の結晶配向性が向上せず、臨界電流特性に優れた超電導薄膜を作製するのが困難となる。
基材本体10Aは、無配向の材料又は配向した材料のいずれかで構成され、例えば金属や金属酸化物、セラミックスの材料で構成されている。基材本体10Aの形状は、主面があることを前提として長尺のテープ形状以外にも様々な形状を採用することができるが、取扱いが容易な矩形平板形状を採用することが好ましい。
金属の具体例としては、鉄基合金、ニッケル基合金(特にハステロイ)、銅合金、アルミ合金、あるいはそれらの複合体等が挙げられる。また、金属酸化物の具体例としては、Al(酸化アルミニウム、特にサファイア)、 (Zr,Y)O(イットリア安定化ジルコニア)、LaAlO(ランタンアルミネート)、SrTiO(チタン酸ストロンチウム)、(LaSr1−x)(AlTa1−x)O(酸化ランタンストロンチウムタンタルアルミニウム)、NdGaO(ネオジムガレート)、YAlO(イットリウムアルミネート)、MgO(酸化マグネシウム)、TiO(チタニア)、BaTiO(チタン酸バリウム)等が挙げられる。セラミックスの具体例としては、炭化ケイ素、黒鉛等が挙げられる。
特に、これらの中でも、強度、耐熱性、耐食性に優れている点からハステロイ基板を採用することが好ましい。
中間層20は、超電導層30において高い面内配向性を実現するために超電導薄膜用基材10上に形成される緩衝層であり、熱膨張率や格子定数等の物理的な特性値が超電導薄膜用基材10と超電導層30を構成する酸化物超電導体との中間的な値を示す。なお、具体的な層構成については、後述する。
超電導層30は、中間層20上に形成され、酸化物超電導体、特に銅酸化物超電導体を主成分として含有している。なお、「主成分」とは、超電導層30に含まれる構成成分中で含有量が最も多いことを示し、好ましくは90%以上の含有量を有する。
銅酸化物超電導体としては、REBaCu7−δ(RE−123と称す),BiSrCaCu8+δ(BiサイトにPbドープしたものも含む),BiSrCaCu10+δ(BiサイトにPbドープしたものも含む),(La,Ba)CuO4−δ,(Ca,Sr)CuO2−δ[CaサイトはBaであってもよい],(Nd,Ce)CuO4−δ,(Cu,Mo)Sr(Ce,Y)CuO [(Cu,Mo)−12s2と称し、s=1、2、3,4である],Ba(Pb,Bi)O又はTlBaCan−1Cu2n+4(nは2以上の整数である)等の組成式で表される結晶材料を用いることができる。また、銅酸化物超電導体は、これら結晶材料を組み合わせて構成することもできる。
以上の結晶材料の中でも、超電導特性が良く、結晶構造が単純であるという理由から、RE系超電導体(REBaCu7−δ)を用いることが好ましい。また、結晶材料は、多結晶材料であっても単結晶材料であってもよい。
上記RE系超電導体中のREは、Y,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,Er,Tm,YbやLuなどの単一の希土類元素又は複数の希土類元素であり、これらの中でもBaサイトと置換が起きない等の理由でYであることが好ましい。また、δは、酸素不定比量であり、例えば0以上1以下であり、超電導転移温度が高いという観点から0に近いほど好ましい。なお、酸素不定比量は、オートクレーブ等の装置を用いて高圧酸素アニール等を行えば、δは0未満、すなわち、負の値をとることもある。
また、RE系超電導体以外の結晶材料のδも酸素不定比量を表し、例えば0以上1以下である。
超電導層30の膜厚は、特に限定されないが、例えば500nm以上3000nm以下である。
超電導層30の形成(成膜)方法としては、例えばTFA−MOD法、PLD法、CVD法、MOCVD法、又はスパッタ法などが挙げられる。これら成膜方法の中でも、高真空を必要としない、大面積、複雑な形状の基材10にも成膜可能、量産性に優れているという理由からMOCVD法を用いることが好ましい。
以上のような超電導層30の上面には、例えばスパッタ法により銀からなる安定化層40が成膜されている。
<超電導薄膜用基材及びその製造方法>
図4は、本発明の実施形態に係る超電導薄膜1を構成する基材10と中間層20の詳細構成を示す断面図である。
図4に示すように、超電導薄膜1を構成する中間層20は、ベッド層22と、配向層24と、LMO層26と、キャップ層28と、を順に積層した構成である。
ベッド層22は、超電導薄膜用基材10上に形成され、超電導薄膜用基材10の金属元素が拡散するのを防止し、且つ、配向層24の2軸配向性を向上させるための層である。そして、このベッド層22は、その下地となる超電導薄膜用基材10の表面性状の影響を受けるが、超電導薄膜用基材10の二乗平均平方根傾斜RΔqが小さいため、ベッド層22の配向層24側の表面にも急峻な凹凸がない。
また、ベッド層22は、配向層24の2軸配向性を向上させるという観点から、非配向であることが好ましく、少なくとも配向層24の製造過程では非配向となるアモルファス状態であることが好ましい。
ベッド層22の厚みは、特に限定されないが、当該ベッド層22の機能(超電導薄膜用基材10からの金属元素の拡散抑制と配向層の配向性を向上)の低下を抑制するという観点から10nm以上であることが好ましく、超電導薄膜用基材10の反りを抑制するという観点から500nm以下であることが好ましい。特にコスト等の要請により厚みを薄くするという観点から、100nm以下であることがより好ましい。
ベッド層22の形成(成膜)方法としては、例えばTFA−MOD法、PLD法、CVD法、MOCVD法、又はスパッタ法等が挙げられる。中でも製造が容易であるという観点からスパッタ法を用いることが好ましい。
なお、ベッド層22の成膜には、イオン発生器(イオン銃)で発生させたイオンを蒸着源に衝突させるイオンビームスパッタ法を利用することもできる。また、ベッド層22は、例えばY層とAl層との2層構造等の多層構造とすることもできる。
配向層24は、ベッド層22の直上に形成され、超電導層30の結晶を一定の方向に配向させるための層である。そして、この配向層24は、その下地となるベッド層22の表面性状の影響を受けるが、ベッド層22の表面に急峻な凹凸がない、すなわち超電導薄膜用基材10の表面性状に影響してベッド層22のRΔqも小さくなるため、配向層24の結晶配向性が従来に比べて向上する。
配向層24の構成材料としては、NbOやMgO等の多結晶材料が挙げられる。また、ベッド層22と同様の材料、例えばGdZrを用いることもできる。また、配向層24の膜厚は、特に限定されないが、例えば1nm以上20nm以下である。
配向層24の形成(成膜)方法としては、例えばアルゴン、酸素、又はアルゴンと酸素の混合ガス雰囲気中でIBAD法により成膜する方法が挙げられる。IBAD法では、アシストイオンビームを成膜面に対して斜め方向から照射しながら、RFスパッタ(又はイオンビームスパッタ)により蒸着源(MgO等)からはじき出された蒸着粒子を成膜面に堆積させて成膜する。
なお、配向層24の成膜には、蒸着源を例えばMgとして、アルゴンと酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタすることにより、はじき出されたMgと酸素を反応させてMgOを成膜させる反応性スパッタを利用することもできる。また、配向層24は、エピタキシャル法により成膜した層とIBADにより成膜した層とを有する複合層であってもよい。
LMO層26は、配向層24とキャップ層28の間に配置され、キャップ層28の格子整合性を向上させる機能を有している。このようなLMO層26は、組成式がLaMnO3+δ(δは酸素不定比量)で表される結晶材料で構成された酸化物層である。なお、δの値は、特に限定されないが、例えば−1<δ<1である。そして、このLMO層26は、その下地となる配向層24の表面性状の影響を受けるが、配向層24の結晶配向性が高いため、LMO層24の結晶配向性も従来に比べて向上する。
また、LMO層26は、LMOの結晶格子が立方晶となる相転移温度を低くできるという観点から、組成式がLa(Mn1−x3+δ(M=Cr,Al,Co及びTiから選ばれる少なくとも1つであって、δは酸素不定比量であり、0<z/w<2、0<x≦1である)で表される結晶材料で構成された酸化物層であることが好ましい。
LMO層26の厚みは、特に限定されないが、LMO層26の表面粗さを抑制するという観点から100nm以下であることが好ましく、製造上の観点から4nm以上であることが好ましい。具体値としては30nmが挙げられる。
LMO層26の形成(成膜)方法としては、超電導薄膜用基材10を加熱しながら行うPLD法やRFスパッタリング法による成膜が挙げられる。
キャップ層28は、LMO層26上に形成され、LMO層26を保護するとともに超電導層30との格子整合性をさらに高めるための層である。そして、このキャップ層28は、その下地となるLMO層26の表面性状の影響を受けるが、LMO層26の結晶配向性が高いため、キャップ層28の結晶配向性も従来に比べて向上する。
このようなキャップ層28は、希土類元素を含有し、かつ自己配向性を有する物質で構成されている。この物質は、例えばCeO及びREMnOから選ばれる物質であり、好ましくはCeOである。
キャップ層28の膜厚は、特に限定されないが、十分な配向性を得るには50nm以上が好ましく、300nm以上であればさらに好ましい。ただし、600nm を超えると成膜時間が増大するので、600nm以下とすることが好ましい。
このキャップ層28の形成(成膜)方法としては、PLD法やRFスパッタ法による成膜が挙げられる。
<超電導薄膜用基材10の製造方法>
上述した超電導薄膜用基材10を含め一般的に金属で構成された基材は、その素材を圧延することにより作製される。圧延の中間工程において素材欠陥に起因する表面傷などは機械研磨により除去されることがある。最終的に所定の寸法に仕上げ圧延された基材は、超電導薄膜作製用に供するには表面粗さが十分に小さくないため、精密研磨により基材の表面性状が調整される。
精密研磨の方法の一つとして砥粒研磨がある。適切な砥粒を選択することにより表面粗さRaを数ナノメートルに仕上げることは一般的に可能である。しかしながら、通常の砥粒研磨においては、砥粒サイズに起因する微小な凹凸の形成は避けることができず、基材表面の急峻な起伏の形成を防止するのは困難である。
そこで、本発明の実施形態に係る超電導薄膜用基材10の製造方法においては、砥粒研磨の条件を最適に調整することにより、あるいは砥粒研磨された金属基材に更に電解研磨を施すことにより、金属基材表面の急峻な起伏を除去、すなわち主面10Bにおける粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqを0.4以下まで小さくすることができる。
砥粒による仕上げ研磨は、長尺のコイル材の研磨に適しているコイル研磨機を使用することができる。研磨方式はバフテープと研磨剤を用いた研磨部の多段方式とすることができる。研磨ヘッドに植毛布あるいは不織布テープを送りながら回転させ、支持台との間に長尺の基材を走行させ、研磨剤を供給しながら、多段ヘッドで研磨を行なう。
一例として、ハステロイ基材を仕上げ研磨するのに好適な条件を例示すれば、一段目の研磨剤はグリコール化合物、グリセリン及び脂肪酸等を添加した水溶液に平均粒径が0.1μm以上1.0μm以下で好ましくは0.125μmの多結晶ダイヤモンド砥粒を添加したものを使用する。2段目の研磨剤は、水溶性分散剤、しゅうアンモニウム、しゅう酸カリウム及びグリセリンを添加した水溶液に平均粒径が0.01μm以上0.05μm以下で好ましくは0.03μmのコロイダルシリカ砥粒を添加したものを使用する。急峻な起伏を形成させない研磨条件として、支持台の加圧力を5kg以下、研磨ヘッドの回転数を400rpm以上、基材走行速度を10m/hr以下とすることが好ましい。
電解研磨は金属基材表面の凸部を優先的に溶解する特徴を有し、急峻な凸部をなだらかにすることができる。電解研磨の方法としては、一般的な金属の表面処理等で行われている電解研磨法と同等の手法を用いて、基材の材質に応じて、電解液組成、電流密度等を適宜最適な条件に調整して実施することができる。一例として、Ni基合金であるハステロイからなる基材を電解研磨するのに好適な条件を例示すれば、電解液は一般的なステンレス鋼用の電解液を用いれば良く、例えばメタンスルホン酸とリン酸を主成分とする混合液を電解液として用い、当該電解液の中で15A/dm以上30A/dm以下の電流密度で15秒間以上60秒間以下電流を通電することによってハステロイ基材の表面を電解研磨する。より具体的には、ハステロイ基材を、脱脂、水洗、酸洗、水洗、電解研磨、水洗、酸洗、水洗、乾燥、の順に処理する。脱脂は一般的なアルカリ系脱脂材を用いればよく、電解脱脂を適用してもよい。酸洗は例えば10%硫酸液を用いればよい。電解研磨はより好適には20A/dmの電流密度で45秒行なうのがよい。
以上の方法により、基材本体10Aの主面10Bの表面粗さRaが調整され、かつその主面10Bに下地層の結晶配向を阻害する急峻な凹凸がない、すなわち基材本体10Aの主面10Bの粗さ曲線における二乗平均平方根傾斜RΔqが0.4以下となる。したがって、良好に結晶配向した下地層(中間層20)と超電導層30を作製することができ、臨界電流特性に優れた超電導薄膜1が得られる。
なお、上述した算術平均粗さRaは、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM、Nanosurf AG社製Nanosurf(R)Mobile S)によりX×Y=1.54μm×1.54μmの正方形領域にて測定したときの値である。また、二乗平均平方根傾斜RΔqは上記AFM測定データ(データサンプリング間隔0.006μm)より算出したときの値である。
<変形例>
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであり、例えば上述の複数の実施形態は、適宜、組み合わされて実施可能である。また、以下の変形例を、適宜、組み合わせてもよい。
例えば、中間層20の各層全て又はその一部の層を省略することができる。逆に、上述した層以外の層を中間層20の一部として追加することもできる。
なお、日本出願2011−146162の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
以下に、本発明に係る超電導薄膜用基材及び超電導薄膜について、実施例により説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
<実施例1>
実施例1では、超電導薄膜用基材として幅が1cmで厚さが0.1mmに圧延されたハステロイC−276を用いた。この基材の片面を、砥粒研磨により粗研磨を行い、さらに砥粒研磨により仕上げ研磨を行なった後に電解研磨により更なる研磨を行なった。ここで、研磨の加工条件を調整することにより、RΔq=0.09及びRa=1.8nmを示す表面性状の基材を作製した。なお、Raは、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM、Nanosurf AG社製Nanosurf(R)Mobile S)によりX×Y=1.54μm×1.54μmの正方形領域にて測定した。また、RΔqは上記AFM測定データ(データサンプリング間隔0.006μm)より256×256点の測定データから、X方向、Y方向それぞれにRΔqを求めて平均値を算出し、RΔq=0.09を得た。
次に、基材の研磨面上に下地層の成膜を行った。下地層(中間層)として、基材側からGdZr層、MgO層、LaMnO層、CeO層の順に積層した。次に、下地層面上に超電導層(YBCO)の成膜を行なった。超電導層の厚さは1μmとした。次に、超電導層面上に安定化層として銀を成膜した。銀層の厚さは10μmとした。
以上の手順を得て本発明の実施例1に係る超電導薄膜を得た。
<実施例2〜8>
実施例2〜8では、実施例1と同一の方法で、研磨の加工条件を調整することにより、それぞれRΔq=0.10及びRa=4.8nm(実施例2)、RΔq=0.10及びRa=1.9nm(実施例3)、RΔq=0.11及びRa=7.8nm(実施例4)、RΔq=0.14及びRa=4.9nm(実施例5)、RΔq=0.15及びRa=2.0nm(実施例6)、RΔq=0.17及びRa=7.9nm(実施例7)、RΔq=0.19及びRa=2.1nm(実施例8)を示す表面性状の基材を作製した。そして、実施例1と同一の方法で、これらの基材上にそれぞれ下地層、超電導層及び安定化層を成膜して、本発明の実施例2〜8に係る超電導薄膜を得た。
<実施例9〜15>
実施例9〜15では、実施例1の方法から電解研磨を省略してその他は当該方法と同一の方法で、研磨の加工条件を調整することにより、それぞれRΔq=0.21及びRa=5.0nm(実施例9)、RΔq=0.24及びRa=2.0nm(実施例10)、RΔq=0.27及びRa=8.0nm(実施例11)、RΔq=0.31及びRa=1.9nm(実施例12)、RΔq=0.32及びRa=5.1nm(実施例13)、RΔq=0.35及びRa=2.2nm(実施例14)、RΔq=0.39及びRa=2.1nm(実施例15)を示す表面性状の基材を作製した。そして、実施例1と同一の方法で、これらの基材上にそれぞれ下地層、超電導層及び安定化層を成膜して、本発明の実施例9〜15に係る超電導薄膜を得た。
<比較例1〜4>
比較例1〜4では、実施例1の方法から電解研磨を省略してその他は当該方法と同一の方法で、研磨の加工条件を調整することにより、それぞれRΔq=0.43及びRa=2.0nm(比較例1)、RΔq=0.44及びRa=5.0nm(比較例2)、RΔq=0.48及びRa=2.0nm(比較例3)、RΔq=0.55及びRa=8.0nm(比較例4)を示す表面性状の基材を作製した。そして、実施例1と同一の方法で、これらの基材上にそれぞれ下地層、超電導層及び安定化層を成膜して、本発明の比較例1〜4に係る超電導薄膜を得た。
以下の表1に、各実施例及び比較例の具体的製造条件を示す。
<評価方法>
実施例1〜15及び比較例1〜4にて超電導層を成膜する前の状態で、下地層であるCeOの(100)面の面内配向性Δφについて、X線回折法のφスキャンにより測定した。(100)面の面内配向性Δφは、対応する面として(111)面のφスキャンのX線回折ピークの半値全幅により求めた。すなわちCeO(111)面の測定角度である55°に試料を固定して0〜360°サンプルを回転させて得られた4回対象ピークの半値全幅を平均して求めた。
次に、実施例1〜15及び比較例1〜4にて得られた超電導薄膜の臨界電流Icを測定した。具体的に臨界電流Icは、超電導薄膜材を液体窒素に浸漬した状態で四端子法を用いて測定した。電圧端子は1cm、電界基準は1μV/cmとした。
<測定結果>
以上の評価方法を用いて測定した各下地層の面内配向性Δφと各超電導薄膜の臨界電流Icの結果を、以下の表2にまとめた。また、図5で、測定により得られたRΔqとIc(A)との関係をグラフにした。
表2及び図5に示すように、RΔqが0.4超ではIcが急激に低下していく傾向にあることが分かった。逆に、RΔqが0.4以下ではIcが250A以上と高い状態になっていることが分かった。また、RΔqが0.4以下の範囲内では、RΔqが小さくなればなるほど臨界電流特性(Ic)が向上していることが分かった。
特に、RΔqが0.32超よりもRΔqが小さくなるにつれて線形的に臨界電流特性が向上するという観点から、このRΔqは、0.32以下が好ましいことが分かった。
さらに、RΔqが0.12超よりもさらに急激に臨界電流特性が向上するという観点から、このRΔqは、0.12以下が好ましいことが分かった。
また、RΔqとΔφとの関係は、RΔqとIcとの関係に相関しており、以上の結果は、RΔqとΔφとの関係からも確認できた。
また、Raに関しては、実施例及び比較例ともに全て10nm以下であることが分かった。さらに、実施例2と実施例3の結果は、RΔqが同じ値であっても、Raが異なれば、ΔφやIcが異なる値になることを示している。ただし、Raが4.8nmと1.9nmと大きな差があってもΔφやIcの差は小さいため、RaよりもRΔqの方が、ΔφやIcにより大きく寄与していることが推測される。
したがって、臨界電流特性に優れた超電導薄膜を作製するには、RaよりもRΔqをまず調整することが有効であるものと考えられる。
符号1は、超電導薄膜である。
符号10は、超電導薄膜用基材である。
符号10Aは、基材本体である。
符号10Bは、主面である。
符号20は、中間層である。
符号30は、超電導層である。

Claims (7)

  1. 粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.4以下である主面を有する基材本体を備える超電導薄膜用基材。
  2. 前記主面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqは、0.32以下である、
    請求項1に記載の超電導薄膜用基材。
  3. 前記主面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqは、0.12以下である、
    請求項2に記載の超電導薄膜用基材。
  4. 前記主面における粗さ曲線の算術平均粗さRaは、10nm以下である、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の超電導薄膜用基材。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の超電導薄膜用基材と、
    前記主面上に形成され、酸化物超電導体を主成分として含有する超電導層と、
    を備える超電導薄膜。
  6. 前記超電導薄膜用基材と前記超電導層との間に形成された中間層、
    をさらに備える請求項5に記載の超電導薄膜。
  7. 金属基材本体を用意する工程と、
    酸化物超電導体を成膜する側の前記金属基材本体の主面を砥粒研磨する工程と、
    前記金属基材本体を入れた電解液の中で15A/dm以上30A/dm以下の電流密度で15秒間以上60秒間以下電流を通電することによって、前記主面を電解研磨する工程と、
    を順に有する超電導薄膜用基材の製造方法。
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