JPWO2012165231A1 - 製織機と同製織機による製織方法 - Google Patents

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Abstract

製織機は、所定の速度で一方向に走行する整列した多数の経糸(Wa) により作られる開口の左右に配され、前記開口内を織幅の中央に向けて挿入と抜脱とが同期して繰り返される第1及び第2緯糸保持搬送ロッド(14,15) と、その対向端部によって選択的に把持され、第1又は第2緯糸保持搬送ロッドにより交互に保持搬送される単一の緯糸搬送体(16)とを有している。第1及び第2ロッド作動部(19,20) を作動させて、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッド(14,15) を介して、第1及び第2把持/開放部(17,18) を作動して緯糸搬送体(16)を織幅中央にて交互に受け渡し、その受渡し後、開口入口と織幅中央との間を往復動する。各経糸の分離が確実になされ、しかも繊維束を構成する前駆体繊維に毛羽が立たずに、例えばリニアモーターを使って緯糸挿入の高速化を可能にする。

Description

本発明は、グリップ式レピア織機に類する製織機と、同製織機を使った製織方法に関し、特に炭素繊維の製造にあたっての前駆体繊維織物を製織するのに好適な特殊製織機と、その特殊製織機を使った織物の製織方法に関する。
多数の経糸と緯糸とを交錯させた織物の製造には織機が使われる。この織機の種類はシャトル織機とシャトルレス織機に大別される。
シャトル織機による製織は、綜絖の糸目に通されて一方向に整列する多数の経糸を、綜絖を織り組織に基づき上下させることにより、一部の経糸を上方に引き上げ、一部の経糸を下方に引き下げて、経糸間に菱形の開口を形成する。この開口が形成されている間に、開口内に形成される杼道に緯糸の巻体を収容保持したシャトル(杼)を打ち込む。この打ち込みによりシャトル内に収容された糸巻体から緯糸が引き出される。この打ち込みが終わると綜絖と織前との間に配された筬羽が織前に向けて揺動して緯糸を織前に押し込む。これらの操作を繰り返すことにより製織がなされる。
シャトルレス織機による製織では、前述のシャトルが使われず、経糸による前記開口内に緯糸を直接挿通させる点で、シャトル織機による製織と異なる。このシャトルレス織機には、開口内への緯糸の挿入方法の違いによる複数の方式がある。その代表的な織機の一つに、水の噴射流に緯糸を載せて杼口内に挿入するウォータージェットルームがあり、他には経糸の開口内を往復動するニードルの先端に緯糸を把持して、ニードルを同じ開口内で往復動させ、その隣接する折り返し部のループ同士を順次編針をもって繋ぎ合わせて織物を得るニードル織機や、織機の左右に杆状部材からなるレピアを配し、左右のレピアの各先端のキャリアヘッドで緯糸の先端を把持又は開放しながら、織幅全体を又は織幅の1/2を、それぞれが開口内外を往復動して緯糸を直接開口に挿入するレピア織機がある。
こうした従来の一般的な織機には、それぞれに一長一短がある。
例えば、シャトル織機では緯入れが確実になされる反面、シャトルに収容保持される緯糸量に制限があり、更にはシャトルを叩いて杼道に沿って飛ばしながら緯入れするため、緯糸を含めたシャトル全体の重量も制限されることになり、緯入れ時の機械的な打撃音が大きく著しい騒音の原因となっていた。一方シャトルレス織機にあっては機械音が小さく騒音の問題は解消するものの、例えばシャトルレス織機全般に言えることであるが、織幅端縁の耳部の緯糸端処理及び緯糸長の制御が煩雑であることに加えて、ウォータージェットルームでは水そのものの直進性を確保するための様々な工夫が必要であり、更には水を使うことによる悪影響を排除する対策が必要になる。また、グリップ式レピア織機ではキャリアヘッドによる緯糸の先端の受け渡しや、糸端切断時のミスが発生しやすい。
こうした状況下で、例えば炭素繊維を製造するにあたり、多数本の前駆体繊維を束ねて1本の繊維束とし、更にその繊維束を多数本並列させてシート化し、これを酸化雰囲気の耐炎化炉内に導入して、200〜300℃で耐炎化したのち、続く窒素雰囲気の焼成炉にて500〜1500℃で炭素化する。このときの焼成速度は、通常5〜10m/minである。一方で、近年生産性の向上が求められており、焼成速度と繊維束の総繊度を上げ始めている。前記前駆体繊維には、アクリルニトリル系繊維が使われることが多い。
前述のような太い繊維束を多数本並列させてシート状態とし走行させながら連続的に耐炎化処理を行おうとすると、1本の繊維束の最大厚みが大きくなり、繊維束の内部まで酸素が行き渡らず、蓄熱による糸切れが発生しやすくなる。これを防ぐには耐炎化処理温度を下げて長時間かけて耐炎化させざるを得ないが、繊維束の内部と表面では耐炎化の進行度が差が生じ、以降の炭化処理工程で毛羽立ちや、糸切れの発生原因になっており、高品質の炭素繊維が得にくかった。
炭素繊維を連続的に生産するには、上述のように太い繊度の炭素化可能な繊維フィラメント束を偏平化した上で平行に配列して帯状物となし、この帯状物を焼成する方法が提案されているが、かかる繊維束を単に帯状に配列したものを焼成する場合は、特に耐炎化工程において帯状物を構成する単繊維の毛羽や糸切れ端末が炉内のローラに巻き付き、或いは炉内の隣接する繊維束と絡んで、ますます毛羽立ちや糸切れを誘発し、連続焼成の中断を余儀なくせざるを得なくしている。
こうした欠点を解消するため、例えば特開平10−266024号公報(特許文献1)では、上記前駆体繊維束を前記耐炎化炉の出入口に設置された多段のガイドロールに矩形状のガイド溝を形成し、前記耐炎化炉内をジグザグに案内される前駆体繊維束を前記ガイド溝に通して、その断面形状を、繊維束の横幅/糸厚みで規定される平均偏平率が10〜50となる略矩形状に保持することを提案している。
また、同じく上記欠点を排除するため、例えば特開昭51−75150号公報(特許文献2)、特開昭61−63718号公報(特許文献3)、米国特許4173990号明細書(特許文献4)によれば、上記シート状に形成された多数本の前駆体繊維束を経糸とし、これに緯糸を交絡させて、製織による織物を製造している。ここで、前記特許文献2及び3では、1本の緯糸を全織幅の端部で折り返して経糸と交錯させているが、特許文献4では織機の幅方向左右に一対の二重チューブからなるレピアを配し、左右のレピアの内側チューブにそれぞれ1本づつ緯糸を挿通し、各緯糸の先端を前記レピアの外側チューブに送り込まれる空圧を利用して把持搬送し、各緯糸を経糸によって形成される開口内の中央部で折り返すように、左右のレピアを所定の時間差をもって開口への挿入と抜脱とを交互に繰り返して製織している。
一方、前記特許文献2及び3では、例えば耐炎化炉に導入処理される隣接する経糸である前駆体繊維束を緯糸を挿入したまま耐炎化処理を行い、前駆体繊維束同士を緯糸により分離し、その接触や重なりを回避している。そして、これらの特許文献2,3では、前記耐炎化工程後に前記緯糸を織物から自動的に除去し、耐炎化された後の多数本の繊維束を単に整列させた状態で炭素化炉へと導入させる。
特開平10−266024号公報 特開昭51−75150号公報 特開昭61−63718号公報 米国特許第4173990号明細書
しかるに、従来の上記アクリロニトリル系繊維トウ織物の生産速度は、例えば特許文献3にも記載されているとおり、約150cm/minと極めて遅く、その後の技術開発に伴う高速化が実現されているとは言え、最近の生産速度は400cm/minが限度であった。そのため、炭素繊維の生産性を上げるべく、経糸に前駆体繊維束であるアクリロニトリル系繊維トウが30000d以上の太いトウが使われるようになり、この太いアクリロニトリル系繊維束に均一な耐炎化処理をし、以降の炭化工程でも毛羽、糸傷み等が発生しない、高品質、高品位の炭素繊維を得るには、その管理がますます難しくなり、従来の機械的な緯糸挿入操作では上述の速度以上の高速化を実現することが難しい。
一方、上述の前駆体繊維織物を、通常の製織のように、経糸により形成される開口にシャトルを打ち込んで緯糸を挿入したのち、筬羽を経糸方向に揺動させて緯糸を織前へと押し込むための筬打ちを行うと、筬打ちによって経糸と緯糸とが擦れ合い、以降の炭素化工程において繊細な処理が要求される前駆体繊維束に傷を付けてしまいかねない。そのため、この種の織物では筬打ちを省略して、経糸の送り速度を調節し、特許文献3,4に例示されるように、所定のピッチで緯糸を経糸方向にジグザグ状に挿入することが多い。
このとき、例えば極めて多数の長繊維束からなる太い繊度の経糸の開口内で、筬打ちを省略して通常のグリップ式レピア織機を使い、上記緯糸の先端を同織機の左右から開口に挿入される左右一対のレピア先端に設けられた一方のグリッパから他方のグリッパへと、織幅中央で受け渡し、これを繰り返しながら上記前駆体繊維織物を製造しようとすると、通常以上に緯糸先端の受け渡しを確実に行う必要があり、緯入れ操作の高速化を妨げる一因ともなっている。また、上記特許文献4に開示されているようなチューブ製レピア織機のように、チューブの先端で左右2本の緯糸の各先端を空圧により把持搬送しようとすると、一般的なグリップ式レピア織機における機械的な構造をもつグリッパと比較して把持ミスが更に生じやすくなり、一対のチューブ製レピア間での緯糸受渡しが更に難しくなる。
本発明は、こうした課題を解消すべくなされたものであり、従来よりも経糸の搬送速度を高速化でき、例えば経糸として太い繊度の繊維束からなる炭素繊維用の前駆体繊維織物を製織するにあたり、各経糸の分離が確実になされ、しかも繊維束を構成する前駆体繊維に毛羽が立たずに緯糸挿入の高速化を可能にする製織機とその製織機を使った製織方法を提供することを目的としている。
かかる目的は、本発明の第1の基本構成である、所定の速度で一方向に走行する整列した多数の経糸により作られる開口の左右に配され、前記開口内を織幅の中央に向けて挿入と抜脱とが同期して繰り返される第1及び第2緯糸保持搬送ロッドと、前記第1又は第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部によって選択的に把持され、第1又は第2緯糸保持搬送ロッドにより交互に保持搬送される単一の緯糸搬送体と、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドを、同期して開口内に挿入し、開口外へと退出させる第1及び第2ロッド作動部と、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部に固設され、前記緯糸搬送体の把持と開放との受け渡し操作を交互に繰り返す緯糸搬送体の第1及び第2把持/開放部と、を備えた製織機により効果的に達成される。
また上記目的は、前記製織機を使って製織する以下の基本構成をもつ製織方法によって、高生産性の下に高品質の織物を得ることができる。
すなわち、上記第1緯糸保持搬送ロッドの前記把持/開放部に前記緯糸搬送体を把持した状態で、前記開口内の織幅中央に向けて前記第1緯糸保持搬送ロッドを開口内に挿入すること、この第1緯糸保持搬送ロッドの挿入と同時に、前記第2緯糸保持搬送ロッドを前記開口内の織幅中央に向けて開口内に挿入すること、開口の織幅中央にて第1緯糸保持搬送ロッドに把持された前記緯糸搬送体を第2緯糸保持搬送ロッドの前記把持/開放部へと受け渡すこと、及びこの受け渡しの終了後に、第1及び第2緯糸保持搬送ロッドを開口外へと抜脱させることを含んでいる、織物の製織方法にある。
上記製織機の好適な実施態様によれば、前記第1及び第2ロッド作動部が、それぞれリニアモーターを有し、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの作動が前記リニアモーターによりなされるのがよい。また、前記第1及び第2把持/開放部が第1又は第2電磁グリップ、若しくは第1又は第2エアチャックを有していることが好ましい。前記第1又は第2電磁グリップ、若しくは前記第1又は第2エアチャックによる前記緯糸搬送体の把持と開放とが織幅中央にて交互になされる。更に、前記緯糸搬送体は、緯糸巻体を緯糸解舒可能に把持する巻体保持枠体と、該巻体保持枠体に設けられ、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの前記第1及び第2把持/開放部に交互に把持と開放とが繰り返される第1及び第2被把持/被開放部とを有していることが好ましい。
また好ましくは、前記巻体保持枠体が、前記緯糸巻体から解舒される緯糸を枠体外に導出する導出口を有し、前記巻体保持枠体と同一平面上で前記導出口を共有し同巻体保持枠体の外に水平に突出する筒状部材を一体に有している。そして、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドは、前記緯糸搬送体の前記受渡し操作が確実になされたかどうかを確認する確認手段を有していることが望ましい。この確認手段は、前記第1又は第2電磁グリップ、若しくは前記第1又は第2エアチャックによる前記緯糸搬送体の把持を確認する圧電手段を有し、前記圧電手段からの電気信号を中央制御部が受けて、前記第2又は第1電磁グリップのコイル電流、若しくは前記第1又は第2エアチャックのエアー圧を消失させるようにするとよい。前記経糸及び緯糸の代表的な態様では、経糸が炭素繊維の前駆体繊維束からなり、前記緯糸が炭素繊維束からなり、前記緯糸搬送体の搬送速度は10〜40m/ minであることが好ましい。生産性を高める観点からは15m/ minがより好ましく、緯糸搬送体の受け渡しの観点から30m/ minがより好ましい。
本発明装置の最も特徴とする構成は、上述のとおり、ロッド作動部に、例えばリニアモーターを使えば、ギア駆動や油圧駆動などの機械的駆動と比較して20倍、高速化が可能であるとされているサーボモーターを使ったときの4倍もの速度で緯糸の挿入を可能になる。しかもリニアモーターの駆動音の静かさに加えて、上記緯糸搬送体の受渡し時の操作を、ロッド先端部の把持/開放部のそれぞれに設けた電磁コイルの励起と消磁とを交互に繰り返して、磁力を利用して緯糸搬送体を受け渡すため、衝撃音を殆ど発生させずに緯糸の挿入を可能にする。その結果、騒音による弊害も生じない。上述のとおり経糸を前駆体繊維束、緯糸を炭素繊維束として前駆体織物を製織するため、経糸同士の絡み合いや重なりが防止され、緯挿入の高速化にあわせて、以降の耐炎化工程及び炭素化工程の安定した高速化と連続処理を実現でき、更には高速化による影響を受けることなく、処理ムラや毛羽立ちの少ない高品質な炭素繊維が得られる。
なお、上記実施態様に対応する詳しい作用については、以降の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の製織工程の概要を示す工程図である。 本発明における緯糸挿入装置の平面図、正面図及び側面図を模式的に示す概略図である。 代表的な実施形態による緯糸挿入装置の要部拡大平面図である。 同実施形態によるリニアモーター構成部材及び緯糸搬送体の配置構成を示す側断面図である。 同緯糸挿入装置の第1把持/開放部による緯糸搬送体の把持状態の説明図である。 同緯糸挿入装置の第2把持/開放部による開放時の緯糸搬送体及び第2把持/開放部を拡大して示す斜視図である。 緯糸搬送体が第2把持/開放部から第1把持/開放部へと受け渡されたのちの第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの走行状態を示す部分正面図である。
以下、本発明の代表的な実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明に係る製織機全体の概略構成を示している。以下の説明では本発明に係る製織機に特有の構成に関して詳しく説明するが、その他の従来と同様の構成及び機構については具体的な説明を省略する。
図1において、符号1はクリールスタンドを示しており、このクリールスタンド1には経糸が巻かれた多数のコーン2が横送り可能に支持されている。符号3aは、クリールスタンド1から送られる多数の経糸Waを整列させて分離案内する第1筬羽スタンドであり、この第1筬羽スタンド3aにて分離された経糸Waは、上部ガイドロール群5aと下部ガイドロール群5bに案内されて上下二群に分けられる。上、下部ガイドロール群5a,5bを通って上下に分けられた上下の経糸Waは、それぞれが複数のガイド6,6,……6を介して案内され、最終的に所定の上下間隔をもって上下位置に配された最終ガイド4,4を通って第2筬羽スタンド3bへと導入される。
この第2筬羽スタンド3bと織前ロール7との間には綜絖スタンド8が配されている。前記第2筬羽スタンド3bを通されて織組織に従って分離配列された上下の多数の経糸Waは、次いで綜絖スタンド8の同じく前記織組織に従って配列された図示せぬ所要枚数の綜絖の糸目に通される。綜絖8aが前記織組織に基づき昇降すると、多数の経糸Waが織幅方向で互いに交差して図示せぬ緯糸が挿入される開口が形成される。この開口に緯糸を挿入するため、前記綜絖スタンド8の前記織前側には綜絖スタンド8に近接する左右の部位に、本発明の最も特徴部である図示せぬ緯糸挿入装置が配されている。
本実施形態によれば、筬羽による筬打ちが省略されるため、筬打ちのための筬は設置されていない。そのため、本実施形態にあっては、前記織前ロール7を間欠駆動せず、経糸の供給速度に合わせて連続駆動する。しかし、通常と同様に筬打ちがなされる場合は、そのための筬を設け、織前ロール7も筬打ちのタイミングに合わせて間欠駆動させることもできる。
次に、以上の構成を備えた製織機にあって、本発明の特徴部をなす緯糸挿入装置の代表的な実施形態となる炭素繊維の前駆体繊維織物の製織機及び製織方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の説明中、製織機の各部の構成及び各構成部材の寸法等を具体的に上げるが、これらの寸法等は図示実施形態における数値等であって、当然にこれらの値に限定されるものではない。
図2は、本実施形態における緯糸挿入装置10の概略構成を模式的に示している。図2Aは同装置の試験機を示す平面図、図2Bは同機の側面図、図2Cは同機の正面図である。図3は実機の要部を示す拡大平面図である。
本実施形態における緯糸挿入装置10は、上記綜絖スタンド8の経糸走行方向下流側に近接して配される。織幅方向(図2A及び図3の左右方向)に織幅の略3倍の長さをもつ基台11が設置されており、その基台11の上面中央部を、綜絖スタンド8の4枚の綜絖8aの糸目を通してシート状に整列された前駆体繊維束からなる多数本の経糸Waが織前ロール7に向けて一定速度で走行している。前記基台11の左端部に隣接して制御盤12が設置されている。シート状の経糸Waを挟んだ基台11の左右上面には本発明の最も特徴部をなす緯糸挿入部13,13が配されている。本実施形態では、前記シート状の経糸Waのシート幅を2000mmとしている。このシート幅の規制は、前記緯糸挿入部13よりも経糸走行方向下流側の基台11上面の左右に設置されたシート幅規制ロール11a,11b(図3参照)によりなされる。
前記基台11の上面に配される左右一対の上記緯糸挿入部13,13は、図2A〜図2Cに示すとおり、所定の速度で同一方向に整列して走行する多数の経糸Waにより作られる開口の左右に配され、前記開口内を織幅の中央に向けて挿入したのち開口外へと抜脱する。このときの挿入及び抜脱の動作が同期して繰り返しなされる、レピア織機におけるレピアに相当する左右一対の第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15と、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の対向端部に一体的に固設され、単一の緯糸搬送体16を織幅中央にて交互に把持と開放を繰り返す第1及び第2把持/開放部17,18と、前記一対の第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の各基端を固着支持し、同期して経糸開口内に挿入し開口外へと抜出させる第1及び第2ロッド作動部19,20とを備えている。因みに、本実施形態にあって、前記基台11の織機幅方向の長さは5000mm、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の長さは1000mmである。
また、本実施形態にあっては、上記第1又は第2緯糸保持搬送ロッド14,15の作動部19,20に、本発明の好ましい態様の一部でもある第1及び第2リニアモーター24a,24bが使われる。リニアモーター以外にも、例えば油圧シリンダーや各種ギア、或いはサーボモータ等を採用することができるが、例えばギアなどの機械式駆動では最大が0.2m/secの速度で駆動するのが精々であり、高速駆動が可能であるとされているサーボモータでも最大1m/secの駆動しか実現できない。これに対して、リニアモーターによる駆動であれば、最大の駆動速度を4m/secとすることができる。しかも、その駆動時には高精度の位置決め制御が可能である。一方で、現状の炭素繊維の焼成速度は、既述したとおり5〜10m/minであるが、その生産性を高めるには更なる焼成速度が求められている。このように、前駆体繊維織物の製織速度を4m/secとすることが可能となれば、前記焼成速度も20m/minまで高めることが可能となり、前駆体繊維織物の製造、耐炎化、炭素化の各工程を連続化することができるようになる。ただし、前述のような高速化の必要がない場合には、高精度な電子制御が可能であるサーボモータを使って第1又は第2緯糸保持搬送ロッド14,15を作動させるようにすることもできる。
本実施形態にて採用されるリニアモーター24による駆動構造は、図4に模式的に示すように、基台11の上面にあって上記第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の作動長の範囲に設置されたリニアモーター固定子26と、このリニアモーター固定子26の経糸走行方向の上流側側面に近接して一部が配されるとともに、前記リニアモーター固定子26の内部に一部が延設されたリニアモーター可動子27と、前記リニアモーター固定子26及びリニアモーター可動子27を挟んで経糸走行方向の前後にリニアモーター固定子26と平行に延設されたリニアガイド28と、前記リニアモーター固定子26とリニアモーター可動子27との上面を跨いで配され、リニアガイド28に案内されて走行する板状の可動ベース29とを備えている。この可動ベース29は前記リニアモーター可動子27と磁性体を介して一部で一体化されている。なお、同図中の符号29aはリニアスケールを示す。
前記リニアモーター固定子26は、図4に示すように、前記経糸上流側の側面が開口するオーステナイト系ステンレス鋼や耐熱性で硬質合成樹脂などの非磁性材料からなる長尺の矩形箱状断面をもつ固定子本体26aと、その上下内壁面に沿って前記可動ベース29の移動範囲内で織機幅方向に配される多数の電磁コイル26bとを有している。一方の前記リニアモーター可動子27と前記可動ベース29とは同一の磁性材料が使われており、本実施形態では鉄材を使っている。
上記緯糸搬送体16は、ボビン(緯糸巻体)21を軸線中心に回転自在に支持する巻体保持枠体22からなる。この巻体保持枠体22は、図5及び図6に示すように、開放端をもつ平行に配された2本の第1及び第2開放枠部22a−1,22a−2と第1開放枠部22a−1の開放端側とは反対側の閉鎖端間に架設された閉鎖枠部22a−3とからなるコ字状本体22aを有している。前記第1及び第2開放枠部22a−1,22a−2の開放側端部には前記閉鎖枠部22a−3と平行に外側に向けて突出する第1及び第2被把持/被開放部30,31を有している。この第1及び第2被把持/被開放部30,31は、経糸開口内の織幅中央で前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の先端に固設された第1及び第2把持/開放部17,18によって把持と開放とが交互に繰り返される。
更に、前記閉鎖枠部22a−3の中央には緯糸導出孔が形成されている。また、前記閉鎖枠部22a−3の中央に、外側に向けて前記第1及び第2開放枠部22a−1,22a−2と平行に突出する緯糸導出管体25が設けられている。この緯糸導出管体25の内部空間と前記緯糸導出孔とは連通しており、巻体保持枠体22によって保持された緯糸巻体21から解舒される緯糸Weは、前記緯糸導出孔及び緯糸導出管体25の内部を通って外部へと送り出される。上記第1及び第2被把持/被開放部30,31は、図6に拡大して示すように、裁頭円錐台形状を呈する鉄製ブロック30a,31aからなり、その周面を合成樹脂製カバー30b,31bで被包している。これは漏れ磁束を極力少なくするがためである。また、この裁頭円錐台形状を呈する第1及び第2被把持/被開放部30,31にはピンを径方向に貫通して固定し、その両端をガイドピン30c,31cを周面から外部に突出させている。
図5は本実施形態による緯糸搬送体16と第1把持/開放部17とを示しており、図6はその拡大斜視図である。第2把持/開放部18は第1把持/開放部17と左右対称の形状及び構造を備えているため、以下の説明では第2把持/開放部18について図5には示さず、その説明も省略する。第1把持/開放部17は本発明における電磁グリップを構成し、緯糸搬送体16の把持と開放とを交互に行う。第1緯糸保持搬送ロッド14は矩形断面をもつ角柱状の部材からなり、その自由端に固設された第1把持/開放部17は、図5に示すように、2個の略立方体からなるブロック材を切削して互いが連通する第1及び第2室17a,17bを形成している。
この第1室17aの自由端面は、図5に示すように、開口しており、その開口面は上記第1被把持/開放部30の底面の形状と寸法とを有し、この開口端面から第2室17bに向けて径を漸減させながら延びて円錐台状の第1室17aを形成し、続く円柱状の第2室17bへとつながっている。図示例では、この第2室17bの径は前記第1室17a上底面の径に等しい。前記円錐台状の第1室17aの内部形状は丁度、上記裁頭円錐台状の第1被把持/開放部30の全体が当接嵌着する形状及び寸法を有している。一方、前記円柱状の第2室17bの内部には、本発明における電磁グリップとしての電磁コイル17cが格納固定されており、上記制御盤12から送られる励起信号及び消磁信号を受けて励起と消磁とがなされる。なお、前記第1室17aの開口端部には上記第1被把持/開放部30の周面から突出する一対の上記ガイドピン30c,30cを案内する一対のピンガイド溝17h,17hが形成されている。
なお、図示例では緯糸搬送体16を把持/開放する第1及び第2把持/開放部17,18として電磁グリップを採用しているが、この電磁グリップに代えて、エアチャックを使うことができる、この場合、上記制御盤12から送られるエア供給/排出信号によりエア圧の導入と排出とを交互に行う。
因みに、本実施形態にあって、上記巻体保持枠体22の各部寸法は、図5に示すように、コ字状本体22aの厚みは38mm、2本の第1及び第2開放枠部22a−1,22a−2の外側面間の寸法が187mm、上記閉鎖枠部22a−3の外側面と前記第1開放枠部22a−1の先端面との間の寸法が67mm、前記巻体保持枠体22から突出する緯糸導出管体25の突出長さを116mmとしている。また、巻体保持枠体22の開放端から緯糸導出管体25の先端までの寸法は180mm、巻体支持中心から緯糸導出管体25の先端までの寸法は170mmとなる。かかる構成と寸法をもつ巻体保持枠体22は、経糸Waの開口内を前記緯糸導出管体25の先端を織前に向けて同開口内を織幅方向に往復動する。前記巻体保持枠体22の重量は1kg、巻体重量が3〜4kgである。
本実施形態にあって、巻体支持中心から緯糸導出管体25の突出長さを長くすることにより、巻体保持枠体22が経糸Waの開口内を走行して緯糸挿入がなされるときの、ボビン21から解舒される緯糸Weを緯糸導出管体25を介して上記織前ロール7(図1)に接近させることができる。その結果、前記巻体保持枠体22を従来のシャトルや緯糸グリッパーより大型化させても、緯糸挿入密度を高めることができる。また、上述のように巻体を含めて高重量となる上記巻体保持枠体22を強固に把持するため、本実施形態では上記電磁コイル17cの吸引力を最大30kgに設定している。
上記第1及び第2開放枠部22a−1,22a−2の開放側端部には、前記閉鎖枠部22a−3と平行に外側に向けて突出する第1及び第2被把持/被開放部30,31を有している。この第1及び第2被把持/被開放部30,31は、経糸開口内の織幅中央で前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の先端に固設された第1及び第2把持/開放部17,18によって緯糸搬送体16の把持と開放とを交互に繰り返して、緯糸搬送体16の受け渡しを行う。
また、本実施形態にあっては、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の先端に固設された前記第1及び第2把持/開放部17,18の側面に、前記緯糸搬送体16の前記受渡し操作が確実になされたかどうかを確認するための受渡し確認手段17d,18dが一体に取り付けられている。この受渡し確認手段17d,18dからの電気的又は磁気的な受渡し信号を制御盤12が受けると、前記第1及び第2把持/開放部17,18の第2室17b,18bに収容固定された電磁コイル17cに電流の投入と切断とが自動的に行われる。例えば、第1把持/開放部17が緯糸搬送体16を把持しており、第2把持/開放部18は緯糸搬送体16を把持していない空の状態で、第1及び第2リニアモーター24a,24bを同期して駆動し、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15を基台11の左右端部側から織幅中央に向けて経糸Waの開口内を互いが接近する方向に挿入移動させる。このとき、第1把持/開放部17の電磁コイル17cには通電されており、第2把持/開放部18の図示せぬ電磁コイルには通電されておらず、第1把持/開放部17の電磁コイル17cが発生する磁力によって、第1被把持/開放部30を、第1把持/開放部17の第1室17aに吸引する。
第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15が互いに接近方向に移動し、開口内の織幅中央にて緯糸搬送体16の第1把持/開放部17が第2緯糸保持搬送ロッド15の先端に固設された第2把持/開放部18に接近し、又は前記第1把持/開放部17に設けられた上記ガイドピン30c,31cが第2把持/開放部18に形成された一対の図示せぬピンガイド溝18hに嵌合しようとするとき、第1把持/開放部17の確認手段17dと同様、第1把持/開放部17の存在を確認するための確認手段18dが第2把持/開放部18の外側面に設けられている。これらの確認手段17d,18dとしては、圧電素子や近接スイッチなどを挙げることができる。これらの確認手段17d,18dからの電気信号を制御盤12内の中央制御部を介して、前記電磁コイル17cの図示せぬ駆動電源に送られ、電磁コイル17cのコイル電流を切断すると同時に、相手方の図示せぬ電磁コイルの駆動電源を入れて同電磁コイルに電流を流す。
次に、上述の構成を備えた本実施形態に係る製織機を使った製織方法を図面を参照して具体的に説明する。
図1において、クリールスタンド1の多数のコーン2から多数本のアクリロニトリル系繊維の前駆体繊維束からなる経糸Waが横送りされて第1筬羽スタンド3aへと導入される。この第1筬羽スタンド3aでは、前記多数本の経糸Waを上下二群に分けて各群の経糸Waを、1本ずつ図示せぬ筬羽に通したのち、上部ガイドロール群5aと下部ガイドロール群5bに案内されて平行に整列され、それぞれを複数のガイド6,6,……に通し、最終的に所定の上下間隔をもって上下位置に配された最終ガイド4,4を通されて第2筬羽スタンド3bに送られる。第2筬羽スタンド3bへと上下に別れて送られたシート状の経糸Waは第2筬羽スタンド3bの筬羽に1本ずつ通されて所要の間隔に分離されたのち、織組織に従って綜絖スタンド8の綜絖8aの糸目に挿入されて織前ロール7へと送られる。このときの経糸Waの走行速度は緯糸Weの緯入れ速度と緯糸密度によって決まる。本実施形態にあっては、織物は平織組織であり、図3に示す並列して配された4枚の綜絖8aを図示せぬ綜絖作動源を駆動することにより交互に上下に動かし、織前ロール7と上記最終ガイド4,4との間に緯糸挿入のための開口を形成する。
ここで、本実施形態では、上記経糸Waには紡糸後の通常の処理ががなされたアクリロニトリル系の繊維が使われ、1本の前駆体繊維束のフィラメント本数は50K(50000本)であり、緯糸Weにはフィラメント数が1K(1000本)の炭素繊維束が使われている。緯糸Weに炭素繊維が使われている理由は、製織後の前駆体織物を耐炎化処理するとき発生する様々な弊害を回避するがためである。具体的には、もし緯糸Weとして経糸Waと同じ材質の繊維束を使うと、前駆体繊維を耐炎化処理するとき、前駆体繊維束からなる経糸Waと緯糸Weとの交差部において、繊維厚みが増加し、その交差部の蓄熱量が他の部分の蓄熱量より大幅に増加し、同時に交差部における熱伝達の速度が遅くなるため、交差部の表面側の構成繊維と内部側の構成繊維間に耐炎化処理にムラが生じやすい。その結果、以降の炭素化処理にも影響し、出来上り品である炭素繊維にも処理ムラが多発して高品質の製品が得にくくなる。このような耐炎化処理時のムラの発生を無くし均等な処理が行われるよう、本実施形態にあっては緯糸Weには予め炭素化した炭素繊維束を使っている。
前記第2筬羽スタンド3bを通されて織組織に従って分離配列された上下の多数の経糸Waは、次いで綜絖スタンド8の同じく前記織組織に従って配列された図示せぬ所要枚数の綜絖の糸目に通される。4枚の綜絖8aが前記織組織に基づき昇降すると、多数の経糸Waが織幅方向で互いに交差して図示せぬ緯糸が挿入される開口が形成される。この開口に緯糸を挿入するため、前記綜絖スタンド8の前記織前側には綜絖スタンド8に近接する左右の部位に、本発明の最も特徴部である図示せぬ緯糸挿入装置が配されている。
本実施形態によれば、筬羽による筬打ちが省略されるため、筬打ちのための筬は設置されていない。そのため、本実施形態にあっては、前記織前ロール7を間欠駆動せず、経糸の供給速度に合わせて連続駆動する。しかし、通常と同様に筬打ちがなされる場合は、そのための筬を設け、織前ロール7も筬打ちのタイミングに合わせて間欠駆動させることもできる。
この開口が交互に形成されている間、リニアモーター24及び電磁コイル17cは制御盤12に設けられた中央制御部からの各種信号を受けて制御駆動される。図2A及び図2Bにおいて、上記緯糸搬送体16は左側に配された第1リニアモーター24aの駆動により作動する第1緯糸保持搬送ロッド14の第1把持/開放部17によって把持固定されており、右側に配された第2リニアモーター24bの駆動により作動する第2緯糸保持搬送ロッド15は緯糸搬送体16を把持していない状態で、それぞれの待機位置にて待機している。したがって、この状態では第1把持/開放部17の電磁コイル17cには電流が流れているが、第2把持/開放部18の図示せぬ電磁コイルには電流が流れていない。このときの電磁コイル17cの通電時における磁力は、既述したとおり30kgの重量まで吸着把持できる能力をもっている。そのため、緯糸Weのボビン重量を含めた総重量が4〜5kgとなる緯糸搬送体16であっても高い把持力をもって確実に把持固定することができ、電磁コイル17cの高精度な電磁切換え制御と相まって、上記受渡し時に緯糸搬送体16を落下させるようなことがなくなる。
いま、経糸Waが走行を開始し、4枚の綜絖8aが織組織に従って交互に上下する。本実施形態にあっては、多数本の経糸Waが既述のとおり上下2群に分けられており、このうちの1枚置きの綜絖8aの一方の糸目に上方から送られる1群の経糸Waを挿通させるとともに、他方の糸目に下方から送られる1群の縦糸Waを挿通させる。そして、この状態で各綜絖8aを一枚置きに交互に上下動させ、緯糸挿入用の開口を交互に形成する。
最初の開口が形成されると、第1及び第2リニアモーター24a,24bを互いが接近する方向に同時に駆動して、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15を前記開口内へと挿入する。このとき、第2緯糸保持搬送ロッド14の第1把持/開放部17に把持されている緯糸搬送体16の移動に随伴して、ボビン21から緯糸Weが解舒され、巻体保持枠体22の緯糸導出管体25の先端から導出され、緯糸Weを開口内の織幅中央に向けて引き出す。ここで、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15の第1及び第2把持/開放部17,18が織幅中央で接近し、例えば巻体保持枠体22の第2被把持/開放部31から突出する一対のガイドピン31c,31cが第2緯糸保持搬送ロッド15の第2把持/開放部18の一対のピンガイド溝18h,18hに近接すると、ピンガイド溝18h,18hに近接したことを近接スイッチにより感知するとともに、前記ガイドピン31c,31cが前記ピンガイド溝18h,18hに嵌合すると、その接圧力が圧電素子により検知されて電気的信号を中央制御部を介して電磁コイル17cの電流を切断するとともに、第2把持/開放部18の図示せぬ電磁コイルに通電する。その結果、第1把持/開放部17による緯糸搬送体16の把持が開放され、同時に第2把持/開放部18による緯糸搬送体16の把持固定がなされ、緯糸搬送体16の受け渡しが終了する。
この受け渡しが終わると、第1及び第2リニアモーター24a,24bの駆動を反転させ、同一の開口内を第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15が開口外の元の待機位置まで戻る。この戻り動作の最中、第1緯糸保持搬送ロッド14から第2緯糸保持搬送ロッド15に受け渡されたボビン21からは緯糸Weが解舒され続けて、巻体保持枠体22の緯糸導出管体25の先端から導出され、緯糸Weを開口外の織幅端へと残り半分の緯挿入がなされる。第2緯糸保持搬送ロッド15が緯糸搬送体16を把持した状態で、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15が待機位置へと戻ると、上記一枚置きの上記綜絖8aが下方に動き、他の一枚置きの綜絖8aが上方へと動いて、経糸Waの交差が逆になり新たな開口が形成される。この開口が形成されると、第1及び第2リニアモーター24a,24bの緯挿入方向の駆動が開始され、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15を前記開口内の織幅方向中央まで挿入する。
このとき、緯糸搬送体16は第2緯糸保持搬送ロッド15に固設された第2緯糸把持/開放部18に把持された状態が維持されている。そのため、第2緯糸保持搬送ロッド15が開口内を織幅の中央に移動するまで、図1の右半分の緯糸Weの挿入がなされる。緯糸搬送体16が開口内の織幅の中央に達すると、開口内を織幅中央に向けて移動する第1緯糸保持搬送ロッド14の先端に固設された第1緯糸把持/開放部17も織幅中央に達し、第2緯糸把持/開放部18の図示せぬ電磁コイルの通電が止まり、第1緯糸把持/開放部17の電磁コイル17cの通電が開始され、電磁コイル17cの磁力によって、緯糸搬送体16が第2緯糸把持/開放部18から第1緯糸把持/開放部17へと受け渡される。ここで第1及び第2リニアモーター24a,24bが逆方向の駆動へと切り換わり、図7に示すように、第1及び第2緯糸保持搬送ロッド14,15を離間方向に走行させて、開口外の待機位置へと戻る。この間、緯糸Weは緯糸搬送体16により搬送され、織幅中央から図1の左半分の開口内に緯挿入がなされる。以上の操作が繰り返されて所望の織物が製織される。
本発明における緯糸Weの挿入速度についてみると、上記第1及び第2リニアモーター24a,24bを使うことにより、リニアモーター可動子27(可動ベース29)の最大走行速度が4m/secであって、例えばギア駆動や油圧駆動などの機械的駆動と比較して高速化が可能であるとされているサーボモーターを使ったときの4倍の速度で実施が可能となる。しかもリニアモーターの駆動音の静かさに加えて、上記緯糸搬送体16の受渡し時の衝撃音の発生が殆どないことによる、騒音による弊害も生じない。このように、緯挿入の高速化にあわせて、以降の耐炎化工程及び炭素化工程の安定した高速化も実現でき、更には高速化による影響を受けることなく、高品質の炭素繊維が得られる。
1 クリールスタンド
2 コーン(経糸巻体)
3a 第1筬羽スタンド
3b 第2筬羽スタンド
4 最終ガイド
5a 上部ガイドロール群
5b 下部ガイドロール群
6 ガイド
7 織前ロール
8 綜絖スタンド
8a 綜絖
10 緯糸挿入装置
11 基台
11a,11b シート幅規制ロール
12 制御盤
14,15 第1及び第2緯糸保持搬送ロッド
16 緯糸搬送体
17,18 第1及び第2把持/開放部
17a(18a) 第1室
17b(18b) 第2室
17c 電磁コイル
17d,18d 確認手段(圧電素子、近接スイッチ)
17h,18h ピンガイド溝
19,20 第1及び第2ロッド作動部
21 ボビン(緯糸巻体)
22 巻体保持枠体
22a−1,22a−2 第1及び第2開放枠部
22a−3 閉鎖枠部
24 リニアモーター
24a,24b 第1及び第2リニアモーター
25 緯糸導出管体
26 リニアモーター固定子
26a 固定子本体
26b 電磁コイル
27 リニアモーター可動子
28 リニアガイド
29 可動ベース
29a リニアスケール
30,31 第1及び第2被把持/被開放部
30a,31a 鉄製ブロック
30b,31b 合成樹脂製カバー
30c,31c ガイドピン
Wa 経糸
We 緯糸
かかる目的は、本発明の第1の基本構成である、所定の速度で一方向に走行する整列した多数の経糸により作られる開口の左右に配され、前記開口内を織幅の中央に向けて挿入と抜脱とが同期して繰り返される第1及び第2緯糸保持搬送ロッドと、前記第1又は第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部によって選択的に把持され、第1又は第2緯糸保持搬送ロッドにより交互に保持搬送される単一の緯糸搬送体と、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドを、同期して開口内に挿入し、開口外へと退出させる第1及び第2ロッド作動部と、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部に固設され、前記緯糸搬送体の把持と開放との受け渡し操作を交互に繰り返す緯糸搬送体の第1及び第2把持/開放部と、を備えてなる製織機であって、前記第1及び第2把持/開放部が第1又は第2電磁グリップ、若しくは第1又は第2エアチャックを有してなり、前記第1及び第2ロッド作動部が、それぞれリニアモーターを有し、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの作動が前記リニアモーターによりなされ、前記緯糸搬送体は、緯糸巻体を緯糸解舒可能に把持する巻体保持枠体と、該巻体保持枠体に設けられ、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの前記第1及び第2把持/開放部に交互に把持と開放とが繰り返される第1及び第2被把持/被開放部とを有してなり、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの先端に固定された第1及び第2把持/開放部の側面に、前記緯糸搬送体の前記受け渡し操作が確実になされたかどうかを確認する確認手段が一体に取り付けられている製織機により効果的に達成される。
上記製織機の好適な実施態様によれば、前記第1及び第2ロッド作動部が、それぞれリニアモーターを有し、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの作動が前記リニアモーターによりなされるのがよい。また、前記第1又は第2電磁グリップ、若しくは前記第1又は第2エアチャックによる前記緯糸搬送体の把持と開放とが織幅中央にて交互になされる。更に、前記緯糸搬送体は、緯糸巻体を緯糸解舒可能に把持する巻体保持枠体と、該巻体保持枠体に設けられ、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの前記第1及び第2把持/開放部に交互に把持と開放とが繰り返される第1及び第2被把持/被開放部とを有していることが好ましい。

Claims (12)

  1. 所定の速度で一方向に走行する整列した多数の経糸により作られる開口の左右に配され、前記開口内を織幅の中央に向けて挿入と抜脱とが同期して繰り返される第1及び第2緯糸保持搬送ロッドと、
    前記第1又は第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部によって選択的に把持され、第1又は第2緯糸保持搬送ロッドにより交互に保持搬送される単一の緯糸搬送体と、
    前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドを、同期して開口内に挿入し、開口外へと退出させる第1及び第2ロッド作動部と、
    前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの対向端部に固設され、前記緯糸搬送体の把持と開放との受け渡し操作を交互に繰り返す緯糸搬送体の第1及び第2把持/開放部と、
    を備えてなる製織機。
  2. 前記第1及び第2ロッド作動部が、それぞれリニアモーターを有し、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの作動が前記リニアモーターによりなされてなる、請求項1に記載の製織機。
  3. 前記第1及び第2把持/開放部が第1又は第2電磁グリップ、若しくは第1又は第2エアチャックを有してなる請求項1又は2に記載の製織機。
  4. 前記第1又は第2電磁グリップ、若しくは前記第1又は第2エアチャックによる前記緯糸搬送体の把持と開放が織幅中央にて交互になされてなる、請求項1〜3のいずれかに記載の製織機。
  5. 前記緯糸搬送体は、緯糸巻体を緯糸解舒可能に把持する巻体保持枠体と、該巻体保持枠体に設けられ、前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの前記第1及び第2把持/開放部に交互に把持と開放とが繰り返される第1及び第2被把持/被開放部とを有してなる、請求項1〜4のいずれかに記載の製織機。
  6. 前記巻体保持枠体が、前記緯糸巻体から解舒される緯糸を枠体外に導出する導出口を有し、前記巻体保持枠体と同一平面上で前記導出口を共有し同枠体外に水平に突出する筒状部材を一体に有してなる、請求項5記載の製織機。
  7. 前記第1及び第2緯糸保持搬送ロッドは、前記緯糸搬送体の前記受渡し操作が確実になされたかどうかを確認する確認手段を有してなる、請求項1〜6のいずれかに記載の製織機。
  8. 前記第1又は第2電磁グリップ、若しくは前記第1又は第2エアチャックによる前記緯糸搬送体の把持を確認する圧電手段を有し、前記圧電手段からの電気信号を中央制御部が受けて、前記第2又は第1電磁グリップのコイル電流、若しくは前記第1又は第2エアチャックのエアー圧を消失する、請求項1〜7のいずれかに記載の製織機。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載された製織機を使って織物を織成する製織方法であって、
    前記第1緯糸保持搬送ロッドの前記把持/開放部に前記緯糸搬送体を把持した状態で、前記開口内の織幅中央に向けて前記第1緯糸保持搬送ロッドを開口内に挿入すること、
    この第1緯糸保持搬送ロッドの挿入と同時に、前記第2緯糸保持搬送ロッドを前記開口内の織幅中央に向けて開口内に挿入すること、
    開口の織幅中央にて第1緯糸保持搬送ロッドに把持された前記緯糸搬送体を第2緯糸保持搬送ロッドの前記把持/開放部へと受け渡すこと、及び
    この受け渡しの終了後に、第1及び第2緯糸保持搬送ロッドを開口外へと抜脱させること、
    を含んでなる、織物の製織方法。
  10. 第1及び第2緯糸保持搬送ロッドの挿入/抜脱動作を左右一対の前記リニアモーターをもって同期して行うことを含んでなる請求項9に記載の織物の製織方法。
  11. 前記経糸が炭素繊維の前駆体繊維束からなり、前記緯糸が炭素繊維束からなり、前記緯糸搬送体の平均搬送速度が10〜40m/ minである請求項9又は10に記載の織物の製織方法。
  12. 前記炭素繊維の前駆体繊維束の総繊度が、1,500dTex〜600,000dTexである請求項11に記載の織物の製織方法。
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