JPWO2012140783A1 - 半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法および半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法および半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

システムマネージメント装置から起動される第1の半導体集積回路と、前記システムマネージメント装置から起動されない第2の半導体集積回路とを接続する伝送路上で、前記第1の半導体集積回路が前記第2の半導体集積回路と接続されていることを検出し、前記伝送路上の各レーンを、有効レーンを検出するための第1の信号状態にした後に、初期設定コードの各ビット値に対応する第2の信号状態にし、第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、前記第1および第2の信号状態を検出し、前記第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、前記検出された信号状態に基づいて、前記第1の信号状態を検出した後に、前記第2の信号状態を検出して前記初期設定コードの各ビット値を解読し、前記解読した初期設定コードに基づいて、前記第1の半導体集積回路と前記第2の半導体集積回路が、前記伝送路が接続される対向ポートの初期化処理を実行する。

Description

本発明は、複数の半導体集積回路で構成されるシステムにおける、電気的な通信を行う物理層の初期化方法および装置に関する。
コンピュータの処理能力の向上を求める要求はますます高まる一方である。その要求に対して、CPU(中央演算処理装置)等の演算を主目的とする半導体集積回路は、高性能化の一途をたどっている。さらに、近年のコンピュータシステムにおいては、その処理能力の向上のために、各半導体装置をいくつも接続して大規模なシステムを構成するシステムが多くなってきている。このように、接続されるCPUは、CPU自身の性能向上とともに接続する数も増加の一途をたどる。その用途は、特別な演算をする研究施設のような場所のみでなく、各企業など、様々な場所で利用されている。この大規模コンピュータシステム要求に伴い、CPUなどの半導体集積回路の結合技術に対する要求はますます高くなっている。
複数の半導体集積回路が協調して動作するためには、互いの半導体集積回路が同期して起動できるようにする必要がある。
半導体集積回路同士を同期させる技術としては、それぞれの半導体集積回路にシステムインタフェースを介してシステムマネージメントデバイスをそれぞれ接続し、システムマネージメントデバイス同士が協調してそれぞれに接続される半導体集積回路を起動させる従来技術が知られている。
また、1つの半導体集積回路を初期設定した後に、半導体集積回路同士を接続するデータパスをデータ転送可能な状態にし、そのデータパスを使って半導体集積回路同士を協調して起動させる従来技術も知られている。
特表2007−513436号公報 特表2008−544378号公報 特開平8−237106号公報
しかし、上述の従来技術では、半導体集積回路ごとにシステムインタフェースが必要になって回路規模が増大してしまうという問題点を有していた。特に、近年の集積半導体素子の高密度集積化が進むにつれ、LSIの半導体素子数よりもそのLSIのインタフェース数によってLSIのダイサイズが決まる傾向が強くなってきている。LSIのインタフェースの数は、LSIの高機能化に伴い増加傾向にあるため、LSIのインタフェース数を極力少なくしたいという課題がある。
また、データパスを使って半導体集積回路同士を協調起動させるためには、データパス上でデータ転送を可能とするための複雑な手順が必要となり、起動時間も遅くなってしまうという問題点を有していた。
そこで、本発明の課題は、外部からの設定を最小限にして、簡単な手順でお互いの半導体集積回路の物理層が同調して起動可能とすることにある。
態様の一例において、システムマネージメント装置から起動される第1の半導体集積回路(LSI11)と、前記システムマネージメント装置から起動されない第2の半導体集積回路(LSI12)とを接続する伝送路上で、前記第1の半導体集積回路が前記第2の半導体集積回路と接続されていることを検出したときに、前記伝送路上の各レーン(a4)を、有効レーンを検出するための第1の信号状態にした後に、初期設定コードの各ビット値に対応する第2の信号状態にし、第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、信号状態を検出し、前記第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、前記検出された信号状態に基づいて、前記第1の信号状態を検出した後に、前記第2の信号状態を検出したときに、前記初期設定コードの各ビット値を解読し、前記解読した初期設定コードに基づいて、前記第1の半導体集積回路と前記第2の半導体集積回路が、前記伝送路が接続される対向ポートの初期化処理を実行する。
1つの半導体集積回路に外部から初期化の設定を行った後は、互いの半導体集積回路が同期していない状態でも、運用状態で通常データをやり取りする伝送路を用いて、お互いの半導体集積回路の物理層を同調して起動可能とするための初期設定コードを設定することが可能となる。これにより1つの半導体集積回路にアクセスすることによって複数の半導体集積回路の初期化を回路規模を縮小し簡単な手順で行うことが可能となる。
一般的に考えられる複数LSI搭載システム(その1)を示す図である。 一般的に考えられる複数LSI搭載システム(その2)を示す図である。 一般的に考えられる複数LSI搭載システム(その3)を示す図である。 一般的に考えられる複数LSI搭載システム(その4)を示す図である。 第1の実施形態のシステム構成例を示す図である。 第2の実施形態の複数LSI搭載システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態における対向レーン構成例を示す図である。 第2の実施形態における物理層初期化設定値の設定処理のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態における初期設定コード伝達動作の説明図である。 第2の実施形態における初期設定コード送信レーンの例を示す図である。 第2の実施形態における初期設定コード送信予告パターンの例を示す図である。 第2の実施形態における初期設定コードの設定内容の例を示す図である。 第3の実施形態である対向レーン構成例を示す図である。 第3の実施形態における初期設定コード伝達動作の説明図である。 レシーバ検出器の構成例を示す図である。 レベル検出器での動作波形例を示す図である。 物理層初期化設定値の設定処理の他の実施形態のフローチャートを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明では、まず、半導体集積回路の物理層の初期化手法として一般的に考えられる手法について説明をし、その問題点について明らかにした上で、本実施形態について説明をする。
図1に一般的に考えられる複数LSI搭載システム(その1)の接続概要を示す。例では、コンピュータ筐体AおよびBを接続した例を示す。
本例では、筐体AおよびBは、筐体間伝送路を通じて、それぞれ大規模半導体集積回路であるLSI14およびLSI23が接続されている。また、システムマネージメントデバイス1およびシステムマネージメントデバイス2は、筐体間をLANケーブルで接続されている。
コンピュータ筐体AおよびBには、それぞれ4つの大規模半導体集積装置を備える(以下単に「半導体集積回路」と呼ぶ)。半導体集積回路装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)や、各CPU(ノード)を制御するNC(Node Controller)のようなデバイスであったり、PCI(Peripheral Components Interconnect bus)スイッチである。図1中の矢印dは、各LSI同士でデータのやり取りを行うデータバス線であり、一方、矢印sは、システムマネージメントデバイスから各LSIにレジスタ設定等に使用される通信信号線である。(この信号線は、一般に2本の信号線であることが多い。本明細では、説明の便宜上この信号線は1本として説明する。)このようなシステムの場合、システムマネージメントデバイス1がLSI11〜LSI14の設定を、システムマネージメントデバイス2がLSI21〜LSI24の設定を行う必要がある。つまり、その場合は、各システムマネージメントデバイスがお互いに通信を行い、LSI11〜LSI14およびLSI21〜LSI24を協調させ起動させていく必要がある。この場合、ユーザは、システムマネージメントデバイス1から筐体Bに搭載されているLSI21〜LSI24を設定が行えず、起動させる事ができない。
つまり、ユーザは筐体Aおよび筐体Bの両方にアクセスする必要がある。なお、システムマネージメントデバイスが設定するのは、LSI同士を接続するデータバスの動作速度や各種設定レジスタの値である。
さらに、図2および図3に、図1で示した一般的に考えられる複数LSI搭載システムの接続をわかりやすく示すため、LSI間の接続を部分的に抜き出して示す。図2は同一筐体内の、図3は異なる筐体間のLSIの初期化を行うための構成を簡易的に示す。
図2は、システムマネージメントデバイス1が、LSI11およびLSI12の初期化の設定を行う。図3は、システムマネージメントデバイス1がLSI14の、システムマネージメントデバイス2がLSI23の設定を行う。このように、システムマネージメントデバイスがそれぞれのデバイスにアクセスする必要があるため、各LSIに対しシステムインタフェースが必要となる。または、各筐体をまたいでいるために各LSIに対し個別のシステムマネージメントデバイスが必要である。
図4には、図2、図3とは別の一般的に考えられる複数LSI搭載システムを示す。図2、図3とは異なり、各LSIは、特別なシステムインタフェースを持たない。各LSIは、まず、データを送受信できるように、自律的にデータパス(図4中のDATA12またはDATA23)を開通する、つまりデータ転送が可能な状態に遷移する。その後、そのデータパスを用い、データバスのプロトコルによって、対向LSIの設定を行うことも可能である。ただし、このような場合、通常データを転送できるように必要な複雑な動作が必要となる上、立ち上げる動作に時間がかかる。
上述のように、一般的に考えられる手法では、各LSIに対し個別のシステムマネージメントデバイスが必要であったり、対向LSIの設定に複雑な初期化動作が必要であったりする。
図5に、上述の一般的に考えられる手法の問題点を解決するための第1の実施形態のシステム構成例を示す。
図5において、半導体集積回路であるLSI11およびLSI12は、運用状態で通常データをやり取りするデータバスを用いて、対向するLSIの初期化に最低限必要な設定を初期設定コードとして伝達することで、物理層の初期化を行う。
第1の実施形態ではシステムマネージメントデバイス1、半導体集積回路2(LSI11)、半導体集積回路3(LSI12)を備えたコンピューテングシステムの構成例である。システムマネージメントデバイス1は、システムインタフェース4を通じ、LSI11のチップの端子5を介してLSI11の設定レジスタ6に直接アクセスする。LSI11は、送信データレーン制御部(TXD ctrl)7で、送信データを初期化時に切り替えることで、運用状態で通常データをやり取りするデータバスである伝送路9を介してLSI12へ初期設定値を送信する。一方、LSI12は、伝送路9の信号レベルをレベル検出器11にて検出した後、伝送路9を介して受信した最低限必要な初期設定値を設定値解読器12で解読し、自身の設定値レジスタ13に値を確保する。
上述した構成を有する第1の実施形態では、まず、第1番目の半導体集積回路2であるLSI11に対しては、従来と同様のシステムインタフェース4を使って、システムマネージメントデバイス1からLSI11内の設定レジスタ6に、初期設定値が設定される。
次に、LSI11から第2番目の半導体集積回路3であるLSI12に対しては、運用状態で通常データをやり取りするデータバスである伝送路9を使って、送信データレーン制御部7が、以下のような通信動作を実行する。まず、送信データレーン制御部7は、対向レーンを検出するためのレシーバ検出器が備えられている。本検出器はレーンの状態から対向する半導体集積回路が存在するかどうかを検出することができるようになっている。次に、伝送路9の各レーンのうち有効レーンを決定する。そして、伝送路9の各レーンの信号状態を、論理レベル“0”と論理レベル“1”が短い第1の時間間隔で所定回数だけ交互に変化する所定パターンを有する第1の信号状態にする。これにより論理レベル“0”と論理レベル“1”が正しく送信できたレーンを有効レーンとする。第1の信号状態の後に、送信データレーン制御部7は、伝送路9の各レーンの信号状態を、第1の時間間隔より十分に長い第2の時間間隔を有し、各レーンごとに初期設定コードの各ビット値“0”または“1”に対応する論理レベル“0”または“1”になる第2の信号状態にする。あるいは、第1の信号状態の後に、送信データレーン制御部7は、伝送路9の各レーンの信号レベル状態を、各レーンごとに初期設定コードの各ビット値“0”または“1”に応じて、上記所定パターンを有する状態または論理レベルの固定状態になる第2の状態にする。この第2の信号状態によってLSI11のポートクロックをLSI11と対向するLSI12に伝える。
対向するLSI12では、伝送路9の各レーンごとに、各レベル検出器11が各レーンの信号レベルを検出する。そして、検出された信号レベルに基づいて、設定値解読器12が、上述の所定パターンの状態である第1の信号状態を検出し有効レーンを決定された後、それに続く初期設定コードの各ビット値に対応する第2の信号状態を検出する。この検出動作を各レーンについて行うことにより、設定値解読器12は、初期設定コードのビット列を解読し、LSI12内の設定レジスタ13に設定する。これによって、LSI12のポートクロックがLSI11のポートクロックと同じになる。これによってLSI11とLSI12の物理層の初期設定が行われる。
このようにして、第1の実施形態では、LSI11とLSI12の動作周波数がまだ同期していない状態であっても、運用状態で通常データをやり取りするデータバスである伝送路9を使って、LSI11とLSI12とを通信し、初期設定コードを通信することができる。LSI11とLSI12の動作周波数を合わせるようにこの初期設定コードを例えばポート用PLL(Phased Locked Loop)回路の周波数値に対応するものとすれば、初期設定コードの通信によって、対向するLSI同士で動作周波数を同期させることが可能となる。そして、動作周波数を同期させた後は、同期した伝送路9を使って通常のパケットコマンドを通信することにより、物理層初期化のためのその他の設定値を、LSI11から対向するLSI12に設定させることが可能となる。
図6は、第2の実施形態の複数LSI搭載システムの構成例を示す図である。第2の実施形態は、第1の実施形態のLSI11とLSI12をよりシステムレベルで説明する図である。第2の実施形態は、図1に示される一般的に考えられる複数LSI搭載システムに対応するが、図1のシステムと比較すると、図6の第2の実施形態では、筐体B用のシステムマネージメントデバイス2が不要である。また、それに合わせて各LSIの各種レジスタ設定を行うシステムインタフェースの数も1本のみでよい。
次に、図7に、図6の第2の実施形態の複数LSI搭載システムから、対向するLSIの一部のみを抜き出した対向レーン構成例を示す。LSI11とLSI12は対向して接続する。
図7において、上半分は、LSI11からLSI12へデータを送信するためのパスを、下半分は、LSI12からLSI11へデータを送信するためのパスを示している。通常運用時には、この上半分/下半分の両方を用いて、LSI11とLSI12間で、データのやり取りを行う。
a1およびb1は、送信バッファを示している。また、a6およびb6は、受信バッファを示している。LSI12の送信バッファa1からは2本の信号線が、対向するLSI12の受信バッファa6に、伝送路a4を介して接続されている。同様に、LSI22の送信バッファb1からも2本の信号線が、対向するLSI11の受信バッファb6に、伝送路b4を介して接続されている。2本の信号線は、ノイズ耐性の高い差動信号を用いる例を示す。不要なノイズを防ぎ伝送品質を向上させるために、伝送路a4上には、送信バッファa1側に終端抵抗a3が、受信バッファa6側に終端抵抗a7が接続されている。同様の目的で、伝送路b4上には、送信バッファb1側に終端抵抗b3が、受信バッファb6側に終端抵抗b7が接続されている。さらに、送信バッファa1側には、対向レーンを検出するためのレシーバ検出器a2が備えられている。同様に、送信バッファb1側には、レシーバ検出器b2が備えられている。レシーバ検出器a2は、伝送路a4のレーンの状態から対向するLSI12(レシーバ)が存在するかどうかを検出することができるようになっている。同様にレシーバ検出器b2は、伝送路b4のレーンの状態から対向するLSI11が存在するかどうかを検出することができるようになっている。レシーバ検出器の回路構成と動作については、図15および図16を用いて後述する。
LSI12の受信バッファa6側の伝送路a4の各レーン上には、伝送路a4の各レーン上の信号レベルを検出するためのレベル検出器a5が接続されている。各レーンごとのレベル検出器a5は、対向するLSI11が送信してきた初期設定コードの各レーンごとのビット値を解読するための設定値解読器a8に接続されている。そして、設定値解読器a8は、LSI12の設定レジスタ21と接続される。同様に、LSI11の受信バッファb6側の伝送路b4の各レーン上には、伝送路b4の各レーン上の信号レベルを検出するためのレベル検出器b5が接続されている。各レーンごとのレベル検出器b5は、対向するLSI12が送信してきた初期設定コードの各レーンごとのビット値を解読するための設定値解読器b8に接続されている。そして、設定値解読器b8は、LSI11の設定レジスタ11と接続される。
LSI11内の設定レジスタ11およびLSI12内の設定レジスタ21はそれぞれ、各LSI内の各部の設定を行う。例えば、LSI11において、設定レジスタ11は、ポート用PLL12に接続される。同様に、LSI12において、設定レジスタ21は、ポート用PLL22に接続される。
一方、LSI11およびLSI12内の各動作周波数の制御を行うためのPLLとしては例えば、ポート用/チップ用の2種類のPLLが搭載される。チップ用PLL14および24はそれぞれ、LSI11およびLSI12の各電源が投入されると、一定の周波数でクロックを発振する。LSI11内のポート用PLL12は、データレーンb4を通じて初期設定された後、その値を用いて起動する。同様に、LSI22内のポート用PLL22は、データレーンa4を通じて初期設定された後、その値を用いて起動する。なお、LSI11内のポート用PLL12に対する初期の周波数設定は、図6のシステムマネージメントデバイス1から設定レジスタ11を介して初期設定される。
LSI11内の初期化ステートマシン13およびLSI2内の初期化ステートマシン23は、各LSI内の各モジュールにおける一連の初期化シーケンスの実行を制御する。
上述した構成を有する第2の実施形態では、まず、LSI11に対しては、従来と同様のシステムインタフェースを使って、図6のシステムマネージメントデバイス1からLSI11内の設定レジスタ11に、初期レジスタ値が設定される。
次に、図6の筐体Aにおいて、LSI11からLSI12に対しては、運用状態で通常データをやり取りするデータバスの各レーンa4を使って、以下のような通信動作が実行される。まず、各レーンごとに設けられたレシーバ検出器a2は、各レーンa4の状態から対向するLSI12がそのレーンに接続されているか否かを検出する。各レーンのレシーバ検出器a2が動作することにより、どのレーンが使用可能かが判別される。例えば、レーン数を8としたとき、全てのレーンが使用可能であれば8レーン全てが使用される。また、4レーン以上7レーン以下が使用可能であれば使用可能な任意の4レーンが使用される。このようにして決定されたレーンを使って、LSI11内の初期化ステートマシン13は、次のような制御動作を実行する。すなわち、使用される各レーンa4の信号レベル状態を、論理レベル“0”と論理レベル“1”が短い第1の時間間隔で所定回数(例えば5回)だけ交互に変化する所定パターンを有する状態にする。その後に、使用される各レーンa4の信号レベル状態をLSI12が初期化設定コードを認識するために、第1の時間間隔より十分に長い第2の時間間隔を有し、各レーンごとに初期設定コードの各ビット値“0”または“1”に対応する論理レベル“0”または“1”になる状態にする。
対向するLSI12では、各レーンa4ごとに、各レベル検出器a5が各レーンの信号レベルを検出する。そして、各レーンで検出された各信号レベルに基づいて、設定値解読器a8が、上述の所定パターンの状態を検出した後、それに続く初期設定コードの各ビット値に対応する状態を検出する。この検出動作を各レーンについて行うことにより、設定値解読器12は、初期設定コードのビット列を解読し、LSI12内の設定レジスタ21に設定する。
このようにして、第2の実施形態では、LSI11とLSI12の動作周波数がまだ同期していない状態であっても、運用状態で通常データをやり取りするデータバスの各レーンa4を使って、LSI11とLSI12とを通信し、LSI11とLSI12の動作周波数に合わせるように初期設定コードを通信することができる。設定レジスタ21に設定された初期設定コードは、ポート用PLL22の動作周波数を設定する。この結果、LSI12内のポート用PLL22の動作周波数を、対向するLSI11内のポート用PLL12の動作周波数と同期させることが可能となる。
そして、LSI11内の初期化ステートマシン13は、ポート用PLL12および22の各動作周波数を同期させた後は、各データバスの各レーンa4およびb4を使って、LSI12内の初期化ステートマシン23との間で、通常のパケットコマンドを通信するための初期化シーケンスを実行する。これにより、物理層初期化のためのその他の設定値を、LSI11から対向するLSI12に設定させることが可能となる。
以上のようにして、図6の筐体Aにおいて、LSI11からLSI12に対して初期化処理が完了した後、今度はLSI12からLSI14に対する初期化処理が実行される。それが完了するとさらに筐体A内のLSI14から筐体B内のLSI23に対する初期化処理が実行される。さらにそれが完了すると、筐体Bにおいて、LSI23からLSI21やLSI24に対する初期化処理が実行される。このようにして、ただ1つのシステムマネージメントデバイス1とシステムインタフェースのみを用意するだけで、各LSI間で数珠繋ぎ的に次々と初期化処理を自律的に実行させることが可能となる。
図8は、第2の実施形態における物理層初期化設定値の設定処理のフローチャートである。このフローチャートにおいて、左側に送信側ポート(TXポート)の処理群S801t〜S810t、右側に受信側ポート(RXポート)の処理群S801r〜S810rを示す。ここでは例として、LSI11を送信側、LSI12を受信側とする。すなわち、図7の上半分が動作する例である。送信側ポート(TXポート)の処理群S801t〜S810tは、図7に示されるLSI11内の初期化ステートマシン13が所定の送信制御プログラムを実行する処理である。また。受信側ポート(RXポート)の処理群S801r〜S810rは、図7に示されるLSI12内の初期化ステートマシン23が所定の受信制御プログラムを実行する処理である。LSI12を送信側、LSI11を受信側とする場合(図7の下半分の場合)には、LSI12内の初期化ステートマシン23が、処理群S801t〜S810tに対応する送信制御プログラムを実行する。また、LSI11内の初期化ステートマシン13が、処理群S801r〜S810rに対応する受信制御プログラムを実行する。
図8において、まず、ステップS801tでLSI11の電源をオンする。同様に、ステップS801rでLSI12の電源をオンする。LSI11およびLSI12は、電源がオンされると、チップ外部から供給されるリファレンスクロックに基づいてベースクロックを自律的にオンする(ステップS802tおよびS802r)。このベースクロックは、説明の便宜上1MHzとする。ただし、本実施形態はこのベースクロック速度を制限するものではない。ベースクロックは、図7のチップ用PLL14および24がそれぞれ出力するクロックである。
上記電源オン動作の後、本実施形態では、ステップS803tにて、LSI11内の設定レジスタ11(図7)に、図6のシステムマネージメントデバイス1から、初期レジスタ値が設定される。
その後、ステップS804tにて、データ転送速度に依存する、設定レジスタ11に設定されたポートクロックによって、物理層へのポートクロックがオンされる。
次に、ステップS805tにて、各レーンa4の各レシーバ検出器a2によって、対向レーンの有無が自律的に検知される。
有効な対向レーンが検知されたら、ステップS806tにて、その有効レーンa4にて、後述する所定パターンになるように伝送路が制御されることにより、初期設定コードが送信される。
一方、受信側のLSI12では、ベースクロックのオンの後、各レーンごとに設けられている図7のレベル検出器a5が動作を開始している。このため、ステップS806rにて、LSI11側から有効な各レーンa上に送信された初期設定コードの信号レベルが、各レーンに対応する各レベル検出器a5にて検出される。
各レベル検出器a5にて検出された各信号レベルは、ステップS807rにて、図7の設定値解読器a8にてそれぞれ解読され、有効なレーン分の解読結果が合わせられて、初期設定コードとして解読され、図7の設定レジスタ21に設定される。
その後、ステップS808rにて、設定レジスタ21に設定された初期設定コードに対応する周波数で、ポートクロックがオンさせられる。これにより、図7のLSI12内のポート用PLL22が動作を開始し、各LSIの物理層初期化を行うための設定が完了する。
その後は、ステップS809t(送信側)およびS809r(受信側)にて、各データバスの各レーンa4およびb4を使って、初期化シーケンスにより、物理層の初期化が行われる。そして、ステップS810tで送信側のLSI11内のLSI12に送信する全てのレジスタ値がLSI12に送信され、ステップS810rで受信側のLSI12内でそれらのレジスタ値の受信、反映の処理が実行される。この結果、データバスの両ポートは、伝送可能な通常運用状態に遷移する。
図9は、図8のステップS806tおよびS806rで行われる初期設定コードの伝達動作の説明図である。図9は、送信側のLSI11が、ステップS806tにて、ステップS805tで検出した有効レーンa4(図7)上で信号レベルを操作する状態を示している。送信側のLSI11は、図7の設定レジスタ11および21で設定された回数分の1→0変化の所定パターンを生成する(図9の有効レーン伝達フェーズ)。その後、実際に送る初期設定コードのビット値を送る。図9の例では、有効レーンを4レーン使用して初期設定コードを送信しており、初期設定コードの各ビット値は、有効レーン[0]と[1]と[3]が“1”、有効レーン[2]が“0”である。この結果、初期設定コードの4ビット値“1101”が送信される。
一方、受信側のLSI12の設定値解読器a8は、上述したレーンの状態を検出する。まず、LSI12は、0→1変化の所定パターンを全レーンで検出するよう動作する。図9に示すように、時間長に関する閾値Th0以上なおかつ、閾値Th2以下のパターンについて、レーンの状態が”0”または、”1”になったと判定する。つまり、Th0以下の場合はノイズ等でレーンの一次的に変化したと判断し、Th2以下の場合は、この値は、最終的に通知される初期設定コードとは違うと判定する。そして、“0”または、“1”を検出した場合、次は、その反対の値を期待して、再度データレーンの変化を待つ。そして、このTh0以上Th2以下の“1”または“0”をn=5回以上検出したレーンは、有効レーンと判断して、その所定パターンに続く初期設定コードの各ビット値も同時に期待する。5回以上の“0”または“1”を検出したレーンについて、さらにTh2以上の時間長を有するデータを受信した場合は、その値が初期設定コードのビット値と判定し、設定レジスタ21にセットする。なお、5回受信の信号変化で受信を期待する場合、図9の有効レーン[0]または[2]に示されるように、最初の“0”の変化は受信側で検出されないため、送信LSI12は、6回以上の“0”および“1”変化の所定パターンを送信する。このような制御により初期設定コードを受信することができる。
期待時間:(Th0<Th2)は、例えば周波数が1MHzのベースクロックを用いて計時する。例えば、Th0=3[uS](3サイクル)、Th2=10[uS](10サイクル)のように設定する。ただし、図7のレシーバ検出器a2およびb2のメカニズムによってこれらのレーンの状態を満たしてしまうと、間違った初期設定コードを受信してしまう恐れがある。このため、Th0、Th2、”0”“1”の繰り返しの所定パターン検出の回数nとしては、システムにあった適切な回数を設定する必要がある。本実施形態では、”0”“1”の繰り返しの所定パターン検出を5回にしていることと、Th2がレシーバ検出器a2およびb2では現われることのない十分長いパターンを設定しているため、正確に初期設定コードを受信できるようになっている。
本実施形態では、LSI12の設定値Th0、Th1、およびnの値を、外部から変更する機会がないので設計時に十分検証しておく必要がある。特に、Th2は初期設定コードを表す以外には絶対に出現しない長い時間を設定することが望ましい。
図10は、第2の実施形態における初期設定コード送信レーンの例を示す図であり、いずれのレーンを用いて初期設定コードが送信されるかを示す有効レーンのビットアサインの例を示している。各レーンは、故障しているケースがある。図7のレシーバ検出器a2およびb2で未検出となったレーンは、データが送信できないため、有効に検出できたレーンだけで初期設定コードを送信する。
例えば図10(1)で、Lane0(第0番目のレーン)からLane7(第7番目のレーン)の○印として示されるように、全レーンで対向レシーバが有効な場合は、レーンLane0/Lane1/Lane2/Lane3を用いて初期設定コードを送信する。また、図10(2)で、Lane0とLane2の各×印として示されるように、0番目と2番目のレーンが故障している場合は、レーンLane1/Lane3/Lane4/Lane5を用いて設定コードを送信する。さらに、図10(3)で、Lane0、1、2、4の各×印として示されるように、0、1、2、4番目の各レーンが故障している場合は、レーンLane1/Lane3/Lane4/Lane5を用いて設定コードを送信する。このように初期設定コードは、有効レーンの若番から4ビットを用いて送信する。
本実施形態では、故障が4レーンまでは、縮退して動作継続しているデータバスを使用していると仮定している。4レーン以上の故障の場合、そもそもデータバスを使用不可能となることから初期設定コードは4レーンで送信する仕様とする。
図11は、第2の実施形態において、送信側のLSI11から初期設定コードのビット値の送信前に各レーンで送信する、所定パターンである送信予告パターンの例を示す図であり、”0”“1”の変化パターンとする場合の例を示す。本実施形態では、物理的にとなり合うレーンで”0”“1”の送信パターンを逆にする例を示す。このように送信しておくと、レーンの短絡等も検出できる可能性があり、受信側のLSI12は、隣り合うレーンで、図11のPat0で示される所定パターンとPat1で示される所定パターンが受信できていることをチェックするチェッカーを入れても良い。
図12は、第2の実施形態における初期設定コードの設定内容の例を示す図である。初期設定コードの設定値“0000”“1111”は、レーン故障時における信号レベルのクリップ状態を検出しないように、少なくとも1ビットは、“0”“1”が異なることが好ましいため、予備のコードとする。上記2つのコード以外の残りの14種類の初期設定コードを設定できる。例えば、設定値が“0001”の場合、伝送速度が10Gbpsの設定をポートクロックの周波数に設定し、ポートクロックを発振させるためのアナログ設定となるオプション1を設定する。この初期設定コードで設定する値は、初期化時に決まっていないといけない最低限の内容であり、その他の多数の設定値に関しては、物理層の初期化が終わった後、レジスタライトのパケットコマンドとして、物理層からデータバスを通じて通常オペレーションの用途で設定すれば良い。
このような設定をすることで、LSI11は、対向するLSI12のポートクロックの設定を行い、同じクロック周波数で物理層初期化を行い、同一の伝送速度で立ち上がることができる。そして、立ち上がった後に対向するLSI12の全レジスタ設定を、先に立ち上がった伝送路を通じて行う。この方法を繰り返すことによって、図6に示される複数LSI搭載システムの構成例において、1つのシステムマネージメントデバイス1から物理的に接続される全てのLSIの設定を行うことが可能となる。
図13は、図7に示される第2の実施形態とは別の第3の実施形態である対向レーン構成例を示す図である。図13において、図7の構成と同じ番号が付された部分は、図7の場合と同じ動作をする。図13の第3の実施形態が図7の第2の実施形態と異なる部分は、LSI1とLSI2を接続する伝送路上の各レーンa4およびb4に、AC(交流)結合用キャパシタが入っている点である。高速伝送では、ノイズ耐性の向上のため、AC接続する場合がある。この場合、第2の実施形態の場合とは異なる動作をする必要がある。第3の実施形態の基本的な動作は第2の実施形態と同様である。ただし、図9を用いて説明した、初期設定コードの伝達動作は使用できない。AC接続がある場合、図9で示したように“0”または、“1”を長時間(DC的)に変化させても、その変化を受信側で検出できないためである。よって、図14に示されるような初期設定コード伝達動作を用いる。
図14において、まず、受信側のLSI12は有効レーンで送信されてくる“0”“1”の繰り返しの所定パターンを受信する。規定回数(n)のトグル、この場合“1”から始まる繰り返しの所定パターンを検出する。たとえば、送信側から“1”→“0”→“1”→“0”→“1”を受信したら、次からの値に基づいて初期設定コードのビット値を記録する。
このとき、“1”→“0”の変化を繰り返すレーンで初期設定コードのビット値“1”を受信したとし、“0”で固定されるレーンで初期設定コードのビット値“0”を受信したとする。つまり、図14の有効レーン[0][1][3]は、“1”、有効レーン[2]は“0”を受信したと判定する。ただし、受信側でサンプリングするクロックは、必ず送信データをサンプリングできるように、送信パターンに対して、小さくする必要がある。たとえば、送信するデータパターンは、その伝送が可能な最低周波数とし、受信側の検出器の動作速度をその3倍程度としデータを確保する構造とすれば良い。
図15に、図7(第2の実施形態)または図13(第3の実施形態)にけるレシーバ検出器a2およびb2の構造例を示す。図15において、図7または図13のLSI11とLSI12間のレーンa4またはb4に対応する信号線であるSig_aは、図7または図13の送信ドライバa1またはb1とは別に、サンプリング回路d1に接続される。サンプリング回路d1は、Sig_a電圧を強制的に“H”にする電圧制御機能と、Sig_aの電圧レベルを検出する電圧レベル検出機能を有する。サンプリング回路d1で検出されたSig_aの電圧Sig_vlaneは、リファレンス電圧生成器d2で生成したリファレンス電圧Sig_vrefと電圧レベル比較器(図中、Cmp)d3で比較される。そして、Sig_aの電圧Sig_vlaneがリファレンス電圧Sig_vref以下であれば、電圧レベル比較器d3の出力電圧Sig_detが、“H”となる。
図16に、図15の構成例を有する、図7または図13のレシーバ検出器a2またはb2での動作波形例を示す。Sig_aはレーン電圧であり、Sig_detはレシーバ検出器a2またはb2の出力信号を示す。縦軸は電圧[V]、横軸は時間[t]を表現している。
制御の順番に説明する。Sig_aは、最初サンプリング回路d1(図15)の電圧制御機能により、“H”になる。その後、一定時間待った後、図中tim_detのタイミングでサンプリング回路d1のレベル検出機能を有効にする。この時、Sig_aの電圧は、LSI内の終端抵抗により、電圧が降下する。一定量の電圧まで下がると、Sig_detが“H”となる。
図16(a)はレシーバ側のLSIが存在する場合、図16(b)はレシーバ側のLSIが存在しない場合を示す。レシーバが存在しない場合は、Sig_a全体に存在する容量が小さいため、Sig_detが“L”→“H”となる時間t1が短い。一方、レシーバが存在する場合、Sig_a全体の容量が大きいため、Sig_detが“L”→“H”となる時間t2が長い。このt1とt2の時間の長さの違いによって対向するレシーバが存在するかどうかを判別することができる。
図17は、図8に示した第2の実施形態における物理層初期化設定値の設定処理のフローチャートを拡張したフローチャートである。図17において、図8の場合と同じステップ番号を付した処理は、図8の場合と同じ処理である。図8の例では、2つのLSIの物理層初期化フローを示したが、図17には、3つのLSIの物理層初期化フローを示す。なお、このケースではLSIが3つであるが、LSIが3個以上のシステムにおいては、2個目のLSIの動作をそれ以降(3番目以降のLSI)も同様の動作を行えば良い。
図8にはLSI11からLSI12への初期化設定値を伝達した。その部分は、図17のフローチャートでも同様である。以下の説明では、それ以降の動作を説明する。
LSI12は、LSI11との間で物理層初期化が終わった後、例えばLSI14との間で物理層の初期化を行う。一連の動作はLSI11とLSI12間の場合とほぼ同等である。以下に、順に説明する。
LSI12は、受信ポート(RX)側で受信した初期設定コードを自身の、LSI14と接続されている送信ポート(TX)側に、伝達する(ステップS806t′)。伝達された初期設定情報は、LSI14に向けて送信される。
LSI14は、図8のステップS801r、S802rと同様の電源投入動作後(ステップS801r′、S802r′)、自律で立ち上がる。その後、図8のステップS806rと同様に、初期設定コードが送信されてくるのを待つ(ステップS806r′)。
初期設定コードを受信したLSI14は、図8のステップS807r〜S810rと同様の一連の物理層初期化シーケンスを実行する(ステップS807r′〜S810r′)。ステップS809t′(送信側)およびS809r′(受信側)にて、各データバスの各レーンを使って、初期化シーケンスにより、物理層の初期化が行われる。そして、ステップS810t′で送信側のLSI12内のLSI14に送信する全てのレジスタ値がLSI14に送信され、ステップS810r′で受信側のLSI14内でそれらのレジスタ値の受信、反映の処理が実行される。この結果、データバスLSI12とLSI14の両ポートは、伝送可能な通常運用状態に遷移する。
その後、他のLSIとのポートを初期化したい場合には、そのポートに初期設定コードを送信する。その後は、これまでと同様の手順を繰り返せば良い。
本シーケンスは、上記説明に限定されるものではない。また、初期化順についても、ユーザが任意に制御すれば良い。
以上説明した第1、第2、第3の実施形態により、対向LSIの初期化に必要なレジスタを確実に設定することが可能となる。
第1〜第3の実施形態によれば、1つのデバイスから順番に初期化の設定を行えるため、各デバイスが、物理的に接続してあれば、全てのシステムのデバイスを起動(初期化)することが可能となる。
第1〜第3の実施形態では、ある1つのデバイスにアクセスすれば良いので、大規模な接続になっても集中した管理が可能となる。
第1〜第3の実施形態では、システムマネージメントデバイスからの信号線を削減できる可能性がある。少なくとも各LSIの初期化においては、システムマネージメントデバイスは1つのデバイスに対して接続されていれば良い。
第1〜第3の実施形態では、特定の回路は、必ず決まった周波数のクロックで動作させ、その回路で初期設定値を設定レジスタに設定することで、初期設定コードを受信するLSIは各種任意の動作周波数で物理層を起動させることが可能である。
第1〜第3の実施形態では、非常に単純な回路で初期設定値を設定レジスタに設定できるため、データバスを初期化してからレジスタ設定する方法と比較すると、回路設計の難易度が低いため設計が容易である。

Claims (10)

  1. システムマネージメント装置から起動される第1の半導体集積回路と、前記システムマネージメント装置から起動されない第2の半導体集積回路とを接続する伝送路上で、前記第1の半導体集積回路が前記第2の半導体集積回路と接続されていることを検出したときに、前記伝送路上の各レーンを、有効レーンを検出するための第1の信号状態にした後に、初期設定コードの各ビット値に対応する第2の信号状態にし、
    第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、信号状態を検出し、
    前記第2の半導体集積回路で、前記伝送路の各レーンごとに、前記検出された信号状態に基づいて、前記第1の信号状態を検出した後に、前記第2の信号状態を検出したときに、前記初期設定コードの各ビット値を解読し、
    前記解読した初期設定コードに基づいて、前記第1の半導体集積回路と前記第2の半導体集積回路が、前記伝送路が接続される対向ポートの初期化処理を実行する、
    ことを特徴とする半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法。
  2. 前記第1の信号状態は、前記伝送路上の各レーンの信号の論理レベルが第1の時間間隔で所定回数だけ交互に変化する所定パターンを有する状態であり、
    前記第2の信号状態は、前記第1の時間間隔より長い第2の時間間隔を有し、前記各レーンごとに初期設定コードの各ビット値に対応する論理レベルになる状態である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法。
  3. 前記第1の信号状態は、前記伝送路上の各レーンの信号の論理レベルが第1の時間間隔で所定回数だけ交互に変化する所定パターンを有する状態であり、
    前記第2の状態は、前記初期設定コードの各ビット値に応じて、前記論理レベルが交互に変化する状態または前記論理レベルが固定した状態の何れかの状態をとる状態であり、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法。
  4. 第1の半導体集積回路のベースクロックをオンし、対向レーンの存在を検出し、有効レーンを判断する情報を前記初期設定手段内のレジスタに設定し、ポートクロックをオンし、有効レーンを判断する情報を第2の半導体集積回路に送り、有効レーンを判断し、ポートクロックに対応する初期設定コードを前記有効レーンを介して第2の半導体集積回路に送信し、第2の半導体集積回路が第1の半導体集積回路からの初期設定コードを受信し、これを解読し、この初期設定コードにより第1の半導体集積回路のポートクロックに対応して第2の半導体集積回路のポートクロックをオンし、第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路によって同一のポートクロックによって送受信を行うことによって物理層での初期設定を行う請求項1記載の半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法。
  5. 前記初期化処理が終了した前記第2の半導体集積回路を新たに前記第1の半導体集積回路とし、
    前記新たな第1の半導体集積回路に接続される他の半導体集積回路を新たな前記第2の半導体集積回路とし、
    前記新たな第1の半導体集積回路と前記新たな半導体集積回路との間で、前記請求項1に記載の一連の過程を実行する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体集積回路の対向ポートの自律初期化方法。
  6. 他の半導体集積回路に接続する伝送路上で、他の半導体集積回路が接続されていることを検出したとき、前記伝送路上の各レーンを、有効レーンを検出するための第1の信号状態にした後に、初期設定コードの各ビット値に対応する第2の信号状態にする送信データレーン制御部と、
    前記他の半導体集積回路から受信した信号について、前記伝送路の各レーンごとに信号状態を検出するレベル検出器と、
    前記伝送路の各レーンごとに、前記レベル検出器によって検出された第2の信号状態に基づいて、前記初期設定コードの各ビット値を解読して初期設定する初期設定手段と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路。
  7. 前記送信データレーン制御部は、前記伝送路上の各レーンの第1の信号状態を、論理レベルが第1の時間間隔で所定回数だけ交互に変化する所定パターンを有するようにした後に、第2の信号状態を前記第1の時間間隔より長い第2の時間間隔を有し、前記各レーンごとに初期設定コードの各ビット値に対応する論理レベルになるように制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記送信データレーン制御部は、前記伝送路上の各レーンの前記第1の信号状態を、論理レベルが第1の時間間隔で所定回数だけ交互に変化する所定パターンを有するようにし、前記第2の信号状態を前記初期設定コードの各ビット値に応じて、前記論理レベルが交互に変化する状態または前記論理レベルが固定した状態の何れかの状態をとるようにする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  9. 自半導体集積回路のベースクロックをオンし、有効レーンを判断する情報を前記初期設定手段内のレジスタに設定し、自半導体集積回路のポートクロックをオンし、有効レーンを判断する情報を他の半導体集積回路に送り、有効レーンを判断し、前記自半導体集積回路のポートクロックに対応する初期設定コードを前記有効伝送路を介して他の半導体集積回路に送信し、他の半導体集積回路からの初期設定コードを受信し、これを解読し、この初期設定コードにより他の半導体集積回路のポートクロックに対応して自半導体集積回路のポートクロックをオンし、自半導体集積回路と他の半導体集積回路によって同一のポートクロックによって送受信を行うことによって物理層での初期設定を行う請求項6記載の半導体集積回路。
  10. 前記第1の半導体集積回路である1つの半導体集積回路において、前記半導体集積回路の外部に接続されるシステムインタフェースを使って、前記半導体集積回路の外部から前記初期設定コードを設定する、
    ことを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の半導体集積回路。
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